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JP2023125919A - スポイト容器 - Google Patents

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JP2023125919A JP2022030282A JP2022030282A JP2023125919A JP 2023125919 A JP2023125919 A JP 2023125919A JP 2022030282 A JP2022030282 A JP 2022030282A JP 2022030282 A JP2022030282 A JP 2022030282A JP 2023125919 A JP2023125919 A JP 2023125919A
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Abstract

【課題】内容液の吐出操作を容易に行うことが可能な、自動吸い上げ機能付きのスポイト容器を提供することである。【解決手段】容器本体10と、口部11に装着されたねじキャップ21と、ねじキャップ21に設けられたシリンダ22と、シリンダ22に装着されたピストン23と、ねじキャップ21に保持されたスポイト管24と、シリンダ22の外側に気密に装着されるとともに内部空間25aがシリンダ室28に連通する押圧部25と、窓26dが設けられた周壁26aを備え、ピストン23に回り止めされるとともに第1位置と第2位置との間で相対回転自在にねじキャップ21の外側に装着されたオーバーキャップ26と、ピストン23に設けられて逆ねじ方向に所定角度で延びる螺旋溝27bと、ねじキャップ21に設けられて螺旋溝27bに沿って移動可能な係合突起27aとを備えた変換機構27と、を有することを特徴とするスポイト容器1。【選択図】図2

Description

本発明は、容器本体に収納された化粧水や薬液等の内容液をスポイト機能により取り出すことが可能なスポイト容器に関する。
従来、上記のようなスポイト容器として、金属製のスプリングを用いることなく、容器本体の口部に装着されたキャップを当該口部から取り外すことで内容液を自動的にスポイト管に吸い上げることができる自動吸い上げ機能を有するとともに、キャップを口部から取り外した後、キャップの上端に設けられた押圧部を押すことで吸い上げた内容液をスポイト管の先端から外部に吐出することができるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-033056号公報
しかし、上記従来のスポイト容器では、押圧部がキャップの上端に設けられているので、キャップを口部から取り外した後、キャップを手で持ちながら人差し指で押圧部を押す必要があり、その操作が難しいという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内容液の吐出操作を容易に行うことが可能な、自動吸い上げ機能付きのスポイト容器を提供することにある。
本発明のスポイト容器は、円筒状の口部を備えた容器本体と、前記口部にねじ結合により着脱自在に装着されたねじキャップと、前記ねじキャップに設けられたシリンダと、前記シリンダの内部に上下方向に移動自在に装着されてシリンダ室を区画形成するピストンと、前記ねじキャップに保持され、下端が前記容器本体の内部に配置されるとともに上端において前記シリンダ室に連通可能なスポイト管と、内部空間を備えた弾性変形可能な形状に形成され、前記シリンダの外側に気密に装着されるとともに前記内部空間が前記シリンダに設けられた横孔を通して前記シリンダ室に連通する押圧部と、窓が設けられた周壁を備え、前記ピストンに回り止めされるとともに前記窓が前記押圧部に対してねじを締める方向に所定角度ずれた第1位置と前記窓が前記押圧部に対向する第2位置との間で軸線を中心として相対回転自在に前記ねじキャップの外側に装着されたオーバーキャップと、前記ピストン及び前記ねじキャップの何れか一方に設けられ、軸線を中心とした逆ねじ方向に前記所定角度で延びる螺旋溝と、前記ピストン及び前記ねじキャップの何れか他方に設けられ、前記螺旋溝に沿って移動可能な係合突起とを備えた変換機構と、を有することを特徴とする。
本発明のスポイト容器は、上記構成において、前記シリンダの軸線を挟んだ両側に、一対の前記押圧部が設けられ、前記周壁の軸線を挟んだ両側に、一対の前記窓が設けられているのが好ましい。
本発明のスポイト容器は、上記構成において、前記ねじキャップが、前記オーバーキャップが前記第1位置にあるときに前記窓に対向して前記窓を閉塞する内壁を備えているのが好ましい。
本発明のスポイト容器は、上記構成において、前記所定角度が90度であり、前記内壁が、前記押圧部に対して周方向に90度ずれて配置されているのが好ましい。
本発明のスポイト容器は、上記構成において、前記ピストンが、前記オーバーキャップが前記第1位置にあるときに、前記シリンダ室と前記スポイト管とを連通する連通孔を閉塞する閉塞部を備えているのが好ましい。
本発明のスポイト容器は、上記構成において、前記ピストンが、前記螺旋溝または前記係合突起が設けられたピストンガイドと、弾性体により円環状に形成され、前記ピストンガイドに装着されて前記シリンダの内周面に接するピストン本体と、を有するのが好ましい。
本発明のスポイト容器は、上記構成において、前記ピストン本体がスリットを備え、前記ピストンガイドが、前記スリットに係合して前記ピストンガイドに対して前記ピストンを回り止めする凸リブを備えているのが好ましい。
本発明のスポイト容器は、上記構成において、前記口部に、前記スポイト管が挿通される筒状部と、前記筒状部の内周面に設けられて前記スポイト管の外周面に接触する螺旋状の凸部とを備えたしごき栓が装着されているのが好ましい。
本発明によれば、内容液の吐出操作を容易に行うことが可能な、自動吸い上げ機能付きのスポイト容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るスポイト容器の正面視での断面図である。 図1に示すスポイト容器の上半部の正面視での断面図である。 図1に示すスポイト容器の上半部の側面視での断面図である。 図1におけるA-A線に沿う断面図である。 オーバーキャップを第1位置から第2位置に回転させた状態におけるスポイト容器の正面視での断面図である。 オーバーキャップを第1位置から第2位置に回転させた状態におけるスポイト容器の側面視での断面図である。 図5におけるB-B線に沿う断面図である。 (a)は、オーバーキャップが第1位置にあるときの螺旋溝と係合突起との係合状態の詳細を示す展開図であり、(b)は、オーバーキャップが第2位置にあるときの螺旋溝と係合突起との係合状態の詳細を示す展開図である。 ねじキャップを容器本体の口部から取り外した後、スポイト管から内容液を外部に吐出する様子を示す図である。 ねじキャップを容器本体の口部から取り外した状態で、容器本体の内部からスポイト管に内容液を吸い上げている様子を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るスポイト容器1は、自動吸い上げ機能付きのものであり、容器本体10とスポイトキャップ20とを有している。図1には、容器本体10にスポイトキャップ20が装着された状態を示す。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、上下方向は、図1に示すようにスポイト容器1を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は容器本体10の軸線Oを通り、軸線Oに垂直な方向を意味するものとし、周方向は軸線Oを中心とした周方向を意味するものとする。
容器本体10は、軸線Oを中心とした円筒状の口部11と、口部11の下端に一体に連なる胴部12とを備えたボトル形状となっており、内部に内容液を収納することができる。口部11の外周面には、雄ねじ13が一体に設けられている。
容器本体10としては、例えば、合成樹脂製のブロー成形品、合成樹脂製の射出成形品、ガラス瓶などを用いることができる。
スポイトキャップ20は、ねじキャップ21、シリンダ22、ピストン23、スポイト管24、押圧部25、オーバーキャップ26及び変換機構27を備えている。
図2に示すように、ねじキャップ21は、円筒状の装着筒21aと、装着筒21aの上端から径方向内側に向けて延びるフランジ部21bとを備えている。装着筒21aの内周面には雌ねじ21cが一体に設けられており、ねじキャップ21は、雌ねじ21cが雄ねじ13にねじ結合することにより、口部11に着脱自在に装着されている。
シリンダ22は、軸線Oを中心とした円筒状となっており、フランジ部21bの上方に連なってねじキャップ21に一体に設けられている。シリンダ22の下端側の隔壁22aには隔壁22aを上下方向に貫通する連通孔22bが設けられている。また、隔壁22aの連通孔22bよりも径方向外側における下面には、軸線Oを中心とした円筒状の保持筒22cが一体に設けられている。
ピストン23は、シリンダ22の内部に上下方向に移動自在に装着され、シリンダ22との間にシリンダ室28を区画形成している。
本実施形態では、ピストン23は、ピストンガイド23aとピストンガイド23aに装着されたピストン本体23bとを備えた構成とされている。ピストンガイド23aは、大径部23cと大径部23cの下方に連なる小径部23dとを備えており、大径部23cにおいてシリンダ22の内周面に支持されている。ピストン本体23bは、例えば合成ゴム、エラストマー等の弾性体により円環状に形成されており、小径部23dの外側に嵌合固定され、外周部分においてシリンダ22の内周面に接している。
本実施形態では、ピストン本体23bはスリット23eを備えており、ピストンガイド23aの小径部23dに設けられた凸リブ(不図示)がスリット23eに係合することで、ピストンガイド23aに対して周方向に回り止めされている。
さらに、本実施形態では、ピストン23は、小径部23dの下端から下方に向けて突出する閉塞部23gを備えている。閉塞部23gは、ピストン23がシリンダ22の内部の下端位置にあるときに連通孔22bの内側に嵌合し、連通孔22bを閉塞している。
ピストンガイド23aは、大径部23cの上側に、ガイド筒体23hを一体に備えている。
スポイト管24は、上下方向に延びる細長い円管状となっており、上端部に設けられた嵌合筒部24aが保持筒22cの外側に嵌合及びアンダーカット係合するとともにフランジ部24bが装着筒21aの内側に嵌合及びアンダーカット係合することで、ねじキャップ21に固定された状態で保持されている。
図1に示すように、ねじキャップ21が口部11に装着された状態において、スポイト管24の下端は容器本体10の内部の胴部12の底付近に配置されている。
一方、図2に示すように、スポイト管24の上端は、連通孔22bを通してシリンダ室28に連通可能となっている。すなわち、図5、図6に示すように、ピストン23が上方に移動して閉塞部23gが連通孔22bから外れると、スポイト管24は連通孔22bを通してシリンダ室28に連通するようになっている。
図2に示すように、スポイト容器1は、容器本体10の口部11に、しごき栓40が装着された構成とすることもできる。しごき栓40は、合成ゴムやエラストマー等の弾性体により形成されており、スポイト管24が挿通される筒状部41と、筒状部41の内周面に一体に設けられた螺旋状の凸部42とを備えている。凸部42は、スポイト管24の外周面に径方向外側に向けて弾性変形した状態で接触している。
このようなしごき栓40が口部11に装着されることで、スポイトキャップ20を容器本体10から取り外したときに、スポイト管24の外表面に付着した内容液を凸部42によりしごき落として、スポイトキャップ20を容器本体10から取り外したときに内容液が外部に垂れ落ちることを抑制することができる。
また、凸部42を螺旋状としたことにより、スポイト管24の外表面から凸部42によりしごき落とした内容液が、螺旋状の凸部42に沿って容器本体10の内部に向けて流れ落ちるようにして、スポイト管24の口部11への出し入れの際に凸部42に残った内容液が飛散することを防止することができる。
本実施形態では、押圧部25は、シリンダ22の軸線Oを挟んだ両側にそれぞれ設けられている。
これら一対の押圧部25は、それぞれ内部空間25aを備えて径方向に向けて弾性変形可能なドーム形状に形成されており、シリンダ22の外側に気密に装着されている。より具体的には、図2、図4に示すように、シリンダ22の軸線Oを挟んだ両外側には、それぞれ環状の取付部29が一体に設けられており、一対の押圧部25は、それぞれ対応する取付部29に設けられた環状溝29aに周縁部が嵌合されることで、当該取付部29に気密(及び液密)に装着されている。
また、シリンダ22には、軸線Oを挟んだ両側に一対の横孔22dが設けられており、それぞれの押圧部25の内部空間25aは、対応する横孔22dを通してシリンダ室28に連通している。したがって、一対の押圧部25が径方向内側に向けて押されて弾性変形すると、シリンダ室28の内部の圧力が高められ、スポイト管24の内部の内容液がその下端から外部に吐出されることになる。
なお、図2に示す状態においては、それぞれの横孔22dはピストン本体23bによって閉塞されている。
図2に示すように、オーバーキャップ26は、軸線Oを中心とした円筒状の周壁26aと天壁26bとを備えた有頂円筒状となっており、ねじキャップ21の外側に装着されてねじキャップ21、シリンダ22、ピストン23及び押圧部25を覆っている。周壁26aの下端側内周面には環状溝26cが設けられ、この環状溝26cにねじキャップ21の装着筒21aの下端側外周面に設けられた環状突起21dが係合することで、オーバーキャップ26は、ねじキャップ21に対して抜け止めされている。
図3、図4に示すように、周壁26aには窓26dが設けられている。本実施形態では、一対の押圧部25に対応する一対の窓26dが、周壁26aの軸線Oを挟んだ両側に設けられている。それぞれの窓26dは、当該窓26dが押圧部25に対向したときに、オーバーキャップ26の外側から押圧部25を径方向内側に向けて指で押すことができる程度の大きさとなっている。
オーバーキャップ26は、一対の窓26dが対応する押圧部25に対してねじを締める方向に所定角度ずれた第1位置(図2,図3、図4示す位置)と、一対の窓26dが対応する押圧部25に対向する第2位置(図5、図6、図7示す位置)との間で、ねじキャップ21に対して軸線Oを中心として相対回転自在となっている。本実施形態では、図4に示すように、オーバーキャップ26が第1位置にあるときに、一対の窓26dが対応する押圧部25に対してねじを締める方向にずれる所定角度は90度である。すなわち、オーバーキャップ26が第1位置にあるときには、図2、図4に示すように、一対の押圧部25はオーバーキャップ26の周壁26aに覆われており、オーバーキャップ26がねじキャップ21に対して第2位置にまで回転すると、図5、図7に示すように、一対の押圧部25は、それぞれ窓26dに対向し、窓26dを介してオーバーキャップ26の外部から押し込み操作が可能な状態となる。
図3、図4に示すように、ねじキャップ21は、内壁21eを備えた構成とすることもできる。本実施形態では、ねじキャップ21の装着筒21aの上端に、一対の窓26dに対応した一対の内壁21eが、それぞれ押圧部25に対して周方向に90度ずれて設けられている。それぞれの内壁21eは、窓26dよりも周方向幅及び上下方向寸法が大きい円弧状に形成されている。
図3、図4に示すように、オーバーキャップ26が第1位置にあるとき、それぞれの内壁21eは、対応する窓26dに径方向内側から対向して窓26dを閉塞する。このように、オーバーキャップ26が第1位置にあるときには、一対の押圧部25が周壁26aに覆われるとともに一対の窓26dが内壁21eにより閉塞され、窓26dを通して押圧部25が視認されるなどしてスポイトキャップ20の外観が損なわれることが防止される。
オーバーキャップ26は、ピストン23に対しては回り止めされている。すなわち、図2に示すように、オーバーキャップ26の周壁26aの窓26dよりも上方側部分における内周面と、ピストン23のガイド筒体23hの上端部分との間には、回り止め機構43が設けられている。回り止め機構43としては、例えば、周壁26aの内周面に上下方向に延びて設けたスプラインと、ガイド筒体23hの外周面に上下方向に延びて設けたスプラインとを係合させた構成など、種々の構成を採用することができる。回り止め機構43が設けられることにより、ねじキャップ21に対してオーバーキャップ26が周方向に相対回転すると、オーバーキャップ26とともにピストン23もねじキャップ21に対して周方向に相対回転する。
図2に示すように、変換機構27は、ねじキャップ21とピストン23との間に設けられている。具体的には、シリンダ22の上端には、軸線Oを挟んだ対称に一対の脚部21fが一体に設けられており、一対の脚部21fから径方向外側に向けて突出する係合突起27aが設けられている。一方、ピストン23のガイド筒体23hには、軸線Oを中心とした逆ねじ方向に所定角度すなわち90度の角度範囲で延びる一対の螺旋溝27bが設けられており、一対の螺旋溝27bに係合突起27aが当該螺旋溝27bに沿って移動可能に係合することで、変換機構27が構成されている。
ピストン23に対して回り止めされているオーバーキャップ26が第1位置にあるとき、図8(a)に示すように、係合突起27aは螺旋溝27bの上方側のストローク端に位置している。係合突起27aが螺旋溝27bの上方側のストローク端に当接することで、オーバーキャップ26のねじキャップ21に対する第1位置からねじを締める方向への回転が規制される。
一方、オーバーキャップ26がピストン23とともにねじキャップ21に対して第1位置からねじを緩める方向に回転して第2位置に達すると、図8(b)に示すように、係合突起27aは螺旋溝27bに沿って移動して螺旋溝27bの下方側のストローク端に位置する。係合突起27aが螺旋溝27bの下方側のストローク端に当接することで、オーバーキャップ26のねじキャップ21に対する第2位置からさらにねじを緩める方向への回転が規制される。
また、オーバーキャップ26がピストン23とともにねじキャップ21に対して第1位置から第2位置にまで回転すると、係合突起27aが螺旋溝27bに沿って移動することで当該回転変位が上方への変位に変換される。これにより、オーバーキャップ26がピストン23とともにねじキャップ21に対して第1位置から第2位置にまで回転すると、ピストン23は、図2、図3に示す位置から図5、図6に示す位置にまで上方に移動する。ピストン23が上方に移動すると、シリンダ室28が拡大して内部が負圧となるとともに閉塞部23gが連通孔22bから離脱してシリンダ室28がスポイト管24の内部流路に連通する。
次に、上記構成を有するスポイト容器1の作動について説明する。
不使用時ないし使用前の状態において、スポイト容器1は、図2に示すようにオーバーキャップ26が第1位置にある状態とされている。これにより、上記の通り、一対の押圧部25が周壁26aに覆われるとともに一対の窓26dが内壁21eにより閉塞されてスポイトキャップ20の外観が損なわれることが防止される。また、ピストン23が下端位置にあるので、連通孔22bが閉塞部23gによって閉塞され、シリンダ22を介してオーバーキャップ26の内部ないし外部への内容液の液漏れが効果的に防止される。
内容液を吐出する際には、図2に示す状態から、容器本体10に対してオーバーキャップ26を緩み方向に回転させてスポイトキャップ20を口部11から取り外す。
ここで、図2に示す状態から、容器本体10に対してオーバーキャップ26を緩み方向に回転させると、ねじキャップ21が口部11に対して回転することなく、オーバーキャップ26がねじキャップ21に対して第1位置から第2位置にまで相対回転すなわち空回りする。オーバーキャップ26がねじキャップ21に対して第1位置から第2位置にまで相対回転すると、変換機構27の作用によりピストン23が図2、図3に示す位置から図5、図6に示す位置にまで上昇し、シリンダ室28が拡大して内部が負圧となるとともに閉塞部23gが連通孔22bから離脱してシリンダ室28がスポイト管24の内部流路に連通する。これにより、容器本体10の内部から規定量の内容液がスポイト管24に自動的に吸い上げられる。すなわち、スポイト容器1は、容器本体10に対してオーバーキャップ26を緩み方向に回転させるだけで、容器本体10の内部から規定量の内容液をスポイト管24に自動的に吸い上げることができる自動吸い上げ機構を有している。
このように、本実施形態のスポイト容器1では、スポイトキャップ20を容器本体10から取り外すためにオーバーキャップ26を容器本体10に対して回転させることで、規定量の内容液をスポイト管24に自動的に吸い上げることができる。したがって、内容液の吸い上げ操作を容易に行うことができるとともに、スポイト管24に規定量の内容液を精度よく吸い上げることができる。
オーバーキャップ26がねじキャップ21に対して第1位置から第2位置にまで相対回転してスポイト管24に内容液が吸い上げられると、係合突起27aが螺旋溝27bのストローク端に当接してオーバーキャップ26のねじキャップ21に対するさらなる相対回転が規制される。したがって、図5、図6に示す状態から、さらに容器本体10に対してオーバーキャップ26を緩み方向に回転させることで、オーバーキャップ26とともにねじキャップ21を容器本体10に対して緩み方向に回転させて、ねじキャップ21すなわちスポイトキャップ20を口部11ないし容器本体10から取り外すことができる。
容器本体10から取り外されたスポイトキャップ20は、オーバーキャップ26が第2位置となっているので、図9に示すように、一対の押圧部25はオーバーキャップ26の窓26dに対向し、外部から操作可能な状態となっている。したがって、スポイト管24を所望の吐出先に向け、一対の押圧部25の両方または何れか一方を径方向内側に向けて押すことで、横孔22dを通してシリンダ室28を加圧して、スポイト管24の内部の内容液を所望の吐出先に向けて吐出させることができる。
このとき、一対の押圧部25は、スポイトキャップ20の側部に設けられているので、オーバーキャップ26を手で持ちながら指で押圧部25を容易に押すことができる。したがって、本実施形態のスポイト容器1によれば、内容液の吐出操作を容易に行うことができる。
内容液を吐出した後、スポイトキャップ20を再度容器本体10に装着し、上記手順を繰り返し行うことで、簡単な操作で、再度規定量の内容液をスポイト管24から精度よく吐出させることができる。
図10に示すように、内容液を吐出した後、スポイトキャップ20を再度容器本体10に装着することなく、スポイト管24を口部11から容器本体10の内部に差し込み、押圧部25を押し込んだ後、開放することで、スポイト管24に内容液を吸い上げることもできる。このとき、本実施形態のスポイト容器1では、変換機構27がねじキャップ21の上方に設けられているので、ねじキャップ21の外径すなわち口部11の内径を大きくすることができる。これにより、容器本体10の内部に口部11を通してスポイト管24をより傾斜した姿勢で挿通することができるようにして、容器本体10の内部からより容易且つ残量を少なく内容液を吸い上げることができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、前記実施形態では、スポイトキャップ20に一対の押圧部25及び一対の内壁21eを設けるとともにオーバーキャップ26に一対の窓26dを設けるようにしているが、これらは少なくとも1つ設けられていればよい。
また、前記実施形態では、変換機構27を構成する係合突起27aをねじキャップ21に設け、螺旋溝27bをピストン23に設けるようにしているが、係合突起27aをピストン23に設け、螺旋溝27bをねじキャップ21に設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施形態では、オーバーキャップ26が第1位置にあるときに、一対の窓26dが対応する押圧部25に対してねじを締める方向にずれる所定角度を90度としているが、これに限らず、変換機構27によりピストン23を十分に上昇させることができる角度であれば任意の角度に設定することができる。
さらに、前記実施形態では、ねじキャップ21に内壁21eを設けるようにしているが、内壁21eを設けない構成としてもよい。
さらに、前記実施形態では、ピストン23に連通孔22bを閉塞する閉塞部23gを設けるようにしているが、閉塞部23gを設けない構成としてもよい。
さらに、前記実施形態では、変換機構27を、係合突起27aと螺旋溝27bとを備えた構成としているが、これに限らず、ねじキャップ21に対するオーバーキャップ26の相対回転の角度範囲を規制することができるとともに当該相対回転の回転変位をピストン23の上下方向の変位に変換することができるものであれば、他の構成のものを採用してもよい。
1 スポイト容器
10 容器本体
11 口部
12 胴部
13 雄ねじ
20 スポイトキャップ
21 ねじキャップ
21a 装着筒
21b フランジ部
21c 雌ねじ
21d 環状突起
21e 内壁
21f 脚部
22 シリンダ
22a 隔壁
22b 連通孔
22c 保持筒
22d 横孔
23 ピストン
23a ピストンガイド
23b ピストン本体
23c 大径部
23d 小径部
23e スリット
23g 閉塞部
23h ガイド筒体
24 スポイト管
24a 嵌合筒部
24b フランジ部
25 押圧部
25a 内部空間
26 オーバーキャップ
26a 周壁
26b 天壁
26c 環状溝
26d 窓
27 変換機構
27a 係合突起
27b 螺旋溝
28 シリンダ室
29 取付部
29a 環状溝
40 しごき栓
41 筒状部
42 凸部
43 回り止め機構
O 軸線

Claims (8)

  1. 円筒状の口部を備えた容器本体と、
    前記口部にねじ結合により着脱自在に装着されたねじキャップと、
    前記ねじキャップに設けられたシリンダと、
    前記シリンダの内部に上下方向に移動自在に装着されてシリンダ室を区画形成するピストンと、
    前記ねじキャップに保持され、下端が前記容器本体の内部に配置されるとともに上端において前記シリンダ室に連通可能なスポイト管と、
    内部空間を備えた弾性変形可能な形状に形成され、前記シリンダの外側に気密に装着されるとともに前記内部空間が前記シリンダに設けられた横孔を通して前記シリンダ室に連通する押圧部と、
    窓が設けられた周壁を備え、前記ピストンに回り止めされるとともに前記窓が前記押圧部に対してねじを締める方向に所定角度ずれた第1位置と前記窓が前記押圧部に対向する第2位置との間で軸線を中心として相対回転自在に前記ねじキャップの外側に装着されたオーバーキャップと、
    前記ピストン及び前記ねじキャップの何れか一方に設けられ、軸線を中心とした逆ねじ方向に前記所定角度で延びる螺旋溝と、前記ピストン及び前記ねじキャップの何れか他方に設けられ、前記螺旋溝に沿って移動可能な係合突起とを備えた変換機構と、を有することを特徴とするスポイト容器。
  2. 前記シリンダの軸線を挟んだ両側に、一対の前記押圧部が設けられ、
    前記周壁の軸線を挟んだ両側に、一対の前記窓が設けられている、請求項1に記載のスポイト容器。
  3. 前記ねじキャップが、前記オーバーキャップが前記第1位置にあるときに前記窓に対向して前記窓を閉塞する内壁を備えている、請求項1または2に記載のスポイト容器。
  4. 前記所定角度が90度であり、
    前記内壁が、前記押圧部に対して周方向に90度ずれて配置されている、請求項3に記載のスポイト容器。
  5. 前記ピストンが、前記オーバーキャップが前記第1位置にあるときに、前記シリンダ室と前記スポイト管とを連通する連通孔を閉塞する閉塞部を備えている、請求項1~4の何れか1項に記載のスポイト容器。
  6. 前記ピストンが、
    前記螺旋溝または前記係合突起が設けられたピストンガイドと、
    弾性体により円環状に形成され、前記ピストンガイドに装着されて前記シリンダの内周面に接するピストン本体と、を有する、請求項1~5の何れか1項に記載のスポイト容器。
  7. 前記ピストン本体がスリットを備え、
    前記ピストンガイドが、前記スリットに係合して前記ピストンガイドに対して前記ピストンを回り止めする凸リブを備えている、請求項6に記載のスポイト容器。
  8. 前記口部に、前記スポイト管が挿通される筒状部と、前記筒状部の内周面に設けられて前記スポイト管の外周面に接触する螺旋状の凸部とを備えたしごき栓が装着されている、請求項1~7の何れか1項に記載のスポイト容器。
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