[go: up one dir, main page]

JP2517383B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

車輌用前照灯

Info

Publication number
JP2517383B2
JP2517383B2 JP1037731A JP3773189A JP2517383B2 JP 2517383 B2 JP2517383 B2 JP 2517383B2 JP 1037731 A JP1037731 A JP 1037731A JP 3773189 A JP3773189 A JP 3773189A JP 2517383 B2 JP2517383 B2 JP 2517383B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light distribution
distribution pattern
reflecting
filament
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1037731A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02216701A (ja
Inventor
直日 仁野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1037731A priority Critical patent/JP2517383B2/ja
Priority to US07/481,100 priority patent/US5055981A/en
Publication of JPH02216701A publication Critical patent/JPH02216701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2517383B2 publication Critical patent/JP2517383B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明車輛用前照灯を以下の項目に従って詳細に説明
する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術との問題点 a.背景技術 b.従来技術とその問題点 b−1.回転放物面反射鏡 b−2.プロジェクタータイプの前照灯 [第14図] D.課題を解決するための手段 E.実施例[第1図乃至第13図] a.概要 b.電球 c.反射鏡 c−1.上側反射面 c−2.下側反射面 c−3.左右内側反射面 c−4.左右外側反射面 c−5.フィラメントの位置 d.遮光体 e.投影レンズ f.カバーレンズ g.配光パターン g−1.すれ違いビームの配光パターン g−1−イ.カバーレンズ無しでの配光パターン g−1−ロ.カバーレンズを透した配光パターン g−2.走行ビームの配光パターン g−2−イ.カバーレンズ無しでの配光パターン g−2−ロ.カバーレンズを透した配光パターン F、発明の効果 (A、産業上の利用分野) 本発明は新規な車輛用前照灯に関する。詳しくは、上
下幅の細幅化とカバーレンズの傾斜化に対応することが
でき、充分な照射光量と所要の配光パターンを確保する
ことができる新規な車輛用前照灯を提供しようとするも
のである。
(B、発明の概要) 本発明車輛用前照灯は、略照射軸に沿って延びる主フ
ィラメントと該主フィラメントの前側に位置した反射鏡
とを備え、反射鏡を正面から見て上下方向に略放射状に
分割された複数の反射面によって構成し、すれ違いビー
ムに関しては、前方の照射軸より上の集光位置に副フィ
ラメントからの光を反射して集光する面に形成された上
側反射面と該集光位置の近傍に遮光縁を有する遮光体と
その更に前方に位置し焦点を上記遮光縁に有する投影レ
ンズとによってすれ違いビームの明暗カットラインを概
その配光パターンを形成し、フィラメントからの光を左
右方向で一旦集光してから拡散させる面である左右の反
射面の中心寄りに位置する部分によって配光パターンの
中心部の高光度帯を形成し、焦点がフィラメント近傍に
位置した回転放物面である左右の反射面の外側寄りに位
置する部分によって配光パターンの中心の最高光度部を
形成するようにして、また、走行ビームに関しては、主
フィラメントからの光を反射して前方の水平方向に延び
る第1の集光位置に集光させ第1の集光位置より更に前
方で上下方向に延びる第2の集光位置で集光させる下側
反射面が配光パターンの中央部で稍上下方向に拡びる部
分を形成し、左右の反射面の中心寄りに位置する部分が
配光パターンの中心部で稍左右に拡がる部分を形成し、
左右の反射面の外側寄りに位置する部分によって配光パ
ターンの中心の最高光度部を形成し、上側反射面が配光
パターンの左右方向に大きく拡がる部分を形成するよう
にし、これによって、左右の反射面の外側寄りに位置し
た部分以外の反射面にあってはその出射光量の正面開口
部の大きさに依存しないので、上下幅が細幅化しても充
分な照射光量を確保することができ、また、配光パター
ンの形成に関しカバーレンズに設けられるレンズ素子へ
の依存度が少ないため、カバーレンズが大きく傾斜して
も配光パターンがくずれることが無い。
(C.従来技術のその問題点) (a.背景技術) 近年、自動車の車体は流線型をなし、車両前部の面積
を減らしたいという要望が高まってきた。それは、燃費
の節約ならびに自動車の高速走行時の走行安定性を追求
した空力特性の向上のためである。この様に、自動車の
顔ともいえる前照灯の与えられるスベースは狭くなると
ともに、前照灯の取り付け高さも低くしなげればならな
くなってきた。同時に前照灯のカバーレンズの傾斜角も
益々大きくしなければならなくなってきた。
(b.従来技術とその問題点) (b−1.回転放物面反射鏡) 車輌用前照灯の反射鏡には従来から回転放物面反射鏡
が広く使用されて来ている。回転放物面反射鏡の焦点位
置に光源を置くと、その反射光は反射鏡の回転軸に対し
て平行となる。このような平行光束が前方のアフターレ
ンズ(カバーレンズ)によって配光制御され、所望の配
光パターンが作られる。このような回転放物面反射鏡を
使用した光学系の利点は配光パターンの設計や修正が容
易であること、ツインフィラメント電球を用いて一つの
灯具でサブとメインの2種類の配光パターンを作ること
が出来ることである。
しかしながら、回転放物面反射鏡を使用した光学系で
あっては、次のような欠点がある。
先ず、細幅化に限界がある。即ち、光束量が反射鏡の
大きさに左右されるため、前照灯の上下幅を鋭くすると
光束量が低下し明るさが低下する。従って、回転放物面
反射鏡を使用した従来の車輌用前照灯では、所要の配光
性能を維持しながら上下幅を狭くすることは、技術的に
困難である。
次に、アウターレンズの傾斜角度に限界がある。
車輌用前照灯にあっては、一般に、アフターレンズに
略上下方向に延びる円柱状レンズを用い、光の左右方向
の拡散によって所望の配光パターンを得ることを基本と
し、円柱状レンズの入射面の曲率、上下軸に対する傾
斜、上下左右の厚味の変化等々を種々変更したものを多
数組み合わせて使用して上記平行光束を制御するように
なっている。
そこで、円柱状レンズ群で構成されているアウターレ
ンズを傾けると、左右に広がった拡散光が湾曲するとい
う問題がある。特に、この現象は左右に広い広拡散を生
じるレンズステップほどその影響が大きい。そのため
に、遠方の路肩を十分な明るさで照らすことが出来なく
なり配光性能が低下する。傾斜角度40度以上のアウター
レンズをもつ前照灯では上記現象によって良好な配光性
能を維持することは困難である。
(b−2、プロジェクタータイプの前照灯) [第14図] このような回転放物面反射鏡を使用した車輌用前照灯
の限界に対してフロジュクタータイプの前照灯が注目さ
れてきている。
プロジェクタータイプの前照灯とは、現在多くみられ
るプロジェクシュンシステム(例えば8mm、16mmフィル
ムのプロジェクター)と同じ光学系を使う。第14図に概
略図を示す。この前照灯aは楕円反射鏡bの第1焦点F1
に光源を置き、第2焦点F2の近傍での集光状態(光の集
り)を集光レンズである投影レンズcにより前方へ投影
する。このとき遮光板dを投影レンズの焦点位置に配置
してすれ違いビームのカットオフラインを形成する。
この前照灯の利点は以下に述べる如くである。
即ち、(イ)カットオフラインにおけるカットオフ
比、つまり、明暗比の高い配光パターンが得られる、
(ロ)外見上、前照灯の大きさは投影レンズの直径で決
るため小型となる、(ハ)拡散光を作るためのレンズス
テップが不用であり、アウターレンズを傾斜させること
ができる、等の利点を有する。
しかしながら、この様なプロジェクタータイプの前照
灯aは細幅でアウターレンズが傾斜したタイプの車輌用
前照灯に適しているが、なおいくつかの問題点がある。
先ず、プロジェクタータイプの前照灯は2灯式の従来
の回転放物面反射鏡を使用した車輌用前照灯の様に、一
つの灯具からすれ違いビームと走行ビームの2種類の配
光パターンを出すことができない。そのために、すれ違
いビーム用専用のプロジュクタータイプの前照灯に追加
して、走行ビーム専用の前照灯が必要であり、4灯式前
照灯にしなげればならない。
次に、遮光板位置での集光状態で配光パターンが決ま
るため、配光パターン設計のほとんどを楕円反射鏡でお
こなわなければいけない。特に、ホッドゾーンの光度分
布を自由に設計することが難しい。
また、直径50mmから60mmの小型前照灯となるが、丸い
形状の投影レンズが異様に目だつデザインとなってしま
う。
(D.課題を解決するための手段) 本発明は、上記した課題を解決するために為されたも
のであり、プロジェクタータイプの前照灯と回転放物面
反射鏡用いた従来タイプの前照灯それぞれの利点を生か
し、かつ、欠点を補った新規な車輌用前照灯を提供しよ
うとするものである。
即ち、略照射軸に沿って延びる主フィラメントと該主
フィラメントの前側に位置した反射鏡とを備え、反射鏡
を正面から見て上下左右に略放射状に分割された複数の
反射面によって構成し、すれ違いビームに関しては、前
方の照射軸より上の集光位置に副フィラメントからの光
を反射して集光する面に形成された上側反射面と該集光
位置の近傍に遮光縁を有する遮光体とその更に前方に位
置し焦点を上記遮光縁に有する投影レンズとによってす
れ違いビームの明暗カットラインと概その配光パターン
を形成し、フィラメントからの光を左右方向で一旦集光
してから拡散させる面である左右の反射面の中心寄りに
位置する部分によって配光パターンの中心部の高光度帯
を形成し、焦点がフィラメント近傍に位置した回転放物
面である左右の反射面の外側寄りに位置する部分によっ
て配光パターンの中心の最高光度部を形成するようにし
て、また、走行ビームに関しては、主フィラメントから
の光を反射して前方の水平方向に延びる第1の集光位置
に集光させ第1の集光位置より更に前方で上下方向に延
びる第2の集光位置で集光させる下側反射面が配光パタ
ーンの中央部で稍上下方向に拡がる部分を形成し、左右
の反射面の中心寄りに位置する部分が配光パターンの中
心部で稍左右に拡がる部分を形成し、左右の反射面の外
側寄りに位置する部分によって配光パターンの中心の最
高光度部を形成し、上側反射面が配光パターンの左右方
向に大きく拡がる部分を形成するようにし、これによっ
て、左右の反射面の外側寄りに位置した部分以外の反射
面にあってはその出射光量が正面開口部の大きさに依存
しないので、上下幅が細幅化しても充分な照射光量を確
保することができ、また、配光パターンの形成に関しカ
バーレンズに設けられるレンズ素子への依存度が少ない
ため、カバーレンズが大きく傾斜しても配光パターンが
くずれることが無い。
(E.実施例)[第1図乃至第13図] 以下に、本発明車輌用前照灯の詳細を図示した実施例
に従って説明する。
(a.概要) 1が車輌用前照灯であり、反射鏡2と電球3と反射鏡
2の前方を覆うカバーレンズ4とすれ違いビームの配光
パターンにおけるカットオフラインを作るための遮光体
5と一部を遮光体5によってカットされた光の集りを前
方へ投影するための投影レンズ6を備えている。
(b.電球) 光源として、この実施例では欧州標準のいわゆるH4タ
イプの電球3が使用されている。
電球3はガラス球7と該ガラス球7の後端に取着され
た口金8とガラス球7内に封入された2つのフィラメン
ト9、10と一方のフィラメント10の略下半分を覆った遮
光キャップ11とを備えており、ガラス球7の前端部には
遮光塗料12が付着されている。そして、2つのフィラメ
ント9、10はそれぞれコイル状をしており、ガラス球7
の軸に沿って延びるように配置され、フィラメント9の
前側にフィラメント10が配置されている。
そして、前記遮光キャップ11はすれ違いビーム用フィ
ラメント10を後述する反射鏡2の反射面の略下半分に対
して遮蔽している。
また、電球3のガラス球7の前端に付与された遮光塗
料12は各フィラメント9、10を前方に対して遮蔽しい
る。
(c反射鏡) 反射鏡2は前方に向ってく窪んだ反射面を備えてお
り、該反射面は複数の部分に分割されている。尚、反射
鏡2の中心を通り反射鏡2ご正対した方向、即ち、前方
へ向って真直ぐ延びる軸を照射軸と称しX−Xで示す。
反射鏡2は正面から見て上下幅が小さく左右の幅が大
きい略横長の長方形をしている。
反射面は左右両端のそれぞれ約4分の1の領域を除く
部分が放射状に上下左右4つの部分に分割され、それぞ
れが略扇形をした上側反射面13、下側反射面14、左内側
反射面15及び右内側反射面16とされている。尚、ここ
で、左右の向きは前方へ向っての向きで示しており、以
下で左右の方向を示す場合も同様である。
そして、上記した左右両端のそれぞれ約4分の1づつ
の領域が左外側反射面17と右外側反射面18にされてい
る。
(c−1.上側反射面) 上側反射面13はその焦点F13が略上記照射軸X−X上
にあり、かつ、照射軸X−Xより上方に集光位置19を有
する面とされている。即ち、焦点F13に配置された光源
から出射し反射面13で反射された光が集光位置19で集光
するようになっている。
そして、この実施例では、集光位置19は略水平方向に
延び上方から見て中央より両端が前方に位置するように
湾曲した線となっている。尚、この湾曲は投影レンズ6
の像面湾曲に適合したものが好ましい。
尚、この上側反射面13として使用することができる反
射面としては、例えば、特願昭53−86437号特許出願で
示した反射面が挙げられる。
(c−2.下側反射面) 下側反射面14は焦点F14が上側反射面13の焦点F13より
後方(反射鏡2の頂部側)に位置し、第1の集光位置が
照射軸X−Xと交わり水平に延びる直線20となり、第2
の集光位置が第1の集光位置20より前方で照射軸X−X
と交わり垂直に延びる直線21となる反射面とされてい
る。
従って、その焦点F14に配置された光源から出射され
該反射面14で反射された光は先ず第1の集光位置20で集
光し、次いで、第2の集光位置21で集光するようになっ
ている。
尚、このような反射面14にも上記した特開昭63−8643
7号特許出願で示した反射面を適用し得る。この場合、
第1及び第2の集光位置を直線20、21とするように、当
該反射面の方程式の各パラメータを定めれば良い。
(c−3.左右内側反射面) 左右内側反射面15、16はその焦点F15、F16に配置され
た光源から出射した光を反射して左右方向で一旦集光し
てから拡散させる面とされていて、その焦点F15、F16
上側反射面13の焦点F13と下側反射面14の焦点F14との中
間に位置している。
このような反射面15、16としては、第1の集光位置は
垂直に延びる直線22、23となり、その両方の第2の集光
位置は水平に延びる直線24、25となる反射面、例えば、
前述の特願昭63−86437号特許出願で示した反射面の方
程式の各パラメータを所望のものに定めることによって
得られる。この場合、反射面15、16の大きさと、第1の
集光位置22、23の位置を決めることによって光の左右方
向への拡散角を自由に選ぶことができる。例えば、第1
の集光位置22、23を位置反射鏡2に近くするほど左右方
向への拡散角は大きくなり、第2の集光位置24、25を反
射鏡2から遠くするほど上下方向では平行光束に近くな
る。また、上下方向で平行な光束を得るには、例えば、
特願昭63−199514号特許出願の第1の実施例で示された
反射面(7)及び(8)を適用しても良い。
更に、この部分の反射面15、16としては、特開昭63−
82759号特許出願で示した反射面を適用することも可能
である。
(c−4.左右外側反射面) 左右の外側反射面17、18は共に回転放物面を為し、そ
の光軸は照射軸X−Xと略同じで、焦点は下側反射面14
の焦点F14と略同じ位置にある。
(c−5.フィラメントの位置) しかして、上記電球3は、主フィラメント9の中心が
下側反射面14の焦点F14に位置し、副フィラメント10の
中心が上側反射面13の焦点F13に位置するように配置さ
れる。
(d.遮光体) 遮光体5は略板状を為し、その前縁26が遮光縁とな
る。
遮光体5は照射軸X−Xより上方の位置で略水平に配
置され、その遮光縁26は上側反射面15の集光位置19の近
傍に位置され、当該位置での光の集りの一部をカットす
るようになっている。そして、該遮光縁26は投影レンズ
5の像面湾曲に適合するように湾曲されていて、投影レ
ンズ6による投影像が遮光縁26の中心から両端に至るま
で明瞭に表現され明瞭なるカットオフラインが投影され
るようになっている。
尚、遮光縁26の正面から見た形成はすれ違いビームの
配光パターンにおいて所望されるカットオフラインに適
合した形状とされている。
遮光体5の上面27は蒸着手段等により反射面とされて
いる。これによって、遮光体5の上面27に入射した光は
該上面27で反射されて投影レンズ6の上半分に入射する
ことになり、遮光体5でカットされなかった光が投影レ
ンズ6の下半分に入射するのと相埃って投影レンズ6の
全体に入射した光が投影されるため、投影レンズ6の色
収差による色のにじみが配光パターンの周縁、特に、カ
ットオフラインに沿って出ることが防止され、かつ、光
束が有効に利用されることになる。
更に、遮光体5の下面28も蒸着手段等により反射面と
されている。これによって、遮光体5の下面28に入射し
た光も該下面28で反射されて前方へ出射されることにな
り、光束が無駄なく利用されることになる。
29は遮光体5の前縁の中央部から垂設された遮蔽部で
あり、該遮蔽部29により、遮光体5の下方から投影レン
ズ6に入射される光が無いようにしている。
遮光体5の後縁30は主フィラメント9の後端と反射鏡
2の反射面の上側開口縁(上側の平面部2aと連続する連
接部)、とを結ぶ線より稍後方に位置して光が上下の平
面部2aに向って直射されないようにする形状とされてい
る。
(e.投影レンズ) 投影レンズ6は凸レンズ状をした集光レンズであり、
その光軸x−xは照射軸X−Xの上方でこれと平行に延
びるようにされ、遮光体5の前方にその遮光縁26の中心
に焦点F6が位置するように配置されている。
(f.カバーレンズ) カバーレンズ4は反射鏡2の前方にその前面開口を前
方に対して覆うように配置されている。また、該カバー
レンズ4は前下がりに傾斜されている。
カバーレンズ4は全体が6つの部分に分けられてい
る。
部分31は投影レンズ6に対応して設けられ、投影レン
ズ6によって投射される光が入射する部分であり、この
部分31にはレンズ素子は殆ど形成されていない。いわば
素通し部と称しても良い部分である。
部分32は下側反射面14に対応して設けられ、該反射面
14で反射された光が入射する部分であり、該光を配光パ
ターンの中心部に集めるためのプリズムステップ33、33
・・・が形成されている。また、若干の左右への拡散機
能も有する。
部分34は左内側反射面15に対応した、また、部分35は
右内側反射面16に対応した部分であり、それぞれの反射
面15、16で反射された光が入射し、該光を大きく歪めな
いようなレンズステップが形成されている。
部分36は左外側反射面17に対応した、また部分37は右
外側反射面18に対応した部分であり、それぞれの反射面
17、18で反射された光が入射し、該光で配光パターンの
中心部を作るようになっている。
(g.配光パターン) 次に、上記車輌用前照灯1により照射される各ビーム
の配光パターンをすれ違いビームの配光パターンと走行
ビームの配光パターンに分けて説明する。
(g−1.すれ違いビームの配光パターン) (g−1−イ.カバーレンズ無しでの配光パターン) 第12図(A)は副フィラメント10を点灯したときの、
しかも、カバーレンズ4を透過させない状態での配光パ
ターン38を示すものである。
該配光パターン38中、39は上側反射面13で反射された
光の遮光縁26位置における光の集りと遮光縁26の形状が
投影レンズ6によって投影されてできる配光部分であ
り、これによって、すれ違いビームの配光パターンの大
体の輪郭が形成される。該配光部分39の上縁40が遮光体
5の遮光縁16が投影されたカットオフラインである。
41は左内側反射面15で反射された光による配光部分、
42は右内側反射面16で反射された光による配光部分であ
る。尚、これらの配光部分41、42の形状が上弦の月状に
なっているのは、副フィラメント10から出射した光のう
ち反射面15、16の略下半分に向う光が遮光キャップ11に
より遮蔽されているからである。また、配光部分42の上
縁42aが左上がりに傾斜されているのは、H4バルブ8の
遮光キャップ11の右肩が左肩に比して稍低い位置にある
ためである。
43は左外側反射面17で反射された光による配光部分、
44は右外側反射面18で反射された光による配光部分であ
る。これら反射面17、18にも略その下半分には光が行か
ず、また、遮光キャップ11の右肩が左肩に比して稍下方
に位置するため、配光部分44の上縁44aが左上がりに傾
斜した形となる。
以上で解るように、配光部分39によって配光パターン
の全体の輪郭が形成され、配光部分41及び42が配光パタ
ーンの中央に位置されて高光度帯を形造り、そして、配
光部分43及び44が配光パターンの中心部に振り向けられ
て最高光度帯、いわゆるホットゾーンを形成する。
このような、カバーレンズ4を要せずに、ずれ違いビ
ームの配光パターンとして略充分な配光パターン38が得
られ、これをカバーレンズ4によって若干整形してすれ
違いビームの配光パターンを作る。
(g−1−ロ.カバーレンズを透した配光パターン) 第12図(B)に示す45は上記配光パターン38をカバー
レンズ4を透したときに得られる配光パターンである。
46は前述した配光部分39となる光がカバーレンズ4の
部分31を透過することによって得られる配光部分であ
り、配光パターン45の全体の輪郭を形造っている。
47は前述の配光部分41、42となる光がカバーレンズ4
の部分34、35を透過することによって左右方向に僅かに
拡散されて出来る配光部分であり、配光パターン45の中
央部分の高光度帯を形成している。
48は上記配光部分43、44がカバーレンズ4の部分36、
37を透過することによって内側へ僅かに拡げられて出来
る配光部分であり、配光パターン45のホットゾーンを形
成している。
このように、上下幅が小さい細幅とされても充分な光
量を確保することができ、また、カバーレンズ4が傾斜
されていてもその影響が殆ど配光パターン45に出ないよ
うにすることができる。
(g−2.走行ビームの配光パターン) (g−2−イ.カバーレンズ無しでの配光パターン) 第13図(A)は主フィラメント9を点灯したときの、
しかも、カバーレンズ4を透過させない状態での配光パ
ターン49を示すものである。
50は上側反射面13で反射された光によって形成される
配光部分であり、配光パターン49の下方で左右に延びる
部分を形成する。
51は下側反射面14で反射された光によって形成される
配光部分であり、下端部が中央に位置した縦長のパター
ンとなる。
52は左内側反射面15で反射された光による配光部分、
53は右内側反射面16で反射された光による配光部分であ
る。これら配光部分52及び53はそれぞれの内端部が中心
部に位置した横長のパターンを呈している。
54は左右の外側反射面17、18で反射された光による配
光部分であり、中心部に向けられている。
(g−2−ロ.カバーレンズを透した配光パターン) 上記した配光パターン49がカバーレンズ4を透過され
ると第13図(B)に示すパターン55となる。
56は前述した配光部分50となる光がカバーレンズ4の
部分31を透過することによって得られる配光部分であ
り、カバーレンズ4の部分31が殆どレンズ作用を有しな
い部分であるので、略前述の配光部分50と同じパターン
を呈している。
57は前述の配光部分51となる光がカバーレンズ4の部
分32を透過することによって該パターン57の中央部が全
体の中央部に位置するように稍下方へ曲げられ、かつ、
僅かに左右へ拡散されており、中央部で縦長に延びる領
域を形造っている。
58は上記配光部分52、53となる光がカバーレンズ4の
部分34、35を透過することによって左右方向に稍拡げら
れ、左右方向に延びる領域を形造っている。
そして、この配光部分58と前記配光部分57とが重なり
合う部分が配光パターン55の中の高光度帯を為してい
る。
59は上記配光部分54となる光がカバーレンズ4の部分
36、37を透過して僅かに左右に拡げられて出来る配光部
分であり、配光パターン55中のホットゾーンを形成して
いる。
このように、走行ビームにあっても、上下幅が小さい
細幅とされても充分な光量を確保することができ、ま
た、カバーレンズ4が傾斜されていても、その影響が殆
ど配光パターン55に出ないようにすることができる。
(F.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明車
輌要前照灯は、略照射軸に沿って延びる主フィラメント
と該主フィラメントの前側に位置した副フィラメントと
反射鏡とを備え、上記反射鏡は上面から見て上下左右に
略放射状に分割された複数の反射面を備え、上側反射面
はその前方の照射軸より上の集光位置に副フィラメント
からの光を反射して集光する面とされ、該集光位置の近
傍に遮光縁を有する遮光体を配置すると共にその更に前
方に焦点を上記遮光縁上に有する投影レンズを備え、下
側反射面は主フィラメントからの光を前方の水平方向に
延びる第1の集光位置に集光し、第1の集光位置より更
に前方の上下方向に延びる第2の集光位置で集光させる
面とされ、左右の反射面の中心寄りに位置する部分は上
記2つのフィラメントからの光を左右方向で一旦集光し
てから拡散させる面とされ、左右の反射面の外側寄りに
位置する部分は焦点を2つのフィラメントの近傍に位置
した回転放物面とされたことを特徴とする。
従って、すれ違いビームに関しては、前方の照射軸よ
り上の集光位置に副フィラメントからの光を反射して集
光する面に形成された上側反射面と該集光反射面の近傍
に遮光縁を有する遮光体とその更に前方に位置し焦点を
上記遮光縁に有する投影レンズとによってすれ違いビー
ムの明暗カットラインと概その配光パターンを形成し、
フィラメントからの光を左右方向で一旦集光してから拡
散させる面である左右の反射面の中心寄りに位置する部
分によって配光パターンの中心部の高光度帯を形成し、
焦点がフィラメント近傍に位置した回転放物面である左
右の反射面の外側寄りに位置する部分によって配光パタ
ーンの中心の最高光度部を形成するようにして、また、
走行ビームに関しては、主フィラメントからの光を反射
して前方の水平方向に延びる第1の集光位置に集光させ
第1の集光位置より更に前方で上下方向に延びる第2の
集光位置で集光させる下側反射面が配光パターンの中央
部で稍上下方向に拡がる部分を形成し、左右の反射面の
中心寄りに位置する部分が配光パターンの中心部で稍左
右に拡がる部分を形成し、左右の反射面の外側寄りに位
置する部分によって配光パターンの中心の最高光度部を
形成し、上側反射面が配光パターンの左右方向に大きく
拡がる部分を形成するようにし、これによって、左右の
反射面の外側寄りに位置した部分以外の反射面にあって
はその出射光量が正面開口部の大きさに依存しないの
で、上下幅が細幅化しても充分な照射光量を確保するこ
とができ、また、配光パターンの形成に関しカバーレン
ズに設けられるレンズ素子への依存量が少ないため、カ
バーレンズが大きく傾斜しても配光パターンがくずれる
ことが無い。
尚、上記実施例において、上側反射面、下側反射面及
び左右内側反射面について、これらの反射面として使用
し得る反射面の具体例を先行する出願の番号を示して例
示したが、これはあくまでも例示であって、本発明にお
ける上記反射面が例示したものに限定されることを意味
するものではない。
また、遮光体の形状も、実施例に示したものに限定さ
れるものではなく、その他、実施例に示した構造ないし
形状は単なる例示にすぎず、これらによって本発明の技
術的範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第13図は本発明車輌用前照灯の実施の一例を
示すもので、第1図は全体を概略的に示す斜視図、第2
図はカバーレンズを外した状態を示す正面図、第3図は
第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図は第2図のIV
−IV線に沿う断面図、第3図は一部を切欠いて示す平面
図、第6図は正面図、第7図及び第8図は上側反射面と
それに関連した要素を示すもので、第7図は概略斜視
図、第8図は縦断面図、第9図及び第10図は下側反射面
とそれに関連した要素を示し、第9図は概略斜視図、第
10図は縦断面図、第11図は左内側反射面及びそれに関連
した要素を示す概略斜視図、第12図はすれ違いビームの
配光パターンを示すもので、(A)はカバーレンズを透
す前の配光パターンを、(B)はカバーレンズを透した
後の配光パターンをそれぞれ示し、第13図は走行ビーム
の配光パターンを示すもので、(A)はカバーレンズを
透す前の配光パターンを、(B)はカバーレンズを透し
た後の配光パターンをそれぞれ示すものであり、第14図
はプロジェクタータイプの前照灯の一例を示す概念図で
ある。 符号の説明 1……車輌用前照灯、2……反射鏡、 5……遮光体、6……投影レンズ、 F6……投影レンズの焦点、 9……主フィラメント、 10……副フィラメント、 X−X……照射軸、 13……上側反射面、 14……下側反射面、 15、16……左右の反射面の内側に位置する部分、 17、18……左右の反射面の外側に位置する部分、 19……上側反射面の集光位置、 20……下側反射面の第1の集光位置、 21……下側反射面の第2の集光位置、 26……遮光縁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略照射軸に沿って延びる主フィラメントと
    該主フィラメントの前側に位置した副フィラメントと反
    射鏡とを備え、 上記反射鏡は正面から見て上下左右に略反射状に分割さ
    れた複数の反射面を備え、 上側反射面はその前方の照射軸より上の集光位置に副フ
    ィラメントからの光を反射して集光する面とされ、該集
    光位置の近傍に遮光縁を有する遮光体を配置すると共に
    その更に前方に焦点を上記遮光縁上に有する投影レンズ
    を備え、 下側反射面は主フィラメントからの光を前方の水平方向
    に延びる第1の集光位置に集光し、第1の集光位置より
    更に前方の上下方向に延びる第2の集光位置で集光させ
    る面とされ、 左右の反射面の中心寄りに位置する部分は上記2つのフ
    ィラメントからの光を左右方向で一旦集光してから拡散
    させる面とされ、 左右の反射面の外側寄りに位置する部分は焦点を2つの
    フィラメントの近傍に位置した回転放物面とされた ことを特徴とする車輌用前照灯
JP1037731A 1989-02-17 1989-02-17 車輌用前照灯 Expired - Lifetime JP2517383B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1037731A JP2517383B2 (ja) 1989-02-17 1989-02-17 車輌用前照灯
US07/481,100 US5055981A (en) 1989-02-17 1990-02-16 Automotive projector type headlight

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1037731A JP2517383B2 (ja) 1989-02-17 1989-02-17 車輌用前照灯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02216701A JPH02216701A (ja) 1990-08-29
JP2517383B2 true JP2517383B2 (ja) 1996-07-24

Family

ID=12505636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1037731A Expired - Lifetime JP2517383B2 (ja) 1989-02-17 1989-02-17 車輌用前照灯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2517383B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5897196A (en) * 1996-03-29 1999-04-27 Osram Sylvania Inc. Motor vehicle headlamp
JP4281625B2 (ja) * 2004-06-09 2009-06-17 市光工業株式会社 車両用灯具
JP6006300B2 (ja) * 2012-04-13 2016-10-12 株式会社小糸製作所 車両用灯具および車両用灯具の組立て方法
JP7249283B2 (ja) * 2017-10-06 2023-03-30 株式会社小糸製作所 車両用前照灯

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02216701A (ja) 1990-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3964089B2 (ja) 車両用前照灯
JP2548150B2 (ja) 車両用照明装置
JP2517368B2 (ja) 自動車用前照灯及び自動車用前照灯装置
US4351018A (en) Lamp with stepped reflector surface containing vertical ribs
EP0854316B1 (en) Projector type lamp
JP4527623B2 (ja) 車両用灯具
US6416210B1 (en) Headlamp for a vehicle
JPH01120702A (ja) 車輌用前照灯
JP3677720B2 (ja) プロジェクター型ヘッドランプ
JP2001035218A (ja) 車両用前照灯
JP4044352B2 (ja) ヘッドランプ
JP2000173319A (ja) 灯 具
JPH01281602A (ja) 車両用前照灯
JPH01132001A (ja) 自動車の道路照射用前照灯
JPH01115001A (ja) 車輌用前照灯
JP3949981B2 (ja) 車輌用前照灯
JP2517385B2 (ja) 車輌用前照灯
JP2517383B2 (ja) 車輌用前照灯
JP3562687B2 (ja) プロジェクタ型ランプ
JP2001006408A (ja) 車両用前照灯
JPH0337242B2 (ja)
JP2000076907A (ja) 自動車用前照灯
US6431737B1 (en) Vehicle headlamp having multi-reflex optical system
US4520433A (en) Motor vehicle headlamp
JPH10261302A (ja) プロジェクタ型ランプ