(本開示に至った経緯)
例えば、カンガルーポケットに操作表示部が搭載された加熱調理器が知られている。カンガルーポケットは、加熱調理器の前面に設けられる部分であって、回転可能な多面体を備える。多面体は、加熱調理器の前面を構成するカバー面と、操作表示部が搭載される搭載面と、を含む。
多面体に設けられた搭載面は、加熱調理器の内部に収納可能であり、多面体の回転によって加熱調理器から露出可能である。具体的には、操作表示部を使用しないとき、搭載面が加熱調理器の内部に収納でき、操作表示部を使用するとき、搭載面が加熱調理器から露出できる。例えば、操作表示部を使用するとき、ユーザは、搭載面が加熱調理器から露出する方向に多面体を回転させることによって操作表示部を加熱調理器から露出させる。一方、操作表示部を使用しないとき、ユーザは、搭載面が加熱調理器に収納される方向に多面体を回転させることによって、操作表示部を加熱調理器の内部に収納する。
しかしながら、加熱調理器の前面に設けられたカンガルーポケットに操作表示部を搭載する場合、操作表示部のサイズに制約がある。例えば、日本のキッチンカウンタでは、加熱調理器の前面が露出する開口の規格が定めらており、カンガルーポケットのサイズが制限されている。このため、操作表示部のサイズについてもカンガルーポケットのサイズによって制限される。
近年、操作表示部の利便性を向上させるために、操作表示部のサイズを大きくすることが求められている。例えば、操作表示部のサイズを大きくすることによって、操作表示部に表示される情報を増やしたり、自動調理メニューなどの操作ボタンを増やしたりすることが求められている。
そこで、本発明者らは、操作表示部を加熱調理器のトッププレートに配置することによって、操作表示部のサイズを大きくすることを検討した。そして、本発明者らは、複数の加熱部の配置を工夫することによって、トッププレートにおいて操作表示部を配置するスペースを大きくする構成を見出し、以下の開示に至った。
本開示の第1態様の加熱調理器は、加熱対象物が載置される第1調理エリア及び第2調理エリアを有するトッププレートと、前記第1調理エリアの下方に配置される第1加熱部と、前記第2調理エリアの下方に配置される第2加熱部と、前記トッププレートの下方に配置された収容庫と、前記収容庫に収容された収容物に対してエネルギーを放出又は吸収するエネルギー作用部と、前記トッププレートに配置され、前記第1加熱部、前記第2加熱部及び前記収容庫に関連する表示情報を表示する表示部と、前記第1加熱部、前記第2加熱部、前記エネルギー作用部及び前記表示部を制御する制御部と、を備え、前記トッププレートの平面視で、前記第1調理エリア及び前記第2調理エリアは、前記トッププレートの左右方向に設けられ、前記トッププレートの平面視で、前記表示部は、前記トッププレートの前後方向において前記第2調理エリアの手前に配置される。
本開示の第2態様の加熱調理器において、前記トッププレートの平面視で、前記第2調理エリアは、前記トッププレートの前後方向において前記第1調理エリアよりも奥に配置されてもよい。
本開示の第3態様の加熱調理器において、前記トッププレートの平面視で、前記表示部は、前記トッププレートの左右方向において前記第1調理エリアの横に配置されてもよい。
本開示の第4態様の加熱調理器において、前記第1加熱部は、複数の加熱コイルを含んでもよい。
本開示の第5態様の加熱調理器において、前記トッププレートは、前記トッププレートの平面視で、前記第1調理エリアと前記第2調理エリアとの間に設けられた第3調理エリアを有し、前記第3調理エリアは、前記トッププレートの前後方向において前記第1調理エリアの奥であって、前記トッププレートの左右方向において前記第2調理エリアの横に設けられ、前記加熱調理器は、前記第3調理エリアの下方に配置される第3加熱部をさらに備えてもよい。
本開示の第6態様の加熱調理器において、前記表示部は、前記第3加熱部に関連する情報を表示してもよい。
本開示の第7態様の加熱調理器において、前記トッププレートに配置され、前記第1加熱部、前記第2加熱部又は前記エネルギー作用部を操作する操作部をさらに備え、前記トッププレートの平面視で、前記操作部は、前記トッププレートの前後方向において前記第2調理エリアの手前に配置されてもよい。
本開示の第8態様の加熱調理器において、前記トッププレートに配置され、前記第1加熱部、前記第2加熱部、前記第3加熱部又は前記エネルギー作用部を操作する操作部をさらに備え、前記トッププレートの平面視で、前記操作部は、前記トッププレートの前後方向において前記第2調理エリアの手前に配置されてもよい。
本開示の第9態様の加熱調理器において、前記トッププレートの平面視で、前記操作部は、前記トッププレートの左右方向において前記第1調理エリアの横に配置されてもよい。
本開示の第10態様の加熱調理器は、前記表示部と前記操作部とを含む操作表示部を備えてもよい。
本開示の第11態様の加熱調理器において、前記操作表示部は、タッチパネル液晶を含んでもよい。
本開示の第12態様の加熱調理器は、前記トッププレートの平面視で、前記第1加熱部の周囲に配置され、光を出力する第1光出力部と、前記トッププレートの平面視で、前記第2加熱部の周囲に配置され、光を出力する第2光出力部と、をさらに備え、前記トッププレートの平面視で、前記第1光出力部には、前記トッププレートの左右方向に前記第1加熱部を露出させる第1切り欠きが設けられており、前記トッププレートの平面視で、前記第2光出力部には、前記トッププレートの左右方向に前記第2加熱部を露出させる第2切り欠きが設けられていてもよい。
本開示の第13態様の加熱調理器において、前記収容庫は、前記トッププレートの左右方向において前記表示部と反対側に配置されてもよい。
本開示の第14態様の加熱調理器は、前記トッププレートが載置され、前記収容庫が設けられる本体をさらに備え、前記収容庫は、前記収容庫を開閉する開閉扉を有し、前記開閉扉は、前記本体の前面全体に配置されてもよい。
本開示の第15態様の加熱調理器は、前記表示情報を外部装置に送信する通信部をさらに備えてもよい。
本開示の第16態様の加熱調理器は、前記第1加熱部、前記第2加熱部又は前記エネルギー作用部を操作する操作情報を外部装置から受信する通信部をさらに備えてもよい。
本開示の第17態様の加熱調理器において、前記トッププレートは、キッチンに配置され、前記トッププレートの上面は、前記キッチンの天面と面一であってもよい。
本開示の第18態様の加熱調理器において、前記トッププレートの平面視で、前記トッププレートの前後方向において前記第2調理エリアと前記表示部との間の下方に、被加熱物の前記表示部への接触または近接を検出するセンサが設けられていてもよい。
本開示の第19態様の加熱調理器において、前記トッププレートの平面視で、前記トッププレートの左右方向において前記第1調理エリアと前記表示部との間の下方に、被加熱物の前記表示部への接触または近接を検出するセンサが設けられていてもよい。
以下、本開示の一実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致していない。
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本開示に係る実施の形態1の加熱調理器1Aの一例の斜視図である。なお、図中に示すX-Y-Z座標系は、発明の理解を助けるためのものであって、発明を限定するものではない。X方向およびY方向は水平方向を示し、Z方向は鉛直方向を示している。また、本明細書において、X方向は左右方向を示し、Y方向は前後方向を示す。
図1に示すように、加熱調理器1Aは、加熱対象物C1を加熱する調理器である。加熱対象物C1は、加熱される対象物であり、例えば、鍋などの調理容器である。本実施形態では、加熱調理器1Aの一例として、加熱対象物を誘導加熱する誘導加熱調理器を説明する。図1に示す加熱調理器1Aは、システムキッチンに組み込まれて使用される組込み型の誘導加熱調理器である。
加熱調理器1Aにおいては、本体2の上にトッププレート10が配置されており、トッププレート10には第1調理エリアA1、第2調理エリアA2及び操作表示部30が設けられている。加熱対象物C1は、第1調理エリアA1又は第2調理エリアA2に載置され、加熱される。また、本体2には、収容庫20が設けられている。
図2を用いて加熱調理器1Aの詳細な構成について説明する。
図2は、本開示に係る実施の形態1の加熱調理器1Aの構成の一例を示す概略ブロック図である。図2に示すように、加熱調理器1Aは、トッププレート10、第1加熱部11、第2加熱部12、収容庫20、エネルギー作用部21、操作表示部30及び制御部40を備える。
<トッププレート>
トッププレート10は、平面視において矩形状を有するプレートで構成されている。トッププレート10は、例えば、いわゆる耐熱ガラスで形成されている。耐熱ガラスは、例えば、ホウケイ酸ガラスなどの熱で強化されたガラスおよび結晶化ガラスである。
トッププレート10は、本体2の上部に配置される。トッププレート10は、加熱対象物を載置する第1調理エリアA1及び第2調理エリアA2を有する。第1調理エリアA1及び第2調理エリアA2は、平面視で円形状を有する。図1に示すように、トッププレート10には、操作表示部30が配置されている。
<第1加熱部>
第1加熱部11は、本体2の内部であって、トッププレート10の下方に配置される。第1加熱部11は、第1調理エリアA1の下方に配置される。第1加熱部11は、例えば、加熱コイルで構成されている。第1加熱部11は、平面視で円形の外形を有する。
<第2加熱部>
第2加熱部12は、本体2の内部であって、トッププレート10の下方に配置される。第2加熱部12は、第2調理エリアA2の下方に配置される。第2加熱部12は、例えば、加熱コイルで構成されている。第2加熱部12は、平面視で円形の外形を有する。
本実施形態では、第1調理エリアA1と第2調理エリアA2とは、同じ形状及び同じ大きさを有する。また、第1加熱部11と第2加熱部12とは、同じ形状及び同じ大きさを有する。
<収容庫>
収容庫20は、収容物を収容する。本実施形態では、収容庫20は、例えば、魚などの調理物を加熱するグリルである。図1に示すように、収容庫20は、本体2の内部であって、トッププレート10の下方に配置される。収容庫20は、本体2の前面側に開口を有する。本体2の前面において収容庫20の開口が設けられる位置には、収容庫20を開閉する開閉扉22が配置されている。
<エネルギー作用部>
エネルギー作用部21は、収容庫20内に配置された収容物に対してエネルギーを放出又は吸収する。本実施形態では、エネルギー作用部21は、例えば、収容物に対して熱エネルギーを放出し、収容物を加熱するヒータなどの加熱部である。
<操作表示部>
操作表示部30は、表示部31及び操作部32を有する。
表示部31は、加熱調理器1Aに関連する情報を表示する。例えば、表示部31は、第1加熱部11、第2加熱部12及び収容庫20に関連する表示情報を表示する。表示情報は、例えば、第1加熱部11、第2加熱部12及び収容庫20の加熱温度、加熱時間、加熱モード、自動調理メニュー、加熱対象物又は収容物の有無などの情報を含む。
操作部32は、加熱調理器1Aを操作する。例えば、操作部32は、トッププレート10に配置され、第1加熱部11、第2加熱部12及びエネルギー作用部21を操作する。操作部32は、ユーザにより入力される操作情報を受け付ける。操作情報は、例えば、第1加熱部11、第2加熱部12及びエネルギー作用部21の加熱温度、加熱時間、加熱モード、自動調理メニューなどを設定する情報を含む。
本実施形態では、操作表示部30は表示部31と操作部32とが一体で構成されている。操作表示部30は、例えば、タッチパネル液晶を含む。
<制御部>
制御部40は、第1加熱部11、第2加熱部12、エネルギー作用部21及び操作表示部30を制御する。例えば、制御部40は、表示情報を表示部31に表示し、操作部32で受け付けた操作情報に基づいて、第1加熱部11、第2加熱部12、エネルギー作用部21及び表示部31を制御する。
制御部40は、例えば、半導体素子などで実現可能である。例えば、制御部40は、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成することができる。制御部40の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。
例えば、制御部40は、記憶部に格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことで、所定の機能を実現する。
[第1加熱部、第2加熱部及び操作表示部の配置について]
図3を用いて、第1加熱部11、第2加熱部12及び操作表示部30の配置の一例について説明する。
図3は、本開示に係る実施の形態1の加熱調理器1Aの一例の概略平面図である。図3に示すように、トッププレート10の平面視で、第1調理エリアA1及び第2調理エリアA2は、トッププレート10の左右方向(X方向)に設けられている。なお、「平面視」とは、Z方向から見ることを意味する。「トッププレート10の平面視」とは、トッププレート10の厚み方向(Z方向)から見ることを意味する。
また、トッププレート10の平面視で、操作表示部30は、トッププレート10の前後方向(Y方向)において第2調理エリアA2の手前に配置される。なお、「手前」とは、加熱調理器1の前面側を意味する。
具体的には、トッププレート10の平面視で、第2調理エリアA2は、トッププレート10の前後方向(Y方向)において第1調理エリアA1よりも奥に配置される。言い換えると、トッププレート10の平面視で、第1調理エリアA1は、第2調理エリアA2よりも手前に配置されている。なお、「奥」とは、加熱調理器1の後面側を意味する。
また、トッププレート10の平面視で、操作表示部30は、トッププレート10の左右方向(X方向)において第1調理エリアA1の横に配置される。
本実施形態では、トッププレート10の平面視で、トッププレート10の左右方向(X方向)の両端から等しい距離にある線分を中心線CL1とする。トッププレート10では、中心線CL1より左側に第1調理エリアA1が配置されており、中心線CL1より右側に第2調理エリアA2が配置されている。また、中心線CL1より右側に操作表示部30が配置されている。
トッププレート10の平面視で、トッププレート10の前後方向(Y方向)において第2調理エリアA2を第1調理エリアA1よりも奥に配置することによって、第2調理エリアA2の手前に操作表示部30を配置するスペースを作ることができる。
[収容庫の開閉扉について]
図4を用いて、収容庫20の開閉扉22の一例について説明する。
図4は、本開示に係る実施の形態1の加熱調理器1Aの一例の概略正面図である。図4に示すように、本体2の前面全体に、収容庫20の開閉扉22が配置されている。開閉扉22の左右方向(X方向)の寸法は、本体2の前面の左右方向(X方向)の寸法と略同じである。なお、「略同じ」とは、±10%以内の誤差を含む。また、「本体2の前面全体」とは、例えば、加熱調理器1Aがシステムキッチンに組み込まれた状態で、システムキッチンの開口から露出する本体2の前面部分を意味する。
開閉扉22は、カバー面22aを有する。カバー面22aは、本体2の前面側に露出する面であり、加熱調理器1の外面を構成する。カバー面22aには、取っ手22bが設けられている。取っ手22bは、カバー面22aから突出した部分であり、ユーザが指で持つことができる部分である。
カバー面22aは、取っ手22bを除いて平坦に形成されている。具体的には、カバー面22aは、加熱調理器1Aの左右方向(X方向)に連続して延びる平面で形成されている。言い換えると。カバー面22aには段差や溝が設けられていない。
このように、開閉扉22が本体2の前面全体に配置されることによって、意匠性を向上させることができる。また、加熱調理器1Aでは、トッププレート10に操作表示部30を設けているため、従来のように本体前面(いわゆるカンガルーポケット)に操作表示部30を配置しなくてもよい。したがって、開閉扉22を本体2の前面全体に配置できるため、意匠性を向上できる。
また、開閉扉22は、本体2の前面の一部に配置されてもよい。この場合、本体2の前面において、開閉扉22以外の領域は、可動ではなく固定される。したがって、開閉扉22とカンガルーポケットの両方が可動の場合と比べて、本体2の前面の、キッチンカウンタの前面とのY方向(つまり前後方向)の位置合わせが容易となる。
また、本体の前面全体は、開閉扉22のカバー面22aも含めて、キッチンカウンタの前面の化粧板または類似のパネル、または化粧フィルムで構成されていてもよい。これによりキッチン全体の統一感が増し、意匠性を向上させることができる。特に加熱調理器1Aでは、カンガルーポケットに操作表示部を配置しないため、開閉扉22のみをキッチンカウンタと位置合わせすればよいため、位置合わせが容易となる。したがって、キッチンカウンタの前面を同じ化粧板で平坦に構成でき、意匠性を向上できる。なお、本体の前面の一部は、収容庫20の内部が視認できるように、窓を設けていてもよい。
また、図1に示すように、取っ手22bの端部における上面には、電源スイッチ25が設けられている。ここで、操作部としてタッチパネル液晶またはタッチスイッチを用いる場合、物理スイッチよりも感度が低くなる場合がある。電源スイッチ25は「緊急停止」の役割があるため、高感度であることが求められる。一方で、物理スイッチを配置すると、デザイン性が低くなる場合がある。本実施の形態では、開閉扉22が大きく、取っ手22bも長くすることができ、取っ手22bに電源スイッチ25を配置しても取っ手22bおよび天面のデザインに影響が少ない。なお、本実施の形態では、取っ手22bに配置する物理スイッチとして電源スイッチ25を例に挙げたが、その他庫内灯のスイッチなどを配置してもよい。
[収容庫の構造について]
図5を用いて、収容庫20の構造について説明する。
図5は、図3の加熱調理器1AをA-A線で切断した概略断面図である。図5に示すように、収容庫20は、トッププレート10の左右方向(X方向)において操作表示部30と反対側に配置される。言い換えると、トッププレート10の平面視で、収容庫20は、操作表示部30の少なくとも液晶部分と重ならない位置に配置されている。なお、操作表示部30の制御基板などは収容庫20と重なる位置で配置されていてもよい。
具体的には、加熱調理器1Aの前面側から見て、収容庫20は本体2の内部においてトッププレート10の左側に配置され、操作表示部30はトッププレート10の右側に配置される。このため、本体2内部において操作表示部30の下方に、収容庫20が配置されず、空間3が形成される。空間3は、空気が流れる導風路として機能する。これにより、操作表示部30に風が当たることによって、操作表示部30を冷却することができる。例えば、空間3にファンを配置し、操作表示部30に対して送風してもよい。
収容庫20は、収容室23を有し、収容室23内に収容皿24が配置される。収容室23の内部には、略直方体の空間が形成されている。収容室23の内壁には、エネルギー作用部21が設けられている。本実施形態では、収容室23の上下方向(Z方向)において、2つのエネルギー作用部21が対向して配置されている。なお、収容室23内に収容されてエネルギー作用部21の作用を受けるのは、収容皿24以外でもよく、一般の鍋でもよい。
収容皿24は、収容物C2を載置する皿である。収容物C2は、収容皿24に載置された状態で、収容室23内に配置される。例えば、収容物C2は、肉や魚などの食品である。
本実施形態では、エネルギー作用部21は、ヒータなどの加熱部である。加熱調理器1Aでは、収容庫20がトッププレート10の左右方向(X方向)において操作表示部30と反対側に配置されることによって、操作表示部30と収容庫20とを離して配置している。これにより、収容庫20で生じた熱が操作表示部30へ伝わることを抑制することができる。また、操作表示部30の下方に空間3を形成することによって、操作表示部30を冷却することができる。
[操作表示部について]
図6~図8を用いて、操作表示部30の例について説明する。
図6は、操作表示部30の一例を示す概略図である。図6に示すように、操作表示部30は、表示情報として、第1表示情報31aと第2表示情報31bとを表示する表示部31を有する。第1表示情報31aは、第1加熱部11の火力を示す。第2表示情報31bは、第2加熱部12の加熱時間を示す。
操作表示部30は、タイマー/火力操作ボタン32aa,32ba、加熱停止ボタン32ab,32bb及びグリル操作32cを有する。タイマー/火力操作ボタン32aa,32baは、それぞれ、第1加熱部11及び第2加熱部12のタイマー設定および火力設定を切り替えるためのボタンである。加熱停止ボタン32ab,32bbは、それぞれ、第1加熱部11及び第2加熱部12の加熱の停止を操作する。グリル操作32cは、押し下げすると、図8のグリル操作32cのようにグリルのメニューの選択を受け付ける操作表示に遷移する。
タイマー/火力操作ボタン32aa,32ba、加熱停止ボタン32ab,32bb及びグリル操作32cは、操作部32に相当する。本実施形態では、表示部31と操作部32とが一体で構成されたタッチパネル液晶であるため、操作部32は表示部31に表示される。ユーザは、表示部31に表示されたタイマー/火力操作ボタン32aa,32ba、加熱停止ボタン32ab,32bb及びグリル操作32cを操作して、第1加熱部11、第2加熱部12及びエネルギー作用部21を操作する。
図6に示す例では、操作表示部30において、第1表示情報31a及び第2表示情報31bが大きく表示されるため、ユーザが第1表示情報31a及び第2表示情報31bを容易に視認でき、利便性を向上させることができる。また、操作表示部30には、タイマー/火力操作ボタン32aa,32ba、加熱停止ボタン32ab,32bb及びグリル操作32cなどの多くの操作ボタンやメニューを表示することができる。これにより、操作性が向上する。
また、図6に示す例では、第1表示情報31aは、サークル形状の表示131aと、その内側に記載された数字231aと、コマ送りボタン331aとを有する。数字231aは火力を示し、ユーザはコマ送りボタン331aで火力を増減できる。サークル形状の表示131aは複数の領域に分割され、強調表示される領域の数または範囲と火力とが対応づけられている。図6の第1表示情報31aの状態でタイマー/火力操作ボタン32aaが押下されれば、火力を示す数字231aは、第2表示情報31bのように時間の表示に変化する。第2表示情報31bは、サークル形状の表示131bと、その内側に記載された数字231bとを有する。数字231bは、たとえば加熱の残り時間を表示する。図6の第2表示情報31bの状態でタイマー/火力操作ボタン32baが押下されれば、加熱の残り時間を示す数字231bは、第1表示情報31aのように火力の表示に変化し、コマ送りボタンも表示される。
図7は、操作表示部30の別例を示す概略図である。図7に示すように、表示部31に第1加熱部11の自動メニュー画面31cを表示する。自動メニュー画面31cには、複数のメニューボタン32dが配置されている。複数のメニューボタン32dのそれぞれには、例えば、料理メニューの情報が表示されている。料理メニューは、例えば、料理名を示す文字情報、又は料理の絵を示す画像情報などを含む。複数のメニューボタン32dには、それぞれのボタンが示す料理メニューの情報に対応する加熱温度及び加熱時間の設定情報が割り当てられている。ユーザが複数のメニューボタン32dのうちから1つのボタンを選択すると、制御部40は、選択されたボタンに割り当てられた設定情報に基づいて第1加熱部11を制御する。例えば、「ホットケーキ」の料理メニュー情報が表示されているメニューボタン32dが選択された場合、制御部40は、ホットケーキに対応する加熱温度及び加熱時間に基づいて第1加熱部11を制御する。
図7に示す例では、自動メニュー画面31cに6つのメニューボタン32dが表示されている。また、6つのメニューボタン32dは、ユーザが容易に視認可能な大きさを有しており、又、ユーザの指による操作性を向上させている。なお、自動メニュー画面31cに表示されている上矢印又は下矢印を選択すると、さらに別のメニューボタン32dが表示される。このように、操作表示部30では、自動メニュー画面31cを表示し、複数のメニューボタン32dを使用することができる。これにより、利便性を向上させることができる。
図8は、操作表示部30の別例を示す概略図である。図8は、図6に示すグリル操作32cを選択することで、複数のグリルメニューボタン32e及び複数のグリル操作ボタン32fが表示された状態を示す。
複数のグリルメニューボタン32eのそれぞれには、例えば、グリルメニューの情報が表示されている。グリルメニューは、例えば、料理名を示す文字情報、又は料理の絵を示す画像情報などを含む。複数のグリルメニューボタン32eには、それぞれのボタンが示すグリルメニューの情報に対応する加熱温度及び加熱時間の設定情報が割り当てられている。ユーザが複数のグリルメニューボタン32eのうちから1つのボタンを選択すると、制御部40は、選択されたボタンに割り当てられた設定情報に基づいてエネルギー作用部21を制御する。例えば、「焼き魚」のグリルメニュー情報が表示されているグリルメニューボタン32eが選択された場合、制御部40は、焼き魚に対応する加熱温度及び加熱時間に基づいてエネルギー作用部21を制御する。
複数のグリル操作ボタン32fは、例えば、手動モード、お手入れモード、庫内灯点灯モードに対応するボタンを含む。「手動モード」は、エネルギー作用部21を手動で操作するモードである。「お手入れモード」は、収容庫20を掃除するモードである。「庫内灯点灯モード」は、収容庫20内に配置された庫内灯を点灯するモードである。
図8に示す例では、グリル操作32cには、3つのグリルメニューボタン32eが表示されている。さらに、グリル操作32cには、3つのグリル操作ボタン32fが表示されている。また、3つのグリルメニューボタン32e及び3つのグリル操作ボタン32fは、ユーザが容易に視認可能な大きさを有しており、又、ユーザの指による操作性を向上させている。なお、グリル操作32cに表示されている左矢印又は右矢印を選択すると、さらに別のグリルメニューボタン32eが表示される。このように、操作表示部30では、グリル操作32cを表示し、複数のグリルメニューボタン32e及び複数のグリル操作ボタン32fを使用することができる。これにより、利便性を向上させることができる。
[加熱調理器をキッチンに配置した状態について]
図9を用いて、加熱調理器1Aをキッチンに配置した状態の一例を説明する。
図9は、加熱調理器1Aをキッチン4に配置した状態の一例を示す概略断面図である。図9に示すように、キッチン4には、加熱調理器1Aを嵌め込む凹部4aが設けられている。凹部4aは、キッチン4の天面4bから下方向に向かって窪んでいる。凹部4aは、第1凹部4aaと、第2凹部4abと、を含む。
第1凹部4aaは、加熱調理器1Aの本体2が配置される凹部である。第1凹部4aaは、キッチン4の前面側の開口と連通している。加熱調理器1Aの本体2が第1凹部4aaに配置されると、本体2の前面が、第1凹部4aaと連通するキッチン4の開口から露出する。これにより、本体2の前面に配置された収容庫20の開閉扉22がキッチン4の開口から露出する。
第2凹部4abは、加熱調理器1Aのトッププレート10が配置される凹部である。キッチン4の平面視で、第2凹部4abは、第1凹部4aaよりも大きい外形を有する。トッププレート10が第2凹部4abに配置されると、トッププレート10の上面10aは、キッチン4の天面4bと面一となる。「面一」とは、キッチン4の前面側から見て、トッププレート10の上面10aとキッチン4の天面4bとに段差が形成されていないことを意味する。即ち、トッププレート10の上面10aとキッチン4の天面4bとの高さが同じになる。
このように、トッププレート10の上面10aとキッチン4の天面4bとが面一とすることで、利便性を向上させることができる。例えば、本実施形態では、第2加熱部12が奥に配置されているため、手前の操作表示部30の配置されている領域またはその近傍で作業することが想定される。この時、トッププレート10の上面10aとキッチン4の天面4bとが面一の場合、作業スペースがフレキシブルに拡張され、利便性が向上する。
[効果]
実施の形態1に係る加熱調理器1Aによれば、以下の効果を奏する。
加熱調理器1Aは、トッププレート10、第1加熱部11、第2加熱部12、収容庫20、エネルギー作用部21、操作表示部30及び制御部40を備える。トッププレート10は、加熱対象物が載置される第1調理エリアA1及び第2調理エリアA2を有する。第1加熱部11は、第1調理エリアA1の下方に配置される。第2加熱部12は、第2調理エリアA2の下方に配置される。収容庫20は、トッププレート10の下方に配置される。エネルギー作用部21は、収容庫20に収容された収容物に対してエネルギーを放出又は吸収する。操作表示部30は、表示部31と操作部32とを含む。表示部31は、トッププレート10に配置され、第1加熱部11、第2加熱部12及び収容庫20に関連する表示情報を表示する。トッププレート10の平面視で、第1調理エリアA1及び第2調理エリアA2は、トッププレート10の左右方向(X方向)に設けられる。トッププレート10の平面視で、操作表示部30は、トッププレート10の前後方向(Y方向)において第2調理エリアA2の手前に配置される。
このような構成により、加熱調理器1Aの利便性を向上させることができる。加熱調理器1Aでは、トッププレート10の平面視で、第1調理エリアA1及び第2調理エリアA2をトッププレート10の左右方向(X方向)に設け、操作表示部30をトッププレート10の前後方向(Y方向)において第2調理エリアA2の手前に配置している。このように、操作表示部30をトッププレート10に配置することで、カンガルーポケットに操作表示部30を搭載する場合に比べて、操作表示部30を大きくすることができる。これにより、表示部31を大きくできるため、より多くの表示情報を表示することができる。また、操作部32を配置するスペースを大きくできる。その結果、ユーザが表示情報を視認しやすくなり、より多くの操作を行うことができ、利便性を向上させることができる。
トッププレート10の平面視で、第2調理エリアA2は、トッププレート10の前後方向(Y方向)において第1調理エリアA1よりも奥に配置される。このような構成により、第2調理エリアA2の手前に操作表示部30を配置するスペースを確保できる。これにより、トッププレート10により大きな操作表示部30を配置することができ、利便性をより向上させることができる。
トッププレート10の平面視で、操作表示部30は、トッププレート10の左右方向(X方向)において第1調理エリアA1の横に配置される。このような構成により、第2調理エリアA2の手前に操作表示部30を配置するスペースをより容易に確保できる。これにより、トッププレート10により大きな操作表示部30を配置することができ、利便性をより向上させることができる。
操作表示部30は、タッチパネル液晶を含む。このような構成により、表示部31と操作部32とが一体で構成されるため、利便性を更に向上させることができる。また、部品点数を削減することができる。
収容庫20は、トッププレート10の左右方向(X方向)において操作表示部30と反対側に配置される。このような構成により、収容庫20で生じた熱が操作表示部30に伝わることを抑制することができる。これにより、操作表示部30の表示部31が収容庫20からの熱による影響を受けることを抑制できる。
加熱調理器1Aは、トッププレート10が載置され、収容庫20が設けられる本体2をさらに備える。収容庫20は、収容庫20を開閉する開閉扉22を有し、開閉扉22は、本体2の前面全体に配置される。このような構成により、加熱調理器1Aの意匠性を向上させることができる。例えば、操作表示部が搭載されたカンガルーポケットが本体の前面に配置される場合、収容庫の開閉扉とカンガルーポケットとの間に境界(段差)が形成される。加熱調理器1Aでは、トッププレート10に操作表示部30を配置しているため、カンガルーポケットを本体2の前面に配置しなくてもよい。このため、本体2の前面全体に開閉扉22を配置することができるため、他の部材との境界が形成されない。その結果、意匠性を向上させることができる。
トッププレート10は、キッチン4に配置され、トッププレートの上面10aは、キッチン4の天面4bと面一である。このような構成により、利便性をより向上させることができる。
なお、本実施形態では、第1加熱部11及び第2加熱部12が加熱コイルで構成される例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1加熱部11及び第2加熱部12は、ヒータであってもよい。
本実施形態では、加熱調理器1Aが2つの加熱部11,12を備える例について説明したが、これに限定されない。加熱調理器1Aは、3つ以上の加熱部を備えていてもよい。
本実施形態では、第1加熱部11と第2加熱部12とは、同じ形状及び同じ大きさを有する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1加熱部11と第2加熱部12とは、形状及び大きさが異なっていてもよい。
本実施形態では、第1調理エリアA1と第2調理エリアA2とは、同じ形状及び同じ大きさを有する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1調理エリアA1と第2調理エリアA2とは、形状及び大きさが異なっていてもよい。
本実施形態では、収容庫20がグリルであり、収容物C2が肉や魚などの食品である例について説明したが、これに限定されない。例えば、収容庫20は、加熱の他、保温、冷却、加湿、保湿又は乾燥を実施してもよい。収容物C2は、例えば、食器などであってもよい。
本実施形態では、エネルギー作用部21が加熱部である例について説明したが、これに限定されない。例えば、エネルギー作用部21は、加熱部の他、高温の水蒸気を放出するスチーマー、冷却する冷凍サイクル装置、加湿器、送風機、乾燥機などを含んでいてもよい。
本実施形態では、操作表示部30が表示部31と操作部32とを一体で構成された例について説明したが、これに限定されない。例えば、表示部31と操作部32とは、分離されていてもよい。
本実施形態では、操作表示部30がタッチパネル液晶である例について説明したが、これに限定されない。例えば、表示部31がLEDであってもよいし、操作部32が物理的なボタンであってもよい。
本実施形態では、トッププレート10に1つの表示部31が配置される例について説明したが、これに限定されない。例えば、トッププレート10に複数の表示部31が配置されていてもよい。例えば、トッププレート10に2つの表示部31が並んで配置されていてもよい。
本実施形態では、表示部31と操作部32との両方がトッププレート10に配置される例について説明したが、これに限定されない。加熱調理器1Aにおいては、少なくとも表示部31がトッププレート10に配置されていればよく、操作部32はトッププレート10に配置されていなくてもよい。
<変形例1>
図10は、変形例1の加熱調理器1AAの概略平面図である。図10に示すように、加熱調理器1AAでは、トッププレート10の平面視で、トッププレート10の中心線CL1より右側に第1調理エリアA1が設けられており、中心線CL2よりも左側に第2調理エリアA2が設けられている。また、トッププレート10の平面視で、操作表示部30は、トッププレート10の中心線CL1より左側であって、第2調理エリアA2の手前に配置されている。
このように、変形例1では、実施の形態1の加熱調理器1と比べて、第1調理エリアA1、第2調理エリアA2及び操作表示部30の位置が左右で入れ替わっている。このような構成においても、利便性を向上させることができる。
図11は、図10に示す変形例1の加熱調理器1AAをB-B線で切断した概略断面図である。図11に示すように、収容庫20は、トッププレート10の左右方向(X方向)において操作表示部30と反対側に配置される。具体的には、加熱調理器1AAの前面側から見て、収容庫20は本体2内部においてトッププレート10の右側に配置され、操作表示部30はトッププレート10の左側に配置される。また、本体2内部において操作表示部30の下方には、収容庫20が配置されず、空間3が形成される。
このように、変形例1では、実施の形態1の加熱調理器1と比べて、収容庫20及び操作表示部30の配置が左右で入れ替わっている。このような構成においても、収容庫20で生じた熱が操作表示部30に伝わることを抑制できる。
(実施の形態2)
本発明に係る実施の形態2の加熱調理器について説明する。
実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
図12は、本開示に係る実施の形態2の加熱調理器1Bの一例の概略平面図である。
実施の形態2では、第1加熱部11Aが複数の加熱コイル11aを含む点で、実施の形態1と異なる。
図12に示すように、加熱調理器1Bにおいて、第1加熱部11Aはトッププレート10の前後方向(Y方向)に配列される複数の加熱コイル11aを含む。
トッププレート10の平面視で、加熱コイル11aは、トッププレート10の左右方向(X方向)に長手方向を有し、トッププレート10の前後方向(Y方向)に短手方向を有する。本実施形態では、加熱コイル11aは、略矩形状を有する。
トッププレート10の平面視で、第1調理エリアA1は、略矩形状を有する。第1調理エリアA1は、トッププレート10の前後方向(Y方向)に長手方向を有し、トッププレート10の左右方向(X方向)に短手方向を有する。複数の加熱コイル11aは、第1調理エリアA1の下方に配列されている。
操作表示部30は、複数の加熱コイル11aに関連する情報を表示すると共に、複数の加熱コイル11aを操作可能である。例えば、操作表示部30は、複数の加熱コイル11aのうち使用している加熱コイル11aを示す情報を表示する。操作表示部30は、表示部31に第1調理エリアA1を示す枠を表示し、枠の中に使用している加熱コイル11aを表示し、使用していない加熱コイル11aを表示しなくてもよい。また、操作表示部30は、複数の加熱コイル11aを操作するための操作ボタンを表示する。ユーザは、当該操作ボタンを操作することによって、複数の加熱コイル11aを操作することができる。
例えば、加熱調理器1Bは、複数の加熱コイル11aの近傍に配置されるセンサを備える。加熱調理器1Bは、センサによって、複数の加熱コイル11aの上方に加熱対象物が配置されていることを検知する。センサは、例えば、赤外線センサである。
本実施形態では、第1加熱部11は4つの加熱コイル11aを含む。この場合、トッププレート10の平面視で、トッププレート10の前後方向(Y方向)において奥側に配置される2つの加熱コイル11aを使用して第1加熱対象物を加熱してもよい。また、このとき、手前側に配置される2つの加熱コイル11bを使用して第2加熱対象物を加熱してもよい。第1加熱対象物の加熱温度と第2加熱対象物の加熱温度は異なっていてもよい。このように、第1調理エリアA1内で複数の加熱対象物を加熱してもよい。
[効果]
実施の形態2に係る加熱調理器1Bによれば、以下の効果を奏する。
加熱調理器1Bにおいては、第1加熱部11Aが複数の加熱コイル11aを含む。このような構成により、加熱調理器1Bの利便性をより向上させることができる。複数の加熱コイル11aを用いることによって、第1調理エリアA1を大きくすることができる。これにより、第1調理エリアA1に複数の加熱対象物を配置して加熱することができる。
また、加熱調理器1Bにおいては、操作表示部30は、複数の加熱コイル11aに関連する情報を表示し、複数の加熱コイル11aを操作することも可能である。このような構成により、加熱調理器1Bの利便性を更に向上させることができる。例えば、複数の加熱コイル11aを操作するためには、操作表示部30により多くの情報や操作ボタンを表示するので、操作表示部30のサイズが大きいほどよい。加熱調理器1Bにおいては、トッププレート10に操作表示部30を配置しているので、操作表示部30のサイズを大きくすることができ、複数の加熱コイル11aを操作するための表示や操作ボタンを表示することができる。
なお、本実施形態では、複数の加熱コイル11aがトッププレート10の前後方向(Y方向)に配列される例について説明したが、これに限定されない。例えば、複数の加熱コイル11aは、トッププレート10の左右方向(X方向)に配列されてもよい。
本実施形態では、トッププレート10の平面視で、加熱コイル11aが略矩形状を有する例について説明したが、これに限定されない。例えば、トッププレート10の平面視で、加熱コイル11aは、円形状、楕円形状、四角形状などであってもよい。また加熱コイル11aは、複数のピースを組み合わせた形状であってもよく、たとえば複数の扇形を組み合わせた円形状であってもよい。
本実施形態では、トッププレート10の平面視で、第1調理エリアA1が略矩形状を有する例について説明したが、これに限定されない。例えば、トッププレート10の平面視で、第1調理エリアA1は、楕円形状などであってもよい。
(実施の形態3)
本発明に係る実施の形態3の加熱調理器について説明する。
実施の形態3では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態3においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態3では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
図13は、本開示に係る実施の形態3の加熱調理器1Cの一例の概略平面図である。
実施の形態3では、トッププレート10が第3調理エリアA3を有し、第3調理エリアA3の下方に第3加熱部13が配置されている点で、実施の形態1と異なる。
図13に示すように、加熱調理器1Cにおいて、トッププレート10は、第3調理エリアA3を有する。トッププレート10の平面視で、第3調理エリアA3は、第1調理エリアA1と第2調理エリアA2との間に設けられている。第3調理エリアA3は、トッププレート10の前後方向(Y方向)において第1調理エリアA1の奥であって、トッププレート10の左右方向(X方向)において第2調理エリアA2の横に設けられている。
トッププレート10の平面視で、第3調理エリアA3は、第1調理エリアA1及び第2調理エリアA2よりも小さい。
加熱調理器1Cは、第3調理エリアA3の下方に配置される第3加熱部13をさらに備える。第3加熱部13は、第3調理エリアA3に配置された加熱対象物を加熱する。例えば、第3加熱部13は、加熱コイル又はヒータである。
操作表示部30は、第3加熱部13に関連する情報を表示する。言い換えると、操作表示部30において、表示部31は、第3加熱部13に関連する情報を表示する。例えば、操作表示部30は、第3加熱部13の加熱温度、加熱時間、加熱モード、自動調理メニュー、加熱対象物の有無などの情報を表示する。
操作表示部30は、第3加熱部13を操作する。言い換えると、操作表示部30において、操作部32は、第3加熱部13を操作する。例えば、操作表示部30は、第3加熱部13を操作する操作ボタンを表示し、ユーザからの操作を受け付ける。
[効果]
実施の形態3に係る加熱調理器1Cによれば、以下の効果を奏する。
加熱調理器1Cにおいて、トッププレート10は、トッププレート10の平面視で、第1調理エリアA1と第2調理エリアA2との間に第3調理エリアA3を有する。第3調理エリアA3は、トッププレート10の前後方向(Y方向)において第1調理エリアA1の奥であって、トッププレート10の左右方向(X方向)において第2調理エリアA2の横に設けられている。加熱調理器1Cは、第3調理エリアA3の下方に配置される第3加熱部13を備える。このような構成により、調理エリアを増やすことができ、利便性を向上させることができる。また、トッププレート10上において、第3調理エリアA3が操作表示部30を配置するスペースを狭めない。
操作表示部30は、第3加熱部13に関連する情報を表示し、第3加熱部13を操作する。このような構成により、第3調理エリアA3を増やした場合でも、トッププレート10に配置された操作表示部30によって第3加熱部13に関連する情報を視認でき、第3加熱部13を操作できる。これにより、利便性を向上させることができる。例えば、操作表示部30がタッチパネル液晶で構成されている場合、第3調理エリアA3及び第3加熱部13に対応するために、新たに表示部及び操作部を設けなくてもよい。
なお、本実施形態では、操作表示部30が第3加熱部13に関連する情報を表示し、第3加熱部13を操作する例について説明したが、これに限定されない。例えば、トッププレート10には、第3加熱部13に関連する情報を表示する表示部31が配置されていればよい。トッププレート10には、第3加熱部13を操作する操作部32が配置されていなくてもよい。
(実施の形態4)
本発明に係る実施の形態4の加熱調理器について説明する。
実施の形態4では、主に実施の形態3と異なる点について説明する。実施の形態4においては、実施の形態3と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態4では、実施の形態3と重複する記載は省略する。
図14は、本開示に係る実施の形態4の加熱調理器1Dの一例の概略平面図である。図15は、図14の加熱調理器1Dにおいてトッププレート10を取り外した状態の一例を示す概略平面図である。
実施の形態4では、第1加熱部11の周囲に配置される第1光出力部14と、第2加熱部12の周囲に配置される第2光出力部15と、を備える点が、実施の形態3と異なる。
図14及び図15に示すように、加熱調理器1Dは、第1光出力部14及び第2光出力部15を備える。
第1光出力部14は、トッププレート10の平面視で、第1加熱部11の周囲に配置され、光を出力する。トッププレート10の平面視で、第1光出力部14には、トッププレート10の左右方向(X方向)に第1加熱部11を露出させる第1切り欠きSP1が設けられている。本実施形態では、第1光出力部14はリング形状を有し、トッププレート10の左右方向(X方向)において第1光出力部14の両サイドに第1切り欠きSP1が設けられている。これにより、例えば、トッププレート10の平面視で、第1光出力部14を左右対称な形状にすることができ、審美性を向上させることができる。
第1光出力部14は、トッププレート10に向かって光を出力し、加熱対象物を載置する位置を示す。また、第1光出力部14は、加熱温度に応じて光の出力度合いを変更する。
第2光出力部15は、トッププレート10の平面視で、第2加熱部12の周囲に配置され、光を出力する。トッププレート10の平面視で、第2光出力部15には、トッププレート10の左右方向(X方向)に第2加熱部12を露出させる第2切り欠きSP2が設けられている。本実施形態では、第2光出力部15はリング形状を有し、トッププレート10の左右方向(X方向)において第2光出力部15の両サイドに第2切り欠きSP2が設けられている。これにより、例えば、トッププレート10の平面視で、第2光出力部15を左右対称な形状にすることができ、審美性を向上させることができる。
第2光出力部15は、トッププレート10に向かって光を出力し、加熱対象物を載置する位置を示す。また、第2光出力部15は、加熱温度に応じて光の出力度合いを変更する。
例えば、第1光出力部14及び第2光出力部15は、LEDである。
第1光出力部14及び第2光出力部15は、制御部40によって制御される。
加熱調理器1Dの左右方向(X方向)において、第1加熱部11は、本体2の左側の内壁に近づけて配置されている。加熱調理器1Dの平面視で、本体2の左右方向(X方向)において第1加熱部11の周囲に第1光出力部14の第1切り欠きSP1が設けられている。このため、第1切り欠きSP1のスペースだけ、第1加熱部11を本体2の左側の内壁に近づけて配置することができる。
加熱調理器1Dの左右方向(X方向)において、第2加熱部12は、本体2の右側の内壁に近づけて配置されている。加熱調理器1Dの平面視で、本体2の左右方向(X方向)において第2加熱部12の周囲に第2光出力部15の第2切り欠きSP2が設けられている。このため、第2切り欠きSP2のスペースだけ、第2加熱部12を本体2の右側の内壁に近づけて配置することができる。
このため、本体2の平面視で、第1加熱部11と第2加熱部12との間の距離を大きくすることができる。これにより、操作表示部30Aを配置するスペースを大きくすることができ、操作表示部30Aをより大きくすることができる。
[効果]
実施の形態4に係る加熱調理器1Dによれば、以下の効果を奏する。
加熱調理器1Dは、第1光出力部14及び第2光出力部15を備える。第1光出力部14は、トッププレート10の平面視で、第1加熱部11の周囲に配置され、光を出力する。第2光出力部15は、トッププレートの平面視で、第2加熱部12の周囲に配置され、光を出力する。トッププレート10の平面視で、第1光出力部14には、トッププレート10の左右方向(X方向)に第1加熱部11を露出させる第1切り欠きSP1が設けられている。トッププレート10の平面視で、第2光出力部15には、トッププレート10の左右方向(X方向)に第2加熱部12を露出させる第2切り欠きSP2が設けられている。このような構成により、トッププレートの左右方向(X方向)において、第1加熱部11と第2加熱部12との間の距離を大きくすることができ、トッププレート10において操作表示部30を配置するスペースを大きくすることができる。これにより、操作表示部30を更に大きくすることができ、利便性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、トッププレート10の左右方向(X方向)において第1光出力部14の両サイドに第1切り欠きSP1が設けられている例について説明したが、これに限定されない。例えば、トッププレート10の左右方向(X方向)において本体2の左側の内壁に近い側に、第1切り欠きSP1が設けられていればよい。トッププレート10の左右方向(X方向)において本体2の左側の内壁から遠い側に、第1切り欠きSP1が設けられていなくてもよい。
本実施形態では、トッププレート10の左右方向(X方向)において第2光出力部15の両サイドに第2切り欠きSP2が設けられている例について説明したが、これに限定されない。例えば、トッププレート10の左右方向(X方向)において本体2の右側の内壁に近い側に、第2切り欠きSP2が設けられていればよい。トッププレート10の左右方向(X方向)において本体2の右側の内壁から遠い側に、第2切り欠きSP2が設けられていなくてもよい。
なお、第2光出力部15は、第2切り欠きSP2に加えて、または第2切り欠きSP2と一体に、または第2切り欠きSP2に変えて、奥側、すなわち本体2の奥側の内壁に近い側に切り欠きが設けられていてもよい。これにより第2加熱部12を奥側に配置することができ、操作表示部30の前後方向(Y方向)の幅を増やすことができる。
(実施の形態5)
本発明に係る実施の形態5の加熱調理器について説明する。
実施の形態5では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態5においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態5では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
図16は、本開示に係る実施の形態5の加熱調理器1Eの一例の概略平面図である。図17は、本開示に係る実施の形態5の加熱調理器1Eの構成の一例を示す概略ブロック図である。なお、実施の形態5においては、実施の形態1の「制御部40」を「第1制御部40」、「操作表示部30」を「第1操作表示部30」、「表示部31」を「第1表示部31」、「操作部32」を「第1操作部32」と称する。
実施の形態5では、加熱調理器1Eが第1通信部41を備え、外部装置50と通信する点で、実施の形態1と異なる。
図16及び図17に示すように、加熱調理器1Eは、第1通信部41を備える。
第1通信部41は、外部装置50と通信する。第1通信部41は、所定の通信規格に準拠して外部装置50との通信を行う回路を含む。所定の通信規格は、例えば、LAN、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)、CAN(controller area network)、SPI(Serial Peripheral Interface)を含む。
第1通信部41は、第1制御部40に制御される。
第1制御部40は、第1通信部41によって、表示情報を外部装置50に送信する。また、第1制御部40は、第1通信部41によって、操作情報を外部装置50から受信する。表示情報は、第1加熱部11、第2加熱部12及び収容庫20に関連する情報を含む。操作情報は、第1加熱部11、第2加熱部12又はエネルギー作用部21を操作する情報を含む。例えば、操作情報は、第1加熱部11、第2加熱部12及びエネルギー作用部21のオン又はオフ、加熱温度の設定、加熱時間の設定、加熱モードの設定、自動メニューの設定、グリルメニューの設定などの操作に関する情報を含む。
<外部装置>
外部装置50は、加熱調理器1と有線通信又は無線通信する装置である。外部装置50は、例えば、スマートフォン、タブレットPC、外部コントローラなどである。本実施の形態では、外部装置50は、加熱調理器1と有線通信することが好ましい。また無線通信の場合は、近距離通信が好ましい。加熱調理器1は、安全上の観点から、遠隔操作を制限することが好ましい。有線通信または近距離無線通信であれば、およそ使用者が加熱調理器1に近接しており、有事の際に即対応ができる。これにより、たとえば対面キッチンに加熱調理器1を配置した場合、手前または奥の双方から外部装置50を使って操作できる。なお、外部装置50が加熱調理器1と無線LANなどの広範囲の通信で接続される場合は、外部装置50での操作は、加熱調理器1へのメニュー送信、プログラムアップデート、電気代等履歴取得などに限定されることが好ましい。外部装置50が加熱調理器1と有線通信する場合、加熱調理器の上面または側面に接続端子が配置されることが好ましい。
図17に示すように、外部装置50は、第2操作表示部51、第2通信部52及び第2制御部53を備える。
第2操作表示部51は、第2表示部54及び第2操作部55を含む。第2表示部54は、第1加熱部11、第2加熱部12及び収容庫20に関連する表示情報を表示する。第2操作部55は、第1加熱部11、第2加熱部12及びエネルギー作用部21を操作する操作情報を受け付ける。
本実施形態では、第2操作表示部51は第2表示部54と第2操作部55とが一体で構成されている。第2操作表示部51は、例えば、タッチパネル液晶を含む。
第2通信部52は、加熱調理器1Eの第1通信部41と通信する。第2通信部52は、所定の通信規格に準拠して第1通信部41との通信を行う回路を含む。所定の通信規格は、例えば、LAN、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)、CAN(controller area network)、SPI(Serial Peripheral Interface)を含む。
第2通信部52は、第1通信部41から送信された表示情報を受信する。また、第2通信部52は、第2操作表示部51で入力された操作情報を第1通信部41へ送信する。
第2通信部52は、第2制御部53によって制御される。
第2制御部53は、第2操作表示部51及び第2通信部52を制御する。例えば、第2制御部53は、第2通信部52で受信した表示情報を第2操作表示部51の第2表示部54に表示する。制御部53は、第2操作表示部51の第2操作部55で受け付けたユーザからの操作情報を、第2通信部52によって第1通信部41へ送信する。
第2制御部53は、例えば、半導体素子などで実現可能である。例えば、第2制御部53は、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成することができる。第2制御部53の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。
例えば、第2制御部53は、記憶部に格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことで、所定の機能を実現する。
このように、加熱調理器1Eにおいては、第1通信部41によって表示情報を外部装置50に送信する。外部装置50は、第2通信部52によって表示情報を受信し、表示情報を第2操作表示部51の第2表示部54に表示する。
また、外部装置50は、第2操作表示部51の第2操作部55によって操作情報を受け付け、操作情報を第2通信部52によって加熱調理器1Eに送信する。加熱調理器1Eは、第1通信部41によって操作情報を受信し、操作情報に基づいて、第1加熱部11、第2加熱部12及び/又はエネルギー作用部21を操作する。
[効果]
実施の形態5に係る加熱調理器1Eによれば、以下の効果を奏する。
加熱調理器1Eは、第1加熱部11、第2加熱部12及び収容庫20に関連する表示情報を外部装置50に送信する第1通信部41を備える。このような構成により、外部装置50に表示情報を送信し、外部装置50に表示情報を表示することができる。これにより、利便性を向上させることができる。
第1通信部41は、第1加熱部11、第2加熱部12又はエネルギー作用部21を操作する操作情報を外部装置50から受信する。このような構成により、加熱調理器1Eは、外部装置50から操作情報を受信し、操作情報に基づいて第1加熱部11、第2加熱部12又はエネルギー作用部21を制御することができる。これにより、利便性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第1通信部41が表示情報を送信し、操作情報を受信する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1通信部41は、表示情報を送信するが、操作情報を受信しなくてもよい。あるいは、第1通信部41は、操作情報を受信するが、表示情報を受信しなくてもよい。
本実施形態では、第2通信部52が表示情報を受信し、操作情報を送信する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第2通信部52は、表示情報を受信するが、操作情報を送信しなくてもよい。あるいは、第2通信部52は、操作情報を送信するが、表示情報を受信しなくてもよい。
本実施形態では、外部装置50が第2操作表示部51を備える例について説明したが、これに限定されない。例えば、外部装置50は、第2表示部54を備え、第2操作部55を備えていなくてもよい。あるいは、外部装置50は、第2操作部55を備え、第2表示部54を備えていなくてもよい。
本実施形態では、第2操作表示部51がタッチパネル液晶である例について説明したが、これに限定されない。例えば、第2操作表示部51において、第2表示部54はLEDであってもよいし、第2操作部55は物理的なボタンであってもよい。あるいは、第2操作部55は、音声入力を受け付けるマイクなどの音声入力部であってもよい。
本実施形態では、1つの外部装置50が加熱調理器1Eと通信する例について説明したが、これに限定されない。例えば、複数の外部装置50が加熱調理器1Eと通信してもよい。
本実施形態では、収容庫20が無くてもよい。たとえば図12に示すように、加熱調理器1Bが複数の加熱コイル11aを有する場合、操作表示部30は、収容庫20がない場合でも、より多くの情報を表示するため、サイズが大きいと利便性が増す。
また、図18に示すように、トッププレート10の平面視で、トッププレート10の前後方向(Y方向)において第2加熱部12(第2調理エリアA2)と操作表示部30との間の下方には、被加熱物の操作表示部30への接触または近接を検知するセンサ26が設けられていてもよい。これにより、第2加熱部12から生じた熱が加熱対象物C1を介して操作表示部30に伝わることを抑制することができる。
また、同様のセンサ26が、トッププレート10の左右方向(X方向)において第1加熱部11(第1調理エリアA1)と操作表示部30との間の下方に設けられていてもよい。センサ26とは、たとえば静電容量式タッチセンサ、赤外線式温度センサ、接触式温度センサ(熱電対、サーミスタ)、明るさセンサなどが挙げられる。これにより、加熱中に鍋が操作表示部30に近接することを抑制できる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。