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JP2503785B2 - 空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents

空気調和装置の運転制御装置

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Publication number
JP2503785B2
JP2503785B2 JP2409561A JP40956190A JP2503785B2 JP 2503785 B2 JP2503785 B2 JP 2503785B2 JP 2409561 A JP2409561 A JP 2409561A JP 40956190 A JP40956190 A JP 40956190A JP 2503785 B2 JP2503785 B2 JP 2503785B2
Authority
JP
Japan
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temperature
compressor
refrigerant
outside air
outdoor fan
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2409561A
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English (en)
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JPH04251148A (ja
Inventor
賢治 宮田
武夫 植野
寿一 池田
英樹 辻井
全弘 和田
耕慈 内田
正光 北岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2409561A priority Critical patent/JP2503785B2/ja
Publication of JPH04251148A publication Critical patent/JPH04251148A/ja
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Publication of JP2503785B2 publication Critical patent/JP2503785B2/ja
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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置の運転制
御装置に係り、特に暖房過負荷条件下における異常停止
の回避対策に関する。
【0002】 従来より、空気調和装置の運転制御装置
として、例えば実開平1−158042号公報に開示さ
れる如く、暖房過負荷条件下において、高圧側圧力や冷
媒の凝縮温度が設定値以上に達すると、室外ファンの風
量を低減し、或いは圧縮機をサーモオフ停止させること
により、異常停止を回避しようとするものは公知の技術
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空気調
和装置の冷媒回路における高圧側圧力,低圧側圧力,吐
出冷媒温度等の制御すべきパラメ―タは運転の進行と共
に変化していくものであり、また、その変化特性は各々
異なるために、室外ファン風量の切換えだけでは、この
ような制御パラメ―タを適性範囲に維持することができ
ず、いわゆる高圧カット、低圧カット,吐出管温度異常
等による異常停止を招く虞れがある。一方、圧縮機をサ
―モオフ停止させると、その間十分な空調効果が得られ
ず、さらに、圧縮機の発停が頻繁になると、信頼性が低
下するという問題があった。
【0004】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、暖房過負荷条件下における室外ファ
ンの運転停止と減圧弁である電動膨張弁開度を、運転時
期及び各制御パラメ―タの変化に応じて調節することに
より、空気調和装置の異常停止を回避し、もって、信頼
性の向上を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すように
(実線部分のみ)、圧縮機(1)、室外ファン(3a)
を付設した室外熱交換器(3)、電動膨張弁(5)及び
室内熱交換器(6)を順次接続してなる冷媒回路(9)
を備えた空気調和装置を前提とする。
【0006】そして、空気調和装置の運転制御装置とし
て、外気温度を検出する外気温度検出手段(Tha)と、
該外気温度検出手段(Tha)の出力を受け、暖房運転中
の圧縮機(1)の起動時、外気温度が高いほど電動膨張
弁(5)の初期開度を低開度に設定する開度制御手段
(51)と、上記外気温度検出手段(Tha)の出力を受
け、暖房運転中の圧縮機(1)の起動時、外気温度が設
定値以上のときには上記室外ファン(3a)の運転を停
止させるよう制御するファン停止手段(52)とを設け
る構成としたものである。
【0007】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明と同様の空気調和装置を前提とし、空気調和
装置の運転制御装置として、図1の実線部分及び破線部
分に示すように、外気温度を検出する外気温度検出手段
(Tha)と、該外気温度検出手段(Tha)の出力を受
け、暖房運転中の圧縮機(1)の起動後、外気温度が設
定値以上のときには、上記室外ファン(3a)を停止さ
せるよう制御するファン停止手段(52)と、吐出冷媒
温度を検出する吐出温度検出手段(Th2)と、該吐出温
度検出手段(Th2)の出力を受け、暖房運転中の圧縮機
(1)の起動後、一定時間が経過するまでに吐出冷媒温
度が所定温度よりも高くなると、上記室外ファン(3
a)を運転させるよう制御する吐出温依存復帰手段(5
3)とを設ける構成としたものである。.請求項3の発
明の講じた手段は、上記請求項1の発明において、図1
の破線部分に示すように、吐出冷媒温度を検出する吐出
温度検出手段(Th2)と、該吐出温度検出手段(Th2)
の出力を受け、外気温度が設定値以上の条件下における
暖房運転中の圧縮機(1)の起動後、上記吐出温度検出
手段(Th2)の出力を受け、一定時間が経過するまでに
吐出冷媒温度が所定温度よりも高くなると、上記室外フ
ァン(3a)を運転させるよう制御する吐出温依存復帰
手段(53)とを設けたものである。
【0008】請求項4の発明の講じた手段は、上記請求
項2又は3の発明において、図1の一点鎖線部分に示す
ように、冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温度検出手段
(The)と、圧縮機(1)の起動後一定時間が経過した
後、凝縮温度が一定温度以下になると室外ファン(3
a)を運転するよう制御する高圧依存復帰手段(54)
とを設けたものである。
【0009】請求項5の発明の講じた手段は、上記請求
項2,3又は4の発明において、図1の点線部分に示す
ように、室外ファン(3a)の運転開始時、電動膨張弁
(5)の開度を低減させる開度低減手段(55)を設け
たものである。
【0010】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、暖房
運転中における圧縮機(1)の起動時、開度設定手段
(51)により、外気温度検出手段(Tha)で検出され
る外気温度が高いほど電動膨張弁(5)の開度を絞るよ
うに制御されるので、冷媒循環量が抑制されるととも
に、ファン停止手段(52)により、外気温度が設定値
以上のときには、室外ファン(3a)を停止させるよう
に制御されるので、冷媒の蒸発量が抑制される。したが
って、暖房過負荷条件下において、圧縮機(1)の立ち
上がり時における急激な高圧側圧力の過上昇が防止さ
れ、信頼性が向上することになる。
【0011】請求項2及び3の発明では、圧縮機(1)
の起動後、外気温度が設定値以上のときには、ファン停
止手段(53)により、室外ファン(3a)の運転が停
止されるとともに、圧縮機(1)の起動後一定時間が経
過するまでに、吐出温度検出手段(Th2)で検出される
吐出冷媒温度が一定温度よりも高くなると、吐出温依存
復帰手段(53)により、室外ファン(3a)の運転を
開始させるよう制御されるので、室外熱交換器(3)に
おける冷媒の蒸発量が増大し、圧縮機(1)への冷媒吸
入量がある程度確保される。したがって、吐出冷媒温度
の過上昇が防止されることになる。
【0012】請求項4の発明では、圧縮機(1)の起動
後一定時間が経過した後も室外ファン(3a)が停止さ
れたままのとき、凝縮温度検出手段(The)で検出され
る凝縮温度が一定温度以下になると、高圧依存復帰手段
(54)により、室外ファン(3a)を運転させるよう
制御されるので、室外熱交換器(3)における冷媒の蒸
発量の不足による低圧側圧力の過低下や吐出冷媒温度の
過上昇による空気調和装置の異常停止が回避されること
になる。
【0013】請求項5の発明では、圧縮機(1)の起動
後における室外ファン(3)の復帰条件が成立して、室
外ファン(3a)の運転が開始されるとき、開度低減手
段(55)により、電動膨張弁(5)の開度を低減する
ように制御されるので、冷媒蒸発量の増大による高圧側
圧力の上昇が冷媒循環量の低減により緩和され、この微
細な調節により、高圧側圧力,吐出冷媒温度,低圧側圧
力のバランスが良好に維持されることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図2〜
図4に基づき説明する。
【0015】図2は本発明を適用した空気調和装置の冷
媒配管系統を示し、(1)は圧縮機、(2)は冷房運転
時には図中実線のごとく、暖房運転時には図中破線のご
とく切換わる四路切換弁、(3)は冷房運転時には凝縮
器として、暖房運転時には蒸発器として機能する室外熱
交換器、(4)は液冷媒を貯留するためのレシ―バ、
(5)は冷媒の減圧機能と冷媒流量の調節機能とを有す
る電動膨張弁、(6)は室内に設置され、冷房運転時に
は蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能する
室内熱交換器、(7)は圧縮機(1)の吸入管に介設さ
れ、吸入冷媒中の液冷媒を除去するためのアキュムレ―
タである。
【0016】上記各機器(1)〜(7)は冷媒配管
(8)により順次接続され、冷媒の循環により熱移動を
生ぜしめるようにした冷媒回路(9)が構成されてい
る。なお、(13)は室外熱交換器(3)の液管側に介
設された第1過冷却コイルである。
【0017】ここで、上記冷媒回路(9)の圧縮機
(1)吐出側には、吐出冷媒中の油を回収するための油
回収器(10)が介設されていて、該油回収器(10)
から圧縮機(1)−アキュムレ―タ(7)間の吸入管ま
で、油回収器(10)の油を圧縮機(1)の吸入側に戻
すための油戻し通路(11)が流量調節弁(12)を介
して設けられている。
【0018】また、冷媒回路(9)の液管において、上
記レシ―バ(4)と電動膨張弁(5)とは、電動膨張弁
(5)がレシ―バ(4)の下部つまり液部に連通するよ
う共通路(8a)に直列に配置されており、共通路(8
a)のレシ―バ(4)上部側の端部である点(P)と室
外熱交換器(3)との間は、室外熱交換器(3)からレ
シ―バ(4)への冷媒の流通のみを許容する第1逆止弁
(D1)を介して第1流入路(8b)により、上記共通
路(8a)の点(P)と室内熱交換器(6)との間は室
内熱交換器(6)からレシ―バ(4)への冷媒の流通の
みを許容する第2逆止弁(D2)を介して第2流入路
(8c)によりそれぞれ接続されている一方、共通路
(8a)の上記電動膨張弁(5)他端側の端部である点
(Q)と上記第1逆止弁(D1)−室外熱交換器(3)
間の点(S)との間は電動膨張弁(5)から室外熱交換
器(3)への冷媒の流通のみを許容する第3逆止弁(D
3)を介して第1流出路(8d)により、共通路(8
a)の上記点(Q)と上記第2逆止弁(D2)−室内熱
交換器(6)間の点(R)との間は電動膨張弁(5)か
ら室内熱交換器(6)への冷媒の流通のみを許容する第
4逆止弁(D4)を介して第2流出路(8e)によりそ
れぞれ接続されている。また、上記共通路(8a)のレ
シ―バ上流側の1点(W)と第2流出路(8e)の第4
逆止弁(D4)上流側の点(U)との間には、キャピラ
リチュ―ブ(C)を介設してなる液封防止バイパス路
(8f)が設けられており、圧縮機(1)の停止時にお
ける液封を防止するようになされている。
【0019】また、上記共通路(8a)において、レシ
―バ(4)と電動膨張弁(5)との間には、第2過冷却
コイル(14)が設けられている。すなわち、図3に示
すように、上記室外熱交換器(3)の上記第1過冷却コ
イル(13)と第2過冷却コイル(14)が共通のフィ
ンに取り付けられており、このように過冷却コイルをレ
シ―バ(4)の上流側と下流側とに分割した構造とする
ことにより、レシ―バ(4)内へのガス冷媒の滞溜や電
動膨張弁(5)上流でのフラッシュを防止するようにし
ている。
【0020】また、空気調和装置には、センサ類が配置
されていて、(Th2)は圧縮機(1)の吐出管に配置さ
れ、吐出冷媒温度T2 を検出する吐出管センサ、(Th
c)は室外熱交換器(3)の液管に配置され、冷房運転
時には冷媒の凝縮温度、暖房運転時には冷媒の蒸発温度
を検出する外熱交センサ、(Tha)は室外熱交換器
(3)の空気吸込口に配置され、外気温度を検出する外
気温度検出手段としての外気温センサ、(The)は室内
熱交換器(6)の液管に配置され、暖房運転時に凝縮温
度を検出する凝縮温度検出手段としての内熱交センサ、
(Thr)は室内熱交換器(6)の空気吸込口に配置さ
れ、吸込空気温度を検出する室温センサ、(HPS)は高
圧側圧力が上限に達すると作動して異常停止させる保護
用高圧スイッチ、(LPS)は低圧側圧力が下限に達する
と作動して異常停止させる保護用低圧スイッチであっ
て、上記各センサ類は、空気調和装置の運転を制御する
ためのコントロ―ラ(図示せず)に信号の入力可能に接
続されており、該コントロ―ラにより、センサの信号に
応じて各機器の運転を制御するようになされている。
【0021】上記冷媒回路(9)において、冷房運転時
には、室外熱交換器(3)で凝縮液化された液冷媒が第
1流通路(8b)から共通路(8a)に流れてレシ―バ
(4)に貯溜され、電動膨張弁(5)で減圧された後、
第2流出路(8e)を経て室内熱交換器(6)で蒸発し
て圧縮機(1)に戻る循環となる。また、暖房運転時に
は、室内熱交換器(6)で凝縮液化された液冷媒が第2
流通路(8c)から共通路(8a)に流れてレシ―バ
(4)に貯溜され、電動膨張弁(5)で減圧された後、
第1流出路(8d)を経て室外熱交換器(3)で蒸発し
て圧縮機(1)に戻る循環となる。
【0022】次に、上記コントロ―ラによる圧縮機
(1)の起動制御の内容について、図4のフロ―チャ―
トに基づき説明する。まず、ステップST1で、ステッ
プST2以下のON回路が終了したか否かを判別し、終
了していない間のみ、ステップST2〜ST10の制御
を実行する。ステップST2で、上記外気温センサ(T
ha)で検出される外気温度Ta が設定値8(℃)よりも
低いか否かを判別し、Ta <8(℃)であれば、過負荷
条件でないと判断して、ステップST3に進み、通常条
件下における制御を行う。すなわち、ステップST3で
上記電動膨張弁(5)の開度を250(パルス)に設定
し、ステップST4で室外ファン(3a)を運転し、ス
テップST5で四路切換弁(2)をオンにつまり暖房サ
イクルにして、ステップST6で圧縮機(1)を起動す
る。
【0023】一方、上記ステップST2の判別で、Ta
<8(℃)でないときつまり外気温度Ta が設定値8
(℃)以上のときには、ステップST7に移行して、暖
房過負荷起動における条件設定を行う。すなわち、ステ
ップST7で、Ta<13(℃)か否かを判別し、Ta
<13(℃)であれば、ステップST8で上記電動膨張
弁(5)の開度を200(パルス)に、Ta <13
(℃)でなければ、ステップST9で電動膨張弁(5)
開度を140(パルス)にそれぞれ設定する。そして、
ステップST10で室外ファン(3a)の運転を停止さ
せて、上記ステップST5に進む。つまり、室外熱交換
器(3)の能力を小さくかつ冷媒流量を低減するように
制御することにより、冷媒の蒸発量を抑制して高圧側圧
力の過上昇による高圧カットを回避するようにしてい
る。
【0024】次に、上記手順によりON回路の制御を終
了すると、ステップST11に進み、圧縮機(1)の起
動後3分間が経過したか否かを判別して、3分間が経過
するまで、ステップST12以下の制御を実行する。ま
ず、ステップST12で、起動直後の低圧側圧力の未上
昇による低圧カットを防止すべく、保護用低圧スイッチ
(LPS)の常閉接点(図示せず)に並列に配置された常
開接点(図示せず)を閉じるLPS短絡処理を行った後、
ステップST13で、上記吐出管センサ(Th2)で検出
される吐出冷媒温度T2 が所定温度60(℃)よりも高
いか否かを判別し、上記ON回路による制御で室外ファ
ン(3a)が運転されていないときつまり暖房過負荷条
件では、T2 >60(℃)になるまでは高圧側圧力の過
上昇を抑制すべく、室外ファン(3a)を停止させた状
態に維持する一方、Ta >60(℃)になると、吐出管
温度T2 の過上昇を回避すべく、ステップST14に移
行して、電動膨張弁(5)の開度を現在開度の90
(%)に減小させて高圧側圧力の上昇を抑制しながら、
ステップST15で、室外ファン(3a)を通常運転に
復帰させ、室外熱交換器(3)における冷媒の蒸発量を
確保して、冷媒循環量を増大させる。
【0025】さらに、上記制御を行っても未だ室外ファ
ン(3a)の復帰条件が成立しないままに圧縮機(1)
の起動後3分間が経過すると、ステップST11からS
T16に移行して、上記内熱交センサ(The)で検出さ
れる凝縮温度Tc が一定温度45(℃)よりも高いか否
かを判別し、Tc >45(℃)であれば高圧の上昇を抑
制すべく室外ファン(3a)を停止させたまま上記制御
を繰り返し、Tc >45(℃)でなければ、つまり凝縮
温度Tc が一定温度45(℃)以下の状態になると、高
圧側圧力過上昇の虞れは解消したと判断して、上記ステ
ップST14に移行し、室外ファン(3a)の運転を通
常運転に復帰させる。
【0026】上記フロ―において、ステップST3,S
T8及びST9の制御により、請求項1の発明にいう開
度設定手段(51)が構成され、ステップST10の制
御により、ファン停止手段(52)が構成されている。
また、ステップST13からST14,ST15に進む
制御により、請求項2の発明にいう吐出温依存復帰手段
(53)が構成され、ステップST16からST14に
移行する制御により、請求項4の発明にいう高圧依存復
帰手段(54)が構成され、ステップST15の制御に
より請求項5の発明にいう開度低減手段(55)が構成
されている。
【0027】したがって、上記実施例では、暖房運転中
における圧縮機(1)の起動時、開度設定手段(51)
により、外気温センサ(Tha)で検出される外気温度T
a が高いほど電動膨張弁(5)の開度を絞るように制御
されるので、冷媒の循環量が抑制されるとともに、ファ
ン停止手段(52)により、外気温度Ta が設定値8
(℃)以上のときには、室外ファン(3a)を停止させ
るように制御されるので、冷媒の蒸発量が抑制される。
すなわち、暖房過負荷条件下において、圧縮機(1)の
立ち上がり時における急激な高圧側圧力の過上昇が防止
され、信頼性が向上することになる。
【0028】また、圧縮機(1)の起動後、外気温度T
a が設定値8(℃)以上のときには、ファン停止手段
(53)により、室外ファン(3a)の運転が停止され
るとともに、圧縮機(1)の起動後一定時間(3分間)
が経過するまでに、上記吐出管センサ(Th2)で検出さ
れる吐出冷媒温度T2 が一定温度60(℃)よりも高く
なると、吐出温依存復帰手段(53)により、室外ファ
ン(3a)の運転を通常運転に復帰させるよう制御され
るので、室外熱交換器(3)における冷媒の蒸発量が増
大し圧縮機(1)への冷媒吸入量がある程度確保され
る。したがって、吐出冷媒温度T2 の過上昇が防止され
ることになる。
【0029】さらに、圧縮機(1)の起動後一定時間
(3分間)が経過した後も室外ファン(3a)が停止さ
れたままのとき、上記内熱交センサ(The)で検出され
る凝縮温度Tc が一定温度45(℃)以下になると、高
圧依存復帰手段(54)により、室外ファン(3a)を
運転させるよう制御されるので、室外熱交換器(3)に
おける冷媒の蒸発量の不足による低圧側圧力の過低下や
吐出冷媒温度T2 の過上昇による空気調和装置の異常停
止が回避されることになる。
【0030】また、上記のような圧縮機(1)の起動後
における室外ファン(3)の復帰条件が成立して、室外
ファン(3a)の運転が開始されるとき、開度低減手段
(55)により、電動膨張弁(5)の開度を低減するよ
うに制御されるので、室外ファン(3a)の運転開始に
伴なう冷媒蒸発量の増大による高圧側圧力の上昇が冷媒
循環量の低減により緩和され、この微細な調節により、
高圧側圧力,吐出冷媒温度,低圧側圧力のバランスが良
好に維持されることになる。
【0031】次に、内熱交センサ(The)の異常時にお
ける室外ファン(3a)の風量制御について、図5のフ
ロ―チャ―ト及び図6の風量切換特性図に基づき説明す
る。ここで、T1 〜T4 はぞれぞれ低温側から設定され
た外気温度Ta の第1〜第4設定温度である。まず、ス
テップSR1で、内熱交センサ(The)が異常か否かを
判別し、異常でなければ、ステップSR2に進んで、通
常の室外ファン風量制御を行い、内熱交センサ(The)
が異常であれば、ステップSR3、SR7、SR8、S
R10で、それぞれ外気温度Ta の低い側から順にTa
≦T1 か否か、Ta ≧T2 か否か、Ta ≦T3 か否か、
Ta ≧T4 か否かを判別する。ステップSR3の判別で
Ta ≦T1 であれば(図6の領域a)、ステップSR4
で室外ファン(3a)風量を高風量「HH」に設定す
る。ステップSR7の判別でTa ≧T2 でなければ、つ
まりT1 <Ta <T2 であれば(図6の領域b又はc)
ステップSR5で、室外ファン(3)が高風量「HH」
で運転されているか否かをさらに判別して、高風量「H
H」で運転されていれば(図6の領域b)そのままで、
高風量「HH」で運転されていなければ(図6の領域
c)、ステップSR6で標準風量「H」にそれぞれ設定
する。また、ステップSR8の判別でTa ≦T3 であれ
ば(図6の領域d)、ステップSR9でファン風量を標
準風量「H」に設定し、ステップSR10の判別でTa
≧T4 であれば(図6の領域g)、つまり過負荷条件で
あればステップSR11でファン風量を低風量「L」に
設定する。また、ステップSR11の判別でTa ≧T4
であれば、つまり、T3 <Ta <T4 であれば(図6の
領域e又はf)、ステップSR12で、現在室外ファン
(3a)が低風量「L」で運転されているか否かを判別
し、低風量「L」で運転されていれば(図6の領域f
側)そのままで、低風量「L」で運転されていなければ
(図6の領域e側)、ステップSR13で室外ファン
(3a)を標準風量「H」に設定する。
【0032】すなわち、内熱交センサ(The)の異常時
にも、外気温センサ(Tha)で検出される外気温度Ta
にしたがって室外ファン(3a)の風量を切り換えるこ
とで、空気調和装置の連続運転を可能とし、利用性の向
上を図るものである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、暖房運転中における圧縮機の起動時、外気温度
検出手段で検出される外気温度が高いほど電動膨張弁の
開度を絞るとともに、外気温度が設定値以上のときには
室外ファンを停止させるようにしたので、冷媒循環量及
び冷媒の蒸発量の抑制により、暖房過負荷条件下におい
て、圧縮機の立ち上がり時における急激な高圧側圧力の
過上昇を防止することができ、よって、信頼性の向上を
図ることができる。
【0034】請求項2の発明によれば、圧縮機の起動
後、外気温度が設定値以上のときには、室外ファンの運
転を停止させ、その後一定時間が経過するまでに吐出冷
媒温度が一定温度よりも高くなると、室外ファンの運転
を開始させるようにしたので、冷媒蒸発量の増大に伴な
う圧縮機への冷媒吸入量の確保により、吐出冷媒温度の
過上昇を防止することができる。
【0035】請求項3の発明によれば、上記請求項1の
発明において、外気温度が設定値以上の条件下で圧縮機
が起動された場合、起動後一定時間が経過するまでに吐
出冷媒温度が一定温度よりも高くなると、室外ファンの
運転を開始させるようにしたので、圧縮機の立ち上がり
時における急激な高圧側圧力の過上昇を防止しながら、
その後の冷媒蒸発量の増大に伴なう圧縮機への冷媒吸入
量の確保により、吐出冷媒温度の過上昇を防止すること
ができる。
【0036】請求項4の発明によれば、上記請求項2又
は3の発明において、圧縮機の起動後一定時間が経過し
た後に凝縮温度が一定温度以下になると、室外ファンを
運転させるようにしたので、起動後一定時間が経過して
も室外ファンが運転されない場合にも、冷媒の蒸発量の
不足による低圧側圧力の過低下や吐出冷媒温度の過上昇
による空気調和装置の異常停止を回避することができ
る。
【0037】請求項5の発明によれば、上記請求項2,
3又は4の発明において、圧縮機の起動後に室外ファン
の運転が開始される場合、電動膨張弁の開度を低減する
ようにしたので、冷媒蒸発量の増大と冷媒循環量の低減
との微細な調節により、高圧側圧力,吐出冷媒温度,低
圧側圧力のバランスを良好に維持することができ、著効
を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統図で
ある。
【図3】室外熱交換器と第1,第2過冷却コイルの構成
を示す図である。
【図4】暖房過負荷制御の内容を示すフロ―チャ―ト図
である。
【図5】第2実施例に係る室外ファン制御の内容を示す
フロ―チャ―ト図である。
【図6】第2実施例に係る室外ファン風量の切換特性を
示す図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 3 室外熱交換器 3a 室外ファン 5 電動膨張弁 6 室内熱交換器 9 冷媒回路 51 開度設定手段 52 ファン停止手段 53 吐出温依存復帰手段 54 高圧依存復帰手段 55 開度低減手段 Tha 外気温センサ(外気温度検出手段) The 内熱交センサ(凝縮温度検出手段) Thc 吐出管センサ(吐出温度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻井 英樹 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内 (72)発明者 和田 全弘 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内 (72)発明者 内田 耕慈 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内 (72)発明者 北岸 正光 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、室外ファン(3a)を付
    設した室外熱交換器(3)、電動膨張弁(5)及び室内
    熱交換器(6)を順次接続してなる冷媒回路(9)を備
    えた空気調和装置において、外気温度を検出する外気温
    度検出手段(Tha)と、該外気温度検出手段(Tha)の
    出力を受け、暖房運転中の圧縮機(1)の起動時、外気
    温度が高いほど電動膨張弁(5)の初期開度を低開度に
    設定する開度制御手段(51)と、上記外気温度検出手
    段(Tha)の出力を受け、暖房運転中の圧縮機(1)の
    起動時、外気温度が設定値以上のときには上記室外ファ
    ン(3a)の運転を停止させるよう制御するファン停止
    手段(52)とを備えたことを特徴とする空気調和装置
    の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機(1)、室外ファン(3a)を付
    設した室外熱交換器(3)、電動膨張弁(5)及び室内
    熱交換器(6)を順次接続してなる冷媒回路(9)を備
    えた空気調和装置において、外気温度を検出する外気温
    度検出手段(Tha)と、該外気温度検出手段(Tha)の
    出力を受け、暖房運転中の圧縮機(1)の起動後、外気
    温度が設定値以上のときには、上記室外ファン(3a)
    を停止させるよう制御するファン停止手段(52)と、
    吐出冷媒温度を検出する吐出温度検出手段(Th2)と、
    該吐出温度検出手段(Th2)の出力を受け、暖房運転中
    の圧縮機(1)の起動後、一定時間が経過するまでに吐
    出冷媒温度が所定温度よりも高くなると、上記室外ファ
    ン(3a)を運転させるよう制御する吐出温依存復帰手
    段(53)とを備えたことを特徴とする空気調和装置の
    運転制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空気調和装置の運転制御
    装置において、吐出冷媒温度を検出する吐出温度検出手
    段(Th2)と、該吐出温度検出手段(Th2)の出力を受
    け、外気温度が設定値以上の条件下における暖房運転中
    の圧縮機(1)の起動後、上記吐出温度検出手段(Th
    2)の出力を受け、一定時間が経過するまでに吐出冷媒
    温度が所定温度よりも高くなると、上記室外ファン(3
    a)を運転させるよう制御する吐出温依存復帰手段(5
    3)とを備えたことを特徴とする空気調和装置の運転制
    御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の空気調和装置の運
    転制御装置において、冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温
    度検出手段(The)と、圧縮機(1)の起動後一定時間
    が経過した後、凝縮温度が一定温度以下になると室外フ
    ァン(3a)を運転するよう制御する高圧依存復帰手段
    (54)とを備えたことを特徴とする空気調和装置の運
    転制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2,3又は4記載の空気調和装置
    の運転制御装置において、室外ファン(3a)の運転開
    始時、電動膨張弁(5)の開度を低減させる開度低減手
    段(55)を備えたことを特徴とする空気調和装置の運
    転制御装置。
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