JP2526665Y2 - 振動片の搭載保持構造 - Google Patents
振動片の搭載保持構造Info
- Publication number
- JP2526665Y2 JP2526665Y2 JP1992004270U JP427092U JP2526665Y2 JP 2526665 Y2 JP2526665 Y2 JP 2526665Y2 JP 1992004270 U JP1992004270 U JP 1992004270U JP 427092 U JP427092 U JP 427092U JP 2526665 Y2 JP2526665 Y2 JP 2526665Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- holding structure
- vibrating
- resonator element
- mounting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)
- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、表面実装型の圧電振動
子、圧電発振器、圧電フィルタ等に用いられる振動片の
搭載保持構造に関するものである。
子、圧電発振器、圧電フィルタ等に用いられる振動片の
搭載保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばカメラ一体型VTRや、コンピュ
ータ関連等の電子機器の小型化にともない、これらの電
子機器を構成する回路部品、特に表面実装型の回路部品
においても、製品の小型化、高信頼性化が求められてい
る。このような表面実装型の回路部品において、例えば
圧電振動子、圧電発振器、圧電フィルタの様な、内部に
水晶振動子等の振動片を搭載する回路部品がある。
ータ関連等の電子機器の小型化にともない、これらの電
子機器を構成する回路部品、特に表面実装型の回路部品
においても、製品の小型化、高信頼性化が求められてい
る。このような表面実装型の回路部品において、例えば
圧電振動子、圧電発振器、圧電フィルタの様な、内部に
水晶振動子等の振動片を搭載する回路部品がある。
【0003】このような表面実装型の圧電振動子、圧電
発振器、圧電フィルタ等において、水晶振動子等の振動
片を搭載する場合には、その振動片の一端を基板に固定
し、他端を上記基板から離間させて自由端とする保持が
行われる。その場合に従来は、例えば図6に示すように
基板61上の電極62に導電性の接着剤63を設け、こ
の接着剤63にて振動片64を保持するようにされてい
る。すなわちこの接着剤63にて振動片64の一端が保
持されると共に、他端が基板61から離間されて自由端
となるようにされる。
発振器、圧電フィルタ等において、水晶振動子等の振動
片を搭載する場合には、その振動片の一端を基板に固定
し、他端を上記基板から離間させて自由端とする保持が
行われる。その場合に従来は、例えば図6に示すように
基板61上の電極62に導電性の接着剤63を設け、こ
の接着剤63にて振動片64を保持するようにされてい
る。すなわちこの接着剤63にて振動片64の一端が保
持されると共に、他端が基板61から離間されて自由端
となるようにされる。
【0004】しかしながらこのような構造で振動片64
を搭載保持する場合には、例えば図中に示すようなスペ
ーサ65を用いて、振動片64の他端を所定の離間量に
した状態で接着剤63を硬化させ、その後スペーサ65
を取り除くようにされる。このため、基板61上をスペ
ーサ65の移動が容易なように平坦にする必要があり、
封止のための基板の形状等に制約が生じることになる。
またスペーサ65を取り除く際に、振動片64の破損等
を生じる恐れが高く、製造時の作業性、品質管理等の面
で問題があった。この考案はこのような点に鑑みて成さ
れたものである。
を搭載保持する場合には、例えば図中に示すようなスペ
ーサ65を用いて、振動片64の他端を所定の離間量に
した状態で接着剤63を硬化させ、その後スペーサ65
を取り除くようにされる。このため、基板61上をスペ
ーサ65の移動が容易なように平坦にする必要があり、
封止のための基板の形状等に制約が生じることになる。
またスペーサ65を取り除く際に、振動片64の破損等
を生じる恐れが高く、製造時の作業性、品質管理等の面
で問題があった。この考案はこのような点に鑑みて成さ
れたものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の構造では、基板の形状等に制約が生じ、ま
た製造時の作業性、品質管理等の面で問題があったとい
うものである。
点は、従来の構造では、基板の形状等に制約が生じ、ま
た製造時の作業性、品質管理等の面で問題があったとい
うものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、振動片4の一
端を基板1に固定し、他端を上記基板1から離間させて
自由端とする振動片の搭載保持構造において、上記基板
1上に段差dを設け、上記段差dに上記振動片4をもた
せ掛けるようにして固定側の先端を基板1で支持すると
共にその内側を段差dの上端で支持して振動片4の一端
を基板1に固定し、当該振動片4を基板1に傾斜して保
持することにより振動片4の他端が段差dによって基板
1から徐々に大きく離間されて自由端となるようにした
ことを特徴とする振動片の搭載保持構造である。
端を基板1に固定し、他端を上記基板1から離間させて
自由端とする振動片の搭載保持構造において、上記基板
1上に段差dを設け、上記段差dに上記振動片4をもた
せ掛けるようにして固定側の先端を基板1で支持すると
共にその内側を段差dの上端で支持して振動片4の一端
を基板1に固定し、当該振動片4を基板1に傾斜して保
持することにより振動片4の他端が段差dによって基板
1から徐々に大きく離間されて自由端となるようにした
ことを特徴とする振動片の搭載保持構造である。
【0007】
【作用】これによれば、段差によって振動片が傾斜して
保持され、この他端が基板から離間されて自由端となる
ので、製造時にスペーサ等を用いる必要がなく、従って
基板の形状等に制約を生じることがなく、また製造時の
作業性、品質管理等の面も向上させることができる。
保持され、この他端が基板から離間されて自由端となる
ので、製造時にスペーサ等を用いる必要がなく、従って
基板の形状等に制約を生じることがなく、また製造時の
作業性、品質管理等の面も向上させることができる。
【0008】
【実施例】図1は、本考案による振動片の搭載保持構造
を用いて作成された、例えば表面実装型圧電振動子の構
成を示す斜視図である。この図において、1は基板、2
は電極、3は導電性の接着剤、4は振動片を示す。
を用いて作成された、例えば表面実装型圧電振動子の構
成を示す斜視図である。この図において、1は基板、2
は電極、3は導電性の接着剤、4は振動片を示す。
【0009】ここで接着剤3及び振動片4を除いた基板
1と電極2の構成は例えば図2に示すようになってい
る。すなわち基板1上の電極は電極2aと電極2bとに
分けて形成され、それぞれスルーホール5a、5bを介
して基板1の裏面に接続され、さらに基板1の裏面の両
端及び端面に設けられる端子電極6a、6bに接続され
ている。
1と電極2の構成は例えば図2に示すようになってい
る。すなわち基板1上の電極は電極2aと電極2bとに
分けて形成され、それぞれスルーホール5a、5bを介
して基板1の裏面に接続され、さらに基板1の裏面の両
端及び端面に設けられる端子電極6a、6bに接続され
ている。
【0010】そしてこの電極2a、2bにそれぞれ段差
dが設けられる。この段差dは、例えば基板1に電極2
a、2bを厚膜焼成等した後、さらにマスクを変えて段
差dを形成する凸部を厚膜焼成等することによって形成
される。このようにして形成される凸部に振動片4の一
端である固定側の端部をもたせ掛けるようにしてその先
端を電極2a、2bの段部dにそれぞれ連続する平面で
支持すると共に、その内側を段部dの上端で支持して、
振動片4の一端を基板1に固定する。
dが設けられる。この段差dは、例えば基板1に電極2
a、2bを厚膜焼成等した後、さらにマスクを変えて段
差dを形成する凸部を厚膜焼成等することによって形成
される。このようにして形成される凸部に振動片4の一
端である固定側の端部をもたせ掛けるようにしてその先
端を電極2a、2bの段部dにそれぞれ連続する平面で
支持すると共に、その内側を段部dの上端で支持して、
振動片4の一端を基板1に固定する。
【0011】従って図1において、この電極2(2a、
2b)に振動片4の一端を対接させて接着剤3を設け、
この接着剤3を硬化させることによって、段差dによっ
て振動片4が基板1に傾斜して保持され、この他端が基
板1から徐々に大きく離間されて自由端となる。すなわ
ち図3は断面図であって、振動片4は電極2の段差dに
よって傾斜して保持され、この状態で接着剤3が硬化さ
れる。
2b)に振動片4の一端を対接させて接着剤3を設け、
この接着剤3を硬化させることによって、段差dによっ
て振動片4が基板1に傾斜して保持され、この他端が基
板1から徐々に大きく離間されて自由端となる。すなわ
ち図3は断面図であって、振動片4は電極2の段差dに
よって傾斜して保持され、この状態で接着剤3が硬化さ
れる。
【0012】こうして上述の構造によれば、段差dによ
って振動片4が傾斜して保持され、この他端が基板1か
ら離間されて自由端となるので、製造時にスペーサ等を
用いる必要がなく、従って基板1の形状等に制約を生じ
ることがなく、また製造時の作業性、品質管理等の面も
向上させることができるものである。
って振動片4が傾斜して保持され、この他端が基板1か
ら離間されて自由端となるので、製造時にスペーサ等を
用いる必要がなく、従って基板1の形状等に制約を生じ
ることがなく、また製造時の作業性、品質管理等の面も
向上させることができるものである。
【0013】なお、例えば上述の表面実装型圧電振動子
の構成において、部品の全体の形状は例えば長さ5m
m、幅3.2mm、高さ1.5mmであって、この場合
に振動片4の他端が基板1から離間される距離は0.1
mm程度である。
の構成において、部品の全体の形状は例えば長さ5m
m、幅3.2mm、高さ1.5mmであって、この場合
に振動片4の他端が基板1から離間される距離は0.1
mm程度である。
【0014】ここでこの振動片4の他端が基板1から離
間される距離は、段差dの高さによって定まるが、この
段差dの高さは厚膜焼成等の技術によって正確に設定で
きるもので、従って振動片4の他端が基板1から離間さ
れる距離も安定に定めることができる。
間される距離は、段差dの高さによって定まるが、この
段差dの高さは厚膜焼成等の技術によって正確に設定で
きるもので、従って振動片4の他端が基板1から離間さ
れる距離も安定に定めることができる。
【0015】また上述の部品において、電極2に設けら
れる段差dは厚膜焼成等の技術によらずとも、例えば図
4に示すように、基板1に予め段差dに相当する凸部1
1を設けて、これを段差として用いるようにしてもよ
い。
れる段差dは厚膜焼成等の技術によらずとも、例えば図
4に示すように、基板1に予め段差dに相当する凸部1
1を設けて、これを段差として用いるようにしてもよ
い。
【0016】さらに本考案の振動片の搭載保持構造は、
上述の表面実装型圧電振動子に限らず、図5に示すよう
に基板1の凹部にIC12等を設けた表面実装型の圧電
発振器、圧電フィルタ等にも適用できる。
上述の表面実装型圧電振動子に限らず、図5に示すよう
に基板1の凹部にIC12等を設けた表面実装型の圧電
発振器、圧電フィルタ等にも適用できる。
【0017】
【考案の効果】この考案によれば、段差によって振動片
が傾斜して保持され、この他端が基板から離間されて自
由端となるので、製造時にスペーサ等を用いる必要がな
く、従って基板の形状等に制約を生じることがなく、ま
た製造時の作業性、品質管理等の面も向上させることが
できるようになった。
が傾斜して保持され、この他端が基板から離間されて自
由端となるので、製造時にスペーサ等を用いる必要がな
く、従って基板の形状等に制約を生じることがなく、ま
た製造時の作業性、品質管理等の面も向上させることが
できるようになった。
【図1】本考案による振動片の搭載保持構造の一例の斜
視図である。
視図である。
【図2】その説明のための図である。
【図3】本考案による振動片の搭載保持構造の一例の断
面図である。
面図である。
【図4】本考案による振動片の搭載保持構造の他の例の
断面図である。
断面図である。
【図5】本考案による振動片の搭載保持構造の他の例の
斜視図である。
斜視図である。
【図6】従来の振動片の搭載保持構造の説明のための図
である。
である。
1 基板 2、2a、2b 電極 3 導電性の接着剤 4 振動片 5a、5b スルーホール 6a、6b 端子電極 d 段差 11 凸部 12 IC
Claims (1)
- 【請求項1】 振動片の一端を基板に固定し、他端を上
記基板から離間させて自由端とする振動片の搭載保持構
造において、 上記基板上に段差を設け、上記段差に上記振動片をもた
せ掛けるようにして固定側の先端を基板で支持すると共
にその内側を段差の上端で支持して振動片の一端を基板
に固定し、当該振動片を基板に傾斜して保持することに
より振動片の他端が段差によって基板から徐々に大きく
離間されて自由端となるようにしたことを特徴とする振
動片の搭載保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992004270U JP2526665Y2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 振動片の搭載保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992004270U JP2526665Y2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 振動片の搭載保持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565199U JPH0565199U (ja) | 1993-08-27 |
JP2526665Y2 true JP2526665Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=11579852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992004270U Expired - Lifetime JP2526665Y2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 振動片の搭載保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526665Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5368135B2 (ja) * | 2009-02-26 | 2013-12-18 | 京セラクリスタルデバイス株式会社 | 圧電デバイス |
JP2013179503A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-09 | Kyocera Crystal Device Corp | 圧電デバイス及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0422631Y2 (ja) * | 1985-11-29 | 1992-05-25 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP1992004270U patent/JP2526665Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0565199U (ja) | 1993-08-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |