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JP2025035961A - チップ生成方法、チップ供給システム、チップ接合システム、チップ実装基板および樹脂部形成方法 - Google Patents

チップ生成方法、チップ供給システム、チップ接合システム、チップ実装基板および樹脂部形成方法 Download PDF

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JP2025035961A JP2023177178A JP2023177178A JP2025035961A JP 2025035961 A JP2025035961 A JP 2025035961A JP 2023177178 A JP2023177178 A JP 2023177178A JP 2023177178 A JP2023177178 A JP 2023177178A JP 2025035961 A JP2025035961 A JP 2025035961A
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Abstract

【課題】チップの接合面への異物の付着およびチップの接合面の損傷が抑制されるチップ生成方法、チップ供給システム、チップ接合システム、チップ実装基板および樹脂部形成方法を提供する。
【解決手段】チップ生成方法では、厚さ方向と直交する面内において、複数のデバイス領域と、複数のデバイス領域それぞれを囲繞する非デバイス領域と、が形成された基板から複数のチップの集合を生成する。このチップ生成方法は、非デバイス領域において、複数のデバイス領域を囲繞するように、予め設定された第1幅であり且つ基板の厚さよりも浅い第1溝を形成する溝形成工程と、溝形成工程の後、第1溝の内側をダイシングするダイシング工程と、を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、チップ生成方法、チップ供給システム、チップ接合システム、チップ実装基板および樹脂部形成方法
に関する。
基板を保持するステージと、ステージの上方に配置されたボンディング部と、を備え、ボンディング部のヘッドにチップを保持した状態でボンディング部を下降させてチップを基板に接合する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、2つの被接合物の接合面に対しプラズマ処理を施した後、2つの被接合物の接合面同士を接触させて接合する方法も提案されている(例えば特許文献2参照)。そして、チップにおける基板に接合される接合面にプラズマ処理を施した後、チップの接合面を基板に接触させてチップを基板に接合する方法が提供されつつある。
特開2012-238775号公報 特表2003-523627号公報
前述の方法では、チップを基板に接合する際におけるチップの接合面に異物が付着していたり傷があったりするとチップと基板との接合不良が発生してしまう。従って、接合面にプラズマ処理が施されたチップをボンディング部のヘッドへ搬送する際、例えば搬送治具の接触に起因したチップの接合面への異物の付着或いはチップの接合面の損傷を抑制することが要請されている。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、チップの接合面への異物の付着およびチップの接合面の損傷が抑制されるチップ生成方法、チップ供給システム、チップ接合システム、チップ実装基板および樹脂部形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るチップ生成方法は、
厚さ方向と直交する面内において、複数のデバイス領域と、前記複数のデバイス領域それぞれを囲繞する非デバイス領域と、が形成された基板から複数のチップの集合を生成するチップ生成方法であって、
前記非デバイス領域において、前記複数のデバイス領域を囲繞するように、予め設定された第1幅であり且つ前記基板の厚さよりも浅い第1溝を形成する溝形成工程と、
前記溝形成工程の後、前記第1溝の内側をダイシングするダイシング工程と、を含む。
他の観点から見た本発明に係るチップ供給システムは、
樹脂から形成され複数のチップそれぞれの厚さ方向における一面側とは反対側の他面側が貼着されたシートを保持するシート保持部と、
複数の前記チップの中から少なくとも1つの前記チップを切り出すピックアップ機構と、
切り出された少なくとも1つの前記チップを保持するチップ保持部を有し少なくとも1つの前記チップを搬送するチップ搬送装置と、を備え、
前記チップは、前記一面側における中央部にデバイス領域が形成され且つ前記デバイス領域を囲繞する非デバイス領域の外側の端部に段部が形成され、
前記チップ保持部は、少なくとも1つの前記チップそれぞれにおける前記段部に当接し且つ前記デバイス領域に当接しない状態で少なくとも1つの前記チップを保持する。
本発明に係るチップ生成方法によれば、デバイス領域に対応する接合面と当該接合面を囲繞するように形成された段部とを有する複数のチップの集合を生成することができる。また、本発明に係るチップ供給システムは、チップそれぞれにおける段部に当接し且つデバイス領域に当接しない状態でチップを保持する。従って、当該チップそれぞれにおける段部に当接し且つ接合面に当接しない状態で、当該チップを保持して搬送することができるので、チップを搬送する際、チップの接合面への接触に伴うチップの接合面への異物の付着或いは損傷を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るチップ接合システムの概略構成図である。 実施の形態に係るダイシング装置の動作説明図であり、(A)は溝形成工程後の状態を示す断面図であり、(B)は溝形成工程後の状態を示す平面図である。 実施の形態に係るダイシング装置の動作説明図であり、(A)はダイシング工程後の状態を示す断面図であり、(B)はダイシング工程後の状態を示す平面図である。 実施の形態に係るシート伸張装置の概略構成図である。 (A)は実施の形態に係るシート伸張装置のシートを伸張する前の状態を示す図であり、(B)は実施の形態に係るシート伸張装置のシートを伸張した状態を示す図である。 (A)は実施の形態に係るシート伸張装置の第3環状フレームが嵌め込まれた状態を示す図であり、(B)は実施の形態に係るシート伸張装置のシートを環状フレームから切断する様子を示す図である。 (A)は実施の形態に係る洗浄装置の概略図であり、(B)は実施の形態に係る洗浄装置の動作説明図である。 実施の形態に係るチップ接合システムの一部を側方から見た概略構成図である。 実施の形態に係るチップ供給装置10の一部を示し、(A)はチップ保持部がシートに貼着されたチップに対向して配置された様子を示す断面図であり、(B)はチップ保持部にチップが保持された様子を示す断面図である。 実施の形態に係るボンディング装置のヘッドを示し、(A)は断面図であり、(B)は平面図である。 実施の形態に係る活性化処理装置の概略構成図である。 実施の形態に係る活性化処理装置の動作説明図である。 実施の形態に係るチップ接合方法の流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る活性化処理装置において、粒子ビームを照射する様子を示し、(A)は概略側面図であり、(B)は概略平面図である。 (A)は変形例に係るダイシング装置の動作説明図であり、(B)は変形例に係るダイシング工程後のダイシング基板の断面図である。 変形例に係る処理を示し、(A)はチップの接合面を活性化する様子を示す図であり、(B)はシートを伸張した後環状フレームを嵌め込んだ様子を示す図であり、(C)はチップの接合面を洗浄する様子を示す図であり、(D)はチップをピックアップする様子を示す図である。 変形例に係るチップ保持部の概略断面図である。 変形例に係るチップおよび基板の概略断面図である。 (A)は変形例に係るチップの概略断面図であり、(B)は変形例に係る基板の概略断面図である。 変形例に係るチップおよび基板の概略断面図である。 変形例に係るチップおよび基板の概略斜視図である。 変形例に係る撮像画像を示し、(A)は2つのチップと基板との位置がずれている状態の撮像画像であり、(B)は2つのチップと基板との位置がずれていない状態の撮像画像である。 変形例に係る樹脂部形成装置を示し、(A)は樹脂塗布工程を実行した後の状態を示す図であり、(B)は樹脂充填工程を行った後の状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るチップ接合システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係るチップ接合システムは、基板をダイシングしてチップを生成した後、生成したチップを基板上に実装するシステムである。チップとしては、複数のデバイス領域が格子状に形成された半導体基板について、非デバイス領域をダイシングして分離することにより生成された半導体チップである。また、チップとしては、その基板に接合される接合面に絶縁体材料のみが露出したチップまたは絶縁体材料と導電性材料とが露出したチップが挙げられる。ここで、絶縁体材料としては、例えばSiO2、Al2O3等の酸化物、SiN、AlN等の窒化物、SiONのような酸窒化物、或いは樹脂が挙げられる。また、導電性材料としては、Si、Ge等の半導体材料、Cu、Al、はんだ等の金属が挙げられる。つまり、チップは、その接合面に互いに材料が異なる複数種類の領域が形成されたものであってもよい。具体的には、チップが、その接合面に電極と絶縁膜とが設けられたものであり、絶縁膜が、SiO2、Al2O3等の酸化物またはSiN、AlN等の窒化物から形成されているものであってもよい。このチップ接合システムは、基板におけるチップが実装される実装面とチップの接合面とについて活性化処理を行った後、チップを基板に接触、または加圧して接合する。その後、または同時に加熱することにより、チップを基板に強固に接合する。
図1に示すように、本実施の形態に係るチップ接合システム1は、ダイシング装置86と、チップ供給装置10と、チップ搬送装置39と、ボンディング装置30と、活性化処理装置60と、搬送装置70と、搬出入ユニット80と、洗浄装置85と、制御部90と、を備える。ここで、チップ供給装置10とチップ搬送装置39とから、ボンディング装置30へチップを供給するチップ供給システムが構成されている。
ダイシング装置86は、例えば減圧下において、図2(A)に示すように、樹脂から形成されたシートTEの厚さ方向における一面側に貼着されたダイシング基板DWを、ドライエッチングにより複数のチップに個片化する加工を行うプラズマダイシング方法によりダイシングする。ダイシング基板は 例えば厚さ方向と直交する面内において、複数のデバイス領域と、複数のデバイス領域それぞれを囲繞する非デバイス領域と、が形成されている。そして、ダイシング装置86では、まず、図2(A)および(B)に示すように、ダイシング基板DWの非デバイス領域において、複数のデバイス領域を囲繞するように、予め設定された幅W1であり且つ深さTh1がダイシング基板DWの厚さよりも浅い溝TR1を形成する溝形成工程を行う。溝形成工程では、まず、ダイシング基板DWにおける溝TR1を形成する領域以外の領域にマスクとなるマスク材料を被覆する。ここで、マスク材料の被覆は、例えばスピンコート法を利用して行う。マスク材料としては、例えばポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol:PVA)のような水溶性の液体樹脂を採用することができる。次に、レーザ光をマスク材料における溝TR1に対応する部分に照射することにより溝TR1に対応する領域からマスク材料を除去する。続いて、ダイシング基板DWを酸素プラズマに曝露することより、ダイシングする領域に残存する不要なマスク材料をアッシングして除去する。その後、ダイシング基板DWを、SF6ガスのプラズマに曝露することにより等方性エッチングを行い、溝TR1を形成する。
そして、ダイシング装置86は、溝形成工程の後、図3(A)および(B)に示すように、溝TR1の内側においてデバイス領域を囲繞するようにダイシングすることで、溝TR1の内側に、溝TR1の幅W1よりも狭い幅W2の溝TR2を形成するダイシング工程を行う。このダイシング工程では、まず、溝形成工程後のダイシング基板DWの接合面CPf側にマスクとなるマスク材料を被覆する。ここで、マスク材料の被覆は、例えばスピンコート法を利用して行う。マスク材料としては、例えば水溶性の液体樹脂を採用することができる。次に、レーザ光線をマスク材料に照射することによりダイシングする領域からマスク材料を除去する。続いて、ダイシング基板DWを酸素プラズマに曝露することより、ダイシングする領域に残存する不要なマスク材料をアッシングして除去する。その後、ダイシング基板DWを、SF6ガスのプラズマに曝露することにより等方性エッチングを行い、ダイシングする領域に凹部を形成する。その後、ダイシング基板DWを、C4F6ガスのプラズマに曝露することにより、凹部の内壁に保護膜を形成する。次に、ダイシング基板DWを、SF6ガスのプラズマに曝露することにより凹部の底部に対して異方性エッチングを行い、凹部の底部の保護膜を除去する。続いて、ダイシング基板DWを、SF6ガスのプラズマに曝露することにより等方性エッチングを行い、マスク材料および保護膜で被覆されていない凹部の底部を深さ方向に掘り進める。その後、C4F6ガスのプラズマへの曝露による保護膜形成、SF6ガスのプラズマへの曝露による異方性エッチング、等方性エッチングを繰り返すことにより凹部を深さ方向に掘り進めることでダイシングして最終的に溝TR2を形成する。なお、ダイシング基板DWは、ダイシングブレードを用いたダイシング或いはその他のダイシング方法によるダイシングを行うためのダイシングラインが形成されたものであってもよい。そして、溝形成工程において、ダイシングラインの内側に溝TR1を形成してもよい。この場合、新たに前述の溝形成工程、ダイシング工程を行う本実施の形態に係る加工方式を行うためにダイシング基板DWにおけるチップCPのレイアウトを変更すること無く、従来から一般的に製造されているダイシングライン付きのダイシング基板DWを採用することができるので好適である。
図1に戻って、シート伸張装置40は、シートTEを伸張させるときの力を利用して、複数のチップCPが互いに離間した状態にする。シート伸張装置40は、図4に示すように、シートTEを保持する環状フレームRI1を保持するフレーム保持部4191、4192と、フレーム支持部4411と、を有する。また、環状フレームRI2は、その外側寸法が環状フレームRI1の内側寸法よりも小さい。また、シート伸張装置40は、フレーム支持部4411を矢印AR30で示す方向へ移動させるフレーム支持部駆動部414と、シートTEを環状フレームRI1から切断するための切断機構413と、を有する。フレーム支持部駆動部414は、環状フレームRI2をシートTEにおける複数のチップCPが貼着された側とは反対側に当接させた状態で環状フレームRI2を環状フレームRI1よりもフレーム支持部4411側とは反対側へ移動させることにより、シートTEを環状フレームRI1の中央部から放射状に伸張させ、複数のチップCPが互いに離間した状態にする。
シート伸張装置40では、まず、図5(A)に示すように、フレーム保持部4191、4192により環状フレームRI1を保持する。このとき、環状フレームRI2がシートTEにおける複数のチップCPが貼着された側とは反対側に当接している。次に、フレーム支持部駆動部414が、図5(A)の矢印AR31に示すように、環状フレームRI2を支持するフレーム支持部4411を鉛直上方へ移動させて、環状フレームRI2を、環状フレームRI1よりも予め設定された高さだけ高い位置に配置する。このとき、シートTEが放射状に伸張され、図5(B)に示すように、複数のチップCPが互いに離間した状態となる。続いて、シートTEが伸張された状態で、矢印AR32に示すように、環状フレームRI2の上方からシートTEを環状フレームRI2に固定するための環状フレームRI3を環状フレームRI2の外側に嵌め込み図6(A)に示す状態となる。ここで、環状フレームRI3は、その内側寸法が環状フレームRI2の外側寸法と同じである。その後、図6(B)の矢印AR33に示すように、切断機構413が、シートTEを環状フレームRI1から切断する。なお、シート伸張装置40は、切断機構413を有していないものであってもよい。この場合、例えば作業者が、カッタを用いてシートTEを環状フレームRI1から切断すればよい。また、シート伸張装置40は、環状フレームRI2を環状フレームRI1よりも相対的に高い位置に移動させる構成であればよく、例えばフレーム保持部4191、4192をフレーム支持部4411よりも-Z方向側へ移動させるものであってもよい。
図1に戻って、搬送装置70は、基板WTまたはチップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112を掴むアームを有する搬送ロボット71を有する。ここで、シートTEは、例えば樹脂から形成されている。搬送ロボット71は、矢印AR11に示すように、搬出入ユニット80から受け取った基板WTまたはチップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112を、活性化処理装置60、洗浄装置85、ボンディング装置30、チップ供給装置10それぞれへ移載する位置へ移動可能となっている。
搬送ロボット71は、搬出入ユニット80から基板WTを受け取ると、受け取った基板WTを掴んだ状態で活性化処理装置60へ移載する位置へ移動し、基板WTを活性化処理装置60へ移載する。また、搬送ロボット71は、活性化処理装置60において基板WTの実装面WTfの活性化処理が完了した後、活性化処理装置60から基板WTを受け取り、受け取った基板WTを洗浄装置85へ移載する。更に、搬送ロボット71は、洗浄装置85において基板WTの水洗浄が完了した後、洗浄装置85から基板WTを受け取り、受け取った基板WTを掴んだ状態で基板WTを反転させた後、ボンディング装置30へ移載する位置へ移動する。そして、搬送ロボット71は、基板WTをボンディング装置30へ移載する。
また、搬送ロボット71は、搬出入ユニット80からダイシング装置86においてダイシング基板DWをダイシングすることにより生成された複数のチップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112を受け取ると、受け取った保持枠112を掴んだ状態で保持枠112を活性化処理装置60へ移載する位置へ移動し、保持枠112を活性化処理装置60へ移載する。更に、搬送ロボット71は、活性化処理装置60においてシートTEに貼着されたチップCPの接合面の活性化処理が完了した後、活性化処理装置60から保持枠112を受け取り、受け取った保持枠112をチップ供給装置10へ移載する。また、搬送装置70内には、例えばHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ(図示せず)が設置されている。これにより、搬送装置70内は、パーティクルが極めて少ない大気圧環境になっている。
洗浄装置85は、基板WTを支持するステージ852と、ステージ852を回転駆動するステージ駆動部853と、ステージ852の鉛直上方に配置され鉛直下方に向かって水を吐出する洗浄ヘッド851と、洗浄ヘッド851を水平方向へ移動させる洗浄ヘッド駆動部854と、を有する。ここで、ステージ852は、シートTEを吸着する吸着部を有し、複数のチップCPが貼着され環状フレームRI2、RI3に保持されたシートTEを吸着保持するシート保持部である。なお、ステージ852は、シートTEとともに環状フレームRI2、RI3を保持するものであってもよい。洗浄ヘッド駆動部854は、X軸方向およびY軸方向へ洗浄ヘッド851を移動させる機構を有する。洗浄装置85は、例えば図7(A)に示すように、ステージ852に複数のチップCPが貼着されたシートTEを保持する環状フレームRI2、RI3が支持された状態で、ステージ駆動部853によりステージ852を矢印AR81で示す方向へ回転させるとともに、洗浄ヘッド851から水を破線矢印で示すように基板WTに向けて吐出しながら洗浄ヘッド851を矢印AR821、AR822に示すように水平方向、即ち、X軸方向またはY軸方向へ移動させることにより複数のチップCPを水洗浄する。ここで、洗浄装置85は、まず、ステージ852を固定した状態で、図7(B)の矢印AR83、AR84に示すように、伸張されたシートTEに貼着された複数のチップCPの溝形成工程、ダイシング工程により形成された溝TR1、TR2に沿って洗浄ヘッド851が水平方向、即ち、X軸方向またはY軸方向へ移動させながら水を吐出することにより溝TR1、TR2の内側を洗浄する。次に、洗浄装置85は、ステージ852を矢印AR81で示す方向へ回転させながら、洗浄ヘッド851から水を基板WTに向けて吐出しながら洗浄ヘッド851を矢印AR82に示すように基板WTの径方向に沿って往復移動させることにより複数のチップCP全体を水洗浄する。なお、洗浄ヘッド851は、ステージ852を固定した状態で、1つの軸方向、例えばY軸方向に沿って移動しながら洗浄した後、ステージ852を90度回転させてから再度、Y軸方向に沿って移動しながら洗浄してもよい。この場合、洗浄ヘッド駆動部854は、洗浄ヘッド851を、Y軸方向に沿って移動させるとともに、1つの支点を中心として旋回する方向へ移動させる構成であってもよい。
チップ供給装置10は、シートTEに貼着された複数のチップCPの中から1つのチップCPを切り出し、ボンディング装置30へチップCPを供給する。チップ供給装置10は、図8に示すように、チップ供給部11を有する。チップ供給部11は、チップ供給部11は、フレーム支持部112と、複数のチップCPの中から1つのチップCPをピックアップするピックアップ機構111と、吸着保持部114と、を有する。ここで、フレーム支持部112は、複数のチップCPが貼着されたシートTEを保持する環状フレームRI2、RI3を支持する。なお、フレーム支持部112は、環状フレームRI2のみを支持してもよいし、環状フレームRI3のみを支持するものであってもよい。また、チップ供給部11は、環状フレームRI2、RI3をXY方向またはZ軸周りに回転する方向へ駆動するフレーム駆動部113を有する。フレーム支持部112は、シートTEにおける複数のチップCPが貼着された面が鉛直上方(+Z方向)側となる姿勢で環状フレームRI2、RI3を保持する。
ピックアップ機構111は、複数のチップCPの中から、複数のチップCPのうちの少なくとも1つのチップを切り出す。具体的には、ピックアップ機構111は、シートTEにおける突き出し対象となる1つのチップCPが貼着された突き出し対象部分を、シートTEにおける複数のチップCP側とは反対側から押し出すことにより1つのチップCPを突き出す。ピックアップ機構111は、ピン111aを有し、図4の矢印AR24に示すように鉛直方向へ移動可能となっている。ピン111aは、例えば4つ存在する。但し、ピン111aの数は、3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。吸着保持部114は、シートTEにおける、ピン111aの先端部で突き出される突き出し対象部分の外周部を吸着保持する。吸着保持部114は、例えば図5(A)に示すように、ピン111aが挿通される貫通孔114aと、シートTEを吸着する吸着部114bと、を有する。
ピックアップ機構111は、図5(A)に示すように、ピン111aの先端部を吸着保持部114の貫通孔114aに挿通させてそれらの先端部をシートTEにおける鉛直下方(-Z方向)に当接させた状態から、図5(B)に示すようにピン111aを鉛直上方(+Z方向)へ移動させてシートTEを+Z方向へ持ち上げることによりチップCPを+Z方側へ突き出す。そして、シートTEに貼着された各チップCPは、1個ずつ+Z方向へ突き出され、チップ搬送装置39に受け渡される。その後、ピックアップ機構111が、ピン111aを鉛直下方へ移動させると、これに伴い、シートTEがチップCPの-Z方向側から剥離する。保持枠駆動部113は、保持枠112をXY方向またはZ軸周りに回転する方向へ駆動することにより、ピン111aの鉛直上方に位置するチップCPの位置を変化させる。
チップ搬送装置39は、チップ供給部11から供給されるチップCPを、ボンディング装置30のボンディング部33のヘッド33HにチップCPを移載する移載位置Pos1まで搬送する。チップ搬送装置39は、図1に示すように、長尺のプレート391と、プレート391の先端部に設けられたチップ保持部393と、プレート391を一斉に回転駆動するとともにプレート391を鉛直方向へ移動させるプレート駆動部392と、を有する。プレート391は、長尺板状であり、チップ供給部11とヘッド33Hとの間に位置する他端部を基点として一端部が旋回する。なお、プレート391の数は、複数枚であってもよい。チップ保持部393は、図9(A)に示すように、チップCPを保持する部分に形成された凹部393bと、凹部393bの底に設けられチップCPを吸着する吸着部393aと、を有し、チップCPにおける段部CPfに当接し且つデバイス領域(接合面CPf)に当接しない状態でチップCPを保持する。ここで、「段部CPs」とは、チップCPのいわゆるコーナ部分も含む。ここで、凹部393bの深さ方向における、チップ保持部393における凹部393bの外周部から吸着部393aの端部までの距離De1は、チップCPの溝TR1の深さTh1よりも長くなるように設定されている。これにより、チップ保持部393にチップCPが保持された状態で、接合面CPfが吸着部393aに接触しないようになっている。チップ保持部393は、チップCPを受け取る際、ピックアップ機構111により+Z方向側へ突き出されるチップCPに対向する位置に配置される。そして、図9(B)に示すように、ピックアップ機構111により+Z方向側へ突き出されたチップCPの段部CPsに、チップ保持部393における凹部393bの外周部が当接した状態でチップCPを吸着保持する。また、図1に示すように、ピックアップ機構111とヘッド33Hとは、Z軸方向において、プレート391が回転したときにチップ保持部393の先端部が描く軌跡OB1と重なる位置に配置されている。チップ搬送装置39は、ピックアップ機構111からチップCPを受け取ると、図1の矢印AR1に示すように、プレート391を軸AX周りに旋回させることによりチップCPをヘッド33Hと重なる移載位置Pos1まで搬送する。そして、チップ搬送装置39は、チップCPを移載位置Pos1に配置した状態でプレート391を-Z方向へ移動させることにより、チップCPをヘッド33Hの先端部に当接させてからチップCPの保持を解除することによりチップCPをチップ保持部393からヘッド33Hへ移載する。
ボンディング装置30は、ステージユニット31と、ヘッド33Hを有するボンディング部33と、ヘッド33Hを駆動するヘッド駆動部36と、を有するチップ接合装置である。ヘッド33Hは、例えば図10(A)に示すようにチップツール411と、ヘッド本体部413と、を有する。チップツール411は、例えばシリコン(Si)から形成されている。ヘッド本体部413は、チップCPをチップツール411に吸着保持させるための吸着部を有する保持機構440と、チップCPをチップツール411に吸着保持させるための吸着部を有する保持機構440と、チップCPの中央部を押圧する押圧機構431と、を有する。押圧機構431は、ヘッド本体部413の先端面の中央部において鉛直方向に移動可能であり、チップCPの中央部を鉛直上方へ向かって押圧する押圧部431aと、押圧部431aを駆動する押圧駆動部431bと、を有する。また、ヘッド本体部413には、セラミックヒータやコイルヒータ等が内蔵されている。更に、ヘッド本体部413は、チップツール411を真空吸着によりヘッド本体部413に固定するための吸着部(図示せず)を有する。チップツール411は、ヘッド本体部413の保持機構440に対応する位置に形成された貫通孔411aと、押圧部431aが内側に挿入される貫通孔411bと、を有する。押圧駆動部431bが、チップツール411にチップCPの周部が保持された状態で、押圧部431aを鉛直上方へ移動させると、チップCPの中央部が鉛直上方(+Z方向)へ押圧され、チップCPの中央部がその周部に比べて鉛直上方へ撓んだ状態となる。こうすることで、チップCPと基板WTとの間に介在する空気をチップCPの周縁側へ押し出すことができチップCPと基板WTとを接合した際にそれらの間にボイドが発生することを抑制できる。保持機構440は、チップツール411の貫通孔411aを介してチップCPの周部を保持する。保持機構440は、ヘッド33の先端部にチップCPが載置された状態で吸着保持する。
ヘッド駆動部36は、移載位置Pos1(図4参照)において移載されたチップCPを保持するヘッド33Hを鉛直上方(+Z方向)へ移動させることによりヘッド33Hをステージ315に近づけて基板WTの実装面WTfにチップCPを実装する。より詳細には、ヘッド駆動部36は、チップCPを保持するヘッド33Hを鉛直上方(+Z方向)へ移動させることによりヘッド33Hをステージ315に近づけて基板WTの実装面WTfにチップCPを接触させて基板WTに接合させる。ここにおいて、基板WTの実装面WTfとチップCPにおける基板WTに接合される接合面CPfとは、活性化処理装置60により活性化処理が施されている。また、基板WTの実装面WTfは、活性化処理が施された後、洗浄装置85により水洗浄がなされている。従って、基板WTの実装面WTfにチップCPの接合面CPfを接触させることにより、チップCPが基板WTに水酸基(OH基)を介していわゆる親水化接合される。
ステージユニット31は、基板WTにおけるチップCPが実装される実装面WTfが鉛直下方(-Z方向)を向く姿勢で基板WTを保持するステージ315と、ステージ315を駆動するステージ駆動部320と、を有する。ステージ315は、X方向、Y方向および回転方向に移動できる。これにより、ボンディング部33とステージ315との相対位置関係を変更することができ、基板WT上における各チップCPの実装位置を調整することができる。
活性化処理装置60は、基板WTの実装面WTfまたはチップCPの接合面CPfを活性化する活性化処理を行う。活性化処理装置60は、基板WTまたはチップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112を対向配置することなく一つの処理面にセットし活性化処理する。活性化処理装置60は、図7に示すように、チャンバ64と、保持枠112を支持する支持部62と、粒子ビーム源61と、ビーム源搬送部63と、を有する。チャンバ64は、排気管651を介して真空ポンプ652に接続されている。そして、真空ポンプ652が作動すると、チャンバ64内の気体が、排気管651を通してチャンバ64外へ排出され、チャンバ64内の気圧が低減(減圧)される。
支持部62は、枠状であり内側で保持枠112を保持する枠保持部621と、カバー622と、を有する。支持部62は、基板WTが投入された場合、枠保持部621により基板WTの周部を保持した状態で基板WTを支持する。支持部62は、チップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112を対向配置することなく、一つの処理面にセットされた状態で保持枠112を支持する。カバー622は、例えばガラスから形成され、チップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112が枠保持部621に保持された状態で、シートTEのチップCPが貼着された一面側におけるチップCPが貼着された部分の外側の領域および保持枠112を覆っている。ここで、複数のチップCPが、平面視円形の基板(図示せず)をダイシングしたものである場合、シートTEにおける平面視円形の領域に貼着された状態となっている。この場合、カバー622は、シートTEにおける複数のチップCPが貼着された平面視円形の領域の外側の領域を覆う形状のものが採用される。これにより、粒子ビーム源61により、シートTEにおけるチップCPが貼着された部分を除く部分に粒子ビームが照射されることが抑制される。
粒子ビーム源61は、例えば高速原子ビーム(FAB、Fast Atom Beam)源であり、放電室612と、放電室612内に配置される電極611と、ビーム源駆動部613と、窒素ガスを放電室612内へ供給するガス供給部614と、を有する。放電室612の周壁には、中性原子を放出するFAB放射口612aが設けられている。放電室612は、炭素材料から形成されている。ここで、放電室612は長尺箱状であり、その長手方向に沿って複数のFAB放射口612aが一直線上に並設されている。ビーム源駆動部613は、放電室612内に窒素ガスのプラズマを発生させるプラズマ発生部(図示せず)と、電極611と放電室612の周壁との間に直流電圧を印加する直流電源(図示せず)と、を有する。ビーム源駆動部613は、放電室612内に窒素ガスのプラズマを発生させた状態で、放電室612の周壁と電極611との間に直流電圧を印加する。このとき、プラズマ中の窒素イオンが、放電室612の周壁に引き寄せられる。このとき、FAB放射口612aへ向かう窒素イオンは、FAB放射口612aを通り抜ける際、FAB放射口612aの外周部の、炭素材料から形成された放電室612の周壁から電子を受け取る。そして、この窒素イオンは、電気的に中性化された窒素原子となって放電室612外へ放出される。但し、窒素イオンの一部は、放電室612の周壁から電子を受け取ることができず、窒素イオンのまま放電室612の外へ放出される。
ここで、粒子ビーム源61は、シートTEに貼着された少なくとも1つのチップCPそれぞれの接合面CPfのうちの少なくとも1つを含む仮想平面S1に対する粒子ビームの入射角度が30度以上80度以下となるように設定されている。即ち、粒子ビームの照射軸J1と仮想平面S1の法線方向N1とのなす角度(入射角度)θ1が、30度以上80度以下となるように設定されている。また、粒子ビームの入射角度θ1は、図8に示すように、隣り合うチップCPの間の間隔をL1とし、チップCPの厚さをT1とすると、下記式(1)の関係式が成立するように設定されている。
これにより、粒子ビームが直接シートTEに照射されることが抑制される。従って、粒子ビームがシートTEに照射されることに起因したシートTEからの不純物の発生が抑制されるので、シートTEから発生した不純物によるチップCPの接合面CPfの損傷が抑制されるという利点がある。
ビーム源搬送部63は、長尺でありチャンバ64に設けられた孔64aに挿通され一端部で粒子ビーム源61を支持する支持棒631と、支持棒631の他端部で支持棒631を支持する支持体632と、支持体632を駆動する支持体駆動部633と、を有する。また、ビーム源搬送部63は、チャンバ64内の真空度を維持するためにチャンバ64の孔64aの外周部と支持体632との間に介在するベローズ634を有する。支持体駆動部633は、図7の矢印AR31に示すように、支持体632を支持棒631がチャンバ64内へ挿脱される方向へ駆動することにより、図7の矢印AR32に示すようにチャンバ64内において粒子ビーム源61の位置を変化させる。ここで、ビーム源搬送部63は、粒子ビーム源61を、その複数のFAB放射口612aの並び方向に直交する方向へ移動させる。
ところで、粒子ビーム源61は、前述のように、一直線上に並設された複数のFAB放射口612aを有する。そして、粒子ビーム源61は、複数のFAB放射口612aの並び方向に直交する方向へ移動される。これにより、粒子ビームが照射される領域の形状は、矩形状となる。これに対して、複数のチップCPが、平面視円形の基板(図示せず)をダイシングしたものである場合、シートTEにおける平面視円形の領域に貼着された状態となっている。従って、シートTEに貼着された複数のチップCP全体に粒子ビームを照射しようとすすると、粒子ビームが照射される領域を複数のチップCPが貼着された平面視円形の領域を含む矩形状の領域に設定する必要がある。この場合、前述のカバー622が無い構成では、シートTEにおける複数のチップCPの外側の領域または保持枠112に粒子ビームが照射されることになりシートTEからの不純物が発生し易くなる。これに対して、本実施の形態では、カバー622がシートTEにおける複数のチップCPの外側の領域または保持枠112を覆っている。これにより、シートTEにおける複数のチップCPの外側の領域または保持枠112へ照射される粒子ビームが遮断され、シートTEまたは保持枠112からの不純物の発生が抑制される。
図1に戻って、制御部90は、ヘッド駆動部36、ステージ駆動部320、プレート駆動部392、ピックアップ機構111、保持枠駆動部113、洗浄ヘッド851、ステージ駆動部853、ビーム源駆動部613、ビーム源搬送部63および搬送ロボット71それぞれへ制御信号を出力することによりこれらを制御する。
次に、本実施の形態に係るチップ接合システム1の動作について図9および図10を参照しながら説明する。まず、チップ接合システム1は、搬出入ユニット80から投入された基板WTを活性化処理装置60へ投入することにより基板WTの実装面WTfに対して活性化処理を施す基板実装面活性化工程を実行する(ステップS11)。ここで、活性化処理装置60は、まず、支持部62に基板WTの実装面WTfが鉛直下方を向く姿勢で支持させた状態で、粒子ビーム源61から窒素原子を含む粒子ビームを実装面WTfへ照射させる。このとき、粒子ビーム源61への供給電力は、例えば1kV、100mAに設定されている。また、粒子ビーム源61の放電室612内へ導入される窒素ガスの流量は、例えば100sccmに設定される。そして、粒子ビーム源61から基板WTの実装面WTfへ粒子ビームが照射しつつ、粒子ビーム源61を1.2乃至14.0mm/secの速度で1往復させる。例えば基板WTの実装面WTfとチップCPの接合面CPfとの両方に、金属の電極と絶縁膜とが設けられている場合、基板WTの実装面WTfに粒子ビームを照射することが好ましい。
次に、チップ接合システム1は、活性化処理装置60から活性化処理が施された基板WTを、洗浄装置85へ投入して、基板WTの実装面WTfを水洗浄する水洗浄工程を実行する(ステップS12)。ここで、洗浄装置85は、ステージ852に基板WTが支持された状態でステージ駆動部853によりステージ852を回転させつつ、洗浄ヘッド851から水を基板WTに向けて吐出することにより基板WTを水洗浄する。これにより、基板WTの実装面WTfに水酸基(OH基)または水分子が比較的多く付着した状態となる。続いて、チップ接合システム1は、洗浄後の基板WTをボンディング装置30へ搬送する(ステップS13)。このとき、ボンディング装置30では、ステージ315に受け取った基板WTを保持させる。具体的には、このとき、搬送ロボット71が、洗浄装置85から基板WTをその実装面WTfが鉛直上方を向く姿勢で受け取る。その後、搬送ロボット71は、受け取った基板WTを反転させて、基板WTをその実装面WTfが鉛直下方を向く姿勢で保持する。そして、搬送ロボット71は、基板WTをその実装面WTfが鉛直下方を向く姿勢のままボンディング装置30のステージ315へ移載する。
また、前述の処理と並行して、ダイシング装置20が、シートTEに貼着されたダイシング基板DWをダイシングすることにより互いに離間した状態でシートTEに貼着された複数のチップCPを生成するダイシング工程を実行する(ステップS21)。
次に、シート伸張装置40において、チップ接合面活性化工程後の複数のチップCPが貼着されたシートTEを保持する環状フレームRI1が投入されると、シートTEを伸張させることにより複数のチップCPが互いに離間した状態にする伸張工程が実行される(ステップS23)。また、この伸張工程では、シートTEを環状フレームRIの中央部から放射状に伸張させて複数のチップCPが互いに離間した状態で、環状フレームRI2の外側に環状フレームRI3を嵌め込む。これにより、複数のチップCPが互いに離間した状態で貼着されたシートTEが、環状フレームRI2、RI3で保持された状態となる。また、伸張工程を行った後、シートTEが環状フレームRI1から切断される。そして、シートTEを保持した環状フレームRI2,RI3が、搬出入ユニット80へ投入される。
続いて、チップ接合システム1は、搬出入ユニット80から投入された環状フレームRI1を活性化処理装置60へ投入する。その後、活性化処理装置60は、シートTEに貼着された複数のチップCPそれぞれの接合面CPfを活性化させるチップ接合面活性化工程を実行する(ステップS22)。ここで、活性化処理装置60は、まず、支持部62に、保持枠112をシートTEにおけるチップCPが貼着された一面側を粒子ビーム源61側に対向させた姿勢、即ち、鉛直下方を向く姿勢で支持させる。そして、活性化処理装置60は、粒子ビーム源61からシートTEに貼着された状態のチップCPそれぞれの接合面CPfに向けて粒子ビームを照射する第1活性化工程を実行する。ここで、活性化処理装置60は、複数のチップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112を1つだけ準備し、準備した保持枠112に保持されたシートTEに貼着されたチップCPに対して粒子ビームを照射する。また、活性化処理装置60は、例えば図14(A)および(B)の矢印AR34に示すように、粒子ビーム源61を、矢印AR35に示すようにチップCPの接合面CPfへ粒子ビームを照射させながらX軸方向へ移動させていく。ここで、活性化処理装置60は、例えば粒子ビーム源61を+X方向へ移動させながら粒子ビームをテープTEに貼着された全てのチップCPの接合面CPfに照射した後、粒子ビーム源61を-X方向へ移動させながらチップCPの接合面CPfに粒子ビームを照射する。また、粒子ビーム源61の移動速度は、例えば1.2乃至14.0mm/secに設定される。更に、図14(A)に示す粒子ビームの照射軸J1と仮想平面S1の法線方向N1とのなす角度(入射角度)θ1は、30度以上80度以下となるように設定される。また、粒子ビーム源61への供給電力は、例えば1kV、100mAに設定されている。そして、粒子ビーム源61の放電室612内へ導入される窒素ガスの流量は、例えば100sccmに設定される。このとき、チップCPまたはシートTEから発生した不純物CPA1は、チップCPから離れる方向へ飛ばされ、チップCPの接合面CPf側へ戻ってこない。
続いて、チップ接合システム1は、シートTEを保持した環状フレームRI2,RI3を、洗浄装置85へ投入して、複数のチップCPそれぞれの接合面CPfを水洗浄する水洗浄工程を実行する(ステップS24)。
その後、チップ接合システム1は、洗浄装置85から、水洗浄工程後のシートTEを保持した環状フレームRI2,RI3をチップ供給装置10へ搬送する(ステップS25)。このとき、搬送ロボット71が、洗浄装置85からシートTEを保持する環状フレームRI2、RI3をチップCPの接合面CPfが鉛直上方を向く姿勢で受け取る。そして、搬送ロボット71は、受け取った環状フレームRI2、RI3をそのままチップ供給装置10のチップ供給部11へ移載する。そして、チップ供給部11では、移載された環状フレームRI2、RI3をフレーム支持部112に支持させる。
次に、チップ接合システム1は、活性化処理装置60により接合面CPfが活性化されたチップCPを基板WTの実装面WTfに接触させることにより基板WTに接合するチップ接合工程を実行する(ステップS31)。ここでは、チップ接合システム1が、まず、図9(A)に示すように、チップ搬送装置39の1つのプレート391を、そのチップ保持部393がピックアップ機構111のピン111aに対向する位置に配置する。次に、図9(B)に示すように、ピックアップ機構111が、ピン111aを鉛直上方へ移動させることにより、シートTEにおける1つのチップCPに対応する部分を+Z方向側へ突き出した状態にする。このとき、突き出されたチップCPの段部CPsが、チップ保持部393における凹部393bの外周部に当接した状態となる。そして、チップ保持部393の吸着部393aによりチップCPを吸着保持することで、チップCPがチップ保持部393へ移載される。
続いて、チップ接合システム1が、プレート391を旋回させて、当該プレート391の先端部に設けられたチップ保持部393がボンディング部33のヘッド33Hの鉛直上方の移載位置Pos1に配置される。即ち、チップ搬送装置39は、チップ供給部11から受け取ったチップCPをヘッド33HにチップCPを移載する移載位置Pos1まで搬送する。ここで、チップ搬送装置39は、移載位置Pos1において、プレート391を鉛直下方へ移動させることによりチップ保持部393をヘッド33Hに近づけてチップCPをヘッド33Hに当接させる。そして、チップ搬送装置39は、チップ保持部393の吸着保持を解除することでチップCPがチップ保持部393から離脱可能な状態とする。このとき、保持機構440が、チップCPを吸着保持し、ヘッド33Hの先端部にチップCPが保持された状態となる。
その後、チップ接合システム1は、ステージ315を駆動するとともにボンディング部33を回転させることにより、チップCPと基板WTとの相対的な位置ずれを補正するアライメントを実行する。そして、チップ接合システム1は、ヘッド33Hを上昇させることにより、チップCPを基板WTに接合する。ここにおいて、基板WTの実装面WTfとチップCPの接合面CPfとは、水酸基(OH基)を介して親水化接合した状態となる。
そして、前述の一連の工程が完了した後、チップCPが実装された状態の基板WTは、チップ接合システム1から取り出され、その後、熱処理装置(図示せず)に投入され熱処理が行われる。熱処理装置は、例えば温度350℃、1時間の条件で基板WTの熱処理を実行する。
以上説明したように、本実施の形態に係るチップ接合システム1によれば、厚さ方向における一面側がシートTEに貼着され、他面側にデバイス領域に対応する接合面CPfと当該接合面CPfを囲繞するように形成された段部CPsとを有する複数のチップCPの集合を生成することができる。従って、当該チップCPそれぞれにおける段部CPsに当接し且つ接合面CPfに当接しない状態で、当該チップCPを保持して搬送することができるので、チップCPを搬送する際、チップCPの接合面CPfへの接触に伴うチップCPの接合面CPfへの異物の付着或いは損傷を抑制することができる。
ところで、チップ保持部がチップCPの接合面CPfまたはチップCPのコーナ部に接触するとパーティクルまたはバリが生じてしまい、チップCPを基板WTに接合したときのその両者の界面にボイドが発生する虞がある。また、活性化処理がなされたチップCPの接合面CPfにチップ保持部が接触すると、接合面CPfの状態が悪化しチップCPと基板WTとの接合不良が発生する虞もある。例えば、チップCPに設けられたハンダを溶融させることによりチップCPを基板WTに接合する方法では、チップCPの接合面CPfに付着したパーティクルがハンダ内に取り込まれるため、チップCPと基板WTとの接合状態に大きな影響を与えない。しかしながら、チップCPの接合面CPfに対して活性化処理を行った後、チップCPと基板WTとを接合する方法では、固相状態での接合面CPfと実装面WTfとの接合となるため、チップCPの接合面CPfに付着したパーティクルまたはチップCPのコーナ部に生じたバリが、チップCPと基板WTとの接合状態に大きな影響を与えうる。これに対して、本実施の形態によれば、チップCPの接合面CPf側の周部に段部が設けられているので、チップCPの接合面CPfを触ることなく、チップCPを搬送することが可能となるので、チップCPの接合面CPfおよびコーナ部でのパーティクルまたはバリの発生が抑制されるとともに接合面CPfを良好な状態で維持できるので、チップCPと基板WTとの接合不良の発生が抑制される。
また、本実施の形態に係るチップ接合システム1では、基板WTに接合しようとするチップCPが、その接合面CPfに互いに材料が異なる複数種類の領域が形成されたチップCPであってもよい。この場合、粒子ビームの照射によりチップCPの接合面CPfにおける複数種類の領域それぞれから生じた不純物のチップCPの接合面CPfへの衝突が抑制され、不純物の衝突に起因したチップCPの接合面CPfの損傷が抑制される。
更に、本実施の形態に係る活性化処理装置60は、チップCPが貼着されたシートTEを保持する保持フレームRI2、RI3が枠保持部621に保持された状態で、シートTEのチップCPが貼着された一面側におけるチップCPが貼着された部分を除く部分を覆うカバー622を有する。これにより、シートTEにおけるチップCPが貼着された部分を除く部分へ粒子ビームが照射されることによるシートTEからの不純物の発生が抑制される。
また、本実施の形態に係る活性化処理装置60では、チップCPの接合面CPfへの粒子ビーム照射時において、支持部62が、チップCPの接合面CPfが鉛直下方を向く姿勢で、チップCPが貼着されたシートTEを保持する環状フレームRI2、RI3を支持する。そして、粒子ビーム源61が、支持部62の鉛直下方からチップCPの接合面CPfへ粒子ビームを照射する。これにより、シートTEおよびチップCPへ粒子ビームを照射することにより生じた不純物が、重力により鉛直下方へ落下するので、不純物のチップCPの接合面CPfへの付着が抑制される。
ところで、粒子ビーム源61が、例えばイオンガンの場合、粒子ビームが広がり過ぎてチャンバ64内におけるチップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112以外の部分へも粒子ビームが照射される。そうすると、チャンバ64の内壁からメタルコンタミが発生し易くなる。特に、本実施の形態のように活性化処理装置60において親水化処理を行う場合は、メタルが混在してしまうことは良くない。これに対して、本実施の形態では、粒子ビーム源61として、指向性の高い高速粒子ビーム源を使用している。これにより、チャンバ64内におけるチップCPが貼着されたシートTEを保持する環状フレームRI2、RI3以外の部分へも粒子ビームの照射が抑制される。また、高速粒子ビーム源からなる粒子ビーム源61は、チップCPが貼着されたシートTEを保持する環状フレームRI2、RI3の近くで環状フレームRI2、RI3に対して相対的にスキャン移動させることにより、シートTE1における平面視円形の領域に貼着された複数のチップCPの外周部を遮蔽することによりチップCPのみに粒子ビームを照射させることができるので有効である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、活性化処理装置60の粒子ビーム源61が、窒素のイオンを加速して放出するイオンビーム源であってもよい。
実施の形態では、ダイシング工程においてプラズマダイシングを行う例について説明したが、これに限らず、レーザ光をダイシング対象領域へ照射することによりダイシングしてもよいし、ダイシングブレードをダイシング対象領域へ押し当ててダイシングしてもよい。また、ダイシング工程において、レーザ光を利用したステルスダイシング法を採用してもよい。この場合、ダイシング装置は、例えば図15(A)に示すように、レーザ加工ヘッド2213と、レーザ加工ヘッド駆動部2214と、吸着部(図示せず)を有しシートTEを吸引保持する保持テーブル2215と、保持テーブル2215の側方でシートTEを保持する環状フレームRI1を挟持するチャック2216と、を有するものであってもよい。レーザ加工ヘッド2213は、ダイシング基板DWを透過する波長のレーザ光を放射する。レーザ加工ヘッド駆動部2214は、レーザ加工ヘッド2213とダイシング基板DWとの間の距離をレーザ光の集光点がダイシング基板DWの内部となるように維持しながらレーザ加工ヘッド2213を複数のチップCPに対応する部分の周囲の分割予定ラインに沿って移動させる。これにより、図15(B)に示すように、互いに隣接するチップCP同士が、ダイシング基板DWにおける厚さ方向において溝TR1と重なる領域に形成された改質部PASを介して結合した状態でシートTEに貼着された複数のチップCPが生成される。
本構成によれば、複数のチップCP同士が結合した状態でシートTEに貼着されているので、チップCPの接合面CPfに粒子ビームを照射したり、プラズマに曝露したりすることにより接合面CPfを活性化する際、隣り合うチップCPの間に露出したシートTEに粒子ビームが照射されたりプラズマに曝露されたりすることが無いので好ましい。なお、本変形例の場合、ダイシング工程を行う前に活性化処理工程を行うのが好ましい。
実施の形態において、例えば図16(A)乃至(D)に示す順序で処理を行ってもよい。具体的には、図16(A)に示すように、環状フレームRIに保持されたシートTEに複数のチップCPが貼着された状態で、粒子ビーム源61から矢印AR35に示すようにチップCPの接合面CPfへ粒子ビームを照射することにより接合面CPfを活性化させる。このとき、チップCP同士は当接した状態で環状フレームR1に保持されたシートTEに貼着されている。次に、図16(B)に示すように、環状フレームRI2を支持するフレーム支持部4411を鉛直上方へ移動させて、環状フレームRI2を、環状フレームRI1よりも予め設定された高さだけ高い位置に配置することで、シートTEを放射状に伸張し、複数のチップCPが互いに離間した状態にしてから、環状フレームRI2の上方からシートTEを環状フレームRI2に固定するための環状フレームRI3を環状フレームRI2の外側に嵌め込む。これにより、シートTEが環状フレームRI2、RI3に固定された状態となる。続いて、図16(C)に示すように、環状フレームRI2、RI3に保持されたシートTEに複数のチップCPが貼着された状態で、洗浄ヘッド851からチップCPに水を吐出することで洗浄する。その後、図16(D)に示すように、環状フレームRI2、RI3に保持されたシートTEにおけるピックアップ対象の1つのチップCPの周囲を吸着保持部114で保持した状態で、シートTEにおけるピックアップ対象の1つのチップCPに対応する部分をピン111aで突き上げることでチップCPをピックアップする。つまり、シートTEを伸張する際に、環状フレームRI1から環状フレームRI2、RI3に変更して以降は、環状フレームRI2、RI3でチップCPが離間した状態でハンドリングすることになる。
実施の形態では、溝形成工程において、ドライエッチングを行う例について説明したが、これに限らず、例えばレーザ光を、溝TR1を形成する領域へ照射することにより溝TR1を形成してもよいし、ダイシングブレードを、溝TR1を形成する領域へ押し当てて切削することで溝TR1を形成してもよい。また、溝形成工程において、ウェットエッチングにより溝TR1を形成してもよい。
実施の形態において、チップ搬送装置39が、例えば図16に示すような、凹部3393bの側壁に鉛直方向に対して傾斜した傾斜面3393cが形成されたチップ保持部3393を有するものであってもよい。なお、図16において、実施の形態と同様の構成については図9(A)と同一の符号を付している。この場合、チップ保持部3393にチップCPを保持させる際、傾斜面3393cにチップCPのコーナ部分CPC1が接触した状態で保持されるので、チップCPの位置が修正させる。これにより、チップ保持部3393にチップCPが保持される際、チップCPの位置ずれに起因してチップ保持部3393が、チップCPの接合面CPfに接触しにくくなるので好ましい。
実施の形態では、チップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112に対して粒子ビーム源61を移動させる活性化処理装置60の例について説明した。但し、これに限らず、例えば粒子ビーム源61を固定し、チップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112を移動させる構成であってもよい。或いは、粒子ビーム源61と、チップCPが貼着されたシートTEを保持する保持枠112と、を互いに逆向きに移動させる構成であってもよい。
実施の形態において、チップ接合システム1が、図18に示すような、少なくとも1つのチップCPが接合される接合面における1つのチップCPが接合される領域に複数のアライメントマークMKWa、MKWbが設けられた基板WTに、複数のアライメントマークMKWa、MKWbに対応する複数のアライメントマークMKCa、MKCbが設けられたチップCPを接合するものであってもよい。ここにおいて、例えば、アライメントマークMKWa、MKWbが、第1アライメントマークに相当し、アライメントマークMKCa、MKCbが、第2アライメントマークに相当する。ここで、チップCPは、厚さ方向における一面側における中央部にデバイス領域が形成され且つデバイス領域を囲繞する非デバイス領域の外側の端部に段部が形成されるとともに、非デバイス領域にアライメントマークMKCa、MKCbが設けられているものであってもよい。また、チップ接合システム1は、複数のアライメントマークMKWa、MKWbと複数のアライメントマークMKCa、MKCbとを撮像する撮像部(図示せず)を備える。制御部90は、複数のアライメントマークMKWa、MKWbと複数のアライメントマークMKCa、MKCbとが撮像部の被写界深度の範囲内に収まる予め設定された第1距離だけ離間した状態で、複数のアライメントマークMKWa、MKWbと複数のアライメントマークMKCa、MKCbとを同時に撮像するように撮像部を制御する。そして、制御部90は、撮像部により撮像された複数のアライメントマークMKWa、MKWbおよび複数のアライメントマークMKCa、MKCbの撮影画像から基板WTとチップCPとの相対的な位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量に基づいて、チップCPを基板WTに対して接合面に平行であり且つ位置ずれ量が小さくなる方向へ相対的に移動させるようにステージ315とヘッド駆動部36との少なくとも一方を制御する。また、アライメントマークMKWa、MKWbは、デバイス領域DA4が形成され且つデバイス領域DA4の外側の非デバイス領域A41に設けられている。
なお、基板WTの2つのアライメントマークMKWa、MKWbとチップCPの2つのアライメントマークMKCa、MKCbとを読み取るにあたり、基板WTとチップCPの対向方向で隣り合うアライメントマークMKWaとアライメントマークMKCaは1つの同じ撮像部で撮像し、前述の対向方向と直交する方向で隣り合うアライメントマークMKWbとアライメントマークMKCbとは、ピッチ差があれば個別の撮像部を配置して撮像してもよい。同時に1回の取り込みで4つのアライメントマークMKWa、MKWb、アライメントマークMKCa、MKCbの画像を取得してその画像から画像処理して4つの第1アライメントマークMKWa、MKWb、アライメントマークMKCa、MKCbの位置を認識することで、振動や温度変化などの経時的変化に対する誤差をなくすことができ、高精度にアライメントできる。通常は、撮像部が振動により揺れている場合、基板WTとチップCPの対向方向で隣り合うアライメントマークMKWa(MKWb)とアライメントマークMKCa(MKCb)は、1つの同じ撮像部でそれぞれ各別のタイミングで撮像するため振動の振幅による誤差が生じてしまう。また、アライメントマークMKWa、MKWbと、アライメントマークMKCa、MKCbと、を各別の撮像部で撮像する構成の場合、各撮像部の間での温度変化による熱膨張差や経時的な変化が誤差となって現れてしまう。
また、チップCPのデバイス領域DA4内にアライメントマークMKCa、MKCbを設けた場合、折角集積しているデバイス領域DA4側に当該アライメントマークMKCa、MKCbを設けるための余分な領域を確保する必要があるため好ましくない。これに対して、本構成によれば、非デバイス領域、即ち、ダイシングラインに相当する領域において段部が形成されているため、当該非デバイス領域を使ってアライメントマークMKCa、MKCbを設けることができるので好適である。
実施の形態において、図19(A)に示すように、アライメントマークMKCa、MKCbが、チップCP5に埋設されていてもよい。ここで、チップCP5の接合面には、接合パッドPAD1が露出している。また、チップCP5は、デバイス領域DA51と、デバイス領域DA51の接合面側に形成された再配線層LAY1と、を有する。そして、チップCP5の厚さ方向におけるチップCP5の段部の深さH52は、チップCP5に設けられた再配線層LAY1の厚さH51よりも小さく、0.2μm以上且つ1μm以下である。また、図19(B)に示すように、アライメントマークMKWa、MKWbは、基板WT5に埋設されていてもよい。ここで、基板WT5は、デバイス領域DA52と、デバイス領域DA52の基板WT5の接合面側に形成された再配線層LAY2と、を有する。また、基板WT5の接合面には、接合パッドPAD2が露出している。ここで、基板WT5側のデバイス領域DA52は、全て同一のサイズであるとは限らない。図20に示すように、1つの基板WT5上にサイズの異なる複数種類のチップCP5を実装する場合がある。この場合、撮像部5035は、再配線層LAY2内に埋設されたアライメントマークMKWa、MKWbからの反射光を利用してアライメントマークMKWa、MKWbの認識を行うようにすればよい。
本構成では、チップCPのデバイス領域DA51上に形成された再配線層LAY1中に第2アライメントマークMKCa、MKCbが設けられている。段部の深さは、その上にパーティクルが載っても接合に影響しない観点から0.5μmと仮定する。段部が形成された箇所よりも接合面側とは反対側に第2アライメントマークMKCa、MKCbが設けられていればよく、赤外線を用いた撮像部により認識する上では、接合面上に第2アライメントマークMKCa、MKCbが設けられている必要はなく、本構成のように埋設されていてもよい。半導体の業界では、0.2μmの径のパーティクルが20個以内であることが要求される環境でチップCP5が処理されるため、ボイドとなるようなパーティクルの径の大きさは0.5μmとされている。また、前述のようにアライメントマークMKWa、MKWbと、アライメントマークMKCa、MKCbと、を同時認識する上でも被写界深度の観点から段部の深さは1μm以下であることが好ましい。従って、段部の深さは1μm以下であるのがよく、0.5μm以下であることがより好ましい。なお、段部の深さは、0.2μm以上であることが必要である。
実施の形態において、例えば図21に示すように、複数のチップCPを積層する場合、複数のチップCPのうちの少なくとも1つは、例えば図22(A)に示す撮像画像GA61のように、互いに離間して配置された複数のアライメントマークMKCa2、MKCa3が設けられていてもよい。つまり、複数のチップCPは、それぞれ、他のチップCPまたは基板WTとアライメントするためのアライメントマークMKCa2、MKCa3と、次に接合する他のチップCPとアライメントするためのアライメントマークMKCa2、MKCa3と、が互いに離間して配置されている。ここで、アライメントマークMKCa2、MKCa3は、例えば図21の2つのチップCPのうちの基板WTに近い側に配置されたチップCPに設けられている。そして、複数のアライメントマークMKCa2、MKCa3が、互いに形状が異なる形状であってもよい。ここで、アライメントマークMKCa1は、図21の2つのチップCPのうちの基板WTから遠い側に配置されたチップCPに設けられ、アライメントマークMKWaは、基板WTに設けられている。そして、図22(B)に示す撮像画像GA62のように、アライメントマークMKCa2とアライメントマークMKWaとが重なり、アライメントマークMKCa3とアライメントマークMKCa1とが重なった状態で、位置ずれが無くなったと判定する。
このように、複数のチップCPを積層する場合、チップCPのダイシングライン、即ち、非デバイス領域上にチップCP毎に、アライメントマークMKCa2、MKWaの組と、アライメントマークMKCa3、MKCa1の組と、がずれて配置されていることで、赤外線を用いた位置認識を行う場合において、複数の層同士が互いに干渉して誤認識することがなくなり好ましい。また、重畳方向において隣り合うチップCP、基板WTのアライメントマークの形状を異ならせることで誤認識がより少なくなる。
実施の形態において、複数のチップが離間して実装された基板における複数の前記チップの間に樹脂部を形成するものであってもよい。ここで、図23(A)に示すように、チップCPは、実施の形態で説明したように、基板WTに接合される接合面側における中央部に第1デバイス領域が形成され且つ第1デバイス領域を囲繞する第1非デバイス領域に段部が形成されている。そして、チップCPは、その段部の内側に対応する部分に空隙が形成された状態で基板WTに実装されている。そして、まず、基板WTおよびチップCPが配置されるチャンバ7091内を減圧状態にして、ディスペンサ7092により隣り合う複数のチップCPの間に樹脂RE1を塗布する樹脂塗布工程を行う。その後、図23(B)に示すように、チャンバ7091内のチップCPが実装された基板WTの環境を大気圧にする。これにより隣り合う複数のチップCPの間に塗布された樹脂RE1を、空隙の内側の圧力と大気圧との差圧により空隙に充填させる樹脂充填工程を行う。
ところで、チップCPを基板WTに実装した後、図23(A)に示すように段部に対応する部分に隙間が発生するので、いわゆるアンダーフィル樹脂で充填する必要がある。このとき、この隙間は基板WTのチップCP側とは反対側に連通していないため、単に樹脂RE1を塗布しただけでは隙間の奥まで樹脂RE1が入り込まない。そこで、本構成では、基板WTおよびチップCPの配置された環境を一旦減圧下とし、減圧下で隣り合うチップCPの間に樹脂RE1を塗布する。このとき、樹脂REは隙間の奥まで入り込まないがチップCPの周囲に隙間無く塗布できる。その後、基板WTおよびチップCPが配置された環境を大気圧に戻すことで、隙間部分との差圧により樹脂REが隙間の奥まで充填され、チップCPの間の隙間を埋めることができる。
実施の形態において、洗浄装置85を用いて、チップCPが貼着されたシートTEまたは基板WTをステージ852に保持させた状態で、ステージ852の鉛直上方に配置され鉛直下方に向かって液体を吐出する洗浄ヘッド851から吐出される液体によりチップCPまたは基板WTの洗浄を行う場合、予め設定された第1回転速度でステージ852を回転させることで、チップCPまたは基板WTに付着したパーティクルを、遠心力を利用して除去するパーティクル除去工程と、パーティクル除去工程の後、洗浄ヘッド851から液体を吐出させた後、または、洗浄ヘッド851から液体を吐出させながら、ステージ852を第1回転速度よりも遅い予め設定された第2回転速度を回転させることで、チップCPまたは基板WTに水分を付着させる水付着工程と、をおこなうものであってもよい。
ところで、前述のパーティクル除去工程を行うのみでは、チップCPまたは基板WTに付着した水分が飛散してしまい、親水化接合に好適な水分がチップCPまたは基板WTの接合面に残らない虞がある。これに対して、本構成によれば、パーティクル除去工程の後、前述の水付着工程を行うことで、パーティクル除去工程において飛散した水分を水付着工程において補うことができるので、チップCPまたは基板WTの接合面に親水化接合に好適な水分が付着した状態を維持できる。なお、好適な水分が付着した状態として、接合面の表面の湿度が50%乃至95%の状態を実現できる。また、親水化接合に必要な水分は、チップCPまたは基板WTの接合面に付着するのみならず、接合面の近傍に形成されたいわゆるポーラスな部分に担持されていてもよい。このポーラスな部分は、例えば活性化処理時において、基板WTまたはチップCPの接合面の近傍に形成される。
実施の形態において、ピックアップ機構111は、ピン111aでシートTEを突き出す構成に限定されるものではなく、チップCPをシートTEから擦って剥がしとる構成、或いは、紫外光をシートTEに照射することによりシートTEの粘着力を低下させることによりシートTEからチップCPを切り出す構成であってもよく、その他いかなるシートTEからの剥がし方を採用する構成であてもよい。また、ピックアップ機構111は、ピン111aで突き上げる必要はなく、シートTEの粘着力を低下させた状態でチップCPの段部を吸着保持して持ち上げる構成であってもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、例えばCMOSイメージセンサやメモリ、演算素子、MEMSの製造に好適である。
1:チップ接合システム、10:チップ供給装置、11:チップ供給部、30:ボンディング装置、31:ステージユニット、33:ボンディング部、33H:ヘッド、36:ヘッド駆動部、39:チップ搬送装置、60:活性化処理装置、61:粒子ビーム源、62:支持部、63:ビーム源搬送部、64:チャンバ、64a:孔、70:搬送装置、71:搬送ロボット、80:搬出入ユニット、85:洗浄装置、86:ダイシング装置、90:制御部、111:ピックアップ機構、111a:ピン、112:保持枠、113:保持枠駆動部、114:吸着保持部、622:カバー、114a:貫通孔、119,621:枠保持部、315:ステージ、320,853:ステージ駆動部、391:プレート、392:プレート駆動部、393,3393:チップ保持部、393a:吸着部、393b,3393b:凹部、411:チップツール、411a,411b:貫通孔、413:ヘッド本体部、431:押圧機構、431a:押圧部、431b:押圧駆動部、440:保持機構、611:電極、612:放電室、612a:FAB放射口、613:ビーム源駆動部、614:ガス供給部、631:支持棒、632:支持体、633:支持体駆動部、634:ベローズ、851:洗浄ヘッド、852:ステージ、2213:レーザ加工ヘッド、2214:レーザ加工ヘッド駆動部、2215:保持テーブル、2216:チャック、3393c:傾斜面、4411:フレーム支持部、7091:チャンバ、7092:ディスペンサ、CP,CP5:チップ、CPA1,CPA9:不純物、CPf:接合面、CPs:段部、DA4,DA51,DA52:デバイス領域、DW:ダイシング基板、MKCa1,MKCa2,MKCa3,MKCb,MKWa,MKWb:アライメントマーク、TE:シート、TR1,TR2:溝、OB1:軌跡、RE1:樹脂、RI1,RI2,RI3:環状フレーム、WT,WT5:基板、WTf:実装面

Claims (20)

  1. 厚さ方向と直交する面内において、複数のデバイス領域と、前記複数のデバイス領域それぞれを囲繞する非デバイス領域と、が形成された基板から複数のチップの集合を生成するチップ生成方法であって、
    前記非デバイス領域において、前記複数のデバイス領域を囲繞するように、予め設定された第1幅であり且つ前記基板の厚さよりも浅い第1溝を形成する溝形成工程と、
    前記溝形成工程の後、前記第1溝の内側をダイシングするダイシング工程と、を含む、
    チップ生成方法。
  2. 前記ダイシング工程において、プラズマダイシングにより、前記第1溝の内側に、前記第1幅よりも狭い第2幅の第2溝を形成する、
    請求項1に記載のチップ生成方法。
  3. 前記ダイシング工程において、レーザ光またはダイシングブレードを用いて、前記第1溝の内側に、前記第1幅よりも狭い第2幅の第2溝を形成する、
    請求項1に記載のチップ生成方法。
  4. 前記ダイシング工程において、ステルスダイシング法により、前記基板の厚さ方向において、前記第1溝と重なる領域に改質部を形成する、
    請求項1に記載のチップ生成方法。
  5. 前記基板は、ダイシングするためのダイシングラインが形成され、
    前記溝形成工程において、前記ダイシングラインの内側に第1溝を形成し、ダイシングする、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のチップ生成方法。
  6. 樹脂から形成され複数のチップそれぞれの厚さ方向における一面側とは反対側の他面側が貼着されたシートを保持するシート保持部と、
    複数の前記チップの中から少なくとも1つの前記チップを切り出すピックアップ機構と、
    切り出された少なくとも1つの前記チップを保持するチップ保持部を有し少なくとも1つの前記チップを搬送するチップ搬送装置と、を備え、
    前記チップは、前記一面側における中央部にデバイス領域が形成され且つ前記デバイス領域を囲繞する非デバイス領域の外側の端部に段部が形成され、
    前記チップ保持部は、少なくとも1つの前記チップそれぞれにおける前記段部に当接し且つ前記デバイス領域に当接しない状態で少なくとも1つの前記チップを保持する、
    チップ供給システム。
  7. 前記シートにおける、切り出す対象となる少なくとも1つの前記チップの外周部を吸着保持する吸着保持部を更に備える、
    請求項6に記載のチップ供給システム。
  8. 前記シートを支持するステージと、前記ステージの鉛直上方に配置され鉛直下方に向かって液体を吐出する洗浄ヘッドと、前記洗浄ヘッドを水平方向へ移動させる洗浄ヘッド駆動部と、を有する洗浄装置を更に備え、
    前記洗浄ヘッド駆動部は、前記シートに貼着された格子状に互いに直交するように配列した複数の前記チップの間の前記チップの並び方向に沿って延在する領域に沿って、前記洗浄ヘッドを移動させる、
    請求項6または7に記載のチップ供給システム。
  9. 前記チップは、前記非デバイス領域にアライメントマークが設けられている、
    請求項6または7に記載のチップ供給システム。
  10. シートに貼着されたチップまたは基板を洗浄する洗浄方法であって、
    前記シートまたは前記基板をステージに保持させた状態で、前記ステージの鉛直上方に配置され鉛直下方に向かって液体を吐出する洗浄ヘッドから吐出される液体により前記チップまたは前記基板の洗浄を行う場合、予め設定された第1回転速度で前記ステージを回転させることで、前記チップまたは前記基板に付着したパーティクルを、遠心力を利用して除去するパーティクル除去工程と、
    前記パーティクル除去工程の後、前記洗浄ヘッドから液体を吐出させた後、または、前記洗浄ヘッドから液体を吐出させながら、前記ステージを前記第1回転速度よりも遅い予め設定された第2回転速度で回転させることで、前記チップまたは前記基板に水分を付着させる水付着工程と、を含む、
    洗浄方法。
  11. 少なくとも1つのチップが接合される接合面における1つのチップが実装される領域に複数の第1アライメントマークが設けられた基板に、前記複数の第1アライメントマークに対応する複数の第2アライメントマークが設けられたチップを実装するチップ接合システムであって、
    前記チップは、前記基板に接合される接合面側における中央部に第1デバイス領域が形成され且つ前記第1デバイス領域を囲繞する第1非デバイス領域に段部が形成されるとともに、前記第1非デバイス領域に前記第2アライメントマークが設けられ、
    前記基板を保持する基板保持部と、
    前記チップを前記接合面に対向させた状態で保持するヘッドと、
    前記複数の第1アライメントマークと前記複数の第2アライメントマークとを撮像する撮像部と、
    前記基板を駆動する基板保持部駆動部と、
    前記ヘッドを駆動するヘッド駆動部と、
    前記撮像部により撮像された前記複数の第1アライメントマークおよび前記複数の第2アライメントマークの撮影画像から前記基板と前記チップとの相対的な位置ずれ量を算出し、算出した前記位置ずれ量に基づいて、前記チップを前記基板に対して前記実装面に平行であり且つ前記位置ずれ量が小さくなる方向へ相対的に移動させてから前記チップを前記基板に実装するように前記基板保持部駆動部と前記ヘッド駆動部との少なくとも一方を制御する制御部と、を備える、
    チップ接合システム。
  12. 前記制御部は、前記複数の第1アライメントマークと前記複数の第2アライメントマークとが前記撮像部の被写界深度の範囲内に収まる予め設定された第1距離だけ離間した状態で、前記複数の第1アライメントマークと前記複数の第2アライメントマークとを同時に撮像するように前記撮像部を制御し、前記撮像部により撮像された前記複数の第1アライメントマークおよび前記複数の第2アライメントマークの撮影画像から前記基板と前記部品との相対的な位置ずれ量を算出する、
    請求項11に記載のチップ接合システム。
  13. 前記基板は、第2デバイス領域と前記第2デバイス領域を囲繞する第2非デバイス領域とを有し、
    前記第1アライメントマークは、前記第2非デバイス領域における前記第2デバイス領域の前記基板の厚さ方向への投影領域の外側に設けられている、
    請求項11または12に記載のチップ接合システム。
  14. 前記第1アライメントマークは、前記基板に埋設されており、
    前記第2アライメントマークは、前記チップに埋設されている、
    請求項11または12に記載のチップ接合システム。
  15. 前記チップの厚さ方向における前記段部の深さは、0.2μm以上且つ1μm以下である、
    請求項11または12に記載のチップ接合システム。
  16. 複数の前記チップが積層された状態で前記基板に実装され、
    複数の前記チップは、それぞれ、他の前記チップまたは前記基板とアライメントするための第2アライメントマークと、次に接合する他の前記チップとアライメントするための第3アライメントマークと、が互いに離間して配置されている、
    請求項11または12に記載のチップ接合システム。
  17. 前記第2アライメントマークと前記第3アライメントマークとは、互いに形状が異なる、
    請求項16に記載のチップ接合システム。
  18. 前記第1非デバイス領域と前記第2非デバイス領域との少なくとも一方は、ダイシングラインである、
    請求項11または12に記載のチップ接合システム。
  19. 少なくとも1つのチップが接合される接合面における1つのチップが実装される領域に第1アライメントマークが設けられた基板と、
    厚さ方向における一面側における中央部にデバイス領域が形成され且つ前記デバイス領域を囲繞する非デバイス領域に段部が形成されるとともに、前記非デバイス領域における前記第1アライメントマークに対向する位置に第2アライメントマークが設けられ、前記基板に実装されたチップと、を備える、
    チップ実装基板。
  20. 複数のチップが離間して実装された基板における複数の前記チップの間に樹脂部を形成する樹脂部形成方法であって、
    前記チップは、前記基板に接合される接合面側における中央部に第1デバイス領域が形成され且つ前記第1デバイス領域を囲繞する第1非デバイス領域に段部が形成され、前記段部の内側に対応する部分に空隙が形成された状態で前記基板に実装され、
    減圧下において、隣り合う複数の前記チップの間に樹脂を塗布する樹脂塗布工程と、
    前記樹脂塗布工程の後、前記チップが実装された前記基板の環境を大気圧にすることにより隣り合う複数の前記チップの間に塗布された樹脂を、前記空隙の内側の圧力と大気圧との差圧により前記空隙に充填させる樹脂充填工程と、を含む、
    樹脂部形成方法。
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