JP2025035283A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、複写機、複合機、プリンター、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
記録紙等の記録材にトナー像を転写する転写装置と、記録材に転写されたトナー像を定着部材及び加圧ローラにより記録材に加熱定着させる、熱源を有する定着装置と、を備えた従来の画像形成装置においては、次のような不都合がある。
図11は、従来の画像形成装置100Xにおける転写装置11X及び定着装置12X部分を概略的に示す側面図である。
従来の画像形成装置100Xでは、転写装置11Xによる記録材Pの搬送速度がほとんど変動しないのに対して、定着装置12Xによる記録材Pの搬送速度が定着部材や加圧ローラの温度によって変動する。この定着装置12Xにおける記録材Pの搬送速度の変動範囲は、2~3%に及ぶ場合がある。定着装置12Xの記録材Pの搬送速度が転写装置11Xの搬送速度より速くなると、転写装置11Xと定着装置12Xとの間で搬送される記録材Pが定着装置12Xによって引っ張られて撓みがない状態になることがある。このような状態になると、定着装置12Xの方が記録材Pの搬送力が大きいため、記録材Pが転写装置11Xにおける記録材Pの搬送速度より速い速度で転写装置11Xを通過することになって、トナー像がこすれて転写不良を発生させる虞がある。
これに対し、転写装置11Xと定着装置12Xとの間で搬送される記録材Pの撓み量を多くすることが考えられるが、この場合、記録材Pの撓み量が多くなり過ぎると、記録材Pに転写されたトナーが記録材Pを案内する樹脂等の非導電性材料からなるガイド部材20X,20Xとの記録材Pの摩擦帯電の影響を受けて飛び散る、いわゆるトナー飛び散り等の画像不良が発生し易い。
そこで、特許文献1には、転写装置(記録材Pにトナー像が転写される転写部)と定着装置(トナー像が記録材Pに定着される定着部)との間を搬送されている記録材における記録面の位置を、記録面に対して直角方向に移動させる移動させる風量可変なエア吸引手段を設け、定着装置における搬送速度が速くなる定着温度条件のときに、当該エア吸引手段を制御して定着装置に進入する前の記録材のループ(撓み)が大きくなるよるに制御する構成が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、エア吸引手段といった別部材を別途設ける必要がある上、はがき等の腰の強い記録材を搬送するときと薄紙等の腰の弱い記録材を搬送するときとでエア吸引手段の吸引量を変える必要があり、装置構成及び制御構成が複雑化する。
また、はがきや厚紙など曲がり難い(腰が強い)記録材Pを搬送する場合は、エア吸引手段による吸引力変更を行っても記録材Pに十分ループを形成できず、転写装置11Xと定着装置12Xとの間で搬送される記録材Pが像担持体(感光体ドラム3X)側に近づき過ぎる場合がある。記録材Pが像担持体(感光体ドラム3X)側に近づき過ぎると、トナー像がこすれないまでも、記録材Pが転写装置11Xを通過する際に、記録材Pに転写されたトナー像から像担持体への局所的な放電、あるいは記録材P上のトナーが再び像担持体側に転写される再転写が発生し、記録材Pに転写されたトナー像にところどころ白く抜けた、いわゆる白点(白点画像)が生じる画像不良が発生することがあった。このような現象は、特に記録材Pの搬送方向Hの下流側で発生し易い。
そこで、本開示は、簡単な装置構成及び制御構成でありながら、たとえ加圧ローラの熱膨張により転写装置と定着装置との間で搬送される記録材の撓み量が少なくなっても、白点画像等の画像不良の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本開示に係る画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像をシート状の記録材に転写する転写処理を行う転写装置と、前記記録材に転写された前記トナー像を定着部材及び加圧ローラにより前記記録材に加熱定着させる、熱源を有する定着装置と、を備え、前記転写装置と前記定着装置との間で搬送される前記記録材に撓みを生じさせるために、前記転写装置及び前記定着装置における前記記録材の搬送速度に差があるように搬送制御を行う画像形成装置であって、前記転写装置に所定の電圧もしくは電流である転写バイアスを供給する転写電源と、前記加圧ローラの温度を検出する温度検出手段と、を備え、前記温度検出手段が検出した検出温度に基づいて、前記転写処理を行う際に前記転写電源から前記転写装置に供給する前記転写バイアスの値を補正する、ことを特徴とする。
本開示によると、簡単な装置構成及び制御構成でありながら、たとえ加圧ローラの熱膨張により転写装置と定着装置との間で搬送される記録材の撓み量が少なくなっても、白点画像等の画像不良の発生を抑制することが可能となる。
以下、本開示に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[画像形成装置]
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置100の概略構成を示す断面図である。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置100の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びプリンター機能を有する複合機であり、原稿Gを画像読取装置102で読み取って電子データ化し、電子データ化した画像データを外部に送信する。また、画像形成装置100は、画像読取装置102にて電子データ化した原稿Gの画像データ又は外部から受信した画像データに基づいてカラー若しくは単色トナー像を記録用紙等の記録材Pに画像を形成する。画像形成装置100は、モノクロ画像形成装置であってもよい。また、画像形成装置100は、他の形態のカラー画像形成装置であってもよい。
画像読取部130の上側には、画像読取部130に対して開閉自在に支持された原稿送り装置160(自動原稿搬送装置)が設けられている。画像読取装置102は、原稿送り装置160にて搬送された原稿Gを読み取る。原稿送り装置160は、原稿Gを載置する原稿載置トレイ161と、読み取った原稿Gを積載する原稿排出トレイ162と、を備えている。原稿送り装置160は、原稿載置トレイ161に載置された1枚又は複数枚の原稿Gを画像読取部130における原稿読取部130b上に1枚ずつ順に搬送し、原稿排出トレイ162に排出する。また、画像読取部130には、原稿Gを載置する原稿載置台130aが設けられている。画像読取装置102は、原稿載置台130a上に載置された原稿Gを読み取る。画像形成装置100は、原稿送り装置160が開かれると、画像読取部130の上方の原稿載置台130aが開放され、原稿Gを手置きで置くことができるようになっている。画像読取部130は、走査光学系130cを原稿読取部130bの下方の読取位置に位置させた状態で原稿送り装置160にて搬送される原稿Gを読み取るか又は走査光学系130cを走査して原稿載置台130aに載置された原稿Gを読み取って画像データを生成する。
画像形成装置本体101は、光走査装置1、現像装置2、感光体ドラム3、ドラムクリーニング装置4、帯電器5、中間転写ベルト装置70、転写装置11(2次転写装置)、定着装置12、シート搬送路S、給紙カセット18、シート排出トレイ141を備えている。
画像形成装置100では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像、又は、単色(例えば、ブラック)を用いたモノクロ画像に応じた画像データが扱われる。画像形成装置100の画像形成部50には、4種類のトナー像を形成するための現像装置2、感光体ドラム3、ドラムクリーニング装置4及び
帯電器5が4つずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ及びイエローに対応付けられ、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
帯電器5が4つずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ及びイエローに対応付けられ、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。光走査装置1は、感光体ドラム3の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置2は、感光体ドラム3の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム3の表面にトナー像を形成する。ドラムクリーニング装置4は、感光体ドラム3の表面の残留トナーを除去及び回収する。上述した一連の動作によって、各感光体ドラム3の表面に各色のトナー像が形成される。
中間転写ベルト装置70は、中間転写ローラ6、無端状の中間転写ベルト71、中間転写駆動ローラ72、中間転写従動ローラ73及びクリーニング装置9を備えている。中間転写ローラ6は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するようにそれぞれ4つずつ中間転写ベルト71の内側に設けられている。中間転写ローラ6は、感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像を周回移動方向Cへ周回移動する中間転写ベルト71に転写する。
中間転写ベルト71は、中間転写駆動ローラ72及び中間転写従動ローラ73に張架されている。画像形成装置100では、各感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト71の表面に順次転写して重ね合わせて、中間転写ベルト71の表面にカラーのトナー像を形成する。
転写装置11は、2次転写ローラ11aと中間転写ベルト71との間に転写ニップ部TNを形成しており、シート搬送路Sを通じて搬送されてきた記録材Pを転写ニップ部TNに挟み込んで搬送する。記録材Pは、転写ニップ部TNを通過する際に、中間転写ベルト71の表面のトナー像が転写装置11によって転写されて定着装置12に搬送される。クリーニング装置9は、記録材Pに転写されずに中間転写ベルト71の表面に残った廃トナーを除去及び回収する。
定着装置12は、記録材Pを挟んで回転する定着ベルト31(定着部材の一例)及び加圧ローラ32を備えている。定着装置12は、定着ベルト31及び加圧ローラ32の間の定着ニップ部FNにトナー像が転写された記録材Pを挟み込んで加熱及び加圧し、トナー像を記録材Pに定着させる。なお、図1においては図示を省略しているが、定着装置12は、定着ベルト31及び加圧ローラ32以外の構成部材を有している。定着装置12の詳細については、後述する。
給紙カセット18は、画像形成に使用する記録材Pを蓄積しておくためのカセットであり、光走査装置1の下側に設けられている。記録材Pは、ピックアップローラ16によって給紙カセット18から引き出されて、シート搬送路Sに搬送される。シート搬送路Sに搬送された記録材Pは、転写装置11や定着装置12を経由し、排出ローラ17に搬送され、排出部140におけるシート排出トレイ141に排出される。シート搬送路Sには、搬送ローラ13、レジストローラ14及び排出ローラ17が配置されている。搬送ローラ13は、記録材Pの搬送を促す。レジストローラ14は、記録材Pを一旦停止させて、記録材Pの先端を揃える。レジストローラ14は、一旦停止した記録材Pを中間転写ベルト71上のトナー像のタイミングに合わせて搬送する。
なお、図1に示す例では、給紙カセット18が2つとされているがこれに限定されず、1つ又は3つ以上の給紙カセット18を設けた構成としてもよい。
また、画像形成装置100は、記録材Pの表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、記録材Pを排出ローラ17からシート反転経路Srに逆方向に搬送する。画像形成装置100は、逆方向に搬送された記録材Pの表裏を反転し、レジストローラ14に再度導く。また、画像形成装置100は、レジストローラ14に導かれた記録材Pを表面と同様にして裏面に画像形成し、シート排出トレイ141に搬出する。
[定着装置]
図2Aは、図1に示す画像形成装置100における定着装置12の斜視図である。図2Bは、図2Aに示すA-A線に沿った断面図である。
図2Aは、図1に示す画像形成装置100における定着装置12の斜視図である。図2Bは、図2Aに示すA-A線に沿った断面図である。
定着装置12は、支持部材33、定着パッド34、熱源36、反射部材37(この例では反射板)、定着部材用温度検知部38(定着ベルト温度センサ、この例ではサーモパイル)、剥離板39、サーモスタット40及び加圧ローラ用温度検知部121(加圧ローラ温度センサ、この例ではサーミスタ)をさらに備えている。支持部材33、定着パッド34、熱源36及び反射部材37は、定着ベルト31の内側に設けられている。
定着ベルト31は、無端状(環状)のフレキシブルなベルトである。定着ベルト31は、記録材Pの搬送方向Hに直交する幅方向Eに沿った回転軸線α回りに回転可能とされている。
定着ベルト31は、無端状(環状)のフレキシブルなベルトである。定着ベルト31は、記録材Pの搬送方向Hに直交する幅方向Eに沿った回転軸線α回りに回転可能とされている。
定着パッド34は、例えば、樹脂により構成されており、定着ベルト31の回転軸線方向Wに延びる長板状に形成されている。定着パッド34は、定着パッド本体340と、定着パッド本体340の定着ベルト31に摺接する側の面に設けられた摺動シート341と、を備えている。定着パッド34としては、耐熱性を有する樹脂材料であることが好ましく、例えば、液晶ポリマー(LCP)やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)といった耐熱性を有する耐熱性樹脂材料を用いることができる。
支持部材33は、定着パッド34を支持する部材である。支持部材33は、回転軸線方向Wにおける両端部が定着装置本体12a(本体フレーム)に固定されている。支持部材33の少なくとも熱源36側の面には、反射部材37が設けられている。
熱源36は、定着ベルト31を加熱するための部材であって、定着ベルト31の回転軸線方向Wに延びている。熱源36は、例えば、ハロゲンランプ等のランプヒータとすることができる。定着ベルト31は、熱源36により、所定の定着温度(例えば150℃~200℃、この例では150℃)に加熱される。従って、定着ベルト31だけでなく、摺動シート341等も上記温度に対して耐熱性を有している。
反射部材37は、支持部材33の少なくとも熱源36側の面を覆うように配置されおり、この例では、薄板状の金属部材で形成されている。これにより、定着ベルト31を効率よく加熱することができる。反射部材37は、支持部材33に固定されている。
加圧ローラ32は、定着ベルト31を挟んで定着パッド34と対向する位置に配置される。加圧ローラ32は、定着ベルト31の回転軸線αに平行な回転軸線を中心に第2回転方向R2に回転し、定着ベルト31と平行に延びている。加圧ローラ32は、定着パッド34に向けて定着ベルト31を押圧することで、定着ベルト31との間に定着ニップ部FNを形成する。加圧ローラ32は、例えば、アルミニウム等の金属によって形成される円筒状の芯材の表面をゴム等の弾性材によって覆われたローラ部材で構成することができる。加圧ローラ32の外径は、それには限定されないが、この例では、30mmとされている。
加圧ローラ32には、モータ等の回転駆動部90(後述する図5参照)からの駆動力が、ギア等の駆動伝達機構(図示せず)を介して伝達される。加圧ローラ32は、回転駆動部90からの駆動力を受けて回転駆動される。定着ベルト31は、加圧ローラ32の回転駆動に伴い、加圧ローラ32の第2回転方向R2とは逆方向の第1回転方向R1に従動回転する。つまり、加圧ローラ32は、定着ベルト31の表面と当接することにより定着ニップ部FNを形成し、定着ニップ部FNを介して定着ベルト31に駆動力を伝達することにより、定着ベルト31を従動回転させる。
定着部材用温度検知部38は、定着ベルト31の表面温度を検知する。定着装置12では、定着部材用温度検知部38にて検知した検知信号に基づく検出温度により、定着ベルト31が定着温度(この例では150℃)になるように熱源36の温度制御が行われる。この例では、定着部材用温度検知部38は、画像形成装置本体101(本体フレーム)(図1参照)に固定されている。定着部材用温度検知部38は、定着ベルト31の表面温度を非接触で検知する。
剥離板39は、定着ベルト31の第1回転方向R1において定着ニップ部FNよりも下流側の近傍に配置され、定着ベルト31に対する記録材Pの巻き付きを防止する。
サーモスタット40は、熱源36が異常加熱したときに熱源36への電力供給を遮断する。詳しくは、サーモスタット40は、熱源36に電力を供給する電力線(図示せず)に電気的に接続されており、熱源36への電力供給を直接遮断するようになっている。サーモスタット40は、定着装置本体12a(本体フレーム)に固定されている。サーモスタット40は、所定の反応温度(作動温度、定格温度)になると、作動して熱源36への電力供給を遮断する。
加圧ローラ用温度検知部121は、加圧ローラ32の表面温度を検知する。この例では、加圧ローラ用温度検知部121は、加圧ローラ32の表面に接触した状態で定着装置本体12a(本体フレーム)に固定されている。加圧ローラ用温度検知部121は、加圧ローラ32において記録材Pが通過する通過領域(この例では定着ベルト31の回転軸線方向Wにおける中央領域)を検知する。
図3A及び図3Bは、それぞれ、本実施の形態に係る定着装置12の定着ベルト31の回転軸線方向Wにおける一方側W1及び他方側W2の端部部分を正面側及び背面側から視た斜視図である。また、図4は、定着ベルト31が何れか一方の保持部材411及び何れか他方の保持部材412に支持されている様子を正面側から視た斜視図である。
図3Aから図4に示すように、定着装置12は、一対の保持部材411,412(41)(ベルトガイド部材)と、一対の保持部材411,412(41)の外周面401a上に回転軸線α(図2B参照)回りに回転可能に設けられる定着ベルト31と、を備えている。一対の保持部材411,412(41)は、定着装置本体12a(本体フレーム)(図2B参照)に固定されている。
一対の保持部材411,412(41)は、定着ベルト31の内面31aの回転軸線方向Wにおける両端部を保持している。一対の保持部材411,412(41)のうち、何れか一方の保持部材411は定着ベルト31の内面31aの回転軸線方向Wにおける一方側W1(前側、操作側)の端部を保持し、何れか他方の保持部材412は定着ベルト31の内面31aの回転軸線方向Wにおける他方側W2(後側)の端部を保持している。
[制御構成]
図5は、画像形成装置100において加圧ローラ32の検出温度に基づいて転写バイアスの値を補正するための制御構成を示す概略ブロック図である。
図5は、画像形成装置100において加圧ローラ32の検出温度に基づいて転写バイアスの値を補正するための制御構成を示す概略ブロック図である。
画像形成装置100は、感光体ドラム3上に形成されたトナー像を記録材Pに転写する転写処理を行う転写装置11と、記録材Pに転写されたトナー像を定着部材(この例では定着ベルト31)及び加圧ローラ32により記録材Pに加熱定着させる定着装置12と、転写装置11に所定の電圧もしくは電流である転写バイアスを供給する転写電源80と、を備えている。
図5に示すように、制御部60は、CPU(Central Processing Unit)等のコンピュータからなる処理部60aと、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを含む記憶部60bとを有している。制御部60は、処理部60aが記憶部60bのROMに予め格納された制御プログラムを記憶部60bのRAM上にロードして実行することにより、各種構成要素の作動制御を行うようになっている。
加圧ローラ用温度検知部121は、制御部60の入力系に電気的に接続されている。これにより、制御部60は、加圧ローラ用温度検知部121から送られてくる検知信号により加圧ローラ32の検出温度(表面温度)を検出することができる。
熱源36は、制御部60の出力系に電気的に接続されている。これにより、制御部60は、熱源作動制御用信号を熱源36に送信することで、熱源36を作動制御することができる。
転写電源80は、信号系の入力端子が制御部60の出力系に電気的に接続されている。これにより、制御部60は、転写電源作動制御用信号を転写電源80に送信することで、転写電源80を作動制御することができる。また、転写電源80は、電力系の出力端子が転写装置11に電気的に接続されている。これにより、転写電源80は、制御部60の指示の下、転写装置11に転写バイアスを供給することできる。
回転駆動部90は、制御部60の出力系に電気的に接続されている。これにより、制御部60は、回転駆動部作動制御用信号を回転駆動部90に送信することで、回転駆動部90を作動制御することができる。
(本実施の形態について)
定着装置12は、熱源36と、熱源36によって加熱される定着ベルト31と、定着ベルト31の内側に設けられた定着パッド34(図2B参照)と、定着パッド34に向けて定着ベルト31を押圧する加圧ローラ32と、を有する。
定着装置12は、熱源36と、熱源36によって加熱される定着ベルト31と、定着ベルト31の内側に設けられた定着パッド34(図2B参照)と、定着パッド34に向けて定着ベルト31を押圧する加圧ローラ32と、を有する。
制御部60は、搬送制御部61と、温度検出制御部62と、補正制御部63と、判定制御部64と、を備える。加圧ローラ用温度検知部121(図2B参照)及び温度検出制御部62は、加圧ローラ32の温度を検出するための温度検出手段を構成している。
搬送制御部61は、転写装置11と定着装置12との間で搬送される記録材Pに撓みを生じさせるために、転写装置11及び定着装置12における記録材P(に対するそれぞれ)の搬送速度に差があるように搬送制御を行う。
温度検出制御部62は、加圧ローラ用温度検知部121にて検知した検知信号に応じた検出温度(加圧ローラ32の表面温度)を検出する。加圧ローラ32の表面温度としては、例えば、所定の検出時間(例えば1枚の記録材Pが加圧ローラ32を通過している間の時間)内に検出した温度、好ましくは、所定の検出時間内にサンプリングした複数の検出温度の平均値とすることができる。
判定制御部64は、温度検出制御部62が検出した加圧ローラ32の検出温度に基づいて搬送中の記録材Pに生じる撓み量が、所定の範囲を有する基準撓み量を下回るか否かを判定する。定着装置12の加圧ローラ32が内部まで加熱されると、加圧ローラ32の熱膨張により加圧ローラ32の外径が大きくなって記録材Pの搬送速度が速くなり、転写装置11の転写ニップ部TNと定着装置12の定着ニップ部FNとの間で搬送される記録材Pの撓み量が少なくなる(記録材Pが張る)。そうすると、前述したように、白点画像等の画像不良が発生することがある。この加圧ローラ32の温度変化による加圧ローラ32の外径変化と搬送中に生じる記録材Pの撓み量の関係は、予め実験により求められる。同様に白点画像等の画像不良が発生しない記録材Pの撓み量も実験により求められるが、この画像不良が発生しない搬送中の記録材Pの撓み量については、ある程度の幅がある。そのため本実施の形態では、画像不良が発生しない搬送中の記録材Pの撓み量を、所定の範囲を有する基準撓み量として加圧ローラ32の温度条件とともに記憶部60bに記憶されている。そのため、判定制御部64は、加圧ローラ32の検出温度に基づいて搬送中の記録材Pに生じる撓み量が所定の範囲を有する基準撓み量を下回っているか否かを判定できる。
補正制御部63は、判定制御部64が搬送中の記録材Pの撓み量が所定の範囲を有する基準撓み量を下回ると判定した場合に、転写装置11のおける転写処理を行う際に転写電源80から転写装置11に供給する所定の電圧もしくは電流である転写バイアスの値を補正する。詳しくは、判定制御部64にて記録材Pの撓み量が基準撓み量範囲を下回っていると判定した場合に、トナー像を記録材Pに転写させるときに転写装置11に供給される基準転写バイアス(基準転写電圧及び/又は基準転写電流、この例では基準転写電流Is)の値よりも下げる補正を行う。なお、基準転写電流Isは、予め記憶部60b(図5参照)に記憶されており、所定の転写効率(像担持体から記録材Pへ転写されるトナーの比率)が例えば基準となる85%を超える範囲内で例えば95%に設定されている。なお加圧ローラ32で搬送される記録材Pの撓み量が基準撓み量にある状態において、基準転写電流Isを転写装置11に供給しても白点画像等の画像不良は発生しない。ここで、判定制御部64が、搬送中の記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っていると判定した場合は、転写装置11における記録材Pが、像担持体である中間転写ベルト71側に近づき過ぎて、トナー像がこすれないまでも、記録材Pが転写装置11を通過する際に、記録材Pに転写されたトナー像から中間転写ベルト71への局所的な放電、あるいは記録材P上のトナーが再び中間転写ベルト71側に転写される再転写が発生し、記録材Pに転写されたトナー像にところどころ白く抜けた、白点画像等の画像不良が発生する虞がある。しかし、搬送中の記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回って、転写装置11において像担持体である中間転写ベルト71に記録材Pが近づいた状態なっても、補正制御部63が、転写バイアスの値を通常の転写動作時に設定されている値(基準転写バイアスの値)から転写効率が基準を下回らない程度で、上述した再転写や放電が発生しない値に下げることによって白点画像等の画像不良の発生を抑制できるようになる。
この点、特許文献1に記載の構成では、装置構成及び制御構成が複雑化するところ、本実施の形態では、温度検出手段(121,62)にて検出した検出温度に基づいて転写装置11に供給する転写バイアスの値を補正するので、簡単な装置構成及び制御構成である。しかも、温度検出手段(121,62)にて検出した検出温度から白点画像等の画像不良が発生する程度の記録材Pの撓み量を検出することができるので、万一搬送中の記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っても、転写装置11に供給する転写バイアスの値を補正、例えば、電圧及び/又は電流(この例では電流)を下げることで、白点画像等の画像不良を効果的に防止することができる。
ところで、本実施の形態に係るパッド定着方式の定着装置12は、定着部材が、熱源36と、熱源36によって加熱される定着ベルト31と、定着ベルト31の内側に設けられた定着パッド34と、を含み、加圧ローラ32が、定着パッド34に向けて定着ベルト31を押圧する。このような定着装置12では、定着ニップ部FNの定着ベルト31(加熱側)側において定着ベルト31の回転方向における定着パッド34の上流側の端部に角部が形成されている。そうすると、定着ニップ部FNの端部に角部において、記録材Pの定着ベルト31への巻き付き状態が不安定となり、白点画像等の画像不良がさらに発生し易い。
この点、パッド定着方式の定着装置12において、温度検出手段(121,62)にて検出した検出温度に基づいて転写電源80に供給する転写バイアスの値を補正するので、白点画像等の画像不良を効果的に防止する上で、特に有効となる。
以上のように、判定制御部64が記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っていると判定した場合に補正制御部63が転写装置11に供給する転写バイアスの値を補正することで、白点画像等の画像不良の発生を確実に防止することができる。
(第1実施形態)
-加圧ローラが加熱されなくなってある程度時間が経過している場合-
ところで、加圧ローラ32の表面及び内部を含む全体の温度が常温(例えば15℃~30℃)又は常温に近い温度〔定着温度(例えば150℃)よりも低い所定の温度(例えば50℃)〕となっている状態において、加圧ローラ32が加熱されると、初期では加圧ローラ32の表面付近の温度が上昇していき、加圧ローラ32の熱膨張が始まるものの、周速度が許容範囲を超える程度には加圧ローラ32は熱膨張しない。このとき、加圧ローラ32の検出温度の単位時間当たりの温度変化量が大きくなっている。加圧ローラ32への加熱が継続されると、加圧ローラ32の内部まで加熱され始め、加圧ローラ32の検出温度の単位時間当たりの温度変化量が次第に小さくなっていく。従って、加圧ローラ32の検出温度の単位時間当たりの温度変化量がある程度小さくなると、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張しているとみなすことができる。
-加圧ローラが加熱されなくなってある程度時間が経過している場合-
ところで、加圧ローラ32の表面及び内部を含む全体の温度が常温(例えば15℃~30℃)又は常温に近い温度〔定着温度(例えば150℃)よりも低い所定の温度(例えば50℃)〕となっている状態において、加圧ローラ32が加熱されると、初期では加圧ローラ32の表面付近の温度が上昇していき、加圧ローラ32の熱膨張が始まるものの、周速度が許容範囲を超える程度には加圧ローラ32は熱膨張しない。このとき、加圧ローラ32の検出温度の単位時間当たりの温度変化量が大きくなっている。加圧ローラ32への加熱が継続されると、加圧ローラ32の内部まで加熱され始め、加圧ローラ32の検出温度の単位時間当たりの温度変化量が次第に小さくなっていく。従って、加圧ローラ32の検出温度の単位時間当たりの温度変化量がある程度小さくなると、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張しているとみなすことができる。
この点、本実施の形態において、記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っているか否かの判定は、連続画像形成(以下、画像形成を印刷ということがある。)処理中であって、加圧ローラ32の検出温度の単位時間当たりの温度変化量が所定の判定温度変化量以下であるか否かの判定である。この例では、この判定は、連続画像形成処理中であって、先行の(N-2)枚目の記録材Pの加圧ローラ32での搬送中の加圧ローラ32の検出温度Ta(N-2)と後続の(N-1)枚目の記録材Pの加圧ローラ32での搬送中の加圧ローラ32の検出温度Ta(N-1)との検出温度差ΔTa〔Ta(N-2)-Ta(N-1)〕が所定の判定温度差ΔTas(例えば±5℃)以内となっているか否かの判定とされている。なお、判定温度差ΔTasは、予め記憶部60b(図5参照)に記憶されている。
補正制御部63は、温度変化量(この例では検出温度差ΔTa)が判定温度変化量以下であると(この例では判定温度差ΔTas以内となっていると)判定した場合に、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張しているとみなす。すなわち、加圧ローラ32の外径が許容外径よりも大きくなって、ひいては、加圧ローラ32の周速度が許容周速度よりも速くなって、転写装置11と定着装置12との間で搬送される記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っていると判定し、つまり複数の記録材Pに順次転写処理を行って画像を形成する連続画像形成処理中に、順次検出される検出温度の単位時間当たりの温度変化量が所定の判定温度変化量より少ない場合に、搬送中の記録材Pに生じている撓み量が基準撓み量を下回ると判定し、転写バイアスに対して補正(転写バイアスを基準転写バイアスよりも下げる補正)を行う。
この構成では、加圧ローラ32の表面及び内部を含む全体の温度が常温又は常温に近い温度になっている状態から加圧ローラ32が加熱されたときに、白点画像等の画像不良が発生する程度の記録材Pの撓み量となる加圧ローラ32の熱膨張の程度を確実に検出することができる。これにより、白点画像等の画像不良の発生を確実に防止することができる。
(第2実施形態)
-加圧ローラがある程度温まっている状態の場合-
ところで、前のジョブの終了から次のジョブの開始まであまり時間が経過しておらず、加圧ローラ32の表面及び内部を含む全体の温度が定着温度(例えば150℃)又は定着温度に近い温度〔常温(例えば15℃~30℃)よりも高い所定の温度〕となっている状態では、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張しているとみなすことができる。
-加圧ローラがある程度温まっている状態の場合-
ところで、前のジョブの終了から次のジョブの開始まであまり時間が経過しておらず、加圧ローラ32の表面及び内部を含む全体の温度が定着温度(例えば150℃)又は定着温度に近い温度〔常温(例えば15℃~30℃)よりも高い所定の温度〕となっている状態では、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張しているとみなすことができる。
この点、本実施の形態において、記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っているか否かの判定は、画像形成処理開始前の加圧ローラ32の検出温度Tbが所定の第1判定温度Tbs(例えば130℃)以上であり、かつ、加圧ローラ32の第1判定温度Tbs以上の検出温度Tbが所定の判定温度変動範囲Tbr(例えば±1℃)内を所定の第1判定時間tb(例えば10秒)維持しているか否かの判定である。つまり記録材Pに転写処理を行って画像を形成する画像形成処理が開始される前に温度検出手段である加圧ローラ用温度検知部121によって検出された加圧ローラ32の検出温度が、所定の第1判定温度Tbs以上であり、画像形成処理中に加圧ローラ用温度検知部121によって検出される検出温度が、予め決められた判定温度変動範囲Tbr内にある状態で第1判定時間維持されたか否かの判定である。なお、第1判定温度Tbs及び判定温度変動範囲Tbr及び第1判定時間tbは、予め記憶部60b(図5参照)に記憶されている。
補正制御部63は、判定制御部64が加圧ローラ32の第1判定温度Tbs以上の検出温度が判定温度変動範囲Tbr内を第1判定時間tb維持していると判定した場合に、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張しており、加圧ローラ32の外径が許容外径よりも大きくなって、ひいては、加圧ローラ32の周速度が許容周速度よりも速くなって、記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っているので、転写バイアスに対する補正(転写バイアスを基準転写バイアスよりも下げる補正)を行う。
この構成では、前のジョブの終了から次のジョブの開始まであまり時間が経過しておらず、加圧ローラ32の表面及び内部を含む全体の温度が定着温度又は定着温度に近い温度となっているときに、白点画像等の画像不良が発生する程度の記録材Pの撓み量となる加圧ローラ32の熱膨張の程度を確実に検出することができ、白点画像等の画像不良の発生を確実に防止することができる。
(第3実施形態)
-小幅サイズの記録材の連続印刷後に大幅サイズの記録材に印刷を行う場合-
ところで、記録材Pの搬送方向Hに直交する幅方向E(回転軸線方向W)の長さが所定の長さである判定幅サイズEs以下の小幅サイズの記録材P(例えばA4縦サイズ、B5サイズなど)が、所定の判定枚数Cs(例えば3枚)以上画像形成処理される連続画像形成処理中は、幅方向Eにおいて小幅サイズの記録材Pの非通過領域(この例では軸線方向における両端部の非通過領域)の温度は、記録材Pが非通過領域に通過しない分、通過領域の温度よりも高くなる。言い換えると、記録材Pの搬送方向と直交する方向の長さである幅が、予め決められた長さである判定幅サイズEs(判定幅)より小さい記録材に対して転写処理を含む画像形成処理が、予め決められた枚数である判定枚数Cs以上行われると、記録材Pの非通過領域(この例では軸線方向における両端部の非通過領域)の温度は、記録材Pが非通過領域に通過しない分、通過領域の温度よりも高くなる。この場合、加圧ローラ32の非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度に非通過領域が熱膨張しているとみなすことができる。そうすると、非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度に非通過領域が熱膨張することにより、非通過領域の外径が大きくなって、転写装置11の転写ニップ部TNと定着装置12の定着ニップ部FNとの間で搬送される記録材Pの撓み量が少なくなる。
-小幅サイズの記録材の連続印刷後に大幅サイズの記録材に印刷を行う場合-
ところで、記録材Pの搬送方向Hに直交する幅方向E(回転軸線方向W)の長さが所定の長さである判定幅サイズEs以下の小幅サイズの記録材P(例えばA4縦サイズ、B5サイズなど)が、所定の判定枚数Cs(例えば3枚)以上画像形成処理される連続画像形成処理中は、幅方向Eにおいて小幅サイズの記録材Pの非通過領域(この例では軸線方向における両端部の非通過領域)の温度は、記録材Pが非通過領域に通過しない分、通過領域の温度よりも高くなる。言い換えると、記録材Pの搬送方向と直交する方向の長さである幅が、予め決められた長さである判定幅サイズEs(判定幅)より小さい記録材に対して転写処理を含む画像形成処理が、予め決められた枚数である判定枚数Cs以上行われると、記録材Pの非通過領域(この例では軸線方向における両端部の非通過領域)の温度は、記録材Pが非通過領域に通過しない分、通過領域の温度よりも高くなる。この場合、加圧ローラ32の非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度に非通過領域が熱膨張しているとみなすことができる。そうすると、非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度に非通過領域が熱膨張することにより、非通過領域の外径が大きくなって、転写装置11の転写ニップ部TNと定着装置12の定着ニップ部FNとの間で搬送される記録材Pの撓み量が少なくなる。
このような状態において、判定幅サイズEsよりも大きい大幅サイズ(例えばA3又はA4横サイズ)の記録材Pに対して画像形成処理を行う場合がある。
このように、小幅サイズの記録材Pの判定枚数Cs以上の連続画像形成処理の後に判定幅サイズEsよりも大きい大幅サイズの記録材Pに対して画像形成処理を行う態様としては、例えば、
〔1a〕画像形成装置100が小幅サイズ(A4縦サイズ)通しの給紙カセット18と大幅サイズ(A4横通し)の給紙カセット18とを備えている場合において、小幅サイズの給紙カセット18で小幅サイズの記録材Pの連続画像形成処理中に小幅サイズの給紙カセット18内の記録材Pが空になると、小幅サイズの給紙カセット18から切り替えて小幅サイズ画像(A4縦画像)を画像処理で大幅サイズ画像(A4横画像)に変換し、大幅サイズの給紙カセット18内の大幅サイズの記録材Pで画像形成処理を行う態様、
〔1b〕複数のジョブのバッジ処理において、先行のジョブで小幅サイズ(A4縦サイズ)の複数枚の記録材Pに対して画像形成処理を行った後、後続のジョブで大幅サイズ(A3サイズ)の複数枚の記録材Pに対して画像形成処理を行う態様、
〔1c〕サイズが異なる複数の原稿G~G(混載原稿)において、小幅サイズ(A4縦サイズ)の複数枚の原稿G~Gの後に大幅サイズ(A3サイズ)の複数枚の原稿G~Gを自動の画像読取装置102により1つのジョブで読み取って小幅サイズ(A4縦サイズ)の複数枚の記録材P~Pの後に大幅サイズ(A3サイズ)の複数枚の記録材P~Pに対して画像形成処理を行う態様、
を挙げることができる。
〔1a〕画像形成装置100が小幅サイズ(A4縦サイズ)通しの給紙カセット18と大幅サイズ(A4横通し)の給紙カセット18とを備えている場合において、小幅サイズの給紙カセット18で小幅サイズの記録材Pの連続画像形成処理中に小幅サイズの給紙カセット18内の記録材Pが空になると、小幅サイズの給紙カセット18から切り替えて小幅サイズ画像(A4縦画像)を画像処理で大幅サイズ画像(A4横画像)に変換し、大幅サイズの給紙カセット18内の大幅サイズの記録材Pで画像形成処理を行う態様、
〔1b〕複数のジョブのバッジ処理において、先行のジョブで小幅サイズ(A4縦サイズ)の複数枚の記録材Pに対して画像形成処理を行った後、後続のジョブで大幅サイズ(A3サイズ)の複数枚の記録材Pに対して画像形成処理を行う態様、
〔1c〕サイズが異なる複数の原稿G~G(混載原稿)において、小幅サイズ(A4縦サイズ)の複数枚の原稿G~Gの後に大幅サイズ(A3サイズ)の複数枚の原稿G~Gを自動の画像読取装置102により1つのジョブで読み取って小幅サイズ(A4縦サイズ)の複数枚の記録材P~Pの後に大幅サイズ(A3サイズ)の複数枚の記録材P~Pに対して画像形成処理を行う態様、
を挙げることができる。
この点、本実施の形態において、記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っているかの判定は、記録材Pの搬送方向Hに直交する幅方向Eの長さが所定の長さである判定幅サイズEs以下の小幅サイズ(例えばA4縦サイズ)の記録材Pが、所定の判定枚数Cs(例えば3枚)以上画像形成処理される連続画像形成処理後に、小幅サイズよりも大きい大幅サイズ(例えばA4横サイズ)の記録材Pの画像形成処理を行ったか否かの判定である。言い換えると、記録材Pの搬送方向と直交する方向の長さである幅が、予め決められた長さである判定幅サイズEs(判定幅)より小さい記録材に対して転写処理を含む画像形成処理が、予め決められた枚数である判定枚数Cs以上行われたか否かの判定である。なお、判定幅サイズEs及び判定枚数Csは、予め記憶部60b(図5参照)に記憶されている。
判定制御部64は、小幅サイズの記録材Pの判定枚数Cs(例えば3枚)以上の連続画像形成処理がなされると、加圧ローラ32の非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度に非通過領域が熱膨張し、加圧ローラ32の非通過領域の外径が許容外径よりも大きくなっていると判定する。そして、判定制御部64は、小幅サイズの記録材Pの判定枚数Cs以上の連続画像形成処理後に、大幅サイズの記録材Pの画像形成処理を行う場合に、加圧ローラ32の非通過領域の周速度が許容周速度よりも速くなって、記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回ると判定する。補正制御部63は、判定制御部64が搬送する記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回ると判定すると、転写バイアスに対する補正(転写バイアスを基準転写バイアスよりも下げる補正)を行う。
この構成では、小幅サイズの記録材Pの判定枚数Cs以上の連続画像形成処理の後、すぐに大幅サイズの記録材Pに対して画像形成処理を行う場合において、白点画像等の画像不良の発生を確実に防止することができる。
(第3実施形態-1)
ところで、加圧ローラ32の非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度の非通過領域の熱膨張状態は、しばらく継続することがある。従って、転写バイアスに対する補正をすぐに終了してしまうと、加圧ローラ32の非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が非通過領域で膨張していて記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っている状態が続いているにも拘わらず、転写バイアスに対する補正が行われないことになる。
ところで、加圧ローラ32の非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度の非通過領域の熱膨張状態は、しばらく継続することがある。従って、転写バイアスに対する補正をすぐに終了してしまうと、加圧ローラ32の非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が非通過領域で膨張していて記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っている状態が続いているにも拘わらず、転写バイアスに対する補正が行われないことになる。
この点、本実施の形態において、補正制御部63は、小幅サイズ(例えばA4縦サイズ)の記録材Pの判定枚数Cs以上の連続画像形成処理後に、大幅サイズ(例えばA4横サイズ)の記録材Pの画像形成処理を行う場合において、所定の動作期間の画像形成処理を行うまでは、転写処理に対する補正を継続する。ここで、所定の動作期間としては、例えば、A4横通しのプロセス速度120mm/sec(マシン速度は約20枚/分)の場合、A4横サイズの記録材Pを連続10枚通過させる程度の通過時間(約30秒)や、ジョブが終了するまでの期間を挙げることができる。
こうすることで、加圧ローラ32の非通過領域の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が非通過領域でしばらく膨張していて記録材Pの撓み量が基準撓み量範囲を下回っている状態が続いている状態において次の記録材Pへの画像形成処理が始まっても、確実に白点画像等の画像不良の発生を確実に防止することができる。
(第4実施形態)
-加圧ローラに対して空回転を行う場合-
ところで、記録材Pの画像形成処理中の加圧ローラ32において記録材Pが通過していない空回転(加熱されている状態でかつ記録材Pが通過していない状態での加圧ローラ32の回転)がある程度継続すると、加圧ローラ32の表面及び内部を含む全体の温度が高くなる。この場合、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張しているとみなすことができる。そうすると、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張することにより、加圧ローラ32の外径が大きくなって、転写装置11の転写ニップ部TNと定着装置12の定着ニップ部FNとの間で搬送される記録材Pの撓み量が少なくなる。
-加圧ローラに対して空回転を行う場合-
ところで、記録材Pの画像形成処理中の加圧ローラ32において記録材Pが通過していない空回転(加熱されている状態でかつ記録材Pが通過していない状態での加圧ローラ32の回転)がある程度継続すると、加圧ローラ32の表面及び内部を含む全体の温度が高くなる。この場合、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張しているとみなすことができる。そうすると、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張することにより、加圧ローラ32の外径が大きくなって、転写装置11の転写ニップ部TNと定着装置12の定着ニップ部FNとの間で搬送される記録材Pの撓み量が少なくなる。
加圧ローラ32の空回転がある程度継続する態様としては、例えば、
〔2a〕現像装置2の現像槽における現像剤のトナー濃度を調整する際に加圧ローラ32が空回転する態様、
〔2b〕像担持体(71)に形成した複数の被検知用画像パターンの画像濃度に基づいてプロセス条件調整処理(プロセスコントロール)を実行する際に加圧ローラ32が空回転する態様、
を挙げることができる。
〔2a〕現像装置2の現像槽における現像剤のトナー濃度を調整する際に加圧ローラ32が空回転する態様、
〔2b〕像担持体(71)に形成した複数の被検知用画像パターンの画像濃度に基づいてプロセス条件調整処理(プロセスコントロール)を実行する際に加圧ローラ32が空回転する態様、
を挙げることができる。
ここで、プロセス条件調整処理とは、経時変化(例えば、画像形成装置100が設置された環境、現像剤等の経時的な材質変化など)による画質の変動に対応するように、帯電電位、露光量、現像バイアス電位、転写電位など各種の画像形成条件(プロセス条件)を調整し、経時変化に関わらず、画質の変動を効果的に防止するために行う処理(画質調整処理)を意味する。
この点、本実施の形態において、記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っているか否かの判定は、記録材Pの画像形成処理中の加圧ローラ32の検出温度Tcが所定の第2判定温度Tcs(例えば120℃)以上に到達してから、加圧ローラ32が所定の第2判定時間tc(例えば30秒)以上空回転されたか否かの判定である。言い換えると、検出温度Tcが予め決められた第2判定温度Tcs以上であって、記録材Pが搬送されない状態で加圧ローラ32が予め決められた第2判定時間tc以上回転したか否かの判定である。なお、第2判定温度Tcs及び第2判定時間tcは、予め記憶部60b(図5参照)に記憶されている。
判定制御部64は、加圧ローラ32の検出温度が第2判定温度(例えば120℃)以上に到達してから加圧ローラ32が第2判定時間(例えば30秒)以上空回転された場合に、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が熱膨張し、加圧ローラ32の外径が許容外径よりも大きくなっていると判定する。そして、判定制御部64は、加圧ローラ32の検出温度が第2判定温度以上に到達してから加圧ローラ32が第2判定時間以上空回転された場合に、加圧ローラ32の周速度が許容周速度よりも速くなって、記録材Pの撓み量が基準撓み量範囲を下回っていると判定する。補正制御部63は、判定制御部64が搬送する記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回ると判定すると、転写バイアスに対して補正(転写バイアスを基準転写バイアスよりも下げる補正)を行う。
この構成では、加圧ローラ32の空回転がある程度継続する場合において、白点画像等の画像不良の発生を確実に防止することができる。
(第4実施形態-1)
ところで、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度の加圧ローラ32の熱膨張状態は、しばらく継続することがある。従って、転写バイアスに対する補正をすぐに終了してしまうと、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が膨張していて記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っている状態が続いているにも拘わらず、転写バイアスに対する補正が行われないことになる。
ところで、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度の加圧ローラ32の熱膨張状態は、しばらく継続することがある。従って、転写バイアスに対する補正をすぐに終了してしまうと、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32が膨張していて記録材Pの撓み量が基準撓み量を下回っている状態が続いているにも拘わらず、転写バイアスに対する補正が行われないことになる。
この点、本実施の形態において、補正制御部63は、加圧ローラ32の検出温度Tcが第2判定温度Tcs(例えば120℃)以上に到達してから、加圧ローラ32が第2判定時間tc(例えば30秒)以上空回転された場合において、記録材Pの撓み量が基準撓み量範囲を下回っていると判定制御部64が判定した場合、画像形成処理の後、所定の期間である動作期間の間は、転写バイアスに対する補正を継続する。ここで、所定の動作期間としては、第3実施形態-1に例示した内容と同様である。
こうすることで、加圧ローラ32の周速度が許容範囲を超える程度に加圧ローラ32がしばらく膨張していて記録材Pの撓み量が基準撓み量範囲を下回っている状態が続いていても、白点画像等の画像不良の発生を確実に防止することができる。
(第5実施形態)
-大搬送サイズの記録材に対して印刷を行う場合-
本開示の形態において、転写装置11と定着装置12との間で搬送される記録材Pに撓みを生じさせるために、転写装置11及び定着装置12における記録材Pの搬送速度に差があるようにする搬送制御が行われる。この搬送制御は、搬送制御部61が行う制御であって、定着装置12での記録材Pの定着搬送速度を転写装置11での記録材Pの転写搬送速度よりも遅くする〔転写搬送速度に対して所定の速度比率(例えば97%を超え100%未満)の速度にする〕制御である。
-大搬送サイズの記録材に対して印刷を行う場合-
本開示の形態において、転写装置11と定着装置12との間で搬送される記録材Pに撓みを生じさせるために、転写装置11及び定着装置12における記録材Pの搬送速度に差があるようにする搬送制御が行われる。この搬送制御は、搬送制御部61が行う制御であって、定着装置12での記録材Pの定着搬送速度を転写装置11での記録材Pの転写搬送速度よりも遅くする〔転写搬送速度に対して所定の速度比率(例えば97%を超え100%未満)の速度にする〕制御である。
例えば、定着搬送速度を転写搬送速度よりも遅くする搬送制御において、定着ニップ部FNに入る際は、記録材Pが重力により撓んだ状態となっているので、初期では、撓み量が基準撓み量の範囲内に入っている。
しかし、記録材Pの搬送方向Hにおける長さが所定の判定搬送サイズHsよりも長い(大きい)大搬送サイズ(例えばA3サイズ)の記録材Pが、熱膨張した加圧ローラ32と定着部材(31)とにより搬送される場合は、転写装置11と定着装置12との間で搬送される大搬送サイズの記録材Pの搬送方向Hにおける上流側部分は撓み量が基準撓み量の範囲内に維持されるが、下流側部分では、撓み量が基準撓み量を下回ることが起こりうる。この現象は、転写装置11と定着装置12における記録材Pの搬送速度に差がある状態が維持される時間、言い換えると記録材Pが転写装置11と定着装置12の両方で搬送されている時間が搬送方向Hの長さが長い記録材Pほど長くなるために発生する。つまり、記録材Pの速度差の影響は、速度差がある状態が維持される時間の長さによって変化する。従って、大搬送サイズの記録材Pの搬送方向Hにおける上流側部分で転写バイアスの補正を行うと、転写バイアスに対する補正動作が無駄になる。
この点、本実施の形態において、転写バイアスの補正は、記録材Pの搬送方向Hの長さ(搬送サイズ)が所定の長さである判定搬送サイズHs(例えばB4サイズ)よりも大きい大搬送サイズ(例えばA3サイズ)である場合、大搬送サイズの記録材Pの搬送方向Hにおける下流側部分(例えば半分、1/3、1/4或いは1/5より下流側部分)に行う。言い換えると、記録材Pの搬送方向Hの長さが所定の長さである判定長さ(判定搬送サイズHs)より長い記録材Pに対して、転写バイアスの補正が行われる。なお、判定搬送サイズHsは、予め記憶部60b(図5参照)に記憶されている。以上のように制御することで、大搬送サイズの記録材Pの搬送方向Hにおける上流側部分での転写バイアスに対する補正動作の無駄を回避し、白点画像等の画像不良の発生を確実に防止することができる。
〔制御例〕
-第1実施形態に係る補正動作の一例(加圧ローラ32が加熱されなくなってある程度時間が経過している場合)-
図6は、第1実施形態に係る補正動作の一例の処理の流れを示すフローチャートである。
-第1実施形態に係る補正動作の一例(加圧ローラ32が加熱されなくなってある程度時間が経過している場合)-
図6は、第1実施形態に係る補正動作の一例の処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態に係る補正動作の一例では、図6に示すように、制御部60は、X枚(Xは3以上の整数)のジョブを受け付けると(S11)、印刷枚数Nが3枚目以上か否かを判断し(S12)、印刷枚数が3枚目未満である場合には(S12:No)、記録材Pの全体に対して基準転写電流Isで印刷し(S4)、S6に移行する。一方、制御部60は、印刷枚数が3枚目以上である場合には(S12:Yes)、印刷枚数N枚目の記録材Pの撓み量を判定する(S13)。
すなわち、制御部60は、(N-2)枚目の記録材Pの加圧ローラ32での搬送中の加圧ローラ32の検出温度Ta(N-2)と(N-1)枚目の記録材Pの加圧ローラ32での搬送中の加圧ローラ32の検出温度Ta(N-1)との検出温度差ΔTa〔Ta(N-2)-Ta(N-1)〕が判定温度差ΔTas(この例では±5℃)以内となっているか否かを判断する(S13)。制御部60は、検出温度差ΔTaが判定温度差ΔTasを超えると判断した場合には(S13:No)、S4に移行する。一方、制御部60は、検出温度差ΔTaが判定温度差ΔTas以内であると判断した場合には(S13:Yes)、記録材Pの全体に対して基準転写電流Isよりも下げた転写電流で印刷する(S5)。次に、制御部60は、印刷枚数NがX枚目であるか否かを判断し(S6)、印刷枚数NがX枚目でない場合には(S6:No)、S12に移行する一方、印刷枚数NがX枚目である場合には(S6:Yes)、処理を終了する。
-第2実施形態に係る補正動作の一例(加圧ローラ32がある程度温まっている状態の場合)-
図7は、第2実施形態に係る補正動作の一例の処理の流れを示すフローチャートである。
図7は、第2実施形態に係る補正動作の一例の処理の流れを示すフローチャートである。
第2実施形態に係る補正動作の一例において、第1実施形態に係る補正動作例と同じ処理には同一符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態に係る補正動作の一例では、図7に示すように、制御部60は、X枚(Xは1以上の整数)のジョブを受け付けると(S21)、印刷枚数N枚目の記録材Pの撓み量を判定する(S23)。
すなわち、制御部60は、S23において、加圧ローラ32の検出温度Tbが第1判定温度Tbs(この例では130℃)以上であるか否かを判断し(S231)、検出温度Tbが第1判定温度Tbsを下回ると判断した場合には(S231:No)、S4に移行する。一方、制御部60は、検出温度Tbが第1判定温度Tbs以上であると判断した後(S231:Yes)、検出温度Tbが判定温度変動範囲Tbr(この例では±1℃)内を第1判定時間tb(例えば10秒)維持していないと判断した場合には(S232:No)、S4に移行する。また、制御部60は、検出温度Tbが第1判定温度Tbs以上であると判断した後(S231:Yes)、判定温度変動範囲Tbr内を第1判定時間tb維持していると判断した場合には(S232:Yes)、S5に移行する。
-第3実施形態に係る補正動作の一例(小幅サイズの記録材Pの連続印刷後に大幅サイズの記録材Pに印刷を行う場合)-
図8Aは、第3実施形態に係る補正動作の一例の処理の流れを示すフローチャートである。
図8Aは、第3実施形態に係る補正動作の一例の処理の流れを示すフローチャートである。
第3実施形態に係る補正動作の一例において、第1実施形態及び第2実施形態に係る補正動作例と同じ処理には同一符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態に係る補正動作の一例では、図8Aに示すように、制御部60は、X枚(Xは判定枚数Cs以上の整数)のジョブを受け付けると(S31)、印刷枚数N枚目の記録材Pの撓み量を判定する(S33)。
すなわち、制御部60は、S33において、小幅サイズ(例えばA4縦サイズ)の記録材Pの判定枚数Cs(この例では3枚)以上の連続印刷処理を行ったか否かを判断する(S331)。制御部60は、連続印刷処理を行っていないと判断した場合には(S331:No)、S4に移行する。一方、制御部60は、連続印刷処理を行ったと判断した後(S331:Yes)、引き続き小幅サイズの記録材Pの印刷処理を行ったと判断した場合には(S332:No)、S4に移行する。また、制御部60は、連続印刷処理を行ったと判断した後(S331:Yes)、大幅サイズ(例えばA4横サイズ)の記録材Pの印刷処理を行ったと判断した場合には(S332:Yes)、S5に移行する。
-第3実施形態に係る補正動作の他の例-
図8Bは、第3実施形態に係る補正動作の他の例の処理の流れを示すフローチャートである。
図8Bは、第3実施形態に係る補正動作の他の例の処理の流れを示すフローチャートである。
図8Bに示す第3実施形態に係る補正動作の他の例は、図8Aに示す第3実施形態に係る補正動作の一例において、S31の処理とS33の処理との間にS321,S322の処理を追加し、さらにS5の処理とS6の処理との間にS34~S37の処理を追加したものである。
第3実施形態に係る補正動作の他の例において、第3実施形態に係る補正動作例と同じ処理には同一符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態に係る補正動作の他の例では、図8Bに示すように、制御部60は、X枚(Xは判定枚数Cs以上の整数)のジョブを受け付けると(S31)、熱膨張フラグFLを0にリセットする(S321)。ここで、熱膨張フラグFLは、記憶部60b(図5参照)に記憶される。
次に、制御部60は、熱膨張フラグFLが1に設定されているか否かを判断し(S322)、熱膨張フラグFLが0であると判断した場合には(S322:No)、印刷枚数N枚目の記録材Pの撓み量を判定する(S33)。一方、制御部60は、熱膨張フラグFLが1であると判断した場合には(S322:Yes)、S5に移行する。
制御部60は、S5の処理の後、補正枚数カウントYを1カウントアップし(S34)、補正枚数カウントYが所定の判定枚数カウントYs(この例では10枚)に到達したか否かを判断する(S35)。制御部60は、補正枚数カウントYが判定枚数カウントYsに到達していない場合には(S35:No)、熱膨張フラグFLを1に設定し(S36)、S6に移行する。一方、制御部60は、補正枚数カウントYが判定枚数カウントYsに到達した場合には(S35:Yes)、熱膨張フラグFLを0にリセットし(S37)、S6に移行する。なお、判定枚数カウントYsは、予め記憶部60b(図5参照)に記憶されている。
-第4実施形態に係る補正動作の一例-
図9Aは、第4実施形態に係る補正動作の一例の処理の流れを示すフローチャートである。
図9Aは、第4実施形態に係る補正動作の一例の処理の流れを示すフローチャートである。
第4実施形態に係る補正動作の一例において、第1実施形態から第3実施形態に係る補正動作例と同じ処理には同一符号を付し、その説明を省略する。
第4実施形態に係る補正動作の一例では、図9Aに示すように、制御部60は、ジョブを受け付けると(S41)、印刷枚数N枚目の記録材Pの撓み量を判定する(S43)。
すなわち、制御部60は、S43において、記録材Pの印刷処理中の加圧ローラ32の検出温度Tcが第2判定温度Tcs(この例では120℃)以上に到達しているか否かを判断する(S431)。制御部60は、検出温度Tcが第2判定温度Tcs以上に到達していないと判断した場合には(S431:No)、S4に移行する。一方、制御部60は、検出温度Tcが第2判定温度Tcs以上に到達していると判断した後(S431:Yes)、加圧ローラ32が第2判定時間tc(この例では30秒)以上空回転されていないと判断した場合には(S432:No)、S4に移行する。また、制御部60は、検出温度Tcが第2判定温度Tcs以上に到達していると判断した後(S431:Yes)、加圧ローラ32が第2判定時間tc以上空回転されたと判断した場合には(S432:Yes)、S5に移行する。
-第4実施形態に係る補正動作の他の例-
図9Bは、第4実施形態に係る補正動作の他の例の処理の流れを示すフローチャートである。
図9Bは、第4実施形態に係る補正動作の他の例の処理の流れを示すフローチャートである。
図9Bに示す第4実施形態に係る補正動作の他の例は、図9Aに示す第4実施形態に係る補正動作の一例において、S41の処理とS43の処理との間にS421,S422の処理を追加し、さらにS5の処理とS6の処理との間にS44~S47の処理を追加したものである。
第4実施形態に係る補正動作の他の例において、第4実施形態に係る補正動作例と同じ処理には同一符号を付し、その説明を省略する。
第4実施形態に係る補正動作の他の例では、図9Bに示すように、制御部60は、ジョブを受け付けると(S41)、熱膨張フラグFLを0にリセットする(S421)。
次に、制御部60は、熱膨張フラグFLが1か否かを判断し(S422)、熱膨張フラグFLが0であると判断した場合には(S422:No)、印刷枚数N枚目の記録材Pの撓み量を判定する(S43)。一方、制御部60は、熱膨張フラグFLが1であると判断した場合には(S422:Yes)、S5に移行する。
制御部60は、S5の処理の後、補正枚数カウントYを1カウントアップし(S44)、補正枚数カウントYが判定枚数カウントYs(この例では10枚)に到達したか否かを判断する(S45)。制御部60は、補正枚数カウントYが判定枚数カウントYsに到達していない場合には(S45:No)、熱膨張フラグFLを1に設定し(S46)、S6に移行する。一方、制御部60は、補正枚数カウントYが判定枚数カウントYsに到達した場合には(S45:Yes)、熱膨張フラグFLを0にリセットし(S47)、S6に移行する。
-第5実施形態に係る補正動作の一例-
図10は、第5実施形態に係る補正動作の一例を示すフローチャートである。
図10は、第5実施形態に係る補正動作の一例を示すフローチャートである。
第5実施形態に係る補正動作の一例は、第1実施形態から第4実施形態の補正動作におけるS5の処理の他の例を示すものである。
図10の処理例では、制御部60は、撓み量の判定(S13,S23,S33,S43)の処理の後、記録材Pの搬送方向サイズが判定搬送サイズHs(この例ではB4サイズ)よりも大きい大搬送サイズ(この例ではA3サイズ)であるか否かを判断する(S51)。
制御部60は、記録材Pの搬送方向サイズが大搬送サイズである場合には(S51:Yes)、大搬送サイズの記録材Pの搬送方向Hにおける下流側部分(この例では半分より下流側部分)に対して基準転写電流Isよりも下げた転写電流で印刷する(S52)。一方、制御部60は、記録材Pの搬送方向サイズが判定搬送サイズHs以下の小さい小搬送サイズである場合には(S51:No)、小搬送サイズの記録材Pの全体に対して基準転写電流Isで印刷する(S53)。
そして、制御部60は、S52の処理又はS53の処理の後(図6から図8A、図9A参照)、第1実施形態に係る補正動作の一例から第4実施形態に係る補正動作の一例では、S6の処理に移行し、第3実施形態に係る補正動作の他の例では(図8B参照)、S34の処理に移行し、また、第4実施形態に係る補正動作の他の例では(図9B参照)、S44の処理に移行する。
本開示は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、係る実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
100 画像形成装置
11 転写装置
11a 2次転写ローラ
12 定着装置
121 加圧ローラ用温度検知部
36 熱源
60 制御部
60a 処理部
60b 記憶部
61 搬送制御部
62 温度検出制御部
63 補正制御部
64 判定制御部
70 中間転写ベルト装置
71 中間転写ベルト
72 中間転写駆動ローラ
73 中間転写従動ローラ
80 転写電源
90 回転駆動部
Cs 判定枚数
E 幅方向
Es 判定幅サイズ
FL 熱膨張フラグ
FN 定着ニップ部
H 搬送方向
Hs 判定搬送サイズ
N 印刷枚数
P 記録材
TN 転写ニップ部
Ta 検出温度
Tb 検出温度
Tbr 判定温度変動範囲
Tbs 第1判定温度
Tc 検出温度
Tcs 第2判定温度
W 回転軸線方向
Y 補正枚数カウント
Ys 判定枚数カウント
tb 第1判定時間
tc 第2判定時間
ΔTa 検出温度差
ΔTas 判定温度差
α 回転軸線
11 転写装置
11a 2次転写ローラ
12 定着装置
121 加圧ローラ用温度検知部
36 熱源
60 制御部
60a 処理部
60b 記憶部
61 搬送制御部
62 温度検出制御部
63 補正制御部
64 判定制御部
70 中間転写ベルト装置
71 中間転写ベルト
72 中間転写駆動ローラ
73 中間転写従動ローラ
80 転写電源
90 回転駆動部
Cs 判定枚数
E 幅方向
Es 判定幅サイズ
FL 熱膨張フラグ
FN 定着ニップ部
H 搬送方向
Hs 判定搬送サイズ
N 印刷枚数
P 記録材
TN 転写ニップ部
Ta 検出温度
Tb 検出温度
Tbr 判定温度変動範囲
Tbs 第1判定温度
Tc 検出温度
Tcs 第2判定温度
W 回転軸線方向
Y 補正枚数カウント
Ys 判定枚数カウント
tb 第1判定時間
tc 第2判定時間
ΔTa 検出温度差
ΔTas 判定温度差
α 回転軸線
Claims (10)
- 像担持体上に形成されたトナー像をシート状の記録材に転写する転写処理を行う転写装置と、
前記記録材に転写された前記トナー像を定着部材及び加圧ローラにより前記記録材に加熱定着させる、熱源を有する定着装置と、を備え、
前記転写装置と前記定着装置との間で搬送される前記記録材に撓みを生じさせるために、前記転写装置及び前記定着装置における前記記録材の搬送速度に差があるように搬送制御を行う画像形成装置であって、
前記転写装置に所定の電圧もしくは電流である転写バイアスを供給する転写電源と、
前記加圧ローラの温度を検出する温度検出手段と、を備え、
前記温度検出手段が検出した検出温度に基づいて、前記転写処理を行う際に前記転写電源から前記転写装置に供給する前記転写バイアスの値を補正する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記温度検出手段が検出した検出温度に基づいて、搬送中の前記記録材に生じる撓み量が所定の範囲を有する基準撓み量を下回るか否かを判定する判定制御部と、前記転写バイアスの値を補正する補正制御部と、を有し、
前記判定制御部が、搬送中の前記記録材の撓み量が前記基準撓み量を下回ると判定した場合に、前記補正制御部が、前記転写電源に供給する前記転写バイアスの値を補正する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記判定制御部は、複数の前記記録材に順次前記転写処理を行って画像を形成する連続画像形成処理中に、順次検出される前記検出温度の単位時間当たりの温度変化量が所定の判定温度変化量より少ない場合に、前記記録材に生じている撓み量が基準撓み量を下回ると判定する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記判定制御部は、複数の前記記録材に順次前記転写処理を行って画像を形成する連続画像形成処理中において、先行の前記記録材が前記転写処理されている状態で検出される前記検出温度と後続の前記記録材が前記転写処理されている状態で検出される前記検出温度との差である検出温度差が、所定値以内である場合において、前記記録材の撓み量が前記基準撓み量を下回ると判定する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記判定制御部は、前記記録材に前記転写処理を行って画像を形成する画像形成処理が開始される前に前記温度検出手段によって検出された検出温度が、所定の第1判定温度以上であり、前記画像形成処理中に前記温度検出手段によって検出される検出温度が、予め決められた判定温度変動範囲内にある状態で第1判定時間維持された場合に、前記記録材の撓み量が前記基準撓み量を下回ると判定する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記判定制御部は、前記記録材の搬送方向と直交する方向の長さである幅が、予め決められた長さである判定幅より小さい前記記録材に対する前記転写処理が、予め決められた枚数である判定枚数以上行われた後に、前記判定幅より大きい前記記録材の前記転写処理が行われる場合に、前記記録材の撓み量が前記基準撓み量を下回ると判定する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記判定制御部は、前記検出温度が予め決められた第2判定温度以上であって、前記記録材が搬送されない状態で前記加圧ローラが予め決められた第2判定時間以上回転した場合に、前記記録材の撓み量が前記基準撓み量を下回ると判定する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6又は請求項7に記載の画像形成装置であって、
前記判定制御部が、前記記録材の撓み量が前記基準撓み量を下回ると判定した状態で、前記転写処理を含む画像形成処理が継続される場合は、前記補正制御部は、所定の動作期間の間、補正した前記転写バイアスの値を継続して前記転写装置に供給する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記記録材の搬送方向の長さが所定の長さである判定長さより長い前記記録材に対して前記転写処理が行われる場合において、
前記補正制御部は、前記記録材が前記定着装置で搬送され始めた以降であって、前記記録材の前記転写装置による搬送が終了する前までの間において、前記転写バイアスの値を変更し、変更した前記転写バイアスの値は、前記記録材の前記転写装置による搬送が終了するまで変更せずに維持し、前記転写装置による前記記録材の搬送が終了した時点でもとの値に戻す、ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記定着装置は、前記熱源によって加熱される定着ベルトと、前記定着ベルトの内側に設けられた定着パッドと、を含み、
前記加圧ローラは、前記定着パッドに向けて前記定着ベルトを押圧する、ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023142227A JP2025035283A (ja) | 2023-09-01 | 2023-09-01 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2023142227A JP2025035283A (ja) | 2023-09-01 | 2023-09-01 | 画像形成装置 |
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JP2023142227A Pending JP2025035283A (ja) | 2023-09-01 | 2023-09-01 | 画像形成装置 |
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