JP2525079B2 - 水平梁の接合構造 - Google Patents
水平梁の接合構造Info
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Description
外壁側の壁面を補強するための水平梁において、外壁側
壁面が断面L字状のコーナー部有する際、もしくは、出
隅と入隅のコーナー部を繰り返す形状に形成された際の
コーナー部における水平梁の接合構造に関する。
て工業化を推し進めた住宅施工方法の一つとして、框材
を四角枠状に組んた枠体の両面に面板を貼り付けてなる
矩形状の木製パネルを用いて、床、壁等を組み立てる方
法がある。この施工方法は、例えば、現場施工のコンク
リート基礎の上にユニット化した木製の床パネルを敷き
込み、その上に一階壁パネル及び2階床パネルおよび2
階壁パネルを組み上げ、さらに、軸組、木組等をして、
屋根パネルを組み立てて、建築物を構築するといった方
法である。
の下端部を土台と一階床パネルにより支持され、上端部
を2階床パネル(天井パネル)により支持され、2階壁
パネルは、その下端部を一階壁パネルと2階床パネルに
支持され、その上端部を2階天井パネルに支持されるこ
とになる。
設けた場合には、外壁となる壁パネルには、2階床パネ
ルが接合されないので、床パネルを接合した場合に比較
して強度が落ちることになる。従って、外壁となる壁パ
ネルの内側にある程度大きな吹き抜け部分を設ける際に
は、外部風圧等による曲げに対して安全性を確保するた
めに外壁となる一階壁パネルと二階壁パネルとの間に水
平梁を設ける必要がある。この水平梁は、スパン等から
必要な強度を求め、該強度に対応するように幅等を決め
ている。そして、外壁のコーナー部となる部分の内側に
吹き抜け部を設けた場合には、コーナー部において、2
本の水平梁をL字状に接合する必要がある。
る部分となるため、意匠を凝らす場合があるが、その一
つの方法として、吹き抜け部を構成する外壁部分で出隅
と入隅を繰り返した形状に形成することがある。すなわ
ち、吹き抜け部の外壁に連続して少なくとも2箇所以上
で壁パネルを直角に接合した部分を設けるようにしたも
のである。
たとえば、一方の水平梁の側面に他方の水平梁の端面を
接合させる。従って、水平梁の接合に際して、接合すべ
き水平梁の間に勝ち負けが生じることになる。また、接
合すべき水平梁の接合部の勝ち負けを変更した場合に
は、水平梁の長さがそれぞれ変更されることになる。そ
して、接合すべき2本の水平梁の勝ち負けは、現場で施
工を行っている大工が、その施工毎にその場の状況を判
断して決めていた。従って、現場において大工が勝ち負
けを決めるまでは、水平梁となる部材の正確な長さが決
まらないことになり、予め水平梁を規格化して工場にお
いて正確な形状に形成することができないという問題点
があった。
接合するようにした際には、他方の水平梁が配置される
外壁の長さが同じでも、一方の水平梁の幅が異なる際
に、他方の水平梁の長さも異なることになる。従って、
水平梁の長さを規格化しようとした場合に、水平梁の幅
と上述の接合部の勝ち負けにより水平梁の長さの種類を
増やさなければならず、水平梁の長さを規格化するのが
難しという問題点があった。
ために、出隅と入隅を繰り返す形状に複数の水平梁を接
合した場合には、水平梁の幅と接合部の勝ち負けの違い
により、同様の形状の吹き抜け部においても、多数の接
合パターンができてしまい、とても水平梁を規格化して
工業化を進めることができるものではなかった。
その目的とするところは、水平梁の種類を減少させ、水
平梁を規格化して住宅の吹き抜け部の工業化を進めるこ
とにある。
の水平梁の接合構造は、建築物の吹き抜け部を構成する
外壁に上階壁パネルと下階壁パネルの間に配置されて外
壁の強度を補強するための水平梁の接合構造において、 前記吹き抜け部に、隣接する2つの外壁が直角に接合
するコーナー部が設けられ、これら外壁に配置された幅
の異なる水平梁をL字状に接合する際に、幅の広い方の
水平梁を第1の水平梁とし、幅の狭い方の梁を第2の水
平梁とし、第1の水平梁の一側面には第1の水平梁端面
から第2の水平梁の幅の切欠部が設けられ、該切欠部は
コーナー部が出隅の際に他側面から一定の幅を残した深
さに形成され、もしくはコーナー部が入隅の際に一定の
深さに形成され、該切欠部に第2の水平梁の端部を嵌合
して、第1の水平梁と第2の水平梁とを接合しているこ
とを特徴とする水平梁の接合構造。
吹き抜け部を構成する外壁の上階壁パネルと下階壁パネ
ルの間に配置されて外壁の強度を補強するための水平梁
の接合構造において、前記吹き抜け部に、隣接する2つ
の外壁が直角に接合するコーナー部が少なくとも連続し
て二箇所以上設けられ、かつ出隅と入隅のコーナー部を
繰り返す形状とされ、これら外壁に配置された複数の水
平梁は、その幅を該水平梁の中で最も強度を要する水平
梁が必要とする幅に統一され、かつ、これら水平梁は、
それぞれ一方の端部側面に切欠部に設けられ、前記外壁
の一端側から配置され、かつ水平梁の該切欠部に、隣接
する水平梁の他方の端部が順次嵌合されていることを特
徴とするものである。
梁の接合部分における勝ち負けが、予め決められている
ので、第2の水平梁の長さを予め決めておくことができ
る。また、接合すべき2本の水平梁のうち幅の広い方の
第1の水平梁を接合部において勝ちとするので、第1の
水平梁には、その幅より広い切欠部が設けられることが
なくなり、水平梁の種類を減少させることができる。ま
た、接合部が出隅の際には、切欠部が第1の水平梁に一
定の幅を残した深さとされるので、第2の水平梁の設け
られる外壁の幅が同一ならば、第1の水平梁の幅に関係
なく、第2の水平梁の長さが同一となる。また、接合部
が入隅の際には、切欠部の深さが一定にされるので、第
2の水平梁の設けられる外壁の幅が同一ならば、第1の
水平梁の幅に関係なく、第2の水平梁の長さが同一とな
る。従って水平梁の種類を減少させることができる。
た複数の水平梁のうち最も強度を必要とする水平梁が必
要とする幅に、水平梁の幅を統一することにより、水平
梁の種類を強度を落とすことなく減少させることができ
る。さらに、前記水平梁のそれぞれの一端に切欠部を設
け、該切欠部に隣接する水平梁の他端部を嵌合していく
ように、外壁の一端側から水平梁を配置していく、すな
わち、外壁の一端側から追いまわしで水平梁を接合して
いくようにすることにより、水平梁の種類を減らすこと
ができる。
がら説明する。
示す図面であって、第1の実施例の水平梁1,2は、第2
図に示すように、主として木製パネルの接合によって建
築物の躯体を形成するプレハブ住宅Aにおいて、外壁3,
4の内側に吹き抜け部Bを設けた際に、2階床パネル5
と接合された外壁6に比較して強度の低い吹き抜け部B
の外壁3,4を外部風圧等の力による曲げに対して、安全
性を確保するように補強するために設けられたものであ
る。このような水平梁1,2は、外壁3,4を構成する1階壁
パネル7と2階壁パネル8との間に配置されたものであ
る。
第2図に示すように、吹き抜け部Bの隣接する2つの外
壁3,4が直角に接合された出隅のコーナー部9におい
て、それぞれの外壁3,4の水平梁1,2の端部を直角に接合
した際の接合構造である。
(F),(G),(H),(I),(J)は、水平梁1,
2の接合部分の接合パターンを示す図面であって、これ
ら図に示すように、第1の実施例で使用される水平梁1,
2は、水平梁1,2の幅により、符号HA,HB,HC,HDで示す4
つのタイプに別れている。これは、水平梁1,2のスパン
等の違いにより必要とする強度が異なるので、水平梁1,
2の幅を変更することにより対応したものである。な
お、第1図(A)ないし第1図(J)において、符号I
は吹き抜け部Bの内部、符号Oは住宅Aの外部を示すも
のである。
2のうち幅の広い方の水平梁1を第1の水平梁1とし、
幅の狭い方の水平梁2を第2の水平梁2としている。な
お、第1図(A),(E),(H),(J)に示すよう
に接合すべき2本の水平梁1,2が同一の幅すなわち同じ
タイプの水平梁1,2の場合にはスパンの長い方が幅が広
いものとみなして第1の水平梁1とし、また、長さも同
一の場合はどちらかを幅が広いものとみなして第1の水
平梁1とする。すわなち、水平梁1,2の幅は、主にスパ
ンの長さによって決められるので、スパンの長い方を第
1の水平梁1とし、スパンの短い方の水平梁を第2の水
平梁2としたものである。そして、第1の水平梁1は、
接合部分における勝ち負けにおいて必ず勝ちとされる。
すなわち、第1の水平梁1の端部は外壁の端部まで延出
され(実際には、第3図に示すように胴差し10があるの
で、胴差し10の内面まで延出される)、第2の水平梁2
の端部は第1の水平梁1の側面に接合されることにな
る。この際に、第1の水平梁1の側面には、第1図
(B)に示すように、第1の水平梁1の端面から第2の
水平梁2の幅に対応して、切欠部Cが設けられている。
そして、この切欠部Cに第2の水平梁2の一端が嵌合さ
れるようになっている。
号w1で示す幅を残す深さとされている。
部分において同じ幅w1とされている。すなわち、第1の
水平梁1の幅が異なっていても、外壁の端面から第2の
水平梁の端面までの距離は、同じ幅w1の距離とされてい
る(実際には、第3図に示すように胴差し10の厚みが加
わる)。そして、第1の実施例においてこの幅w1は、壁
パネル7,8の厚みの1/2の長さにされている。
タイプにされ、かつHAタイプの幅が幅w1とされているの
で、切欠部の深さは、0cmとなる。
梁2の実際の接合構造を示す図面であって、第1及び第
2の水平梁1,2が上述のように接合された状態で、第1
及び第2の水平梁12の外面側に該外面に沿って胴差し10
が取り付けられている。この胴差し10は、第1及び第2
の水平梁1,2と同様の高さで、かつ第1の水平梁1にお
ける切欠部Cの残りの幅w1と同じ壁パネルの厚みの1/2
の厚みに形成された板である。
2の水平梁1,2は、2本の羽子板ボルト(第3図には一
本だけ図示)11によって接合されている。該羽子板ボル
ト11は、一端にねじ部が設けられた軸部11aの他端に軸
部11aに沿って延出する接合板11bが設けらて、該接合板
11bに木ねじ11c、11c…を挿通する挿通孔(図示略)が
設けられたものである。そして、第1の水平梁1の内面
に接合板11bが木ねじ11cによって接合され、かつ羽子板
ボルト11の軸部11aが内面に沿って水平に第2の水平梁
2とその外面側の胴差し10を貫通させられ、軸部11aの
一端側からナット11dを螺合して締結したものである。
また、第2の水平梁2の内面にも接合板11bが接合さ
れ、第1の水平梁1と胴差し10を貫通してナット11dに
より締結されている。なお、胴差し10の外面の羽子板ボ
ルト11が貫通する部分は、羽子板ボルト11端部及びナッ
ト11dが外面側に突出しないように、切欠穴10aが設けら
れている。また、第1及び第2の水平梁1,2の内側面に
は、幕板12が貼られて羽子板ボルト11等を隠すようにな
っている。
であって、前述の第1及び第2の水平梁1,2の接合方法
と同様に羽子板ボルト11により接合されたものである。
水平梁1及び床パネル5の外面と床パネル5の吹き抜け
部B側側面の水平梁1より内側の部分には、胴差し10が
接合されている。そして、床パネル5の胴差し10側面に
沿って、羽子板ボルト11の軸部11aが水平梁1と水平梁
1の胴差し10を貫通させられ、接合板11bが床パネル5
の胴差し10の側面に接合されている。この際に接合板11
bを接合する木ねじ11cは、胴差し10を貫通して床パネル
5に差し込まれている。そして、水平梁1及び床パネル
5の胴差し10の側面には、幕板1が貼られて羽子板ボル
ト11等を隠すようになっている。
aで示す白抜きの三角マークは、モジュール芯を示すも
のである。そして、胴差し10の厚みが、基本モジュール
となる木製パネル(壁パネル7,8)の厚みの1/2となって
いるので、胴差し10の側面に接合する水平梁の側面がモ
ジュール芯と一致することになる。
1,2のタイプを、水平梁1,2のスパン等の違いによる必要
な強度の違いからHA,HB,HC,HDの四タイプとした。これ
ら四つの水平梁1,2を出隅のコーナー部9において四つ
のタイプの組み合わせにより接合パターンを考えた場
合、接合パターンは16種となる。しかし、これらを出隅
のコーナー部9において接合する際に、接合の勝ち負け
において、幅の広い方の第1の水平梁1を勝ちとするこ
とにより、第1図(A)ないし第1図(J)に示すよう
に、接合パターンを10種だけにすることができる。
部Cの深さを、第1の水平梁1に一定の幅w1を残す深さ
にすることにより、第2の水平梁2を配置する外壁の長
さが同じなら、第1の水平梁1のタイプの違いにより第
1の水平梁1の幅が異なっても、同じ長さの第2の水平
梁2を使用することができる。
ーンを減らせることと、第1の水平梁1の幅の違いによ
り、第2の水平梁2の長さを変更する必要がないことに
より、水平梁1,2の長さや切欠部Cの形成パターンの種
類を減らして水平梁1,2として使用する部材の種類を減
らすことができる。従って、水平梁1,2の種類を容易に
規格化することができ、水平梁1,2の製作を工業化する
ことができるとともに、水平梁1,2の施工の省力化をす
ることができる。
(F),(G),(H),(I),(J)は、本発明の
第2の実施例を示す図面であって、第6図は、第1の水
平梁1と第2の水平梁2とを入隅のコーナー部において
接合する際の接合パターンを示すものであって、第1の
実施例と同様の構成要素については、同一の符号を付し
てその説明を省略する。なお、第6図(A)ないし第6
図(J)において、符号Iは吹き抜け部Bの内部、符号
Oは住宅の外部を示す。
(J)に示すように、水平梁1,2の幅にタイプを第1の
実施例と同様のHA,HB,HC,HDの4タイプにしている。そ
して、水平梁1,2同士を入隅のコーナー部において接合
する際には、第1の実施例と同様に、水平梁1,2同士を
接合する際に、幅の広い方の水平梁1を第1の水平梁1
とし、幅の狭い方の水平梁2を第2の水平梁2とする。
そして、接合すべき水平梁1,2の幅が同じ場合には、ス
パンの長い方の水平梁1を幅が広いものとみなして第1
の水平梁1とし、また、スパンの長さも同じ場合には、
どちらかの水平梁1,2を幅が広いものとみなして第1の
水平梁1とする。
る際には、接合の勝ち負けにおいて第1の水平梁1を勝
ちとする。すなわち、第2の水平梁2を、第1の水平梁
1の側面に接合させるようにする。この際に、第1の水
平梁1の側面には、その端面から第2の水平梁2の幅の
長さの切欠部Dを設ける。該切欠部Dに第2の水平梁2
の端部を嵌合するようにする。そして、該切欠部Dの深
さは、接合すべき水平梁タイプに拘わらず一定の深さw2
とする。この深さw2は、壁パネル7,8の厚みの1/2の長さ
になっている。
としては、第1の水平梁1がHAタイプであり、かつHAタ
イプの幅が深さw2と同じ長さになっているので、第1の
水平梁1に、深さw2を設けた場合には、第2の水平梁2
の側面に第1の水平梁1の端面を接続した構成と同様の
構成となる。
る方法は、第1の実施例と同様に、第1及び第2の水平
梁1,2の外面に胴差し10が設けられ、羽子板ボルト11に
より接合されるものである。
1図の水平梁1に壁パネル7,8の厚みの1/2の長さの幅w1
だけを残す深さとしているのに対して、第2の実施例に
おいては、切欠部Dの深さを壁パネル7,8の厚みの1/2の
長さの深さw1としている。これは、第2の実施例の入隅
のコーナー部において、第1の水平梁1の切欠部に嵌合
された第2の水平梁2の嵌合部分の長さを同一にするこ
とによって、第2の水平梁2の設けられた外壁の長さが
同一ならば、第1の水平梁1の幅が異なっても同一の長
さの第2の水平梁2を使用できるようにしたものであ
る。
において第1の実施例と同様の効果を奏することができ
る。
図面であって、第1及び第2の実施例と同様の構成要素
については、同一の符号を付してその説明を省略する。
に、重要な構成要素となる吹き抜け部Bにおいて、吹き
抜け部Bの意匠を凝らすために、吹き抜け部Bの外壁に
出隅のコーナー部と入隅のコーナー部を繰り返す構成と
したものである。そして、第7図は、吹き抜け部Bの外
壁20を他の外壁21から引き込んだものとして、該外壁20
に出隅のコーナー部と入隅のコーナー部を一つずつ設け
たものである。従って、3本の水平梁22が2箇所のコー
ナー部で接合されるようになっている。また、これら3
本の水平梁22は、同じ幅に形成されたものが使用されて
いる。この幅は、3本の水平梁22の中で最もスパンの長
い水平梁22cが必要とする強度に対応した幅にされてい
る。
aから追い回しにより、接合の勝ち負けが決められてい
る。すなわち、水平梁22a及び水平梁22bには、一端に切
欠部Eが設けられ、水平梁22aの切欠部には、水平梁22b
の他端が嵌合され、水平梁22bの切欠部には、水平梁22c
の端部が嵌合されるようになっている。
け、その角に切欠をもうけたような形状となっている。
すなわち、吹き抜け部の外壁23は、出隅、入隅、出隅の
順番でコーナー部が繰り返される構成となっている。こ
の場合も、第7図で示した水平梁の接合構造と同様に、
4本の水平梁24は、最もスパンの長い水平梁24cが必要
とする強度に対応した幅に統一されている。そして、第
8図右側の水平梁24aより追い回しにより接合の勝ち負
けが決められている。第9図及び第10図は、基本的に、
第7図の構成とほぼ同様のものであるが、コーナー部が
4つに増やされ、外壁25,27が出隅と入隅を2回づつ繰
り返す構成となっている。この場合も第7図で示した水
平梁の構造と同様に、水平梁26,28が、最もスパンの長
い水平梁が必要とする強度に対応した幅に統一されてい
る。なお、第9図及び10図に示す水平梁26,28は、全て
ほぼ等しいスパンの水平梁26,28なので、最もスパンの
長い水平梁とは、全ての水平梁26,28である。そして、
第9図においては、図中右側水平梁26からの追い回しに
より、接合部における勝ち負けが決められている。ま
た、第10図においては、図中左側の水平梁28からの追い
回しにより、接合部における勝ち負けが決められてい
る。以上のように第3の実施例では、出隅のコーナー部
と入隅のコーナー部とが連続して繰り返し設けられた場
合に、最も強度が必要とされる水平梁22c,24c,26,28が
必要とする幅に全ての水平梁22,24,26,28の幅を統一す
ることにより、水平梁22,24,26,28として使用される部
材の種類を減らすことができる。
部からの追い回しにより決めることによって、他方の端
部の水平梁22c,24d,26,28を除いて、全ての水平梁22,2
4,26,28が一端だけに切欠部が設けられる構成になるの
で、両端に切欠部を設けた部材が必要なく、水平梁とし
て使用される部材の種類を減らすことができる。
w2の長さを壁パネルの厚みの1/2の長さとしたが、必ず
しも壁パネルの厚みの1/2の長さにする必要はなく、胴
差しの幅とともに変更してもよい。
を同一のものとすれば、切欠部Eは全て同じ形状となる
ので、水平梁となる部材の数を更に減少させることがで
きる。また、切欠部Eの深さを、前記第1及び第2の実
施例の深さと同じ規格にすれば、前記第1及び第2の実
施例で規格化された水平梁1,2をそのまま使用すること
ができる。
幅から四つのタイプに分けたが、水平梁1,2として使用
する部材の材質や、吹き抜け部の設計基準の変更等によ
りタイプ数を変更してよく、水平梁の幅を4種類に限定
するものではない。
の水平梁の接合構造によれば、接合すべき2本の水平梁
の勝ち負けが予め決められていること、幅の広い第1の
水平梁を勝ちとすること、出隅のコーナ部においては切
欠部の深さを、第1の水平梁に一定の幅を残す深さにし
たこと、入隅のコーナー部においては切欠部の深さを一
定にしたことにより、水平梁の種類を減少させることが
でき、水平梁のサイズを容易に規格化することができる
ので、吹き抜け部を有する住宅の工業化を進めることが
できる。
壁に配置される水平梁の幅を、最も強度を必要とする水
平梁の幅に統一し、かつ、一端に切欠部を有する水平梁
を、外壁の一端側から順次隣接する水平梁の他端を嵌合
することにより、水平梁の種類を減少させることがで
き、水平梁のサイズを容易に規格化することができ、吹
き抜け部を有する住宅の工業化を進めることができる。
(E),(G),(H),(I),(J)ないし第5図
は本発明の第1の実施例を示す図面であって、第1図
(A),(B),(C),(D),(E),(F),
(G),(H),(I),(J)は第1および第2の水
平梁の出隅のコーナー部における接合パターンを示す略
平面図、第2図は住宅内部における水平梁を示す略斜視
図、第3図は第1の水平梁と第2の水平梁との接合部分
を示す一部を切欠した平面図、第4図は同じく斜視図、
第5図は水平梁と床パネルの接合部を示す要部平面図、
第6図(A),(B),(C),(D),(E),
(F),(G),(H),(I),(J)は本発明の第
2の実施例を示す図面であって、第1及び第2の水平梁
の入隅のコーナー部における接合パターンを示す略平面
図、第7図ないし第10図は、本発明の第3の実施例を示
す図面であって、出隅と入隅を繰り返して接合される水
平梁の接合構造を示す平面図である。 A……住宅、B……吹き抜け部、 C……切欠部、D……切欠部、 E……切欠部、1……第1の水平梁、 2……第2の水平梁、3……外壁、 4……外壁、7……上階壁パネル、 8……下階壁パネル、9……コーナー部、 20……外壁、22……水平梁、 23……外壁、24……水平梁、 25……外壁、26……水平梁、 27……外壁、28……水平梁。
Claims (2)
- 【請求項1】建築物の吹き抜け部を構成する外壁の上階
壁パネルと下階壁パネルの間に配置されて外壁の強度を
補強するための水平梁の接合構造において、 前記吹き抜け部に、隣接する2つの外壁が直角に接合す
るコーナー部が設けられ、これら外壁に配置された幅の
異なる水平梁をL字状に接合する際に、幅の広い方の水
平梁を第1の水平梁とし、幅の狭い方の水平梁を第2の
水平梁とし、第1の水平梁の一側面には第1の水平梁端
面から第2の水平梁の幅の切欠部が設けられ、該切欠部
はコーナー部が出隅の際に他端面から一定の幅を残した
深さに形成され、もしくはコーナー部が入隅の際に一定
の深さに形成され、該切欠部に第2の水平梁の端部を嵌
合して、第1の水平梁と第2の水平梁とを接合している
ことを特徴とする水平梁の接合構造。 - 【請求項2】建築物の吹き抜け部を構成する外壁の上階
壁パネルと下階壁パネルの間に配置されて外壁の強度を
補強するための水平梁の接合構造において、 前記吹き抜け部に、隣接する2つの外壁が直角に接合す
るコーナー部が少なくとも連続して二箇所以上設けら
れ、かつ出隅と入隅のコーナー部を繰り返す形状とさ
れ、 これら外壁に配置された複数の水平梁は、その幅を該水
平梁の中で最も強度を要する水平梁が必要とする幅に統
一され、かつ、これら水平梁は、それぞれ一方の端部側
面に切欠部が設けられ、 前記外壁の一端側から配置され、かつ水平梁の該切欠部
に、隣接する水平梁の他方の端部が順次嵌合されている
ことを特徴とする水平梁の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2289387A JP2525079B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 水平梁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2289387A JP2525079B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 水平梁の接合構造 |
Publications (2)
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