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JP2023545545A - 複素環スピロ化合物及び使用方法 - Google Patents

複素環スピロ化合物及び使用方法 Download PDF

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JP2023545545A
JP2023545545A JP2023523247A JP2023523247A JP2023545545A JP 2023545545 A JP2023545545 A JP 2023545545A JP 2023523247 A JP2023523247 A JP 2023523247A JP 2023523247 A JP2023523247 A JP 2023523247A JP 2023545545 A JP2023545545 A JP 2023545545A
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Abstract

Figure 2023545545000001
G12C変異KRASタンパク質の阻害剤としての活性を有する、式(I)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月20日に出願された国際特許出願PCT/中国特許出願公開第2020/122197号明細書の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、G12C変異KRASタンパク質の阻害剤としての活性を有する化合物を提供する。本開示は、その化合物を含む医薬組成物、使用並びに限定されないが、肺癌、膵臓癌及び結腸直腸癌を含む癌などの特定の障害を治療する方法も提供する。
1982年に最初のヒト癌遺伝子の1つとして同定されたこと(Der et al.,1982)から、KRAS(カーステンラット肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ)は、MAPKシグナル伝達経路の重要なノードとして、並列エフェクター経路(例えば、PI3K/AKT)のネットワークにおけるトランスフォーミング因子として(Vojtek et al.,1998)、且つ抗癌剤の潜在的標的として(Malumbres et al.,2003)、広範な学術研究及び産業研究の焦点となっている。MAPK経路の上流及び下流ノードの阻害剤(例えば、EGFR(Sridhar et al.,2003)、BRAF(Holderfield et al.,2014)及びMEK(Caunt et al.,2015)の開発の進歩にもかかわらず、KRASタンパク質は、直接的阻害に対して耐性であることが歴史的に証明されている。
KRASは、細胞外有糸分裂シグナル伝達を細胞内増殖促進応答に結び付けるGタンパク質である。KRASは、細胞内の「オン/オフ」スイッチとして機能する。マイトジェン刺激は、KRASへのGTPの結合を誘導し、下流のエフェクタータンパク質とのKRASの相互作用を可能にする立体構造変化をもたらし、細胞増殖を導く。通常、増殖促進性シグナル伝達は、KRASをそのGDP結合非増殖性状態に戻すGTPアーゼ活性化タンパク質(GAP)の作用によって調節される。KRASの変異は、これらのGDP結合状態とGTP結合状態との間のKRASの調節されたサイクルを損ない、GTP結合活性状態の蓄積及び調節不全の細胞増殖をもたらす(Simanshu et al.,2017)。
変異したKRASタンパク質の阻害剤を開発する試みは、歴史的に、薬をもたらし得るポケットがタンパク質の表面に存在しないことによって妨げられてきた(Cox et al.,2014)。2013年に、Shokatらは、GDP-KRASG12C上のこれまでに認識されていないアロステリックポケットに結合し、その後の活性化を妨げた、KRAS、KRASG12Cの一般的な(O’Bryan,2019)発癌性変異体の共有結合阻害剤を同定した(Ostrem et al.,2013)。この発見は、KRAS阻害剤の研究における重要な新しい取り組みをもたらし、最近、ヒト臨床試験へのKRAS阻害剤のエントリーに至った。例えば、https://clinicaltrials.gov/:例えば、NCT03600883&NCT04185883(AMG510)及びNCT03785249(MRTX849)(最終アクセス日2020年8月29日)を参照されたい。
Der et al.,1982 Vojtek et al.,1998 Malumbres et al.,2003 Sridhar et al.,2003 Holderfield et al.,2014 Caunt et al.,2015 Simanshu et al.,2017 Cox et al.,2014 O’Bryan,2019 Ostrem et al.,2013 https://clinicaltrials.gov/:NCT03600883&NCT04185883(AMG510)及びNCT03785249(MRTX849)(最終アクセス日2020年8月29日)
いくらかの進歩がなされているが、癌などの障害の治療のための更なるKRASG12C阻害剤の必要性が残っている。
第1に、本明細書では、式I
Figure 2023545545000002
の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供され、式中、
は、各出現において独立して、H、H、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ、-CHOH、-(CH)O(C1~4アルキル)、-(CH)O(C1~4ハロアルキル)、-(CH)-C1~4ジアルキルアミノ、アジリジン-1-イル-メチル、アゼチジン-1-イル-メチル、ピロリジン-1-イル-メチル、ピペリジン-1-イル-メチル又はモルホリン-1-イル-メチルであり、
は、H、H、ハロゲン、-CN、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、-CHCN、-CHOH、C1~4アルコキシ又はC1~4ハロアルコキシであり、
任意選択的に、1つのR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、
Figure 2023545545000003
基を形成し、
は、各出現において独立して、H、ハロゲン、CN、OH、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、-CHCN、-CHOH、C1~4アルコキシ又はC1~4ハロアルコキシであり、同じ炭素原子に結合された2つの置換基Rは、前記炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル又はカルボニル基を任意選択的に形成し、
Aは、各出現において独立して、CRであるか、又は存在せず、
は、1,2,3,4-テトラヒドロ-8-キノリニル、6若しくは10員アリール又は5若しくは10員ヘテロアリールであり、
アリール又はヘテロアリールは、OH、ハロゲン、-CN、NH、C1~4アルキル、C1~4ジュウテロアルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ、-SONH、-NHSOCHから独立して選択される1~5個の置換基で任意選択的に置換されており、
1~4アルキルは、OHで任意選択的に置換されており、
は、CR又はNであり、
は、CH、CF又はNであり、
は、C又はNであり、
は、C又はNであり、
は、H、ハロゲン、CN、-COO(C1~4アルキル)、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C1~4ハロアルキル、-(CH(C1~4アルコキシ)、-(CH(C1~4ハロアルコキシ)、C3~5シクロアルキル、C3~5シクロハロアルキル又はC3~5ヘテロシクロアルキルであり、
Bは、それが結合されている原子と一緒になって、4~7員の完全飽和、完全不飽和又は部分不飽和の炭素環式又は複素環式環系を形成し、
複素環系は、N、O及びSから独立して選択される1~5個のヘテロ原子を含み、
環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されており、
は、各出現において独立して、ハロゲン、OH、-CN、-NH、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ、-C(=O)C1~6アルキル、-R-(C3~5シクロアルキル)、-R-(C3~5シクロハロアルキル)、-R-(C3~6ヘテロシクロアルキル)、-R-(フェニル)又は-R-(5~6員ヘテロアリール)であり、
1~6アルキルは、C1~4アルコキシ、C1~4アルキルアミノ、C1~4ジアルキルアミノ、-CO(C1~4アルキルアミノ)又は-CO(C1~4ジアルキルアミノ)で任意選択的に置換されており、
1~6ハロアルキルは、OHで任意選択的に置換されており、
3~6ヘテロシクロアルキルは、(=O)及びC1~6アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
フェニルは、ハロゲン及びC1~4アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
ヘテロアリールは、ハロゲン、-(CH1~3OH、(CH1~3O(C1~4アルキル)、-(CH1~3O(C1~4ハロアルキル)、C1~4アルキル及びC1~4ハロアルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
2つの置換基Rは、一緒になって、2つの置換基Rが結合されている1つ又は複数の環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成し、
-(CH-基は、N、O及びSから選択される1個のヘテロ原子で置換された1個の-CH-基を任意選択的に有し、
-(CH-基は、ハロゲン及びC1~6アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
は、(CH又はCOであり、
nは、1、2、3、4、5又は6であり、及び
mは、0又は1である。
第2に、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物が本明細書で提供される。
第3に、癌の治療に使用するための、式Iの化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は本明細書において上記に記載の医薬組成物が本明細書で提供される。
ここで、本開示の実施形態について詳細に言及する。本開示の特定の実施形態を記載するが、本開示の実施形態をそれらの記載された実施形態に限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。反対に、本開示の実施形態に対する言及は、添付の特許請求の範囲によって定義される通りの本開示の実施形態の趣旨及び範囲内に包含され得るような代替形態、修正形態及び均等物を包含することが意図される。
実施形態1として、本明細書では、式I
Figure 2023545545000004
の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供され、式中、
は、各出現において独立して、H、H、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ、-CHOH、-(CH)O(C1~4アルキル)、-(CH)O(C1~4ハロアルキル)、-(CH)-C1~4ジアルキルアミノ、アジリジン-1-イル-メチル、アゼチジン-1-イル-メチル、ピロリジン-1-イル-メチル、ピペリジン-1-イル-メチル又はモルホリン-1-イル-メチルであり、
は、H、H、ハロゲン、-CN、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、-CHCN、-CHOH、C1~4アルコキシ又はC1~4ハロアルコキシであり、
任意選択的に、1つのR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、
Figure 2023545545000005
基を形成し、
は、各出現において独立して、H、ハロゲン、CN、OH、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、-CHCN、-CHOH、C1~4アルコキシ又はC1~4ハロアルコキシであり、同じ炭素原子に結合された2つの置換基Rは、前記炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル又はカルボニル基を任意選択的に形成し、
Aは、各出現において独立して、CRであるか、又は存在せず、
は、1,2,3,4-テトラヒドロ-8-キノリニル、6若しくは10員アリール又は5若しくは10員ヘテロアリールであり、
アリール又はヘテロアリールは、OH、ハロゲン、-CN、NH、C1~4アルキル、C1~4ジュウテロアルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ、-SONH、-NHSOCHから独立して選択される1~5個の置換基で任意選択的に置換されており、
1~4アルキルは、OHで任意選択的に置換されており、
は、CR又はNであり、
は、CH、CF又はNであり、
は、C又はNであり、
は、C又はNであり、
は、H、ハロゲン、CN、-COO(C1~4アルキル)、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C1~4ハロアルキル、-(CH(C1~4アルコキシ)、-(CH(C1~4ハロアルコキシ)、C3~5シクロアルキル、C3~5シクロハロアルキル又はC3~5ヘテロシクロアルキルであり、
Bは、それが結合されている原子と一緒になって、4~7員の完全飽和、完全不飽和又は部分不飽和の炭素環式又は複素環式環系を形成し、
複素環系は、N、O及びSから独立して選択される1~5個のヘテロ原子を含み、
環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されており、
は、各出現において独立して、ハロゲン、OH、-CN、-NH、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ、-C(=O)C1~6アルキル、-R-(C3~5シクロアルキル)、-R-(C3~5シクロハロアルキル)、-R-(C3~6ヘテロシクロアルキル)、-R-(フェニル)又は-R-(5~6員ヘテロアリール)であり、
1~6アルキルは、C1~4アルコキシ、C1~4アルキルアミノ、C1~4ジアルキルアミノ、-CO(C1~4アルキルアミノ)又は-CO(C1~4ジアルキルアミノ)で任意選択的に置換されており、
1~6ハロアルキルは、OHで任意選択的に置換されており、
3~6ヘテロシクロアルキルは、(=O)及びC1~6アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
フェニルは、ハロゲン及びC1~4アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
ヘテロアリールは、ハロゲン、-(CH1~3OH、(CH1~3O(C1~4アルキル)、-(CH1~3O(C1~4ハロアルキル)、C1~4アルキル及びC1~4ハロアルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
2つの置換基Rは、一緒になって、2つの置換基Rが結合されている1つ又は複数の環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成し、
-(CH-基は、N、O及びSから選択される1個のヘテロ原子で置換された1個の-CH-基を任意選択的に有し、
-(CH-基は、ハロゲン及びC1~6アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
は、(CH又はCOであり、
nは、1、2、3、4、5又は6であり、及び
mは、0又は1である。
実施形態2として、実施形態1による化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、メチルではないか、又は
Figure 2023545545000006
は、
Figure 2023545545000007
ではないか、又は
は、4-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル、2-フルオロ-5-シアノ-フェニル、2-メチル-5-ヒドロキシメチル-フェニル、2-クロロ-5-(ジフルオロメトキシ)フェニル、2-メチル-5-(ジフルオロメチル)フェニル、3-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)フェニル、2-フルオロ-3-メトキシフェニル、5-ヒドロキシ-2-(2-プロパニル)フェニル、3-メチル-4-ピリジニル、6-アミノ-3-メチル-ピリジン-2-イル、5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジニル、6-オキソ-1、6-ジヒドロ-3-ピリジニル、4-オキソ-6-(2-プロパニル)-1,4-ジヒドロ-2-ピリジニル、5-ピリミジニル、5-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール-4-イル、5-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル、イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル、1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-7-イル、6-ヒドロキシ-2-メチル-ナフタレン-1-イル、イソキノリン-4-イル、2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-4-イル又は6-ヒドロキシ-8-キノリニルではないか、又は
Bは、
Figure 2023545545000008
、非置換
Figure 2023545545000009
又は非置換
Figure 2023545545000010
からなる群から選択されないか、又は
は、3-クロロフェニル又は8-メチルナフタレン-1-イルではないか、又は
化合物は、Rが3-フルオロ-2-ピリジニルであり、XがCCHであり、XがNである化合物ではない。
実施形態3として、実施形態1の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、以下のものではない。
1-(6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-フルオロフェニル)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン;
1-(6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(8-メチル-1-ナフタレニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-シアノ-2-フルオロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル;
1-(6-(4-(2-クロロ-5-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(8-メチルナフタレン-1-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン;
1-(6-(4-(4-イソキノリニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-(ジフルオロメチル)-2-メチルフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-(ヒドロキシメチル)-2-メチルフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-アミノ-3-メチル-2-ピリジニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-2-メチル-1-ナフタレニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-8-キノリニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(8-(3-クロロフェニル)-4-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-7-メトキシ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(8-(2,3-ジフルオロフェニル)-6-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(5-ヒドロキシ-2-(2-プロパニル)フェニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(4-(2,3-ジメチルフェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-ピリミジニル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-メチル-2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(3-メチル-4-(3-メチル-4-ピリジニル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(4-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,7-ジヒドロフロ[3,4-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((1R,4R)-1-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(5-メチル-1,2-ベンゾオキサゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(5-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(6-(2-プロペノイル)-6,10-ジアザジスピロ[2.0.3.3]デカン-10-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
2’-オキソ-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1’,2’-ジヒドロ[4,4’-ビキノリン]-3-カルボニトリル;
(1R,9R)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-(5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジニル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(3-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(2-プロパニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(1R,9R)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-(1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-7-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(1-(ジフルオロメチル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-3-ピリジニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
1-(6-(4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;又は
7,7-ジメチル-4-(4-オキソ-6-(2-プロパニル)-1,4-ジヒドロ-2-ピリジニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル。
実施形態4として、2時間結合交換アッセイ又は20時間結合交換アッセイにおいて10μM未満のIC50を有する、実施形態1による化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供される。
実施形態5として、実施形態1~4のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、H、C1~4ハロアルキル、-CHOH、-(CH)O(C1~4アルキル)、-(CH)O(C1~4ハロアルキル)又は-(CH)-C1~4ジアルキルアミノである。
実施形態6として、実施形態1~4のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、H、C1~4ハロアルキル又は-(CH)-C1~4ジアルキルアミノである。
実施形態7として、実施形態1~4のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、H、CHF、CHF、CF、-CHOH、-CHOCH、-(CH)OCHF又は-(CH)-N(CHである。
実施形態8として、実施形態1~4のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、H、CHF又は-(CH)-N(CHである。
実施形態9として、実施形態1~4のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、Hである。
実施形態10として、実施形態1~4のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、1つのR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、
Figure 2023545545000011
基を形成する。
実施形態11として、実施形態10による化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Figure 2023545545000012
基は、
Figure 2023545545000013
である。
実施形態12として、実施形態1~10のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、H又はハロゲンである。
実施形態13として、実施形態1~10のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、Br又はClである。
実施形態14として、実施形態1~10のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、Hである。
実施形態15として、実施形態1~14のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル又は-CHOHである。
実施形態16として、実施形態1~14のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、ハロゲン又はC1~4アルキルである。
実施形態17として、実施形態1~14のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、F、メチル、CHF、CHF又は-CHOHである。
実施形態18として、実施形態1~14のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、F、メチル又はCHFである。
実施形態19として、実施形態1~14のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、Hである。
実施形態20として、実施形態1~19のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、一方のAは、存在せず、及び他方のAは、CRである。
実施形態21として、実施形態1~19のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、両方のAが存在しない。
実施形態22として、実施形態1~14のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Figure 2023545545000014
は、
Figure 2023545545000015
である。
実施形態23として、実施形態1~14のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Figure 2023545545000016
は、
Figure 2023545545000017
である。
実施形態24として、実施形態1~14のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Figure 2023545545000018
は、
Figure 2023545545000019
である。
実施形態25として、実施形態1~24のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、6若しくは10員アリール又は5~10員ヘテロアリールであり、
アリール又はヘテロアリールは、OH、ハロゲン、-CN、NH、C1~4アルキル、C1~4ジュウテロアルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ、-SONH、-NHSOCHから独立して選択される1~5個の置換基で任意選択的に置換されており、C1~4アルキルは、OHで任意選択的に置換されている。
実施形態26として、実施形態1~24のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、6若しくは10員アリール又は5~10員ヘテロアリールであり、
アリール又はヘテロアリールは、OH、ハロゲン、-CN、NH、C1~4アルキル又はC1~4ハロアルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている。
実施形態27として、実施形態1~24のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、6若しくは10員アリール又は5~10員ヘテロアリールであり、
アリール又はヘテロアリールは、OH、F、Cl、Br、-CN、NH、メチル、エチル、イソプロピル、CD、CHF、CF、メトキシ、-SONH、-NHSOCH、-CHOH又は-CH(OH)CHから独立して選択される1~5個の置換基で任意選択的に置換されている。
実施形態28として、実施形態1~24のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、6若しくは10員アリール又は5~10員ヘテロアリールであり、
アリール又はヘテロアリールは、OH、F、Cl、-CN、NH、メチル又はCFから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている。
実施形態29として、実施形態1~24のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、6若しくは10員アリール又は5~10員ヘテロアリールであり、
アリール又はヘテロアリールは、OH、F、Cl又はメチルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている。
実施形態30として、実施形態25~29のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、6又は10員アリールは、フェニルである。
実施形態31として、実施形態25~29のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、6又は10員アリールは、ナフタレニルである。
実施形態32として、実施形態25~29のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、5~10員ヘテロアリールは、1,3-チアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ベンゾチオフェニル、インドリル、インダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、1,2,3-ベンゾチアジアゾリル、2,1,3-ベンゾオキサジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、イミダゾ[1,5-a]ピリジニル又はピラゾロ[3,4-b]ピリジニルである。
実施形態33として、実施形態25~29のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、5~10員ヘテロアリールは、ピリジル、インダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル又はキノリニルである。
実施形態34として、実施形態25~29のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、5~10員ヘテロアリールは、インダゾリルである。
実施形態35として、実施形態1~24のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、
Figure 2023545545000020
である。
実施形態36として、実施形態1~24のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、
Figure 2023545545000021
である。
実施形態37として、実施形態1~36のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、CRである。
実施形態38として、実施形態1~36のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Nである。
実施形態39として、実施形態1~38のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、CHである。
実施形態40として、実施形態1~38のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Nである。
実施形態41として、実施形態1~40のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Cである。
実施形態42として、実施形態1~40のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Nである。
実施形態43として、実施形態1~42のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Cである。
実施形態44として、実施形態1~42のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Nである。
実施形態45として、実施形態1~36のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、Nであり、Xは、Nであり、Xは、Cであり、及びXは、Cであるか;又は
は、CRであり、Xは、Nであり、Xは、Cであり、及びXは、Cであるか;又は
は、CRであり、Xは、CHであり、Xは、Cであり、及びXは、Cであるか;又は
は、CRであり、Xは、CHであり、Xは、Nであり、及びXは、Cであるか;又は
は、CRであり、Xは、CHであり、Xは、Cであり、及びXは、Nである。
実施形態46として、実施形態1~36のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、CRであり、Xは、Nであり、Xは、Cであり、及びXは、Cである。
実施形態47として、実施形態1~37、45及び46のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、H、ハロゲン、CN、-COO(C1~4アルキル)、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C1~4ハロアルキル、-(CH(C1~4アルコキシ)又はC3~5シクロアルキルである。
実施形態48として、実施形態1~37、45及び46のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、ハロゲン、CN又はC1~4アルキルである。
実施形態49として、実施形態1~37、45及び46のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、H、F、Cl、CN、-COOCH、メチル、-CHCH、C1~4ハロアルキル、-CHOCH又はシクロプロピルである。
実施形態50として、実施形態1~37、45及び46のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、F、Cl、CN又はメチルである。
実施形態51として、実施形態1~37、45及び46のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、F、Cl又はメチルである。
実施形態52として、実施形態1~40、45及び47~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
Figure 2023545545000022
から選択される環系を形成し、
環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されている。
実施形態53として、実施形態1~40、45及び47~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
Figure 2023545545000023
から選択される環系を形成し、
環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されている。
実施形態54として、実施形態1~40及び45~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
Figure 2023545545000024
から選択される環系を形成し、
環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されている。
実施形態55として、実施形態1~40及び45~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
Figure 2023545545000025
から選択される環系を形成する。
実施形態56として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式II
Figure 2023545545000026
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態57として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式III
Figure 2023545545000027
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~3である。
実施形態58として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式IV
Figure 2023545545000028
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態59として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式V
Figure 2023545545000029
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~4である。
実施形態60として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式VI
Figure 2023545545000030
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態61として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式VII
Figure 2023545545000031
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態62として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式VIII
Figure 2023545545000032
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態63として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式IX
Figure 2023545545000033
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態64として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式X
Figure 2023545545000034
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態65として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式XI
Figure 2023545545000035
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~2である。
実施形態66として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式XII
Figure 2023545545000036
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態67として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式XIII
Figure 2023545545000037
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態68として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式XIV
Figure 2023545545000038
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~5である。
実施形態69として、実施形態1~20及び22~51のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、式XV
Figure 2023545545000039
の化合物であり、式中、
各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、先の実施形態の通りに定義され、及び
pは、0~3である。
実施形態70として、実施形態1~54及び56~69のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、各出現において独立して、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~4アルコキシ、-R-(C3~5シクロアルキル)、-R-(C3~6ヘテロシクロアルキル)、-R-(フェニル)又は-R-(5~6員ヘテロアリール)であり、
1~6アルキルは、C1~4アルコキシで任意選択的に置換されており、
3~6ヘテロシクロアルキルは、C1~6アルキルで任意選択的に置換されており、
フェニルは、C1~4アルコキシで任意選択的に置換されており、
ヘテロアリールは、ハロゲン、-(CH1~3OH及びC1~4アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
2つの置換基Rは、一緒になって、2つの置換基Rが結合されている1つ又は複数の環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成し、
-(CH-基は、-O-原子で置換された1個の-CH-基を任意選択的に有する。
実施形態71として、実施形態1~54及び56~69のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、各出現において独立して、C1~6アルキル、-R-(C3~6ヘテロシクロアルキル)又は-R-(5~6員ヘテロアリール)であり、
ヘテロアリールは、1~3個のC1~4アルキルで任意選択的に置換されており、
2つの置換基Rは、一緒になって、2つの置換基Rが結合されている1つ又は複数の環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成する。
実施形態72として、実施形態1~54及び56~69のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、各出現において独立して、メチル、イソプロピル、1-メトキシプロパン-2-イル、CF、メトキシ、シクロプロピル、オキセタン-3-イル、3-メチルオキセタン-3-イル、4-メチル-1-ピペラジニル、4-メトキシフェニル、4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル、4-(ヒドロキシメチル)-1、3-チアゾール-5-イル、2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル、1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル又は1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イルであり、
2つの置換基Rは、一緒になって、2つの置換基Rが結合されている1つ又は複数の環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成し、
-(CH-基は、-O-原子で置換された1個の-CH-基を任意選択的に有する。
実施形態73として、実施形態1~54及び56~69のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、各出現において独立して、メチル、オキセタン-3-イル又は1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イルであり、
2つの置換基Rは、一緒になって、2つの置換基Rが結合されている1つ又は複数の環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成する。
実施形態74として、実施形態1~54及び56~70のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、(CHである。
実施形態75として、実施形態1~54及び56~73のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、nは、1である。
実施形態76として、実施形態1~54及び56~73のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、nは、2である。
実施形態77として、実施形態1~54及び56~73のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、nは、3である。
実施形態78として、実施形態1~54及び56~73のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、nは、4である。
実施形態79として、実施形態1~54及び56~73のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、nは、5である。
実施形態80として、実施形態1~54及び56~73のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、nは、6である。
実施形態81として、実施形態1~37、45~47、52~71及び74~80のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、mは、0である。
実施形態82として、実施形態1~37、45~47、52~71及び74~80のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、mは、1である。
実施形態83として、実施形態1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、以下のものである。
8-フルオロ-2-(5-(フルオロメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-2-(1,3-チアゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-シクロヘプタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(1R,9R)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-(5-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
1-(6-(4-(6-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-(1R,8S)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,8S)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル又は(1S,8R)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(M)-(1R,8S)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(6-ヒドロキシ-8-イソキノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(7-ヒドロキシ-5-キノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1R,9R)-6-(6-ヒドロキシ-8-キノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1R,9R)-6-(7-ヒドロキシ-5-キノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
1-(6-(7-メトキシ-3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
8-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
(M)-8-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
1-((5S)-5-メチル-6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-((5S)-6-(7-フルオロ-3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(1R,9R)-6-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1R,9R)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1R,9R)-6-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-クロロ-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(3-クロロ-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-クロロ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(3-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-クロロ-4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(3-クロロ-4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-クロロ-4-(6-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレンカルボニトリル;
8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-2-ベンゾピラン-7-カルボニトリル;
1-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6,6-ジメチル-3-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレンカルボニトリル;
3’-ヒドロキシ-6,6-ジメチル-3-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,1’-ビナフタレン]-2-カルボニトリル;
(P)-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-2-ベンゾピラン-7-カルボニトリル;
8-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
1-(6-(7-クロロ-8-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
8-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
8-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
(P)-1-(6-(3-クロロ-4-(6-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(7-クロロ-8-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-((1S,8R)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(1R,9R)-6-(7-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
4-(5-クロロ-1H-インドール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(5-クロロ-6-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(7-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-8-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
4-(3-クロロ-6-メチル-1H-インドール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-メチル-7-(2-プロパニル)-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(1R,9R)-6-(2-クロロ-3-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-ピリジニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1R,9R)-6-(7-ヒドロキシ-5-キノキサリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(M)-1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(()-2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
2-(2-((2E)-4,4-ジフルオロ-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(7R)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(トリフルオロメチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(トリフルオロメチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7’,8’-ジヒドロ-5’H-スピロ[シクロプロパン-1,6’-キノリン]-3’-カルボニトリル;
6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(5R,7S)-5,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル又は(5S,7R)-5,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,7-ジヒドロスピロ[シクロペンタ[b]ピリジン-6,1’-シクロプロパン]-3-カルボニトリル;
4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(7R)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(7R)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(7S)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(7R)-4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
1-(6-(3-(ジフルオロメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-2,3,5,5’,6,8’-ヘキサヒドロスピロ[ピラン-4,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル;
(3R)-4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4,5,5’,8’-テトラヒドロスピロ[フラン-3,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル又は(3S)-4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4,5,5’,8’-テトラヒドロスピロ[フラン-3,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル;
6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル又は6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(6aR,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aR,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5S)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aR,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aR,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5S)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aS,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aS,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5S)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aS,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aS,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5S)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-(6aR,7aS)-4-(4-フルオロ-3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
(M)-(6aR,7aS)-4-(4-フルオロ-3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(4-フルオロ-3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(M)-2-((5S)-5-(フルオロメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル及び(P)-2-((5R)-5-(フルオロメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(5aR,6aR)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,5a,6,6a-テトラヒドロシクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(5aR,6aS)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,5a,6,6a-テトラヒドロシクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(5aS,6aR)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,5a,6,6a-テトラヒドロシクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(5aS,6aS)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,5a,6,6a-テトラヒドロシクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(4bR,5aR)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bR,5aS)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bS,5aR)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bS,5aS)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3.4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(6R)-6-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル又は(6S)-6-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(4bR,5aR)-5,5-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bR,5aS)-5,5-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bS,5aR)-5,5-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bS,5aS)-5,5-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-(6aR,7aS)-2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル(第3の溶出異性体);
(P)-(6aS,7aR)-2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル又は(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5’,8’-ジヒドロスピロ[シクロブタン-1,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル;
7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,7-ジヒドロフロ[3,4-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロスピロ[シクロペンタ[b]ピリジン-7,1’-シクロプロパン]-3-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(M)-(1R,9R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1s,9s)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(1s,9s)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(M)-(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(6aR,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル又は(6aS,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
(M)-(1s,9s)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1s,9s)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-(1R,9R)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1s,9s)-3-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-カルボニトリル;
(M)-(1s,9s)-3-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-カルボニトリル;
(M)-(6aR,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
(M)-(6aS,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(5-クロロ-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(P)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(7-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(7-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4-(5-クロロ-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(6-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
(1S,8R)-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,8S)-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1S,8R)-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1R,8S)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1S,8R)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1R,8S)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(1S,8R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(P)-(1S,8R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
4-(6-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
7-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル又は7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(1R,9R)-6-(1H-インダゾール-7-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-(1R,9R)-6-(1H-インダゾール-7-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
(M)-1-(6-(4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(2-クロロフェニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
7,7-ジメチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-7,7-ジメチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(1R,9R)-6-(2-クロロ-4-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
1-(6-(4-(5-クロロ-6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(5-ヒドロキシ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(5-クロロ-6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
1-(6-((7R)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-((7R)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-クロロ-1,5-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
2-アミノ-7-フルオロ-4-(3,7,7-トリメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-4-イル)-1-ベンゾチオフェン-3-カルボニトリル;
(M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(2-クロロフェニル)-2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-クロロフェニル)-7-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-クロロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7-((2R)-1-メトキシ-2-プロパニル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン又は1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7-((2S)-1-メトキシ-2-プロパニル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-3-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(7-シクロプロピル-4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-((2R)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン又は1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-((2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
(P)-4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-クロロフェニル)-7-(2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
(M)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
(M)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
(P)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(M)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(メトキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(8R)-4-(2-フルオロフェニル)-8-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル又は(8S)-4-(2-フルオロフェニル)-8-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(8R)-4-(2-フルオロフェニル)-8-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メトキシフェニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(3-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(M)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(P)-4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(()-2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
7-シクロプロピル-4-(2-フルオロフェニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
1-(6-((7R)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(7R)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(M)-(7R)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(P)-(7S)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(P)-(7R)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(M)-(7S)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(7S)-4-(2-フルオロフェニル)-7-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(7R)-4-(2-フルオロフェニル)-7-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
(7R)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル又は(7S)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(M)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(P)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(7R)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(P)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-クロロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(P)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2,3-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロ-6-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(P)-4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(メトキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(3-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(7R)-4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
(7S)-4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-クロロ-5-(ジフルオロメチル)フェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(6R)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-プロパニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル又は(6S)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-プロパニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
(P)-1-(6-(3-エテニル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-クロロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
4-(2-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
(P)-1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチル-3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-フェニル-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル;
(7)-2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(5,6-ジメチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;又は
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル。
実施形態84として、実施形態1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、以下のものである。
1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;又は
1-(6-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン。
実施形態85として、実施形態1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、以下のものである。
(M)-1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-((1S,8R)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;又は
1-(6-((7R)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン。
実施形態86として、実施形態1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、以下のものである。
(P)-1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-((1S,9S)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-((1S,9S)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-((1S,8R)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-((1R,8S)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-((1R,8S)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-((1S,9S)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-((1S,9S)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;又は
1-(6-((7S)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン。
実施形態87として、本明細書では、式I
Figure 2023545545000040
の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供され、式中、
は、各出現において独立して、H、C1~4アルコキシ、-(CH)-C1~4ジアルキルアミノ、アジリジン-1-イル-メチル、アゼチジン-1-イル-メチル、ピロリジン-1-イル-メチル、ピペリジン-1-イル-メチル又はモルホリン-1-イル-メチルであり、
R2は、H、ハロゲン、-CN、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、-CHCN、-CHOH、C1~4アルコキシ又はC1~4ハロアルコキシであり、
任意選択的に、1つのR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、
Figure 2023545545000041
基を形成し、
は、各出現において独立して、H、ハロゲン、CN、OH、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、-CHCN、-CHOH、C1~4アルコキシ又はC1~4ハロアルコキシであり、同じ炭素原子に結合された2つの置換基Rは、前記炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル又はカルボニル基を任意選択的に形成し、
Aは、各出現において独立して、CRであるか、又は存在せず、
は、6若しくは10員アリール又は5~10員ヘテロアリールであり、アリール又はヘテロアリールは、OH、ハロゲン、-CN、NH、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ又はC1~4ハロアルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
は、CR又はNであり、
は、CH、CF又はNであり、
は、C又はNであり、
は、C又はNであり、
は、H、ハロゲン、CN、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ、C3~5シクロアルキル、C3~5シクロハロアルキル又はC3~5ヘテロシクロアルキルであり、
Bは、それが結合されている原子と一緒になって、4~7員の完全飽和、完全不飽和又は部分不飽和の炭素環式又は複素環式環系を形成し、
複素環系は、N、O及びSから独立して選択される1~5個のヘテロ原子を含み、
環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されており、
は、各出現において独立して、ハロゲン、OH、-CN、-NH、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ、C3~5シクロアルキル、C3~5シクロハロアルキル、フェニル又は5~6員ヘテロアリールであり、
1~6アルキルは、-CO(C1~4アルキルアミノ)又は-CO(C1~4ジアルキルアミノ)で任意選択的に置換されており、
フェニルは、1~3個の独立して選択されるハロゲンで任意選択的に置換されており、
ヘテロアリールは、ハロゲン、C1~4アルキル及びC1~4ハロアルキルから選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
2つの置換基Rは、一緒になって、2つの置換基Rが結合されている環原子又は環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成し、-(CH-基は、N、O及びSから選択される1つのヘテロ原子で置換された1つの-CH-基を任意選択的に有し、及び
nは、1、2、3又は4である。
実施形態88として、実施形態87による化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、2-フルオロ-5-シアノ-フェニル、2-メチル-5-ヒドロキシメチル-フェニル、2-クロロ-5-(ジフルオロメトキシ)フェニル、2-メチル-5-(ジフルオロメチル)-フェニル、6-アミノ-3-メチル-ピリジン-2-イル、6-ヒドロキシ-2-メチル-ナフタレン-1-イル、イソキノリン-4-イル又は6-ヒドロキシ-8-キノリニルではないか、又は
Bは、
Figure 2023545545000042
、非置換
Figure 2023545545000043
及び非置換
Figure 2023545545000044
からなる群から選択されないか、又は
は、3-クロロフェニル又は8-メチルナフタレン-1-イルではない。
実施形態89として、実施形態87の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、以下のものではない。
1-(6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-フルオロフェニル)-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン;
1-(6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(8-メチル-1-ナフタレニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-シアノ-2-フルオロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル;
1-(6-(4-(2-クロロ-5-(ジフルオロメトキシ)フェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(8-メチルナフタレン-1-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン;
1-(6-(4-(4-イソキノリニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-(ジフルオロメチル)-2-メチルフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-(ヒドロキシメチル)-2-メチルフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-アミノ-3-メチル-2-ピリジニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-2-メチル-1-ナフタレニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-8-キノリニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;又は
1-(6-(8-(3-クロロフェニル)-4-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン。
実施形態90として、2時間結合交換アッセイ又は20時間結合交換アッセイにおいて10μM未満のIC50を有する、実施形態87による化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供される。
実施形態91として、実施形態87~90のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H又は-(CH)-C1~4ジアルキルアミノである。
実施形態92として、実施形態87~91のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、一方のRは、Hであり、及び他方のRは、-(CH)-N(CHである。
実施形態93として、実施形態87~91のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、Hである。
実施形態94として、実施形態87~90のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、1つのR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、
Figure 2023545545000045
基を形成する。
実施形態95として、実施形態87~93のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、Hである。
実施形態96として、実施形態87~95のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、ハロゲン、C1~4ハロアルキルであるか、又は同じ炭素原子に結合された2つの置換基Rは、前記炭素原子と一緒にカルボニル基を形成する。
実施形態97として、実施形態87~95のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、各出現において独立して、H、F、CHFであるか、又は同じ炭素原子に結合された2つの置換基Rは、前記炭素原子と一緒にカルボニル基を形成する。
実施形態98として、実施形態87~97のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、一方のAは、存在せず、及び他方のAは、CRである。
実施形態99として、実施形態87~97のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、両方のAが存在しない。
実施形態100として、実施形態87~95のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Figure 2023545545000046
は、
Figure 2023545545000047
である。
実施形態101として、実施形態87~95のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Figure 2023545545000048
は、
Figure 2023545545000049
である。
実施形態102として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、6又は10員アリールであり、アリールは、OH、ハロゲン又はC1~4アルキルから独立して選択される1~2個の置換基で任意選択的に置換されている。
実施形態103として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、6又は10員アリールであり、アリールは、OH、F、Cl又はメチルから独立して選択される1~2個の置換基で任意選択的に置換されている。
実施形態104として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、6又は10員アリールであり、アリールは、OHで任意選択的に置換されている。
実施形態105として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、2-フルオロフェニル、2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル、2,3-ジクロロフェニル、2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル、2-クロロ-3-メチルフェニル、2,3-ジメチルフェニル、5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル、3-ヒドロキシナフタレン-1-イル、6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル、8-メチル-1-ナフタレニル、8-クロロ-1-ナフタレニル又は2-メチル-1-ナフタレニルである。
実施形態106として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、3-ヒドロキシナフタレン-1-イルである。
実施形態107として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、5~10員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、NH又はC1~4アルキルから独立して選択される1~2個の置換基で任意選択的に置換されている。
実施形態108として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、5~10員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、NH、メチル、エチル又はイソプロピルから独立して選択される1~2個の置換基で任意選択的に置換されている。
実施形態109として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、5~10員ヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、1個又は2個のメチル置換基で任意選択的に置換されている。
実施形態110として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、5-メチル-1H-インダゾール-4-イル、5-エチル-1H-インダゾール-4-イル、6-メチル-1H-インダゾール-7-イル、1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル、3,5-ジメチル-1H-インダゾール-4-イル、5,6-ジメチル-1H-インダゾール-4-イル、5-(2-プロパニル)-1H-インダゾール-4-イル又は2-アミノ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イルである。
実施形態111として、実施形態87~101のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、5-メチル-1H-インダゾール-4-イル又は5,6-ジメチル-1H-インダゾール-4-イルである。
実施形態112として、実施形態87~111のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、CRである。
実施形態113として、実施形態87~111のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Nである。
実施形態114として、実施形態87~113のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、CHである。
実施形態115として、実施形態87~113のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Nである。
実施形態116として、実施形態87~115のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Cである。
実施形態117として、実施形態87~115のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Nである。
実施形態118として、実施形態87~117のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Cである。
実施形態119として、実施形態87~117のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Xは、Nである。
実施形態120として、実施形態87~111のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
は、Nであり、Xは、Nであり、Xは、Cであり、及びXは、Cであるか;又は
は、CRであり、Xは、Nであり、Xは、Cであり、及びXは、Cであるか;又は
は、CRであり、Xは、CHであり、Xは、Cであり、及びXは、Cであるか;又は
は、CRであり、Xは、CHであり、Xは、Nであり、及びXは、Cであるか;又は
は、CRであり、Xは、CHであり、Xは、Cであり、及びXは、Nである。
実施形態121として、実施形態87~112及び120のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、H、CN、C1~4アルキル又はC3~5シクロアルキルである。
実施形態122として、実施形態87~112及び120のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、H、CN、メチル又はシクロプロピルである。
実施形態123として、実施形態87~112及び120のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Rは、CNである。
実施形態124として、実施形態87~115及び121~123のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
Figure 2023545545000050
から選択される環系を形成し、
環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されている。
実施形態125として、実施形態124による化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
Figure 2023545545000051
から選択される環系を形成し、
環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されている。
実施形態126として、実施形態125による化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
Figure 2023545545000052
から選択される環系を形成する。
実施形態127として、実施形態87~115及び121~125のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
環系は、1~2個の置換基Rで任意選択的に置換されており、
は、各出現において独立して、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~4アルコキシ又はフェニルであり、
1~6アルキルは、-CO(C1~4アルキルアミノ)で任意選択的に置換されている。
実施形態128として、実施形態87~115及び121~125のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
環系は、1~2個の置換基Rで任意選択的に置換されており、
は、各出現において独立して、F、Cl、メチル、メトキシ、フェニル又は-CH(CHCH(CH)(CHCONHCH)である。
実施形態129として、実施形態87~115及び121~125のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、式中、
環系は、1~2個の置換基Rで任意選択的に置換されており、
は、各出現において独立して、メチル又はメトキシである。
実施形態130として、実施形態87に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、以下のものである。
1-(6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン;
3-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-ナフトニトリル;
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
8-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(4-(8-メチル-1-ナフタレニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(P)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(4-(8-クロロ-1-ナフタレニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
(M)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-((7)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-メチル-1-ナフタレニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
8-フルオロ-2-((8)-8-フルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロピノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-((8)-8-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-((5S)-5-(ジフルオロメチル)-6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(9-メチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-9H-プリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-アミノ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2,3-ジクロロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(2-クロロ-3-メチルフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(8-メチル-4-(8-メチル-1-ナフタレニル)-7,8-ジヒドロ-6H-ピリミド[5,4-b][1,4]オキサジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
8-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
1-(6-(7,7-ジメチル-4-(8-メチル-1-ナフタレニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-(6-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)-2-ナフタレンカルボニトリル;
1-(6-(4-(5-(2-プロパニル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(3,5-ジメチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
3-メチル-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-フェニル-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
1-(6-(4-(8-メチル-1-ナフタレニル)-7,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
2-(5,5-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル)-8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(5-オキソ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
1-((5R)-5-(ジフルオロメチル)-6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル;
4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-アミノ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(5,6-ジメチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロフェニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(3-メチル-7-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン;
2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-エチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-3-カルボニトリル;
1-(6-(3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン;
1-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1H-ベンズイミダゾール-5-カルボニトリル;
1-(6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン;
(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド;
(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド;又は
(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド。
実施形態131として、実施形態87に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が本明細書で提供され、ここで、化合物は、以下のものである。
(P)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル;
2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
4-(5,6-ジメチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;又は
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル。
前述の記載は、単に本開示の特定の態様をまとめたものであり、決して本開示を限定することを意図するものではなく、そのように解釈されるべきでもない。
配合物及び投与経路
開示される使用において、本明細書で開示される化合物を単独で投与することも可能であろうが、投与される化合物は、通常、医薬組成物中の活性成分として存在することになる。従って、一実施形態では、本明細書では、本明細書で開示される化合物を1つ以上の薬学的に許容される賦形剤及び必要に応じて他の活性成分と併せて含む医薬組成物が提供される。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,Volume I and Volume II,twenty-second edition,edited by Loyd V.Allen Jr.,Philadelphia,PA,Pharmaceutical Press,2012;Pharmaceutical Dosage Forms(Vol.1-3),Liberman et al.,Eds.,Marcel Dekker,New York,NY,1992;Handbook of Pharmaceutical Excipients(3rd Ed.),edited by Arthur H.Kibbe,American Pharmaceutical Association,Washington,2000;Pharmaceutical Formulation:The Science and Technology of Dosage Forms(Drug Discovery),first edition,edited by GD Tovey,Royal Society of Chemistry,2018を参照されたい。一実施形態では、医薬組成物は、治療有効量の本明細書で開示される化合物を含む。
本明細書で開示される化合物は、任意の好適な投与経路により、そのような経路に適合した医薬組成物の形態及び目的の治療に有効な用量で投与され得る。本明細書で提供される化合物及び組成物は、例えば、経口、粘膜、局所、経皮、直腸、肺、非経口、鼻腔内、血管内、静脈内、動脈内、腹腔内、髄腔内、皮下、舌下、筋肉内、胸骨内、膣内に又は注入技法により、従来の薬学的に許容される賦形剤を含有する投薬単位配合物中で投与され得る。
医薬組成物は、例えば、錠剤、咀しゃく錠剤、ミニ錠剤、カプレット、丸薬、ビーズ、硬カプセル、軟カプセル、ゼラチンカプセル、顆粒、粉剤、舐剤、貼付剤、クリーム、ジェル、サッシェ、マイクロニードルアレイ、シロップ、風味付きシロップ、ジュース、ドロップ、注射液、エマルション、マイクロエマルション、軟膏、エアロゾル、水性懸濁液又は油性懸濁液の形態であり得る。医薬組成物は、通常、特定量の活性成分を含有する投与単位の形態で作製される。
実施形態132として、実施形態1~131のいずれか1つによる化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物が本明細書で提供される。
実施形態133として、医薬品として使用するための、実施形態1~131のいずれか1つによる化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は実施形態132による医薬組成物が本明細書で提供される。
使用方法
本明細書で論じられるように(「定義」と題されたセクションを参照されたい)、本明細書に記載される化合物は、前述のいずれかの全ての立体異性体、互変異性体又は薬学的に許容される塩を含むと理解されるべきである。従って、本開示において提供される方法及び使用の範囲は、全てのこのような形態を用いる方法及び使用も包含するものと理解されるべきである。
ヒトの治療に有用である他に、本明細書で提供される化合物は、哺乳類、齧歯類などを含むコンパニオンアニマル、エキゾチックアニマル及び家畜の獣医学的治療に有用であり得る。例えば、ウマ、イヌ及びネコを含む動物を本明細書で提供される化合物で治療し得る。
一実施形態では、本開示は、KRAS G12Cの突然変異の影響で生じる病態(例えば、癌)を含むが、これに限定されない疾患状態を治療するために本開示の化合物又は医薬組成物を使用する方法を提供する。例えば、2019年12月31日に発行された米国特許第10,519,146B2号明細書を参照されたく、具体的には、参照により本明細書に組み込まれる第198欄第1行から第201欄第36行までのセクションである。
いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、以下が注目される。AMG510は、本明細書に開示される化合物と同様に、KRAS G12Cを特異的且つ不可逆的に阻害する小分子である(Hong et al.,2020,at 1208)。Hongらは、「[p]再臨床試験は、[AMG510]が、KRASの重要な下流エフェクターである細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK)のほぼ全ての検出可能なリン酸化を阻害し、KRAS p.G12Cを有するマウスにおいて永続的な完全な腫瘍退縮をもたらすことを示した。(下記の、「生物学的評価」と題するセクション、Canon et al.,2019,and Lanman et al.,2020も参照されたい)。
AMG510は、非小細胞肺癌を有する59人の対象、結腸直腸癌を有する42人の対象及び他の腫瘍型を有する28人の対象を含む、腫瘍組織に対する局所分子試験によって同定されたKRAS G12C変異を有する組織学的に確認された局所進行性又は転移性癌を有する129人の対象を用いた第1相用量漸増及び拡大試験で評価した(Hong et al.,2020,at page 1208-1209)。Hongらは、非小細胞肺癌について88.1%、結腸直腸癌について73.8%及び他の腫瘍型について75.0%の疾患制御率(95%CI)を報告している(Hong et al.,2020,at page 1213,Table 3)。結論として、Hongらによって報告された安定疾患(SD)又は部分奏効(PR)のいずれかを示す癌型は、非小細胞肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、虫垂癌、子宮内膜癌、食道癌、未知の原発癌、膨大部癌、胃癌、小腸癌、副鼻腔癌、胆管癌又は黒色腫であった(Hong et al.,2020,at page 1212(Figure A),and Supplementary Appendix(page 59(Figure S5)and page 63(Figure S6))。
KRAS G12C変異は、以下の表に示す変化頻度で発生する(Cerami et al.,2012;Gao et al.,2013)。例えば、表は、非小細胞肺癌を有する対象の11.6%が癌を有し、1つ又は複数の細胞がKRAS G12C変異タンパク質を発現することを示す。従って、KRAS G12Cに特異的且つ不可逆的に結合する本明細書で提供される化合物(以下の「生物学的評価」と題するセクションを参照されたい)は、以下の表に列挙される癌を含むが、これに限定されない癌を有する対象の治療に有用である。
Figure 2023545545000053
実施形態134として、癌の治療における使用のための、実施形態1~131のいずれか1つによる化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は実施形態132による医薬組成物が本明細書で提供される。
実施形態135として、癌の治療に使用するためのものであり、1つ又は複数の細胞がKRAS G12C変異タンパク質を発現する、実施形態1~131のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は実施形態132に記載の医薬組成物が本明細書で提供される。
実施形態136として本明細書で提供されるのは、癌が非小細胞肺癌、小腸癌、虫垂癌、結腸直腸癌、原発不明癌、子宮内膜癌、混合癌型、膵臓癌、肝胆道癌、小細胞肺癌、子宮頸癌、生殖細胞癌、卵巣癌、消化管神経内分泌癌、膀胱癌、骨髄異形成/骨髄増殖性新生物、頭頸部癌、食道胃癌、軟部組織肉腫、中皮腫、甲状腺癌、白血病又は黒色腫である、実施形態134又は135に記載の使用のための化合物又は医薬組成物である。
実施形態137として提供されるのは、癌を治療するための医薬品の調製における、実施形態1~131のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は実施形態132に記載の医薬組成物の使用である。
実施形態138として提供されるのは、1つ又は複数の細胞がKRAS G12C変異タンパク質を発現する、癌を治療するための医薬品の調製における、実施形態1~131のいずれか1つに記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は実施形態132に記載の医薬組成物の使用である。
実施形態139として本明細書で提供されるのは、癌が非小細胞肺癌、小腸癌、虫垂癌、結腸直腸癌、原発不明癌、子宮内膜癌、混合癌型、膵臓癌、肝胆道癌、小細胞肺癌、子宮頸癌、生殖細胞癌、卵巣癌、消化管神経内分泌癌、膀胱癌、骨髄異形成/骨髄増殖性新生物、頭頸部癌、食道胃癌、軟部組織肉腫、中皮腫、甲状腺癌、白血病又は黒色腫である、実施形態137又は138に記載の使用である。
実施形態140として本明細書で提供されるのは、癌の処置を必要とする対象において癌を処置する方法であり、方法は、治療有効量の、実施形態1~131のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。
実施形態141として本明細書で提供されるのは、癌の処置を必要とする対象において癌を処置する方法であり、方法は、治療有効量の、実施形態1~131のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与する工程を含み、1つ以上の細胞は、KRAS G12C変異タンパク質を発現する。
実施形態142として本明細書で提供されるのは、癌が非小細胞肺癌、小腸癌、虫垂癌、結腸直腸癌、原発不明癌、子宮内膜癌、混合癌型、膵臓癌、肝胆道癌、小細胞肺癌、子宮頸癌、生殖細胞癌、卵巣癌、消化管神経内分泌癌、膀胱癌、骨髄異形成/骨髄増殖性新生物、頭頸部癌、食道胃癌、軟部組織肉腫、中皮腫、甲状腺癌、白血病又は黒色腫である、実施形態140又は141に記載の方法である。
実施形態143として本明細書で提供されるのは、癌が非小細胞肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、虫垂癌、子宮内膜癌、食道癌、原発不明癌、乳頭部癌、胃癌、小腸癌、副鼻腔癌、胆管癌又は黒色腫である、実施形態140又は141に記載の方法である。
実施形態144として本明細書で提供されるのは、癌が非小細胞肺癌である、実施形態143に記載の方法である。
実施形態145として本明細書で提供されるのは、癌が結腸直腸癌である、実施形態143に記載の方法である。
実施形態146として本明細書で提供されるのは、癌が膵臓癌である、実施形態143による方法である。
実施形態147として本明細書で提供されるのは、対象が、化合物又はその薬学的に許容される塩の投与前にKRAS G12C変異タンパク質を発現する1つ又は複数の細胞を有すると判定された癌を有する、実施形態140~146のいずれか1つに記載の方法である。
併用療法
本発明の開示は、他の経路若しくは同じ経路の他の成分を調節することが知られている薬剤又は更に目標の酵素の重複するセットが本開示の化合物又はその薬学的に許容される塩と組み合わせて使用される、併用治療についての方法も提供する。一態様において、そのような治療には、例えば、相乗的又は相加的な治療効果をもたらすための、本開示の1つ又は複数の化合物と、化学療法剤、治療抗体及び放射線治療との併用が含まれるが、これらに限定されない。例えば、2019年12月31日に発行された米国特許第10,519,146B2号明細書を参照されたく、具体的には、欄201(37行目)~欄212(46行目)及び欄219(64行目)~欄220(39行目)のセクションであり、これは、参照により本明細書に組み込まれる。
実施形態148として本明細書で提供されるのは、有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がオーロラキナーゼA阻害剤、AKT阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、CDK4/6阻害剤、ErbBファミリー阻害剤、ERK阻害剤、FAK阻害剤、FGFR阻害剤、グルタミナーゼ阻害剤、IGF-1R阻害剤、KIF18A阻害剤、MCL-1阻害剤、MEK阻害剤、mTOR阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、PI3K阻害剤、Rafキナーゼ阻害剤、SHP2阻害剤、SOS1阻害剤、Srcキナーゼ阻害剤又は1つ以上の化学療法剤である、実施形態140~実施形態147のいずれかに記載される方法である。
一実施形態では、第2の化合物は、薬学的に許容される塩として投与される。別の実施形態では、第2の化合物は、第2の化合物又はその薬学的に許容される塩及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物として投与される。
オーロラキナーゼA阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がオーロラキナーゼA阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書において提供される方法において使用するための例示的なオーロラキナーゼA阻害剤には、アリセルチブ、セニセルチブ、ダンセルチブ、トザセルチブ、LY3295668((2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロフェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]ピリジン-2-イル]メチル]-2-メチルピペリジン-4-カルボン酸)、ENMD-2076(6-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-[(E)-2-フェニルエテニル]ピリミジン-4-アミン)、TAK-901(5-(3-エチルスルホニルフェニル)-3,8-ジメチル-N-(1-メチルピペリジン-4-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-7-カルボキサミド)、TT-00420(4-[9-(2-クロロフェニル)-6-メチル-2,4,5,8,12ペンタザトリシクロ[8.4.0.03,7]テトラデカ-1(14)、3,6,8,10,12ヘキサエン-13-イル]モルホリン)、AMG900(N-[4-[3-(2-アミノピリミジン-4-イル)ピリジン-2-イル]オキシフェニル]-4-(4-メチルチオフェン-2-イル)フタラジン-1-アミン)、MLN8054(4-[[9-クロロ-7-(2,6-ジフルオロフェニル)-5H-ピリミド[5,4-d][2]ベンズアゼピン-2-イル]アミノ]安息香酸)、PF-03814735(N-[2-[(1R,8S)-4-[[4-(シクロブチロアミノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ]-11-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2(7),3,5-トリエン-11-イル]-2-オキソエチル]アセトアミド)、SNS-314(1-(3-クロロフェニル)-3-[5-[2-(チエノ[3,2-d]ピリミジン-4-イルアミノ)エチル]-1,3-チアゾール-2-イル]尿素)、CYC116(4-メチル-5-[2-(4-モルホリン-4-イルアニリノ)ピリミジン-4-イル]-1,3-チアゾール-2-アミン)、TAS-119、BI811283及びTTP607が含まれるが、これらに限定されない。
AKT阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がAKT阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なAKT阻害剤には、アフアレスチブ、カピバセルチブ、イパタセルチブ、ウプロセルチブ、BAY1125976(2-[4-(1-アミノシクロブチル)フェニル]-3-フェニルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド)、ARQ 092(3-[3-[4-(1-アミノシクロブチル)フェニル]-5-フェニルイミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル]ピリジン-2-アミン)、MK2206(8-[4-(1-アミノシクロブチル)フェニル]-9-フェニル-2H-[1,2,4]トリアゾロ[3,4-f][1,6]ナフチリジン-3-オン)、SR13668(インドロ[2,3-b]カルバゾール-2,10-ジカルボン酸、5,7-ジヒドロ-6-メトキシ-、2,10-ジエチルエステル)、ONC201(11ベンジル-7-[2-メチルフェニル)メチル]-2,5,7,11テトラザトリシクロ[7.4.0.02、6]トリデカ-1(9)、5-ジエン-8-オン)、ARQ751(N-(3-アミノプロピル)-N-[(1R)-1-(3-アニリノ-7-クロロ-4-オキソキナゾリン-2-イル)ブタ-3-イニル]-3-クロロ-2-フルオロベンズアミド)、RX-0201及びLY2780301が含まれるが、これらに限定されない。
アルギナーゼ阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がアルギナーゼ阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なアルギナーゼ阻害剤としては、限定されないが、numidargistat及びCB280が挙げられる。
CDK4/6阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がCDK4/6阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で使用される「CDK4/6」という用語は、哺乳動物セリン/トレオニンプロテインキナーゼのメンバーであるサイクリン依存性キナーゼ(「CDK」)4及び6を指す。
本明細書で使用される「CDK4/6阻害剤」という用語は、CDK4及び/又は6の酵素活性の全部又は一部を負に調節又は阻害することができる化合物を指す。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なCDK4/6阻害剤には、限定されないが、アベマシクリブ、パルボシクリブ、リボシクリブ、トリラシクリブ及びPF-06873600((ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン、6-(ジフルオロメチル)-8-[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロペンチル]-2-[[1-(メチルスルホニル1)-4-ピペリジニル]アミノ])が挙げられる。
一実施形態では、CDK4/6阻害剤は、パルボシクリブである。
ErbBファミリー阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がErbBファミリー阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で使用される「ErbBファミリー」という用語は、以下を含む哺乳動物膜貫通タンパク質チロシンキナーゼファミリーのメンバーを指す:ErbB1(EGFR HER1)、ErbB2(HER2)、ErbB3(HER3)及びErbB4(HER4)。
本明細書で使用される「ErbBファミリー阻害剤」という用語は、ErbBファミリーの少なくとも1つのメンバーの活性の全部又は一部を負に調節又は阻害することができる薬剤、例えば化合物又は抗体を指す。1つ以上のErbBチロシンキナーゼの調節又は阻害は、1つ以上のErbBファミリーメンバーのキナーゼ酵素活性を調節又は阻害するか、又はErbBファミリーメンバーのホモ二量体化又はヘテロ二量体化を遮断することによって起こり得る。
一実施形態では、ErbBファミリー阻害剤は、EGFR阻害剤、例えば抗EGFR抗体である。本明細書中に提供される方法において使用するための例示的な抗EGFR抗体には、ザルツムマブ、ニモツズマブ、マツズマブ、ネシツムマブ、パニツムマブ及びセツキシマブが含まれるが、これらに限定されない。一実施形態では、抗EGFR抗体は、セツキシマブである。一実施形態では、抗EGFR抗体は、パニツムマブである。
別の実施形態では、ErbBファミリー阻害剤は、HER2阻害剤、例えば抗HER2抗体である。本明細書で提供される方法で使用するための例示的な抗HER-2抗体には、ペルツズマブ、トラスツズマブ及びトラスツズマブエムタンシンが含まれるが、これらに限定されない。
なおも別の実施形態において、ErbBファミリー阻害剤は、HER3阻害剤、例えば抗HER3抗体、例えばHMBD-001(Hummingbird Bioscience)である。
一実施形態では、ErbBファミリー阻害剤は、抗EGFR抗体と抗HER2抗体との組合わせである。
一実施形態では、ErbBファミリー阻害剤は、不可逆的阻害剤である。本明細書で提供される方法で使用するための例示的な不可逆的ErbBファミリー阻害剤には、アファチニブ、ダコミチニブ、カネルチニブ、ポジオチニブ、AV412((N-[4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-7-[3-メチル-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)-1-ブチン-1-イル]-6-キナゾリニル]-2-プロペンアミド)、PF6274484(N-[4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-7-メトキシ-6-キナゾリニル]-2-プロペンアミド)及びHKI357((E)-N-[4-[3-クロロ-4-[(3-フルオロフェニル)メトキシ]アニリノ]-3-シアノ-7-エトキシキノリン-6-イル]-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エンアミド)が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、不可逆的ErbBファミリー阻害剤は、アファチニブである。一実施形態では、不可逆的ErbBファミリー阻害剤は、ダコミチニブである。
一実施形態では、ErbBファミリー阻害剤は、可逆的阻害剤である。本明細書で提供される方法で使用するための例示的な可逆的ErbBファミリー阻害剤には、エルロチニブ、ゲフィチニブ、サピチニブ、バリチニブ、タルロキソチニブ、TAK-285(N-(2-(4-((3-クロロ-4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)アミノ)-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-5-イル)エチル)-3-ヒドロキシ-3-メチルブタンアミド)、AEE788((S)-6-(4-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)フェニル)-N-(1-フェニルエチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン)、BMS599626((3S)-3-モルホリニルメチル-[4-[[1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1H-インダゾール-5-イル]アミノ]-5-メチルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-イル]-カルバマート)及びGW583340(N-[3-クロロ-4-[(3-フルオロフェニル)メトキシ]フェニル]-6-[2-[(2-メチルスルホニルエチルアミノ)メチル]-1,3-チアゾール-4-イル]キナゾリン-4-アミン)が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、可逆的ErbBファミリー阻害剤は、サピチニブである。一実施形態では、可逆的ErbBファミリー阻害剤は、タルロキソチニブである。
ERK阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がERK阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書中に提供される方法において使用するための例示的なERK阻害剤には、ウリキセルチニブ、ラボセルチニブ、CC-90003(N-[2-[[2-[(2-メトキシ-5-メチルピリジン-4-イル)アミノ]-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-メチルフェニル]プロパ-2-エンアミド)、LY3214996(6,6-ジメチル-2-[2-[(2-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]ピリミジン-4-イル]-5-(2-モルホリン-4-いるエチル)チエノ[2,3-c]ピロール-4-オン)、KO-947(1,5,6,8-テトラヒドロ-6-(フェニルメチル)-3-(4-ピリジニル)-7H-ピラゾロ[4,3-g]キナゾリン-7-オン)、ASTX029、LTT462及びJSI-1187が含まれるが、これらに限定されない。
FAK阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がFAK阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なFAK阻害剤には、GSK2256098(2-[[5-クロロ-2-[(5-メチル-2-プロパン-2-イルピラゾール-3-イル)アミノ]ピリジン-4-イル]アミノ]-N-メトキシベンズアミド)、PF-00562271(N-メチル-N-[3-[[[2-[(2-オキソ-1,3-ジヒドロインドール-5-イル)アミノ]-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル]アミノ]メチル]ピリジン-2-イル]メタンスルホンアミド)、VS-4718(2-[[2-(2-メトキシ-4-モルホリン-4-イルアニリノ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ]-N-メチルベンズアミド)及びAPG-2449が含まれるが、これらに限定されない。
FGFR阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がFGFR阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なFGFR阻害剤には、フチバチニブ、ペミガチニブ、ASP5878(2-[4-[[5-[(2,6-ジフルオロ-3,5-ジメトキシフェニル)メトキシ]ピリミジン-2-イル]アミノ]ピラゾール-1-イル]エタノール)、AZD4547(N-[5-[2-(3,5-ジメトキシフェニル)エチル]-1H-ピラゾール-3-イル]-4-[(3S,5R)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]ベンズアミド)、デバイオ1347([5-アミノ-1-(2-メチル-3H-ベンズイミダゾール-5-イル)ピラゾール-4-イル]-(1H-インドール-2-イル)メタノン)、INCB062079、H3B-6527(N-[2-[[6-[(2,6-ジクロロ-3,5-ジメトキシフェニル)カルバモイル-メチルアミノ]ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-(4-エチルピペラジン-1-イル)フェニル]プロパ-2-エンアミド)、ICP-105、CPL304110、HMPL-453及びHGS1036が含まれるが、これらに限定されない。
グルタミナーゼ阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がグルタミナーゼ阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なグルタミナーゼ阻害剤には、限定されないが、テラグレナスタット、IPN60090及びOP330が含まれる。
IGF-1R阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がIGF-1R阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なIGF-1R阻害剤には、シクスツムマブ、ダロツズマブ、リンシチニブ、ガニツマブ、ロバツムマブ、BMS-754807((2S)-1-[4-[(5-シクロプロピル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル]N-(6-フルオロピリジン-3-イル)-2-メチルピロリジン-2-カルボキサミド)、KW-2450(N-[5-[[4-(2-ヒドロキシアセチル)ピペラジン-1-イル]メチル]-2-[(E)-2-(1H-インダゾール-3-イル)エテニル]フェニル]-3-メチルチオフェン-2-カルボキサミド)、PL225B、AVE1642及びBIIB022が含まれるが、これらに限定されない。
KIF18A阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がKIF18A阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なKIF18A阻害剤には、米国特許出願公開第2020/0239441号明細書、国際公開第2020/132649号パンフレット、国際公開第2020/132651号パンフレット及び国際公開第2020/132653号パンフレットに開示されている阻害剤が含まれるが、これらに限定されず、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
MCL-1阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がMCL-1阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なMEK阻害剤には、ムリザトクラックス、タポトクラックス、AZD5991((3aR)-5-クロロ-2,11,12,24,27,29ヘキサヒドロ-2,3,24,33テトラメチル-22H-9,4,8-(メテニミノメチルノ)-14,20:26,23ジメテノ-10H,20H-ピラゾロ[4,3-l][2、15、22、18、19]ベンゾオキサジチアジアザシクロヘキサコシン-32-カルボン酸)、MIK665((αR)-α-[[(5S)-5-[3-クロロ-2-メチル-4-[2-(4-メチル-1-ピペラジニル)エトキシ]フェニル]-6-(4-フルオロフェニル)チエノ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]オキシ]-2-[[2-(2-メトキシフェニル)-4-ピリミジニル]メトキシ]ベンゼンプロパン酸)及びABBV-467が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、MCL-1阻害剤は、ムリザトクラックスである。別の実施形態では、MCL-1阻害剤は、タポトクラックスである。
MEK阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がMEK阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なMEK阻害剤には、トラメチニブ、コビメチニブ、セルメチニブ、ピマセルチブ、レファメチニブ、PD-325901(N-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロポキシ]-3,4-ジフルオロ-2-(2-フルオロ-4-ヨードアニリノ)ベンズアミド)、AZD8330(2-(2-フルオロ-4-ヨードアニリノ)-N-(2-ヒドロキシエトキシ)-1,5-ジメチル-6-オキソピリジン-3-カルボキサミド)、GDC-0623(5-(2-フルオロ-4-ヨードアニリノ)-N-(2-ヒドロキシエトキシ)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-6-カルボキサミド)、RO4987655(3,4-ジフルオロ-2-(2-フルオロ-4-ヨードアニリノ)-N-(2-ヒドロキシエトキシ)-5-[(3-オキソオキサジナン-2-イル)メチル]ベンズアミド)、TAK-733(3-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]-6-フルオロ-5-(2-フルオロ-4-ヨードアニリノ)-8-メチルピリド[2,3-d]ピリミジン-4,7-ジオン)、PD0325901(N-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロポキシ]-3,4-ジフルオロ-2-(2-フルオロ-4-ヨードアニリノ)ベンズアミド)、CI-1040(2-(2-クロロ-4-ヨードフェニルアミノ)-N-(シクロプロピルメトキシ)-3,4-ジフルオロベンズアミド)、PD318088(5-ブロモ-N-(2,3-ジヒドロキシプロポキシ)-3,4-ジフルオロ-2-(2-フルオロ-4-ヨードフェニルアミノ)ベンズアミド)、PD98059(2-(2-アミノ-3-メトキシフェニル)-4H-クロメン-4-オン)、PD334581(N-[5-[3,4-ジフルオロ-2-[(2-フルオロ-4-ヨードフェニル)アミノ]フェニル]-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル]-4-モルホリンエタンアミン)、FCN-159、CS3006、HL-085、SHR7390及びWX-554が含まれるが、これらに限定されない。
1つの実施形態において、MEK阻害剤は、トラメチニブである。
mTOR阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がmTOR阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なmTOR阻害剤には、エベロリムス、ラパマイシン、ゾタロリムス(ABT-578)、リダフォロリムス(デフォロリムス、MK-8669)、サパニセルチブ、ブパルリシブ、ピチリシブ、ビストセルチブ、ダクトリシブ、トリン-1(1-(4-(4-プロピオニルピペラジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)-9-(キノリン-3-イル)ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン-2(1H)-オン)、GDC-0349((S)-1-エチル-3-(4-(4-(3-メチルモルホリノ)-7-(オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)フェニル)尿素)及びVS-5584(SB2343、(5-(8-メチル-2-ノルホリン-4-イル-9-プロパン-2-イルプリン-6-イル)ピリミジン-2-アミン)が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、mTOR阻害剤は、エベロリムスである。
PD-1阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がPD-1阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なPD-1阻害剤には、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、セミプリマブ、スパルタリズマブ(PDR001)、カンレリズマブ(SHR1210)、シンチリマブ(IBI308)、チスレリズマブ(BGB-A317)、トリパリマブ(JS001)、ドスタリマブ(TSR-042、WBP-285)、INCMGA00012(MGA012)、AMP-224、AMP-514及び参照により本明細書に組み込まれる米国特許第10,640,504B2号明細書(「抗PD-1抗体A」、66欄、56行目~67欄、24行目及び67欄、54~57行目)に記載されている抗PD-1抗体が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、PD-1阻害剤は、ペンブロリズマブである。いくつかの実施形態では、PD-1阻害剤は、抗PD-1抗体Aである。
PD-L1阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がPD-L1阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なPD-L1阻害剤には、アテゾリズマブ、アベルマブ、デュルバルマブ、ZKAB001、TG-1501、SHR-1316、MSB2311、MDX-1105、KN035、IMC-001、HLX20、FAZ053、CS1001、CK-301、CBT-502、BGB-A333、BCD-135及びA167が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、PD-L1阻害剤は、アテゾリズマブである。
PI3K阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がPI3K阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書中に提供される方法において使用するための例示的なPI3K阻害剤には、イデラリシブ、コパンリシブ、デュベリシブ、アルペリシブ、タセリシブ、ペリホシン、ブパルリシブ、アンブラリシブ、ピチリシブ、ダクトリシブ、ボクタリシブ、ソノリシブ、テナリシブ、セラベリシブ、アカリシブ、CUDC-907(N-ヒドロキシ-2-[[2-(6-メトキシピリジン-3-イル)-4-モルホリン-4-イルチエノ[3,2-d]ピリミジン-6-イル]メチル-メチルアミノ]ピリミジン-5-カルボキサミド)、ME-401(N-[2-メチル-1-[2-(1-メチルピペリジン-4-イル)フェニル]プロパン-2-イル]-4-(2-メチルスルホニルベンズイミダゾール-1-イル)-6-モルホリン-4-イル-1,3,5-トリアジン-2-アミン)、IPI-549(2-アミノ-N-[(1S)-1-[8-[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)エチニル]-1-オキソ-2-フェニルイソキノリニル-3-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピラゾロピリミジン-3-カルボキサミド)、SF1126(((2S)-2-[[(2S)-3-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-5-(ジアミノメチリデンアミノ)-2-[[4-オキソ-4-[[4-(4-オキソ-8-フェニルクロメン-2-イル)モルホリン-4-イウム-4-イル]メトキシ]ブタノイル]アミノ]ペンタノイル]アミノ]アセチル]アミノ]プロパノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノアート)、XL147(N-[3-(2,1,3ベンゾチアジアゾール-5-イルアミノ)キノキサリン-2-イル]-4-メチルベンゼンスルホンアミド)、GSK1059615((5Z)-5-[(4-ピリジン-4-イルキノリン-6-イル)メチリデン]-1,3-チアゾリジン-2,4-ジオン)及びAMG319(N-[(1S)-1-(7-フルオロ-2-ピリジン-2-イルキノリン-3-イル)エチル]-7H-プリン-6-アミン)が含まれるが、これらに限定されない。
Rafキナーゼ阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がRafキナーゼ阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で使用される「RAFキナーゼ」という用語は、3つのアイソフォーム(C-Raf、B-Raf及びA-Raf)から構成される哺乳動物セリン/トレオニンキナーゼのメンバーを指し、各アイソフォームのホモ二量体並びにアイソフォーム間のヘテロ二量体、例えばC-Raf/B-Rafヘテロ二量体を含む。
本明細書で使用される「Rafキナーゼ阻害剤」という用語は、Rafファミリーキナーゼの1つ又は複数のメンバーの酵素活性の全部又は一部を負に調節又は阻害することができるか、又はRafホモ二量体若しくはヘテロ二量体形成を破壊して活性を阻害することができる化合物を指す。
1つの実施形態において、Rafキナーゼ阻害剤には、エンコラフェニブ、ソラフェニブ、リフィラフェニブ、ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、PLX-8394(N-(3-(5-(2-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-3a,7a-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルボニル)-2,4-ジフルオロフェニル)-3-フルオロピロリジン-1-スルホンアミド)、Raf-709(N-(2-メチル-5,-モルホリノ-6’-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-[3,3’-ビピリジン]-5-イル)-3-(トリフルオロメチル)ベンズアミド)、LXH254(N-(3-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)-6-モルホリノピリジン-4-イル)-4-メチルフェニル)-2-(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド)、LY3009120(1-(3,3-ジメチルブチル)-3-(2-フルオロ-4-メチル-5-(7-メチル-2-(メチルアミノ)ピリド[2,3-d]ピリミジン-6-イル)フェニル)尿素)、Tak-632(N-(7-シアノ-6-(4-フルオロ-3-(2-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド)フェノキシ)ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)シクロプロパンカルボキサミド)、CEP-32496(1-(3-((6,7-ジメトキシキナゾリン-4-イル)オキシ)フェニル)-3-(5-(1,1,1トリフルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)イソオキサゾール-3-イル)尿素)、CCT196969(1-(3-(tert-ブチル)-1-フェニル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-(2-フルオロ-4-((3-オキソ-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-8-イル)オキシ)フェニル)尿素)が含まれるが、これらに限定されず、及びRO5126766(N-[3-フルオロ-4-[[4-メチル-2-オキソ-7-(2-ピリミジニルオキシ)-2H-1-ベンゾピラン-3-イル]メチル]-2-ピリジニル]-N’-メチル-スルファミド)が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、Rafキナーゼ阻害剤は、エンコラフェニブである。一実施形態では、Rafキナーゼ阻害剤は、ソラフェニブである。一実施形態では、Rafキナーゼ阻害剤は、リフィラフェニブである。
SHP2阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がSHP2阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なSHP2阻害剤には、SHP-099(6-(4-アミノ-4-メチルピペリジン-1-イル)-3-(2,3-ジクロロフェニル)ピラジン-2-アミン二塩酸塩)、RMC-4550([3-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカン-8-イル]-6-(2,3-ジクロロフェニル)-5-メチルピラジン-2-イル]メタノール)、TNO155、(3S,4S)-8-[6-アミノ-5-(2-アミノ-3-クロロピリジン-4-イル)スルファニルピラジン-2-イル]-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカン-4-アミン)及びRMC-4630(Revolution Medicine)が含まれるが、これらに限定されない。一実施形態では、本明細書で提供される方法で使用するためのSHP阻害剤は、RMC-4630(Revolution Medicine)である。
別の実施形態において、本明細書中に提供される方法において使用するための例示的なSHP2阻害剤には、3-[(1R,3R)-1-アミノ-3-メトキシ-8-アザスピロ[4.5]dec-8-イル]-6-(2,3-ジクロロフェニル)-5-メチル-2-ピラジンメタノール(CAS2172651-08-8)、3-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]dec-8-イル]-6-[(2,3-ジクロロフェニル)チオ]-5-メチル-2-ピラジンメタノール(CAS2172652-13-8)、3-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-6-[[3-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-1-アゼチジニル)-4-ピリジニル]チオ]-5-メチル-2-ピラジンメタノール(CAS2172652-38-7)及び6-[(2-アミノ-3-クロロ-4-ピリジニル)チオ]-3-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-5-メチル-2-ピラジンメタノール(CAS2172652-48-9)が挙げられるが、これらに限定されない。
別の実施形態において、本明細書中に提供される方法において使用するための例示的なSHP2阻害剤には、1-[5-(2,3-ジクロロフェニル)-6-メチルイミダゾ[1,5-a]ピラジン-8-イル]-4-メチル-4-ピペリジナミン(CAS2240981-75-1)、(1R)-8-[5-(2,3-ジクロロフェニル)-6-メチルイミダゾ[1,5-a]ピラジン-8-イル]-8-アザスピロ[4.5]デカン-1-アミン(CAS2240981-78-4)、(3S,4S)-8-[7-(2,3-ジクロロフェニル)-6-メチルピラゾロ[1,5-a]ピラジン-4-イル]-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカン-4-アミン(CAS2240982-45-8)、(3S,4S)-8-[7-[(2-アミノ-3-クロロ-4-ピリジニル)チオ]ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-4-イル]-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカン-4-アミン(CAS2240982-57-2)、4-[(3S、4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-7-(2,3-ジクロロフェニル)-6-メチル-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-メタノール(CAS2240982-69-6)、7-[(2-アミノ-3-クロロ-4-ピリジニル)チオ]-4-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-6-メチル-ピラゾロ[1,5-a]ピラジン-2-メタノール(CAS2240982-73-2)及び(3S,4S)-8-[7-[(2-アミノ-3-クロロ-4-ピリジニル)チオ]-6-メチルピラゾロ[1,5-a]ピラジン-4-イル]-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカン-4-アミン(CAS2240982-77-6)が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、本明細書において提供される方法で使用するためのSHP阻害剤は、(1R)-8-[5-(2,3-ジクロロフェニル)-6-メチルイミダゾ[1,5-a]ピラジン-8-イル]-8-アザスピロ[4.5]デカン-1-アミン(CAS2240981-78-4)である。
別の実施形態において、本明細書中に提供される方法において使用するための例示的なSHP2阻害剤には、3-[(1R)-1-アミノ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-6-(2,3-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-54-3)、3-[(1R)-1-アミノ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-6-(2,3-ジクロロフェニル)チオ]-5-ヒドロキシ-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-56-5)、5-[(1R)-1-アミノ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-2-(2,3-ジクロロフェニル)-3-ピリジノール(CAS2238840-58-7)、3-[(1R)-1-アミノ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-6-(2,3-ジクロロフェニル)-5-メチル-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-60-1)、(1R)-8-[6-(2,3-ジクロロフェニル)-5-メチル-3-ピリジニル]-8-アザスピロ[4.5]デカン-1-アミン(CAS2238840-62-3)、3-[(1R)-1-アミノ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-6-[(2,3-ジクロロフェニル)チオ]-5-メチル-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-63-4)、(1R)-8-[6-[(2,3-ジクロロフェニル)チオ]-5-メチル-3-ピリジニル]-8-アザスピロ[4.5]デカン-1-アミン(CAS2238840-64-5)、5-(4-アミノ-4-メチル-1-ピペリジニル)-2-[(2,3-ジクロロフェニル)チオ]-3-ピリジノール(CAS2238840-65-6)、5-[(1R)-1-アミノ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-2-[[(2,3-ジクロロフェニル)チオ]-3-ピリジノール(CAS2238840-66-7)、6-[(2-アミノ-3-クロロ-4-ピリジニル)チオ]-3-3S、4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-5-ヒドロキシ-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-67-8)、3-(4-アミノ-4-メチル-1-ピペリジニル)-6-(2,3-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-68-9)、3-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-6-(2,3-ジクロロフェニル)-5-メチル-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-69-0)、6-[(2-アミノ-3-クロロ-4-ピリジニル)チオ]-3-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-5-メチル-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-70-3)、3-(4-アミノ-4-メチル-1-ピペリジニル)-6-[(2,3-ジクロロフェニル)-5-メチル-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-71-4)、6-[(2-アミノ-3-クロロ-4-ピリジニル)チオ]-3-(4-アミノ-4-メチル-1-ピペリジニル)-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-72-5)、5-[(2-アミノ-3-クロロ-4-ピリジニル)チオ]-2-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]--6-メチル-3-ピリジンメタノール(CAS2238840-73-6)、2-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-5-(2,3-ジクロロフェニル)-6-メチル-3-ピリジンメタノール(CAS2238840-74-7)、3-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-6-(2,3-ジクロロフェニル)-5-ヒドロキシ-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-75-8)及び2-[(2-アミノ-3-クロロ-4-ピリジル)スルファニル]-5-[(3S,4S)-4-アミノ-3-メチル-2-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカン-8-イル]-6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-オールが挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、本明細書において提供される方法で使用するためのSHP阻害剤は、3-[(1R)-1-アミノ-8-アザスピロ[4.5]デカ-8-イル]-6-[(2,3-ジクロロフェニル)チオ]-5-ヒドロキシ-2-ピリジンメタノール(CAS2238840-56-5)である。
一実施形態では、本明細書で提供される方法で使用するためのSHP2阻害剤は、米国特許第10,590,090B2号明細書、米国特許出願公開第2020/017517A1号明細書、米国特許出願公開第2020/017511A1号明細書又は国際公開第2019/075265A1号パンフレットに開示されている阻害剤であり、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
SOS1阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がSOS1阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なSOS1阻害剤には、BI3406(N-[(1R)-1-[3-アミノ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]-7-メトキシ-2-メチル-6-[(3S)-オキソラン-3-イル]オキシキナゾリン-4-アミン)及びBI1701963が含まれるが、これらに限定されない。
Srcキナーゼ阻害剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物がSrcキナーゼ阻害剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で使用される「Srcキナーゼ」という用語は、以下を含む哺乳動物非受容体チロシンキナーゼファミリーのメンバーを指す:Src、Yes、Fyn及びFgr(SrcAサブファミリー);Lck、Hck、Blk及びLyn(SrcBサブファミリー)並びにFrkサブファミリー。
本明細書で使用される「Srcキナーゼ阻害剤」という用語は、Srcキナーゼの1つ又は複数のメンバーの酵素活性の全部又は一部を負に調節又は阻害することができる化合物を指す。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的なSrcキナーゼ阻害剤には、ダサチニブ、ポナチニブ、バンデタニブ、ボスチニブ、サラカチニブ、KX2-391(N-ベンジル-2-(5-(4-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)ピリジン-2-イル)アセトアミド)、SU6656((Z)-N,N-ジメチル-2-オキソ-3-((4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インドール-2-イル)メチレン)インドリン-5-スルホンアミド)、PP1(1-(tert-ブチル)-3-(p-トリル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-アミン)、WH-4-023(2,6-ジメチルフェニル(2,4-ジメトキシフェニル)(2-((4-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル)アミノ)ピリミジン-4-イル)カルバメート)及びKX-01(N-ベンジル-2-(5-(4-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)ピリジン-2-イル)アセトアミド)が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態において、Srcキナーゼ阻害剤は、ダサチニブである。一実施形態において、Srcキナーゼ阻害剤は、サラカチニブである。一実施形態において、Srcキナーゼ阻害剤は、ポナチニブである。一実施形態において、Srcキナーゼ阻害剤は、バンデタニブである。一態様において、Srcキナーゼ阻害剤は、KX-01である。
化学療法剤
有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、第2の化合物が1つ又は複数の化学療法剤である、実施形態54~61のいずれか1つに記載の方法が本明細書で提供される。
本明細書で提供される方法で使用するための例示的な化学療法剤には、ロイコボリンカルシウム(葉酸カルシウム)、5-フルオロウラシル、イリノテカン、オキサリプラチン、シスプラチン、カルボプラチン、ペメトレキセド、ドセタキセル、パクリタキセル、ゲムシタビン、ビノレルビン、クロラムブシル、シクロホスファミド及びメトトレキサートが含まれるが、これらに限定されない。
定義
以下の定義は、本開示の範囲の理解を促進するために提供される。
別段の指示がない限り、明細書又は特許請求の範囲に使用される成分量、反応条件などを表す全ての数字は、全ての場合において「約」という用語によって修飾されるものとして理解されるべきである。従って、そうでない旨の指示がない限り、以下の明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、それらの各試験測定値において判明する標準偏差に応じて変動し得る近似値である。
本明細書で使用される場合、任意の可変要素が化学式に2個以上出現する場合、各出現におけるその定義は、他の全ての出現におけるその定義と無関係である。化学構造及び化学名が相反する場合、化学構造によって化合物の同一性を決定する。
立体異性体
本開示の化合物は、例えば、二重結合、1つ以上の不斉炭素原子及び回転障害を有する結合を含有する場合があり、従って二重結合異性体(すなわち幾何異性体(E/Z))、エナンチオマー、ジアステレオマー及びアトロプ異性体などの立体異性体として存在し得る。従って、本開示の範囲は、立体化学が特に特定されていない限り、立体異性体的に純粋な形態(例えば、幾何的に純粋な、鏡像異性的に純粋な、ジアステレオ異性的に純粋な且つアトロプ異性的に純粋な)並びに本明細書で開示される任意の化学構造(全て又は一部)の立体異性体の混合物(例えば、幾何異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びアトロプ異性体の混合物又は前述のいずれかの混合物)を含む、例示される化合物の可能な全ての立体異性体を包含することを理解すべきである。
構造の立体化学又は構造の一部が、例えば太線又は破線で示されていない場合、この構造又は構造の一部は、その全ての立体異性体を包含するものとして解釈されるべきである。別途記載されない限り、構造又は構造の一部の立体化学が、例えば太線又は破線で示されている場合、この構造又は構造の一部は、指定される立体異性体のみを包含するものとして解釈されるべきである。
例えば、
Figure 2023545545000054
は、
Figure 2023545545000055
を表す。同様に、例えば、化学名(4R)-4-メトキシ-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-イソインドールは、(4R,5R)-4-メトキシ-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-イソインドール及び(4R,5S)-4-メトキシ-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-イソインドールを表す。更なる例として、
Figure 2023545545000056
は、
Figure 2023545545000057
を表す。同様に、例えば、化学名7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-メチルピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンは、(M)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-メチルピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン及び(P)-7-クロロ-6-フルオロ-1-(2-イソプロピル-4-メチルピリジン-3-イル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンを表す。
特定の例では、波線で描かれる結合は、両方の立体異性体が包含されていることを示す。この波線は、結合に対して垂直に描かれる波線(基が分子の残部に連結される点を示す)と混同すべきではない。
本明細書で使用される場合、用語「立体異性体」又は「立体異性体的に純粋な」化合物は、その化合物の他の立体異性体を実質的に含まない、化合物の1種の立体異性体(例えば、幾何異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びアトロプ異性体)を指す。例えば、1つのキラル中心を有する立体異性体的に純粋な化合物は、その化合物の鏡像エナンチオマーを実質的に含まないことになり、且つ2つのキラル中心を有する立体異性体的に純粋な化合物は、その化合物の他のエナンチオマー及びジアステレオマーを実質的に含まないことになる。典型的な立体異性体的に純粋な化合物は、約80重量%を超えるその化合物の1種の立体異性体及び約20重量%以下のその化合物の他の立体異性体、約90重量%を超えるその化合物の1種の立体異性体及び約10重量%以下のその化合物の他の立体異性体、約95重量%を超えるその化合物の1種の立体異性体及び約5重量%以下のその化合物の他の立体異性体又は約97重量%を超えるその化合物の1種の立体異性体及び約3重量%以下のその化合物の他の立体異性体を含む。
本開示は、立体異性体的に純粋な形態を含む医薬組成物及び本明細書で開示される任意の化合物の立体異性体的に純粋な形態の使用も包含する。更に、本開示は、本明細書で開示される任意の化合物の立体異性体の混合物を含む医薬組成物及び前記医薬組成物又は立体異性体の混合物の使用も包含する。これらの立体異性体又はその混合物は、当技術分野でよく知られる方法及び本明細書で開示される方法に従って合成され得る。立体異性体の混合物は、キラルカラム又はキラル分割剤などの標準的な手法を用いて分割され得る。例えば、Jacques et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley-Interscience,New York,1981);Wilen et al.,Tetrahedron 33:2725;Eliel,Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw-Hill,NY,1962);及びWilen,Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions,page 268(Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN,1972)を参照されたい。
互変異性体
当業者に知られる通り、本明細書で開示されるある種の化合物は、1種以上の互変異性形態で存在し得る。1つの化学構造は、1つの互変異性形態を表すためにのみ使用され得るため、便宜上、所与の構造式の化合物に対する参照は、前記構造式の他の互変異性体を含むと理解されるはずである。例えば、
Figure 2023545545000058
は、
Figure 2023545545000059
を表す。同様に、例えば、化学名(4R,5R)-4-メトキシ-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾールは、(4R,5R)-4-メトキシ-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾール、(4R,5R)-4-メトキシ-5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-インダゾールを表す。
従って、本開示の範囲は、本明細書で開示される化合物の全ての互変異性形態を包含するものと理解されるべきである。
同位体標識化合物
更に、本開示の範囲は、式Iの化合物などの本明細書で開示される化合物の全ての薬学的に許容される同位体標識化合物を含み、ここで、1つ以上の原子は、同じ原子番号を有するが自然界で通常見出される原子質量又は質量数と異なる原子質量又は質量数を有する原子によって置換される。本明細書で開示される化合物への含有に好適な同位体の例としては、H及びHなどの水素、11C、13C及び14Cなどの炭素、36Clなどの塩素、18Fなどのフッ素、123I及び125Iなどのヨウ素、13N及び15Nなどの窒素、15O、17O及び18Oなどの酸素、32Pなどのリン並びに35Sなどの硫黄の同位体が挙げられる。式Iのある種の同位体標識化合物、例えば放射性同位体を組み込んだものは、薬物及び/又は基質の組織分布の研究に有用である。放射性同位体のトリチウム(H)及び炭素-14(14C)は、組み込みが簡単であり、容易な検出手段であることを考慮すると、この目的のために特に有用である。重水素(H又はD)などの同位体による置換は、より大きい代謝安定性の結果としてもたらされる特定の治療上の利点、例えばインビボ半減期の増大又は投薬必要量の減少をもたらし得、従って有利であり得る。11C、18F、15O及び13Nなどのポジトロン放出同位体による置換は、例えば、標的占有率を調べるためのポジトロン放出断層撮影(PET)試験において有用であり得る。本明細書で開示される化合物の同位体標識化合物は、通常、当業者に知られる従来の手法又は従来用いられる非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を用いる添付の一般的合成手順及び実施例において記載されるものと類似のプロセスにより調製することができる。
種々の定義
本セクションでは、本明細書で開示される化合物、組成物及び使用の範囲を説明するために使用される追加の用語を定義することになる。
本明細書で使用される「2時間結合交換アッセイ」又は「20時間結合交換アッセイ」という用語は、「生物学的評価」という題名のセクションに記載されているアッセイを指す。
本明細書で使用する場合、用語「6~10員アリール」は、フェニル又はナフチル環を指す。
本明細書で使用するとき、用語「C2~4アルケニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する2~4個の炭素原子を含有する飽和炭化水素を指す。アルケニル基は、直鎖部分及び分岐鎖部分の両方を含む。C2~4アルケニルの代表的な例としては、1-プロペニル、2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル及びブテニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、用語「C1~4アルキル」及び「C1~6アルキル」は、それぞれ1~4個及び1~6個の炭素原子を含有する直鎖又は分岐鎖の炭化水素を指す。C1~4アルキル又はC1~6アルキルの代表的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチル、tert-ブチル、ペンチル及びヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「C1~4アルコキシ」という用語は-ORを指し、式中、Rは本明細書で定義されるC1~4アルキル基を表す。C1~4アルコキシの代表的な例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ及びブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「C3~5シクロアルキル」及び「C3~6シクロアルキル」という用語は、環状フレームワークがそれぞれ3~5個及び3~6個の炭素原子を有する飽和炭素環式分子を指す。C3~5シクロアルキル又はC3~6シクロアルキルの代表的な例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
化学基の別の用語の接頭辞として本明細書で使用される「重水素」という用語は、1個又は複数の水素原子が1個又は複数の重水素原子で置換されている、化学基の修飾を指す。例えば、「C1~4ジュウテロアルキル」という用語は、1個又は複数の水素原子が1個又は複数の重水素原子で置換されている、本明細書で定義されるC1~4アルキルを指す。C1~4ジュウテロアルキルの代表的な例には、-CHD,-CHD、-CD、-CHCD、-CDHCD、-CDCD、-CH(CD、-CD(CHD及び-CH(CHD)(CD)が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「C1~4ジアルキルアミノ」という用語は、-NR*R**(式中、R*及びR**は独立して、本明細書で定義されるC1~4アルキルを表す)を指す。C1~4ジアルキルアミノの代表的な例としては、-N(CH、-N(CHCH、-N(CH)(CHCH)、-N(CHCHCH及び-N(CH(CHが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「C1~4アルキルアミノ」という用語は-NHR*を指し、R*は本明細書で定義されるC1~4アルキルを表す。C1~4アルキルアミノの代表的な例としては、-NH(CH),-NH(CHCH)、-NH(CHCHCH)及び-NH(CH(CH)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、用語「ハロゲン」は、-F、-CI、-Br又は-Iを指す。
化学基の別の用語の接頭辞として本明細書で使用される「ハロ」という用語は、1個又は複数の水素原子が本明細書で定義される1個又は複数のハロゲン原子で置換されている、化学基の修飾を指す。ハロゲンは、各出現において独立して選択される。例えば、用語「C1~4ハロアルキル」は、1つ以上の水素原子がハロゲンで置換されている、本明細書で定義されるC1~4アルキルを指す。C1~4ハロアルキルの代表的な例としては、-CHF、-CHF、-CF、-CHFCl、-CHCF、-CFHCF、-CFCF、-CH(CF、-CF(CHF及び-CH(CHF)(CF)が挙げられるが、これらに限定されない。更に、例えば、「C1~4ハロアルコキシ」という用語は、例えば、1個又は複数の水素原子がハロゲンで置換されている、本明細書で定義されるC1~4アルコキシを指す。C1~4ハロアルコキシの代表的な例としては、-OCHF、-OCHF、-OCF、-OCHFCl、-OCHCF、-OCFHCF、-OCFCF、-OCH(CF、-OCF(CHF及び-OCH(CHF)(CF)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「5~6員ヘテロアリール」及び「5~10員ヘテロアリール」という用語は、N、O及びSから各出現において独立して選択される1~5個及び1~10個のヘテロ原子をそれぞれ含有し、残りの環原子が炭素である単環式又は二環式環芳香族環系を指す。5~6又は5~10員ヘテロアリールの代表的な例としては、フラニル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、ピロリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、テトラゾリル、トリアジニル、トリアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フロピリジル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、インドリジニル、インドリル、インドリル、インダゾリル、イソベンゾフラニル、イソベンゾチエニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、オキサゾロピリジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリドピリジル、ピロロピリジル、キノリニル、キノキサリニル、キアゾリニル、チアジアゾロピリミジル及びチエノピリジルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「C3~5ヘテロシクロアルキル」という用語は、環状フレームワークが3~5個の炭素原子を有し、1個の炭素原子がN、O及びSから選択されるヘテロ原子で置換されている飽和炭素環式分子を指す。C3~5ヘテロシクロアルキルの代表的な例には、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル及びピロリジニルが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「C3~6ヘテロシクロアルキル」という用語は、環状フレームワークが3~6個の炭素原子を有し、1個又は2個の炭素原子がN、O及びSから独立して選択される1個又は2個のヘテロ原子で置換されている飽和炭素環式分子を指す。C3~6ヘテロシクロアルキルの代表的な例としては、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル及びチオモルホリニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容される」は、通常、対象、特にヒトにおける使用について認識されているものを指す。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容される塩」は、薬学的に許容され、且つ親化合物の所望の薬理活性を有する化合物の塩を指す。このような塩としては、(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸と形成される酸付加塩;若しくは酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3-(4-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸などの有機酸と形成される酸付加塩;又は(2)親化合物に存在する酸性プロトンが金属イオン、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類イオン若しくはアルミニウムイオンにより置き換えられる場合;又はエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N-メチルグルカミン、ジシクロヘキシルアミンなどの有機塩基と配位させる場合に形成される塩が挙げられる。このような塩の更なる例は、Berge et al.,J.Pharm.Sci.66(1):1-19(1977)において見出すことができる。Stahl et al.,Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,2nd Revised Edition(2011)も参照されたい。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容される賦形剤」は、医薬組成物又は製剤を調製するために本明細書で開示される化合物又は塩と組み合わされ得る広範囲の成分を指す。一般的には、賦形剤としては、希釈剤、着色剤、ビヒクル、抗粘着剤、流動促進剤、崩壊剤、香味剤、コーティング剤、結合剤、甘味料、滑沢剤、吸着剤、保存剤などが挙げられるが、限定されない。
本明細書で使用する場合、用語「対象」は、ヒト及び動物を指し、これには、霊長動物、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット及びマウスが含まれるが、これらに限定されない。一実施形態において、対象は、ヒトである。
本明細書で使用する場合、用語「治療有効量」は、研究者、獣医、医学博士又は他の臨床医によって求められる、組織、系又は対象の生物学的又は医学的応答を誘発することになる本明細書で開示される化合物の量を指す。
一般的合成手順
本明細書で提供される化合物は、本節及び以下のセクションにおいて記載される手順に従って合成することができる。本明細書で記載される合成方法は、単に例示的なものであり、本明細書で開示される化合物は、当業者によって理解される通りの代替の合成戦略を使用する代替経路によっても合成され得る。一般的合成手順及び本明細書で提供される具体例は、例示に過ぎず、決して本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことが理解されるはずである。
一般に、式Iの化合物を以下のスキームに従って合成することができる。以下のスキームで使用される任意の可変要素は、別途注記のない限り、式Iについて定義される通りの可変要素である。全ての出発材料は、例えば、Sigma-Aldrich,Inc.から市販されているか、又は当技術分野で公知であるか、又は当業者を使用して公知の手順を使用することによって合成され得る。出発材料は、本明細書で開示される手順を介しても合成され得る。本セクションで述べられるスキームに関する溶媒、反応温度及び試薬などの好適な反応条件は、本明細書に提供される実施例に見出され得る。
Figure 2023545545000060
Figure 2023545545000061
当業者によって理解されるように、上述の合成スキーム及び代表的な例は、本出願において記載及び特許請求される化合物を合成し得るあらゆる手段の包括的な一覧を含むことを意図するものではない。更なる方法が当業者に明らかであろう。加えて、上述の様々な合成工程を代替の順番又は順序で実施して所望の化合物を得ることができる。
本明細書に記載される化合物の精製方法は、当技術分野で既知であり、例えば結晶化、クロマトグラフィー(例えば、液相及び気相)、抽出、蒸留、トリチュレーション及び逆相HPLCを含む。
本開示は、単離され、その場で生成され、且つ単離されないにしても、最終的な所望の化合物を得る前に、記載される合成手順により生成される構造を含む「中間体」化合物を更に包含する。これらの中間体は、本開示の範囲に含まれる。そのような中間体化合物の例示的な実施形態は、以下の実施例に記載される。
本セクションでは、式Iの化合物及びその作製方法の具体例を提供する。
略称の一覧表
Figure 2023545545000062
Figure 2023545545000063
Figure 2023545545000064
一般的な分析方法及び精製方法
本セクションでは、本明細書で提供される特定の実施例を調製するために使用される一般的な分析方法及び精製方法の説明が提供される。
クロマトグラフィー:
別途指示しない限り、粗生成物を含有する残渣は、粗製物質又は濃縮物をフラッシュシリカ(SiO)又は逆相フラッシュシリカ(C18)のいずれかで予め充填されたBiotage又はISCOの商標のシリカゲルカラムに通すことによって精製し、指示通りの溶媒勾配でカラムから溶出した。例えば、(330gのSiO、0~40%EtOAc/ヘキサン)という説明は、生成物が、ヘキサン中の0%~40%のEtOAcの溶媒勾配を用いる、330グラムのシリカで充填されたカラムからの溶出によって得られたことを意味する。
分取HPLC法:
そのように指示される場合、本明細書に記載される化合物は、以下の2つのHPLCカラムのうちの一方を使用した、Waters FractionLynxセミ分取HPLC-MSシステムによる逆相HPLCによって精製した:(a)Phenomenex Geminiカラム(5μm、C18、150×30mm)又は(b)Waters X-select CSHカラム(5μm、C18、100×30mm)。機器を介した典型的な実験は、水(0.1%ギ酸)中10%(v/v)~100%のMeCN(0.1%v/vギ酸)の直線勾配で、10分かけて45mL/分で溶出し、条件は、最適な分離を達成するために変動させることができる。
分取SFC法:
そのように示される場合、本明細書中に記載される化合物を、AD(20×250mm、10μm)(Daicel)カラムにおいてChiral SFC-80(Thar,Waters)を使用してSFCによって精製した。
プロトンNMRスペクトル:
別段の指示がない限り、全てのH NMRスペクトルは、Bruker NMR機器において300、400又は500MHzで収集した。そのように特性決定する場合、全ての観察されるプロトンは、内部溶媒ピークを参照として使用したテトラメチルシラン(TMS)からの百万分率(ppm)の低磁場として報告される。
質量スペクトル(MS)
別段の指示がない限り、出発物質、中間体及び/又は例示的化合物の全ての質量スペクトルデータは、[M+H]分子イオンを有する質量/電荷(m/z)として報告される。報告される分子イオンは、Waters Acquity UPLC/MSシステムを使用したエレクトロスプレー検出法(一般にESI MSと称される)によって得た。当業者により理解されるように、臭素などの同位体原子を有する化合物は、通常、検出された同位体パターンに従って報告される。
化合物の名称
本明細書に開示され、記載される化合物は、ChemAxon LtdのJChem for Excel 18.22.1.7によって提供されるIUPAC命名機能を使用して命名されている。
具体例
本セクションでは、本明細書で提供される化合物の具体例を合成するための手順が提供される。全ての出発材料は、別途注記のない限り、Merck Sigma-Aldrich Inc.から市販されているものであるか、又は当技術分野において公知のものであり、通常の技術を用いる公知の手順を使用して合成され得る。
実施例の合成:
方法1
実施例1-1
1-(6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023545545000065
工程1:4-(2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)ナフタレン-2-オール(A-1)
2,4-ジクロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン(0.5g、2.462mmol、Combi-Blocks)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ナフタレン-2-オール(0.665g、2.462mmol、CAS:2043962-01-0)並びに1,4-ジオキサン(6mL)及び水(1.5mL)中のKCO(0.681g、4.92mmol)の脱気溶液に、PdCl(dppf)-DCM付加物(0.201g、0.246mmol、Hindustan platinum)を添加した。反応混合物を90℃に16時間加熱した。完了したら、反応物を室温に冷却し、celiteを通して濾過した(EtOAcで洗浄した)。濾液を水、食塩水溶液で洗浄し、分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、40%から50%のPE中のEtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって更に精製して、4-(2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)ナフタレン-2-オールA-1(0.250g、0.804mmol、収率33%)を淡黄色液体として得た。m/z(ESI):311.1(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(B-1)
4-(2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)ナフタレン-2-オールA-1(0.25g、0.804mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.124g、0.585mmol、PharmaBlock)及びDIPEA(0.281mL、1.61mmol)のDMA(1.5mL)溶液を16時間で90℃まで加熱した。完了したら、反応混合物を室温まで冷却した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブライン溶液で洗浄し、分離し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、70%から90%のヘキサン中のEtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートB-1(0.200g、0.411mmol、収率52%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):486.9(M+H)
工程3:4-(2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)ナフタレン-2-オール塩酸塩(C-1)
tert-ブチル6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートB-1(0.200g、0.411mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)中溶液に、0℃で1,4-ジオキサン中4.0M HCl(2mL、65.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOを用いて研和して、4-(2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)ナフタレン-2-オール塩酸塩C-1(0.170g、0.402mmol、収率98%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):387.9(M+H)
工程4:1-(6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(実施例1-1)
4-(2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)ナフタレン-2-オール塩酸塩C-1(0.15g、0.355mmol)及びTEA(0.48mL、3.55mmol)のDCM(2mL)溶液に、塩化アクリロイル(0.021mL、0.284mmol)を-78℃で添加した。得られた反応混合物を室温で10分間攪拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、150×30mm、MeCN/HO中10~100%0.1%TFA)によって精製して、1-(6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン実施例1-1(0.025g、0.057mmol、収率16%)を白色固体として得た。m/z(ESI):440.9(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.77(d,J=8.3Hz,1H),7.39-7.42(m,1H),7.31(d,J=8.3Hz,1H),7.17-7.24(m,2H),6.95(d,J=2.4Hz,1H),6.30(dd,J=17.0,10.3Hz,1H),6.10(dd,J=17.1,2.3Hz,1H),5.66(dd,J=10.2,2.3Hz,1H),4.10-4.27(m,2H),4.07-4.11(m,2H),3.89-3.93(m,2H),3.66-3.69(m,2H),2.76-2.79(m,2H),2.16-2.22(m,3H),2.05-2.09(m,1H),1.77-1.81(m,2H),1.57-1.61(m,2H).
Figure 2023545545000066
Figure 2023545545000067
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Figure 2023545545000073
Figure 2023545545000074
Figure 2023545545000075
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Figure 2023545545000077
Figure 2023545545000078
Figure 2023545545000079
Figure 2023545545000080
Figure 2023545545000081
Figure 2023545545000082
Figure 2023545545000083
Figure 2023545545000084
実施例1-19及び1-47のアクリルアミドを設置する前の工程2a。
Figure 2023545545000085
工程2a:tert-ブチル7-(ジフルオロメチル)-6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
4-(2-クロロ-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-4-イル)ナフタレン-2-オール(方法1、工程1と同様に中間体10のアリール化によって得た。)(0.30g、0.885mmol)、tert-ブチル7-(ジフルオロメチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.279g、1.062mmol)及びDIPEA(0.464mL、2.66mmol)のDMA(1mL)中溶液を120℃で16時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、PE中80~100%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)で精製して、tert-ブチル7-(ジフルオロメチル)-6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.25g、0.443mmol、収率50%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δppm9.94(s,1H),7.78(d,J=8.4Hz,1H),7.37-7.47(m,1H),7.13-7.31(m,3H),7.00(s,1H),6.43(t,J=54.8Hz,1H),4.28-4.52(brm,1H),3.80(brs,6H),2.58(s,2H),1.93-2.43(m,6H),1.37(s,9H),0.97(brs,6H).m/z(ESI):564.8(M+H).ラセミ混合物(0.25g)を、75%液体CO及び25%MeOHを使用したLux C4キラルカラム(250×50mm、5μ)によって分離した:MeCN(1:1)により、tert-ブチル(S)-7-(ジフルオロメチル)-6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.10g)をピーク1として、且つtert-ブチル(R)-7-(ジフルオロメチル)-6-(4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.10g)をピーク2として得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。
ピーク1:H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.95(brs,1H),7.78(d,J=8.3Hz,1H),7.37-7.47(m,1H),7.16-7.31(m,3H),7.00(s,1H),6.43(brt,J=58.0Hz,1H),4.26-4.53(brm,1H),3.80(brs,6H),2.58(s,2H),1.92-2.44(m,6H),1.37(s,9H),0.97(s,6H).19F NMR(377MHz,DMSO-d)δppm-123.12(d,J=281.3Hz),-133.79(d,J=282.0Hz).m/z(ESI):564.8(M+H)
ピーク2:H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.94(s,1H),7.78(d,J=8.3Hz,1H),7.37-3.45(m1H),7.17-7.33(m,3H),7.00(d,J=2.5Hz,1H),6.43(brt,J=58.0Hz,1H),4.26-4.51(brm,1H),3.80(brs,6H),2.58(s,2H),1.87-2.44(m,6H),1.37(s,9H),0.97(s,6H).19F NMR(377MHz,DMSO-d)δppm-123.12(d,J=281.2Hz),-133.79(d,J=282.3Hz).m/z(ESI):564.8(M+H)
実施例1-21の鈴木カップリングの前の追加の工程1a。
Figure 2023545545000086
工程1a:5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ナフタレン-2-オール
5-ブロモナフタレン-2-オール(1.5g、6.7mmol、ACIE2019、58、4596に従って合成)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.56g、10.1mmol)及び酢酸カリウム(1.980g、20.2mmol)のDMF(15mL)中脱気溶液に、PdCl(dppf)-DCM付加物(0.110g、0.134mmol)を添加し、混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物をセライトパッドで濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製し、ヘキサン中0~10%EtOAcの勾配で溶出して、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ナフタレン-2-オール(1.5g、収率83%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.65-8.75(m,1H),7.95(dd,J=6.9,1.4Hz,1H),7.79(dt,J=8.3,1.2Hz,1H),7.39-7.49(m,1H),7.14-7.21(m,2H),1.44(s,12H).m/z(ESI):271.1(M+H)
実施例1-22のボロン酸エステル(工程1a)及び追加の工程3aの合成。
Figure 2023545545000087
工程1a:2-(3-メトキシナフタレン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ナフタレン-2-オール(1.0g、3.7mmol)及びKCO(1.54g、11.1mmol)のDMF(10mL)中溶液に、ヨウ化メチル(0.347mL、5.55mmol)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した後、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2-(3-メトキシナフタレン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(1.0g、収率95%)を得、これを精製することなく次の工程にもっていった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.54(dd,J=8.4,1.3Hz,1H),7.84(dd,J=8.2,1.5Hz,1H),7.56(d,J=2.8Hz,1H),7.44-7.50(m,2H),7.38-7.42(m,1H),3.88(s,3H),1.37(s,12H).
工程3a:4-(7-メチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)ナフタレン-2-オール
tert-ブチル6-(4-(3-メトキシナフタレン-1-イル)-7-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.14g、0.274mmol)のDCM(0.7mL)中溶液に、BBr(1MのDCM中溶液)(0.82mL、0.82mmol、Sigma-Aldrich)を-78℃で加えた。反応混合物を室温まで温め、1時間攪拌した後、飽和NaHCOでクエンチし、DCM中10%MeOHで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4-(7-メチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)ナフタレン-2-オールを得、これを精製せずに次の工程にもっていった。m/z(ESI):398.0(M+H)
実施例1-23の鈴木カップリングの前の追加の工程1a~1b。
Figure 2023545545000088
工程1a:tert-ブチル(4-ブロモベンゾ[d]チアゾール-2-イル)カルバメート
4-ブロモベンゾ[d]チアゾール-2-アミン(5.0g、21.8mmol、Combi-Blocks)のDCM(50mL)中溶液に、DMAP(2.67g、21.8mmol)、TEA(9.13mL、65.5mmol)及び(Boc)O(5.57mL、24.01mmol)を添加した。反応混合物を室温で15時間攪拌した後、水で希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中10~20%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製して、tert-ブチル(4-ブロモベンゾ[d]チアゾール-2-イル)カルバマート(1.5g、収率21%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm12.14(s,1H),7.96(dd,J=7.9,1.1Hz,1H),7.64(dd,J=7.8,1.1Hz,1H),7.19(t,J=7.9Hz,1H),1.51(s,9H).m/z(ESI):330.8(M+H)
工程1b:(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ベンゾ[d]チアゾール-4-イル)ボロン酸
tert-ブチル(4-ブロモベンゾ[d]チアゾール-2-イル)カルバメート(1.0g、3.04mmol)のTHF(15mL)中溶液に水素化ナトリウム(0.20g、4.56mmol)を加え、10分間撹拌した。次いで、反応混合物を-78℃に冷却し、n-BuLi(1.82mL、4.56mmol、ヘキサン中2.5M溶液)を滴下した。次いで、反応混合物を30分間撹拌した後、ホウ酸トリイソプロピル(2.12mL、9.11mmol)を滴下した。次いで、反応混合物を30分間かけて室温までゆっくり加温した後、飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を水及びブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、PE中80%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(24g)で精製して、(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ベンゾ[d]チアゾール-4-イル)ボロン酸(0.3g、収率34%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm11.98(s,1H),8.60(s,2H),8.03(d,J=8.8Hz,1H),7.81(d,J=2.8Hz,1H),7.31(t,J=8.8Hz,1H),1.53(s,9H).m/z(ESI):295.0(M+H)
実施例1-25の追加の工程1a(鈴木カップリング前)及び工程3a(後期誘導体化)。
Figure 2023545545000089
工程1a:6-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
7-ブロモ-6-メチル-1H-インダゾール(3.0g、14.21mmol、BLD Pharma)、ビス(ピナコラト)ジボロン(5.41g、21.3mmol)及び酢酸カリウム(4.19g、42.6mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)中脱気溶液に、PdCl(dppf)-DCM付加物(0.87g、1.07mmol)を加え、混合物を100℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物をセライトパッドで濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製し、ヘキサン中0~10%EtOAcの勾配で溶出して、6-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(2.2g、収率60%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm12.16(s,1H),8.03(s,1H),7.75(d,J=8.2Hz,1H),6.98(d,J=8.2Hz,1H),2.61(s,3H),1.37(s,12H).m/z(ESI):259.0(M+H)
工程3a:tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.20g、0.421mmol)のアセトン(10mL)中溶液に、0℃でKOH(0.071g、1.26mmol)及びヨウ化メチル(0.053mL、0.84mmol)を加えた。得られた混合物を室温で12時間攪拌した後、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、PE中0~40%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)で精製して、tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを黄色固体として得た。m/z(ESI):489.9(M+H)
実施例1-32の鈴木カップリングの前の工程1a。
Figure 2023545545000090
工程1a:2,4-ジクロロ-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
2,4-ジクロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CAS:90213-66-4、1.50g、7.98mmol)及びCsCO(2.60g、7.98mmol)のDMF(20mL)中溶液に、ヨードメタン(2.27g、15.96mmol)を添加した。反応物を16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濃縮し、PE中0~15%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)を通してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、2,4-ジクロロ-7-メチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.40g、収率87%)を白色固体として得た。m/z(ESI):202.0(M+H)
実施例1-33の鈴木カップリングの前の工程1a。
Figure 2023545545000091
工程1a:4-クロロ-8-メチル-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン
4-クロロ-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン(中間体15、1.0g、4.64mmol)のDMF(20mL)中攪拌溶液に0℃で水素化ナトリウム(0.278g、6.95mmol)を添加した。反応物を20分間攪拌した。次いで、ヨードメタン(0.722mL、11.59mmol)を0℃で滴加し、3時間攪拌した。完了したら、反応混合物を氷でゆっくりクエンチした。反応物をEtOAc(2×75mL)で抽出し、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、4-クロロ-8-メチル-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン(1.0g、収率94%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):230.1(M+H)
実施例1-35のボロン酸エステルの合成のための工程1a~1b。
Figure 2023545545000092
工程1a:4-ブロモ-5-イソプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-3,5-ジメチル-1H-インダゾール(国際公開第2017201161号パンフレットに記載の手順に従って合成した、4.0g、16.73mmol)、3,4-ジヒドロピラン(6.12mL、66.9mmol)及びPPTS(0.84g、3.35mmol、Spectrochem)のDCM(50mL)中溶液を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中10~15%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製して、4-ブロモ-5-イソプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(4.00g、収率74%)を得た。m/z(ESI):322.8(M+H)
工程1b:5-イソプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-5-イソプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(4.0g、12.4mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.14g、12.4mmol、Spectrochem)及び酢酸カリウム(1.22g、12.4mmol)の1,4-ジオキサン(50mL)中脱気溶液に、PdCl(dppf)-DCM付加物(1.0g、1.24mmol、Chempure)を添加し、混合物を90℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物をセライトパッドで濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をヘキサン中10~15%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製して、5-イソプロピル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(3.0g、収率66%)を得た。m/z(ESI):371.0(M+H)
実施例1-36のボロン酸エステルの合成のための工程1a~1e。
Figure 2023545545000093
工程1a:1-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-メチルフェニル)エタン-1-オール
2-ブロモ-6-フルオロ-3-メチルベンズアルデヒド(12.0g、55.3mmol、Combi-Blocks)のTHF(150mL)中溶液に、メチルマグネシウムブロミド(EtO中3.0M溶液)(36.9mL、111mmol、Symax)を-20℃で滴下し、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中10~15%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(120g)で精製して、1-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-メチルフェニル)エタン-1-オール(12.0g、収率93%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.29(dd,J=8.4,5.7Hz,1H),7.11(dd,J=11.0,8.4Hz,1H),5.31(dd,J=20.7,5.9Hz,1H),2.34(s,3H),1.43(dd,J=6.6,1.2Hz,3H).
工程1b:1-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-メチルフェニル)エタン-1-オン
1-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-メチルフェニル)エタン-1-オール(12.0g、51.5mmol)のDCM(150mL)中の溶液に、デス-マーチンペルヨージナン(32.8g、77.0mmol、Chempure)を添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中5~10%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(120g)で精製して、1-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-メチルフェニル)エタン-1-オン(10.0g、収率84%)を淡黄色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.26(dd,J=7.5,6.0Hz,1H),7.01(t,J=8.5Hz,1H),2.59(s,3H),2.41(s,3H).
工程1c:4-ブロモ-3,5-ジメチル-1H-インダゾール
1-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-メチルフェニル)エタン-1-オン(9.0g、39.0mmol)のDMSO(10mL)中溶液に、ヒドラジン水和物(9.75g、195mmol、Spectrochem)を添加し、反応混合物を110℃で16時間加熱した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、沈殿した固体を濾過し、水及びEtOで洗浄し、乾燥させて4-ブロモ-3,5-ジメチル-1H-インダゾール(4.5g、収率51%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm12.81(s,1H),7.37(d,J=8.4Hz,1H),7.26(d,J=8.4Hz,1H),2.67(s,3H),2.42(s,3H).m/z(ESI):224.9(M+H)
工程1d:4-ブロモ-3,5-ジメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-3,5-ジメチル-1H-インダゾール(4.5g、20.0mmol)、3,4-ジヒドロピラン(1.83mL、20.0mmol)及びPPTS(5.0g、20.0mmol、Spectrochem)のDCM(100mL)中溶液を室温で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中5~10%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製して、4-ブロモ-3,5-ジメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(4.0g、収率65%)を得た。m/z(ESI):309.8(M+H)
工程1e:3,5-ジメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-3,5-ジメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(4.0g、12.94mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.94g、15.5mmol、Spectrochem)及び酢酸カリウム(1.90g、19.40mmol)の1,4-ジオキサン(50mL)中脱気溶液に、PdCl(dppf)-DCM付加物(1.06g、1.29mmol、Chempure)を添加し、混合物を90℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物をセライトパッドで濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、ヘキサン中10~15%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製して、3,5-ジメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(3.0g、収率65%)を得た。m/z(ESI):357.0(M+H)
実施例1-44の代替工程2。
Figure 2023545545000094
工程2:tert-ブチル6-(3-シアノ-8-フルオロ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-クロロ-8-フルオロ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-3-カルボニトリル(200mg、0.475mmol)、tert-ブチル5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(129mg、0.57mmol)、CsCO(464mg、1.43mmol)及び1,4-ジオキサン(5mL)の溶液に、Pd(dba)(43.5mg、0.048mmol)及びRuPhos(44.4mg、0.095mmol)を添加した。システムを排気し、次いで、Nを再充填した。反応物を120℃で3時間攪拌した。完了したら、反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(3×15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、PE中0~70%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)によるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-8-フルオロ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-5-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(60mg、収率21%)を得、これをそのまま以下の工程で使用した。
実施例1-46の代替工程4。
Figure 2023545545000095
工程4:(E)-2-(2-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-3-カルボニトリル
8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル(80mg、0.194mmol)、(E)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エン酸(35.1mg、0.272mmol)、HATU(118mg、0.31mmol)及びDIPEA(102μL、0.582mmol)のDMF(2mL)中溶液を室温で2時間撹拌した。完了したら、反応物を水及びEtOAcで希釈した。混合物を分離し、水相をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、150×30mm、MeCN/H2O中10~100%0.1%TFA)によって精製して、(E)-2-(2-(4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-3-カルボニトリル(70mg、収率69%)を得た。m/z(ESI):524.2(M+H)
実施例1-2及び1-34の代替工程2。
Figure 2023545545000096
工程2:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)ナフタレン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
3-クロロ-1-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-ナフトニトリル(220mg、0.547mmol)、RuPhos Pd G4(30mg、0.05mmol、Greenchem)、CsCO(535mg、1.642mmol)及びtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(139mg、0.657mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を、マイクロ波照射下、130℃で3時間撹拌した。反応物をDCM(50mL×2)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:PE=5:1、v/v)によって精製すると、標記化合物(202mg、収率63%)が黄色固体として得られた。m/z(ESI):578.3(M+H)
実施例1-14の代替工程4。
Figure 2023545545000097
工程4:8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-プロピオロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル
8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル(70mg、0.17mmol)のDMF(2mL)中溶液に、DIPEA(89μL、0.51mmol)、3-(((エチルイミノ)メチレン)アミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン(81mg、0.424mmol)及びプロピオール酸(24mg、0.339mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、反応物を水及びEtOAcで希釈した。層を分配し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質を分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、150×30mm、MeCN/HO中10~100%0.1%TFA)によって精製して、8-フルオロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-プロピオロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル(60.0mg、収率76%)が得られた。m/z(ESI):465.1(M+H)
実施例1-8及び1-10のアトロプ異性体分離条件。
Figure 2023545545000098
アトロプ異性体の分離:ラセミ混合物を、液体COを使用したAD(20×250mm、10μm)(Daicel)カラムにおいてChiral SFC-80(Thar,Waters)によって分離した:MeOH(0.5%NH)及びEtOH(70:30)を35℃、流速80g/分で反応させて、7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル(110mg、0.229mmol、収率39%)のそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。P異性体として割り当てられた第1の溶出アトロプ異性体及びM異性体として割り当てられた第2の溶出アトロプ異性体。m/z(ESI):481.2(M+H)
実施例1-48の代替工程2
Figure 2023545545000099
tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(19.84mg、0.093mmol)、6-ブロモ-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-カルボニトリル(30mg、0.085mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(16.33mg、0.170mmol)、BINAP(5.29mg、8.49μmol)及びPd(dba)(7.78mg、8.49μmol)の1,4-ジオキサンの混合物を、N下、RBF中、90℃で16時間撹拌した。LC-MSは完全な変換を示唆している。反応混合物をセライトパッドで濾過し、EtOAcですすぎ、濾液を真空中で濃縮し、HPLCによって精製して、所望の生成物tert-ブチル6-(7-シアノ-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(10mg、収率24.3%)が白色固体として得られた。
方法2
実施例2-1:2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000100
工程1:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-シアノ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(A-2)
tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.06g、4.98mmol、PharmaBlock)を、2,4-ジクロロ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル中間体1(1.0g、4.15mmol)のDMA(10mL)中攪拌混合物に140℃で添加した。反応混合物を140℃で2時間攪拌した。次いで、反応物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(2×50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルプラグ上に吸収させ、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中20~30%EtOAc)によって精製して、tert-ブチル6-(4-クロロ-3-シアノ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートA-2(197mg、収率11%)が黄色固体として得られた。m/z(ESI):361.0(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(3-シアノ-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(B-2)
tert-ブチル6-(4-クロロ-3-シアノ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートA-2(197mg、0.472mmol)、(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ボロン酸(125mg、0.71mmol)、KCO(163mg、1.18mmol)及びPd(PPh(54.6mg、0.047mmol)を1,4-ジオキサン(2mL)及び水(0.5mL)中で混合した。反応混合物を窒素で10分間パージした。混合物を110℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルプラグ上に吸収させ、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、PE中40~50%EtOAc)によって精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートB-2(110mg、収率45%)が黄色固体として得られた。m/z(ESI):513.1(M+H)
工程3:7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(C-2)
TFA(83μL、1.073mmol)を、tert-ブチル6-(3-シアノ-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートB-2(110mg、0.215mmol)のDCM(3mL)中混合物に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリルC-2(88mg、収率98%)の粗TFA塩を黄色固体として得、これを次の工程で直接使用した。m/z(ESI):413.0(M+H)
工程4:2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(実施例2-1)
7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリルC-2(88mg、0.21mmol)、DIPEA(186μL、1.07mmol)及び塩化アクリロイル(17.3μL、0.213mmol)の粗TFA塩を、-60℃でDCM(10mL)中で混合した。反応混合物を-60℃で1時間撹拌した。反応物を室温に加温し、水(20mL)で希釈した。有機抽出物を分離し、水層をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣を逆相分取クロマトグラフィー(XBridge Prep C18 10μm、19×250mm;MeCN中40~70%(水中10mMのNHHCO)、流速30mL/分)によって精製して、2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル実施例2-1(15mg、収率14%)を白色固体として得た。m/z(ESI)467.2(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.15(d,J=6.6Hz,1H),7.52(d,J=8.8Hz,2H),7.33(d,J=8.5Hz,1H),6.31(dd,J=16.9,10.3Hz,1H),6.09-6.08(m,1H),5.67(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.28-4.26(m,1H),4.17-4.15(m,1H),3.96(d,J=10.2Hz,1H),3.90-3.83(m,3H),3.72(t,J=6.7Hz,2H),2.90-2.84(m,1H),2.50-2.38(m,1H),2.19-2.16(m,2H),2.11(s,3H),2.00(dt,J=30.8,13.1Hz,2H),1.86-1.84(m,1H),1.65(d,J=12.3Hz,1H),1.18(dd,J=15.5,8.4Hz,1H),1.00(d,J=6.5Hz,3H).
Figure 2023545545000101
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Figure 2023545545000140
実施例2-6のボロン酸エステルの合成
Figure 2023545545000141
4-ブロモ-5,6-ジメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(2.3g、7.44mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2ジオキサボロラン)(2.27g、8.93mmol)、酢酸カリウム(1.46g、14.9mmol)、PdCl(dppf)(1.09g、1.49mmol)及び1,4-ジオキサン(40mL)の混合物を、N下、100℃で12時間撹拌した。完了したら、反応物を水(50mL)でクエンチし、混合物をDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(PE:EtOAc=20:1)によって精製して、5,6-ジメチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(1.9g、収率72%)を無色油として得た。m/z(ESI):357.1(M+H)
実施例2-11の代替工程1
撹拌子を含む250mLのRBFに、KPO(13.04g、61.4mmol、Sigma-Aldrich)、CuI、(0.585g、3.07mmol、Sigma-Aldrich)、[(2,6-ジフルオロフェニル)カルバモイル]ギ酸(2.471g、12.29mmol、Enamine)、2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン(6.52g、30.7mmol、PharmaBlock)及び2,4-ジクロロ-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン(5g、20.48mmol、中間体36)を加えた。反応フラスコを排気し、窒素(3×)を充填した後、DMSO(102mL)を添加した。反応混合物を95℃まで加熱した。完了したら、反応物を飽和NHCl水溶液(100mL)及びEtOAc(200mL)で希釈した。抽出後、有機相を水(2×100mL)で洗浄し、合わせた水相をEtOAc(100mL)で抽出した。有機相をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質を、DCM中アセトン(0~8%)でBiotage Sfar HCD100gカラムを使用して精製して、tert-ブチル6-(4-クロロ-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(6.3g、73.2%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):(M+H)=420.2.H NMR(400MHz,CDCl)δppm3.91-3.98(m,2H),3.82-3.91(m,2H),3.59(s,2H),3.47(t,J=6.9Hz,2H),2.71(t,J=6.7Hz,2H),2.54(s,2H),2.30(s,3H),2.11(t,J=7.0Hz,2H),1.53-1.61(m,2H),1.47(s,9H),1.01(s,6H).
実施例2-11及び2-12のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相が60%液体CO及び40%MeOHであり、流速が70mL/分であるAZカラム(250×21mm、5mm)を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-14及び2-15のアトロプ異性体分離。Chiralcel OJカラム(250×21mm)、移動相75%液体CO及び25%MeOH w/0.2%TEAを使用し、流速80mL/分を使用して、分取SFCによってラセミ混合物を分離して、1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-17及び2-18のアトロプ異性体分離。Chiralpak ICカラム(250×21、5μm)を使用し、移動相85%CO及び0.2%TEAを有する15%MeOH、流速120mL/分を使用する分取SFCによってラセミ混合物を分離して、4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例2-19のN-メチル化
Figure 2023545545000142
THF(10.471mL)中のtert-ブチル6-(3,7,7-トリメチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(270mg、0.524mmol)の0℃溶液に、THF(0.524mL、0.524mmol、Sigma-Aldrich)中のLiHMDS 1Mを滴下した。0℃で30分間撹拌した後、ヨードメタン(0.098mL、1.571mmol、Sigma-Aldrich)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で1.5時間撹拌した。6mLの飽和NHCl水溶液によって反応をクエンチした。粗物質をEtOAc(3×5mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質を、DCM中アセトン(0~5%)を含むBiotage Sfar HCD5gカラムを使用して精製して、tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(250mg、収率90%)を得た。m/z(ESI):(M+H)=530.4.
実施例2-20及び2-21のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、(S,S)Whelk-01カラム(250×21mm、5μm)を使用し、移動相75%液体CO及び0.2%TEAを有する25%MeOH、流速80mL/分を使用して分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-24及び2-25のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相55%液体CO及び0.2%TEAを有する45%MeOH、流速70mL/分を使用して、IDカラム(250×21mm、5μm)を用いた分取SFCによって分離して、1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-33及び2-34のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相50%液体CO及び50%MeOHの移動相を含むChiralpak IGカラム(250×21mm、5μm)を用い、80mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(5-クロロ-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例2-39及び2-40の異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak AS(21×250mm、5μm)カラムを使用し、移動相75%液体CO及び0.2%TEAを有する25%MeOH、流速80mL/分を使用する分取SFCによって分離して、(1R,8S)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1及び第2の溶出ピークは完全には分解されなかった。第3の溶出異性体をP,1S,8R異性体とし、第4の溶出異性体をM,1S,8R異性体とした。
実施例2-44及び2-45のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak IC(21×150mm、5μm)を使用し、移動相55%液体CO及び45%MeOH、流速80mL/分を使用する分取SFCによって分離して、(1R,9R)-6-(6-ヒドロキシ-8-キノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-46及び2-47のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralcel OX(21x250mm、5μm)を使用し、移動相55%液体CO及び45%MeOH、60mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(1R,9R)-6-(7-ヒドロキシ-5-キノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例2-52の代替工程1。
Figure 2023545545000143
6,8-ジブロモクロマン-7-カルボニトリル(306mg、0.965mmol、中間体79)、KCO(267mg、1.931mmol、Sigma-Aldrich)、2-(tert-ブトキシカルボニル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン(184mg、0.869mmol、PharmaBlock)及びキサントホスPd G3(92mg、0.097mmol、Sigma-Aldrich)の1,4-ジオキサン(6mL)中混合物を100℃で一晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)のクロマトグラフィー精製により、tert-ブチル6-(8-ブロモ-7-シアノクロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(110mg、収率25.4%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):448.1(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm6.63(s,1H),4.14-4.21(m,2H),3.74-3.87(m,4H),3.57(s,2H),3.45(t,J=6.8Hz,2H),2.79(t,J=6.4Hz,2H),2.13(t,J=6.8Hz,2H),1.85-1.94(m,2H),1.39(s,9H).
実施例2-5及び2-54のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak AS(21×250、5μm)カラムを使用し、移動相60%液体CO及び40%MeOH、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、8-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例2-55及び2-56のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ID(21×150mm、5μm)カラムを使用し、移動相55%液体CO及び0.2%TEAを有する45%MeOH、流速80mL/分を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例2-57の異性体分離。ラセミ混合物を、Chiral Technologies IGカラム(250×21mm,5 μm)を使用し、移動相80%液体CO及び0.2%TEAを有する20%MeOH、60mL/分の流速を使用する分取SFCによって分離して、1-((5S)-5-メチル-6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのR及びS異性体を得た。第1の溶出異性体をS異性体とし、第2の溶出異性体をR異性体とした。
実施例2-58及び2-59の異性体分離。ラセミ混合物を、Chiral Technologies IGカラム(250×21mm、5μm)を使用し、移動相90%液体CO及び0.2%TEAを有する10%MeOH、65mL/分の流速を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(7-フルオロ-3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのR及びS異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をS異性体とし、第2の溶出異性体をR異性体とした。
実施例2-60及び2-61のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、カラム2x Chiralcel OD(250×21mm,5μm)を使用し、移動相80%液体CO及び0.2%TEAを有する20%MeOH、流速65mL/分を用いて分取SFCによって分離して、1-((5S)-6-(7-フルオロ-3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-68及び2-69のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ASカラム(21×250mm)を使用し、移動相75%液体CO及び0.2%TEAを有する25%MeOH、流速80mL/分を使用して分取SFCによって分離して、(1R,9R)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-71及び2-72のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、(S,S)Whelk O-1カラム(21×250mm)を用い、移動相60%液体CO及び40%MeOH、流速80mL/分を用いて分取SFCによって分離して、(1R,9R)-6-(3-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例2-74及び2-75のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak IEカラム(21×250mm)を使用し、移動相65%液体CO及び35%MeOH、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、((1R,9R)-6-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例2-77及び2-78のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Sepax OD(21×250,5μm)カラムを使用し、移動相60%液体CO及び0.2%TEAを有する40%MeOH、80mL/分の流量を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-80及び2-81のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak AS(21×250、5μm)を使用し、移動相80%液体CO及び0.2%TEAを有する20%MeOH、流速80mL/分を使用して分取SFCによって分離して、1-(6-(3-クロロ-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-84及び2-85のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralcel OD(21×250、5μm)カラムを使用し、移動相75%液体CO及び0.2%TEAを有する25%MeOH、100mL/分の流速を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(3-クロロ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例2-87及び2-88のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ID(21×150,5μm)カラムを使用し、移動相60%液体CO及び40%MeOH、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-(3-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-90及び2-91のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak IDカラム(21×250mm)を用い、移動相60%液体CO及び40%MeOH、流速70mL/分を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-(3-クロロ-4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-93の代替工程1。
Figure 2023545545000144
1,3-ジブロモ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボニトリル(156mg、0.495mmol、中間体81)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(105mg、0.495mmol、PharmaBlock)、キサントホスPd G3(47.0mg、0.050mmol、Sigma-Aldrich)、KCO(137mg、0.990mmol、Sigma-Aldrich)を、窒素雰囲気下、圧力逃しキャップ付き密閉バイアル中1,4-ジオキサン(2mL)中で混合した。反応混合物を100℃で10時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(30mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン(15mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣(シリカゲル、ヘプタン中0~40%EtOAc)のクロマトグラフィー精製により、tert-ブチル6-(4-ブロモ-3-シアノ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(91mg、収率41.2%)を黄褐色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm6.38(s,1H),3.94(d,J=8.57Hz,2H),3.88(d,J=8.78Hz,2H),3.71(s,2H),3.62(t,J=6.69Hz,2H),2.74(t,J=6.17Hz,2H),2.68(t,J=6.48Hz,2H),2.18(t,J=6.79Hz,2H),1.78-1.85(m,2H),1.70-1.78(m,2H),1.47(s,9H).m/z(ESI):446.2[M+H]
実施例2-99及び2-100のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Lux Cellulose-2カラム(21×150mm)を用い、移動相45%液体CO及び0.2%TEAを有する55%MeOH、流速80mL/分を用いて分取SFCによって分離して、8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-2-ベンゾピラン-7-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-108及び2-109のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralcel ODカラム(21×150mm)を用い、移動相70%液体CO及び0.2%TEAを有する30%MeOH、80mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-(3-クロロ-4-(6-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例2-111のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralcel OD-H(150×4.6mm)カラムを用い、移動相85%液体CO及び15%MeOH、80mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-((1R,8S)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ-[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
個々の実施例
実施例3:1-(6-(3-メチル-7-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023545545000145
工程1:3-(アリルオキシ)-2-ブロモ-6-クロロピリジン
トリフェニルホスフィン(2.52g、9.60mmol、Sigma-Aldrich)、アリルアルコール(0.56g、0.66mL、9.60mmol、Sigma-Aldrich)及び2-ブロモ-6-クロロピリジン-3-オール(2.0g、9.60mmol、Combi-Blocks)のTHF(45mL)中溶液に、窒素下、室温でDEAD(トルエン中40%wt)(4.18g、4.18mL、9.60mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。添加後、混合物を50℃で5分間攪拌した。混合物を飽和NaHCO(50mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、3-(アリルオキシ)-2-ブロモ-6-クロロピリジン(2.14g、収率90%)を白色固体として得た。m/z(ESI):247.9.
工程2:5-クロロ-3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン
3-(アリルオキシ)-2-ブロモ-6-クロロピリジン(1.5g、6.04mmol)、酢酸パラジウム(ii)(0.54g、2.41mmol、Sigma-Aldrich)、1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジノール(4.69g、30.2mmol、Sigma-Aldrich)のDMF(60mL)中混合物を110℃で一晩撹拌した。次いで、混合物を飽和NaHCO(30mL)で希釈し、EtOAc(1×100mL)で抽出した。有機抽出物を回収し、飽和NaHCO(2×5mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)のクロマトグラフィー精製により、5-クロロ-3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン(145mg、収率14%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):168.1(M+H)
工程3:tert-ブチル6-(3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
5-クロロ-3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン(138mg、0.823mmol)、tert-ブチル6-(3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(264mg、0.77mmol)、RuPhos(77mg、0.165mmol、Sigma-Aldrich)、ナトリウムtert-ブトキシド(198mg、2.059mmol、Sigma-Aldrich)及びRuPhos Pd G1(135mg、0.165mmol、Strem Chemicals)の2-メチル-THF(4mL)中混合物を80℃で一晩撹拌した。混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液(10mL)で希釈し、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、tert-ブチル6-(3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(264mg、収率93%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):344.0(M+H)
工程4:5-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン4-オキシド
tert-ブチル6-(3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(264mg、0.769mmol)、3-クロロペルオキシ安息香酸(159mg、0.92mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(5mL)中溶液を室温で一晩撹拌した。更なる3-クロロ過安息香酸(159mg、0.922mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(5mL、1N)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、5-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン4-オキシド(153mg、収率55%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):360.0(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(7-クロロ-3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
5-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン4-オキシド(153mg、0.43mmol)及びDIPEA(0.164mL、0.94mmol、Sigma-Aldrich)のMeCN(2mL)中溶液に、オキシ塩化リン(v)(0.080mL、0.851mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。混合物を窒素下65℃で45分間撹拌した。混合物を氷水(50mL)に慎重に注ぎ、NaOH(1N)でpH=10~12に塩基性化した。次いで、混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出し、次いで、合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、tert-ブチル6-(7-クロロ-3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(45mg、0.12mmol、収率28%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):378.2(M+H)
工程6:tert-ブチル6-(3-メチル-7-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-クロロ-3-メチルフロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(45mg、0.119mmol)、5-メチル-1H-インダゾール-4-イルボロン酸(84mg、0.476mmol、Combi-Blocks)、Pd(PPh(27.5mg、0.024mmol、Sigma-Aldrich)及びNaCO(50.5mg、0.476mmol、Sigma-Aldrich)の1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.25mL)中混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を150℃で1時間マイクロ波照射に供した。混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液(5mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)のクロマトグラフィー精製により、tert-ブチル6-(3-メチル-7-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(14mg、収率25%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):474.2(M+H)
工程7:1-(6-(3-メチル-7-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(実施例3)
tert-ブチル6-(3-メチル-7-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(14mg、0.030mmol)及びTFA(0.044mL、0.59mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(0.5mL)中混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を濃縮し、真空中で乾燥させた。残渣をDCM(0.5mL)に溶解し、DIPEA(0.077mL、0.443mmol、Sigma-Aldrich)を加えた後、塩化アクリロイル(2.4μL、0.030mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(0.2mL)溶液を0℃で加えた。次いで、得られた混合物を0℃で5分間攪拌した。次いで、混合物を飽和NaHCO(2mL)でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc:EtOH(3:1)/ヘプタン)により、1-(6-(3-メチル-7-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)フロ[3,2-b]ピリジン-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン実施例3(8.5mg、収率67%)を白色固体として得た。m/z(ESI):428.1(M+H)H NMR(400MHz,メタノール-d)δppm7.74(s,1H),7.68(s,1H),7.57(d,J=8.8Hz,1H),7.41(d,J=8.8Hz,1H),6.51(d,J=9.0Hz,1H),6.34-6.44(m,1H),6.23-6.31(m,1H),5.75(dd,J=10.2,2.1Hz,1H),4.26-4.41(m,2H),4.04-4.15(m,2H),3.75-3.87(m,2H),3.65(td,J=6.8,3.0Hz,2H),2.39(s,3H),2.33(t,J=6.9Hz,2H),2.15(s,3H).インダゾールNHはメタノール-dでは観察されなかった。
実施例4:2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-エチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000146
工程1a:5-エチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-5-エチル-1H-インダゾール(500mg、2.22mmol、Activate Scientific)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.85g、3.3mmol、Sigma-Aldrich)、KOAc(654mg、6.6mmol、Sigma-Aldrich)及びPd(dppf)Cl(163mg、0.22mmol、Combi-Blocks)の1,4-ジオキサン(20mL)中混合物を100℃で一晩撹拌した。混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液(70mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、5-エチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(80mg、収率13%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):273.2(M+H)
Figure 2023545545000147
工程1:tert-ブチル6-(3-シアノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-クロロキノリン-3-カルボニトリル(3.0g、15.91mmol、Aurum Pharmatech)、2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン(5.1g、23.9mmol、PharmaBlock)及びDIPEA(8.33mL、47.7mmol、Sigma-Aldrich)のDMA(30mL)中溶液を120℃で40分間攪拌した。混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、tert-ブチル6-(3-シアノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(5.17g、収率89%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):365.2(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.77(s,1H),7.77-7.82(m,1H),7.66-7.73(m,1H),7.58(d,J=8.2Hz,1H),7.27-7.34(m,1H),3.93(s,4H),3.78-3.86(m,4H),2.19(t,J=6.8Hz,2H),1.40(s,9H).
工程2:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-ヨードキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
下、tert-ブチル6-(3-シアノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(500mg、1.37mmol)、ヨウ素(348mg、1.372mmol、Sigma-Aldrich)及びTHF(9mL)の-78℃混合物に、THF/ヘキサン中1.0MのLDA溶液(1.37mL、1.37mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。添加後、混合物を同じ温度で2時間撹拌した。混合物を-78℃に冷却し、更なるLDA溶液、THF/ヘキサン中1.0M(1.37mL、1.37mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。添加後、混合物を-78℃で1時間及び室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NHCl水溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣(シリカゲル、0%-100%EtOAc/ヘプタン)のクロマトグラフィー精製により、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-ヨードキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(194mg、収率29%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):491.0(M+H)
工程3:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(5-エチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-ヨードキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(130mg、0.265mmol)、5-エチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(79mg、0.292mmol)、NaCO(84mg、0.795mmol、Sigma-Aldrich)及びPd(PPh(61.3mg、0.053mmol、Strem Chemicals)の1,4-ジオキサン(2mL)及び水(0.20mL)中混合物を100℃で一晩撹拌した。混合物を150℃で1時間マイクロ波照射に供した。0~100%EtOAc/ヘプタンの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって混合物を精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(5-エチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(9mg、収率6.7%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):509.3(M+H)
工程4:4-(5-エチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(5-エチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(9.0mg、0.018mmol)及びTFA(0.026mL、0.354mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(0.5mL)中混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。粗生成物をDCM(0.5mL)に溶解し、DIPEA(31μL、0.177mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。混合物をN下で0℃に冷却し、塩化アクリロイル(1.4μL、0.018mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(0.1mL)中溶液を添加した。得られた混合物を0℃で5分間撹拌した。混合物を水(0.5mL)で希釈し、真空中で濃縮した。残渣をDMSO(1mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、150×30mm、MeCN/HO中10~100%0.1%TFA)を介して精製することにより、2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-エチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-3-カルボニトリル(1.0mg、収率12%)を黄色固体のTFA塩として得た。m/z(ESI):462.8(M+H)H NMR(400MHz,メタノール-d)δppm7.83(d,J=8.6Hz,1H),7.67-7.75(m,2H),7.56(d,J=8.8Hz,1H),7.43(d,J=5.0Hz,1H),7.14-7.21(m,1H),7.05(d,J=8.2Hz,1H),6.34-6.44(m,1H),6.23-6.31(m,1H),5.75(dd,J=10.2,2.1Hz,1H),4.36-4.45(m,1H),4.25-4.36(m,1H),4.13-4.21(m,3H),4.03-4.11(m,3H),2.47(qd,J=7.6,4.2Hz,2H),2.36(t,J=6.9Hz,2H),1.12(td,J=7.5,1.3Hz,3H).19F NMR(376MHz,メタノール-d)δppm-77.41(brd,J=1.7Hz,3F).インダゾールNHはメタノール-dでは観察されなかった。
実施例5:1-(6-(7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン;
Figure 2023545545000148
工程1:4-クロロ-7-メチル-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
4-クロロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(実施例9、工程5と同様にして得た)(2.5g、12.40mmol)のDMF(25mL)中溶液に、水素化ナトリウム(0.89g、18.6mmol)を0℃で添加し、15分間撹拌した。次いで、ヨウ化メチル(1.55mL、24.8mmol)を滴加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、反応混合物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、4-クロロ-7-メチル-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(2.6g、収率97%)を淡黄色固体として得、これをそのまま以下の工程で使用した。m/z(ESI):216.0(M+H)
工程2:7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
4-クロロ-7-メチル-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.50g、2.318mmol)、(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)ボロン酸(0.449g、2.55mmol)及びNaCO(0.614g、5.80mmol)のトルエン(10mL)及び水(2.5mL)中脱気溶液に、Pd(PPh(0.268g、0.232mmol、Hindustan platinum)を添加した。反応混合物を90℃で20時間加熱した。完了したら、反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。混合物を、ヘキサン中0~50%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.40g、収率55%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):312.1(M+H)
工程3:7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.40g、1.284mmol)のEtOH(8.0mL)中溶液に、モリブデン酸アンモニウム四水和物(0.794g、0.642mmol)及びH(水中30%)(0.197mL、6.42mmol)を0Cで添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。更に5当量のH(水中30%)(0.197mL、6.42mmol)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、反応物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.30g、収率68%)をオフホワイト色の固体として得た。m/z(ESI):344.9(M+H)
工程4:7-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.15g、0.437mmol)及びPPTS(0.022g、0.087mmol)のDCM(1.5mL)中溶液に、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(0.120mL、1.310mmol)を添加した。反応物を真空中で16時間濃縮して撹拌した。完了したら、反応物を濃縮し、残渣を、ヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、7-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.12g、収率64%)を無色液体として得た。m/z(ESI):428.8(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(7-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
7-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.12g、0.281mmol)及びtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.072g、0.337mmol、J&W Pharma)のDMSO(1.2mL)中溶液に、CsF(0.213g、1.40mmol、Chempure)を添加した。反応混合物を90℃に16時間加熱した。完了したら、反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(7-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(80mg、収率51%)を無色液体として得た。m/z(ESI):560.8(M+H)
工程6:7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩
tert-ブチル6-(7-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.08g、0.143mmol)のDCM(2mL)中溶液に、0℃でHCl(0.715mL、2.86mmol、ジオキサン中4M)を加えた。反応混合物を室温で4時間攪拌した。完了したら、混合物を真空中で濃縮し、EtOを用いて研和して、7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩をオフホワイト固体として得、これをそのまま以下の工程で使用した。m/z(ESI):375.9(M+H)
工程7:1-(6-(7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(実施例5)
7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(0.10g、0.243mmol)及びTEA(0.102mL、0.728mmol)のDCM(2mL)中溶液に、塩化アクリロイル(0.022mL、0.267mmol)を0℃で添加した。反応物を、室温まで温めながら10分間撹拌した。完了したら、反応物を濃縮し、残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、150×30mm、MeCN/HO中10~100%0.1%TFA)によって精製して、1-(6-(7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン実施例5(0.01g、収率10%)を白色固体として得た。m/z(ESI):429.9(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm13.00(s,1H),7.69(s,1H),7.45(d,J=8.4Hz,1H),7.25(d,J=8.4Hz,1H),6.31-6.33(m,1H),6.10-6.14(m,1H),5.66(dd,J=10.2,2.3Hz,1H),4.03-4.37(m,2H),3.87(t,J=10.8Hz,2H),3.61-3.69(m,2H),3.42-3.49(m,4H),2.92(s,3H),2.54-2.62(m,2H),2.28(s,3H),2.12(dd,J=8.9,6.0Hz,2H).
実施例6:1-(6-(3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023545545000149
工程1:4-クロロ-3-シクロプロピルキノリン
4-クロロ-3-ヨードキノリン(5.0g、17.3mmol、Accela)、シクロプロピルボロン酸(2.23g、25.9mmol)及びKPO(9.17g、43.2mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)及び水(2mL)中溶液に、XPhos Pd G2(0.679g、0.864mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物をN下、90℃で48時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=1:9)により、4-クロロ-3-シクロプロピルキノリン(1.66g、収率47%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):204.1(M+H)
工程2:3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1ヒンダゾール-4-イル)キノリン
4-クロロ-3-シクロプロピルキノリン(1.66g、8.15mmol)、5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(3.07g、8.97mmol)及びKCO(2.84g、20.38mmol)並びに1,4-ジオキサン(10mL):水(2mL)の溶液に、Pd(dppf)Cl(0.596g、0.815mmol)を加えた。得られた混合物を110℃で3時間マイクロ波照射に供した。混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、石油エーテル:EtOAc=4:1)により、3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1ヒンダゾール-4-イル)キノリン(1.2g、収率38%)を白色泡状物として得た。m/z(ESI):384.1(M+H)
工程3:3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン1-オキシド
3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(1.2g、3.13mmol)及びDCM(30mL)の0℃溶液に、m-CPBA(1.35g、7.82mmol)を加えた。反応物を室温で撹拌した。完了したら、混合物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、DCM:MeOH=9:1)により、3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン1-オキシド(0.72g、収率58%)を黄色泡状物として得た。m/z(ESI):400.2(M+H)
工程4:2-ブロモ-3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン
3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン1-オキシド(720mg、1.80mmol)のDCM(6mL)及びDMF(0.1mL)中溶液に、三臭化ホスホリル(620mg、2.16mmol)をN下、0℃で添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液(40mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、DCM:MeOH=9:1)により、2-ブロモ-3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(390mg、収率57%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):378.0(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-ブロモ-3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(390mg、1.03mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(241mg、1.13mmol)及びKCO(285mg、2.062mmol)のNMP(6mL)中溶液。反応混合物を130℃で2時間マイクロ波照射に供した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、DCM:MeOH、9:1)により、tert-ブチル6-(3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(450mg、収率86%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):510.2(M+H)
工程6:1-(6-(3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(実施例6)
tert-ブチル6-(3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(450mg、0.883mmol)のDCM(3mL)中溶液に、TFA(2mL、0.883mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。残渣をDCM(6mL)に溶解し、DIPEA(681mg、5.27mmol)を加えた後、-40℃で塩化アクリロイル(88mg、0.967mmol)を加えた。得られた混合物を-40℃で20分間攪拌した。混合物を水(20mL)でクエンチし、DCM(3×20mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物をHPLCによって精製して{Instrument Gilson 281(PHG-009);カラムXtimate Prep C18 OBD(21.2×250mm、10μm)、移動相A:水(10mM NHHCO);B:MeCN;30mL/分の流速で勾配50~60%B}、1-(6-(3-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン実施例6(130mg、収率32%)を白色固体として得た。m/z(ESI):464.1(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm13.20-12.88(brs,1H),7.65(d,J=7.9Hz,1H),7.56(d,J=8.5Hz,1H),7.52-7.44(m,2H),7.39(d,J=8.6Hz,1H),7.04(ddd,J=8.4,7.0,1.8Hz,1H),6.92-6.85(m,1H),6.39-6.30(m,1H),6.12(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.71-5.64(m,1H),4.29(d,J=8.5Hz,1H),4.20(dd,J=16.8,8.6Hz,1H),4.01(d,J=10.2Hz,1H),3.96-3.71(m,5H),2.24-2.11(m,2H),2.01(d,J=10.3Hz,3H),1.77-1.67(m,1H),0.54-0.42(m,1H),0.33-0.07(m,3H).
実施例7:1-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1H-ベンズイミダゾール-5-カルボニトリル
Figure 2023545545000150
工程1:3-アミノ-2,6-ジブロモ-4-ニトロベンゾニトリル
3-アミノ-4-ニトロベンゾニトリル(500mg、3.06mmol)及びNBS(546mg、3.06mmol)のMeCN(10mL)中混合物を、N下、40℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(100×2mL)で抽出した。溶液を真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中0~10%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、3-アミノ-2,6-ジブロモ-4-ニトロベンゾニトリル(950mg、収率97%)を黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル6-(4-アミノ-3-ブロモ-2-シアノ-5-ニトロフェニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
3-アミノ-2,6-ジブロモ-4-ニトロベンゾニトリル(300mg、0.935mmol)及びtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(198mg、0.935mmol)及びDIPEA(490μL、2.80mmol)のDMSO(1mL)中混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、DCM(30mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中20%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)によるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(4-アミノ-3-ブロモ-2-シアノ-5-ニトロフェニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(200mg、収率47%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):474.1(M+Na)
工程3:tert-ブチル6-(4,5-ジアミノ-3-ブロモ-2-シアノフェニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
NHCl(237mg、4.42mmol)、鉄(247mg、4.42mmol)及びtert-ブチル6-(4-アミノ-3-ブロモ-2-シアノ-5-ニトロフェニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(200mg、0.442mmol)のEtOH(10mL):水(3mL)中混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、DCM(30mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中20%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)によるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(4、5-ジアミノ-3-ブロモ-2-シアノフェニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(180mg、収率96%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):422.1(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(7-ブロモ-6-シアノ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
トリメチルオルトホルメート(45.2mg、0.426mmol)、PTSA(81mg、0.426mmol)及びtert-ブチル6-(4,5-ジアミノ-3-ブロモ-2-シアノフェニル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(180mg、0.426mmol)及びTHF(10mL):水(3mL)の混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、DCM(30mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中20%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)によるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(7-ブロモ-6-シアノ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(180mg、収率98%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):432.0(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(7-ブロモ-6-シアノ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
炭酸カリウム(57.5mg、0.416mmol)、ヨウ化メチル(26.0μL、0.416mmol)及びtert-ブチル6-(7-ブロモ-6-シアノ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(180mg、0.416mmol)及びDMF(10mL):水(3mL)の混合物を20℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、DCM(30mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中20%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)によるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(7-ブロモ-6-シアノ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(180mg、収率97%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):446.0(M+H)
工程6:tert-ブチル6-(5-シアノ-1-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
NaCO(71.2mg、0.672mmol)、PdCl(dppf)(16.39mg、0.022mmol)、tert-ブチル6-(4-ブロモ-5-シアノ-1-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(100mg、0.224mmol)及び5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(77mg、0.224mmol)及び1,4-ジオキサン(20mL):水(5mL)の混合物をN下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(50mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(50×mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中20%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(5-シアノ-1-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(120mg、収率92%)を黄色固体として得た。
工程7:1-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1H-ベンズイミダゾール-5-カルボニトリル
TFA(47.7μL、0.619mmol)及びtert-ブチル6-(5-シアノ-1-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(120mg、0.206mmol)及びDCM(1mL)の混合物を20℃で2時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮して、可能な限り多くのTFAを除去した。残りの固体をDCM(2mL)に再懸濁し、-40℃に冷却した。塩化アクリロイル(18.7mg、0.21mmol)及びDIPEA(108μL、0.62mmol)を添加し、溶液を2時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮した。粗物質を、Phenomenex Lunaカラム、5μm、C18(2)、100Å、150×30mm、MeCN/HO中0.1%NHHCO、15分間にわたって0~100%の勾配を用いる逆相分取HPLCによって精製して、6-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボニトリル(10.5mg、収率11%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ13.03(s,1H),8.16(s,1H),7.58(s,1H),7.48(d,J=8.5Hz,1H),7.31(d,J=8.6Hz,1H),6.90(s,1H),6.32(dd,J=17.3,10.1Hz,1H),6.11(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.67(d,J=11.3Hz,1H),4.45-3.85(m,8H),3.78(s,3H),2.31-2.11(m,5H).m/z(ESI):452.1(M+H)
実施例8:1-(6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023545545000151
工程1:3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン
NaCO(317mg、2.99mmol)、PdCl(dppf)(72.9mg、0.100mmol)、4-クロロ-3-メチルキノリン(177mg、0.996mmol、Accela)及び5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(341mg、0.996mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)及び水(5mL)中混合物を、N下、100℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、DCM(50mL)で抽出した。有機抽出物を回収し、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20~100%EtOAc/ヘプタン)による精製により、3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(300mg、収率84%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):358.0(M+H)
工程2:3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン1-オキシド
m-CPBA(290mg、1.679mmol)及び3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(300mg、0.839mmol)のDCM(10mL)中混合物を、0℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を水(30mL)で希釈し、DCM(30mL)で抽出した。有機抽出物を回収し、ブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン1-オキシド(300mg、収率96%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):374.2(M+H)
工程3:2-ブロモ-3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン
オキシ臭化リン(345mg、1.21mmol)及び3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン1-オキシド(300mg、0.80mmol)のDCM(10mL)中混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、DCM(30mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、10~100%EtOAc/ヘプタン)により、2-ブロモ-3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(70mg、収率20%)を黄色固体として得、これを次の工程にもっていった。
工程4:tert-ブチル6-(3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-ブロモ-3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(60mg、0.138mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(29.2mg、0.138mmol)及びDIPEA(24μL、0.138mmol)のDMSO(1mL)中混合物を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、DCM(30mL)で抽出した。有機抽出物を回収し、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、20~100%EtOAc/ヘプタン)により、tert-ブチル6-(3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(60mg、収率77%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):568.3(M+H)
工程5:1-(6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
TFA(24μL、0.317mmol)及びtert-ブチル6-(3-メチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(60mg、0.106mmol)のDCM(1mL)中混合物を、室温で2時間撹拌した。溶液混合物を真空中で濃縮した。粗混合物をDCM(2mL)に溶解し、DIPEA(55μL、0.313mmol)を添加した後、N下、-40℃で塩化アクリロイル(9.44mg、0.104mmol)を添加した。得られた混合物を-40℃で2時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮し、粗物質を、XBridge Prep C18 5μm OBDカラム、150×30mm、CHCN/HO中0.1%NHHCO、15分間にわたって35~80%の勾配、流速=30mL/分を使用する逆相分取HPLCによって精製して、1-(6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン実施例8(14.2mg、収率31%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.86(s,1H),7.52(d,J=8.5Hz,2H),7.49-7.33(m,2H),7.05(dd,J=22.1,15.0Hz,1H),6.91(d,J=8.2Hz,1H),6.38(dd,J=17.0,1.7Hz,1H),6.30-6.12(m,1H),5.70(dd,J=10.3,1.6Hz,1H),4.41-4.24(m,1H),4.23-4.05(m,3H),3.97(s,2H),3.80(s,2H),2.25(t,J=6.7Hz,2H),2.13-1.96(m,7H).m/z(ESI):438.1(M+H)
実施例9:(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド
Figure 2023545545000152
工程1:tert-ブチル1,2,3-オキサチアゾリジン-3-カルボキシレート2-オキシド
tert-ブチル(2-ヒドロキシエチル)カルバメート(10.0g、62.0mmol)のDCM(280mL)中攪拌溶液に、イミダゾール(21.1g、310mmol)及びTEA(38.0mL、273mmol)を-60℃で添加した。得られた懸濁液を5分間攪拌した後、塩化チオニル(9.96mL、136mmol)を-60℃で30分間にわたって滴加した。混合物を同じ温度で4時間、その後室温で16時間攪拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、DCMで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、tert-ブチル1,2,3-オキサチアゾリジン-3-カルボキシレート2-オキシドを淡緑色粘性油として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。
工程2:tert-ブチル1,2,3-オキサチアゾリジン-3-カルボキシレート2,2-ジオキシド
tert-ブチル1,2,3-オキサチアゾリジン-3-カルボキシレート2-オキシド(14.0g、67.6mmol)のMeCN(140mL)及び水(70mL)中溶液に、NaIO(18.1g、84.0mmol、Chempure)を0℃で分割して添加し、続いて塩化ルテニウム(III)水和物(0.056g、0.27mmol、Chempure)を添加した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応物を氷冷水でクエンチし、EtOで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中15%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(120g)で精製して、tert-ブチル1,2,3-オキサチアゾリジン-3-カルボキシレート2,2-ジオキシド(6.0g、収率40%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm4.63(t,J=6.4Hz,2H),4.07(t,J=6.4Hz,2H),1.57(s,9H).
工程3:tert-ブチル(2-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)エチル)カルバマート
4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン(13.0g、66.6mmol、Combi-Blocks)及びTHF(250mL)の撹拌溶液に、2,2,6,6-テトラメチルピペリジニルマグネシウムクロリド塩化リチウム複合溶液(133mL、133mmol、Symax)を室温で添加した。反応物を30分間撹拌した。次いで、tert-ブチル1,2,3-オキサチアゾリジン-3-カルボキシレート2,2-ジオキシド(22.0g、99.0mmol)を少しずつ添加し、反応物を室温で5時間撹拌した後、1Nクエン酸溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、tert-ブチル(2-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)エチル)カルバメートを黄色固体として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):282.2(M-tブチル)
工程4:2-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)エタン-1-アミン塩酸塩
tert-ブチル(2-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)エチル)カルバメート(21.0g、62.1mmol)及びDCM(100mL)の撹拌溶液に、ジオキサン中4MのHCl(78mL、310mmol)を0℃で滴下し、反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮して、2-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)エタン-1-アミン塩酸塩(20.0g)を黄色固体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):238.0(M+H)
工程5:4-クロロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
2-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)エタン-1-アミン塩酸塩(15.0g、54.6mmol)のMeCN(200mL)及びTEA(38.1mL、273mmol)中溶液を80℃で16時間撹拌した。完了したら、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中80~100%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、4-クロロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(6.2g、収率56%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.93(s,1H),3.59(t,J=8.5Hz,2H),2.96(t,J=8.5,2H),2.39(s,3H).m/z(ESI):202.0(M+H)
工程6:4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
4-クロロ-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.5g、7.44mmol)、(2-フルオロフェニル)ボロン酸(1.56g、11.2mmol、Combi-Blocks)及びNaCO(1.97g、18.6mmol)のトルエン(30mL)及び水(5mL)中脱気溶液に、Pd(PPh(0.86g、0.744mmol、Hindustan platinum)を添加した。溶液を更に2分間Nでパージした。反応物を80℃で16時間攪拌した。反応物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をヘキサン中15~20%EtOAcで溶出するシリカゲルで精製して、4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.6g、収率82%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.69(s,1H),7.63-7.66(m,1H),7.47-7.54(m,1H),7.26-7.39(m,2H),3.55(t,J=8.4Hz,2H),2.92(t,J=8.4Hz,2H),2.41(s,3H).
工程7:メチル3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-メチルヘキサノエート
4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.6g、6.12mmol)のMeCN(25mL)中攪拌溶液に、メチル(E)-5-メチルヘキサ-2-エノエート(1.74g、12.3mmol、(Chem.Commun.2015,51,8958に記載される手順に従って合成される)及びDBU(3.23mL,21.4mmol)を添加した。反応物を95℃に16時間加熱した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をヘキサン中10~20%EtOAcで溶出するシリカゲルで更に精製して、メチル3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-メチルヘキサノエート(1.70g、収率69%)を淡黄色液体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.62(td,J=7.6,1.7Hz,1H),7.49-7.52(m,1H),7.21-7.45(m,2H),4.55-4.69(m,1H),3.53-3.59(m,5H),2.89-2.94(m,2H),2.58-2.74(m,2H),2.43(s,3H),1.67(m,1H),1.40-1.54(m,1H),1.26-1.34(m,1H),0.91(dd,J=10.7,6.5Hz,6H).m/z(ESI):404.1(M+H)
工程8:3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド
メチル3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-メチルヘキサノエート(1.70g、4.21mmol)のメタンアミン(EtOH中33重量%)(30mL、4.21mmol)中溶液を密閉管中室温で16時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ヘキサン中80~90%EtOAcで溶出するシリカゲルで精製して、3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(1.70g、収率99%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):403.2(M+H)
工程9:3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルスルホニル)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド
3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(1.70g、4.22mmol)のMeOH(70mL)及び水(70mL)中溶液に、オキソンモノペルスルファート(5.19g、8.45mmol、Spectrochem)を0℃で少しずつ加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応物を冷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中90%EtOAcで溶出するシリカゲル(230-400メッシュ)で精製して、3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルスルホニル)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(1.0g、収率55%)を白色固体として得た。m/z(ESI):435.1(M+H)
工程10:tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルスルホニル)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(1.0g、2.30mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.59g、2.76mmol、J&W Pharmalab)及びDMSO(15mL)の溶液に、CsF(2.10g、13.8mmol、Loba Chemie)を添加した。反応物を125℃に16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を石油エーテル中75~90%EtOAcで溶出するシリカゲルで精製して、tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを黄色固体として得た。m/z(ESI):566.8(M+H).ラセミ混合物を、iPrOH(7:3)中液体CO:0.4%ジエチルアミンを使用するLux-C4(250×50mm、5μ)カラム中キラルSFCによって分離して、tert-ブチル(S)-6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.14g、収率28%)をピーク1として、tert-ブチル(R)-6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.16g、収率32%)をピーク2として得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。
ピーク1:H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.81(d,J=4.9Hz,1H),7.59(td,J=7.8,2.0Hz,1H),7.45-7.49(m,1H),7.23-7.31(m,2H),4.54-4.64(m,1H),3.79(s,4H),3.61(s,2H),3.39-3.55(m,4H),2.74(t,J=8.2Hz,2H),2.52-2.54(m,3H),2.30-2.38(m,2H),2.08(t,J=6.9Hz,2H),1.60-1.71(m,1H),1.39-1.42(m,10H),1.14-1.22(m,1H),0.94(d,J=6.5Hz,3H),0.89(d,J=6.6Hz,3H).m/z(ESI):566.8(M+H)
ピーク2:H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.81(d,J=4.7Hz,1H),7.59(td,J=7.8,2.0Hz,1H),7.45-7.49(m,1H),7.23-7.30(m,2H),4.58-4.61(m,1H),3.79-3.82(m,4H),3.61(s,2H),3.46-3.51(m,4H),2.74(t,J=8.1Hz,2H),2.52-2.54(m,3H),2.35(d,J=5.8Hz,2H),2.08(t,J=6.8Hz,2H),1.64(t,J=12.4Hz,1H),1.39(s,10H),1.19-1.27(m,1H),0.94(d,J=6.4Hz,3H),0.89(d,J=6.6Hz,3H).m/z(ESI):566.8(M+H)
工程11:(S)-3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-7Hピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミドヒドロクロリド
tert-ブチル(S)-6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.16g、0.28mmol)及び1,4-ジオキサン(2.5mL)の溶液に、ジオキサン中4MのHCl(2mL)を添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、EtOを用いて研和して、(S)-3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-7Hピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド塩酸塩を黄色固体として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):467.0(M+H)
工程12:(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(実施例9)
(S)-3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド塩酸塩(0.14g、0.278mmol)中DCM(4mL)溶液に、TEA(0.19mL、1.39mmol)及び塩化アクリロイル(0.034mL、0.42mmol)を0℃で滴下した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を氷冷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、XBridge Prep C18 5μm OBDカラム、150×30mm、MeCN/H2O中0.1%NHHCO、15分間かけて35~80%の勾配、流速=30mL/分を用いる分取HPLCにより精製して、(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド実施例9(0.055g、収率38%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.81(d,J=4.8Hz,1H),7.59(td,J=7.7,2.0Hz,1H),7.42-7.48(m,1H),7.20-7.34(m,2H),6.32(dd,J=17.0,10.3Hz,1H),6.11(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.67(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.58(d,J=7.7Hz,1H),4.07-4.27(m,2H),3.89(d,J=8.0Hz,2H),3.58-3.73(m,2H),3.27-3.55(m,7H),2.75(t,J=8.2Hz,2H),2.25-2.41(m,2H),2.05-2.20(m,2H),1.58-1.72(m,1H),1.44-1.49(m,1H),1.20-1.26(m,1H),0.88-0.98(m,6H).m/z(ESI):520.8(M+H)
実施例10:(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド
Figure 2023545545000153
工程1:メチル3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-5-メチルヘキサノエート
4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン(実施例9、工程6のように中間体15のアリール化によって得た)(2.1g、7.63mmol)及びMeCN(32mL)の撹拌溶液に、メチル(E)-5-メチルヘキサ-2-エノエート(2.17g、15.3mmol、Chem.Commun.2015,51,8958に記載される手順に従って合成される)及びDBU(4.0mL、26.7mmol)を添加した。反応混合物を95℃で24時間加熱した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、メチル3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-5-メチルヘキサノエート(3.5g、収率40%)を淡黄色固体として得、これを精製せずに次の工程にもっていった。m/z(ESI):418.2(M+H)
工程2:3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド
メチル3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-5-メチルヘキサノアート(3.5g、3.0mmol)及びメタンアミン33%のEtOH(20mL、3.0mmol)中溶液を密閉管中、室温で16時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、石油エーテル中80~90%EtOAcで溶出するシリカゲルで精製して、3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(0.90g、収率71%)を淡黄色液体として得た。m/z(ESI):417.1(M+H)
工程3:3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド
3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルチオ)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(0.90g、2.16mmol)のMeOH(27mL)及び水(27mL)中溶液に、0℃でオキソン物ペルスルファート(1.99g、6.48mmol、Avra)を加えた。反応物を室温で16時間攪拌した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(0.75g、収率77%)をオフホワイトの固体として得、これを精製せずに次の工程にもっていった。m/z(ESI):449.1(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-8-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(メチルスルホニル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(0.40g、0.892mmol)及びtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.28g、1.34mmol、PharmaBlock)のDMSO(8mL)中攪拌溶液にCsF(0.68g、4.46mmol)を添加した。得られた混合物を120℃で16時間加熱した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をヘキサン中80~90%EtOAcで溶出するシリカゲルで精製して、tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-8-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.37g、収率71%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):581.3(M+H).ラセミ混合物を、iPrOH(1:1)中液体CO:0.4%ジエチルアミンを使用するLUX-C4(250×50mm、5μm)カラム中キラルSFCによって分離して、tert-ブチル(S)-6-(4-(2-フルオロフェニル)-8-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.10g、0.17mmol、収率27%)をピーク1として、tert-ブチル(R)-6-(4-(2-フルオロフェニル)-8-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.10g、収率27%)をピーク2として得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。
工程5:(S)-3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミドヒドロクロリド
tert-ブチル(S)-6-(4-(2-フルオロフェニル)-8-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.10g、0.172mmol)のDCM(2mL)中溶液に、0℃でHCl(ジオキサン中4M)(2mL、8.0mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、EtOを用いて研和して、(S)-3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド塩酸塩(0.085g、収率95%)が淡黄色固体として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):481.3(M-H)
工程6:(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(実施例10)
(S)-3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド塩酸塩(0.08g、0.16mmol)及びTEA(0.07mL、0.46mmol)及びDCM(2mL)の溶液に、塩化アクリロイル(0.014mL、0.170mmol、Symax Ltd.)を0℃で滴下した。得られた反応混合物を0℃で30分間攪拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、XBridge Prep C18 5μm OBDカラム、150×30mm、MeCN/HO中0.1%NHHCO、15分間かけて35~80%の勾配、流速=30mL/分を用いる分取HPLCにより精製して、(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-6,7-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-8(5H)-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド実施例10(0.038g、収率46%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.77(d,J=4.9Hz,1H),7.42-7.46(m,1H),7.37(td,J=7.7,2.0Hz,1H),7.21-7.31(m,2H),6.32(dd,J=17.0,10.3Hz,1H),6.11(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.58-5.71(m,2H),4.10-4.24(m,2H),3.87(s,2H),3.49-3.65(m,4H),3.43(s,3H),3.16-3.19(m,2H),2.24-2.28(m,4H),2.06-2.18(m,2H),1.66-1.69(m,2H),1.52-1.56(m,1H),1.44-1.46(m,1H),1.23-1.25(m,1H),0.91(dd,J=12.9,6.5Hz,6H).m/z(ESI):535.3(M+H)
実施例11:(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド
Figure 2023545545000154
工程1:1,7-ジヒドロ-2H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4(3H)-ジオン
80℃の6-アミノピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(12.7g、100mmol、Spectrochem)、NaOAc(8.2g、100mmol)及び水(100mL)の溶液に、水中2-クロロアセトアルデヒド(23.5g、150mmol、Spectrochem)を添加した。混合物を80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、固体を濾過し、水、アセトンで洗浄し、乾燥させると、1,7-ジヒドロ-2H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4(3H)-ジオン(10.5g、収率70%)が淡黄色固体として得られた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm11.44(s,1H),11.09(s,1H),10.47(s,1H),6.57(t,J=2.8Hz,1H),6.22(t,J=2.8Hz,1H).m/z(ESI):150.2(M-H)
工程2:2,4-ジクロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
1,7-ジヒドロ-2H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4(3H)-ジオン(10.5g、69.5mmol)のトルエン(50mL)中溶液に、POCl(19.4mL、208mmol)を添加した。混合物を70℃で加熱し、DIPEA(24.3mL、139mmol)を2時間かけて滴下した。反応温度を106℃に上げ、一晩撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、ヘキサン中0~20%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、2,4-ジクロロ-7Hピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.6g、収率12%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d,)δppm12.78(s,1H),7.74(dd,J=3.6,2.4Hz,1H),6.67(dd,J=3.6,1.8Hz,1H).m/z(ESI):188.0(M+H)
工程3:2-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
2,4-ジクロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.3g、6.91mmol)、(2-フルオロフェニル)ボロン酸(1.26g、9.0mmol、Combi-Blocks)、NaCO(1.47g、13.8mmol)及び1,4-ジオキサン(10mL):水(3mL)の脱気溶液にPd(dppf)Cl.DCM付加物(0.56g、0.691mmol、Hindustan platinum)を添加した。反応物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を濾過し、濃縮し、ヘキサン中30~50%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、2-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.41g、収率24%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm12.52(s,1H),7.81(td,J=7.7,1.8Hz,1H),7.61-7.73(m,2H),7.37-7.51(m,2H),6.55(t,J=3.7Hz,1H).m/z(ESI):248.0(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.80g、0.81mmol)、2-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.80g、0.81mmol)、CsF(0.61g、4.04mmol)及びDMSO(5mL)の混合物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、ヘキサン中0~70%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.26g、収率75%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm11.45(s,1H),7.74-7.91(m,1H),7.48-7.70(m,1H),7.28-7.45(m,2H),7.09(dd,J=3.6,2.2Hz,1H),6.17-6.22(m,1H),3.76-3.94(m,4H),3.72(s,2H),3.58(t,J=6.8Hz,2H),2.16(t,J=6.8Hz,2H),1.39(s,9H).m/z(ESI):324.1(M-Boc+H)
工程5:tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メトキシ-5-メチル-1-オキソヘキサン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.25g、0.59mmol)、メチル(E)-5-メチルヘキサ-2-エノエート(0.168g、1.18mmol、Chem.Commun.2015,51,8958に記載の手順に従って合成)及びMeCN(2mL)の溶液に、DBU(0.09g、0.59mmol)を添加した。混合物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、ヘキサン中0~20%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メトキシ-5-メチル-1-オキソヘキサン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.19g、収率57%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.78(td,J=7.6,1.8Hz,1H),7.52-7.61(m,1H),7.33-7.42(m,2H),7.29(d,J=3.8Hz,1H),6.23(t,J=3.8Hz,1H),5.05-5.17(m,1H),3.76-3.96(m,4H),3.73(s,2H),3.53-3.66(m,2H),3.50(s,3H),2.88-3.07(m,2H),2.17(t,J=6.8Hz,2H),1.98-2.11(m,1H),1.51-1.53(m,1H),1.39(s,9H),0.99-1.12(m,1H),0.95(d,J=6.4Hz,3H),0.79(d,J=6.6Hz,3H).m/z(ESI):566.3(M+H)
工程6:tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
EtOH中メタンアミン(3mL、0.327mmol)及びtert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メトキシ-5-メチル-1-オキソヘキサン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.185g、0.327mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を濃縮し、ヘキサン中10~50%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済みシリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.185g、収率99%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.69-7.94(m,2H),7.52-7.60(m,1H),7.32-7.42(m,2H),7.17(d,J=3.8Hz,1H),6.21(t,J=3.8Hz,1H),4.98-5.17(m,1H),3.78-3.96(m,4H),3.74(s,2H),3.60(t,J=6.9Hz,2H),2.68(d,J=7.2Hz,3H),2.17(t,J=6.9Hz,2H),1.94-2.15(m,3H),1.43-1.58(m,1H),1.39(s,9H),1.00-1.14(m,1H),0.93(d,J=6.4Hz,3H),0.78(d,J=6.6Hz,3H).m/z(ESI):565.3(M+H).ラセミ混合物を、70%液体CO及び0.2%ジエチルアミンを含む30%iPrOHの移動相を有するChiralPak AS-Hカラムを使用するSFCによって分離して、tert-ブチル(S)-6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.075g、収率41%)をピーク1として、tert-ブチル(R)-6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.072g、収率39%)をピーク2として得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。
ピーク1:H NMR(400MHz,DMSO-d,)δppm7.66-7.89(m,2H),7.47-7.64(m,1H),7.21-7.47(m,2H),7.17(d,J=3.8Hz,1H),6.21(t,J=3.8Hz,1H),5.03-5.14(m,1H),3.78-3.96(m,4H),3.74(s,2H),3.60(t,J=6.9Hz,2H),2.68(d,J=7.2Hz,3H),2.17(t,J=6.9Hz,2H),1.93-2.08(m,1H),1.44-1.55(m,1H),1.39(s,9H),1.01-1.12(m,3H),0.93(d,J=6.4Hz,3H),0.78(d,J=6.6Hz,3H).m/z(ESI):565.3(M+H)
ピーク2:H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.74-7.85(m,2H),7.52-7.60(m,1H),7.27-7.43(m,2H),7.17(d,J=3.8Hz,1H),6.21(t,J=3.8Hz,1H),5.03-5.14(m,1H),3.76-3.99(m,4H),3.74(s,2H),3.60(t,J=6.9Hz,2H),2.68(d,J=7.2Hz,3H),2.17(t,J=6.9Hz,2H),1.95-2.07(m,1H),1.49-1.51(m,1H),1.39(s,9H),1.03-1.12(m,3H),0.93(d,J=6.4Hz,3H),0.78(d,J=6.6Hz,3H).m/z(ESI):565.3(M+H)
工程7:(S)-3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミドヒドロクロリド
tert-ブチル(S)-6-(4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1-(メチルアミノ)-1-オキソヘキサン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.080g、0.142mmol)及びDCM(0.5mL)の撹拌溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.35mL、1.42mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOを用いて研和して、(S)-3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド塩酸塩(0.07g、収率99%)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。m/z(ESI):465.2(M+H)
工程8:(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド(実施例11)
(S)-3-(4-(2-フルオロフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド塩酸塩(0.07g、0.140mmol)、TEA(0.06mL、0.42mmol)及びDCM(2mL)の撹拌溶液に、塩化アクリロイル(0.013g、0.140mmol、Symax Ltd.)を0℃で滴下した。混合物を0℃で15分間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、XBridge Prep C18 5μm OBDカラム、150×30mm、MeCN/HO中0.1%NHHCO、15分間かけて35~80%の勾配、流速=30mL/分を用いる分取HPLCにより精製して、(S)-3-(2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-フルオロフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-N,5-ジメチルヘキサンアミド実施例11(0.02g、収率28%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.73-7.85(m,2H),7.51-7.61(m,1H),7.32-7.44(m,2H),7.18(d,J=3.7Hz,1H),6.33(dd,J=17.0,10.3Hz,1H),6.22(t,J=3.8Hz,1H),6.12(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.68(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),5.09-5.12(m,1H),4.23-4.32(m,1H),4.19(d,J=8.7Hz,1H),3.88-4.02(m,2H),3.78-3.81(m,2H),3.54-3.70(m,2H),2.69(s,3H),2.45-2.52(m,1H),2.22(d,J=7.5Hz,2H),2.01(t,J=12.7Hz,1H),1.43-1.55(m,2H),1.07-1.10(m,1H),0.93(d,J=6.4Hz,3H),0.78(d,J=6.5Hz,3H).m/z(ESI):519.2(M+H)
方法12
実施例12-1:1-(6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023545545000155
工程1:tert-ブチル6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3,7,7-トリメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(306mg、0.596mmol、中間体28)、3-ブロモ-4-クロロ-5-メチルフェノール(110mg、0.497mmol、中間体56)、KPO(316mg、1.490mmol、Sigma-Aldrich)及びSPhos Pd G3(21.49mg、0.025mmol、Strem)の溶液に、1,4-ジオキサン(4mL)及び水(0.8mL)を添加した。溶液を60℃で24時間加熱した。反応物を室温に冷却させ、シリカゲルプラグ上に吸着させ、ヘプタン中0~50%EtOAc:EtOH(3:1)で溶出するRedi-Sep(登録商標)充填シリカゲルカラムを通してクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートA-12(200mg、収率76%)を淡黄色フィルムとして得た。m/z(ESI):528.2(M+H).材料を更に精製することなく進めた。
工程2:4-クロロ-3-メチル-5-(3,7,7-トリメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-4-イル)フェノール2,2,2-トリフルオロアセテート
tert-ブチル6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(200mg、0.189mmol)及びDCM(4mL)の溶液に、TFA(0.5mL)を添加した。溶液を室温で0.5時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮して、粗4-クロロ-3-メチル-5-(3,7,7-トリメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-4-イル)フェノール2,2,2-トリフルオロアセテートB-12(160mg、定量的収率)を褐色フィルムとして得た。m/z(ESI):428.2(M+H).材料を更に精製することなく進めた。
工程3:1-(6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
4-クロロ-3-メチル-5-(3,7,7-トリメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-4-イル)フェノール2,2,2-トリフルオロアセテート(80mg、0.187mmol)及びDCM(4mL)の0℃溶液に、DIEA(0.326mL、1.869mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、続いて塩化アクリロイル(0.011mL、0.135mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。5分間撹拌した後、反応物をDCM及び飽和NHCl水溶液で希釈した。水層をDCM(10mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、シリカゲルプラグ上に吸着させ、ヘプタン中0~50%EtOAc:EtOH(3:1)で溶出するRedi-Sep(登録商標)充填シリカゲルカラムを通してクロマトグラフィーにかけて、1-(6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン実施例12-1(41mg、収率45.5%)を白色固体として得た。m/z(ESI):482.2(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm6.85-7.13(m,1H),6.80(d,J=2.5Hz,1H),6.33-6.40(m,1H),6.15-6.28(m,1H),5.95-6.09(m,1H),5.71(dd,J=10.2,1.7Hz,1H),4.02-4.27(m,6H),3.57-3.76(m,3H),3.47-3.56(m,1H),2.69-2.81(m,2H),2.39(s,3H),2.16(brt,J=6.7Hz,2H),1.90(s,3H),1.30(s,3H),1.28(s,3H).
Figure 2023545545000156
Figure 2023545545000157
Figure 2023545545000158
Figure 2023545545000159
Figure 2023545545000160
Figure 2023545545000161
Figure 2023545545000162
Figure 2023545545000163
Figure 2023545545000164
Figure 2023545545000165
Figure 2023545545000166
Figure 2023545545000167
Figure 2023545545000168
Figure 2023545545000169
Figure 2023545545000170
実施例12-9及び12-10のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、75%液体CO及び25%MeOHの移動相、流速80mL/分で、Chiralcel OJカラム(250×21mm)を使用する、分取SFCによって分離して、4-(5-クロロ-1-メチル-1H-インドール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例12-23及び12-24のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相50%液体CO及び0.2%TEAを有する50%MeOH、流速60mL/分で、Chiralpak IGカラム(21×250mm)を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例12-36及び12-37におけるグリニャール添加
Figure 2023545545000171
tert-ブチル6-((6R,8R)-3-シアノ-4-(2-フルオロ-6-ホルミルフェニル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(110.7mg、0.209mmol)及びTHF(2mL)の-78℃溶液に、メチルマグネシウムブロミド(0.070mL、0.209mmol、ジエチルエーテル中3.0M、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を室温に加温し、15分間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸収させ、ヘプタン中0~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-((6R,8R)-3-シアノ-4-(2-フルオロ-6-(1-ヒドロキシエチル)フェニル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(76.9mg、収率67.4%)を白色固体として得た。m/z(ESI):547.0(M+H)
実施例12-38及び12-39のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物は、Phenomenex Geminiカラム(C18、110Å、Axia、150×30mm、5μm)を使用し、水中0~100%アセトニトリル(0.1%TFA)の勾配、流速45mL/分で、分取HPLCによって分離して、(6R,8R)-2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(7-ヒドロキシキノキサリン-5-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例12-43及び12-44のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ADカラム(21×250mm、5μm)を使用し、移動相70%液体CO及び0.2%TEAを有する30%2-プロパノール、流速80mL/分を使用するSFCによって分離して、1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
方法13
実施例13-1 7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(()-2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル
Figure 2023545545000172
工程1:2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル。
ピロリジン(3.71μL、0.044mmol、Sigma-Aldrich)を、3,3-ジメチルシクロヘキサン-1-オン(56mg、0.444mmol、PharmaBlock)、5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド(87mg、0.356mmol、中間体58)、シアノ酢酸エチル(0.047mL、0.444mmol、Sigma-Aldrich)及びDMSO(0.2mL)の溶液に加えた。反応混合物を室温で45分間攪拌した。NHOAc(51.3mg、0.666mmol、Sigma-Aldrich Corp.)を添加し、反応混合物を更に30分間攪拌した後、ピロリジン(0.045mL、0.532mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を空気に開放しながら80℃で3日間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(20mL)とEtOAc(20mL)とに分配した。有機層を分離し、ブライン(15mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ヘプタン中0~100%EtOAc)により、2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリルA-13(67mg、収率36.2%)を褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm12.55(brs,1H)7.73-7.76(m,2H)7.43(d,J=8.57Hz,1H)5.85-5.91(m,1H)4.04(q,J=7.11Hz,1H)3.86-3.94(m,1H)3.71-3.82(m,1H)3.25-3.31(m,1H)2.53-2.64(m,1H)2.33-2.46(m,2H)2.19(s,3H)2.01-2.07(m,2H)1.70-1.86(m,3H)1.52-1.66(m,2H)1.30-1.38(m,2H)0.89-0.98(m,6H).m/z(ESI):417.2[M+H]
工程2:3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート。
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.029mL、0.029mmol、DCM中1M、Sigma-Aldrich)を、7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,5,6,7,8-ヘキサヒドロキノリン-3-カルボニトリル(10mg、0.024mmol)、ピリジン(5.83μL、0.072mmol、Sigma-Aldrich)及びDCM(0.2mL)の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で20分間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イルトリフルオロメタンスルホネートB-13を褐色固体として得、これを収率100%で使用した。
工程3:tert-ブチル6-(3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(10.19mg、0.048mmol、PharmaBlock)を、3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(0.013g、0.024mmol)、DIPEA(0.021mL、0.120mmol、Sigma-Aldrich)及びDMA(0.2mL)の混合物に添加した。反応混合物を80℃に加熱し、1.5時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(10mL)とEtOAc(15mL)とに分配した。有機層をブライン(10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、tert-ブチル6-(3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートC-13を褐色油状物として得た。
工程4:7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル
トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.71mmol、Sigma-Aldrich Corp.)を、tert-ブチル6-(3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(111mg、0.182mmol)及びDCM(1mL)の混合物に添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリルD-13を得、これを収率100%と仮定して次の工程で使用した。m/z(ESI):427.2[M+H]
工程5:7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(()-2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル
7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(95mg、0.223mmol)、アクリル-d酸-d(8.47mg、0.111mmol、AAblocks)、HATU(85mg、0.223mmol、Combi-Blocks)、DIPEA(0.117mL、0.668mmol、Sigma-Aldrich)及びDMF(1mL)の混合物を室温で22時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(30mL)で洗浄した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、DCM中0~10%(MeOH中2M NH))により、7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(()-2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル実施例13-1(8mg、収率7.43%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,MeOH-d)δppm7.47-7.62(m,2H),7.41(d,J=8.78Hz,1H),4.20-4.43(m,2H),3.94-4.13(m,4H),3.88(t,J=6.80Hz,2H),2.66(s,2H),2.27(t,J=6.70Hz,2H),2.20(s,3H),2.07-2.17(m,2H),1.46(t,J=6.70Hz,2H),1.01(s,6H).m/z(ESI):484.3[M+H]
Figure 2023545545000173
Figure 2023545545000174
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Figure 2023545545000224
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Figure 2023545545000232
Figure 2023545545000233
Figure 2023545545000234
実施例13-12の代替工程1。
Figure 2023545545000235
工程1a:エチル(E)-2-シアノ-3-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)アクリレート。
5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド(0.1g、0.409mmol、中間体58)のEtOH(4.1mL、0.1M)溶液に、25℃でピペリジン(0.052g、0.614mmol、Spectrum)及びシアノ酢酸エチル(0.046g、0.409mmol、Oakwood)を加えた。反応物を1.5時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗物質を、ヘプタン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、エチル(E)-2-シアノ-3-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)アクリレート(111mg、収率80%)を得た。
工程1b:2-ヒドロキシ-6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル。
3,3-ジメチルシクロペンタン-1-オン(87mg、0.776mmol、Enamine)のDSMO(1.382mL、0.43M)中溶液に、25℃で、エチル(E)-2-シアノ-3-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)アクリレート(202.7mg、0.597mmol)及びNHOAc(460mg、5.97mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。反応混合物を80℃に加熱した。1時間後、針を使用して隔壁を穿刺し、反応物を空気に曝露した。反応混合物を80℃で一晩撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を分離した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、揮発性物質を除去した。粗物質を、0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。ヘプタン中のEtOH(3:1)により2-ヒドロキシ-6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル(42.2mg、収率17%)を得た。
実施例13-17及び13-18のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralcel OX(250×21、5μm)カラムを使用し、移動相60%液体CO及び40%MeOH、80mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-20及び13-21のエナンチオマー分離。ラセミ混合物を、Chiral Technologies ODカラム(250×21mm、5μm)を使用し、移動相65%液体CO及び0.2%TEAを有する35%MeOH、80mL/分の流速を使用する分取SFCによって分離して、(7)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのR異性体及びS異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出エナンチオマーをR異性体とし、第2の溶出エナンチオマーをS異性体とした。
実施例13-24及び13-25のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiral Technologies OJカラム(250×21mm、5μm)を用い、移動相85%液体CO及び0.2%TEAを有する15%MeOH、流速90mL/分を用いて分取SFCによって分離して、4-(2-クロロフェニル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-31及び13-32のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak IC(150×21、5μm)カラムを使用し、移動相40%液体CO及び60%MeOH、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(1S,9R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-36及び13-37のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Lux Cellulose-2(250×21mm,5μm)カラムを使用し、移動相50%液体CO及び50%MeOH、60mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、(1S,9S)-6-(2-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-39及び13-40のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Lux Cellulose-2(250×21mm,5μm)カラムを使用し、移動相60%液体CO及び40%MeOH、75mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-42及び13-43のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak IC(150x21mm,5μm)カラムを使用し、移動相50%液体CO及び50%MeOH、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(1S,9S)-6-(2-ヒドロキシ-6-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-47の代替工程2。
Figure 2023545545000236
25mLガラスバイアルに、ジオキサン中4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(100mg、0.287mmol)及びPOCl(0.107mL、1.148mmol)を添加した。反応物を100℃で2.5時間加熱した。反応物を濃縮乾固すると、2-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(105mg)が褐色油として得られ、これを、定量的収率を仮定して以下の工程でそのまま使用した。m/z(ESI):367.1(M+H)
実施例13-49の代替工程1b。
Figure 2023545545000237
2,2-ジメチルテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(395μL、2.97mmol、PharmaBlock)及びエチル(E)-2-シアノ-3-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)アクリレート(800mg、2.97mmol)のDMSO(10mL)中溶液に、NHOAc(2.29g、29.7mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を70℃で1時間撹拌し、針を隔壁に挿入して中間体の空気酸化を可能にした。3日後、反応混合物に空気をバブリングしながら、反応温度を80℃に上昇させた。更に16時間後、反応物を水とEtOAcとに分配した。有機層を濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中0~60%(3:1)EtOAc:EtOHで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(0.79g、収率76%)を黄褐色固体として得た。m/z(ESI):349.2(M+H)
実施例13-50の代替工程1b。
Figure 2023545545000238
1,9-ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン-4-オン(110mg、0.648mmol、Enamine)及びエチル(E)-2-シアノ-3-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)アクリラート(200mg、0.589mmol)のDMSO(6mL)中溶液に、NHOAc(454mg、5.89mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水とEtOAcとに分配した。有機層を真空中で濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中0~100%(3:1)EtOAc:EtOHで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、4’-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2’-オキソ-2,2’,3,3’,4’,4a’,5,5’,6,8’-デカヒドロスピロ[ピラン-4,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル(200mg、収率73.4%)をオフホワイト色固体として得た。4’-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2’-オキソ-2,2’,3,3’,4’,4a’,5,5’,6,8’-デカヒドロスピロ[ピラン-4,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル(200mg、0.432mmol)のDCM中溶液に、硝酸アンモニウムセリウム(iv)(711mg、1.297mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。反応物を周囲温度で一晩撹拌し、次いで、反応温度を40℃まで上げた。更に20時間後、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中0~100%(3:1)EtOAc:EtOHで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、2’-ヒドロキシ-4’-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2,3,5,5’,6,8’-ヘキサヒドロスピロ[ピラン-4,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル(60mg、収率30.1%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):461.0(M+H)
実施例13-53及び13-54の立体異性体分離。ラセミ混合物を、移動相80%液体CO及び0.2%ジエチルアミンを含む20%iPrOH、流速200mL/分で、Chiralpak AD(150×30mm、5μm)カラムを使用して分取SFCによって分離して、4つのピークを得た。ピーク1及び2は純度が不十分であったが、ピーク3及び4を分離すると、2-((S)-2-アクリロイル-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル及び2-((R)-2-アクリロイル-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリルの各P異性体が得られた。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第3の溶出異性体をS異性体とし、第4の溶出異性体をR異性体とした。
実施例13-56及び13-57のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相70%液体CO及び30%MeOH、80mL/分の流量で、Whelk-01(S,S)(250×21mm、5μm)カラムを使用する分取SFCによって分離して、4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,7-ジヒドロフロ[3,4-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例13-59及び13-60のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相80%液体CO及び20%IPA w/0.2%ジエチルアミン、Chiralpak AD(30×150mm、5μm)カラムを用い、200mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離し、続いて80%液体CO及び40%MeOH w/0.2%ジエチルアミンの移動相を備えたChiralcel OX(21×250mm、5μm)カラムを用い、80mL/分の流量を用いて再精製して、4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-66及び13-67のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralcel OJカラム(21×250mm)を用い、85%液体CO及び15%MeOHの移動相を用い、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(1S,9S)-6-(2-クロロ-6-ヒドロキシフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-68及び13-69のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、50%液体CO及び50%MeOHの移動相を有するChiralpak IC(21×150mm、5μm)カラムを使用し、80mL/分の流速を使用する分取SFCによって分離して、4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-73、13-74、13-75及び13-76の異性体分離。ラセミ混合物を、45%液体CO及び55%MeOHの移動相を含むChiralpak IC(21×150mm、5μm)カラムを用い、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、未分解ピーク1及びピーク2と共にピーク3及びピーク4を生成した。ピーク1/ピーク2混合物を、Chiralpak IC(21×250mm、5μm)カラムを使用し、移動相50%液体CO及び50%iPrOHを用い、流速70mL/分を使用するSFCによって分離して、2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(4-フルオロ-3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリルのそれぞれの異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をM、6aS、7aR異性体とし、第2の溶出異性体をP、6aS、7aR異性体とし、第3の溶出異性体をM、6aR、7aS異性体とし、第4の溶出異性体をP、6aR、7aS異性体とした。
実施例13-77及び13-78のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ICカラム(21×150mm)を使用し、55%液体CO及び45%MeOHの移動相を用い、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、4-(4-フルオロ-3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-86、13-87及び13-88の立体異性体分離。移動相が45%液体CO及び0.2%TEAを含む55%MeOH、Chiralpak IC(21×250mm、5μm)カラムを使用し、流速80mL/分を使用して分取SFCによってラセミ混合物を分離して、4つのピークを得た。ピーク1及び2は未分解であったが、ピーク3及び4を分離して、(6a,7a)-2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリルのそれぞれの立体異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1及び第2の溶出異性体は、(6aR,7aS)-2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル及び(6aS,7aR)-2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリルのM異性体の混合物とし、一方、第3の溶出異性体は、(6aR,7aS)-2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリルのP異性体とし、第4の溶出異性体は、(6aS,7aR)-2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリルとした。
実施例13-91及び13-92のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%MeOHの移動相を含むOXカラム(250×21mm、5μm)を用い、70mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-97の代替工程1。
Figure 2023545545000239
工程1a:(E)-2,2-ジメチル-5-((5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)メチレン)シクロペンタン-1-オン
ガラスバイアルに、2,2-ジメチルシクロペンタン-1-オン(103μL、0.819mmol、Sigma-Aldrich)、5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド(200mg、0.819mmol、中間体58)及びtert-ブタノール(8187μL)を添加した。混合物にKOtBu(110mg、0.982mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応物を80℃で撹拌した。15分後、LCMSは、所望の生成物への完全な変換を示した。反応物を飽和NaHCO水溶液(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×10mL)で抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗(E)-2,2-ジメチル-5-((5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)メチレン)シクロペンタン-1-オン(297mg、定量的収率)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。m/z(ESI):339.3(M+H)
工程1b:2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル
ガラスバイアルに、(E)-2,2-ジメチル-5-((5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)メチレン)シクロペンタン-1-オン(277mg、0.819mmol)、シアノ酢酸エチル(93mg、0.819mmol、Oakwood Products,Inc.)及びEtOH(819μL)を加えた。NHOAc(316mg、4.10mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応物を80℃に加熱した。反応物を真空中で濃縮し、DMSO(1mL)を添加し、反応物を空気(上の針)に通して一晩80℃に加熱した。反応物を飽和NaHCO水溶液(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘプタン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ-[b]ピリジン-3-カルボニトリル(73mg、収率22.14%)を淡褐色固体として得た。m/z(ESI):403.2(M+H)
実施例13-102及び13-103のアトロプ異性体分離。移動相が55%液体COであり、0.2%TEAを有する45%MeOHのRegis(S,S)Whelk-01カラム(250×21mm、5μm)を用い、流速80mL/分を用い、分取SFCによってラセミ混合物を分離して、2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP異性体及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例13-105及び13-106のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、65%液体CO及び35%MeOHの移動相を含むChiralcel OXカラム(30×250mm、5μm)を用い、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(6R,8R)-2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例13-114及び13-115のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、55%液体CO及び45%MeOHの移動相を有するChiralcel OXカラム(21×250mm)を用い、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例13-117及び13-118のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%MeOHの移動相を含むChiralcel OX(21×250mm、5μm)を用い、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(1S,9S)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例13-119から13-122の異性体分離。ラセミ混合物を、70%液体CO及び30%MeOHの移動相を含むChiralcel OXカラム(21×250mm、5μm)を用い、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、分離されたピーク1及びピーク2を未分解ピーク3/ピーク4と共に得た。ピーク3/ピーク4の混合物を、Chiralpak AZ(21×250mm、5μm)カラムを用い、移動相65%液体CO及び35%MeOHを用い、流速80mL/分を用いて分取SFCによって分離して、別個のピーク3及びピーク4を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。7-シクロプロピル-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルの、第1の溶出異性体をP,7R異性体と割り当て、第2の溶出異性体をP,7S異性体と割り当て、第3の溶出異性体をM,7Sと割り当て、第4の溶出異性体をM,7R異性体と割り当てた。
実施例13-123及び13-124のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、55%液体CO及び45%MeOHの移動相を有するLux Cellulose-2(21×250mm)カラムを用い、50mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(4-メチル-3-ピリジニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例13-125及び13-126のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、80%液体CO及び20%MeOHの移動相を有するChiralcel OJ(21×150mm)カラムを用い、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(1S,9S)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-127及び13-128のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、70%液体CO及び30%MeOHの移動相を含むChiralpak AS(21×250mm、5μm)カラムを用い、80mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-129及び13-130のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak AZ(21×250mm)カラムを用い、移動相65%液体CO及び0.2%TEAを有する35%iPrOHを用い、70mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(1R,9R)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例13-132及び13-133のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、55%液体CO及び45%MeOHの移動相を含むChiralcel OXカラム(21×250mm)を用い、70mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、(1S,9S)-3-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例13-134から13-137の異性体分離。ラセミ混合物を、80%液体CO及び20%iPrOHの移動相を含むChiralcel OXカラム(21×250mm、5μm)を用い、60mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、分離されたピーク3及びピーク4と共に未分解のピーク1及びピーク2を得た。ピーク1/ピーク2の混合物を、50%液体CO及び50%iPrOHの移動相を有するChiralpak AZ(21×250mm、5μm)カラムを使用する分取SFCによって分離して、分離されたピーク1及びピーク2を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。(6a,7a)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリルについて、第1の溶出異性体をP、6aR、7aS異性体と割り当て、第2の溶出異性体をP、6aS7aR異性体と割り当て、第3の溶出異性体をM、6aR、7aSと割り当て、第4の溶出異性体をM,6aS,7aR異性体と割り当てた。
実施例13-140から13-142の異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%MeOHの移動相を含むChiralcel ICカラム(21×250mm、5μm)を用い、80mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、未分解ピーク3及びピーク4と共に未分解ピーク1及びピーク2を得た。ピーク3/ピーク4の混合物を、50%液体CO及び50%MeOHの移動相を有するChiralpak ID(21×250mm、5μm)カラムを使用する分取SFCによって分離して、分離されたピーク3及びピーク4を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。(7)-2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルについて、未分解の第1及び第2の溶出異性体をP,7S及びP,7R異性体として割り当て、第3の溶出異性体をM,7Rとして割り当て、第4の溶出異性体をM,7S異性体として割り当てた。
実施例13-145及び13-150のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、70%液体CO及び30%MeOHの移動相を有するChiralPak AD-Hカラムを使用する分取SFCによって分離して、4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例13-154の更なる還元及び塩素化
Figure 2023545545000240
工程1:tert-ブチル6-(4-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロ-6-ニトロフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(100mg、0.186mmol)及びTHF(1mL):EtOH(1mL):水(0.1mL)の溶液に鉄(51.9mg、0.930mmol)及びNHCl(49.7mg、0.930mmol)を添加した。反応混合物を90℃に16時間加熱した。反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、celiteを通して濾過し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、tert-ブチル6-(4-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを黄色固体として得た。m/z(ESI):508.2(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(4-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-(2-アミノ-6-フルオロフェニル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(220mg、0.433mmol)のACN中攪拌溶液に、NCS(174mg、1.300mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応塊を水でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、tert-ブチル6-(4-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.20g、収率80%)を橙色油として得た。
実施例13-155及び13-156のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、80%液体CO及び20%MeOHの移動相を含むChiralcel OD-Hカラムを使用する分取SFCによって分離して、4-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
方法14
実施例14-1:1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
Figure 2023545545000241
工程1:tert-ブチル6-((6R,8R)-3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
攪拌棒を備えた4mL反応バイアルに、SPhos Pd G3(38.7mg、0.045mmol、Sigma-Aldrich)、KPO(151mg、0.656mmol、Sigma-Aldrich)、3-ヒドロキシナフタレン-1-ボロン酸(112mg、0.596mmol、eNovation Chemicals)、tert-ブチル6-((6R,8R)-4-クロロ-3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(130mg、0.298mmol、中間体31)及び1,4-ジオキサン(1.8mL):水(0.18mL)を添加した。反応混合物にNを15分間流した後、95℃で1時間加熱した。反応物を飽和NHCl水溶液(1mL)によってクエンチした。粗物質を、EtOAc(3×1mL)を用いて抽出し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質を、DCM中アセトン(0~8%)を含むBiotage Sfar HCD 10gカラムを使用して精製して、tert-ブチル6-((6R,8R)-3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(151mg、収率93%)を得た。m/z(ESI):544.2(M+H)
工程2:4-((6R,8R)-3-フルオロ-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[6,8]メタノキノリン-4-イル)ナフタレン-2-オール。
撹拌子を含む4mL反応バイアルに、DCM(2667μL)中のtert-ブチル6-((6R,8R)-3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(145mg、0.267mmol)及びTFA(0.4mL、5.33mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、真空中で濃縮して、粗4-((6R,8R)-3-フルオロ-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[6,8]メタノキノリン-4-イル)ナフタレン-2-オールを得、そのまま次の工程に進めた。m/z(ESI):444.2(M+H)
工程3:1-(6-((6R,8R)-3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン。
粗4-((6R,8R)-3-フルオロ-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[6,8]メタノキノリン-4-イル)ナフタレン-2-オールをDCM(1.3mL)に溶解し、DIPEA(0.326mL、1.867mmol)及び塩化アクリロイル(DCM中0.2M、1.1mL、0.227mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチした。反応物をDCM(3×2mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をBiotage Sfar HCD 10gカラムを用いてヘプタン中EtOAc(5~100%)で精製して、1-(6-((6R,8R)-3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(107mg、収率81%)を得た。m/z(ESI):498.2(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.74-7.79(m,1H),7.38-7.47(m,2H),7.22-7.29(m,2H),6.61-6.91(m,1H),5.48-6.44(m,3H),3.58-4.12(m,8H),2.88-2.97(m,1H),2.59-2.73(m,1H),2.06-2.50(m,6H),1.38(s,3H),0.72-0.81(m,3H).
Figure 2023545545000242
Figure 2023545545000243
Figure 2023545545000244
Figure 2023545545000245
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Figure 2023545545000247
Figure 2023545545000248
Figure 2023545545000249
Figure 2023545545000250
Figure 2023545545000251
Figure 2023545545000252
Figure 2023545545000253
Figure 2023545545000254
Figure 2023545545000255
Figure 2023545545000256
Figure 2023545545000257
Figure 2023545545000258
Figure 2023545545000259
Figure 2023545545000260
Figure 2023545545000261
Figure 2023545545000262
Figure 2023545545000263
Figure 2023545545000264
Figure 2023545545000265
Figure 2023545545000266
Figure 2023545545000267
Figure 2023545545000268
Figure 2023545545000269
Figure 2023545545000270
Figure 2023545545000271
Figure 2023545545000272
実施例14-3のための追加の塩素化工程。
アセトニトリル(5mL)中のtert-ブチル6-(3-シアノ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(130mg、0.263mmol)及びNCS(28.1mg、0.210mmol)の混合物を65Cで48時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、tert-ブチル6-(4-(3-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-シアノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(23mg、収率15.50%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):529.0(M+H)
実施例14-6及び14-7のアトロプ異性体分離。移動相が65%液体CO、0.2%TEAを有する35%MeOHであるODカラム(250×21mm、5μm)を用い、流速70mL/分を用い、分取SFCによってラセミ混合物を分離して、(1S,8R)-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP異性体及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-8のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相70%液体CO及び0.2%TEAを有する30%MeOHのChiralcel OD(150×21mm、5μm)移動相を使用し、100mL/分の流量を使用する分取SFCによって分離して、(1R,8S)-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-10及び14-11のアトロプ異性体分離。移動相65%液体CO及び0.2%TEAを含む35%MeOHのChiralpak ASカラム(150×21mm、5μm)を使用し、流速80mL/分を使用する分取SFCによってラセミ混合物を分離して、(1S,8R)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-13及び14-14のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiral Technologies OJカラム(250×21mm、5μm)を用い、移動相80%液体CO及び0.2%TEAを有する20%MeOHを用い、流速80mL/分を用いて分取SFCによって分離して、(1R,8S)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-16及び14-17のアトロプ異性体分離。移動相が90%液体CO、0.2%TEAを有する10%MeOHであるOJカラム(250×21mm、5μm)を使用し、流速100mL/分を使用する分取SFCによってラセミ混合物を分離して、(1S,8R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-28及び14-29のアトロプ異性体分離。移動相が50%液体CO、0.2%TEAを有する50%MeOHであるRegis(S,S)Whelk-01カラム(250×21mm、5μm)を用い、流速70mL/分を用い、分取SFCによってラセミ混合物を分離して、(1R,9R)-6-(1H-インダゾール-7-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP異性体及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-31及び14-32のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ICカラム(250×21mm、5μm)を使用し、移動相60%液体CO及び0.2%TEAを含む40%MeOH、流速80mL/分を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-33及び14-34のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相50%液体CO及び0.2%TEAを有する50%MeOHを用い、流速70mL/分を用い、IGカラム(250×21mm、5μm)を用いた分取SFCによって分離して、1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例14-35及び14-103のアトロプ異性体分離。移動相50%液体CO及び0.2%TEAを有する50%MeOHを用い、流速60mL/分を用い、ODカラム(250×21mm、5μm)を用い、分取SFCによってラセミ混合物を分離して、1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例14-38及び14-39のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相85%液体CO及び0.2%TEAを含む15%MeOHを用いて80mL/分の流速を用いて、Chiralcel OD(250×21mm、5μm)を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例14-41及び14-42のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、(S,S)Whelk-O1(250×21mm、5μm)を使用し、移動相75%液体CO及び0.2%TEAを有する25%MeOHを使用し、流速100mL/分を使用して分取SFCによって分離して、1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-44及び14-45のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ADカラム(250×21mm、5μm)を使用し、移動相80%液体CO及び0.2%TEAを有する20%MeOHを使用し、流速80mL/分を使用して分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例14-49及び14-84の代替工程2。
Figure 2023545545000273
tert-ブチル6-((6R,8R)-4-(2-クロロ-4-フルオロ-5-メトキシフェニル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(64.1mg、0.113mmol)及びDCM(1130μL)の0℃溶液に、三臭化ホウ素(339μL、0.339mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を室温で22時間攪拌した。反応物をMeOHでクエンチし、真空中で濃縮すると、(6R,8R)-4-(2-クロロ-4-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-3-カルボニトリル及び(6R,8R)-4-(4-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-3-カルボニトリルが得られ、これらはアクリルアミド形成まで混合物として一緒に運ばれ、そこでシリカゲルクロマトグラフィーによって分離された。
実施例14-51及び14-52のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相80%液体CO及び0.2%TEAを有する20%MeOHのChiralcel ODカラム(21×250mm)を使用し、80mL/分の流量を使用する分取SFCによって分離して、(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-57及び14-58のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、55%液体CO及び45%MeOHの移動相を含むChiralcel OX(21×250mm、5μm)カラムを用い、90mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-59及び14-60のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、50%液体CO及び0.2%TEAを有する50%MeOHを含むChiral Technologies IGカラム(250×21mm、5μm)を用い、70mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例14-61及び14-62のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、75%液体CO及び25%MeOHの移動相を含むChiralpak AS(21×150mm、5μm)カラムを用い、80mL/分の流速を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-(3-フルオロ-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例14-63及び14-64のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak IGカラム(21×150mm、5μm)を用い、移動相50%液体CO及び25%MeOHを用い、流速80mL/分を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-((1R,9R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びMを得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-66及び14-67のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ASカラム(21×150mm、5μm)を用い、移動相65%液体CO及び35%MeOHを用い、流速80mL/分を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-(3-フルオロ-4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-69及び14-70のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ASカラム(21×150mm、5μm)を使用し、移動相65%液体CO及び0.2%TEAを有する35%MeOH、流速80mL/分を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例14-73及び14-74のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相50%液体CO及び0.2%TEAを含む50%MeOHを用いて80mL/分の流速を用いて、Chiralcel OD-Hカラム(21×150mm)を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-76及び14-77のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、移動相50%液体CO及び0.2%TEAを有する50%MeOHを用いて80mL/分の流速を用いて、Chiralcel ODカラム(21×250mm)を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-78及び14-79のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak AZカラム(21×150mm、5μm)を用い、移動相55%液体CO及び45%MeOHを用い、流速80mL/分を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-81及び14-82のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiral Technologies ICカラム(250×21mm、5μm)を用い、移動相50%液体CO及び0.2%TEAを有する50%MeOHを用い、流速60mL/分を用いて分取SFCによって分離して、7,7-ジメチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-88及び14-89のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak ICカラム(21×250mm、5μm)を使用する、移動相70%液体CO及び30%(1:1)MeOH:ACN、100mL/分の流速を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP異性体及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-97のアトロプ異性体分離 工程1の生成物を、石油エーテル中0~100%EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-((7S)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-98のアトロプ異性体分離。工程1の生成物を、石油エーテル中0~100%EtOAcを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-((7R)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-99及び14-100のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、(S,S)Whelk O-1カラム(250×21mm、5μm)を用い、移動相80%液体CO及び20%MeOHを用い、流速80mL/分を用いて分取SFCによって分離して、tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-101及び14-102のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、65%液体CO及び35%MeOHの移動相を含むChiralcel OD(21×250mm、5μm)カラムを用い、80mL/分の流量を用いて分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例14-107のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralcel OJ-H(21×250mm、5μm)カラムを使用する、移動相80%液体CO及び20%MeOH:ACN、100mL/分の流速を使用する分取SFCによって分離して、1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP異性体及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
方法15
実施例15-1:4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル
Figure 2023545545000274
工程1:tert-ブチル6-(7-ブロモ-3-シアノ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-ブロモ-3-シアノ-4-ヨードキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.852g、1.497mmol、中間体43)、5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(0.282g、0.823mmol、PharmaBlock)、PdCl(dppf)DCM付加物(0.244g、0.299mmol、Sigma-Aldrich)及びKCO(0.621g、4.49mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージし、引き続いて1,4-ジオキサン/水(10:0.6mL)を添加し、得られた混合物を100℃で20時間加熱した。混合物を室温にし、飽和NaHCO水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、ヘプタン中0~30%(3:1)EtOAc:EtOHを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(7-ブロモ-3-シアノ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを淡黄色固体として得、これを更に精製することなく使用した。m/z(ESI):656.7(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-ブロモ-3-シアノ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.300g、0.456mmol)、(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ボロン酸(0.115g、0.912mmol、Combi-Blocks)、PdCl(dppf)DCM付加物(1:1)(0.075g、0.091mmol、Sigma-Aldrich)及びKCO(0.252g、1.825mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージし、引き続いて1,4-ジオキサン:水(5:0.5mL)を添加し、得られた混合物を90℃で一晩加熱した。反応物を室温にし、飽和NaHCO水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、ヘプタン中0~30%(3:1)EtOAc:EtOHを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.081g、収率27.0%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):658.8(M+H)
工程3:4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル。
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.081g、0.123mmol)のDCM(2mL)中溶液に、TFA(6.0mL、78mmol、Sigma-Aldrich)を加え、反応物を室温で30分間撹拌した。反応物を10%NaCO水溶液で塩基性化し、DCMで抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリルを黄色フィルムとして得、これをそのまま次の工程に進めた。m/z(ESI):474.8(M+H)
工程4:2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-3-カルボニトリル。
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリルのDCM(10mL)中溶液に、塩化アクリロイル(0.553mL、0.111mmol、Sigma-Aldrich)を加え、室温で10分間攪拌した。反応物を濃縮し、DCM中0~10%MeOHを用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて、黄色固体として2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-3-カルボニトリル(0.008g、収率12.3%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm13.12-13.42(m,1H),7.80(d,J=1.5Hz,1H),7.68(d,J=8.6Hz,1H),7.57(d,J=1.9Hz,1H),7.52(d,J=1.9Hz,1H),7.47(d,J=8.6Hz,1H),7.32(dd,J=8.5,1.8Hz,1H),6.98(d,J=8.8Hz,1H),6.58(d,J=1.9Hz,1H),6.27-6.39(m,1H),6.12(dd,J=17.0,2.2Hz,1H),5.63-5.73(m,1H),4.33(d,J=8.8Hz,1H),4.22(dd,J=8.6,3.1Hz,1H),4.00-4.10(m,4H),3.90-3.98(m,7H),2.16-2.21(m,2H),2.12(d,J=2.5Hz,3H).m/z(ESI):528.8(M+H)
Figure 2023545545000275
Figure 2023545545000276
Figure 2023545545000277
実施例15-4の代替工程1。
Figure 2023545545000278
tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-クロロ-3-メチルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.203g、0.435mmol、中間体47)、2-メチル-1H-イミダゾール(0.071g、0.870mmol、Combi-Blocks)、CuI(0.166g、0.870mmol、Sigma-Aldrich)及びNaCO(0.184g、1.739mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージし、引き続いてN,N’-ジメチルエチレンジアミン(0.140mL、1.305mmol、Sigma-Aldrich)及び脱気したDMSO(5mL)を添加した。得られた混合物を120℃で2時間加熱した。反応物を水で洗浄し、飽和NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、ヘプタン中0~30%(3:1EtOAc/EtOH)を使用するシリカゲルのクロマトグラフィーにかけると、tert-ブチル6-(4-クロロ-3-メチル-7-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.120g、収率59.0%)が白色固体として得られた。m/z(ESI):468.2(M+H)
実施例15-4及び15-5のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、Chiralpak AZカラム(250×21mm、5μm)を使用し、移動相60%液体CO及び0.2%TEAを有する40%iPrOHを使用し、流速80mL/分を使用してSFCによって分離して、分離したピーク3及びピーク4と共にピーク1とピーク2の混合物を生成した。ピーク1とピーク2の混合物を、Chiralcel ODカラム(500×21mm、5μm)を使用し、移動相75%液体CO及び0.2%TEAを有する25%MeOHを使用し、流速50mL/分を使用してSFCによって分離して、1-((5S)-6-(4-(2-クロロフェニル)-3-メチル-7-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-2-キノリニル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
方法16
実施例16-1:1-(6-(4-(2-クロロフェニル)-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023545545000279
工程1:2,4-ジクロロ-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン
7-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メチルキノリン(0.300g、1.031mmol、中間体44)、(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ボロン酸(0.260g、2.062mmol、Combi-Blocks)、PdCl(dppf)DCM付加物(0.168g、0.206mmol、Sigma-Aldrich)及びKCO(0.570g、4.12mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージした後、1,4-ジオキサン:水(5:0.5mL)を添加し、得られた混合物を95℃で3時間加熱した。反応物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、ヘプタン中0~30%(3:1)EtOAc:EtOHを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、2,4-ジクロロ-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリンを黄色固体として得た。m/z(ESI):292.0(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2,4-ジクロロ-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン(86mg、0.294mmol)、DIPEA(0.257mL、1.472mmol、Sigma-Aldrich)及びtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(62.5mg、0.294mmol、PharmaBlock)のDMA(5mL)の混合物を100℃で4時間撹拌した。混合物を室温にし、飽和NaHCO水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を、ヘプタン中0~20%(3:1)EtOAc:EtOHを使用してシリカゲルでクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(4-クロロ-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.104g、収率75%)を黄色油状物として得た。m/z(ESI):468.2(M+H)
工程3:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-クロロ-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.104g、0.222mmol)、2-クロロフェニルボロン酸(0.174g、1.111mmol、Matrix Scientific)、PdCl(dppf)DCM付加物(0.036g、0.044mmol、Sigma-Aldrich)及びKCO(0.307g、2.222mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージし、引き続いて1,4-ジオキサン:水(6:0.6mL)を添加し、得られた混合物を100℃で3時間加熱した。混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、ヘプタン中0~30%(3:1)EtOAc:EtOHを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.087g、収率72.0%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):544.2(M+H)
工程4:1-(6-(4-(2-クロロフェニル)-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.087g、0.160mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(3.0mL、38.9mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、得られた混合物を室温で30分間攪拌した。反応物を10%NaCOで塩基性化し、DCMで抽出した。合わせた有機層を濃縮して、4-(2-クロロフェニル)-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリンを淡黄色固体として得、そのまま使用した。m/z(ESI):444.2(M+H).4-(2-クロロフェニル)-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリンのDCM(5mL)中溶液に、DIPEA(2.0mL、11.45mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、続いて塩化アクリロイル(0.799mL、0.160mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、室温で10分間攪拌した。反応物を濃縮し、ヘプタン中0~30%(3:1)のEtOAc:EtOHを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけて、次いでDCM中5%MeOHにより、1-(6-(4-(2-クロロフェニル)-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.057g、収率71.6%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.70-7.77(m,2H),7.53-7.62(m,2H),7.50(d,J=1.9Hz,1H),7.36(dd,J=6.7,2.2Hz,1H),7.31(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),6.94(d,J=8.5Hz,1H),6.49(d,J=1.9Hz,1H),6.28-6.40(m,1H),6.12(dd,J=17.0,2.1Hz,1H),5.68(dd,J=10.4,2.1Hz,1H),4.16-4.31(m,2H),3.85-4.02(m,8H),3.74(brt,J=6.5Hz,2H),2.18(brt,J=5.6Hz,1H),2.12(s,3H).m/z(ESI):498.2(M+H)
Figure 2023545545000280
Figure 2023545545000281
Figure 2023545545000282
Figure 2023545545000283
Figure 2023545545000284
方法17
実施例17-1:2-(2-アクリロイル-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000285
工程1:tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-3-シアノキノリン-2-イル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
7-ブロモ-2-クロロ-4-(2-クロロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル(0.500g、1.323mmol、中間体45)、DIPEA(1.155mL、6.61mmol、Sigma-Aldrich)及びtert-ブチル5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.359g、1.587mmol、エナミン)のDMA(8mL)の混合物を95℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を、ヘプタン中0~10%(3:1)EtOAc:EtOHを使用してシリカゲルでクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-3-シアノキノリン-2-イル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.750g、収率100%)を明黄色油として得た。m/z(ESI):566.8(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-3-シアノキノリン-2-イル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(498mg、0.88mmol)、(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ボロン酸(0.222g、1.761mmol、Combi-Blocks)、PdCl(dppf)DCM付加物(0.144g、0.176mmol、Sigma-Aldrich)及びKCO(0.365g、2.64mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージし、引き続いて1,4-ジオキサン/水(5:0.5mL)を添加し、得られた混合物を95℃で1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、ヘプタン中0~20%(3:1)EtOAc:EtOHを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.358g、収率71.4%)を明黄色固体として得た。m/z(ESI):568.9(M+H)
工程3:2-(2-アクリロイル-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-3-カルボニトリル
tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.358g、0.629mmol)のDCM(5mL)中溶液に、TFA(6.0mL、78mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、混合物を室温で30分間攪拌した。反応物を濃縮して、4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリルを黄色油として得、そのまま使用する。m/z(ESI):469.2(M+H).4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル、DIPEA(2.197mL、12.58mmol、Sigma-Aldrich)及びDCM(10mL)の溶液に、塩化アクリロイル(3.15mL、0.629mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を室温で10分間撹拌し、次いで、濃縮し、ヘプタン中0~50%(3:1)EtOAc:EtOHを使用するシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて、2-(2-アクリロイル-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)キノリン-3-カルボニトリル(0.232g、2工程で収率70.5%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.77(brs,2H),7.55-7.69(m,3H),7.53(d,J=1.9Hz,1H),7.42(brd,J=8.3Hz,1H),7.07-7.15(m,1H),6.59(s,1H),6.24-6.43(m,1H),6.07-6.17(m,1H),5.63-5.73(m,1H),4.72(brs,1H),4.31-4.47(m,1H),4.01-4.20(m,3H),3.94(s,3H),3.75-3.91(m,2H),3.45(brdd,J=7.0,5.0Hz,1H),1.33(brd,J=7.0Hz,3H),2.21-2.25(m,2H).m/z(ESI):522.9(M+H)
Figure 2023545545000286
Figure 2023545545000287
Figure 2023545545000288
Figure 2023545545000289
実施例17-3の代替工程2。
Figure 2023545545000290
tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-3-シアノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.135g、0.244mmol)、2-メチル-1H-イミダゾール(0.040g、0.487mmol、Combi-Blocks)、CuI(0.093g、0.487mmol、Sigma-Aldrich)、NaCO(0.103g、0.975mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージし、引き続いてN,N’-ジメチルエチレンジアミン(0.079mL、0.731mmol、Sigma-Aldrich)及び脱気したDMSO(5mL)を添加した。反応物を120℃で2時間加熱した。反応物を水、飽和NHCl水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、ヘプタン中0~30%(3:1)のEtOAc:EtOHを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.0391g、収率28.9%)を明黄色固体として得た。m/z(ESI):555.2(M+H)
方法18
実施例18-1:1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
Figure 2023545545000291
工程1:tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(100mg、0.207mmol、中間体50)、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ナフタレン-2-オール(67.1mg、0.248mmol、中間体65)、KPO(132mg、0.621mmol)及び1,4-ジオキサン(2mL):水(0.2mL)の脱気混合物にXPhos Pd G3(17.52mg、0.021mmol、Strem)を添加し、反応混合物を95℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中70~75%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)で精製して、tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(120mg、収率98%)を淡黄色ゴム状固体として得た。m/z(ESI):591.0(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(120mg、0.203mmol)、Pd(OH)(28.5mg、0.203mmol、炭素上10%、Hindustan platinum)及びPd(100mg、0.940mmol、炭素上10%、Hindustan platinum)のEtOH(2mL)及びTHF(2mL)中混合物を、水素雰囲気下、1気圧で16時間撹拌した。反応混合物を、celite床を通して濾過し、DCM中10%MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、tert-ブチル6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(100mg、収率98%)をゴム状固体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):501.3(M+H)
工程3:tert-ブチル6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(100mg、0.200mmol)及びアセトン(17.40mg、0.300mmol)のMeOH(1mL)中溶液に、酢酸1滴を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した後、NaCNBH(37.7mg、0.599mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで、氷冷水でクエンチし、DCMで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl中2~5%MeOHの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.06g、収率55.3%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):543.0(M+H)
工程4:2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)エタン-1-オン
tert-ブチル6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.06g、0.111mmol)のDCM(1mL)中溶液に、0℃でTFA(0.043mL、0.553mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルを用いて研和して、2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)エタン-1-オン(0.046g、収率94%)を無色ゴム状塊として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):443.0(M+H)
工程5:1-(6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
2,2,2-トリフルオロ-1-(6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)エタン-1-オン(0.045g、0.102mmol)及びTEA(0.043mL、0.305mmol)のDCM(1mL)中溶液に、塩化アクリロイル(9.20mg、0.102mmol、Symax Ltd.)を-78℃で滴下し、15分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによって精製して、1-(6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(0.010g、収率19.80%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.79(s,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.47(dd,J=8.3,6.9Hz,1H),7.19(d,J=2.4Hz,1H),7.10(dd,J=9.1,5.4Hz,1H),7.05-6.94(m,2H),6.33(dd,J=16.9,10.3Hz,1H),6.11(dd,J=16.9,2.3Hz,1H),5.67(dt,J=10.3,1.8Hz,1H),4.28-4.14(m,2H),3.98-3.85(m,2H),3.68-3.37(m,6H),2.85-2.74(m,1H),2.48-2.40(m,2H),2.22-2.05(m,3H),1.88-1.77(m,1H),1.74(s,3H),1.02(d,J=6.5Hz,6H).m/z(ESI):497.0(M+H)
Figure 2023545545000292
Figure 2023545545000293
Figure 2023545545000294
Figure 2023545545000295
Figure 2023545545000296
Figure 2023545545000297
Figure 2023545545000298
Figure 2023545545000299
実施例18-1、工程3のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、80%液体CO及び0.2%ジエチルアミンを有する20%MeOHの移動相を含むChiralPak OD-Hカラムを使用するSFCによって分離して、tert-ブチル6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例18-12の代替工程3:
Figure 2023545545000300
tert-ブチル6-(4-(6-メトキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.2g、0.389mmol)、TEA(0.271mL、1.943mmol)及びDCM(5mL)の0℃溶液に、塩化アセチル(0.041mL、0.583mmol)を添加した。反応物を30分間攪拌した。反応混合物を水(25mL)で希釈し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。この物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、DCM中0~3%MeOHの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(7-アセチル-4-(6-メトキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.17g、収率79%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):557.0(M+H)
実施例18-12の代替工程3:
Figure 2023545545000301
tert-ブチル6-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(300mg、0.638mmol)、ナトリウム2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチルフェノレート(309mg、1.275mmol、Essen Scientific)、5-ブロモ-4-メチルチアゾール(170mg、0.956mmol、Combi-Blocks)及びTHF(6mL)の脱気溶液に、Pd-PEPPSI-Ipent触媒(50.5mg、0.064mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中40~50%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.105g、収率29%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):567.9(M+H)
実施例18-12の代替工程3:
Figure 2023545545000302
tert-ブチル6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(150mg、0.300mmol)、2-(トリフルオロメチル)オキシラン(336mg、3.00mmol、Sigma-Aldrich)、イッテルビウム(III)トリフルオロメタンスルホネート(18.58mg、0.030mmol)及びDCM(5mL)を室温で16時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、シリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中40~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(4-(6-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-3-メチル-7-(3,3,3トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(100mg、収率54.5%)を液体として得た。m/z(ESI):612.2(M)
実施例18-19及び18-22のアトロプ異性体分離、工程4。ラセミ混合物を、90%液体CO及び10%MeOHの移動相を含むChiralPak IGカラムを使用するSFCによって分離して、7-イソプロピル-3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジンのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
方法19
実施例19-1:4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000303
工程1:(5-アミノ-6-シアノピリジン-3-イル)ボロン酸
3-アミノ-5-ブロモピコリノニトリル(1g、5.05mmol、Combi blocks)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.539g、6.06mmol、Chempure)及びKOAc(1.487g、15.15mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中脱気溶液に、PdCl(dppf)-DCM付加物(0.206g、0.252mmol、Chempure)を添加し、反応混合物を100℃で2.5時間撹拌した後、これを、celiteパッドを通して濾過し、EtOAc(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、(5-アミノ-6-シアノピリジン-3-イル)ボロン酸(1.5g)を淡褐色液体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):164.1(M+H)
工程2:3-アミノ-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピコリノニトリル
(5-アミノ-6-シアノピリジン-3-イル)ボロン酸(4.5g、27.6mmol)、5-ブロモ-4-メチルチアゾール(5.90g、33.1mmol、Avra)及びKCO(11.45g、83mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)及び水(2mL)中脱気溶液に、PdCl(dppf)-DCM付加物(1.128g、1.381mmol、Chempure)を添加し、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、EtOAc(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、3-アミノ-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピコリノニトリル(1.1g、収率18.42%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.12(s,1H),8.02(d,J=1.9Hz,1H),7.35(d,J=1.9Hz,1H),6.48(s,2H),1.07(s,3H).m/z(ESI):217.2(M+H)
工程3:(3-アミノ-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピリジン-2-イル)(2,3-ジメチルフェニル)メタノン
マグネシウム(0.865g、35.6mmol)及びヨウ素(一結晶)の乾燥THF(20mL)中懸濁液に、1-ブロモ-2,3-ジメチルベンゼン(6.59g、35.6mmol、Combi Blocks)のTHF(20mL)中溶液を滴下した。反応混合物を25℃で20分間攪拌した。この反応混合物に、3-アミノ-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピコリノニトリル(1.1g、5.09mmol)のTHF(20mL)溶液を0℃で滴加した。得られた混合物を室温で16時間攪拌した後、氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した(2×50mL)。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中50~60%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、(3-アミノ-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピリジン-2-イル)(2,3-ジメチルフェニル)メタノン(1.2g、収率72.9%)を淡黄色ゴム状固体として得た。m/z(ESI):323.0(M+H)
工程4:4-(2,3-ジメチルフェニル)-2-ヒドロキシ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル
(3-アミノ-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピリジン-2-イル)(2,3-ジメチルフェニル)-メタノン(0.5g、1.546mmol)、2-シアノ酢酸(0.197g、2.319mmol、Spectrochem)及びTEA(0.539mL、3.87mmol)のDMF(10mL)中溶液に、T3P(2.163g、3.40mmol、EtOAc中50%、Spectrochem)を0℃で加えた。反応混合物を室温で16時間、次いで70℃で4時間攪拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中90%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)で精製して、4-(2,3-ジメチルフェニル)-2-ヒドロキシ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル(0.2g、収率34.7%)を褐色ゴム状固体として得た。m/z(ESI):372.8(M+H)
工程5:2-クロロ-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル
4-(2,3-ジメチルフェニル)-2-ヒドロキシ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル(0.2g、0.537mmol)のPOCl(1.2mL、12.87mmol)溶液を120℃で16時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を氷冷水で希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物を10%NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中30~40%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済みシリカゲルカラムで精製して、2-クロロ-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル(0.13g、収率61.9%)を淡褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.10-9.12(m,2H),8.66(d,J=2.3Hz,1H),7.37(d,J=7.8Hz,1H),7.28(t,J=7.6Hz,1H),7.20(dd,J=7.8,1.6Hz,1H),2.60(s,3H),2.36(s,3H),1.92(s,3H).m/z(ESI):390.8(M+H)
工程6:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-クロロ-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル(0.13g、0.333mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.085g、0.399mmol、Combi-Blocks)及びDIPEA(0.184mL、0.998mmol)のDMA(2mL)溶液を120℃で16時間加熱した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中40~50%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.18g、収率96%)を淡黄色ゴム状液体として得た。m/z(ESI):566.7(M+H)
工程7:4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル塩酸塩
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.18g、0.318mmol)のDCM(2mL)中溶液に、ジオキサン中の4M HCl(0.5mL、2.00mmol)を0℃で加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルを用いて研和して、4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.15g、収率94%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):466.8(M+H)
工程8:4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル
4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.15g、0.298mmol)及びEtN(0.125mL、0.895mmol)のDCM(2mL)中溶液に、塩化アクリロイル(0.019mL、0.239mmol、Symax Ltd.)を-78℃で滴下し、反応物を15分間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによって精製して、2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル(0.060g、収率38.6%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.16(s,1H),8.72(d,J=2.3Hz,1H),8.04(d,J=2.2Hz,1H),7.31(d,J=7.5Hz,1H),7.23(t,J=7.6Hz,1H),7.10(d,J=7.5Hz,1H),6.32(m,1H),6.12(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.68(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.31(dd,J=8.7,6.5Hz,1H),4.21(dd,J=8.8,3.8Hz,1H),4.11-3.98(m,3H),3.98-3.82(m,3H),2.56(s,3H),2.34(s,3H),2.25(m,2H),1.90(d,J=2.7Hz,3H).m/z(ESI):520.8(M+H)
Figure 2023545545000304
Figure 2023545545000305
Figure 2023545545000306
Figure 2023545545000307
実施例19-2の代替工程1及び工程2
Figure 2023545545000308
工程1:2-アミノ-4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンゾニトリル
2-アミノ-4-ブロモベンゾニトリル(15g、76mmol、Combi-Blocks)及び4-メチルチアゾール(15.10g、152mmol、Oakwood)、KOAc(14.94g、152mmol)のDMA(150mL)中脱気混合物に、Pd(OAc)(0.684g、3.05mmol、Hindustan platinum)を添加し、反応物を135℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、EtOAc(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中0~60%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、2-アミノ-4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンゾニトリル(13.5g、収率82%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ9.03(s,1H),7.47(d,J=8.2Hz,1H),6.93(d,J=1.7Hz,1H),6.71(dd,J=8.1,1.7Hz,1H),6.23(s,2H),2.47(s,3H).m/z(ESI):216.0(M+H)
工程2:(2-アミノ-4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)(o-トリル)メタノン
2-アミノ-4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンゾニトリル(0.5g、2.323mmol)、o-トリルボロン酸(0.632g、4.65mmol、Combi-Blocks)、メタンスルホン酸(1.51mL、23.23mmol、Spectrochem)、5,5’-ジメチル-2,2’-ビピリジン(0.032g、0.174mmol、Combi-Blocks)及び2-MeTHF(10mL)及び水(2.5mL)の脱気混合物に、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)(0.039g、0.116mmol、Combi-Blocks)を添加し、反応物を24時間80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、EtOAc(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~10%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、(2-アミノ-4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)(o-トリル)メタノン(0.4g、収率55.8%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):308.9(M+H)
実施例19-4及び19-15のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%MeOHの移動相を含むChiralcel OJ-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例19-5の代替工程5
Figure 2023545545000309
4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル(0.13g、0.342mmol)及びピリジン(0.081g、1.025mmol)のDCM(2.6mL)中溶液に、TfO(0.115mL、0.684mmol)を0℃で添加し、反応物を1時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと共蒸発させて、3-シアノ-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネートを得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):512.8(M+H)
実施例19-9のための更なる保護工程
Figure 2023545545000310
3-アミノ-5-(2-(ヒドロキシメチル)-4-メチルチアゾール-5-イル)ピコリノニトリル(0.45g、1.827mmol)のDCM(15mL)懸濁液に、イミダゾール(0.373g、5.48mmol)を添加した後、TBDPS-Cl(0.563mL、2.193mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を周囲温度で16時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(25mL)及び食塩水溶液(25mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をBiotage(登録商標)Isoleraによって石油エーテル中40%EtOAcを用いて精製して、3-アミノ-5-(2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-4-メチルチアゾール-5-イル)ピコリノニトリル(0.4g、0.825mmol、収率45.2%)を淡黄色ゴム状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.03(d,J=2.0Hz,1H),7.71-7.65(m,4H),7.55-7.44(m,6H),7.35(d,J=2.0Hz,1H),6.46(s,2H),4.97(s,2H),2.42(s,3H),1.08(s,9H).
実施例19-11及び19-12のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%MeOHの移動相を含むChiralcel OJ-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例19-13及び19-14のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%MeOHの移動相を含むChiralcel OJ-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
方法20
実施例20-1:4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル
Figure 2023545545000311
工程1:(2-アミノ-4-ブロモフェニル)(2-クロロフェニル)メタノン
2-クロロベンゾニトリル(4g、29.1mmol、Avra)及び3-ブロモアニリン(5g、29.1mmol、Oakwood)のトルエン(120mL)中溶液に、BCl(29.1mL、29.1mmol、ヘプタン中1M、Symax)を0℃で滴下し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を更に0℃に冷却し、AlCl(3.88g、29.1mmol、Spectrochem)を分割して添加した。反応混合物を室温までゆっくり昇温させ、120℃まで5時間加熱し、次いで、室温で16時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、1.5N HCl(80mL)でクエンチした。得られた混合物を120℃で2時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、10%NaOH溶液でpH8~9に塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~5%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、(2-アミノ-4-ブロモフェニル)(2-クロロフェニル)メタノン(0.85g、1.971mmol、収率6.78%)を淡黄色液体として得た。m/z(ESI):310.9(M+H)
工程2:7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-2-ヒドロキシキノリン-3-カルボニトリル
(2-アミノ-4-ブロモフェニル)(2-クロロフェニル)メタノン(0.4g、1.288mmol)、2-シアノ酢酸(0.164g、1.932mmol、Spectrochem)及びN,N-ジメチルアニリン(0.312g、2.58mmol)のDCM(12mL)中溶液に、0℃でEDC HCl(0.494g、2.58mmol、Chempure)を加えた。反応混合物を室温で10時間攪拌した。次いで、TEA(0.359mL、2.58mmol)を反応混合物に添加し、撹拌を更に2時間続けた。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中30%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-2-ヒドロキシキノリン-3-カルボニトリル(0.4g、収率86%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm12.79(s,1H),7.76(dd,J=7.8,1.4Hz,1H),7.53-7.71(m,4H),7.41(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),6.91(d,J=8.7Hz,1H).m/z(ESI):360.6(M+H)
工程3:7-ブロモ-2-クロロ-4-(2-クロロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル
7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-2-ヒドロキシキノリン-3-カルボニトリル(0.4g、1.112mmol)のPOCl(4.037mL、43.3mmol)中溶液を110℃で5時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を氷冷水で希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物を10%NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~20%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、7-ブロモ-2-クロロ-4-(2-クロロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル(0.3g、収率71.3%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):379.0(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-3-シアノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
7-ブロモ-2-クロロ-4-(2-クロロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル(0.4g、1.058mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.225g、1.058mmol、Combi-Blocks)及びDIPEA(0.370mL、2.116mmol)のDMA(4mL)中溶液を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中0~20%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済みシリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-3-シアノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.43g、収率73.4%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):554.1(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-3-シアノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.23g、0.415mmol)、KOAc(0.122g、1.246mmol)及びビス(ピナコラト)ジボロン(0.127g、0.498mmol、Chempure)の1,4-ジオキサン(2.3mL)中脱気混合物に、PdCl(dppf)-DCM付加物(0.017g、0.021mmol、Chempure)を添加した。反応混合物を100℃で1時間加熱した後、室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮して、tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.5g)を得て、これを更に精製することなく次の工程に直接もっていった。m/z(ESI):601.8(M-H)
工程6:tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.25g、0.416mmol)、5-ブロモ-4-メチルチアゾール(0.089g、0.499mmol、Combi-Blocks)及びKCO(0.172g、1.248mmol)の1,4-ジオキサン(2.5mL)及び水(0.25mL)中脱気混合物に、PdCl(dppf)-DCM付加物(0.034g、0.042mmol、Chempure)を添加し、反応混合物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(24g)で精製して、tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.2g、収率84%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):572.7(M+H)
工程7:4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル塩酸塩
tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.2g、0.350mmol)のDCM(2mL)中溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.437mL、1.748mmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルを用いて研和して、4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.25g、収率94%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):471.8(M+H)
工程8:4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル
4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.18g、0.354mmol)及びTEA(0.247mL、1.770mmol)のDCM(2.3mL)中溶液に、塩化アクリロイル(0.029mL、0.354、Symax Ltd.)を-78℃で滴加し、反応混合物を15分間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによって精製して、4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル(0.06g、収率32.2%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.11(s,1H),7.84-7.50(m,5H),7.39(dd,J=8.6,1.9Hz,1H),7.11(d,J=8.6Hz,1H),6.33(m,1H),6.12(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.69(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.32(dd,J=8.6,5.5Hz,1H),4.21(dd,J=8.7,4.9Hz,1H),4.13-3.81(m,6H),2.56(s,3H),2.26(m,2H).m/z(ESI):525.6(M+H)
Figure 2023545545000312
Figure 2023545545000313
Figure 2023545545000314
Figure 2023545545000315
Figure 2023545545000316
Figure 2023545545000317
実施例20-3及び20-4のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%MeOHの移動相を含むChiralcel OJ-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例20-5の代替工程6
Figure 2023545545000318
tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.22g、0.366mmol、実施例20-1、工程5)及びNaOH(0.015g、0.366mmol)のTHF(4mL)中懸濁液に、0℃でH(0.034mL、0.366mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した後、氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-ヒドロキシキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.18g、収率100%)を黄色液体として得た。m/z(ESI):490.8(M+H)
tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-ヒドロキシキノリン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.18g、0.367mmol)及びNaCO(0.078g、0.733mmol)のDMF(1.8mL)中混合物に、ヨードメタン(0.027mL、0.440mmol、Symax)を0℃で滴下し、密閉管中、室温で16時間撹拌した。この反応混合物を、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、tert-ブチル6-(4-(2-クロロフェニル)-3-シアノ-7-メトキシキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.18g、収率97%)を得た。m/z(ESI):505.2(M+H)
実施例20-6の代替工程1
Figure 2023545545000319
2-アミノ-4-ブロモベンゾニトリル(1g、5.08mmol、Combi-Blocks)、(2,3-ジメチルフェニル)ボロン酸(1.522g、10.15mmol、Combi-Blocks)、メタンスルホン酸(3.30mL、50.8mmol、Spectrochem)、5,5’-ジメチル-2,2’-ビピリジン(0.070g、0.381mmol、Combi Blocks)の2-MeTHF(10mL)及び水(2.5mL)中脱気溶液に、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)(0.084g、0.254mmol、Combi-Blocks)を添加し、反応混合物を80℃で40時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、EtOAc(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~10%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、(2-アミノ-4-ブロモフェニル)(2,3-ジメチルフェニル)メタノン(0.520g、収率33.7%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):303.8(M+H)
実施例20-7の代替工程1
Figure 2023545545000320
乾燥THF(18mL)中のマグネシウム(1.841g、76mmol)及びヨウ素(一結晶)の懸濁液に、THF(29mL)中の1-ブロモ-2-クロロベンゼン(14.5g、76mmol、Avra Chemicals)の溶液を滴下した。反応混合物を25℃で20分間攪拌した。この反応混合物に、3-アミノ-5-ブロモピコリノニトリル(3.0g、15.15mmol、Combi-Blocks)のTHF(13mL)中溶液を0℃で滴加した。得られた混合物を室温で16時間攪拌した後、氷冷水で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、(3-アミノ-5-ブロモピリジン-2-イル)(2-クロロフェニル)メタノン(4g、収率46.6%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):310.9(M+H)
実施例20-7の代替工程3:
Figure 2023545545000321
7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-2-ヒドロキシキノリン-3-カルボニトリル(0.65g、1.803mmol)、ピリジン(0.428g、5.41mmol)及びDCM(6.5mL)の溶液に、0℃でTfO(0.61mL、3.61mmol)を添加し、反応物を1時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと共蒸発させて7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-3-シアノキノリン-2-イルトリフルオロメタンスルホネートを得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):493.3(M+H)
実施例20-8及び20-9のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%MeOHの移動相を含むChiralcel OJ-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をM異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をP異性体とした。
実施例20-18の代替工程7及び工程8。
Figure 2023545545000322
工程7:4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)チアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(メトキシメチル)チアゾール-5-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.150g、0.256mmol、実施例20-16、工程6)のDCM(5mL)中溶液に、BBr(2.56mL、2.56mmol、DCM中1M、Chempure)を-78℃で加えた。反応混合物を室温まで温め、16時間攪拌した後、NaHCO水溶液でクエンチし、DCM中10%MeOHで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)チアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル(0.1g)を得、これを精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):471.9(M+H)
工程8:4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)チアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル(0.100g、0.212mmol)のDCM(5mL)中溶液に、TEA(0.148mL、1.060mmol)及び塩化アクリロイル(0.014mL、0.170mmol)を-78℃で加えた。反応混合物を同じ温度で10分間攪拌した後、水で希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を逆相HPLCによって精製して、4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル(0.02g、収率18%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):525.9(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d6)δppm9.15(s,1H),7.92(d,J=1.8Hz,1H),7.71(m,1H),7.63-7.42(m,4H),7.25(dd,J=8.6,1.3Hz,1H),6.32(m,1H),6.12(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.68(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),5.49(t,J=5.4Hz,1H),4.61(d,J=5.4Hz,2H),4.32(m,1H),4.21(dd,J=8.7,3.0Hz,1H),4.13-3.98(m,3H),3.92(m,3H),2.26(m,2H).
方法21
実施例21-1:4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000323
工程1:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.15g、0.324mmol、中間体95)、5-ブロモ-4-メチルチアゾール(0.069g、0.388mmol、Avra)、NaOBu(0.093g、0.971mmol、Chempure)及び1,4-ジオキサン(3mL)の脱気溶液に、Pd(dba)(0.015g、0.016mmol、Hindustan platinum)及びBrettPhos(8.68mg、0.016mmol、Combi-Blocks)を添加し、反応混合物を80℃で16時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中35%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.13g、収率71.7%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):561.8(M+H)
工程2:4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル塩酸塩
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.13g、0.232mmol)のDCM(2mL)中溶液に、ジオキサン中の4M HCl(0.580mL、2.319mmol)を0℃で加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルを用いて研和して、4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.115g)を褐色固体として得、これを更に精製することなく続けた。m/z(ESI):461.8(M+H)
工程3:4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル
4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.115g、0.231mmol)及びDIPEA(0.427mL、2.314mmol)のDCM(5mL)中溶液に、塩化アクリロイル(0.021g、0.231mmol、Symax Ltd.)を-78℃で滴加し、反応物を15分間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによって精製して、4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル(0.05g、収率42.0%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.71(s,1H),7.66-7.52(m,1H),7.50-7.33(m,3H),6.31(m,1H),6.11(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.67(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.26(dd,J=8.7,5.3Hz,1H),4.17(dd,J=8.6,2.8Hz,1H),4.01(s,2H),3.99-3.79(m,4H),3.75(t,J=6.8Hz,2H),3.07(t,J=5.8Hz,2H),2.46-2.31(m,2H),2.27(s,3H),2.19(dd,J=7.4,4.6Hz,2H).m/z(ESI):515.2(M+H)
Figure 2023545545000324
Figure 2023545545000325
Figure 2023545545000326
Figure 2023545545000327
Figure 2023545545000328
Figure 2023545545000329
Figure 2023545545000330
Figure 2023545545000331
Figure 2023545545000332
Figure 2023545545000333
Figure 2023545545000334
Figure 2023545545000335
実施例21-5及び21-6の立体異性体分離。ラセミ混合物を、80%液体CO及び20%MeOHの移動相を有するChiralPak OD-H(150×4.6mm)カラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-フルオロフェニル)-8-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリルのそれぞれの8R及び8S異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体を8R異性体とし、第2の溶出異性体を8S異性体とした。
実施例21-8の代替工程1。
Figure 2023545545000336
RBFに、DMF(2mL)中のtert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-6,9-エピミノシクロヘプタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.21g、0.404mmol、中間体98)及びKCO(0.112g、0.808mmol)を添加した。2-ヨードプロパン(0.103g、0.606mmol)を添加し、反応混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、DCM中5~10%MeOHの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-10-イソプロピル-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-6,9-エピミノシクロヘプタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.19g、収率84%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):562.0(M+H)
実施例21-12の代替工程1。
Figure 2023545545000337
DCM(5mL)中tert-ブチル6-(4-(2-クロロ-5-メトキシフェニル)-3-シアノ-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(125mg、0.252mmol)及び1滴のHOAcに、0℃で4-メチルチアゾール-5-カルバルデヒド(48.1mg、0.378mmol、中間体120、工程1)を加えた。反応物を室温で撹拌した。1時間後、NaBH(OAc)(107mg、0.504mmol)を反応物に添加した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を冷水で希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗化合物を、DCM中MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、tert-ブチル6-(4-(2-クロロ-5-メトキシフェニル)-3-シアノ-6-((4-メチルチアゾール-5-イル)メチル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.065g、収率42.5%)が褐色半固体として得られた。
実施例21-22及び21-23のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、80%液体CO及び20%MeOHの移動相を有するChiralPak OD-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例21-24及び21-25のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%MeOHの移動相を有するChiralPak OD-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出アトロプ異性体をP異性体とし、第2の溶出アトロプ異性体をM異性体とした。
実施例21-30の代替工程1。
Figure 2023545545000338
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.2g、0.431mmol、中間体95)及び1-メチルピペリジン-3-オン塩酸塩(0.258g、1.726mmol、Enamine)のMeOH(5mL)中溶液に、HOAcの液滴を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した後、NaCNBH(0.136g、2.157mmol)を添加した。反応混合物を室温で30時間撹拌した後、氷冷水でクエンチし、DCMで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl中2~5%MeOHの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチルピペリジン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.11g、収率45.5%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.60-7.52(m,1H),7.43-7.33(m,3H),3.94-3.74(m,6H),3.69(m,4H),2.89(d,J=10.7Hz,1H),2.78-2.63(m,4H),2.37(d,J=7.1Hz,1H),2.30-2.10(m,5H),1.81(d,J=11.9Hz,3H),1.76-1.59(m,2H),1.39(s,9H),1.29-1.14(m,2H).m/z(ESI):561.0(M+H)
実施例21-34の代替工程1
Figure 2023545545000339
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(250mg、0.539mmol、中間体95)、メチル-L-プロリン(58.0mg、0.449mmol、Combi-Blocks)、HATU(205mg、0.539mmol、Avra)及びDIPEA(196μL、1.124mmol)のDMF(5mL)中溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をペンタン-ジエチルエーテルを用いて研和すると、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(メチル-L-プロリル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートが(0.400g、定量的収率)としてオフホワイト固体として得られ、これを更に精製することなく次の工程に使用した。m/z(ESI):575.2(M+H)
方法22
実施例22-1及び実施例22-2:1-(6-((7R)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン及び1-(6-((7S)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
Figure 2023545545000340
工程1:3-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イルトリフルオロメタンスルホネート
シクロヘキサン-1,3-ジオン(15g、134mmol、Avra)及び2,6-ジメチルピリジン(28.7g、268mmol)のDCM(550mL)中溶液に、TfO(33.9mL、201mmol、Spectrochem)を0℃で滴下した。反応混合物を室温までゆっくり加温し、1時間攪拌した後、水でクエンチし、DCM(2×200mL)で抽出した。有機抽出物を1.5N HCl溶液、水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中20~30%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、3-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イルトリフルオロメタンスルホネート(30g、収率92%)を淡黄色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm6.08(s,1H),2.72-2.68(m,2H),2.52-2.44(m,2H),2.21-2.10(m,2H).m/z(ESI):244.9(M+H)
工程2:3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン
3-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イルトリフルオロメタンスルホネート(20g、82mmol)、4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)チアゾール(27.7g、123mmol、J&W Pharmalab)及びKCO(34.0g、246mmol、Spectrochem)の1,4-ジオキサン(80mL)及び水(10mL)中脱気混合物に、PdCl(dppf)-DCM付加物(6.69g、8.19mmol、Hindustan platinum)を添加した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中30~40%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン(15.83g、収率100%)を淡黄色油状物として得た。m/z(ESI):194.1(M+H)
工程3:メチル4-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-オキソシクロヘキサ-3-エン-1-カルボキシレート
3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン(8g、41.4mmol)のTHF(70mL)中溶液に、LiHMDS(62.1mL、62.1mmol、THF中1M、Sigma-Aldrich)を-78℃で滴下した。得られた反応混合物を30分間攪拌した後、カルボシアニド酸メチル(4.58g、53.8mmol、Sigma-Aldrich)のTHF(10mL)中溶液を同じ温度で反応物に滴下した。反応混合物を-30℃で1.5時間攪拌した。反応混合物をNHCl溶液(100mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中35~45%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済みシリカゲルカラムで精製して、メチル4-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-オキソシクロヘキサ-3-エン-1-カルボキシレート(6.0g、収率57.7%)を淡黄色油として得た。m/z(ESI):252.1(M+H)
工程4:メチル2-オキソ-4-(チアゾール-2-イル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート
メチル2-オキソ-4-(チアゾール-2-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-カルボキシラート(4.5g、18.97mmol)及びPd(OH)(0.45g、0.641mmol、炭素上20%、Sigma-Aldrich)のEtOH(20mL)中混合物を、H雰囲気下、5kg/cmの圧力で16時間撹拌した。反応混合物を、celite床を通して濾過し、EtOAc(100mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中20~40%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、メチル2-オキソ-4-(チアゾール-2-イル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(1.9g、収率41.9%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):254.1(M+H)
工程5:7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン
メチル4-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート(1.5g、5.92mmol)、尿素(0.427g、7.11mmol、Avra)及びNaOEt(2.88g、8.88mmol、EtOH中21重量%、Symax)のEtOH(30mL)溶液を80℃で16時間攪拌した。反応塊を0℃に冷却し、沈殿した固体を濾過し、乾燥させて、7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン(1.2g、収率77%)を褐色固体として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):264.1(M+H)
工程6:5-(2,4-ジクロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール
7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン(1.2g、4.56mmol)及びDIPEA(1.59mL、9.11mmol、Spectrochem)のPOCl(15mL、161mmol、Spectrochem)中溶液を、80℃で16時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を氷冷水で希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物を10%NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中30~40%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、5-(2,4-ジクロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール(0.4g、収率29.2%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):299.9(M+H)
工程7:5-(2-クロロ-4-(2,3-ジメチルフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール
5-(2,4-ジクロロ-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール(0.2g、0.666mmol)、(2,3-ジメチルフェニル)ボロン酸(0.100g、0.666mmol、Combi-Blocks)及びKPO(0.348g、1.999mmol、Strem Chemicals)のTHF(2mL)中脱気溶液に、Pd(OAc)(0.015g、0.067mmol、Hindustan platinum)及びAPhos(0.018g、0.067mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中35~45%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、5-(2-クロロ-4-(2,3-ジメチルフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール(0.24g)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):369.9(M+H)
工程8:tert-ブチル(R)-6-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート及びtert-ブチル(S)-6-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
5-(2-クロロ-4-(2,3-ジメチルフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール(0.36g、0.973mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.248g、1.168mmol,Combi-Blocks)及びDIPEA(0.539mL、2.92mmol)のDMA(2mL)中溶液を110℃で16時間加熱した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中40~50%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済みシリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.30g、収率56.5%)を褐色固体として得た。m/z(ESI):545.8(M+H)
ラセミ混合物(0.30g、0.55mmol)を、75%液体CO及び25%EtOHの移動相を使用するChiralPak IC(250×20mm)カラムで分離して、tert-ブチル(R)-6-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートをピーク1(0.10g、0.18mmol)として、且つtert-ブチル(S)-6-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートをピーク2(0.10g、0.18mmol)として得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。
工程9:(R)-5-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール塩酸塩及び(S)-5-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール塩酸塩
tert-ブチル(R)-6-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.1g、0.183mmol)のDCM(2mL)中溶液に、ジオキサン中4M HCl(0.458mL、1.832mmol、Symax)を0℃で添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルを用いて研和して、(R)-5-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール塩酸塩(0.085g、収率96%)を淡黄色ゴム状固体として得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。m/z(ESI):446.3(M+H)
同様の手順に従って、tert-ブチル(S)-6-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.1g、0.183mmol)により、(S)-5-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール塩酸塩(0.085g、定量的収率)が淡黄色ゴム状固体として得られ、これを更に精製することなく次の工程に使用した。m/z(ESI):446.3(M+H)
工程10:1-(6-((7R)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン及び1-(6-((7S)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
(R)-5-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール塩酸塩(0.09g、0.187mmol)及びTEA(0.075mL、0.560mmol)のDCM(2mL)中溶液に、塩化アクリロイル(0.017g、0.187mmol、Symax Ltd.)を-78℃で滴下し、反応物を15分間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによって精製して、1-(6-((7R)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン(0.015g、収率16.08%、実施例22-1)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.84(s,1H),7.23-7.11(m,2H),6.99-6.89(m,1H),6.30(dd,J=17.0,10.3Hz,1H),6.09(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.66(dd,J=10.3,2.4Hz,1H),4.20(d,J=8.3Hz,1H),4.14(d,J=8.5Hz,1H),3.88(m,2H),3.63(d,J=9.5Hz,2H),3.47-3.30(m,3H),3.03-2.72(m,2H),2.50(s,3H),2.36(s,3H),2.28(s,3H),2.14(td,J=6.8,2.9Hz,2H),1.97(m,2H),1.80-1.70(m,2H).m/z(ESI):500.3(M+H)
同様の手順に従って、(S)-5-(4-(2,3-ジメチルフェニル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-7-イル)-4-メチルチアゾール塩酸塩(0.09g、0.187mmol)は、1-(6-((7S)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン(0.018g、収率19.30%。実施例22-2)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.84(s,1H),7.23-7.12(m,2H),6.97-6.89(m,1H),6.30(dd,J=17.0,10.3Hz,1H),6.09(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.66(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.20(d,J=8.6Hz,1H),4.14(d,J=8.6Hz,1H),3.89-3.86(m,2H),3.63(d,J=10.4Hz,2H),3.48-3.45(m,2H),3.03(dd,J=17.8,5.1Hz,1H),2.78-2.69(m,2H),2.55(s,3H),2.36(s,3H),2.28(s,3H),2.14(td,J=6.7,2.6Hz,2H),1.97(d,J=7.4Hz,2H),1.80-1.70(m,2H).m/z(ESI):500.3(M+H)
Figure 2023545545000341
方法23
実施例23-1:4-(3-メチル-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル
Figure 2023545545000342
工程1:エチル(E)-2-シアノ-3-(3-メチルピリジン-2-イル)アクリレート
エチル2-シアノアセテート(2.55g、22.52mmol)及びピペリジン(0.405mL、4.09mmol、Avra)のMeOH(40mL)及び水(10mL)中溶液に、3-メチルピコリン-アルデヒド(2.48g、20.47mmol、国際公開第2006/004200号パンフレット)を室温で添加した。得られた反応混合物を室温で2時間攪拌した後、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中50~60%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、(E)-2-シアノ-3-(3-メチルピリジン-2-イル)アクリル酸エチル(3.5g、収率79%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.60(dd,J=4.6,1.7Hz,1H),8.48(s,1H),7.82-7.80(m,1H),7.50(dd,J=7.8,4.6Hz,1H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),2.48(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).
工程2:2-ヒドロキシ-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル
3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン(0.5g、2.59mmol、実施例22-1、工程2)及びエチル(E)-2-シアノ-3-(3-メチルピリジン-2-イル)アクリレート(0.799g、2.59mmol)のtert-ブタノール(2.5mL)中溶液に、NHOAc(1.99g、25.9mmol、Avra Synthesis)を添加した。反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、2-ヒドロキシ-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(0.8g粗)を黄色ゴム状固体として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):361.1(M+H)
工程3:3-シアノ-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート
2-ヒドロキシ-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(0.8g、0.999mmol)のDCM(10mL)中溶液に、0℃でピリジン(0.237g、3.00mmol)及びTfO(253μL、1.498mmol、Spectrochem)を加えた。反応混合物を0℃で30分間攪拌した後、減圧下で濃縮し、トルエンと共蒸発させて、3-シアノ-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(粗0.9g)を黄色固体として得た。粗物質を更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):493.0(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
3-シアノ-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(0.9g、1.827mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(388mg、1.827mmol、PharmaBlocks)及びDMA(10mL)の密閉管中溶液に、DIPEA(0.95mL、5.48mmol)を添加した。得られた反応混合物を80℃で16時間加熱した。反応塊を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中15~20%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(450mg、収率44.4%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.02(s,1H),8.54-8.52(m,1H),7.83(dd,J=8.1,1.6Hz,1H),7.42(dd,J=7.8,4.8Hz,1H),6.68(d,J=1.5Hz,1H),3.86-3.74(m,8H),2.65(t,J=8.1Hz,2H),2.56(s,3H),2.51-2.39(m,2H),2.42-2.23(m,2H),2.15(s,3H),1.39(s,9H).m/z(ESI):555.2(M+H)
工程5:4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル塩酸塩
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.45g、0.811mmol)のDCM(5mL)中溶液に、ジオキサン中の4M HCl(406μL、1.622mmol、Symax)を加え、反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルを用いて研和して、4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.39g、0.794mmol、収率98%)を淡黄色ゴム状固体として得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。m/z(ESI):454.0(M+H)
工程6:4-(3-メチル-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル
4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.39g、0.794mmol)及びEtN(332μL、2.383mmol)のDCM(5mL)中溶液に、塩化アクリロイル(0.072g、0.794mmol、Symax)を0℃で滴加し、反応物を10分間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、逆相分取HPLCによって精製して、2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-メチルピリジン-2-イル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロキノリン-3-カルボニトリル(0.095g、収率23.52%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.02(s,1H),8.54(dd,J=4.9,1.6Hz,1H),7.88-7.78(m,1H),7.42(dd,J=7.8,4.8Hz,1H),6.67(d,J=1.5Hz,1H),6.30(dd,J=16.9,10.4Hz,1H),6.10(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.67(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.27(dd,J=8.7,3.5Hz,1H),4.16(dd,J=8.7,4.0Hz,1H),4.00-3.83(m,4H),3.75(t,J=6.5Hz,2H),2.66-2.62(m,2H),2.56(s,3H),2.40-2.17(m,4H),2.14(s,3H).m/z(ESI):509.0(M+H)
Figure 2023545545000343
Figure 2023545545000344
Figure 2023545545000345
Figure 2023545545000346
Figure 2023545545000347
Figure 2023545545000348
Figure 2023545545000349
Figure 2023545545000350
Figure 2023545545000351
Figure 2023545545000352
Figure 2023545545000353
Figure 2023545545000354
Figure 2023545545000355
Figure 2023545545000356
Figure 2023545545000357
Figure 2023545545000358
実施例23-2のための中間体の水素化。
3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン(3.5g、18.11mmol、実施例22-1、工程1)のEtOAc(50mL)及びMeOH(8mL)中溶液に、Pd(OH)(1.1g、1.567mmol、炭素上20%)を添加した。反応混合物を小型オートクレーブ中、5kg/cmのH圧力において25℃で20時間撹拌した。完了したら、反応物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサン-1-オン(3.5g、17.92mmol、収率99%)をゴムとして得た。m/z(ESI)=196.2(M+H)
実施例23-3から23-6の異性体分離。ラセミ混合物を、80%液体CO及び20%MeOH:ACNの移動相を含むChiralpak Lux C3カラムを使用するSFCによって分離して、(7)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれの異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。(7)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリルについて、第1の溶出異性体をP,7R異性体とし、第2の溶出異性体をM,7S異性体とし、第3の溶出異性体をP,7S異性体とし、第4の溶出異性体をM,7R異性体とする。
実施例23-23から23-24のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、75%液体CO及び25%MeOH:ACNの移動相を含むChiralcel OJ-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をM異性体とし、第2の溶出異性体をP異性体とした。
実施例23-25から23-26のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、50%液体CO及び50%MeOH:ACNの移動相を有するChiralPak AD-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(3-メチル-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をP異性体とし、第2の溶出異性体をM異性体とした。
実施例23-27から23-28の異性体分離。ラセミ混合物を、70%液体CO及び30%MeOHの移動相を含むChiralcel OJ-Hカラムを使用するSFCによって分離して、(7)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルのそれぞれのR異性体及びS異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をR異性体とし、第2の溶出異性体をS異性体とした。
実施例23-32から23-33のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、50%液体CO及び50%iPrOH:ACNの移動相を有するLux-C4カラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をP異性体とし、第2の溶出異性体をM異性体とした。
実施例23-41から23-42のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、60%液体CO及び40%DCM:MeOHの移動相を有するChiralpak IGカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をM異性体とし、第2の溶出異性体をP異性体とした。
実施例23-41から23-42のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、70%液体CO及び30%MeOHの移動相を含むChiralcel OJ-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をM異性体とし、第2の溶出異性体をP異性体とした。
実施例23-50から23-51のアトロプ異性体分離。ラセミ混合物を、70%液体CO及び30%MeOHの移動相を含むChiralcel OJ-Hカラムを使用するSFCによって分離して、4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのP及びM異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をM異性体とし、第2の溶出異性体をP異性体とした。
実施例23-59から23-60の異性体分離。ラセミ混合物を、65%液体CO及び0.2%TEAを含む35%MeOHの移動相を含むOJカラム(250×21mm、5μm)を使用するSFCによって分離して、(7)-4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリルのそれぞれのR及びS異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をR異性体とし、第2の溶出異性体をS異性体とした。
実施例24-1:(6R)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-プロパニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル及び(6S)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-プロパニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000359
工程1:5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド
-78℃の4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(4g、13.5mmol、Combi-Blocks)及びTHF(45mL)の溶液に、n-ブチルリチウム(11.9mL、30mmol、ヘキサン中2.5M、Sigma-Aldrich)を加えた。30分後、DMF(4.2mL、54.2mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応混合物を周囲温度に加温した。2時間後、反応物を飽和NaHCO水溶液(25mL)でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮して粗材料を濃厚な橙色油状物として得、これを更に精製することなく次の工程で使用した。m/z(ESI):245.2(M+H)
工程2:(E)-4-イソプロピル-2-((5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)メチレン)シクロペンタン-1-オン
5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド(200mg、0.819mmol)及び3-イソプロピルシクロペンタン-1-オン(103mg、0.82mmol、Aurum)のEtOH(2.7mL)中溶液に、KOtBu(96mg、0.86mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を周囲温度で撹拌した。1時間後、反応混合物をEtOAcと半飽和NaHCO水溶液とに分配した。有機層を真空中で濃縮し、ヘプタン中0~100%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、(E)-4-イソプロピル-2-((5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)メチレン)シクロペンタン-1-オン(128mg、0.363mmol、収率44.4%)を淡黄色油として得た。m/z(ESI):353.3(M+H)
工程3:tert-ブチル6-(2-シアノ-1-イミノエチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(139mg、0.654mmol、オーラム)、エチル2-シアノアセトイミデート(110mg、0.785mmol、エナミン)及びDIEA(57.1μL、0.327mmol、Sigma-Aldrich)のイソプロパノール(1.3mL)中懸濁液をマイクロ波バイアル中において100℃で照射した。60分後、反応混合物を濃縮して、粗tert-ブチル6-(2-シアノ-1-イミノエチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.26g、0.93mmol)を黄色油状物として得た。単離した生成物を更に精製することなく次の反応に使用した。m/z(ESI):279.2(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(3-シアノ-6-イソプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
(E)-4-イソプロピル-2-((5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)メチレン)シクロペンタン-1-オン(64mg、0.182mmol)及びtert-ブチル6-(2-シアノ-1-イミノエチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(76mg、0.272mmol)の1:1EtOH/iPrOH(800μL)中溶液を90℃で一晩、次いで、100℃で24時間撹拌した。反応混合物を水とEtOAcとに分配した。有機層を真空中で濃縮し、ヘプタン中0~100%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、tert-ブチル6-(3-シアノ-6-イソプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(30mg、収率27%)が得られた。m/z(ESI):611.4(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(3-シアノ-6-イソプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-6-イソプロピル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(75mg、0.123mmol)のDCM(1.2mL)中溶液に、TFA(142μL、1.842mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。反応物を周囲温度で撹拌した。90分後、反応混合物を濃縮し、残渣をDCM(1.2mL)に再溶解した。反応物に、DIEA(385μL、2.210mmol、Sigma-Aldrich)及び塩化アクリロイル(10.97μL、0.135mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応物を周囲温度で撹拌した。30分後、反応物をDCMで希釈し、水で洗浄し、濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中0~100%(3:1)EtOAc:EtOHで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-イソプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル(23mg、収率39.0%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.61(brd,J=7.52Hz,1H),7.49(d,J=8.57Hz,1H),7.38(d,J=8.57Hz,1H),6.33-6.45(m,1H),6.16-6.29(m,1H),5.68-5.76(m,1H),4.23-4.33(m,1H),3.86-4.22(m,8H),3.00-3.15(m,1H),2.68-2.84(m,1H),2.36-2.52(m,1H),2.07-2.33(m,8H),0.94(d,J=6.48Hz,3H),0.79-0.86(m,3H).m/z(ESI):481.2(M+H)
実施例25-1:N-(4-(3-シアノ-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-4-イル)-2-ナフタレニル)メタンスルホンアミド
Figure 2023545545000360
工程1:tert-ブチル6-(3-シアノ-6,6-ジメチル-4-(3-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-ナフタレン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
4-(3-シアノ-6,6-ジメチル-2-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-4-イル)ナフタレン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(0.274g、0.461mmol、実施例13-65、工程2)及びDIEA(0.40mL、2.3mmol、Sigma-Aldrich)のDMF(1.5mL)中溶液に、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.196g、0.922mmol、Aurum)を添加した。反応物を60℃で攪拌した。30分後、反応混合物を水とEtOAcとに分配した。有機層を真空中で濃縮し、ヘプタン中0~100%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、tert-ブチル6-(3-シアノ-6,6-ジメチル-4-(3-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ナフタレン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(107mg、収率35.4%)が黄色油として得られた。m/z(ESI):601.2(M-tBu)
工程2:tert-ブチル6-(3-シアノ-6,6-ジメチル-4-(3-(メチルスルホンアミド)ナフタレン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-6,6-ジメチル-4-(3-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-ナフタレン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(107mg、0.163mmol)及びメタンスルホンアミド(23.25mg、0.244mmol、Sigma-Aldrich)の1,4-ジオキサン(1.6mL)中懸濁液にCsCO(106mg、0.326mmol、Sigma-Aldrich)を加えた後、キサントホスPd G3(33.7mg、0.033mmol、Strem Chemicals)を加えた。反応物にアルゴンを流し、90℃で撹拌した。16時間後、反応混合物を水とEtOAcとに分配した。有機層を真空中で濃縮し、ヘキサン中0~100%(3:1、EtOAc:EtOH)で溶出するクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-6,6-ジメチル-4-(3-(メチルスルホンアミド)-ナフタレン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(70mg、収率71.4%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):624.2(M+Na)
工程3:N-(4-(3-シアノ-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-4-イル)-2-ナフタレニル)メタンスルホンアミド
tert-ブチル6-(3-シアノ-6,6-ジメチル-4-(3-(メチルスルホンアミド)ナフタレン-1-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(70mg、0.116mmol)及びDCM(400μL)の溶液に、TFA(134μL、1.745mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を周囲温度で撹拌した。1時間後、反応温度を40℃まで上げた。更に1時間後、反応混合物を濃縮し、残渣をDCM(400μL)に再溶解した。反応物に、DIEA(365μL、2.094mmol、Sigma-Aldrich)及び塩化アクリロイル(10.40μL、0.128mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応物を周囲温度で撹拌した。30分後、反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO水溶液で洗浄し、真空中で濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中0~100%(3:1)EtOAc:EtOHで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、N-(4-(3-シアノ-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-4-イル)-2-ナフタレニル)メタンスルホンアミド(22mg、収率34.0%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm10.14(brd,J=3.76Hz,1H),7.95(d,J=8.57Hz,1H),7.76(d,J=1.88Hz,1H),7.51-7.59(m,1H),7.34-7.46(m,2H),7.30(d,J=2.09Hz,1H),6.32(dd,J=17.04,10.35Hz,1H),6.11(dd,J=16.93,2.30Hz,1H),5.62-5.71(m,1H),4.24-4.33(m,1H),4.14-4.21(m,1H),3.83-4.01(m,4H),3.78(s,2H),3.09(s,2H),2.76(s,2H),2.14-2.24(m,3H),2.02-2.11(m,1H),1.05(d,J=2.93Hz,6H).m/z(ESI):556.2(M+H)
実施例26-1:(P)-1-(6-(3-エテニル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
Figure 2023545545000361
工程1:4-クロロ-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン
3-ブロモ-4-クロロキノリン(2.0g、8.25mmol、Enamine)、トランス-PdCl(PPh(0.579g、0.825mmol、Strem Chemicals)、CuI(0.314g、1.649mmol、Sigma-Aldrich)及び(トリメチルシリル)アセチレン(1.761mL、12.37mmol、Matrix Scientific)の0℃のTHF(28mL)中混合物に、TEA(6.95mL、49.5mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液(40mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、4-クロロ-3((トリメチルシリル)-エチニル)キノリン(1.79g、収率84%)を淡褐色油状物として得た。H NMR(400MHz,MeOH-d)δppm8.83(s,1H),8.32(dd,J=8.5,1.4Hz,1H),8.08(d,J=8.8Hz,1H),7.87(ddd,J=8.4,7.1,1.5Hz,1H),7.76-7.81(m,1H),0.33(s,9H).m/z(ESI):260.1(M+H)
工程2:4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン
4-クロロ-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン(790mg、3.04mmol)、PdCl(dppf)DCM付加物(222mg、0.304mmol、Strem Chemicals)、(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)ボロン酸(1186mg、4.56mmol、Synnovator)、KCO(840mg、6.08mmol、Sigma-Aldrich)及び1,4-ジオキサン(12mL):水(2.400mL)を130℃で2時間マイクロ波照射に供した。混合物を飽和NaHCO水溶液(50mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)のクロマトグラフィー精製により、4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)-キノリン(0.788g)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,MeOH-d)δppm8.97(d,J=1.3Hz,1H),8.15(d,J=9.0Hz,1H),7.71-7.87(m,2H),7.46-7.60(m,2H),7.23-7.42(m,2H),5.86(ddd,J=9.7,5.0,2.8Hz,1H),3.98-4.07(m,1H),3.75-3.92(m,1H),2.41-2.61(m,1H),2.10(d,J=1.3Hz,4H),2.04-2.22(m,1H),1.80-1.93(m,1H),1.62-1.76(m,2H),-0.11(d,J=9.6Hz,9H).m/z(ESI):440.2(M+H)
工程3:4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン1-オキシド
4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン(1.77g、4.03mmol)及びDCM(27mL)の0℃溶液に、3-クロロ過安息香酸(1.042g、6.04mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をチオ硫酸ナトリウム(1N、7mL)及び飽和NaHCO水溶液(7mL)でクエンチした。混合物をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン1-オキシドを黄色固体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):456.2(M+H)
工程4:2-クロロ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン
4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン1-オキシド(1.817g、3.99mmol)、DIPEA(3.48mL、19.94mmol、Sigma-Aldrich)及びアセトニトリル(30mL)の溶液に、POCl(1.858mL、19.94mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。反応物を80℃で1.5時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、氷及び飽和NaCO水溶液(10mL)に注いだ。混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、2-クロロ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン(669mg、収率35.4%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):474.2(M+H)H NMR(400MHz,MeOH-d)δppm8.05(d,J=9.2Hz,1H),7.75-7.87(m,2H),7.44-7.57(m,2H),7.31-7.36(m,1H),7.22-7.31(m,1H),5.86(ddd,J=9.8,5.3,2.7Hz,1H),3.97-4.11(m,1H),3.78-3.90(m,1H),2.41-2.58(m,1H),2.10(d,J=1.5Hz,4H),2.03(brdd,J=13.6,2.9Hz,1H),1.61-1.91(m,3H),-0.13(d,J=9.4Hz,9H).
工程5:tert-ブチル6-(4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-クロロ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン(328mg、0.692mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(220mg、1.038mmol、PharmaBlock)及びDIPEA(0.266mL、1.522mmol、Sigma-Aldrich)のDMA(4mL)中混合物を、110℃で90分間マイクロ波照射に供した。混合物を飽和NaHCO水溶液(30mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2×40mL)。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、tert-ブチル6-(4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)-キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを黄色固体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):650.2(M+H)
工程6:tert-ブチル6-(3-エチニル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-((トリメチルシリル)エチニル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(450mg、0.692mmol)及びTHF(3mL)の0℃の溶液に、N下、TBAF(THF中1M、0.900mL、0.900mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(40mL)で希釈し、EtOAc(1×50mL)で抽出した。有機層を飽和NHCl水溶液(2×40mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、tert-ブチル6-(3-エチニル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを黄色固体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):578.2(M+H)
工程7:tert-ブチル6-(4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-ビニルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-エチニル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(400mg、0.692mmol)及びEtOH(4mL)の溶液に、Pd/C(10重量%湿潤、73.7mg、0.692mmol、Sigma-Aldrich)のEtOAc(0.5mL)中溶液を添加した。得られた混合物をH(40psi)下、室温で30分間攪拌した。混合物を、celiteを通して濾過し、celiteをEtOAc(3×5mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、tert-ブチル6-(4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-ビニルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを黄色固体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):580.2(M+H)
工程8:4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-ビニルキノリン
tert-ブチル6-(4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-ビニルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(401mg、0.692mmol)及びDCM(4mL)の溶液に、TFA(1.031mL、13.83mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-ビニルキノリンを黄色固体として得て(TFA塩)、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):396.3(M+H)
工程9:(P)-1-(6-(3-エテニル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-ビニルキノリン(274mg、0.693mmol)及びDCM(5mL)の0℃溶液に、N下、KCO(479mg、3.46mmol、Sigma-Aldrich)及びDIPEA(1.210mL、6.93mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。得られた混合物を0℃で5分間撹拌した後、塩化アクリロイル(0.056mL、0.693mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(0.2mL)溶液を添加した。得られた混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで、飽和NaHCO水溶液(15mL)でクエンチし、EtOAc(1×50mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、1-(6-(4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-ビニルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(311mg)を黄色固体として得た。2つのWhelk-O-R,Rカラム(250×21mm、5μm)を使用し、移動相65%液体CO及び0.2%TEAを有する35%MeOH使用し、流速60mL/分を使用する分取SFCによって固体を精製して、(P)-1-(6-(4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-ビニルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(第1の溶出異性体)を得た。m/z(ESI):450.2(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm13.08(brd,J=1.9Hz,1H),7.69(d,J=8.2Hz,1H),7.49-7.57(m,2H),7.30-7.39(m,2H),7.04(t,J=6.9Hz,1H),6.76(d,J=8.4Hz,1H),6.40-6.52(m,1H),6.27-6.38(m,1H),6.11(dd,J=17.0,2.2Hz,1H),5.63-5.71(m,1H),5.04-5.14(m,1H),4.91(d,J=18.2Hz,1H),4.21-4.31(m,1H),4.17(t,J=8.6Hz,1H),3.85-4.01(m,2H),3.72-3.83(m,2H),3.54-3.71(m,2H),2.16(brt,J=6.5Hz,2H),1.95(d,J=9.4Hz,3H).立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。
実施例26-2:(M)-1-(6-(3-エテニル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
この実施例は、実施例26-1、工程9に記載の分離における第2の溶出異性体であった。m/z(ESI):450.3(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm13.07(brs,1H),7.68(d,J=8.3Hz,1H),7.45-7.58(m,2H),7.31-7.41(m,2H),7.03(t,J=7.0Hz,1H),6.76(d,J=7.5Hz,1H),6.44(dd,J=17.9,11.5Hz,1H),6.23-6.36(m,1H),5.97-6.15(m,1H),5.66(dd,J=10.2,2.3Hz,1H),5.04-5.17(m,1H),4.81-4.98(m,1H),4.08-4.30(m,2H),3.53-3.99(m,6H),2.15(brt,J=6.2Hz,2H),1.94(d,J=9.5Hz,3H).
実施例27-1:1-(6-(3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
Figure 2023545545000362
工程1:3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン
5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(1617mg、4.73mmol、Enovation Chemicals)、PdCl(dppf)DCM付加物(346mg、0.473mmol、Strem Chemicals)、KCO(1306mg、9.45mmol、Sigma-Aldrich)及び4-クロロ-3-フルオロ-7-メトキシキノリン(500mg、2.363mmol、CAS:852062-11-4)の1,4-ジオキサン(10mL)及び水(2.0mL)中混合物を130℃で10時間マイクロ波照射に供した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(783mg)を白色固体として得た。m/z(ESI):392.3(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.04(d,J=2.7Hz,1H),7.85(d,J=8.8Hz,1H),7.57(d,J=2.5Hz,1H),7.52(d,J=8.6Hz,1H),7.43(s,1H),7.18-7.24(m,1H),7.05-7.14(m,1H),5.85-5.95(m,1H),3.94(s,3H),3.91(brs,1H),3.72-3.85(m,1H),2.28-2.40(m,1H),2.08(s,3H),1.94-2.05(m,2H),1.69-1.84(m,1H),1.59(brd,J=3.8Hz,2H).
工程2:3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン1-オキシド
3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(783mg、2.00mmol)及び3-クロロ過安息香酸(518mg、3.00mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(15mL)中混合物を室温で3時間撹拌した。混合物をチオ硫酸ナトリウム(1N、7mL)及び飽和NaHCO(7mL)でクエンチした。混合物をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濃縮し、真空中で乾燥させて、3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン1-オキシドを黄色固体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):408.2(M+H)
工程3:2-クロロ-3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン
3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン1-オキシド(815mg、2.000mmol)のアセトニトリル(20mL)中溶液に、DIPEA(1.747mL、10.00mmol、Sigma-Aldrich)、続いてPOCl(0.932mL、10.00mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。得られた混合物を75℃で5時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、氷と飽和NaHCO水溶液(40mL)の混合物に注いだ。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)のクロマトグラフィー精製により、2-クロロ-3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(170mg)を黄色固体として得た。m/z(ESI):426.1(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-クロロ-3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン(170mg、0.399mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(127mg、0.599mmol、PharmaBlock)及びDIPEA(0.279mL、1.597mmol、Sigma-Aldrich)のDMA(2mL)中混合物に、130℃で2時間マイクロ波照射を行った。混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液(30mL)で希釈した。混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、tert-ブチル6-(3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]-オクタン-2-カルボキシレート(227mg、収率95%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):602.30(M+H)
工程5:3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン
tert-ブチル6-(3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(227mg、0.377mmol)及びTFA(0.562mL、7.54mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(2mL)中混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、真空中で乾燥させて、3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン(TFA塩、黄色固体)を得て、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):418.3(M+H)
工程6:1-(6-(3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン(157mg、0.376mmol)のDCM(3mL)中0℃溶液に、N下、KCO(260mg、1.880mmol、Sigma-Aldrich)、DIPEA(0.657mL、3.76mmol、Sigma-Aldrich)を加え、続いて、塩化アクリロイル(0.031mL、0.376mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(0.2mL)中溶液を加えた。得られた混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで、飽和NaHCO水溶液(20mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をDMSO(1mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、150×30mm、10μm、110A、MeCN/HO中10~100%0.1%TFA)を介して精製した。所望の画分を飽和NaHCO水溶液(20mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO水溶液(1×20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮し、真空中で乾燥させて、1-(6-(3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)キノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(64mg)を白色固体として得た。m/z(ESI):472.3(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm13.15(s,1H),7.60(d,J=8.8Hz,1H),7.45(s,1H),7.41(d,J=8.6Hz,1H),7.07-7.12(m,1H),6.75(s,2H),6.26-6.37(m,1H),6.11(dd,J=17.1,2.3Hz,1H),5.63-5.71(m,1H),4.29(d,J=8.8Hz,1H),4.19(brd,J=8.4Hz,1H),3.97-4.02(m,1H),3.87-3.97(m,3H),3.85(s,3H),3.75-3.82(m,2H),2.15-2.23(m,2H),2.09(d,J=1.3Hz,3H).
実施例27-2:1-(6-(3-クロロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
4-ブロモ-3-クロロキノリン(Aurum Pharmatech)を出発物質として使用して、実施例27-1に類似の様式でこの化合物を合成して、1-(6-(3-クロロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オンを得た。m/z(ESI):458.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δppm13.15(s,1H),7.73(d,J=7.9Hz,1H),7.53-7.63(m,2H),7.36-7.43(m,2H),7.11(t,J=7.4Hz,1H),6.78(d,J=8.4Hz,1H),6.28-6.38(m,1H),6.11(dd,J=16.9,2.3Hz,1H),5.64-5.72(m,1H),4.30(dd,J=8.3,2.0Hz,1H),4.19(dd,J=8.7,5.3Hz,1H),3.96-4.03(m,3H),3.81-3.94(m,3H),2.19(brt,J=5.7Hz,2H),2.00(d,J=6.1Hz,3H).
実施例28-1:1-(6-(3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2023545545000363
工程1:5-ブロモ-3-((4-メトキシベンジル)アミノ)ピコリノニトリル
4-メトキシベンジルアミン(3.94mL、29.9mmol、Sigma-Aldrich)、DIPEA(8.69mL、49.8mmol、Sigma-Aldrich)及び5-ブロモ-3-フルオロピコリノニトリル(5g、24.88mmol、Combi-Blocks)のアセトニトリル(100mL)中混合物を85℃で1時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液(200mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ヘプタン中0~100%EtOAc)により、5-ブロモ-3-((4-メトキシベンジル)アミノ)ピコリノニトリル(4.45g、収率56.2%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):318.0,320.1(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.94(d,J=1.9Hz,1H),7.38(d,J=1.9Hz,1H),7.29(d,J=8.8Hz,2H),6.91(d,J=8.6Hz,2H),4.40(d,J=6.1Hz,2H),3.73(s,3H).
工程2:(5-ブロモ-3-((4-メトキシベンジル)アミノ)ピリジン-2-イル)(2-フルオロフェニル)メタノン
5-ブロモ-3-((4-メトキシベンジル)アミノ)ピコリノニトリル(4.45、14mmol)、5,5’-ジメチル-2,2’-ビピリジン(387mg、2.098mmol、Combi-Blocks)、2-フルオロフェニルボロン酸(3.91g、28mmol、Combi-Blocks)、ビス(2,2,2-トリフルオロアセトキシ)パラジウム(465mg、1.399mmol、Oakwood Chemicals)、メタンスルホン酸(9.08mL、0.140mmol、Oakwood Chemicals)及び2-MeTHF(40mL):水(20mL)の混合物をN下、85℃で一晩撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液(80mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、(5-ブロモ-3-((4-メトキシベンジル)アミノ)ピリジン-2-イル)(2-フルオロフェニル)メタノン(414mg、収率7.1%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):415.0,417.1(M+H)
工程3:(2-フルオロフェニル)(3-((4-メトキシベンジル)アミノ)-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピリジン-2-イル)メタノン
(5-ブロモ-3-((4-メトキシベンジル)アミノ)ピリジン-2-イル)(2-フルオロフェニル)メタノン(414mg、0.997mmol)、PdCl(dppf)DCM付加物(1:1)(163mg、0.199mmol、Oakwood Products)、KCO(413mg、2.99mmol、Sigma-Aldrich)、4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)チアゾール(449mg、1.994mmol、JW Pharma)及び1,4-ジオキサン(6mL):水(0.6mL)の混合物を95℃で2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、(2-フルオロフェニル)(3-((4-メトキシベンジル)アミノ)-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピリジン-2-イル)メタノン(432mg)を黄色固体として得た。m/z(ESI):434.1(M+H)
工程4:2-クロロ-N-(2-(2-フルオロベンゾイル)-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)アセトアミド
(2-フルオロフェニル)(3-((4-メトキシベンジル)アミノ)-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピリジン-2-イル)メタノン(432mg)、DIPEA(0.696mL、3.99mmol、Sigma-Aldrich)及びDCM(7mL)の溶液に、0℃でN下、クロロアセチルクロリド(0.167mL、2.093mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(0.2mL)中溶液を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、2-クロロ-N-(2-(2-フルオロベンゾイル)-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)アセトアミド(108mg、収率21.25%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):510.1(M+H)
工程5:3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-1-(4-メトキシベンジル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2(1H)-オン
2-クロロ-N-(2-(2-フルオロベンゾイル)-5-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)-N-(4-メトキシベンジル)アセトアミド(108mg、0.212mmol)及び2-MeTHF(5mL)の混合物に、N下、0℃でKHMDS、THF中1M(0.212mL、0.212mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。反応物を0℃で1時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液(2mL)でクエンチした。混合物を真空中で濃縮し、残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc:EtOH(3:1)/ヘプタン)により、3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-1-(4-メトキシベンジル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2(1H)-オンを黄色固体として得た。m/z(ESI):492.1(M+H)
工程6:3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2(1H)-オン
3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-1-(4-メトキシベンジル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2(1H)-オン(104mg、0.211mmol)及びTFA(788μL、10.57mmol、Sigma-Aldrich)の混合物に、120℃で1時間マイクロ波を照射した。混合物を真空中で濃縮して、3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2(1H)-オンを黄色固体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):372.1(M+H)
工程7:5-(6,7-ジクロロ-8-(2-フルオロフェニル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)-4-メチルチアゾール
3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2(1H)-オン(79mg、0.212mmol)及びアセトニトリル(1mL)の溶液に、POCl(0.198mL、2.125mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。得られた混合物を85℃で一晩撹拌した。混合物を室温に冷却し、氷水とNaCOとの混合物(30mL)に注いだ。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、室温で1時間撹拌した。有機層を分配し、水層をEtOAc(30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、5-(6,7-ジクロロ-8-(2-フルオロフェニル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)-4-メチルチアゾールを黄色固体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):390.0,392.1(M+H)
工程8:tert-ブチル6-(3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
5-(6,7-ジクロロ-8-(2-フルオロフェニル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)-4-メチルチアゾール(83mg、0.213mmol)、2-(tert-ブトキシカルボニル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン(45.2mg、0.213mmol、PharmaBlock)、DIPEA(0.111mL、0.638mmol、Sigma-Aldrich)及びDMF(1.6mL)の混合物を100℃で一晩攪拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、tert-ブチル6-(3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(23mg、収率19.17%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):566.2,568.1(M+H)
工程9:5-(7-クロロ-8-(2-フルオロフェニル)-6-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)-4-メチルチアゾール(TFA塩)
tert-ブチル6-(3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(23mg、0.041mmol)、TFA(0.030mL、0.406mmol、Sigma-Aldrich)及びDCM(1mL)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、5-(7-クロロ-8-(2-フルオロフェニル)-6-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)-4-メチルチアゾール(TFA塩)を得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):466.1,468.1(M+H)
工程10:1-(6-(3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
5-(7-クロロ-8-(2-フルオロフェニル)-6-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-イル)-4-メチルチアゾール、TFA塩(18.93mg、0.041mmol)及びDCM(1mL)中溶液に、KCO(28.1mg、0.203mmol、Sigma-Aldrich)及びDIPEA(0.035mL、0.203mmol、Sigma-Aldrich)を加えた後、塩化アクリロイル(3.31μL、0.041mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(0.1mL)中溶液を加えた。得られた混合物を室温で15分間撹拌した後、飽和NaHCO水溶液(2mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をDMSO(1mL)に溶解し、分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、150×30mm、10μm、110A、MeCN/HO中10~100%0.1%TFA)を介して精製した。所望の画分を飽和NaCO水溶液(20mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、1-(6-(3-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,5-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(15mg、収率71.0%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):520.0,522.2(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.13(s,1H),8.68(s,1H),8.09(s,1H),7.51-7.60(m,1H),7.33-7.45(m,3H),6.32(brdd,J=16.9,10.2Hz,1H),6.07-6.16(m,1H),5.67(brd,J=10.0Hz,1H),4.24-4.34(m,1H),4.19(brd,J=5.0Hz,1H),3.96-4.08(m,3H),3.85-3.95(m,3H),2.54(s,3H),2.20(brs,2H).
実施例29-1:1-(6-(3-(ジフルオロメチル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
Figure 2023545545000364
工程1:4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-オキソ-1,5,7,8-テトラヒドロ-2H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
エチル(E)-2-シアノ-3-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)アクリレート(2.94g、10.92mmol)、2,2-ジメチルテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(1.82g、14.2mmol、PharmaBlock)及びNHOAc(8.42g、109mmol)をDMSO(15mL)中で混合した。反応物を空気に開放して80℃で6日間撹拌した。完了したら、反応物を飽和NHCl水溶液とEtOAcとの間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ヘプタン中0~100%EtOAc)により、4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-オキソ-1,5,7,8-テトラヒドロ-2H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(2.90g、収率76%)を黄褐色固体として得た。m/z(ESI):349.3(M+H)
工程2:2-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
バイアルに、4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(500mg、1.44mmol)、ジオキサン(7mL)及びPOCl(880mg、0.535mL、5.74mmol)を添加した。混合物に蓋をし、100℃で2時間撹拌した。反応物を、100mLの飽和NaHCO水溶液を含む分離漏斗に注いだ。水溶液をEtOAcで抽出し、MgSOで乾燥させ、濃縮して、2-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(424mg、収率81%)を褐色固体として得た。m/z(ESI):367.2(M+H)
工程3:2-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド
2-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(200mg、0.545mmol)のトルエン(5mL)中溶液を-78℃に冷却し、DIBAL(トルエン中1M、0.650mL、0.650mmol)を添加した。混合物を室温まで温め、18時間撹拌した。完了したら、混合物を飽和ロッシェル塩でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機物をMgSOで乾燥させ、濃縮して、2-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(201mg)を淡黄色固体として得、これを、定量的収率を仮定してそのまま以下の反応に使用した。m/z(ESI):370.2(M+H)
工程4:2-クロロ-3-(ジフルオロメチル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン
デオキソ-フルオル(240mg、1.09mmol)を、2-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(201mg、0.543mmol)及びDCM(5mL)の0℃溶液に添加した。反応物を室温に加温し、16時間攪拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、MgSOで乾燥させ、濃縮すると、2-クロロ-3-(ジフルオロメチル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン(213mg)が橙色油として得られ、これを、定量的収率を仮定してそのまま以下の工程で使用した。m/z(ESI):392.2(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(3-(ジフルオロメチル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
25mLバイアルに、2-クロロ-3-(ジフルオロメチル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン(213mg、0.543mmol)、CsCO(354mg、1.09mmol)、RuPhos Pd G1(89mg、0.109mmol)、RuPhos(50.7mg、0.109mmol)及びtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(231mg、1.09mmol)を添加した。バイアルをNでパージし、THF(3mL)を添加した。反応物を90℃に3時間加熱した。反応物を室温に冷却し、ヘプタン中0~100%(3:1、EtOAc:EtOHによりクロマトグラフィーに供して、tert-ブチル6-(3-(ジフルオロメチル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(195mg、収率63%)を橙色固体として得た。m/z(ESI):567.9(M+H)
工程6:1-(6-(3-(ジフルオロメチル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
tert-ブチル6-(3-(ジフルオロメチル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(195mg、0.344mmol)及びTFA(0.265mL、3.44mmol)のDCM(3.5mL)中混合物を40℃で1時間撹拌した。完了したら、混合物を濃縮乾固し、DCE(3.5mL)に再溶解し、DIPEA(0.30mL、1.72mmol)を添加した。混合物を0℃に冷却し、塩化アクリロイル(0.028mL、0.344mmol)を添加した。完了したら、反応物を濃縮し、逆相クロマトグラフィーによって精製して、1-(6-(3-(ジフルオロメチル)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(38mg、収率21%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):522.2(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.03(s,1H),7.73(d,J=8.4Hz,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),6.15-6.58(m,3H),5.76-5.82(m,1H),4.32(brd,J=7.7Hz,1H),3.92-4.02(m,4H),3.86(brt,J=6.7Hz,2H),3.59(s,3H),2.89(s,2H),2.28(t,J=7.1Hz,2H),2.16(s,3H),1.30(d,J=4.4Hz,6H).
実施例30-1:2-(2-((2E)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル
Figure 2023545545000365
工程1:(E)-2-(2-(4-ヒドロキシブタ-2-エノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル
トリフルオロ酢酸(3.06g、2mL、26.8mmol)を、tert-ブチル6-(3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.20g、1.965mmol、実施例13、工程3)のDCM(20mL)中攪拌混合物に0℃で添加した。反応混合物を0℃で9時間攪拌し、真空中で濃縮すると、粗7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリルが得られ、これをそのまま使用した。粗7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル、(E)-4-ヒドロキシブタ-2-エン酸(0.360g、3.52mmol、Key Organics Ltd)、HATU(1.489g、3.92mmol)及びDIPEA(1.710mL、9.79mmol)をDMF(8mL)中で混合した。反応混合物を室温で20時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、飽和NHCl水溶液(75mL)で洗浄した。有機層を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ヘプタン中0~75%(3:1)EtOAc:EtOH)により、(E)-2-(2-(4-ヒドロキシブタ-2-エノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(330mg、収率28.3%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.73(d,J=8.57Hz,1H),7.58(s,1H),7.43(d,J=8.36Hz,1H),6.74(dt,J=15.26,3.87Hz,1H),6.09-6.15(m,1H),5.85-5.91(m,1H),5.02(t,J=5.33Hz,1H),4.24(brd,J=8.36Hz,1H),4.09-4.16(m,3H),3.81-3.97(m,5H),3.67-3.81(m,3H),2.59(s,2H),2.36-2.48(m,1H),2.15-2.22(m,2H),2.13(s,3H),1.91-2.08(m,4H),1.70-1.83(m,1H),1.55-1.63(m,2H),1.38(q,J=6.62Hz,2H),0.94(s,6H).m/z(ESI):595.3[M+H]
工程2:(E)-2-(2-(4-(ジフルオロメトキシ)ブタ-2-エノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル
トリメチル(ブロモジフルオロメチル)シラン(102mg、0.504mmol、Combi-Blocks)を、DCM(1mL)及び水(0.3mL)中の(E)-2-(2-(4-ヒドロキシブタ-2-エノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(100mg、0.168mmol)及びKOH(75mg、1.345mmol)の撹拌混合物に加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。更なるトリメチル(ブロモジフルオロメチル)シラン(102mg、0.504mmol、Combi-Blocks)を添加し、反応混合物を更に3時間撹拌した。反応混合物をDCM(15mL)及び水(10mL)で希釈した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ヘプタン中0~50%(3:1)EtOAc:EtOH)により、(E)-2-(2-(4-(ジフルオロメトキシ)ブタ-2-エノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(18mg、収率16.60%)をオフホワイト色固体として得た。m/z(ESI):645.3[M+H]
工程3:2-(2-((2E)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル
トリフルオロ酢酸(0.1mL、1.342mmol)を、(E)-2-(2-(4-(ジフルオロメトキシ)ブタ-2-エノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(18mg、0.028mmol)のDCM(0.4mL)中撹拌混合物に室温で2時間加えた。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ヘプタン中0~70%(3:1)EtOAc:EtOH)により、(E)-2-(2-(4-(ジフルオロメトキシ)ブタ-2-エノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(10mg、収率63.9%)を白色固体として得た。H NMR(500MHz,DMSO-d)δppm13.15(s,1H),7.50-7.56(m,2H),7.35(d,J=8.69Hz,1H),6.66(dt,J=15.41,4.69Hz,1H),6.74(t,J=75.40Hz,1H),6.20(dd,J=15.44,0.91Hz,1H),4.57(dd,J=4.67,1.69Hz,2H),4.27(d,J=8.43Hz,1H),4.16(brd,J=7.91Hz,1H),3.97(brd,J=10.10Hz,1H),3.81-3.92(m,3H),3.74(brt,J=6.94Hz,2H),2.59(s,2H),2.14-2.23(m,2H),2.12(d,J=1.56Hz,3H),1.92-2.04(m,2H),1.38(brt,J=6.88Hz,2H),0.92-0.97(m,6H).m/z(ESI):561.3[M+H]
実施例31-1:1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
Figure 2023545545000366
工程1:tert-ブチル6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)クロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(8-ブロモ-7-クロロクロマン-6-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(121mg、0.264mmol、実施例2-103、工程1)、[5-メチル-1-(オキサン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル]ボロン酸(206mg、0.793mmol、Ambeed)、SPhos Pd G3(22.87mg、0.026mmol)及びKPO(281mg、1.322mmol)を、N雰囲気下、密閉バイアル内で1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.1mL)中で混合した。反応混合物を100℃で1時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(40mL)と水(30mL)とに分配した。有機層を分離し、ブライン(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ヘプタン中0~25%(3:1)EtOAc:EtOH)により、tert-ブチル6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)クロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(125mg、0.211mmol、収率80%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):593.2[M+H]
工程2:1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)クロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン
トリフルオロ酢酸(383mg、0.25mL、3.35mmol)を、tert-ブチル6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)クロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(125mg、0.211mmol)のDCM(1mL)中攪拌混合物に0℃で添加した。反応混合物を0℃で6時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、粗4-(7-クロロ-6-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)クロマン-8-イル)-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾールを得て、これをそのまま使用した。塩化アクリロイル(10.32μL、0.127mmol、Sigma-Aldrich)を、DIPEA(0.092mL、0.527mmol、Sigma-Aldrich)及び粗4-(7-クロロ-6-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)クロマン-8-イル)-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(52mg、0.105mmol)のDCM(1mL)中攪拌混合物に0℃で添加した。反応混合物を0℃で15分間攪拌した。反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、飽和NHCl水溶液(15mL)で洗浄した。有機層を分離し、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、粗1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)クロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オンを得、これをそのまま使用した。m/z(ESI):547.3[M+H]
工程3:1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.71mmol)を、粗1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)クロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(58mg、0.106mmol)のDCM(0.5mL)中撹拌混合物に室温で添加した。反応混合物を室温で3.5時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、ヘプタン中0~100%(3:1)EtOAc:EtOH)により、ヘプタン中のEtOH)により、1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)クロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オン(38mg、収率77%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm12.87(s,1H),7.37-7.43(m,2H),7.26(d,J=8.36Hz,1H),6.89(s,1H),6.31(dd,J=17.04,10.35Hz,1H),6.10(dd,J=17.04,2.19Hz,1H),5.66(dd,J=10.24,2.30Hz,1H),4.20-4.26(m,1H),4.15-4.20(m,1H),3.86-3.97(m,4H),3.37-3.44(m,2H),3.28(s,2H),2.81(t,J=6.58Hz,2H),2.15(brt,J=7.00Hz,2H),2.07(s,3H),1.83-1.90(m,2H).m/z(ESI):463.2[M+H]
実施例32-1:(2E)-1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテン-1-オン
Figure 2023545545000367
方法13、工程5の工程2の第2部分を置き換え実施例31-1と類似した方法で、この工程で(E)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エン酸塩酸塩(Oakwood Chemical)を使用して、(E)-1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)クロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エン-1-オンを合成した。H NMR(400MHz,MeOH-d)δppm7.41-7.45(m,2H),7.32(d,J=8.57Hz,1H),6.95(s,1H),6.80(dt,J=15.36,6.64Hz,1H),6.19(dt,J=15.36,1.41Hz,1H),4.32(d,J=8.99Hz,1H),4.25(d,J=8.78Hz,1H),4.09(d,J=10.45Hz,1H),4.02(d,J=10.66Hz,1H),3.94-3.99(m,2H),3.43-3.48(m,2H),3.27-3.43(m,2H),3.15(dd,J=6.58,1.36Hz,2H),2.86(t,J=6.48Hz,2H),2.28(s,6H),2.24(t,J=7.11Hz,2H),2.14(s,3H),1.92-2.00(m,2H).m/z(ESI):520.3[M+H]
実施例33-1:4-(4-ブロモ-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1-イソキノリニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル及び実施例33-2:7,7-ジメチル-4-(3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1-イソキノリニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル
Figure 2023545545000368
工程1:(3-メトキシ-1-イソキノリル)メタノール
3-メトキシイソキノリン-1-カルボン酸(3g、14.76mmol、Shanghai Haohong Pharmaceutical Co.,Ltd.)及びTEA(2.26mL、16.24mmol)のTHF(30mL)中溶液に、カルボノクロリド酸イソブチル(2.13mL、16.24mmol)を-10℃で添加した。混合物を-10℃で0.5時間攪拌した。次いで、THF(0.5mL)中のNaBH(1.68g、44.29mmol)を混合物に-10℃で添加し、15℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を0℃でHO(15mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、(3-メトキシ-1-イソキノリル)メタノール(3g、粗製)を黄色固体として得た。m/z(ESI):190.1[M+H]
工程2:3-メトキシイソキノリン-1-カルバルデヒド
(3-メトキシ-1-イソキノリル)メタノール(1g、5.29mmol)のDCM(10mL)中溶液に、MnO(1.38g、15.86mmol)を添加した。混合物を40℃で8時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、0~100%石油エーテル/EtOAc)によって精製して、3-メトキシイソキノリン-1-カルバルデヒド(595mg、収率59.37%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm10.34(s,1H),9.21(d,J=8.80Hz,1H),7.78(d,J=8.40Hz,1H),7.62-7.66(m,1H),7.52-7.56(m,1H),7.31(s,1H),4.14(s,3H).
工程3:2-ヒドロキシ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-4a,5,6,8テトラヒドロ-4H-キノリン-3-カルボニトリル
3,3-ジメチルシクロヘキサノン(640.44mg、5.07mmol、Bide Pharmatech)のt-BuOH(20mL)中溶液に、NHOAc(3.13g、40.60mmol)及び4Å MS(100mg)を15℃で加えた。混合物を15℃で0.5時間攪拌した。3-メトキシイソキノリン-1-カルバルデヒド(950mg、5.07mmol)及びエチル2-シアノアセテート(0.541mL、5.07mmol)を混合物に15℃で添加した。混合物を60℃で2時間攪拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、2-ヒドロキシ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-4a,5,6,8-テトラヒドロ-4H-キノリン-3-カルボニトリル(1.8g、粗製)を橙色固体として得た。m/z(ESI):362.2[M+H]
工程4:2-ヒドロキシ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-3-カルボニトリル
2-ヒドロキシ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-4a,5,6,8-テトラヒドロ-4H-キノリン-3-カルボニトリル(1.8g、4.98mmol)及びMnO(4.33g、49.80mmol)のDCE(20mL)中混合物を脱気し、N(3回)でパージし、混合物を60℃で8時間撹拌し、大気に開放した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~0/1)によって精製して、2-ヒドロキシ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-3-カルボニトリル(670mg、収率37.43%)を橙色固体として得た。m/z(ESI):360.2[M+H]
工程5:[3-シアノ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル]トリフルオロメタンスルホネート
2-ヒドロキシ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-3-カルボニトリル(490mg、1.36mmol)のDCM(10mL)中溶液に、ピリジン(330.11uL、4.09mmol)及びTfO(449.87uL、2.73mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間攪拌した。反応混合物を15℃でHO(5mL)の添加によってクエンチし、DCM(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、[3-シアノ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル]トリフルオロメタンスルホネート(670mg、粗)を黄色固体として得た。m/z(ESI):492.0[M+H]
工程6:tert-ブチル7-[3-シアノ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
[3-シアノ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル]トリフルオロメタンスルホネート(670mg、1.36mmol)及びDIEA(1.19mL、6.82mmol)のDMA(10mL)中溶液に、tert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(578.79mg、2.73mmol、Labnetwork)を添加した。混合物を80℃で1時間撹拌した。反応混合物を15℃でHO(20mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~0/1)によって精製して、tert-ブチル7-[3-シアノ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(160mg、収率21.20%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):554.4[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.78(d,J=8.40Hz,1H),7.58(t,J=7.20Hz,1H),7.42(d,J=8.40Hz,1H),7.31(t,J=7.20Hz,1H),7.09(s,1H),4.05(s,3H),3.94-3.96(m,4H),3.88-3.90(m,4H),2.68(s,2H),2.26-2.32(m,1H),2.16-2.19(m,2H),2.00-2.02(m,1H),1.46(s,9H),1.38-1.42(m,2H),1.00(d,J=10.40Hz,6H).
工程7:2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-3-カルボニトリル及び4-(4-ブロモ-3-ヒドロキシイソキノリン-1-イル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル
tert-ブチル7-[3-シアノ-4-(3-メトキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-2-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(70mg、126.42μmol)のDCM(1mL)中溶液に、BBr(0.121mL、1.26mmol)を加えた。混合物を40℃で7時間撹拌した。反応混合物を15℃で水(5mL)に添加し、EtOAc(3×3mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-3-カルボニトリル及び4-(4-ブロモ-3-ヒドロキシイソキノリン-1-イル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(55mg)の混合物を黄色固体として得た。
工程8:4-(4-ブロモ-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1-イソキノリニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル及び7,7-ジメチル-4-(3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1-イソキノリニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル
2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-3-カルボニトリル及び4-(4-ブロモ-3-ヒドロキシイソキノリン-1-イル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(55mg)のTHF(2mL)中溶液に、DIPEA(0.130mL、0.750mmol)及び塩化アクリロイル(10μL、0.125mmol)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、水(10mM NHHCO)-ACN]の移動相を用いたXbridge BEH C18カラム(100×30mm、10μm)を用いた分取HPLCにより8分間かけて45~75%の勾配で精製して、4-(3-ヒドロキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-2-(2-プロパ-2-エノイル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-イル)-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-3-カルボニトリル(30mg、粗)を黄色固体として、4-(4-ブロモ-3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1-イソキノリニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル(6mg、実施例33-1)を黄色固体として得た。m/z(ESI):574.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.16(d,J=8.80Hz,1H),7.74(t,J=8.00Hz,1H),7.36-7.45(m,2H)6.35(s,1H)6.16-6.23(m,1H)5.70(d,J=10.00Hz,1H),4.22-4.25(m,1H),4.05-4.15(m,2H),3.98-4.00(m,1H),3.93-3.96(m,2H),3.90-3.92(m,1H),2.67(s,2H),2.22-2.35(m,2H),1.42-1.44(m,3H),1.00(d,J=14.40Hz,6H).4-(3-ヒドロキシ-1-イソキノリル)-7,7-ジメチル-2-(2-プロパ-2-エノイル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-イル)-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン-3-カルボニトリルを分取HPLC(カラム:水Xbridge BEH C18(100×30mm,10μm)、移動相、水(10mM NHHCO)-ACN]を用いて、8分間にわたって40~65%の勾配で更に精製して、7,7-ジメチル-4-(3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1-イソキノリニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル(5mg、実施例33-2)を白色固体として得た。m/z(ESI):494.1[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.84(d,J=7.60Hz,1H),7.62(t,J=6.40Hz,1H),7.31-7.36(m,2H),7.05(s,1H),6.27-6.31(m,1H),6.08-6.13(m,1H),5.65-5.69(m,1H),4.25(t,J=8.00Hz,1H),4.17(d,J=8.00Hz,1H),3.90-3.96(m,1H),3.84-3.88(m,3H),3.72-3.74(m,2H),3.29(s,2H),2.60(s,2H),2.17-2.19(m,2H),1.37(t,J=7.20Hz,2H),0.93(s,6H).
実施例34-1:4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000369
工程1:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(メチルカルバモチオイル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.1g、0.216mmol)及びメチルイソチオシアネート(0.016g、0.216mmol)のTHF(1mL)中溶液を室温で20時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(メチルカルバモチオイル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.09g)を淡黄色油として得、これを更に精製することなく次の工程に使用した。m/z(ESI):537.0(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチルピペリジン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-(メチルカルバモチオイル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.09g、0.17mmol)、ヨウ化メチル(0.031mL、0.503mmol、Spectrochem)のDMF(1.5mL)中溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、tert-ブチル(Z)-6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-((メチルイミノ)(メチルチオ)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.1g)を淡黄色液体として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):551.2(M+H)
工程3:4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル塩酸塩
tert-ブチル(Z)-6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-7-((メチルイミノ)(メチルチオ)メチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.09g、0.16mmol)及び2,2-ジメトキシエタン-1-アミン(0.019g、0.180mmol、Avra)のピリジン(1mL)中溶液を100℃で16時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジオキサン中4M HCl(1.6mL、6.4mmol)に溶解し、2時間加熱還流した。反応混合物を減圧下で濃縮して、4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.085g)を淡橙色液体として得、これを精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):444.2(M+H)
工程4:4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル
4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.075g、0.156mmol)及びDIPEA(0.289mL、1.563mmol)のDCM(5mL)中溶液に、塩化アクリロイル(0.014g、0.156mmol、Symax Ltd.)を-78℃で滴下し、15分間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによって精製して、4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル(0.018g、収率23.15%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.58(m,1H),7.35-7.46(m,3H),6.90(d,J=1.4Hz,1H),6.61(d,J=1.4Hz,1H),6.31(dd,J=17.0,10.3Hz,1H),6.11(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.68(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.27(dd,J=8.7,5.0Hz,1H),4.18(d,J=5.5Hz,3H),3.82-4.00(m,4H),3.75(t,J=6.8Hz,2H),3.46(s,3H),3.17(t,J=6.0Hz,2H),2.38(m,2H),2.20(m,2H).m/z(ESI):498.9(M+H)
実施例35-1:4-(2-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
Figure 2023545545000370
工程1:1-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピペリジン-3-オン
5-ブロモ-4-メチルチアゾール(1.368g、7.68mmol)、1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン(1g、6.98mmol)、CsCO(4.55g、13.97mmol)及びDMF(20mL)を添加し、LCMSが完了を示すまで80℃で撹拌した。反応物を冷却し、水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.5]デカンを得た。m/z(APCI):241.1(M+H).7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン(0.1g、0.416mmol)を、Dowex W50X8(0.1g、0.416mmol)を含むアセトン(10mL)に溶解し、TLCが完了を示すまで60℃で撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピペリジン-3-オンを得て、これを更に精製することなく進めた。
工程2:4-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-2-ヒドロキシ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル
エチル(E)-2-シアノ-3-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)アクリレート(914mg、3.67mmol)、1-(4-メチルチアゾール-5-イル)ピペリジン-3-オン(600mg、3.06mmol)及びNHOAc(2356mg、30.6mmol)をtert-ブタノール(5mL)に溶解し、TLCが出発物質の消費を示すまで100℃で加熱する。溶媒を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、4-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-2-ヒドロキシ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル(220mg)が得られた。m/z(APCI):397.0(M+H
工程3:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
4-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-2-ヒドロキシ-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル(220mg、0.555mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(130mg、0.610mmol)、PyBOP(347mg、0.666mmol)及びDMF(2mL)の混合物に、DIPEA(291μL、1.665mmol)を添加した。LCMSが完了を示すまで、反応混合物を撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを得た。m/z(APCI):590.8(M+H
工程4:4-(2-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル
-78℃のtert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(138mg、0.234mmol)及びDCM(5mL)の溶液に、BBr(1168μL、1.168mmol)を滴下し、反応混合物を室温まで温め、LCMSが完了を示すまで撹拌した。反応混合物を氷浴中で冷却し、MeOH(5mL)を慎重に添加した。反応物を真空中で濃縮して、4-(2-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリルを得た。m/z(APCI):476.8(M+H
工程5:4-(2-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル
4-(2-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチルチアゾール-5-イル)-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル(110mg、0.231mmol)及びDIPEA(0.4mL、2.308mmol)をDCM(5mL)に溶解し、-78℃に冷却した。塩化アクリロイル(19μL、0.231mmol)を添加し、反応混合物を0℃に加温し、LCMSが完了を示すまで撹拌した。反応物を水(1mL)でクエンチし、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、4-(2-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル(19mg、収率15%)を得た。m/z(APCI):530.7(M+H).H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm10.17(s,1H),8.71(s,1H),7.24-7.01(m,2H),6.74(ddd,J=7.8,6.0,1.8Hz,1H),6.31(ddd,J=17.0,10.3,1.9Hz,1H),6.11(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.68(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.21(ddd,J=35.5,8.7,4.6Hz,2H),4.06-3.79(m,5H),3.74(t,J=6.8Hz,2H),3.07(t,J=6.2Hz,2H),2.45-2.34(m,2H),2.27(s,3H),2.20(tt,J=7.0,3.5Hz,2H).
実施例36-1:1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチル-3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
Figure 2023545545000371
工程1:tert-ブチル6-(7-ベンジル-3-メチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(2g、4.14mmol、中間体50)、6-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(1.389g、5.38mmol)、KPO(2.64g、12.42mmol)のTHF(20mL)及び水(4mL)中脱気溶液に、Pd-PEPPSI-IPent(350mg、0.414mmol、Strem)を加え、反応混合物を80℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中60%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(7-ベンジル-3-メチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(2.3g、収率96%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):579.0(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-ベンジル-3-メチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(2.3g、3.97mmol)のTHF(1mL)中溶液に、LiHMDS(THF中4.77mL、4.77mmol、1M)を0℃で添加し、30分間攪拌した。次いで、ヨードメタン(0.745mL、11.92mmol)を反応物に添加し、攪拌を2時間続けた。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl中0~5%MeOHで溶出するRedi-Sep充填済みシリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.8g、収率76%)を淡黄色油として得た。m/z(ESI):593.0(M+H)
工程3:tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシラート(1.8g、3.04mmol)、Pd(OH)(426mg、0.607mmol、炭素上10%、Hindustan platinum)のEtOH(18mL)中溶液を、H下、1気圧で16時間撹拌した。反応混合物を、celite床を通して濾過し、DCM中10%MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.1g、2.188mmol、収率72%)を得て、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):503.0(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-((フェニルスルホニル)メチル)オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.13g、0.259mmol)及び3-((フェニルスルホニル)メチレン)オキセタン(0.072g、0.344mmol、Combi Blocks)のMeOH(2.0mL)中溶液を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、CHCl中0~5%MeOHで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-((フェニルスルホニル)メチル)オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.095g、収率51.5%)を淡黄色半固体として得た。m/z(ESI):713.3(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチルオキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-((フェニルスルホニル)メチル)オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.09g、0.126mmol)、NaHPO(0.179g、1.262mmol)及びNa/Hg合金(0.141g、0.631mmol、Chempure)のMeOH(2.0mL)中溶液を室温で12時間撹拌した。反応混合物を、celite床を通して濾過し、DCMで洗浄した。濾液を水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチルオキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.06g、収率83%)を淡黄色固体として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):573.1(M+H)
工程6:1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチルオキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2l4,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン
tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチルオキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.06g、0.105mmol)のDCM(2mL)中溶液に、0℃でTFA(0.040mL、0.524mmol)を加え、反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルを用いて研和して、1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチルオキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2l4,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン(0.058g、収率97%)を無色ゴム状塊として得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):473.1(M+H)
工程7:1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチル-3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチルオキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2l4,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン(0.05g、0.088mmol)及びTEA(0.037mL、0.263mmol)のDCM(2mL)中溶液に、塩化アクリロイル(8.74mg、0.097mmol、Symax Ltd.)を-78℃で滴下し、15分間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた抽出物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、分取HPLCによって精製して、1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチル-3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン(0.005g、収率11%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.02(s,1H),7.68(d,J=8.1Hz,1H),7.14(d,J=8.3,Hz,1H),6.33(dd,J=17.0,10.3Hz,1H),6.11(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.67(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.50-4.42(m,2H),4.27-4.15(m,4H),3.97-3.85(m,2H),3.70-3.35(m,9H),2.44-2.35(m,2H),2.20-1.90(m,7H),1.82(s,3H),1.34(s,3H).m/z(ESI):527.3(M+H)
実施例36-2:(M)-1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチル-3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン及び実施例36-3:(P)-1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチル-3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
実施例36-1、工程3からのラセミ混合物を、70%液体CO及び30%MeOHの移動相を含むChiralcel OD-Hカラムを使用するSFCによって分離して、tert-ブチル6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートのそれぞれの異性体P及びM異性体を得た。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体をM異性体とし、第2の溶出異性体をP異性体とした。分離した材料を、実施例36-1に記載の合成の残りの部分に進めた。
実施例37-1:4-(2-アミノ-3-メトキシ-6-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000372
工程1:3-メトキシ-6-メチル-2-ニトロベンズアルデヒド
5-メトキシ-2-メチルベンズアルデヒド(5g、33.3mmol、Combi-Blocks)を、硝酸(22.89mL、333mmol)及び硫酸(9.05mL、166mmol)の混合物に0℃で加えた。出発物質が消費されたことをTLCが示したとき、混合物を氷水50mLに注ぎ、DCMで抽出した(3×20mL)。合わせた有機抽出物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥させた後、濃縮して粗3-メトキシ-6-メチル-2-ニトロベンズアルデヒド(3.5g、53.9%)を得た。m/z(APCI):196.0(M+H)
工程2:2-ヒドロキシ-4-(3-メトキシ-6-メチル-2-ニトロフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
3-メトキシ-6-メチル-2-ニトロベンズアルデヒド(500mg、2.56mmol)、2,2-ジメチルテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(657mg、5.12mmol、Combi-Blocks)、エチル2-シアノ-アセテート(435mg、3.84mmol)及びNHOAc(987mg、12.81mmol)のDMSO(5mL)中混合物に、ピロリジン(231μL、2.82mmol)をゆっくり添加した。室温で1時間後、TLCが完了を示すまで反応物を80℃に加熱した。反応物を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2-ヒドロキシ-4-(3-メトキシ-6-メチル-2-ニトロフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(700mg、収率74%)を得た。m/z(APCI):370.3(M+H
工程3:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(3-メトキシ-6-メチル-2-ニトロフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-ヒドロキシ-4-(3-メトキシ-6-メチル-2-ニトロフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(1.5g、4.06mmol)、PyBOP(2.54g、4.87mmol)及びtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.948g、4.47mmol)のDMF(15mL)中混合物に、DIPEA(2.128mL、12.18mmol)を添加した。反応物を、LCMSが完了を示すまで室温で撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(3-メトキシ-6-メチル-2-ニトロフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.2g、収率52%)を得た。m/z(APCI):563.8(M-H+).
工程4:tert-ブチル6-(4-(2-アミノ-3-メトキシ-6-メチルフェニル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(3-メトキシ-6-メチル-2-ニトロフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.2g、2.129mmol)及びTHF(10mL):EtOH(10mL)の溶液に、水(10mL)に溶解したNHCl(0.569g、10.64mmol)を加えた後、鉄(0.594g、10.64mmol)を加えた。LCMSが完了を示すまで、反応混合物を90℃で撹拌した。反応物を水で希釈し、水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濃縮して、tert-ブチル6-(4-(2-アミノ-3-メトキシ-6-メチルフェニル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(650mg、収率57%)を得た。m/z(APCI):534.2(M+H
工程5:4-(2-アミノ-3-メトキシ-6-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
tert-ブチル6-(4-(2-アミノ-3-メトキシ-6-メチルフェニル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(200mg、0.375mmol)及び1,4-ジオキサン(5mL)の0℃溶液に、1,4-ジオキサン中のHCl(0.937mL、3.75mmol)を添加し、反応混合物をLCMSが完了を示すまで室温にした。反応混合物を真空中で濃縮して、4-(2-アミノ-3-メトキシ-6-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(160mg、収率98%)を得た。m/z(APCI):434.5(M+H
工程6:4-(2-アミノ-3-メトキシ-6-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
4-(2-アミノ-3-メトキシ-6-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(160mg、0.369mmol)、EDC(106mg、0.554mmol)及びDMF(5mL)の攪拌溶液に、LCMSが完了を示すまでDIPEA(0.645mL、3.69mmol)及びアクリル酸(25μL、0.369mmol)を分割して添加した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(3×10mL)。合わせた有機層を水で洗浄し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、4-(2-アミノ-3-メトキシ-6-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(29mg、収率16%)を得た。m/z(APCI):488.0(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm6.78(d,J=8.2Hz,1H),6.54(dd,J=8.1,0.9Hz,1H),6.32(dd,J=17.0,10.2Hz,1H),6.11(dd,J=17.0,2.3Hz,1H),5.68(dd,J=10.3,2.3Hz,1H),4.26(d,J=6.3Hz,3H),4.22-4.08(m,2H),4.03-3.94(m,2H),3.94-3.83(m,3H),3.79(s,3H),3.78-3.69(m,2H),2.69(s,2H),2.19(q,J=6.0Hz,2H),1.84(s,3H),1.21(d,J=12.0Hz,6H).
実施例38-1:4-(3-アミノ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000373
工程1:tert-ブチル6-(3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(3-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-ナフタレン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(3-ヒドロキシナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.29g、0.536mmol、実施例13-41、工程3)及びDCM(3mL)の溶液に、ピリジン(0.130mL、1.609mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.109mL、0.644mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間攪拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、DCM(2×50mL)で抽出し、有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶液を濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を石油エーテル中40~50%EtOAcで溶出するシリカゲルで精製して、tert-ブチル6-(3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(3-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ナフタレン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.3g、収率83%)を淡黄色ゴム状液体として得た。m/z(ESI):672.8(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.34(d,J=2.6Hz,1H),8.22(d,J=8.1Hz,1H),7.71-7.75(m,2H),7.64-7.68(m,1H),7.48(d,J=8.6Hz,1H),4.15(d,J=15.3Hz,1H),3.87(d,J=12.5Hz,5H),3.84-3.69(m,5H),2.75(d,J=3.1Hz,2H),2.16(t,J=6.9Hz,2H),1.39(s,9H),1.21(d,J=10.0Hz,6H).
工程2:tert-ブチル6-(4-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ナフタレン-1-イル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(3-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ナフタレン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.75g、1.115mmol)の1,4-ジオキサン(14mL)中攪拌溶液に、tert-ブチルカルバメート(0.196g、1.672mmol)、続いてCsCO(0.726g、2.230mmol)を添加した。反応塊をNで2分間パージした。キサントホス(0.065g、0.111mmol)及びPd(dba)(0.102g、0.111mmol)を添加し、反応物を再びNで2分間パージし、16時間80℃に加熱した。反応は密閉管中で行った。反応物を氷冷水で希釈し、DCM(2×75mL)で抽出し、有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を石油エーテル中20~30%EtOAcで溶出するシリカゲルで精製して、tert-ブチル6-(4-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-ナフタレン-1-イル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.45g、収率63.1%)を淡黄色ゴム状液体として得た。m/z(ESI):639.9(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.72(s,1H),8.20(s,1H),7.89(d,J=8.2Hz,1H),7.49-7.53(m,1H),7.41(d,J=2.1Hz,1H),7.34-7.38(m,1H),7.26-7.22(m,1H),4.18-4.08(m,1H),3.88-3.71(m,8H),3.17(d,J=5.3Hz,1H),2.75(s,2H),2.20-2.11(m,2H),1.52(s,9H),1.39(s,9H),1.20(d,J=7.2Hz,6H).
工程3:4-(3-アミノナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル塩酸塩
tert-ブチル6-(4-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ナフタレン-1-イル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.38g、0.594mmol)のDCM(3mL)中溶液に、0℃でHCl(ジオキサン中4M、3mL、12.00mmol)を加えた。反応物を室温で1時間攪拌した。1時間後、出発物質を消費した。反応物を真空中で濃縮し、トルエン(2×)と共蒸発させた後、ジエチルエーテルを用いて研和すると、4-(3-アミノナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル塩酸塩(0.25g、収率82%)が黄色固体として得られた。
工程4:2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-アミノナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
4-(3-((l2-クロラネイル)アミノ)ナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリルHCl(0.25g、0.489mmol)のDMF(1mL)中攪拌溶液に、DIPEA(0.427mL、2.444mmol)、EDC(0.141g、0.733mmol)及びアクリル酸(0.035g、0.489mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で4時間攪拌した。反応物を氷冷水で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-アミノナフタレン-1-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(0.015g、収率6.22%)がオフホワイト固体として得られた。m/z(ESI):494.0(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.61(d,J=8.3Hz,1H),7.30-7.34(m,1H),7.07(d,J=6.4Hz,2H),6.93(d,J=2.2Hz,1H),6.81(d,J=2.2Hz,1H),6.30-6.35(m,1H),6.11(dd,J=17.0,2.4Hz,1H),5.68(dd,J=10.2,2.3Hz,1H),5.56(s,2H),4.28(dd,J=8.6,5.2Hz,1H),4.20-4.11(m,2H),4.02-3.86(m,5H),3.76(t,J=6.8Hz,2H),2.74(d,J=2.9Hz,2H),2.17-2.22(m,2H),1.20(d,J=4.2Hz,6H).
中間体の合成
中間体1:2,4-ジヒドロキシ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000374
工程1:2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート
雰囲気下のTHF(55mL)中のNaH(75重量%、8.91g、279mmol)の撹拌懸濁液に、ジエチルカーボネート(26.30g、22.3mmol)を添加した。混合物を還流させた後、調製した3-メチルシクロヘキサン-1-オン(10.0g、8.92mmol、Adamas)のTHF(20mL)溶液1/3を滴下し、引き続いて触媒量のKH(35重量%、600mg、5.24mmol)を添加した。残りの3-メチルシクロヘキサン-1-オンのTHF溶液を滴下し、混合物を30分間還流した。反応混合物を氷浴で冷却し、3MのAcOH水溶液(35mL)でクエンチした。混合物を飽和NaCl水溶液(120mL)で希釈し、MTBE(3×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、シクロヘキサン中5%MTBE)により、エチル2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレートを無色油状物として得た(8.6g、52.1mmol、収率58%)。m/z(ESI):185.2(M+H)
工程2:エチル2-アミノ-4-メチルシクロヘキサ-1-エン-1-カルボキシレート
酢酸アンモニウム(10.87g、141mmol)及びエチル2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート(9.6g、56.4mmol)をMeOH(100mL)中で混合した。反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液(2×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。溶液を濾過し、真空中で濃縮して、粗製の材料を得た。得られた残渣をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、PE中50~60%EtOAc)によって精製して、エチル2-アミノ-4-メチルシクロヘキサ-1-エン-1-カルボキシレート(8.25g、38.7mmol、収率69%)を白色固体として得た。m/z(ESI):184.1(M+H)
工程3:エチル2-(2-シアノアセトアミド)-4-メチルシクロヘキサ-1-エン-1-カルボキシレート
エチル2-アミノ-4-メチルシクロヘキサ-1-エン-1-カルボキシレート(8.4g、45.8mmol)、2-シアノ酢酸(5.85g、68.8mmol)及び2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスフィナン2,4,6-トリオキシド(14.59g、45.8mmol)をTHF(100mL)中で混合した。反応混合物を60℃で6時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液(2×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルプラグ上に吸収させ、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、PE中20~30%EtOAc)によって精製すると、エチル2-(2-シアノアセトアミド)-4-メチルシクロヘキサ-1-エン-1-カルボキシレート(7.7g、30.8mmol、収率67%)が黄色油として得られた。m/z(ESI):251.1(M+H)
代替工程3(中間体4、5及び6について):メチル2-(2-シアノアセトアミド)-3-フルオロベンゾエート
メチル2-アミノ-3-フルオロベンゾアート(2.0g、11.82mmol)、DIPEA(6.20mL、35.5mmol)及びTHF(6mL)の0℃溶液に、2-シアノアセチルクロリド(1.59g、15.37mmol)を滴下した。完了したら、反応溶液を水及びEtOAcで希釈した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(PE/EtOAc、99/1~3/2)によって精製して、メチル2-(2-シアノアセトアミド)-3-フルオロベンゾアート(800mg、収率29%)を得た。
工程4:2,4-ジヒドロキシ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル
エチル2-(2-シアノアセトアミド)-4-メチルシクロヘキサ-1-エン-1-カルボキシレート(7.7g、30.8mmol)及びLHMDS(THF中36.9mL、36.9mmol、1M)をTHF(80mL)中で混合した。反応混合物を-60℃で4時間攪拌した。反応混合物を室温に加温し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(2×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、クロマトグラフィー(シリカゲル、PE中50~60%EtOAc)により精製して、2,4-ジヒドロキシ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(5.8g、収率92%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):205.1(M+H)
工程5:2,4-ジヒドロキシ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル
2,4-ジヒドロキシ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(5.8g、28.4mmol)及びPOCl(13.23mL、142mmol)を1,4-ジオキサン(50mL)中で混合した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物を冷却し、氷水に注ぎ入れた。得られた水性混合物をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液(2×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、PE中50~60%EtOAc)により精製して、2,4-ジクロロ-7-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル(4.75g、19.7mmol、収率69%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):241.1(M+H)
Figure 2023545545000375
Figure 2023545545000376
中間体8:6-ブロモ-8-ヨード-2-フェニルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
Figure 2023545545000377
工程1:6-ブロモ-8-ヨード-2-フェニルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
ガラス製のマイクロ波反応容器に、PEG400(3mL)中の2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル(0.30g、0.926mmol)及び2-ブロモ-1-フェニルエタン-1-オン(0.369g、1.852mmol、Adamas)及びNaHCO(0.156g、1.852mmol、Acros)を入れた。反応混合物を撹拌し、開始剤マイクロ波反応器中、120℃で2時間加熱した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機抽出物を水(1×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸収させ、ヘキサン中50~80%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、6-ブロモ-8-ヨード-2-フェニルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル(55mg、収率14%)を黄褐色固体として得た。m/z ESI:422(M+H)
中間体9:2,4-ジクロロ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
Figure 2023545545000378
工程1:エチル3-メチル-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート
エチル2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシラート(20.0g、117mmol、ADAMAS)のTHF(300mL)中混合物を0℃で撹拌し、LDA(117mL、THF中2.0M)の溶液を滴下した。混合物を0.5時間撹拌した。ヨウ化メチル(16.7g、117.6mmol)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。NHClの飽和水溶液を添加し、混合物をEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、粗エチル3-メチル-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート(21.0g、収率97%)を黄色油状物として得、これを更に精製せずに次の工程で使用した。
工程2:8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン
RBFに、エチル3-メチル-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート(21.0g、114mmol)及び尿素(10.26g、171mmol)、ナトリウムメトキシド(6.32g、171mmol)及びEtOH(150mL)を加えた。反応混合物を80℃で16時間攪拌した。溶液を真空中で濃縮して粗生成物を得た。残渣をDCM(100mL)に懸濁し、混合物を濾過し、固体をDCM(50mL×3)で洗浄し、乾燥させると、8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン(10.0g、収率48%)が褐色固体として得られた。m/z(ESI):181.0(M+H)
工程3:2,4-ジクロロ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン
8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン(7.8g、43.3mmol)及びPOCl(80mL)の混合物を100℃に加熱し、16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、残渣を0℃のNaHCOの飽和溶液でpH=8~9に調整した。混合物をDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=20:1)によって精製して、2,4-ジクロロ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン(3.0g、収率32%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):217.1(M+H)H NMR:(400MHz,CDCl)δppm2.98-2.93(m,1H),2.73(t,J=6.0Hz,2H),2.03-1.91(m,2H),1.82-1.77(m,1H),1.66-1.59(m,1H),1.37(d,J=7.2Hz,3H).
Figure 2023545545000379
代替工程1(中間体10及び中間体12について):メチル4,4-ジメチル-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート
Figure 2023545545000380
工程1:メチル4,4-ジメチル-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート
3,3-ジメチルシクロヘキサン-1-オン(25.0g、198mmol、Combi-Blocks)及びジメチルカーボネート(44.6g、495mmol)の0℃のTHF(250mL)中溶液に、NaH(19.81g、495mmol)を分割して添加し、室温に加温した。次いで、反応物を16時間加熱還流した。反応物を氷冷飽和NHCl水溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、メチル4,4-ジメチル-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート(36.5g、収率100%)を淡黄色液体として得、これを精製せずに次の工程で使用した。m/z(ESI):185.1(M+H)
中間体13:2,4-ジクロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-6H-ピリミド[5,4-b][1,4]オキサジン
Figure 2023545545000381
工程1:2-((2,6-ジクロロ-5-メトキシピリミジン-4-イル)(メチル)アミノ)エタン-1-オール
2,4,6-トリクロロ-5-メトキシピリミジン(4.5g、21.08mmol、Sozhou Sibian)のEtOH(75mL)溶液に、EtN(7.35mL、52.7mmol)及び2-(メチルアミノ)エタン-1-オール(1.900g、25.3mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中25~35%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(100g)で精製して、2-((2,6-ジクロロ-5-メトキシピリミジン-4-イル)(メチル)アミノ)エタン-1-オール(5.2g、収率98%)を透明な粘性油として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm4.82(t,J=5.4Hz,1H),3.72(t,J=5.7Hz,2H),3.69(s,3H),3.60(q,J=5.6Hz,2H),3.22(s,3H).m/z(ESI):252.0(M+H)
工程2:2,4-ジクロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-6H-ピリミド[5,4-b][1,4]オキサジン
2-((2,6-ジクロロ-5-メトキシピリミジン-4-イル)(メチル)アミノ)エタン-1-オール(3.0g、11.90mmol)及びLiCl(1.412g、33.32mmol、Avra)のDMF(28mL)中溶液に、マイクロ波を160℃で5時間照射した。反応混合物を砕氷に注いだ。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、2,4-ジクロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-6H-ピリミド[5,4-b][1,4]オキサジンを淡黄色固体として得た(1.48g、収率56%)。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm4.29(dd,J=5.1,4.1Hz,2H),3.57-3.64(m,2H),3.10(s,3H).m/z(ESI):219.9(M+H)
中間体14:2,4-ジクロロ-7,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,2-d]ピリミジン
Figure 2023545545000382
工程1:エチル2-ジアゾ-6-ヒドロキシ-3-オキソヘキサノエート
2-ジアゾ酢酸エチル(6.75mL、63.9mmol、TCI)、ジヒドロフラン-2(3H)-オン(4.42mL、58.1mmol、Chempure)及びTHF(75mL)の-78℃溶液に、新たに調製したLDA溶液(65.8mL、99mmol、THF中1.5M)を滴下した。溶液を-78℃で30分間攪拌した後、AcOH(21.94mL、383mmol)を反応混合物に-78℃で滴加した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、PE中20~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、2-ジアゾ-6-ヒドロキシ-3-オキソヘキサン酸エチル(2.0g、収率17%)を褐色液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm4.14-4.53(m,2H),3.70(t,J=6.1Hz,2H),3.00(t,J=7.0Hz,2H),1.94(m,2H),1.27-1.45(m,3H).
工程2:エチル3-オキソテトラヒドロ-2H-ピラン-2-カルボキシレート
ロジウム(II)アセテート二量体(0.088g、0.200mmol)のトルエン(30mL)中懸濁液に、エチル2-ジアゾ-6-ヒドロキシ-3-オキソヘキサノエート(2.0g、9.99mmol)のトルエン(30mL)中溶液を90℃で90分間かけて加えた。次いで、混合物を90℃で30分間撹拌した後、減圧下で濃縮し、残渣を、Redi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製し、PE中10%EtOAcの勾配で溶出して、エチル3-オキソテトラヒドロ-2H-ピラン-2-カルボキシレート(700mg、収率41%)を淡黄色液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm4.18-4.48(m,2H),3.78-4.04(m,2H),2.40(t,J=6.7Hz,2H),1.87-2.01(m,2H),1.13-1.51(m,3H).
工程3:7,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジオール
エチル3-オキソテトラヒドロ-2H-ピラン-2-カルボキシレート(5.0g、29.0mmol)のEtOH(50mL)中溶液に、尿素(1.74g、29.0mmol、Avra)及びナトリウムエトキシド(14.52mL、43.6mmol、EtOH中21%溶液、Symax)を添加し、反応混合物を80℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、HO中0~10%MeCNの勾配で溶出する逆相カラムクロマトグラフィーによって精製して、7,8-ジヒドロ-1H-ピラノ[3,2-d]ピリミジン-2,4(3H,6H)-ジオン(4.7g、収率96%)を淡褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DO)δppm3.81-3.50(m,2H),2.20-2.24(m,2H),1.65-1.71(m,2H).m/z(ESI):169.1(M+H)
工程4:2,4-ジクロロ-7,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,2-d]ピリミジン
7,8-ジヒドロ-1H-ピラノ[3,2-d]ピリミジン-2,4(3H,6H)-ジオン(500mg、2.97mmol)及びN,N-ジメチルアニリン(360mg、2.97mmol)のPOCl(10mL、107mmol)中溶液を80℃で16時間加熱した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、PE中25~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、2,4-ジクロロ-7,8-ジヒドロ-6H-ピラノ[3,2-d]ピリミジン(150mg、収率25%)を淡黄色液体として得た。m/z(ESI):206.9(M+H)
中間体15:4-クロロ-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン
Figure 2023545545000383
工程1:tert-ブチル1,2,3-オキサチアジナン-3-カルボキシレート2-オキシド
tert-ブチル(3-ヒドロキシプロピル)カルバメート(15.0g、86mmol、Combi-Blocks)のDCM(400mL)中攪拌溶液にイミダゾール(29.1g、428mmol)及びEtN(52.5mL、377mmol)を-60℃で添加した。得られた懸濁液を5分間攪拌した後、塩化チオニル(13.7mL、188mmol)を-60℃で30分間かけて滴下した。反応混合物を同じ温度で4時間、その後室温で16時間攪拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、DCMで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、tert-ブチル1,2,3-オキサチアジナン-3-カルボキシレート2-オキシド(18.5g、収率98%)を淡黄色液体として得、これを精製せずに次の工程にもっていった。
工程2:tert-ブチル1,2,3-オキサチアジナン-3-カルボキシレート2,2-ジオキシド
tert-ブチル1,2,3-オキサチアジナン-3-カルボキシレート2-オキシド(18.5g、84mmol)のMeCN(185mL)及び水(92.5mL)中攪拌懸濁液に、塩化ルテニウム(III)水和物(0.094g、0.418mmol、Chempure)、引き続いてNaIO(22.35g、105mmol、Chempure)を-10℃で5分間にわたって少しずつ添加した。反応混合物を室温までゆっくり昇温させ、3時間攪拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOで抽出した。有機抽出物をブライン溶液で洗浄し、分離し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルで精製し、ヘキサン中15~20%EtOAcで溶出して、tert-ブチル1,2,3-オキサチアジナン-3-カルボキシレート2,2-ジオキシド(14.5g、収率73%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm4.69(t,J=6.0Hz,2H),3.99-4.07(m,2H),2.11(m,2H),1.55(s,9H).
工程3:tert-ブチル(3-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)プロピル)カルバマート
4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン(8.0g、41.0mmol)のTHF(150mL)中攪拌溶液に、2,2,6,6-テトラメチルピペリジニルマグネシウムクロリドリチウムクロリド錯体溶液(82mL、82mmol、Symax Ltd.)を室温で添加し、30分間攪拌した。次いで、tert-ブチル1,2,3-オキサチアジナン-3-カルボキシレート2,2-ジオキシド(14.4g、60.7mmol)を少しずつ添加した。反応物を5時間撹拌した後、1Nクエン酸溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、tert-ブチル(3-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)プロピル)カルバメート(18.0g、収率90%)を黄色固体として得、これを精製せずに次の工程にもっていった。m/z(ESI):296.0(M-tブチル)
工程4:3-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)プロパン-1-アミン
tert-ブチル(3-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)プロピル)カルバメート(18.0g、37.0mmol)のDCM(80mL)中溶液にTFA(80mL、1038mmol)を0℃で滴下した。得られた反応物を室温で3時間攪拌した後、減圧下で濃縮し、トルエンを用いて研和すると、3-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)プロパン-1-アミン(9.2g、収率98%)が褐色粘性液体として得られ、これを精製することなく次の工程に直接もっていった。
工程5:4-クロロ-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン
3-(4,6-ジクロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-イル)プロパン-1-アミン(9.2g、36.5mmol)のMeCN(460mL)中溶液に、EtN(25.4mL、182mmol)を0℃で滴下した。得られた混合物を80℃で16時間攪拌した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を石油エーテル中15~20%EtOAcで溶出するシリカゲルで精製して、4-クロロ-2-(メチルチオ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン(5.0g、収率64%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.89(s,1H),3.20-3.28(m,2H),2.57(t,J=6.3Hz,2H),2.38(s,3H),1.73-1.83(m,2H).m/z(ESI):216.1(M+H)
中間体16:2,4-ジクロロ-7-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン
Figure 2023545545000384
工程1:7-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジオール
3-アミノ-5-メチルピコリノニトリル(10.0g、75.0mmol、Arbor)のDMF(100mL)中脱気溶液に、DBU(11.32mL、75mmol、Spectrochem)を室温で添加した。反応混合物をCO雰囲気下、105℃で5時間及び室温で12時間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、1.5N HClで酸性化した。沈殿した固体を濾過し、EtOAcで洗浄し、真空下で乾燥させると、7-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジオール(7.6g、収率57%)が灰白色固体として得られ、これを精製することなく次の工程にもっていった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm11.40(s,1H),11.17(s,1H),8.30(s,1H),7.33(s,1H),2.37(s,3H).m/z(ESI):178.0(M+H)
工程2:2,4-ジクロロ-7-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン
7-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-2,4-ジオール(4.0g、22.58mmol)のPOCl(40.0mL、429mmol)中溶液に、PCl(18.81g、90mmol)を添加し、反応混合物を135℃で15時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をDCMで希釈した。次いで、得られた溶液に氷冷水を添加し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン中30~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(120g)で精製して、2,4-ジクロロ-7-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン(1.7g、収率35%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.07(d,J=1.6Hz,1H),8.27(d,J=1.6Hz,1H),2.61(s,3H).m/z(ESI):215.9(M+H)
中間体17:6-ブロモ-8-ヨードイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
Figure 2023545545000385
工程1:2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル
AcOH(10mL)に溶解した2-アミノ-5-ブロモイソニコチノニトリル(1.0g、6.54mmol)の混合物に、TFA(1mL、13.02mmol)及びNIS(1.47g、7.189mmol)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。完了したら、混合物を0℃に冷却し、濾過して、2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル(1.1g、3.94mmol、収率60%)を緑色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm:δ8.25(s,1H),6.89(s,2H).m/z(ESI):324.0(M+H)
工程2:6-ブロモ-8-ヨードイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル(1.1g、3.94mmol)のAcOH(10mL)及びTFA(1mL)中溶液に、2-ブロモ-1,1-ジメトキシエタン(1.33g、7.88mmol)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。完了したら、混合物を0℃に冷却し、濾過して6-ブロモ-8-ヨードイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル(800mg、収率58%)を緑色固体として得、これをそのまま次の工程で使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm:δ9.19(s,1H),8.29(s,1H),7.97(m,1H).m/z(ESI):348.0(M+H)
中間体18:1-ブロモ-3-クロロ-2-ナフトニトリル
Figure 2023545545000386
工程1:1-ブロモ-3-クロロ-2-ナフトアルデヒド
NCS(1.36g、10.21mmol、ADAMAS)、Pd(OAc)(0.478g、2.127mmol、Aopudishi)、1-ブロモ-2-ナフトアルデヒド(2.0g、8.51mmol、ADAMAS)及び4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)アニリン(0.832g、4.25mmol、ADAMAS)のTFA(2mL)及びDCE(10mL)中溶液を60℃で24時間撹拌した。完了したら、反応物をDCM及び水で希釈した。水相をDCM(50mL×2)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧中で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:PE=1:10、v/v)によって精製して、表題化合物(1.80g、収率78%)を黄色固体として得た。
工程2:(E)-1-ブロモ-3-クロロ-2-ナフトアルデヒドオキシム
ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.696g、10.02mmol)、酢酸ナトリウム(0.882g、13.36mmol)及び1-ブロモ-3-クロロ-2-ナフトアルデヒド(1.8g、6.68mmol)の水(6.0mL)及びMeOH(20mL)中混合物。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、水で希釈した。溶液をDCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、表題化合物(1.50g、収率79%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):285.9(M+H)
工程3:1-ブロモ-3-クロロ-2-ナフトニトリル
(E)-1-ブロモ-3-クロロ-2-ナフトアルデヒドオキシム(1.5g、5.27mmol)及びDMSO(20mL)の溶液に、KCO(1.457g、10.54mmol)及びAcO(1.076g、10.54mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で0.5時間撹拌し、反応物を水で希釈した。溶液をDCM(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ワセリンエーテル=1:5、v/v)によって精製して、(902mg、収率64%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.30-8.27(m,1H),7.95(s,1H),6.82-7.80(m,1H),7.73-7.70(m,2H).
中間体19:6-ブロモ-8-ヨード-3-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
Figure 2023545545000387
工程1:2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル
50mL丸底フラスコに、AcOH(20mL)中2-アミノ-5-ブロモイソニコチノニトリル(2.0g、10.1mmol)及びTFA(2.30g、20.2mmol)を添加した。混合物にNIS(2.50g、11.1mmol)を添加した。反応物を60℃で2.5時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、沈殿を濾別した。濾過後、固体を水(50mL)で希釈し、DCM(1×100mL)で抽出した。有機抽出物を濃縮して、2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル(1.9g、5.87mmol、収率58%)を黄褐色固体として得た。m/z:325.8(M+H)
工程2:6-ブロモ-8-ヨード-3-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
ガラス製のマイクロ波反応容器に、2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル(1.0g、3.09mmol)、TFA(0.605g、6.17mmol)及びAcOH(10mL)を投入した。混合物に2-ブロモ-1,1-ジメトキシプロパン(1.13g、6.17mmol)を添加し、反応混合物を80℃で6時間撹拌した。混合物を0°Cに冷却し、形成された固体を濾過して、6-ブロモ-8-ヨード-3-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル(980mg、2.71mmol、収率88%)を黄褐色固体として得た。m/z:361.9(M+H)
中間体20:4-クロロ-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 2023545545000388
工程1:2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
RBFに、DMSO(39.0mL)中エチル2-シアノアクリレート(4.88g、39.0mmol、Combi-Blocks)、2,2-ジメチルオキサン-4-オン(5.19mL、39.0mmol、PharmaBlock)及び酢酸アンモニウム(15.04g、195mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を80℃に加熱し、週末にわたって大気に開放した。3日後、反応物を飽和NHCl水溶液(30mL)、水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を真空中で濃縮し、EtOAc(約20mL)に再溶解した。所望の生成物がオフホワイトの固体として沈殿し、真空濾過によって回収した。母液を濃縮し、もはや固体が砕けなくなるまで手順を繰り返した。2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(4.2g、収率52.7%)をオフホワイト色固体として得た。m/z(ESI):205.3(M+H)
工程2:3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート
2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(4.2g、20.57mmol)、DIPEA(10.78mL、61.7mmol、Sigma-Aldrich)及びDCM(68.6mL)の0℃溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(DCM中1M、24.68mL、24.68mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。5分後、氷浴を除去し、反応物を室温で撹拌したままにした。15分後、LCMSは、所望のトリフラートへの完全な変換を示した。反応物を濃縮すると、粗3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネートが暗色固体として得られ、これを更に精製することなく次の工程に使用した。m/z(ESI):337.0(M+H)
工程3:4-クロロ-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート
3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(207mg、0.616mmol)、ヘキサクロロエタン(146mg、0.616mmol、Combi-Blocks)及びTHF(5mL)の-78℃溶液に、LDA(THF/ヘキサン中1M、0.923mL、0.923mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。5分後、更なるLDA(0.5mL)を添加した。反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcと水との間で分配した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、真空中で濃縮して、粗4-クロロ-3-シアノ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(265mg、定量的収率)を褐色固体として得た。m/z(ESI):371.1(M+H).材料をそのまま進めた。
中間体21:(6R,8R)-4-クロロ-3-シアノ-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 2023545545000389
この中間体は、(1R)-(+)-ノピノン(Sigma-Aldrich)を用いて、中間体20と同様の様式で合成することができる。
中間体22:2,4-ジクロロ-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン
Figure 2023545545000390
工程1:メチル4-ヒドロキシ-6,6-ジメチル-2,5-ジヒドロピラン-3-カルボキシレート
NaH(36.00g、900.09mmol、60%重量%)のTHF(1L)溶液に、2,2-ジメチルテトラヒドロピラン-4-オン(100g、780.22mmol、Bide Pharmatech)を15℃で加えた。混合物を15℃で0.5時間攪拌し、ジメチルカーボネート(164.21mL、1.95mol)を滴下した。混合物を70℃で0.5時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、新たなスポットが形成されたことを示した。反応混合物を15℃でHO(2L)によってクエンチし、HCl(2M)をpH=4になるまで添加した。混合物をEtOAc(1L×4)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、メチル4-ヒドロキシ-6,6-ジメチル-2,5-ジヒドロピラン-3-カルボキシレート(103g、粗製)を黄色油状物として得、これを更に精製することなく使用した。
工程2:メチル4-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]-6,6-ジメチル-2,5-ジヒドロピラン-3-カルボキシレート
メチル4-ヒドロキシ-6,6-ジメチル-2,5-ジヒドロピラン-3-カルボキシレート(103g、553.16mmol)及び(4-メトキシフェニル)メタンアミン(93.06mL、719.10mmol)のACN(1L)溶液に、0℃でCAN(15.16g、27.66mmol)を添加した。混合物を70℃で6時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して残渣を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=20:1~15:1)によって精製して、メチル4-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]-6,6-ジメチル-2,5-ジヒドロピラン-3-カルボキシレート(100g、収率59.2%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm9.00(s,1H),7.17(d,J=8.80Hz,2H),6.88(d,J=8.40Hz,2H),4.32-4.35(m,4H),3.80(s,3H),3.68(s,3H),2.22(s,2H),1.23(s,6H).
工程3:メチル4-[(4-メトキシフェニル)メチル-プロパノイル-アミノ]-6,6-ジメチル-2,5-ジヒドロピラン-3-カルボキシレート
メチル4-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]-6,6-ジメチル-2,5-ジヒドロピラン-3-カルボキシレート(50g、163.74mmol)のDCM(1L)溶液に、ピリジン(13.22mL、163.74mmol)のDCM(50mL)中溶液及び塩化プロピオニル(15.15mL、163.74mmol)のDCM(50mL)中溶液を0℃で加えた。混合物を15℃で12時間攪拌した。反応混合物をHO(1L)で希釈し、DCM(3×1L)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、残渣が得られ、これをカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル中5~100%EtOAc)によって精製すると、メチル4-[(4-メトキシフェニル)メチル-プロパノイル-アミノ]-6,6-ジメチル-2,5-ジヒドロピラン-3-カルボキシレート(50g、収率66.7%)が黄色油として得られた。m/z(ESI):362.2[M+H]
工程4:1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2,4-ジオン
メチル4-[(4-メトキシフェニル)メチル-プロパノイル-アミノ]-6,6-ジメチル-2,5-ジヒドロピラン-3-カルボキシレート(59g、163.24mmol)-のジオキサン(600mL)中溶液に、0℃でLiHMDS(1M、326.48mL)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をHO(1L)でクエンチし、EtOAc(1L)で抽出した。水相をpH=4になるまでHCl(2M)で処理した。混合物をEtOAc(4×500mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮して、残渣が得られ、これを石油エーテル/EtOAc=10:1(100mL)で洗浄して、1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2,4-ジオン(16g、収率14.88%)を白色固体として得た。m/z(ESI):330.1[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.01(d,J=8.80Hz,2H),6.82(d,J=8.40Hz,2H),5.23(s,2H),4.58(s,2H),3.77(s,3H),2.46(s,2H),2.06(s,3H),1.21(s,6Hs).
工程5:2,4-ジクロロ-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン
POCl(28.21mL、303.59mmol)のジオキサン(100mL)中溶液に、N,N-ジメチルアニリン(11.54mL、91.08mmol)及び1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2,4-ジオン(10g、30.36mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をHO(300mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1:0~50:1)によって精製すると、2,4-ジクロロ-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(4g、15.76mmol、収率51.92%)が白色固体として得られた。m/z(ESI):246.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm4.72(s,2H),2.81(s,2H),2.46(s,3H),1.31(s,6H).
中間体23:(1R,9R)-4,6-ジクロロ-5,10,10-トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン
Figure 2023545545000391
工程1:(1R,5S)-6,6-ジメチルノルピナン-2-オン
オゾンを、(1S,5S)-6,6-ジメチル-2-メチレン-ノルピナン(100g、734.03mmol、Energy Chemical)のMeOH(1010mL)中溶液に-40℃で6時間吹き込んだ。過剰のOをNでパージした後、Fe(NO-9HO(296.55g、734.03mmol)を15℃で混合物に添加し、0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮してMeOHを除去し、次いで、HO(2L)で希釈し、EtOAc(3×1L)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~95/1)により精製して、(1R,5S)-6,6-ジメチルノルピナン-2-オン(140g、粗製)を黄色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm2.48-2.53(m,3H),2.33-2.35(m,1H),2.21-2.22(m,1H),1.95-2.13(m,1H),1.80-1.90(m,1H),1.56(d,J=10.00Hz,1H),1.31(s,3H),0.83(s,3H).
工程2:メチル(1R,5R)-6,6-ジメチル-2-オキソ-ノルピナン-3-カルボキシレート
(1R,5S)-6、6-ジメチルノルピナン-2-オン(50g、361.78mmol)及びジメチルカーボネート(76.14mL、904.45mmol)のTHF(1L)の混合物に、NaH(21.70g、542.67mmol、60重量%)をN下、0℃で分割して添加した。混合物を40℃で6時間撹拌した。反応混合物を0℃においてHO(300mL)でクエンチし、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~95/1)によって精製して、メチル(1R,5R)-6,6-ジメチル-2-オキソ-ノルピナン-3-カルボキシレート(90g、粗製)を黄色オイルとして得た。m/z(ESI):197.2[M+H]
工程3:メチル(1R,5R)-2-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]-6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-3-カルボキシレート
ACN(500mL)中のメチル(1R,5R)-6,6-ジメチル-2-オキソ-ノルピナン-3-カルボキシレート(44g、224.21mmol)及び(4-メトキシフェニル)メタンアミン(37.72mL、291.48mmol)の混合物に、CAN(5.59mL、11.21mmol)をN下、0℃で添加した。混合物を70℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(200mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~20/1)によって精製すると、メチル(1R,5R)-2-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]-6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-3-カルボキシレート(25g、粗製)が黄色油として得られた。m/z(ESI):316.2[M+H]
工程4:メチル(1R,5R)-2-[(4-メトキシフェニル)メチル-プロパノイル-アミノ]-6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-3-カルボキシレート
メチル(1R,5R)-2-[(4-メトキシフェニル)メチルアミノ]-6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-3-カルボキシレート(20g、63.41mmol)、ピリジン(15.35mL、190.23mmol)及びCHCl(300mL)の0℃溶液に、塩化プロパノイル(10.56mL、114.14mmol)を加えた。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、CHCl(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/10~5/1)によって精製して、メチル(1R,5R)-2-[(4-メトキシフェニル)メチル-プロパノイル-アミノ]-6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-3-カルボキシレート(40g、収率64.5%)が黄色油として得られた。m/z(ESI):372.3[M+H]
工程5:(1R,9R)-3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5,10,10-トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)-エン-4,6-ジオン
メチル(1R,5R)-2-[(4-メトキシフェニル)メチル-プロパノイル-アミノ]-6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-3-カルボキシレート(20g、53.84mmol)をジオキサン(200mL)に溶解し、LiHMDS(THF中1M、118.45mL)をN下、0℃で一度に添加した。混合物を100℃で6時間撹拌した。反応混合物を0℃でHO(200mL)の添加によってクエンチし、NaHCO水溶液でpH=7~8に塩基性化した。反応混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、EtOAc中0~100%石油エーテル)によって精製して、(1R,9R)-3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5,10,10-トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)-エン-4,6-ジオン(56g、粗製)が黄色固体として得られた。m/z(ESI):340.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.31(s,1H),7.00(d,J=8.40Hz,2H),6.84(d,J=8.80Hz,2H),4.99-5.36(m,2H),3.70(s,3H),2.98-3.00(m,1H),2.59-2.63(m,1H),2.43-2.46(m,2H),2.15-2.25(m,1H),1.93(s,3H),1.17(s,3H),1.11(d,J=8.80Hz,1H),0.36(s,3H).
工程6:(1R,9R)-4,6-ジクロロ-5,10,10-トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン
(1R,9R)-3-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5,10,10-トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)-エン-4,6-ジオン(10g、29.46mmol)をジオキサン(100mL)及びPOCl(21.90mL、235.69mmol)にN下、25℃で溶解した。次いで、N,N-ジメチルアニリン(22.41mL、176.77mmol)を一度に添加し、混合物を100℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(200mL)でクエンチし、NaHCO水溶液でpH=7~8に塩基性化し、次いで、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~5/1)によって精製して、(1R,9R)-4,6-ジクロロ-5,10,10トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン(50g)を黄色油として得た。m/z(ESI):255.9[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm2.90-2.93(m,1H),2.81(d,J=10.40Hz,2H),2.64-2.68(m,1H),2.40(s,3H),2.33(s,1H),1.36(s,3H),1.20(m,1H),0.62(s,3H).
中間体24:4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン
Figure 2023545545000392
工程1:7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン
2,2-ジメチルテトラヒドロピラン-4-オン(150g、1.17mol、Bide Pharmatech)及びプロパ-2-イン-1-アミン(149.91mL、2.34mol、Titan(Adamas))のEtOH(2L)中溶液に、NaAuClを添加した。2HO(11.64g、29.26mmol、Bide Pharmatech)。混合物を90℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、EtOAc中0~100%石油エーテル)によって精製して、7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(200g)を茶色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.44(d,J=4.40Hz,1H),7.33(d,J=8.00Hz,1H),7.12(t,J=4.40Hz,1H),4.80(s,2H),2.89(s,2H),1.33(s,6H).
工程2:7,7-ジメチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン
7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(61.5g、376.80mmol)及び4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2ジオキサボロラン(76.55g、301.44mmol)のTHF(750mL)中溶液に、4-tert-ブチル-2-(4-tert-ブチル-2-ピリジル)ピリジン(8.09g、30.14mmol)及び[Ir(1,5-COD)(OMe)](9.99g、15.07mmol、Cynthia Tech)を添加した。混合物を70℃で5時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、7,7-ジメチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(70g、粗製)を褐色油状物として得た。m/z(ESI):290.1[M+H]
工程3:3-クロロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン
7,7-ジメチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(120g、414.97mmol)及びMeOH(1L):HO(1L)の溶液に、CuCl.2HO(212.24g、1.24mol)を25℃で添加し、1時間撹拌した。次いで、NCS(55.41g、414.97mmol)を混合物に添加した。混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮してMeOHを除去した。残渣をEtOAc(2L)で希釈し、EtOAc(2×1L)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=100/1~10/1)によって精製して、3-クロロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(24g、121.42mmol、収率29.26%)を無色油として得た。
工程4:3-クロロ-2-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン
3-クロロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(6g、30.36mmol)のACN(180mL)中溶液に、AgF(17.71g、121.42mmol)及び4ÅMSを添加した。混合物を85℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=100/1~5/1)によって精製して、3-クロロ-2-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(15g、粗製)を黄色油として得た。
工程5:4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン
3-クロロ-2-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(7.7g、35.71mmol)のTHF(80mL)中溶液に、n-BuLi(2.5M、28.56mL)を-78℃で滴下し、1時間撹拌し、次いで、THF(80mL)中NBS(12.71g、71.41mmol)を-78℃で滴下した。混合物を-78℃で2時間撹拌した。反応混合物を、NHCl水溶液(500mL)を-78℃で添加することによってクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=100/1~10/1)によって精製して、4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(3.1g、10.52mmol、収率29.48%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ4.69(dd,J=2.0,1.1Hz,2H),2.86-2.71(m,2H),1.33(s,6H).m/z(ESI):293.8(M+H)
中間体25:tert-ブチル7-(3-シアノ-4-ヨード-2-キノリル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000393
工程1:tert-ブチル7-(3-シアノ-2-キノリル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-クロロキノリン-3-カルボニトリル(5g、26.51mmol、Bide Pharmatech)及びtert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(5.63g、26.51mmol、LabNetwork)のDMA(100mL)の溶液に、DIPEA(13.85mL、79.53mmol)を添加した。混合物を120℃で40分間攪拌した。反応混合物をHO(100mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を石油エーテル/EtOAc=10/1(50mL)で洗浄して、tert-ブチル7-(3-シアノ-2-キノリル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(9g、粗製)を黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル7-(3-シアノ-4-ヨード-2-キノリル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
TMP(8.39mL、49.39mmol)のTHF(37mL)中溶液に、n-BuLi(2.5M、19.76mL)を-60℃で加えた。混合物を、tert-ブチル7-(3-シアノ-2-キノリル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(9g、24.70mmol)のTHF(90mL)溶液に-60℃で加えた。混合物を-60℃で0.5時間攪拌した。次いで、THF(90mL)中のI(12.54g、49.39mmol)を混合物に-60℃で添加した。混合物を15℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を15℃でHO(200mL)を添加することによってクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=20/1~3/1)によって精製すると、tert-ブチル7-(3-シアノ-4-ヨード-2-キノリル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(8g、16.32mmol、収率66.1%)が黄色固体として得られた。
中間体26:tert-ブチル7-(4-クロロ-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000394
2,4-ジクロロ-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン(26g、105.63mmol)、tert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(56.06g、264.09mmol、LabNetwork)、KPO(112.11g、528.17mmol)、CuI(4.02g、21.13mmol)及び2,6-ジフルオロアニリノ(オキソ)酢酸(10.62g、52.82mmol、LabNetwork)のDMSO(300mL)中混合物を脱気し、N(3×)でパージした。混合物をN雰囲気下にて100℃で12時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(500mL)でクエンチし、HO(500mL)で希釈し、EtOAc(3×400mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=30:1~5:1)によって精製して、tert-ブチル7-(4-クロロ-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(20g、46.53mmol、収率44.04%、純度98.16%)を白色固体として得た。m/z(ESI):422.1[M+H]
中間体27:tert-ブチル7-[(1R,9R)-6-クロロ-5,10,10-トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000395
(1R,9R)-4,6-ジクロロ-5,10,10-トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン(25g、97.59mmol)、tert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(51.79g、243.98mmol、Labnetwork)、KPO(103.58g、487.96mmol)、CuI(3.72g、19.52mmol)及び2-(2,6-ジフルオロアニリノ)-2-オキソ-酢酸(9.81g、48.80mmol、LabNetwork)のDMSO(500mL)中混合物に、N下、15℃で添加した。混合物を100℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液をHO(200mL)で希釈し、EtOAc(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~5/1)によって精製して、tert-ブチル7-[(1R,9R)-6-クロロ-5,10,10-トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(12.5g、28.36mmol、収率14.53%)を白色油として得た。m/z(ESI):432.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm3.91-3.94(m,2H),3.85-3.87(m,2H),3.57-3.60(m,2H),3.35-3.45(m,2H),2.78-2.81(m,3H),2.57-2.62(m,1H),2.29-2.32(m,1H),2.28(s,3H),2.08-2.10(m,2H),1.45(s,9H),1.40(s,3H),1.24-1.27(m,2H),0.67(s,3H).
中間体28:tert-ブチル7-[3,7,7-トリメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000396
tert-ブチル7-(4-クロロ-3,7,7-トリメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(5g、11.85mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(15.05g、59.25mmol)、PCy Pd G2(699.73mg、1.18mmol、Jiangsu Aikon Biopharmaceutical R&D)、KOAc(3.49g、35.55mmol)のジオキサン(100mL)中混合物を脱気し、N(3×)でパージした。混合物を95℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=30:1から10:1)によって精製した。粗生成物を逆相HPLC(0.1%NH・HO、MeOH)によって再精製して、tert-ブチル7-[3,7,7-トリメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(5.1g、9.941mmol、収率83%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):514.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm4.76(s,2H),3.91(d,J=8.40Hz,2H),3.85(d,J=8.40Hz,2H),3.57(s,2H),3.43-3.47(m,2H),2.69(s,2H),2.28(s,3H),2.07-2.11(m,2H),1.46(s,9H),1.38(s,12H),1.29(s,6H).
中間体29:tert-ブチル7-[(1R,9R)-5,10,10-トリメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000397
tert-ブチル7-[(1R,9R)-6-クロロ-5,10,10-トリメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.5g、3.47mmol)及び4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(4.41g、17.36mmol)のジオキサン(20mL)中混合物に、PCy3 Pd G2(254.07mg、0.347mmol、Jiangsu Aikon Biopharmaceutical R&D)及びKOAc(1.02g、10.42mmol)をN下、20℃で一度に添加した。混合物を110℃で10時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~10/1)によって精製して、tert-ブチル7-[(1R,9R)-5,10,10トリメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(310mg、0.592mmol、収率15.50%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):524.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm3.91-3.94(m,2H),3.84-3.86(m,2H),3.58-3.61(m,2H),3.41-3.42(m,2H),2.76-2.87(m,3H),2.61(s,1H),2.26(m,4H),2.06-2.10(m,2H),1.45(9H,s),1.40(s,12H),1.38(s,3H),1.26-1.29(m,1H),0.68(s,3H).
中間体30:tert-ブチル7-(4-クロロ-3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000398
工程1:3-フルオロ-7,7-ジメチル-3,4,5,8-テトラヒドロ-1H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オン
2,2-ジメチルテトラヒドロピラン-4-オン(20g、156.04mmol、Bide Pharmatech)及びメチル2-フルオロプロパ-2-エノエート(81.21g、780.22mmol、Qinba Chemie)のDMSO(200mL)中溶液に、NHOAc(24.06g、312.09mmol)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応物をブライン(300mL)で希釈し、EtOAc(3×300mL)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1:0~1:1)によって精製すると、3-フルオロ-7,7-ジメチル-3,4,5,8-テトラヒドロ-1H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オン(25g、粗製)が黄色固体として得られた。
工程2:3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロ-1H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オン
3-フルオロ-7,7-ジメチル-3,4,5,8-テトラヒドロ-1H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オン(30g、150.59mmol)のCHCl(300mL)中溶液に、MnO(261.83g、3.01mol)を添加した。混合物を70℃で24時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=30:1~0:1)によって精製すると、3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロ-1H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オン(3g、粗製)が黄色固体として得られた。m/z(ESI):198.1[M+H]
工程3:(3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)トリフルオロメタンスルホネート
3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロ-1H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オン(20g、101.42mmol)のDCM(200mL)中溶液に、ピリジン(24.56mL、304.25mmol)及びTfO(25.10mL、152.13mmol)を0℃で添加した。混合物を20℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(500mL)で希釈し、DCM(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=30:1~5:1)によって精製して、(3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)トリフルオロメタンスルホネート(26g、78.96mmol、収率65.0%)を黄色油状物として得た。m/z(ESI):330.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.33(d,J=8.40Hz,1H),4.80(s,2H),2.82(s,2H),1.33(s,6H).
工程4:tert-ブチル-7-(3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
(3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)トリフルオロメタンスルホネート(13g、39.48mmol)のDMF(100mL)中溶液に、DIPEA(20.63mL、118.44mmol)及びtert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(8.38g、39.48mmol、Labnetwork)を20℃で加えた。混合物を60℃で6時間攪拌した。反応混合物をHO(300mL)で希釈し、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=30:1から1:1)によって精製すると、tert-ブチル-7-(3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(12g、29.43mmol、収率77%、純度96%)が白色固体として得られた。m/z(ESI):392.3[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm6.84(d,J=12.80Hz,1H),4.64(s,2H),3.92-3.94(m,2H),3.85-3.87(m,2H),3.76(s,2H),3.67-3.68(m,2H),2.64(s,2H),2.12(t,J=6.80Hz,2H),1.45(s,9H),1.30(s,6H).
工程5:tert-ブチル7-(4-クロロ-3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
n-BuLi(2.5M、30.65mL)のTHF(80mL)中溶液に、tert-ブチル-7-(3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(12g、30.65mmol)のTHF(30mL)中溶液を-78℃で加えた。混合物を-78℃で1時間撹拌し、次いで、THF(30mL)中の1,1,1,2,2,2-ヘキサクロロエタン(10.42mL、91.96mmol)を-78℃で滴下した。混合物を-78℃で1時間撹拌した。反応混合物をHO(500mL)でクエンチし、EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1:0~20:1)によって精製して、tert-ブチル7-(4-クロロ-3-フルオロ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(7.65g、17.60mmol、収率57.42%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):426.1[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm4.65(s,2H),3.92-3.94(m,2H),3.85-3.87(m,2H),3.76(s,2H)3.68-3.69(m,2H),2.62(s,2H),2.14(t,J=6.80Hz,2H),1.47(s,9H),1.29(s,6H).
中間体31:tert-ブチル7-[(1R,9R)-6-クロロ-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000399
工程1:(1R,5S)-6,6-ジメチルノルピナン-2-オン
中間体23の工程1を参照されたい。
工程2:(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)-エン-4-オン
(1R,5S)-6,6-ジメチルノルピナン-2-オン(79g、571.61mmol)及びメチル2-フルオロプロパ-2-エノエート(178.48g、1.71mol、Qinba Chemie)のDMSO(1L)中混合物に、NHOAc(66.10g、857.58mmol)をN下、25℃で一度に添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(500mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~90/1)によって精製して、(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)-エン-4-オン(28g、133.81mmol、収率11.70%)が黄色固体として得られた。
工程3:(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)、5-ジエン-4-オン
(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)-エン-4-オン(14g、66.90mmol)をTHF(500mL)に溶解し、次いで、LDA(2M、26.76mL)を-78℃で一度に添加し、N下で30分間撹拌した。NBS(14.29g、80.28mmol)を添加し、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を0℃のHO(100mL)でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を石油エーテル/EtOAc=8/1から再結晶して、(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)、5-ジエン-4-オン(24g、115.81mmol、収率86.55%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):208.2[M+H]H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.14(d,J=10.00Hz,1H),2.88-2.91(m,1H),2.65-2.71(m 3H),2.28-2.29(m,1H),1.73(s,1H),1.40(s,3H),0.75(s,3H).
工程4:[(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]トリフルオロメタンスルホネート
(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)、5-ジエン-4-オン(12g、57.90mmol)をDCM(440mL)に溶解し、ピリジン(9.35mL、115.81mmol)をN下、0℃で添加した。TfO(10.51mL、63.69mmol)を添加し、混合物を0℃で0.25時間撹拌した。反応混合物をHO(300mL)で希釈し、DCM(3×120mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、[(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]トリフルオロメタンスルホネート(39g、粗製)を黄色油状物として得た。
工程5:tert-ブチル-7-[(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
[(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]トリフルオロメタンスルホネート(15g、44.21mmol)及びtert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(11.26g、53.05mmol、Labnetwork)を含むDMF(150mL)の混合物に、DIEA(19.25mL、110.52mmol)をN下、25℃で添加した。混合物を80℃で6時間撹拌した。反応混合物をHO(200mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~5/1)によって精製すると、tert-ブチル-7-[(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(15.8g、36.20mmol、収率81.89%)が黄色油として得られた。m/z(ESI):402.3(M+H)
工程6:tert-ブチル7-[(1R,9R)-6-クロロ-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(23.38mL、137.73mmol)及びn-BuLi(2.5M、47.22mL)をN下、-78℃でTHF(100mL)に溶解した。混合物を-40℃で1時間撹拌した。THF(10mL)中tert-ブチル-7-[(1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(15.8g、39.35mmol)を-78℃で添加し、0.5時間攪拌した。次いで、THF(30mL)中の1,1,1,2,2,2-ヘキサクロロエタン(46.58g、196.75mmol、22.29mL)を-78℃で添加した。混合物を-78℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を0℃でHO(300mL)によってクエンチし、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=1/0~5/1)によって精製して、tert-ブチル7-[(1R,9R)-6-クロロ-5-フルオロ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(17.8g、0.034mol、収率85%)を白色固体として得た。m/z(ESI):436.1(M+H)
中間体32:[2-(2-tert-ブトキシカルボニル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-イル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-4-イル]ボロン酸
Figure 2023545545000400
工程1:2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-3,4,5,8-テトラヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
2,2-ジメチルテトラヒドロピラン-4-オン(100g、780.22mmol、Bide Pharmatech)のDMSO(1L)中溶液に、NHOAc(300.71g、3.90mol)及びエチル2-シアノプロパ-2-エノエート(97.63g、780.22mmol、Beijing FeiLongrui Trading)を15℃で加えた。混合物を80℃で12時間攪拌した。反応混合物をHO(3L)にゆっくり注ぎ、EtOAc(4×2L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×4L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-3,4,5,8-テトラヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(126g)を黄色油状物として得、これを更に精製することなく次の工程で使用した。m/z(ESI):207.1(M+H)
工程2:2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル
2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-3,4,5,8-テトラヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(126g、610.94mmol)のDCM(1L)中混合物に、MnO(265.56g、3.05mol)を添加した。混合物を40℃で5時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮乾固した。粗生成物を、EtOAc(100mL)を用いて15℃で30分間トリチュレートして、2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(50g、244.83mmol、収率40.07%)を黄色固体として得た。
工程3:(3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)トリフルオロメタンスルホネート
2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル(50g、244.83mmol)のDCM(500mL)中溶液に、0℃でピリジン(59.28mL、734.49mmol)及びTfO(60.59mL、367.24mmol)のDCM(125mL)中溶液を加えた。混合物を15℃で0.5時間攪拌した。反応混合物を15℃において飽和NaHCO水溶液(1L)でクエンチし、DCM(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=20/1~3/1)によって精製して、(3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)トリフルオロメタンスルホネート(78g、231.95mmol、収率94.74%)を白色固体として得た。
工程4:tert-ブチル7-(3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
(3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)トリフルオロメタンスルホネート(57g、169.50mmol)のDMF(600mL)中溶液に、DIEA(88.57mL、508.49mmol)及びtert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(35.98g、169.50mmol、Labnetwork)を添加した。混合物を80℃で0.5時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応混合物をブライン(2L)でクエンチし、EtOAc(3×1L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×1.5L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を15℃で(石油エーテル/EtOAc=10/1、500mL)を用いて研和すると、tert-ブチル7-(3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(57g、143.04mmol、収率84.39%)が黄色固体として得られた。
工程5:[2-(2-tert-ブトキシカルボニル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-イル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-4-イル]ボロン酸
TMP(25.56mL、150.57mmol)のTHF(50mL)中溶液に、n-BuLi(2.5M、60.23mL)を-60℃で加え、30分間撹拌した。混合物を、tert-ブチル7-(3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(30g、75.28mmol)のTHF(400mL)中溶液に-60℃で滴下した。混合物を-60℃で30分間撹拌した。ホウ酸トリイソプロピル(69.23mL、301.13mmol)を-40℃で滴下し、混合物を15℃で1時間撹拌した。反応混合物をNHCl水溶液(2L)にゆっくり注ぎ、EtOAc(3×1L)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。粗生成物を再結晶(石油エーテル/EtOAc=20/1、1L)して、[2-(2-tert-ブトキシカルボニル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-イル)-3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-4-イル]ボロン酸(106.7g、207.46mmol、収率61.17%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):443.1(M+H)H NMR(400MHz,メタノール-d)δppm4.59-4.71(m,2H),3.79-3.96(m,8H),2.71(s,2H),2.21(t,J=6.80Hz,2H),1.47(s,9H),1.28(s,6H).
中間体33:[(1R,9R)-4-(2-tert-ブトキシカルボニル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-イル)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-6-イル]ボロン酸
Figure 2023545545000401
工程1:(1R,5S)-6,6-ジメチルノルピナン-2-オン
中間体23の工程1を参照されたい。
工程2:(1R,9R)-4-ヒドロキシ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)、3,5-トリエン-5-カルボニトリル
(1R,5S)-6,6-ジメチルノルピナン-2-オン(50g、361.78mmol)及びNHOAc(83.66g、1.09mol)のDMSO(500mL)中溶液に、エチル2-シアノプロパ-2-エノエート(90.53g、723.56mmol、Beijing FeiLongrui Trading)を添加した。混合物を80℃で36時間撹拌した。反応混合物をHO(2L)で希釈し、EtOAc(3×1L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(4×500mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=100/1~0/1)によって精製すると、(1R,9R)-4-ヒドロキシ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)、3,5-トリエン-5-カルボニトリル(15g、70.01mmol、収率9.68%)が白色固体として得られた。
工程3:[(1R,9R)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)、3,5-トリエン-4-イル]トリフルオロメタンスルホネート
(1R,9R)-4-ヒドロキシ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)、3,5-トリエン-5-カルボニトリル(15.2g、70.94mmol)及びピリジン(17.18mL、212.82mmol)のDCM(150mL)中溶液に、0℃でDCM(20mL)中のTfO(17.56mL、106.41mmol)を加えた。混合物を15℃で15分間攪拌した。反応混合物をNaHCO水溶液(200mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(3×100mL)。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、[(1R,9R)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)、3,5-トリエン-4-イル]トリフルオロメタンスルホネート(75g、粗製)を黄色固体として得た。
工程4:tert-ブチル7-[(1R,9R)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
[(1R,9R)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2(7)、3,5-トリエン-4-イル]トリフルオロメタンスルホネート(25g、72.19mmol)及びtert-ブチル2,7-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(16.86g、79.41mmol、Labnetwork)のDMF(250mL)中溶液に、DIPEA(37.72mL、216.56mmol)を添加した。混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物をHO(500mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=100/1~3/1)によって精製して、tert-ブチル7-[(1R,9R)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(25.7g、62.99mmol、収率87.26%)を白色固体として得た。
工程5:[(1R,9R)-4-(2-tert-ブトキシカルボニル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-イル)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-6-イル]ボロン酸
2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(6.98mL、41.12mmol)のTHF(100mL)中溶液に、n-BuLi(2.5M、16.45mL)を-40℃で滴下した。混合物を-40℃で30分間攪拌した。THF(300mL)中のtert-ブチル7-[(1R,9R)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(7g、17.13mmol)を混合物に-78℃で滴下し、1時間攪拌した。次いで、ホウ酸トリイソプロピル(14.18mL、61.68mmol)を混合物に-78℃で滴下した。得られた混合物を-78℃で2時間攪拌した。反応混合物を0℃でHO(300mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、[(1R,9R)-4-(2-tert-ブトキシカルボニル-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-イル)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-6-イル]ボロン酸(5.5g、10.94mmol、収率63.86%)を白色固体として得た。m/z(ESI):453.3(M+H)H NMR(400MHz,メタノール-d)δppm3.79-3.94(m,8H),2.72-2.78(m,3H),2.31(s,1H),2.19(t,J=6.80Hz,2H),1.77-1.82(m,1H),1.45(s,9H),1.41(s,3H),1.23(d,J=9.60Hz,1H),0.69(s,3H).
中間体34:tert-ブチル7-(4-クロロ-3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000402
2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(3.20mL、18.82mmol)のTHF(10mL)中溶液に、n-BuLi(2.5M、7.53mL)を-60℃で滴下した。混合物をtert-ブチル7-(3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(5g、12.55mmol、中間体32、工程4)のTHF(50mL)溶液に-60℃で滴下し、反応混合物を-60℃で10分間攪拌した。THF(10mL)中のヘキサクロロエタン(4.26mL、37.64mmol)を-60℃で混合物に添加した。反応混合物を-60℃で20分間攪拌した。反応混合物をNHCl水溶液(500mL)にゆっくり注ぎ、EtOAcで抽出した(3×250mL)。合わせた有機層をブライン(2×500mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=20/1~3/1)によって精製して、tert-ブチル7-(4-クロロ-3-シアノ-7,7-ジメチル-5,8-ジヒドロピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(16.5g、37.73mmol、収率75.18%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):377.0(M-tBu)H NMR(400MHz,CDCl)δppm4.59(s,2H),3.75-3.87(m,8H)2.61(s,2H),2.10(t,J=6.80Hz,2H),1.38(s,9H),1.22(s,6H).
中間体35:tert-ブチル7-[(1R,9R)-6-クロロ-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000403
2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(8.98mL、52.87mmol)のTHF(100mL)中溶液に、n-BuLi(2.5M、21.15mL)を-40℃で滴下した。混合物を-40℃で30分間撹拌した後、tert-ブチル7-[(1R,9R)-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ-[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(9g、22.03mmol、中間体33、工程4)のTHF(30mL)中溶液を-78℃で混合物に滴下し、60分間撹拌した。次いで、1,1,1,2,2,2-ヘキサクロロエタン(26.08g、110.15mmol、12.48mL)のTHF(30mL)中溶液を-78℃で混合物に加えた。得られた混合物を-78℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃でHO(800mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=100/1~3/1)によって精製すると、tert-ブチル7-[(1R,9R)-6-クロロ-5-シアノ-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル]-2,7-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(12.82g)が褐色固体として得られた。m/z(ESI):387.1(M-tBu)H NMR(400MHz,メタノール-d)δppm3.80-3.94(m,8H),2.73-2.81(m,4H),2.35-2.37(m,1H),2.20(t,J=6.80Hz,2H),1.45(s,9H),1.41(s,3H),1.23(d,J=6.00Hz,1H),0.68(s,3H).
中間体36:2,4-ジクロロ-3,7,7-トリメチル-6,8-ジヒドロ-5H-キノリン
Figure 2023545545000404
この中間体は、3,3-ジメチルシクロヘキサノンを用いて中間体22と同様の様式で合成した。m/z(ESI):244.0(M+H)H NMR(400MHz,DMSO)δppm2.66(t,J=6.40Hz,2H)2.54(s,2H),2.35(s,3H),1.55(t,J=6.40Hz.2H),0.93(s,6H).
中間体37:5-クロロ-6-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
Figure 2023545545000405
工程1:2-ブロモ-4-クロロ-3,6-ジメチル-アニリン
4-クロロ-2,5-ジメチル-アニリン(40g、257.03mmol、Orgunion)のDCM(400mL)中溶液に、NBS(50.32g、282.73mmol)を0℃で少しずつ添加した。混合物を25℃に加温し、3時間攪拌した。混合物をHO(500mL)で希釈し、EtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=100/1~3/1)によって精製して、2-ブロモ-4-クロロ-3,6-ジメチル-アニリン(49g、収率81.29%)を桃色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.04(s,1H),4.13(brs,2H),2.48(s,3H),2.19(s,3H).
工程2:7-ブロモ-5-クロロ-6-メチル-1H-インダゾール
2-ブロモ-4-クロロ-3,6-ジメチル-アニリン(49g、208.94mmol)を充填したRBFに、HBF(487.96mL、3.13mol、40重量%)をN下、0℃で一度に添加し、次いで、HO(50mL)中のNaNO(28.83g、417.87mmol)を溶液に滴下した。溶液を0℃で1時間撹拌し、次いで、25℃で0.5時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、(i-Pr)O(300mL)で洗浄し、真空中で濃縮した。粗ジアゾニウム塩を、KOAc(41.01g、417.87mmol)及び1,4,7,10,13,16-ヘキサオキサシクロオクタデカン(2.76g、10.45mmol)のCHCl(600mL)中溶液に添加した。混合物を35℃で0.5時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=100/1~3/1)によって精製して、7-ブロモ-5-クロロ-6-メチル-1H-インダゾール(34g、収率64.96%)を茶色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.16(s,1H),7.92(s,1H),2.56(s,3H).
工程3:5-クロロ-6-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
7-ブロモ-5-クロロ-6-メチル-1H-インダゾール(6.8g、23.67mmol)及び4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(48.08g、189.33mmol)のジオキサン(230mL)の溶液に、PdCl(dppf)(1.73g、2.37mmol)及びKOAc(6.97g、71.00mmol)を添加した。混合物を100℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(100mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=100/1~3/1)によって精製して、5-クロロ-6-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(3.4g、収率28.05%)を白色固体として得た。m/z(ESI):293.2(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm12.40(brs,1H),8.04(s,1H),7.99(s,1H),2.64(s,3H),1.38(s,12H).
中間体38:5,6-ジメチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
Figure 2023545545000406
工程1:2,4,5トリメチルアニリン
1,2,4-トリメチル-5-ニトロ-ベンゼン(80g、484.29mmol、TCAS Chem)のMeOH(1L)中溶液に、Pd/C(30g、10重量%)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H(30psi)で数回パージした。混合物をH(30psi)下、30℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を石油エーテル(300mL)で洗浄して、2,4,5-トリメチルアニリン(63g、粗製)を赤色固体として得、これを更に精製することなく進めた。H NMR(400MHz,CDCl)δppm6.84(s,1H),6.53(s,1H),2.18(s,3H),2.16(s,3H),2.14(s,3H).
工程2~4:これらの工程を中間体37の工程1~3と同様の様式で実施して、5,6-ジメチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(10g、36.01mmol、収率54.44%)を白色固体として得た。m/z(ESI):273.1(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.95(s,1H),7.63(s,1H),2.65(s,3H),2.39(s,3H),1.44(s,3H).
中間体39:4,6-ジクロロ-1-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル
Figure 2023545545000407
4,6-ジクロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル(300mg、1.415mmol、CAS:2393885-54-4、国際公開第2019/232319号パンフレット)の室温のDMF(1mL)中に、NaH(34.0mg、1.415mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、ヨードメタン(241mg、1.698mmol)を添加した。混合物を90℃で2時間撹拌し、次いで、気泡が観察されなくなるまで水で慎重にクエンチした。混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出した。続いて合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、減圧濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0%-100%EtOAc/ヘプタン)により、4,6-ジクロロ-1-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル(220mg、0.973mmol、収率68.8%)を得た。
中間体40:tert-ブチル6-(3-シアノ-7-シクロプロピル-4-ヨードキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000408
工程1:メチル7-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキシレート
2-アミノ-4-ブロモベンズアルデヒド(2.80g、14.00mmol、Ark Pharm)、1,3-ジメチルプロパンジオエート(4.46mL、39.2mmol、TCI America)、ピペリジン(4.16mL、42.0mmol、Spectrum Chemical)及び酢酸(0.088mL、1.540mmol、Sigma-Aldrich)のMeOH(40mL)中混合物を60℃で加熱した。一晩撹拌した後、反応物を室温まで冷却した。白色沈殿物を濾過し、MeOHで洗浄し、高真空下で乾燥させて、7-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボン酸メチル(3.50g、12.41mmol、収率89%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):303.8(M+Na)
工程2:メチル7-シクロプロピル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキシレート
メチル7-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキシレート(0.530g、1.879mmol)、シクロプロピルボロン酸(0.484g、5.64mmol、Combi-Blocks)、PdCl(dppf)-DCM(1:1)(0.153g、0.188mmol、Sigma-Aldrich)及びKCO(1.039g、7.52mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージし、引き続いて1,4-ジオキサン:水(10:1mL)を添加し、得られた混合物を90℃で3時間加熱した。混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、ヘプタン中0~30%(3:1、EtOAc:EtOH)を使用するシリカゲルのクロマトグラフィーに供して、メチル7-シクロプロピル-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキシレート(0.170g、0.699mmol、収率37.2%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):244.2(M+H)
工程3:メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-3-カルボキシレート
メチル7-ブロモ-2-オキソ-1,2-ジヒドロキノリン-3-カルボキシレート(0.500g、1.772mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)中溶液に、POCl(3.30mL、35.4mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を100℃で40分間攪拌した。反応物を室温に冷却し、冷飽和NaHCO水溶液に注意深く注ぎ、反応物を塩基性化した。混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、メチル7-ブロモ-2-クロロキノリン-3-カルボキシレート(0.523g、1.740mmol、収率98%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):262.0,264.1(M+H)
工程4:メチル2-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-シクロプロピルキノリン-3-カルボキシレート
メチル2-クロロ-7-シクロプロピルキノリン-3-カルボキシレート(0.183g、0.699mmol)、2-(tert-ブトキシカルボニル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン(0.223g、1.049mmol、Combi-Blocks)及びDIPEA(0.366mL、2.098mmol、Sigma-Aldrich)のDMA(5mL)中混合物を120℃で1時間加熱した。反応物を室温にし、飽和NHCl水溶液、水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。物質を、ヘプタン中0~30%(3:1、EtOAc:EtOH)を使用するシリカゲルでクロマトグラフィーに供して、メチル2-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-シクロプロピルキノリン-3-カルボキシレート(0.246g、0.562mmol、収率80%)を淡黄色泡状物として得た。m/z(ESI):438.1(M+H)
工程5:2-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-シクロプロピルキノリン-3-カルボン酸
メチル2-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-シクロプロピルキノリン-3-カルボキシレート(0.720g、1.646mmol)のTHF/MeOH(8mL、1:1)中溶液に、NaOH(15mL、15.00mmol、Fisher Chemical)を添加し、得られた混合物を90℃で4時間加熱した。反応物を室温にし、1M HCl(4mL)でpH=6に酸性化した。得られた混合物をDCMで抽出し、合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-シクロプロピルキノリン-3-カルボン酸(0.700g、1.653mmol、収率100%)を淡黄色の泡状物質として得た。m/z(ESI):423.8(M+H)
工程6:tert-ブチル6-(3-カルバモイル-7-シクロプロピルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-シクロプロピルキノリン-3-カルボン酸(0.700g、1.653mmol)のDCE(15mL)中混合物を0℃にし、次いで、SOCl(0.180mL、2.468mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、混合物を80℃で1時間加熱した。過剰のSOClを真空中で除去し、得られた残渣をTHF(15mL)に溶解し、0℃にし、次いで、NHOH(0.915mL、6.58mmol、J.T.ビーカー、30重量%)を滴下した。混合物を0℃で撹拌し、15分後、反応物を濃縮して、tert-ブチル6-(3-カルバモイル-7-シクロプロピルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを得て、そのまま使用した。残渣をトルエンで共沸乾燥した。m/z(ESI):422.8(M+H)
工程7:tert-ブチル6-(3-シアノ-7-シクロプロピルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-カルバモイル-7-シクロプロピルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.695g、1.645mmol)及びピリジン(0.266mL、3.29mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(3mL)中溶液を0℃に冷却した。次いで、TFAA(0.465mL、3.29mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。添加後、氷浴を除去し、反応物を10分間撹拌した。混合物を水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機層を濃縮し、ヘプタン中0~40%EtOAcを使用するシリカゲルのクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(3-シアノ-7-シクロプロピルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを得た。m/z(ESI):426.8(M+Na)
工程8:tert-ブチル6-(3-シアノ-7-シクロプロピル-4-ヨードキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(3-シアノ-7-シクロプロピルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.28g、0.692mmol)のTHF(5mL)中溶液を-78℃にし、引き続いてLDA(1.038mL、1.038mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。混合物を-78℃で1時間撹拌し、次いで、THF(2mL)中のヨウ素(0.211g、0.831mmol、Sigma-Aldrich)の溶液を滴下した。1時間撹拌した後、更なるLDA及びヨウ素(0.211g、0.831mmol、Sigma-Aldrich)を-78℃で添加し、1時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を、ヘプタン中0~10%EtOAcを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、明るい黄色の泡沫としてtert-ブチル6-(3-シアノ-7-シクロプロピル-4-ヨードキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.101g、0.190mmol、収率27.5%)を得た。m/z(ESI):530.8(M+H)
中間体41:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-ヨード-7-メトキシキノリン-2-イル)-8,8-ジフルオロ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000409
Suzuki-Miyauraカップリング工程を省略して、中間体41を中間体40と同様の様式で合成した。2-アミノ-4-メトキシベンズアルデヒド(AChemblock)を工程1で使用し、tert-ブチル8,8-ジフルオロ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(PharmaBlock)を工程3で使用した。
中間体42:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-ヨード-7-メトキシキノリン-2-イル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000410
中間体42を、中間体41と類似の様式であるが、工程3においてtert-ブチル5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(Enamine)を用いて合成した。
中間体43:tert-ブチル6-(7-ブロモ-3-シアノ-4-ヨードキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000411
Suzuki-Miyauraカップリング工程を省略して、中間体43を中間体40と同様の様式で合成した。
中間体44:7-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メチルキノリン
Figure 2023545545000412
工程1:メチル4-ブロモ-2-プロピオンアミドベンゾアート
メチル2-アミノ-4-ブロモベンゾアート(1.18g、5.13mmol、Combi-Blocks)のTHF(30mL)中の溶液にピリジン(0.830mL、10.26mmol、Sigma-Aldrich)を加え、続いて塩化プロピオニル(0.896mL、10.26mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。室温で15分間撹拌した後、反応物をEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液及び水で洗浄した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮して、メチル4-ブロモ-2-プロピオンアミドベンゾアート(1.40g、4.89mmol、収率95%)を淡黄色固体として得、そのまま使用した。m/z(ESI):285.9(M+H)
工程2:メチル4-ブロモ-2-プロピオンアミドベンゾアート
メチル4-ブロモ-2-プロピオンアミドベンゾアート(1.40g、4.89mmol)のTHF(15mL)溶液に、室温でLDA(9.79mL、9.79mmol、Sigma-Aldrich)を加え、混合物を80℃で7時間加熱した。反応物を室温にし、MeOHでクエンチした。クエンチした溶液にいくらかのシリカゲルを添加し、混合物を真空中で濃縮し、ヘプタン中0~20%(3:1)のEtOAc:EtOHを使用するシリカゲル(12g)でのクロマトグラフィーにかけ、次いでDCM中10%MeOHにより、7-ブロモ-3-メチルキノリン-2,4-ジオール(0.983g、3.87mmol、収率79%)を黄色泡状物として得た。トルエンで共沸乾燥した。m/z(ESI):253.8(M+H)
工程3:7-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メチルキノリン
7-ブロモ-3-メチルキノリン-2,4-ジオール(0.983g、3.87mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中溶液に、POCl(5.41mL、58.0mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を100℃で30分間攪拌した。反応物を室温に冷却し、冷飽和NaHCO水溶液に注意深く注ぎ入れ、次いで、固体KCOを分割して添加して反応物を塩基性化した。混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、0~20%(3:1)のヘプタン中EtOAc:EtOHを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、7-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メチルキノリン(0.361g、1.241mmol、収率32.1%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):289.8(M+H)
中間体45:7-ブロモ-2-クロロ-4-(2-クロロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000413
工程1:(2-アミノ-4-ブロモフェニル)(2-クロロフェニル)メタノン
2-アミノ-4-ブロモベンゾニトリル(3.0g、15.23mmol、Combi-Blocks)、2-クロロ-フェニルボロン酸(4.76g、30.5mmol、Combi-Blocks)、5,5’-ジメチル-2,2’-ビピリジン(0.421g、2.284mmol、Combi-Blocks)、ビス(2,2,2トリフルオロアセトキシ)パラジウム(0.506g、1.523mmol、Sigma-Aldrich)及びメタンスルホン酸(9.89mL、152mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージし、続いて2-MeTHF(40mL)及び水(20mL)を添加し、得られた混合物を80℃で40時間加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、ヘプタン中0~20%EtOAcを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけると、(2-アミノ-4-ブロモフェニル)(2-クロロフェニル)メタノンが黄色固体として得られた。m/z(ESI):309.9(M+H)
工程2:7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-2-ヒドロキシキノリン-3-カルボニトリル
(2-アミノ-4-ブロモフェニル)(2-クロロフェニル)メタノン(2.6g、8.37mmol)及びピリジン(1.354mL、16.74mmol、Sigma-Aldrich)のTHF(40mL)中溶液に、2-シアノアセチルクロリド20%DCM溶液(8.66g、16.74mmol、Aurum)を添加し、得られた混合物を室温で15分間攪拌した。反応物を飽和NHCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮して、N-(5-ブロモ-2-(2-クロロベンゾイル)フェニル)-2-シアノアセトアミドを褐色油状物として得、そのまま使用した。m/z(ESI):376.8(M+H).N-(5-ブロモ-2-(2-クロロベンゾイル)フェニル)-2-シアノアセトアミドをDCM(50mL)に溶解し、TEA(3.50mL、25.1mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、得られた混合物を45℃で1.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、DCMで希釈し、飽和NHCl水溶液、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-2-ヒドロキシキノリン-3-カルボニトリルを褐色固体として得、そのまま使用した。m/z(ESI):358.8(M+H)
工程3:7-ブロモ-2-クロロ-4-(2-クロロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル
7-ブロモ-4-(2-クロロフェニル)-2-ヒドロキシキノリン-3-カルボニトリル(3.01g、8.37mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)中溶液に、POCl(10mL、107mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を100℃で1時間攪拌した。反応物を室温に冷却し、冷飽和NaHCO水溶液に注意深く注ぎ入れ、次いで、固体KCOを分割して添加して反応物を塩基性化した。混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濃縮し、ヘプタン中0~20%(3:1)のEtOAc:EtOHを使用するシリカゲルでのクロマトグラフィーにかけて、7-ブロモ-2-クロロ-4-(2-クロロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル(2.10g、5.55mmol、収率66.4%)を褐色固体として得た。m/z(ESI):377.0(M+H)
中間体46:1-(ジフルオロメチル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール
Figure 2023545545000414
5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(1.0g、5.15mmol、Activate Scientific)、(ブロモジフルオロメチル)ホスホン酸ジエチルエステル(1.514g、1.514mL、5.67mmol、Combi-Blocks)及びKF(0.599g、10.31mmol、Sigma-Aldrich)の混合物をNでパージし、続いてMeCN(10mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮すると、1-(ジフルオロメチル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールが淡黄色固体として得られ、そのまま使用した。m/z(ESI):245.2(M+H)
中間体47:tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-クロロ-3-メチルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000415
工程1:エチル3-((3-ブロモフェニル)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパノエート
3-ブロモアニリン(1.603mL、14.53mmol、Sigma-Aldrich)及びピリジン(4mL)の溶液に、ジエチル2-メチルマロナート(3.72mL、21.80mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を130℃で攪拌した。16時間後、反応物を追加のジエチル-2-メチルマロネート(1.5mL)で処理し、130℃で24時間攪拌した。残渣をEtOAcと水との間で分配した。水層をEtOAc(2×25mL)で逆抽出した。合わせたEtOAc層を真空中で濃縮し、シリカゲルのプラグ上に吸着させ、ヘプタン中の0~50%EtOAcで溶出するRedi-Sep(登録商標)充填済シリカゲルカラムを通してクロマトグラフィーにかけて、エチル3-((3-ブロモフェニル)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパノエート(3.74g、12.46mmol、収率86%)を淡赤色油状物として得た。m/z(ESI):300.1,302.1(M+H)
工程2:3-((3-ブロモフェニル)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパン酸
エチル3-((3-ブロモフェニル)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパノアート(3.74g、9.47mmol)及びTHF(30mL):MeOH(6mL)の溶液に1M LiOH(12mL)を加えた。反応物を室温で撹拌した。16時間後、反応物を水とEtOAcに分配し、2N HClで中和した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮して、粗3-((3-ブロモフェニル)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパン酸(3.45g、12.68mmol、収率134%)を淡桃色固体として得た。材料をそのまま進めた。m/z(ESI):272.1,274.0(M+H)
工程3:7-ブロモ-3-メチルキノリン-2,4-ジオール
3-((3-ブロモフェニル)アミノ)-2-メチル-3-オキソプロパン酸(3.45g、9.51mmol)を含むRBFにポリリン酸(38.0g、9.51mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。反応物を130℃で撹拌した。3時間後、反応物を室温に冷却し、2.5N NaOH水溶液で慎重に希釈した。粘着性/ゴム状固体が溶液から出た。反応物をEtOAcと水とに分配した。水層をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、位置異性体生成物の粗混合物を淡桃色固体として得た。材料をそのまま進めた。m/z(ESI):254.0,256.0(M+H)
工程4:7-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メチルキノリン。
7-ブロモ-3-メチルキノリン-2,4-ジオール及び5-ブロモ-3-メチルキノリン-2,4-ジオール(2.270g、8.93mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)中混合物を含有するRBFに、POCl(8.35mL、89mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を80℃で攪拌した。3時間後、反応物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をEtOAcと飽和NaHCO水溶液との間で分配した。水層をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、7-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メチルキノリン及び5-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メチルキノリンの粗混合物(2.20g、7.56mmol、収率85%)を淡褐色固体として得た。材料をそのまま進めた。m/z(ESI):289.9,292.0(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-クロロ-3-メチルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
7-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メチルキノリン(2.20g、6.80mmol)及び5-ブロモ-2,4-ジクロロ-3-メチルキノリン(2.200g、6.80mmol)のDMA(20mL)中溶液に、DIPEA(2.97mL、17.01mmol、Sigma-Aldrich)及び2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン(1.445g、6.80mmol、PharmaBlock)を添加した。反応物を80℃で攪拌した。16時間後、反応物を室温まで冷却し、EtOAcと水に分配した。水層をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗混合物をシリカゲルのプラグ上に吸着させ、ヘプタン中0~20%EtOAcで溶出するRedi-Sep(登録商標)充填済みシリカゲルカラムを通してクロマトグラフィーにかけて、淡黄色泡状物としてtert-ブチル6-(7-ブロモ-4-クロロ-3-メチルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(623mg、1.335mmol、収率19.61%)を、黄褐色固体としてtert-ブチル6-(5-ブロモ-4-クロロ-3-メチルキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(654mg、1.401mmol、収率20.59%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.78(d,J=1.9Hz,1H),7.47(dd,J=8.8,1.9Hz,1H),3.75-3.90(m,6H),3.60-3.70(m,2H),2.48-2.49(m,3H),2.10(t,J=6.8Hz,2H),1.39(s,9H).m/z(ESI):466.0,468.0(M+H)
中間体48:7-ブロモ-2-クロロ-4-(2-フルオロフェニル)キノリン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000416
工程1において(2-フルオロフェニル)ボロン酸(Combi-Block)を使用した以外は、中間体45と類似の様式で中間体48を合成した。
中間体49:tert-ブチル6-(7-ブロモ-4-クロロ-3-メチルキノリン-2-イル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
中間体47と類似の様式であるが、工程5でtert-ブチル5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(Enamine)を使用して、中間体49を合成した。
中間体50:tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000417
工程1:エチル1-ベンジル-5-((4-メトキシベンジル)アミノ)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート
エチル1-ベンジル-3-オキソピペリジン-4-カルボキシラート(1kg、3.827mol、Sozhou Sibian Chemical)のMeCN(10L)中溶液に、(4-メトキシフェニル)メタンアミン(682.0g、4.975mol、Chempure)、引き続いて硝酸セリウムアンモニウム(105.0g、191.0mmol、Avra)を0℃で添加し、室温で16時間撹拌した。反応物を水(5L)でクエンチし、EtOAc(2×5L)で抽出した。有機層をブライン(3L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液としてヘキサン中40%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル1-ベンジル-5-((4-メトキシベンジル)アミノ)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート(1.20kg、収率82%)を黄褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.89(t,J=6.0Hz,1H),7.37-7.21(m,5H),7.17-7.08(m,2H),6.95-6.81(m,2H),4.21(d,J=6.0Hz,2H),4.02(q,J=7.1Hz,2H),3.74(s,3H),3.55(s,2H),3.22(s,2H),2.43(t,J=5.8Hz,2H),2.24(t,J=5.7Hz,2H),1.17(t,J=7.1Hz,3H).m/z(ESI):380.9(M+H)
工程2:エチル1-ベンジル-5-(N-(4-メトキシベンジル)プロピオンアミド)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート
エチル1-ベンジル-5-((4-メトキシベンジル)アミノ)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート(850.0g、2.234mol)のDMF(8.5L)中溶液に、プロピオン酸(331.0g、4.468mol)、引き続いてDIPEA(1.155kg、8.936mol)及びHATU(1.274kg、3.351mol)を室温で添加し、反応物を60℃で16時間撹拌した。反応物を氷水(7L)でクエンチし、EtOAc(2×10L)で抽出した。有機層をブライン(7L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液としてヘキサン中20%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、1-ベンジル-5-(N-(4-メトキシベンジル)プロピオンアミド)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボン酸エチル(780.0g、収率80%)をワインレッド油として得た。m/z(ESI):437.2(M+H)
工程3:7-ベンジル-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2,4(1H,3H)-ジオン
エチル1-ベンジル-5-(N-(4-メトキシベンジル)プロピオンアミド)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート(340.0g、779.0mmol)のTHF(3400mL)中溶液に、KOtBu(THF中1M、2.336L、2.336mol)を室温で添加し、反応物を65℃で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、懸濁液を濾過した。濾過ケークをEtOAc(200mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、7-ベンジル-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2,4(1H,3H)-ジオン(255.0g、収率83%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.46-7.06(m,5H),6.91(d,J=8.4Hz,2H),6.72(dd,J=6.8,1.6Hz,2H),4.86(s,1H),3.70(s,3H),3.49(s,2H),3.16(s,2H),2.43-2.50(m,2H),2,20-2.28(m,2H),1.68(s,3H).(注:1つのCH基はNMR溶媒によって不明瞭になっている)。m/z(ESI):391.0(M+H)
工程4:7-ベンジル-2,4-ジクロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン
7-ベンジル-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2,4(1H,3H)-ジオン(100.0g、256mmol)のPOCl(500mL、5.378mol)中溶液に、DMF(9.91mL、128mmol)を-10℃で添加し、80℃で16時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、残渣を冷10%NaHCO水溶液(pH6~7)でクエンチし、DCM(500mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、溶離液としてヘキサン中20%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、7-ベンジル-2,4-ジクロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(29.0g、2工程で収率37%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.70-6.96(m,5H),3.70(s,2H),3.53(s,2H),2.60-2.75(brs,4H),2.40(s,3H).m/z(ESI):307.0(M+H)
工程5:tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
7-ベンジル-2,4-ジクロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(6.0g、19.53mmol)、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(10.37g、48.8mmol、J&W Pharma)及びKPO(20.73g、98.0mmol)のDMSO(150mL)中混合物を脱気し、窒素で5分間パージした。この混合物にCuI(0.744g、3.91mmol)、続いて2-((2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-オキソ酢酸(1.571g、7.81mmol)を添加し、反応物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷飽和NHCl水溶液(150mL)でクエンチし、EtOAc(2×150mL)で抽出した。有機層をブライン水溶液(200mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶離液としてヘキサン中15%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル6-(7-ベンジル-4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(4.1g、収率42%)を黄色油状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.38-7.27(m,5H),3.83-3.69(m,4H),3.65(s,2H),3.49(s,2H),3.41-3.34(m,4H),2.74-2.66(m,4H),2.24(s,3H),2.01(t,J=6.8Hz,2H),1.37(s,9H).m/z(ESI):483.1(M+H)
中間体51:tert-ブチル6-(4-クロロ-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000418
工程1:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
0℃のtert-ブチル6-(7-ベンジル-4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.0g、2.070mmol、中間体50)のDCE(15mL)中溶液に、1-クロロエチルクロロホルメート(0.339mL、3.11mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。0℃で3分間撹拌した後、反応物を2時間加熱還流した。反応物を濃縮し、MeOH(15mL)に溶解し、混合物を30分間加熱還流した。反応物を濃縮し、DCMで希釈し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert-ブチル6-(4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを黄色油状物として得た。m/z(ESI):393.2(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(4-クロロ-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.0g、2.54mmol)のMeCN(15mL)中混合物に、CsCO(2.073g、6.36mmol、Sigma-Aldrich)、続いて2-ヨードプロパン(0.865mL、5.09mmol、Combi-Blocks)を添加した。混合物を80℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を、ヘプタン中0~40%(3:1、EtOAc:EtOHを使用してシリカゲルでクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(4-クロロ-7-イソプロピル-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートを得た。m/z(ESI):435.2(M+H)
中間体52:5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
Figure 2023545545000419
工程1:4-ブロモ-5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-5-クロロ-1H-インダゾール(2g、8.64mmol、PharmaBlock)及びDCM(30mL)の溶液に、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(2.370mL、25.9mmol、Sigma-Aldrich)及びパラ-トルエンスルホン酸一水和物(0.164g、0.864mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。溶液を室温で撹拌した。週末にわたって撹拌した後、反応物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、真空中で濃縮して、粗4-ブロモ-5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(3.4g、10.77mmol、収率125%)を褐色固体として得た。m/z(ESI):315.0(M+H).材料をそのまま進めた。
工程2:5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(2.73g、8.65mmol)及び1,4-ジオキサン(40mL)の溶液に、酢酸カリウム(2.55g、26.0mmol、Sigma-Aldrich)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.64g、10.38mmol、Strem,Inc.)及びPdCl(dppf)(0.353g、0.433mmol、Oakwood Products,Inc.)を加えた。溶液をNでパージし、80℃で撹拌した。2時間後に停電が発生し、室温で更に14時間撹拌した後、LC-MSは、<20%の変換を示唆している。反応物を80℃に再加熱した。36時間後、反応物を室温に冷却させ、シリカゲルのプラグ上に吸着させ、ヘプタン中0~100%EtOAcで溶出するRedi-Sep(登録商標)充填済みシリカゲルカラムを通してクロマトグラフィーにかけて、5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(703mg、1.938mmol、収率22.41%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):363.1(M+H)
中間体53:6-ブロモ-8-ヨード-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-カルボニトリル
Figure 2023545545000420
工程1:(E)-N’-(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)-N,N-ジメチルホルムイミドアミド
2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル(200mg、0.617mmol、家庭用)及びDMF-DMA(99μL、0.741mmol)のMeOH(10mL)中混合物を、N下、75℃で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、粗生成物を次の工程に使用した。m/z(ESI):379.8(M+H)
工程2:(E)-N-(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)-N’-ヒドロキシホルムイミドアミド
(E)-N’-(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)-N,N-ジメチルホルムイミドアミド(100mg、0.264mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(25.7mg、0.369mmol)のMeOH(5mL)中混合物を、N下、RBF中で25℃において16時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc/H2Oを含むセライトパッドで濾過し、合わせた有機物を真空中で濃縮した。粗生成物を次の工程に使用した。m/z(ESI):367.0(M+H)
工程3:6-ブロモ-8-ヨード-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-カルボニトリル
(E)-N-(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)-N’-ヒドロキシホルムイミドアミド(50mg、0.136mmol)及びTFAA(19.25μL、0.136mmol)のTHF(5mL)中混合物を、N下、RBF中、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc/HOを含むセライトのパッドで濾過して、粗6-ブロモ-8-ヨード-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-7-カルボニトリルを得て、そのまま進めた。m/z(ESI):348.9(M+H)
中間体54:tert-ブチル6-((5R,8S)-4-クロロ-3-シアノ-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000421
工程1:2,4-ジクロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリン-3-カルボニトリル
温度計を備えた3つ口フラスコ中のLDA、1MのTHF/ヘキサン(22.98mL、22.98mmol、Sigma-Aldrich)及びTHF(70mL)の-78℃溶液に、4-クロロ-3-アザトリシクロ[6.2.1.0,2,7]ウンデカ-2(7)、3,5-トリエン-5-カルボニトリル(4.5g、20.89mmol、エナミン)のTHF(20mL)溶液を高速滴下で添加した(温度は-55℃を超えなかった)。溶液を直ちに、高速流(約1分、温度を-50℃に上げる)でヘキサクロロエタン(5.99g、25.07mmol、Combi-Blocks)のTHF(10mL)中溶液で処理した。冷却浴中で10分間撹拌した後、反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチした。反応物をEtOAcと水とに分配した。水層をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、真空中で濃縮した。この物質をシリカゲルのプラグ上に吸着させ、ヘプタン中0~100%EtOAcで溶出するRedi-Sep(登録商標)充填済みシリカゲルカラムを通してクロマトグラフィーにかけて、2,4-ジクロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリン-3-カルボニトリル(1.83g、7.65mmol、収率36.6%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):239.0(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-シアノ-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2,4-ジクロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリン-3-カルボニトリル(1.83g、7.65mmol)、CsCO(7.48g、22.96mmol、Sigma-Aldrich)、2-(tert-ブトキシカルボニル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン(1.625g、7.65mmol、PharmaBlock)及びXPhos Pd G2(0.602g、0.765mmol、Sigma-Aldrich)をRBFに充填した。フラスコを空にし、N(3×)を充填した。トルエン(80mL)を添加し、反応混合物を100℃で攪拌した。20時間後、反応物を室温に冷却した。反応物をEtOAcと水とに分配した。水層をEtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸着させ、ヘプタン中0~100%EtOAcで溶出するRedi-Sep(登録商標)充填済みシリカゲルカラムを通してクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル6-(4-クロロ-3-シアノ-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(2.06g、4.96mmol、収率64.9%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):437.2(M+Na)
キラル分離条件:試料を、Chiralcel OJカラム、21×150mm、移動相80%CO2及び20%MeOH、流速80mL/分を使用するSFCによって精製して、tert-ブチル6-(4-クロロ-3-シアノ-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートの5R,8S及び5S,8R異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出異性体は5R、8Sとした。
中間体55:tert-ブチル6-((5S,8R)-4-クロロ-3-シアノ-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2カルボキシレート
中間体54に記載される分離条件における第2の溶出ピークは、中間体55を提供した。構造の立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。
中間体56:3-ブロモ-4-クロロ-5-メチルフェノール
Figure 2023545545000422
4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジル(19.59mg、0.073mmol、Sigma-Aldrich)、ジ-mu-メトキシビス(1,5-シクロブタジエン)ジイリジウム(I)(24.19mg、0.037mmol、Strem Chemicals,Inc.)及びビス(ピナコラト)ジボロン(371mg、1.460mmol、Combi-Blocks)をRBFに含めた。フラスコを排気し、N(3×)を充填し、次いで、3-ブロモ-2-クロロトルエン(0.318mL、2.433mmol、Combi-Blocks)及びヘキサンを添加した(注:モレキュラーシーブで乾燥させた)。反応物を室温で撹拌した。16時間後、反応物を真空中で濃縮し、アセトン(5mL)に溶解し、水(5mL)中のOXONE(r)、モノ過硫酸化合物(1795mg、2.92mmol、Sigma-Aldrich)の溶液で滴下処理した。10分後、反応物を飽和NaHSOでクエンチした。反応物を水で希釈し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、シリカゲルプラグ上に吸着させ、ヘプタン中0~30%EtOAcで溶出するRedi-Sep(登録商標)充填済シリカゲルカラム(金、12g)を通してクロマトグラフィーにかけて、3-ブロモ-4-クロロ-5-メチルフェノール(110mg、0.497mmol、収率20.41%)を黄褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.91(brs,1H),6.98(d,J=2.9Hz,1H),6.78(dd,J=2.8,0.7Hz,1H),2.32(s,3H).
中間体57:3-ブロモ-5-クロロ-4-メチルフェノール
2-ブロモ-6-クロロトルエン(Combi-Block)を用いて、中間体56と同様の様式で中間体57を合成した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm10.03(s,1H),7.01(d,J=2.1Hz,1H),6.87(d,J=2.5Hz,1H),2.33(s,3H).
中間体58:5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド
Figure 2023545545000423
RBFに、THF(23mL、0.3M)中4-ブロモ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(2.0g、6.78mmol、PharmaBlock)を加えた。反応物を-78℃に冷却した。次に、n-BuLi(14.91mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を-78℃で30分間攪拌した。次に、DMF(1.98g、27.1mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を室温まで温めた。2時間後、反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、揮発性物質を除去した。粗物質を、ヘプタン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒドを得た。
中間体59:1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-カルバルデヒド
Figure 2023545545000424
工程1:7-ブロモ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール
RBFに7-ブロモ-6-メチル-1H-インダゾール(1g、4.74mmol、PharmaBlock)及びアセトン(10mL)を加えた。反応物を0℃に冷却した。次に、KOH(0.797g、14.21mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を0℃で60分間攪拌した。次に、ヨードメタン(0.444mL、7.11mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を室温に加温し、反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、揮発性物質を除去した。粗物質を、ヘプタン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、7-ブロモ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール(0.67g、2.98mmol、収率62.8%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.05(s,1H),7.66(d,J=7.94Hz,1H),7.11(d,J=8.15Hz,1H),4.35(s,3H),2.49(s,3H).
工程2:1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-カルバルデヒド
RBFに7-ブロモ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール(3.43g、15.24mmol)及びTHF(76.0mL)を加えた。反応物を-78℃に冷却した。次に、n-BuLi(ヘキサン中2.5M、13.41mL、33.5mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を-78℃で30分間攪拌した。次に、DMF(4.74mL、61.0mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を室温まで温めた。2時間後、反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、揮発性物質を除去した。粗物質を、ヘプタン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-カルバルデヒドを得、これをそのまま使用した。
中間体60:2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)-1-ナフトアルデヒド
Figure 2023545545000425
2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド(1.0g、5.81mmol、Combi-Blocks)及びTEA(3.89mL、27.9mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(19.36mL)中溶液に、2-(トリメチルシリル)-エトキシメチルクロリド(4.53mL、25.6mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を25℃で一晩撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、揮発性物質を除去して、2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)-1-ナフトアルデヒドを得た。粗物質を精製することなく進行した。
中間体61:2-メチル-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2023545545000426
2-ヒドロキシ-6-メチルベンズアルデヒド(1.0g、7.34mmol、Synthonix)及びDIPEA(6.16mL、35.3mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(24.48mL)中溶液に、2-(トリメチルシリル)-エトキシメチルクロリド(5.73mL、32.3mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を25℃で一晩撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、揮発性物質を除去して、2-メチル-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ベンズアルデヒドを得た。粗物質を精製することなく進行した。
中間体62:3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-1-ナフトアルデヒド
Figure 2023545545000427
3-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド(1.0g、5.81mmol、Enamine)のDCM(21.51mL)中溶液に、3,4-ジヒドロ-2h-ピラン(0.733g、8.71mmol、Sigma-Aldrich)及びp-トルエンスルホン酸ピリジニウム(0.073g、0.290mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を分離した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、揮発性物質を除去した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘプタン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するクロマトグラフィーによって精製して、3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-1-ナフトアルデヒド(1.686g、113%収率)をオフホワイト固体として得た。
中間体63:4-ブロモ-6-フルオロ-5-メチル-1-テトラヒドロピラン-2-イル-インダゾール
Figure 2023545545000428
工程1:3-ブロモ-1-フルオロ-2,4-ジメチル-5-ニトロ-ベンゼン
1-フルオロ-2,4-ジメチル-5-ニトロ-ベンゼン(2.5g、14.78mmol、Scochem)のTFA(15mL)中混合物に、NBS(4.21g、23.65mmol)及びHSO(2.84mL、53.21mmol)をN下、15℃で添加した。混合物を15℃で12時間撹拌し、次いで、50℃に加熱し、4時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(500mL)とHO(500mL)に分配した。有機相を分離し、減圧下で濃縮して、粗3-ブロモ-1-フルオロ-2,4-ジメチル-5-ニトロ-ベンゼン(3.5g、収率95.5%)を無色油状物として得た。m/z(ESI):248.0(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.53(d,J=8.40Hz,1H),2.58(s,3H),2.45(s,3H).
工程2:3-ブロモ-5-フルオロ-2,4-ジメチル-アニリン
3-ブロモ-1-フルオロ-2,4-ジメチル-5-ニトロ-ベンゼン(3.5g、14.11mmol)のEtOH(30mL)及びHOAc(30mL)中混合物に、Fe(3.94g、70.55mmol)をN下、25℃で分割して添加した。混合物を60℃で5時間撹拌した。LC-MSは、所望の生成物が検出されたことを示す。反応物をEtOAc(500mL)とHO(500mL)に分配した。有機相を分離し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル中1~20%EtOAc)によって精製して、3-ブロモ-5-フルオロ-2,4-ジメチル-アニリン(2g、収率65.0%)を茶色固体として得た。m/z(ESI):218.0(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm6.39(d,J=10.80Hz,1H).3.70(brs,2H),2.26(s,6H).
工程3:4-ブロモ-6-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール
3-ブロモ-5-フルオロ-2,4-ジメチル-アニリン(1.6g、7.34mmol)にHBF(17.14mL、110.06mmol、40重量%)をN下、0℃で一度に添加し、次いで、HO(2mL)中のNaNO(1.52g、22.01mmol)を0℃で溶液に滴下し、1時間撹拌した。溶液を15℃に加温し、1.5時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、(i-Pr)O(100mL)で洗浄し、真空下で濃縮して粗ジアゾニウム塩を得た。次いで、ジアゾニウム塩を含むCHCl(20mL)に、KOAc(1.44g、14.67mmol)及び18-Crwon-6(96.97mg、0.366mmol)を添加した。混合物を35℃で0.5時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残渣を分取TLC(SiO、石油エーテル中25%EtOAc)によって精製し、4-ブロモ-6-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール(620mg、収率36.9%)を黄色固体として得た。
工程4:4-ブロモ-6-フルオロ-5-メチル-1-テトラヒドロピラン-2-イル-インダゾール
4-ブロモ-6-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール(400mg、1.75mmol)のTHF(8mL)中溶液に、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(0.798mL、8.73mmol)及びPTSA(30.07mg、0.174mmol)を加えた。混合物を50℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮乾固した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル中5~20%EtOAc)によって精製して、4-ブロモ-6-フルオロ-5-メチル-1-テトラヒドロピラン-2-イル-インダゾール(0.5g、収率74.1%)を白色固体として得た。m/z(ESI):313.1(M+H)
中間体64:tert-ブチル7-[3-シアノ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-キノリル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000429
tert-ブチル7-(3-シアノ-4-ヨード-2-キノリル)-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(2g、4.08mmol、中間体25)のジオキサン(40mL)中溶液に、Pin(8.29g、32.63mmol)、KOAc(1.20g、12.24mmol)及びPd(dppf)Cl(298.45mg、0.407mmol)をN下で添加した。混合物を120℃で24時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮乾固した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=20/1~3/1)によって精製して、tert-ブチル7-[3-シアノ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-キノリル]-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1g、収率50%)を黄色オイルとして得た。
中間体65:5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ナフタレン-2-オール
Figure 2023545545000430
5-ブロモナフタレン-2-オール(3.7g、16.59mmol、Spectrochem)の1,4-ジオキサン(100mL)中溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2ジオキサボロラン)(6.32g、24.88mmol)、KOAc(4.07g、41.5mmol)及びPdCl(dppf)-DCM付加物(1.355g、1.659mmol)を添加した。溶液をNで5分間パージし、100℃で16時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで希釈した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させた。粗反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中25%EtOAc)によって精製すると、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ナフタレン-2-オール(4g、収率89%)が灰白色固体として得られた。m/z(ESI):271.0(M+H)
中間体66:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-シアノ-8-メトキシキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000431
2,4-ジクロロ-8-メトキシキノリン-3-カルボニトリルは、2-アミノ-3-メトキシ安息香酸メチル(CAS#5121-34-6、市販)を用い、中間体1に記載の方法を用いて合成した。
工程1:2-クロロ-4-ヒドロキシ-8-メトキシキノリン-3-カルボニトリル
2,4-ジクロロ-8-メトキシキノリン-3-カルボニトリル(700mg、2.71mmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(10mL)中溶液に酢酸カリウム(1330mg、13.55mmol)を添加し、反応物を80℃で撹拌し、5時間撹拌した。pHを中性に調整し、濾過し、水ですすいで残渣を得た。真空下で乾燥させると、粗2-クロロ-4-ヒドロキシ-8-メトキシキノリン-3-カルボニトリル(590mg、収率92%)が得られた。m/z(ESI):235.2(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-ヒドロキシ-8-メトキシキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-クロロ-4-ヒドロキシ-8-メトキシキノリン-3-カルボニトリル(590mg、2.489mmol)のN,N-ジメチルアセトアミド(8mL)中溶液に、DIPEA(1304μL、7.47mmol)及びtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(528mg、2.489mmol)を添加した。混合物を120℃で3時間撹拌した。pHを中性に調整し、濾過し、水ですすいで残渣を得た。真空下で乾燥させると、粗tert-ブチル6-(3-シアノ-4-ヒドロキシ-8-メトキシキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(745mg、1.761mmol、収率70.7%)が得られた。m/z(ESI):411.2(M+H)
工程3:4-クロロ-8-メトキシ-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル
tert-ブチル6-(3-シアノ-4-ヒドロキシ-8-メトキシキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(330mg、0.780mmol)の1,4-ジオキサン(3mL)中混合物に、POCl(4.5mL、48.3mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間攪拌した。反応物を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液を溶液に添加した。反応物をEtOAc及び水に注いだ。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、4-クロロ-8-メトキシ-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル(250mg、収率88%)が得られた。m/z(ESI):329.1(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-シアノ-8-メトキシキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
4-クロロ-8-メトキシ-2-(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)キノリン-3-カルボニトリル(400mg、1.217mmol)のDCM(2mL)中溶液に、DIPEA(637μL、3.65mmol)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(266mg、1.217mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、tert-ブチル6-(4-クロロ-3-シアノ-8-メトキシキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(250mg、収率47.9%)が得られた。m/z(ESI):429.1(M+H)
中間体67:メチル2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボキシレート
Figure 2023545545000432
工程1:(E)-5,5-ジメチル-2-((5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)メチレン)シクロヘキサン-1-オン
3,3-ジメチルシクロヘキサン-1-オン(0.500g、3.96mmol、PharmaBlock Sciences,Inc.)、5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド(0.993g、4.06mmol、中間体58)及びカリウムt-ブトキシド(0.534g、4.75mmol)のtert-ブタノール溶液を室温で15分間撹拌した。反応物を水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮すると、(E)-5,5-ジメチル-2-((5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)メチレン)シクロヘキサン-1-オン(1.39g)が淡黄色油として得られ、これを、定量的収率を仮定してそのまま以下の工程で使用した。m/z(ESI):353.3
工程2:メチル7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロキノリン-3-カルボキシレート
(E)-5,5-ジメチル-2-((5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)メチレン)シクロヘキサン-1-オン(1.39g、3.94mmol)、マロン酸ジメチル(1.563g、1.359mL、11.83mmol)及びNHOAc(1.824g、23.66mmol)のDMSO(19.7mL)中溶液を80℃で48時間撹拌した。反応物を水で希釈し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって更に精製すると、メチル7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロキノリン-3-カルボキシレート(0.450g、収率25%)が淡黄色油として得られた。m/z(ESI):452.3(M+H)
工程3:メチル2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボキシレート
メチル2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロキノリン-3-カルボキシレート(840mg、1.860mmol)及び硝酸アンモニウムセリウム(iv)(3.06g、5.58mmol、3.0当量)のDCM(19mL)中懸濁液を室温で18時間撹拌した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮し、ヘプタン中0~100%(3:1EtOAc:EtOH)によりクロマトグラフィーに供して、メチル2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボキシレート(491mg、収率59%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):450.4(M+H)
中間体68:3-(ジフルオロメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オール
Figure 2023545545000433
2,2-ジメチルテトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(PharmaBlock)を用いて、中間体67に記載の方法を用いて、メチル2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボキシレートを合成した。
工程1:3-(ヒドロキシメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オール
LiBH(THF中1M)(0.89mL、1.77mmol)を、メチル2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボキシレート(100mg、0.22mmol)のTHF中0℃溶液に加えた。反応物を50℃に加温し、2時間攪拌した。反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、乾燥させ、濃縮すると、3-(ヒドロキシメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オール(188mg)が黄色固体として得られ、これを、定量的収率を仮定して次の工程でそのまま使用した。m/z(ESI):424.3(M+H)
工程2:2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド
3-(ヒドロキシメチル)-7、7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7、8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オール(188mg、0.44mmol)及びDMP(207mg、0.487mmol)をMeCN(9mL)に溶解した。混合物を室温で4時間撹拌した。完了したら、反応物を濃縮し、ヘプタン中0~100%(3:1)EtOAc:EtOHを用いてクロマトグラフィーにかけて、2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(116mg、収率62%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):422.3(M+H)
工程3:3-(ジフルオロメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オール
デオキソ-フルオル(122mg、0.100mL、0.550mmol、2.0当量)を、2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(116mg、0.275mmol)のDCM(5mL)中0℃溶液に添加した。反応物を室温で2時間撹拌する。反応物を濃縮し、ヘプタン中0~100%(3:1)EtOAc:EtOHを用いてクロマトグラフィーにかけて、3-(ジフルオロメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-オール(14mg、収率12%)を黄色油状物として得た。m/z(ESI):444.4(M+H)
中間体69:3-(メトキシメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2(1H)-オン
Figure 2023545545000434
工程1:3-(ヒドロキシメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2(1H)-オン
メチル7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-2-オキソ-1,2,5,6,7,8-ヘキサヒドロキノリン-3-カルボキシレート(980mg、2.18mmol、中間体67)をTHF(10mL)に溶解した。混合物を0℃に冷却し、LiBH(THF中1M、5.40mL、5.40mmol)を添加した。混合物を50℃に18時間加熱した。完了したら、反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、乾燥させ、濃縮した。得られた固体をクロマトグラフィーにより更に精製し、3-(ヒドロキシメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2(1H)-オン(430mg、収率47%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):422.3(M+H)
工程2:3-(メトキシメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2(1H)-オン
3-(ヒドロキシメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2(1H)-オン(300mg、0.712mmol)をTHF(10mL)に溶解した。混合物を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(85mg、3.56mmol、5.0mmol)を添加した。反応物を1時間撹拌し、ヨードメタン(202mg、1.42mmol、2.0当量)を添加した。混合物を1時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、95:5DCM:MeOHを用いるカラムクロマトグラフィーによって更に精製して、3-(メトキシメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2(1H)-オン(100mg、収率32%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):436.2(M+H)
中間体70:2-クロロ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2023545545000435
2-クロロ-6-ヒドロキシベンズアルデヒド(0.5g、3.19mmol、Combi-Blocks)及びTEA(0.534mL、3.83mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(10mL)中溶液に、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.62mL、3.5mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応物を周囲温度で撹拌した。1時間後、TEAの別の部分(0.388g、0.534mL、3.83mmol、Sigma-Aldrich)及び2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.623mL、3.51mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応を継続した。16時間後、TEAの別の部分(1.1mL)及びSEM-Cl(1.25mL)を添加し、反応を継続した。更に4時間後、反応混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、濃縮して、2-クロロ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)-ベンズアルデヒド(1.48g、収率162%)を黄色油状物として得た。m/z(ESI):309.0(M+Na)
中間体71:4-フルオロ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)-1-ナフトアルデヒド
Figure 2023545545000436
4-ブロモ-1-フルオロナフタレン-2-オール(2g、8.30mmol、Combi-Blocks)及びDIPEA(2.90mL、16.59mmol)のDCM(28mL)中溶液に、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(2.07g、2.21mL、12.4mmol、Combi-Blocks)を添加した。反応物を周囲温度で撹拌した。16時間後、反応混合物を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中0~100%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、中間体(2-(((4-ブロモ-1-フルオロナフタレン-2-イル)オキシ)メトキシ)エチル)トリメチルシラン(3.26g、8.78mmol、収率106%)が黄色油として得られた。(2-((((4-ブロモ-1-フルオロナフタレン-2-イル)オキシ)メトキシ)エチル)-トリメチルシラン(3.0g、8.08mmol)のTHF(32.3mL)中-78℃溶液に、n-ブチルリチウムの2.5Mヘキサン溶液(4.80mL、9.70mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。反応物を-78℃で5分間撹拌し、次いで、DMF(2.5mL、32mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を周囲温度に加温した。30分後、反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機層を濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中0~100%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、4-フルオロ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ)-1-ナフトアルデヒド(2.82g、収率109%)を黄色油として得た。m/z(ESI):321.2(M+H)
中間体72:8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソキノリン-6-オール
Figure 2023545545000437
8-ブロモイソキノリン-6-オール臭化水素酸塩(275mg、0.902mmol、エナミン)、ビス(ピナコラト)ジボロン(458mg、1.80mmol、Sigma-Aldrich)及びKOAc(265mg、2.71mmol、Sigma-Aldrich)の1,4-ジオキサン(6.0mL)中懸濁液に、PdCl(dppf)(147mg、0.180mmol、Strem)を加えた。バイアルにアルゴンをスパージし、蓋をし、90℃で一晩撹拌した。16時間後、反応混合物をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、真空中で濃縮して粗8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソキノリン-6-オールを得、これを更に精製することなく使用した。
中間体73:5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリン-7-オール
Figure 2023545545000438
5-ブロモキノリン-7-オール臭化水素酸塩(Enamine)を使用して、中間体72に類似の様式で合成した。
中間体74:8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キノリン-6-オール
Figure 2023545545000439
8-ブロモキノリン-6-オールヒドロブロミド(J&W Pharmalab)を使用して、中間体72に類似の様式で合成した。
中間体75:2,4-ジクロロ-7-メトキシ-3-メチル-1,5-ナフチリジン
Figure 2023545545000440
工程1:メチル5-メトキシ-3-(N-(4-メトキシベンジル)プロピオンアミド)ピコリネート
(4-メトキシフェニル)メタンアミン(1.785mL、13.66mmol、Sigma-Aldrich)、メチル3-フルオロ-5-メトキシピコリネート(2.53g、13.66mmol、Combi-Blocks)及びDIPEA(7.16mL、41.0mmol、Sigma-Aldrich)のアセトニトリル(30mL)中混合物をN下、70℃で一晩撹拌した。更なる(4-メトキシフェニル)メタンアミン(0.89mL、0.5当量)、DIPEA(1.5当量、3.58mL)及びDMA(5mL)を添加し、撹拌を85℃で一晩続けた。次いで、DIPEA(7.16mL、41.0mmol、Sigma-Aldrich)を加えた後、塩化プロピオニル(5.75mL、68.3mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液(100mL)で希釈し、EtOAc(1×200mL)で抽出した。有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、メチル5-メトキシ-3-(N-(4-メトキシベンジル)-プロピオンアミド)ピコリネート(3.92g、収率80%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):359.3(M+H)
工程2:4-ヒドロキシ-7-メトキシ-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-1,5-ナフチリジン-2(1H)-オン
下、-78℃のメチル5-メトキシ-3-(N-(4-メトキシベンジル)プロピオンアミド)ピコリナート(3.5g、9.77mmol)のTHF(45mL)中溶液に、THF中1MのKHMDS(19.53mL、19.53mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。次いで、得られた混合物をN下、-78℃で5分間撹拌した。次いで、混合物を水(15mL)でクエンチした。混合物を濃縮し、真空中で乾燥させた。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、4-ヒドロキシ-7-メトキシ-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-1,5-ナフチリジン-2(1H)-オン(2.49g)を白色固体として得た。m/z(ESI):327.2(M+H)
工程3:2,4-ジクロロ-7-メトキシ-3-メチル-1,5-ナフチリジン
4-ヒドロキシ-7-メトキシ-1-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-1,5-ナフチリジン-2(1H)-オン(1.0g、3.06mmol)のアセトニトリル(20mL)中溶液に、DIPEA(2.68mL、15.32mmol、Sigma-Aldrich)、続いてPOCl(1.428mL、15.32mmol、Sigma-Aldrich)を滴下した。添加後、混合物をN下、75℃で一晩撹拌した。次いで、POCl(2.8mL)を添加し、混合物をN下で一晩撹拌しながら還流した。混合物を、飽和KCOを含有する氷水(200mL)に注意深く注ぎ、EtOAc(200mL)で希釈した。混合物を室温で30分間撹拌した。有機層をMgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc/ヘプタン)により、2,4-ジクロロ-7-メトキシ-3-メチル-1,5-ナフチリジン(156mg)を黄色固体として得た。m/z(ESI):243.1(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.84(d,J=2.7Hz,1H),7.83(d,J=2.7Hz,1H),4.00(s,3H),2.63(s,3H).
中間体76:7-ブロモ-3-クロロ-6-メチル-1H-インドール
Figure 2023545545000441
7-ブロモ-6-メチル-1H-インドール(1.5g、7.14mmol、Enamine)のDMF(40mL)中混合物に、N-クロロスクシンイミド(1.144g、8.57mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。次に、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー精製(シリカゲル、0~100%EtOAc:EtOH(3:1)/ヘプタン)により、7-ブロモ-3-クロロ-6-メチル-1H-インドール(1.67g、収率96%)を褐色固体として得た。m/z(ESI):244.0,246.1(M+H)
中間体77:6,8-ジブロモイソクロマン-7-カルボニトリル
Figure 2023545545000442
工程1:tert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)(5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)カルバメート
6-アミノ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(70g、434mmol、Combi-Blocks)のDMF(700mL)中攪拌溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(302mL、1303mmol)、引き続いてDMAP(63.7g、521mmol)を室温で添加し、16時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(3L)でクエンチした。反応混合物をEtOAc(1L)で希釈し、EtOAc(2×1L)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1×2L)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶液を濾過し、真空中で濃縮して、粗物質を黄褐色油として得た。粗残渣を、溶離液としてヘキサン中20%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(tert-ブトキシカルボニル)(5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(65g、収率41.4%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):262.0[M+H-Boc]H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.06(1H,d,J=8.2Hz)7.05-7.18(2H,m)2.99(2H,t,J=6.1Hz)2.58-2.73(2H,m)2.17(3H,p,J=6.3Hz)1.47(18H,s).
工程2:tert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)(6,6-ジメチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)カルバメート
tert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)(5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)カルバメート(35g、97mmol)のTHF(350mL)中攪拌溶液に0℃でLiHMDS(968mL、968mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、ヨードメタン(60.5mL、968mmol)を0℃で滴加した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NHCl水溶液(1×500mL)で希釈し、EtOAc(2×1L)で抽出し、有機層をブライン(1×1L)で洗浄した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させた。溶液を濾過し、真空中で濃縮して、粗物質を黄褐色油として得た。粗残渣を、溶離液としてヘキサン中20%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)(6,6-ジメチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)カルバメートを黄色油状物として得た。m/z(ESI):290.0[M+H-Boc]H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.88(1H,d,J=8.2Hz)7.06-7.25(2H,m)2.97(2H,t,J=6.3Hz)1.92(2H,dt,J=20.6,6.3Hz)1.42(18H,s)1.12(6H,d,J=3.7Hz).
工程3:6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-アミン
tert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)(6,6-ジメチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)カルバメート(80g、205mmol)のTHF(400mL)中攪拌溶液に0℃で、MeOH(400mL)混合物、NaBH(23.31g、616mmol)少しずつ添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(2×300mL)。有機層を混合し、ブライン(1×1L)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空中で濃縮して、(80g)を黄色油状物として得た。粗生成物自体は、精製することなく次の工程に使用される。
中間体(80g)のDCM(500mL)中攪拌溶液に、トリエチルシラン(47.8g、411mmol)及び三フッ化ホウ素エーテラート(52.1mL、411mmol)を-78℃で添加し、同じ温度で1時間攪拌し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(200mL)でクエンチし、DCM(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、ヘキサン中20%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-アミン(18g、二段階で収率50.0%)を黄褐色油状物として得た。m/z(ESI):176.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm6.66(1H,d,J=8.0Hz)6.22-6.45(2H,m)4.68(2H,s)2.59(2H,t,J=6.8Hz)2.31(2H,s)1.44(2H,t,J=6.8Hz)0.91(6H,s).
工程4:1,3-ジブロモ-6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-アミン
6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-アミン(18g、103mmol)のクロロホルム(300mL)中攪拌溶液に、NBS(40.2g、226mmol)を-10℃で少しずつ添加し、同じ温度で30分間攪拌した。反応混合物を水(200mL)でクエンチし、DCM(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を、ヘキサン中2%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、1,3-ジブロモ-6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-アミン(25g、収率73.1%)を黄褐色油状物として得た。m/z(ESI):334.0[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.17(1H,s)5.08(2H,s)2.57(2H,t,J=6.8Hz)2.40(2H,s)1.52(2H,t,J=6.8Hz)0.91(6H,s).
工程5:1,3-ジブロモ-6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボニトリル
1,3-ジブロモ-6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-アミン(1.0g、3.00mmol)のDMSO(10.00mL)中攪拌溶液に、シアン化銅(I)(350mg、3.90mmol)及び亜硝酸tert-ブチル(1.161mL、9.01mmol)を50℃で添加し、2時間攪拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗残渣を、ヘキサン中3%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、1,3-ジブロモ-6,6-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-カルボニトリル(300mg、収率29%)を淡褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm7.68(s,1H),2.64(d,J=10.8Hz,4H),1.59(t,J=6.8Hz,2H),0.92(d,J=5.9Hz,6H).
Figure 2023545545000443
中間体78の代替工程5。
Figure 2023545545000444
亜硝酸ナトリウム(94mg、1.360mmol)を、6,8-ジブロモイソクロマン-7-アミン(348mg、1.134mmol)の水(10mL)及び12N塩酸(5mL、60.0mmol)中攪拌混合物に0℃で添加した。混合物を0℃で15分間攪拌した後、ヨウ化カリウム(565mg、3.40mmol)を添加した。反応混合物を0℃で更に2時間攪拌した。反応混合物を水(75mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣(シリカゲル、ヘプタン中0~20%EtOAc)のクロマトグラフィー精製により、6,8-ジブロモ-7-ヨードイソクロマン(228mg、収率48.1%)を淡桃色固体として得た。
上で単離した6,8-ジブロモ-7-ヨードイソクロマン(228mg、0.546mmol)、シアン化銅(i)(98mg、1.091mmol)及びL-プロリン(62.8mg、0.546mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)中で混合した。反応混合物を80℃に加熱し、19時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和NaHCO(30mL)で洗浄した。有機層を分離し、ブライン(30mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣(シリカゲル、ヘプタン中0~20%EtOAc)のクロマトグラフィー精製により、6,8-ジブロモイソクロマン-7-カルボニトリル(121mg、収率70.0%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.47(1H,s)4.67(2H,s)3.95(2H,t,J=5.64Hz)2.91(2H,td,J=5.64,1.05Hz).MS(ESI,+ve)m/z:316.0[M+H]
中間体82:(6R,8R)-2,4-ジクロロ-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-3-カルボニトリル
Figure 2023545545000445
代替工程2を使用して中間体21と同様の方法で合成した。
Figure 2023545545000446
(6R,8R)-2-ヒドロキシ-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-3-カルボニトリル(582g、2.72mmol)の1,4-ジオキサン(13mL)懸濁液に、POCl(4.16g、2.53mL、27.2mmol、Sigma-Aldrich)を添加した。反応混合物を95℃で3時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液の冷溶液に注ぎ、固体KCOをバブリングが止まるまで撹拌反応混合物に添加し、塩基性pHを測定した。反応混合物をEtOAcで抽出し、有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘプタン中0~20%EtOAc:EtOH(3:1)の勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、(6R,8R)-2-クロロ-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-3-カルボニトリル(0.367g、収率58.1%)を淡黄色固体として得た。m/z(ESI):233.1(M+H)
中間体83:5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ナフタレン-1-オール
Figure 2023545545000447
40mLの赤色キャップ付きバイアルに、PdCl(dppf)DCM付加物(0.183g、0.224mmol、Strem Chemicals,Inc.)、KOAc(0.440g、4.48mmol、Sigma-Aldrich)、ビス(ピナカラト)ジボロン(1.138g、4.48mmol、Combi-Blocks)及び5-ブロモナフタレン-1-オール(5g、2.241mmol、eNovation)を添加した。反応容器を排気し、Nを充填し、1,4-ジオキサン(4.48mL)を添加した。反応混合物を100℃に加熱し、1時間撹拌した。反応混合物を、シリカプラグを通して濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘプタン中0~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ナフタレン-1-オール(0.814g、定量的収率)を灰色固体として得た。材料はいくらかの除去不可能な不純物を含有し、更に精製することなく使用した。m/z(ESI):271.2(M+H)
中間体84:4-ブロモ-2-フルオロナフタレン-1-オール
Figure 2023545545000448
2-フルオロナフタレン-1-オール(200mg、1.233mmol、Enamine)のDCM(3.2mL)中-50℃溶液に、NBS(209mg、1.172mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応混合物を15分間攪拌した。反応物を水でクエンチし、DCMで抽出した。有機抽出物をNaSOのプラグを通して乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘプタン中0~5%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、4-ブロモ-2-フルオロナフタレン-1-オール(0.2328g、収率78%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.21-8.30(m,1H),8.12-8.18(m,1H),7.62-7.67(m,1H),7.54-7.61(m,2H),5.53(d,J=4.4Hz,1H).
中間体85:tert-ブチル6-((6R,8R)-3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000449
赤色キャップ付きバイアルに、PCy Pd G2(0.245g、0.415mmol、Sigma-Aldrich)、KOAc(0.815g、8.31mmol、Sigma-Aldrich)、ビス(ピナカラト)ジボロン(2.110g、8.31mmol、Combi-Blocks)及びtert-ブチル6-((6R,8R)-4-クロロ-3-シアノ-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.84g、4.15mmol、中間体35)を添加した。反応容器を排気し、Nを充填し、1,4-ジオキサン(20mL)を添加した。反応物を95℃に加熱し、3時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し、EtOAcで溶出し、真空中で濃縮し、ヘプタン中0~20%EtOAcの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにかけると、tert-ブチル6-((6R,8R)-3-シアノ-7,7-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-6,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.5g、収率67.6%)が黄褐色固体として得られた。最終的な単離された材料は、所望の生成物とプロトデボリル化生成物との1:1混合物である。m/z(ESI):535.4(M+H)
中間体86:8-ブロモキノキサリン-6-オール
Figure 2023545545000450
5-ブロモ-7-メトキシキノキサリン(200mg、0.837mmol、Aurum Pharmatech)のトルエン(4mL)中懸濁液に塩化アルミニウム(390mg、2.93mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、反応混合物を100℃に加熱し、2時間撹拌した。反応混合物に水、引き続いて1M水溶液をゆっくり添加した。NaOH.反応混合物をEtOAcで抽出し、有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲル充填物に吸収させ、ヘプタン中0%~40%EtOAc:EtOH(3:1)の勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)によって精製して、8-ブロモキノキサリン-6-オール(56mg、収率29.7%)を橙色固体として得た。試料をそのまま進めた。m/z(ESI):225.0(M+H)
中間体87:3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)フェノール
Figure 2023545545000451
20mLの赤色キャップ付きバイアルに、PdCl(dppf)DCM付加物(169mg、0.207mmol、Strem Chemicals,Inc.)、KOAc(407mg、4.15mmol、Sigma-Aldrich)、ビス(ピナカラト)ジボロン(1054mg、4.15mmol、Combi-Blocks)及び3-ブロモ-4-トリフルオロメチルフェノール(500mg、2.075mmol、AstaTech,Inc)を添加した。反応容器を排気し、Nを充填し、1,4-ジオキサン(5mL)を添加した。反応混合物を100℃に加熱し、3時間攪拌した。反応混合物を、シリカプラグを通して濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘプタン中0~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(24g)によるクロマトグラフィーによって精製して、3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)フェノール(1.02g、定量的収率)を黄色半固体として得た。材料を更に精製することなく使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.53-7.57(m,1H),7.12-7.17(m,1H),6.88-6.95(m,1H),1.32-1.40(m,12H).
中間体88:2-メチル-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2023545545000452
RBFにp-トルエンスルホン酸ピリジニウム(0.046g、0.185mmol、Sigma-Aldrich)、3,4-ジヒドロ-2h-ピラン(0.467g、0.507mL、5.55mmol、Sigma-Aldrich)、5-ヒドロキシ-2-メチルベンズアルデヒド(0.5034g、3.70mmol、CAS番号23942-00-9)及びDCM(18mL)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、DCM(3×20mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(10mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶液を濾過し、真空中で濃縮すると、粗2-メチル-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ベンズアルデヒドが淡黄色油として得られ、これを更に精製することなく次の工程に使用した。m/z(ESI):221.2(M+H)
中間体89:5-ブロモ-4-(メトキシメチル)チアゾール
Figure 2023545545000453
工程1:(5-ブロモチアゾール-4-イル)メタノール
メチル5-ブロモチアゾール-4-カルボキシレート(2.0g、9.01mmol、Combi-Blocks)のTHF(20mL)溶液に、NaBH(0.852g、22.52mmol)を0℃で少しずつ加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌し、次いで、飽和NHCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中50~60%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、5-ブロモチアゾール-4-イル)メタノール(0.500g、収率28.6%)を淡黄色固体として得た。
工程2:5-ブロモ-4-(メトキシメチル)チアゾール
(5-ブロモチアゾール-4-イル)メタノール(0.500g、2.58mmol)のTHF(10mL)中溶液に、水素化ナトリウム(0.309g、7.73mmol、60重量%、Spectrochem)を0℃で添加し、混合物を30分間撹拌後、ヨウ化メチル(0.806mL、12.88mmol、Spectrochem)を反応混合物に滴下し、撹拌を室温で16時間続けた。反応混合物を飽和NHCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中40~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製して、5-ブロモ-4-(メトキシメチル)チアゾール(0.300g、収率56.0%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.80(s,1H),4.60(s,2H),3.46(s,3H).m/z(ESI):209.9(M+H)
中間体90:5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド
Figure 2023545545000454
工程1:4-ブロモ-5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-5-クロロ-1H-インダゾール(5.0g、21.60mmol、Combi-Blocks)、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(5.45g、64.8mmol、Avra)及びPPTS(1.086g、4.32mmol、Avra)のTHF(20mL)中溶液を室温で12時間撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中10~15%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、4-ブロモ-5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(4.5g、収率66.0%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.17(d,J=1.0Hz,1H),7.61(dd,J=9.1,1.0Hz,1H),7.30(d,J=9.0Hz,1H),5.67-5.69(m,1H),4.16-4.17(m,1H),3.80-3.82(m,1H),1.99-2.31(m,2H),1.63-1.91(m,4H).m/z(ESI):314.8(M+H)
工程2:5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド
4-ブロモ-5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(0.6g、1.901mmol)のTHF(10mL)中溶液に、-78℃でn-ブチルリチウム(1.673mL、4.18mmol、Sainor Ltd)を滴下した。反応混合物を30分間撹拌した後、DMF(0.556g、7.60mmol、Sigma-Aldrich)を添加し、撹拌を1時間続けた。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、10~15%EtOAcを含むヘキサンで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、5-クロロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド(0.480g)を得た。
中間体91:5-フルオロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド
Figure 2023545545000455
工程1:4-ブロモ-5-フルオロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-5-フルオロ-1H-インダゾール(5g、23.25mmol、Combi-Blocks)、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(5.87g、69.8mmol、Avra)、PPTS(1.169g、4.65mmol、Avra)及びTHF(50mL)の溶液を室温で12時間撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中10~15%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、4-ブロモ-5-フルオロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(6g、収率86%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):301.0(M+H)
工程2:5-フルオロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-ビニル-1H-インダゾール
4-ブロモ-5-フルオロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(3g、10.03mmol)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(2.69g、20.06mmol、Combi-Blocks)、KCO(4.16g、30.1mmol)のTHF(50mL)及び水(5mL)中脱気溶液に、XPhos Pd G3(0.849g、1.003mmol、流れ)を加え、この反応混合液を95℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、5-フルオロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-ビニル-1H-インダゾール(1.5g、収率60.7%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):247.2(M+H)
工程3:5-フルオロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド
5-フルオロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-ビニル-1H-インダゾール(1.5g、6.09mmol)及びNaIO(3.91g、18.27mmol、Spectrochem)のアセトニトリル(15mL)及び水(15mL)中溶液に、0℃でOsO(0.383mL、1.219mmol、4%水溶液、Chempure)を加え、この反応混合液を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中0~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、5-フルオロ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド(0.4g、収率26.5%)をオフホワイトの固体として得た。m/z(ESI):249.1(M+H)
中間体92:7-フルオロ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド
Figure 2023545545000456
工程1:2-ブロモ-5,6-ジフルオロ-3-メチルベンズアルデヒド
2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(4.91g、34.8mmol、Chempure)のTHF(50mL)溶液に、-78℃でn-ブチルリチウム(12.75mL、31.9mmol)を滴下し、20分間撹拌した。次いで、1-ブロモ-4,5-ジフルオロ-2-メチルベンゼン(6g、29.0mmol、Combi-Blocks)のTHF(50mL)中溶液を-78℃で添加し、得られた混合物を2時間撹拌した後、DMF(3.18g、43.5mmol)を添加し、撹拌を-78℃で30分間続けた。反応混合物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中20%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)で精製して、2-ブロモ-5,6-ジフルオロ-3-メチルベンズアルデヒド(6.1g、収率90%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm10.37(s,1H),7.32(s,1H),2.45(s,3H).
工程2:(E)2-ブロモ-5,6-ジフルオロ-3-メチルベンズアルデヒドO-メチルオキシム
2-ブロモ-5,6-ジフルオロ-3-メチルベンズアルデヒド(6.0g、25.5mmol)、KCO(4.59g、33.2mmol)及びO-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.56g、30.6mmol、Chempure)の1,2-ジメトキシエタン(20mL)中溶液を室温で15時間撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(E)-2-ブロモ-5,6-ジフルオロ-3-メチルベンズアルデヒドO-メチルオキシム(6.5g、収率96%)を淡黄色油状物として得、これを精製せずに次の工程にもっていった。H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.29(s,1H),7.19-7.08(m,1H),4.06(s,3H),2.41(s,3H).
工程3:4-ブロモ-7-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール
(E)-2-ブロモ-5,6-ジフルオロ-3-メチルベンズアルデヒドO-メチルオキシム(6.5g、24.61mmol)及びヒドラジン水和物(7.73mL、246mmol、Spectrochem)の1,2-ジメトキシエタン(20mL)中溶液を90℃で15時間撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、沈殿した固体を濾別し、冷水で洗浄して、4-ブロモ-7-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール(5.05g、収率90%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm13.78(s,1H),8.07(d,J=3.2Hz,1H),7.25(d,J=11.8Hz,1H),2.41(s,3H).m/z(ESI):229.0(M+H)
工程4:4-ブロモ-7-フルオロ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール
4-ブロモ-7-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール(5.0g,21.83)、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(5.51g、65.5mmol、Avra)及びPPTS(1.097g、4.37mmol、Avra)のTHF(20mL)中溶液を室温で12時間撹拌した。次いで、反応混合物を氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中10~15%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)で精製して、4-ブロモ-7-フルオロ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(4.0g、収率58.5%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.19(s,1H),6.87(d,J=11.6Hz,1H),5.71-5.72(m,1H),4.09-4.22(m,1H),4.05(s,1H),3.76-3.95(m,1H),2.46(s,3H),2.02-2.24(m,2H),1.60-1.89(m,4H).m/z(ESI):230.9(M+H-THP)
工程5:7-フルオロ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-ビニル-1H-インダゾール
4-ブロモ-7-フルオロ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール(1.2g、3.83mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(1.180g、7.66mmol、Oakwood)及びNaCO(1.218g、11.50mmol)の1,4-ジオキサン(12mL)及び水(6mL)中脱気溶液に、PdCl(dppf)-DCM付加物(0.313g、0.383mmol、Chempure Ltd)を添加し、反応混合物を密閉管中90℃で16時間加熱した。反応混合物をセライトパッドで濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中10~15%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(24g)で精製して、7-フルオロ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-ビニル-1H-インダゾール(0.6g)を淡黄色シロップとして得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.72(d,J=3.0Hz,1H),6.97(d,J=12.5Hz,1H),5.81-5.75(m,2H),5.57-5.50(m,1H),4.06-3.98(m,1H),3.78-3.68(m,1H),2.37(s,3H),2.32-2.21(m,1H),2.10-1.95(m,2H),1.82-1.68(m,1H),1.62(m,2H),1.55-1.43(m,1H).m/z(ESI):261.2(M+H)
工程6:7-フルオロ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド
7-フルオロ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-4-ビニル-1H-インダゾール(1.2g、4.61mmol)のアセトニトリル(7mL)及び水(7.0mL)中溶液に、NaIO(2.96g、13.83mmol、Spectrochem Pvt.Ltd)及びOsO(1mL、0.127mmol、HO中4%、Chempure)を0℃で添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中10%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(12g)で精製して、7-フルオロ-5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-4-カルバルデヒド(0.4g、収率33.1%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm10.48(s,1H),8.91(d,J=2.9Hz,1H),7.15(d,J=12.3Hz,1H),5.86(dd,J=9.5,2.9Hz,1H),4.05-3.97(m,1H),3.80-3.70(m,1H),2.77(s,3H),2.19(m,1H),2.12-2.04(m,1H),2.02-1.93(m,1H),1.79-1.70(m,1H),1.62(m,2H).m/z(ESI):263.0(M+H)
中間体93:5-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-カルバルデヒド
中間体93の合成は、4-ヨード-5-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(国際公開第2009/073300号パンフレットに記載されている手順に従って合成した)を用いて、中間体92の工程4~6と類似の様式で行った。
中間体94:2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルベンズアルデヒド
Figure 2023545545000457
工程1:メチル2-クロロ-3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエート
メチル2-クロロ-3-メチルベンゾアート(1.1g、5.96mmol、Combiブロック)、4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(1.144g、8.94mmol、Sigma-Aldrich)、4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ビピリジン(0.032g、0.119mmol、Alfa)及び[Ir(OMe)COD](0.039g、0.060mmol、Strem)の混合物を密閉管中80℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、celiteパッドを通して濾過し、DCMで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、メチル2-クロロ-3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエート(1.65g)を得、これを更に精製することなく次の工程にもっていった。m/z(ESI):311.1(M)
工程2:メチル2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルベンゾアート
メチル2-クロロ-3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンゾエート(1.65g)のアセトン(10mL)中溶液に、オキソン(4.90g、7.97mmol、Chempure)の水(10mL)溶液を加えた。得られた混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中0~20%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(40g)で精製して、メチル2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルベンゾアート(1.02g、収率96%)を得た。m/z(ESI):201.0(M)
工程3:4-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)-5-メチルフェノール
メチル2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルベンゾエート(1g、4.98mmol)のTHF(15mL)溶液に、LiAlH(9.97mL、9.97mmol)のTHF(5mL)中溶液を-78℃で滴下した。反応混合物を-78℃で1時間攪拌し、次いで、室温までゆっくり昇温し、12時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、氷冷1M HClでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、4-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)-5-メチルフェノール(0.8g、収率93%)を得、これを更に精製することなく次の工程で使用した。m/z(ESI):170.9(M-H)
工程4:2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルベンズアルデヒド
DMSO(0.822mL、11.59mmol)及びDCM(10mL)の溶液に、塩化オキサリル(0.609mL、6.95mmol、Spectrochem)を-78℃で添加し、30分間攪拌した。反応混合物に、4-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)-5-メチルフェノール(0.8g、4.63mmol)のDCM(10mL)中溶液を-78℃で添加した。反応混合物を-78℃で2時間攪拌し、TEA(3.23mL、23.17mmol)で処理し、-78℃で2時間攪拌した。反応混合物を0℃に加温し、氷冷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中0~15%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルベンズアルデヒド(0.35g、収率44.3%)を得た。m/z(ESI):168.9(M-H)
中間体95:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000458
工程1:(E)-2-シアノ-3-(2-フルオロフェニル)アクリル酸メチル
2-フルオロベンズアルデヒド(100.0g、886mmol)及びエチル2-シアノアセテート(100.0g、806mmol)のMeOH(1000mL)及び水(250mL)の混合物に、ピペリジン(15.95mL、161mmol)を室温で添加し、反応物を16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水(500mL)でクエンチし、30分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(100mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、(E)-2-シアノ-3-(2-フルオロフェニル)アクリル酸メチル(124.0g、収率75%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.42(s,1H),8.19(td,J=7.7,1.8Hz,1H),7.70-7.80(m,1H),7.53-7.42(m,2H),3.89(s,3H).
工程2:ベンジル3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-5,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-7(6H)-カルボキシレート
メチル(E)-2-シアノ-3-(2-フルオロフェニル)アクリレート(140.0g、638.64mmol)のtert-ブタノール(100mL)中溶液に、3-オキソピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(113.0g、482mmol)及びNHOAc(338.0g、4386mmol)を室温で添加した。反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(1L)でクエンチし、EtOAc(2×1L)で抽出し、ブライン(200mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶離液としてヘキサン中50%EtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、ベンジル3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-5,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-7(6H)-カルボキシレート(55g、収率21%、純度80%)を淡黄色固体として得た。m/z:403.8[M+H]
工程3:ベンジル3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-2-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-5,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-7(6H)-カルボキシレート
ベンジル3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-5,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-7(6H)-カルボキシレート(55.0g、136mmol)のDCM(825mL)中攪拌溶液に、0℃でピリジン(33.1mL、409mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(27.6mL、164mmol)を添加し、反応物を30分間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと共蒸発させて、ベンジル3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-2-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-5,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-7(6H)-カルボキシレート(74.1g;粗)が褐色粘性油として得た。粗物質を更に精製することなく使用した。
工程4:ベンジル2-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-7(6H)-カルボキシレート
ベンジル3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-2-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)-5,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-7(6H)-カルボキシレート(74.0g、138mmol)のDMA(740mL)溶液に、tert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(35.2g、166mmol)及びDIPEA(102mL、553mmol)を添加し、反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。粗残渣を氷冷水(250mL)でクエンチし、沈殿した黄色固体を濾過し、水(100mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると、ベンジル2-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-7(6H)-カルボキシレート(50.0g、収率29%、純度50%)が褐色固体として得られた。粗生成物を更に精製することなく使用した。m/z(ESI):597.9[M+H]
工程5:tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
ベンジル2-(2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,8-ジヒドロ-1,7-ナフチリジン-7(6H)-カルボキシレート(50.0g、84mmol)のMeOH(1L)中溶液に、室温で10%Pd/C(26.7g、25.10mmol)を添加し、反応混合物を水素雰囲気下で3時間撹拌した。反応混合物を、celite床を通して濾過し、MeOH(200mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶離液としてDCM中5%MeOHを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色ゴム状固体を得た。この固体を、ヘキサン(150mL)を用いて研和し、濾過し、真空下で乾燥させると、tert-ブチル6-(3-シアノ-4-(2-フルオロフェニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(22.1g、収率57%)が淡黄色固体として得られた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.55(m,1H),7.47-7.20(m,3H),5.28(brs,1H),3.85-3.74(m,8H),3.70(t,J=6.8Hz,2H),2.93(m,2H),2.16(m,4H),1.39(s,9H).m/z:463.9[M+H]
Figure 2023545545000459
Figure 2023545545000460
Figure 2023545545000461
Figure 2023545545000462
中間体108:(S)-(1-メチルピロリジン-2-イル)メチルメタンスルホネート
Figure 2023545545000463
(S)-(1-メチルピロリジン-2-イル)メタノール(0.8g、6.95mmol、Combi-Blocks)のDCM(8.00mL)中溶液に、TEA(2.90mL、20.84mmol)、続いてメシル-Cl(0.812mL、10.42mmol)を0℃で加えた。反応塊を室温で2時間攪拌した。反応物を真空中で濃縮して、粗(S)-(1-メチルピロリジン-2-イル)メチルメタンスルホネートを得、これを次の工程に進めた。
中間体109:メチル4-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート
Figure 2023545545000464
工程1:3-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イルトリフルオロメタンスルホネート
1LのRBFに、シクロヘキサン-1,3-ジオン(15g、134mmol)、DCM(550mL)及び2,6-ジメチルピリジン(28.7g、268mmol)を添加した。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(33.9mL、201mmol)を0℃で滴下し、室温までゆっくり昇温させ、1時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、DCM(2×200mL)で抽出した。有機抽出物を1.5N HCl溶液(2×200mL)、水(150mL)、ブライン(150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶液を濾過し、真空中で濃縮して、粗物質を褐色油として得た。粗物質を石油エーテル中20%EtOAcで溶出し、Biotage(登録商標)Isoleraによって精製して、3-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イルトリフルオロメタンスルホネート(30g、収率92%)を淡黄色油として得た。mz(ESI):244.9(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm6.08(t,J=1.4Hz,1H),2.71(td,J=6.2,1.4Hz,2H),2.52-2.44(m,2H),2.21-2.10(m,2H)
工程2:3-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン
500mLのRBFに、3-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イルトリフルオロメタンスルホネート(21.99g、90mmol)、1,4-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(20g、90mmol)、1,4-ジオキサン(160mL)及び水(80mL)を投入した。KCO(37.3g、270mmol)を添加した。反応混合物を窒素ガスで10分間パージし、PdCl(dppf)-DCM付加物(7.35g、9.01mmol)を添加し、反応混合物を85℃で16時間撹拌した。反応物を周囲温度に冷却し、水(300mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機抽出物を水(100mL)及びブライン溶液(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗生成物をBiotage(登録商標)Isoleraにより、石油エーテル中40~45%EtOAcの勾配を用いて精製して、3-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン(17g、収率99%)を透明な油状物として得た。m/z(ESI):191.1(M+H)H NMR(400MHzCDCl)δppm7.32(d,J=0.7Hz,1H),6.05(t,J=1.6Hz,1H),3.84(s,3H),2.63(td,J=6.0,1.6Hz,2H),2.59-2.52(m,2H),2.23-2.15(m,2H),2.07(d,J=0.6Hz,3H).
工程3:メチル4-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-オキソシクロヘキサ-3-エン-1-カルボキシレート
3-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン(10g、52.6mmol)のTHF(150mL)中攪拌溶液に、LiHMDS(THF中1M、79mL、79mmol)を-78℃で滴加した。得られた反応混合物を30分間攪拌した。メチルカルボシアニデート(5.81g、68.3mmol)のTHF(15mL)中溶液を同じ温度で滴加した。反応混合物を-30℃~-20℃で1.5時間攪拌した。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を飽和NHCl水溶液(300mL)でクエンチし、EtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を水(75mL)及びブライン(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をBiotage(登録商標)Isoleraにより、石油エーテル中50%EtOAcを使用して精製して、メチル4-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-オキソシクロヘキサ-3-エン-1-カルボキシレートを透明な油として得た。m/z(ESI):249.0(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.34-7.32(m,1H),6.10(t,J=1.6Hz,1H),3.85(s,3H),3.81(s,3H),2.78(dddd,J=18.4,6.2,4.8,1.5Hz,1H),2.67(dddd,J=18.4,7.9,4.7,1.9Hz,1H),2.62-2.49(m,2H),2.38(ddt,J=13.7,6.3,4.8Hz,1H),2.08(d,J=0.6Hz,3H).
工程4:メチル4-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート
メチル4-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-オキソシクロヘキサ-3-エン-1-カルボキシラート(10g、40.3mmol)のEtOH(100mL)中溶液に、Pd/C(炭素上10重量%、3.4g、3.19mmol)を添加し、水素ブラダー圧で16時間撹拌した。完了後、反応物を、celite床を通して濾過し、EtOAc(200mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、石油エーテル中30%EtOAcを使用するBiotage(登録商標)Isoleraによって精製して、メチル4-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-オキソシクロヘキサン-1-カルボキシレート(6.6g、収率65.5%)を淡黄色シロップとして得た。m/z(ESI):251.1(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δ(ppm)7.17(s,1H),5.75-5.77(m,1H),5.08-5.10(m,1H),4.39-4.41(m,1H),3.67(s,3H),3.60(s,3H),2.67-2.70(m,1H),2.17-2.19(m,1H),1.82-1.99(m,6H).
中間体110:tert-ブチル6-(4-クロロ-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
中間体109は、中間体50について記載される方法を用いて標記化合物を合成するために使用することができる。ラセミ物質を、80%液体CO及び20%MeOH:ACN(1:1)の移動相を含むLux Cellulose-3カラムを使用するSFCを使用して、150mL/分の流速で分離して、tert-ブチル6-(4-クロロ-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートのR異性体及びS異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられ、確立されていない。第1の溶出ピークはR異性体(中間体110-1)とし、第2の溶出ピークはS異性体(中間体110-2)とした。
中間体110-1:m/z(ESI):486.1(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δ(ppm)7.11(s,1H),3.87-3.72(m,7H),3.60-3.50(m,2H),3.48-3.35(m,2H),3.20(t,J=7.4Hz,1H),3.03-2.91(m,1H),2.90-2.75(m,2H),2.69(dt,J=17.5,9.0Hz,1H),2.27(s,3H),2.03(d,J=8.4Hz,7H),1.38(s,9H).
中間体110-2:m/z(ESI):486.1(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δ(ppm)7.11(s,1H),3.76(s,7H),3.60-3.50(m,2H),3.48-3.37(m,2H),3.21(td,J=13.6,12.5,5.3Hz,1H),2.97(dd,J=16.9,12.1Hz,1H),2.89-2.75(m,2H),2.74-2.64(m,1H),2.27(s,3H),2.03(d,J=8.3Hz,7H),1.38(s,9H).
中間体111:6-ブロモ-8-ヨード-3-(ピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
Figure 2023545545000465
工程1:tert-ブチル(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)カルバメート
RBFに、2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル(1g、3.09mmol)、BocO(0.876g、4.01mmol、Adamas)、KCO(2.073g、15mmol、Sigma-Aldrich)及びDMAP(0.038g、0.309mmol、Adamas)を含むDMA(10mL)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(20mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸収させ、ヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)カルバメート(1.31g、3.09mmol)を黄色固体として得た。m/z(ESI):367.8(M+H-tBu)
工程2:tert-ブチル(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)(2-オキソ-2-(ピロリジン-1-イル)エチル)カルバメート
NaH(0.370g、9.26mmol、Sigma-Aldrich)及びTHF(10mL)の0℃溶液に、tert-ブチル(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)カルバメート(1.31g、3.09mmol)のTHF(2mL)中溶液を滴下した。反応物を0℃で1時間撹拌した。2-ブロモ-1-(ピロリジン-1-イル)エタン-1-オン(0.889g、4.63mmol)を混合物に一度に添加した。反応物を室温まで温め、次いで一晩撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液(20mL)で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸収させ、ヘキサン中10~100%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)(2-オキソ-2-(ピロリジン-1-イル)エチル)カルバメート(803mg)を黄色油として得た。m/z(ESI):536.9(M+H)
工程3:6-ブロモ-8-ヨード-3-(ピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
RBFに(5-ブロモ-4-シアノ-3-ヨードピリジン-2-イル)(2-オキソ-2-(ピロリジン-1-イル)エチル)カルバメート(803mg、1.5mmol)、2-フルオロピリジン(0.583g、6mmol、Adamas)、TfO(0.846g、0.505mL、3mmol、TCI)及びDCM(5.00mL)を加えた。反応物を室温で2時間撹拌した。次いで、KCO(2.073g、15mmol、Sigma-Aldrich)及びTHF(5.00mL)を添加した。反応物を50℃で1時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸収させ、ヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、6-ブロモ-8-ヨード-3-(ピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル(390mg、収率30.3%)を橙色固体として得た。m/z(ESI):417.9(M+H)
中間体112:6-ブロモ-8-ヨード-3-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
この中間体を、中間体111と類似の様式で合成して、6-ブロモ-8-ヨード-3-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリルを得た。m/z(ESI):445.9(M+H)
中間体113:6-ブロモ-8-ヨード-2-(チアゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル
Figure 2023545545000466
2-アミノ-5-ブロモ-3-ヨードイソニコチノニトリル(1g、3.09mmol)の酢酸(25mL)溶液に、2-ブロモ-1-(チアゾール-2-イル)エタン-1-オン(1.272g、6.17mmol)を添加した。混合物を120℃で48時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮して、6-ブロモ-8-ヨード-2-(チアゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル(780mg、収率58.6%)を褐色固体として得た。m/z(ESI):430.0[M+H]
中間体114:3-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン
この中間体は、4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール(Sigma-Aldrich)を用いて、中間体109、工程1~2と同様の様式で合成した。
中間体115:tert-ブチル6-(7-メチル-8-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)イソクロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000467
工程1:tert-ブチル6-(2-メチル-3,4-ジオキソシクロブタ-1-エン-1-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
RBFに2-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン(9.68g、45.6mmol、PharmaBlock)、3-メトキシ-4-メチルシクロブト-3-エン-1,2-ジオン(5g、39.6mmol、Enovation)及びMeOH(198mL)を加えた。5分後、LC-MSは完全な変換を示唆する。反応物を濃縮し、粗物質をBiotage Sfar HCDを使用してDCM中MeOH(1~10%)で精製して、tert-ブチル6-(2-メチル-3,4-ジオキソシクロブタ-1-エン-1-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(10.5g、収率86%)を得た。m/z(ESI):307.2(M+H)
工程2:tert-ブチル6-(4-ヒドロキシ-2-メチル-3-オキソシクロブタ-1-エン-1-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-(2-メチル-3,4-ジオキソシクロブタ-1-エン-1-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(5.67g、18.51mmol)及びTHF(61.7mL)の-40℃溶液に、LiAlH(OtBu)(20.36mL、20.36mmol、Sigma-Aldrich)をゆっくり添加し、添加後1時間、反応物を-40℃で連続的に撹拌した。反応物を30%ロッシェル塩水溶液(50mL)でクエンチし、THF(50mL)で希釈した。粗物質をEtOAc(3×50mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質を、Biotage Sfar HCD及びDCM中MeOH(0~10%)を使用して精製して、tert-ブチル6-(4-ヒドロキシ-2-メチル-3-オキソシクロブタ-1-エン-1-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(5.5g、収率96%)を得た。m/z(ESI):309.2(M+H)
工程3:tert-ブチル6-(8-ヒドロキシ-7-メチルイソクロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
撹拌棒を備えたバイアルに、トリ(2-フリル)ホスフィン(51.6mg、0.222mmol、Sigma-Aldrich)、ビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)クロリド(42.7mg、0.111mmol、Sigma-Aldrich)、tert-ブチル6-(4-クロロ-2-メチル-3-オキソシクロブタ-1-エン-1-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(727mg、2.224mmol)、4-トリブチルスタンニル-3,6-ジヒドロ-2h-ピラン(830μL、2.224mmol、Combi-Blocks)及び1,4-ジオキサン(7.4mL)を添加した。全ての固体が溶解するまで混合物を振盪し、次いで、Nを溶液に30分間吹き込んだ。反応混合物を100℃で18時間加熱した。反応物を水(5mL)でクエンチした。粗物質を水(2×5mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を8mLのACNに溶解し、溶液をヘプタン(2×8mL)で洗浄した。ACN溶液を濃縮し、Biotage Sfar HCDを用いてヘプタン中EtOAc(5~55%)で精製して、tert-ブチル6-(8-ヒドロキシ-7-メチルイソクロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(320mg、収率38%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm6.35(s,1H),5.43(s,1H),4.77(s,2H),3.86-4.00(m,6H),3.25(s,2H),3.08-3.22(m,2H),2.77(brt,J=5.2Hz,2H),2.06-2.22(m,5H),1.47(s,9H).m/z(ESI):375.2(M+H)
工程4:tert-ブチル6-(7-メチル-8-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)イソクロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.234mL、0.234mmol、Sigma-Aldrich)を、tert-ブチル6-(8-ヒドロキシ-7-メチルイソクロマン-6-イル)-2、6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(73mg、0.195mmol)及びピリジン(0.032mL、0.390mmol、Sigma-Aldrich)のDCM(1mL)中混合物に0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮すると、粗tert-ブチル6-(7-メチル-8-((((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)イソクロマン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレートが得られ、これをそのまま使用した。
中間体116:6-クロロ-5-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール
1-クロロ-2,4-ジメチル-5-ニトロベンゼン(CAS#69383-68-2、国際公開第2000/044753号パンフレット)を使用して、中間体38と同様の様式で合成した。
中間体117:tert-ブチル6-((5R,8S)-4-クロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2,4-ジクロロ-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5,8-メタノキノリンを、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン(CAS#497-38-1、Synlett(2007),(1),47-50)から出発して、中間体37に類似の様式で合成した。
中間体118:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-フルオロ-7-(オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
中間体51、工程2のアセトンの代わりにエチル1-ベンジル-3-オキソピペリジン-4-カルボキシレート(Suzhou Sibian Chemical Ltd)及びオキセタン-3-オン(Combi-Block)から出発して、中間体50及び51と同様に合成した。
中間体119:2,4-ジクロロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-シクロヘプタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル
この中間体は、2-オキソ-シクロヘプタンカルボン酸エチルエステル(Enamine)を用いて、中間体1と同様の様式で合成した。
中間体120:2-(4-メチルチアゾール-5-イル)テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン
工程1:4-メチルチアゾール-5-カルバルデヒド
Figure 2023545545000468
工程1:4-メチルチアゾール-5-カルバルデヒド
RBFに、トルエン中の(4-メチルチアゾール-5-イル)メタノール(9g、69.7mmol、Spectrochem)及びMnO(60.6g、697mmol)を加えた。反応混合物を58℃で12時間攪拌した。反応物を熱いうちにceliteを通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸収させ、ヘキサン中0~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、4-メチルチアゾール-5-カルバルデヒド(4.5g、収率50.8%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):128.3(M+H)H NMR(401MHz,CDCl)δppm10.15(d,J=0.9Hz,1H),8.98(s,1H),2.80(s,3H).
工程2:2-(4-メチルチアゾール-5-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメタンスルホネート
ブタ-3-エン-1-オール(2.55g、35.4mmol)及び4-メチルチアゾール-5-カルバルデヒド(4.5g、35.4mmol)のDCM(20mL)中攪拌溶液に、メタンスルホン酸(6.89mL、106mmol)を0℃で滴下し、室温で16時間攪拌した。反応物を0℃に冷却し、10%NaHCO水溶液でpH8に塩基性化し、DCM(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸収させ、ヘキサン中0~60%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、2-(4-メチルチアゾール-5-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメタンスルホネート(6.3g、収率64.2%)を黄色油状物として得た。m/z(ESI):278.9(M+H)
工程3:2-(4-メチルチアゾール-5-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール
LiAlHのTHF(33.5mL、67.1mmol)及びTHF(40mL)中-78℃溶液に、THF中の2-(4-メチルチアゾール-5-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルメタンスルホネート(6.2g、22.35mmol)の溶液をゆっくり加えた。添加後、反応物を室温に加温し、次いで、70℃に1時間加熱した。反応物を-78℃においてブラインでクエンチし、室温で30分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、濾液を濃縮して、2-(4-メチルチアゾール-5-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール(4.4g、収率99%)を得た。m/z(ESI):200.2(M+H)
工程4:2-(4-メチルチアゾール-5-イル)テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン
DCM(50mL)中の2-(4-メチルチアゾール-5-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール(5g、25.09mmol)の0℃溶液に、デス-マーチンペルヨージナン(12.77g、30.1mmol)をゆっくり加えた。反応物を0℃で1時間撹拌し、室温に加温した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。反応物を30分間撹拌し、沈殿した固体を濾過し、DCM(2×50mL)で洗浄した。有機抽出物を水(2×25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中0~40%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、2-(4-メチルチアゾール-5-イル)テトラヒドロ-4H-ピラン-4-オン(3.3g、収率66.7%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):198.1(M+H)H NMR(401MHz,CDCl)δppm8.72(s,1H),4.95(dd,J=10.4,3.9Hz,1H),4.42(ddd,J=11.7,7.5,1.5Hz,1H),4.12(q,J=7.1Hz,1H),3.87(td,J=12.0,2.9Hz,1H),2.78(dd,J=7.4,0.9Hz,1H),2.75(ddd,J=7.5,2.4,0.9Hz,2H),2.41-2.50(m,3H).
中間体121:3-メチル-3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサン-1-オン
Figure 2023545545000469
ジエチルエーテル(50mL)中のCuI(3.94g、20.70mmol)の-78℃溶液に、MeLi(EtO中1.6M)(25.9mL、41.4mmol)を添加した。透明な溶液への色の変化後、ジエチルエーテル(50mL)中の3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン(2g、10.35mmol、実施例22-1、工程2)を添加した。添加後、反応物を-78℃で3時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、冷水(100mL)で希釈し、DCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)、ブライン溶液(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、溶離液として水中20%ACNを使用するHPLCによって精製して、3-メチル-3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサン-1-オン(1.6g、収率73.9%)を淡黄色液体として得た。m/z(ESI):210.3(M+H)H NMR(401MHz,DMSO-d)δppm8.76(s,2H),2.82(dt,J=14.0,1.3Hz,2H),2.55(t,J=1.3Hz,1H),2.46(s,7H),2.44(s,1H),2.33-2.19(m,6H),2.10-1.79(m,4H),1.77-1.63(m,2H),1.32(s,6H),1.07(s,1H).
中間体122:7,7-ジフルオロ-6-(4-メチルチアゾール-5-イル)ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-オン
Figure 2023545545000470
工程1:3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オール
3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン(4.3g、22.25mmol)のMeOH(43mL)中0℃溶液に、塩化セリウム(III)七水和物(8.29g、22.25mmol)を添加し、続いてNaBH(0.842g、22.25mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を室温までゆっくり昇温させ、3時間撹拌した。反応物を0℃の飽和NHCl水溶液でクエンチし、10分間撹拌した。沈殿を濾過し、DCMで洗浄した。濾液を分配し、水層をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸収させ、ヘキサン中0~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オール(3.5g、収率81%)を淡赤みがかった黄色液体として得た。m/z(ESI):196.1(M+H)H NMR(401MHz,DMSO-d):δ(ppm)8.87(s,1H),5.88(dt,J=3.5,1.8Hz,1H),4.85(d,J=5.6Hz,1H),4.18(s,1H),2.42(s,3H),2.33-2.15(m,2H),1.82(dt,J=9.8,5.7Hz,2H),1.61(dtt,J=10.4,7.5,4.9Hz,1H),1.47(td,J=9.9,6.9Hz,1H).
工程2:5-(7,7-ジフルオロ-5-((トリメチルシリル)オキシ)ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-1-イル)-4-メチルチアゾール
20mLマイクロ波バイアルに、3-(4-メチルチアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オール(0.7g、3.58mmol)及びTHF(10.5mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却した後、ヨウ化ナトリウム(1.612g、10.75mmol)をゆっくり添加し、引き続いてトリメチル(トリフルオロメチル)シラン(1.529g、10.75mmol)を添加した。反応混合物を115℃で2時間マイクロ波照射に供した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。注:上記の手順を2×0.7gバッチで繰り返した。粗物質をシリカゲルプラグ上に吸収させ、ヘキサン中0~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、5-(7,7-ジフルオロ-5-((トリメチルシリル)オキシ)-ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-1-イル)-4-メチルチアゾール(0.9g)を淡黄色液体として得た。m/z(ESI):246.1(M+H-TMS)H NMR(401MHz,DMSO-d)δppm8.88(s,1H),4.20(m,J=6.2,4.1,1.7Hz,1H),2.50-2.32(m,1H),2.40(s,3H),2.09-1.97(m,1H),1.90-1.69(m,2H),1.64(dtd,J=12.0,6.0,3.1Hz,1H),1.52(d,J=9.6Hz,1H),1.44(q,J=6.9Hz,1H),0.15(s,9H).
工程3:7,7-ジフルオロ-6-(4-メチルチアゾール-5-イル)ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-オール
5-(7,7-ジフルオロ-5-((トリメチルシリル)オキシ)ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-1-イル)-4-メチルチアゾール(0.9g、2.83mmol)のTHF(9mL)中0℃溶液に、TBAF(THF中4.25mL、4.25mmol、1M)を添加した。反応物を室温で30分間攪拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空下で蒸発させると、粗標記化合物(0.8g)が淡黄色液体として得られた。粗物質を更に精製することなく次の工程に進めた。m/z(ESI):246.1(M+H)H NMR(401MHz,DMSO-d)δppm8.87(s,1H),5.29(d,J=3.8Hz,1H),4.12-3.93(m,1H),2.41(d,J=13.7Hz,4H),2.10-1.95(m,1H),1.80-1.70(m,1H),1.70-1.45(m,2H),1.31-1.11(m,2H).
工程4:7,7-ジフルオロ-6-(4-メチルチアゾール-5-イル)ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-オン
7,7-ジフルオロ-6-(4-メチルチアゾール-5-イル)ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-オール(0.8g、3.26mmol)のDCM(16mL)中0℃溶液に、デス-マーチンペルヨージナン(2.075g、4.89mmol)を分割して添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和NaHCO水溶液でクエンチし、次いで、DCM(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中0~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、7,7-ジフルオロ-6-(4-メチルチアゾール-5-イル)ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2-オン(0.4g、収率50.4%)を無色液体として得た。m/z(ESI):244.1(M+H)H NMR(401MHz,DMSO-d)δppm8.95(s,1H),2.94(d,J=16.2Hz,1H),2.50-2.33(m,2H),2.37(s,3H),2.28(m,J=17.0,7.0,4.5Hz,1H),2.12-1.74(m,3H).
中間体123:5-ブロモ-1-フルオロ-ナフタレン-2-オール
Figure 2023545545000471
工程1:5-ブロモ-1,1-ジフルオロ-ナフタレン-2-オン
ACN(50mL)中の5-ブロモナフタレン-2-オール(5g、22.41mmol、Labter Pharmatech Co.,Ltd.)の溶液に、Selectfluor(9.53g、26.90mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を25℃でHO(50mL)によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をHO(100mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル中5~25%EtOAc)によって精製して、5-ブロモ-1,1-ジフルオロ-ナフタレン-2-オン(2.2g、収率37.89%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):258.8,260.8(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm7.87(d,J=10.4Hz,1H),7.68-7.72(m,2H),7.29-7.33(m,1H),6.22-6.26(m,1H).
工程2:5-ブロモ-1-フルオロ-ナフタレン-2-オール
5-ブロモ-1,1-ジフルオロ-ナフタレン-2-オン(4.8g、18.53mmol)のAcOH(50mL)中溶液に、Zn(1.21g、18.53mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で0.5時間攪拌した。反応混合物をHO(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル:EtOAc=50:1から3:1)によって精製して、5-ブロモ-1-フルオロ-ナフタレン-2-オール(3.30g、収率73.2%)を白色固体として得た。m/z(ESI):238.9,240.8(M+H)H NMR(400MHz,メタノール-d)δppm7.95(d,J=8.40Hz,1H),7.90(d,J=9.20Hz,1H),7.66(d,J=7.60Hz,1H),7.30-7.38(m,2H).
中間体124:1,5,6-トリメチルインダゾール-7-カルバルデヒド
Figure 2023545545000472
工程1:2,4,5トリメチルアニリン
1,2,4-トリメチル-5-ニトロ-ベンゼン(80g、484.29mmol、TCASChem)のMeOH(1L)の溶液に、Pd/C(30g、10重量%)をAr下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H(30psi)で数回パージした。混合物をH(30psi)下、30℃で12時間撹拌した。同じスケールの3つの反応を後処理のために組み合わせた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を石油エーテル(300mL)で洗浄して、2,4,5-トリメチルアニリン(190g、粗製)を赤色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm6.84(s,1H),6.53(s,1H),3.50(brs,2H),2.12-2.20(m,9H).
工程2:2-ブロモ-3,4,6-トリメチルアニリン
2,4,5-トリメチルアニリン(63g、465.96mmol)のDCM(600mL)中混合物に、NBS(82.93g、465.96mmol)をN下、0℃で一度に添加した。混合物を15℃で12時間撹拌した。残渣を水(1500mL)に注いだ。水相をDCM(500mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(800mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、2-ブロモ-3,4,6-トリメチルアニリン(66.7g、粗製)を褐色固体として得た。m/z(ESI):213.9[M+H]H NMR(400MHz,CDCl3)δppm6.81(s,1H),4.05(brs,2H),2.33(s,3H),2.23(s,3H),2.19(s,3H).
工程3:7-ブロモ-5,6-ジメチル-1H-インダゾール
2-ブロモ-3,4,6-トリメチルアニリン(40g、186.83mmol)及びHBF(615.22g、2.80mol、436.32mL、40wt%)の0℃溶液に、NaNO(25.78g、373.66mmol)のHO(50mL)溶液を滴下し、反応物を0℃で1時間撹拌した。反応物を加温し、15℃で0.5時間攪拌した。得られた沈殿物を濾過し、(i-Pr)O(40mL)で洗浄し、真空下で濃縮して粗ジアゾニウム塩を得た。2-ブロモ-3,4,6-トリメチル-ベンゼンジアゾニウムを含むCHCl(310mL)の混合物に、KOAc(35.13g、357.94mmol)をN下、15℃で小分けにして添加した。混合物をN下、15℃で一度に18-クラウン-6(2.37g、8.95mmol)で処理した。混合物を35℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=20/1~15/1)によって精製して、7-ブロモ-5,6-ジメチル-1H-インダゾール(16g、収率39.72%)を茶色固体として得た。m/z(ESI):224.9[M+H]
工程4:7-ブロモ-1,5,6-トリメチル-インダゾール
7-ブロモ-5,6-ジメチル-1H-インダゾール(40g、177.71mmol)のTHF(400mL)中溶液に、LiHMDS(1M、177.71mL)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間撹拌した。MeI(75.67g、533.13mmol、33.19mL)を混合物に0℃で滴下した。混合物を35℃で11.5時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液500mLの添加によってクエンチし、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/EtOAc=10/1~1/1)によって精製して、7-ブロモ-1,5,6-トリメチル-インダゾール(30g、収率70.6%)を黄色固体として得た。
工程5:1,5,6-トリメチル-7-ビニル-インダゾール
7-ブロモ-1,5,6-トリメチル-インダゾール(10g、41.82mmol)、ピリジン;2,4,6-トリビニル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン(10.07g、41.82mmol、Labnetwork)及びKCO(17.34g、125.46mmol)のジオキサン(100mL)及びHO(10mL)中混合物に、Pd(PPh(4.83g、4.18mmol)を15℃で添加した。混合物をN下、100℃で12時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、濾過した。濾過ケークをEtOAc(300mL)で洗浄した。水相をEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブライン(300mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(0~18%EtOAc/石油エーテル)により精製して、1,5,6-トリメチル-7-ビニル-インダゾール(5.5g、収率70.6%)を黄色固体として得た。
工程6:1,5,6-トリメチルインダゾール-7-カルバルデヒド
1,5,6-トリメチル-7-ビニル-インダゾール(5.5g、29.53mmol)及びTHF(100mL):HO(20mL)の混合物に、KOsO.2HO(870.43mg、2.36mmol)及びNaIO(17.43g、81.50mmol、4.52mL)を25℃で少しずつ加えた。混合物を70℃で12時間攪拌した。混合物を25℃まで冷却した。混合物に飽和NaSO水溶液(200mL)を加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物をEtOAc(200mL×4)で抽出した。合わせた有機相をブライン(100mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(0~35%EtOAc/石油エーテル)により精製して、1,5,6-トリメチルインダゾール-7-カルバルデヒド(2.25g、収率40.5%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):189.0[M+H]H NMR(400MHz,CDCl3)δppm10.85(s,1H),7.94(s,1H),7.73(s,1H),4.19(s,3H),2.67(s,3H),2.42(s,3H).
中間体125:3-(4-(メトキシメチル)チアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン
Figure 2023545545000473
RBFに、(3-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ボロン酸(0.673g、4.81mmol)、KCO(1.328g、9.61mmol)、5-ブロモ-4-(メトキシメチル)チアゾール(1g、4.81mmol)、1,4-ジオキサン(12mL)及び水(2mL)を入れた。混合物にNを5分間流した後、PdCl(dppf)-DCM付加物(0.220g、0.269mmol)を加えた。反応物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、celiteパッドを通して濾過し、celiteパッドをEtOAcで洗浄した。濾液を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。物質をシリカゲルのプラグ上に吸収させ、ヘキサン中20~100%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムによるクロマトグラフィーによって精製して、3-(4-(メトキシメチル)チアゾール-5-イル)シクロヘキサ-2-エン-1-オン(0.6g、収率55.9%)を褐色油として得た。m/z(ESI):224.1(M+H)H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm9.18(s,1H),6.46-5.86(m,1H),3.93(s,2H),3.31(s,3H),2.72(td,J=6.0,1.6Hz,2H),2.48-2.30(m,2H),2.06(dq,J=8.0,6.2Hz,2H).
中間体126:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-フルオロ-7-(オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000474
工程1:エチル1-ベンジル-5-((4-メトキシベンジル)アミノ)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート
エチル1-ベンジル-3-オキソピペリジン-4-カルボキシラート(500g、1913mmol、Suzhou Sibian Chemical)のMeCN(5000mL)の撹拌溶液に、(4-メトキシフェニル)メタンアミン(341g、2487mmol、Chempure)及び硝酸セリウムアンモニウム(52.4g、96mmol、Avra)を0℃で添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(500mL)で希釈し、EtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、石油エーテル中10%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、エチル1-ベンジル-5-((4-メトキシベンジル)アミノ)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート(550g、収率76%)を黄色固体として得た。m/z(ESI):381.0(M+H)
工程2:エチル1-ベンジル-5-(2-フルオロ-N-(4-メトキシベンジル)アセトアミド)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート
エチル1-ベンジル-5-((4-メトキシベンジル)アミノ)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート(4g、10.51mmol)のDMF(30mL)中混合物に、0℃で、N雰囲気下、2-フルオロ酢酸(1.231g、15.77mmol、エッセン)及びDIPEA(7.34mL、42.1mmol)を添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌後、HATU(6.00g、15.77mmol)を添加した。反応混合物を60℃で加熱し、12時間攪拌した。反応混合物を氷水でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中15%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1-ベンジル-5-(2-フルオロ-N-(4-メトキシベンジル)アセトアミド)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボン酸エチル(1.8g、収率38.9%)を褐色液体として得た。m/z(ESI):441.3(M+H)
工程3:7-ベンジル-3-フルオロ-1-(4-メトキシベンジル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2,4(1H,3H)-ジオン
0℃のエチル1-ベンジル-5-(2-フルオロ-N-(4-メトキシベンジル)アセトアミド)-1、2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシレート(44g、100mmol)のTHF(440mL)中混合物に、カリウムtert-ブトキシド(300mL、300mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水(350mL)でクエンチし、EtOAc(2×800mL)で洗浄した。水層を1.5M HClでpH5~6に酸性化し、真空中で濃縮した。粗物質をDCM中20%MeOH(800mL)で洗浄し、濾液を濃縮して、7-ベンジル-3-フルオロ-1-(4-メトキシベンジル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2,4(1H,3H)-ジオン(33g、収率84%)を得、これを更に精製することなく直接使用した。m/z(ESI):392.2(M-H)
工程4:7-ベンジル-2,4-ジクロロ-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン
RBFに、7-ベンジル-3-フルオロ-1-(4-メトキシベンジル)-5、6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2,4(1H,3H)-ジオン(21g、53.2mmol)、POCl(149mL、1597mmol)及びDMF(0.412mL、5.32mmol)を充填した。反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却させ、真空中で濃縮し、得られた残渣を0℃において飽和NaHCO水溶液(450mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。物質を、石油エーテル中20%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、7-ベンジル-2,4-ジクロロ-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(0.8g、収率4.8%)が得られた。m/z(ESI):310.8(M+H)
工程5:2,4-ジクロロ-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン塩酸塩
7-ベンジル-2,4-ジクロロ-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(1g、3.21mmol)の0℃のDCE(15mL)の混合物に、1-クロロエチルカルボノクロリド酸塩(3.47mL、32.1mmol、Spectrochem)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した後、MeOH(15mL)に溶解し、70℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcでトリチュレートし、濾過した。固体をEtOAcで洗浄し、乾燥させて、2,4-ジクロロ-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン塩酸塩(0.67g、収率81%)を白色固体として得た。m/z(ESI):222.9(M+H)
工程6:2,4-ジクロロ-3-フルオロ-7-(オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン
2,4-ジクロロ-3-フルオロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン塩酸塩(0.67g、2.60mmol)及びMeOH(10mL)の0℃溶液に、HOAc(0.149mL、2.60mmol)及びオキセタン-3-オン(0.469g、6.50mmol、Combi-Blocks)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌後、NaCNBH(0.654g、10.41mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を冷水でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(20mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中30%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、2,4-ジクロロ-3-フルオロ-7-(オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(0.55g、収率76%)が黄色油として得られた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm4.91-4.83(m,1H),4.62(t,J=6.6Hz,2H),4.57(d,J=7.4Hz,1H),4.52(t,J=6.1Hz,2H),3.67(p,J=6.3Hz,1H),2.82(t,J=5.9Hz,2H),2.63(t,J=5.9Hz,2H).m/z(ESI):276.9(M+H)
工程7:tert-ブチル6-(4-クロロ-3-フルオロ-7-(オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2,4-ジクロロ-3-フルオロ-7-(オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン(0.55g、1.985mmol)及びtert-ブチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.053g、4.96mmol、PharmaBlock)のDMSO(9mL)中混合物を含有する密封可能な管に、KPO(2.106g、9.92mmol)を加えた。混合物を2分間Nでパージした後、CuI(0.076g、0.397mmol)を添加し、続いて2-((2,6-ジフルオロフェニル)アミノ)-2-オキソ酢酸(0.160g、0.794mmol、Enamine)を添加した。反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、冷水でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(20mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗残渣を、石油エーテル中60%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチル6-(4-クロロ-3-フルオロ-7-(オキセタン-3-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.32g、収率35.6%)を淡黄色ゴムとして得た。m/z(ESI):452.9(M+H)
アミンの合成
アミン1:tert-ブチル8-フルオロ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000475
工程1:tert-ブチル6-ベンジル-7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
0℃のtert-ブチル7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(500mg、2.21mmol)及び臭化ベンジル(397mg、2.32mmol)のTHF(10mL)中溶液に、NaH(60%分散液、97mg、2.43mmol)を加えた。反応混合物を60℃で18時間攪拌した。完了したら、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をEtO(15mL)中で撹拌し、濾過して、tert-ブチル6-ベンジル-7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(500mg、1.58mmol、収率72%)を白色固体として得た。m/z(ESI):317.0(M+H)
工程2:tert-ブチル6-ベンジル-8-フルオロ-7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-ベンジル-7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(500mg、1.58mmol)のTHF(15mL)中攪拌溶液を-15℃に冷却し、LHMDS(THF中1M)(2.05mL、2.05mmol)を滴加した。反応混合物を-15℃で45分間攪拌した。その後、NFSI(997mg、3.16mmol)のTHF(5mL)溶液を滴加し、混合物を同じ温度で45分間攪拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶離液としてPE中40%のEtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル6-ベンジル-8-フルオロ-7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(330mg、0.987mmol、収率62%)を不透明な固体として得た。m/z(ESI):235.1(M-Boc+H)
工程3:tert-ブチル6-ベンジル-8-フルオロ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-ベンジル-8-フルオロ-7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(100mg、0.30mmol)のTHF(6mL)中攪拌溶液に、ボランTHF錯体(1.2mL、1.2mmol)をN雰囲気下、0℃で滴加した。その後、反応混合物を65℃で加熱し、同じ温度で4時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶離液としてPE中28%のEtOAcを使用するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル6-ベンジル-8-フルオロ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(25mg、0.078mmol、収率26%)を不透明な固体として得た。m/z(ESI):321.3(M+H)
工程4:tert-ブチル8-フルオロ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル6-ベンジル-8-フルオロ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(400mg、1.25mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、Pd-C(133mg、1.25mmol)を添加した。系を排気し、Hを充填した。反応物を室温で2時間攪拌した。溶液を濾過し、真空中で濃縮して、粗物質tert-ブチル8-フルオロ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(270mg、1.17mmol、収率94%)をオフホワイト色の油として得、これをそのまま次の工程で使用した。m/z(ESI):231.0(M+H)
アミン2:tert-ブチル7-(ジフルオロメチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000476
工程1:2-(tert-ブチル)7-エチル6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2,7-ジカルボキシレート
2-(tert-ブチル)7-エチル2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2,7-ジカルボキシレート(1.5g、5.28mmol)、EtN(2.206mL、15.83mmol)及びDMAP(0.064g、0.528mmol)のDCM(20mL)中溶液に、NsCl(1.286g、5.80mmol、Spectrochem)を0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、PE中40~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、2-(tert-ブチル)7-エチル6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2,7-ジカルボキシレート(2.1g、収率85%)を淡黄色液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm8.40(d,J=8.9Hz,1H),8.12(d,J=8.9Hz,1H),4.54(dd,J=8.8,4.3Hz,1H),4.02-4.30(m,2H),3.70-3.89(m,4H),3.56-3.67(m,2H),2.43(dd,J=13.2,8.9Hz,1H),2.30(dd,J=13.2,4.3Hz,1H),1.43(s,9H),1.29(t,J=7.1Hz,3H).m/z(ESI):369.9(M-Boc+H)
工程2:tert-ブチル7-(ヒドロキシメチル)-6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
2-(tert-ブチル)7-エチル6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2,7-ジカルボキシレート(6.0g、12.78mmol)のTHF(5mL)及びMeOH(1mL)中溶液に、LiBH(9.58mL、19.17mmol、Symax)を-20℃で添加し、1時間撹拌した。次いで、反応混合物を-78℃において飽和NHCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、DCM中10~20%MeOHの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、7-(ヒドロキシメチル)-6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボン酸tert-ブチル(5.2g、収率95%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.44(d,J=8.6Hz,2H),8.12(d,J=8.3Hz,2H),4.96(t,J=5.6Hz,1H),3.63-3.89(m,4H),3.45-3.62(m,2H),3.37(d,J=13.6Hz,3H),2.10(dd,J=13.0,4.6Hz,1H),1.85(dd,J=13.0,8.4Hz,1H),1.33(s,9H).m/z(ESI):327.9(M-Boc+H)
工程3:tert-ブチル7-ホルミル-6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル7-(ヒドロキシメチル)-6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(2.4g、5.61mmol)及びEtN(3.91mL、28.1mmol)のDMSO(50mL)中溶液に、0℃でピリジンスルフルトリオキシド(1.79g、11.23mmol、Chempure)を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した後、氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、tert-ブチル7-ホルミル-6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(2.3g)を得、これを精製せずに次の工程で使用した。
工程4:tert-ブチル7-(ジフルオロメチル)-6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル7-ホルミル-6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.4g、3.29mmol)のDCM(28mL)中溶液に、DAST(1.74mL、13.16mmol、Spectrochem)を-78℃で加えた。次いで、反応混合物を室温で16時間攪拌した後、NaHCOの10%水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中15~30%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル7-(ジフルオロメチル)-6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.8g、定量的収率)をオフホワイトの固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm8.45(d,J=9.0Hz,2H),8.20(d,J=8.8Hz,2H),6.18(t,J=71.7Hz,1H),4.10-4.29(brm,1H),3.73(brs,2H),3.51(brs,2H),1.95-2.27(m,2H),1.32(s,9H).m/z(ESI):446.9(M-H)
工程5:tert-ブチル7-(ジフルオロメチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
tert-ブチル7-(ジフルオロメチル)-6-((4-ニトロフェニル)スルホニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(2.4g、5.36mmol)及びKCO(3.71g、26.8mmol、Spectrochem)の水(12mL)及びMeCN(36mL)中溶液に、チオフェノール(1.1mL、10.73mmol、Spectrochem)を添加し、得られた混合物を55℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中40~50%EtOAcの勾配で溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラムで精製して、tert-ブチル7-(ジフルオロメチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(0.90g、収率64%)を淡黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm5.57(td,J=56.5,4.7Hz,1H),3.76-3.91(m,4H),3.46-3.55(m,3H),3.13(s,1H),2.15(dd,J=13.6,8.5Hz,1H),1.99(dd,J=13.6,6.4Hz,1H),1.43(s,8H).19F NMR(377MHz,CDCl)δppm-122.63(d,J=282.7Hz),-126.09(d,J=313.3Hz).m/z(ESI):263.0(M+H)
アミン3:tert-ブチル(S)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000477
工程1:6-ベンジル2-(tert-ブチル)5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2,6-ジカルボキシレート
クロロギ酸ベンジル(4.01mL、28.2mmol、TCI America)及びTEA(6.34mL、45.1mmol、Sigma-Aldrich)を、アルゴン下、0℃でtert-ブチル5-メチル-2,6-ジアザスピロ-[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(5.103g、22.55mmol、エナミン)のTHF(96mL)中溶液に添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、得られた懸濁液を濾過し、濾過ケークをTHFで洗浄した。濾液を濃縮し、得られた油状物を、0~50%EtOAcを含むヘプタンで溶出するRedi-Sep充填済シリカゲルカラム(220g)を通したクロマトグラフィーによって精製して、6-ベンジル2-(tert-ブチル)5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2,6-ジカルボキシレート(6.67g、収率82%)を無色油状物として得た。
工程2:6-ベンジル2-(tert-ブチル)(S)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2,6-ジカルボキシレート
サンプルを、70%液体CO及び30%MeOHの移動相を含む(S,S)Whelk-01カラム(500×21mm、5μm)を用い、80mL/分の流速を用いてSFCによって精製して、99%超のeeを有する2.62グラムのピーク1及び99%超のeeを有する2.72グラムのピーク2を生成した。R異性体として割り当てられたピーク1及びS異性体として割り当てられたピーク2の絶対立体化学。
工程3:tert-ブチル(S)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
圧力管に、6-ベンジル2-(tert-ブチル)(R)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2,6-ジカルボキシレート(2.31g、6.41mmol)及びPd/C(10%)(0.341g、0.320mmol、Sigma-Aldrich)を充填し、次いで、3回の排出/バックフィルサイクルを用いて窒素雰囲気下に置いた。窒素の正圧に対してEtOH(40mL)を加え、次いで、圧力管を40psiの水素下に置いた。混合物を1時間撹拌し、その時点で、レギュレータは25psiを読み取った。チューブを40psiに戻し、1時間撹拌したままにした。混合物を窒素雰囲気下に置き、次いで、セライトを湿潤状態に保ちながら懸濁液をセライトに通して濾過した。濾液を真空中で濃縮して、tert-ブチル(S)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(1.31g、収率90%)を無色油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm3.97(d,J=8.8Hz,1H),3.83(d,J=8.6Hz,1H),3.73(d,J=8.4Hz,1H),3.61(d,J=8.8Hz,1H),2.98-3.07(m,2H),2.85-2.96(m,1H),1.99-2.24(m,3H),1.47(s,9H),1.20(d,J=6.5Hz,3H).
アミン4:tert-ブチル5-(ヒドロキシメチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート
Figure 2023545545000478
RBFに、2-(tert-ブチル)5-エチル7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2,5-ジカルボキシレート(500mg、1.676mmol、エナミン)及びビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムクロリドヒドリド(691mg、2.68mmol、Sigma-Aldrich)を加えた。フラスコをNで5分間パージし、THF(32mL)を添加した。混合物が透明になるまで(20分)、反応物を室温で撹拌した。次いで、NaBH(190mg、5.03mmol、Sigma-Aldrich)を0℃で1回に分けて添加した。反応物を、その終了時に冷却浴中で撹拌した。24時間後、LC-MSはエステルとアルコールの1:1混合物を示した。反応物を0.5mLのHOでクエンチし、濾過し、濃縮した。残渣をEtOH(15mL)に再溶解し、0℃に冷却し、NaBH(190mg、5.03mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応物を0.3mLの水でクエンチし、濃縮し、ヘプタン中0~100%EtOAcでクロマトグラフィーにかけて、tert-ブチル5-(ヒドロキシメチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(345mg、85%)を得た。m/z(ESI):243.3(M+H)
分析データ
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生物学的評価
本セクションでは、本明細書で提供される具体例の生物学的評価が提供される。表33を参照されたい。
結合ヌクレオチド交換アッセイ:
G12Cアミノ酸置換及びC118Aアミノ酸置換の両方並びにN末端Hisタグを含有する精製GDP結合KRASタンパク質(aa1~169)を、連続希釈化合物と共にアッセイ緩衝液(25mM HEPES pH7.4、10mM MgCl及び0.01%Triton X-100)中で2時間又は20時間プレインキュベートした。その後の全ての工程について、DTTを1mMの最終濃度で反応緩衝液に添加した。化合物をプレインキュベートした後、精製SOSタンパク質(aa564-1049)及びGTP(Roche 10106399001)をアッセイウェルに添加し、更に30分間インキュベートした。SOS媒介性ヌクレオチド交換の阻害の程度を決定するために、精製GSTタグ付きcRAF(aa1-149)、ニッケルキレートAlphaLISAアクセプタービーズ(PerkinElmer AL108R)及びAlphaScreenグルタチオンドナービーズ(PerkinElmer 6765302)をアッセイウェルに添加し、5分間インキュベートした。次いで、アッセイプレートを、ルミネセンスシグナルを測定するプレートリーダーで読み取った。化合物含有ウェルのシグナル強度をDMSO対照に対して正規化し、4パラメータロジスティックモデルを用いてデータを分析してIC50値を計算した。
細胞生存性アッセイ:
MIA PaCa-2(ヒト膵臓癌;ATCC CRL-1420)又はA549(ヒト肺癌;ATCC CCL-185)細胞を、10%ウシ胎児血清及び1×ペニシリン/ストレプトマイシン/L-グルタミンを含有するRPMI1640培地で培養した。細胞を1.67E+04細胞/mLの密度で384ウェルプレートに播種し、37℃、5%COで一晩インキュベートした。段階希釈した化合物又はDMSOを細胞に添加し、プレートを37℃、5%COで72時間インキュベートした。細胞生存率を、CellTiter-Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assayキット(Promega)を製造者のプロトコルに従って使用して測定した。処理した試料の発光シグナルをDMSO対照に対して正規化し、4パラメータロジスティックモデルを用いてデータを分析してIC50値を計算した。
Figure 2023545545000570
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表33に提示される結果は、上記のインビトロアッセイにより生成された。これらのアッセイを使用して、本明細書に記載の化合物のいずれかを試験し、化合物の生物学的活性を評価及び特徴付けすることができる。
更に、表34の実施例は、本明細書で提供される方法又は当技術分野で公知の方法を使用して作製されている。表34の実施例は、平均2時間の結合交換アッセイで評価され、活性を示さなかった。しかしながら、表34の実施例は、平均20時間の結合交換アッセイでは評価されていない。
Figure 2023545545000598
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Figure 2023545545000604
結合交換アッセイにおいて活性を示す化合物は、本明細書中に提供される方法において有用である(「使用方法」のセクションを参照されたい)。例えば、Lanman et al.,2020;Hong et al.,2020.を参照されたい。本明細書で提供される化合物の腫瘍成長に対する阻害効果は、例えば、以下の動物モデルを使用して示すことができる。
腫瘍細胞を培養し、採取し、雌の無胸腺ヌードマウスの右の脇腹に皮下移植する。腫瘍が約200mmに達するとき、マウスを治療群(n=10/群)に無作為化し、治療を開始する(グラフに示す日に)。腫瘍の大きさ及び体重は、週に2~3回測定する。腫瘍体積は、デジタルキャリパーによって測定し、L×W×Hとして計算し、mmで表す。増殖曲線間で観察された差異の統計的有意性は、対数変換された腫瘍体積データの反復測定共分散分析(RMANOVA)によって評価され得、ダネット調整多重比較を使用して、対照群を処置群と比較した。併用試験のために、RMANOVAを、各単剤治療群と1対1で比較した併用群で実施され得る。
参考文献
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Hong,D.S.;Fakih,M.G.;Strickler,J.H.;Desai,J.;Durm,G.A.;Shapiro,G.I.;Falchook,G.S.;Price,T.J.;Sacher,A.;Denlinger,C.S.;Bang,Y.-J.;Dy,G.K.;Krauss,J.C.;Kuboki,Y.;Kuo,J.C.;Coveler,A.L.;Park,K.;Kim,T.W.;Barlesi,F.;Munster,P.N.;Ramalingam,S.S.;Burns,T.F.,Meric-Bernstam,F.;Henary,H.;Ngang,J.;Ngarmchamnanrith,G.;Kim,J.;Houk,B.;Canon,J.;Lipford,J.R.;Friberg,G.;Lito,P.;Govindan,R.;Bob T.Li,B.T.N.Engl.J.Med.2020,383,1207.
Lanman,B.A.;Allen,J.R.;Allen,J.G.;Amegadzie,A.K.;Ashton,K.S.;Booker,S.K.;Chen,J.J.;Chen,N.;Frohn,M.;Goodman,G.;Kopecky,D.J.;Liu,L.;Lopez,P.;Low,J.D.;Ma,V.;Minatti,E.;Nguyen,T.T.;Nishimura,N.;Pickrell,A.J.;Reed,A.B.;Shin,Y.;Siegmund,A.C.;Tamayo,N.A.;Tegley,C.M.;Walton,M.C.;Wang,H.-L.;Wurz,R.P.;Xue,M.;Yang,K.C.;Achanta,P.;Bartberger,M.D.;Canon,J.;Hollis,L.S.;McCarter;J.D.;Mohr,C.;Rex,K.;Saiki A.Y.;San Miguel,T.;Volak,L.P.;Wang,K.H.;Whittington,D.A.;Zech,S.G.;Lipford,J.R.;Cee,V.J.J.Med.Chem.2020,63,52.
Malumbres,M.;Barbacid,M.Nat.Rev.Cancer 2003,3,459.
O’Bryan,J.P.Pharmacol.Res.2019,139,503.
Ostrem,J.M.;Peters,U.;Sos,M.L.;Wells,J.A.;Shokat,K.M.Nature 2013,503,548.
Simanshu,D.K.;Nissley,D.V.;McCormick,F.Cell 2017,170,17.
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Vojtek,A.B.;Der,C.J.J.Biol.Chem.1998,273,19925.
本明細書で引用された全ての参考文献、例えば、科学論文又は特許出願公報は、各参考文献があらゆる目的のためにその全体が参照により組み込まれると具体的且つ個別に示されるのと同程度に、あらゆる目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (66)

  1. 式I
    Figure 2023545545000605
    (式中、
    は、各出現において独立して、H、H、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ、-CHOH、-(CH)O(C1~4アルキル)、-(CH)O(C1~4ハロアルキル)、-(CH)-C1~4ジアルキルアミノ、アジリジン-1-イル-メチル、アゼチジン-1-イル-メチル、ピロリジン-1-イル-メチル、ピペリジン-1-イル-メチル又はモルホリン-1-イル-メチルであり、
    は、H、H、ハロゲン、-CN、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、-CHCN、-CHOH、C1~4アルコキシ又はC1~4ハロアルコキシであり、
    任意選択的に、1つのR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、
    Figure 2023545545000606
    基を形成し、
    は、各出現において独立して、H、ハロゲン、CN、OH、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、-CHCN、-CHOH、C1~4アルコキシ又はC1~4ハロアルコキシであり、同じ炭素原子に結合された2つの置換基Rは、前記炭素原子と一緒になって、C3~6シクロアルキル又はカルボニル基を任意選択的に形成し、
    Aは、各出現において独立して、CRであるか、又は存在せず、
    は、1,2,3,4-テトラヒドロ-8-キノリニル、6若しくは10員アリール又は5若しくは10員ヘテロアリールであり、
    前記アリール又はヘテロアリールは、OH、ハロゲン、-CN、NH、C1~4アルキル、C1~4ジュウテロアルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ、-SONH、-NHSOCHから独立して選択される1~5個の置換基で任意選択的に置換されており、
    前記C1~4アルキルは、OHで任意選択的に置換されており、
    は、CR又はNであり、
    は、CH、CF又はNであり、
    は、C又はNであり、
    は、C又はNであり、
    は、H、ハロゲン、CN、-COO(C1~4アルキル)、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C1~4ハロアルキル、-(CH(C1~4アルコキシ)、-(CH(C1~4ハロアルコキシ)、C3~5シクロアルキル、C3~5シクロハロアルキル又はC3~5ヘテロシクロアルキルであり、
    Bは、それが結合されている原子と一緒になって、4~7員の完全飽和、完全不飽和又は部分不飽和の炭素環式又は複素環式環系を形成し、
    前記複素環系は、N、O及びSから独立して選択される1~5個のヘテロ原子を含み、
    前記環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されており、
    は、各出現において独立して、ハロゲン、OH、-CN、-NH、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ、-C(=O)C1~6アルキル、-R-(C3~5シクロアルキル)、-R-(C3~5シクロハロアルキル)、-R-(C3~6ヘテロシクロアルキル)、-R-(フェニル)又は-R-(5~6員ヘテロアリール)であり、
    前記C1~6アルキルは、C1~4アルコキシ、C1~4アルキルアミノ、C1~4ジアルキルアミノ、-CO(C1~4アルキルアミノ)又は-CO(C1~4ジアルキルアミノ)で任意選択的に置換されており、
    前記C1~6ハロアルキルは、OHで任意選択的に置換されており、
    前記C3~6ヘテロシクロアルキルは、(=O)及びC1~6アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
    前記フェニルは、ハロゲン及びC1~4アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
    前記ヘテロアリールは、ハロゲン、-(CH1~3OH、(CH1~3O(C1~4アルキル)、-(CH1~3O(C1~4ハロアルキル)、C1~4アルキル及びC1~4ハロアルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
    2つの置換基Rは、一緒になって、前記2つの置換基Rが結合されている1つ又は複数の環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成し、
    前記-(CH-基は、N、O及びSから選択される1個のヘテロ原子で置換された1個の-CH-基を任意選択的に有し、
    前記-(CH-基は、ハロゲン及びC1~6アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
    は、(CH又はCOであり、
    nは、1、2、3、4、5又は6であり、及び
    mは、0又は1である)
    の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  2. 前記化合物は、2時間結合交換アッセイ又は20時間結合交換アッセイにおいて10μM未満のIC50を有する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. は、各出現において独立して、H、H、C1~4ハロアルキル、-CHOH、-(CH)O(C1~4アルキル)、-(CH)O(C1~4ハロアルキル)又は-(CH)-C1~4ジアルキルアミノである、請求項1若しくは2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  4. は、各出現において独立して、H、H、C1~4ハロアルキル又は-(CH)-C1~4ジアルキルアミノである、請求項1若しくは2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. は、Hである、請求項1若しくは2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  6. 1つのR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、
    Figure 2023545545000607
    基を形成する、請求項1若しくは2に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  7. 前記
    Figure 2023545545000608
    基は、
    Figure 2023545545000609
    である、請求項6に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  8. は、H又はハロゲンである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  9. は、Hである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  10. は、各出現において独立して、H、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル又は-CHOHである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  11. は、各出現において独立して、H、ハロゲン又はC1~4アルキルである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  12. は、Hである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  13. 一方のAは、存在せず、及び他方のAは、CRである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  14. 両方のAが存在しない、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  15. Figure 2023545545000610
    は、
    Figure 2023545545000611
    である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  16. Figure 2023545545000612
    は、
    Figure 2023545545000613
    である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  17. は、6若しくは10員アリール又は5~10員ヘテロアリールであり、
    前記アリール又はヘテロアリールは、OH、ハロゲン、-CN、NH、C1~4アルキル、C1~4ジュウテロアルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ、-SONH、-NHSOCHから独立して選択される1~5個の置換基で任意選択的に置換されており、前記C1~4アルキルは、OHで任意選択的に置換されている、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  18. は、6若しくは10員アリール又は5~10員ヘテロアリールであり、
    前記アリール又はヘテロアリールは、OH、ハロゲン、-CN、NH、C1~4アルキル又はC1~4ハロアルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  19. は、6若しくは10員アリール又は5~10員ヘテロアリールであり、
    前記アリール又はヘテロアリールは、OH、F、Cl又はメチルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されている、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  20. 前記6又は10員アリールは、フェニルである、請求項17~19のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  21. 前記6又は10員アリールは、ナフタレニルである、請求項17~19のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  22. 前記5~10員ヘテロアリールは、1,3-チアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ベンゾチオフェニル、インドリル、インダゾリル、1,3-ベンゾチアゾリル、1,2,3-ベンゾチアジアゾリル、2,1,3-ベンゾオキサジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、イミダゾ[1,5-a]ピリジニル又はピラゾロ[3,4-b]ピリジニルである、請求項17~19のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  23. 前記5~10員ヘテロアリールは、インダゾリルである、請求項17~19のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  24. は、
    Figure 2023545545000614
    である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  25. は、
    Figure 2023545545000615
    である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  26. は、Nであり、Xは、Nであり、Xは、Cであり、及びXは、Cであるか;又は
    は、CRであり、Xは、Nであり、Xは、Cであり、及びXは、Cであるか;又は
    は、CRであり、Xは、CHであり、Xは、Cであり、及びXは、Cであるか;又は
    は、CRであり、Xは、CHであり、Xは、Nであり、及びXは、Cであるか;又は
    は、CRであり、Xは、CHであり、Xは、Cであり、及びXは、Nである、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  27. は、CRであり、Xは、Nであり、Xは、Cであり、及びXは、Cである、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  28. は、H、ハロゲン、CN、-COO(C1~4アルキル)、C1~4アルキル、C2~4アルケニル、C1~4ハロアルキル、-(CH(C1~4アルコキシ)又はC3~5シクロアルキルである、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  29. は、ハロゲン、CN又はC1~4アルキルである、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  30. は、F、Cl又はメチルである、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  31. Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
    Figure 2023545545000616
    から選択される環系を形成し、
    前記環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されている、請求項1~26若しくは28~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  32. Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
    Figure 2023545545000617
    から選択される環系を形成し、
    前記環系は、1~5個の置換基Rで任意選択的に置換されている、請求項1~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  33. Bは、それが結合されている原子と一緒になって、
    Figure 2023545545000618
    から選択される環系を形成する、請求項1~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  34. 前記化合物は、式II
    Figure 2023545545000619
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~33のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  35. 前記化合物は、式III
    Figure 2023545545000620
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~34のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~3である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  36. 前記化合物は、式IV
    Figure 2023545545000621
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~35のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  37. 前記化合物は、式V
    Figure 2023545545000622
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~36のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~4である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  38. 前記化合物は、式VI
    Figure 2023545545000623
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~37のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  39. 前記化合物は、式VII
    Figure 2023545545000624
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~38のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  40. 前記化合物は、式VIII
    Figure 2023545545000625
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~39のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  41. 前記化合物は、式IX
    Figure 2023545545000626
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~40のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  42. 前記化合物は、式X
    Figure 2023545545000627
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~41のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  43. 前記化合物は、式XI
    Figure 2023545545000628
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~42のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~2である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  44. 前記化合物は、式XII
    Figure 2023545545000629
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~43のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  45. 前記化合物は、式XIII
    Figure 2023545545000630
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~44のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  46. 前記化合物は、式XIV
    Figure 2023545545000631
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~45のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~5である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  47. 前記化合物は、式XV
    Figure 2023545545000632
    (式中、
    各出現において独立してR、各出現において独立してR、R、各出現において独立してR、R及びRは、請求項1~46のいずれか一項の通りに定義され、及び
    pは、0~3である)
    の化合物である、請求項1~13若しくは15~30のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  48. は、各出現において独立して、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C1~4アルコキシ、-R-(C3~5シクロアルキル)、-R-(C3~6ヘテロシクロアルキル)、-R-(フェニル)又は-R-(5~6員ヘテロアリール)であり、
    前記C1~6アルキルは、C1~4アルコキシで任意選択的に置換されており、
    前記C3~6ヘテロシクロアルキルは、C1~6アルキルで任意選択的に置換されており、
    前記フェニルは、C1~4アルコキシで任意選択的に置換されており、
    前記ヘテロアリールは、ハロゲン、-(CH1~3OH及びC1~4アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換されており、
    2つの置換基Rは、一緒になって、前記2つの置換基Rが結合されている1つ又は複数の環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成し、
    前記-(CH-基は、-O-原子で置換された1個の-CH-基を任意選択的に有する、請求項1~32若しくは34~47のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  49. は、各出現において独立して、メチル、オキセタン-3-イル又は1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イルであり、
    2つの置換基Rは、一緒になって、前記2つの置換基Rが結合されている1つ又は複数の環原子と一緒に環を作る-(CH-基を任意選択的に形成する、請求項1~32若しくは34~47のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  50. は、(CHである、請求項1~32若しくは34~48のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  51. nは、1である、請求項1~32若しくは34~49のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  52. mは、0である、請求項1~51のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  53. 前記化合物は、
    8-フルオロ-2-(5-(フルオロメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-(4-メチル-1-ピペラジニル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
    8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-2-(1,3-チアゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
    4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-シクロヘプタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (1R,9R)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-(5-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    1-(6-(4-(6-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-(1R,8S)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,8S)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル又は(1S,8R)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (M)-(1R,8S)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,9R)-6-(6-ヒドロキシ-8-イソキノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,9R)-6-(7-ヒドロキシ-5-キノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1R,9R)-6-(6-ヒドロキシ-8-キノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1R,9R)-6-(7-ヒドロキシ-5-キノリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    1-(6-(7-メトキシ-3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    8-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
    (M)-8-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
    1-((5S)-5-メチル-6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-((5S)-6-(7-フルオロ-3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-5-メチル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (1R,9R)-6-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,9R)-6-(2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,9R)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1R,9R)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1R,9R)-6-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-クロロ-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(3-クロロ-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-クロロ-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(3-クロロ-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-クロロ-4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(3-クロロ-4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-クロロ-4-(6-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレンカルボニトリル;
    8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-2-ベンゾピラン-7-カルボニトリル;
    1-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6,6-ジメチル-3-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフタレンカルボニトリル;
    3’-ヒドロキシ-6,6-ジメチル-3-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ[1,1’-ビナフタレン]-2-カルボニトリル;
    (P)-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-2-ベンゾピラン-7-カルボニトリル;
    8-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
    1-(6-(7-クロロ-8-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    8-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
    2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    8-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-7-カルボニトリル;
    (P)-1-(6-(3-クロロ-4-(6-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(7-クロロ-8-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-((1S,8R)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (1R,9R)-6-(7-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    4-(5-クロロ-1H-インドール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (1R,9R)-6-(5-クロロ-6-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(7-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-8-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    4-(3-クロロ-6-メチル-1H-インドール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-メチル-7-(2-プロパニル)-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (1R,9R)-6-(2-クロロ-3-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,9R)-6-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-ピリジニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1R,9R)-6-(7-ヒドロキシ-5-キノキサリニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (M)-1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(()-2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    2-(2-((2E)-4,4-ジフルオロ-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (7R)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(トリフルオロメチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(トリフルオロメチル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7’,8’-ジヒドロ-5’H-スピロ[シクロプロパン-1,6’-キノリン]-3’-カルボニトリル;
    6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (5R,7S)-5,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル又は(5S,7R)-5,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,7-ジヒドロスピロ[シクロペンタ[b]ピリジン-6,1’-シクロプロパン]-3-カルボニトリル;
    4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (7R)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (7R)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (7S)-4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (7R)-4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(2-フルオロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    1-(6-(3-(ジフルオロメチル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-2,3,5,5’,6,8’-ヘキサヒドロスピロ[ピラン-4,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル;
    (3R)-4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4,5,5’,8’-テトラヒドロスピロ[フラン-3,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル又は(3S)-4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4,5,5’,8’-テトラヒドロスピロ[フラン-3,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル;
    6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル又は6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-6,6-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (6aR,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aR,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5S)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aR,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aR,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5S)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aS,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aS,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5S)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aS,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル、又は(6aS,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((5S)-5-(ヒドロキシメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
    4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-(6aR,7aS)-4-(4-フルオロ-3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
    (M)-(6aR,7aS)-4-(4-フルオロ-3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(4-フルオロ-3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (M)-2-((5S)-5-(フルオロメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル及び(P)-2-((5R)-5-(フルオロメチル)-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (5aR,6aR)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,5a,6,6a-テトラヒドロシクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(5aR,6aS)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,5a,6,6a-テトラヒドロシクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(5aS,6aR)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,5a,6,6a-テトラヒドロシクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(5aS,6aS)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,5a,6,6a-テトラヒドロシクロプロパ[4,5]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (4bR,5aR)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bR,5aS)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bS,5aR)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bS,5aS)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3.4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (6R)-6-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル又は(6S)-6-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (4bR,5aR)-5,5-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bR,5aS)-5,5-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bS,5aR)-5,5-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル、又は(4bS,5aS)-5,5-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4b,5,5a,6-テトラヒドロシクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-(6aR,7aS)-2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル(第3の溶出異性体);
    (P)-(6aS,7aR)-2-(2-((2E)-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
    7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル又は(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    4’-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2’-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5’,8’-ジヒドロスピロ[シクロブタン-1,7’-ピラノ[4,3-b]ピリジン]-3’-カルボニトリル;
    7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,7-ジヒドロフロ[3,4-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロスピロ[シクロペンタ[b]ピリジン-7,1’-シクロプロパン]-3-カルボニトリル;
    (1R,9R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (M)-(1R,9R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,9R)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1s,9s)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (1s,9s)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (M)-(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (6aR,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル又は(6aS,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
    (M)-(1s,9s)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1s,9s)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-(1R,9R)-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1s,9s)-3-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-カルボニトリル;
    (M)-(1s,9s)-3-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-5-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-カルボニトリル;
    (M)-(6aR,7aS)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
    (M)-(6aS,7aR)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[h]キノリン-3-カルボニトリル;
    4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(5-クロロ-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (P)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(7-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(7-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    4-(5-クロロ-1H-インダゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-クロロ-5-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(2-アミノ-3,5-ジクロロ-6-フルオロフェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(6-フルオロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    (1S,8R)-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,8S)-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1S,8R)-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1R,8S)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1S,8R)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1R,8S)-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (1S,8R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (P)-(1S,8R)-6-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    4-(6-クロロ-5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    7-シクロプロピル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル又は7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (1R,9R)-6-(1H-インダゾール-7-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-(1R,9R)-6-(1H-インダゾール-7-イル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    (M)-1-(6-(4-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(3,7,7-トリメチル-4-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(2-クロロフェニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    (1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-(1R,9R)-10,10-ジメチル-6-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(2-アミノ-7-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-4-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    7,7-ジメチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-7,7-ジメチル-4-(6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (1R,9R)-6-(2-クロロ-4-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-10,10-ジメチル-4-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-5-カルボニトリル;
    1-(6-(4-(5-クロロ-6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(5-ヒドロキシ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(5-クロロ-6-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7,7-ジメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    1-(6-((7R)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-((7R)-4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(6-クロロ-1,5-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    2-アミノ-7-フルオロ-4-(3,7,7-トリメチル-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-4-イル)-1-ベンゾチオフェン-3-カルボニトリル;
    (M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    1-(6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    1-(6-(4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-3-メチル-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(2-クロロフェニル)-2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-クロロフェニル)-7-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(2-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-クロロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7-((2R)-1-メトキシ-2-プロパニル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン又は1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7-((2S)-1-メトキシ-2-プロパニル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-3-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(7-シクロプロピル-4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-((2R)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン又は1-(6-(4-(6-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3-メチル-7-((2S)-3,3,3-トリフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-7-(2-プロパニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    (P)-4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-クロロフェニル)-7-(2-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    (M)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    (M)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    (P)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (M)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-1,5-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(メトキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (8R)-4-(2-フルオロフェニル)-8-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル又は(8S)-4-(2-フルオロフェニル)-8-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (8R)-4-(2-フルオロフェニル)-8-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メトキシフェニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(3-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-((5S)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-((5R)-5-メチル-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (M)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(()-2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    7-シクロプロピル-4-(2-フルオロフェニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    1-(6-((7R)-4-(2,3-ジメチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (7R)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (M)-(7R)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (P)-(7S)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (P)-(7R)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (M)-(7S)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (7S)-4-(2-フルオロフェニル)-7-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (7R)-4-(2-フルオロフェニル)-7-メチル-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-クロロフェニル)-7-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    (7R)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル又は(7S)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (M)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (P)-4-(2-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (7R)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (P)-4-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-クロロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロ-5-メトキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (P)-4-(2-クロロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-クロロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2,3-ジフルオロフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロ-5-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロ-6-メチルフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (P)-4-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(メトキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(3-フルオロ-2-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-フルオロフェニル)-7-(4-(ヒドロキシメチル)-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (7R)-4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル又は(7S)-4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    (7S)-4-(3-フルオロ-2-ピリジニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(2-クロロ-5-(ジフルオロメチル)フェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (6R)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-プロパニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル又は(6S)-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-6-(2-プロパニル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-1-(6-(3-エテニル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-フルオロ-7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-クロロ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(7-クロロ-8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-6-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    4-(2-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)-7-(4-メチル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-3-カルボニトリル;
    (P)-1-(6-(4-(1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-メチル-7-(3-メチル-3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-7,7-ジメチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キナゾリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    8-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-フェニル-6-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-7-カルボニトリル;
    7-メトキシ-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;
    2-(2-アクリロイル-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-カルボニトリル;
    (7)-2-(8,8-ジフルオロ-2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-7-メチル-4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル;
    4-(5,6-ジメチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-3-キノリンカルボニトリル;又は
    4-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-2-(2-(2-プロペノイル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-3-キノリンカルボニトリル
    である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  54. 前記化合物は、
    1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;又は
    1-(6-(4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
    である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  55. 前記化合物は、
    (M)-1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-((1S,8R)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;又は
    1-(6-((7R)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
    である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  56. 前記化合物は、
    (P)-1-(6-(4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-((1S,9S)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-((1S,9S)-5-フルオロ-6-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-10,10-ジメチル-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(3-クロロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(3-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-((1S,8R)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-((1R,8S)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-((1R,8S)-5-メチル-6-(1,5,6-トリメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-アザトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3,7,7-トリメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-((1R,9R)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-((1S,9S)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-((1S,9S)-5-フルオロ-10,10-ジメチル-6-(5-メチル-1H-インダゾール-4-イル)-3-アザトリシクロ[7.1.1.02,7]ウンデカ-2,4,6-トリエン-4-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (M)-1-(6-(3-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)-7,7-ジメチル-7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;
    (P)-1-(6-(4-(5-クロロ-1,6-ジメチル-1H-インダゾール-7-イル)-3-フルオロ-7-(3-オキセタニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-イル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン;又は
    1-(6-((7S)-4-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-キノリニル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)-2-プロペン-1-オン
    である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  57. 請求項1~56のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
  58. 医薬品として使用するための、請求項1~56のいずれか一項に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は請求項57に記載の医薬組成物。
  59. 癌の治療に使用するための、請求項1~56のいずれか一項に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は請求項57に記載の医薬組成物。
  60. 癌の治療に使用するためのものであり、1つ又は複数の細胞は、KRAS G12C変異タンパク質を発現する、請求項1~56のいずれか一項に記載の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は請求項57に記載の医薬組成物。
  61. 前記癌は、非小細胞肺癌、小腸癌、虫垂癌、結腸直腸癌、原発不明癌、子宮内膜癌、混合癌型、膵臓癌、肝胆道癌、小細胞肺癌、子宮頸癌、生殖細胞癌、卵巣癌、消化管神経内分泌癌、膀胱癌、骨髄異形成/骨髄増殖性新生物、頭頸部癌、食道胃癌、軟部組織肉腫、中皮腫、甲状腺癌、白血病又は黒色腫である、請求項59又は60に記載の使用のための化合物又は医薬組成物。
  62. 前記癌は、非小細胞肺癌である、請求項61に記載の化合物。
  63. 前記癌は、結腸直腸癌である、請求項61に記載の化合物。
  64. 前記癌は、膵臓癌である、請求項61に記載の化合物。
  65. 対象は、前記化合物又はその薬学的に許容される塩の投与前に、前記KRAS G12C変異タンパク質を発現する1つ以上の細胞を有すると判定された癌を有する、請求項59~64のいずれか一項に記載の化合物。
  66. 有効量の第2の化合物の同時の、別個の又は逐次的な投与を更に含み、前記第2の化合物は、オーロラキナーゼA阻害剤、AKT阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、CDK4/6阻害剤、ErbBファミリー阻害剤、ERK阻害剤、FAK阻害剤、FGFR阻害剤、グルタミナーゼ阻害剤、IGF-1R阻害剤、KIF18A阻害剤、MCL-1阻害剤、MEK阻害剤、mTOR阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、PI3K阻害剤、Rafキナーゼ阻害剤、SHP2阻害剤、SOS1阻害剤、Srcキナーゼ阻害剤又は1つ以上の化学療法剤である、請求項59~65のいずれか一項に記載の化合物。
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