筋萎縮症は、筋肉量の喪失あるいは筋肉、例えば、運動、心筋、および平滑筋を制御する骨格または随意筋の進行性の低下と変性である。廃用、癌、糖尿病、および腎不全を含む様々な病態生理学的な疾病、あるいは、グルココルチコイドを用いる処置は、筋萎縮症および強度の喪失を引き起こす。筋萎縮症の表現効果は、筋タンパク質合成の阻害、筋タンパク質の増強されたターンオーバー、衛星細胞分化の異常なレギュレーション、および筋線維型の異常な転換を含む様々な分子事象によって引き起こされる。
広範な研究によって、筋萎縮症が特定のシグナル伝達経路と転写プログラムにより制御された活動的なプロセスであることが特定されている。このプロセスに関与する例示的な経路は、限定されないが、IGF1-Akt-FoxO、グルココルチコイド-GR、PGC1α-FoxO、TNFα-NFκB、およびミオスタチン-ActRIIb-Smad2/3を含む。
いくつかの例では、筋萎縮症を調節するメカニズムの治療操作は、IGF1-Akt、TNFα-NfκB、およびミオスタチンに焦点を当ててきた。IGF1アナログは筋萎縮症を処置する際に効果的であることが示されたが、腫瘍形成と肥大を促す際のIGF1-Akt経路の関与は、これらの治療を妨げかねない。同様のリスクは、Akt-mTOR経路のレギュレーションのためのβ-アドレナリンアゴニストの使用に関与する。溶解可能なActRIIBあるいはリガンドブロックActRIIb抗体を使用することによってミオスタチンの阻害は、骨格筋の喪失を防ぎ回復に向かわせ、および、腫瘍を有する動物の生存期間を延ばした。しかしながら、支配的な陰性ActRIIbの発現もSmad2/3のノックダウンも除神経後に筋力の喪失を防がなかったので、ミオスタチン遮断の抗萎縮性効果のメカニズムは不確かなままである(Satori et al.,“Smad2 and 3 transcription factors control muscle mass in adulthood”、Am J Physiol Cell Physiol 296: C1248-C1257、2009)。
筋萎縮症(糖尿病、癌性悪液質、慢性腎不全、断食、および除神経を含む)の様々なモデルにおける遺伝子発現を比較することで、一般的に萎縮している筋肉中でアップレギュレートまたはダウンレギュレートする、アトロジーンと呼ばれる(Sacheck et al.,“Rapid disuse and denervation atrophy involve transcriptional changes similar to those of muscle wasting during systemic diseases”、The FASEB Journal、21(1): 140-155、2007)萎縮に関連する遺伝子を特定した。萎縮状態で強くアップレギュレートされる遺伝子のうち、筋肉に特異的なユビキチンタンパク質(E3)リガーゼ(例えば、アトロジン-1、MuRF1)、フォークヘッドボックス転写因子、およびストレス応答を媒介するタンパク質である。場合によっては、これらのエフェクタータンパク質の多くは、従来の薬物を使用して調節するのが難しい。
核酸(例えば、RNAi)治療は高い選択率と特異性を誇る標的療法である。しかしながら、いくつかの例では、核酸治療も、脆弱な細胞内取り込み、限定的な血液安定性、および非特異的な免疫刺激によって妨害される。こうした諸問題に対応するために、核酸組成物の様々な修飾、例えば、より優れた安定化および/またはより低い毒性のための新規なリンカー、増加した標的特異性および/または標的送達用の結合部分の最適化、ならびに、安定性の増加および/または的外れの効果の減少のための核酸ポリマー修飾などが探求されている。
いくつかの実施形態において、核酸組成物を構成する様々な成分の構成または順序はさらに、細胞内取り込み、安定性、毒性、有効性、および/または非特異的な免疫刺激をもたらす。例えば、核酸成分が結合部分、ポリマー、およびポリ核酸分子(あるいは、ポリヌクレオチド)を含む場合、結合部分、ポリマー、および/または、ポリ核酸分子(あるいは、ポリヌクレオチド)の順序または構成)(例えば、結合部分ポリ核酸分子ポリマー、結合部分ポリマーポリ核酸分子、あるいはポリマー結合部分ポリ核酸分子)はさらに、細胞内取り込み、安定性、毒性、有効性、および/または非特異的な免疫刺激をもたらす。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるものは、筋萎縮症または筋緊張性ジストロフィーの処置のためのポリ核酸分子およびポリ核酸分子抱合体を含む。いくつかの例では、本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体は、細胞内の取り込み、安定性、および/または有効性を増強する。いくつかの例では、ポリ核酸分子抱合体は、式(I)の分子:A-X1-B-X2-Cを含む場合によっては、ポリ核酸分子は、1つ以上のアトロジーンの標的配列にハイブリダイズする。
本明細書に記載されるさらなる実施形態は、本明細書に記載されるポリ核酸分子あるいはポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む、筋萎縮症あるいは筋緊張性ジストロフィーを処置する方法を含む。
アトロジーン(Atrogenes)
アトロジーンあるいは萎縮に関連する遺伝子は、委縮する筋肉でアップレギュレートあるいはダウンレギュレートされる遺伝子である。いくつかの例では、アップレギュレートされたアトロジーンは、ユビキチンリガーゼ、フォークヘッドボックス転写因子、成長因子、脱ユビキチン化酵素、あるいはグルココルチコイドにより誘導された萎縮に関与するタンパク質コードする遺伝子を含む。
ユビキチンリガーゼ
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、E3ユビキチンリガーゼをコードする。例示的なE3ユビキチンリガーゼは、限定されないが、アトロジン-1(atrogin-1)/MAFbx、muscle RING finger1(MuRF1)、TNF受容体アダプタータンパク質6(TRAF6)、F-Boxタンパク質30(Fbxo30)、F-Boxタンパク質40(Fbxo40)、神経前駆細胞発現発達ダウンレギュレートタンパク質4(neural precursor cell expressed developmentally down-regulated protein 4)(Nedd4-1)、および三者モチーフ含有タンパク質32(Trim32)を含む。例示的なミトコンドリアのユビキチンリガーゼは、限定されないが、ミトコンドリアE3ユビキチンタンパク質リガーゼ1(Mul1)とHsc70相互作用タンパク質のカルボキシ末端(CHIP)を含む。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、F-ボックスタンパク質ファミリーのメンバーである、筋萎縮症F-ボックス(MAFbx)とも呼ばれる、アトロジン-1をコードする。アトロジン-1/MAFbxは、MyoD、筋肉転写因子、および真核細胞翻訳開始因子3サブユニットF(eIF3-f)の分解を促すユビキチンリガーゼ複合体SKP1-cullin-F-ボックス(SCF)の4つのサブユニットのうちの1つである。アトロジン-1/MAFbxはFBXO32によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、muscle RING finger 1(MuRF1)をコードする。MuRF1は、筋肉特異的なRING fingerタンパク質のメンバーであり、およびファミリーメンバーMuRF2とMuRF3とともに、筋原線維のM線とZ線の格子で見られる。さらに、いくつかの試験は、MuRF1が筋構造タンパク質、例えば、トロポニンI、ミオシン重鎖、アクチン、ミオシン結合タンパク質C、およびミオシン軽鎖1と2などに相互作用し、および/またはその半減期を調節することを示している。MuRF1はTRIM63によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、TNF受容体アダプタータンパク質6(TRAF6)(インターロイキン1シグナルトランスデューサー、RING finger タンパク質85、あるいはRNF85としても知られている)をコードする。TRAF6は、標的タンパク質に対するLys63結合型ポリユビキチン鎖の抱合を媒介するE3リガーゼのメンバーである。Lys63結合型ポリユビキチン鎖は、足場タンパク質p62(SQSTM1)によるオートファジー依存性のカーゴ認識をシグナル伝達する。TRAF6はTRAF6遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、F-ボックスタンパク質30(Fbxo30)(F-ボックスのみのタンパク質としても知られている、ヘリカーゼ、18;萎縮-1中のSCF複合体の筋肉ユビキチンリガーゼ;あるいはMUSA1)をコードする。Fbxo30は、E3ユビキチンリガーゼのSCF複合体ファミリーのメンバーである。ある研究では、Fbox30は、骨形態形成タンパク質(BMP)経路によって、および萎縮誘導状態時に阻害されることが提案されており、アップレギュレートされ、その後、自動ユビキチン化を経験する。Fbxo30はFBXO30遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、F-ボックスタンパク質40(Fbxo40)(F-ボックスのみのタンパク質40あるいは筋肉疾患関連タンパク質としても知られている)をコードする。E3ユビキチンリガーゼのSCF複合体ファミリーの第2のメンバー、Fbxo40は、タンパク同化シグナルを調節する。いくつかの例では、Fbxo40は、インスリン受容体基質1、インスリン受容体媒介性のシグナル伝達の下流のエフェクターをユビキチン化して、その分解に影響を与える。Fbxo40はFBXO40遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、神経前駆細胞発現発達ダウンレギュレートタンパク質4(Nedd4-1)、廃用中に筋細胞でアップレギュレートされることを示されているHECT ドメインE3ユビキチンリガーゼをコードする。Nedd4-1はNEDD4遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、三者モチーフ含有タンパク質32(Trim32)をコードする。Trim32は、アクチン、トロポミオシン、およびトロポニン;α-アクチン;ならびに、デスミンなどの細い線維の分解に関与する、E3ユビキチンリガーゼのメンバーである。Trim32はTrim32遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、ミトコンドリアE3ユビキチンタンパク質リガーゼ1(Mul1)(ミトコンドリアアンカータンパク質リガーゼ、RING finger タンパク質218、RNF218、MAPL、MULAN、およびGIDEとしても知られている)をコードする。Mul1は、ミトコンドリアネットワーク改造に関与し、除神経あるいは絶食などの異化状態下で転写因子のFoxOファミリーによってアップレギュレートされ、その後、オートファジー(マイトファジー)を介してミトコンドリアの切断と除去を引き起こす。さらに、Mul1は、ミトコンドリアの融合に関与するGTPアーゼであるミトコンドリアpro-fusion融合タンパク質ミトフシン2をユビキチン化して、ミトフシン2の分解を引き起こす。Mul1はMul1遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、Hsc70相互作用タンパク質のカルボキシ末端(CHIP)(STIP1相同性およびUボックス含有タンパク質1、STUB1、CLL関連抗原KW-8、抗原NY-CO-7、SCAR16、SDCCAG7、あるいはUBOX1としても知られている)をコードする。CHIPは、フィラミンC(Z線で見られる筋タンパク質)のユビキチン化およびリソソーム依存性の分解を調節するミトコンドリアユビキチンリガーゼである。Z線またはZディスクは隣接するサルコメア間で形成された構造であり、サルコメアは筋肉の基本単位である。フィラミン構造の改質は、CHIPを有するシャペロンHsc70とHspB8を含む複合体である、コシャペロンBAG3の結合を誘発する。CHIPによるBAG3とフィラミンのその後のユビキチン化は、オートファジー系を活性化し、フィラミンCの分解に結びつく。CHIPはSTUB1遺伝子によってコードされる。
フォークヘッドボックス転写因子
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、フォークヘッドボックス転写因子をコードする。例示的なフォークヘッドボックス転写因子は、限定されないが、アイソフォームフォークヘッドボックスタンパク質O1(FoxO1)およびフォークヘッドボックスタンパク質O3(FoxO3)を含む。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、フォークヘッドボックスタンパク質O1(FoxO1)(横紋筋肉腫、FKHR、あるいはFKH1中のフォークヘッドホモログとしても知られている)をコードする。FoxO1は、糖新生とグリコーゲン分解のレギュレーション、および、前脂肪細胞による脂肪生成の開始に関与する。FoxO1はFOXO1遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、フォークヘッドボックスタンパク質O3(FoxO3)(横紋筋肉腫様1、FKHRL1、あるいはFOXO3Aのフォークヘッドとしても知られている)をコードする。FoxO3はAMP活性化プロテインキナーゼAMPKによって活性化され、これは順にアトロジン-1とMuRF1の発現を引き起こす。FoxO3はFOXO3遺伝子によってコードされる。
成長因子
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは成長因子をコードする。例示的な成長因子はミオスタチンを含む。
いくつかの例では、本明細書に記載されるアトロジーンは、ミオスタチン(Mstn)(成長/分化因子8(GDF-8)としても知られている)をコードする。ミオスタチンは細胞内でアクチベーターに変換され、筋肉分解を刺激し、Smad(small mothers against decapentaplegic)のリン酸化/活性化によってAktを阻害することにより、筋肉合成を抑える。いくつかの例では、ミオスタチンはAkt-FoxOシグナル伝達経路によって調節されることが分かっている。さらなる例では、ミオスタチンは衛星細胞の分化を抑え、Akt経路の阻害によって筋肉分解を刺激し、mTOR経路を介して筋肉合成を抑えることが示されている。
脱ユビキチン化酵素
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは脱ユビキチン化酵素をコードする。例示的な脱ユビキチン化酵素は、限定されないが、ユビキチン特異的ペプチダーゼ14(USP14)およびユビキチン特異的ペプチダーゼ19(USP19)を含む。いくつかの例では、本明細書に記載されるアトロジーンは、USP14(脱ユビキチン化酵素14あるいはTGTとしても知られている)をコードする。他の例では、本明細書に記載されるアトロジーンは、USP19(ジンクフィンガーMYNDドメイン含有タンパク質9、脱ユビキチン化酵素19、あるいはZMYND9としても知られている)をコードする。USP14はUSP14遺伝子によってコードされる。USP19はUSP19遺伝子によってコードされる。
さらなるアトロジーン
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、DNA損傷誘導性転写物4(DDIT4)およびHIF-1反応性タンパク質RTP801としても知られている、regulated in development and DNA damage response1(Redd1)をコードする。Redd1は14-3-3を隔離することによりmTOR機能を抑制し、TSC1/2活性を増大させる。さらに、Redd1は、筋タンパク質合成に関与する4E-BP1とS6K1のリン酸化を減少させる。Redd1はDDIT4遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、カテプシンVとしても知られているカテプシンL2をコードする。カテプシンL2はリソソームシステインプロテイナーゼである。これはCTSL2遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、TG相互作用因子、あるいはホメオボックスタンパク質TGIF1をコードする。TG相互作用因子は、胚発生に関与するシグナル伝達経路を調節する転写因子である。このタンパク質はTGIF遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、筋原性因子4としても知られているミオゲニンをコードする。ミオゲニンは、骨格筋発育と修復の協調に関与する筋特異的な塩基螺旋ループ螺旋(bHLH)転写因子のMyoDファミリーのメンバーである。ミオゲニンはMYOG遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、筋緊張性ジストロフィープロテインキナーゼ(MDPK)あるいは筋強直性ジストロフィープロテインキナーゼ(DMK)としても知られている、ミオトニンプロテインキナーゼ(MT-PK)をコードする。MT-PKはセリン/トレオニンキナーゼであり、GTPアーゼのRhoファミリーのメンバとさらに相互作用する。ヒトでは、MT-PKはDMPK遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、ヒストンデアセチラーゼ2(ヒストンデアセチラーゼファミリーのメンバー)をコードする。ヒストンデアセチラーゼ2はHDAC2遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、ヒストンデアセチラーゼ3、ヒストンデアセチラーゼファミリーの別のメンバーをコードする。ヒストンデアセチラーゼ3はHDAC3遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、メタロチオネイン1、メタロチオネインファミリーのメンバーをコードする。メタロチオネイン(MT)は、重金属に結合することができるシステインに富む低分子量タンパク質であり、それによって、金属毒性および/または酸化ストレスに対する保護を与える。メタロチオネイン1LはMT1L遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、メタロチオネイン1B、メタロチオネインファミリーの第2のメンバーをコードする。メタロチオネイン1BはMT1B遺伝子によってコードされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるアトロジーンは、表14に表記されるアトロジーンである。
ポリ核酸分子
ある実施形態では、ポリ核酸分子は、萎縮関連遺伝子(アトロジーンとも呼ばれる)の標的配列にハイブリダイズする。いくつかの例では、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、ユビキチンリガーゼ(例えば、E3ユビキチンリガーゼあるいはミトコンドリアユビキチンリガーゼ)の標的配列にハイブリダイズする。いくつかの例では、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、フォークヘッドボックス転写因子の標的配列にハイブリダイズする。いくつかの例では、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、成長因子の標的配列にハイブリダイズする。いくつかの例では、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、脱ユビキチン化酵素の標的配列にハイブリダイズする。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、FBXO32、TRIM63、TRAF6、FBXO30、FBXO40、NEDD4、TRIM32、MUL1、STUB1、FOXO1、FOXO3、MSTN、USP14、USP19、DDIT4、CTSL2、TGIF、MYOG、HDAC2、HDAC3、MT1L、MT1B、あるいはDMPKの標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、FBXO32、TRIM63、FOXO1、FOXO3、あるいはMSTNの標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、FBXO32の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、TRIM63の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、TRAF6の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、FBXO30の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、FBXO40の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、NEDD4の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、TRIM32の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、MUL1の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、STUB1の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、FOXO1の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、FOXO3の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、MSTNの標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、USP14の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、USP19の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、DDIT4の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、CTSL2の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、TGIFの標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、MYOGの標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、HDAC2の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、HDAC3の標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、MT1Lの標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、MT1Bの標的配列にハイブリダイズする。場合によっては、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、DMPKの標的配列にハイブリダイズする。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも50%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも75%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも85%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも96%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも97%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも98%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列に対して少なくとも99%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:28-141および370-480で記載される標的配列からなる。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも50%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも75%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも85%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも96%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも97%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも98%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列に対して少なくとも99%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの実施形態では、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:743-3406で記載される標的配列からなる。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は第1のポリヌクレオチドと第2のポリヌクレオチドを含む。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、SEQ ID NO:142-255、256-369、481-591、592-702、および3407-14222で記載される標的配列に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、SEQ ID NO:142-255、256-369、481-591、592-702、および3407-14222で記載される標的配列に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、SEQ ID NO:142-255、481-591、3407-6110、および8815-11518で記載される標的配列に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する第1のポリヌクレオチドと、SEQ ID NO:256-369、592-702、6111-8814、および11519-14222の標的配列に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する第2のポリヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、センス鎖(例えば、パッセンジャー鎖)とアンチセンス鎖(例えば、ガイド鎖)を含む。いくつかの例では、センス鎖(例えば、パッセンジャー鎖)は、SEQ ID NO:142-255、481-591、3407-6110、および8815-11518で記載される標的配列に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する配列を含む。いくつかの例では、アンチセンス鎖(例えば、ガイド鎖)は、SEQ ID NO:256-369、592-702、6111-8814、および11519-14222で記載される標的配列に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する配列を含む。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、RNAまたはDNAを含む。場合によっては、ポリ核酸分子はRNAを含む。いくつかの例では、RNAは低分子干渉RNA(siRNA)、低分子ヘアピン型RNA(shRNA)、マイクロRNA(miRNA)、二本鎖RNA(dsRNA)、転移RNA(tRNA)、リボソームRNA(rRNA)、またはヘテロ核RNA(hnRNA)を含む。いくつかの例では、RNAはshRNAを含む。いくつかの例では、RNAはmiRNAを含む。いくつかの例では、RNAはdsRNAを含む。いくつかの例では、RNAはtRNAを含む。いくつかの例では、RNAはrRNAを含む。いくつかの例では、RNAはhnRNAを含む。いくつかの例では、RNAはsiRNAを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子はsiRNAを含む。
いくつかの実施形態では、核酸ポリマーは、約10から約50ヌクレオチド長さである。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、約10から約30、約15から約30、約18から約25、約18から約24、約19から約23、あるいは約20から約22ヌクレオチド長さである。
いくつかの実施形態では、ポリ核酸分子は、約50ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約45ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約40ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約35ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約30ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約25ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約20ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約19ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約18ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約17ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約16ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約15ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約14ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約13ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約12ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約11ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約10ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約10から約50ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約10から約45ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約10から約40ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約10から約35ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約10から約30ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約10から約25ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約10から約20ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約15から約25ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約15から約30ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、約12から約30ヌクレオチド長さである。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は第1のポリヌクレオチドを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子は第2のポリヌクレオチドを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子は第1のポリヌクレオチドと第2のポリヌクレオチドを含む。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドはセンス鎖またはパッセンジャー鎖である。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドはアンチセンス鎖またはガイド鎖である。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は第1のポリヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、第1のポリヌクレオチドは、約10から約50ヌクレオチド長さである。いくつかの実施形態において、第1のポリヌクレオチドは、約10から約30、約15から約30、約18から約25、約18から約24、約19から約23、あるいは約20から約22ヌクレオチド長さである。
いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約50ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約45ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約40ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約35ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約30ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約25ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約20ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約19ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約18ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約17ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約16ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約15ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約14ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約13ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約12ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約11ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約10ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約10から約50ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約10から約45ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約10から約40ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約10から約35ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約10から約30ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約10から約25ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約10から約20ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約15から約25ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約15から約30ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第1のポリヌクレオチドは、約12から約30ヌクレオチド長さである。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は第2のポリヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、第2のポリヌクレオチドは、約10から約50ヌクレオチド長さである。いくつかの実施形態において、第2のポリヌクレオチドは、約10から約30、約15から約30、約18から約25、約18から約24、約19から約23、あるいは約20から約22ヌクレオチド長さである。
いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約50ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約45ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約40ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約35ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約30ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約25ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約20ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約19ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約18ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約17ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約16ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約15ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約14ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約13ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約12ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約11ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約10ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約10から約50ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約10から約45ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約10から約40ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約10から約35ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約10から約30ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約10から約25ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約10から約20ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約15から約25ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約15から約30ヌクレオチド長さである。いくつかの例では、第2のポリヌクレオチドは、約12から約30ヌクレオチド長さである。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は第1のポリヌクレオチドと第2のポリヌクレオチドを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子はさらに平滑末端、オーバーハングあるいはその組み合わせを含む。いくつかの例では、平滑末端は、5’平滑末端、3’平滑末端、あるいはその両方である。場合によっては、オーバーハングは5’オーバーハング、3’オーバーハング、またはその両方である。場合によっては、オーバーハングは1、2、3、4、5、6、7、8、9、あるいは10の非塩基対ヌクレオチドを含む。場合によっては、オーバーハングは1、2、3、4、5、あるいは6の非塩基対ヌクレオチドを含む。場合によっては、オーバーハングは1、2、3、あるいは4の非塩基対ヌクレオチドを含む。場合によっては、オーバーハングは1つの非塩基対ヌクレオチドを含む。場合によっては、オーバーハングは2つの非塩基対ヌクレオチドを含む。場合によっては、オーバーハングは3つの非塩基対ヌクレオチドを含む。場合によっては、オーバーハングは4つの非塩基対ヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は、本明細書に記載された標的配列に対して、少なくとも40%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、99%、あるいは99.5%相補的である。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に少なくとも50%相補的である。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に少なくとも60%相補的である。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に少なくとも70%相補的である。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に少なくとも80%相補的である。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に少なくとも90%相補的である。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に少なくとも95%相補的である。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に少なくとも99%相補的である。いくつかの例では、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に100%相補的である。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に対して5つ以下のミスマッチを有する。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に対して4つ以下のミスマッチを有する。場合によっては、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に対して3つ以下のミスマッチを有する。場合によっては、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に対して2つ以下のミスマッチを有する。場合によっては、ポリ核酸分子の配列は本明細書に記載された標的配列に対して1つ以下のミスマッチを有する。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載された標的配列にハイブリダイズするポリ核酸分子の特異性は、標的配列に対するポリ核酸分子の95%、98%、99%、99.5%、あるいは100%の配列相補性である。いくつかの例では、ハイブリダイゼーションは高いストリンジェントなハイブリダイゼーション状態である。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はオフターゲット効果を減少させた。いくつかの例において、「オフターゲット」あるいは「オフターゲット効果」とは、所定の標的に対するポリ核酸ポリマーが、別のmRNA配列、DNA配列、あるいは細胞タンパク質またはその他の部分を直接的あるいは間接的に相互作用することによって意図しない効果を引き起こすあらゆる例を指す。いくつかの例では、その他の転写物とポリ核酸分子のセンスおよび/またはアンチセンス鎖との間の部分的な相同性あるいは相補性によって他の転写物の同時の分解がある場合に、「オフターゲット効果」が生じる。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は天然または合成または人工のヌクレオチドアナログまたは塩基を含む。場合によっては、ポリ核酸分子は、DNA、RNA、および/またはヌクレオチドアナログの組み合わせを含む。いくつかの例では、合成または人工ヌクレオチドアナログまたは塩基は、リボース部分、リン酸塩部分、ヌクレオシド部分、あるいはその組み合わせの1つ以上で修飾を含む。
いくつかの実施形態において、ヌクレオチドアナログあるいは人工ヌクレオチド塩基は、リボース部分の2’ヒドロキシル基に修飾を有する核酸を含む。いくつかの例では、修飾はH、OR、R、ハロ、SH、SR、NH2、NHR、NR2、あるいはCNを含み、Rはアルキル部分である。例示的なアルキル部分としては、限定されないが、ハロゲン、硫黄、チオール、チオエーテル、チオエステル、アミン(一級、二級、または三級)、アミド、エーテル、エステル、アルコール、および酸素が挙げられる。いくつかの例では、アルキル部分はさらに修飾を含む。いくつかの例では、修飾はアゾ基、ケト基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、ニトリル基、複素環(例えば、イミダゾール、ヒドラジノ、あるいはヒドロキシルアミノ)基、イソシアネートまたはシアナート基、あるいは硫黄含有基(例えば、スルホキシド、スルホン、スルフィド、およびジスルフィド)を含む。いくつかの例では、アルキル部分はさらにヘテロ置換を含む。いくつかの例では、複素環基の炭素は窒素、酸素、あるいは硫黄によって置換される。いくつかの例では、複素環式置換は、限定されないが、モルホリノ、イミダゾール、および、ピロリジノを含む。
いくつかの事例では、2’ヒドロキシル基の修飾は、2’-O-メチル修飾または2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)修飾である。場合によっては、2’-O-メチル修飾は、メチル基をリボース部分の2’ヒドロキシル基に加え、一方で2’O-メトキシエチル修飾は、メトキシエチル基をリボース部分の2’ヒドロキシル基に加える。アデノシン分子の2’-O-メチル修飾およびウリジンの2’O-メトキシエチル修飾の典型的な化学構造が、以下に例証される。
いくつかの実施形態では、2’ヒドロキシル基の修飾は、プロピルリンカーを含む伸長したアミン基がアミン基を2’酸素に結合させる、2’-O-アミノプロピル修飾である。いくつかの例では、この修飾は、1糖当たりアミン基から1つの正電荷を導入することによってオリゴヌクレオチド分子のリン酸塩由来の全体的な負電荷を中和し、それによって、その双性イオン特性による細胞取り込み特性を改善する。2’-O-アミノプロピルヌクレオシドホスホラミダイトの典型的な化学構造が、以下に例証される。
いくつかの例では、2’ヒドロキシル基の修飾はロックドまたは架橋リボース修飾(例えば、ロックド核酸またはLNA)であり、ここで、2’炭素で結合された酸素分子はメチレン基によって4’炭素に結合され、したがって、2’-C,4’-C-オキシ-メチレン結合二環式リボヌクレオチド単量体を形成する。LNAの化学構造の代表例が以下に例証される。左に示される代表例は、LNA単量体の化学結合性を強調している。右に示される代表例は、LNA単量体のフラノース環のロックド3’-endo(3E)構造を強調している。
いくつかの実施形態では、2’ヒドロキシル基での修飾は、糖構造を3’-endo糖パッカリング構造(sugar puckering conformation)へとロックする、例えば、2’-4’-エチレン架橋した核酸などのエチレン核酸(ENA)を含む。ENAは、LNAも含む修飾された核酸の架橋された核酸クラスの一部である。ENAおよび架橋された核酸の典型的な化学構造は、以下に例証される。
いくつかの実施形態では、2’ヒドロキシル基での追加の修飾は、2’-デオキシ、T-デオキシ-2’-フルオロ、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)、T-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)、または2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)を含む。
いくつかの実施形態において、ヌクレオチドアナログは、限定されないが、5-プロピニルウリジン、5-プロピニルシチジン、6-メチルアデニン、6-メチルグアニン、N,N,-ジメチルアデニン、2-プロピルアデニン、2-プロピルグアニン、2-アミノアデニン、1-メチルイノシン、3-メチルウリジン、5-メチルシチジン、5-メチルウリジン、および、5位置に修飾を有する他のヌクレオチド、5-(2-アミノ)プロピルウリジン、5-ハロシチジン、5-ハロウリジン、4-アセチルシチジン、1-メチルアデノシン、2-メチルアデノシン、3-メチルシチジン、6-メチルウリジン、2-メチルグアノシン、7-メチルグアノシン、2,2-ジメチルグアノシン、5-メチルアミノエチルウリジン、5-メトキシウリジン、7-デアザ-アデノシンなどのデアザヌクレオチド、6-アゾウリジン、6-アゾシチジン、6-アゾチミジン、5-メチル-2-チオウリジン、他のチオ塩基、例えば、2-チオウリジンと4-チオウリジン、および2-チオシチジン、ジヒドロウリジン、プソイドウリジン、キューオシン、アルカエオシン、ナフチルおよび置換されたナフチル基、O-およびN-アルキル化プリンおよびピリミジン、例えば、N6-メチルアデノシン、5-メチルカルボニルメチルウリジン、ウリジン、5-オキシ酢酸、ピリジン-4-オン、ピリジン-2-オン、フェニルおよび修飾フェニル基、例えば、アミノフェノールまたは2,4,6-トリメトキシベンゼン、Gクランプヌクレオチドとして作用する修飾されたシトシン、8-置換されたアデニンおよびグアニン、5-置換されたウラシルおよびチミン、アザピリミジン、カルボキシヒドロキシアルキルヌクレオチド、カルボキシアルキルアミノアルキルヌクレオチド、および、アルキルカルボニルアルキル化ヌクレオチドを含む。修飾されたヌクレオチドはさらに、リボシルではない糖あるいはそのアナログを有するヌクレオチドと同様に、糖部に対して修飾されるヌクレオチドを含む。例えば、場合によっては、糖部は、マンノース、アラビノース、グルコピラノース、ガラクトピラノース、4’-チオリボース、および、その他の糖類、複素環、あるいは炭素環であるか、または、これらがベースである。ヌクレオチドとの用語はさらに、普遍的な塩基として当技術分野で知られているものを含む。一例として、普遍的な塩基は、限定されないが、3-ニトロピロール、5-ニトロインドール、またはネブラリンを含む。
いくつかの実施形態では、ヌクレオチドアナログは、モルホリノ、ペプチド核酸(PNA)、メチルホスホネートヌクレオチド、チオールホスホネートヌクレオチド、2’-フルオロN3-P5’-ホスホラミダイト、1’,5’-アンヒドロヘキシトール核酸(HNA)、またはそれらの組み合わせをさらに含む。モルホリノまたはホスホロジアミデートモルホリノオリゴ(PMO)は合成分子を含み、その構造は、正常な糖およびリン酸塩構造からの偏差(deviates)によって天然の核酸構造を模倣している。いくつかの例では、5員のリボース環は、4つの炭素、1つの窒素、および1つの酸素を含有している6員のモルホリノ環で置換される。いくつかの場合では、リボース単量体は、リン酸基の代わりにホスホロジアミデート基によって結合する。場合によっては、骨格の変質は、荷電オリゴヌクレオチドによって使用されるような細胞送達剤(cellular delivery agents)の助けを借りることなく細胞膜を横断することができるモルホリノ中性分子を作るすべての正および負の電荷を除去する。
いくつかの実施形態において、ペプチド核酸(PNA)は、糖骨格環もリン酸塩結合を含まず、塩基は結合し、オリゴグリシン様分子によって適切に間隔を置かれ、ゆえに、骨格電荷を除去する。
いくつかの実施形態において、1つ以上の修飾が随意にヌクレオチド間結合で生じる。いくつかの例では、修飾されたヌクレオチド間結合は、限定されないが、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、メチルホスホネート、5’-アルキレンホスホネート、5’-メチルホスホネート、3’-アルキレンホスホネート、三フッ化ホウ素(borontrifluoridates)、3’-5’結合あるいは2’-5’結合のボラノリン酸エステルおよびセレノホスフェート、ホスホトリエステル、チオノアルキルホスホトリエステル、水素ホスホネート結合、アルキルホスホネート、アルキルホスホノチオエート、アリールホスホロチオエート、ホスホロセレノアート、ホスホロジセレノアート、ホスフィネート、ホスホルアミデート、3’-アルキルホスホルアミデート、ホスホロピペラジデート、ホスホロアニロチオエート、ホスホロアニリデート、ケトン、スルホン、スルホンアミド、カルボネート、カルバメート、メチレンヒドラゾ、メチレンジメチルジメチルヒドラゾ、ホルムアセタル、チオホルムアセタル、オキシム、メチレンイミノ、メチレンメチルイミノ、チオアミデート、リボアセチル基との結合、アミノエチルグリシン、シリル、あるいはシロキサン結合、例えば、飽和または不飽和の、および/または、置換されたおよび/またはヘテロ原子を含む1~10の炭素のヘテロ原子を含むまたは含まないアルキルあるいはシクロアルキル結合、モルホリノ構造との結合、アミド、塩基が骨格のアザ窒素に直接的あるいは間接的に結合したポリアミド、またはこれらの組み合わせを含む。ホスホロチオエートアンチセンスオリゴヌクレオチド(PS ASO)は、ホスホロチオエート結合を含むアンチセンスオリゴヌクレオチドである。例示的なPS ASOが以下に説明される。
いくつかの例では、修飾は、メチルホスホネートあるいはチオールホスホネート修飾などのメチルまたはチオール修飾である。典型的なチオールホスホネートヌクレオチド(左)およびメチルホスホネートヌクレオチド(右)が、以下に例証される。
いくつかの例では、修飾されたヌクレオチドは、限定されないが、以下のように例示される2’-フルオロN3-P5’-ホスホロアミダイトを含む:
いくつかの例では、修飾されたヌクレオチドは、限定されないが、以下のように例示されるヘキシトール核酸(あるいは、1’、5’-アンヒドロヘキシトール核酸(HNA))を含む:
いくつかの実施形態において、1つ以上の修飾はさらに、リボース部分、ホスフェート骨格、およびヌクレオシドの修飾、あるいは3’または5’末端のヌクレオチドアナログの修飾を含む。例えば、3’末端は随意に3’カチオン基を含み、あるいは、3’-3’結合を含む3’-末端でヌクレオシドを反転させる。別の代替物では、3’-末端は随意に、アミノアルキル基、例えば、3’C5-アミノアルキルdTと結合する。追加の代替物では、3’-末端は随意に、脱塩基部位、例えば、アプリン酸またはアピリミジン酸部位と結合する。いくつかの例では、5’-末端は、アミノアルキル基、例えば、5’-O-アミノアルキル置換基と結合する。場合によっては、5’-末端は、脱塩基部位、例えば、アプリン酸またはアピリミジン酸部位と結合する。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、本明細書に記載された1つ以上の人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、20、25、あるいはそれ以上の本明細書に記載される人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態では、人工ヌクレオチドアナログは、2’-O-メチル、2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)、2’-O-アミノプロピル、2’-デオキシ、T-デオキシ-2’-フルオロ、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)、T-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)、あるいは、2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)修飾されたLNA、ENA、PNA、HNA、モルホリノ、メチルホスホネートヌクレオチド、チオールホスホネートヌクレオチド、2’-フルオロN3-P5’-ホスホラミダイト、あるいはこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、ポリ核酸分子は、2’-O-メチル、2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)、2’-O-アミノプロピル、2’-デオキシ、T-デオキシ-2’-フルオロ、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)、T-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)、あるいは、修飾された2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)、LNA、ENA、PNA、HNA、モルホリノ、メチルホスホネートヌクレオチド、チオールホスホネートヌクレオチド、2’-フルオロN3-P5’-ホスホラミダイト、あるいはこれらの組み合わせから選択された1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、20、25、あるいはそれ以上の人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態では、ポリ核酸分子は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、20、25、あるいはそれ以上の2’-O-メチル修飾ヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、ポリ核酸分子は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、20、25、あるいはそれ以上の2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)修飾ヌクレオチドを含む。いくつかの例では、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、20、25、あるいはそれ以上のチオールホスホネートヌクレオチドを含む。
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、以下の少なくとも1つを含む:約5%から約100%の修飾、約10%から約100%の修飾、約20%から約100%の修飾、約30%から約100%の修飾、約40%から約100%の修飾、約50%から約100%の修飾、約60%から約100%の修飾、約70%から約100%の修飾、約80%から約100%の修飾、および、約90%から約100%の修飾。
場合によっては、ポリ核酸分子は以下の少なくとも1つを含む:約10%から約90%の修飾、約20%から約90%の修飾、約30%から約90%の修飾、約40%から約90%の修飾、約50%から約90%の修飾、約60%から約90%の修飾、約70%から約90%の修飾、および、約80%から約100%の修飾。
場合によっては、ポリ核酸分子は以下の少なくとも1つを含む:約10%から約80%の修飾、約20%から約80%の修飾、約30%から約80%の修飾、約40%から約80%の修飾、約50%から約80%の修飾、約60%から約80%の修飾、および、約70%から約80%の修飾。
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、以下の少なくとも1つを含む:約10%から約70%の修飾、約20%から約70%の修飾、約30%から約70%の修飾、約40%から約70%の修飾、約50%から約70%の修飾、および、約60%から約70%の修飾。
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、以下の少なくとも1つを含む:約10%から約60%の修飾、約20%から約60%の修飾、約30%から約60%の修飾、約40%から約60%の修飾、および約50%から約60%の修飾。
場合によっては、ポリ核酸分子は以下の少なくとも1つを含む:約10%から約50%の修飾、約20%から約50%の修飾、約30%から約50%の修飾、および約40%から約50%の修飾。
場合によっては、ポリ核酸分子は以下の少なくとも1つを含む:約10%から約40%の修飾、約20%から約40%の修飾、および約30%から約40%の修飾。
場合によっては、ポリ核酸分子は以下の少なくとも1つを含む:約10%から約30%の修飾、および約20%から約30%の修飾。
場合によっては、ポリ核酸分子は約10%から約20%の修飾を含む。
場合によっては、ポリ核酸分子は約15%から約90%、約20%から約80%、約30%から約70%、あるいは約40%から約60%の修飾を含む。
さらなる場合には、ポリ核酸分子は少なくとも約15%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または99%の修飾を含む。
いくつかの実施形態では、ポリ核酸分子は、少なくとも約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、またはそれ以上の修飾を含む。
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、少なくとも約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、またはそれ以上の修飾されたヌクレオチドを含む。
いくつかの例では、約5から約100%のポリ核酸分子は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または100%は、本明細書に記載される人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約5%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約10%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約15%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約20%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約25%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約30%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約35%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約40%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約45%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約50%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約55%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約60%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約65%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約70%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約75%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約80%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約85%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約90%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約95%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約96%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約97%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約98%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約99%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子の約100%は、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態では、人工ヌクレオチドアナログは、2’-O-メチル、2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)、2’-O-アミノプロピル、2’-デオキシ、T-デオキシ-2’-フルオロ、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)、T-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)、あるいは、2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)修飾されたLNA、ENA、PNA、HNA、モルホリノ、-メチルホスホネートヌクレオチド、チオールホスホネートヌクレオチド、2’-フルオロN3-P5’-ホスホラミダイト、あるいはこれらの組み合わせを含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約1~約25の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約1の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約2の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約3の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約4の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約5の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約6の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約7の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約8の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約9の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約10の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約11の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約12の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約13の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約14の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約15の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約16の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約17の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約18の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約19の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約20の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約21の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約22の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約23の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約24の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は約25の修飾を含み、ここで、修飾は本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログを含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は2つの別個のポリヌクレオチドから組み立てられ、ここで、1つのポリヌクレオチドはセンス鎖を含み、第2のポリヌクレオチドはポリ核酸分子のアンチセンス鎖を含む。他の実施形態では、センス鎖はリンカー分子によってアンチセンス鎖に接続され、これは、いくつかの例では、ポリヌクレオチドリンカーあるいは非ヌクレオチドリンカーである。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、センス鎖中のピリミジンヌクレオチドは2’-O-メチルピリミジンヌクレオチドを含み、センス鎖中のプリンヌクレオチドは2’-デオキシプリンヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、センス鎖中に存在するピリミジンヌクレオチドは2’-デオキシ-2’-フルオロピリミジンヌクレオチドを含み、センス鎖中に存在するプリンヌクレオチドは2’-デオキシプリンヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、ピリミジンヌクレオチドは、前記アンチセンス鎖中に存在する場合、2’-デオキシ-2’-フルオロピリミジンヌクレオチドであり、プリンヌクレオチドは前記アンチセンス鎖中に存在する場合、2’-O-メチルプリンヌクレオチドである。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、ピリミジンヌクレオチドは、前記アンチセンス鎖中に存在する場合、2’-デオキシ-2’-フルオロピリミジンヌクレオチドであり、プリンヌクレオチドは前記アンチセンス鎖中に存在する場合、2’-デオキシ-プリンヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、センス鎖は、センス鎖の5’-末端、3’-末端、あるいは5’と3’の末端の両方でキャップ部分を含む。他の実施形態では、末端のキャップ部分は反転デオキシ脱塩基部分である。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、アンチセンス鎖はアンチセンス鎖の3’末端にリン酸塩骨格修飾を含む。いくつかの例では、ホスフェート骨格修飾は、ホスホロチオエートである。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、アンチセンス鎖はアンチセンス鎖の3’末端にグリセリル修飾を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、センス鎖は、1つ以上、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の2’-デオキシ、2’-O-メチル、2’-デオキシ-2’-フルオロ、ならびに/あるいは、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)のに関するおよび/または、普遍的な塩基修飾ヌクレオチド、ならびに、随意にセンス鎖の3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方で末端キャップ分子を含み;および、アンチセンス鎖は、約1から約10の、とりわけ、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の2’-デオキシ、2’-O-メチル、2’-デオキシ-2’-フルオロ、ならびに/あるいは、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の普遍的な塩基修飾ヌクレオチド、ならびに、随意にアンチセンス鎖の3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方で末端キャップ分子を含む。他の実施形態において、1つ以上、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上の、センス鎖および/またはアンチセンス鎖のピリミジンヌクレオチドは、2’-デオキシ、2’-O-メチル、および/または2’-デオキシ-2’-フルオロヌクレオチドを用いて、あるいは1つ以上、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、同じあるいは異なる鎖に存在する3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方の末端キャップ分子を用いて、または、用いずに、化学修飾される。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、センス鎖は、約1~約25、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の2’-デオキシ、2’-O-メチル、2’-デオキシ-2’-フルオロ、ならびに/あるいは、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の普遍的な塩基修飾ヌクレオチド、ならびに、随意にセンス鎖の3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方で末端キャップ分子を含み;および、アンチセンス鎖は、約1から約25の、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の2’-デオキシ、2’-O-メチル、2’-デオキシ-2’-フルオロ、ならびに/あるいは、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の普遍的な塩基修飾ヌクレオチド、ならびに、随意にアンチセンス鎖の3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方で末端キャップ分子を含む。他の実施形態において、1つ以上、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上の、センス鎖および/またはアンチセンス鎖のピリミジンヌクレオチドは、2’-デオキシ、2’-O-メチル、および/または2’-デオキシ-2’-フルオロヌクレオチドを用いて、約1から約25以上の、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、同じあるいは異なる鎖に存在する3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方の末端キャップ分子を用いて、または、用いずに、化学修飾される。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、アンチセンス鎖は、1つ以上、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、約1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の2’-デオキシ、2’-O-メチル、2’-デオキシ-2’-フルオロ、ならびに/あるいは、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の普遍的な塩基修飾ヌクレオチド、ならびに、随意にセンス鎖の3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方で末端キャップ分子を含み;および、アンチセンス鎖は、約1から約10の、とりわけ、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の2’-デオキシ、2’-O-メチル、2’-デオキシ-2’-フルオロ、ならびに/あるいは、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の普遍的な塩基修飾ヌクレオチド、ならびに、随意にアンチセンス鎖の3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方で末端キャップ分子を含む。他の実施形態において、1つ以上、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれ以上の、センス鎖および/またはアンチセンス鎖のピリミジンヌクレオチドは、2’-デオキシ、2’-O-メチル、および/または2’-デオキシ-2’-フルオロヌクレオチドを用いて、1つ以上、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、同じあるいは異なる鎖に存在する3’-末端、5’-末端、あるいは3’と5’-の末端の両方の末端キャップ分子を用いて、または、用いずに、化学修飾される。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はセンス鎖とアンチセンス鎖を含み、ここで、アンチセンス鎖は、約1から約25の、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の2’-デオキシ、2’-O-メチル、2’-デオキシ-2’-フルオロ、ならびに/あるいは、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の普遍的な塩基修飾ヌクレオチド、ならびに、随意にセンス鎖の3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方で末端キャップ分子を含み、および、アンチセンス鎖は、約1から約25の、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の2’-デオキシ、2’-O-メチル、2’-デオキシ-2’-フルオロ、ならびに/あるいは、1つ以上(例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上)の普遍的な塩基修飾ヌクレオチド、ならびに、随意にアンチセンス鎖の3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方で末端キャップ分子を含む。他の実施形態において、1つ以上、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9あるいは10以上の、センス鎖および/またはアンチセンス鎖のピリミジンヌクレオチドは、2’-デオキシ、2’-O-メチル、および/または2’-デオキシ-2’-フルオロヌクレオチドを用いて、約1から約5、例えば、約1、2、3、4、5以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合、および/または、同じあるいは異なる鎖に存在する3’-末端、5’-末端、あるいは3’-と5’-の末端の両方の末端キャップ分子を用いて、または、用いずに、化学修飾される。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、ポリ核酸分子の各鎖において、約1~約25、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、またはそれ以上のホスホロチオエートヌクレオチド間結合を有する化学修飾された短干渉核酸分子である。
別の実施形態では、本明細書に記載されるポリ核酸分子は2’-5’ヌクレオチド間結合を含む。いくつかの例では、2’-5’ヌクレオチド間結合は、一方または両方の配列鎖の3’-末端、5’-末端、あるいは3’-末端と5’-末端の両方にある。追加の例では、2’-5’ヌクレオチド間結合は、一方あるいは両方の配列鎖内の様々な他の位置に存在し、例えば、ポリ核酸分子の一方または両方の鎖中のピリミジンヌクレオチドのすべてのヌクレオチド間結合の約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上は、2’-5’ヌクレオチド間結合を含み、あるいは、ポリ核酸分子の一方または両方の鎖中にプリンヌクレオチドのすべてのヌクレオチド間結合の約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上は、2’-5’ヌクレオチド間結合を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、細胞中のRNAi活性を媒介するか、インビトロ系で再構成された単鎖ポリ核酸分子であり、ここで、ポリ核酸分子は、標的核酸配列に対する相補性を有する単鎖ポリヌクレオチドを含み、および、ポリ核酸中に存在する1つ以上のピリミジンヌクレオチドは、2’-デオキシ-2’-フルオロピリミジンヌクレオチドであり(例えば、ここで、ピリミジンヌクレオチドはすべて2’-デオキシ-2’-フルオロピリミジンヌクレオチドであり、あるいは、代替的に、複数のピリミジンヌクレオチドは2’-デオキシ-2’-フルオロピリミジンヌクレオチドである)、および、ポリ核酸中に存在する任意のプリンヌクレオチドは、2’-デオキシプリンヌクレオチドであり(例えば、すべてのプリンヌクレオチドは2’-デオキシプリンヌクレオチドであるか、あるいは代替的に、複数のプリンヌクレオチドは2’-デオキシプリンヌクレオチドである)、および、末端のキャップ修飾は、アンチセンス配列の3’-末端、5’-末端、あるいは3’と5’-末端の両方で随意に存在し、ポリ核酸分子は、ポリ核酸分子の3’末端に約1~約4(例えば、約1、2、3、あるいは4)の末端2’-デオキシリボヌクレオチドを随意にさらに含み、ここで、末端のヌクレオチドはさらに、1つ以上(例えば、1、2、3、あるいは4)のホスホロチオエートヌクレオチド間結合を含み、および、ポリ核酸分子は随意に5’-末端リン酸基などの末端リン酸基をさらに含む。
場合によっては、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログの1つ以上は、天然のポリ核酸分子と比較して、例えば、RNaseHなどのリボヌクレアーゼ、DNaseなどのデオキシリボヌクレアーゼ、または、5’-3’エキソヌクレアーゼや3’-5’エキソヌクレアーゼなどのエキソヌクレアーゼなどのヌクレアーゼに対して抵抗性である。いくつかの例では、2’-O-メチル、2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)、2’-O-アミノプロピル、2’-デオキシ、T-デオキシ-2’-フルオロ、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)、T-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)、あるいは、修飾された2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)、LNA、ENA、PNA、HNA、モルホリノ、メチルホスホナートヌクレオチド、チオールホスホナートヌクレオチド、2’-フルオロN3-P5’-ホスホラミダイト、あるいは、これらの組み合わせを含む人工ヌクレオチドアナログは、RNaseHなどのリボヌクレアーゼ、DNaseなどのデオキシリボヌクレアーゼ、または、5’-3’エキソヌクレアーゼや3’-5’エキソヌクレアーゼなどのエキソヌクレアーゼなどのヌクレアーゼに対して抵抗性である。いくつかの例では、2’-Oメチル修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、2’O-メトキシエチル(2’-O-MOE)修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、2’-O-アミノプロピル修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、2’-デオキシ修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、T-デオキシ-2’-O-フルオロ修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、T-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、LNA修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、ENA修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、HNA修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、モルホリノは、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、PNA修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼに対する耐性を有する(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)。いくつかの例では、メチルホスホネートヌクレオチド修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、チオールホスホネートヌクレオチド修飾ポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、2’-フルオロN3-P5’-ホスホラミダイトを含むポリ核酸分子は、ヌクレアーゼ抵抗性(例えば、RNaseH、DNase、5’-3’エキソヌクレアーゼ、あるいは3’-5’エキソヌクレアーゼ抵抗性)である。いくつかの例では、本明細書に記載された5’抱合体は5’-3’エキソヌクレアーゼ切断を阻害する。いくつかの例では、本明細書に記載された3’抱合体は3’-5’エキソヌクレアーゼ切断を阻害する。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載された人工ヌクレオチドアナログの1つ以上は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。2’-O-メチル、2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)、2’-O-アミノプロピル、2’-デオキシ、T-デオキシ-2’-フルオロ、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)、T-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)、あるいは、修飾された2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)、LNA、ENA、PNA、HNA、モルホリノ、メチルホスホネートヌクレオチド、チオールホスホネートヌクレオチド、または2’-フルオロN3-P5’-ホスホラミダイトを含む人工ヌクレオチドアナログの1つ以上は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-O-メチル修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-O-アミノプロピル修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-デオキシ修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、T-デオキシ-2’-フルオロ修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、LNA修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、ENA修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、PNA修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、HNA修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、モルホリノ修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、メチルホスホネートヌクレオチド修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、チオールホスホネートヌクレオチド修飾ポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。いくつかの例では、2’-フルオロN3-P5’-ホスホラミダイトを含むポリ核酸分子は、同等の天然のポリ核酸分子と比較して、そのmRNA標的に対する結合親和性を増大させた。場合によっては、増加した親和性は、低Kd、高融解温度(Tm)、あるいはその組み合わせで例証される。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、キラル純粋(あるいはステレオ純粋)なポリ核酸分子、または単一のエナンチオマーを含むポリ核酸分子である。いくつかの例では、ポリ核酸分子はL-ヌクレオチドを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子はD-ヌクレオチドを含む。いくつかの例において、ポリ核酸分子組成物は、その鏡像異性体の30%、25%、20%、15%、10%、5%、4%、3%、2%、1%、またはそれ以下を含む。場合によっては、ポリ核酸分子組成物は、ラセミ混合物の30%、25%、20%、15%、10%、5%、4%、3%、2%、1%、またはそれ以下を含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、米国特許出願公開第2014/194610号と第2015/211006号;および、PCT国際公開第WO2015107425に記載されるポリ核酸分子である。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、アプタマー結合部分を含めるようにさらに修飾される。いくつかの例では、アプタマー結合部分はDNAアプタマー結合部分である。いくつかの例では、アプタマー結合部分は、Alphamer(Centauri Therapeutics)であり、これは、特定細胞表面標的と、循環抗体に結合するための特定のエピトープを示す部分とを認識するアプタマー部分を含んでいる。いくつかの例において、本明細書に記載されたポリ核酸分子は、米国特許第8,604,184号、第8,591,910号、および、第7,850,975号に記載されるようなアプタマー結合部分を含めるようにさらに修飾される。
追加の実施形態では、本明細書に記載されるポリ核酸分子はその安定性を増大させるために修飾される。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はRNA(例えばsiRNA)である。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、その安定性を増大させるために上に記載された修飾の1つ以上によって修飾されている。場合によっては、ポリ核酸分子は、2’-O-メチル、2’-O-メトキシエチル(2’-O-MOE)、2’-O-アミノプロピル、2’-デオキシ、T-デオキシ-2’-フルオロ、2’-O-アミノプロピル(2’-O-AP)、2’-O-ジメチルアミノエチル(2’-O-DMAOE)、2’-O-ジメチルアミノプロピル(2’-O-DMAP)、T-O-ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’-O-DMAEOE)、または、2’-O-N-メチルアセトアミド(2’-O-NMA)修飾、あるいは、ロックドまたは架橋リボース構造(例えば、LNAまたはENA)によるなどして、2ヒドロキシル位置で修飾される。場合によっては、ポリ核酸分子は2’-O-メチルおよび/または2’-O-メトキシエチルリボースによって修飾される。場合によっては、ポリ核酸分子はさらに、その安定性を増大させるために、モルホリノ、PNA、HNA、メチルホスホネートヌクレオチド、チオールホスホネートヌクレオチド、および/または2’-フルオロN3-P5’-ホスホラミダイトを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子はキラル純粋な(あるいはステレオ純粋な)ポリ核酸分子である。いくつかの例では、キラル純粋な(あるいはステレオ純粋な)ポリ核酸分子はその安定性を増大させるために修飾されている。送達の安定性を増大させるためのRNAの適切な修飾は当業者には明らかである。
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、自己相補的なセンス領域およびアンチセンス領域を含む、二本鎖ポリヌクレオチド分子であり、ここで、アンチセンス領域は、標的核酸分子またはその一部中のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列を含み、センス領域は標的核酸配列またはその一部に対応するヌクレオチド配列を有する。いくつかの例では、ポリ核酸分子は2つの別々のポリヌクレオチドから組み立てられ、1つの鎖はセンス鎖であり、もう一つの鎖はアンチセンス鎖であり、ここで、アンチセンス鎖とセンス鎖は自己相補的であり(例えば、それぞれの鎖は、別の鎖のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列を含む;アンチセンス鎖とセンス鎖が二重鎖または二本鎖構造を形成する場合など。例えば、二本鎖領域は約19、20、21、22、23、またはそれ以上の塩基対である);アンチセンス鎖は、標的核酸分子またはその一部のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列を含み、センス鎖は標的核酸配列またはその一部に対応するヌクレオチド配列を含む。代替的に、ポリ核酸分子は単一のオリゴヌクレオチドから組み立てられ、ポリ核酸分子の自己相補的なセンス領域とアンチセンス領域は、核酸ベースまたは非核酸ベースのリンカーによって結合する。
場合によっては、ポリ核酸分子は、自己相補的なセンス領域とアンチセンス領域を有する、二重の、非対称的で二重の、ヘアピン型の、または非対称的なヘアピン型の二次構造を有するポリヌクレオチドであり、ここで、アンチセンス領域は、別の標的核酸分子またはその一部のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列を含み、センス領域は標的核酸配列またはその一部に対応するヌクレオチド配列を有する。他の場合には、ポリ核酸分子は、2つ以上のループ構造と、自己相補的なセンス領域とアンチセンス領域を含む基部とを有する、環状の単鎖ポリヌクレオチドであり、ここで、アンチセンス領域は、標的核酸分子またはその一部のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列を含み、センス領域は標的核酸配列またはその一部に対応するヌクレオチド配列を有し、環状ポリヌクレオチドは、RNAiを媒介することが可能な活性なポリ核酸分子を生成するためにインビボまたはインビトロで処理される。さらなる場合には、ポリ核酸分子はさらに、標的核酸分子またはその一部のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列を有する単鎖ポリヌクレオチドを含み(例えば、そのようなポリ核酸分子は、標的核酸配列またはその一部に対応するヌクレオチド配列のポリ核酸分子内に存在することを必要としない)、単鎖ポリヌクレオチドはさらに、5’-リン酸塩(例えば、Martinez et al.,2002,Cell.,110,563-574と、Schwarz et al.,2002,Molecular Cell,10,537-568を参照)あるいは5’,3’-二リン酸塩などの末端のリン酸基を含む。
いくつかの例では、非対称のヘアピンは、アンチセンス領域と、ヌクレオチドあるいは非ヌクレオチドを含むループ部分と、センス領域とを含む線形のポリ核酸分子であり、センス領域は、アンチセンス領域と塩基対をなすのに十分な相補的なヌクレオチドを有し、ループを有する二重鎖を形成する程度に、アンチセンス領域よりも少ないヌクレオチドを含む。例えば、非対称的なヘアピン型のポリ核酸分子は、細胞中またはインビトロ系でRNAiを媒介するのに十分な長さを有し、かつ、および約4~約8のヌクレオチドを含むループ領域を有するアンチセンス領域(例えば約19~約22ヌクレオチド)と、アンチセンス領域に相補的な約3~約18のヌクレオチドを有するセンス領域とを含む。場合によっては、非対称的なヘアピン型のポリ核酸分子はさらに、化学修飾された5’末端のリン酸基を含む。さらなる場合には、非対称的なヘアピン型のポリ核酸分子のループ部分は、ヌクレオチド、非ヌクレオチド、リンカー分子、あるいは抱合体分子を含む。
いくつかの実施形態において、非対称的な二重鎖は、センス領域およびアンチセンス領域を含む2つの別々の鎖を有するポリ核酸分子であり、センス領域は、アンチセンス領域と塩基対をなすのに十分な相補的なヌクレオチドを有し、かつ、二重鎖を形成する程度で、アンチセンス領域よりも少ないヌクレオチドを含む。例えば、非対称的な二重のポリ核酸分子は、細胞中またはインビトロ系でRNAiを媒介するのに十分な長さを有するアンチセンス領域(例えば約19約22のヌクレオチド)、および、アンチセンス領域に相補的な約3~約18のヌクレオチドを有するセンス領域とを含む。
場合によっては、普遍的な塩基とは、ほとんど見分けがつかない天然のDNA/RNA塩基の各々と塩基対を形成するヌクレオチド塩基アナログを指す。普遍的な塩基の非限定的な例は、従来技術で知られているようなC-フェニル、C-ナフチル、および他の芳香族誘導体、イノシン、アゾールカルボキサミド、ならびに、3-ニトロピロール、4-ニトロインドール、5-ニトロインドール、および6-ニトロインドールなどのニトロアゾール誘導体を含む(例えば、Loakes,2001,Nucleic Acids Research,29,2437-2447を参照)。
ポリ核酸分子合成
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるポリ核酸分子は、当該技術分野で知られている手順を用いて、化学合成および/または酵素ライゲーション反応を用いて構築される。例えば、ポリ核酸分子は、自然発生のヌクレオチドを使用して、あるいは、分子の生体安定性を増大させるために、または、ポリ核酸分子と標的核酸との間で形成された二重鎖の物理安定度を増大させるために設計されたさまざまな修飾ヌクレオチドを用いて、化学合成される。例示的な方法は、以下に記載されるものを含む:米国特許第5,142,047号;第5,185,444号;第5,889,136号;第6,008,400号;および、第6,111,086号;PCT国際公開第WO2009099942号;あるいは、欧州特許公開第1579015号。追加の例示的な方法は、以下に記載されるものを含む:Griffey et al.,“2’-O-aminopropyl ribonucleotides: a zwitterionic modification that enhances the exonuclease resistance and biological activity of antisense oligonucleotides,” J. Med. Chem. 39(26):5100-5109 (1997)); Obika,et al. “Synthesis of 2’-O,4’-C-methyleneuridine and -cytidine. Novel bicyclic nucleosides having a fixed C3,-endo sugar puckering”. Tetrahedron Letters 38 (50): 8735 1997; Koizumi,M. “ENA oligonucleotides as therapeutics”. Current opinion in molecular therapeutics 8 (2): 144-149 (2006); and Abramova et al.,“Novel oligonucleotide analogues based on morpholino nucleoside subunits-antisense technologies: new chemical possibilities,” Indian Journal of Chemistry 48B:1721-1726 (2009)。代替的に、ポリ核酸分子は、ポリ核酸分子がアンチセンス配向にサブクローン化された発現ベクターを用いて生物学的に生成される(つまり、挿入されたポリ核酸分子の転写されたRNAは所望の標的ポリ核酸分子に対してアンチセンス配向になる)。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はタンデム合成方法によって合成され、ここで、両方の鎖は切断リンカーによって分離された単一の隣接するオリゴヌクレオチドフラグメントあるいは鎖として合成され、これはその後切断されることで、二重鎖をハイブリダイズして二重鎖の精製を可能にする別々のフラグメントまたは鎖をもたらす。
いくつかの例では、ポリ核酸分子も2つの特徴的な核酸鎖あるいはフラグメントから組み立てられ、ここで、1つのフラグメントはセンス領域を含み、第2のフラグメントは分子のアンチセンス領域を含む。
例えば、糖、塩基、およびホスフェート修飾を組み込むためのさらなる修飾方法は、以下を含む:Eckstein et al.,International Publication PCT No. WO 92/07065; Perrault et al. Nature,1990,344,565-568; Pieken et al. Science,1991,253,314-317; Usman and Cedergren,Trends in Biochem. Sci.,1992,17,334-339; Usman et al. International Publication PCT No. WO 93/15187; Sproat,U.S. Pat. No. 5,334,711 and Beigelman et al.,1995,J. Biol. Chem.,270,25702; Beigelman et al.,International PCT publication No. WO 97/26270; Beigelman et al.,U.S. Pat. No. 5,716,824; Usman et al.,U.S. Pat. No. 5,627,053; Woolf et al.,International PCT Publication No. WO 98/13526; Thompson et al.,U.S. Ser. No. 60/082,404 which was filed on Apr. 20,1998; Karpeisky et al.,1998,Tetrahedron Lett.,39,1131; Earnshaw and Gait,1998,Biopolymers (Nucleic Acid Sciences),48,39-55; Verma and Eckstein,1998,Annu. Rev. Biochem.,67,99-134;および、Burlina et al.,1997,Bioorg. Med. Chem.,5,1999-2010.上記公報は、触媒作用を調節することなく、核酸分子へ糖、塩基、および/またはリン酸塩修飾を取り込むための位置を決定するための方法や戦術を記載している。
いくつかの例では、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、および/または5’-メチルホスホネート結合とのポリ核酸分子のヌクレオチド間結合の化学修飾が安定性を改善する一方で、過度の修飾はしばしば毒性または活性の減少を引き起こす。したがって、核酸分子を設計する場合、これらのヌクレオチド間結合の量は場合によっては最小限に抑えられる。そのような場合、これらの結合の濃度の減少は、これらの分子の毒性を低下させ、有効性と高い特異性を増加させる。
ポリ核酸分子抱合体
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子はさらに、所望の部位へ送達されるポリペプチドAに結合する。場合によっては、ポリ核酸分子はポリペプチドAと随意にポリマー部分に結合する。
いくつかの例では、少なくとも1つのポリペプチドAは少なくとも1つのBに結合する。いくつかの例では、少なくとも1つのポリペプチドAは、A-B抱合体を形成するために少なくとも1つのBに結合する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのAは、Bの5’末端、Bの3’末端、Bの内部部位、あるいはその任意の組み合わせに結合する。いくつかの例では、少なくとも1つのポリペプチドAは少なくとも2つのBに結合する。いくつかの例では、少なくとも1つのポリペプチドAは、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、あるいはそれ以上のBに結合する。
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのポリペプチドAは少なくとも1つのBの1つの末端で結合され、その一方で、少なくとも1つのCは、A-B-C抱合体を形成するために少なくとも1つのBの反対側の末端で結合する。いくつかの例では、少なくとも1つのポリペプチドAは少なくとも1つのBの1つの末端で結合され、その一方で、Cの少なくとも1つは少なくとも1つのBの内部部位で結合する。いくつかの例では、少なくとも1つのポリペプチドAは少なくとも1つのCに直接結合する。いくつかの例では、少なくとも1つのBは、A-C-B抱合体を形成するために少なくとも1つのCを介して少なくとも1つのポリペプチドAに間接的に結合する。
いくつかの例では、少なくとも1つのBおよび/または少なくとも1つのC、ならびに随意に少なくとも1つのDは、少なくとも1つのポリペプチドAに結合する。いくつかの例では、少なくとも1つのBは、少なくとも1つのポリペプチドAに末端(例えば、5’末端あるいは3’末端)で結合され、あるいは少なくとも1つのポリペプチドAに内部部位を介して結合する。場合によっては、少なくとも1つのCは、少なくとも1つのポリペプチドAに直接的に、あるいは少なくとも1つのBによって間接的に結合する。間接的に、少なくとも1つのBによって、少なくとも1つのCは、B上の少なくとも1つのポリペプチドAと同じ末端で、少なくとも1つのポリペプチドAからの対抗する末端で、あるいは、独立して内部部位で結合する。いくつかの例では、少なくとも1つの追加のポリペプチドAはさらに、少なくとも1つのポリペプチドA、B、あるいはCに結合する。さらなる例では、少なくとも1つのDは随意に、少なくとも1つのポリペプチドA、少なくとも1つのB、あるいは少なくとも1つのCに、直接的あるいは間接的に結合する。直接的に少なくとも1つのポリペプチドAに結合される場合、少なくとも1つのDもA-D-B抱合体を形成するために少なくとも1つのBに随意に結合され、あるいは、A-D-B-C抱合体を形成するために少なくとも1つのBと少なくとも1つのCに随意に結合する。いくつかの例では、D-A-B-C抱合体を形成するために、少なくとも1つのDは、少なくとも1つのポリペプチドAに直接的に、および少なくとも1つのBと少なくとも1つのCに間接的に結合する。間接的に少なくとも1つのポリペプチドAに結合される場合、少なくとも1つのDもA-B-D抱合体を形成するために少なくとも1つのBに随意に結合され、あるいは、A-B-D-C抱合体を形成するために少なくとも1つのBと少なくとも1つのCに随意に結合する。いくつかの例では、少なくとも1つの追加のDはさらに、少なくとも1つのポリペプチドA、B、あるいはCに結合する。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Aで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Bで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Cで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Dで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Eで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Fで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Gで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Hで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Iで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Jで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Kで例示されるような構築物を含む。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子抱合体は、図19Lで例示されるような構築物を含む。
図19Mに例証されるような抗体の劇画表示は、例示目的のために過ぎず、ヒト化抗体またはその結合フラグメント、キメラ抗体またはその結合フラグメント、モノクローナル抗体またはその結合フラグメント、一価Fab’、二価Fab2、一本鎖可変フラグメント(scFv)、ダイアボディ、ミニボディ(minibody)、ナノボディ、単一ドメイン抗体(sdAb)、あるいは、ラクダ抗体またはその結合フラグメントを包含する。
結合部分
いくつかの実施形態において、結合部分Aはポリペプチドである。いくつかの例では、ポリペプチドは、抗体またはそのそのフラグメントである。場合によっては、フラグメントは結合フラグメントである。いくつかの例では、抗体またはその結合フラグメントは、ヒト化抗体またはその結合フラグメント、マウス抗体またはその結合フラグメント、キメラ抗体またはその結合フラグメント、モノクローナル抗体またはその結合フラグメント、一価Fab’、二価Fab2、F(ab)’3フラグメント、単鎖可変フラグメント(scFv)、ビス-scFv、(scFv)2、ダイアボディ、ミニボディ、ナノボディ、三重特異性抗体、四重特異性抗体、ジスルフィド安定化Fvタンパク質(dsFv)、単一ドメイン抗体(sdAb)、Ig NAR、ラクダ科抗体またはその結合フラグメント、二重特異性抗体またはその結合フラグメント、あるいはその化学修飾された誘導体を含む。
いくつかの例では、Aは抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの例では、Aは、ヒト化抗体またはその結合フラグメント、マウス抗体またはその結合フラグメント、キメラ抗体またはその結合フラグメント、モノクローナル抗体またはその結合フラグメント、一価Fab’、二価Fab2、F(ab)’3フラグメント、単鎖可変フラグメント(scFv)、ビス-scFv、(scFv)2、ダイアボディ、ミニボディ、ナノボディ、三重特異性抗体、四重特異性抗体、ジスルフィド安定化Fvタンパク質(「dsFv」)、単一ドメイン抗体(sdAb)、Ig NAR、ラクダ科抗体またはその結合フラグメント、二重特異性抗体またはその結合フラグメント、あるいはその化学修飾された誘導体である。いくつかの例では、Aはヒト化抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの例では、Aはマウス抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの例では、Aはキメラ抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの例では、Aはモノクローナル抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの例では、Aは一価Fab’である。いくつかの例では、Aは二価Fab2である。いくつかの例では、Aは単鎖可変フラグメント(scFv)である。
いくつかの実施形態では、結合部分Aは、二重特異性抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの例では、二重特異性抗体は三機能性抗体あるいは二重特異性ミニ抗体である。場合によっては、二重特異性抗体は三機能性抗体である。いくつかの例では、三機能性抗体は、2つの異なる抗原のための結合部位を含む完全長のモノクローナル抗体である。
場合によっては、二重特異性抗体は二重特異性ミニ抗体である。いくつかの例では、二重特異性ミニ抗体は、二価Fab2、F(ab)’3フラグメント、ビス-scFv、(scFv)2、ダイアボディ、ミニボディ、三重特異性抗体、四重特異性抗体、あるいは二重特異性T細胞エンゲージャー(BiTE)を含む。いくつかの実施形態において、二重特異性T細胞エンゲージャーは、2つのscFvsが2つの異なる抗原のエピトープを標的とする2つの単鎖可変フラグメント(scFvs)を含む融合タンパク質である。
いくつかの実施形態において、結合部分Aは二重特異性ミニ抗体である。いくつかの例では、Aは二重特異性Fab2である。いくつかの例では、Aは二重特異性F(ab)’3フラグメントである。場合によっては、Aは二重特異性ビス-scFvである。場合によっては、Aは二重特異性(scFv)であるいくつかの実施形態では、Aは二重特異性ダイアボディである。いくつかの実施形態では、Aは二重特異性ミニボディである。いくつかの実施形態では、Aは二重特異性の三重特異性抗体である。他の実施形態では、Aは二重特異性の四重特異性抗体である。他の実施形態では、Aは二重特異性のT細胞エンゲージャー(BiTE)である。
いくつかの実施形態において、結合部分Aは三重特異性抗体である。いくつかの例では、三重特異性抗体はF(ab)’3フラグメントあるいは三重特異性抗体を含む。いくつかの例では、Aは三重特異性F(ab)’3フラグメントである。場合によっては、Aは三重特異性抗体である。いくつかの実施形態において、Aは、Dimas、et al.,“Development of a trispecific antibody designed to simultaneously and efficiently target three different antigens on tumor cells,” Mol. Pharmaceutics、12(9): 3490-3501(2015)に記載されるような三重特異性抗体である。
いくつかの実施形態において、結合部分Aは、細胞表面タンパク質を認識する抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの例では、結合部分Aは、筋細胞上の細胞表面タンパク質を認識する抗体またはその結合フラグメントである。場合によっては、結合部分Aは、骨格筋細胞上の細胞表面タンパク質を認識する抗体またはその結合フラグメントである。
いくつかの実施形態において、例示的な抗体は、限定されないが、抗ミオシン抗体、抗トランスフェリン抗体、および、筋特異的キナーゼ(MuSK)を認識する抗体である。いくつかの例では、抗体は抗トランスフェリン(抗CD71)抗体である。
いくつかの実施形態において、結合部分Aは、ポリ核酸分子(B)に非特異的に結合する。いくつかの例では、結合部分Aは、非部位特異的なやり方で、リシン残基またはシステイン残基を介してポリ核酸分子(B)に結合する。いくつかの例では、結合部分Aは、非部位特異的なやり方で、リシン残基を介してポリ核酸分子(B)に結合する。場合によっては、結合部分Aは、非部位特異的なやり方で、システイン残基を介してポリ核酸分子(B)に結合する。
いくつかの実施形態において、結合部分Aは、非部位特異的なやり方で、ポリ核酸分子(B)に結合する。いくつかの例では、結合部分Aは、部位特異的なやり方で、リシン残基、システイン残基を介して、5’-末端で、3’-末端で、非天然アミノ酸、あるいは酵素修飾または酵素触媒された残留物で、ポリ核酸分子(B)に結合する。いくつかの例では、結合部分Aは、部位特異的なやり方で、リシン残基を介してポリ核酸分子(B)に結合する。いくつかの例では、結合部分Aは、部位特異的なやり方で、システイン残基を介してポリ核酸分子(B)に結合する。いくつかの例では、結合部分Aは、部位特異的なやり方で、5’末端でポリ核酸分子(B)に結合する。いくつかの例では、結合部分Aは、部位特異的なやり方で、3’末端でポリ核酸分子(B)に結合する。いくつかの例では、結合部分Aは、部位特異的なやり方で、非天然アミノ酸を介してポリ核酸分子(B)に結合する。いくつかの例では、結合部分Aは、部位特異的なやり方で酵素修飾または酵素触媒された残留物を介してポリ核酸分子(B)に結合する。
いくつかの実施形態において、1つ以上のポリ核酸分子(B)は結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、またはそれ以上のポリ核酸分子は、1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約1のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約2のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約3のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約4のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約5のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約6のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約7のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約8のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約9のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約10のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約11のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約12のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約13のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約14のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約15のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。いくつかの例では、約16のポリ核酸分子が1つの結合部分Aに結合する。場合によっては、1つ以上のポリ核酸分子が同じである。他の例では、1つ以上のポリ核酸分子が異なる。
いくつかの実施形態において、結合部分Aに結合したポリ核酸分子(B)の数は、ある比率を形成する。いくつかの例では、比率はDAR(薬物対抗体の)比率と呼ばれ、本明細書で言及されるような薬物はポリ核酸分子(B)である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、またはそれ以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約1以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約2以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約3以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約4以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約5以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約6以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約7以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約8以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約9以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約10以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約11以上である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約12以上である。
いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または16である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約1である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約2である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約3である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約4である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約5である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約6である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約7である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約8である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約9である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約10である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約11である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約12である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約13である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約14である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約15である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、約16である。
いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または16である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、1である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、2である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、4である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、6である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、8である。いくつかの例では、結合部分Aに対するポリ核酸分子(B)のDAR比率は、12である。
いくつかの例では、結合部分Aを伴わないポリ核酸分子(B)を含む抱合体と比較して、ポリ核酸分子(B)と結合部分Aを含む抱合体は、活性を改善させた。いくつかの例では、改善された活性は、生物学的に関連する機能の増強、例えば、疾患状態の処置または予防における安定性、親和性、結合、機能的な活性、および有効性の改善をもたらす。いくつかの例では、疾患状態は、遺伝子の1つ以上の突然変異エクソンの結果である。いくつかの例では、結合部分Aを伴わないポリ核酸分子(B)を含む抱合体と比較して、ポリ核酸分子(B)と結合部分Aを含む抱合体は、1つ以上の突然変異したエクソンのエクソンスキッピングの増加をもたらす。いくつかの例では、結合部分Aを伴わないポリ核酸分子(B)を含む抱合体と比較して、エクソンスキッピングは、ポリ核酸分子(B)と結合部分Aを含む抱合体において、少なくともまたは約5%、10%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、あるいは、95%以上増加する。
いくつかの実施形態において、抗体またはその結合フラグメントは、単独であるいは組み合わせて、当該技術分野で知られている従来の技術を使用して、例えば、アミノ酸の欠失、挿入、置換、追加を用いることによって、および/または、組換え、ならびに/あるいは、当該技術分野で知られている他の修飾(例えば、グリコシル化とリン酸化などの翻訳後および化学的な修飾)によって、さらに修飾される。いくつかの例では、修飾は、Fc受容体との相互作用を調節するための修飾をさらに含む。いくつかの例では、1つ以上の修飾は、例えば、国際公開第WO97/34631に記載されるものを含み、当該文献はFcドメインとFcRn受容体との間の相互作用に関与するアミノ酸残基を開示している。抗体またはその結合フラグメントのアミノ酸配列の基礎となる核酸配列にそのような修飾を導入する方法は、当業者に周知である。
いくつかの例では、抗体結合フラグメントはさらにその誘導体を包含し、少なくとも1つのCDRを含むポリペプチド配列を含んでいる。
いくつかの例では、本明細書に記載されるような「単鎖」との用語は、二重特異性の単鎖構築物の第1と第2のドメインが、好ましくは、単一核酸分子によってコードすることができる共線形アミノ酸配列(co-linear amino acid sequence)の形態で共有結合されるということを意味する。
いくつかの例では、二重特異性単鎖抗体構築物は、2つの抗体由来の結合ドメインを含む構築物に関する。そのような実施形態では、二重特異性の単鎖抗体構築物はタンデムbi-scFvあるいはダイアボディである。いくつかの例では、scFvは、リンカーペプチドによって接続されたVHとVLのドメインを含む。いくつかの例では、リンカーは、第1と第2のドメインのそれぞれが、互いから独立して、その差次的な結合特異性を保持することができる十分な長さと配列である。
いくつかの実施形態において、本明細書で使用されるように、~との結合または~による相互作用とは、互いに少なくとも2つの抗原相互作用部位の結合/相互作用を定義する。いくつかの例では、抗原相互作用部位は、特異性抗原または抗原の特異的な群との特定の相互作用の能力を示すポリペプチドのモチーフを定義する。場合によっては、結合/相互作用は特定の認識を定義するとも理解される。そのような場合、特定の認識は、抗体あるいはその結合フラグメントが、標的分子の各々の少なくとも2つのアミノ酸に特異的に相互作用および/または結合することができるということを指す。例えば、特定の認識は、抗体分子の特異性、あるいは標的分子の特定の範囲を区別するその能力に関する。追加の例では、抗原相互作用部位のその特異性抗原との特定の相互作用は、例えば、抗原の立体配座の変化、抗原のオリゴマー化などの誘導による、シグナルの開始をもたらす。さらなる実施形態では、結合は「鍵と鍵穴の原則(key-lock-principle)」の特異性によって例証される。したがって、いくつかの例では、抗原相互作用部位および抗原のアミノ酸配列における特定のモチーフは、上記構造の第2の修飾の結果と同様に、その1次、2次、または3次構造の結果として互いに結合する。そのような場合、抗原相互作用部位のその特異性抗原との特定の相互作用は、その部位の抗原への簡単な結合をもたらす。
いくつかの例では、特異的な相互作用はさらに、抗体またはその結合フラグメントの減少した交差反応性、あるいは減少したオフターゲット効果を指す。例えば、所望のポリペプチド/タンパク質に結合するが、他のポリペプチドのいずれにも本質的には結合しない抗体あるいはその結合フラグメントは、所望のポリペプチド/タンパク質に対して特異的であるとみなされる。抗原相互作用部位の特異性抗原との特定の相互作用の例は、リガンドのその受容体との特異性、例えば、抗原決定基群(エピトープ)の、抗体の抗原結合部位との相互作用を含む。
追加の結合部分
いくつかの実施形態において、結合部分は血漿タンパク質である。いくつかの例では、血漿タンパク質はアルブミンを含む。いくつかの例では、結合部分Aはアルブミンである。いくつかの例では、アルブミンは、本明細書に記載される結合化学の1つ以上によって、ポリ核酸分子に結合する。いくつかの例では、アルブミンは、天然のライゲーション化学によってポリ核酸分子に結合する。いくつかの例では、アルブミンは、リジン結合によってポリ核酸分子に結合する。
いくつかの例では、結合部分Aはステロイドである。例示的なステロイドは、コレステロール、リン脂質、ジアシルグリセロールおよびトリアシルグリセロール、脂肪酸、炭化水素(飽和、不飽和であり、置換、あるいはそれらの組み合わせを含む)を含む。いくつかの例では、ステロイドはコレステロールである。いくつかの例では、結合部分はコレステロールである。いくつかの例では、コレステロールは、本明細書に記載される結合化学の1つ以上によってポリ核酸分子に結合する。いくつかの例では、コレステロールは、天然のライゲーション化学によってポリ核酸分子に結合する。いくつかの例では、コレステロールは、リジン結合によってポリ核酸分子に結合する。
いくつかの例では、結合部分は、限定されないが、細胞上の特定の表面マーカーに結合するポリ核酸分子アプタマーを含むポリマーである。この例では、結合部分は、標的遺伝子またはmRNAにハイブリダイズしないが、その代りに、細胞表面マーカーのその特定のエピトープに結合する抗体と同様に、細胞表面マーカーに選択的に結合することができるポリ核酸である。
場合によっては、結合部分Aはペプチドである。場合によっては、ペプチドは約1~約3kDaを含む。場合によっては、ペプチドは、約1.2~約2.8kDa、約1.5~約2.5kDa、あるいは約1.5~約2kDaを含む。いくつかの例では、ペプチドは二環式ペプチドである。場合によっては、二環式ペプチドは束縛された二環式ペプチド(constrained bicyclic peptide)である。いくつかの例では、ペプチド部分は二環式ペプチド(例えば、Bicycle Therapeuticsのbicycles)である。
さらなる場合には、結合部分は小分子である。いくつかの例では、小分子は抗体動員小分子(antibody-recruiting small molecule)である。場合によっては、抗体動員小分子は、標的結合末端および抗体結合末端を含み、標的結合末端はそれで細胞表面受容体を認識して、相互作用することができる例えば、いくつかの例では、グルタミン酸塩尿素(glutamate urea )化合物を含む標的結合末端は、PSMAとの相互作用を可能にし、それにより、PSMAを発現する細胞との抗体相互作用を増強する。いくつかの例では、結合部分は、Zhang et al.,“A remote arene-binding site on prostate specific membrane antigen revealed by antibody-recruiting small molecules,” J Am Chem Soc. 132(36): 12711-12716 (2010);あるいは、McEnaney, et al., “Antibody-recruiting molecules: an emerging paradigm for engaging immune function in treating human disease,” ACS Chem Biol. 7(7): 1139-1151 (2012)に記載される小分子である。
抗体あるいはその結合フラグメントの産生
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるポリペプチド(例えば、抗体とその結合フラグメント)は、とりわけ、化学合成によって、あるいは組換え発現によって、ポリペプチド(例えば、抗体)の合成に役立つように、当該技術分野で知られている任意の方法を使用して生成され、および、好ましくは組換え発現技術によって生成される。
いくつかの例では、抗体あるいはその結合フラグメントは組換え発現され、抗体またはその結合フラグメントをコードする核酸は、化学的に合成されたオリゴヌクレオチド(例えば、Kutmeier et al.,1994,BioTechniques 17:242に記載されるような)から組み立てられ、これは、抗体をコードする配列の一部を含有する重複するオリゴヌクレオチドの合成、オリゴヌクレオチドのアニーリングとライゲーション、および、その後のPCRによるライゲートされたオリゴヌクレオチドの増幅を含む。
代替的に、抗体をコードする核酸分子は、配列の3’と5’の末端へハイブリダイズすることができる合成プライマーを使用するPCR増幅によって、あるいは特定の遺伝子配列に特異的なオリゴヌクレオチドプローブを使用してクローンを作ることによって、適切なソース(例えば、抗体cDNAライブラリー、あるいは免疫グロブリンを発現する任意の組織あるいは細胞から生成されたcDNAライブラリー)から随意に生成される。
いくつかの例では、抗体またはその結合は、ポリクローナル抗体を産生するためにウサギなどの動物を免疫化することにより、あるいは、より好ましくは、例えば、KohlerおよびMilstein(1975,Nature 256:495-497)によって記載されるように、あるいは、Kozborら(1983,Immunology Today 4:72)またはColeら(1985 in Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R. Liss,Inc.,pp.77-96)によって記載されるように、モノクローナル抗体を産生することによって、随意に生成される。代替的に、少なくとも抗体のFab部分をコードするクローンは、特異性抗原に結合するFAbフラグメントのクローンのためにFab発現ライブラリー(例えば、Huse et al.,1989,Science 246:1275-1281に記載される)をスクリーニングすることにより、あるいは抗体ライブラリー(Clackson et al.,1991,Nature 352:624; Hane et al.,1997 Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94:4937を参照)をスクリーニングすることにより、随意に得られる。
いくつかの実施形態において、適切な生物学的活性のヒト抗体分子からの遺伝子と一緒に、適切な抗原特異性のマウス抗体分子からの遺伝子をスプライシングすることにより、「キメラ抗体」(Morrison et al.,1984,Proc. Natl. Acad. Sci. 81:851-855;Neuberger et al.,1984,Nature 312:604-608;Takeda et al.,1985,Nature 314:452-454)の産生のために開発された技術が使用される。キメラ抗体は、異なる部分が、マウスのモノクローナル抗体に由来する可変領域、およびヒト免疫グロブリン定常領域(例えば、ヒト化抗体)を有する動物種などの様々な動物種に由来する分子である。
いくつかの実施形態において、単鎖抗体の産生について記載された技術(U.S.Pat.No.4,694,778;Bird,1988,Science 242:423-42;Huston et al.,1988,Proc. Natl. Acad.Sci.USA 85:5879-5883; and Ward et al.,1989,Nature 334:544-54)は、単鎖抗体を産生するのに適している。単鎖抗体は、アミノ酸ブリッジによってFv領域の重鎖または軽鎖のフラグメントを結合することによって形成され、結果として単鎖ポリペプチドを生じさせる。大腸菌中の機能的なFvフラグメントの組み立てのための技術も随意に使用される(Skerra et al.,1988,Science 242:1038-1041)。
いくつかの実施形態において、抗体のヌクレオチド配列を含む発現ベクターあるいは抗体のヌクレオチド配列は、従来の技術(例えば、エレクトロポレーション、リポソームトランスフェクション、および、リン酸カルシウム沈澱反応)によって宿主細胞に導入され、トランスフェクトされた細胞はその後、抗体を産生するために従来の技術によって培養される。特定の実施形態では、抗体の発現は、構成的、誘導可能、あるいは組織特異的なプロモーターによって調節される。
いくつかの実施形態において、様々な宿主発現ベクター系は、本明細書に記載される抗体またはその結合フラグメントを発現するために利用される。そのような宿主発現系は、抗体のコード配列が生成され、その後精製されるビヒクルを表すだけでなく、適切なヌクレオチドコード配列で変形されるか、あるいはトランスフェクトされるときに、抗体またはその結合フラグメントをインサイチュで発現する細胞も表す。これらは、限定されないが、組み換え体バクテリオファージDNA、プラスミドDNA、あるいは抗体またはその結合フラグメントコード配列を含むコスミドDNA発現ベクターで形質転換された細菌(例えば、大腸菌と枯草菌)などの微生物;抗体あるいはその結合フラグメントコード配列を含む組換え酵母発現ベクターで形質転換された酵母(例えば、サッカロミケス・ピキア);抗体あるいはその結合フラグメントコード配列を含む組替えウイルス発現ベクターに感染した昆虫細胞系(例えばバキュロウィルス);組換えウイルス発現ベクター(例えば、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)およびタバコモザイクウイルス(TMV))に感染した、または、抗体あるいはその結合フラグメントコード配列を含む組換えプラスミド発現ベクター(例えば、Tiプラスミド)で形質転換された植物細胞系;あるいは、哺乳動物細胞(例えば、メタロチオネイン・プロモーター)のゲノム、あるいは、哺乳動物ウイルス(例えば、アデノウイルス後期プロモーター;ワクシニアウイルス7.5Kプロモーター)に由来するプロモーターを含む、組換え発現構築物を保護する哺乳動物細胞系(例えば、COS、CHO、BH、293、293T、3T3細胞)を含む。
組換えタンパク質の長期的かつ高収率の生成のためには、安定した発現が好ましい。いくつかの例では、安定して抗体を発現する細胞株が随意に操作される。ウイルスの複製開始点を含む発現ベクターを使用するのではなく、宿主細胞は、適切な発現制御要素(例えば、プロモーター、エンハンサー、配列、転写ターミネーター、ポリアデニル化部位など)および選択可能なマーカーによって制御されたDNAで形質転換される。外来性DNAの導入後に、細胞を操作して栄養強化培地で1-2日間成長させ、その後、選択培地に切り替える。組換えプラスミドにおける選択可能なマーカーは、選択に対する耐性を与え、細胞が、プラスミドをその染色体に安定的に統合させ、成長し、クローン化されて細胞株へと拡張するフォーカスを形成するのを可能にする。この方法は、抗体またはその結合フラグメントを発現する細胞株を操作するために有利に使用することができる。
いくつかの例では、限定されないが、それぞれtk-、hgprt-、あるいはaprt-細胞で利用される単純疱疹ウイルスチミジンキナーゼ(Wigler et al.,1977,Cell 11:223)、ヒポキサンチン-グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(Szybalska & Szybalski,192,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 48:202)、およびアデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(Lowy et al.,1980,Cell 22:817)遺伝子を含む、多くの選択系が使用される。同様に、代謝拮抗薬の耐性は、以下の遺伝子の選定基準として使用される:メトトレキサートに対する耐性を与えるdhfr(Wigler et al.,1980,Proc. Natl. Acad. Sci. USA 77:357; O’Hare et al.,1981,Proc. Natl. Acad. Sci. USA 78:1527);ミコフェノール酸に対する耐性を与えるgpt(Mulligan & Berg,1981,Proc. Natl. Acad. Sci. USA 78:2072);アミノグリコシドG-418に対する耐性を与えるneo(Clinical Pharmacy 12:488-505; Wu and Wu, 1991, Biotherapy 3:87-95; Tolstoshev, 1993, Ann. Rev. Pharmacol. Toxicol. 32:573-596; Mulligan, 1993, Science 260:926-932;およびMorgan and Anderson, 1993,Ann.Rev. Biochem. 62:191-217;May,1993,TIB TECH 11(5):155-215)、ならびに、ヒグロマイシンに対する耐性を与えるhygro(Santerre et al., 1984, Gene 30:147)。使用可能な組換えDNA技術の当該技術分野で知られている既知の方法は一般に、Ausubel et al.(eds.,1993,Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley & Sons,NY; Kriegler,1990,Gene Transfer and Expression,A Laboratory Manual,Stockton Press,NY; and in Chapters 12 and 13,Dracopoli et al. (eds),1994,Current Protocols in Human Genetics,John Wiley & Sons,NY.; Colberre-Garapin et al.,1981,J. Mol. Biol. 150:1)に記載される。
いくつかの例では、抗体の発現レベルは、ベクター増幅によって増大する(検討のために、Bebbington and Hentschel,The use of vectors based on gene amplification for the expression of cloned genes in mammalian cells in DNA cloning,Vol.3.(Academic Press,New York,1987を参照)。抗体を発現するベクター系におけるマーカーが増幅可能である場合、宿主細胞の培養物中に存在する阻害剤のレベルが増大すると、標識遺伝子のコピーの数が増大する。増幅した領域が抗体のヌクレオチド配列に関連しているため、抗体の産生も増加する(Crouse et al.,1983,Mol. Cell Biol. 3:257)。
いくつかの例では、抗体または抗体抱合体の精製あるいは分析のための当該技術分野で知られているいかなる方法が、例えば、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、親和性、とりわけ、プロテインAの後の特異性抗原への親和性、および、サイジングカラムクロマトグラフィー)、遠心分離、差次的溶解性、あるいはタンパク質の精製のための他の標準的な技術によって使用される。例示的なクロマトグラフィー方法としては、限定されないが、強力な陰イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、サイズ排除クロマトグラフィー、および高速タンパク質液体クロマトグラフィーが挙げられる。
結合化学
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子Bは結合部分に結合する。いくつかの例では、結合部分は、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、抗体、抗原、毒素、ホルモン、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド、糖類、炭水化物、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールなどのポリマー、ならびに、これらのクラスの物質のすべてのアナログあるいは誘導体を含む。結合部分の追加の例はさらに、コレステロール、リン脂質、ジアシルグリセロールおよびトリアシルグリセロール、脂肪酸、炭化水素(例えば、飽和、不飽和、または、置換を含む)、酵素基質、ビオチン、ジゴキシゲニン、および多糖類などのステロイドを含む。いくつかの例では、結合部分は、抗体またはその結合フラグメントである。いくつかの例では、ポリ核酸分子はさらにポリマーに結合され、随意にエンドソーム溶解性部分に結合する。
いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は化学的なライゲーションプロセスによって結合部分に結合する。いくつかの例では、ポリ核酸分子は天然のライゲーションによって結合部分に結合する。いくつかの例において、抱合体は、以下に記載される:Dawson,et al.“Synthesis of proteins by native chemical ligation,” Science 1994, 266,776-779; Dawson, et al.“Modulation of Reactivity in Native Chemical Ligation through the Use of Thiol Additives,” J. Am. Chem. Soc. 1997, 119, 4325-4329; Hackeng, et al.“Protein synthesis by native chemical ligation:Expanded scope by using straightforward methodology.,” Proc. Natl.Acad. Sci. USA 1999,96,10068-10073;あるいは、Wu,et al.“Building complex glycopeptides: Development of a cysteine-free native chemical ligation protocol,” Angew.Chem.Int.Ed.2006,45,4116-4125。いくつかの例では、結合は米国特許第8,936,910号に記載されるとおりである。いくつかの実施形態において、ポリ核酸分子は、天然のライゲーション化学を介して、結合部分に部位特異的あるいは非特異的に結合する。
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、「トレースレス(traceless)」カップリング技術(PhiloChem)を利用する部位指定的な方法によって結合部分に結合する。いくつかの例では、「トレースレス」カップリング技術は、アルデヒド基を含むポリ核酸分子とその後結合される結合部分のN末端 1,2-アミノチオール基を利用する。(Casi et al.,“Site-specific traceless coupling of potent cytotoxic drugs to recombinant antibodies for pharmacodelivery,” JACS 134(13): 5887-5892 (2012)を参照)
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、結合部分に導入された非天然のアミノ酸を利用する部位指定的な方法によって結合部分に結合する。いくつかの例では、非天然アミノ酸はp-アセチルフェニルアラニン(pAcPhe)を含む。いくつかの例では、pAcPheのケト基は、オキシム結合を形成するために、アルコキシ-アミン由来の結合部分に選択的に結合する。(Axup et al.,“Synthesis of site-specific antibody-drug conjugates using unnatural amino acids,” PNAS 109(40): 16101-16106 (2012))を参照)。
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、酵素触媒プロセスを利用する部位指定的な方法によって結合部分に結合する。いくつかの例では、部位指定的な方法はSMARTag(商標)技術(Catalent,Inc.)を利用する。いくつかの例では、SMARTag(商標)技術は、アルデヒドタグの存在下での酸化プロセスを介するホルミルグリシン生成酵素(FGE)によるシステインからのホルミルグリシン(FGly)残留物の生成、および、ヒドラジノ-Pictet-Spengler(HIPS)ライゲーションを介するアルキルヒドラジン機能化ポリ核酸分子へのFGlyのその後の結合を含む。(Wu et al.,”Site-specific chemical modification of recombinant proteins produced in mammalian cells by using the genetically encoded aldehyde tag,” PNAS 106(9): 3000-3005 (2009); Agarwal,et al.,”A Pictet-Spengler ligation for protein chemical modification,” PNAS 110(1): 46-51 (2013)を参照)
いくつかの例では、酵素触媒プロセスは、微生物トランスグルタミナーゼ(mTG)を含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、微生物トランスグルタミナーゼ触媒プロセスを用いて結合部分に結合する。いくつかの例では、mTGは、認識配列内のグルタミンのアミド側鎖と機能化されたポリ核酸分子の一級アミンとの間の共有結合の形成を触媒する。いくつかの例では、mTGはストレプトマイセス・モバラエンシス(Streptomyces mobarensis)から産生される。(Strop et al.,“Location matters: site of conjugation modulates stability and pharmacokinetics of antibody drug conjugates,”Chemistry and Biology 20(2) 161-167 (2013)を参照)
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、配列特異的なトランスペプチダーゼを利用するPCT国際公開第WO2014/140317号に記載されるような方法によって結合部分に結合する。
いくつかの例では、ポリ核酸分子は、米国特許公開第2015/0105539号および第2015/0105540号に記載されるような方法によって結合部分に結合する。
ポリマー結合部分
いくつかの実施形態において、ポリマー部分Cはさらに、本明細書に記載されるポリ核酸分子、本明細書に記載される結合部分、あるいはこれらの組み合わせに結合する。いくつかの例では、ポリマー部分Cはポリ核酸分子に結合する。場合によっては、ポリマー部分Cは結合部分に結合する。他の場合には、ポリマー部分Cはポリ核酸分子結合部分分子に結合する。さらなる場合には、ポリマー部分Cは上で例証されるように結合する。
いくつかの例では、ポリマー部分Cは分枝したあるいは分枝していない単量体、および/または、二次元または三次元の単量体の架橋したネットワークの長鎖からなる、天然または合成のポリマーである。いくつかの例では、ポリマー部分Cは多糖、リグニン、ゴム、あるいはポリアルキルエンオキシド(例えば、ポリエチレングリコール)を含む。いくつかの例では、少なくとも1つのポリマー部分Cとしては、限定されないが、アルファ-、オメガ-ジヒドロキシルポリエチレングリコール、生分解性ラクトンベースのポリマー、例えば、ポリアクリル酸、ポリラクチド酸(PLA)、ポリ(グリコール酸)(PGA)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリシアノアクリレート、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(ポリ(エチレンテレフタレート)、PET、PETG、またはPETEとしても知られている)、ポリテトラメチレングリコール(PTG)、あるいはポリウレタン、およびこれらの混合物が挙げられる。本明細書で使用されるように、混合物は、ブロックコポリマーに関連する場合と同様に、同じ化合物内の様々なポリマーの使用を指す。場合によっては、ブロックコポリマーは、ポリマーの少なくとも1つの部分が別のポリマーの単量体から構築されるポリマーである。いくつかの例では、ポリマー部分Cはポリアルキレンオキシドを含む。いくつかの例では、ポリマー部分CはPEGを含む。いくつかの例では、ポリマー部分Cはポリエチレン・イミド(PEI)またはヒドロキシエチルデンプン(HES)を含む。
いくつかの例では、CはPEG部分である。いくつかの例では、PEG部分はポリ核酸分子の5’末端で結合されるが、結合部分はポリ核酸分子の3’末端で結合する。いくつかの例では、PEG部分はポリ核酸分子の3’末端で結合されるが、結合部分はポリ核酸分子の5’末端で結合する。いくつかの例では、PEG部分はポリ核酸分子の内部部位に結合する。いくつかの例では、PEG部分、結合部分、あるいはその組み合わせは、ポリ核酸分子の内部部位に結合する。いくつかの例において、抱合体は直接抱合体である。いくつかの例では、結合は天然のライゲーションを介するものである。
いくつかの実施形態において、ポリアルキレンオキシド(例えば、PEG)は、多分散または単分散の化合物である。いくつかの例では、多分散材料は、平均重量(重量平均)サイズおよび分散度を特徴とする、異なる分子量の材料の分散した分布を含む。いくつかの例では、単分散のPEGは1つのサイズの分子を含む。いくつかの実施形態において、Cは多分散または単分散のポリアルキレンオキシド(例えば、PEG)であり、示された分子量は、ポリアルキレンオキシド(例えば、PEG)分子の分子量の平均を表す。
いくつかの実施形態において、ポリアルキレンオキシド(例えば、PEG)の分子量は、約200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1450、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、3250、3350、3500、3750、4000、4250、4500、4600、4750、5000、5500、6000、6500、7000、7500、8000、10,000、12,000、20,000、35,000、40,000、50,000、60,000、または100,000Daである。
いくつかの実施形態において、Cはポリアルキレンオキシド(例えば、PEG)であり、約200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1450、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、3250、3350、3500、3750、4000、4250、4500、4600、4750、5000、5500、6000、6500、7000、7500、8000、10,000、12,000、20,000、35,000、40,000、50,000、60,000、または100,000Daの分子量を有する。いくつかの実施形態において、CはPEGであり、約200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1450、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、3250、3350、3500、3750、4000、4250、4500、4600、4750、5000、5500、6000、6500、7000、7500、8000、10,000、12,000、20,000、35,000、40,000、50,000、60,000、あるいは100,000Daの分子量を有する。いくつかの例では、Cの分子量は約200Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約300Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約400Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約500Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約600Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約700Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約800Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約900Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1100Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1200Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1300Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1400Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1450Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1500Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1600Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1700Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1800Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約1900Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2100Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2200Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2300Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2400Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2500Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2600Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2700Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2800Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約2900Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約3000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約3250Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約3350Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約3500Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約3750Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約4000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約4250Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約4500Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約4600Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約4750Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約5000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約5500Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約6000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約6500Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約7000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約7500Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約8000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約10,000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約12,000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約20,000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約35,000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約40,000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約50,000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約60,000Daである。いくつかの例では、Cの分子量は約100,000Daである。
いくつかの実施形態において、ポリアルキレンオキシド(例えば、PEG)は、別々のエチレンオキシド単位(例えば、4~約48のエチレンオキシド単位)を含む。いくつかの例では、別々エチレンオキシド単位を含むポリアルキレンオキシドは直鎖である。他の症例では、別々エチレンオキシド単位を含むポリアルキレンオキシドは分枝鎖である。
いくつかの例では、ポリマー部分Cは別々のエチレンオキシド単位を含むポリアルキレンオキシド(例えば、PEG)である。場合によっては、ポリマー部分Cは約4~約48エチレンオキシド単位を含む。場合によっては、ポリマー部分Cは、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、約23、約24、約25、約26、約27、約28、約29、約30、約31、約32、約33、約34、約35、約36、約37、約38、約39、約40、約41、約42、約43、約44、約45、約46、約47、または約48エチレンオキシド単位を含む。
いくつかの例では、ポリマー部分Cは例えば、約4~約48エチレンオキシド単位を含む別のPEGを含む。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、約23、約24、約25、約26、約27、約28、約29、約30、約31、約32、約33、約34、約35、約36、約37、約38、約39、約40、約41、約42、約43、約44、約45、約46、約47、または約48エチレンオキシド単位を含む、別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約4エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約5エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約6エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約7エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約8エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約9エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約10エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約11エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約12エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約13エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約14エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約15エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約16エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約17エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約18エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約19エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約20エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約21エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約22エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約23エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約24エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約25エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約26エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約27エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約28エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約29エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約30エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約31エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約32エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約33エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約34エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約35エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約36エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約37エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約38エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約39エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約40エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約41エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約42エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約43エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約44エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約45エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約46エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約47エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。場合によっては、ポリマー部分Cは、例えば、約48エチレンオキシド単位を含む別々のPEGである。
場合によっては、ポリマー部分Cは、dPEGR(Quanta Biodesign Ltd)である。
いくつかの実施形態において、ポリマー部分Cはカチオン性ムチン酸ベースのポリマー(cMAP)を含む。いくつかの例では、cMAPは、少なくとも1つの反復サブユニットの1つ以上のサブユニットを含み、サブユニット構造は式(∨)として表される:
ここで、mは、各出現時、独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、好ましくは、4-6、または5であり;および、nは、各出現時、独立して、1、2、3、4、または5である。いくつかの実施形態において、mとnは、例えば、約10である。
いくつかの例では、cMAPはさらにPEG部分に結合し、cMAP-PEGコポリマー、mPEG-cMAP-PEGmトリブロックポリマー、あるいはcMAP-PEG-cMAPトリブロックポリマーを生成する。いくつかの例では、PEG部分は約500Da~約50,000Daの範囲である。いくつかの例では、PEG部分は、約500Da~約1000Da、1000Daよりも大きい~約5000Da、5000Daよりも大きい~約10,000Da、10,000よりも大きい~約25,000Da、25,000Daよりも大きい~約50,000Da、あるいはこれらの範囲の2つ以上の任意の組み合わせである。
いくつかの例では、ポリマー部分Cは、cMAP-PEGコポリマー、mPEG-cMAP-PEGmトリブロックポリマー、あるいはcMAP-PEG-cMAPトリブロックポリマーである。場合によっては、ポリマー部分CはcMAP-PEGコポリマーである。他の場合には、ポリマー部分CはmPEG-cMAP-PEGmトリブロックポリマーである。さらなる場合には、ポリマー部分CはcMAP-PEG-cMAPトリブロックポリマーである。
いくつかの実施形態において、ポリマー部分Cは、上で例証されるように、ポリ核酸分子、結合部分、および、随意にエンドソーム溶解性部分に結合する。
エンドソーム溶解性部分
いくつかの実施形態において、式(I):A-X1-B-X2-Cの分子はさらに、追加の結合部分を含む。いくつかの例では、追加の結合部分はエンドソーム溶解性部分である。場合によっては、エンドソーム溶解性部分は、細胞区画放出成分、例えば、エンドソーム、リソソーム、小胞体(ER)、ゴルジ体、微小管、ペルオキシソーム、あるいは細胞を有する他の小胞体などの、当該技術分野で知られている細胞の区分のいずれかから放出することができる化合物である。場合によっては、エンドソーム溶解性部分は、エンドソーム溶解性ポリペプチド、エンドソーム溶解性ポリマー、エンドソーム溶解性脂質、あるいはエンドソーム溶解性小分子を含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はエンドソーム溶解性ポリペプチドを含む。他の場合では、エンドソーム溶解性部分はエンドソーム溶解性ポリマーを含む。
エンドソーム溶解性ポリペプチド
いくつかの実施形態において、式(I):A-X1-B-X2-Cの分子は、エンドソーム溶解性ポリペプチドとさらに結合する。場合によっては、エンドソーム溶解性ポリペプチドはpH依存性膜活性ペプチドである。場合によっては、エンドソーム溶解性ポリペプチドは両親媒性ポリペプチドである。追加の場合には、エンドソーム溶解性ポリペプチドはペプチド模倣薬である。いくつかの例では、エンドソーム溶解性ポリペプチドは、INF、メリチン、ムチン(meucin)、あるいはそのそれぞれの誘導体を含む。いくつかの例では、エンドソーム溶解性ポリペプチドは、INFまたはその誘導体を含む。他の場合には、エンドソーム溶解性ポリペプチドは、メリチンまたはその誘導体を含む。さらなる場合には、エンドソーム溶解性ポリペプチドは、ムチンまたはその誘導体を含む。
いくつかの例では、INF7は24残留物ポリペプチドであり、これらの配列は、CGIFGEIEELIEEGLENLIDWGNA(SEQ ID NO:1)、あるいはGLFEAIEGFIENGWEGMIDGWYGC(SEQ ID NO:2)を含む。いくつかの例では、INF7またはその誘導体は、以下の配列を含む:GLFEAIEGFIENGWEGMIWDYGSGSCG (SEQ ID NO:3)、GLFEAIEGFIENGWEGMIDG WYG-(PEG)6-NH2 (SEQ ID NO:4)、または GLFEAIEGFIENGWEGMIWDYG-SGSC-K(GalNAc)2 (SEQ ID NO:5)。
場合によっては、メリチンは26残基ポリペプチドであり、この配列は、CLIGAILKVLATGLPTLISWIKNKRKQ(SEQ ID NO:6)、あるいはGIGAVLKVLTTGLPALISWIKRKRQQ(SEQ ID NO:7)を含む。いくつかの例では、メリチンは、米国特許第8,501,930号に記載されるポリペプチド配列を含む。
いくつかの例では、ムチンは、サソリ(Mesobuthus eupeus)の毒液腺に由来する抗菌ペプチド(AMP)である。いくつかの例では、ムチンはムチン-13(これらの配列は、IFGAIAGLLKNIF-NH2(SEQ ID NO:8)を含む)およびムチン-18(これらの配列は、FFGHLFKLATKIIPSLFQ(SEQ ID NO:9)を含む)から構成される。
いくつかの例では、エンドソーム溶解性ポリペプチドは、その配列がINF7あるいはその誘導体に対して少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、あるいは99%の配列同一性であるポリペプチド、メリチンあるいはその誘導体、または、ムチンあるいはその誘導体を含む。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、INF7またはその誘導体、メリチンまたはその誘導体、あるいはムチンまたはその誘導体を含む。
いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分はINF7またはその誘導体である。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、SEQ ID NO:1-5に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、SEQ ID NO:1に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、SEQ ID NO:2-5に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:1を含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:2-5を含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:1からなる。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:2-5からなる。
いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分はメリチンまたはその誘導体である。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、SEQ ID NO:6または7に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、SEQ ID NO:6に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、SEQ ID NO:7に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:6を含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:7を含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:6からなる。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:7からなる。
いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分はムチンまたはその誘導体である。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、SEQ ID NO:8または9に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、SEQ ID NO:8に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、SEQ ID NO:9に対して少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有するポリペプチドを含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:8を含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:9を含む。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:8からなる。場合によっては、エンドソーム溶解性部分はSEQ ID NO:9からなる。
いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は表1で例証されるような配列を含む。
場合によっては、エンドソーム溶解性部分は、Bcl-2および/またはBcl-xLなどの抑制因子標的の拮抗を介してアポトーシスを誘発するBak BH3ポリペプチドを含む。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、Albarran, et al.,“Efficient intracellular delivery of a pro-apoptotic peptide with a pH-responsive carrier,” Reactive & Functional Polymers 71: 261-265 (2011)に記載されるBak BH3ポリペプチドを含む。
いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、PCT国際公開第WO2013/166155号またはWO2015/069587号に記載されるようなポリペプチド(例えば、細胞透過性ポリペプチド)を含む。
エンドソーム溶解性脂質
いくつかの実施形態において、エンドソーム溶解性部分は脂質(例えば、融合性脂質)である。いくつかの実施形態において、式(I):A-X1-B-X2-Cの分子は、エンドソーム溶解性脂質(例えば、融合性脂質)とさらに結合する。例示的な融合性脂質は、1,2-ジレオイル(dileoyl)-sn-3-ホスホエタノールアミン(DOPE)、ホスファチジルエタノールアミン(POPE)、パルミトイルオレオイルホスファチジルコリン(POPC)、(6Z、9Z、28Z、31Z)-ヘプタトリアコンタ-6、9、28、31-テトラエン-19-オール(Di-Lin)、およびN-メチル(2,2-ジ(9Z、12Z)-オクタデカ-9,12-ジエニル)-1,3-ジオキソラン-4-イル)メタンアミン(DLin-k-DMA)ならびにN-メチル-2-(2,2-ジ(9Z、12Z)-オクタデカ-9,12-ジエニル)-1,3-ジオキソラン-4-イル)エタンアミン(XTC)を含む。
いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、PCT国際公開第WO09/126,933に記載される脂質(例えば、融合性脂質)である。
エンドソーム溶解性小分子
いくつかの実施形態では、エンドソーム溶解性部分は小分子である。いくつかの実施形態において、式(I):A-X1-B-X2-Cの分子は、エンドソーム溶解性小分子とさらに結合する。エンドソーム溶解性部分として適切な例示的な小分子としては、限定されないが、キニーネ、クロロキン、水酸化クロロキン、アモジアキン(carnoquines)、アモピロキン、プリマキン、メフロキン、nivaquines、ハロファントリン、キノンイミン、あるいはそれらの組み合わせを含む。いくつかの例では、キノリンエンドソーム溶解性部分としては、限定されないが、7-クロロ-4-(4-ジエチルアミノ-1-メチルブチル-アミノ)キノリン(クロロキン);7-クロロ-4-(4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-メチルブチル-アミノ)キノリン(ヒドロキシクロロキン);7-フルオロ-4-(4-ジエチルアミノ-1-メチルブチル-アミノ)キノリン;4-(4-ジエチルアミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;7-ヒドロキシ-4-(4-ジエチル-アミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;7-クロロ-4-(4-ジエチルアミノ-1-ブチルアミノ)キノリン(デスメチルクロロキン);7-フルオロ-4-(4-ジエチルアミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;4-(4-ジエチル-アミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;7-ヒドロキシ-4-(4-ジエチルアミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;7-クロロ-4-(1-カルボキシ-4-ジエチルアミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;7-フルオロ-4-(1-カルボキシ-4-ジエチル-アミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;4-(1-カルボキシ-4-ジエチルアミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;7-ヒドロキシ-4-(1-カルボキシ-4-ジエチルアミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;7-クロロ-4-(1-カルボキシ-4-ジエチルアミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;7-フルオロ-4-(1-カルボキシ-4-ジエチル-アミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;4-(1-カルボキシ-4-ジエチルアミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;7-ヒドロキシ-4-(1-カルボキシ-4-ジエチルアミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;7-フルオロ-4-(4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;4-(4-エチル-(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ-1-メチルブチルアミノ-)キノリン;7-ヒドロキシ-4-(4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;ヒドロキシクロロキンホスフェート;7-クロロ-4-(4-エチル-(2-ヒドロキシエチル-1)-アミノ-1-ブチルアミノ)キノリン(デスメチルヒドロキシクロロキン);7-フルオロ-4-(4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;4-(4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;7-ヒドロキシ-4-(4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-ブチルアミノ(キノリン;7-クロロ-4-(1-カルボキシ-4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;7-フルオロ-4-(1-カルボキシ-4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;4-(1-カルボキシ-4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;7-ヒドロキシ-4-(1-カルボキシ-4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-ブチルアミノ)キノリン;7-クロロ-4-(1-カルボキシ-4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;7-フルオロ-4-(1-カルボキシ-4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;4-(1-カルボキシ-4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;7-ヒドロキシ-4-(1-カルボキシ-4-エチル-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-メチルブチルアミノ)キノリン;8-[(4-アミノペンチル)アミノ-6-メトキシジヒドロクロリドキノリン;1-アセチル-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;8-[(4-アミノペンチル)アミノ]-6-メトキシキノリンジヒドロクロリド;1-ブチリル-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;3-クロロ-4-(4-ヒドロキシ-α,α’-ビス(2-メチル-1-ピロリジニル)-2,5-キシリジノキノリン)(4-[(4-ジエチル-アミノ)-1-メチルブチル-アミノ]-6-メトキシキノリン;3-フルオロ-4-(4-ヒドロキシ-α,α’-ビス(2-メチル-1-ピロリジニル)-2,5-キシリジノキノリン(4-[(4-ジエチルアミノ)-1-メチルブチル-アミノ]-6-メトキシキノリン;4-(4-ヒドロキシ-α、α’-ビス(2-メチル-1-ピロリジニル)-2,5-キシリジノキノリン;4-[(4-ジエチルアミノ)-1-メチルブチル-アミノ]-6-メトキシキノリン;3,4-ジヒドロ-1-(2H)-キノリンカルボキシアルデヒド;1、1’-ペンタメチレンキノリニウムヨージド;8-硫酸キノリノールおよびアミノ、アルデヒド、カルボン酸、ヒドロキシル、ハロゲン、ケト、スルフヒドリル、ならびにビニル誘導体またはそのアナログ。いくつかの例では、エンドソーム溶解性部分は、Naisbitt et al (1997,J Pharmacol Exp Therapy 280:884-893)および米国特許第5,736,557号に記載される小分子である。
リンカー
いくつかの実施形態において、本明細書に記載されるリンカーは、切断可能なリンカーまたは切断不可能なリンカーである。いくつかの例では、リンカーは切断可能なリンカーである。他の例では、リンカーは切断不可能なリンカーである。
場合によっては、リンカーは非ポリマーリンカーである。非ポリマーリンカーは、重合プロセスによって生成された単量体の反復単位を含まないリンカーを指す。例示的な非ポリマーリンカーとしては、限定されないが、C1-C6アルキル基(例えば、C5、C4、C3、C2、あるいはC1アルキル基)、ホモ二機能性架橋リンカー、ヘテロ二機能性架橋リンカー、ペプチドリンカー、トレースレスリンカー、自壊性リンカー、マレイミドベースのリンカー、あるいはこれらの組み合わせが挙げられる。場合によっては、非ポリマーリンカーは、C1-C6アルキル基(例えば、C5、C4、C3、C2、あるいはC1アルキル基)、ホモ二機能性架橋リンカー、ヘテロ二機能性架橋リンカー、ペプチドリンカー、トレースレスリンカー、自壊性リンカー、マレイミドベースのリンカー、あるいはこれらの組み合わせを含む。さらなる場合には、非ポリマーリンカーは、2つを超える同じタイプのリンカー、例えば、2つを超えるホモ二機能性架橋リンカー、あるいは2つを超えるペプチドリンカーを含まない。さらなる場合には、非ポリマーリンカーは随意に1つ以上の反応性官能基を含む。
いくつかの例では、非ポリマーリンカーは、上に記載されたポリマーを包含しない。いくつかの例では、非ポリマーリンカーは、ポリマー部分Cによって包含されるポリマーを包含しない。場合によっては、非ポリマーリンカーはポリアルキレンオキシド(例えばPEG)を包含しない。場合によっては、非ポリマーリンカーはPEGを包含しない。
いくつかの例では、リンカーはホモ二機能性リンカーを含む。例示的なホモ二機能性リンカーは、限定されないが、Lomantの試薬ジチオビス(スクシンイミジルプロピオネート)DSP、3’3’-ジチオビス(スルホスクシンイミジルプロプリオネート(DTSSP)、ジスクシンイミジルスベレート(DSS)、ビス(スルホスクシンイミジル)スベレート(BS)、ジスクシンイミジルタルトレート(DST)、ジスルホスクシンイミジルタルトレート(スルホDST)、エチレングリコビス(スクシンイミジルスクシネート)(EGS)、ジスクシンイミジルグルタレート(DSG)、N、N’-ジスクシンイミジルカルボナート(DSC)、ジメチルアジピミデート(DMA)、ジメチルピメリミデートピメリミデート(DMP)、ジメチルスベリミデート(DMS)、ジメチル-3,3’-ジチオビスプロピオンイミデート(DTBP)、1,4-ジ-3’-(2’-ピリジルジチオ)プロピオンアミド)ブタン(DPDPB)、ビスマレイミドヘキサン(BMH)、例えば、1,5-ジフルオロ-2,4-ジニトロベンゼン、1,3-ジフルオロ-4,6-ジニトロベンゼンなどのハロゲン化アリール含有化合物(DFDNB)、4、4’-ジフルオロ-3、3’-ジニトロフェニルスルホン(DFDNPS)、ビス-[β-(4-アジドサリチルアミド)エチル]ジスルフィド(BASED)、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、1,4-ブタンジオール・ジグリシジルエーテル、アジピン酸ジヒドラジド、カルボヒドラジド、o-トルイジン、3、3’-ジメチルベンジジン、ベンジジン、α,α’-p-ジアミノジフェニル、ジヨード-p-キシレン・スルホン酸、N,N’-エチレン-ビス(ヨードアセトアミド)、あるいは、N,N’-ヘキサメチレン-ビス(ヨードアセトアミド)を含む。
いくつかの実施形態では、リンカーはヘテロ二機能性リンカーを含む。例示的なヘテロ二機能性リンカーとしては、限定されないが、アミン反応的およびスルフヒドリル架橋リンカー、例えば、N-スクシンイミジル 3-(2-ピリジルジチオ)プロピオネート(sPDP)、長鎖N-スクシンイミジル 3-(2-ピリジルジチオ)プロピオネート(LC-sPDP)、水溶性の長鎖N-スクシンイミジル 3-(2-ピリジルジチオ)プロピオネート(スルホ-LC-sPDP)、スクシンイミジルオキシカルボニル-α-メチル-α-(2-ピリジルジチオ)トルエン(sMPT)、スルホスクシンイミジル-6-[α-メチル-α-(2-ピリジルジチオ)トルアミド]ヘキサノアート(スルホ-LC-sMPT)、スクシンイミジル-4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(sMCC)、スルホスクシンイミジル-4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(スルホ-sMCC)、m-マレイミドベンゾイル-N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBs)、m-マレイミドベンゾイル-N-ヒドロキシスルホスクシンイミドエステル(スルホ-MB)、N-スクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノベンゾエート(sIAB)、スルホスクシンイミジル(4-iodoacteyl)アミノベンゾエート(スルホ-sIAB)、スクシンイミジル-4-(p-マレイミドフェニル)ブチレート(sMPB)、スルホスクシンイミジル-4-(p-マレイミドフェニル)ブチレート(スルホ-sMPB)、N-(γ-マレイミドブチリルオキシ)スクシンイミド・エステル(GMB)、N-(γ-マレイミドブチリルオキシ)スルホスクシンイミドエステル(スルホ-GMB)、スクシンイミジル 6-((ヨードアセチル)アミノ)ヘキサノアート(sIAX)、スクシンイミジル 6-[6-(((ヨードアセチル)アミノ)ヘキサノイル)アミノ]ヘキサノアート(sIAXX)、スクシンイミジル 4-(((ヨードアセチル)アミノ)メチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(sIAC)、スクシンイミジル 6-((((4-ヨードアセチル)アミノ)メチル)シクロヘキサン-1-カルボニル)アミノ)ヘキサノアート(sIACX)、p-ニトロフェニルヨードアセテート(NPIA)、4-(4-N-マレイミドフェニル)酪酸ヒドラジド(MPBH)、4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシル-ヒドラジド-8(M2C2H)、3-(2-ピリジルジチオ)プロピオニルヒドラジド(PDPH)などのカルボニル反応的およびスルフヒドリル反応的な架橋リンカー、アミン反応的および光反応性の架橋リンカー、例えば、N-ヒドロキシスクシンイミジル-4-アジドサリチル酸(NH-AsA)、N-ヒドロキシスルホスクシンイミジル-4-アジドサリチル酸(スルホ-NH-AsA)、スルホスクシンイミジル-(4-アジドサリチルアミド)ヘキサノアート(スルホ-NH-LC-AsA)、スルホスクシンイミジル-2-(ρ-アジドサリチルアミド)エチル-1,3’-ジチオプロピオネート(sAsD)、N-ヒドロキシスクシンイミジル-4-アジドベンゾエート(HsAB)、N-ヒドロキシスルホスクシンイミジル-4-アジドベンゾエート(スルホ-HsAB)、N-スクシンイミジル-6-(4’-アジド-2’-ニトロフェニルアミノ)ヘキサノアート(sANPAH)、スルホスクシンイミジル-6-(4’-アジド-2’-ニトロフェニルアミノ)ヘキサノアート(スルホ-sANPAH)、N-5-アジド-2-ニトロベンゾイルオキシスクシンイミド(ANB-NOs)、スルホスクシンイミジル-2-(m-アジド-o-ニトロベンズアミド)-エチル-1,3’-ジチオプロピオネート(sAND)、N-スクシンイミジル-4(4-アジドフェニル)1,3’-ジチオプロピオネート(sADP)、N-スルホスクシンイミジル(4-アジドフェニル)-1,3’-ジチオプロピオネート(スルホ-sADP)、スルホスクシンイミジル 4-(ρ-アジドフェニル)ブチレート(スルホ-sAPB)、スルホスクシンイミジル 2-(7-アジド-4-メチルクマリン-3-アセトアミド)エチル-1,3’-ジチオプロピオネート(sAED)、スルホスクシンイミジル 7-アジド-4-メチルクマリン-3-アセテート(スルホ-sAMCA)、ρ-ニトロフェニルジアゾピルバート(ρNPDP)、ρ-ニトロフェニル-2-ジアゾ-3,3,3-トリフルオロプロピオネート(PNP-DTP)、スルフヒドリル反応性および光反応性の架橋リンカー、例えば、1-(ρ-アジドサリチルアミド)-4-(ヨードアセトアミド)ブタン(AsIB)、N-[4-(ρ-アジドサリチルアミド)ブチル]-3’-(2’-ピリジルジチオ)プロピオンアミド(APDP)、ベンゾフェノン-4-ヨードアセトアミド、ベンゾフェノン-4-マレイミドカルボニル反応性および光反応性の架橋リンカー、例えば、ρ-アジドベンゾイルヒドラジド(ABH)、カルボン酸塩反応的および光反応性の架橋リンカー、例えば、4-(ρ-アジドサリチルアミド)ブチルアミン(AsBA)、および、アルギニン反応的および光反応性の架橋リンカー、例えば、ρ-アジドフェニルグリオキサール(APG)が挙げられる。
いくつかの例では、リンカーは反応性官能基を含む。場合によっては、反応性官能基は、結合部分に存在する求電子基に反応性の求核基を含む。例示的な求電子基は、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、エステル、アミド、エノン、ハロゲン化アシル、または酸無水物などのカルボニル基を含む。いくつかの実施形態において、反応性官能基はアルデヒドである。例示的な求核基は、ヒドラジド、オキシム、アミノ、ヒドラジン、チオセミカルバゾン、ヒドラジンカルボキシレート、およびアリールヒドラジドを含む。
いくつかの実施形態では、リンカーはマレイミド基を含む。いくつかの例では、マレイミド基はマレイミドスペーサーとも呼ばれる。いくつかの例では、マレイミド基はカプロン酸をさらに包含し、マレイミドカプロイル(mc)を形成する。場合によっては、リンカーはマレイミドカプロイル(mc)を含む。場合によっては、リンカーはマレイミドカプロイル(mc)である。他の例では、マレイミド基は、上に記載されたスクシンイミジル-4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(sMCC)、あるいは、スルホスクシンイミジル-4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(スルホ-sMCC)などのマレイミドメチル基を含む。
いくつかの実施形態において、マレイミド基は自己安定化マレイミドである。いくつかの例では、自己安定化マレイミドは、チオスクシンイミド環加水分解の分子内の触媒作用をもたらすために、マレイミドに隣接する塩基性アミノ基を取り込むべくジアミノプロピオン酸(DPR)を利用し、それによって、マレイミドがレトロマイケル反応による脱離反応を経験することのないようにする。いくつかの例では、自己安定化マレイミドは、Lyon, et al., “Self-hydrolyzing maleimides improve the stability and pharmacological properties of antibody-drug conjugates,” Nat. Biotechnol. 32(10):1059-1062 (2014) に記載されるマレイミド基である。いくつかの例では、リンカーは自己安定化マレイミドを含む。いくつかの例では、リンカーは自己安定化マレイミドである。
いくつかの実施形態では、リンカーはペプチド部分を含む。いくつかの例では、ペプチド部分は、少なくとも1、2、3、4、5、または6より多くのアミノ酸残基を含む。いくつかの例では、ペプチド部分は、多くとも1、2、3、4、5、6、7、または8のアミノ酸残基を含む。いくつかの例では、ペプチド部分は、約2、約3、約4、約5、あるいは約6のアミノ酸残基を含む。いくつかの例では、ペプチド部分は、切断可能なペプチド部分(例えば、酵素的または化学的に)である。いくつかの例では、ペプチド部分は切断不可能なペプチド部分である。いくつかの例では、ペプチド部分は、Val-Cit(バリン-シトルリン)、Gly-Gly-Phe-Gly(SEQ ID NO:14223)、Phe-Lys、Val-Lys、Gly-Phe-Lys、Phe-Phe-Lys、Ala-Lys、Val-Arg、Phe-Cit、Phe-Arg、Leu-Cit、Ile-Cit、Trp-Cit、Phe-Ala、Ala-Leu-Ala-Leu(SEQ ID NO:14224)、またはGly-Phe-Leu-Gly(SEQ ID NO:14225)を含む。いくつかの例では、リンカーは、Val-Cit(バリン-シトルリン)、Gly-Gly-Phe-Gly(SEQ ID NO:14223)、Phe-Lys、Val-Lys、Gly-Phe-Lys、Phe-Phe-Lys、Ala-Lys、Val-Arg、Phe-Cit、Phe-Arg、Leu-Cit、Ile-Cit、Trp-Cit、Phe-Ala、Ala-Leu-Ala-Leu(SEQ ID NO:14224)、またはGly-Phe-Leu-Gly(SEQ ID NO:14225)などのペプチド部分を含む。場合によっては、リンカーはVal-Citを含む。場合によっては、リンカーはVal-Citである。
いくつかの実施形態において、リンカーは安息香酸基あるいはその誘導体を含む。いくつかの例では、安息香酸基あるいはその誘導体はパラアミノ安息香酸(PABA)を含む。いくつかの例では、安息香酸基あるいはその誘導体はγ-アミノ酪酸(GABA)を含む。
いくつかの実施形態において、リンカーは、任意の組み合わせにおける、マレイミド基、ペプチド部分、および/または、安息香酸基の1つ以上を含む。いくつかの実施形態において、リンカーは、マレイミド基、ペプチド部分、および/または、安息香酸基の組み合わせを含む。いくつかの例では、マレイミド基はマレイミドカプロイル(mc)である。いくつかの例では、ペプチド基はval-citである。いくつかの例では、安息香酸基はPABAである。いくつかの例では、リンカーはmc-val-cit基を含む。場合によっては、リンカーはval-cit-PABA基を含む。さらなる場合には、リンカーはmc-val-cit-PABA基を含む。
いくつかの実施形態において、リンカーは自壊性リンカーあるいは自己排除リンカーである。場合によっては、リンカーは自壊性リンカーである。他の場合には、リンカーは自己排除リンカー(例えば、環化自己排除リンカー)である。いくつかの例では、リンカーは、米国特許第9,089,614あるいはPCT公開WO2015038426に記載されるリンカーを含む。
いくつかの実施形態において、リンカーは樹状型リンカーである。いくつかの例では、樹状型リンカーは分岐した多機能リンカー部分を含む。いくつかの例では、樹状型リンカーは、ポリヌクレオチドB対結合部分Aのモル比を増加させるために使用される。いくつかの例では、樹状型リンカーはPAMAMデンドリマーを含む。
いくつかの実施形態において、リンカーは、トレースレスリンカーあるいは切断後にリンカー部分(例えば、原子あるいはリンカー基)を結合部分A、ポリヌクレオチドB、ポリマーC、またはエンドソーム溶解性部分Dに残さないリンカーである。例示的なトレースレスリンカーは、限定されないが、ゲルマニウムリンカー、ケイ素リンカー、硫黄リンカー、セレンリンカー、窒素リンカー、リンリンカー、ホウ素リンカー、クロムリンカー、あるいはフェニルヒドラジドリンカーを含む。場合によっては、リンカーは、Hejesen, et al.,“A traceless aryl-triazene linker for DNA-directed chemistry,” Org Biomol Chem 11(15):2493-2497 (2013)に記載されるトレースレスアリール-トリアゼンリンカーである。いくつかの例では、リンカーは、Blaney,et al.,“Traceless solid-phase organic synthesis,”Chem.Rev.102:2607-2024(2002)に記載されるトレースレスリンカーである。いくつかの例では、リンカーは、米国特許第6,821,783号に記載されるトレースレスリンカーである。
いくつかの実施形態では、リンカーは、米国特許第6,884,869号;第7,498,298号;第8,288,352号;第8,609,105号;あるいは、第8,697,688号;米国特許公開第2014/0127239号;第2013/028919号;第2014/286970号;第2013/0309256号;第2015/037360号;あるいは、第2014/0294851号;または、PCT公開第WO2015057699号;第WO2014080251号;第WO2014197854号;第WO2014145090号;あるいは、第WO2014177042号に記載されるリンカーである。
いくつかの実施形態において、X1とX2はそれぞれ独立して、単結合あるいは非ポリマーリンカーである。いくつかの例では、X1とX2はそれぞれ独立して単結合である。場合によっては、X1とX2はそれぞれ独立して非ポリマーリンカーである。
いくつかの例では、X1は単結合または、非ポリマーリンカーを含む。いくつかの例では、X1は単結合である。いくつかの例では、X1は非ポリマーリンカーである。いくつかの例では、リンカーはC1-C6アルキル基である。場合によっては、X1は、例えば、C5、C4、C3、C2、あるいはC1アルキル基などのC1-C6アルキル基である。場合によっては、C1-C6アルキル基は非置換のC1-C6アルキル基である。リンカーの文脈において、とりわけ、X1の文脈において使用される場合、アルキルは、最大で6つの炭素原子を含む飽和した直鎖または分岐鎖の炭化水素ラジカルを意味する。いくつかの例では、X1は上に記載されたホモ二機能性リンカーあるいはヘテロ二機能性リンカーを含む。場合によっては、X1はヘテロ二機能性リンカーを含む。場合によっては、X1はsMCCを含む。他の例では、X1は、C1-C6アルキル基に随意に結合したヘテロ二機能性リンカーを含む。他の例では、X1は、C1-C6アルキル基に随意に結合したsMCCを含む。いくつかの追加例では、X1は、上に記載されたホモ二機能性リンカーあるいはヘテロ二機能性リンカーを含まない。
いくつかの例では、X2は単結合またはリンカーである。いくつかの例では、X2は単結合である。その他の場合において、X2はリンカーである。さらなる場合には、X2は非ポリマーリンカーである。いくつかの実施形態では、X2はC1-C6アルキル基である。いくつかの例では、X2は上に記載されたホモ二機能性リンカーあるいはヘテロ二機能性リンカーである。いくつかの例では、X2は上に記載されたホモ二機能性リンカーである。いくつかの例では、X2は上に記載されたヘテロ二機能性リンカーである。いくつかの例では、X2は、上に記載されたマレイミドカプロイル(mc)などのマレイミド基、あるいは自己安定化マレイミド基を含む。いくつかの例では、X2はVal-Citなどのペプチド部分を含む。いくつかの例では、X2はPABAなどの安息香酸基を含む。さらなる例では、X2は、マレイミド基、ペプチド部分、および/または、安息香酸基の組み合わせを含む。追加の例では、X2はmc基を含む。追加の例では、X2はmc-val-cit基を含む。追加の例では、X2はval-cit-PABA基を含む。追加の例では、X2はmc-val-cit-PABA基を含む。
使用の方法
筋萎縮症は、筋肉量の喪失および/または筋肉の進行性の低下と変性を指す。場合によっては、筋肉量の喪失あるいは筋肉の進行性の低下と変性は、高いタンパク質分解率、低いタンパク質合成率、あるいは両方の組み合わせによって生じる。場合によっては、高い筋タンパク質分解率は、筋タンパク質異化作用(つまり、糖新生のために基質としてアミノ酸を使用するための筋タンパク質の分解)による。
1つの実施形態では、筋萎縮症は、筋力の著しい喪失を指す。筋力の著しい喪失によって、対照被験体の同じ筋組織と比較して、被験体の病気の、損傷した、あるいは未使用の筋組織の強度の低下を意味する。ある実施形態において、筋力の著しい喪失は、対照被験体の同じ筋組織と比較して、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、あるいは、それ以上の強度の低下である。別の実施形態では、筋力の著しい喪失によって、使用不能期間の前の同じ被験体の同じ筋組織の筋力と比較して、未使用の筋組織の強度の低下を意味する。ある実施形態において、筋力の著しい喪失は、使用不能期間前の同じ被験体の同じ筋組織の筋強度と比較して、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、あるいは、それ以上の低下である。
別の実施形態では、筋萎縮症は、筋肉量の著しい喪失を指す。筋肉量の著しい喪失によって、対照被験体の同じ筋組織と比較して、被験体の病気の、損傷した、あるいは未使用の筋組織の筋肉体積の減少を意味する。ある実施形態において、筋肉体積の著しい喪失は、対照被験体の同じ筋組織と比較して、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、あるいは、それ以上である。別の実施形態では、筋肉量の著しい喪失によって、使用不能期間前の同じ被験体の同じ筋組織の筋肉体積と比較して、未使用の筋組織の筋肉体積の低下を意味する。ある実施形態において、筋肉組織の著しい喪失は、使用不能期間前の同じ被験体の同じ筋組織の筋肉体積と比較して、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、あるいは、それ以上である。筋肉体積は、磁気共鳴撮像(例えば、筋肉体積/断面積(CSA)MRI方法による)によるなど筋肉の断面積を評価することにより随意に測定される。
筋緊張性ジストロフィーは2つの主要な型:筋緊張性ジストロフィー1型(DM1)および筋緊張性ジストロフィー2型(DM2)を含む多全身系神経筋である。DM1は、遺伝子DMプロテインキナーゼ(DMPK)中での優勢遺伝性の「CTG」反復拡張によって引き起こされ、これは、mRNAへ転写されるとき、タンパク質のMuscleblind-like(MBNL)ファミリーに高い親和性で結合するヘアピンを形成する。MBNLタンパク質は、転写後のスプライシングに関与し、ポリアデニル化(polyadenylatin)部位の制御とMBNLタンパク質機能の喪失は、核病巣の下流蓄積に結びつき、ミススプライシング事象を増加させ、その後、筋緊張症と他の臨床症状を引き起こす。
いくつかの実施形態において、被験体の筋萎縮症あるいは筋緊張性ジストロフィーを処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子、あるいは、本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。いくつかの例では、筋萎縮症は悪液質(例えば、癌性悪液質)、除神経、ミオパシー、運動ニューロン疾患、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患、肝疾患、うっ血性心不全、慢性腎不全、慢性感染症、敗血症、空腹時、サルコペニア、グルココルチコイド誘導性萎縮、廃用あるいは宇宙飛行に関連するか、および/またはこれらによって引き起こされる。場合によっては、筋緊張性ジストロフィーはDM1である。
悪液質
悪液質は、基礎疾患によって引き起こされる筋肉の後天性の加速度的低下である。いくつかの例では、悪液質は、栄養では回復させることができない体重の喪失を指し、一般的には、基礎疾患、例えば、癌、COPD、AIDS、心不全などに関連付けられる。悪液質が末期癌の患者で見られるとき、それは「癌性悪液質」と呼ばれる。癌性悪液質は、進行癌の患者の大部分に影響を与え、処置耐性、治療に対する反応、生活の質、および生存期間の減少に関連付けられる。いくつかの例では、癌性悪液質は、体脂肪量の喪失を伴ってまたは伴わずに、骨格筋量の進行中の喪失を特徴とする他因子症候群として定義され、従来の栄養学的なサポートでは完全には回復できず、進行性の機能障害を引き起こしかねない。場合によっては、骨格筋の喪失は、癌性悪液質で最も有意な事象であると思われる。加えて、癌性悪液質の分類は、診断基準が、体重減少が悪液質のプロセスのシグナル事象であることだけでなく、患者の当初の蓄え、低いBMIあるいは低レベルの筋肉質も考慮されなければならないと提唱している。
いくつかの実施形態において、被験体の悪液質に関連する筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子、あるいは、本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。追加の実施形態において、被験体の癌性悪液質に関連する筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子、あるいは、本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
除神経
除神経は、臓器と中枢神経系の間の神経線維の部分的あるいは完全な遮断を伴う末梢性の運動ニューロンに対する損傷であり、神経伝導と運動ニューロン発火の遮断を引き起こし、順に、骨格筋の収縮性(contractability )を妨げる。神経機能のこの喪失は、運動ニューロン単位全体の喪失により局在化または一般化される。骨格筋が収縮できないと、筋萎縮症が引き起こされる。いくつかの例では、除神経は、変性、代謝性、あるいは炎症性の神経障害(例えば、ギランバレー症候群、末梢神経障害、あるいは環境毒物あるいは薬物への暴露)に関連付けられ、あるいはこれらの結果として関連付けられる。さらなる例では、除神経は肉体損傷、例えば、外科手術に関連付けられる。
いくつかの実施形態において、被験体の除神経に関連付けられる、あるいは除神経によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。いくつかの実施形態において、被験体の除神経に関連付けられる、あるいは除神経によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
ミオパシー
ミオパシーは筋肉の疾患を記載する総称である。いくつかの例では、ミオパシーは筋緊張症;先天性ミオパシー、例えば、ネマリンミオパシー、マルチコア/ミニコアミオパシー、および筋細管(中心核)ミオパシー;ミトコンドリアミオパシー;家族性周期性四肢麻痺;炎症性ミオパシー;例えば、グリコーゲンまたは脂質蓄積疾患によって引き起こされた代謝性ミオパシー;皮膚筋炎;多発性筋炎;封入体筋炎;骨化性筋炎;横紋筋融解症;および、ミオグロビン尿症を含む。いくつかの例では、ミオパシーは、デュシェンヌ型、ベッカー型、筋緊張性、顔面肩甲上腕型、エメリ・ドレフュス型、眼咽頭型、肩甲上腕骨型、肢帯型、福山型、先天性筋ジストロフィー、あるいは遺伝的な遠位型ミオパシーなどの筋ジストロフィー症候群によって引き起こされる。いくつかの例では、ミオパシーは筋緊張性ジストロフィー(例えば、筋緊張性ジストロフィー1型あるいはDM1)によって引き起こされる。いくつかの例では、ミオパシーはDM1によって引き起こされる。
いくつかの実施形態において、被験体のミオパシーに関連付けられる、あるいはミオパシーによって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。いくつかの実施形態において、被験体のミオパシーに関連付けられる、あるいはミオパシーによって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
運動ニューロン疾患
運動ニューロン疾患(MND)は、運動ニューロン(身体の随意筋を制御する細胞)に影響を与える神経異常を包含する。例示的な運動ニューロン疾患は、限定されないが、成人の運動ニューロン疾患、乳児脊髄性筋萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、若年性脊髄性筋萎縮症、多焦点伝導ブロックによる自己免疫性のモーター神経障害、脳卒中あるいは脊髄損傷による麻痺、または外傷による骨格の固定化を含む。
いくつかの実施形態において、被験体の運動ニューロン疾患に関連付けられる、あるいは運動ニューロン疾患によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体の運動ニューロン疾患に関連付けられる、あるいは運動ニューロン疾患によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
糖尿病
糖尿病(真性糖尿病、DM)は、1型糖尿病、2型糖尿病、3型糖尿病、4型糖尿病、二重糖尿病、潜在性自己免疫性糖尿病(LAD)、妊娠性糖尿病、新生児真性糖尿病(NDM)、若年発症成人型糖尿病(MODY)、ウルフラム症候群、アルストレーム症候群、糖尿病前症、あるいは尿崩症を含む。非インスリン依存性糖尿病とも呼ばれる2型糖尿病は、すべての糖尿病症例の95%を占める最も一般的な型の糖尿病である。いくつかの例では、2型糖尿病は、膵臓のβ細胞機能障害によるインスリン抵抗性を含む因子の組み合わせによって引き起こされ、これは高血圧グルコース濃度に結びつく。場合によっては、グルカゴンレベルの増加が肝臓を刺激して、異常な量の必要のないグルコースを生成させ、これが高血圧グルコース濃度の原因となる。
インスリン依存性糖尿病とも呼ばれる1型糖尿病は、すべての糖尿病症例の約5%から10%を含む。1型糖尿病は、T細胞が膵臓中のインスリン産生β細胞を攻撃して破壊する自己免疫疾患である。いくつかの実施形態において、1型糖尿病は遺伝子と環境要因によって引き起こされる。
4型糖尿病は、65歳以上の糖尿病患者の約20%に影響を与える最近発見された型の糖尿病である。いくつかの実施形態において、4型糖尿病は、年齢に関連するインスリン耐性を特徴とする。
いくつかの実施形態において、3型糖尿病は、脳におけるインスリン耐性を結果としてもたらすアルツハイマー病の用語として使用される。
いくつかの実施形態において、被験体の糖尿病に関連する筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子、あるいは、本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。追加の実施形態において、被験体の癌糖尿病に関連する筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子、あるいは、本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
慢性閉塞性肺疾患
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、長期的な呼吸障害と空気の流れの悪さを特徴とする閉塞性肺疾患の一種である。慢性気管支炎と気腫は2つの異なる型のCOPDである。いくつかの例では、被験体において、COPD(例えば、慢性気管支炎または気腫)に関連するか、あるいは、これにより誘導される、筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態では、被験体において、COPD(例えば、慢性気管支炎または気腫)に関連するか、あるいは、これにより誘導される、筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
肝疾患
肝疾患(あるいは肝臓病)は、線維症、肝硬変、肝炎、アルコール性肝臓疾患、脂肪肝、遺伝性疾患、あるいは原発性肝癌を含む。いくつかの例では、被験体の肝疾患に関連付けられる、あるいは肝疾患によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体の肝疾患に関連付けられる、あるいは肝疾患によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
うっ血性心不全
うっ血性心不全は、心臓が身体の組織に対して十分な血液と酸素を送ることができない状態である。いくつかの例では、被験体のうっ血性心不全に関連付けられる、あるいはうっ血性心不全によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体のうっ血性心不全に関連付けられる、あるいはうっ血性心不全によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
慢性腎不全
慢性腎不全または慢性腎臓病は、時間の経過とともに腎臓機能が徐々に失われていくことを特徴とする疾病である。いくつかの例では、被験体の慢性腎不全に関連付けられる、あるいは慢性腎不全によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体の慢性腎不全に関連付けられる、あるいは慢性腎不全によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
慢性感染症
いくつかの実施形態において、AIDSなどの慢性感染症はさらに、筋萎縮症を引き起こす。いくつかの例では、被験体において、慢性感染症(例えば、AIDS)に関連するか、あるいは、これにより誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体において、慢性感染症(例えば、AIDS)に関連するか、あるいは、これにより誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
敗血症
敗血症は、組織損傷、臓器機能不全、および/または死亡に結びつく感染症に対する免疫応答である。他の実施形態において、被験体の敗血症に関連付けられる、あるいは敗血症によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体の敗血症に関連付けられる、あるいは敗血症によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
絶食
絶食は、一定の期間、一部のあるいはすべての食物、飲み物、あるいはその両方を自発的に断つこと、あるいは、減らすことである。他の実施形態において、被験体の絶食に関連付けられる、あるいは絶食によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体の絶食に関連付けられる、あるいは絶食によって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
サルコペニア
サルコペニアとは、数ヶ月から数年にわたって徐々に筋肉量や筋力が低下していくことを特徴とする、通常の老化の過程における筋萎縮症の継続的なプロセスである。通常の老化プロセスは、骨格筋神経変性を促す障害および疾患の存在によって影響を受けないし加速されない老化作用を本明細書では意味する。
いくつかの実施形態において、被験体のサルコペニアに関連付けられる、あるいはサルコペニアによって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体のサルコペニアに関連付けられる、あるいはサルコペニアによって誘導される筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
グルココルチコイドに関連する筋萎縮症
いくつかの実施形態において、グルココルチコイドを用いる処置はさらに、筋萎縮症を引き起こす。例示的なグルココルチコイドは、限定されないが、コルチゾール、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、およびプレドニゾロンを含む。
いくつかの実施形態において、被験体のグルココルチコイドに関連する筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体のグルココルチコイドに関連する筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
廃用に関連する筋萎縮症
廃用に関連する筋萎縮症は、四肢が固定される結果として生じる(例えば、四肢または関節の骨折、あるいは殿部または膝の置換外科療法などの整形手術による)。本明細書で使用されるように、「固定」あるいは「固定された」とは、長期間(例えば、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、あるいはそれ以上)、四肢、筋肉、骨、腱、関節、あるいは他の身体部分の運動の部分的あるいは完全な制約を指す。いくつかの例では、固定化の期間は、入浴、外部装置の交換、外部装置の調整など、短期間または短時間の拘束されない動きを含む。四肢の固定化は、限定されないが、装具、スリング、ギプス、包帯、およびスプリント(これらはのいずれも随意に、限定されないが、布、ガーゼ、ガラス線維、プラスチック、石膏、または金属を含む硬質材料または軟質材料で構成される)を含む任意の様々な外部装置と、外科的に移植されたスプリント、プレート、装具などを含む任意の様々な内部装置によって実施される。四肢の固定化の文脈において、動きの制約は、単関節または多関節(例えば、肩関節または股関節などの単関節、橈骨手根関節などの複合関節、および、限定されないが、以下の1つ以上を含む、膝関節などの複関節:手の関節、肩関節、肘関節、手首の関節、補助関節、胸鎖関節、椎骨の関節、顎関節、仙腸関節、股関節、膝関節、および足の関節)、単一の腱または靭帯、あるいは複数の腱または靭帯(例えば、限定されないが、以下の1つ以上を含む:前十字靱帯、後十字靱帯、回旋腱板腱、肘と膝の内側側副靱帯、手の屈筋腱、足首の外側靱帯、顎または顎関節の腱と靭帯)、単一の骨あるいは複数の硬骨(例えば、限定されないが、以下の1つ以上を含む:頭蓋、下顎、鎖骨、肋骨、橈骨、尺骨、上腕骨、骨盤、仙骨、大腿骨、膝蓋骨、指骨、手根骨、中手骨、足根骨、中足骨、腓骨、脛骨、肩甲骨、および椎骨)、単一の筋肉あるいは複数の筋肉(例えば、限定されないが、以下の1つ以上を含む:広背筋、僧帽筋、三角筋、胸筋、二頭筋、三頭筋、外腹斜筋、腹筋、大殿筋、大腿屈筋、四頭筋、腓腹筋、および横隔膜);一本の四肢または複数の四肢、腕と脚の1つ以上)、あるいは、骨格筋系全体またはその一部(例えば、全身ギプスあるいはスパイカギプスの場合)を含む。
いくつかの実施形態において、被験体の廃用に関連する筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子を被験体に投与する工程を含む。他の実施形態において、被験体の廃用に関連する筋萎縮症を処置する方法が本明細書に記載され、当該方法は、治療上有効な量の本明細書に記載されるポリ核酸分子抱合体を被験体に投与する工程を含む。
医薬製剤
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される医薬製剤は、限定されないが、非経口(例えば、静脈内、皮下、筋肉内)、経口、鼻腔内、頬側、直腸、または経皮の投与経路を含む複数の投与経路によって、被験体に投与される。いくつかの例では、本明細書に記載される医薬組成物は、非経口(例えば、静脈内、皮下、筋肉内、動脈内、腹腔内、髄腔内、大脳内、脳室内、あるいは頭蓋内)投与のために製剤化される。他の例において、本明細書に記載される医薬組成物は、経口投与のために製剤化される。また他の例において、本明細書に記載される医薬組成物は、経鼻投与のために製剤化される。
いくつかの実施形態において、医薬組成物は、限定されないが、水性分散液、自己乳化分散液、固溶体、リポソーム分散液、エアロゾル、固形剤形、粉末、即時放出製剤、制御放出製剤、速溶製剤、錠剤、カプセル、丸剤、遅延放出製剤、拡張放出製剤、パルス放出製剤、多粒子製剤(例えば、ナノ粒子製剤)、および、即時放出と制御放出の混合製剤を含む。
いくつかの例では、医薬製剤は多粒子製剤を含む。いくつかの例では、医薬製剤はナノ粒子製剤を含む。いくつかの例では、ナノ粒子は、cMAP、シクロデキストリン、あるいは脂質を含む。場合によっては、ナノ粒子は、固体脂質ナノ粒子、ポリマーナノ粒子、自己乳化ナノ粒子、リポソーム、マイクロエマルジョン、あるいはミセル溶液を含む。さらなる例示的なナノ粒子としては、限定されないが、常磁性ナノ粒子、超常磁性ナノ粒子、金属ナノ粒子、フラーレン様材料、無機ナノチューブ、デンドリマー(共有結合した金属キレートを有するものなど)、ナノファイバー、ナノホーン、ナノオニオン、ナノロッド、ナノロープ、および量子ドットが挙げられる。いくつかの例では、ナノ粒子は、金属ナノ粒子、例えば、スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、イットリウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、カドミウム、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金、金、ガドリニウム、アルミニウム、ガリウム、インジウム、スズ、タリウム、鉛、ビスマス、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、リチウム、ナトリウム、カリウム、ホウ素、シリコン、リン、ゲルマニウム、ヒ素、アンチモン、およびこれらの組み合わせ、その合金またはオキシドのナノ粒子である。
いくつかの例では、ナノ粒子は、コア、あるいは、コアシェルナノ粒子におけるように、コアとシェルを含む。
いくつかの例では、ナノ粒子は、(例えば、本明細書に記載されるポリ核酸分子または結合部分の1つ以上との)機能要素の結合のために分子でさらにコーティングされる。いくつかの例では、コーティングは、硫酸コンドロイチン、硫酸デキストラン、カルボキシメチルデキストラン、アルギン酸、ペクチン、カラギーナン、フコイダン、アガロペクチン、ポルフィラン、カラヤゴム、ジェランガム、キサンタンガム、ヒアルロン酸、グルコサミン、ガラクトサミン、キチン(あるいはキトサン)、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、リゾチーム、チトクロムC、リボヌクレアーゼ、トリプシノゲン、キモトリプシノーゲン、α-キモトリプシン、ポリリシン、ポリアルギニン、ヒストン、プロタミン、オバルブミン、またはデキストリンあるいはシクロデキストリンを含む。いくつかの例では、ナノ粒子はグラフェンコーティングされたナノ粒子を含む。
場合によっては、ナノ粒子は、約500nm、400nm、300nm、200nm、あるいは100nm未満の少なくとも1つの寸法を有する。
いくつかの例では、ナノ粒子製剤は、常磁性ナノ粒子、超常磁性ナノ粒子、金属ナノ粒子、フラーレン様材料、無機ナノチューブ、デンドリマー(共有結合した金属キレートを有するものなど)、ナノファイバー、ナノホーン、ナノオニオン、ナノロッド、ナノロープ、または量子ドットを含む。いくつかの例では、本明細書に記載されるポリ核酸分子あるいは結合部分は、ナノ粒子に直接的あるいは間接的に結合する。いくつかの例では、本明細書に記載される少なくとも1、5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、あるいはそれ以上のポリ核酸分子あるいは結合部分は、ナノ粒子に直接的あるいは間接的に結合する。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、送達ベクター、例えば、細胞へのポリ核酸分子の送達のための組換えベクターを含む。いくつかの例では、組換えベクターはDNAプラスミドである。他の例において、組換えベクターは、ウイルスベクターである。例示的なウイルスベクターは、アデノ随伴ウイルス、レトロウイルス、アデノウイルス、あるいはアルファウイルスに由来したベクターを含む。いくつかの例では、ポリ核酸分子を発現することができる組換えベクターは、標的細胞中での安定した発現をもたらす。さらなる例では、ポリ核酸分子の一時的発現をもたらすウイルスベクターが使用される。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、本明細書で開示される組成物との適合性ならびに所望の投与形態の放出プロフィール特性に基づいて選択された担体または担体材料を含む。例示的な担体物質としては、例えば、結合剤、懸濁剤、崩壊剤、充填剤、界面活性剤、可溶化剤、安定化剤、滑沢剤、加湿剤、希釈剤などが含まれる。薬学的に適合可能な担体材料としては 限定されないが、アカシア、ゼラチン、コロイド状二酸化ケイ素、グリセロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、マルトデキストリン、グリセリン、ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン(PVP)、コレステロール、コレステロールエステル、カゼイン酸ナトリウム、大豆レシチン、タウロコール酸、ホスファチジルコリン、塩化ナトリウム、リン酸三カルシウム、リン酸二カリウム、セルロースおよびセルロース抱合体、糖ステアロイル乳酸ナトリウム(sugars sodium stearoyl lactylate)、カラギーナン、モノグリセリド、ジグリセリド、α化デンプンなどが挙げられる。例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, Nineteenth Ed (Easton, Pa.: Mack Publishing Company, 1995); Hoover, John E., Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvania 1975; Liberman, H.A. and Lachman, L., Eds., Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, New York, N.Y., 1980;およびPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, Seventh Ed. (Lippincott Williams & Wilkins1999)を参照。
いくつかの例では、医薬製剤はさらに、酢酸、ホウ酸、クエン酸、乳酸、リン酸、および、塩酸などの酸;水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、およびトリスヒドロキシメチルアミノメタンなどの塩基、ならびに、クエン酸塩/デキストロース、重炭酸ナトリウム、および塩化アンモニウムなどの緩衝剤を含む、pH調節剤または緩衝剤をさらに含む。このような酸、塩基、および緩衝液は、組成物のpHを許容可能な範囲で維持するのに必要な量で含まれる。
いくつかの例では、医薬製剤は、組成物の浸透圧を許容可能な範囲にするのに必要な量の1つ以上の塩を含む。こうした塩は、ナトリウム、カリウム、またはアンモニウムのカチオン、ならびに塩化物、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、チオ硫酸塩、または重亜硫酸塩のアニオンを含み、適切な塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、および、硫酸アンモニウムを含む。
いくつかの例では、医薬製剤は、より安定した環境を提供することから、化合物を安定させるために使用される希釈剤をさらに含む。限定されないが、リン酸緩衝生理食塩水を含む緩衝液中に溶解した塩(pHの制御あるいは維持ももたらす)が、当該技術分野の希釈剤として利用される。特定の例において、希釈剤は、組成物の大きさを増大させて、圧縮を促進するか、またはカプセル充填のための均質な混合のために十分な大きさ(bulk)を作り出す。そのような化合物は、例えば、ラクトース、デンプン、マンニトール、ソルビトール、デキストロース、Avicel(登録商標)などの微結晶性セルロース;リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム二水和物;リン酸三カルシウム、リン酸カルシウム;無水乳糖、噴霧乾燥したラクトース;α化デンプン、Di-Pac(登録商標)(Amstar)などの圧縮可能な糖;マンニトール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース・アセタート・ステアラート、スクロース系の希釈剤、粉砂糖;一塩基の硫酸カルシウム一水和物、硫酸カルシウム二水和物;乳酸カルシウム三水和物、デキストラート(dextrates);加水分解したシリアル固形物、アミロース;粉末セルロース、炭酸カルシウム;グリシン、カオリン;マンニトール、塩化ナトリウム;イノシトール、ベントナイトなどを含む。
場合によっては、医薬製剤は、物質の分解または崩壊を促進するための崩壊剤(disintegration agents)または崩壊物質(disintegrants)を含む。用語「崩壊する」は、胃腸液と接触した際の剤形の溶解および分散の両方を含む。崩壊剤の例は、デンプン、例えば、天然のデンプン、例えば、トウモロコシデンプンまたはジャガイモデンプン、α化デンプン、例えば、National 1551またはAmijel(登録商標)、またはナトリウムデンプングリコラート、例えば、Promogel(登録商標)またはExplotab(登録商標)、セルロース、例えば、木製品、メチル結晶セルロース、例えばAvicel(登録商標)、Avicel(登録商標)PH101、Avicel(登録商標)PH102、Avicel(登録商標)PH105、Elcema(登録商標)P100、Emcocel(登録商標)、Vivacel(登録商標)、Min Tia(登録商標)、およびSolka-Floc(登録商標))、メチルセルロース、クロスカルメロース、または架橋セルロース、例えば、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(Ac-Di-Sol(登録商標))、架橋カルボキシメチルセルロース、または架橋クロスカルメロースの架橋デンプン、例えば、ナトリウムデンプングリコラート、クロスポビドンなどの架橋ポリマー、架橋ポリビニルピロリドン、アルギン酸塩、例えばアルギン酸またはアルギン酸ナトリウムなどのアルギン酸の塩、Veegum(登録商標)HV(ケイ酸アルミニウムマグネシウム)などの粘土、ゴム、例えば、寒天、グアー、ローカストビーン、カラヤ、ペクチン、またはトラガカント、ナトリウムデンプングリコラート、ベントナイト、天然のスポンジ、界面活性剤、陽イオン交換樹脂などの樹脂、柑橘類のパルプ、ラウリル硫酸ナトリウム、デンプンを組み合わせたラウリル硫酸ナトリウムなどを含む。
いくつかの例では、医薬製剤は、ラクトース、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、微結晶性セルロース、セルロース粉末、デキストロース、デキストラート、デキストラン、デンプン、α化デンプン、スクロース、キシリトール、ラクチトール、マンニトール、ソルビトール、塩化ナトリウム、ポリエチレングリコールなどの充填剤を含む。
潤滑剤と滑剤も、材料の癒着あるいは摩擦を防ぎ、減少させ、阻害するための本明細書に記載される医薬製剤に随意に含まれる。典型的な潤滑剤は、例えば、ステアリン酸、水酸化カルシウム、タルク、ナトリウム・ステアリル・フマラート、鉱油などの炭化水素、水素添加大豆油(Sterotex(登録商標))などの硬化植物油、高級脂肪酸、およびアルカリ金属とアルカリ土類金属塩、例えばアルミニウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、グリセロール、タルク、ワックス、Stearowet(登録商標)、ホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ロイシン、ポリエチレングリコール(例えばPEG-4000)またはメトキシポリエチレン・グリコール、例えばCarbowax(商標)、オレイン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ベへン酸グリセリル、ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸マグネシウムまたはラウリル硫酸ナトリウム、Syloid(商標)などのコロイダルシリカ、Cab-O-Sil(登録商標)、トウモロコシデンプンなどのデンプン、シリコーン油、界面活性剤などを含む。
可塑剤は、マイクロカプセル化材料またはフィルムコーティングを軟化することでそれらの脆さを抑えるために使用される化合物を含む。適切な可塑剤は、例えば、PEG300、PEG400、PEG600、PEG1450、PEG3350、およびPEG800などのポリエチレングリコール、ステアリン酸、プロピレングリコール、オレイン酸、トリエチルセルロース、トリアセチンを含む。可塑剤は、分散剤または湿潤剤としても機能する。
可溶化剤は、トリアセチン、クエン酸トリエチル、オレイン酸エチル、カプリル酸エチル、ラウリル硫酸ナトリウム、ドクサートナトリウム、ビタミンE TPGS、ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、N-ヒドロキシエチルピロリドン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、エタノール、n-ブタノール、イソプロピルアルコール、コレステロール、胆汁塩、ポリエチレングリコール200-600、グリコフロール、トランスクトール、プロピレングリコール、およびジメチルイソソルビドなどの化合物を含む。
安定剤は、任意の抗酸化剤、緩衝液、酸、防腐剤などの化合物を含む。
懸濁化剤は、ポリビニルピロリドン、例えば、ポリビニルピロリドンK12、ポリビニルピロリドンK17、ポリビニルピロリドンK25、あるいは、ポリビニルピロリドンK30、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー(S630)、ポリエチレングリコール(例えば、ポリエチレングリコールは、約300から約6000まで、約3350から約4000まで、または約7000から約5400までの分子量を有する)、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースステアリン酸アセテート、ポリソルベート80、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゴム、例えば、トラガカントゴム、アラビアゴム、グアーゴム、キサンタンゴムを含むキサンタン、糖、セルロース系、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリソルベート80、アルギン酸ナトリウム、ポリエトキシル化ソルビタンモノラウレート、ポリエトキシル化ソルビタンモノラウレート、ポビドンなどの、化合物を含む。
界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ナトリウムドクセート、Tween60または80、トリアセチン、ビタミンE TPGS、ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン・ソルビタンモノオレート、ポリソルベート、ポロクサマー(polaxomer)、胆汁塩、グリセリルモノステアレート、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのコポリマー、例えば、Pluronic(登録商標)(BASF)などの化合物を含む。付加的な界面活性剤は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリドおよび植物油(例えば、ポリオキシエチレン(60)水素化ヒマシ油);および、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとアルキルフェニルエーテル、例えば、オクトキシノール10、オクトキシノール40などを含む。しばしば、界面活性剤は、物理的安定性を高めるために、または他の目的のために含まれる。
粘度増強剤は、例えば、メチルセルロース、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートステアレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラート、カルボマー、ポリビニルアルコール、アルギネート、アカシア、キトサン、およびこれらの組み合わせを含む。
湿潤剤は、オレイン酸、グリセリルモノステアレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノラウレート、トリエタノールアミンオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ドクサートナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ドクサートナトリウム、トリアセチン、Tween80、ビタミンE TPGS、アンモニウム塩などの化合物を含む。
治療レジメン
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される医薬組成物は治療用途のために投与される。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、1日に一回、1日に2回、1日に3回、またはそれ以上投与される。医薬組成物は、毎日、1日おき、週5日、週1日、1週おき、月2週間、月3週間、月1回、月2回、月3回、またはそれ以上投与される。医薬組成物は、少なくとも1か月、2か月、3か月、4か月、5か月、6か月、7か月、8か月、9か月、10か月、11か月、12か月、18か月、2年、3年、またはそれ以上の間投与される。
いくつかの実施形態では、1つ以上の医薬組成物は同時に、連続して、またはある時間間隔で投与される。いくつかの実施形態では、1以上の医薬組成物は同時に投与される。場合によっては、1つ以上の医薬組成物は連続して投与される。さらなる場合には、1以上の医薬組成物は、ある時間間隔で投与される(例えば、第1の医薬組成物の第1の投与は1日目であり、その後、少なくとも第2の医薬組成物の投与前に少なくとも1、2、3、4、5日またはそれ以上の間隔を空ける)。
いくつかの実施形態において、2つ以上の様々な医薬組成物が同時投与される。いくつかの例では、2以上の異なる医薬組成物が同時に投与される。場合によっては、2つ以上の異なる医薬組成物が、投与間の間隔なく連続して同時投与される。他の場合には、2つ以上の異なる医薬組成物が、投与間に約0.5時間、1時間、2時間、3時間、12時間、1日、2日の間隔をおいて連続して投与される。
患者の状態が改善している場合、医者の判断で、組成物の投与は継続的に行われ;代替的に、投与されている組成物の用量は、一時的に減少されるか、または特定の期間の間一時的に中断される(つまり、「休薬期間」)。いくつかの例では、休薬期間の長さは、ほんの一例として、2日、3日、4日、5日、6日、7日、10日、12日、15日、20日、28日、35日、50日、70日、100日、120日、150日、180日、200日、250日、280日、300日、320日、350日、または365日を含む、2日~1年の間で変わる。休薬日中の投与量の減少は、ほんの一例として、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、あるいは100%を含む、10%~100%である。
いったん患者の状態が改善すると、必要に応じて維持量が投与される。その後、投与量または投与頻度、あるいはその両方は、症状に応じて、改善された疾患、障害、または疾病が保持されるレベルにまで減少可能である。
いくつかの実施形態では、このような量に対応する所定の薬剤の量は、特定の化合物、疾患の重症度、処置を必要としている被験体または宿主の性質(例えば、体重)などの要因に左右されるが、それにもかかわらず、例えば、投与されている具体的な薬剤、投与経路、および処置されている被験体または宿主を含む、症例を取り囲む特定の環境に従って、当該技術分野で既知の方法で日常的に判定される。いくつかの例では、所望の投与量は一回量で、あるいは、同時に(または短時間にわたって)、あるいは適切な間隔を置いて投与された分割量、例えば、1日当たり2、3、あるいは4以上の分割用量(sub-doses)として、都合よく提示される。
個々の処置レジメンに関する変数の数が大きいため、前述の範囲は単なる示唆的なものに過ぎず、これらの推奨値から大きく逸脱することは珍しいことではない。そのような投与量は、限定されないが、使用される化合物の活性、処置される疾患または疾病、投与の様式、個々の被験体の必要条件、処置されている疾患または疾病の重症度、および医師の判断を含む、多くの変数に依存して変更される。
いくつかの実施形態において、こうした治療レジメンの毒性と治療の有効性は、限定されないが、LD50(母集団の50%までの致死投与量)と、ED50(母集団の50%に治療上有効な投与量)の決定を含む、細胞培養または実験動物における標準的な製薬手順によって決定される。毒性と治療効果との間の用量比が治療指数であり、これは、LD50とED50との間の比率として表される。高い治療指数を示す化合物が好ましい。細胞培養アッセイと動物研究から得られたデータは、ヒトで使用される一連の投与量を製剤化するのに使用される。こうした化合物の投与量は、最小限の毒性を備えるED50を含む一連の循環濃度内に位置するのが好ましい。投与量は、使用される剤形と利用される投与経路に応じて、この範囲内で変わる。
キット/製品
ある実施形態において、本明細書に記載される1つ以上の組成物と方法とともに使用されるキットおよび製品が本明細書で開示される。このようなキットは、バイアル、チューブなどの1つ以上の容器を収容するために仕切られた運搬装置、包装または容器を含み、各容器は、本明細書中に記載されている方法を使用するための別個の要素の1つを備える。適切な容器は、例えば、ボトル、バイアル、シリンジ、および試験管を含む。一実施形態において、容器は、ガラスまたはプラスチックなどの様々な材料から形成される。
本明細書で提供される製品は包装材料を含む。製薬用包装材料の例としては、限定されないが、ブリスターパック、瓶、チューブ、バッグ、容器、瓶、および選択された製剤と意図した投与および処置のモードに適する任意の包装材料が挙げられる。
例えば、容器は、本明細書に記載される標的核酸分子を含む。そのようなキットは、識別用の記載またはラベル、あるいは本明細書に記載される方法における使用に関する説明書を随意に含む。
キットは典型的には、内容物および/または使用説明書を列挙するラベルと、使用説明書を備えた添付文書とを含んでいる。1セットの説明書も典型的に含まれる。
1つの実施形態では、ラベルが容器上にあるか容器に付随する。一実施形態において、ラベルを形成する文字、数字または他の表示が、容器自体に貼り付けられるか、成形されるか、あるいは刻まれている場合は、ラベルは容器上に取付けられる。ラベルは、例えば、添付文書として容器を保持するレセプタクルまたは運搬装置内に存在するとき、容器に付随する。一実施形態において、ラベルは、内容物が特定の治療用途に用いられるべきものであるということを示すために使用される。ラベルは、例えば、本明細書に記載の方法で、内容物の使用方法も示している。
ある実施形態では、医薬組成物は、本明細書で提供された化合物を含む1つ以上の単位剤形を含むパックまたはディスペンサー装置で提示される。パックは、例えば、ブリスターパックなどの金属またはプラスチックホイルを含む。一実施形態において、パックまたはディスペンサー装置には、投与のための説明書が添付してある。一実施形態において、パックまたはディスペンサーには、医薬品の製造、使用または販売を制御する政府機関によって規定された形態の容器に付属の通知書が添付してあり、この通知書は、ヒトまたは動物の投与のための薬物の形態についての、政府機関の承認を反映するものである。このような通知書は、例えば、処方薬または承認された添付文書に関して、米国食品医薬品局により承認されたラベルである。一実施形態において、適合する製薬担体で製剤化される本明細書で提供される化合物を含む組成物も調製され、適切な容器に入れられ、示された疾病の処置のためにラベル付けされる。
特定の用語
別段の定めのない限り、本明細書で使用される技術用語と科学用語はすべて、主題が属する当該技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。前述の一般的な記載および以下の詳細な記載は例示的かつ説明的なものに過ぎず、任意の主題に限定されるものではないことが理解されよう。本出願では、単数の使用は、特別に別記しない限り複数を含む。明細書および添付の請求項内で用いられる場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、その文脈が明確に他のことを定めていない限り、複数の指示対象を含む。本出願において、「または」の使用は特に明記しない限り、「および/または」を意味する。さらに、用語「含む(including)」の使用は、「含む(include)」、「含む(includes)」、および「含まれる(included)」といった他の形態と同じく、限定的なものではない。
本明細書で使用されるように、範囲と量は「約」特定の値または範囲として表現可能である。「約」は正確な量も含んでいる。したがって、「約5μL」は、「約5μL」と「5μL」も意味する。一般に、用語「約」は、実験誤差内にあると予想される量を含んでいる。
本明細書で使用される段落の見出しは、組織化するためのものに過ぎず、記載される主題を制限するものと解釈されてはならない。
本明細書で使用されるように、用語「個体」、「被験体」、および「患者」は任意の哺乳動物を意味する。いくつかの実施形態では、哺乳動物は、ヒトである。いくつかの実施形態では、哺乳動物は非ヒトである。いかなる用語も、保健従事者(例えば、医者、正看護師、臨床看護師、医師助手、看護助手、あるいはホスピスの職員)の監督(例えば、常時または断続的)を特徴とする状況に制限されない。
「治療上有効な量」との用語は、哺乳動物の被験体において所望の治療効果を提供するのに十分なポリ核酸分子抱合体の量を指す。場合によっては、その量は、障害または再発性障害の少なくとも1つの症状を処置するため、予防するため、その発症を予防するため、上記症状を治癒するため、遅らせるため、その重症度を軽減するため、改善するため、あるいは、そのような治療のない場合に予想される以上に患者の生存期間を延長するために、患者(ヒトなど)への単回または複数回の投与量である。当然、治療上有効な量を提供するために使用される特定のポリ核酸分子抱合体の投与量レベルは、損傷の種類、被験体の年齢、体重、性別、被験体の病状、疾病の重症度、投与経路、および使用される特定の阻害剤に依存して変化する。いくつかの例では、治療上有効な量のポリ核酸分子抱合体は、本明細書に記載されたように、細胞培養物と動物モデルから最初に評価される。例えば、細胞培養方法で決定されたIC50値は随意に、動物モデル中の出発点として役立ち、その一方で、動物モデルで決定されたIC50値はヒトにおける治療上有効な量を見つけるために随意に使用される。
骨格筋あるいは随意筋は通常、腱によって骨へ固定され、移動あるいは姿勢を維持する際など骨格の動きをもたらすために通常使用される。骨格筋の複数の制御は一般的に無意識の反射(例えば、姿勢筋または横隔膜)として維持されるが、骨格筋は意識的な制御に反応する。平滑筋あるいは不随意筋は、食道、胃、腸、子宮、尿道、および血管などの臓器や構造の壁内で見られる。
骨格筋は、2つの広範な型:I型(あるいは「遅い収縮」)とII型(あるいは「速い収縮」)にさらに分類される。I型筋線維は毛細管で密集しており、ミトコンドリアとミオグロビンに富んでいて、このことがタイプIの筋組織に特徴的な赤色を与えている。場合によっては、I型筋線維はより多くの酸素を運び、脂肪または炭水化物を燃料に使用して有酸素活動を維持する。I型筋線維は長時間、ただしわずかな力で収縮する。II型筋線維は、収縮性のある速度と生じた力で異なる3つの主要な亜型(IIa、IIx、およびIIb)へさらに細分される。II型筋線維は、速く力強く収縮するが急速に疲労し、したがって、筋収縮が痛くなる前に、ごく短時間の集中的な無酸素活動をもたらす。
骨格筋とは異なり、平滑筋は意識的な制御下にはない。
心筋も不随意筋であるが、構造が骨格筋と非常によく似ていて、心臓でのみ見られる。心筋と骨格筋は、それらが高度な規則的配列の束に詰められているサルコメアを含むという点で条線がある。対照的に、平滑筋細胞の筋原線維はサルコメアで配されておらず、したがって、条線がない。
筋細胞は、筋組織に寄与するあらゆる細胞を包含する。例示的な筋細胞は、筋芽細胞、衛星細胞、筋管、および筋原線維組織を含む。
本明細書で使用されるように、筋力は断面積(CSA)に比例し、筋肉速度は筋線維長さに比例する。したがって、様々な種類の筋肉間の断面積と筋線維の比較は、筋萎縮症の兆候を提供することができる。筋力および筋肉重量を測定するのに様々な方法が当該技術分野で知られており、例えば、“Musculoskeletal assessment: Joint range of motion and manual muscle strength” by Hazel M. Clarkson, published by Lippincott Williams & Wilkins, 2000」を参照。計算された横断断層撮影による選択された筋組織の断層画像の生成と音波検査評価は、筋力を測定するさらなる方法である。
これらの実施例は説明目的のために提供されるにすぎず、請求項の範囲を制限するものではない。
実施例1.siRNA配列および合成
標準的なホスホロアミダイト化学を使用して固相上ですべてのsiRNA一本鎖を完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。すべてのsiRNAパッセンジャー鎖は、鎖の各末端にひとつある、C6-NH2および/またはC6-SHといった様々なフォーマットの抱合ハンドルを含む。抱合ハンドルまたは複数の抱合ハンドルは、逆脱塩基ホスホジエステルまたはホスホロチオエートを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続される。以下は、インビボ実験で使用されるフォーマットの代表的な構造である。
siRNAの代表的な構造は、パッセンジャー鎖の5’末端にC6-NH2抱合ハンドル、および3’末端にC6-SHを備えている。
siRNAパッセンジャー鎖の代表的な構造は、5’末端にC6-NH2抱合ハンドルと3’末端にC6-S-PEGを有する。
siRNAパッセンジャー鎖の代表的な構造は、5’末端にC6-NH2抱合ハンドルと3’末端にC6-S-NEMを有する。
siRNAパッセンジャー鎖の代表的な構造は、5’末端にC6-N-SMCC抱合ハンドルと3’末端にC6-S-NEMを有する。
siRNAパッセンジャー鎖の代表的な構造は、5’末端にPEGと3’末端にC6-SHを有する。
siRNAパッセンジャー鎖の代表的な構造は、5’末端にC6-S-NEMと3’末端にC6-NH2抱合ハンドルを有する。
コレステロール-ミオスタチンsiRNA抱合体
ガイド/アンチセンス鎖の配列は、MSTN(UUAUUAUUUGUUCUUUGCCUU;SEQ ID NO:14226)のマウスmRNAの転写産物に対して塩基位置1169で始まる遺伝子配列に相補的であった。塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、図1で以下に記載されるように結合した5’コレステロールを含んでいた。
実施例2.一般的な実験プロトコルおよび材料
動物
動物研究は、「Guide for the Care and Use of Laboratory Animals」と同様にUSDA Animal Welfare Act で概説された規則を厳守する、Explora BioLabsのInstitutional Animal Care and Use Committee(IACUC)に基づくプロトコルに従って行われた。マウスはすべて、Charles River LaboratoriesまたはHarlan Laboratoriesのいずれかから入手した。
野生型CD-1マウス(4-6週齢)に、指示されたASC(あるいは、抗体核酸抱合体)および投与量で静脈内(iv)注射によって投薬した。
抗トランスフェリン受容体抗体
抗マウストランスフェリン受容体抗体あるいはCD71 mAbは、マウスCD71またはマウストランスフェリン受容体1(mTfR1)に結合するラットIgG2aサブクラスモノクローナル抗体である。抗体はBioXcellによって産生され、市販で入手可能である(カタログ# BE0175)。
IgG2aアイソタイプ対照抗体
BioXcell(クローン2A3、カタログ# BE0089)からラットIgG2aアイソタイプ対照抗体を購入した。この抗体はトリニトロフェノールに特異的であり、マウス中で既知の抗原を持っていない。
抗EGFR抗体
抗EGFR抗体は、ヒト表皮成長因子受容体(EGFR)に対して配向された完全なヒトIgG1κモノクローナル抗体である。これは、チャイニーズハムスター卵巣細胞株DJT33において産出され、ハイブリドーマ細胞株(2F8)を産出するヒト抗EGFR抗体由来の抗体遺伝子を運ぶGSベクターでのトランスフェクションによってCHO細胞株CHO-K1SVから導かれたものである。標準的な哺乳動物細胞の培養および精製の技術が抗EGFR抗体の製造に利用される。
グリカンのない抗EGFR抗体の理論上の分子量(MW)は146.6kDaである。抗体の主要なグリコシル化されたアイソフォームの実験的なMWは、質量分析法によって判定されるように149kDaである。還元条件下でSDS-PAGEを使用すると、軽鎖のMWはおよそ25kDaであり、重鎖のMWはおよそ50kDaであることが分かった重鎖は2つの鎖間のジスルフィド結合によって互いに接続され、1つの軽鎖は単一の鎖間ジスルフィド結合によって各重鎖に結合する。軽鎖は2つの鎖間ジスルフィド結合を有し、重鎖は4つの鎖間ジスルフィド結合を有する。抗体は、N-アセチル-グルコサミン、マンノース、フコース、およびガラクトースからなるグリカンを備えた重鎖のAsn305でN-結合され、グリコシル化される。存在する支配的なグリカンは、0または1つの末端ガラクトース残基を含むフコシル化された二分岐の構造である。
IgG1κ抗体の荷電アイソフォームパターンは、画像化されたキャピラリーIEF、アガロースIEF、および分析的陽イオン交換HPLCを使用して調べられた。多くの荷電アイソフォームが見つかり、主なアイソフォームはおよそ8.7の等電点を持つ。
抗EGFR抗体の主な作用機構は、A431癌細胞におけるEGFで誘導されたEGFRリン酸化の濃縮依存性阻害である。加えて、低い抗体濃度での抗体依存性細胞媒介性の細胞毒性(ADCC)の誘導が、前臨床的細胞のインビトロでの研究において観察された。
siRNAの能力と有効性のインビトロ評価
C2C12筋芽細胞(ATCC)を10%v/vFBSで補充したDMEM中で育てた。トランスフェクションについては、細胞を24ウェルプレートに10.000細胞/ウェルの密度で蒔き、24時間以内にトランスフェクトした。C2C12筋管は、3-4日間2%v/vウマ血清で補充したDMEM中でコンフルエントなC2C12筋芽細胞培養物をインキュベートにより、生成された。分化中と分化後に、培地を毎日交換した。あらかじめ分化させた初代ヒト骨格筋細胞を、ThermoFisherから入手し、メーカーによる推奨に従って2%v/vウマ血清を有するDMEM中に蒔いた。ヒトSJCRH30横紋筋肉腫筋芽細胞(ATCC)を、10%v/vの熱で不活性化したウシ胎児血清、4.5mg/mLグルコース、4mMのL-グルタミン、10mMのHEPES、および1mMのピルビン酸ナトリウムで補充したDMEM中で育てた。トランスフェクションについては、細胞を24ウェルプレートに10.000-20.000細胞/ウェルの密度で蒔き、24時間以内にトランスフェクトした。すべての細胞を、メーカーの推奨に従ってRNAiMax(ThermoFisher)を使用して、の様々な濃度のsiRNAs(0.0001-100nM;10倍の希釈)でトランスフェクトした。トランスフェクトされた細胞を、2日間37°Cで5%CO2中でインキュベートし、その後、PBSで洗浄し、300ulのTRIzol(ThermoFisher)で収穫し、-80°Cで保存した。RNAはZYMO 96ウェルRNAキット(ThermoFisher)を使用して調製され、相対的なRNA発現レベルは市販のTaqManプローブ(LifeTechnology)を用いてRT-qPCRによって定量化された。発現データはPpib発現に正規化された□□CT方法を使用して分析され、偽トランスフェクトされた細胞に対する%KDとして提示される。データは、3つのパラメータ用量反応阻害機能(GraphPadプリズム7.02)を使用して、非線形回帰によって分析された。すべてのノックダウン結果は、これらの実験条件下で観察された最大のKDを提示している。
ミオスタチンELISA
血漿中のミオスタチンタンパク質は、メーカーの説明書に従ってR&D Systems のGDF-8(ミオスタチン)Quantikine ELISAImmunoassay(part# DGDF80)を使用して定量化された。
RISCローティングアッセイ
組織溶解物からのRISCの特定の免疫沈降と、免疫沈殿物中の小型RNAの定量化は、Pei et al. Quantitative evaluation of siRNA delivery in vivo. RNA (2010), 16:2553-2563によって記載されたアッセイの適応物を使用して、stem-loop PCRを決定された。
実施例3.抱合体合成
以下の構造は、本明細書に記載される例示的なA-X1-B-X2-Y(式I)構造を例証する。
構造-1:抗体-Cys-SMCC-S-5’-パッセンジャー鎖。この抱合体は、パッセンジャー鎖の5’末端のマレイミド(SMCC)に対する抗体の鎖間システイン抱合によって生成された。
構造-2:抗体-Cys-SMCC-S-3’-パッセンジャー鎖。この抱合体は、パッセンジャー鎖の3’末端のマレイミド(SMCC)に対する抗体の鎖間システイン抱合によって生成された。
ASC構造-3:抗体-Cys-bisMal-3’-パッセンジャー鎖。この抱合体は、パッセンジャー鎖の3’末端のビスマレイミド(bisMal)リンカーに対する抗体の鎖間システイン抱合によって生成された。
ASC構造-4:Fab-Cys-bisMal-3’-パッセンジャー鎖のモデル構造。この抱合体は、パッセンジャー鎖の3’末端のビスマレイミド(bisMal)リンカーに対するFabの鎖間システイン抱合によって生成された。
ASC構造-5:1つの抗体分子に結合した2つの異なるsiRNAsを有する抗体siRNA抱合体のモデル構造。この抱合体は、各siRNAのパッセンジャー鎖の3’末端のビスマレイミド(bisMal)リンカーに対して還元されたmAb鎖間システインへSSBとHPRTのsiRNAsの混合物を結合することによって生成された。
ASC構造-6:結合した2つの異なるsiRNAsを有する抗体siRNA抱合体のモデル構造。この抱合体は、各siRNAのパッセンジャー鎖の3’末端のマレイミド(SMCC)リンカーに対して還元されたmAb鎖間システインへSSBとHPRTのsiRNAsの混合物を結合することによって生成された。実施例3.1 SMCCリンカーを使用する抗体siRNA抱合体合成
工程1:TCEPでの抗体の鎖間のジスルフィド還元
抗体を、ホウ砂緩衝液(pH8)で緩衝液交換し、最大10mg/mlの濃度とした。この溶液に、水中の2当量のTCEPを加え、RTで2時間回転させた。結果として生じる反応混合物を、5mMのEDTAを含むpH7.4のPBSで緩衝液交換し、RTで5mMのEDTAを含むpH7.4のPBSにおいてSMCC-C6-siRNAまたはSMCC-C6-siRNA-C6-NHCO-PEG-XkDa(2当量)の溶液に加え(X=0.5kDa~10kDa)、一晩回転させた。分析的SAXカラムクロマトグラフィーによる反応混合物の分析は、未反応の抗体およびsiRNAと共に抗体siRNA抱合体を示した。
工程2:精製
粗製反応混合物を、実施例3.4に記載されるような陰イオン交換クロマトグラフィー方法-1を使用するAKTA explorer FPLCによって精製した。DAR1およびDAR>2の抗体-siRNA-PEGの抱合体を含む分画を分離し、濃縮し、pH7.4のPBSで緩衝液交換した。
工程3:精製された抱合体の分析
分離された抱合体を、SEC、SAXクロマトグラフィー、およびSDS-PAGEにより特徴化した。抱合体の純度を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-2または陰イオン交換クロマトグラフィー方法-3のいずれかを使用する分析的HPLCによって評価した。両方の方法は実施例3.4に記載されている。単離されたDAR1抱合体は典型的には、分析的SAX方法上で9.0±0.3分で溶出され、90%を超える純度である。典型的なDAR>2のシステイン抱合体は、85%を超えるDAR2および15%未満のDAR3を含んでいる。
図2はTfR mAb-(Cys)-HPRT-PEG5k、DAR1のSAX HPLCクロマトグラムを例証する。
図3はTfR mAb-(Cys)-HPRT-PEG5k、DAR1のSEC HPLCクロマトグラムを例証する。
実施例3.2.ビスマレイミド(BisMal)リンカーを使用する抗体siRNA抱合体合成
工程1:TCEPによる抗体の還元
抗体を、ホウ砂緩衝液(pH8)で緩衝液交換し、最大5mg/mlの濃度とした。この溶液に、水中の2当量のTCEPを加え、RTで2時間回転させた。結果として生じる反応混合物を、5mMのEDTAを含むpH7.4のPBSで交換し、RTで5mMのEDTAを含むpH7.4のPBSにおいてBisMal-C6-siRNA-C6-S-NEM(2当量)の溶液に加え、40°Cで一晩維持した。分析的SAXカラムクロマトグラフィーによる反応混合物の分析は、未反応の抗体およびsiRNAと共に抗体siRNA抱合体を示した。
工程2:精製
粗製反応混合物を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-1を使用するAKTA explorer FPLCによって精製した。DAR1およびDAR2抗体-siRNAの抱合体を含む分画を分離し、濃縮し、pH7.4のPBSで緩衝液交換した。
工程3:精製された抱合体の分析
分離された抱合体を、質量スペクトルまたはSDS-PAGEのいずれかにより特徴化した。抱合体の純度を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-2とサイズ排除クロマトグラフィー方法-1のいずれかを使用する分析的HPLCによって評価した。
図4は、TfR1mAb-Cys-BisMal-siRNA抱合体のDAR1とDAR2のSAX HPLCクロマトグラムのオーバーレイを例証する。
図5は、TfR1mAb-Cys-BisMal-siRNA抱合体のDAR1とDAR2のSEC HPLCクロマトグラムのオーバーレイを例証する。
実施例3.3.mAbからのFab’生成とsiRNAへの抱合
工程1:ペプシンによる抗体消化
抗体を、pH4.0、20mMの酢酸ナトリウム/酢酸緩衝液で緩衝液交換し、最大5mg/mlの濃度とした。固定されたペプシン(Thermo Scientific,Prod#20343)を加え、37℃で3時間インキュベートした。反応混合物を、30kDaのMWCO AmiconスピンフィルターおよびpH7.4のPBSを使用して濾過した。残余分を集めて、サイズ排除クロマトグラフィーを使用して精製し、F(ab’)2を単離した。その後、集めたF(ab’)2を、10当量のTCEPによって還元し、pH7.4のPBSにおいて室温でSMCC-C6-siRNA-PEG5と抱合させた。SAXクロマトグラフィー上での反応混合物の分析は、未反応のFabおよびsiRNA-PEGと共にFab-siRNAの抱合体を示した。
工程2:精製
粗製反応混合物を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-1を使用するAKTA explorer FPLCによって精製した。DAR1およびDAR2 Fab-siRNAの抱合体を含む分画を分離し、濃縮し、pH7.4のPBSで緩衝液交換した。
工程3:精製された抱合体の分析
単離された抱合体の特徴付けと純度は、SEC方法-1と同様に、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-2あるいは3を使用する分析的なHPLCによって評価された。
図6は、CD71 Fab-Cys-HPRT-PEG5のSECクロマトグラムを例証する。
図7は、CD71 Fab-Cys-HPRT-PEG5のSAXクロマトグラムを例証する。
実施例3.4.精製と分析方法
陰イオン交換クロマトグラフィー方法(SAX)-1.
1.カラム:Tosoh Bioscience、TSKGel SuperQ-5PW、21.5mm ID X 15cm、13um
2.溶媒A:20mMのTRIS緩衝液、pH8.0;溶媒B:20mMのTRIS、1.5MのNaCl、pH8.0;流速:6.0mL/分
3.勾配:
a.%A %B カラム体積
b.100 0 1.00
c.60 40 18.00
d.40 60 2.00
e.40 60 5.00
f.0 100 2.00
g.100 0 2.00
陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-2
1.カラム:Thermo Scientific、ProPacTM SAX-10、Bio LCTM、4×250mm
2.溶媒A:80%、10mMのTRIS、pH8、20%のエタノール;溶媒B:80%、10mMのTRIS、ph8、20%のエタノール、1.5MのNaCl;流速:0.75mL/分
3.勾配:
a.時間 %A %B
b.0.0 90 10
c.3.00 90 10
d.11.00 40 60
e.13.00 40 60
f.15.00 90 10
g.20.00 90 10
陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-3
1.カラム:Thermo Scientific、ProPacTM SAX-10、Bio LCTM、4×250mm
2.溶媒A:80%、10mMのTRIS、pH8、20%のエタノール;溶媒B:80%、10mMのTRIS、pH8、20%のエタノール、1.5MのNaCl;
3.流速:0.75mL/分
4.勾配:
a.時間 %A %B
b.0.0 90 10
c.3.00 90 10
d.11.00 40 60
e.23.00 40 60
f.25.00 90 10
g.30.00 90 10
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)方法-1
1.カラム:TOSOH Biosciences、TSKgelG3000SW XL、7.8×300mm、5μM
2.移動相:150mMのリン酸塩緩衝液
3.流速:15分間で1.0ml/分
実施例4インビトロのスクリーン:アトロジン-1
マウスおよびヒト/NHPアトロジン-1の調節のためのsiRNAsの特定
実施されたバイオインフォマティクススクリーンは、マウスアトロジン-1(Fbxo32;NM_026346.3)に特異的に結合する56のsiRNAs(19mers)を同定した。加えて、マウスアトロジン-1とヒトアトロジン-1(FBXO32;NM_058229.3)を標的とする6つのsiRNAsが同定された。ヒト/NHPアトロジン-1(FBXO32;NM_058229.3)を特異的に標的とするsiRNAs(19mers)のためのスクリーンは、52の候補(表2A~表2B)をもたらした。すべての選択されたsiRNA標的部位がSNP(pos.2-18)を有するわけではない。
表2Aと2Bは、マウスおよびヒト/NHPアトロジン-1の調節に関する同定されたsiRNA候補を例証する。
トランスフェクトされたマウスC2C12筋芽細胞、マウスC2C12筋管、初代ヒト骨格筋細胞のあらかじめ分化させた筋管、およびヒトSJCRH30横紋筋肉腫筋芽細胞における選択されたアトロジン-1 siRNAsの評価。
マウスアトロジン-1を標的とする62の同定されたsiRNAとヒトアトロジン-1を標的とする52の同定されたsiRNAから、合成と機能分析のために、それぞれ30と20のsiRNAsが選択された。これらのsiRNAの活性が、トランスフェクトされたマウスC2C12筋芽細胞、マウスC2C12筋管、初代ヒト骨格筋細胞のあらかじめ分化させた筋管、およびヒトSJCRH30横紋筋肉腫筋芽細胞において分析された。
マウスアトロジン-1を標的とする試験されたsiRNAsのいずれもマウスC2C12筋管(10nM)では有意な活性を示さなかったが、しかしながら、3つのsiRNAsはC2C12筋芽細胞(表3)において、>75%だけ、マウスアトロジン-1 mRNAをダウンレギュレートした。対照的に、もっぱらC2C12筋管(図8)で発現されるMurf1を標的とするsiRNAsは、C2C12筋管では活動的であり、このことは、siRNAsがC2C12筋管にトランスフェクトされうることを実証している。アトロジン-1がC2C12筋芽細胞および筋管中で二者択一的にスプライシングされるかどうかを判定するために、アトロジン-1 mRNA中での様々な位置がRT-qPCRによって探索されたが、同様の結果をもたらした。ヒトアトロジン-1を標的とする20の試験されたsiRNAsのなかで、4つだけが>75%のKDをもたらした。マウスとヒトの両方のアトロジン-1について、活性なsiRNAはコード領域内であるいはコード領域近くに局在化される。マウスアトロジン-1(1179)を標的とするsiRNAsのうちの1つは、ヒトアトロジン-1と強く交差反応した。このsiRNAがマウスC2C12筋管中で有意な活性を示さなかったが、それは初代ヒト骨格筋細胞の筋管中のヒトアトロジン-1を有効にダウンレギュレートした。すべての効果的なsiRNAsは、サブナノモルの能力でそれぞれの標的をダウンレギュレートした。
表3は、トランスフェクトされたマウスC2C12筋芽細胞、マウスC2C12筋管、初代ヒト骨格筋細胞のあらかじめ分化させた筋管、およびヒトSJCRH30横紋筋肉腫筋芽細胞における選択されたアトロジン-1 siRNAsの活性を例証する。実験手順については、実施例2を参照する。
実施例5.インビトロのスクリーン:MuRF-1
マウスMurf1(Trim63)および/またはヒト/NHP MuRF1(TRIM63)を標的とするsiRNAsの同定
バイオインフォマティクススクリーンが行われ、マウスMurf2(Trim55;NM_001039048.2)あるいはMurf3(Trim54)からの>3の配列由来を示すマウスMurf1配列に特異的に結合する51のsiRNAs(19mers)を同定した。加えて、マウスMurf1とヒトMuRF1(TRIM63;NM_032588.3)を標的とする9つのsiRNAsが同定された。ヒトとNHPMuRF1(NM_032588.3)を特異的に標的とするsiRNAs(19mers)のスクリーンは、52の候補(表4A~表4B)をもたらした。すべての選択されたsiRNA標的部位がSNP(pos.2-18)を有するわけではない。
表4Aと4Bは、マウスおよびヒト/NHPMuRFの調節に関する同定されたsiRNA候補を例証する。
トランスフェクトされたマウスC2C12筋管および初代ヒト骨格筋細胞のあらかじめ分化させた筋管における選択されたMuRF1 siRNAsの活性
マウスMurf1を標的とする60の同定されたsiRNAとヒトMuRF1を標的とする25のsiRNAから、それぞれ35と25のsiRNAsが合成のために選択された。これらのsiRNAsの活性は、トランスフェクトされたマウスC2C12筋管とあらかじめ分化させた初代ヒト骨格筋細胞(表5)で分析された。マウスMurF1を標的とするsiRNAsのうち、14がMurf1の>70%のノックダウンを表示したが、C2C12筋管ではMurf2とMurf3の<20%ノックダウンを示した。これらの14のsiRNAsの少なくとも6はヒトMuRF1と交差反応性であった。ヒトMurF1を標的とする試験されたsiRNAのうち、8がMurf1の>70%のノックダウンを表示したが、初代ヒト骨格筋細胞のあらかじめ分化させた筋管ではMurf2とMurf3の<20%のノックダウンを示した。これらの8つのsiRNAのうちの1つだけが、マウスMuf1と有意な交差反応性を示した。すべての効果的なsiRNAsは、サブナノモルの能力でそれぞれの標的をダウンレギュレートした。
図5は、トランスフェクトされたマウスC2C12筋管および初代ヒト骨格筋細胞のあらかじめ分化した筋管における選択されたMuRF1 siRNAsの活性を例証する。実施例5に記載されるように、細胞を育ててトランスフェクトし、RNAを単離して分析した。
実施例6.2017-PK-279-WT-CD71対IgG2Aアイソタイプ、HPRT対MSTN siRNA設計および合成
MSTN:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUAUUAUUUGUUCUUUGCCUU(SEQ ID NO:14226)であった。塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2及び3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。
HPRT:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUAAAAUCUACAGUCAUAGUU(SEQ ID NO:14227)であった。塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、3’末端のC6-NH2と5’末端のC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。
負の対照siRNA配列(スクランブル):19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ、公開された(Burke et al.(2014)Pharm.Res.,31(12):3445-60)21量体の二重鎖が使用された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAUCGACGUGUCCAGCUAGUU(SEQ ID NO:14228)であった。活性なMSTN siRNA二重鎖に使用されたのと同じ塩基、糖、およびリン酸塩の修飾が、負の対照siRNAで使用された。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端のC6-NH2と3’末端のC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。
ASC合成および特徴付け
実施例3に記載されるように、CD71 mAb-siRNA DAR1抱合体が作られ、精製され、および、特徴付けられた。すべての抱合体はシステイン抱合、SMCCリンカーを介して作られ、PEGはMSTNでは構造1を使用して、および、HPRT siRNAではスクランブルsiRNAと構造2を使用して、チオールに結合された(実施例3を参照)。表6に記載されるように、抱合体はクロマトグラフィーで特徴付けられた。
インビボ研究設計
抱合体は、野生型CD-1マウスにおいてインビボにおいて骨格筋でミオスタチン(MSTN)のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、PBSビヒクル対照および指定されたASCと投与量を用いて静脈内(iv)注射によって投薬された(図9Aを参照)。96時間後、腓腹筋(gastroc)組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAノックダウンは比較用のqPCRアッセイを使用して決定された。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマー及びプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。
結果
投与後96時間に採取された腓腹筋に関して、90%を超える最大のMSTN mRNAダウンレギュレーションが、3mg/kgのsiRNAの単回静注投与後に観察された(図9Bを参照)。加えて、用量反応も観察され(投与量範囲:0.3~3.0mg/kgのsiRNA)、対照群では有意なmRNAダウンレギュレーションは観察されなかった。
結果
腓腹筋では、ASCが筋肉特異的遺伝子をダウンレギュレートできることが実証された。ASCは、MSTN mRNAをダウンレギュレートするように意図されたsiRNAに結合した抗トランスフェリン抗体で作られた。マウスの腓腹筋はトランスフェリン受容体を発現し、抱合体はsiRNAを標的とするために、マウス特異的な抗トランスフェリン抗体を有し、腓腹筋中で抱合体の蓄積をもたらす。受容体媒介性の取り込みは、MSTN mRNAのsiRNA媒介性ノックダウンをもたらした。
実施例7.表現型siRNA設計および合成のための2017-PK-289-WT-CD71 mAb MSTN時間経過
MSTN:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3”)は、UUAUUAUUUGUUCUUUGCCUU(SEQ ID NO:14226)であった。塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端のC6-NH2と3’末端のC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
負の対照siRNA配列(スクランブル):19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ、公開された(Burke et al.(2014)Pharm.Res.,31(12):3445-60)21量体の二重鎖が使用された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAUCGACGUGUCCAGCUAGUU(SEQ ID NO:14228)であった。活性なMSTN siRNA二重鎖に使用されたのと同じ塩基、糖、およびリン酸塩の修飾が、負の対照siRNAで使用された。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端のC6-NH2と3’末端のC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ASC合成および特徴付け
実施例3に記載されるように、CD71 mAb-siRNA DAR1抱合体が作られ、および、特徴付けられた。すべての抱合体はシステイン抱合、SMCCリンカーを介して作られ、チオールは構造1を使用してNEMでエンドキャップされた。表7に記載されるように、抱合体はクロマトグラフィーで特徴付けられた。
インビボ研究設計
抱合体は、野生型CD-1マウスにおいてインビボで骨格筋中のミオスタチン(MSTN)のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、図10Aで示される投与量でPBSビヒクル対照および指定されたASCを用いる静脈内(iv)注射によって投薬された。図10Aを示されるように、血漿と組織サンプルも得られた。筋組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマー及びプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。組織siRNA濃度の定量化を、方法のセクションに記載されるようなステム-ループqPCRアッセイを使用して判定した。siRNAのアンチセンス鎖を、配列に特異的なステム-ループRTプライマーを用いるTaqMan MicroRNA逆転写キットを使用して、逆転写した。その後、RT工程からのcDNAをリアルタイムPCRのために利用し、Ct値を、標準曲線に由来する一次方程式を使用して血漿または組織濃度に転換させた。
血漿ミオスタチンレベルは、ELISAを使用して判定された。十分な実験の詳細については実施例2を参照する。脚の筋肉領域の変化が判定された:測定する脚を剃毛し、消えないインクを使用して線を引き、測定領域をマークした。マウスを円錐型の拘束具で拘束し、右脚を手で保持した。デジタルノギスを使用して、矢状面で1回の測定を行い、かつ冠状面で別の測定を行った。その処置を1週間に2回繰り返した。
結果
siRNAの定量化可能なレベルが抗体siRNA抱合体の単回の静注投与後に筋組織に蓄積した。図10Bを参照。強固なMSTN mRNAダウンレギュレーションが腓腹筋で観察され、これは、結果として、3mg/kgのsiRNAの単回静注投与後に、血漿中のMSTNタンパク質のレベルの低下をもたらした。図10Cと図10Dを参照。~90%の最大mRNAダウンレギュレーションは、投与後7-14日間に観察された。投与後6週間目に、腓腹筋はおよそ75%のmRNAダウンレギュレーションを有しており、これは、PBSまたは抗トランスフェリン抗体結合スクランブル対照と比較して、血漿タンパクレベルの約50%の低下に相当した。MSTNのダウンレギュレーションは統計的に有意な増加をもたらした。図10Eと図10Fを参照。
結論
この例では、抗トランスフェリン抗体標的化siRNA抱合体の単回投与後の様々な筋組織でのsiRNAの蓄積が実証された。腓腹筋では、有意かつ永続的なsiRNA媒介性のMSTN mRNAダウンレギュレーションが観察された。マウスの腓腹筋はトランスフェリン受容体を発現し、抱合体はsiRNAを標的とするために、マウス特異的な抗トランスフェリン抗体を有し、腓腹筋中で抱合体の蓄積をもたらす。受容体媒介性の取り込みは、MSTN遺伝子のsiRNA媒介性ノックダウンをもたらした。
実施例8:2017-PK-299-WT-MSTN Zalu対TfR、mAb対Fab、DAR1対DAR2 siRNA設計と合成
MSTN:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUAUUAUUUGUUCUUUGCCUU(SEQ ID NO:14226)であった。塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端のC6-NH2と3’末端のC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
MSTN*:MSTN:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUAUUAUUUGUUCUUUGCCUU(SEQ ID NO:14226)であった。塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、1つの抱合ハンドル、すなわち、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された、5’末端のC6-NH2を含んでいた。
ASC合成および特徴付け
実施例3に記載されるように、CD71 mAb-siRNA DAR1およびDAR2の抱合体が作られ、および、特徴付けられた。群1-8と17-20は、構造3を使用して、システイン抱合とBisMalリンカーによって作られた。群9-16はシステイン抱合、SMCCリンカーを介して作られ、遊離チオールは構造1を使用してNEM PEGでエンドキャップされた。表8に記載されるように、抱合体はクロマトグラフィーで特徴付けられた。
インビボ研究設計
抱合体は、野生型CD-1マウスにおいてインビボで骨格筋中のミオスタチン(MSTN)のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、図11Aで示される投与量でPBSビヒクル対照および指定されたASCを用いる静脈内(iv)注射によって投薬された。図11Aを示されるように、血漿と組織サンプルも得られた。腓腹筋(gastroc)組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマー及びプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。組織siRNA濃度の定量化を、方法のセクションに記載されるようなステム-ループqPCRアッセイを使用して判定した。siRNAのアンチセンス鎖を、配列に特異的なステム-ループRTプライマーを用いるTaqMan MicroRNA逆転写キットを使用して、逆転写した。その後、RT工程からのcDNAをリアルタイムPCRのために利用し、Ct値を、標準曲線に由来する一次方程式を使用して血漿または組織濃度に転換させた。
実施例9:2017-PK-303-WT-用量反応MSTN mAb対Fab対Chol siRNA設計および合成
MSTN:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUAUUAUUUGUUCUUUGCCUU(SEQ ID NO:14226)であった。塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端のC6-NH2と3’末端のC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
MSTN*:MSTN:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUAUUAUUUGUUCUUUGCCUU(SEQ ID NO:14226)であった。塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、1つの抱合ハンドル、すなわち、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された、5’末端のC6-NH2を含んでいた。
負の対照siRNA配列(スクランブル):19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ、公開された(Burke et al.(2014)Pharm.Res.,31(12):3445-60)21量体の二重鎖が使用された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAUCGACGUGUCCAGCUAGUU(SEQ ID NO:14228)であった。活性なMSTN siRNA二重鎖のために使用されたのと同じ塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を、負の対照siRNAにおいて使用した。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ASC合成および特徴付け
実施例3に記載されるように、CD71 mAb-siRNA DAR1およびDAR2の抱合体が作られ、および、特徴付けられた。群5-12は、構造3を使用して、システイン抱合、BisMalリンカーによって作られた。群13-16はシステイン抱合、SMCCリンカーを介して作られ、遊離チオールは構造1を使用してNEMでエンドキャップされた。群17-20はシステイン抱合、BisMalリンカーを介して作られ、遊離チオールは構造3を使用してNEMでエンドキャップされた。表9に記載されるように、抱合体はクロマトグラフィーで特徴付けられた。
インビボ研究設計
抱合体は、野生型CD-1マウスにおいてインビボで骨格筋中のミオスタチン(MSTN)のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、図12Aで示される投与量でPBSビヒクル対照および指定されたASCを用いる静脈内(iv)注射によって投薬された。図12Aで示されるように、組織サンプルも得られた。腓腹筋(gastroc)組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマー及びプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。組織siRNA濃度の定量化を、方法のセクションに記載されるようなステム-ループqPCRアッセイを使用して判定した。siRNAのアンチセンス鎖を、配列に特異的なステム-ループRTプライマーを用いるTaqMan MicroRNA逆転写キットを使用して、逆転写した。その後、RT工程からのcDNAをリアルタイムPCRのために利用し、Ct値を、標準曲線に由来する一次方程式を使用して血漿または組織濃度に転換させた。
実施例2に記載されるように、細胞内RISCローティングが決定された。
結果
siRNAの定量化可能なレベル(図12Bを参照)が抗体とFab siRNA抱合体の単回静注投与後に腓腹筋と心臓組織に蓄積した。ASCが抗トランスフェリン受容体抗体あるいはFabのいずれかを用いて標的とされたときに、強固なMSTN mRNAダウンレギュレーションが腓腹筋で観察された(図12Bおよび図12Cを参照)。はるかに高い濃度のsiRNAが心臓組織に送達されたが、これは強固なミオスタチンmRNAダウンレギュレーションをもたらさなかった。図12Bを参照。コレステロールsiRNA抱合体と比較して、同等のmRNAダウンレギュレーションを達成するためにはるかに少ない用量のASCが必要とされた。MSTN siRNAガイド鎖のRISCローティングの量は、mRNAのダウンレギュレーションと相関した。図12Dを参照。
結論
この例では、抗トランスフェリン抗体とFab標的化siRNA抱合体の単回投与後に腓腹筋組織でのsiRNAの蓄積が実証された。腓腹筋では、DAR1抗トランスフェリン抗体あるいはFab抱合体によるsiRNA媒介性のMSTN mRNAダウンレギュレーションが観察された。マウスの腓腹筋はトランスフェリン受容体を発現し、抱合体はペイロードを標的とするために、マウス特異的な抗トランスフェリン抗体あるいはFabを有し、腓腹筋中で抱合体の蓄積と、RISC複合体へのローディングをもたらす。受容体媒介性の取り込みはsiRNA媒介性のMSTN mRNAダウンレギュレーションをもたらした。
実施例10:MSTN表現型mAbを有する2017-PK-304-WT-PK対Chol siRNA設計および合成
MSTN:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUAUUAUUUGUUCUUUGCCUU(SEQ ID NO:14226)であった。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
負の対照siRNA配列(スクランブル):19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ、公開された(Burke et al.(2014)Pharm.Res.,31(12):3445-60)21量体の二重鎖が使用された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAUCGACGUGUCCAGCUAGUU(SEQ ID NO:14228)であった。活性なMSTN siRNA二重鎖のために使用されたのと同じ塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を、負の対照siRNAにおいて使用した。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ASC合成および特徴付け
実施例3に記載されるように、CD71 mAb-siRNA DAR1およびDAR2の抱合体が作られ、および、特徴付けられた。群5-12はシステイン抱合、SMCCリンカーを介して作られ、遊離チオールは構造1を使用してNEMでエンドキャップされた。群13-16はシステイン抱合、BisMalリンカーを介して作られ、遊離チオールは構造3を使用してNEMでエンドキャップされた。表10に記載されるように、抱合体はクロマトグラフィーで特徴付けられた。
インビボ研究設計
抱合体は、野生型CD-1マウスにおいてインビボで骨格筋中のミオスタチン(MSTN)のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、図13Aで示される投与量でPBSビヒクル対照および指定されたASCを用いる静脈内(iv)注射によって投薬された。図13Aで示されるように、組織サンプルも得られた。腓腹筋(gastroc)組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマー及びプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。組織siRNA濃度の定量化を、方法のセクションに記載されるようなステム-ループqPCRアッセイを使用して判定した。siRNAのアンチセンス鎖を、配列に特異的なステム-ループRTプライマーを用いるTaqMan MicroRNA逆転写キットを使用して、逆転写した。その後、RT工程からのcDNAをリアルタイムPCRのために利用し、Ct値を、標準曲線に由来する一次方程式を使用して血漿または組織濃度に転換させた。
実施例2に記載されるように、細胞内RISCローティングが決定された。血漿MSTNタンパク質レベルは実施例2に記載されるようなELISAによって測定された。
脚の筋肉領域の変化が判定された:測定する脚を剃毛し、消えないインクを使用して線を引き、測定領域をマークした。マウスを小さなデカピコン(decapicone)バッグで拘束した。デジタルノギスを使用して、矢状面で1回の測定を行い、かつ冠状面で別の測定を行った。その処置を1週間に2回繰り返した。
結果
siRNAの定量化可能なレベルが、3mg/kgの抗体siRNA抱合体の単回静注投与後に、腓腹筋、三頭筋、四頭筋(Quad)、および心臓組織に蓄積した(図13Dを参照)。DAR1およびDAR2抱合体を有する腓腹筋、四頭筋、および三頭筋でMSTN mRNAダウンレギュレーションが観察されたが、心臓組織では観察されなかった。図13Bを参照。MSTN mRNAダウンレギュレーションは、ELISAによって測定されるように、MSTNタンパク質の血漿濃度の減少を引き起こした。図13Cを参照。MSTN siRNAガイド鎖のRISCローティングの量は、mRNAのダウンレギュレーションと相関した。図13Eを参照。MSTNのダウンレギュレーションは統計的に有意な増加をもたらした。図13Fと図13Gを参照。
結論
この例では、抗トランスフェリン抗体siRNA抱合体DAR1とDAR2の単回投与後に腓腹筋、四頭筋、および三頭筋組織中にsiRNAが蓄積することが実証された。すべての3つの組織では、DAR1とDAR2抗トランスフェリン抗体抱合体による測定可能なsiRNA媒介性のMSTN mRNAダウンレギュレーションが観察された。mRNAダウンレギュレーションは、低レベルの血漿MSTNタンパク質とsiRNAガイド鎖のRISCローティングに相関した。すべての3つの筋肉組織はトランスフェリン受容体を発現し、抱合体はsiRNAを標的とするために、3特異的な抗トランスフェリン抗体を有し、腓腹筋中で抱合体の蓄積をもたらす。受容体媒介性の取り込みは、MSTN遺伝子のsiRNA媒介性ノックダウンをもたらした。
実施例11:2017-PK-355-WT複数siRNA投薬siRNAの設計および合成
HPRT:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUAAAAUCUACAGUCAUAGUU(SEQ ID NO:14227)であった。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、1つの抱合ハンドル、すなわち、5’のC6-NH2を含んでおり、これは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続されていた。
SSB:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖を、マウスMSTNに対して設計した。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUACAUUAAAGUCUGUUGUUU(SEQ ID NO:14229)であった。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、1つの抱合ハンドル、すなわち、5’のC6-NH2を含んでおり、これは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続されていた。
ASC合成および特徴付け
実施例3に記載されるように、CD71 mAb-SiRNA抱合体は作られ、特徴付けられた。
群1-4と5-8は、構造3を使用して、システイン抱合、BisMalリンカーにより、パッセンジャー鎖に3’抱合ハンドルがないように作られた。群13-16は、システイン抱合、BisMalリンカーを介して、パッセンジャー鎖に3’抱合ハンドルがないように作られたが、DAR2抱合体は構造物4を使用してHPRTとSSBのsiRNAsの混合物で作られた。表11に記載されるように、抱合体はクロマトグラフィーで特徴づけられた。
インビボ研究設計
抱合体は、野生型CD-1マウスにおいてインビボで骨格筋中の2つのハウスキーピング遺伝子(HPRTおよびSSB)のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、図14Aで示される投与量でPBSビヒクル対照および指定されたASCを用いる静脈内(iv)注射によって投薬された。図14Aで示されるように、組織サンプルも得られた。腓腹筋(gastroc)組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマー及びプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。組織siRNA濃度の定量化を、方法のセクションに記載されるようなステム-ループqPCRアッセイを使用して判定した。siRNAのアンチセンス鎖を、配列に特異的なステム-ループRTプライマーを用いるTaqMan MicroRNA逆転写キットを使用して、逆転写した。その後、RT工程からのcDNAをリアルタイムPCRのために利用し、Ct値を、標準曲線に由来する一次方程式を使用して血漿または組織濃度に転換させた。
実施例2に記載されるように、RISCローティングアッセイが実施された。
結果
指定された投与量の抗体siRNA抱合体の単回静注投与後に、mRNAダウンレギュレーションは腓腹筋と心臓組織で観察された。図14B-図14Dを参照。2つの異なる遺伝子(HPRTとSSB)を標的とする、2つのASCの混合物の併用投与は、腓腹筋と心臓組織で両方の標的の効率的なmRNAダウンレギュレーションをもたらした。加えて、2つの異なるsiRNAs(HPRTとSSB)の1:1混合物を使用して合成されたDAR2抱合体の投与は、腓腹筋と心臓組織で両方の標的の効率的なmRNAダウンレギュレーションも引き起こした。すべての送達アプローチは、腓腹筋組織に蓄積する測定可能な量のsiRNAをもたらした。図14Fを参照。
結論
この例では、抗トランスフェリン抗体siRNA抱合体の単回投与後に腓腹筋と心臓組織でsiRNAの蓄積が実証された。2つの遺伝子は、同じ抗トランスフェリン抗体を用いる産生された2つのASCの併用投与によってダウンレギュレートされたが、2つの異なるsiRNAs(HPRTとSSB)に結合した。加えて、2つの遺伝子は、2つの異なるsiRNAs(HPRTとSSB)の1:1混合物を使用して合成された抗トランスフェリンmAb DAR2抱合体によってダウンレギュレートされた。いくつかの例では、1つを超える遺伝子の同時のダウンレギュレーションは筋萎縮症に有用である。
実施例12:アトロジン-1 siRNAインビボ(用量反応)siRNA設計および合成の2017-PK-380-WT活性
アトロジン-1 siRNAs:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ4つの異なる21量体の二重鎖を、アトロジン-1に対して設計した。配列の詳細については実施例4を参照。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。同じ設計は4つのすべてのsiRNAsに使用された。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ASC合成および特徴付け
実施例3に記載されるように、CD71 mAb-SiRNA抱合体は作られ、および、特徴付けられた。
群1-16はシステイン抱合、BisMalリンカーを介して作られ、遊離チオールは構造3を使用してNEMでエンドキャップされた。表12に記載されるように、抱合体はクロマトグラフィーで特徴づけられた。
インビボ研究設計
抱合体は、野生型CD-1マウスにおいてインビボで骨格筋中のアトロジン-1のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、図15Aで示される投与量でPBSビヒクル対照および指定されたASCを用いる静脈内(iv)注射によって投薬された。図15Aで示されるように、組織サンプルも得られた。腓腹筋(gastroc)組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマー及びプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。
結果
指定された投与量の抗体siRNA抱合体の単回静注投与後、最大80%のアトロジン-1 mRNAダウンレギュレーションが腓腹筋で観察され、心臓組織では最大で50%が観察された。図15Bと図15Cを参照。
結論
この例で例示されるように、抗体siRNA抱合体は筋肉と心臓でアトロジン-1を示差的にダウンレギュレートする。
実施例13:MuRF1 siRNAインビボ(用量反応)siRNA設計および合成の2017-PK-383-WT活性
MuRF1 siRNAs:19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ4つの異なる21量体の二重鎖を、アトロジン-1に対して設計した。配列の詳細については実施例5を参照。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。同じ設計は4つのすべてのsiRNAsに使用された。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホロチオエート逆脱塩基ホスホロチオエートリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ASC合成および特徴付け
実施例3に記載されるように、CD71 mAb-SiRNA抱合体は作られ、および、特徴付けられた。
群1-16はシステイン抱合、BisMalリンカーを介して作られ、遊離チオールは構造3を使用してNEMでエンドキャップされた。表13に記載されるように、抱合体はクロマトグラフィーで特徴づけられた。
インビボ研究設計
抱合体は、野生型CD-1マウスにおいてインビボで骨格筋と心筋中のMuRF-1のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、図16Aで示される投与量でPBSビヒクル対照および指定されたASCを用いる静脈内(iv)注射によって投薬された。図16Aで示されるように、組織サンプルも得られた。腓腹筋(gastroc)組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマー及びプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。
結果
指定された投与量の抗体siRNA抱合体の単回静注投与後、腓腹筋中のMuRF1 mRNAは最大70%までダウンレギュレートし、心臓組織では最大50%までダウンレギュレートした。図16Bおよび図16Cを参照。
結論
この例で例示されるように、抗体siRNA抱合体は筋肉と心臓でMuRF-1を示差的にダウンレギュレートする。
実施例14.
表14は、筋萎縮症を調節するために例示的なsiRNA(あるいはアトロジーン)標的を例証する。いくつかの例では、ポリ核酸分子は、表14に記載されるアトロジーンの標的領域にハイブリダイズする。
1つのDMPK転写変異体(NM_001288766)内の23量体の標的配列は、SEQ ID NO:703-3406で割り当てられる。この転写変異体に対する23量体の標的配列のセットは、一度に1塩基ずつ転写産物の長さを追加する(walking down)ことにより生成され、標的配列の同様のセットは、同じ処置を用いて他のDMPK転写変異体に対して生成され得る。DMPK転写産物中のこれらの部位を標的とするために使用することができる1つの一般的なsiRNA構造は、各鎖の3’末端の2つのオーバーハング(塩基対でない)ヌクレオチドを有する19量体の十分に相補的な二重鎖である。したがって、2つのヌクレオチドオーバーハングの両方を有する19量体を加えることにより、標的部位に対する合計23の塩基が生じる。オーバーハングが、標的転写産物あるいは他のヌクレオチド(例えば、「UU」などの非関連ジヌクレオチド配列)のそれを反映する配列から構成され得る場合、19量体の十分に相補的な配列は、各23量体の標的部位のsiRNAを記載するために使用することができる。
DMPK転写産物内の各部位を標的とするsiRNA二重鎖に対する19量体のセンス配列とアンチセンス配列は、SEQ ID NO:3407-8814で割り当てられる(第1のセンスとアンチセンスの対は、SEQ ID NO:3407とSEQ ID NO:6111である)。SEQ ID NO:3407-6110はセンス鎖を例証する。SEQ ID NO:6111-8814はアンチセンス鎖を例証する。DMPK転写変異体NM_001288766は、例示のために使用されてきたが、siRNA二重鎖の同様のセットは、他のDMPK転写変異体を動かす(walking through)ことによって生成され得る。siRNAのアンチセンス鎖がAgo2へロードされると、第1の塩基はAgo2ポケット内で結合し、その一方で、他の塩基(アンチセンス鎖の位置2で始まる)は、相補的なmRNA結合のために表示される。「U」がAgo2への結合んための熱力学的に好ましい第1の塩基であり、標的mRNAに結合しないことから、アンチセンス配列のすべては標的の相補性と特異性に影響を与えることなく第1の塩基に置換される「U」を有し得る。同様に、センス鎖19量体(位置19)の最後の塩基は、アンチセンス鎖の第1位の「U」と確実に塩基対となるために、「A」に切り替えられる。
SEQ ID NO:8815-11518は、塩基「A」と置換された19量体のセンス鎖の最後の位置以外のSEQ ID NO:3407-6110に類似する。
SEQ ID NO:11519-14222は、塩基「∪」と置換された19量体のアンチセンス鎖の最初の位置以外のSEQ ID NO:6111-8814に類似する。
第1のそれぞれのセンスおよびアンチセンス対合のためのSEQ ID NO:8815およびSEQ ID NO:11519。
実施例16:インビトロ活性に関するDMPK siRNAsの選択されたセットの当初のスクリーニング
SEQ ID NO:8815-14222からのDMPK siRNAsの当初のセットは、オンターゲット活性の可能性の最も高く、オフターゲット活性の可能性が最も低くなるように配列を選択することを目的としたバイオインフォマティック分析を用いて、81のsiRNA配列のリストに絞り込まれた。活動的で特異的なsiRNAsを選択するためのバイオインフォマティック方法は、RNAiの分野で十分に記載され、当業者は、他のDMPK転写変異体のうちのいずれに対してもDMPK siRNA配列の同様のリストを作成することができるであろう。81の配列のセット中のDMPK siRNAsは、オリゴヌクレオチド合成の文献に記載される標準的な固相合成方法を使用して、小規模上で合成された。未修飾のsiRNAと化学的に修飾されたsiRNAsは、インビトロのトランスフェクション後に効率的なノックダウンをもたらすことが知られている。DMPK siRNA配列は、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を低下させるためにRNAiの分野で記載される、塩基、糖、およびリン酸修飾を使用して合成された。DMPK siRNAsのインビトロの活性を評価するために、2つのヒト細胞株:第1のSJCRH30ヒト横紋筋肉腫細胞株(ATCC(登録商標) CRL-2061(商標));および、第2の筋緊張性ジストロフィー1型(DM1)患者由来の不死化ヒト骨格筋芽細胞が使用された。DMPK siRNAライブラリーの当初のスクリーニングのために、それぞれのDMPK siRNAは、1nMと0.01nMの最終濃度のSJCRH30細胞へ、および、10nMと1nMの最終濃度のDM1筋芽細胞にトランスフェクトされた。siRNAsは、メーカーの「前方のトランスフェクション」指示に従って、トランスフェクション試薬Lipofectamine RNAiMAX(Life Technologies)を用いて製剤化された。SJCRH30についてはウェルあたり8500の細胞、および、DM1筋芽細胞についてはウェルあたり4000の細胞を有する、96ウェルの組織培養プレート上での三通のトランスフェクションの24時間前に細胞を蒔いた。ランスフェクション後48時間(SJCRH30)あるいは72時間(DM1筋芽細胞)に、細胞をPBSで洗浄して、TRIzol(登録商標)試薬(Life Technologies)で収穫した。RNAは、メーカーの説明書に従って、Direct-zol-96 RNA Kit(Zymo Research)を使用して単離された。メーカーの説明書に従って、 High Capacity cDNA Reverse Transcription Kit(Applied Biosystems)を使用して、10μlのRNAをcDNAに逆転写した。cDNAサンプルは、TaqMan(登録商標)Fast Advanced Master Mix(Applied Biosystems)を使用して、DMPK特異的かつPPIB特異的なヒト遺伝子発現プローブ(Thermo Fisher)を用いるqPCRによって評価された。DMPK値はPPIB遺伝子発現に対して各サンプル内で正規化された。DMPKダウンレギュレーションの定量化は、標準的な2-ΔΔCt方法を使用して実施された。実験はすべて3回行われ、表15Aと表15Bは3通りのうちの平均値を提示している。
実施例17:DMPK siRNAsの選択されたセットのインビトロ用量反応曲線
DMPK siRNAsの活性をさらに確認するために、初期スクリーンで最良の活性を示した配列の多くが、用量反応フォーマットでの経過観察評価のために選択された。もう一度、DMPK siRNAsのインビトロの活性を評価するために、2つのヒト細胞株:第1のSJCRH30ヒト横紋筋肉腫細胞株;および、第2の筋緊張性ジストロフィー1型(DM1)患者由来の不死化ヒト骨格筋芽細胞が使用された。選択されたsiRNAsは、100、10、1、0.1、0.01、0,001、および0.0001nMの最終濃度で10倍の用量反応において、あるいは、50、5.55556、0.617284、0.068587、0.007621、0.000847、および0.000094nMの最終濃度で9倍の用量反応においてトランスフェクトされた。siRNAsは、メーカーの「前方のトランスフェクション」指示に従って、トランスフェクション試薬Lipofectamine RNAiMAX(Life Technologies)を用いて製剤化された。SJCRH30についてはウェルあたり8500の細胞、および、DM1筋芽細胞についてはウェルあたり4000の細胞を有する、96ウェルの組織培養プレート上での三通のトランスフェクションの24時間前に細胞を蒔いた。トランスフェクション後48時間(SJCRH30)あるいは72時間(DM1筋芽細胞)に、細胞をPBSで洗浄して、TRIzol(登録商標)試薬(Life Technologies)で収穫した。RNAは、メーカーの説明書に従って、Direct-zol-96 RNA Kit(Zymo Research)を使用して単離された。メーカーの説明書に従って、 High Capacity cDNA Reverse Transcription Kit(Applied Biosystems)を使用して、10μlのRNAをcDNAに逆転写した。cDNAサンプルは、TaqMan(登録商標)Fast Advanced Master Mix(Applied Biosystems)を使用して、DMPK特異的かつPPIB特異的なヒト遺伝子発現プローブ(Thermo Fisher)を用いるqPCRによって評価された。DMPK値はPPIB遺伝子発現に対して各サンプル内で正規化された。DMPKダウンレギュレーションの定量化は、標準的な2-ΔΔCt方法を使用して実施された。実験はすべて3回行われ、表16A-B、17A-B、および18A-Bは3通りの平均値と、非線形回帰によって用量反応に対するフィットした曲線から決定された計算されたIC50値を提示している。
実施例18:マウス中の種交差反応性を決定するインビトロ実験
選択されたsiRNAsは、100、10、1、0.1、0.01、0,001、および0.0001nMの最終濃度で、C2C12マウス筋肉筋芽細胞(ATCC(登録商標)CRL-1772(商標))へトランスフェクトされた。siRNAsは、メーカーの「前方のトランスフェクション」指示に従って、トランスフェクション試薬Lipofectamine RNAiMAX(Life Technologies)を用いて製剤化された。C2C12播種についてウェルあたり4000の細胞を有する、96ウェルの組織培養プレート上での三通のトランスフェクションの24時間前に細胞を蒔いた。トランスフェクション後48時間に、細胞をPBSで洗浄し、TRIzol(登録商標)試薬(Life Technologies)で収穫した。RNAは、メーカーの説明書に従って、Direct-zol-96 RNA Kit(Zymo Research)を使用して単離された。メーカーの説明書に従って、 High Capacity cDNA Reverse Transcription Kit(Applied Biosystems)を使用して、10μlのRNAをcDNAに逆転写した。cDNAサンプルは、TaqMan(登録商標)Fast Advanced Master Mix(Applied Biosystems)を使用して、DMPK特異的かつPPIB特異的なマウス遺伝子発現プローブ(Thermo Fisher)を用いるqPCRによって評価された。DMPK値はPPIB遺伝子発現に対して各サンプル内で正規化された。DMPKダウンレギュレーションの定量化は、標準的な2-ΔΔCt方法を使用して実施された。すべての実験は3回繰り返して実施され、その結果を図17に示した。4つのDMPK siRNAs(図17説明文で示される数字は、表19(表19A-19B)に表記されるID#に相当する)が、マウスDMPK mRNAと有効に交差反応しており、マウスC2C12筋芽細胞細胞株において強固なmRNAノックダウンをもたらすことが示されていた。siRNAs(ID番号535および1028)のうちの2つは、わずかに効果的ではなく、およそ70%の最大mRNAノックダウンをもたらすだけであった。siRNAs(ID番号2628および2636)のうちの2つは、より効果的であり、およそ90%の最大mRNAノックダウンをもたらした。
実施例19:マウス中の種交差反応性を決定するインビボ実験
動物
動物研究は、「Guide for the Care and Use of Laboratory Animals」と同様にUSDA Animal Welfare Act で概説された規則を厳守する、Explora BioLabsのInstitutional Animal Care and Use Committee(IACUC)に基づくプロトコルに従って行われた。マウスはすべて、Charles River LaboratoriesまたはHarlan Laboratoriesのいずれかから入手した。
抱合体調製物
インビボ試験は合計で5つのsiRNA:インビトロでマウスと交差反応性であることが示された4つのDMPK siRNAと(図17)、および、DMPKノックダウンをもたらさず、および、陰性対照として使用することができるスクランブルされた配列を有する1つのsiRNAを使用した。すべてのsiRNAは、オリゴヌクレオチド合成の文献に記載される標準的な固相合成方法を使用して合成された。一本鎖は標準分析法を使用してHPLCによって精製され、その後、純粋な一本鎖を等モルの比率で混合して純粋な二重鎖を生成した。すべてのsiRNAは、抗体に結合される抱合ハンドルとして作用し得るパッセンジャー(センス)鎖の5’末端上のヘキシルアミンリンカーで合成された。siRNAは、能力を最大化し、代謝性安定性を最大化し、および、二重鎖の免疫原性を最小限に抑えるために、RNAiの分野でよく記載される最適な塩基、糖、およびリン酸塩修飾を使用して合成された。
抗マウスのトランスフェリン受容体(TfR1、CD71としても知られている)モノクローナル抗体(mAb)は、高い親和性でマウスCD71タンパク質に結合するラットIgG2aサブクラスモノクローナル抗体である。このCD71抗体は、BioXcellによって産生され、市販で入手可能である(カタログ# BE0175)。抗体-siRNA抱合体は、BioXcellからのCD71 mAb、および、それぞれのDMPKまたはスクランブルsiRNAを使用して、合成された。すべての抱合体は、先に記載されたようなビスマレイミド-TFPエステルリンカーを利用して、システイン抱合を介して抗体に、および、アミン抱合体を介してsiRNA(ヘキシルアミンを介して)に合成された。先に記載されたように、すべての複合体は、1(つまり、mAb当たり1つのsiRNAのモル比)に等しい薬物抗体比率(DAR)で抱合体のみを単離するために、強力な陽イオン交換(SAX)によって精製された。すべての抗体-siRNA抱合体は、インビボ投与のためにPBSでの希釈によって製剤化された。
インビボの投与および分析
精製されたDAR1抗体-siRNA抱合体は、5mL/kgの投与量で尾静脈への単回静脈内ボーラス注入によって、0.1、0.3、1、および3mg/kg(siRNAの重量に基づく)で雌の野生型CD-1マウス(4-6週齢)の群(n=4)に投与された。PBSビヒクルの一回の偽投与量が、雌の野生型CD-1マウス(同様に4-6週齢)の対照群(n=5)に、一致した投与量で注入された。マウスを投与後7日目にCO2窒息によって犠牲にし、複数の組織の20-30mgの断片(腓腹筋、前脛骨筋、四頭筋、横隔膜、心臓、および肝臓)を、各マウスから収穫し、液体窒素中で急速凍結した。TRIzol(登録商標)試薬(Life Technologies)を加え、その後、各組織断片をTissueLyser II(Qiagen)を使用して均質化した。RNAは、メーカーの説明書に従って、Direct-zol-96 RNA Kit(Zymo Research)を使用して単離された。メーカーの説明書に従って、 High Capacity cDNA Reverse Transcription Kit(Applied Biosystems)を使用して、10μlのRNAをcDNAに逆転写した。cDNAサンプルは、TaqMan(登録商標)Fast Advanced Master Mix(Applied Biosystems)を使用して、DMPK特異的かつPPIB特異的なマウス遺伝子発現プローブ(Thermo Fisher)を用いるqPCRによって評価された。DMPK値はPPIB遺伝子発現に対して各サンプル内で正規化された。DMPKダウンレギュレーションの定量化は、処置された動物をPBS対照群と比較することにより、標準的な2-ΔΔCt方法を使用して実施された。インビボのDMPK mRNAノックダウン結果は、図18A~図18Fで提示される。4つのDMPK siRNAs(図18A-図18Fの凡例中で示された数は、表19(表19A-19B)に表記されるID#に相当する)はすべて、用量依存的に分析されたすべての骨格筋(腓腹筋、前脛骨筋、四頭筋、および横隔膜)中のDMPK mRNAのレベルを有効に低下させることが示された。最も活発なsiRNAは、最大用量(3mg/kg)ですべての骨格筋において75%を超えるDMPK mRNAノックダウンを達成した。マウス(図18A~図18F)の骨格筋中で観察されたインビボのDMPKノックダウンは、マウスC2C12筋芽細胞細胞株(図17)中で観察されたインビトロのDMPKノックダウンと十分に相関しており、siRNA ID番号2628および2636は、siRNA ID番号535および1028よりも高いノックダウンを実証している。骨格筋におけるDMPK mRNAノックダウンに加えて、マウス心筋(心臓)でも同様に強力な活性(50%を超えるmRNAノックダウン)が観察された。最終的に、貧弱な活性(50%未満のmRNAノックダウン)がマウス肝臓で観察された。これらの結果は、複数のマウス筋肉群(骨格と心臓を含む)において強固なDMPK mRNAノックダウンを達成しつつ、肝臓などのオフターゲットの組織においてノックダウンを最小限に抑えることができることを実証している。
実施例20:siRNA合成
すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLCを使用して精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。すべてのsiRNAパッセンジャー鎖は、5’末端のC6-NH2抱合ハンドルを含んでいた。図20A-図21Bを参照。19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ21量体の二重鎖について、抱合ハンドルは逆脱塩基ホスホジエステルによってsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。構造については図20A-図20Bを参照。19の塩基の相補性および1つの3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ平滑端の二重鎖について、抱合ハンドルは末端塩基上のホスホジエステルによってsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。構造については図21A-図21Bを参照。
精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。
実施例21:2017-PK-401-C57BL6:様々なアトロジン-1 siRNAsのインビボのトランスフェリンmAb抱合体送達
群1-4については、図22の試験設計を参照。21量体のアトロジン-1ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UCUACGUAGUUGAAUCUUCUU(SEQ ID NO:14230)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ビスマレイミド(BisMal)リンカーを使用する抗体siRNA抱合体合成
工程1:TCEPによる抗体の還元
抗体を、1mMのDTPAを有する25mMのホウ酸塩緩衝液(pH8)と緩衝液交換し、最大で10mg/mlの濃度とした。この溶液に、同じホウ酸塩緩衝液中の4当量のTCEPを加え、37°Cで2時間インキュベートした。結果として生じた反応混合物をRTでpH6.0、10mMの緩衝酢酸溶液中でBisMal-siRNA(1.25の当量)の溶液と組み合わせて、4°Cで夜通し維持した。分析的SAXカラムクロマトグラフィーによる反応混合物の分析は、未反応の抗体およびsiRNAと共に抗体siRNA抱合体を示した。任意の残っている遊離システイン残基をキャップするために、反応混合物を、(10mg/mLのDMSO中の)N-エチルマレイミドの10EQで処置した。
工程2:精製
粗製反応混合物を、陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-1を使用するAKTA Pure FPLCによって精製した。DAR1およびDAR2抗体-siRNAの抱合体を含む分画を単離し、濃縮し、および、pH7.4のPBSで緩衝液交換した。
陰イオン交換クロマトグラフィー方法(SAX)-1.
カラム:Tosoh Bioscience、TSKGel SuperQ-5PW、21.5mm ID X 15cm、13um
溶媒A:20mMのTRIS緩衝液、pH8.0;溶媒B:20mMのTRIS、1.5MのNaCl、pH8.0;流速:6.0ml/分
勾配:
a.%A%B カラム体積
b.1000 1
c.81 19 0.5
d.50 50 13
e.40 60 0.5
f.0 100 0.5
g.1000 2
陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-2
カラム:Thermo Scientific、ProPacTM SAX-10、Bio LCTM、4×250mm
溶媒A:80%、10mMのTRIS、pH8、20%のエタノール;溶媒B:80%、10mMのTRIS、ph8、20%のエタノール、1.5MのNaCl;流速:0.75ml/分
勾配:
a.時間 %A %B
b.0.0 90 10
c.3.00 90 10
d.11.00 40 60
e.14.00 40 60
f.15.00 20 80
g.16.00 90 10
h.20.00 90 10
工程3:精製された抱合体の分析
抱合体の純度を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-2を使用する分析的HPLCによって評価した。抱合体mTfR1-mAb-アトロジン-1(DAR1)については、SAX保持時間は9.1分であり、%純度(クロマトグラフィーのピーク面積による)は99であった。
インビボ研究設計
抱合体は、インビボの実験(C57BL6マウス)において骨格筋中のアトロジン-1のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、PBSビヒクル対照および指定されたASCと投与量を用いて静脈内(iv)注射によって投薬された(図22を参照)。指定された時点の後に、腓腹筋(gastroc)と心筋の組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマーおよびプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。
結果
アトロジン-1 siRNAガイド鎖は、トランスフェリン受容体を標的とする抗TfRmAbに結合すると、腓腹筋と心筋中の標的遺伝子のダウンレギュレーションを媒介することができた。図23および図24を参照。
結論
この例では、インビボ送達後に、TfR1-siAtrogin-1抱合体は、腓腹筋と心筋中の標的遺伝子の特異的なダウンレギュレーションを媒介したことが実証された。ASCは抗トランスフェリン抗体で作られ、マウス腓腹筋と心筋はトランスフェリン受容体を発現し、および、抱合体はsiRNAを標的とするためにマウス特異的な抗トランスフェリン抗体を有し、結果として腓腹筋と心筋における抱合体の蓄積をもたらした。受容体媒介性の取り込みは、標的mRNAのsiRNA媒介性ノックダウンをもたらした。
実施例22:2017-PK-413-C57BL6:様々なMuRF1配列のインビボのトランスフェリンmAb抱合体送達
群1-2については、図25の試験設計を参照。21量体のMuRF1(2089)ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUUCGCACCAACGUAGAAAUU(SEQ ID NO:14231)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
群3-6については、図Gの試験設計を参照。21量体のMuRF1(2265)ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UCGUGAGACAGUAGAUGUUUU(SEQ ID NO:14232)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、1つの抱合ハンドル、すなわち、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された5’末端のC6-NH2を含んでいた。
群7-10については、図Gの試験設計を参照。21量体のMuRF1(2266)ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UCACACGUGAGACAGUAGAUU(SEQ ID NO:14233)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、1つの抱合ハンドル、すなわち、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された5’末端のC6-NH2を含んでいた。
群11-14については、図Gの試験設計を参照。21量体のMuRF1(2267)ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUCACACGUGAGACAGUAGUU(SEQ ID NO:14234)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、1つの抱合ハンドル、すなわち、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された5’末端のC6-NH2を含んでいた。
群15-18については、図Gの試験設計を参照。21量体のMuRF1(2268)ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAAUAUUUCAUUUCGCACCUU(SEQ ID NO:14235)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、1つの抱合ハンドル、すなわち、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された5’末端のC6-NH2を含んでいた。
群19-22については、図Gの試験設計を参照。21量体のMuRF1(2269)ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAAGCACCAAAUUGGCAUAUU(SEQ ID NO:14236)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、1つの抱合ハンドル、すなわち、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された5’末端のC6-NH2を含んでいた。
ビスマレイミド(BisMal)リンカーを使用する抗体siRNA抱合体合成
工程1:TCEPによる抗体の還元
抗体を、1mMのDTPAを有する25mMのホウ酸塩緩衝液(pH8)と緩衝液交換し、最大で10mg/mlの濃度とした。この溶液に、同じホウ酸塩緩衝液中の4当量のTCEPを加え、37C°で2時間インキュベートした。結果として生じた反応混合物をRTでpH6.0、10mMの緩衝酢酸溶液中でBisMal-siRNA(1.25の当量)の溶液と組み合わせて、4°Cで夜通し維持した。分析的SAXカラムクロマトグラフィーによる反応混合物の分析は、未反応の抗体およびsiRNAと共に抗体siRNA抱合体を示した。任意の残っている遊離システイン残基をキャップするために、反応混合物を、(10mg/mLのDMSO中の)N-エチルマレイミドの10EQで処置した。
工程2:精製
粗製反応混合物を、陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-1を使用するAKTA Pure FPLCによって精製した。DAR1およびDAR2抗体-siRNAの抱合体を含む分画を単離し、濃縮し、および、pH7.4のPBSで緩衝液交換した。
陰イオン交換クロマトグラフィー方法(SAX)-1.
カラム:Tosoh Bioscience、TSKGel SuperQ-5PW、21.5mm ID X 15cm、13um
溶媒A:20mMのTRIS緩衝液、pH8.0;溶媒B:20mMのTRIS、1.5MのNaCl、pH8.0;流速:6.0ml/分
勾配:
a.%A %B カラム体積
b.100 0 1
c.81 19 0.5
d.50 50 13
e.40 60 0.5
f.0 100 0.5
g.100 0 2
陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-2
カラム:Thermo Scientific、ProPacTM SAX-10、Bio LCTM、4×250mm
溶媒A:80%、10mMのTRIS、pH8、20%のエタノール;溶媒B:80%、10mMのTRIS、ph8、20%のエタノール、1.5MのNaCl;流速:0.75ml/分
勾配:
a.時間 %A %B
b.0.0 90 10
c.3.00 90 10
d.11.00 40 60
e.14.00 40 60
f.15.00 20 80
g.16.00 90 10
h.20.00 90 10
工程3:精製された抱合体の分析
抱合体の純度を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-2を使用する分析的HPLCによって評価した(表19)。
インビボ研究設計
抱合体は、インビボ実験(C57BL6マウス)において、筋肉(腓腹筋と心筋)中のMuRF1のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、PBSビヒクル対照および指定されたASCと投与量を用いて静脈内(iv)注射によって投薬された(図25を参照)。96時間後、腓腹筋(gastroc)と心筋の組織を採取し、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマーおよびプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。
結果
MuRF1 siRNAガイド鎖は、トランスフェリン受容体1を標的とする抗TfR1 mAbに結合すると、腓腹筋と心筋中の標的遺伝子のダウンレギュレーションを媒介することができた。図26および図27を参照。
結論
この例では、インビボ送達後に、TfR1-MuRF1抱合体は、腓腹筋と心筋中の標的遺伝子の特異的なダウンレギュレーションを媒介したことが実証された。ASCは抗トランスフェリン1抗体で作られ、マウス腓腹筋と心筋はトランスフェリン受容体1を発現し、および、抱合体はsiRNAを標的とするためにマウス特異的な抗トランスフェリン抗体を有し、結果として腓腹筋における抱合体の蓄積をもたらした。受容体媒介性の取り込みは、標的mRNAのsiRNA媒介性ノックダウンをもたらした。
実施例23:2017-PK-412-C57BL6:デキサメタゾンの阻止は、アトロジン-1およびMuRF1 TfR1-mAb抱合体により筋萎縮症を誘導する。
この実験については、3つの様々なsiRNAsが使用された:
(1):21量体のアトロジン-1ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UCUACGUAGUUGAAUCUUCUU(SEQ ID NO:14230)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
(2):21量体のMuRF1ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUUCGCACCAACGUAGAAAUU(SEQ ID NO:14231)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
(3):負の対照siRNA配列(スクランブル):19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ、公開された(Burke et al.(2014)Pharm.Res.,31(12):3445-60)21量体の二重鎖が使用された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAUCGACGUGUCCAGCUAGUU(SEQ ID NO:14228)であった。活性なMSTN siRNA二重鎖に使用されたのと同じ塩基、糖、およびリン酸塩の修飾が、負の対照siRNAで使用された。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ビスマレイミド(BisMal)リンカーを使用する抗体siRNA抱合体合成
工程1:TCEPによる抗体の還元
抗体を、1mMのDTPAを有する25mMのホウ酸塩緩衝液(pH8)と緩衝液交換し、最大で10mg/mlの濃度とした。この溶液に、同じホウ酸塩緩衝液中の4当量のTCEPを加え、37C°で2時間インキュベートした。結果として生じた反応混合物をRTでpH6.0、10mMの緩衝酢酸溶液中でBisMal-siRNA(1.25の当量)の溶液と組み合わせて、4°Cで夜通し維持した。分析的SAXカラムクロマトグラフィーによる反応混合物の分析は、未反応の抗体およびsiRNAと共に抗体siRNA抱合体を示した。任意の残っている遊離システイン残基をキャップするために、反応混合物を、(10mg/mLのDMSO中の)N-エチルマレイミドの10EQで処置した。
工程2:精製
粗製反応混合物を、陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-1を使用するAKTA Pure FPLCによって精製した。DAR1およびDAR2抗体-siRNAの抱合体を含む分画を単離し、濃縮し、および、pH7.4のPBSで緩衝液交換した。
陰イオン交換クロマトグラフィー方法(SAX)-1.
カラム:Tosoh Bioscience、TSKGel SuperQ-5PW、21.5mm ID X 15cm、13um
溶媒A:20mMのTRIS緩衝液、pH8.0;溶媒B:20mMのTRIS、1.5MのNaCl、pH8.0;流速:6.0ml/分
勾配:
a.%A %B カラム体積
b.100 0 1
c.81 19 0.5
d.50 50 13
e.40 60 0.5
f.0 100 0.5
g.100 0 2
陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-2
カラム:Thermo Scientific、ProPacTM SAX-10、Bio LCTM、4×250mm
溶媒A:80%、10mMのTRIS、pH8、20%のエタノール;溶媒B:80%、10mMのTRIS、ph8、20%のエタノール、1.5MのNaCl;流速:0.75ml/分
勾配:
a.時間 %A %B
b.0.0 90 10
c.3.00 90 10
d.11.00 40 60
e.14.00 40 60
f.15.00 20 80
g.16.00 90 10
h.20.00 90 10
工程3:精製された抱合体の分析
抱合体の純度を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-2を使用する分析的HPLCによって評価した(表20)。
インビボ研究設計
抱合体は、インビボ実験(C57BL6マウス)において、筋萎縮症の存在下と不在下で筋肉(腓腹筋)中のMuRF1およびアトロジン-1のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、PBSビヒクル対照および指定されたASCと投与量を用いて静脈内(iv)注射によって投薬された。表21を参照。抱合体送達の7日後、群2-4、9-11、および16-18について、筋萎縮症は、21日間のデキサメタゾンの腹腔内注入(10mg/kg)を介して毎日の投与によって誘導された。対照群5-7、12-14、および19-21(筋萎縮症の誘導がない)について、PBSが毎日の腹腔内注入によって投与された。群1、8、15、および22は7日目に収穫され、筋萎縮症の誘導の前に、mRNA発現と重み付けされた筋肉のベースライン測定値を確立した。指定された時点の後に、腓腹筋(gastroc)と心筋の組織を採取し、重み付けし、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマーおよびプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。
組織siRNA濃度の定量化を、方法のセクションに記載されるようなステム-ループqPCRアッセイを使用して判定した。siRNAのアンチセンス鎖を、配列に特異的なステム-ループRTプライマーを用いるTaqMan MicroRNA逆転写キットを使用して、逆転写した。その後、RT工程からのcDNAをリアルタイムPCRのために利用し、Ct値を、標準曲線に由来する一次方程式を使用して血漿または組織濃度に転換させた。
結果
データは図28~図31に要約される。TfR1 mAb抱合体を使用して送達されるとき、アトロジン-1とMuRF1 siRNAsの同時送達は、正常な筋肉と萎縮性の筋肉においてアトロジン-1とMuRF1 mRNA発現を効率的にダウンレギュレートした。萎縮症の誘導は、約4倍のアトロジン-1およびMuRF1発現を一時的に誘導する。mTfR1-アトロジン-1 + TfR1.mAb-siMuRF1(3mg/kg、それぞれおよび混合物としての投与量)の1回量は、正常な腓腹筋と萎縮性の腓腹筋においてアトロジン-1とMuRF1 mRNAレベルを>70%減少させた。MuRF1とアトロジン-1 mRNAのダウンレギュレーションは、腓腹筋の重量を5-10%増大させ、DEX誘導性の腓腹筋の重量喪失を50%減少させる。アトロジン-1のみのダウンレギュレーションは、腓腹筋の重量変化に有意な効果がない。アトロジン-1/MuRF1 siRNAsを用いる筋萎縮症の処置がない状態では、筋肉の肥大が誘導される。
結論
この例において、TfR1 mAb抱合体を使用して送達されるとき、アトロジン-1とMuRF1 siRNAsの同時送達は、正常な腓腹筋と萎縮性の腓腹筋においてアトロジン-1とMuRF1 mRNA発現を効率的にダウンレギュレートしたことが実証された。抱合体は、心筋には効果がほとんどなく、アトロジン-1のダウンレギュレーションは不利益であり得る。MuRF1とアトロジン-1 mRNAのダウンレギュレーションは、腓腹筋の重量を5-10%増大させ、DEX誘導性の腓腹筋の重量喪失を50%減少させた。アトロジン-1のみのダウンレギュレーションは、腓腹筋の重量変化に有意な効果がない。ASCは抗トランスフェリン抗体で作られ、マウス腓腹筋はトランスフェリン受容体を発現し、および、抱合体はsiRNAを標的とするためにマウス特異的な抗トランスフェリン抗体を有し、結果として腓腹筋における抱合体の蓄積をもたらす。受容体媒介性の取り込みは、標的mRNAのsiRNA媒介性ノックダウンをもたらした。
実施例24:2017-PK-435-C57BL6:アトロジン-1のトランスフェリンmAb抱合体送達のためのインビボの用量反応実験
群1-12については、図32の試験設計を参照。21量体のアトロジン-1ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UCGUAGUUAAAUCUUCUGGUU(SEQ ID NO:14237)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、Aに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
群13-18について、図32の試験設計を参照。19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ、21量体の陰性対照siRNA配列(スクランブル)(Burke et al. (2014) Pharm. Res., 31(12):3445-60によって公開)が使用された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAUCGACGUGUCCAGCUAGUU(SEQ ID NO:14228)であった。活性なMSTN siRNA二重鎖に使用されたのと同じ塩基、糖、およびリン酸塩の修飾が、負の対照siRNAで使用された。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ビスマレイミド(BisMal)リンカーを使用する抗体siRNA抱合体合成
工程1:TCEPによる抗体の還元
抗体を、1mMのDTPAを有する25mMのホウ酸塩緩衝液(pH8)と緩衝液交換し、最大で10mg/mlの濃度とした。この溶液に、同じホウ酸塩緩衝液中の4当量のTCEPを加え、37C°で2時間インキュベートした。結果として生じた反応混合物をRTでpH6.0、10mMの緩衝酢酸溶液中でBisMal-siRNA(1.25の当量)の溶液と組み合わせて、4°Cで夜通し維持した。分析的SAXカラムクロマトグラフィーによる反応混合物の分析は、未反応の抗体およびsiRNAと共に抗体siRNA抱合体を示した。任意の残っている遊離システイン残基をキャップするために、反応混合物を、(10mg/mLのDMSO中の)N-エチルマレイミドの10EQで処置した。
工程2:精製
粗製反応混合物を、陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-1を使用するAKTA Pure FPLCによって精製した。DAR1およびDAR2抗体-siRNAの抱合体を含む分画を単離し、濃縮し、および、pH7.4のPBSで緩衝液交換した。
陰イオン交換クロマトグラフィー方法(SAX)-1.
カラム:Tosoh Bioscience、TSKGel SuperQ-5PW、21.5mm ID X 15cm、13um
溶媒A:20mMのTRIS緩衝液、pH8.0;溶媒B:20mMのTRIS、1.5MのNaCl、pH8.0;流速:6.0ml/分
勾配:
a.%A %B カラム体積
b.100 0 1
c.81 19 0.5
d.50 50 13
e.40 60 0.5
f.0 100 0.5
g.100 0 2
陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-2
カラム:Thermo Scientific、ProPacTM SAX-10、Bio LCTM、4×250mm
溶媒A:80%、10mMのTRIS、pH8、20%のエタノール;溶媒B:80%、10mMのTRIS、ph8、20%のエタノール、1.5MのNaCl;流速:0.75ml/分
勾配:
a.時間 %A %B
b.0.0 90 10
c.3.00 90 10
d.11.00 40 60
e.14.00 40 60
f.15.00 20 80
g.16.00 90 10
h.20.00 90 10
工程3:精製された抱合体の分析
抱合体の純度を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-2を使用する分析的HPLCによって評価した(表22)。
インビボ研究設計
抱合体は、インビボ実験(C57BL6マウス)において、筋萎縮症の存在下と不在下で筋肉(腓腹筋)中のMuRF1およびアトロジン-1のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、PBSビヒクル対照および指定されたASCと投与量を用いて静脈内(iv)注射によって投薬された(図32を参照)。抱合体送達の7日後、群3、6、9、12、および15について、筋萎縮症は、3日間のデキサメタゾンの腹腔内注入(10mg/kg)を介して毎日の投与によって誘導された。対照群2、5、8、11、および14(筋萎縮症の誘導がない)について、PBSが毎日の腹腔内注入によって投与された。群1、4、7、10、および13は7日目に収穫され、筋萎縮症の誘導の前に、mRNA発現と重み付けされた筋肉のベースライン測定値を確立した。萎縮症誘導後3日目(あるいは、抱合体送達後10日目)に、腓腹筋(gastroc)組織を採取し、重み付けし、液体窒素で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマーおよびプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。
組織siRNA濃度の定量化を、方法のセクションに記載されるようなステム-ループqPCRアッセイを使用して判定した。siRNAのアンチセンス鎖を、配列に特異的なステム-ループRTプライマーを用いるTaqMan MicroRNA逆転写キットを使用して、逆転写した。その後、RT工程からのcDNAをリアルタイムPCRのために利用し、Ct値を、標準曲線に由来する一次方程式を使用して血漿または組織濃度に転換させた。
結果
データは図33~図35に要約される。アトロジン-1 siRNAガイド鎖は、トランスフェリン受容体を標的とする抗TfRmAbに結合すると、腓腹筋中の標的遺伝子のダウンレギュレーションを媒介することができた。図33を参照。投与量を39mg/kgから9mg/kgに増加させることにより、萎縮症誘導性のアトロジン-1 mRNAのレベルを2-3倍下げた。このsiRNAを用いて達成可能な最大KDは80%であり、萎縮性の筋肉で最大KDを達成するためには40nMの組織中濃度が必要であった。これは、抱合体送達アプローチが、投与量を増やすことによって、アトロジン-1の疾患誘導性のmRNA発現レベルを変えることができる(図34を参照)ということを強調している。図35は、mRNAダウンレギュレーションがアトロジン-1ガイドのRISCローティングによって媒介され、濃度依存性であることを強調している。
結論
この例では、インビボ送達後に、TfR1-アトロジン-1抱合体は、用量依存的に腓腹筋中の標的遺伝子の特異的なダウンレギュレーションを媒介したことが実証された。萎縮症の誘導後、抱合体は、より高い用量でアトロジン-1の疾患誘導性のmRNA発現レベルを媒介することができた。アトロジン-1ガイド鎖のより高いRISCローティングは、mRNAダウンレギュレーションの増大と相関した。
実施例25:2017-PK-381-C57BL6:ミオスタチン(MSTN)ダウンレギュレーションは、デキサメタゾン処置したマウスの筋肉喪失を減らす。
群1-12については、表24の試験設計を参照。21量体のアトロジン-1ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UCGUAGUUAAAUCUUCUGGUU(SEQ ID NO:14237)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
群13-18について、表24の試験設計を参照。19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ、21量体の陰性対照siRNA配列(スクランブル)(Burke et al. (2014) Pharm. Res., 31(12):3445-60によって公開)が使用された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAUCGACGUGUCCAGCUAGUU(SEQ ID NO:14228)であった。活性なMSTN siRNA二重鎖に使用されたのと同じ塩基、糖、およびリン酸塩の修飾が、負の対照siRNAで使用された。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ビスマレイミド(BisMal)リンカーを使用する抗体siRNA抱合体合成
工程1:TCEPでの抗体の還元
抗体を、1mMのDTPAを有する25mMのホウ酸塩緩衝液(pH8)と緩衝液交換し、最大で10mg/mlの濃度とした。この溶液に、同じホウ酸塩緩衝液中の4当量のTCEPを加え、37C°で2時間インキュベートした。結果として生じた反応混合物をRTでpH6.0、10mMの緩衝酢酸溶液中でBisMal-siRNA(1.25の当量)の溶液と組み合わせて、4°Cで夜通し維持した。分析的SAXカラムクロマトグラフィーによる反応混合物の分析は、未反応の抗体およびsiRNAと共に抗体siRNA抱合体を示した。任意の残っている遊離システイン残基をキャップするために、反応混合物を、(10mg/mLのDMSO中の)N-エチルマレイミドの10EQで処置した。
工程2:精製
粗製反応混合物を、陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-1を使用するAKTA Pure FPLCによって精製した。DAR1およびDAR2抗体-siRNAの抱合体を含む分画を単離し、濃縮し、および、pH7.4のPBSで緩衝液交換した。
陰イオン交換クロマトグラフィー方法(SAX)-1.
カラム:Tosoh Bioscience、TSKGel SuperQ-5PW、21.5mm ID X 15cm、13um
溶媒A:20mMのTRIS緩衝液、pH8.0;溶媒B:20mMのTRIS、1.5MのNaCl、pH8.0;流速:6.0ml/分
勾配:
a.%A %B カラム体積
b.100 0 1
c.81 19 0.5
d.50 50 13
e.40 60 0.5
f.0 100 0.5
g.100 0 2
陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-2
カラム:Thermo Scientific、ProPacTM SAX-10、Bio LCTM、4×250mm
溶媒A:80%、10mMのTRIS、pH8、20%のエタノール;溶媒B:80%、10mMのTRIS、ph8、20%のエタノール、1.5MのNaCl;流速:0.75ml/分
勾配:
a.時間 %A %B
b.0.0 90 10
c.3.00 90 10
d.11.00 40 60
e.14.00 40 60
f.15.00 20 80
g.16.00 90 10
h.20.00 90 10
工程3:精製された抱合体の分析
抱合体の純度を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-2を使用する分析的HPLCによって評価した(表23)。
インビボ研究設計
抱合体は、インビボ実験(C57BL6マウス)において、筋萎縮症の存在下と不在下で筋肉(腓腹筋)中のMSTNのmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、PBSビヒクル対照および指定されたASCと投与量を用いて静脈内(iv)注射によって投薬された。表24を参照。抱合体送達の7日後、群2、3、4、9、10、および11について、筋萎縮症は、13日間のデキサメタゾンの腹腔内注入(10mg/kg)を介して毎日の投与によって誘導された。対照群、5、6、7、12、13、および14(筋萎縮症の誘導がない)について、PBSが毎日の腹腔内注入によって投与された。群1と8は7日目に収穫され、筋萎縮症の誘導の前に、mRNA発現と重み付けされた筋肉のベースライン測定値を確立した。萎縮症誘導後3、7、および14日目(あるいは、抱合体送達後10、14、および21日目)に、腓腹筋(gastroc)組織を採取し、重み付けし、液体窒素で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマーおよびプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。
組織siRNA濃度の定量化を、方法のセクションに記載されるようなステム-ループqPCRアッセイを使用して判定した。siRNAのアンチセンス鎖を、配列に特異的なステム-ループRTプライマーを用いるTaqMan MicroRNA逆転写キットを使用して、逆転写した。その後、RT工程からのcDNAをリアルタイムPCRのために利用し、Ct値を、標準曲線に由来する一次方程式を使用して血漿または組織濃度に転換させた。
結果
データは図36と図37に要約される。MSTN siRNAガイド鎖は、デキサメタゾン誘導性の萎縮症の存在下と不在下において、トランスフェリン受容体を標的とする抗TfRmAbに結合すると、腓腹筋中の標的遺伝子のダウンレギュレーションを媒介することができた。図36を参照。単回の3mg/kgのsiRNAは、>75%だけMSTN mRNAレベルをダウンレギュレートした。デキサメタゾン誘導性の萎縮症の存在下において、MSTNダウンレギュレーションは筋肉量を増大させ、デキセドリン誘導性の筋肉喪失を弱める。図37を参照。
結論
この例では、インビボ送達後に、TfR1-MSTN抱合体は、腓腹筋中の標的遺伝子の特異的なダウンレギュレーションを媒介したことが実証された。萎縮症の誘導後、抱合体は筋肉量を増大させ、Dex誘導性の筋肉喪失を弱めることができた。
実施例26:2017-PK-496-C57BL6:アトロジン-1およびMuRF1ダウンレギュレーションは、マウス中の坐骨神経除神経時の脚筋肉喪失を減らす。
群1-4については、図38の試験設計を参照。21量体のアトロジン-1ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUGGGUAACAUCGUACAAGUU(SEQ ID NO:14238)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
群5-6については、図Vの試験設計を参照。21量体のMuRF1ガイド鎖が設計された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UUUCGCACCAACGUAGAAAUU(SEQ ID NO:14231)であった。ガイドおよび十分に相補的なRNAパッセンジャー鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で組み立てて、HPLCで精製した。RNAiの分野で十分に説明される塩基、糖、およびリン酸塩の修飾を使用して、二重鎖の能力を最適化して免疫原性を減らした。精製された一本鎖を二重にし、図20Bに記載される二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
群7-12については、アトロジン-1とMuRF1は上記のような設計だった。TfR1 mAbへの抱合後、および個々のDAR1種の精製および単離後、混合され、同時投与された。
群13について、図38の試験設計を参照。19の塩基の相補性および3’ジヌクレオチドオーバーハングを持つ、21量体の陰性対照siRNA配列(スクランブル)(Burke et al. (2014) Pharm. Res., 31(12):3445-60によって公開)が使用された。ガイド/アンチセンス鎖の配列(5’~3’)は、UAUCGACGUGUCCAGCUAGUU(SEQ ID NO:14228)であった。活性なMSTN siRNA二重鎖に使用されたのと同じ塩基、糖、およびリン酸塩の修飾が、負の対照siRNAで使用された。すべてのsiRNA一本鎖を、標準的なホスホロアミダイト(phospharamidite)化学を使用して固相上で完全に組み立てて、HPLC上で精製した。精製された一本鎖を二重にし、二本鎖siRNAを得た。パッセンジャー鎖は、2つの抱合ハンドル、5’末端にC6-NH2および3’末端にC6-SHを含んでいた。両方の抱合ハンドルは、ホスホジエステル逆脱塩基ホスホジエステルリンカーを介してsiRNAパッセンジャー鎖に接続された。遊離チオールは抱合に使用されていなかったので、N-エチルマレイミドでエンドキャップされた。
ビスマレイミド(BisMal)リンカーを使用する抗体siRNA抱合体合成
工程1:TCEPでの抗体の還元
抗体を、1mMのDTPAを有する25mMのホウ酸塩緩衝液(pH8)と緩衝液交換し、最大で10mg/mlの濃度とした。この溶液に、同じホウ酸塩緩衝液中の4当量のTCEPを加え、37C°で2時間インキュベートした。結果として生じた反応混合物をRTでpH6.0、10mMの緩衝酢酸溶液中でBisMal-siRNA(1.25の当量)の溶液と組み合わせて、4°Cで夜通し維持した。分析的SAXカラムクロマトグラフィーによる反応混合物の分析は、未反応の抗体およびsiRNAと共に抗体siRNA抱合体を示した。任意の残っている遊離システイン残基をキャップするために、反応混合物を、(10mg/mLのDMSO中の)N-エチルマレイミドの10EQで処置した。
工程2:精製
粗製反応混合物を、陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-1を使用するAKTA Pure FPLCによって精製した。DAR1およびDAR2抗体-siRNAの抱合体を含む分画を単離し、濃縮し、および、pH7.4のPBSで緩衝液交換した。
陰イオン交換クロマトグラフィー方法(SAX)-1.
カラム:Tosoh Bioscience、TSKGel SuperQ-5PW、21.5mm ID X 15cm、13um
溶媒A:20mMのTRIS緩衝液、pH8.0;溶媒B:20mMのTRIS、1.5MのNaCl、pH8.0;流速:6.0ml/分
勾配:
a.%A %B カラム体積
b.100 0 1
c.81 19 0.5
d.50 50 13
e.40 60 0.5
f.0 100 0.5
g.100 0 2
陰イオン交換クロマトグラフィー(SAX)方法-2
カラム:Thermo Scientific、ProPacTM SAX-10、Bio LCTM、4×250mm
溶媒A:80%、10mMのTRIS、pH8、20%のエタノール;溶媒B:80%、10mMのTRIS、ph8、20%のエタノール、1.5MのNaCl;流速:0.75ml/分
勾配:
a.時間 %A %B
b.0.0 90 10
c.3.00 90 10
d.11.00 40 60
e.14.00 40 60
f.15.00 20 80
g.16.00 90 10
h.20.00 90 10
工程3:精製された抱合体の分析
抱合体の純度を、陰イオン交換クロマトグラフィー方法-2を使用する分析的HPLCによって評価した(表25)。
インビボ研究設計
抱合体は、インビボ実験(C57BL6マウス)において、坐骨神経除神経の存在下と不在下で筋肉(腓腹筋)中のMuRF1およびアトロジン-1のmRNAダウンレギュレーションを媒介するその能力について評価された。マウスは、PBSビヒクル対照および指定されたASCと投与量を用いて静脈内(iv)注射によって投薬された(図38を参照)。抱合体送達の7日後、群2-4、6-8、10-12、および14-16について、脚の筋萎縮症は坐骨神経除神経によって誘導された。除神経は、対照群1、5、9、13、および17では誘導されなかった。
7日目の除神経手術について、マウスに麻酔をかけ(5%のイソフルラン)、0.1mg/kgのブプレノルフィンの皮下投与量を投与した。右背骨盤領域を坐骨切痕から膝まで剃毛した。この領域を、アルコールとポビドンヨードを交互に使用して消毒した。坐骨切痕を触診で特定し、坐骨切痕から膝に向かって約1cm切開した。大腿二頭筋を分割して坐骨神経を露出させ、両端を焼灼して約1cmの断片を除去した。その後、筋肉と皮膚を縫合して切開部を閉じた。その後、手術肢を毎日検査し、手術創の状態を観察し、動物の全体的な健康状態を観察した。
群4、8、12、および16について、脚の筋肉領域の変化が判定された:測定する脚を剃毛し、消えないインクを使用して線を引き、測定領域をマークした。マウスを円錐型の拘束具で拘束し、右脚を手で保持した。デジタルノギスを使用して、矢状面で1回の測定を行い、かつ冠状面で別の測定を行った。その処置を1週間に2回繰り返した。指定された時点のすべての群について、腓腹筋(gastroc)と心筋の組織を採取し、重み付けし、液体窒素中で急速凍結した。標的組織中のmRNAのノックダウンを、方法のセクションに記載されるように比較qPCRアッセイを使用して判定した。RNAの合計を組織から抽出し、逆転写して、mRNAのレベルを、適切に設計されたプライマーおよびプローブを用いるTaqMan qPCRを使用して定量化した。PPIB(ハウスキーピング遺伝子)を内部RNA負荷対照(internal RNA loading control)として使用し、比較Ct方法により結果を算出し、そこでは、標的遺伝子Ct値とPPIB Ct値(ΔCt)との間の差が算出され、その後、第2の差(ΔΔCt)を得ることによってPBSの対照群に対してさらに標準化された。
組織siRNA濃度の定量化を、方法のセクションに記載されるようなステム-ループqPCRアッセイを使用して判定した。siRNAのアンチセンス鎖を、配列に特異的なステム-ループRTプライマーを用いるTaqMan MicroRNA逆転写キットを使用して、逆転写した。その後、RT工程からのcDNAをリアルタイムPCRのために利用し、Ct値を、標準曲線に由来する一次方程式を使用して血漿または組織濃度に転換させた。
図39Aは、4.5mg/kg(siRNA)のアトロジン-1 siRNAあるいはMuRF1 siRNAのいずれか、または、組み合わせた両方のsiRNAの1回投与量の単回処置が、腓腹筋中の各標的の最大75%のダウンレギュレーションをもたらしたことを示す。
図39Bは、腓腹筋中の両方の標的のmRNAノックダウンがASC投与後37日目まで未処置の脚において75%で維持されることを示す。
除神経された脚では、アトロジン1 mRNAノックダウンは、除神経後3日間維持されるが、除神経後10日で20%に、除神経後30日で0%まで減少する。除神経された脚におけるMuRF1 mRNAノックダウンは、除神経後3日間80-85%まで増強されるが、除神経後10日で50%に、除神経後30日で40%まで減少する(図39C)。
両方のsiRNAの組み合わせで処置されたとき、各標的のmRNAノックダウンは、別の標的のノックダウンによる影響を受けなかった(図39D)。
脚の筋肉領域の測定に基づいて、MuRF1およびMuRF1とアトロジン-1の組み合わせのsiRNA媒介性のダウンレギュレーションは、除神経に誘導された筋消耗を最大30%減少させた。MuRF1 siRNAだけを用いる処置は、MuRF1およびアトロジン-1の組み合わせを用いる処置に類似する反応を示した。アトロジン-1のみのダウンレギュレーションは、脚筋の領域に有意な効果がまったくなかった。統計分析はWelchのT検定を使用して、siRNA対照群を、組み替えられた処置群と比較した。図39Eを参照。
腓腹筋重量に基づいて、MuRF1だけで、スクランブルsiRNA対照群からの統計的に有意な差を示した。脚の筋肉領域を測定することにより得られた結果に類似して、MuRF1のダウンレギュレーションは、除神経に誘導された筋消耗の最大35%の減少を示した。これらの結果は、マウスにおけるMuRF1ノックアウトの効果に合致するものである(Bodine et al., Science 291, 2001)。図39Fを参照。
本開示の好ましい実施形態が本明細書中で示され、記載されてきたが、このような実施形態はほんの一例として提供されているに過ぎないということは、当業者に明らかであろう。多くの変形、変更、および置き換えは、本開示から逸脱することなく、当業者によって想到されるものである。本明細書に記載される開示の実施形態の様々な代案が、本開示の実施において利用され得ることを理解されたい。以下の特許請求の範囲は本開示の範囲を定義するものであり、ならびに、この特許請求の範囲およびその同等物の範囲内の方法および構造はそれによって包含されることが、意図されている。