JP2531853Y2 - 導電性塗料の静電塗装装置 - Google Patents
導電性塗料の静電塗装装置Info
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Landscapes
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水系塗料やメタリック
塗料等の導電性塗料による静電塗装を行う静電塗装装置
に関する。
塗料等の導電性塗料による静電塗装を行う静電塗装装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料と塗装の省資源・低公害対策につい
て1976年6月に化学審議会塗料部会が通産大臣に答
申して以来、塗料業界では、有機溶剤の除去又は節減を
図るために、2液形ウレタン塗料等の多液形塗料や、水
溶性樹脂塗料等の水系塗料のように、無溶剤又は少量の
溶剤で塗装可能な塗料の開発が推し進められて来た。し
かし、多液形塗料は、塗料供給系の構造が複雑になりポ
ットライフも短くて扱いにくいなどの問題があり、一般
にはあまり普及していない。また、水系塗料のような導
電性塗料は、これを高電圧を印加した塗装機で静電塗装
しようとすれば、当該塗装機とその塗料供給系のすべて
に高電圧のリークを防止する絶縁対策を講ずる必要があ
り、そのような対策を施さない静電塗装装置で導電性塗
料を塗装することはできない。
て1976年6月に化学審議会塗料部会が通産大臣に答
申して以来、塗料業界では、有機溶剤の除去又は節減を
図るために、2液形ウレタン塗料等の多液形塗料や、水
溶性樹脂塗料等の水系塗料のように、無溶剤又は少量の
溶剤で塗装可能な塗料の開発が推し進められて来た。し
かし、多液形塗料は、塗料供給系の構造が複雑になりポ
ットライフも短くて扱いにくいなどの問題があり、一般
にはあまり普及していない。また、水系塗料のような導
電性塗料は、これを高電圧を印加した塗装機で静電塗装
しようとすれば、当該塗装機とその塗料供給系のすべて
に高電圧のリークを防止する絶縁対策を講ずる必要があ
り、そのような対策を施さない静電塗装装置で導電性塗
料を塗装することはできない。
【0003】すなわち、現在、自動車塗装工場などで使
われている静電塗装装置は、有機溶剤で希釈した絶縁性
樹脂塗料をDC−80〜120KVの高電圧が印加され
る回転霧化頭で微粒化してその塗料粒子をマイナスに荷
電する静電霧化式の塗装機を陰極とし、アースに接続し
た被塗物を陽極として、その間に静電界を形成し、回転
霧化頭からマイナスに荷電して噴霧された塗料粒子を静
電引力によって被塗物の表面に吸着させる方式が主流を
占めており、この既存の装置を利用して水系塗料等の導
電性塗料を塗装しようとすれば、特開昭55−1143
66号や同56−141869号公報に記載されたよう
な面倒な絶縁対策を講じなければならない。しかし、自
動車塗装用の多色静電塗装装置のように数十色もの塗料
を色替して塗装する装置に設けられた膨大な数の塗料タ
ンクや塗料配管をすべて絶縁するのは不可能に近い。
われている静電塗装装置は、有機溶剤で希釈した絶縁性
樹脂塗料をDC−80〜120KVの高電圧が印加され
る回転霧化頭で微粒化してその塗料粒子をマイナスに荷
電する静電霧化式の塗装機を陰極とし、アースに接続し
た被塗物を陽極として、その間に静電界を形成し、回転
霧化頭からマイナスに荷電して噴霧された塗料粒子を静
電引力によって被塗物の表面に吸着させる方式が主流を
占めており、この既存の装置を利用して水系塗料等の導
電性塗料を塗装しようとすれば、特開昭55−1143
66号や同56−141869号公報に記載されたよう
な面倒な絶縁対策を講じなければならない。しかし、自
動車塗装用の多色静電塗装装置のように数十色もの塗料
を色替して塗装する装置に設けられた膨大な数の塗料タ
ンクや塗料配管をすべて絶縁するのは不可能に近い。
【0004】なお、塗装機と塗料供給系をアースに接続
して、その塗装機の回転霧化頭の周囲に沿って電気的絶
縁状態で配設した針状電極に高電圧を印加し、その針状
電極で回転霧化頭から噴霧された塗料粒子を荷電すれ
ば、面倒な絶縁対策が不要になるが(米国特許第339
3662号)、この場合は、アースに接続した塗装機と
高電圧が印加される針状電極との間に一定以上の絶縁距
離を保たなければならないので、両者の間隔が大きくな
ってその全体の構成が大型化し、塗装機の操作性が悪く
なるという問題がある。また、針状電極の印加電圧を低
くすれば、両者の間隔を狭められるが、この場合は、針
状電極の荷電効果が低下すると共に、その針状電極と被
塗物との間に形成される静電界のクーロン力も弱まっ
て、被塗物の表面に対する噴霧塗料粒子の塗着効率が悪
化する。なお、塗着効率を上げるために塗装機と針状電
極を被塗物に近づけすぎると、均一な塗装ができなくな
る。
して、その塗装機の回転霧化頭の周囲に沿って電気的絶
縁状態で配設した針状電極に高電圧を印加し、その針状
電極で回転霧化頭から噴霧された塗料粒子を荷電すれ
ば、面倒な絶縁対策が不要になるが(米国特許第339
3662号)、この場合は、アースに接続した塗装機と
高電圧が印加される針状電極との間に一定以上の絶縁距
離を保たなければならないので、両者の間隔が大きくな
ってその全体の構成が大型化し、塗装機の操作性が悪く
なるという問題がある。また、針状電極の印加電圧を低
くすれば、両者の間隔を狭められるが、この場合は、針
状電極の荷電効果が低下すると共に、その針状電極と被
塗物との間に形成される静電界のクーロン力も弱まっ
て、被塗物の表面に対する噴霧塗料粒子の塗着効率が悪
化する。なお、塗着効率を上げるために塗装機と針状電
極を被塗物に近づけすぎると、均一な塗装ができなくな
る。
【0005】このため、塗装業界では、有機溶剤を大量
に消費する絶縁性樹脂塗料による静電塗装から、水溶性
樹脂塗料等の水系塗料による省資源・無公害塗装への転
換が図れないのが現状である。しかしながら、最近では
世界的な環境保全運動が高まり、その転換を図ることが
急務とされている。
に消費する絶縁性樹脂塗料による静電塗装から、水溶性
樹脂塗料等の水系塗料による省資源・無公害塗装への転
換が図れないのが現状である。しかしながら、最近では
世界的な環境保全運動が高まり、その転換を図ることが
急務とされている。
【0006】そこで本考案は、省資源と公害防止の観点
から、特に水系塗料による静電塗装を現実に実施可能な
ものにするために、塗装機とその塗料供給系に面倒な絶
縁対策を施さなくても導電性塗料の静電塗装が行えるよ
うな手段を講ずると共に、その手段を講じたことによっ
て塗装機の操作性が損なわれたり塗料の塗着効率が低下
するなどの弊害が生じないようにすることを技術的課題
としている。
から、特に水系塗料による静電塗装を現実に実施可能な
ものにするために、塗装機とその塗料供給系に面倒な絶
縁対策を施さなくても導電性塗料の静電塗装が行えるよ
うな手段を講ずると共に、その手段を講じたことによっ
て塗装機の操作性が損なわれたり塗料の塗着効率が低下
するなどの弊害が生じないようにすることを技術的課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案による導電性塗料の静電塗装装置は、導電
性塗料を噴霧する塗装機がアースに接続され、その塗装
機の周囲に沿って並行に電気的絶縁状態で配設した複数
本の針状電極に、塗装機の噴霧塗料粒子を荷電する高電
圧が印加されると共に、その針状電極との間に静電界を
形成する被塗物に、針状電極とは逆極性の高電圧が印加
されることを特徴としている。
めに、本考案による導電性塗料の静電塗装装置は、導電
性塗料を噴霧する塗装機がアースに接続され、その塗装
機の周囲に沿って並行に電気的絶縁状態で配設した複数
本の針状電極に、塗装機の噴霧塗料粒子を荷電する高電
圧が印加されると共に、その針状電極との間に静電界を
形成する被塗物に、針状電極とは逆極性の高電圧が印加
されることを特徴としている。
【0008】
【作用】本考案によれば、アースに接続した塗装機で微
粒化される導電性塗料の噴霧塗料粒子が、高電圧を印加
した針状電極で荷電されて、その針状電極と被塗物との
間に形成された静電界のクーロン力によって被塗物の表
面に吸引・吸着される。したがって,塗装機には高電圧
が印加されず、また、高電圧が印加される針状電極は電
気的絶縁状態で設けられているので、塗装機やその塗装
機に導電性塗料を供給する塗料供給系に高電圧のリーク
を防止するための面倒な絶縁対策を施す必要がない。
粒化される導電性塗料の噴霧塗料粒子が、高電圧を印加
した針状電極で荷電されて、その針状電極と被塗物との
間に形成された静電界のクーロン力によって被塗物の表
面に吸引・吸着される。したがって,塗装機には高電圧
が印加されず、また、高電圧が印加される針状電極は電
気的絶縁状態で設けられているので、塗装機やその塗装
機に導電性塗料を供給する塗料供給系に高電圧のリーク
を防止するための面倒な絶縁対策を施す必要がない。
【0009】また、針状電極と被塗物の夫々に互いに逆
極性の高電圧を印加することによって両者間に静電界を
形成するので、被塗物に印加する電圧分だけ針状電極に
印加する電圧を低くすることができる。したがって、ア
ースに接続した塗装機と高電圧が印加される針状電極と
の間に保つべき絶縁距離を小さくすることができるか
ら、両者間の間隔を狭めて塗装機の操作性を高めること
ができる。
極性の高電圧を印加することによって両者間に静電界を
形成するので、被塗物に印加する電圧分だけ針状電極に
印加する電圧を低くすることができる。したがって、ア
ースに接続した塗装機と高電圧が印加される針状電極と
の間に保つべき絶縁距離を小さくすることができるか
ら、両者間の間隔を狭めて塗装機の操作性を高めること
ができる。
【0010】また、被塗物に針状電極と逆極性の高電圧
を印加すれば、針状電極に印加する電圧が低くても、そ
の針状電極で荷電された噴霧塗料粒子を被塗物の表面に
効率良く塗着させることができるから、被塗物に対して
塗装機と針状電極を必要以上に近づけなくても済み、塗
装機と被塗物との間に最適な塗装距離を保って均一な塗
装を行うことができる。
を印加すれば、針状電極に印加する電圧が低くても、そ
の針状電極で荷電された噴霧塗料粒子を被塗物の表面に
効率良く塗着させることができるから、被塗物に対して
塗装機と針状電極を必要以上に近づけなくても済み、塗
装機と被塗物との間に最適な塗装距離を保って均一な塗
装を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面によって具体的
に説明する。図1は本考案による静電塗装装置の一例を
示す図である。
に説明する。図1は本考案による静電塗装装置の一例を
示す図である。
【0012】本例の静電塗装装置は、ベル形又はカップ
形回転霧化頭2の回転によって水溶性樹脂塗料等の水系
塗料を微粒化する塗装機1がアースに接続され、その塗
装機1の周囲に沿って並行に複数本の針状電極3が所定
間隔で配設されている。各針状電極3は、塗装機1の機
体に対して電気絶縁材4で取り付けられて電気的絶縁状
態に維持され、高圧発生器5から高圧ケーブル6を介し
てDC−40〜60KVの高電圧が印加されるようにな
っている。
形回転霧化頭2の回転によって水溶性樹脂塗料等の水系
塗料を微粒化する塗装機1がアースに接続され、その塗
装機1の周囲に沿って並行に複数本の針状電極3が所定
間隔で配設されている。各針状電極3は、塗装機1の機
体に対して電気絶縁材4で取り付けられて電気的絶縁状
態に維持され、高圧発生器5から高圧ケーブル6を介し
てDC−40〜60KVの高電圧が印加されるようにな
っている。
【0013】また、被塗物7には、高圧発生器5から高
圧ケーブル8を介してDC+40〜60KVの高電圧が
印加され、その高電圧とは逆極性の高電圧が印加された
針状電極3との間に、従来と同じく都合80〜120K
Vの静電界を形成するようになっている。
圧ケーブル8を介してDC+40〜60KVの高電圧が
印加され、その高電圧とは逆極性の高電圧が印加された
針状電極3との間に、従来と同じく都合80〜120K
Vの静電界を形成するようになっている。
【0014】これにより、例えば被塗物7をアースに接
続し針状電極3のみに高電圧を印加して80〜120K
Vの静電界を形成する場合に比べ、その針状電極3と塗
装機1との間に保つべき絶縁距離は約2分の1で済み、
その実寸距離はおよそ10cm程度でよい。したがって、
塗装機1とその周囲に沿って並行に配設する針状電極3
との間の間隔を狭めて、塗装ロボットやレシプロマシン
等の自動塗装装置に装着した塗装機1の操作性を損なわ
ないようにすることができる。すなわち、塗装機1と針
状電極3の間隔を狭めてその全体を小型化すれば、複数
の塗装機を左右に隣接して設けたトップレシプロマシン
が行う塗装機相互間の間隔調整も従来どおり可能である
し、塗装ロボットのウィービングアームに装着した塗装
機の操作に支障を来すこともない。
続し針状電極3のみに高電圧を印加して80〜120K
Vの静電界を形成する場合に比べ、その針状電極3と塗
装機1との間に保つべき絶縁距離は約2分の1で済み、
その実寸距離はおよそ10cm程度でよい。したがって、
塗装機1とその周囲に沿って並行に配設する針状電極3
との間の間隔を狭めて、塗装ロボットやレシプロマシン
等の自動塗装装置に装着した塗装機1の操作性を損なわ
ないようにすることができる。すなわち、塗装機1と針
状電極3の間隔を狭めてその全体を小型化すれば、複数
の塗装機を左右に隣接して設けたトップレシプロマシン
が行う塗装機相互間の間隔調整も従来どおり可能である
し、塗装ロボットのウィービングアームに装着した塗装
機の操作に支障を来すこともない。
【0015】しかして、上記の静電塗装装置で水溶性樹
脂塗料等の水系塗料の塗装を開始すると、塗装機1の回
転霧化頭2で微粒化された水系塗料の噴霧塗料粒子が、
DC−40〜60KVの高電圧を印加した針状電極3で
生成されるマイナスイオンの付着によってマイナスの電
荷を帯びると共に、そのマイナスに帯電した噴霧塗料粒
子が、針状電極3を陰極とし、DC+40〜60KVの
高電圧が印加された被塗物7を陽極とする静電界のクー
ロン力によって被塗物7の表面に塗着効率良く吸引・吸
着される。
脂塗料等の水系塗料の塗装を開始すると、塗装機1の回
転霧化頭2で微粒化された水系塗料の噴霧塗料粒子が、
DC−40〜60KVの高電圧を印加した針状電極3で
生成されるマイナスイオンの付着によってマイナスの電
荷を帯びると共に、そのマイナスに帯電した噴霧塗料粒
子が、針状電極3を陰極とし、DC+40〜60KVの
高電圧が印加された被塗物7を陽極とする静電界のクー
ロン力によって被塗物7の表面に塗着効率良く吸引・吸
着される。
【0016】このようにすれば、塗装機1やその塗料供
給系に高電圧のリークを防止する面倒な絶縁対策を施さ
なくても、導電性を有した水系塗料の静電塗装を行うこ
とができる。また、針状電極3の印加電圧が40KV以
上あれば噴霧塗料粒子を十分に荷電することができ、し
かも、その針状電極3との間に静電界を形成する被塗物
7には逆極性の高電圧が印加されているから、被塗物7
の表面に対する噴霧塗料粒子の塗着効率も非常に良い。
更に、塗装機1と被塗物7との間の間隔を狭める必要が
ないから、両者間に所要の塗装距離を保って均一な塗装
を行うことができる。
給系に高電圧のリークを防止する面倒な絶縁対策を施さ
なくても、導電性を有した水系塗料の静電塗装を行うこ
とができる。また、針状電極3の印加電圧が40KV以
上あれば噴霧塗料粒子を十分に荷電することができ、し
かも、その針状電極3との間に静電界を形成する被塗物
7には逆極性の高電圧が印加されているから、被塗物7
の表面に対する噴霧塗料粒子の塗着効率も非常に良い。
更に、塗装機1と被塗物7との間の間隔を狭める必要が
ないから、両者間に所要の塗装距離を保って均一な塗装
を行うことができる。
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、塗装機
やその塗料供給系に高電圧のリークを防止する面倒な絶
縁対策を施さなくても水系塗料等の導電性塗料による静
電塗装を行うことができ、しかも、その導電性塗料を噴
霧する塗装機の操作性や、被塗物の表面に対する塗料の
塗着効率が非常に良く、また、塗装機と被塗物との間に
所要の塗装距離を保って均一な塗装ができるので、有機
溶剤を大量に使用する絶縁性樹脂塗料による静電塗装か
ら、水系塗料による省資源・無公害塗装への転換を容易
に図ることができという大変優れた効果がある。
やその塗料供給系に高電圧のリークを防止する面倒な絶
縁対策を施さなくても水系塗料等の導電性塗料による静
電塗装を行うことができ、しかも、その導電性塗料を噴
霧する塗装機の操作性や、被塗物の表面に対する塗料の
塗着効率が非常に良く、また、塗装機と被塗物との間に
所要の塗装距離を保って均一な塗装ができるので、有機
溶剤を大量に使用する絶縁性樹脂塗料による静電塗装か
ら、水系塗料による省資源・無公害塗装への転換を容易
に図ることができという大変優れた効果がある。
【図1】本考案による静電塗装装置の一例を示す図。
1・・・塗装機 3・・・針状電極 4・・・電気絶縁材 5・・・高圧発生器 6・・・高圧ケーブル 7・・・被塗物 8・・・高圧ケーブル
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性塗料を噴霧する塗装機(1)がア
ースに接続され、その塗装機(1)の周囲に沿って並行
に電気的絶縁状態で配設した複数本の針状電極(3)
に、塗装機(1)の噴霧塗料粒子を荷電する高電圧が印
加されると共に、その針状電極(3)との間に静電界を
形成する被塗物(7)に、針状電極(3)とは逆極性の
高電圧が印加されることを特徴とする導電性塗料の静電
塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3948591U JP2531853Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 導電性塗料の静電塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3948591U JP2531853Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 導電性塗料の静電塗装装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04134451U JPH04134451U (ja) | 1992-12-15 |
JP2531853Y2 true JP2531853Y2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=31920759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3948591U Expired - Lifetime JP2531853Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 導電性塗料の静電塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531853Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5574697B2 (ja) * | 2009-12-22 | 2014-08-20 | 旭サナック株式会社 | 静電塗装ガン及び静電塗装方法 |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP3948591U patent/JP2531853Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04134451U (ja) | 1992-12-15 |
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