JP2518965Y2 - 容量可変斜板式コンプレッサ - Google Patents
容量可変斜板式コンプレッサInfo
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- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 36
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 20
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 7
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 7
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 3
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 1
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車用冷房サ
イクルに使用され、回転運動を往復運動に変換する部品
のうち、みそすり的動作で往復動するウォブル板を非回
転に維持するトラニオンピンと、このトラニオンピンを
摺動自在に案内する案内プレートとの摺動性を向上した
容量可変斜板式コンプレッサに関する。
イクルに使用され、回転運動を往復運動に変換する部品
のうち、みそすり的動作で往復動するウォブル板を非回
転に維持するトラニオンピンと、このトラニオンピンを
摺動自在に案内する案内プレートとの摺動性を向上した
容量可変斜板式コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の容量可変斜板式コンプレッサにあ
っては、図7に示すように、クランク室10内に、駆動
軸11が回転自在に嵌挿してあり、この駆動軸11に対
して駆動斜板12が傾斜角度可変に連結してあり、この
駆動斜板12に対しウォブル板13が摺動自在に取付け
てある。このウォブル板13には、図示しない球面軸受
を介して図示しない複数のピストンロッドが円周方向等
間隔に取付けてあり、このピストンロッドの他端に図示
しないピストンが連結してある。これにより、駆動斜板
12の回転により、ウォブル板13がいわゆるみそすり
的動作をして軸線方向に往復動し、ピストンが往復動し
て冷媒を圧縮するように構成している。ウォブル板13
は、非回転に往復動するようになっている。即ち、図
8,9に示すように、連結ピン17によりウォブル板1
3にトラニオンピン15が連結してあり、トラニオンピ
ン15は、ウォブル板13に形成した切欠部13a内
に、外周面15aが当接した状態で内挿してある。そし
てトラニオンピン15内の凹溝15bが案内プレート1
4の外側面14aに沿って摺動し得るように当接してあ
る。この案内プレート14に形成した嵌合孔14bに、
コンプレッサ本体組立用の保持ボルト16が回動自在に
嵌合してあり、案内プレート14は軸方向移動不能に構
成してある。したがって、ウォブル板13の往復動時、
トラニオンピン15が案内プレート14を摺動すること
により、ウォブル板13を非回転に維持している(実開
平2−22,674号公報等参照)。
っては、図7に示すように、クランク室10内に、駆動
軸11が回転自在に嵌挿してあり、この駆動軸11に対
して駆動斜板12が傾斜角度可変に連結してあり、この
駆動斜板12に対しウォブル板13が摺動自在に取付け
てある。このウォブル板13には、図示しない球面軸受
を介して図示しない複数のピストンロッドが円周方向等
間隔に取付けてあり、このピストンロッドの他端に図示
しないピストンが連結してある。これにより、駆動斜板
12の回転により、ウォブル板13がいわゆるみそすり
的動作をして軸線方向に往復動し、ピストンが往復動し
て冷媒を圧縮するように構成している。ウォブル板13
は、非回転に往復動するようになっている。即ち、図
8,9に示すように、連結ピン17によりウォブル板1
3にトラニオンピン15が連結してあり、トラニオンピ
ン15は、ウォブル板13に形成した切欠部13a内
に、外周面15aが当接した状態で内挿してある。そし
てトラニオンピン15内の凹溝15bが案内プレート1
4の外側面14aに沿って摺動し得るように当接してあ
る。この案内プレート14に形成した嵌合孔14bに、
コンプレッサ本体組立用の保持ボルト16が回動自在に
嵌合してあり、案内プレート14は軸方向移動不能に構
成してある。したがって、ウォブル板13の往復動時、
トラニオンピン15が案内プレート14を摺動すること
により、ウォブル板13を非回転に維持している(実開
平2−22,674号公報等参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図10に示すように、
トラニオンピン15が案内プレート14に沿って摺動す
るとき、矢印Fで示す荷重が加わり、しかも、トラニオ
ンピン15の製造誤差などにより、凹溝15bの側面1
5cが、その開口15dに向うほど間隔が狭くなるよう
な形状となることがある。このような場合、上記荷重が
作用する代表点と、保持ボルト16のセンターCとの位
置関係によって、図10に矢印Gで示す位置に作用する
ことがある。このような場合、相互に摺動するトラニオ
ンピン15の側面15cと案内プレートの外側面14a
との間に介在する潤滑油の油膜が薄くなり、側面15c
と外側面14aとの摺動抵抗が増大する虞がある。さら
に、コンプレッサの負荷が非常に大きい場合には、潤滑
油が高温となり、粘性が低下し、トラニオンピン15の
側面15cと案内プレート14の外側面14aとの間の
油膜がさらに薄くなる虞れがある。
トラニオンピン15が案内プレート14に沿って摺動す
るとき、矢印Fで示す荷重が加わり、しかも、トラニオ
ンピン15の製造誤差などにより、凹溝15bの側面1
5cが、その開口15dに向うほど間隔が狭くなるよう
な形状となることがある。このような場合、上記荷重が
作用する代表点と、保持ボルト16のセンターCとの位
置関係によって、図10に矢印Gで示す位置に作用する
ことがある。このような場合、相互に摺動するトラニオ
ンピン15の側面15cと案内プレートの外側面14a
との間に介在する潤滑油の油膜が薄くなり、側面15c
と外側面14aとの摺動抵抗が増大する虞がある。さら
に、コンプレッサの負荷が非常に大きい場合には、潤滑
油が高温となり、粘性が低下し、トラニオンピン15の
側面15cと案内プレート14の外側面14aとの間の
油膜がさらに薄くなる虞れがある。
【0004】本考案は、上述した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、トラニオンピンと案内プレー
トとの摺動面に油膜を確保して、これらの摺動性を著し
く向上することを目的とする。
みてなされたものであり、トラニオンピンと案内プレー
トとの摺動面に油膜を確保して、これらの摺動性を著し
く向上することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、回転する駆動
軸に対して傾斜角度が可変に連結された駆動斜板と、こ
の駆動斜板に対し摺動自在に取付けられて駆動斜板の回
転により軸方向の往復動を行うウォブル板と、前記駆動
軸と略平行に軸方向移動不能に配置されかつ保持ボルト
に回動自在に支持された案内プレートと、前記ウォブル
板の切欠部内に設けられ、外周面および案内プレートの
外側面に摺動自在に嵌合された凹溝を有し前記ウォブル
板の往復動時に案内プレートに沿って摺動してウォブル
板を非回転に維持するトラニオンピンとを具備する容量
可変斜板式コンプレッサにおいて、前記トラニオンピン
の凹溝における一対の側面の間隔がその開口に向うほど
広くなるように形成したことを特徴とする容量可変斜板
式コンプレッサである。また、本考案は、前記案内プレ
ートの外側面と、前記トラニオンピンの凹溝における側
面との少なくとも一方に、潤滑油を保持するための油溝
を形成してなることを特徴とする容量可変斜板式コンプ
レッサである。
軸に対して傾斜角度が可変に連結された駆動斜板と、こ
の駆動斜板に対し摺動自在に取付けられて駆動斜板の回
転により軸方向の往復動を行うウォブル板と、前記駆動
軸と略平行に軸方向移動不能に配置されかつ保持ボルト
に回動自在に支持された案内プレートと、前記ウォブル
板の切欠部内に設けられ、外周面および案内プレートの
外側面に摺動自在に嵌合された凹溝を有し前記ウォブル
板の往復動時に案内プレートに沿って摺動してウォブル
板を非回転に維持するトラニオンピンとを具備する容量
可変斜板式コンプレッサにおいて、前記トラニオンピン
の凹溝における一対の側面の間隔がその開口に向うほど
広くなるように形成したことを特徴とする容量可変斜板
式コンプレッサである。また、本考案は、前記案内プレ
ートの外側面と、前記トラニオンピンの凹溝における側
面との少なくとも一方に、潤滑油を保持するための油溝
を形成してなることを特徴とする容量可変斜板式コンプ
レッサである。
【0006】
【作用】本考案にあっては、トラニオンピンの凹溝にお
ける一対の側面の間隔がその開口に向うほど広くなるよ
うに形成しているので、トラニオンピンと案内プレート
に荷重が作用したとき、この荷重代表点と保持ボルトの
センターとの位置関係により、案内プレートは、保持ボ
ルトの回りに回動することができ、トラニオンピンの凹
溝の側面と案内プレートの外側面との摺動面を常に面接
触となるように、自動的に回動することができる。その
結果、これら摺動面の面圧を従来に比べて低減でき、摺
動面に油膜を確保して、これらの摺動性を著しく向上す
ることができる。
ける一対の側面の間隔がその開口に向うほど広くなるよ
うに形成しているので、トラニオンピンと案内プレート
に荷重が作用したとき、この荷重代表点と保持ボルトの
センターとの位置関係により、案内プレートは、保持ボ
ルトの回りに回動することができ、トラニオンピンの凹
溝の側面と案内プレートの外側面との摺動面を常に面接
触となるように、自動的に回動することができる。その
結果、これら摺動面の面圧を従来に比べて低減でき、摺
動面に油膜を確保して、これらの摺動性を著しく向上す
ることができる。
【0007】また、本考案では、案内プレートの外側面
と、トラニオンピンの凹溝における側面との少なくとも
一方に、潤滑油を保持するための油溝を形成しているた
め、コンプレッサの負荷が大きく面圧が大きい場合であ
っても、さらに、高温により潤滑油の粘度が低くなって
いる場合であっても、油溝に潤滑油を保持でき、摺動面
から潤滑油の流出を防ぐことができ、摺動面に油膜を確
保して、これらの摺動性を著しく向上することができ
る。これにより、長期放置後に運転した場合でも、油膜
を十分に確保することができる。また、この油溝を介し
て、案内プレートの磨耗粉を排出することもできる。
と、トラニオンピンの凹溝における側面との少なくとも
一方に、潤滑油を保持するための油溝を形成しているた
め、コンプレッサの負荷が大きく面圧が大きい場合であ
っても、さらに、高温により潤滑油の粘度が低くなって
いる場合であっても、油溝に潤滑油を保持でき、摺動面
から潤滑油の流出を防ぐことができ、摺動面に油膜を確
保して、これらの摺動性を著しく向上することができ
る。これにより、長期放置後に運転した場合でも、油膜
を十分に確保することができる。また、この油溝を介し
て、案内プレートの磨耗粉を排出することもできる。
【0008】
【実施例】以下、図示する本考案の実施例に基づいて説
明する。図1は、本考案の第1実施例に係る容量可変斜
板式コンプレッサに用いるトラニオンピン及び案内プレ
ートの断面図、図2,3は、第1実施例の変形例を示す
トラニオンピンの断面図である。なお、図6〜10に示
す従来の容量可変斜板式コンプレッサと共通する部位に
は同一の符号を付してある。図1に示すように、この実
施例では、トラニオンピン15の凹溝15bにおける一
対の側面15cを、これらの間隔がその開口15dに向
うほど広くなるように、テーパ状に形成している。これ
ら一対の側面15c両方がテーパ状に形成してある必要
はなく、いずれか一方の側面15cがテーパ状に形成さ
れていても良い。 側面15cが、テーパ状に形成され
ているため、トラニオンピン15と案内プレート14と
に荷重が作用したとき、荷重代表点と保持ボルト16の
センターCとの位置関係により、案内プレート14は、
保持ボルト16の回りに回動することができ、トラニオ
ンピン15の側面15cと案内プレート14の外側面1
4aとの摺動面を常に面接触となるように、自己調整的
に回動することができる。その結果、これら側面15c
と外側面14aとの摺動面の面圧を従来に比べて低減で
き、摺動面に油膜を確保して、これらの摺動性を著しく
向上することができる。
明する。図1は、本考案の第1実施例に係る容量可変斜
板式コンプレッサに用いるトラニオンピン及び案内プレ
ートの断面図、図2,3は、第1実施例の変形例を示す
トラニオンピンの断面図である。なお、図6〜10に示
す従来の容量可変斜板式コンプレッサと共通する部位に
は同一の符号を付してある。図1に示すように、この実
施例では、トラニオンピン15の凹溝15bにおける一
対の側面15cを、これらの間隔がその開口15dに向
うほど広くなるように、テーパ状に形成している。これ
ら一対の側面15c両方がテーパ状に形成してある必要
はなく、いずれか一方の側面15cがテーパ状に形成さ
れていても良い。 側面15cが、テーパ状に形成され
ているため、トラニオンピン15と案内プレート14と
に荷重が作用したとき、荷重代表点と保持ボルト16の
センターCとの位置関係により、案内プレート14は、
保持ボルト16の回りに回動することができ、トラニオ
ンピン15の側面15cと案内プレート14の外側面1
4aとの摺動面を常に面接触となるように、自己調整的
に回動することができる。その結果、これら側面15c
と外側面14aとの摺動面の面圧を従来に比べて低減で
き、摺動面に油膜を確保して、これらの摺動性を著しく
向上することができる。
【0009】図2の変形例を説明する。この例では、平
坦面に形成した側面15cのテーパ(勾配)はa/bで
あり、a=20〜25μm、b=10mmに設定してあ
る。これらの数値は、側面15cと案内プレート14の
外側面14aとの摺動面を自動的に面接触できる理想的
な数値である。但し、aの範囲は、各種コンプレッサの
レイアウトにより異なる。図3の変形例を説明する。こ
の例では、側面15cは、曲率が比較的大きい円弧状に
形成してあり、潤滑油が側面15cと外側面14aとの
摺動面に浸入し易いように、切欠15fが形成してあ
る。側面15cの曲率半径は、側面15cと外側面14
aとが接触したとき、図3の幅cが、潤滑油が浸入し易
いクリアランスである略10μmとなるような寸法であ
ることが好ましい。この変形例では、側面15cがテー
パ状であることに加えて、切欠15fが形成してあるた
め、摺動面での油膜の確保を一層向上できる。また、図
3の変形例は、側面15cを円弧状に形成しているた
め、図2の変形例よりも安価に製造することができる。
坦面に形成した側面15cのテーパ(勾配)はa/bで
あり、a=20〜25μm、b=10mmに設定してあ
る。これらの数値は、側面15cと案内プレート14の
外側面14aとの摺動面を自動的に面接触できる理想的
な数値である。但し、aの範囲は、各種コンプレッサの
レイアウトにより異なる。図3の変形例を説明する。こ
の例では、側面15cは、曲率が比較的大きい円弧状に
形成してあり、潤滑油が側面15cと外側面14aとの
摺動面に浸入し易いように、切欠15fが形成してあ
る。側面15cの曲率半径は、側面15cと外側面14
aとが接触したとき、図3の幅cが、潤滑油が浸入し易
いクリアランスである略10μmとなるような寸法であ
ることが好ましい。この変形例では、側面15cがテー
パ状であることに加えて、切欠15fが形成してあるた
め、摺動面での油膜の確保を一層向上できる。また、図
3の変形例は、側面15cを円弧状に形成しているた
め、図2の変形例よりも安価に製造することができる。
【0010】次に、本考案の第2の実施例を説明する。
図4は、この第2の実施例に係る容量可変斜板式コンプ
レッサに用いるトラニオンピン及び案内プレートの斜視
図、図5は、この第2の実施例の変形例を示す案内プレ
ートの側面図、図6は、第2の実施例の変形例を示すト
ラニオンピンの断面図である。図4に示すように、第2
の実施例では、案内プレート14の外側面14aに、潤
滑油を保持するための油溝20を形成している。この油
溝20は、案内プレート14の軸方向に平行に延在して
いる。このように、油溝20を形成しているため、コン
プレッサの負荷が大きく面圧が大きい場合であっても、
さらに、高温により潤滑油の粘度が低くなっている場合
であっても、油溝20に潤滑油を保持でき、側面15c
と外側面14aとの摺動面から潤滑油の流出を防ぐこと
ができ、摺動面に油膜を確保して、これらの摺動性を著
しく向上することができる。これにより、長期放置後に
運転した場合でも、油膜を十分に確保することができ
る。また、この油溝20を介して、案内プレート14の
磨耗粉を排出でき、さらに、平面に油溝20を形成する
ため、製作が容易になる。
図4は、この第2の実施例に係る容量可変斜板式コンプ
レッサに用いるトラニオンピン及び案内プレートの斜視
図、図5は、この第2の実施例の変形例を示す案内プレ
ートの側面図、図6は、第2の実施例の変形例を示すト
ラニオンピンの断面図である。図4に示すように、第2
の実施例では、案内プレート14の外側面14aに、潤
滑油を保持するための油溝20を形成している。この油
溝20は、案内プレート14の軸方向に平行に延在して
いる。このように、油溝20を形成しているため、コン
プレッサの負荷が大きく面圧が大きい場合であっても、
さらに、高温により潤滑油の粘度が低くなっている場合
であっても、油溝20に潤滑油を保持でき、側面15c
と外側面14aとの摺動面から潤滑油の流出を防ぐこと
ができ、摺動面に油膜を確保して、これらの摺動性を著
しく向上することができる。これにより、長期放置後に
運転した場合でも、油膜を十分に確保することができ
る。また、この油溝20を介して、案内プレート14の
磨耗粉を排出でき、さらに、平面に油溝20を形成する
ため、製作が容易になる。
【0011】この油溝20の形状は、特に限定されるも
のではないが、図5(a)のように、一対の油溝20が
互いに交差するように斜めに形成してもよく、図5
(b)のように斜めに傾斜して形成してもよい。また、
図5(c)のように一定の曲率半径で円弧状に形成して
もよく、図5(d)のように順次連結してある多数の円
形状に形成してもよい。図6(a)〜(e)に示す例で
は、トラニオンピン15の側面15cに、油溝20が形
成してある。この場合にも、上述した場合と同様に、側
面15cと外側面14aとの摺動面から潤滑油の流出を
防ぐことができ、摺動面に油膜を確保して、これらの摺
動性を著しく向上することができる。また、側面15c
の両端に、テーパ面21が形成してある。これにより、
側面15cと外側面14aとの摺動面に、潤滑油が浸入
し易くしている。この油溝20は、図6(a)のように
案内プレート14の軸に対し平行に形成してもよく、図
6(b)のように軸直角に形成してもよい。また、図6
(c)のように一対の油溝20を互いに交差しても、図
6(d)のように一定の曲率半径で円弧状に形成して
も、図6(e)のように円形状に形成してもよい。この
ように、油溝20がトラニオンピン15の側面15cに
形成した場合も、油溝20の形状は、種々変形可能であ
り、いずれか1つに限定されるものではない。
のではないが、図5(a)のように、一対の油溝20が
互いに交差するように斜めに形成してもよく、図5
(b)のように斜めに傾斜して形成してもよい。また、
図5(c)のように一定の曲率半径で円弧状に形成して
もよく、図5(d)のように順次連結してある多数の円
形状に形成してもよい。図6(a)〜(e)に示す例で
は、トラニオンピン15の側面15cに、油溝20が形
成してある。この場合にも、上述した場合と同様に、側
面15cと外側面14aとの摺動面から潤滑油の流出を
防ぐことができ、摺動面に油膜を確保して、これらの摺
動性を著しく向上することができる。また、側面15c
の両端に、テーパ面21が形成してある。これにより、
側面15cと外側面14aとの摺動面に、潤滑油が浸入
し易くしている。この油溝20は、図6(a)のように
案内プレート14の軸に対し平行に形成してもよく、図
6(b)のように軸直角に形成してもよい。また、図6
(c)のように一対の油溝20を互いに交差しても、図
6(d)のように一定の曲率半径で円弧状に形成して
も、図6(e)のように円形状に形成してもよい。この
ように、油溝20がトラニオンピン15の側面15cに
形成した場合も、油溝20の形状は、種々変形可能であ
り、いずれか1つに限定されるものではない。
【0012】さらに、図5,6に示す案内プレート14
及びトラニオンピン15を適宜組み合わして使用しても
良く、本考案では、案内プレート14及びトラニオンピ
ン15の少なくとも一方に、油溝20が形成してあれば
良い。
及びトラニオンピン15を適宜組み合わして使用しても
良く、本考案では、案内プレート14及びトラニオンピ
ン15の少なくとも一方に、油溝20が形成してあれば
良い。
【0013】
【考案の効果】以上述べたように、本考案では、トラニ
オンピンの凹溝における一対の側面の間隔がその開口に
向うほど広くなるように形成しているため、トラニオン
ピンと案内プレートに荷重が作用したとき、この荷重代
表点と保持ボルトのセンターとの位置関係により、案内
プレートは、保持ボルトの回りに回動することができ、
トラニオンピンの凹溝の側面と案内プレートの外側面と
の摺動面を常に面接触となるように、自己調整して回動
することができる。その結果、これら摺動面の面圧を従
来に比べて低減でき、摺動面に油膜を確保して、これら
の摺動性を著しく向上することができる。また、本考案
では、案内プレートの外側面と、トラニオンピンの凹溝
における側面との少なくとも一方に、潤滑油を保持する
ための油溝を形成しているため、コンプレッサの負荷が
大きく面圧が大きい場合であっても、さらに、高温によ
り潤滑油の粘度が低くなっている場合であっても、油溝
に潤滑油を保持でき、摺動面から潤滑油の流出を防ぐこ
とができ、摺動面に油膜を確保して、これらの摺動性を
著しく向上することができる。これにより、長期放置後
に運転した場合でも、油膜を十分に確保することができ
る。
オンピンの凹溝における一対の側面の間隔がその開口に
向うほど広くなるように形成しているため、トラニオン
ピンと案内プレートに荷重が作用したとき、この荷重代
表点と保持ボルトのセンターとの位置関係により、案内
プレートは、保持ボルトの回りに回動することができ、
トラニオンピンの凹溝の側面と案内プレートの外側面と
の摺動面を常に面接触となるように、自己調整して回動
することができる。その結果、これら摺動面の面圧を従
来に比べて低減でき、摺動面に油膜を確保して、これら
の摺動性を著しく向上することができる。また、本考案
では、案内プレートの外側面と、トラニオンピンの凹溝
における側面との少なくとも一方に、潤滑油を保持する
ための油溝を形成しているため、コンプレッサの負荷が
大きく面圧が大きい場合であっても、さらに、高温によ
り潤滑油の粘度が低くなっている場合であっても、油溝
に潤滑油を保持でき、摺動面から潤滑油の流出を防ぐこ
とができ、摺動面に油膜を確保して、これらの摺動性を
著しく向上することができる。これにより、長期放置後
に運転した場合でも、油膜を十分に確保することができ
る。
【図1】は、本考案の第1実施例に係る容量可変斜板式
コンプレッサに用いるトラニオンピン及び案内プレート
の断面図である。
コンプレッサに用いるトラニオンピン及び案内プレート
の断面図である。
【図2】は、第1実施例の変形例を示すトラニオンピン
の断面図である。
の断面図である。
【図3】は、第1実施例の別の変形例を示すトラニオン
ピンの断面図である。
ピンの断面図である。
【図4】は、本考案の第2実施例に係る容量可変斜板式
コンプレッサに用いるトラニオンピン及び案内プレート
の斜視図である。
コンプレッサに用いるトラニオンピン及び案内プレート
の斜視図である。
【図5】は、第2実施例の変形例を示す案内プレートの
側面図である。
側面図である。
【図6】は、第2実施例の変形例を示すトラニオンピン
の断面図である。
の断面図である。
【図7】は、従来の容量可変斜板式コンプレッサの要部
の断面図である。
の断面図である。
【図8】は、図7の8−8線に沿う断面図である。
【図9】は、従来のウォブル板、トラニオンピン及び案
内プレートの分解斜視図である。
内プレートの分解斜視図である。
【図10】は、従来のトラニオンピン、及び案内プレー
トの断面図である。
トの断面図である。
11…駆動軸、 12…駆動斜板、 13…ウォブル板、 14…案内プレート、 14a…外側面、 15…トラニオン
ピン、 15b…凹溝、 15c…側面、 20…油溝。
ピン、 15b…凹溝、 15c…側面、 20…油溝。
Claims (2)
- 【請求項1】 回転する駆動軸(11)に対して傾斜角度
が可変に連結された駆動斜板(12)と、この駆動斜板(12)
に対し摺動自在に取付けられて駆動斜板(12)の回転によ
り軸方向の往復動を行うウォブル板(13)と、前記駆動軸
(11)と略平行に軸方向移動不能に配置されかつ保持ボル
ト(16)に回動自在に支持された案内プレート(14)と、前
記ウォブル板(13)の切欠部(13a) 内に設けられ、外周面
(15a)および案内プレート(14)の外側面(14a) に摺動自
在に嵌合された凹溝(15b) を有し前記ウォブル板(13)の
往復動時に案内プレート(14)に対し摺動してウォブル板
(13)を非回転に維持するトラニオンピン(15)とを具備す
る容量可変斜板式コンプレッサにおいて、前記トラニオ
ンピン(15)の凹溝(15b) における一対の側面(15c) の間
隔がその開口(15d) に向うほど広くなるように形成した
ことを特徴とする容量可変斜板式コンプレッサ。 - 【請求項2】 前記案内プレート(14)の外側面(14a)
と、前記トラニオンピン(15)の凹溝(15b) における側面
(15c) との少なくとも一方に、潤滑油を保持するための
油溝(20)を形成してなることを特徴とする請求項1に記
載の容量可変斜板式コンプレッサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1562391U JP2518965Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 容量可変斜板式コンプレッサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1562391U JP2518965Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 容量可変斜板式コンプレッサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04111577U JPH04111577U (ja) | 1992-09-28 |
JP2518965Y2 true JP2518965Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=31902779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1562391U Expired - Lifetime JP2518965Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 容量可変斜板式コンプレッサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518965Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP1562391U patent/JP2518965Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04111577U (ja) | 1992-09-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |