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JP2024150496A - インスリンまたはインスリン類似体と組み合わせたグルコキナーゼ活性化薬の治療的使用 - Google Patents

インスリンまたはインスリン類似体と組み合わせたグルコキナーゼ活性化薬の治療的使用 Download PDF

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JP2024150496A
JP2024150496A JP2024108379A JP2024108379A JP2024150496A JP 2024150496 A JP2024150496 A JP 2024150496A JP 2024108379 A JP2024108379 A JP 2024108379A JP 2024108379 A JP2024108379 A JP 2024108379A JP 2024150496 A JP2024150496 A JP 2024150496A
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insulin
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liver
administering
units
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Application number
JP2024108379A
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English (en)
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フリーマン,ジェニファー・エル・アール
L R Freeman Jennifer
バルカース・ロペス,マリア・カーメン
Carmen Valcarce Lopez Maria
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
vTv Therapeutics LLC
Original Assignee
vTv Therapeutics LLC
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Abstract

【課題】内因性インスリンの産生に依存することなく1型糖尿病の管理を補助することができる有効な医薬化合物を提供する。【解決手段】1型糖尿病の処置の方法に使用するための肝選択性グルコキナーゼ活性化薬であって、前記方法は、必要とするヒトの被験体に、前記肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含み、ここで、前記肝選択性グルコキナーゼ活性化薬が、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩であり、前記投与が、前記肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を経口投与することを含み、前記肝選択性グルコキナーゼ活性化薬が、775~825mgの前記肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を含む単回投与剤形である、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬である。【選択図】なし

Description

本明細書に、グルコキナーゼ(GK)活性化薬の特にインスリンまたはインスリン類似体と組み合わせての使用方法を、一般に開示する。特定の観点において、本開示は、インスリンまたはインスリン類似体と組み合わせてGK活性化薬を投与することを包含する、1型糖尿病の処置方法を提供する。他の特定の観点において、本開示は、被験体が標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの増加、被験体が低血糖または高血糖範囲にある時間のパーセンテージの低減、体重の低減、糖化ヘモグロビンレベルの低減、ケトアシドーシスの発生の低減、1日の平均血中グルコースレベルの低減、全1日ボーラスインスリン用量の低減、全1日基礎インスリン用量の低減、全1日インスリン用量の低減、1日の全インスリン注射回数の低減、1日の全基礎インスリン注射回数の低減、全ボーラスインスリン注射回数の低減、1食あたりの全1日ボーラスインスリン用量の低減、ある期間にわたる低血糖事象の数の低減、ある期間にわたる重度低血糖事象の数の低減など、関連する状態を治療し、血糖コントロールを改善する方法を提供する。医薬としてのGK活性化薬の使用、ならびにそのような使用のための医薬の製造も、本明細書に開示する。
1型真性糖尿病(1型糖尿病)は、膵臓におけるインスリン産生ベータ細胞の自己免疫的破壊に起因する慢性状態である。その結果、1型糖尿病患者は、血中グルコースレベルを適切に調節することを可能にするのに十分なインスリンを産生できない。したがって、1型糖尿病患者は、処置なしでは、非常に高い血中グルコースに起因する急性状態を患う可能性がある。しかし、たとえ処置を行っても、1型糖尿病患者は、依然として、急性状態(高血糖および低血糖など)を引き起こし、最終的には心臓病、脳卒中、失明(糖尿病性網膜症による)、腎不全、および四肢への血液循環不良(もはや十分な循環から利益を得ていない四肢を切断する必要が生じることがある)などの慢性状態のリスクを高める可能性がある、血中グルコースレベルの変動を経験することがある。
1型糖尿病は一般に、インスリンまたはインスリン類似体の投与によってのみ管理することができる。ここ数十年、利用可能なさまざまなインスリンの種類の増大が見られており、その中には超速効型インスリン、速効型インスリン、中間型インスリン、および持効型インスリンが含まれる。さらに、最近、インスリン投与量をリアルタイムで調整するためのポンプと組み合わせて、連続的にグルコースのモニタリングを提供する機器が市場に出てきている。インスリン非依存性糖尿病の処置に有用な多くの薬物療法は、1型糖尿病の処置において、有効性が低いか、または全くないことが示されている。なぜなら、多くの薬物療法は内因性インスリンをつくる身体能力に依存しているからである。したがって、1型糖尿病患者は内因性インスリンを産生および分泌する能力がほとんどまたは全くないため、このような治療法は1型糖尿病の処置においてほとんど役に立たない。
したがって、内因性インスリンの産生に依存することなく1型糖尿病の管理を補助することができる有効な医薬化合物を開発することが、引き続き必要とされている。
本開示は一般に、肝選択性グルコキナーゼ(GK)活性化薬およびインスリンまたはその類似体の組み合わせを使用して、1型糖尿病および関連する状態を治療する方法を提供する。驚くべきことに、肝GKにおけるGKの活性化は(膵臓または脳におけるGKに対し)、1型糖尿病患者におけるインスリン療法の有効性を改善し、血糖コントロールを改善し、および/または治療レジメンを単純化し得ることが発見された。したがって、ある
点において、インスリン投与を肝選択性GK活性化薬の投与と結び付けることにより、これらの結果を達成できることが発見された。
グルコキナーゼ(GK)は、とりわけ、グルコースからグルコース-6-リン酸へのリン酸化を促進する酵素である。脊椎動物では、GKを介したグルコースリン酸化が典型的には肝臓、膵臓、腸、および脳の細胞で起こる。これらの各器官において、GKは、グルコースセンサーとして作用し、血中グルコースレベルの上昇および/または低下に応答して代謝または細胞機能のシフトを誘発することにより、炭水化物代謝を調節する役割を果たすことができる。小分子GK活性化薬は、グルコースリン酸化速度を向上させ、それによって血中グルコース量を減少させることができるので、有用である。
処置方法
第1の観点において、本開示は、1型糖尿病の処置方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージを増加させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において全1日ボーラスインスリン用量を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において平均1日血中グルコースを低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において血中グルカゴンレベルを低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において糖化ヘモグロビンレベルを低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活
性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において低血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において高血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において糖尿病性ケトアシドーシスの発生率、持続期間または可能性を低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において糖尿病性ケトーシスの発生率、持続期間または可能性を低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1以上の代謝性ケトン(metabolic ketone)を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において体重を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスル
ファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において全1日基礎インスリン用量を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において全1日インスリン用量を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1日の全インスリン注射回数を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1日の全基礎インスリン注射回数を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1日の全ボーラスインスリン注射回数を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1食あたりの全1日ボーラスインスリン用量を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において、ある期間にわたり低血糖事象の数を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-
[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において、ある期間にわたり重度低血糖事象の数を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、血糖コントロールにおける先の改善(例えば、低血糖範囲にある時間の低減、または低血糖もしくは重度低血糖事象の数の低減)のいずれかを、被験体におけるHbA1cレベルの減少がないか、または1型糖尿病を有する被験体におけるHbA1cの増加がほんのわずかであるか(0.1%、0.2%、または0.3%)のいずれかと組み合わせて、達成するための処置の方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
組み合わせの使用
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を処置するための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージを増加させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において全1日ボーラスインスリン用量を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において平均1日血中グルコースを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において血中グルカゴンレベルを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において糖化ヘモグロビンレベルを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において低血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において高血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において糖尿病性ケトアシドーシスの発生率、持続期間または可能性を低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において糖尿病性ケトーシスの発生率、持続期間または可能性を低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1以上の代謝性ケトンを減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において体重を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において全1日基礎インスリン用量を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において全1日インスリン用量を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1日の全インスリン注射回数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1日の全基礎インスリン注射回数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1日の全ボーラスインスリン注射回数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1食あたりの全1日ボーラスインスリン用量を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において、ある期間にわたり
低血糖事象の数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において、ある期間にわたり重度低血糖事象の数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、血糖コントロールにおける先の改善(例えば、低血糖にある時間の低減、または低血糖もしくは重度低血糖事象の数の低減)のいずれかを、被験体におけるHbA1cレベルの減少がないか、または1型糖尿病を有する被験体におけるHbA1cの増加がほんのわずかであるかのいずれかと組み合わせて達成するための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
医薬の製造
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を処置するための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージを増加させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において全1日ボーラスインスリン用量を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において平均1日血中グルコースを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの
態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において血中グルカゴンレベルを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において糖化ヘモグロビンレベルを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において低血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において高血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において糖尿病性ケトアシドーシスの発生率、持続期間または可能性を低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において糖尿病性ケトーシスの発生率、持続期間または可能性を低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1以上の代謝性ケトンを減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬
の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において体重を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において全1日基礎インスリン用量を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において全1日インスリン用量を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1日の全インスリン注射回数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1日の全基礎インスリン注射回数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1日の全ボーラスインスリン注射回数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において1食あたりの全1日ボーラスインスリン用量を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供す
る。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において、ある期間にわたり低血糖事象の数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、1型糖尿病を有する被験体において、ある期間にわたり重度低血糖事象の数を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点において、本開示は、血糖コントロールにおける先の改善(例えば、低血糖にある時間の低減、または低血糖もしくは重度低血糖事象の数の低減)のいずれかを、被験体におけるHbA1cレベルの減少がないか、または1型糖尿病を有する被験体におけるHbA1cの増加がほんのわずかであるかのいずれかと組み合わせて達成するための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬の使用を提供する。そのいくつかの態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。
他の観点および態様を、上記図面、詳細な説明、および特許請求の範囲に記載する。
図1は、各被験体の血中グルコースレベルが各用量(400、800および1200mg/日のUT-1)およびベースラインで70~180mg/dLの間であった時間のパーセンテージを示す。ここで、各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の中央値を表す。 図2は、各被験体の血中グルコースレベルが各用量(400、800および1200mg/日のUT-1)およびベースラインで54~70mg/dLであった時間のパーセンテージを示す。ここで、各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の中央値を表す。 図3は、各被験体の血中グルコースレベルが各用量(400、800および1200mg/日のUT-1)およびベースラインで54mg/dL未満であった時間のパーセンテージを示す。ここで、各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の中央値を表す。 図4は、各被験体の血中グルコースレベルが各用量(400、800および1200mg/日のUT-1)およびベースラインで180mg/dLを超えていた時間のパーセンテージを示す。ここで、各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の中央値を表す。 図5は、各用量(400、800および1200mg/日のUT-1)およびベースラインでの1日あたりの平均ボーラスインスリン用量(U)を示す。ここで、各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の平均値を表す。 図6は、各用量(400、800および1200mg/日のUT-1)およびベースラインでの1日あたりの平均基礎インスリン用量(U)を示す。ここで、各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の平均値を表す。
以下の説明で、本明細書に開示される本発明のさまざまな観点および態様を列挙する。特定の態様が本発明の範囲を定義することは意図していない。むしろ、態様は、特許請求される本発明の範囲内に包含されるさまざまな組成物および方法の非限定的な例を提供する。説明は、当業者の視点から読まれるべきである。したがって、当業者に周知の情報は必ずしも包含されていない。
定義
以下の用語および語句は、本明細書で特に断らない限り、以下に示す意味を有する。本開示は、本明細書で明確に定義されていない他の用語および語句を使用することができる。かかる他の用語および語句は、当業者に対する本開示の文脈においてそれらが有するであろう意味を有するものとする。いくつかの例では、用語または語句が単数形または複数形で定義され得る。そのような場合、単数形の任意の用語は、反対のことが明示的に示されない限り、その複数の対応物を包含することができ、その逆もまた同様であることが理解される。
本明細書で使用される場合、単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その
」は、文脈が明確にそわないことを示さない限り、複数の指示対象を包含する。例えば、「置換基」への言及は単一の置換基ならびに2以上の置換基を包含する、などである。
本明細書で使用される場合、「例えば」、「例として」、「など」、または「を含む」は、より一般的な対象をさらに明確にする例を導入することを意味する。特に明示的に示されない限り、そのような例は、本開示において例示される態様を理解するための補助としてのみ提供され、いかなる様式においても限定することを意味しない。また、これらの語句は、開示された態様に対するいかなる種類の優先傾向も示さない。
本明細書で使用される場合、「投与する」または「投与すること」は、導入する、例えば、化合物または組成物を被験体に導入することを意味する。この用語は任意の特定の送達様式に限定されず、例えば、皮下送達、静脈内送達、筋肉内送達、槽内送達、注入技術による送達、経皮送達、経口送達、経鼻送達、および経直腸送達を包含することができる。さらに、送達の様式に応じて、投与は、例えば、医療専門家(例えば、医師、看護師など)、薬剤師、または被験体(例えば、自己投与)を含むさまざまな個人によって、実施されることができる。
本明細書で使用される場合、「処置する」または「処置すること」または「処置」は、以下の1以上をさすことができる:疾患、障害または状態の進行の遅延;疾患、障害または状態の制御;疾患、障害または状態に特徴的な1以上の症状の緩和;あるいは、疾患、障害または状態およびその特徴的症状の性質に応じて、疾患、障害もしくは状態、またはその特徴的症状の再発の遅延。
本明細書で使用される場合、「被験体」は、任意の哺乳類、例えば、限定されるものではないが、ヒト、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ならびにチンパンジー、ゴリラ、およびアカゲザルなどの霊長類をさす。いくつかの態様において、「被験体」はヒトである。いくつかのこのような態様において、「被験体」は、疾患、障害、または状態に特徴的な1以上の症状を示すヒトである。「被験体」という用語は、病院、診療所、または研究施設に関して特定のステータスを有する(例えば、入院患者、研
究参加者など)ことを必要としない。
本明細書で使用される場合、「血中グルコースレベル」、「血糖値」、「血漿グルコースレベル」および「血糖濃度」という用語は、被験体の血液中に存在するグルコースの量をさし、これらの用語は、互換可能に用いることができる。血中グルコースレベルは、典型的にはmg/dLまたはmmol/Lの単位で測定される。
本明細書で使用される場合、「代謝性ケトン」という用語は、肝酵素などによる脂肪酸の代謝によって産生される任意の化合物をさし、アセト酢酸(AcAc)、ベータ-ヒドロキシ酪酸(BHB)、およびアセトンを包含するが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「低血糖」という用語は、被験体の血中グルコースレベルが正常レベル未満であることをさす。ヒトでは、低血糖は70mg/dL未満の血中グルコースレベルと定義することができる。一態様において、ヒトにおける低血糖は、70mg/dL未満で54mg/dL以上の血糖グルコースレベルである。
本明細書で使用される場合、「重度低血糖」という用語は、被験体の血中グルコースレベルが正常レベルを著しく下回ることをさす。ヒトでは、重度低血糖は、54mg/dL未満の血中グルコースレベルと定義することができる。
本明細書で使用される場合、「低血糖事象」という用語は、ある期間にわたり、被験体の血中グルコースレベルが正常レベル未満であることをさす。一態様において、低血糖事象は、血糖自己測定(SMBG)による血中グルコースレベルの単一測定が正常値を下回る時に見いだされる可能性がある。血中グルコースレベルを連続的にモニタリングする他の態様において、低血糖事象は、血中グルコースレベルが少なくとも1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、15、20、25、30、60、または120分間、連続的に正常値を下回るような期間にわたって見いだされる可能性がある。一態様では、ヒトにおいて、低血糖事象は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、70mg/dL未満の血中グルコースレベルと定義することができる。他の態様では、ヒトにおいて、低血糖事象は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、70mg/dL未満で54mg/dL以上である血中グルコースレベルと定義することができる。低血糖事象の終了は、被験体の血中グルコースレベルがある期間にわたり連続的に閾値を超えて上昇した後に、見いだされる可能性がある。例えば、血中グルコースレベルは、低血糖事象の終了を示すために、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、15、20、25、30、60、または120分間、閾値を連続的に超える必要があり得る。一態様では、ヒトにおいて、低血糖事象の終了は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、70mg/dLを超える血中グルコースレベルと定義することができる。
本明細書で使用される場合、「重度低血糖事象」という用語は、ある期間にわたり、被験体の血中グルコースレベルが正常レベルを著しく下回ることをさす。一態様において、重度低血糖事象は、自己モニタリング血中グルコース(SMBG)による血中グルコースレベルの単一測定が正常値を著しく下回る時に見いだされる可能性がある。血中グルコースレベルを連続的にモニタリングする他の態様において、重度低血糖事象は、血中グルコースレベルが少なくとも1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、15、20、25、30、60、または120分間、連続的に正常値を下回るような期間にわたって見いだされる可能性がある。一態様では、ヒトにおいて、重度低血糖事象は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、54mg/dL未満の血中グルコースレベルと定義することができる。重度低血糖事象の終了は、被験体の血中グルコースレベルが、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、連続的に閾値を超えて上昇した後に見いだされる可能性がある。例えば、血中グルコースレベルは、低血糖事象の終了を示すために、少
なくとも1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、15、20、25、30、60、または120分間、閾値を連続的に超える必要があり得る。一態様では、ヒトにおいて、重度低血糖事象の終了は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、54mg/dL以上の血中グルコースレベルとして定義することができる。
本明細書で使用される場合、「高血糖」という用語は、被験体の血中グルコースレベルが正常レベルを超えていることをいう。ヒトでは、高血糖は180mg/dLを超える血中グルコースレベルと定義することができる。一態様において、ヒトにおける高血糖は、180mg/dLを超え250mg/dL以下の血中グルコースレベルである。
本明細書で使用される場合、「重度高血糖」という用語は、被験体の血中グルコースレベルが正常レベルを著しく上回ることをさす。ヒトでは、重度高血糖は、250mg/dLを超える血中グルコースレベルと定義することができる。
本明細書で使用される場合、「高血糖事象」という用語は、ある期間にわたり、被験体の血中グルコースレベルが正常レベルを上回ることをさす。一態様において、高血糖事象は、自己モニタリング血中グルコース(SMBG)による血中グルコースレベルの単一測定が正常値を上回る時に見いだされる可能性がある。血中グルコースレベルを連続的にモニタリングする他の態様において、高血糖事象は、血中グルコースレベルが少なくとも1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、15、20、25、30、60、または120分間、連続的に正常値を上回るような期間にわたって見いだされる可能性がある。一態様では、ヒトにおいて、高血糖事象は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、180mg/dLを上回る血中グルコースレベルと定義することができる。他の態様では、ヒトにおいて、高血糖事象は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、180mg/dLを超え250mg/dL以下である血中グルコースレベルと定義することができる。高血糖事象の終了は、被験体の血中グルコースレベルがある期間にわたり連続的に閾値未満に低下した後に、見いだされる可能性がある。例えば、血中グルコースレベルは、高血糖事象の終了を示すために、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、15、20、25、30、60、または120分間、閾値を連続的に下回る必要があり得る。一態様では、ヒトにおいて、高血糖事象の終了は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、180mg/dL未満の血中グルコースレベルと定義することができる。
本明細書で使用される場合、「重度高血糖事象」という用語は、ある期間にわたり、被験体の血中グルコースレベルが正常レベルを著しく上回ることをさす。一態様において、重度高血糖事象は、自己モニタリング血中グルコース(SMBG)による血中グルコースレベルの単一測定が正常値を著しく上回る時に見いだされる可能性がある。血中グルコースレベルを連続的にモニタリングする他の態様において、重度高血糖事象は、血中グルコースレベルが少なくとも1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、15、20、25、30、60、または120分間、連続的に正常値を上回るような期間にわたって見いだされる可能性がある。一態様では、ヒトにおいて、重度高血糖事象は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、250mg/dLを上回る血中グルコースレベルと定義することができる。重度高血糖事象の終了は、被験体の血中グルコースレベルが、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、連続的に閾値未満に低下した後に見いだされる可能性がある。例えば、血中グルコースレベルは、高血糖事象の終了を示すために、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、9、10、12、15、20、25、30、60、または120分間、閾値を連続的に下回る必要があり得る。一態様では、ヒトにおいて、重度高血糖事象の終了は、ある期間にわたり、または単一のSMBG測定で、250mg/dL以下の血中グルコースレベルと定義することができる。
本明細書で使用される場合、「ボーラスインスリン用量」という用語は、食後の血中グルコースレベルを管理下に維持するために、食事時間の直前もしくは直後またはほぼ食事時間に被験体に特定的に投与されるインスリン用量である。ボーラスインスリン用量は速やかに作用すべきであり、したがって、速効型インスリン、超速効型インスリン、またはこれらの組み合わせが、ボーラスインスリン用量に用いられることが多い。
本明細書で使用される場合、「基礎インスリン用量」という用語は、食間または睡眠時間中のような空腹時の間に血中グルコースレベルを許容しうる範囲内に維持するために、被験体に投与されるインスリン用量である。基礎インスリン用量は1日1回または2回投与されることが多いが、より頻回に投与してもよい。基礎インスリン用量は比較的長期間(数時間など)にわたって作用する必要があり、したがって、基礎インスリン用量はしばしば、持効型インスリン、中間型インスリン、または持効型および中間型インスリンの混合物を含む。
本明細書で使用される場合、「ベースライン」という用語は、処置前の期間、およびその処置前の期間中に測定される項目の関連するレベルまたは値をさす。一態様において、処置前期間は、処置前の1日、2日、3日、4日、5日、6日、またはそれ以上の連続期間であることができる。処置前期間は処置が始まる直前に終了することができ、または、処置前期間は、処置が始まる少なくとも1日、2日、3日またはそれ以上前に終了する連続期間であることができる。
本明細書で使用される場合、「医薬組成物」という用語は、哺乳類宿主に、例えば、経口的、局所的、非経口的、吸入スプレーによって、または経直腸的に、従来の非毒性キャリヤー、希釈剤、アジュバント、ビヒクルなどを含有する単位剤形の状態で投与することができる組成物を示すために使用される。本明細書で使用される場合、「非経口」という用語は、皮下注射、静脈内、筋肉内、槽内注射、または注入技術を包含する。
本明細書で使用される場合、「医薬的に許容しうる塩」という用語は、一般に、遊離塩基を適切な有機もしくは無機酸と反応させることによって、または酸を適切な有機もしくは無機塩基と反応させることによって調製される化合物の塩をさす。代表的な塩としては、以下の塩が挙げられる:酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩(estolate)、エシル酸塩(esylate)、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩
、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩(glycollylarsanilate)、ヘキシルレゾル
シン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、マレイン酸一カリウム、ムチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N-メチルグルカミン、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、カリウム、サリチル酸塩、ナトリウム、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオダイド、トリメチルアンモニウム、および吉草酸塩。-COOHのような酸性置換基が存在する場合、剤形として使用するために、アンモニウム、モルホリニウム、ナトリウム、カリウム、バリウム、カルシウム塩などを形成することができる。アミノまたは塩基性ヘテロアリールなどの塩基性基、例えばピリジルが存在する場合、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、トリフルオロ酢酸塩、トリクロロ酢酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、ピルビン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、ケイ皮酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ピクリン酸塩などのような酸性塩を形成することができる。特定の態様において、GK活性化薬
は酸性塩酸塩の形態にある。他の態様において、GK活性化薬は遊離酸の形態にある。
本明細書で使用される場合、単位「mg/kg」という用語は、被験体の質量(kgで測定される)あたりの被験体に投与される化合物の質量(mgで測定される)をさす。例えば、「被験体に1.0mg/kgを毎日投与すること」は、170kgの質量を有する被験体に170mgを毎日投与することをさす。
本明細書で使用される場合、「混合する」または「混合した」または「混合物」は、広義には、2以上の組成物を任意に組み合わせることをさす。2以上の組成物が同じ物理的状態を有する必要はない。したがって、固体を液体と「混合」して、例えば、スラリー、懸濁液または溶液を形成することができる。さらに、これらの用語は、組成物のいかなる程度の均質性または均一性も必要としない。このような「混合物」は、均質もしくは不均質であることができ、または均一もしくは不均一であることができる。さらに、この用語は、混合を実施するために、工業用ミキサーのような任意の特定の装置の使用を必要としない。
本明細書で使用される場合、「所望により」は、続いて記載される事象(1以上)が起こっても起こらなくてもよいことを意味する。いくつかの態様では、所望による事象は起こらない。他のいくつかの態様では、所望による事象が1回以上起こる。
本明細書で使用される場合、「含む」または「含む(単数形)」または「含んでいる」または「で構成される」は、開いている群をさし、これは、該群が、明示的に列挙されたものに加えて追加的メンバーを包含することができることを意味する。例えば、「Aを含む」という語句は、Aは存在しなければならないが、他のメンバーも存在することができることを意味する。「包含する」、「有する」および「から構成される」およびそれらの文法的変形は、同じ意味を有する。対照的に、「からなる」または「からなる(単数形)」または「からなっている」は、閉じている群をさす。例えば、「Aからなる」という語句は、A、そしてAのみが存在することを意味する。
本明細書で使用される場合、「または」は、そのもっとも広い合理的な解釈が与えられるべきであり、いずれか/または構造に限定されるべきではない。したがって、「AまたはBを含む」という語句は、Aは存在することができるがBは存在することができない、または、Bは存在するがAは存在しない、または、AおよびBが両方とも存在することを意味する。さらに、例えば、Aが複数のメンバー、例えば、AおよびAを有することができるクラスを定義する場合、そのクラスの1以上のメンバーが同時に存在することができる。
本明細書で使用される場合、「GK活性化薬」は、ヒトなどの被験体において、GKを、被験体中の化合物またはその代謝産物の存在に直接的または間接的に応答して活性化する化合物である。WO2005/066145には、GK活性化薬である化合物の非限定的なリストが提供されている。さらに、GK活性化薬は、GKが存在する場所であればどこでもGKを活性化することができるが、特定の系や器官でGKを選択的に活性化することができるものもある。血中グルコースレベルの低下の処置の場合、一般的に膵臓および/または肝臓におけるGK活性化に関与する。GK活性化薬が肝選択性GK活性化薬である場合、GK活性化薬は、グルコースに応答した膵臓(ベータ細胞)によるインスリン分泌の実質的な増加を誘発しない用量(例えば、グルコースに応答した膵臓によるインスリン分泌の25%未満の増加、または15%未満の増加、または10%未満の増加、または5%未満の増加、または3%未満の増加)、あるいは、脳またはCNSなど他の系または器官におけるGK活性の実質的な増加を誘発しない用量で、肝臓(肝細胞)におけるグルコース利用を直接または間接的に増加させる。いくつかの態様において、肝臓選択性GK
活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうる医薬的に許容しうるその塩である。
他の用語は、この従属的段落に包含されていなくても、本解説の他の部分で定義される。
GK活性化薬とインスリンの組み合わせ
上記観点の1以上において、本開示は、GK活性化薬(または、いくつかの態様において、肝選択性GK活性化薬)を、それを必要とする被験体に投与する方法を提供する。一般に、このような方法は、それを必要とする被験体に、インスリンまたはその類似体と組み合わせてGK活性化薬を投与することを包含する。
任意の適切なGK活性化薬または肝選択性GK活性化薬を使用することができる。いくつかの態様において、肝選択性GK活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である。他のいくつかの態様において、肝選択性GK活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸である。他のいくつかの態様において、肝選択性GK活性化薬は、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸の医薬的に許容しうる塩である。
GK活性化薬は、皮下送達、静脈内送達、筋肉内送達、槽内送達、注入技術による送達、経皮送達、経口送達、経鼻送達、および経直腸送達を包含する任意の適した方法で投与することができる。上記態様のいずれかのいくつかの態様において、投与は、肝選択性GK活性化薬を経口的に投与することを含む。適した経口剤形については、以下でさらに詳細に記載する。
肝選択性GK活性化薬は、インスリンまたはその類似体と組み合わせて投与される。この文脈において、「と組み合わせて」は、薬物が同じスケジュールで、または共通の剤形の一部として投与されることを、必ずしも意味しない。場合によっては、これらの投薬は1日1回または週1回の投薬であることができ、異なる手段で投与することができる。
インスリン
インスリンまたはその類似体は、任意の適した手段、例えば、限定されるものではないが、経口投与(腸または肺を介する)、皮下投与(連続皮下インスリン注入など)、注射による投与で、投与することができる。他のいくつかの態様において、インスリンまたはその類似体は、皮下投与または注射による投与によって投与される。他の態様において、インスリンまたはその類似体は、2つの異なる経路によって投与される。
任意の適した形態のインスリンまたはその類似体を使用することができる。これらとしては、限定されるものではないが、超速効型インスリン、規則的(regular-)または速効型インスリン、中間型インスリン、および持効型インスリンが挙げられる。超速効型インスリンは一般に、皮下注射した場合、注射の約15分後に血流に到達し、2~4時間有効である。超速効型インスリンのタイプとしては、インスリングルリジン(Apidra)、インスリンリスプロ(Humalog)、およびインスリンアスパルト(NovoLog)が挙げられる。規則的または速効型インスリンは一般に、皮下注射した場合、注射後30分以内に血流に到達し、約3~6時間有効である。規則的または速効型インスリンのタイプとしては、ヒューマリンR、ノボリンRが挙げられる。中間型インスリンは一般に、
皮下注射した場合、注射の約2~4時間後に血流に到達し、約12~18時間有効である。中間型インスリンのタイプとしては、NPH(ヒューマリンN、ノボリンN)が挙げられる。持効型インスリンは一般に、皮下注射した場合、注射後数時間で血流に到達し、24時間にわたって有効である。持効型インスリンのタイプとしては、インスリンデテミル(Levemir)およびインスリングラルギン(Lantus)が挙げられる。特定の態様において、投与は、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を、インスリン、例えば、超速効型インスリン、速効型インスリン、中間型インスリン、持効型インスリン、またはインスリンの組み合わせと組み合わせて投与することを含む。いくつかの態様において、投与されるインスリンの組み合わせは、超速効型および速効型インスリンを含むことができる。他の態様において、投与されるインスリンの組み合わせは、中間型インスリンおよび持効型インスリンを含むことができる。他の態様において、投与されるインスリンの組合せは、2、3、または4つのタイプのインスリンの任意の組合せを含むことができる。他のいくつかの態様において、投与は、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を、インスリンリスプロ、インスリンアスパルト、インスリングルリジン、イソフェンインスリン、インスリン亜鉛、インスリングラルギン、インスリンデテミル、またはそれらの任意の組み合わせと組み合わせて、投与することを含む。
被験体
開示された方法は、ヒト、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ならびにチンパンジー、ゴリラ、およびアカゲザルなどの霊長類を含む任意の適した被験体で実施することができる。いくつかの態様において、被験体はヒトである。
本明細書に開示される方法において、被験体は、処置の投与を必要とする被験体である。いくつかの態様において、これは、以下の症状の1以上を示す被験体を包含する:(i)空腹時血中グルコースレベルが100mg/dLを超えるか、または110mg/dLを超えるか、または100もしくは110mg/mLを超え125mg/dL未満である;(ii) 食後2時間での血漿グルコースレベルが140mg/dLを超えるか、また
は食後3時間での血漿グルコースレベルが140mg/dLを超える;(iv)5.7%、6.5%、7.0%、7.5%、または8.0%以上のHbA1c値を有する;または(v)2以上の膵島抗体の持続的存在。
被験体の必要性の性質は、治療目標に依存する。上記態様のいずれかのいくつかの態様において、被験体は、その血液中に高レベルの糖化ヘモグロビン、例えば、その血液中に高レベルのHbA1cを示す。いくつかのそのような態様において、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の投与は、被験体の糖化ヘモグロビンレベル、例えば被験体のHbA1cレベルを低下させるために実施される。いくつかの態様において、血糖コントロールの他の尺度(例えば、低血糖範囲にある時間の低減または低血糖もしくは重度低血糖事象の数の低減)は、HbA1cの減少と組み合わせて、またはHbA1cレベルのいかなる減少も伴わずに、またはHbA1cレベルのわずかな増加と組み合わせて、達成される。
他のいくつかの態様において、被験体は、1型糖尿病と一致する1以上の症状を示す。いくつかのこのような態様において、肝選択性GK活性化薬をインスリンまたは類似体と組み合わせて投与することは、1型糖尿病を処置するために行われる(それに関連する症状の1以上を処置することを含む)。他のいくつかの態様において、被験体は、体重増加、またはいくつかの場合には肥満を有する。いくつかのこのような態様において、肝選択性GK活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することは、体重を減少させるために行われる。他のいくつかの態様において、被験体は、標的血中グルコース範囲外(例えば、低血糖範囲または高血糖範囲内)にある時間のパーセンテージがより高
いなど、血糖コントロール不良と一致する1以上の症状を示す。いくつかのそのような態様において、肝選択性GK活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することは、標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージを増加させるために、高血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させるために、低血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させるために、またはある期間にわたって低血糖または重度低血糖事象の数を減少させるために実施される。したがって、いくつかのそのような態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することは、ボーラスインスリン用量(単数または複数)、1食あたりのボーラスインスリン用量、基礎インスリン用量(単数または複数)、またはある期間にわたる全インスリン用量を減少させるために実施される。いくつかの態様において、被験体は、上昇した平均1日血中グルコースレベルを示す。したがって、いくつかのそのような態様において、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することは、平均1日血中グルコースレベルを低下させるために行われる。いくつかの態様において、被験体は、糖尿病性ケトアシドーシスの増大したリスクを経験する。したがって、いくつかの態様では、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することは、ケトアシドーシスの発生率、持続時間、または可能性を低下させるために行われる。
GK活性化薬の用量
肝選択性GK活性化薬の任意の適した用量および投与スケジュールを使用することができる。いくつかの態様において、本明細書に開示される方法は、1日1~30mg/kgの肝選択性GK活性化薬を投与することを含む。これらの量は、1日を通して任意の適切なレジメンで投与することができる。いくつかの態様において、投与は、肝選択性GK活性化薬を、1日1回、1日2回、1日3回などのように、1日に1回以上投与することを含む。他のいくつかのそのような態様において、投与は、肝選択性GK活性化薬を1日2回投与することを含む。投与は、食物の有無にかかわらず行うことができる。投与が、肝選択性GK活性化薬を1日に1回以上投与することを含むいくつかの態様において、1回以上のうちの少なくとも1回は食物を伴う。いくつかのそのような態様において、投与は、肝選択性GK活性化薬を食物と一緒に1日2回投与することを含む。いくつかの態様において、2回以上の1日用量は、等量の肝選択性GK活性化薬を含有する。他の態様において、該方法は、1~30mg/kgの肝選択性GK活性化薬を1日おきに、または3日ごとに、または4日ごとに、または5日ごとに、6日ごとに、投与することを包含する。単回投与剤形は、1~75mg、75~100mg、75~150mg、100~150mg、125~175mg、150~200mg、175~225mg、200~250mg、225~275mg、250~300mg、275~325mg、300~350mg、325~375mg、350~400mg、375~425mg、400~450mg、425~475mg、450~500mg、475~525mg、500~550mg、525~575mg、550~600mg、575~625mg、600~650mg、625~675mg、675~725mg、700~750mg、725~800mg、または775~825mgの肝選択性GK活性化薬を含むことができる。他の態様において、肝選択性は、被験体に、100mg/日~2000mg/日、または200mg/日~1500mg/日、または400mg/日~1200mg/日、または500mg/日~1200mg/日、または800mg/日~1200mg/日の範囲の量で、1回以上の用量で投与される。
本明細書に開示される方法の持続時間は、処置目標に応じて、任意の適切な期間にわたって実施することができる。1型糖尿病およびその関連障害は慢性状態であるため、投与は、いくつかの態様において、無期限に、例えば数年以上にわたり実施することができる。いくつかの態様において、投与は、肝選択性GK活性化薬を、1週間以上、または2週間以上、または3週間以上、または6週間以上、または9週間以上、または12週間以上
の期間にわたり投与することを含む。
インスリンまたはその類似体の投与は、任意の適切な方法を用いて実施することができる。例えば、いくつかの態様において、インスリンまたはその類似体は持続グルコースモニタリングと併せて投与され、その結果、インスリンまたはその類似体は、グルコースレベルに応じて随時投与される。
他の抗糖尿病薬
上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、肝選択性GK活性化薬およびインスリンまたはその類似体は、1以上の他の抗糖尿病薬と同時投与することもできる。この文脈において、「同時投与」という用語は、必ずしも、抗糖尿病薬を肝選択性GK活性化薬またはインスリンもしくはその類似体と同じスケジュールで投与することを意味していない。結局、場合によっては、これらの投薬は、1日1回または週1回の投薬であることができる。したがって、この文脈において、「同時投与」という用語は、肝選択性GK活性化薬の投与時に、1以上の他の抗糖尿病薬が被験体の血液中にゼロでない濃度を有するような方法で、薬剤を投与することをさす。いくつかの態様において、肝選択性GK活性化薬および1以上の抗糖尿病薬は、経口投与のための錠剤またはカプセル剤などの同一剤形に製剤化される。他の態様では、それらは別々に製剤化され、それぞれの剤形に適した手段で投与される。
任意の適した抗糖尿病剤を使用することができる。例えば、いくつかの態様において、1以上の抗糖尿病剤は、ビグアニド(メトホルミン、フェンホルミン、およびブホルミンを含む)、チアゾリジンジオン(ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、およびトログリタゾンを含む)、スルホニル尿素(トルブタミド、アセトヘキサミド、トラザミド、クロルプロパミド、グリピジド、グリベンクラミド、グリメピリド、グリクラジド、グリクロピラミド、およびグリキドンを含む)、メグリチニド(レパグリニドおよびナテグリニドを含む)、アルファ-グルコシダーゼ阻害薬(ミグリトール、アカルボース、およびボグリボースを含む)、グルカゴン様ペプチド類似体およびアゴニスト(エキセナチド、リラグルチド、セマグルチド、タスポグルチド、リキシセナチド、アルビグルチド(albuglutide)
、およびデュラグルチドを含む)、胃抑制ペプチド類似体、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害薬(ビルダグリプチン、シタグリプチン、サキサグリプチン、リナグリプチン、アログリプチン、セプタグリプチン、テネリグリプチン、およびゲミグリプチンを含む)、アミリンアゴニスト類似体、ナトリウム/グルコース共輸送体阻害薬(SGLT1およびSGLT2二重阻害薬または選択的SGLT2阻害薬など)、ならびにグルカゴン様ペプチド(GLP)類似体およびアゴニスト、からなる群より選択される。いくつかのそのような態様において、1以上の抗糖尿病薬はメトホルミンである。他のそのような態様において、1以上の抗糖尿病薬はナトリウム/グルコース共輸送体阻害薬、例えば、ソタグリフロジン、エンパグリフロジン、ダパグリフロジン、カナグリフロジン、またはエルツグリフロジンである。
メトホルミンを肝選択性GK活性化薬と組み合わせて同時投与する態様において、同時投与は、1日1~30mg/kgのメトホルミンを被験体に経口的に同時投与するか、または1日1mg~2500mgのメトホルミンを被験体に同時投与することを含む。この同時投与は、任意の適切な投与量で行うことができる。いくつかの態様において、同時投与は、メトホルミンを、1日1回、1日2回、1日3回、1日4回など、1日に1回以上同時投与することを含む。いくつかのそのような態様において、同時投与は、メトホルミンを1日2回同時投与することを含む。このような他のいくつかの態様において、同時投与は、メトホルミンを1日2回、食物と一緒に同時投与することを含む。いくつかの態様において、2回以上の1日用量は、等量のメトホルミンを含有する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、メトホルミンの同時投与は、それを必要とす
る被験体に、1日1~25mg/kgのメトホルミンを投与することを含む。そのような他のいくつかの態様において、メトホルミンの同時投与は、それを必要とするヒト被験体に、1日100~2000mgのメトホルミンを同時投与することを含む。
SGLT阻害薬を肝選択性GK活性化薬と同時投与するそのような他のいくつかの態様において、同時投与は、1日用量のSGLT阻害薬を、SGLT阻害薬のための関連する製品挿入物(product insert)上に示されている1日用量以下で提供して、経口投与することを含む。
糖化ヘモグロビンを低下させるための使用
上記方法は、一般的な方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、被験体における糖化ヘモグロビンレベルを低下させる方法である。他のいくつかのそのような態様において、糖化ヘモグロビンレベルを低下させることは、被験体におけるHbA1cレベルを低下させることを含む。例えば、いくつかの態様において、糖化ヘモグロビンレベルを低下させることは、被験体におけるHbA1cレベルを、少なくとも0.1%の絶対量、少なくとも0.3%の絶対量、または少なくとも0.5%の絶対量、または少なくとも0.7%の絶対量、または少なくとも0.9%の絶対量、または少なくとも1.0%の絶対量だけ低下させることを含み、ここで、HbA1cレベルは、National Glycohemoglobin Standardization Program(NGSP)プロトコルに従ってパーセンテージとして測定される。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って、被験体における上昇した糖化ヘモグロビンレベルを低下させる際に使用するための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、被験体における上昇した糖化ヘモグロビンレベルを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
本明細書中の他の態様において、改善された血糖コントロールの尺度の達成は、HbA1cレベルのいかなる低下も伴わず、またはHbA1cレベルの増加さえ伴って、達成することができる。
糖尿病の処置のための使用
上記方法は、一般的な方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、1型糖尿病の処置方法である。上記観点および態様のいずれかの他の態様において、該方法は、被験体における2型糖尿病の処置方法であって、他の抗糖尿病薬の有無にかかわらずインスリンを用いて血中グルコースレベルを調節する方法である。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って1型糖尿病を処置するための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、1型糖尿病を処置するための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従った他の抗糖尿病薬の有無にかかわらず血中グルコースレベルを調節するためにインスリンも用いている被験体において、2型糖尿病を処置するための、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、他の抗糖尿病薬の有無にかかわらず血中グルコースレベルを調節するためにインスリンも用いている被験体において、2型糖尿病を処置するための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝臓選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
体重を減少させるための使用
上記方法は、一般的な方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、体重を減少させる方法である。他のいくつかのそのような態様において、該方法は、上昇したボディ・マス指数(BMI)レベルを有する被験体のBMIを、少なくとも0.5、または少なくとも1.0、または少なくとも1.5、または少なくとも2.0の絶対量だけ低下させることを含む。他の態様では、被験体の体重を、少なくとも0.1、または0.2、または0.3、または0.4、または0.5、または0.6、または0.7、または0.8、または0.9、または1.0、または1.5、または2.0kg減少させることができる。他の態様において、被験体のBMIまたは体重は、1、2、3、4、5、6、7、または8週間(1以上)、または3、4、5、または6カ月の期間にわたって減少する。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれか従って体重を減少させる際の、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、体重を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
血糖コントロールを改善するための使用
上記方法は、一般的な方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、血糖コントロールを改善する方法である。
いくつかの態様において、該方法は、標的血中グルコース範囲にある時間、すなわち、ヒトの場合は単位時間当たり70mg/dL~180mg/dLの範囲内にある時間のパーセンテージを増加させる方法である。いくつかのそのような態様において、該方法は、標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージを、ベースライン(インスリンまたはその類似体のみの投与など)に対する、ある期間にわたり標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの絶対差に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも14%の絶対パーセンテージだけ増加させることを含む。
他の態様において、該方法は、80~130mg/dLの血中グルコース範囲にある食間(例えば、前の食事の2時間後および次の食事の直前)の時間のパーセンテージを増加させる方法である。(食前の範囲)。他の態様において、該方法は、180mg/dL以下の血中グルコースレベルにある、食事の開始後および食事の2時間後に終了する時間のパーセンテージを増加させる方法である。これらの方法における時間の増加のパーセンテージは、ベースライン(インスリンまたはその類似体のみの投与など)に対する、標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの差に基づき、少なくとも1%、少なくと
も2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも14%の絶対パーセンテージであることができる。
いくつかの態様において、該方法は、低血糖範囲または重度低血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させる方法である。いくつかのそのような態様において、該方法は、低血糖範囲または重度低血糖範囲にある時間のパーセンテージを、ベースライン(インスリンまたはその類似体のみの投与など)に対する、ある期間にわたり標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの絶対差に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも14%の絶対パーセンテージだけ低下させることを含む。
いくつかの態様において、該方法は、高血糖範囲または重度高血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させる方法である。いくつかのそのような態様において、該方法は、高血糖範囲または重度高血糖範囲にある時間のパーセンテージを、ベースライン(インスリンまたはその類似体のみの投与など)に対する標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの絶対差に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも14%の絶対パーセンテージだけ低下させることを含む。
いくつかの態様において、該方法は、ある期間にわたって低血糖事象または重度低血糖事象の数を減少させる方法である。被験体がCGMを使用しているいくつかのそのような態様において、該方法は、ある期間にわたり低血糖事象または重度低血糖事象の数を、少なくとも1事象または2事象の絶対量だけ減少させることを含む。被験体がSMBGを使用している他のそのような態様において、該方法は、ある期間にわたり低血糖事象または重度低血糖事象の数を、少なくとも1事象、2事象、10事象、20事象、30事象、50事象、70事象の絶対量だけ減少させることを含む。いくつかの態様において、期間は、1日、2日、3日、4日、5日、6日、または7日であることができる。
他の態様において、該方法は、ある期間にわたって高血糖事象または重度高血糖事象の数を減少させることを含む。被験体がCGMを使用しているいくつかのそのような態様において、該方法は、ある期間にわたり高血糖事象または重度高血糖事象の数を、少なくとも1事象または2事象の絶対量だけ減少させることを含む。被験体がSMBGを使用している他のそのような態様において、該方法は、ある期間にわたり高血糖事象または重度高血糖事象の数を、少なくとも1事象、2事象、10事象、20事象、30事象、50事象、70事象の絶対量だけ減少させることを含む。いくつかの態様において、期間は、1日、または2日、3日、4日、5日、6日、または7日である。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って、標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの増加、低血糖範囲にある時間のパーセンテージの低減、高血糖範囲にある時間のパーセンテージの低減、重度低血糖範囲にある時間の低減、高血糖事象の数の低減、または重度低血糖事象の数の低減における、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの増加、低血糖範囲にある時間のパーセンテージの低減、高血糖範囲にある時間のパーセンテージの低減、重度低血糖範囲にある時間の低減、高血糖事象の数の低減、または重度低血糖事象の数の低減において、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択
性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
インスリン用量を減少させるための使用
上記方法は、一般的な方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、被験体に対するインスリン(またはその類似体)用量を、例えば、用量ごと、日ごと、または週ごと、または他の期間ベースで、減少させる方法である。他のいくつかのそのような態様において、該方法は、インスリン(またはその類似体)用量を、ベースラインインスリン(またはその類似体)用量(インスリンまたはその類似体のみでの処置など)に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、もしくは少なくとも25%、または、少なくとも1単位、2単位、3単位、4単位、5単位、6単位、7単位、8単位、9単位、もしくは10単位の絶対量だけ減少させることを含む。
全1日ボーラスインスリン用量を減少させるための使用
いくつかの態様において、該方法は、全1日ボーラスインスリン用量を減少させる方法である。いくつかのそのような態様において、該方法は、全1日ボーラスインスリン(またはその類似体)用量を、ベースライン全1日ボーラスインスリン(またはその類似体)用量(インスリンまたはその類似体のみでの処置など)に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、もしくは少なくとも25%、または、少なくとも1単位、2単位、3単位、4単位、5単位、6単位、7単位、8単位、9単位、もしくは10単位の絶対量だけ減少させることを含む。
全1日基礎インスリン用量を減少させるための使用
いくつかの態様において、該方法は、全1日基礎インスリン用量を減少させる方法である。いくつかのそのような態様において、該方法は、全1日基礎インスリン(またはその類似体)用量を、ベースライン全1日基礎インスリン(またはその類似体)用量(インスリンまたはその類似体のみでの処置など)に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、もしくは少なくとも25%、または、少なくとも1単位、2単位、3単位、4単位、5単位、6単位、7単位、8単位、9単位、もしくは10単位の絶対量だけ減少させることを含む。
全1日インスリン用量を減少させるための使用
いくつかの態様において、該方法は、全1日インスリン用量を減少させる方法である。いくつかのそのような態様において、該方法は、全1日インスリン(またはその類似体)用量を、ベースライン全1日インスリン(またはその類似体)用量(インスリンまたはその類似体のみでの処置など)に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、もしくは少なくとも25%、または、少なくとも1単位、2単位、3単位、4単位、5単位、6単位、7単位、8単位、9単位、もしくは10単位の絶対量だけ減少させることを含む。
インスリン注射の回数または用量を減少させるための使用
いくつかの態様において、該方法は、ある期間にわたるインスリン注射回数を減少させる方法であり、その期間は、1日、1週間または1カ月であることができる。いくつかの態様では、全インスリン注射回数を、1回、2回、3回またはそれより多く減少させることができる。他の態様において、該方法は、1日基礎インスリン注射回数を減少させる方
法であり、注射回数を、1回、2回、3回またはそれより多く減少させることができる。他の態様において、該方法は、1日ボーラスインスリン注射回数を減少させる方法であり、注射回数を、1回、2回、3回またはそれより多く減少させることができる。他の態様において、1日あたりのインスリン注射回数は、1回または2回または3回以下である。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って、インスリン用量または注射の低減における、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、インスリン用量または注射を減少させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
平均1日血中グルコースを減少させるための使用
上記方法は一般的方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、平均1日血中グルコースレベルを低下させる方法である。他のいくつかのそのような態様において、該方法は、平均1日血中グルコースレベルを、ベースライン処置(インスリンまたはその類似体のみ使用など)に対し、少なくとも5mg/dL、または少なくとも7mg/dL、または少なくとも10mg/dL、または少なくとも15mg/dL、または少なくとも20mg/dL、または少なくとも25mg/dL、または少なくとも30mg/dL、または少なくとも35mg/dL低下させることを含む。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って、平均1日血中グルコースレベルの低減における、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、平均1日血中グルコースレベルを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
グルカゴンレベルを低下させるための使用
グルカゴンは、膵臓のアルファ細胞によって産生されるポリペプチドホルモンである。これは、肝グリコーゲン分解(特にグリコーゲンのグルコースへの分解)を活性化することによりグルコースを動員する高血糖薬である。しかしながら、過剰レベルのグルカゴンは血圧の一時的な変化、心拍数の増加、悪心、嘔吐、および/または高血糖を引き起こすことがあり、SGLT2阻害薬など特定の抗糖尿病薬は、グルカゴン過剰分泌の引き金となることがある。
上記方法は、一般的な方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、血漿グルカゴンレベルを低下させ、および/または血漿グルカゴンレベルを上昇させない方法である。他のいくつかのそのような態様において、該方法は、グルカゴンレベルを、ベースライン処置(インスリンまたはその類似体のみを使用するなど)に対し、少なくとも5pg/mL、または少なくとも10pg/mL、または少なくとも25pg/mL、または少なくとも30pg/mL、または少なくとも35pg/mL、または少なくとも50pg/mL、または少なくとも75pg/mL低下させるか、または、グルカゴンレベルを200pg/mL未満、または150pg/mL未満、または100pg/mL未満に低下させることを含む。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様の
いずれかに従って、血漿グルカゴンレベルの低減における、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、血漿グルカゴンレベルを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
糖尿病性ケトアシドーシスの発生率、持続期間、または可能性を低下させるための使用
上記方法は、一般的方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、糖尿病性ケトアシドーシスの発生率、持続期間、または可能性を低下させる方法である。一態様において、糖尿病性ケトアシドーシスは、血清または尿中ケトンなど1以上の代謝性ケトンのレベルが上昇し(正常範囲の上限を上回る)、7.3以下の血液pHおよび18mmol/L以下の血清重炭酸塩レベルを有する被験体として定義される。他の態様において、糖尿病性ケトアシドーシスは、上昇した血漿、血清または尿中ケトン(正常範囲の上限を上回る)を有するか、あるいは、7.3未満の血液pH、または18mmol/L以下、もしくは15mmol/L以下、もしくはmEq/Lでの同等の尺度の血清重炭酸塩レベル、または250mg/dLを超える血中グルコースレベル、または上記尺度のいずれかの組み合わせを有する被験体として定義される。一態様において、代謝性ケトンは、アセト酢酸(AcAc)、ベータ-ヒドロキシ酪酸(BHB)、およびアセトンからなる群より選択される。他の態様において、AcAcのレベルは、被験体の血清中で測定される。他の態様において、BHBのレベルは、被験体の尿中で測定される。他の態様において、BHBのレベルは、被験体の血液中で測定される。他の態様において、1以上の代謝性ケトンのレベルは、0.3~0.5mM、または0.5mM超、または0.5~1.0mM、または1.0~3.0mM、または3.0mM超、または4.0mM超、または5.0mM超、10mM超、または15mM超、または20mM超である。他のいくつかのそのような態様において、該方法は、糖尿病性ケトアシドーシスの発生率を、1週間、1カ月、2カ月、3カ月などの関連期間にわたって、ベースライン処置(インスリンまたはその類似体のみを使用するなど)に対し、少なくとも5%、または少なくとも10%、または少なくとも15%低下させることを含む。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って、糖尿病性ケトアシドーシスの発生率、持続期間、または可能性の低減における、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、糖尿病性ケトアシドーシスの発生率、持続期間、または可能性を低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
糖尿病性ケトーシスの発生率、持続期間、または可能性を低下させるための使用
上記方法は、一般的方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、糖尿病性ケトーシスの発生率、持続期間、または可能性を低下させる方法である。一態様において、糖尿病性ケトーシスは、血清または尿中ケトンなどの代謝性ケトンが増大しているが(正常範囲の上限を上回る)、血糖およびまたは血液pHは正常範囲にある被験体として定義される。例えば、糖尿病性ケトーシスは、被験体の血液pHがpH7.3以上であり、および/または血清重炭酸塩レベルが15mmol/L、18mmol/L、もしくは20mmol/Lを超えるときに生じる可能性がある。他の態様において、被験体の血中グルコースレベルは、250mg/dL未満、または200mg/dL未満、または180mg/dL未満である。一態様において、糖尿病性ケトーシスの発生を示す代謝性ケトンは、アセト酢酸(AcAc)、ベータ-ヒドロ
キシ酪酸(BHB)、およびアセトンからなる群より選択される。他の態様において、AcAcのレベルは、被験体の血液または尿中で測定される。他の態様において、BHBのレベルは、被験体の血液または尿から取った試料中で測定される。他の態様において、アセトンのレベルは、被験体の呼気中で測定される。他の態様において、糖尿病性ケトーシスを示す1以上の代謝性ケトンのレベルは、0.3~0.5mM、または0.5mM超、または0.5~1.0mM、または1.0~3.0mM、または3.0mM~6.0mM、または6.0~10mM、または5mMもしくは10mMもしくは15mMもしくは20mMもしくは25mMを超える。他のいくつかのそのような態様において、該方法は、糖尿病性ケトーシスの発生率を、1週間、1カ月、2カ月、3カ月などの関連期間にわたって、ベースライン処置(インスリンまたはその類似体のみを使用するなど)に対し、少なくとも5%、または少なくとも10%、または少なくとも15%低下させることを含む。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って、糖尿病性ケトーシスの発生率、持続期間、または可能性の低減における、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、糖尿病性ケトアシドーシスの発生率、持続期間、または可能性を低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
代謝性ケトンを減少させるための使用
上記方法は、一般的方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、被験体における代謝性ケトンレベルを低下させる方法である。一態様において、減少させる代謝性ケトンは、アセト酢酸(AcAc)、ベータ-ヒドロキシ酪酸(BHB)、およびアセトンからなる群より選択される。他の態様では、AcAcのレベルを低下させる。他の態様では、BHBのレベルを低下させる。他の態様では、1以上の代謝ケトン(1以上)のレベルを、少なくとも0.1mM、0.2mM、0.3mM、0.4mM、0.5mM、0.6mM、0.7mM、0.8mM、もしくは0.9mM低下させるか、または、処置前などのベースライン測定に対し、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、30%、35%、40%、45%、もしくは50%低下させる。他の態様では、BHBのレベルを、少なくとも0.1mM、0.2mM、0.3mM、0.4mM、0.5mM、0.6mM、0.7mM、0.8mM、もしくは0.9mM低下させるか、または、処置前などのベースライン測定に対し、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、30%、35%、40%、45%、もしくは50%低下させる。他の態様では、AcAcのレベルを、少なくとも0.1mM、0.2mM、0.3mM、0.4mM、0.5mM、0.6mM、0.7mM、0.8mM、もしくは0.9mM低下させるか、または、処置前などのベースライン測定に対し、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、30%、35%、40%、45%、もしくは50%低下させる。他の態様では、アセトンのレベルを、少なくとも0.1mM、0.2mM、0.3mM、0.4mM、0.5mM、0.6mM、0.7mM、0.8mM、もしくは0.9mM低下させるか、または、処置前などのベースライン測定に対し、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、30%、35%、40%、45%、または50%低下させる。他のいくつかの態様において、該方法は、1以上の代謝性ケトンのレベルを、1週間、1カ月、2カ月、3カ月などの関連期間にわたって、ベースライン処置(インスリンまたはその類似体のみを使用するなど)に対し低下させることを含む。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って、代謝性ケトンのレベルの低減における、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれか
の他のいくつかの態様において、本開示は、代謝性ケトンのレベルを低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
糖尿病性乳酸アシドーシスの発生率、持続期間、または可能性を低下させるための使用
上記方法は、一般的方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、糖尿病性乳酸アシドーシスの発生率、持続期間、または可能性を低下させる方法である。一態様において、糖尿病性乳酸アシドーシスは、1.0mM、1.5mM、2.0mM、2.5mM、3.0mM、3.5mM、4.0mM、4.5mM、5.0mM、10mM、または15mMを超えるような乳酸レベルの上昇を有する被験体として定義される。他の態様において、糖尿病性乳酸アシドーシスは、上昇した動脈血乳酸濃度(例えば、14.4mg/dLまたは1.6mMを超える)または静脈血乳酸濃度(例えば、19.8mg/dLまたは2.2mMを超える)、または毛細管血中の乳酸濃度と同等の濃度を有する被験体として定義される。他のいくつかのそのような態様において、該方法は、糖尿病性乳酸アシドーシスの発生率を、1週間、1カ月、2カ月、3カ月などの関連期間にわたって、ベースライン処置(インスリンまたはその類似体のみを使用するなど)に対し、少なくとも5%、または少なくとも10%、または少なくとも15%低下させることを含む。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って、糖尿病性乳酸アシドーシスの発生率、持続期間、または可能性の低減における、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、糖尿病性乳酸アシドーシスの発生率、持続期間、または可能性を低下させるための、インスリンまたはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
乳酸塩を減少させるための使用
上記方法は、一般的方法として記載されている。上記観点および態様のいずれかのいくつかの態様において、該方法は、被験体における乳酸塩のレベルを低下させる方法である。一態様では、乳酸塩のレベルを、少なくとも0.1mM、0.2mM、0.3mM、0.4mM、0.5mM、0.6mM、0.7mM、0.8mM、0.9mM、1.0mM、1.5mM、2.0mM低下させるか、または、少なくとも1mg/dL、もしくは2mg/dL、もしくは3mg/dL、もしくは4mg/dLもしくは5mg/dLもしくは10mg/dL低下させるか、または、3.0mM未満に低下させるか、2.5mM未満に低下させるか、2.0mM未満に低下させるか、1.5mM未満に低下させるか、1.0mM未満に低下させるか、または、処置前などのベースライン測定に対し、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、30%、35%、40%、45%、または50%低下させる。他の態様では、乳酸塩のレベルを動脈血中で測定する。他の態様では、乳酸のレベルを静脈血中で測定する。他のいくつかのそのような態様において、該方法は、1週間、1カ月、2カ月、3カ月などの関連期間にわたって、ベースライン処置(インスリンまたはその類似体のみを使用するなど)に対し乳酸塩のレベルを低下させることを含む。
上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、上記態様のいずれかに従って、乳酸塩のレベルの低減における、インスリンまたはその類似体と組み合わせた肝選択性GK活性化薬の使用を提供する。上記観点および態様のいずれかの他のいくつかの態様において、本開示は、乳酸塩のレベルを低下させるための、インスリンま
たはその類似体と組み合わせて使用するための医薬の製造における、肝選択性GK活性化薬の使用を提供し、これに関し、該医薬は、上記方法のいずれかに従って被験体に投与されるように調製される。
アッセイ
本明細書中に開示される処置方法は、処置の特定期間の前、該期間中、および/または該期間の後に、1以上のバイオマーカーを測定する工程を包含することができる。一態様において、該方法はさらに、ある期間にわたり被験体から1または複数の生体試料を取得または取得し終え、該生体試料に対して体液試験を実施または実施し終えることを含むことができる。体液検査は、標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージ、糖化ヘモグロビンのレベル、低血糖範囲にある時間のパーセンテージ、高血糖範囲にある時間のパーセンテージ、糖尿病性ケトアシドーシスの発生率または発生数、糖尿病性ケトーシスの発生率または発生数、ある期間にわたる低血糖または重度低血糖事象の数、ある期間にわたる高血糖または重度低血糖事象の数を決定するために、用いることができる。
試験される生体試料または体液としては、身体によって産生される流体、例えば、唾液、もしくはその画分、粘液分泌物、涙、汗、胆汁、精液、尿、膣分泌物、呼気、肛門分泌物、血液、血漿、血清、およびそれらの混合物を挙げることができる。一態様において、生体試料または体液は、唾液、粘液分泌物、涙、汗、尿、呼気、血液、または血清であることができる。
生体試料または体液中で測定することができるバイオマーカーとしては、グルコース、代謝性ケトン(1以上)、グルカゴン、グリコシル化ヘモグロビン、乳酸塩、およびpHが挙げられる。いくつかの態様において、該方法は、被験体の血中グルコースレベル、血清pHレベルもしくは血清重炭酸塩レベル、被験体の血液、呼気もしくは尿中の1以上の代謝性ケトン(1以上)を測定すること、被験体の血液中のグルカゴンホルモンのレベル、被験体の血液中の乳酸塩のレベルを測定すること、および/または、被験体の血液中の糖化ヘモグロビンのレベル、例えば、被験体の血液中のHbA1cのレベルを測定すること、を含むことができる。
バイオマーカーは、当該分野で公知の任意の方法によって測定することができる。例えば、グルコースは、持続グルコースモニタリング装置またはグルコース試験片を使用することによって測定することができる。血液pHは、pH試験片、目盛り付きpHメーターによって測定することができる。グルカゴンは、ラジオイムノアッセイまたはELISAアッセイによって測定することができる。尿中ケトン濃度は、ニトロプルシド塩との反応によりAcAcの存在を決定する市販の試薬片を用いて測定することができる。血中ケトン濃度は、ホイルで個包装されている対応するBHB用試験片と共に電気化学的毛細血管モニター装置を用いて測定することができる。グリコシル化ヘモグロビンは、高速液体クロマトグラフィー、イムノアッセイ、酵素アッセイ、キャピラリー電気泳動、またはボロン酸アフィニティークロマトグラフィーを用いて測定することができる。乳酸塩は、血液ガス分析器を用いて測定することができる。乳酸塩は、酵素(乳酸オキシダーゼ)アンペロメトリー検出法を用いるものなどの携帯型/ポイントオブケア分析器によって測定することができ、または電気アンペロメトリー代謝産物センサーまたはイオン選択電極を用いる装置によって測定することができる。
他の態様において、該方法は、処置のための被験体を選択する工程を含むことができる。いくつかの態様において、被験体は、被験体の血中グルコース、血中pH、血清pH、血清重炭酸塩、および/または被験体中の1以上の代謝性ケトン(1以上)のレベルを測定することによって、被験体が糖尿病性ケトアシドーシスを発症するリスクを有するか否かを決定することにより、処置のために選択される。被験体が、例えば、1以上の代謝性
ケトンの上昇したレベルを有する一方、異常な血糖値および/または7.3未満の血中pHを有さないことにより、糖尿病性ケトーシスを患っていると決定される場合、被験体は、糖尿病性ケトアシドーシスを発症するリスクを有する可能性がある。態様において、被験体が糖尿病性ケトアシドーシスを発症するリスクを有すると決定される場合、該方法はさらに、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて被験体に投与することを含む。
他の態様において、被験体が、代謝性ケトンレベルの治療的低減、グルカゴンレベルの治療的低減、乳酸塩レベルの治療的低減、血糖値の治療的低減、HbA1cレベルの治療的低減、または血漿pHレベルの治療的上昇を必要とする場合、被験体は処置のために選択されることができる。したがって、該方法は、最初に、被験体が、代謝性ケトンレベルの治療的低減、グルカゴンレベルの治療的低減、乳酸塩レベルの治療的低減、血糖値の治療的低減、HbA1cレベルの治療的低減、または血漿pHレベルの治療的上昇を必要としているか否か識別する工程を包含することができる。一態様では、被験体から生体試料を取得し、または取得し終え、1以上のバイオマーカーのレベルがそのレベルの治療的調節の必要性に関連するかどうかを決定するために、該生体試料に対して体液試験を実施する、または実施し終えた後に、被験体は処置のために識別される。
他の態様では、臨床症状、臨床事象、および/またはバイオマーカーレベルの組み合わせが識別される場合、被験体を処置のために選択することができる。例えば、被験体が、一定期間にわたって1、2、3、4、または5を超える高血糖事象、重度高血糖事象、低血糖事象、または重度低血糖事象を有していた場合、被験体を処置のために選択することができる。被験体が、1以上の代謝性ケトンの上昇したレベルを有しているか、正常血糖ケトアシドーシスに罹患しているか、7.3以下の血液pHを有するか、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、または9.0%を超えるHbA1cを有するか、1.0mM、もしくは2.0mM、もしくは3.0mM、もしくは4.0mMを超えるような乳酸塩の上昇したレベルを有するか、および/または100pg/mL、130pg/mL、150pg/mL、もしくは200pg/mLを超えるグルカゴンのレベルを有するか、または上記のいずれかの組合せを有する場合、被験体を処置のために選択することもできる。上記方法のいずれかにおいて、該方法はさらに、ある期間にわたって被験体から生体試料を取得する、または取得し終え、そして、1以上の生化学的マーカーのレベルが上昇しているか低下しているかを決定するために、該生体試料に対して体液試験を実施する、または実施し終え、そして、1以上の生化学的マーカーのレベルが望ましい方向に傾いていない場合、より多い用量の肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を投与する、ことを含むことができる。
医薬組成物の剤形
肝選択性GK活性化薬は、任意の適切な医薬組成物に製剤化することができる。本明細書で使用される場合、「医薬組成物」という用語は、医薬活性成分(例えば、肝選択性GK活性化薬)および医薬的に許容しうるキャリヤーを含有する組成物(例えば、顆粒化粉末または液体)をさす。本明細書で使用される場合、「医薬的に許容しうる」という用語は、投与量において一般に生物学的に望ましくないのではない物質をさす。
肝選択性GK活性化薬の単回投与剤形は、1~75mg、75~100mg、75~150mg、100~150mg、125~175mg、150~200mg、175~225mg、200~250mg、225~275mg、250~300mg、275~325mg、300~350mg、325~375mg、350~400mg、375~425mg、400~450mg、425~475mg、450~500mg、475~525mg、500~550mg、525~575mg、550~600mg、575~625mg、600~650mg、625~675mg、675~725mg、700~7
50mg、725~800mg、または775~825mgの肝選択性GK活性化薬を含むことができる。
いくつかの態様において、肝選択性GK活性化薬は、同時投与される任意の抗糖尿病薬(メトホルミンまたはSGLT2阻害薬など)とは別個の医薬組成物に包含され、それらの各々は、医薬的に許容しうるキャリヤーも包含する。他の態様において、肝選択性GK活性化薬は、1以上の同時投与される抗糖尿病薬(メトホルミンまたはSGLT2阻害薬など)と一緒に同一の医薬組成物に包含され、これは、医薬的に許容しうるキャリヤーも包含する。
本明細書に記載される医薬組成物は、別個の単位として経口投与するための形態(すなわち、剤形)、例えば、カプセル、錠剤、小袋などに、包装することができる。経口投与を意図した形態での固体組成物の調製は当業者の能力の範囲内であり、これには、医薬的に洗練された味覚のよい調製物を提供するための、先に列挙した群からの医薬的に許容しうる追加的成分の選択が包含される。このような医薬組成物は医薬製剤化技術分野で公知の方法によって調製することができる。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,第18版,(Mack Publishing Company, Easton, Pa,1990)参照。
実施例1-試験設計
最大3回の用量漸増を伴う非盲検、週1回の用量漸増試験を行った。持続グルコースモニタリング(CGM)装置と、持続皮下インスリン注入(CSII)により送達されたインスリンを使用している5人の成人1型糖尿病(T1DM)患者に、1日1回、400、800または1200mgの用量の{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸(UT-1)を、各用量レベルで7日間投与した。
試験の最初の7日間(-7~-1日目)を用いて、ベースラインの実験室試料を取得し、患者の通常のインスリン、食事、および活動レジメン中のベースラインのインスリン用量および血中グルコースレベルを記録した。UT-1の1日1回の処置用量は、朝食に投与した。安全性ラボ(safety lab)を-7、1、8、15、21および28日目に収集した。各投与期間のインスリンポンプデータおよびCGMデータを、1、8、15、21、および28日目に収集した。インスリンは、血糖コントロールを維持するために必要に応じて患者が調整した。データの解析には、各投与期間またはベースライン期間の3日目から6日目までのデータを用いた。
結果
試験期間中、肝機能または血漿脂質に対する有害な影響は見られなかった。以下のデータおよび関連図に示すように、インスリン投与量を減らしつつ血糖コントロールを改善する傾向も見られた。血糖コントロールの改善に向けたさらなる傾向は、ベースラインから400mg用量、および400mg用量から800mg用量で、1日あたりの平均ボーラスインスリン用量に対する1日あたりの平均炭水化物摂取量の比の増加に見られた。薬物動態データは、1200mg群のUT-1の濃度が、800mg群と比較した場合、5例中3例で低かったことを示した。
図1において、血中グルコースレベルが70~180mg/dLの範囲にあった時間のパーセンテージの中央値は、ベースライン(52.0%)から400mg用量(67.9%)、および400mg用量(67.9%)から800mg用量(75.7%)で増大した。図1を作成するために使用したデータを以下の表1に提供する。
表1の各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の中央値を表す。
図2を作成するために使用したデータを表2に提供する。
表2の各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の中央値を表す。
図3を作成するために使用したデータを表3に提供する。
表3の各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の中央値を表す。
図4において、血中グルコースレベルが180mg/dLを超えていた(高血糖)時間のパーセンテージの中央値は、ベースライン(37%)から400mg用量(30.92%)、および400mg用量(30.92%)から800mg用量(20.46%)で低下した。図4を作成するために使用したデータを表4に提供する。
表4の各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の中央値を表す。
図5において、1日あたりのボーラスインスリン用量の平均値(平均U/日)は、ベースライン(27.1平均U/日)から400mg(25平均U/日)、および400mgから800mg用量(20平均U/日)で低下した。
図5を作成するために使用したデータを表5に提供する。
表5の各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の平均値を表す。
図6を作成するために使用したデータを表6に提供する。
表6の各データ点は、各被験体の各用量における4日間(3~6日目)の平均値を表す。
実施例2-試験設計
T1DMに対するインスリン療法の潜在的補助療法としてUT-1を評価するために、2週間の単盲検プラセボ導入期を設けた多施設二重盲検プラセボ対照試験を実施した。本試験では、持続グルコースモニタリング(CGM)装置と、持続皮下インスリン注入(CSII)により送達されたインスリンを使用している20人の成人T1DM患者に、1日1回、プラセボまたは800mgのUT-1のいずれかを最長12週間投与して、応答を調べた。1日1回の処置は、朝食と一緒に投与した。安全性および評価ラボは、プラセボ導入期に先立ち、盲検下の治験薬投与前の1日目、2週目、4週目、6週目、8週目、12週目、および約13週目に収集した。インスリンポンプデータおよびCGMデータは、単盲検プラセボ導入期から投与終了時まで収集した。QOLおよび治療満足度アンケートも使用した。インスリンは、血糖コントロールを維持するために必要に応じて患者によって調整された。
結果
UT-1処置群およびプラセボ処置群のベースラインの平均HbA1cは、それぞれ7.3%および7.4%であった。UT-1で処置した患者(n=8)では、12週間後の
HbA1cが0.6%という統計学的に有意な平均低下を示したが(12週後のHbA1cが6.7~6.8%で終わる)、プラセボ処置群(n=11)では、HbA1cが0.1%という平均上昇を示し(12週間後のHbA1cが7.5%で終わる)、プラセボ群に対してUT-1群の平均差は0.7%となった(p=0.03)。同時に、UT-1処置群ではインスリン使用量の減少傾向が認められた。
本試験の患者は、グルコースレベルを最適化するためにインスリン調整を受けた。その結果、一次解析は応答者解析を包含していた。これに関し、「処置応答者」は、投与12週間目にHbA1cの低下を有し、試験中に血中または尿中に異常な乳酸塩(20mg/dLを超える)または異常な代謝性ケトン(4.17mg/dLを超えるBHB)が検出されず、レベル2の低血糖(血中グルコース<54mg/dL)にある時間の増大がない患者と定義した。全試験患者のうち、UT-1処置群(75%)の方がプラセボ群(9%)よりも応答者の割合が高かった(p=0.006)。処置応答者の結果と一致して、代謝性ケトンの異常なレベルは、プラセボ投与患者の63%で血漿または尿中に観察されたのに対し、UT-1で処置した患者では13%であった。
UT-1の忍容性は良好であり、処置中に発生した有害事象の発生率は、全体的にも器官別大分類によっても同程度であった。本試験では重篤な有害事象は報告されなかった。本試験では、糖尿病性ケトアシドーシスまたは重度低血糖の報告もなかった。

Claims (65)

  1. 1型糖尿病の処置方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  2. 1型糖尿病を有する被験体において標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージを増加させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  3. 標的血中グルコース範囲が70mg/dL~180mg/dLである、請求項2に記載の方法。
  4. 該方法が、標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージを、ベースラインに対する、ある期間にわたり標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの絶対差に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも14%の絶対パーセンテージだけ増加させることを含む、請求項2または3に記載の方法。
  5. 1型糖尿病を有する被験体において全1日ボーラスインスリン用量を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  6. 全1日ボーラスインスリン用量を、ベースライン全1日ボーラスインスリン(またはその類似体)用量に対し、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、もしくは少なくとも25%、または、少なくとも1単位、2単位、3単位、4単位、5単位、6単位、7単位、8単位、9単位、もしくは10単位の絶対量だけ減少させる、請求項5に記載の方法。
  7. 1型糖尿病を有する被験体において平均1日血中グルコースを低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  8. 該方法が、被験体における平均1日血中グルコースを、ベースラインに対し、平均1日血中グルコースに基づき、少なくとも5mg/dL、または少なくとも10mg/dL、または少なくとも15mg/dL低下させることを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 1型糖尿病を有する被験体において糖化ヘモグロビンレベルを低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  10. 糖化ヘモグロビンがHbA1cであり、該方法が、被験体におけるHbA1cレベルを、少なくとも0.1%、少なくとも0.3%、少なくとも0.5%、少なくとも0.7%、少なくとも0.9%、または少なくとも1.0%の絶対量だけ低下させることを含み、HbA1cレベルが、National Glycohemoglobin Standardization Program(NGSP)プロトコルに従ってパーセンテージとして測定される、請求項9に記載の方法。
  11. 1型糖尿病を有する被験体において低血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させ
    る方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  12. 低血糖範囲にある時間の量を、ベースラインに対する、ある期間にわたり標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの絶対差に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも14%の絶対パーセンテージだけ減少させる、請求項11に記載の方法。
  13. 1型糖尿病を有する被験体において高血糖範囲にある時間のパーセンテージを低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  14. 高血糖範囲にある時間の量を、ベースラインに対する、ある期間にわたり標的血中グルコース範囲にある時間のパーセンテージの絶対差に基づき、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、または少なくとも8%、または少なくとも10%、または少なくとも12%、または少なくとも14%の絶対パーセンテージだけ減少させる、請求項13に記載の方法。
  15. 1型糖尿病を有する被験体において糖尿病性ケトアシドーシスの発生率を低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  16. 該方法が、糖尿病性ケトアシドーシスの発生率を、ベースラインに対し、少なくとも5%、または少なくとも10%、または少なくとも15%低下させることを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 1型糖尿病を有する被験体において体重を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  18. 該方法が、上昇したボディ・マス指数(BMI)を有する被験体のBMIを、少なくとも0.5、または少なくとも1.0、または少なくとも1.5、または少なくとも2.0低下させることを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 該方法が、被験体の重量を、少なくとも0.1、または0.2、または0.3、または0.4、または0.5、または0.6、または0.7、または0.8、または0.9、または1.0、または1.5、または2.0kg減少させることを含む、請求項17に記載の方法。
  20. 1型糖尿病を有する被験体において全1日基礎インスリン用量を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  21. 全1日基礎インスリン用量を、ベースライン全1日基礎インスリン(またはその類似体)用量に対し、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、もしくは少なくとも25%、または、少なくとも1単位、2単位、3単位、4単位、5単位、6単位、7単位、8単位、9単位、もしくは10単位の絶対量だけ減少させる、請求項20に記載の方法。
  22. 1型糖尿病を有する被験体において全1日インスリン用量を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  23. 全1日インスリン用量を、ベースライン全1日インスリン(またはその類似体)用量に対し、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、もしくは少なくとも25%、または、少なくとも1単位、2単位、3単位、4単位、5単位、6単位、7単位、8単位、9単位、もしくは10単位の絶対量だけ減少させる、請求項22に記載の方法。
  24. 1型糖尿病を有する被験体において1日の全インスリン注射回数を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  25. 1日あたりの基礎インスリン注射回数を減少させる、請求項24に記載の方法。
  26. ボーラスインスリン注射回数を減少させる、請求項24に記載の方法。
  27. ボーラスおよび基礎インスリン注射回数を減少させる、請求項24に記載の方法。
  28. 注射回数を、ベースラインに対し1回、2回または3回減少させる、請求項24~27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 1型糖尿病を有する被験体において1食あたりの1日ボーラスインスリン用量を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  30. 1食あたりの1日ボーラスインスリン用量を、ベースラインの1食あたりの全1日ボーラスインスリン(またはその類似体)用量に対し、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、もしくは少なくとも25%、または、少なくとも1単位、2単位、3単位、4単位、5単位、6単位、7単位、8単位、9単位、もしくは10単位の絶対量だけ減少させる、請求項29に記載の方法。
  31. 1型糖尿病を有する被験体において、ある期間にわたり低血糖事象または重度低血糖事象の数を減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  32. 被験体が持続グルコースモニターを使用しており、ある期間にわたる低血糖事象または重度低血糖事象の数がベースラインに対し減少している、請求項31に記載の方法。
  33. ある期間にわたる低血糖事象または重度低血糖事象の数が、少なくとも1事象または2事象の絶対量だけ減少している、請求項32に記載の方法。
  34. 被験体が自己測定した血中グルコースを使用しており、ある期間にわたる低血糖事象または重度低血糖事象の数がベースラインに対し減少している、請求項31に記載の方法。
  35. ある期間にわたる低血糖事象または重度低血糖事象の数が、少なくとも1事象、2事象
    、10事象、20事象、30事象、50事象、または70事象の絶対量だけ減少している、請求項34に記載の方法。
  36. 期間が、1日、または2日、3日、4日、5日、6日、または7日である、請求項31~35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 1型糖尿病を有する被験体において血漿グルカゴンレベルを低下させる、または上昇させない方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  38. グルカゴンレベルを少なくとも5pg/mL低下させるか、または200pg/mL未満に低下させる、請求 項37に記載の方法。
  39. 1型糖尿病を有する被験体において糖尿病性ケトーシスの発生率、持続期間または可能性を低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  40. 該方法が、糖尿病性ケトーシスの発生率を、ベースラインに対し、少なくとも5%、または少なくとも10%、または少なくとも15%低下させることを含む、請求項39に記載の方法。
  41. 1型糖尿病を有する被験体において1以上の代謝性ケトンを減少させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  42. 1以上の代謝ケトンのレベルを、少なくとも0.1mM、0.2mM、0.3mM、0.4mM、0.5mM、0.6mM、0.7mM、0.8mM、もしくは0.9mM低下させるか、または、ベースライン測定に対し、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、30%、35%、40%、45%、もしくは50%低下させる、請求項41に記載の方法。
  43. 1型糖尿病を有する被験体において糖尿病性乳酸アシドーシスの発生率、持続期間または可能性を低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  44. 該方法が、糖尿病性乳酸アシドーシスの発生率を、ベースラインに対し、少なくとも5%、または少なくとも10%、または少なくとも15%低下させることを含む、請求項43に記載の方法。
  45. 1型糖尿病を有する被験体において乳酸塩のレベルを低下させる方法であって、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬をインスリンまたはその類似体と組み合わせて投与することを含む方法。
  46. 乳酸レベルを、少なくとも0.1mM、0.2mM、0.3mM、0.4mM、0.5mM、0.6mM、0.7mM、0.8mM、0.9mM、1.0mM、1.5mM、もしくは2.0mM低下させるか、または、少なくとも1mg/dL、もしくは2mg/dL、もしくは3mg/dL、もしくは4mg/dLもしくは5mg/dLもしくは10mg/dL低下させるか、または、3.0mM未満に低下させるか、2.5mM未満に低下させるか、2.0mM未満に低下させるか、1.5mM未満に低下させるか、1.0mM未満に低下させるか、または、ベースライン測定に対し、少なくとも1%、2%、3%、
    4%、5%、10%、15%、20%、30%、35%、40%、45%、または50%低下させる、請求項45に記載の方法。
  47. 肝選択性グルコキナーゼ活性化薬が、{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸または医薬的に許容しうるその塩である、請求項1~46のいずれか一項に記載の方法。
  48. 肝選択性グルコキナーゼ活性化薬が{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸である、請求項47に記載の方法。
  49. 肝選択性グルコキナーゼ活性化薬が{2-[3-シクロヘキシル-3-(トランス-4-プロポキシ-シクロヘキシル)-ウレイド]-チアゾール-5-イルスルファニル}-酢酸の医薬的に許容しうる塩である、請求項47に記載の方法。
  50. 投与が、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を経口的に投与することを含む、請求項1~49のいずれか一項に記載の方法。
  51. 投与が、インスリンまたはその類似体を、経口投与、皮下投与、または注射により投与することを含む、請求項1~50のいずれか一項に記載の方法。
  52. 投与が、インスリンまたはその類似体を、皮下投与または注射により投与することを含む、請求項1~50のいずれか一項に記載の方法。
  53. 被験体がヒトである、請求項1~52のいずれか一項に記載の方法。
  54. 投与が、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を、1日1回、1日2回、1日3回などのように、1日に1回以上投与することを含む、請求項1~53のいずれか一項に記載の方法。
  55. 1回以上のうちの少なくとも1回が食物を伴う、請求項54に記載の方法。
  56. 投与が、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を1日2回投与することを含む、請求項54に記載の方法。
  57. 投与が、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を食物と一緒に1日2回投与することを含む、請求項54に記載の方法。
  58. 投与が、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を、1週間以上、または2週間以上、または3週間以上、または6週間以上、または9週間以上、または12週間以上の期間にわたり投与することを含む、請求項1~57のいずれか一項に記載の方法。
  59. インスリンまたはその類似体が、インスリン、インスリンリスプロ、インスリンアスパルト、インスリングルリジン、イソフェンインスリン、インスリン亜鉛、インスリングラルギン、インスリンデテミル、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1~58のいずれか一項に記載の方法。
  60. インスリンが、超速効型インスリン、速効型インスリン、中間型インスリン、持効型インスリン、またはその任意の2、3もしくは4つのタイプのインスリンの組合せである、
    請求項1~59のいずれか一項に記載の方法。
  61. 投与が、それを必要とする被験体に、肝選択性グルコキナーゼ活性化薬を、インスリンリスプロ、インスリンアスパルト、インスリングルリジン、イソフェンインスリン、インスリン亜鉛、インスリングラルギン、インスリンデテミル、またはそれらの任意の組み合わせと組み合わせて投与することを含む、請求項1~60のいずれか一項に記載の方法。
  62. 投与がさらに、それを必要としている被験体に、他の抗糖尿病薬を肝選択性GK活性化薬およびインスリンまたはその類似体と組み合わせて同時投与することを含む、請求項1~61のいずれか一項に記載の方法。
  63. 該方法がさらに、処置のために被験体を選択する工程を含む、請求項1~62のいずれかに記載の方法。
  64. 処置のために被験体を選択する工程が、被験体から生体試料を取得または取得し終え、被験体が、代謝性ケトンレベルの治療的低減、乳酸塩レベルの治療的低減、グルカゴンレベルの治療的低減、血糖値の治療的低減、HbA1cレベルの治療的低減、または血漿pHレベルの治療的上昇の必要性と関連するバイオマーカーレベルを有するかどうか決定するために、該生体試料に対して体液試験を実施する、または実施し終えた工程を含む、請求項63に記載の方法。
  65. 該方法がさらに、
    ある期間にわたって被験体から生体試料を取得する、または取得し終えた工程、および
    1以上の生化学的マーカーのレベルが上昇しているか低下しているかを決定するために、該生体試料に対して体液試験を実施する、または実施し終えた工程、および
    1以上の生化学的マーカーのレベルが望ましい方向に傾いていない場合、より多い用量の肝選択性グルコキナーゼ活性化薬または医薬的に許容しうるその塩を投与する工程、
    を含む、請求項1~64のいずれかに記載の方法。
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