JP2023132960A - 車体側部構造 - Google Patents
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Abstract
Description
要するに、特許文献1に係る車体側部構造の発明では、前面衝突が生じた場合に、前突荷重を車体各部へと分散して適確に伝達する点で改良の余地があった。
なお、以下に示す図面において、共通の機能を有する部材には同一の参照符号を付するものとする。また、部材のサイズ及び形状は、説明の便宜のため、変形又は誇張して模式的に表す場合がある。
方向を用いて説明を行う際には、特に断らない限り、運転席(前席の右側)に着座する運転者から見た前後・左右・上下に基づくものとする。要するに、「前後方向」は「車長方向」に、「左右方向」は「車幅方向」に、「上下方向」は「車高方向」に、それぞれ相当する。
本発明の実施形態に係る車体側部構造を構成する複数の各要素は、特に断らない限り、鋼板等の金属材料を用いて形成されているものとする。
また、本発明の実施形態に係る車体側部構造は、特に断らない限り、車体の車長方向に沿う正中線に対して対称構造を採るものとする。
さらに、本明細書中及び特許請求の範囲で登場する用語「接合」とは、溶接、摩擦撹拌接合、ボルトやリベットによる締結等の公知の接合態様を包括する概念である。
本発明の実施形態に係る車体側部構造について、図1A、図1B、図2A~図2C、図3A~図3C、図4を適宜参照して説明する。
図1Aは、本発明の実施形態に係る車体側部構造が適用される車両11の外観斜視図である。図1Bは、実施形態に係る車体側部構造を側方から観た全体概念図である。図2Aは、実施形態に係る車体側部構造を備えるフロントピラーアッパ13A及びルーフサイドレール37を右側方から観た図である。図2Bは、フロントピラーアッパ13Aのうちメインピラー25に設けられる第1スティフナ31に備わる湾曲部32周辺の拡大図である。図2Cは、フロントピラーアッパ13Aのうちメインピラー25に設けられる第1スティフナ31及び第2スティフナ33の接合部付近の構成を拡大して表す斜視図である。図3Aは、図2Aの3A-3A線に沿う矢視断面図である。図3Bは、図2Aの3B-3B線に沿う矢視断面図である。図3Cは、図2Aの3C-3C線に沿う矢視断面図である。図4は、図1Bに示す図において、前面衝突が生じた際の前突荷重Gに係る車体各部への伝達経路を概念的に表す図である。
フロントピラー13には、図1B、図2Aに示すように、その上半部にフロントピラーアッパ13Aが備わっている。フロントピラーアッパ13Aには運転者から観て左右前方の視界を確保するための窓枠21が開設されている。本発明の実施形態に係る車体側部構造において、窓枠21は、略平行四辺形状に形成されている。
ドアパス部材41は、図1Bに示すように、前面衝突の発生時において、車体前側部に設けた左右のアッパメンバ39をそれぞれ介して入力された前突荷重G(図4参照)をセンタピラー40等の車体各部へと適確に伝達する役割を果たす。
一対のドアビーム部材43、45は、側面衝突の発生時において、側突荷重を緩衝する役割を果たす。
なお、図2A、図2Cに示すメインピラー25では、メインピラー25に係る閉断面内の構成を表す便宜から、アウタパネル53の図示を省略している。
また、第1スティフナ31、第2スティフナ33、第3スティフナ35の各々は、本発明の「補強部材」に相当する。
また、第1スティフナ31に備わる湾曲部32には、この湾曲部32に沿う湾曲形状を有して湾曲部32を補強する第3スティフナ35が接合されている。第3スティフナ35には、湾曲形状に沿うビード部35c1(図3A参照、詳しくは後記)が形成されている。
また、第1スティフナ31及び第2スティフナ33は、それぞれが相互に異なる断面形状の部分を有する(図2C、並びに、図3B及び図3Cを対比して参照)。これについて、詳しくは後記する。
インナパネル51の側壁部51bには、車幅方向の内方又は外方に向かって膨らむビード部51b1、51b2、51b3が形成されている。
これにより、メインピラー25に係る閉断面に由来する補強効果と、第1スティフナ31に係る膨出した断面形状の部分に由来する補強効果とが相乗的に作用する結果、メインピラー25に係る折れ曲げ強度をさらに増強している。
なお、第3スティフナ35に係る下部フランジ35bは、第1スティフナ31に係る下部フランジ31eと共に、インナパネル51に係る下部フランジ51c及びアウタパネル53に係る下部フランジ53gの間に挟まれた状態で接合されている。
これにより、メインピラー25に係る閉断面に由来する補強効果、及び第1スティフナ31に係る膨出した断面形状の部分に由来する補強効果に加えて、第3スティフナ35に係る膨出した断面形状の部分35c1に由来する補強効果が相乗的に作用する結果、メインピラー25に係る折れ曲げ強度をより一層増強している。
図3Bに示すメインピラー25におけるインナパネル51に係る後部フランジ51cは、図3Aに示すメインピラー25におけるインナパネル51に係る下部フランジ51cと一体に連なって形成されている。
図3Bに示すメインピラー25におけるアウタパネル53に係る後部フランジ53gは、図3Aに示すメインピラー25におけるアウタパネル53に係る下部フランジ53gと一体に連なって形成されている。
これにより、メインピラー25に係る略矩形状の閉断面に由来する補強効果と、第1スティフナ31に係る隆起した断面形状の部分31hに由来する補強効果とが相乗的に作用する結果、メインピラー25に係る折れ曲げ強度を増強している。
図3Cに示すメインピラー25におけるインナパネル51に係る後部フランジ51cは、図3Bに示すメインピラー25におけるインナパネル51に係る後部フランジ51cと一体に連なって形成されている。
図3Cに示すメインピラー25におけるアウタパネル53に係る後部フランジ53gは、図3Bに示すメインピラー25におけるアウタパネル53に係る後部フランジ53gと一体に連なって形成されている。
これにより、メインピラー25に係る略矩形状の閉断面に由来する補強効果と、第2スティフナ31に係る膨出した断面形状の部分33dに由来する補強効果とが相乗的に作用する結果、メインピラー25に係る折れ曲げ強度を増強している。
具体的には、図3Bに示すメインピラー25では、第1スティフナ31は車長方向の前側かつ車幅方向の内側を概ね指向するように隆起した断面形状の部分31hを有するのに対し、図3Cに示すメインピラー25では、第2スティフナ33は車長方向の後側かつ車幅方向の外側を概ね指向するように膨出した断面形状の部分33dを有する。
また、前記したように、個々の部材(第1スティフナ31及び第2スティフナ33)を、それぞれの設定部位の設計要請に適合した断面形状に設定する構成を採用したため、設計要請に沿った好ましい車体構造を得ると同時に、前記の各部材31,33を製造する際に、各部材31,33毎に最適化された金型を用いるといった観点から、各部材31,33の歩留まり向上を実現するといった副次的な効果を期待することもできる。
次に、本発明の実施形態に係る車体側部構造の作用効果について、適宜図面を参照して説明する。
第1の観点に基づく車体側部構造は、フロントピラーアッパ13Aの前部にサブピラー23を、その後部にメインピラー25をそれぞれ設け、サブピラー23に係る上端部23A及びメインピラー25に係る上端部25Aの間を上枠部材27によって連結すると共に、サブピラー23に係る下端部23B及びメインピラー25に係る下端部25Bの間を下枠部材29によって連結して構成された窓枠21を車体側部に備える車体側部構造が前提となる。
第1の観点に基づく車体側部構造では、メインピラー25は、インナパネル51及びアウタパネル53を最中合わせに接合することで閉断面構造を有して構成される。インナパネル51及びアウタパネル53の間には、少なくともメインピラー25に沿って延びる補強部材31、33、35が設けられる。
前記補強部材は、少なくともメインピラー25に係る上半部を補強する第1スティフナ(第1補強部材)31と、メインピラー25に係る下半部を補強する第2スティフナ(第2補強部材)33と、を含む。
第1スティフナ(第1補強部材)31及び第2スティフナ(第2補強部材)33は、メインピラー25の車高方向に沿う中間部において積層状態で接合される一方、それぞれが相互に異なる断面形状の部分31h、33d(図2C、図3B、図3C参照)を有する。
また、前記したように、個々の部材(第1スティフナ31及び第2スティフナ33)を、それぞれの設定部位の設計要請に適合した断面形状に設定する(それぞれが相互に異なる断面形状の部分31h、33dを有する)構成を採用したため、設計要請に沿った好ましい車体構造を得ると同時に、前記の各部材31,33を製造する際に、別体の各部材31,33毎に最適化された金型を適用可能である点で、各部材31,33の歩留まり向上を実現するといった副次的な効果を期待することもできる。
以上説明した実施形態は、本発明の具現化の例を示したものである。したがって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならない。本発明はその要旨又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施することができるからである。
13 フロントピラー
13A フロントピラーアッパ
21 窓枠
23 サブピラー
23A サブピラーに係る上端部
25 メインピラー
25A メインピラーに係る上端部
27 上枠部材
29 下枠部材
31 第1スティフナ(補強部材、第1補強部材)
32a 強度調整部
31h 隆起した断面形状の部分
33 第2スティフナ(補強部材、第2補強部材)
33d 膨出した断面形状の部分
35 第3スティフナ(補強部材、第3補強部材)
51 インナパネル
53 アウタパネル
Claims (3)
- フロントピラーアッパの前部にサブピラーを、その後部にメインピラーをそれぞれ設け、前記サブピラーに係る上端部及び前記メインピラーに係る上端部の間を上枠部材によって連結すると共に、前記サブピラーに係る下端部及び前記メインピラーに係る下端部の間を下枠部材によって連結して構成された窓枠を車体側部に備える車体側部構造であって、
前記メインピラーは、インナパネル及びアウタパネルを最中合わせに接合することで閉断面構造を有して構成され、
前記インナパネル及び前記アウタパネルの間には、少なくとも前記メインピラーに沿って延びる補強部材が設けられ、
前記補強部材は、少なくとも前記メインピラーに係る上半部を補強する第1補強部材と、当該メインピラーに係る下半部を補強する第2補強部材と、を含み、
前記第1補強部材及び前記第2補強部材は、前記メインピラーの車高方向に沿う中間部において積層状態で接合される一方、それぞれが相互に異なる断面形状の部分を有する
ことを特徴とする車体側部構造。 - 請求項1に記載の車体側部構造であって、
前記第1補強部材は、前記メインピラーに係る上半部及びルーフサイドレールを覆うように湾曲し連なる湾曲部を備え、
前記第1補強部材に備わる前記湾曲部のうち内側縁には強度調整部が設けられている
ことを特徴とする車体側部構造。 - 請求項1又は2に記載の車体側部構造であって、
前記第1補強部材は、前記メインピラーに係る上半部及びルーフサイドレールを覆うように湾曲し連なる湾曲部を備え、
前記第1補強部材に備わる前記湾曲部には、当該湾曲部を補強する第3補強部材が設けられている
ことを特徴とする車体側部構造。
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