本明細書に記載される化合物は、SCD1及び/またはSCD5を含む、ステアロイル-CoA脱飽和酵素(SCD)の阻害剤として有用である。SCD阻害剤は、SCD関連障害を治療及び/または予防する方法において有用であることが当該技術分野で既知である。SCD関連障害は、例えば、米国特許第8,148,378号、及び国際特許出願公開第WO2011/047481号、同第WO2010/112520号、同第WO2010/045374号、同第WO2010/028761号、同第WO2009/150196号、及び同第WO2009/106991号に記載されている。したがって、本発明の別の態様は、SCD関連障害の治療及び/または予防を必要とする対象においてそれを行う方法に関する。
神経膠腫は、手術、放射線療法、及び化学療法で治療され、しばしば併用されるが、神経膠腫はほとんど治癒可能ではない。神経膠腫を有する患者の95%以上は、積極的な治療法にもかかわらず、診断後2年以内に死亡する。したがって、神経膠腫を治療するための新しい方法及び組成物の必要性が依然として存在する。
ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、神経膠腫の治療のために使用される。神経膠腫に罹患している患者は、当該技術分野で一般的に許容される基準を使用して診断され得る。
SCD1は、以前に神経膠腫の治療のための治療標的として同定された(Dai et al.,doi:10.3389/fphar.2017.00960、Tracz-Gaszewska and Dobrzyn,doi.org/10.3390/cancers11070948)。したがって、SCD阻害剤は、原発性脳癌(例えば、星状細胞腫などの神経膠腫、例えば、神経膠芽腫)に罹患している対象の治療に使用するために、単独でまたは1つ以上の治療的介入(例えば、手術、放射線療法、化学療法)と組み合わせて使用することができる。
いくつかの実施形態では、SCD阻害剤は、1つ以上の治療的介入(例えば、手術、放射線療法、化学療法)の前(例えば、約1分、5分、10分、20分、30分、40分、50分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、8時間、10時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、4週間、8週間、12週間、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、10ヶ月、または12ヶ月)に使用することができる。
いくつかの実施形態では、SCD阻害剤は、1つ以上の治療的介入(例えば、手術、放射線療法、化学療法)の後(例えば、約1分、5分、10分、20分、30分、40分、50分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、8時間、10時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間、2週間、4週間、8週間、12週間、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、10ヶ月、または12ヶ月)に使用することができる。例えば、SCD阻害剤は、腫瘍の外科的切除と同時に、放射線療法及び化学療法の前に使用することができる。SCD阻害剤はまた、腫瘍の外科的切除、放射線療法、及び化学療法の前に使用することもできる。SCD阻害剤はまた、腫瘍の外科的切除、放射線療法、及び化学療法と同時に使用することもできる。SCD阻害剤はまた、腫瘍の外科的切除、放射線療法、及び化学療法の後に使用することもできる。SCD阻害剤はまた、放射線療法と同時に、腫瘍の外科的切除及び化学療法の前に使用することもできる。SCD阻害剤はまた、切除後放射線療法と同時に、及び化学療法の前に使用することもできる。SCD阻害剤はまた、化学療法と同時に、腫瘍の外科的切除及び放射線療法の後に使用することもできる。
SCD阻害剤が、神経膠腫を患っている対象を1つ以上の適切な治療法と組み合わせて治療するために使用される場合、組み合わせ内の化合物は、組み合わせ産物として投与され得るか、または実質的に同時にまたは順次投与され得る。
一実施形態では、SCD阻害剤は、多形性神経膠芽腫を治療するために、1つ以上の追加の薬剤と組み合わせて使用することができる。そのような薬剤の例としては、アバレリックス、アクチノマイシンD、アドリアマイシン、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミフォスチン、アナキンラ、アナストロゾール、三酸化二ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、BCG生、ベバシズマブ、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリン(例えば、ナトリウム)、ダルベポエチンα、ダサチニブ、ダウノルビシン、ダウノマイシン、デシタビン、デニロイキン、デニロイキンジフチトックス、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エクリズマブ、エピルビシン(例えば、HCl)、エポエチンα、エルロチニブ、エストラムスチン、エトポシド(例えば、リン酸塩)、エベロリムス、エキセメスタン、フェンタニル(例えば、クエン酸塩)、フィルグラスチム、フロキシウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル、5-FU、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン(例えば、HCl)、ゲムツズマブオゾガミシン、ゴセレリン(例えば、酢酸塩)、ヒステリン(例えば、酢酸塩)、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブチウキセタン、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ(例えば、メシル酸塩)、インターフェロンα-2b、イリノテカン、ジトシル酸ラパチニブ、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド(例えば、酢酸塩)、レバミゾール、ロムスチン、CCNU、メクロレタミン(ナイトロジェンマスタード)、メゲストロール、メルファラン(L-PAM)、メルカプトプリン(6-MP)、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、ミトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、フェンプロピオン酸ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、パニツムマブ、ペグアデマーゼ、ペグアスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペグインターフェロンα-2b、ペメトレキセド(例えば、二ナトリウム)、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン(ミトラマイシン)、ポルフィマー(例えば、ナトリウム)、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブ(例えば、マレイン酸塩)、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド(VM-26)、テストラクトン、サリドマイド、チオグアニン(6-TG)、チオテパ、チオテパ、チオテパ、トポテカン(例えば、hcl)、トレミフェン、トシツモマブ/I-131(トシツモマブ)、トラスツズマブ、トレチノイン(ATRA)、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ボリノスタット、ゾレドロネート、及びゾレドロン酸からなる群から選択されるものが挙げられる。
いくつかの実施形態では、SCD阻害剤は、テモゾロミド、カルムスチン、ベバシズマブ、ロムスチン、エベロリムス、ビンクリスチン、及びプロカルバジンのうちの1つ以上、または上記のうちのいずれかの生物学的に活性なバリアント、塩、及び誘導体と組み合わせて使用される。
いくつかの実施形態では、SCD阻害剤は、神経膠腫を有する対象に化学療法剤と同時に投与されるとき、例えば、がん細胞成長率の減少、腫瘍サイズの減少、がん細胞の生存率の減少、またはがん細胞によるアポトーシスの増加によって、治療効果に必要な化学療法剤の投与量を減少させる。
原発性脳癌の治療は、腫瘍のサイズまたは体積の低減をもたらし得る。例えば、治療後、腫瘍サイズは、治療前のそのサイズに対して約5%以上(例えば、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。腫瘍のサイズは、任意の再現性のある測定手段によって測定され得る。例えば、腫瘍のサイズは、腫瘍の直径として測定され得る。
原発性脳癌の治療は、腫瘍の数の減少をさらにもたらし得る。例えば、治療後、腫瘍数は、治療前の数に対して約5%以上(例えば、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。腫瘍の数は、任意の再現性のある測定手段によって測定され得、例えば、腫瘍の数は、肉眼で見えるか、または特定の倍率(例えば、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、または50倍)で見える腫瘍をカウントすることによって測定され得る。
原発性脳癌の治療は、原発腫瘍部位から離れた他の組織または器官の転移性結節の数の減少をもたらし得る。例えば、治療後、転移性結節の数は、治療前の数に対して約5%以上(例えば、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。転移性結節の数は、任意の再現性のある測定手段によって測定され得る。例えば、転移性結節の数は、肉眼で見えるか、または特定の倍率(例えば、2倍、10倍、もしくは50倍)で見える転移性結節をカウントすることによって測定され得る。
原発性脳癌の治療は、未治療の対象の集団と比較して、本発明に従って治療された対象の集団の平均生存時間の増加をもたらし得る。例えば、平均生存期間が約30日超(約60日、90日、または120日超)増加される。集団の平均生存期間の増加は、任意の再現可能な手段によって測定され得る。集団の平均生存時間の増加は、例えば、集団について、本発明の化合物による治療の開始後の平均生存期間の長さを計算することによって測定され得る。集団の平均生存時間の増加はまた、例えば、集団について、本発明の薬学的に許容される塩による治療の最初のラウンドの完了後の平均生存期間の長さを計算することによって測定され得る。
原発性脳癌の治療はまた、未治療の集団と比較して、治療された対象の集団の死亡率の減少をもたらし得る。例えば、死亡率は、約2%超(例えば、約5%、10%、または25%超)減少される。治療された対象の集団の死亡率の減少は、任意の再現可能な手段によって、例えば、集団について、本発明の薬学的に許容される塩による治療の開始後の単位時間当たりの疾患関連死の平均数を計算することによって測定され得る。集団の死亡率の減少はまた、例えば、集団について、本発明の薬学的に許容される塩による治療の最初のラウンドの完了後の単位時間当たりの疾患関連死の平均数を計算することによって測定され得る。
原発性脳癌の治療は、未治療の集団と比較して、治療された対象の腫瘍の再発の減少をもたらし得る。例えば、治療後、腫瘍再発までの時間は、未治療集団における率に対して、約5%以上(例えば、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減され得る。再発率は、例えば、集団について、腫瘍が検出できなかった時点(例えば、切除後)から新しい腫瘍が検出され得る時点までの平均時間の長さを計算することによって測定され得る。
原発性脳癌の治療は、未治療の集団と比較して、治療された対象におけるがん細胞の播種の減少をもたらし得る。例えば、治療後、腫瘍の元の部位以外の部位の再発腫瘍の数は、未治療の集団に存在する数に対して約5%以上(例えば、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはそれ以上)低減される。腫瘍の元の部位以外の部位における再発腫瘍の数の低減は、治療された集団における元の部位以外の部位における再発腫瘍の数を、未治療の集団における数と比較することによって測定され得る。
ある特定の実施形態では、本発明の方法によって治療及び/または予防され得る神経障害としては、アレキサンダー病、アルパー病、AD、筋萎縮性側索硬化症、運動失調症、毛細血管拡張性失調症、カナバン病、コケイン症候群、皮質基底核変性症、クロイツフェルト・ヤコブ病、ハンチントン病、ケネディー病、クラッベ病、レビー体認知症、マチャド・ジョセフ病、多発性硬化症、PD、ペリザエウス・メルツバッハー病、ピック病、原発性側索硬化症、レフサム病、サンドホフ病、シルダー病、スティーレ・リチャードソン・オルシェフスキー病、脊髄ろう、及びギラン・バレー症候群が挙げられるが、これらに限定されない。
なおもさらなるSCD関連障害としては、中枢神経系(CNS)障害、認知症、統合失調症、軽度の認知障害、アルツハイマー病、脳アミロイド血管障害、ダウン症候群と関連付けられる認知症、他の神経変性疾患、精神疾患、眼疾患、免疫障害、多発性硬化症、ニューロパチー、及びうつ病が挙げられる。
さらなるSCD関連障害としては、皮膚障害(例えば、ニキビ(例えば、尋常性ニキビ)、乾癬、多毛症、酒さ、脂漏性皮膚、油性皮膚(syn脂漏症)、脂漏性皮膚炎、高脂漏症、湿疹、ケロイド性瘢痕、皮膚老化、粘膜からの産生または分泌に関連する疾患、しわ、適切な皮膚の硬さの欠如、適切な皮膚水和の欠如、不十分な皮脂分泌、油性毛、皮膚のテカリ、脂ぎって見える皮膚、脂ぎって見える毛髪、及び脂質の不均衡によって引き起こされる他の皮膚状態)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、SCD関連障害は、代謝症候群(例えば、脂質異常症、肥満、インスリン抵抗性、高血圧、微量アルブミン血症、高尿酸血症、及び高凝固性)、X症候群、糖尿病、インスリン抵抗性、グルコース耐性の低下、非インスリン依存性糖尿病、II型糖尿病、I型糖尿病、糖尿病合併症、体重障害(例えば、肥満、過体重、悪液質、及び拒食症)、体重減少、体格指数、レプチン関連疾患、または皮膚障害(例えば、湿疹、ニキビ、乾癬、及びケロイド瘢痕)である。
併用治療では、治療用化合物のうちの1つ以上の投与量は、単独で投与した場合の標準的な投与量から低減され得る。例えば、用量は、薬物の組み合わせ及び順列から経験的に決定され得るか、またはアイソボログム分析(例えば、Black et al.,Neurology 65:S3-S6(2005))によって推定され得る。
本発明の化合物は、遊離塩基の形態で、塩、溶媒和物の形態で、及びプロドラッグとして使用され得る。すべての形態は、本発明の範囲内である。当業者によって理解されるように、本発明の方法に従って、記載される化合物、またはその塩、溶媒和物、もしくはプロドラッグは、選択された投与経路に応じて様々な形態で患者に投与され得る。本発明の化合物は、例えば、経口、非経口、頬側、舌下、鼻腔、直腸、パッチ、ポンプ、または経皮投与によって投与され得、薬学的組成物は、それに応じて製剤化される。非経口投与には、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内、経上皮、鼻腔、肺内、くも膜下腔内、直腸、及び局所様式の投与が含まれる。非経口投与は、選択された期間にわたる連続注入によるものであり得る。
本発明の化合物は、例えば、不活性希釈剤もしくは同化性可食担体とともに経口投与することができるか、または硬質もしくは軟質シェルゼラチンカプセルに封入することができるか、または錠剤に圧縮することができるか、または食事の食べ物とともに直接組み込むことができる。経口治療投与のために、本発明の化合物は、賦形剤とともに組み込まれてもよく、消化可能な錠剤、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、及びウエハースの形態で使用されてもよい。
本発明の化合物はまた、非経口的に投与され得る。本発明の化合物の溶液は、ヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と好適に混合された水中で調製することができる。分散液はまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、DMSO、及びそれらの混合物中にアルコールありまたはなしで、ならびに油中で調製することもできる。通常の保管及び使用条件下では、これらの調製物は、微生物の成長を防止するための防腐剤を含有し得る。好適な製剤の選択及び調製のための従来の手順及び成分は、例えば、Remington′s Pharmaceutical Sciences(2003,20th ed.)及び1999年に出版されたThe United States Pharmacopeia:The National Formulary(USP 24 NF19)に記載されている。
鼻腔投与用の組成物は、エアロゾル、ドロップ、ゲル、及び粉末として好都合に製剤化され得る。エアロゾル製剤は、典型的には、生理学的に許容される水性または非水性溶媒中の活性物質の溶液または微細懸濁液を含み、通常、噴霧装置とともに使用するためカートリッジまたはリフィルの形態をとることができる密閉容器内に滅菌形態で、単回または複数回投与量で提供される。あるいは、密封された容器は、使用後の廃棄を意図した、計量弁が取り付けられた単回用量の鼻腔吸入器またはエアロゾルディスペンサーなどの単一分配装置であり得る。剤形がエアロゾルディスペンサーを含む場合、それは、圧縮空気などの圧縮ガスまたはフルオロクロロ炭化水素などの有機推進剤であり得る推進剤を含む。エアロゾル剤形は、ポンプ噴霧器の形態をとることもできる。
頬側または舌下投与に好適な組成物には、有効成分が、糖、アカシア、トラガカント、ゼラチン、及びグリセリンなどの担体とともに製剤化される、錠剤、ロゼンジ、及びトローチが含まれる。直腸投与用の組成物は、好都合に、カカオバターなどの従来の坐剤基剤を含む坐剤の形態である。
本発明の化合物は、本明細書に記述されるように、動物、例えば、ヒトに、単独でまたは薬学的に許容される担体と組み合わせて投与され得、その比率は、化合物の溶解度及び化学的性質、選択された投与経路、ならびに標準的な薬学的実務によって決定される。
一般に、本発明の化合物が、例えば、0.05mg~3000mg(固体形態として測定)の日用量でヒトに投与される場合、満足な結果を得ることができる。用量範囲としては、例えば、10~1000mg(例えば、50~800mg)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、または1000mgの化合物が投与される。好ましい用量範囲としては、例えば、0.05~15mg/kgまたは0.5~15mg/kgが挙げられる。
あるいは、患者の体重を使用して投与量を計算することができる。例えば、患者に投与される化合物またはその薬学的組成物の用量は、0.1~50mg/kg(例えば、0.25~25mg/kg)の範囲であり得る。
例示的な非限定的実施形態では、用量は、0.5~5.0mg/kg(例えば、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、もしくは5.0mg/kg)または5.0~20mg/kg(例えば、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0、8.5、9.0、9.5、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、もしくは20mg/kg)の範囲であり得る。
本発明の化合物の合成は、以下に示される一般スキーム1~16のうちの1つ以上に従って合成することができる。
一般スキーム1
適切に置換された芳香族ハロゲン化物IIとの鈴木・宮浦カップリングに続くピペリジンIの水素化は、Boc保護中間体IIIをもたらす。酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下でのピペリジンIIIの脱保護は、アミンIVをもたらし、これをアミノ複素環V及び適切なカルボニルシントン(例えば、トリホスゲン)と反応させて、適切に置換された尿素VIを得ることができる。
一般スキーム2
あるいは、適切に置換されたBocピペリジンIIIを、酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)を使用して脱保護して、遊離アミンIVを得ることができ、これをトリメチルシリルイソシアネートVIIとカップリングさせて、ウレタンVIIIを得ることができる。尿素VIIIと芳香族ハロゲン化物IX(X=ハロゲン)との銅(I)媒介性カップリングは、適切に置換された尿素VIをもたらす。
一般スキーム3
光延条件(例えば、アゾジカルボン酸ジイソプロピル)下でのピペリジンアルコールXと適切に置換されたフェノールXIとの縮合は、エーテルXIIをもたらす。様々な酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下でのXIIの脱保護は、アミンXIIIをもたらし、これをアミノ複素環V及び適切なカルボニルシントン(例えば、トリホスゲン)と反応させて、適切に置換された尿素XIVを得ることができる。
一般スキーム4
光延条件(例えば、アゾジカルボン酸ジイソプロピル)下でのピペリジンアルコールXVと適切に置換されたフェノールXIとの間の反応は、ホモピペリジンエーテルXVIをもたらす。様々な酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下でのXVIの脱保護は、遊離アミンXVIIをもたらし、これを複素環式アミンV及び適切なカルボニルシントン(例えば、トリホスゲン)とカップリングさせて、適切に置換された混合尿素XVIIIを得ることができる。
一般スキーム5
強塩基性条件(例えば、水素化ナトリウム)下での、適切に置換されたハロゲン化ベンジルXIX(X=臭化物または塩化物)によるBoc保護ヒドロキシピペリジンXのアルキル化は、ピペリジンエーテル中間体XXをもたらす。様々な酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下でのXXの脱保護は、遊離アミンXXIをもたらし、これを複素環式アミンV及び適切なカルボニルシントン(例えば、トリホスゲン)とカップリングさせて、適切に置換された尿素XXIIを得ることができる。
一般スキーム6
様々な酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下での適切に置換されたBoc保護アミンXXIIIの脱保護は、一級アミンXXIVをもたらす。様々なペプチドカップリング条件(例えば、HATU)下でのアミンXXIVと複素環式カルボン酸XXVとの反応は、適切に置換されたアミドXXVIをもたらす。
一般スキーム7
適切に置換されたピペリジンXXVIIを、カルボニルジイミダゾールを使用して複素環式アルコールXXVIIIとカップリングして、カルバメートXXIXをもたらすことができる。
一般スキーム8
あるいは、中間体XXVIIを様々なカップリング条件(例えば、HATU)下でカルボン酸XXXと反応させて、適切に置換されたアミドXXXIを得ることができる。
一般スキーム9
適切に置換されたピペリジンXXVIIと臭化シアノゲンとの間の反応は、ニトリルXXXIIをもたらし、これをヒドロキシルアミンと縮合させて、アミドキシムXXXIIIを得ることができる。中間体XXXIIIと複素環式塩化アシルXXXIVとのカップリングは、適切な1,2,4-オキサジアゾール位置異性体XXXVを生じる。
一般スキーム10
複素環式ニトリルXXXVIとヒドロキシルアミンとの間の反応は、アミドキシムXXXVIIをもたらし、これを二塩化亜鉛の存在下で適切に置換されたピペリジンニトリルXXXIIと反応させて、適切な1,2,4-オキサジアゾール位置異性体XXXVIIIもたらすことができる。
一般スキーム11
適切に置換された中間体ピペリジンアルコールXLを、芳香族ハロゲン化物IIでエポキシドXXXIXのルイス酸で触媒された(例えば、三フッ化ホウ素)環開口部から調製することができる。アルコールXLを、DASTを使用してフッ化物XLIに変換することができる。様々な酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下でのBoc-ピペリジンXLIの脱保護は、中間体アミンXLIIをもたらし、これを複素環式アミンV及び適切なカルボニルシントン(例えば、トリホスゲン)とカップリングさせて、適切に置換された混合尿素XLIIIを得ることができる。
一般スキーム12
あるいは、置換された中間体ピペリジンアルコールXLを、ケトンXLIVと適切に置換された塩化ベンジルマグネシウム塩XLVとの間のグリニャール反応から調製することができる。アルコールXLを、DASTを使用してフッ化物XLIに変換することができる。様々な酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下でのBoc-ピペリジンXLIの脱保護は、中間体アミンXLIIをもたらし、これを複素環式アミンV及び適切なカルボニルシントン(例えば、トリホスゲン)とカップリングさせて、適切に置換された混合尿素XLIIIを得ることができる。
一般スキーム13
光延条件(例えば、アゾジカルボン酸ジイソプロピル)下でのピロリジンXLVI(キラルまたはラセミ)と適切に置換されたフェノールXIとの間の反応は、エーテルXLVIIをもたらす。様々な酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下でのXLVIIの脱保護は、遊離アミンXLVIIIをもたらし、これをトリホスゲンを使用して複素環式アミンVとカップリングさせて、適切に置換された尿素XLIXを得ることができる。
一般スキーム14
光延条件(例えば、アゾジカルボン酸ジイソプロピル)下でのアゼチジンLと適切に置換されたフェノールXIとの間の反応は、エーテルLIをもたらす。様々な酸性条件(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)下でのLIの脱保護は、遊離アミンLIIをもたらし、これをトリホスゲンを使用して複素環式アミンVとカップリングさせて、適切に置換された混合尿素LIIIを得ることができる。
一般スキーム15
尿素LVを、複素環式アミンVとピペリジンケトンLIVとの間のカップリングから得ることができる。還元剤(例えば、シアノ水素化ホウ素ナトリウム)の存在下でのケトンLV及び適切に置換されたアニリンLVIの還元的アミノ化は、適切に置換されたN結合化合物LVIIをもたらす。
一般スキーム16
トリホスゲンを使用した複素環式アミンVとBoc保護アミノピペリジンLVIIIとのカップリングは、混合された尿素中間体LVIXをもたらす。酸性条件(例えば、塩酸)下でのLVIXの保護基の脱保護は、遊離アミンLXをもたらし、これを還元剤(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム)の存在下で適切に置換されたベンズアルデヒドLXIでアルキル化させて、アミノピペリジンLXIIを得ることができる。
実施例1.4-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物40)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(40mL、20mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(3.95g、20mmol)をアルゴン下で添加した。反応混合物を65℃で2時間撹拌し、25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(30mL/3mL)中の1-クロロ-3-ヨードベンゼン(4.77g、20mmol)、炭酸カリウム(3.6g、26mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(816mg、1.0mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で48時間加熱した。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.46g、11.2mmol、56%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:254.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3-クロロベンジル)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(50mL、4M)中のtert-ブチル4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.46g、4.72mmol)及び塩酸の溶液を、窒素下、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、4-(3-クロロベンジル)ピペリジン塩酸塩(1.05g、4.27mmol、90%)を粗白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:210.0[M+H]
+。中間体を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:4-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(119mg、0.4mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、ジクロロメタン(5mL)中の4-(3-クロロベンジル)ピペリジン塩酸塩(236mg、0.96mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃に温め、18時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドを黄色固体として得た(108mg、0.30mmol、37%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.22(s,1H),7.61(d,J=9.6Hz,1H),7.25-7.27(m,2H),7.32(t,J=7.6Hz,1H),7.16(d,J=7.6Hz,1H),6.87(d,J=9.6Hz,1H),4.58(d,J=13.2Hz,2H),3.55(s,3H),2.72(t,J=12.4Hz,2H),2.46-2.55(m,2H),1.70-1.76(m,1H),1.52-1.55(m,2H),1.03-1.14(m,2H);LCMS(ESI)m/z:361.1[M+H]
+。
実施例2.4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物41)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(40mL、20mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(3.94g、20mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間加熱し、次いで反応混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(32mL/3.2mL)中の1-フルオロ-3-ヨードベンゼン(4.44g、20mmol)、炭酸カリウム(3.59g、26mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(816mg、1.0mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(200mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=25/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4g、13.7mmol、68%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:238.2[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3-フルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(40mL、4M)中のtert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.0g、13.7mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗4-(3-フルオロベンジル)ピペリジンを、さらに精製することなく次のステップで使用した(2.6g、13.5mmol、99%)。LCMS(ESI)m/z:194.3[M+H]
+。
ステップ3:4-(3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(13mL)中のトリホスゲン(148mg、0.5mmol)の溶液に、ジクロロメタン(6mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(125mg、1.0mmol)及びピリジン(316mg、4.0mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(6mL)中の4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン(232mg、1.2mmol)及びピリジン(380mg、4.8mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(BOSTON pHlex ODS、21.2×250mM、10μm、アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(49.1mg、0.14mmol、14%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.20(s,1H),7.61(d,J=9.6Hz,1H),7.36-7.30(m,1H),7.02(t,J=8.2Hz,3H),6.87(d,J=9.6Hz,1H),4.06(d,J=13.6Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.2Hz,2H),2.55(d,J=7.2Hz,2H),1.75-1.72(m,1H),1.54(d,J=12.0Hz,2H),1.13-1.05(m,2H);LCMS(ESI)m/z:345.1[M+H]
+。
実施例3.4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物55)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(50mL、25mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(4.93g、25mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(40mL/4mL)中の1-クロロ-3-フルオロ-5-ヨードベンゼン(5.24g、25mmol)、炭酸カリウム(4.49g、32.5mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(1.02g、1.25mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、次いで1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.36g、13.3mmol、53%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:272.0[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジンの調製
ジクロロメタン(40mL)中のtert-ブチル4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.36g、13.3mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を添加した。混合物を窒素下、25℃で3時間撹拌した。粗残渣を重炭酸ナトリウム水溶液でpH9に塩基化し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗黄色固体を、さらに精製することなく次のステップで使用した(3.0g、13.2mmol、99%)。LCMS(ESI)m/z:228.0[M+H]
+。
ステップ3:4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(119mg、0.4mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジン(219mg、0.96mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を、25℃に温めた。16時間後、反応物を水(30mL)でクエンチし、混合物をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(26.7mg、0.07mmol、9%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.22(s,1H),7.61(d,J=10.0Hz,1H),7.24-7.27(m,1H),7.16(s,1H),7.08(d,J=10.0Hz,1H),6.87(d,J=9.6Hz,1H),4.05(d,J=13.2Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.4Hz,2H),2.55-2.57(m,2H),1.74-1.79(m,1H),1.52-1.55(m,2H),1.04-1.14(m,2H);LCMS(ESI)m/z:379.0[M+H]
+。
実施例4.4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物51)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(120mL、60mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(11.8g、60mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(100mL/10mL)中の1,3-ジフルオロ-5-ヨードベンゼン(14.4g、60mmol)、炭酸カリウム(10.8g、78mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(2.45g、3.0mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた反応溶液を60℃で20時間加熱した。反応物を冷却し、次いで1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(800mL)で希釈し、ブライン(500mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(9.5g、30.5mmol、51%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:256.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(100mL、4M)中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(13.5g、43.3mmol)及び塩酸の溶液を、窒素下、25℃で3時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮し、粗残渣をジエチルエーテルで粉砕した。白色固体を濾過し、ジエチルエーテル(100mL×2)で洗浄した。固体を重炭酸ナトリウム水溶液に懸濁し、ジクロロメタン(1000mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗黄色固体を、さらに精製することなく次のステップで使用した(7.2g、34.1mmol、79%)。LCMS(ESI)m/z:212.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(150mL)中のトリホスゲン(3.71g、12.5mmol)の溶液に、ジクロロメタン(50mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(3.13g、25mmol)及びピリジン(7.91g、100mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で2時間撹拌し、ジクロロメタン(50mL)中の4-(3,5-フルオロベンジル)ピペリジン(5.02g、23.75mmol)及びピリジン(7.91g、100mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(200mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(300mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル/メタノール(7N)中のアンモニア、10/5/1~5/5/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドを黄色固体として得た(4.7、13.0mmol、55%)。黄色固体をジエチルエーテル(200mL)中でさらに粉砕し、濾過し、ジエチルエーテルで洗浄して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(4.25g、11.7mmol、49%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.20(s,1H),7.62(d,J=9.6Hz,1H),7.01-7.07(m,2H),6.93-6.97(m,1H),6.87(d,J=10.0Hz,1H),4.06(d,J=13.2Hz,2H),3.56(s,3H),2.73(t,J=12.0Hz,2H),2.51-2.57(m,2H),1.74-1.81(m,1H),1.53-1.55(m,2H),1.04-1.14(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.2[M+H]
+。
実施例5.4-(3,4-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物49)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(36mL、18mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(3.55g、18mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(40mL/4mL)中の1,2-ジフルオロ-4-ヨードベンゼン(4.32g、18mmol)、炭酸カリウム(3.23g、23.4mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(735mg、0.9mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で18時間加熱した。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物を25℃で1時間撹拌した。次いで、反応溶液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10/1~5/1の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1g、3.2mmol、18%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:256.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.16g、3.72mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を添加した。反応混合物を窒素下、25℃で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム水溶液で処理した。水層をジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗黄色固体を、さらに精製することなく次のステップで使用した(920mg、117%)。LCMS(ESI)m/z:212.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(3,4-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(119mg、0.4mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン(203mg、0.96mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、4-(3,4-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(90.3mg、0.25mmol、31%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.20(s,1H),7.61(d,J=10.0Hz,1H),7.26-7.36(m,2H),7.02-7.04(m,1H),6.87(d,J=10.0Hz,1H),4.05(d,J=13.0Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.0Hz,2H),2.50-2.53(m,2H),1.71-1.74(m,1H),1.53-1.55(m,2H),1.05-1.12(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.2[M+H]
+。
実施例6.4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物54)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(40mL)中のtert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(3.95g、20mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(40mL、20mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌し、次いで25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(30mL/3mL)中の2-クロロ-1-フルオロ-4-ヨードベンゼン(5.13g、20mmol)、炭酸カリウム(3.6g、26mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(816mg、1.0mmol)の溶液に添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートを黄色固体として得た(5.29g、16.1mmol、81%)。LCMS(ESI)m/z:272.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(50mL、4M)中のtert-ブチル4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(5.29g、16mmol)及び塩酸の溶液を、窒素下、25℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム溶液でpH9に調整し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗黄色油(3.5g、15.4mmol、96%)を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:228.0[M+H]
+。
ステップ3:4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-65℃のジクロロメタン(30mL)中のトリホスゲン(297mg、1.0mmol)の溶液に、ジクロロメタン(15mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(250mg、2.0mmol)及びピリジン(633mg、8.0mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-65℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(15mL)中の4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)ピペリジン(454mg、2.0mmol)及びピリジン(633mg、8.0mmol)の溶液を-65℃で添加した。得られた混合物を25℃に温め、18時間撹拌した。反応物を水(50mL)で希釈し、混合物をジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(190mg、0.50mmol、25%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.19(s,1H),7.62(s,1H),7.42(dd,J
1=2.0Hz,J
2=7.2Hz,1H),7.30-7.35(m,1H),7.18-7.22(m,1H),6.86(d,J=10.0Hz,1H),4.05(d,J=13.6Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.0Hz,2H),2.51-2.54(m,2H),1.69-1.76(m,1H),1.52-1.55(m,2H),1.03-1.13(m,2H);LCMS(ESI)m/z:379.0[M+H]
+。
実施例7.4-(3-シアノ-4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物58)の調製
ステップ1:4-(3-シアノ-4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
25℃のN,N-ジメチルアニリン(3mL)中の4-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(114mg、0.3mmol)及びシアン化亜鉛(28mg、0.24mmol)の溶液に、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)(16mg、0.03mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を150℃で1時間、マイクロ波照射下で加熱した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-シアノ-4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(56.4mg、0.15mmol、50%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.24(s,1H),7.77(dd,J
1=2.0Hz,J
2=6.0Hz,1H),7.60-7.64(m,2H),7.44-7.49(m,1H),6.87(d,J=9.6Hz,1H),4.06(d,J=13.6Hz,2H),3.56(s,3H),2.71(t,J=12.0Hz,2H),2.57-2.59(m,2H),1.72-1.77(m,1H),1.51-1.54(m,2H),1.03-1.13(m,2H);LCMS(ESI)m/z:370.0[M+H]
+。
実施例8.4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物63)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(22mL、11mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(2.17g、11mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(18mL/1.8mL)中の5-ブロモ-1-クロロ-2,3-ジフルオロベンゼン(2.5g、11mmol)、炭酸カリウム(1.97g、14.3mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(449mg、0.55mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、水層を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、ブライン(200mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=25/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートを褐色油として得た(1.25g、3.62mmol、33%)。LCMS(ESI)m/z:290.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
ジオキサン溶液(20mL、4M)中の塩酸中のtert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.25g、3.62mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム溶液でpH9に調整し、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンを褐色油として得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した(0.84g、3.43mmol、95%)。LCMS(ESI)m/z:246.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(20mL)中のトリホスゲン(412mg、1.39mmol)の溶液に、ジクロロメタン(30mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(347mg、2.78mmol)及びピリジン(880mg、11.1mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(10mL)中の4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(680mg、2.78mmol)及びピリジン(1.06g、13.3mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を温め、次いで25℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(60mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル/メタノール(7N)中のアンモニア=50/1)によって精製して、4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドを白色固体として得た(570mg、1.44mmol、52%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.61(d,J=9.6Hz,1H),7.35-7.29(m,2H),6.87(d,J=9.6Hz,1H),4.06(d,J=13.2Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.4Hz,2H),2.53(d,J=7.6Hz,2H),1.75(s,1H),1.53(d,J=12.4Hz,2H),1.21-1.04(m,2H);LCMS(ESI)m/z:396.9[M+H]
+。
実施例9.4-(3-シアノ-4,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物65)の調製
ステップ1:4-(3-シアノ-4.5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
N,N-ジメチルアセトアミド(3mL)中の4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(160mg、0.4mmol)、シアン化亜鉛(II)(37mg、0.32mmol)及びビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)(20mg、0.04mmol)の溶液を、150℃で1時間、マイクロ波照射下で撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、ブライン(50mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(BOSTON pHlex ODS、10μm、21.2mm×250mm、アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(3-シアノ-4,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(31.0mg、0.08mmol、20%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.22(s,1H),7.79-7.74(m,1H),7.62(t,J=7.6Hz,2H),6.87(d,J=10.0Hz,1H),4.06(d,J=13.6Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.0Hz,2H),2.58(d,J=6.8Hz,2H),1.80-1.75(m,1H),1.53(d,J=10.8Hz,2H),1.13-1.03(m,2H);LCMS(ESI)m/z:388.1[M+H]
+。
実施例10.4-(2-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物42)
ステップ1:tert-ブチル4-(2-クロロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
アルゴン下、25℃のテトラヒドロフラン(45.6mL、22.8mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(4.5g、22.8mmol)を添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(36mL/4.5mL)中の1-クロロ-2-ヨードベンゼン(5.44g、22.8mmol)、炭酸カリウム(4.0g、29.0mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(930mg、1.14mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(2-クロロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.8g、15.5mmol、68%)を赤色油として得た。LCMS(ESI)m/z:332.1[M+Na]
+。
ステップ2:4-(2-クロロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(4M、30mL)中のtert-ブチル4-(2-クロロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.7g、15.2mmol)及び塩酸の混合物を、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を25℃の飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(60mL×5)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール、100/0~100/20)によって精製して、4-(2-クロロベンジル)ピペリジン(2.0g、9.54mmol、63%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.46-7.34(m,1H),7.33-7.16(m,3H),2.95-2.83(m,2H),2.60(d,J=7.1Hz,2H),2.45-2.28(m,2H),1.71-1.56(m,1H),1.52-1.40(m,2H),1.18-1.02(m,2H);LCMS(ESI)m/z:210.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(148mg、0.5mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(125mg、1.0mmol)及びピリジン(316mg、4.0mmol)の溶液をアルゴン下、-65℃で添加した。混合物を-65℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の4-(2-クロロベンジル)ピペリジン(210mg、1.0mmol)及びピリジン(316mg、4.0mmol)の溶液を-65℃で添加した。得られた混合物を25℃で20時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、ジクロロメタン(60mL×2)で抽出した。有機物層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(2-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(110.2mg、0.31mmol、31%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.22(s,1H),7.62(d,J=9.9Hz,1H),7.42(dd,J=7.5,1.6Hz,1H),7.34-7.18(m,3H),6.87(d,J=9.9Hz,1H),4.07(d,J=13.1Hz,2H),3.55(s,3H),2.80-2.60(m,4H),1.88-1.71(m,1H),1.63-1.49(m,2H),1.25-1.04(m,2H);LCMS(ESI)m/z:361.1[M+H]
+。
実施例11.4-(2-クロロ-3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物64)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-クロロ-3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
アルゴン下、25℃のテトラヒドロフラン(36.2mL、18.1mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(3.47g、17.6mmol)を添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(10mL/10mL)中の1-ブロモ-2-クロロ-3,5-ジフルオロベンゼン(4g、17.6mmol)、炭酸カリウム(3.16g、22.9mmol)、ジクロリドジクロロメタンとの[1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)複合体(1.43g、1.76mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物を25℃で0.5時間撹拌した。溶液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(2-クロロ-3,5-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.3g、純度93%、16%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:368.1[M+Na]
+。
ステップ2:4-(2-クロロ-3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(20mL、4M)中のtert-ブチル4-(2-クロロ-3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.3g、3.7mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水相を重炭酸ナトリウム水溶液でpH9に調整した。次いで、混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗4-(2-クロロ-3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(750mg、82%)を黄色油として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:246.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-クロロ-3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃のジクロロメタン(3mL)中のトリホスゲン(30mg、0.1mmol)の溶液に、ジクロロメタン(2mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(25mg、0.2mmol)及びピリジン(63mg、0.8mmol)の混合物を添加した。反応混合物を-78℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(2mL)中の4-(2-クロロ-3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(38mg、0.2mmol)及びピリジン(63mg、0.8mmol)の溶液を添加した。混合物を25℃で4時間撹拌した。反応物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(20mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、4-(2-クロロ-3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(36.4mg、0.092mmol、18%)を黄色固体として得た。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.61(d,J=9.6Hz,1H),7.40-7.35(m,1H),7.17(d,J=8.8Hz,1H),6.86(d,J=10Hz,1H),4.07(d,J=6.6Hz,1H),3.55(s,3H),2.75-2.70(m,4H),1.84-1.82(m,1H),1.56-1.53(m,2H),1.23-1.14(m,2H);LCMS(ESI)m/z:397.0[M+H]
+。
実施例12.4-(2-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物61)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
アルゴン下、25℃のテトラヒドロフラン(22mL、11mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(2.17g、11mmol)を添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(17.6mL/1.76mL)中の1-ブロモ-2-クロロ-4,5-ジフルオロベンゼン(2.5g、11mmol)、炭酸カリウム(1.97g、14.3mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(449mg、0.55mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、水層を25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(150mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=33/1)によって精製して、tert-ブチル4-(2-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(430mg、1.25mmol、11%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:290.0[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(2-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(10mL)中のtert-ブチル4-(2-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(430mg、1.25mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム溶液でpH9に調整し、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗4-(2-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(0.3g、1.22mmol、98%)を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:246.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(61mg、0.205mmol)の溶液に、ジクロロメタン(6mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(51mg、0.41mmol)及びピリジン(130mg、1.64mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(4mL)中の4-(2-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(100mg、0.41mmol)及びピリジン(156mg、1.97mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(BOSTON pHlex ODS、10μm、21.2mm×250mm、アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(2-シアノ-4,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドを白色固体として得た(12mg、0.03mmol、7%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.23(s,1H),7.72-7.67(m,1H),7.62(d,J=9.6Hz,1H),7.54-7.49(m,1H),6.87(d,J=10.0Hz,1H),4.07(d,J=13.2Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=11.8Hz,2H),2.63(d,J=7.2Hz,2H),1.85-1.73(m,1H),1.54(d,J=11.2Hz,2H),1.18-1.14(m,2H);LCMS(ESI)m/z:397.0[M+H]
+。
実施例13.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(3,4,5-トリフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物62)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,4,5-トリフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(18.7mL、9.34mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(1.84g、9.34mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(15mL/1.5mL)中の1,2,3-トリフルオロ-5-ヨードベンゼン(2.4g、9.34mmol)、炭酸カリウム(1.66g、12mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(381mg、0.467mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物を25℃で1時間撹拌した。溶液を酢酸エチル(300mL)で希釈し、ブライン(200mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,4,5-トリフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.05g、3.2mmol、34%)を褐色油として得た。LCMS(ESI)m/z:274.2[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,4,5-トリフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(20mL)中のtert-ブチル4-(3,4,5-トリフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.05g、3.2mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、25℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム溶液でpH9に調整し、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物4-(3,4,5-トリフルオロベンジル)ピペリジンを、さらに精製することなく次のステップで使用した(0.67g、2.93mmol、91%)。LCMS(ESI)m/z:230.1[M+H]
+。
ステップ3:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(3,4,5-トリフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(8mL)中のトリホスゲン(148mg、0.5mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(125mg、1mmol)及びピリジン(316mg、4mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(7mL)中の4-(3,4,5-トリフルオロベンジル)ピペリジン(229mg、1mmol)及びピリジン(379mg、4.8mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(BOSTON pHlex ODS、10μm、21.2mm×250mm、アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(3,4,5-トリフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキサミドを黄色固体として得た(138mg、0.36mmol、36%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.61(d,J=9.6Hz,1H),7.18(t,J=7.8Hz,2H),6.87(d,J=9.6Hz,1H),4.06(d,J=13.2Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.2Hz,2H),2.53(d,J=7.6Hz,2H),1.75(s,1H),1.53(d,J=12.4Hz,2H),1.12-1.04(m,2H);LCMS(ESI)m/z:381.1[M+H]
+。
実施例14.4-(4-クロロ-3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物52)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(4-クロロ-3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(40mL、20mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(3.94g、20mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(32mL/3.2mL)中の1-クロロ-2-フルオロ-4-ヨードベンゼン(5.12g、20mmol)、炭酸カリウム(3.59g、26mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(816mg、1mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物を25℃で1時間撹拌した。溶液を酢酸エチル(300mL)で希釈し、ブライン(200mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=30/1)によって精製して、tert-ブチル4-(4-クロロ-3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.5g、7.6mmol、38%)を褐色油として得た。LCMS(ESI)m/z:272.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(4-クロロ-3-フルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(40mL)中のtert-ブチル4-(4-クロロ-3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.5g、7.6mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、25℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム溶液でpH9に調整し、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物4-(4-クロロ-3-フルオロベンジル)ピペリジンをさらに精製することなく次のステップで使用した(1.48g、6.52mmol、85.8%)。LCMS(ESI)m/z:228.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(4-クロロ-3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(6mL)中のトリホスゲン(148mg、0.5mmol)の溶液に、ジクロロメタン(12mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(125mg、1mmol)及びピリジン(316mg、4mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(7mL)中の4-(4-クロロ-3-フルオロベンジル)ピペリジン(227mg、1mmol)及びピリジン(380mg、4.8mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(BOSTON pHlex ODS、10μm、21.2mm×250mm、アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(4-クロロ-3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(132.5mg、0.35mmol、35%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.61(d,J=9.6Hz,1H),7.49(t,J=8.0Hz,1H),7.28(dd,J=1.2,10.4Hz,1H),7.06(dd,J=1.2,8.0Hz,1H),6.87(d,J=10.0,1H),4.06(d,J=13.2Hz,2H),3.53(s,3H),2.72(t,J=12.0Hz,2H),2.55(d,J=7.6Hz,2H),1.77-1.71(m,1H),1.54(d,J=11.2Hz,2H),1.13-1.03(m,2H);LCMS(ESI)m/z:379.0[M+H]
+。
実施例15.4-(4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物44)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(4-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(40mL、20mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(3.94g、20mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。溶液を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(32mL/3.2mL)中の1-フルオロ-4-ヨードベンゼン(4.44g、20mmol)、炭酸カリウム(3.59g、26mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(816mg、1mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、水層を25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、ブライン(200mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=30/1)によって精製して、tert-ブチル4-(4-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートを無色油として得た(2.2g、7.5mmol、38%)。LCMS(ESI)m/z:238.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(4-フルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(40mL)中のtert-ブチル4-(4-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.2g、7.5mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、25℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム溶液でpH9に調整し、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗4-(4-フルオロベンジル)ピペリジンを、さらに精製することなく次のステップで使用した(1.2g、6.2mmol、83%)。LCMS(ESI)m/z:194.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(6mL)中のトリホスゲン(148mg、0.5mmol)の溶液に、ジクロロメタン(12mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(125mg、1mmol)及びピリジン(316mg、4mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(7mL)中の4-(4-フルオロベンジル)ピペリジン(193mg、1mmol)及びピリジン(380mg、4.8mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(BOSTON pHlex ODS、10μm、21.2mm×250mm、アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(4-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(95mg、0.28mmol、28%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.61(d,J=9.6Hz,1H),7.23-7.19(m,2H),7.14-6.88(m,2H),6.87(d,J=10.0Hz,1H),4.06(d,J=13.2Hz,2H),3.55(s,3H),2.71(t,J=12.0Hz,2H),2.52(d,J=4.8Hz,2H),1.71-1.69(m,1H),1.54(d,J=12.0Hz,2H),1.13-1.06(m,2H);LCMS(ESI)m/z:345.1[M+H]
+。
実施例16.4-(2-クロロ-3-シアノベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物56)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-クロロ-3-シアノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(12mL、6.0mmol、0.5M)中のtert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(1.0g、5.1mmol)及び9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(10mL/1.5mL)中の3-ブロモ-2-クロロベンゾニトリル(1.0g、4.6mmol)、炭酸カリウム(0.83g、6.0mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(188mg、0.23mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(2-クロロ-3-シアノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートを無色油として得た(0.55g、1.65mmol、36%)。LCMS(ESI)m/z:279.1[M-56+H]
+。
ステップ2:2-クロロ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゾニトリルの調製
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル4-(2-クロロ-3-シアノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.55g、1.65mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3.0mL)を添加した。混合物を窒素下、25℃で4時間撹拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でpH9に調整し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗黄色固体を、さらに精製することなく次のステップで使用した(360mg、1.54mmol、93%)。LCMS(ESI)m/z:235.2[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-クロロ-3-シアノベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドギ酸塩の調製
ジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(119mg、0.4mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の2-クロロ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゾニトリル(225mg、0.96mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(3-クロロ-5-シアノベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドギ酸塩(3.5mg、0.01mmol、1%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),8.46(s,1H,HCOOH),7.85(d,J=7.7Hz,1H),7.69(d,J=7.8Hz,1H),7.61(d,J=9.9Hz,1H),7.50-7.46(m,1H),6.87(d,J=9.9Hz,1H),4.06(d,J=13.5Hz,2H),3.55(s,3H),2.72-2.68(m,4H),1.82-1.80(m,1H),1.53-1.50(m,2H),1.29-1.10(m,2H);LCMS(ESI)m/z:386.1[M+H]
+。
実施例17.4-(3-クロロ-5-シアノベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物57)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-クロロ-5-シアノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(12mL、6.0mmol、0.5M)中のtert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(1.0g、5.1mmol)及び9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(10mL/1.5mL)中の3-ブロモ-5-クロロベンゾニトリル(1.0g、4.6mmol)、炭酸カリウム(0.83g、6.0mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(188mg、0.23mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロ-5-シアノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートを無色油として得た(0.85g、2.5mmol、54%)。LCMS(ESI)m/z:279.1[M-56+H]
+。
ステップ2:3-クロロ-5-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゾニトリルの調製
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル4-(3-クロロ-5-シアノベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.85g、2.5mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3.0mL)を添加した。混合物を窒素下、25℃で4時間撹拌した。反応溶液を重炭酸ナトリウム溶液でpH9に塩基化し、水層をジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗黄色固体を、さらに精製することなく次のステップで使用した(0.51g、3.8mmol、76%)。LCMS(ESI)m/z:235.2[M+H]
+。
ステップ3:4-(3-クロロ-5-シアノベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドギ酸塩の調製
-60℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(119mg、0.4mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の3-クロロ-5-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゾニトリル(225mg、0.96mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(3-クロロ-5-シアノベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドギ酸塩(13.9mg、0.04mmol、4%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.20(s,1H),8.46(s,1H,HCOOH),7.87(s,1H),7.68(d,J=5.7Hz,2H),7.61(d,J=9.9Hz,1H),6.86(d,J=9.9Hz,1H),4.05(d,J=13.3Hz,2H),3.51(d,J=36.3Hz,3H),2.71-2.68(m,2H),2.60-2.58(m,2H),1.79-1.77(m,1H),1.52-1.50(m,2H),1.09-1.05(m,2H);LCMS(ESI)m/z:386.1[M+H]
+。
実施例18.4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-エチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物125)の調製
ステップ1:6-アミノ-2-エチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
乾燥N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)中の6-アミノピリダジン-3(2H)-オン(3g、27.0mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、1.08g、27.0mmol)を添加した。混合物を窒素下、20℃で1時間撹拌し、次いで、ヨードエタン(4.2g、27.0mmol)を混合物に添加し、3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20/1)によって精製して、6-アミノ-2-エチルピリダジン-3(2H)-オンを黄色固体として得た(2.8g、20.1mmol、76%)。LCMS(ESI)m/z:139.8[M+H]
+。
ステップ2:4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-エチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(169mg、0.57mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中の6-アミノ-2-エチルピリダジン-3(2H)-オン(264mg、1.9mmol)及びピリジン(300mg、3.8mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(15mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(200mg、0.95mmol)及びピリジン(300mg、3.8mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で17時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-エチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(46.8mg、0.12mmol、13%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.58(d,J=9.8Hz,1H),7.04(dt,J=9.5,2.3Hz,1H),7.00-6.91(m,2H),6.85(d,J=9.8Hz,1H),4.00(dt,J=14.3,10.2Hz,4H),2.72(t,J=11.8Hz,2H),2.56(d,J=7.2Hz,2H),1.77(ddd,J=11.2,7.4,3.7Hz,1H),1.54(d,J=10.9Hz,2H),1.23(t,J=7.1Hz,3H),1.16-1.03(m,2H);LCMS(ESI)m/z:377.4[M+H]
+。
実施例19.4-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物6)の調製
ステップ1:5-アミノ-1-メチルピリジン-2(1H)-オンの調製
重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)中の5-アミノ-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(1g、6.2mmol)の溶液を、窒素下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。エタノール(50mL)及び水層を2時間撹拌した後、濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、真空中で乾燥させて、5-アミノ-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(0.7g、5.65mmol、91%)を黒色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:125.2[M+H]
+。
ステップ2:4-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(119mg、0.4mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、ジクロロメタン(5mL)中の4-(3-クロロベンジル)ピペリジン(200mg、0.96mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(93.7mg、0.26mmol、33%)を褐色固体として得た。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)8.14(s,1H),7.75-7.75(m,1H),7.40(dd,J
1=2.5Hz,J
2=9.0Hz,1H),7.32(t,J=8.0Hz,1H),7.25-7.27(m,2H),7.16(d,J=8.0Hz,1H),6.33(d,J=9.5Hz,1H),4.27(d,J=13.5Hz,2H),3.40(s,3H),3.70(t,J=12.0Hz,2H),2.50-2.55(m,1H),1.70-1.75(m,1H),1.54-1.56(m,2H),1.04-1.12(m,2H);LCMS(ESI)m/z:360.1[M+H]
+。
実施例20.4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物8)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(50mL、25mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(4.93g、25mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(40mL/4mL)中の1-クロロ-3-フルオロ-5-ヨードベンゼン(5.24g、25mmol)、炭酸カリウム(4.49g、32.5mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(1.02g、1.25mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で16時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(200mL)で希釈し、ブライン(50mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.36g、13.3mmol、53%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:272.0[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジンの調製
ジクロロメタン(40mL)中のtert-ブチル4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.36g、13.3mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を添加した。混合物を窒素下、25℃で3時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗黄色固体を、さらに精製することなく次のステップで使用した(3.0g、13.2mmol、99%)。LCMS(ESI)m/z:228.0[M+H]
+。
ステップ3:4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(119mg、0.4mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の5-アミノ-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)ピペリジン(219mg、0.96mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-クロロ-5-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(35.7mg、0.09mmol、12%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.15(s,1H),7.74(d,J=2.8Hz,1H),7.39(dd,J
1=3.2Hz,J
2=9.6Hz,1H),7.24-7.27(m,1H),7.16(s,1H),7.01-7.10(m,1H),6.32(d,J=10.0Hz,1H),4.03(d,J=10.0Hz,2H),3.39(s,3H),2.70(t,J=11.6Hz,2H),2.55-2.56(m,2H),1.73-1.78(m,1H),1.52-1.55(m,2H),1.02-1.12(m,2H);LCMS(ESI)m/z:378.0[M+H]
+。
実施例21.4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(4-メチル-5-オキソ-4,5-ジヒドロピラジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物131)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(100mL、50mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(9.9g、50mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(80mL/8mL)中の1,3-ジフルオロ-5-ヨードベンゼン(12g、50mmol)、炭酸カリウム(8.98g、65mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(2.04g、2.5mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応混合物をクエンチした。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物を25℃で1時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(800mL)で希釈し、ブライン(500mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(7.9g、25.4mmol、51%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:256.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(50mL)中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(12.1g、38.8mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、窒素下、25℃で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を重炭酸ナトリウム水溶液でpH9に塩基化し、ジクロロメタン(1000mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20/1~10/1のジクロロメタン/メタノール(7N)中のアンモニア)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(6.5g、30.8mmol、79%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:212.2[M+H]
+。
ステップ3:4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(60mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(2.11g、10mmol)の溶液に、窒素下、25℃でトリメチルシリルイソシアネート(2.31g、20mmol)を添加した。混合物を25℃で20時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(7N)中のアンモニア=20/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキサミドを白色固体として得た(2g、7.87mmol、79%)。LCMS(ESI)m/z:255.1[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(4-メチル-5-オキソ-4,5-ジヒドロピリダジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
25℃のトルエン(15mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキサミド(127mg、0.5mmol)、5-ブロモ-1-メチルピラジン-2(1H)-オン(95mg、0.5mmol)、(1R,2R)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(15mg、0.1mmol)及びリン酸カリウム(212mg、1.0mmol)の溶液に、ヨウ化銅(I)(5mg、0.025mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を密封チューブ中、110℃で24時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、水(20mL)を添加し、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(4-メチル-5-オキソ-4,5-ジヒドロピラジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(8.8mg、0.02mmol、5%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.66(s,1H),7.85-7.91(m,2H),7.01-7.07(m,1H),6.94-6.96(m,2H),4.86(d,J=13.2Hz,2H),3.45(s,3H),2.71(t,J=12.0Hz,2H),2.56(d,J=7.2Hz,2H),1.73-1.80(m,1H),1.54(d,J=11.6Hz,2H),1.02-1.12(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
実施例22.4-(3,4-ジフルオロベンジル)-N-(4-メチル-5-オキソ-4,5-ジヒドロピラジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物132)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(78mL、39mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(7.68g、39mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(40mL/4mL)中の1,2-ジフルオロ-4-ヨードベンゼン(7.2g、30mmol)、炭酸カリウム(5.4g、39mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(2.45g、1.5mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で4時間加熱した。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物を25℃で0.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(800mL)で希釈し、ブライン(500mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(5.68g、18.2mmol、61%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:256.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(50mL)中のtert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(5.68g、18.2mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、窒素下、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、粗残渣をジエチルエーテルで粉砕した。得られた白色固体を濾過し、ジエチルエーテル(30mL×2)で洗浄した。白色固体を重炭酸ナトリウム水溶液でpH9に塩基化し、ジクロロメタン(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗黄色油を、さらに精製することなく次のステップで使用した(3.18g、15.1mmol、83%)。LCMS(ESI)m/z:212.3[M+H]
+。
ステップ3:4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
25℃のジクロロメタン(30mL)中の4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン(1.06g、5.0mmol)の溶液に、トリメチルシリルイソシアネート(1.15g、10.0mmol)を窒素下で添加した。混合物を25℃で16時間撹拌し、次いで、混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(7N)中のアンモニア=20/1)によって精製して、4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキサミド(1.03g、4.05mmol、81%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:255.1[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,4-ジフルオロベンジル)-N-(4-メチル-5-オキソ-4,5-ジヒドロピリダジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
トルエン(5mL)中の4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキサミド(254mg、1.0mmol)、5-ブロモ-1-メチルピラジン-2(1H)-オン(284mg、1.5mmol)、(1R,2R)-N1、N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(57mg、0.4mmol)及びリン酸カリウム(425mg、2.0mmol)の溶液に、ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)をアルゴン下、25℃で添加した。混合物を密封チューブ中、110℃で24時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、水(20mL)で希釈し、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3,4-ジフルオロベンジル)-N-(4-メチル-5-オキソ-4,5-ジヒドロピラジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドを黄色固体として得た(59.2mg、0.16mmol、16%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.66(s,1H),7.85-7.91(m,2H),7.25-7.37(m,2H),7.01-7.04(m,1H),4.08(d,J=13.6Hz,2H),3.45(s,3H),2.70(t,J=11.6Hz,2H),2.50-2.53(m,2H),1.69-1.75(m,1H),1.52-1.55(m,2H),1.01-1.11(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
実施例23:4-(2-クロロ-3-シアノフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物87)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-クロロ-3-シアノフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
0℃のテトラヒドロフラン(50mL)中の2-クロロ-3-ヒドロキシベンゾニトリル(2.53g、16.5mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(3.02g、15mmol)及びトリフェニルホスフィン(4.72g、18mmol)の溶液に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(3.02g、18mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で18時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を石油エーテル(100mL)で粉砕し、混合物を25℃で1時間撹拌し、次いで濾過し、石油エーテルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=6/1~3/1)によって精製して、tert-ブチル4-(2-クロロ-3-シアノフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.34g、6.92mmol、46%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:281.1[M-56+H]
+。
ステップ2:2-クロロ-3-(ピペリジン-4-イルオキシ)ベンゾニトリルの調製
1,4-ジオキサン溶液(50mL)中のtert-ブチル4-(2-クロロ-3-シアノフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.33g、6.92mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、窒素下、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をジエチルエーテルで粉砕し、次いで、固体を濾過によって収集し、ジエチルエーテルで洗浄した。白色固体(1.66g)を重炭酸ナトリウム水溶液でpH9に塩基化し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗白色固体を、さらに精製することなく次のステップで使用した(1.3g、5.5mmol、80%)。LCMS(ESI)m/z:237.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-クロロ-3-シアノフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(119mg、0.4mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の2-クロロ-3-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンゾニトリル(218mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(2-クロロ-3-シアノフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(34.1mg、0.09mmol、11%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.37(s,1H),7.64-7.67(m,2H),7.49-7.57(m,2H),6.89(d,J=9.6Hz,1H),4.83-4.85(m,1H),3.66-3.71(m,2H),3.57(s,3H),3.36-3.44(m,2H),1.93-1.95(m,2H),1.63-1.70(m,2H);LCMS(ESI)m/z:388.0[M+H]
+。
実施例24.4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物89)の調製
ステップ1:3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノールの調製
1,4-ジオキサン(20mL)及び水(20mL)中の5-ブロモ-1-クロロ-2,3-ジフルオロベンゼン(2.96g、13.0mmol)及び水酸化カリウム(2.60g、46.4mmol)の溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(120mg、0.13mmol)及びジ-tert-ブチル(2′、4′、6′-トリイソプロピル-3,4,5,6-テトラメチル-[1,1′-ビフェニル]-2-イル)ホスファン(125mg、0.26mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を100℃で16時間、アルゴン下で撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、1Nの塩酸溶液でpH5に酸性化した。水層をジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=80/1)によって精製して、3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノールを黄色油として得た(1.8g、10.9mmol、84%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ10.29(s,1H),6.77-6.81(m,1H),6.73-6.76(m,1H)。
ステップ2:tert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(80mL)中の3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノール(1.5g、9.1mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(1.67g、8.3mmol)及びトリフェニルホスフィン(2.6g、9.96mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.01g、9.96mmol)をアルゴン下、0℃で添加した。混合物を65℃で18時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、真空中で濃縮した。粗物質を石油エーテル(150mL)に溶解し、混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を濾過し、石油エーテルで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.95g、5.61mmol、67%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:292.0[M-56+H]
+。
ステップ3:4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(50mL、4M)中のtert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.37g、6.8mmol)及び塩酸の溶液を、窒素下、25℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をジエチルエーテルで粉砕し、固体を濾過によって収集し、ジエチルエーテルで洗浄した。黄色固体を重炭酸ナトリウム水溶液でpH9に塩基化し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗黄色油を、さらに精製することなく次のステップで使用した(1.5g、6.07mmol、89%)。LCMS(ESI)m/z:248.1[M+H]
+。
ステップ4:4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(50mL)中のトリホスゲン(469mg、1.58mmol)の溶液に、ジクロロメタン(25mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(395mg、3.16mmol)及びピリジン(999mg、12.6mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で1時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(25mL)中の4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン(743mg、3.0mmol)及びピリジン(999mg、12.6mmol)の溶液を、-60℃で30分間添加した。得られた混合物を温め、次いで、25℃で6時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(280mg、0.70mmol、23%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.34(s,1H),7.64(d,J=9.6Hz,1H),7.19-7.25(m,1H),7.12-7.15(m,1H),6.89(d,J=9.6Hz,1H),4.62-4.66(m,1H),3.76-3.81(m,2H),3.56(s,3H),3.23-3.30(m,2H),1.92-1.95(m,2H),1.51-1.59(m,2H);LCMS(ESI)m/z:399.1[M+H]
+。
実施例25.4-(3-シアノ-4,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物90)の調製
ステップ1:4-(3-シアノ-4,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
N,N-ジメチルアニリン(5mL)中の4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(150mg、0.38mmol)及びシアン化亜鉛(89mg、0.76mmol)の溶液に、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)(21mg、0.04mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を140℃で100分間、マイクロ波照射下で撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-シアノ-4,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(18.1mg、0.05mmol、12%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.35(s,1H),7.60-7.65(m,2H),7.49-7.51(m,1H),6.89(d,J=9.6Hz,1H),4.66-4.70(m,1H),3.79-3.84(m,2H),3.56(s,3H),3.22-3.31(m,2H),1.95-1.97(m,2H),1.51-1.59(m,2H);LCMS(ESI)m/z:390.1[M+H]
+。
実施例26.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物76)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(4-トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(15mL)中の4-(トリフルオロメチル)フェノール(1.0g、6.17mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(1.24g、6.17mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.94g、7.41mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.49g、7.41mmol)を20℃で添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によってさらに精製して、tert-ブチル4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.6g、5.54mmol、90%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:290.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(6.0mL、24mmol)中のtert-ブチル4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.6g、4.64mmol)及び4Mの塩酸の溶液を、20℃で2時間撹拌した。溶液を濃縮して、4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩(800mg、粗製)を白色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:246.1[M+H]
+。
ステップ3:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(176mg、0.600mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(150mg、1.20mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(310mg、2.40mmol)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(337mg、1.20mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(310mg、2.40mmol)の溶液を添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(134.9mg、0.341mmol、28%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.35(s,1H),7.66-7.63(m,3H),7.18(d,J=8.8Hz,2H),6.89(d,J=9.6Hz,1H),4.76-4.72(m,1H),3.83-3.77(m,2H),3.56(s,3H),3.33-3.27(m,2H),2.00-1.96(m,2H),1.64-1.57(m,2H);LCMS(ESI)m/z:397.0[M+H]
+。
実施例27.4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物86)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
20℃のテトラヒドロフラン(15mL)中の5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェノール(1.0g、5.55mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(1.12g、5.55mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.75g、6.66mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.34g、6.66mmol)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.45g、3.99mmol、72%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:274.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(6.0mL、24mmol)中のtert-ブチル4-(5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.45g、3.99mmol)及び塩酸の溶液を、20℃で2時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮して、4-(5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩(780mg、粗製)を白色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:264.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(176mg、0.600mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(150mg、1.20mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(310mg、2.40mmol)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(359mg、1.20mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(310mg、2.40mmol)の溶液を添加した。反応混合物を20℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(151.8mg、0.367mmol、37%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.35(s,1H),7.71-7.64(m,2H),7.35(d,J=11.2Hz,1H),6.95-6.87(m,2H),4.89(m,1H),3.61-3.53(m,5H),3.49-3.43(m,2H),1.96-1.91(m,2H),1.68-1.63(m,2H);LCMS(ESI)m/z:415.0[M+H]
+。
実施例28.4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物88)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
20℃のN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)中のtert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.1g、9.94mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(440mg、10.9mmol、鉱油中60%)を添加した。混合物を20℃で1時間撹拌し、次いで、N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中の2,4-ジフルオロ-1-(トリフルオロメチル)ベンゼン(1.99g、10.9mmol)の溶液を添加した。反応混合物を100℃に加熱し、4時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.4g、7.79mmol、79%)を濁った油として得た。LCMS(ESI)m/z:308.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(10.0mL、40mmol、4M)中のtert-ブチル4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.4g、6.61mmol)及び塩酸の溶液を、20℃で2時間撹拌し、次いで、溶液を減圧下で濃縮して、4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩(1.4g、粗製)を白色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:264.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(147mg、0.502mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(125mg、1.00mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(260mg、2.01mmol)の溶液を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩(300mg、1.00mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(260mg、1.00mmol)の溶液を添加した。反応混合物を20℃で16時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮した。粗残渣を最小量のメタノールに溶解し、キラル-HPLC(SFC-80、Ad20×250mm、10μMカラム:メタノール中のCO
2/0.2%アンモニア、75/25)によって精製して、4-(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(153.5mg、0.371mmol、37%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.34(s,1H),7.65(d,J=10.0Hz,1H),7.53-7.48(m,2H),7.42-7.39(m,1H),6.89(d,J=10.0Hz,1H),4.83-4.81(m,1H),3.63-3.56(m,5H),3.47-3.41(m,2H),1.95-1.90(m,2H),1.67-1.62(m,2H);LCMS(ESI)m/z:415.0[M+H]
+。
実施例29.4-((3-フルオロフェノキシ)メチル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物101)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-((3-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(80mL)中のトリフェニルホスフィン(5.61g、21.4mmol)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(4.33g、21.4mmol)の混合物を、25℃で10分間撹拌し、次いで、tert-ブチル4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.84g、17.9mmol)を添加した。混合物を25℃で20分間撹拌し、3-フルオロフェノール(2.0g、17.9mmol)を添加した。反応物を25℃で15時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、次いで石油エーテル(200mL)中で粉砕し、1時間撹拌した。固体を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1)によって精製して、tert-ブチル4-((3-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.54g、8.22mmol、46%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:332.1[M+Na]
+。
ステップ2:4-((3-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(50mL)中のtert-ブチル4-((3-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.54g、8.22mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、窒素下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、得られた白色固体を石油エーテル(30mL×2)で洗浄した。固体を重炭酸ナトリウム水溶液に懸濁し、ジクロロメタン(250mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して4-((3-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン(1.3g、6.22mmol、74%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:210.1[M+H]
+。粗物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:4-((3-フルオロフェノキシ)メチル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(0.238g、0.8mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-ヒドロキシ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(0.2g、1.6mmol)及びピリジン(0.506g、6.4mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-78℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン(0.34g、1.6mmol)及びピリジン(0.506g、6.4mmol)の溶液を-78℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、4-((3-フルオロフェノキシ)メチル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(0.023g、0.06mmol、4%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.26(s,1H),7.62(d,J=9.9Hz,1H),7.30(q,J=7.9Hz,1H),6.87(d,J=9.9Hz,1H),6.85-6.70(m,3H),4.13(d,J=13.2Hz,2H),3.87(d,J=6.3Hz,2H),3.56(s,3H),2.82(t,J=12.1Hz,2H),1.97(s,1H),1.76(d,J=11.3Hz,2H),1.22(dt,J=20.7,10.5Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:361.1[M+H]
+。
実施例30.4-(3-クロロ-2-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物77)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-クロロ-2-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(15mL)中の3-クロロ-2-フルオロフェノール(1.0g、6.85mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(1.38g、6.85mmol)及びトリフェニルホスフィン(2.15g、8.22mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.65g、8.22mmol)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロ-2-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.28g、粗製)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:274.0[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3-クロロ-2-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(6.0mL、24.0mmol、4M)中のtert-ブチル4-(3-クロロ-2-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.28g、3.89mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、4-(3-クロロ-2-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(870mg、粗製)を白色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:230.2[M+H]
+。
ステップ3:4-(3-クロロ-2-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(166mg、0.566mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(142mg、1.13mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(293mg、2.26mmol)の溶液を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(300mg、1.13mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(293mg、2.26mmol)の溶液を添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-クロロ-2-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(208mg、0.547mmol、48%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.35(s,1H),7.64(d,J=10.0Hz,1H),7.31-7.27(m,1H),7.18-7.13(m,2H),6.89(d,J=10.0Hz,1H),4.69-4.65(m,1H),3.79-3.76(m,2H),3.56(s,3H),3.32-3.26(m,2H),1.97-1.94(m,2H),1.65-1.57(m,2H);LCMS(ESI)m/z:380.9[M+H]
+。
実施例31.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物74)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(15mL)中の3-(トリフルオロメチル)フェノール(1.0g、6.17mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(1.24g、6.17mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.94g、7.41mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.49g、7.41mmol)を25℃で添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によってさらに精製して、tert-ブチル4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートを無色油として得た(1.73g、粗製)。LCMS(ESI)m/z:263.0[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(6.0mL、24.0mmol、4M)中のtert-ブチル4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.73g、5.01mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩(900mg、粗製)を白色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:246.1[M+H]
+。
ステップ3:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(166mg、0.566mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(142mg、1.13mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(293mg、2.26mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩(318mg、1.13mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(293mg、2.26mmol)の溶液を添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌した後、溶媒を真空中で除去した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(135.0mg、0.341mmol、30%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.35(s,1H),7.64(d,J=9.6Hz,1H),7.53(t,J=8.2Hz,1H),7.30(t,J=10.0Hz,3H),6.89(d,J=9.6Hz,1H),4.76-4.74(m,1H),3.82-3.76(m,2H),3.56(s,3H),3.32-3.27(m,2H),1.98-1.94(m,2H),1.62-1.56(m,2H);LCMS(ESI)m/z:397.0[M+H]
+。
実施例32.4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物82)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(15mL)中の2-クロロ-5-フルオロフェノール(2.0g、13.70mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.76g、13.70mmol)、トリフェニルホスフィン(4.31g、16.44mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(3.32g、16.44mmol)を20℃で添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によってさらに精製して、tert-ブチル4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートを不透明な油として得た(4.0g、粗製);LCMS(ESI)m/z:274.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(9.1mL、36.5mmol、4N)中のtert-ブチル4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.0g、12.15mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。溶液を濃縮して、4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(3.0g、粗製)を白色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:230.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(111mg、0.378mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(94mg、0.755mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(195mg、1.51mmol)の溶液を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(200mg、0.755mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(195mg、1.510mmol)の溶液を添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(2-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(69.9mg、24%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.35(s,1H),7.65(d,J=10.0Hz,1H),7.47(q,J=5.0Hz,1H),7.26(q,J=4.6Hz,1H),6.89-6.81(m,2H),4.79-4.75(m,1H),3.71-3.67(m,2H),3.56(s,3H),3.43-3.37(m,2H),1.96-1.91(m,2H),1.67-1.60(m,2H);LCMS(ESI)m/z:380.9[M+H]
+。
実施例33.4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物83)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(15mL)中の2-クロロ-4-フルオロフェノール(2.0g、13.7mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.76g、13.7mmol)及びトリフェニルホスフィン(4.31g、16.4mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(3.32g、16.4mmol)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によってさらに精製して、tert-ブチル4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートを不透明な油として得た(4.3g、粗製)。LCMS(ESI)m/z:274.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(9.8mL、39.2mmol、4N)中のtert-ブチル4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.3g、13.1mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。溶液を濃縮して、粗4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(3.1g)を白色固体として得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:230.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(183mg、0.622mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(156mg、1.245mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(322mg、2.49mmol)の溶液を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(330mg、1.25mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(322mg、2.49mmol)の溶液を添加した。反応物を25℃で16時間撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(2-クロロ-4-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(190.8mg、0.501mmol、40%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.34(s,1H),7.64(d,J=10.0Hz,1H),7.45(q,J=3.8Hz,1H),7.30(q,J=4.8Hz,1H),7.23(m,1H),6.88(d,J=10.0Hz,1H),4.67-4.64(m,1H),3.72-3.66(m,2H),3.56(s,3H),3.41-3.35(m,2H),1.94-1.89(m,2H),1.67-1.60(m,2H);LCMS(ESI)m/z:380.9[M+H]
+。
実施例34.4-(3-フルオロベンジルオキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物96)
ステップ1:tert-ブチル4-(3-フルオロベンジルオキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
乾燥N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)中の水素化ナトリウム(800mg、20mmol、鉱油中60%)のスラリーに、乾燥N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中のtert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.01g、10mmol)の溶液をアルゴン下、0℃で添加した。混合物を0℃で20分間撹拌し、次いで、乾燥N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中の1-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゼン(2.0g、10mmol)の溶液を0℃で添加した。得られた混合物を25℃で3時間撹拌した。混合物を水(120mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーシリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1)によって精製して、tert-ブチル4-(32-フルオロベンジルオキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.3g、6.9mmol、74%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:332.1[M+Na]
+。
ステップ2:4-(3-フルオロベンジルオキシ)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(30mL)中のtert-ブチル4-(3-フルオロベンジルオキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.3g、1.61mmol)及び4Mの塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)で希釈し、次いで、重炭酸ナトリウム水溶液でpH9に調整した。水層を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して4-(2-フルオロベンジルオキシ)ピペリジン(1.3g、粗製)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:210.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(3-フルオロベンジルオキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃のジクロロメタン(3mL)中のトリホスゲン(150mg、0.5mmol)の溶液に、ジクロロメタン(2mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(125mg、1mmol)及びピリジン(316mg、4mmol)の混合物を添加した。反応混合物を0.5時間撹拌し、次いで、ピリジン(316mg、4mmol)中の4-(3-フルオロベンジルオキシ)ピペリジン(209mg、1mmol)の溶液を添加した。混合物を25℃で18時間撹拌した。混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-フルオロベンジルオキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(83.8mg、0.232mmol、23%)を黄色固体として得た。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.28(s,1H),7.62(d,J=10Hz,1H),7.42-7.36(m,1H),7.12-7.07(m,3H),6.87(d,J=9.6Hz,1H),4.55(s,2H),3.78-3.72(m,2H),3.62-3.57(m,1H),3.55(s,3H),3.18-3.12(m,2H),1.88-1.84(m,2H),1.51-1.42(m,2H);LCMS(ESI)m/z:361.2[M+H]
+。
実施例35.4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物99)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(80mL)中のトリフェニルホスフィン(5.61g、21.4mmol)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(4.33g、21.4mmol)の混合物を、25℃で10分間撹拌し、次いで、tert-ブチル4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.84g、17.9mmol)を添加した。混合物を25℃で20分間撹拌し、次いで、2-フルオロフェノール(2g、17.9mmol)を添加した。混合物を25℃で15時間撹拌した。次いで、反応物を濃縮し、石油エーテル(200mL)中で粉砕し、1時間撹拌した。混合物を濾過して固体沈殿物を除去し、濾液を真空中で濃縮した。得られた粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1)によって精製して、tert-ブチル4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.95g、6.31mmol、35%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:332.1[M+Na]
+。
ステップ2:4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(50mL、4N)中のtert-ブチル4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.95g、6.31mmol)及び塩酸の溶液を、窒素下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、石油エーテル(30mL×2)で洗浄した。白色固体をpH8の重炭酸ナトリウム水溶液に溶解し、ジクロロメタン(250mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン(1.18g、5.62mmol、89%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:210.1[M+H]
+。
ステップ3:4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(0.238g、0.8mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-ヒドロキシ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(0.2g、1.6mmol)及びピリジン(0.506g、6.4mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン(0.34g、1.6mmol)及びピリジン(0.506g、6.4mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(0.012g、0.03mmol、2%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.26(s,1H),7.62(d,J=9.8Hz,1H),7.30(dd,J=15.5,8.1Hz,1H),6.87(d,J=9.8Hz,1H),6.84-6.71(m,3H),4.12(d,J=12.9Hz,2H),3.87(d,J=6.4Hz,2H),3.56(s,3H),2.81(t,J=12.0Hz,2H),1.97(s,1H),1.76(d,J=11.0Hz,2H),1.21(dd,J=20.7,12.0Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:361.0[M+H]
+。
実施例36.4-(2-フルオロベンジルオキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物97)
ステップ1:tert-ブチル4-(2-フルオロベンジルオキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
乾燥N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)中の水素化ナトリウム(800mg、20mmol、鉱油中60%)のスラリーに、乾燥N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中のtert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.01g、10mmol)の溶液をアルゴン下、0℃で添加した。混合物を0℃で20分間撹拌し、次いで、乾燥N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中の1-(ブロモメチル)-2-フルオロベンゼン(2.0g、10mmol)の溶液を0℃で添加した。得られた混合物を25℃で3時間撹拌した。反応溶液を水(120mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1)によって精製して、tert-ブチル4-(2-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.6g、8.41mmol、84%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z 332.1[M+Na]
+。
ステップ2:4-(2-フルオロベンジルオキシ)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(30mL、4M)中のtert-ブチル4-(2-フルオロベンジルオキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.3g、1.61mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)で希釈し、次いで、混合物を重炭酸ナトリウム水溶液でpH9に調整した。水層を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して4-(2-フルオロベンジルオキシ)ピペリジン(1.3g、粗製)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:210.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-フルオロベンジルオキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃のジクロロメタン(3mL)中のトリホスゲン(30mg、0.1mmol)の溶液に、ジクロロメタン(2mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(25mg、0.2mmol)及びピリジン(63mg、0.8mmol)の混合物を添加した。反応混合物を0.5時間撹拌し、次いで、ピリジン(63mg、0.8mmol)中の4-(2-フルオロベンジルオキシ)ピペリジン(38mg、0.2mmol)の混合物を添加した。混合物を25℃に温めた。18時間後、混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、次いで、ジクロロメタン(20mL)で抽出した。有機層を濃縮して、最少量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解された粗残渣を得て、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム;アセトニトリル/0.01トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、4-(2-フルオロベンジルオキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(62.7mg、0.174mmol、87%)を黄色固体として得た。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.22(s,1H),7.61(d,J=10Hz,1H),7.49-7.45(m,1H),7.36-7.33(m,1H),7.22-7.16(m,2H),6.86(d,J=9.6Hz,1H),4.57(s,2H),3.76-3.72(m,2H),3.71-3.61(m,1H),3.55(s,3H),3.19-3.12(m,2H),1.88-1.84(m,2H),1.50-1.42(m,2H);LCMS(ESI)m/z:361.2[M+H]
+。
実施例37.4-((2-クロロフェノキシ)メチル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物98)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-((2-クロロフェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(80mL)中のトリフェニルホスフィン(4.87g、18.6mmol)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(3.76g、18.6mmol)の混合物を、25℃で10分間撹拌し、次いで、tert-ブチル4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.33g、15.5mmol)を添加した。混合物を25℃で20分間撹拌し、次いで、2-クロロフェノール(2g、15.5mmol)を添加した。混合物を25℃で15時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗油をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1)によって精製し、次いで、石油エーテル(200mL)で粉砕して、tert-ブチル4-((2-クロロフェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.92g、5.89mmol、38%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:348.1[M+Na]
+。
ステップ2:4-((2-クロロフェノキシ)メチル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(50mL)中のtert-ブチル4-((2-クロロフェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.92g、5.89mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、窒素下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで、白色固体を石油エーテル(30mL×2)で洗浄した。固体を重炭酸ナトリウム水溶液(pH8)に懸濁し、得られた混合物をジクロロメタン(250mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して4-((2-クロロフェノキシ)メチル)ピペリジン(1.25g、5.54mmol、94%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:226.2[M+H]
+。
ステップ3:4-((2-クロロフェノキシ)メチル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(0.238g、0.8mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-ヒドロキシ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(0.2g、1.6mmol)及びピリジン(0.506g、6.4mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-78℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の4-((2-フルオロフェノキシ)メチル)ピペリジン(0.36g、1.6mmol)及びピリジン(0.506g、6.4mmol)の溶液を-78℃で添加した。得られた混合物を25℃に温めた。18時間後、反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、4-((2-クロロフェノキシ)メチル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(0.078g、0.20mmol、13%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.27(s,1H),7.62(d,J=9.9Hz,1H),7.42(dd,J=7.9,1.5Hz,1H),7.34-7.25(m,1H),7.18-7.10(m,1H),6.95(td,J=7.8,1.2Hz,1H),6.88(d,J=9.9Hz,1H),4.14(d,J=13.3Hz,2H),3.94(d,J=6.3Hz,2H),3.56(s,3H),2.83(t,J=11.9Hz,2H),2.02(s,1H),1.80(d,J=11.0Hz,2H),1.27(qd,J=12.6,4.0Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:377.0[M+H]
+。
実施例38.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物100)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(80mL)中のトリフェニルホスフィン(3.88g、14.8mmol)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.99g、14.8mmol)の混合物を、25℃で10分間撹拌し、次いで、tert-ブチル4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.64g、12.3mmol)を添加した。混合物を25℃で20分間撹拌し、次いで、2-(トリフルオロメチル)フェノール(2g、12.3mmol)を添加した。混合物を25℃で15時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮し、石油エーテル(200mL)で粉砕し、約1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗油をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=15/1)によって精製して、tert-ブチル4-((2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.77g、4.93mmol、40%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:382.2[M+Na]
+。
ステップ2:4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)メチル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(50mL、4M)中のtert-ブチル4-((2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.77g、4.93mmol)及び塩酸の溶液を、窒素下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、石油エーテル(30mL×2)で洗浄した。固体を重炭酸ナトリウム水溶液(pH8)に懸濁し、ジクロロメタン(250mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して4-((2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)メチル)ピペリジン(1.25g、5.54mmol、82%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:260.3[M+H]
+。
ステップ3:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(0.238g、0.8mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-ヒドロキシ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(0.2g、1.6mmol)及びピリジン(0.506g、6.4mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-78℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の4-((トリ2-フルオロメチル)フェノキシ)メチル)ピペリジン(0.41g、1.6mmol)及びピリジン(0.506g、6.4mmol)の溶液を-78℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のトリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキサミド(0.008g、0.02mmol、1%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.26(s,1H),7.61(m,3H),7.25(d,J=8.5Hz,1H),7.08(t,J=7.6Hz,1H),6.88(d,J=9.8Hz,1H),4.14(d,J=13.1Hz,2H),3.99(d,J=5.9Hz,2H),3.56(s,3H),2.82(t,J=12.2Hz,2H),2.01(s,1H),1.76(d,J=13.4Hz,2H),1.26(m,2H);LCMS(ESI)m/z:411.1[M+H]
+。
実施例39.4-(3-クロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物68)の調製
ステップ1:4-(3-クロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-65℃のジクロロメタン(200mL)中のトリホスゲン(5.93g、20mmol)の溶液に、ジクロロメタン(100mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(5.01g、40mmol)及びピリジン(12.7g、160mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-65℃で4時間撹拌し、ジクロロメタン(100mL)中の4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン(8.04g、38mmol)及びピリジン(12.7g、160mmol)の溶液を-50℃で添加した。得られた混合物を温め、次いで25℃で18時間撹拌した。反応物を水(400mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(1000mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル/メタノール中のアンモニア(7N)10/5/1~5/5/1)によって精製して、黄色固体として粗生成物を得た(6.5g、18mmol、47%)。黄色固体をジエチルエーテル(200mL)中で粉砕し、濾過し、ジエチルエーテルで洗浄して黄色固体を得、これをN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、溶液を水(500mL)に滴加した。沈殿物を濾過によって収集し、水(100mL)で洗浄して、4-(3-クロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドを黄色固体として得た(5.0g、13.8mmol、36%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.32(s,1H),7.64(d,J=9.6Hz,1H),7.31(t,J=8.0Hz,1H),7.09(d,J=2.0Hz,1H),6.96-7.01(m,2H),6.88(d,J=10.0Hz,1H),4.64-4.68(m,1H),3.76-3.82(m,2H),3.57(s,3H),3.26-3.32(m,2H),1.93-1.97(m,2H),1.53-1.61(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.0[M+H]
+。
実施例40.4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物79)の調製
ステップ1:4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-65℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(119mg、0.4mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-65℃で30分間撹拌し、ジクロロメタン(5mL)中の4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン(170mg、0.8mmol)及びピリジン(253mg、3.2mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(118.3mg、0.32mmol、41%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.34(s,1H),7.64(d,J=9.6Hz,1H),6.88(d,J=9.6Hz,1H),6.74-6.80(m,3H),4.64-4.69(m,1H),3.77-3.83(m,2H),3.56(s,3H),3.24-3.30(m,2H),1.94-1.98(m,2H),1.52-1.60(m,2H);LCMS(ESI)m/z:365.0[M+H]
+。
実施例41.3-(3-クロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物70)の調製
ステップ1:tert-ブチル3-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
0℃のテトラヒドロフラン(200mL)中の3-クロロフェノール(5.2g、40.4mmol)、tert-ブチル3-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(8.12g、40.4mmol)及びトリフェニルホスフィン(12.7g、48.5mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(10.61g、52.5mmol)を滴加した。反応溶液を25℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=4/1)によって精製して、tert-ブチル3-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートを黄色油として得た(4.2g、純度47%)。LCMS(ESI)m/z:334.0[M+Na]
+。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:3-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
tert-ブチル3-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.8g、粗製)及び塩酸(MeOH中の3M、60mL)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。残渣をジエチルエーテル(80mL)で処理した。得られた沈殿物を濾過によって収集し、真空下で乾燥させて3-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(1.8g、純度80%、2ステップで18%)を灰色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:212.1[M+H]
+。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:3-(3-クロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(20mL)中のトリホスゲン(296mg、1.0mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(250mg、2.0mmol)及びピリジン(606mg、9.6mmol)の溶液を窒素下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(10mL)中の3-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(250mg、2.0mmol)及びピリジン(506mg、8.0mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、水層をジクロロメタン(200mL×2)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、3-(3-クロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(73.0mg、0.2mmol、10%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.31(s,1H),7.63(d,J=9.6Hz,1H),7.29(t,J=8.0Hz,1H),7.05(t,J=2.0Hz,1H),6.99-6.93(m,2H),6.88(d,J=10.0Hz,1H),4.49-4.85(m,1H),3.84-3.80(m,1H),3.56-3.54(m,4H),3.40-3.29(m,2H),2.02-1.97(m,1H),1.78-1.65(m,2H),1.55-1.49(m,1H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
実施例42.4-(2,3-ジクロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物81)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2,3-ジクロロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
20℃のテトラヒドロフラン(15mL)中の2,3-ジクロロフェノール(2.0g、12.35mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.48g、12.4mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.88g、14.8mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.99g、14.82mmol)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によってさらに精製して、tert-ブチル4-(2,3-ジクロロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.3g、粗製)を不透明な油として得た。LCMS(ESI)m/z:289.9[M-56+H]
+。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:4-(2,3-ジクロロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(7.2mL、28.8mmol、4M)中のtert-ブチル4-(2,3-ジクロロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.3g、9.56mmol)及び塩酸の溶液を、20℃で2時間撹拌した。溶液を濃縮して、4-(2,3-ジクロロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(2.0g、粗製)を白色固体として得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:246.0[M+H]
+。
ステップ3:4-(2,3-ジクロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(104mg、0.356mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(89mg、0.712mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(184mg、1.42mmol)の溶液を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(2,3-ジクロロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(200mg、0.712mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(184mg、1.42mmol)の溶液を添加した。反応物を20℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(2,3-ジクロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(64.8mg、0.163mmol、23%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.35(s,1H),7.65(d,J=10Hz,1H),7.34-7.21(m,3H),6.88(d,J=9.6Hz,1H),4.78(s,1H),3.70-3.65(m,2H),3.56(s,3H),3.44-3.40(m,2H),1.96-1.92(m,2H),1.67-1.65(m,2H);LCMS(ESI)m/z:397.0[M+H]
+。
実施例43.4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物78)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(40mL)中の2-クロロ-3-フルオロフェノール(1.46g、9.94mmol)の溶液に、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.0g、9.94mmol)、アゾジカルボン酸ジエチル(2.60g、14.9mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.91g、14.9mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水(200mL)でクエンチし、ジクロロメタン(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)によって精製して、tert-ブチル4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.0g、6.06mmol、61%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:330.1[M+H]
+。
ステップ2:4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(30mL)中のtert-ブチル4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.0g、6.06mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(1.3g、4.88mmol、80%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:230.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の無水ジクロロメタン(8mL)中のトリホスゲン(119.0mg、0.40mmol)の溶液に、ジクロロメタン(4mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253.5mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-78℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(4mL)中の4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(213mg、0.8mmol)及びピリジン(254mg、3.2mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、ジクロロメタン(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(105mg、0.276mmol、34%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.36(s,1H),7.64(d,J=9.6Hz,1H),7.34(td,J=8.4,6.7Hz,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.05-6.95(m,1H),6.88(d,J=10.0Hz,1H),4.80-4.75(m,1H),3.73-3.65(m,2H),3.56(s,3H),3.44-3.38(m,2H),1.99-1.91(m,2H),1.69-1.61(m,2H);LCMS(ESI)m/z:381.1[M+H]
+。
実施例44.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-フェノキシピペリジン-1-カルボキサミド(化合物67)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-フェノキシピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(40mL)中のフェノール(935mg、9.94mmol)の溶液に、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.0g、9.94mmol)、アゾジカルボン酸ジエチル(2.60g、14.9mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.91g、14.9mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水(200mL)でクエンチし、ジクロロメタン(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)によって精製して、tert-ブチル4-フェノキシピペリジン-1-カルボキシレート(1.0g、3.61mmol、36%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:278.2[M+H]
+。
ステップ2:4-フェノキシピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル4-フェノキシピペリジン-1-カルボキシレート(1.0g、3.61mmol)及び4Nの塩酸の溶液を、0℃で室温まで3時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して、4-フェノキシピペリジン塩酸塩(600mg、2.81mmol、78%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:178.2[M+H]
+。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-フェノキシピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の無水ジクロロメタン(8mL)中のトリホスゲン(119.0mg、0.40mmol)の溶液に、ジクロロメタン(4mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(253.5mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-78℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(4mL)中の4-フェノキシピペリジン塩酸塩(171mg、0.8mmol)及びピリジン(254mg、3.2mmol)の溶液を-78℃で添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)でクエンチし、ジクロロメタン(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-フェノキシピペリジン-1-カルボキサミド(53mg、0.161mmol、20%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.33(s,1H),7.64(d,J=10.0Hz,1H),7.33-7.26(m,2H),6.99(d,J=7.8Hz,2H),6.93(t,J=7.2Hz,1H),6.88(d,J=10.0Hz,1H),4.61-4.57(m,1H),3.81-3.75(m,2H),3.56(s,3H),3.31-3.25(m,2H),1.96-1.92(m,2H),1.61-1.52(m,2H);LCMS(ESI)m/z:329.1[M+H]
+。
実施例45.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(o-トリルオキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物72)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(o-トリルオキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
20℃のテトラヒドロフラン(15mL)中のo-クレゾール(2.0g、18.5mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(3.72g、18.5mmol)及びトリフェニルホスフィン(5.82g、22.2mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(4.49g、22.20mmol)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によってさらに精製して、tert-ブチル4-(o-トリルオキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.2g、粗製)を不透明な油として得た;LCMS(ESI)m/z:236.0[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(o-トリルオキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(10.8mL、43.2mmol、4M)中のtert-ブチル4-(o-トリルオキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.2g、14.4mmol)及び塩酸の溶液を、20℃で2時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮して、粗4-(o-トリルオキシ)ピペリジン塩酸塩(2.5g)を白色固体として得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:192.2[M+H]
+。
ステップ3:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(o-トリルオキシ)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(129mg、0.440mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(110mg、0.881mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(228mg、1.76mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(o-トリルオキシ)ピペリジン塩酸塩(200mg、0.881mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(228mg、1.76mmol)の溶液を添加した。反応混合物を20℃で16時間撹拌した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(o-トリルオキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(47mg、0.137mmol、16%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.33(s,1H),7.65(d,J=10Hz,1H),7.14(t,J=7.6Hz,1H),7.00(d,J=8.0Hz,1H),6.90-6.81(m,2H),4.63-4.59(m,1H),3.71-3.66(m,2H),3.56(s,3H),3.43-3.37(m,2H),2.17(s,3H),1.94-1.89(m,2H),1.67-1.60(m,2H);LCMS(ESI)m/z:343.3[M+H]
+。
実施例46.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物75)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(40mL)中の2-(トリフルオロメチル)フェノール(1.61g、9.94mmol)の溶液に、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.0g、9.94mmol)、アゾジカルボン酸ジエチル(2.60g、14.9mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.91g、14.9mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで水(200mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)によって精製して、tert-ブチル4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.2g、6.37mmol、64%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:346.2[M+H]
+。
ステップ2:4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(30mL、4M)中のtert-ブチル4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.0g、5.791mmol)及び塩酸の溶液を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩(1.4g、4.97mmol、86%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:246.1[M+H]
+。
ステップ3:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の無水ジクロロメタン(8mL)中のトリホスゲン(119mg、0.40mmol)の溶液に、ジクロロメタン(4mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.8mmol)及びピリジン(254mg、3.2mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-78℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(4mL)中の4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン塩酸塩(226mg、0.8mmol)及びピリジン(254mg、3.2mmol)の溶液を-78℃で添加した。得られた混合物を、25℃で16時間撹拌し、次いで水(100mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(120mg、0.303mmol、38%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.34(s,1H),7.65-7.36(m,3H),7.35(d,J=8.8Hz,1H),7.09(t,J=7.6Hz,1H),6.88(d,J=10.0Hz,1H),4.88-4.85(m,1H),3.61-3.56(m,5H),3.50-3.44(m,2H),1.95-1.90(m,2H),1.70-1.63(m,2H);LCMS(ESI)m/z:397.2[M+H]
+。
実施例47.4-(2-メトキシフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物73)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-メトキシフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(15mL)中の2-メトキシフェノール(2.0g、16.1mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(3.24g、16.1mmol)及びトリフェニルホスフィン(5.07g、19.4mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(3.89g、19.4mmol)を20℃で添加した。混合物を20℃で3時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によってさらに精製して、tert-ブチル4-(2-メトキシフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートを不透明な油として得た(3.6g、粗製);LCMS(ESI)m/z:252.0[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(2-メトキシフェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(11.1mL、44.4mmol、4M)中のtert-ブチル4-(2-メトキシフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.6g、14.8mmol)及び塩酸の溶液を、20℃で2時間撹拌した。溶液を濃縮して、4-(2-メトキシフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(2.1g、粗製)を白色固体として得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:208.2[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-メトキシフェノキシ)N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
0℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(181mg、0.617mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(154mg、1.23mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(319mg、2.47mmol)の溶液を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(2-メトキシフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(300mg、1.23mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(319mg、2.47mmol)の溶液を添加した。反応混合物を20℃で16時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(2-メトキシフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(196mg、0.547mmol、44%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.64(d,J=10Hz,1H),7.05-6.91(m,3H),6.89-6.85(m,2H),4.49-4.45(m,1H),3.80-3.76(m,5H),3.56(s,3H),3.31-3.24(m,2H),1.92-1.87(m,2H),1.62-1.54(m,2H);LCMS(ESI)m/z:359.2[M+H]
+。
実施例48.5-(2-(4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(化合物5)の調製
ステップ1:2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸の調製
2-(6-クロロピリジン-3-イル)酢酸(1.0g、5.84mmol)、酢酸(8mL)及び水(2mL)の混合物を160℃で6時間、マイクロ波照射下で二重にて撹拌した。2つの反応混合物を合わせ、水に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。水相を濃縮し、真空下で乾燥させて、2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸(2.0g、13.07mmol、82.8%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI)m/z:154.1[M+H]
+。
ステップ2:メチル2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセテートの調製
0℃のメタノール(50mL)中2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸(1.9g、12.4mmol)の溶液に、塩化チオニル(2mL)を滴加した。得られた溶液を80℃で4時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。粗残渣を水に注ぎ入れ、酢酸エチル/テトラヒドロフラン混合物(150mL/20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセテート(1.1g、6.58mmol、50%)を灰色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:168.1[M+H]
+。
ステップ3:メチル2-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセテートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(20mL)中のメチル2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセテート(1.0g、6.0mmol)及び炭酸セシウム(2.34g、7.2mmol)の溶液に、ヨードメタン(937mg、6.6mmol)を添加した。反応混合物を4時間撹拌し、水に注ぎ入れた。水層を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、合わせた有機層を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル中10%メタノール)によって精製して、メチル2-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセテート(900mg、4.97mmol、83%)を黄色油として得た。
1H NMR(500MHz,クロロホルム-d)δ7.28(dd,J=9.0,2.5Hz,1H),7.22(d,J=1.5Hz,1H),6.56(d,J=9.0Hz,1H),3.72(s,3H),3.53(s,3H),3.36(s,2H);LCMS(ESI)m/z:182.1[M+H]
+。
ステップ4:2-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸の調製
テトラヒドロフラン(12mL)及び水(3mL)中のメチル2-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)アセテート(800mg、4.42mmol)及び水酸化リチウム水和物(557mg、13.3mmol)の混合物を25℃で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、水相を塩酸(12M)でpH1~2に酸性化した後、濃縮乾燥させて、2-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸(1.4g、塩化リチウム含有、粗製)を黄緑色粘性油として得た。LCMS(ESI)m/z:168.1[M+H]
+。
ステップ5:5-(2-(4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン
N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の2-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸(400mg、粗製)、4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(247mg、1.0mmol)、2-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N′,N′-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(570mg、1.5mmol)、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(390mg、3.0mmol)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。粗試料を最少量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、5-(2-(4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(276mg、0.76mmol、77%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.52(d,J=2.0Hz,1H),7.32-7.28(m,2H),7.09(t,J=2.0Hz,1H),6.99(dd,J=7.5,1.0Hz,1H),6.96(dd,J=8.0,2.0Hz,1H),6.35(d,J=9.0Hz,1H),4.70-4.65(m,1H),3.88-3.85(m,1H),3.78-3.75(m,1H),3.41-3.37(m,4H),3.28-3.22(m,1H),1.93-1.89(m,2H),1.93-1.89(m,2H),1.59-1.47(m,2H);LCMS(ESI)m/z:361.1[M+H]
+。
実施例49.4-(3-クロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物12)の調製
ステップ1:4-(3-クロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(178mg、0.6mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中の5-アミノ-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(238mg、1.92mmol)及びピリジン(379mg、4.8mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、ジクロロメタン(15mL)中の4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(300mg、1.2mmol)及びピリジン(379mg、4.8mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で17時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、4-(3-クロロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(67.0mg、0.18mmol、15%)を赤色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.29(s,1H),7.78(d,J=2.7Hz,1H),7.42(dd,J=9.6,2.8Hz,1H),7.31(t,J=8.1Hz,1H),7.01(ddd,J=22.5,10.2,2.0Hz,3H),6.36(d,J=9.6Hz,1H),4.72-4.58(m,1H),3.78(dd,J=8.7,5.2Hz,2H),3.41(s,3H),3.30-3.10(m,2H),1.95(d,J=12.0Hz,2H),1.62-1.45(m,2H);LCMS(ESI)m/z:362.0[M+H]
+。
実施例50.1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物14)の調製
ステップ1:1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のアセトニトリル(20mL)中の5-ヒドロキシ-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(100mg、0.8mmol)の溶液に、1,1′-カルボニルジイミダゾール(143mg、0.88mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した後、4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン(170mg、0.8mmol)を添加した。得られた混合物を25℃で20時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル-4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキサミド(39mg、0.11mmol、13%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.74(d,J=2.8Hz,1H),7.37(dd,J
1=3.2Hz,J
2=9.6Hz,1H),6.76-6.82(m,3H),6.36(d,J=10.0Hz,1H),4.69-4.73(m,1H),3.74-3.83(m,2H),3.40(s,3H),3.32-3.40(m,2H),1.99(s,2H),1.64(s,2H);LCMS(ESI)m/z:365.0[M+H]
+。
実施例51.5-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(化合物4)の調製
ステップ1:5-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オンの調製
N,N-ジメチルホルムアミド(4mL)中の2-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸(400mg、粗製)、4-(3-クロロベンジル)ピペリジン(105mg、0.5mmol)、2-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N′,N′-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(285mg、0.75mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(194mg、1.5mmol)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物を分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、5-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(76.3mg、0.21mmol、43%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.48(d,J=2.0Hz,1H),7.33-7.30(m,1H),7.26-7.24(m,3H),7.15(d,J=7.5Hz,1H),6.32(d,J=9.5Hz,1H),4.33(d,J=13.0Hz,1H),3.92(d,J=13.5Hz,1H),3.42(s,2H),3.38(s,3H),2.97-2.92(m,1H),2.53-2.47(m,3H),1.80-1.74(m,1H),1.58-1.54(m,2H),1.10-0.93(m,2H);LCMS(ESI)m/z:359.1[M+H]
+。
実施例52.6-(2-(4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピリダジン-3(2H)-オン(化合物36)の調製
ステップ1:リチウム2-(6-クロロピリダジン-3-イル)アセテートの調製
25℃のメタノール(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)中のエチル2-(6-クロロピリダジン-3-イル)アセテート(70mg、0.349mmol)の溶液に、水酸化リチウム水和物(18mg、0.419mmol)及び水(0.2mL)を添加した。反応混合物を25℃で5時間撹拌した。残渣を濃縮して、2-(6-クロロピリダジン-3-イル)アセテート(90mg、0.349mmol、粗製)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:173.1[M-Li+H]
+。
ステップ2:1-(4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-2-(6-クロロピリダジン-3-イル)エタノンの調製
0℃のN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)中のリチウム2-(6-クロロピリダジン-3-イル)アセテート(90mg、0.349mmol)の溶液に、4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン(74mg、0.349mmol)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(199mg、0.524mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(180mg、1.40mmol)を添加した。この混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20/1)によって精製して、1-(4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-2-(6-クロロピリダジン-3-イル)エタノン(180mg、0.349mmol、99%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:366.1[M+H]
+。
ステップ3:6-(2-(4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピリダジン-3(2H)-オンの調製
25℃の水(0.5mL)中の1-(4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-2-(6-クロロピリダジン-3-イル)エタノン(180mg、0.349mmol)の溶液に、酢酸(5mL)を窒素下で添加した。混合物をマイクロ波反応器中、160℃で2時間照射した。粗試料を真空中で濃縮し、次いで、最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、6-(2-(4-(3-クロロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピリダジン-3(2H)-オン(18.2mg、0.276mmol、15%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ12.84(s,1H),7.31(t,J=8.2Hz,2H),7.10(t,J=2.2Hz,1H),7.00-6.96(m,2H),6.80-6.83(m,1H),4.65-4.70(m,1H),3.36-3.42(m,1H),3.22-3.28(m,1H),1.88-1.99(m,2H),1.47-1.64(m,2H);LCMS(ESI)m/z:348.0[M+H]
+。
実施例53.6-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物37)の調製
ステップ1:1-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-(6-クロロピリダジン-3-イル)エタノンの調製
25℃のN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)中のリチウム2-(6-クロロピリダジン-3-イル)アセテート(1.2g、6.74mmol)(実施例52(化合物36)における調製を参照)、4-(3-クロロベンジル)ピペリジン(1.13g、5.39mmol)、3-(3-ジメチルアミノプロピル)-1-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.55g、8.09mmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.09g、8.09mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.61g、20.2mmol)を添加した。反応混合物を16時間撹拌した。反応溶液を氷水(100mL)に注ぎ入れ、濾過した。濾過ケーキをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~3/1)によって精製して、1-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-(6-クロロピリダジン-3-イル)エタノン(990mg、2.72mmol、40%)を褐色固体として得た。
1H NMR(400MHz,メタノール-d
4)δ7.79(d,J=8.8Hz,1H),7.69(d,J=8.8Hz,1H),7.20-7.30(m,3H),7.13(d,J=7.2Hz,1H),4.61(s,2H),4.08-4.21(m,2H),3.14(t,J=12.0Hz,1H),2.58-2.70(m,3H),1.85-1.90(m,1H),1.72(t,J=13.6Hz,2H),1.11-1.29(m,2H);LCMS(ESI)m/z:364.0[M+H]
+。
ステップ2:6-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピリダジン-3(2H)-オンの調製
酢酸(9mL)及び水(1mL)中の1-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-(6-クロロピリダジン-3-イル)エタノン(900mg、2.46mmol)の溶液を、マイクロ波中、160℃で2時間照射した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(SunFire C18、4.6×50mm、3.5μmカラム:Xbridge C18、3.5μm、4.6×50mmカラム、2mL/分で1.5分間にわたる5~95%の勾配;水中のアセトニトリル/0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、6-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピリダジン-3(2H)-オン(190mg、0.55mmol、22%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ12.81(s,1H),7.25-7.34(m,4H),7.15(d,J=7.6Hz,1H),6.80(d,J=10.0Hz,1H),4.32(d,J=12.4Hz,1H),3.88(d,J=14.0Hz,1H),3.67(s,2H),2.97(t,J=12.0Hz,1H),2.51-2.54(m,3H),1.74-1.80(m,1H),1.56(d,J=12.8Hz,2H),0.98-1.15(m,2H);LCMS(ESI)m/z:346.1[M+H]
+。
ステップ3:6-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の6-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピリダジン-3(2H)-オン(160mg、0.46mmol)、ヨードメタン(131mg、0.92mmol)及び炭酸セシウム(225mg、0.69mmol)の溶液を25℃で17時間撹拌した。反応混合物を冷水(30mL)で希釈し、濾過した。濾過ケーキを真空中で乾燥させて、6-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(107mg、0.30mmol、64%)を褐色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.25-7.34(m,4H),7.15(d,J=7.2Hz,1H),6.87(d,J=8.8Hz,1H),4.32(d,J=12.8Hz,1H),3.88(d,J=13.6Hz,1H),3.70(s,2H),3.59(s,3H),2.98(dt,J=14.4Hz,J=2.4Hz,1H),2.51-2.54(m,3H),1.75-1.81(m,1H),1.57(t,J=8.4Hz,2H),0.96-1.16(m,2H);LCMS(ESI)m/z:360.1[M+H]
+。
実施例54.6-(2-(4-(3-クロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物38)の調製
ステップ1:2-(6-クロロピリダジン-3-イル)-1-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)エタノンの調製
N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)中のリチウム2-(6-クロロピリダジン-3-イル)アセテート(1.24g、6.95mmol)、4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(1.18g、5.57mmol)、3-(3-ジメチルアミノプロピル)-1-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.60g、8.34mmol)及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.13g、8.34mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.69g、20.9mmol)を添加した。溶液を25℃で16時間撹拌し、氷水(100mL)に注ぎ入れ、濾過した。濾過ケーキをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~3/1)によって精製して、2-(6-クロロピリダジン-3-イル)-1-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)エタノン(980mg、2.68mmol、39%)を褐色固体として得た。
1H NMR(400MHz,メタノール-d
4)δ7.79(d,J=8.8Hz,1H),7.70(d,J=8.8Hz,1H),6.75-6.86(m,3H),4.61(s,1H),4.52(d,J=11.2Hz,1H),4.09-4.21(m,3H),3.15(dt,J=15.2Hz,J=2.8Hz,1H),2.61-2.72(m,3H),1.86-1.93(m,1H),1.72(t,J=14.4Hz,2H),1.14-1.30(m,2H);LCMS(ESI)m/z:366.1[M+H]
+。
ステップ2:6-(2-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピリダジン-3(2H)-オンの調製
酢酸(9mL)及び水(1mL)中の2-(6-クロロピリダジン-3-イル)-1-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)エタノン(900mg、2.46mmol)の溶液を、マイクロ波中、160℃で2時間照射した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(カラムSunFire C18、3.5μm、4.6mm×50mm;XBridge C18、3.5μm、4.6mm×50mm、2mL/分で1.5分かけて5~95%の勾配、アセトニトリル/水中の0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、6-(2-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピリダジン-3(2H)-オン(130mg、0.37mmol、15%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ12.81(s,1H),7.27(d,J=10.0Hz,1H),7.01-7.07(m,1H),6.93-6.95(m,2H),6.80(d,J=9.6Hz,1H),4.32(d,J=13.2Hz,1H),3.88(d,J=13.2Hz,1H),3.67(s,2H),2.97(t,J=12.0Hz,1H),2.51-2.56(m,3H),1.78-1.84(m,1H),1.54-1.56(m,2H),0.98-1.15(m,2H);LCMS(ESI)m/z:348.1[M+H]
+。
ステップ3:6-(2-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
N,N-ジメチルホルムアミド(4mL)中の6-(2-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)ピリダジン-3(2H)-オン(100mg、0.29mmol)、ヨードメタン(82mg、0.58mmol)及び炭酸セシウム(141mg、0.43mmol)の混合物を25℃で17時間撹拌した。溶液を冷水(30mL)で希釈し、濾過した。濾過ケーキを真空中で乾燥させて、6-(2-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソエチル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(77mg、0.21mmol、74%)を褐色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.29(d,J=9.6Hz,1H),7.01-7.04(m,1H),6.94(d,J=6.8Hz,2H),6.87(d,J=7.2Hz,1H),4.32(d,J=13.2Hz,1H),3.88(d,J=13.6Hz,1H),3.70(s,2H),3.59(s,3H),2.99(t,J=11.6Hz,1H),2.51-2.57(m,3H),1.79-1.84(m,1H),1.57(t,J=10.4Hz,2H),0.98-1.16(m,2H);LCMS(ESI)m/z:362.1[M+H]
+。
実施例55.1-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-4-カルボキサミド(化合物136)の調製
ステップ1:エチル1-(3-クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボキシレートの調製
20℃のテトラヒドロフラン(25mL)中の1-(ブロモメチル)-3-クロロベンゼン(1.57g、7.63mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(3.95g、30.5mmol)の溶液に、エチルピペリジン-4-カルボキシレート(1.2g、7.63mmol)を添加した。この混合物を30℃で16時間撹拌した。残渣を水で希釈し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=3/1)によって精製して、エチル1-(3-クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボキシレート(1.54g、5.52mmol、72%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:282.1[M+H]
+。
ステップ2:ナトリウム1-(3-クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボキシレートの調製
20℃の水(1.0mL)及びテトラヒドロフラン(5.0mL)中のエチル1-(3-クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボキシレート(281mg、1.0mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(42mg、1.05mmol)を添加した。混合物を50℃で16時間撹拌した。反応溶液を25℃に冷却し、真空中で濃縮して、ナトリウム1-(3-クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボキシレート(250mg、粗製)を得た。
ステップ3:1-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-4-カルボキサミドの調製
20℃のジメチルホルムアミド(2mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(114mg、0.907mmol)の溶液に、ナトリウム1-(3-クロロベンジル)ピペリジン-4-カルボキシレート(250mg、0.907mmol)、2-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N′,N′-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(516mg、1.36mmol)及びピリジン(359mg、4.54mmol)を添加した。混合物を50℃で16時間撹拌した。混合物を水で希釈し、水層をジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、1-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-4-カルボキサミド(70mg、0.194mmol、21%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ10.48(s,1H),7.96(d,J=10.0Hz,1H),7.26-7.38(m,4H),6.95(d,J=10.0Hz,1H),3.56(s,3H),3.47(s,2H),2.82(d,J=11.2Hz,2H),2.34-2.41(m,1H),1.92-1.97(m,2H),1.72-1.75(m,2H),1.56-1.66(m,2H);LCMS(ESI)m/z:361.2[M+H]
+。
実施例56.6-(2-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)オキサゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物124)の調製
ステップ1:6-(ヒドロキシメチル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中のメチル1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキシレート(2g、11.9mmol)の溶液に、メタノール(10mL)、続いて水素化ホウ素ナトリウム(0.45g、11.9mmol)を少しずつ添加した。反応物を加熱還流し、窒素下で5時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、次いで酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して6-(ヒドロキシメチル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(1.24g、8.8mmol、74%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:141.1[M+H]
+。
ステップ2:1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルバルデヒドの調製
乾燥トルエン(100mL)中の6-(ヒドロキシメチル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(1.2g、8.57mmol)の溶液に、二酸化マンガン(11.2g、129mmol)をゆっくりと添加し、混合物を還流で16時間加熱した。反応物を冷却し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、真空中で濃縮して1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルバルデヒド(0.6g、4.34mmol、51%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:139.1[M+H]
+。
ステップ3:2-メチル-6-(オキサゾール-5-イル)ピリダジン-3(2H)-オンの調製
メタノール(20mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルバルデヒド(0.56g、4mmol)及び1-(イソシアノメチルスルホニル)-4-メチルベンゼン(0.79g、4mmol)の溶液に、炭酸カリウム(1.12g、8mmol)を添加した。反応混合物を還流で2時間加熱した。反応物を減圧下で濃縮した。粗物質を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(5mL/50mL)でスラリー化し、濾過し、乾燥させて2-メチル-6-(オキサゾール-5-イル)ピリダジン-3(2H)-オン(0.64g、3.61mmol、90%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:178.2[M+H]
+。
ステップ4:6-(2-クロロオキサゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
-78℃の乾燥テトラヒドロフラン(25mL)中の2-メチル-6-(オキサゾール-5-イル)ピリダジン-3(2H)-オン(0.26g、1.47mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1Mのテトラヒドロフラン溶液、3mL、3mmol)を窒素下で滴加した。反応物を-78℃で30分間撹拌し、次いで、乾燥テトラヒドロフラン(5mL)中のペルクロロエタン(0.42g、1.76mmol)の溶液を滴加した。反応溶液を25℃に温め、次いで、16時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をCombi-Flash(Biotage、40gシリカゲル、10%~20%の石油エーテル中の酢酸エチルで溶出)によって精製して、6-(2-クロロオキサゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(0.19g、0.9mmol、61%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:212.1[M+H]
+。
ステップ5:6-(2-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)オキサゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
1-メチル-2-ピロリジノン(2mL)中の6-(2-クロロオキサゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(70mg、0.33mmol)、4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(77mg、0.36mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(64mg、0.50mmol)の混合物を165℃に1時間、マイクロ波照射下で加熱した。反応物を25℃に冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、6-(2-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)オキサゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(90mg、0.23mmol、70%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.75(d,J=9.6Hz,1H),7.52(s,1H),6.92-7.09(m,4H),4.00(d,J=12.8Hz,2H),3.64(s,3H),2.91-3.06(m,2H),2.58(d,J=7.2Hz,2H),1.73-1.88(m,1H),1.64(d,J=11.2Hz,2H),1.13-1.29(m,2H);LCMS(ESI)m/z:387.2[M+H]
+。
実施例57.6-(3-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物114)の調製
ステップ1:4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリルの調製
アルゴン下、テトラヒドロフラン(10mL)及びジクロロメタン(10mL)中の4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン(450mg、2.33mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(902mg、6.99mmol)及び臭化シアン(247mg、2.33mmol)を添加した。混合物を、25℃で17時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(10mL×2)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(420mg、1.93mmol、83%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:219.3[M+H]
+。
ステップ2:4-(3-フルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミドの調製
アルゴン下、エタノール(14mL)及び水(20mL)中4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(340mg、1.56mmol)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(215mg、3.12mmol)及び炭酸カリウム(646mg、4.68mmol)を添加した。反応混合物を、90℃で5時間、25℃で17時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮し、残渣を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10/1)によって精製して、4-(3-フルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(200mg、0.79mmol、51%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:252.2[M+H]
+。
ステップ3:6-(3-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
アルゴン下、塩化チオニル(6mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボン酸(86mg、0.56mmol)の溶液を、80℃で2時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。粗物質をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(3-フルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(140mg、0.56mmol)及びトリエチルアミン(170mg、1.68mmol)の溶液に、0℃で滴加した。混合物を80℃で17時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のギ酸水溶液)によって精製して、6-(3-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(22mg、0.06mmol、11%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.95(d,J=9.7Hz,1H),7.33(dd,J=14.3,7.9Hz,1H),7.17-6.88(m,4H),3.89(d,J=12.9Hz,2H),3.77(s,3H),2.92(t,J=11.4Hz,2H),2.57(d,J=7.2Hz,2H),1.79(s,1H),1.63(d,J=11.2Hz,2H),1.24(t,J=12.0Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:370.3[M+H]
+。
実施例58.3-クロロ-5-((1-(5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ベンゾニトリル(化合物117)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(35.6mL、17.8mmol、0.5M)中のtert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(3.5g、17.8mmol)及び9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液を、65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(30mL/30mL)中の1-ブロモ-3,5-ジクロロベンゼン(4g、17.8mmol)、炭酸カリウム(3.2g、23.1mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(726mg、0.89mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(40mL)で希釈し、ブライン(20mL×3)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=50/1~30/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.5g、10.2mmol、57%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:288.1[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン溶液(40mL)中のtert-ブチル4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.4g、9.9mmol)及び4Nの塩酸の溶液を20℃で3時間、アルゴン下で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=15/1)によって精製して、4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン塩酸塩(2.1g、8.61mmol、88%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:244.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリルの調製
アルゴン下、テトラヒドロフラン(20mL)及びジクロロメタン(20mL)中の4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン(2g、8.2mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.17g、24.6mmol)及び臭化シアン(868mg、8.2mmol)を添加した。混合物を20℃で17時間撹拌した。反応混合物を水(20mL×2)、続いてブライン(20mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.8g、6.69mmol、82%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:269.1[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,5-ジクロロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミドの調製
アルゴン下、エタノール(14mL)及び水(20mL)中4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.7g、6.3mmol)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(869mg、12.6mmol)及び炭酸カリウム(2.6g、18.9mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間、次いで20℃で17時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮した。粗残渣を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=15/1)によって精製して、4-(3,5-ジクロロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(1.0g、3.31mmol、53%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:301.9[M+H]
+。
ステップ5:6-(3-(4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
アルゴン下、塩化チオニル(10mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボン酸(458.9mg、2.98mmol)の溶液を、80℃で2時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮した。粗物質をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(3,5-ジクロロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(900mg、2.98mmol)及びトリエチルアミン(903mg、8.94mmol)の溶液に、アルゴン下、0℃で滴加した。混合物を80℃で17時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のギ酸水溶液)によって精製して、6-(3-(4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンを黄色固体として得た(70mg、0.17mmol、6%)。LCMS(ESI)m/z:420.0[M+H]
+。
ステップ6:3-クロロ-5-((1-(5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ベンゾニトリルの調製
25℃のN,N-ジメチルアセトアミド(5mL)中の6-(3-(4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(50mg、0.12mmol)及びシアン化亜鉛(28.2mg、0.24mmol)の溶液に、ビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)(61mg、0.12mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を160℃で1時間、マイクロ波照射下で加熱した。反応溶液を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(8mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%ギ酸水溶液)によって精製して、3-クロロ-5-((1-(5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピペリジン-4-イル)メチル)ベンゾニトリル(5mg、0.01mmol、10%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.01-7.84(m,2H),7.71(d,J=5.5Hz,2H),7.11(d,J=9.7Hz,1H),3.90(d,J=12.9Hz,2H),3.77(s,3H),2.92(t,J=11.6Hz,2H),2.62(d,J=7.1Hz,2H),1.84(s,1H),1.60(d,J=12.3Hz,2H),1.19(s,2H);LCMS(ESI)m/z:411.1[M+H]
+。
実施例59.5-(3-(4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(化合物15)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(30mL)中の3,5-ジフルオロフェノール(1.7g、13.1mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(3.9g、19.6mmol)、トリフェニルホスフィン(5.1g、19.6mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(3.9g、19.6mmol)の溶液を25℃で16時間、アルゴン下で撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。濾液残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=50/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.5g、11.2mmol、85%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:258.2[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(40mL)中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.4g、10.9mmol)及び4Nの塩酸の溶液を25℃で3時間、アルゴン下で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=15/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン(2.1g、9.86mmol、91%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:214.2[M+H]
+。
ステップ3:4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボニトリルの調製
アルゴン下、テトラヒドロフラン(20mL)及びジクロロメタン(20mL)中の4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン(2g、9.3mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.6g、27.9mmol)及び臭化シアン(985mg、9.3mmol)を添加した。混合物を25℃で17時間撹拌した。反応混合物を水(10mL×2)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.8g、7.56mmol、82%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:239.1[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミドの調製
アルゴン下、エタノール(21mL)及び水(30mL)中の4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.7g、7.1mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(980mg、14.2mmol)及び炭酸カリウム(2.9g、21.3mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間、25℃で17時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮した。粗残渣を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=15/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(1.3g、4.79mmol、68%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:272.2[M+H]
+。
ステップ5:5-(3-(4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-メチルピリダジン-2(1H)-オンの調製
塩化チオニル(6mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(91mg、0.59mmol)の溶液を80℃で2時間、アルゴン下で撹拌した。揮発物を真空中で除去した。粗生成物をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(15mL)中の4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(160mg、0.59mmol)及びトリエチルアミン(179mg、1.77mmol)の溶液に、アルゴン下0℃で滴加した。混合物を80℃で17時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のギ酸水溶液)によって精製して、5-(3-(4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(30mg、0.077mmol、13%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.67(d,J=2.3Hz,1H),7.89(dd,J=9.5,2.4Hz,1H),6.86-6.71(m,3H),6.53(d,J=9.5Hz,1H),4.82-4.62(m,1H),3.80-3.63(m,2H),3.54(s,3H),3.30(s,2H),2.10-1.98(m,2H),1.75-1.60(m,2H);LCMS(ESI)m/z:389.1[M+H]
+。
実施例60.5-(3-(4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(化合物16)の調製
ステップ1:5-(3-(4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オンの調製
塩化チオニル(10mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(199mg、1.3mmol)の懸濁液を、85℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗物質をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(10mL)中の(E)-4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-N′-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(287mg、1mmol)及びトリエチルアミン(303mg、3mmol)の溶液に、アルゴン下0℃で添加した。混合物を80℃で17時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(BOSTON pHlex ODS、10μm、21.2mm×250mm、アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、5-(3-(4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(38.2mg、0.095mmol、10%)をピンク色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.68(d,J=2.4Hz,1H),7.89(dd,J=4.8,2.4Hz,1H),7.38-7.32(m,1H),7.15(d,J=8.4Hz,1H),7.01(t,J=8.2Hz,1H),6.53(d,J=9.6Hz,1H),4.84-4.80(m,1H),3.70-3.62(m,2H),3.55(s,3H),3.45-3.39(m,2H),2.06-2.01(m,2H),1.80-1.74(m,2H);LCMS(ESI)m/z:405.0[M+H]
+。
実施例61.6-(3-(4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物112)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(150mL)中の2-クロロ-3-フルオロフェノール(5.1g、35mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(7.04g、35mmol)及びトリフェニルホスフィン(11g、42mmol)の溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(8.48g、42mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で18時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、石油エーテル(250mL)を添加した。得られた沈殿物を濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=17/1)によって精製して、tert-ブチル4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートを褐色油として得た(9.4g、28.6mmol、82%)。LCMS(ESI)m/z:274.0[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩の調製
ジクロロメタン(30mL)中の1,4-ジオキサン(30mL、4N)中のtert-ブチル4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(9.9g、30.1mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、メチルtert-ブチルエーテル(100mL)を添加した。得られた沈殿物を濾過して、4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(5.8g、21.8mmol、73%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:230.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボニトリルの調製
アルゴン下、テトラヒドロフラン(80mL)及びジクロロメタン(80mL)中の4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン塩酸塩(5.78g、21.8mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(8.44g、65.4mmol)及び臭化シアン(2.31g、21.8mmol)を添加した。混合物を25℃で17時間撹拌した。反応混合物を水(80mL×2)、続いてブライン(40mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボニトリル(5.5g、21.7mmol、99%)を得た。LCMS(ESI)m/z:255.1[M+H]
+。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ4:(E)-4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-N′-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミドの調製
エタノール(50mL)中の4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボニトリル(2.9g、11.4mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン(1.13g、34.3mmol、水中50%)を添加した。混合物を85℃で3時間、アルゴン下で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(7N)中のアンモニア=55/45)によって精製して、(E)-4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-N′-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(2.1g、7.3mmol、64%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:288.1[M+H]
+。
ステップ5:6-(3-(4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
塩化チオニル(10mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボン酸(200mg、1.3mmol)の溶液を、85℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗物質をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(10mL)中の(E)-4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)-N′-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(287mg、1mmol)及びトリエチルアミン(303mg、3mmol)の溶液に、アルゴン下0℃で添加した。混合物を80℃で17時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(BOSTON pHlex ODS、10μm、21.2mm×250mm、アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、6-(3-(4-(2-クロロ-3-フルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(64.3mg、0.16mmol、16%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.97(d,J=9.6Hz,1H),7.38-7.32(m,1H),7.16(d,J=8.4Hz,1H),7.12(d,J=10.0Hz,1H),7.02(t,J=8.6Hz,1H),4.86-4.82(m,1H),3.78(s,3H),3.72-3.66(m,2H),3.49-3.43(m,2H),2.07-2.02(m,2H),1.82-1.74(m,2H);LCMS(ESI)m/z:406.0[M+H]
+。
実施例62.6-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物121)の調製
ステップ1:4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボチオヒドラジドの調製
テトラヒドロフラン(20mL)中のジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタンチオン(1.25g、7mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(5mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(1.48g、7mmol)を0℃で添加した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、次いで、ヒドラジン水和物(1.5mL)を添加し、反応物を80℃で3時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボチオヒドラジド(1.9g、6.7mmol、95%)を褐色油として得た。LCMS(ESI)m/z:286.2[M+H]
+。
ステップ2:N′-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボノチオイル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボヒドラジドの調製
塩化チオニル(15mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボン酸(200mg、1.3mmol)の懸濁液を、85℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、テトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(15mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボチオヒドラジド(285mg、1mmol)及びトリエチルアミン(303mg、3mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を85℃で20時間撹拌した。反応混合物を冷却し、氷水に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール(7N)中のアンモニア=50/1)によって精製して、N′-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボノチオイル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボヒドラジド(190mg、0.45mmol、45%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:422.1[M+H]
+。
ステップ3:6-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
N′-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボノチオイル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボヒドラジド(140mg、0.33mmol)及び濃硫酸(2.5mL)の溶液を0℃で撹拌し、25℃に0.5時間温めた。反応混合物を氷水に注ぎ入れ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のトリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、6-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(48mg、0.12mmol、36%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.00(d,J=9.6Hz,1H),7.07(d,J=9.6Hz,2H),6.97(d,J=6.8Hz,2H),3.93(d,J=9.2Hz,2H),3.67(s,3H),3.21-3.15(m,2H),2.60(d,J=7.2Hz,2H),1.90-1.85(m,1H),1.67(d,J=12.8Hz,2H),1.34-1.24(m,2H);LCMS(ESI)m/z:404.1[M+H]
+。
実施例63.5-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(化合物21)の調製
ステップ1:6-(ベンジルオキシ)ニコチノニトリルの調製
0℃のテトラヒドロフラン(150mL)中のベンジルアルコール(8.61g、79.8mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(3.19g、79.8mmol、鉱油中60%)を添加した。30分後、6-クロロニコチノニトリル(10.0g、72.5mmol)を添加し、溶液を25℃で17時間撹拌した。反応混合物を氷水(200mL)に注ぎ入れ、濃塩酸(2mL)でpH7に中和した。水層を酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~5/1)によって精製して、6-(ベンジルオキシ)ニコチノニトリル(14.0g、66.7mmol、92%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:211.1[M+H]
+。
ステップ2:6-(ベンジルオキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミジンの調製
エタノール(20mL)中の6-(ベンジルオキシ)ニコチノニトリル(1.00g、4.76mmol))及びヒドロキシルアミン(2mL、水中50%)の溶液を、85℃に17時間加熱した。混合物を濃縮して、6-(ベンジルオキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミジン(1.16g、4.76mmol、100%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:244.2[M+H]
+。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:5-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-2(1H)-オンの調製
25℃のエタノール(10mL)中の6-(ベンジルオキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミジン(309mg、1.27mmol)及び4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(300mg、1.27mmol)の溶液に、塩化亜鉛(346mg、2.54mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌し、次いで濃塩酸(0.5mL)を添加し、溶液を85℃に2時間加熱した。反応溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(カラムSunFire prep C18、10μm、19mm×250mm、2mL/分で7分かけて40~50%、アセトニトリル/0.05%のトリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、5-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-2(1H)-オン(20mg、0.053mmol、4%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ12.04(s,1H),7.86(s,1H),7.78(d,J=9.6Hz,1H),7.05(t,J=8.4Hz,1H),6.96(d,J=7.2Hz,2H),6.43(d,J=7.6Hz,1H),4.01(d,J=12.8Hz,2H),3.10(t,J=12.4Hz,2H),2.58(d,J=7.2Hz,1H),1.83-1.84(m,1H),1.64(d,J=13.2Hz,2H),1.19-1.27(m,2H);LCMS(ESI)m/z:373.2[M+H]
+。
ステップ4:5-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オンの調製
N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の5-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-2(1H)-オン(350mg、0.94mmol)、炭酸カリウム(260mg、1.88mmol)及びヨードメタン(267mg、1.88mmol)の混合物を、25℃で17時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Sunfire prep C18、10μm、19mm×250mm;移動相:[水(0.05%トリフルオロ酢酸)-アセトニトリル];B%:40%~50%、7分)によって精製して、5-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(81mg、0.21mmol、22%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.30(d,J=2.4Hz,1H),7.78(dd,J=9.6Hz,J=2.4Hz,1H),7.02-7.07(m,1H),7.05(t,J=8.4Hz,1H),6.97(d,J=6.8Hz,2H),6.48(d,J=9.2Hz,1H),4.02(d,J=12.8Hz,2H),3.51(s,1H),3.12(t,J=10.8Hz,2H),2.59(d,J=7.2Hz,1H),1.82-1.88(m,1H),1.66(d,J=12.0Hz,2H),1.18-1.29(m,2H);LCMS(ESI)m/z:387.1[M+H]
+。
実施例64.6-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物122)の調製
ステップ1:1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニトリルの調製
0℃のテトラヒドロフラン(20mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキサミド(600mg、0.31mmol)及びトリフルオロ酢酸無水物(1.65g、7.84mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.98g、19.6mmol)を添加した。溶液を20℃で17時間撹拌し、次いで真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5/1~1/1)によって精製して、1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニトリル(520mg、3.85mmol、98%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:136.2[M+H]
+。
ステップ2:N-ヒドロキシ-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキシイミドアミドの調製
エタノール(15mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニトリル(480mg、3.56mmol)及びヒドロキシルアミン(水中50%、2mL)の溶液を、85℃に17時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮して、N-ヒドロキシ-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキシイミドアミドを白色固体として得た(597mg、3.56mmol、100%)。LCMS(ESI)m/z:169.2[M+H]
+。
ステップ3:6-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
25℃のエタノール(10mL)中のN-ヒドロキシ-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキシイミドアミド(170mg、1.02mmol)及び4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(200mg、0.84mmol)の溶液に、塩化亜鉛(229mg、1.68mmol)を添加した。溶液を25℃で2時間撹拌し、次いで濃塩酸(0.6mL)を添加し、溶液を85℃に17時間加熱した。溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Sunfire prep C18、10μm、19mm×250mm;移動相:[水(0.05%トリフルオロ酢酸)-アセトニトリル];B%:40%~50%、8分)によって精製して、6-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンを白色固体として得た(157mg、0.41mmol、48%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.82(d,J=9.6Hz,1H),7.02-7.08(m,2H),6.94-6.99(m,2H),4.03(d,J=13.2Hz,2H),3.73(s,3H),3.14(td,J=13.2Hz,J=2.8Hz,2H),2.59(d,J=7.2Hz,2H),1.84-1.89(m,1H),1.67(d,J=11.2Hz,2H),1.19-1.30(m,2H);LCMS(ESI)m/z:388.2[M+H]
+。
実施例65.5-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(化合物19)の調製
ステップ1:1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボヒドラジドの調製
20℃のメタノール(20mL)中のメチル1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボキシレート(3.0g、17.9mmol)の溶液に、ヒドラジン一水和物(5mL)を添加した。混合物を90℃で16時間加熱した。反応溶液を室温に冷却し、濾過した。濾過した固体をメタノールで洗浄し、乾燥させて、1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボヒドラジド(2.1g、70%)を白色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オンの調製
ジクロロメタン(50mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボヒドラジド(1.0g、5.99mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.55g、11.97mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(1.93g、6.58mmol)の溶液を添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。固体を濾過し、ジクロロメタンで洗浄して、5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン(0.48g、粗製)を白色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:5-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オンの調製
20℃のN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)中の5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン(240mg、1.24mmol)、4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(525mg、2.49mmol)、(ベンゾトリアゾール1イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(605mg、1.37mg)及びジフェニルエーテル(423mg、2.49mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(321mg、2.49mmol)を添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mL)、続いてブライン(50mL)で洗浄した。有機層を真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、5-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(134mg、0.347mmol、26%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.40(d,J=2.4Hz,1H),7.84-7.81(m,1H),7.08-6.96(m,3H),6.52(d,J=9.6Hz,1H),3.92(d,J=13.2Hz,2H),3.51(s,3H),3.05-2.99(m,2H),2.59(d,J=6.8Hz,2H),1.84-1.80(m,1H),1.64(d,J=11.6Hz,2H),1.31-1.22(m,2H);LCMS(ESI)m/z:387.1[M+H]
+。
実施例66.5-(5-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(化合物18)の調製
ステップ1:5-(5-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オンの調製
N,N-ジメチルホルムアミド(6mL)中の5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン(240mg、1.24mmol)、4-(3-ジフルオロベンジル)ピペリジン(480mg、2.49mmol)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(605mg、1.37)及びジフェニルエーテル(423mg、2.49mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(321mg、2.49mmol)を20℃で添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mL)、続いてブライン(50mL)で洗浄した。有機層を真空中で濃縮した。粗残渣を最小量のメタノールに溶解し、キラル-HPLC(SFC-80、Ad20×250mm、10μMカラム:メタノール中のCO
2/0.2%アンモニア、75/25)によって精製して、5-(5-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(43.6mg、0.118mmol、9%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.39(d,J=2.4Hz,1H),7.84-7.81(m,1H),7.34(q,J=7.2Hz,1H),7.06-7.01(m,3H),6.52(d,J=9.6Hz,1H),3.92(d,J=12.8Hz,2H),3.51(s,3H),3.01(t,J=11.8Hz,2H),2.58(d,J=7.6Hz,2H),1.81-1.77(m,1H),1.65(d,J=13.2Hz,2H),1.31-1.21(m,2H);LCMS(ESI)m/z:369.1[M+H]
+。
実施例67.5-(5-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(化合物20)の調製
ステップ1:5-(5-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-2(1H)-オンの調製
エタノール(40mL)中の6-(ベンジルオキシ)-N-ヒドロキシニコチンアミジン(1.44g、5.93mmol)及び4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.40g、5.93mmol)の溶液に、塩化亜鉛(1.62g、11.9mmol)を添加した。反応混合物を25℃で2時間撹拌し、次いで濃塩酸(0.5mL)を添加し、反応物を85℃に2時間加熱した。反応物を水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Sunfire prep C18、10μm、19×250mm;移動相:[水(0.05%トリフルオロ酢酸)-アセトニトリル];B%:40%~50%、7分)によって精製して、5-(5-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-2(1H)-オン(270mg、0.73mmol、12%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ12.04(s,1H),7.86(s,1H),7.77-7.85(m,1H),7.26-7.38(m,2H),7.04(s,1H),6.43(d,J=9.6Hz,1H),4.00(d,J=13.2Hz,2H),3.09(t,J=10.4Hz,2H),2.55(d,J=7.2Hz,1H),1.88-1.82(m,1H),1.64(d,J=11.6Hz,2H),1.17-1.27(m,2H);LCMS(ESI)m/z:373.2[M+H]
+。
ステップ2:5-(5-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オンの調製
N,N-ジメチルホルムアミド(4mL)中の5-(5-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ピリジン-2(1H)-オン(200mg、0.54mmol)、炭酸カリウム(149mg、1.08mmol)及びヨードメタン(153mg、1.08mmol)の混合物を、25℃で17時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Sunfire prep C18、10μm、19×250mm;移動相:[水(0.05%トリフルオロ酢酸)-アセトニトリル];B%:40~50%、7分)によって精製して、5-(5-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オンを白色固体として得た(120mg、0.31mmol、58%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.29(d,J=2.4Hz,1H),7.78(dd,J=9.6Hz,J=2.4Hz,1H),7.26-7.38(m,2H),7.02-7.05(m,1H),6.48(d,J=9.2Hz,1H),4.02(d,J=12.8Hz,2H),3.51(s,1H),3.12(dt,J=12.4Hz,J=2.0Hz,2H),2.55(d,J=7.2Hz,1H),1.77-1.83(m,1H),1.66(d,J=11.2Hz,2H),1.18-1.28(m,2H);LCMS(ESI)m/z:387.1[M+H]
+。
実施例68.6-(5-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物123)の調製
ステップ1:4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリルの調製
0℃のジクロロメタン(40mL)中の4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン(2.11g、10.0mmol)の溶液に、臭化シアン(1.59g、15.0mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.58g、20.0mmol)を添加した。反応混合物を25℃で17時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~3/1)によって精製して、4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.8g、7.63mmol、76%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:237.1[M+H]
+。
ステップ2:6-(5-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
エタノール(10mL)中のN-ヒドロキシ-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキシイミドアミド(257mg、1.53mmol)及び4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(300mg、1.27mmol)の溶液に、塩化亜鉛(346mg、2.54mmol)を添加した。溶液を25℃で2時間撹拌し、次いで濃塩酸(0.7mL)を添加した。溶液を85℃で17時間撹拌した。溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Sunfire prep C18、10μm、19×250mm;移動相:[水(0.05%トリフルオロ酢酸)-アセトニトリル];B%:40~50%、8分)によって精製して、6-(5-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンを白色固体として得た(251mg、0.65mmol、51%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.82(d,J=10.0Hz,1H),7.27-7.38(m,2H),7.05(d,J=10.0Hz,1H),4.03(d,J=13.2Hz,2H),3.73(s,3H),3.13(t,J=11.2Hz,2H),2.55(d,J=7.2Hz,2H),1.79-1.84(m,1H),1.67(d,J=12.4Hz,2H),1.18-1.29(m,2H);LCMS(ESI)m/z:388.2[M+H]
+。
実施例69.6-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物118)の調製
ステップ1:メチル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキシレートの調製
25℃のN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)中のメチル6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキシレート(10g、64.9mmol)及び炭酸カリウム(17.9g、130mmol)の溶液に、ヨードメタン(9.2g、64.9mmol)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、水(200mL)及び塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1/2)によって精製して、メチル1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキシレート(4.2g、25.0mmol、39%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:169.0[M+H]
+。
ステップ2:1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボヒドラジドの調製
20℃のメタノール(20mL)中のメチル6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボキシレート(3.6g、21.4mmol)の溶液に、ヒドラジン一水和物(5mL)を添加した。混合物を90℃に加熱し、4時間撹拌した。反応混合物を20℃に冷却し、濾過した。固体をメタノールで洗浄し、乾燥させて1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボヒドラジド(1.9g、11.3mmol、53%)を白色固体として得た。
ステップ3:5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オンの調製
ジクロロメタン(100mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボヒドラジド(1.7g、10.1mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(2.61g、20.2mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(3.27g、11.13mmol)の溶液を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌し、濾過した。固体をジクロロメタンで洗浄して、5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン(1.5g)を白色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:195.0[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(12.0mL、48.0mmol、4M)中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.5g、8.03mmol)及び塩酸の溶液を、20℃で2時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮した。粗物質をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(1.5g、粗製)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:212.3[M+H]
+。
ステップ5:6-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
20℃のN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)中の5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン(100mg、0.515mmol)、4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(218mg、1.03mmol)、(ベンゾトリアゾール1イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(251mg、0.567)及びジフェニルエーテル(175mg、1.03mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(133mg、1.03mmol)を添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mL)、続いてブライン(50mL)で洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、6-(5-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(42.8mg、0.111mmol、11%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.93(d,J=10.0Hz,1H),7.09-6.96(m,4H),3.92(d,J=12.4Hz,2H),3.71(s,3H),3.10-3.04(m,2H),2.59(d,J=7.2Hz,2H),1.86-1.81(m,1H),1.66(d,J=12.4Hz,2H),1.31-1.21(m,2H);LCMS(ESI)m/z:388.2[M+H]
+。
実施例70.6-(5-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物119)の調製
ステップ1:6-(5-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
20℃のN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)中の5-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2(3H)-オン(200mg、1.03mmol)、4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン(398mg、2.06mmol)、(ベンゾトリアゾール1イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(502mg、1.13)及びジフェニルエーテル(350mg、2.06mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(266mg、2.06mmol)を添加した。混合物を20℃で2時間攪拌した後、酢酸エチル(100mL)で希釈した。有機層を水(50mL)、続いてブライン(50mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、6-(5-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(87.5mg、0.237mmol、23%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.93(d,J=10.0Hz,1H),7.34(q,J=7.2Hz,1H),7.09-7.01(m,4H),3.92(d,J=13.2Hz,2H),3.71(s,3H),3.07(t,J=11.4Hz,2H),2.57(d,J=7.2Hz,2H),1.82-1.80(m,1H),1.67(d,J=12.4Hz,2H),1.31-1.21(m,2H);LCMS(ESI)m/z:370.1[M+H]
+。
実施例71.6-(3-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物115)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(100mL、50mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(9.9g、50mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間加熱した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(80mL/8mL)中の1,3-ジフルオロ-5-ヨードベンゼン(12.0g、50mmol)、炭酸カリウム(8.98g、65mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(2.0g、2.5mmol)の溶液に添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(800mL)で希釈し、ブライン(500mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=60/1~50/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートを黄色固体として得た(8.0g、25.7mmol、52%)。LCMS(ESI)m/z:256.3[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(20mL、4M)中の塩酸中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(8g、25.7mmol)の溶液を、窒素下、25℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(5.2g、24.6mmol、96%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:212.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリルの調製
アルゴン下、テトラヒドロフラン(40mL)及びジクロロメタン(40mL)中の4-(3,5-ジクロロベンジル)ピペリジン(5.0g、23.7mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.2g、71.1mmol)及び臭化シアン(2.5g、23.7mmol)を添加した。混合物を25℃で17時間撹拌した。反応混合物を水(40mL×2)、続いてブライン(40mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(4.8g、粗製)を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:237.1[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミドの調製
アルゴン下、エタノール(35mL)及び水(50mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(4.7g、19.9mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.7g、39.8mmol)及び炭酸カリウム(8.2g、59.7mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間撹拌し、次いで25℃に冷却した。17時間後、反応混合物を真空中で濃縮した。粗物質を水(40mL)で処理し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=30/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(1.1g、4.1mmol、21%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:270.1[M+H]
+。
ステップ5:6-(3-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
アルゴン下、塩化チオニル(8mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボン酸(114mg、0.74mmol)の溶液を、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗物質をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(15mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(200mg、0.74mmol)及びトリエチルアミン(224mg、2.22mmol)の溶液に、アルゴン下0℃で滴加した。混合物を80℃で17時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のトリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、6-(3-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンを白色固体として得た(16.9mg、0.04mmol、6%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.95(d,J=9.7Hz,1H),7.18-6.91(m,4H),3.90(d,J=12.8Hz,2H),3.77(s,3H),2.92(t,J=12.0Hz,2H),2.58(d,J=7.2Hz,2H),1.82(s,1H),1.62(d,J=13.0Hz,2H),1.23(d,J=8.2Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:388.3[M+H]
+。
実施例72.6-(3-(4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物111)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(30mL)中の3,5-ジフルオロフェノール(1.7g、13.1mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(3.9g、19.6mmol)、トリフェニルホスフィン(5.1g、19.6mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(3.9g、19.6mmol)の溶液を、25℃で16時間、アルゴン下で撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=50/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.5g、11.2mmol、85%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:258.2[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(40mL)中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.4g、10.9mmol)及び4Nの塩酸の溶液を25℃で3時間、アルゴン下で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=15/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン(2.1g、9.86mmol、91%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:214.2[M+H]
+。ステップ3:4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボニトリルの調製
アルゴン下、テトラヒドロフラン(20mL)及びジクロロメタン(20mL)中の4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン(2g、9.3mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.6g、27.9mmol)及び臭化シアン(985mg、9.3mmol)を添加した。反応混合物を25℃で17時間撹拌した。反応溶液を水(10mL×2)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.8g、7.56mmol、82%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:239.1[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミドの調製
アルゴン下、エタノール(21mL)及び水(30mL)中の4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.7g、7.1mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(980mg、14.2mmol)及び炭酸カリウム(2.9g、21.3mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間、25℃で17時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮した。残渣を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=15/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(1.3g、4.79mmol、68%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:272.2[M+H]
+。
ステップ5:6-(3-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸(91mg、0.59mmol)及び塩化チオニル(6mL)の溶液を80℃で2時間、アルゴン下で撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗固体をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(15mL)中の4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(160mg、0.59mmol)及びトリエチルアミン(179mg、1.77mmol)の溶液に、アルゴン下0℃で滴加した。反応混合物を80℃で17時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のギ酸水溶液)によって精製して、6-(3-(4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(47mg、0.12mmol、21%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.97(d,J=9.7Hz,1H),7.11(d,J=9.7Hz,1H),6.88-6.69(m,3H),4.81-4.60(m,1H),3.84-3.61(m,5H),3.46-3.37(m,2H),2.05(dd,J=12.3,5.6Hz,2H),1.77-1.60(m,2H);LCMS(ESI)m/z:389.9[M+H]
+。
実施例73.6-(3-(4-ベンジルピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物113)の調製
ステップ1:4-ベンジルピペリジン-1-カルボニトリルの調製
アルゴン下、テトラヒドロフラン(30mL)及びジクロロメタン(30mL)中の4-ベンジルピペリジン(3.0g、17.1mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.2g、51.3mmol)及び臭化シアン(1.8g、17.1mmol)を添加した。混合物を25℃で17時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(40mL)及びブラインで洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗4-ベンジルピペリジン-1-カルボニトリル(2.8g、粗製)を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:201.2[M+H]
+。
ステップ2:4-ベンジル-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミドの調製
アルゴン下、エタノール(35mL)及び水(50mL)中の4-ベンジルピペリジン-1-カルボニトリル(2.7g、13.5mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.9g、27.0mmol)及び炭酸カリウム(5.6g、40.5mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間撹拌し、次いで25℃に冷却し、17時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水(40mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20/1)によって精製して、4-ベンジル-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(0.9g、3.9mmol、29%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:234.2[M+H]
+。
ステップ3:6-(3-(4-ベンジルピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
アルゴン下、塩化チオニル(8mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボン酸(132mg、0.86mmol)の溶液に。混合物を80℃で2時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗生成物(132mg)を、さらに精製することなく次のステップで使用した。テトラヒドロフラン(5mL)中の粗残渣を、テトラヒドロフラン(20mL)中の4-ベンジル-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(200mg、0.86mmol)の溶液に、アルゴン下0℃で滴加し、トリエチルアミン(261mg、2.58mmol)を添加した。混合物を80℃で17時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のギ酸水溶液)によって精製して、6-(3-(4-ベンジルピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(30mg、0.08mmol、10%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.95(d,J=9.7Hz,1H),7.36-7.24(m,2H),7.19(d,J=7.9Hz,3H),7.10(d,J=9.7Hz,1H),3.89(d,J=13.1Hz,2H),3.76(s,3H),2.91(t,J=11.4Hz,2H),2.54(d,J=7.2Hz,2H),1.76(s,1H),1.65(d,J=13.0Hz,2H),1.24(t,J=10.0Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:352.3[M+H]
+。
実施例74.6-(3-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物116)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(100mL、50mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(9.9g、50mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(80mL/8mL)中の1,2-ジフルオロ-4-ヨードベンゼン(12.0g、50mmol)、炭酸カリウム(8.98g、65mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(2.0g、2.5mmol)の溶液に25℃で添加した。反応混合物を60℃で20時間加熱した後、1Nの水酸化ナトリウム溶液を添加し、25℃で1時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(800mL)で希釈し、ブライン(500mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(7.5g、24.1mmol、48%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:256.0[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(20mL、4M)中の塩酸中のtert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(7.3g、23.5mmol)の溶液を、窒素下、25℃で3時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20/1)によって精製して、4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン(4.2g、19.9mmol、86%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:212.3[M+H]
+。
ステップ3:4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリルの調製
アルゴン下、テトラヒドロフラン(20mL)及びジクロロメタン(20mL)中の4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン(2g、9.48mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.7g、28.4mmol)及び臭化シアン(1.0g、9.48mmol)を添加した。混合物を25℃で17時間撹拌した。反応混合物を水(30mL×2)、続いてブライン(20mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.9g、粗製)を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:237.3[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,4-ジフルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミドの調製
アルゴン下、エタノール(14mL)及び水(20mL)中4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(1.9g、8.05mmol)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(1.1g、16.1mmol)及び炭酸カリウム(3.3g、24.1mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間、25℃で17時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮し、次いで水(40mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20/1)によって精製して、4-(3,4-ジフルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(0.7g、2.6mmol、33%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:270.2[M+H]
+。
ステップ5:6-(3-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンの調製
塩化チオニル(8mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボン酸(114mg、0.74mmol)の溶液を、80℃で2時間撹拌した。反応物を冷却し、次いで真空中で濃縮した。粗物質をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、テトラヒドロフラン(15mL)中の4-(3,4-ジフルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(200mg、0.74mmol)及びトリエチルアミン(224mg、2.22mmol)の溶液に、アルゴン下0℃で滴加した。混合物を80℃で17時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のギ酸水溶液)によって精製して、6-(3-(4-(3,4-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オンを白色固体として得た(5.6mg、0.01mmol、2%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.96(d,J=9.7Hz,1H),7.43-7.24(m,2H),7.17-6.96(m,2H),3.90(d,J=12.8Hz,2H),3.77(s,3H),2.92(t,J=11.7Hz,2H),2.55(d,J=7.1Hz,2H),1.78(s,1H),1.63(d,J=12.5Hz,2H),1.25(d,J=10.4Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:388.0[M+H]
+。
実施例75.5-(3-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(化合物17)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(100mL、50mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル4-メチレンピペリジン-1-カルボキシレート(9.9g、50mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(80mL/8mL)中の1,3-ジフルオロ-5-ヨードベンゼン(12.0g、50mmol)、炭酸カリウム(8.98g、65mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(2.0g、2.5mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応混合物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(800mL)で希釈し、ブライン(500mL×3)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=60/1~50/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(8.0g、25.7mmol、52%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:256.3[M-56+H]
+。
ステップ2:4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(20mL、4M)中の塩酸中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(8g、25.7mmol)の溶液を、窒素下、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジンを黄色油として得た(5.2g、24.6mmol、96%)。LCMS(ESI)m/z:212.1[M+H]
+。
ステップ3:4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリルの調製
アルゴン下、テトラヒドロフラン(40mL)及びジクロロメタン(40mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン(5g、23.7mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.2g、71.1mmol)及び臭化シアン(2.5g、23.7mmol)を添加した。混合物を25℃で17時間撹拌した。反応混合物を水(40mL×2)及びブライン(40mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(4.8g、粗製)を、さらに精製することなく次のステップで使用した。LCMS(ESI)m/z:237.1[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミドの調製
アルゴン下、エタノール(35mL)及び水(50mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボニトリル(4.7g、19.9mmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.7g、39.8mmol)及び炭酸カリウム(8.2g、59.7mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間、25℃で17時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮した。残渣を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=30/1)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(1.1g、4.1mmol、21%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:270.1[M+H]
+。
ステップ5:5-(3-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オンの調製
0℃のテトラヒドロフラン(5mL)中の1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボニルクロリド(127mg、0.74mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(15mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシイミドアミド(200mg、0.74mmol)及びトリエチルアミン(224mg、2.22mmol)の溶液に滴加した。混合物を80℃で17時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%のギ酸水溶液)によって精製して、5-(3-(4-(3,5-ジフルオロベンジル)ピペリジン-1-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(31mg、0.08mmol、11%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.65(d,J=2.3Hz,1H),7.87(dd,J=9.5,2.5Hz,1H),7.11-6.83(m,3H),6.52(d,J=9.5Hz,1H),3.88(d,J=12.8Hz,2H),3.54(s,3H),2.88(t,J=11.5Hz,2H),2.57(d,J=7.2Hz,2H),1.80(s,1H),1.61(d,J=12.0Hz,2H),1.23(t,J=10.4Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:387.2[M+H]
+。
実施例76.4-フルオロ-4-(3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物45)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレートの調製
0℃の乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の(3-フルオロベンジル)マグネシウムクロリド(テトラヒドロフラン中0.5M、12mL、6mmol)の溶液に、乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中のtert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(1g、5mmol)の溶液を、アルゴン下で滴加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル/水(20mL/20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をCombi-Flash(Biotage、40gシリカゲル、30%~40%の石油エーテル中の酢酸エチルで溶出)によって精製して、tert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(0.65g、2.1mmol、42%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.28-7.35(m,1H),6.90-7.03(m,3H),3.78-4.04(m,2H),3.02-3.21(m,2H),2.77(s,2H),1.41-1.54(m,13H);LCMS(ESI)m/z:236.1[M-56+H]
+。
ステップ2:tert-ブチル4-フルオロ-4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
乾燥ジクロロメタン(20mL)中のジエチルアミノ硫黄三フッ化物(0.57mL、4.33mmol)の溶液に、-78℃に冷却し、乾燥ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(0.67g、2.17mmol)の溶液を窒素下で滴加した。添加後、反応を周囲温度に温め、2時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をCombi-Flash(Biotage、40gシリカゲル、5%~10%の石油エーテル中の酢酸エチルで溶出)によって精製して、tert-ブチル4-フルオロ-4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.32g、1.03mmol、48%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.29-7.42(m,1H),6.98-7.15(m,3H),3.70-3.85(m,2H),2.81-3.04(m,4H),1.48-1.68(m,4H),1.39(s,9H);LCMS(ESI)m/z:256.1[M-56+H]
+。
ステップ3:4-フルオロ-4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル4-フルオロ-4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.3g、0.96mmol)及び4Mの塩酸の溶液を、25℃で4時間撹拌した。反応物を濃縮し、真空中で乾燥させて、4-フルオロ-4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(0.2g、0.81mmol、84%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:212.1[M+H]
+。
ステップ4:4-フルオロ-4-(3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(90mg、0.3mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(76mg、0.6mmol)及びピリジン(192mg、2.4mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の4-フルオロ-4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン塩酸塩(180mg、0.73mmol)及びピリジン(230mg、2.92mmol)の溶液を、-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、次いでジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-フルオロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(55mg、0.15mmol、25%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.31(br.s,1H),7.62(d,J=10.0Hz,1H),7.30-7.42(m,1H),7.00-7.16(m,3H),6.88(d,J=10Hz,1H),3.94(d,J=13.6Hz,2H),3.56(s,3H),2.91-3.09(m,4H),1.55-1.77(m,4H);LCMS(ESI)m/z:363.2[M+H]
+。
実施例77.4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物60)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレートの調製
-78℃の乾燥テトラヒドロフラン(60mL)中の4-ブロモ-1,2-ジフルオロベンゼン(3.78g、19.6mmol)の溶液に、n-ブチルリチウム(8.6mL、21.5mmol、ヘキサン中2.5M)をアルゴン下で滴加した。反応物を-78℃で1.5時間撹拌し、次いで三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(5.5mL、20.2mmol、47重量%)をゆっくりと添加し、反応物をさらに15分間撹拌した後、tert-ブチル1-オキサ-6-アザスピロ[2.5]オクタン-6-カルボキシレート(4.18g、19.6mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(20mL)の溶液を滴加した。添加後、反応を-78℃で2時間撹拌し、25℃で18時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、次いで2Nの水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(60mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をCombi-Flash(Biotage、80gシリカゲル、20%~30%の石油エーテル中の酢酸エチルで溶出)によって精製して、tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(3.1g、9.48mmol、48%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:272.1[M-56+H]
+。
ステップ2:tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレートの調製
-78℃の乾燥ジクロロメタン(50mL)中の三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2.5mL、19.0mmol)の溶液に、乾燥ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(3g、9.17mmol)の溶液を窒素下で滴加した。添加後、反応を周囲温度に温め、2時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をCombi-Flash(Biotage、80gシリカゲル、10%~20%の石油エーテル中の酢酸エチルで溶出)によって精製して、tert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.6g、4.86mmol、51%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:274.2[M-56+H]
+。
ステップ3:4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(50mL、4M)中のtert-ブチル4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.55g、4.71mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で4時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン(1g、4.37mmol、93%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:230.3[M+H]
+。
ステップ4:4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(20mL)中のトリホスゲン(0.18g、0.6mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(0.15g、1.2mmol)及びピリジン(0.25g、3.2mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(10mL)中の4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン(0.33g、1.44mmol)及びピリジン(0.45g、5.76mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応物を水(40mL)でクエンチし、混合物をジクロロメタン(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をCombi-Flash(Biotage、40gシリカゲル、20%~30%のジクロロメタン中の7Nのアンモニアメタノール/ジクロロメタン=1/8で溶出)によって精製して、110mgの不純物を得た。試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(45mg、0.12mmol、10%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.30(br.s,1H),7.63(d,J=10.0Hz,1H),7.29-7.41(m,1H),7.09-7.23(m,2H),6.88(d,J=10Hz,1H),3.96(d,J=13.2Hz,2H),3.56(s,3H),2.91-3.11(m,4H),1.60-1.82(m,4H);LCMS(ESI)m/z:381.1[M+H]
+。
実施例78.4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物59)の調製
ステップ1:tert-ブチル1-オキサ-6-アザスピロ[2.5]オクタン-6-カルボキシレートの調製
5℃の乾燥ジメチルスルホキシド(30mL)中の水素化ナトリウム(1.2g、30.2mmol、60重量%)の懸濁液を、ヨウ化トリメチルスルホニウム(6.63g、30.2mmol)で処理した。反応混合物を30分間撹拌し、次いで、tert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(5g、25.1mmol)を少しずつ添加した。添加後、反応物を25℃で1.5時間撹拌した。混合物を水/ジエチルエーテル(20mL/20mL)間で分配し、ジエチルエーテル(30mL)で2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで洗浄し、濾過し、乾燥させてtert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(4.18g、19.6mmol、78%)を無色油として得て、これを約15時間にわたって経時的に固化させた。
ステップ2:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレートの調製
-78℃の乾燥テトラヒドロフラン(60mL)中の1-ブロモ-3,5-ジフルオロベンゼン(3.78g、19.6mmol)の溶液に、n-ブチルリチウム(8.6mL、21.5mmol、ヘキサン中2.5M)をアルゴン下で滴加した。添加後、反応物を-78℃で1.5時間撹拌した。三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(5.5mL、20.2mmol、47重量%)をゆっくりと添加した。反応物を-78℃で15分間撹拌し、次いで乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の1-オキサスピロ[2.5]オクタン-6-オン(4.18g、19.6mmol)の溶液を滴加した。添加後、反応物を-78℃で2時間撹拌し、25℃で18時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、2Nの水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(60mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をCombi-Flash(Biotage、80gシリカゲル、20%~30%の石油エーテル中の酢酸エチルで溶出)によって精製して、tert-ブチル4-3,5-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.19g、6.70mmol、34%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:254.2[M-56-OH+H]
+。
ステップ3:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレートの調製
-78℃の乾燥ジクロロメタン(40mL)中の三フッ化ジエチルアミノ硫黄(1.77mL、13.4mmol)の溶液に、乾燥ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.19g、6.7mmol)の溶液を窒素下で滴加した。添加後、反応物を周囲温度に温め、2時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をCombi-Flash(Biotage、40gシリカゲル、5%~10%の石油エーテル中の酢酸エチルで溶出)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(0.67g、2.04mmol、30%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:274.2[M-56+H]
+。
ステップ4:4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン塩酸塩の調製
1,4-ジオキサン溶液(20mL、4M)中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(0.67g、2.04mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で4時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン塩酸塩(0.53g、2mmol、98%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:230.3[M+H]
+。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ5:4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(15mL)中のトリホスゲン(0.14g、0.48mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(0.12g、0.96mmol)及びピリジン(0.3g、3.84mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(5mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン塩酸塩(0.3g、1.15mmol)及びピリジン(0.36g、4.6mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(25mg、0.013mmol、7%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,メタノール-d
4)δ7.78(d,J=10.0Hz,1H),7.29-7.42(m,1H),6.91-7.07(m,3H),4.02(d,J=13.6Hz,2H),3.70(s,3H),3.12-3.24(m,2H),3.08(d,J=19.6Hz,2H),1.67-1.90(m,4H);LCMS(ESI)m/z:381.1[M+H]
+。
実施例79.4-(4-クロロフェニル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキサミド(化合物133)及び5-(4-クロロフェニル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキサミド(化合物134)
ステップ1:tert-ブチル4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボキシレートの調製
0℃の乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のtert-ブチル4-オキソアゼパン-1-カルボキシレート(2.0g、9.38mmol)の溶液に、(4-クロロフェニル)臭化マグネシウム(12.2mL、テトラヒドロフラン中1.0M)を添加した。混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで塩化アンモニウム(100mL)でクエンチし、水層を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボキシレート(1.0g、3.07mmol、33%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:348.1[M+Na]
+。
ステップ2:4-(4-クロロフェニル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン2,2,2-トリフルオロ酢酸塩及び5-(4-クロロフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン2,2,2-トリフルオロ酢酸塩の調製
2,2,2-トリフルオロ酢酸(20mL)中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロフェニル)-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボキシレート(1.5g、4.6mmol)の懸濁液を、70℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、4-(4-クロロフェニル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン2,2,2-トリフルオロ酢酸塩及び5-(4-クロロフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(1.3g、4.04mmol、88%)の混合物を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:208.2[M+H]
+。
ステップ3:4-(4-クロロフェニル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン及び5-(4-クロロフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピンの調製
水(20mL)中の(E)-4-(4-クロロフェニル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン2,2,2-トリフルオロ酢酸塩、及び(E)-5-(4-クロロフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン2,2,2-トリフルオロ酢酸塩(500mg、1.55mmol)及び水酸化ナトリウム(248mg、6.2mmol)の溶液を、25℃で3時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(100mL×5)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100/0~100/25のジクロロメタン/メタノール)によって精製して、4-(4-クロロフェニル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン及び5-(4-クロロフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン(300mg、1.44mmol、93%)の混合物を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:208.2[M+H]
+。
ステップ4:4-(4-クロロフェニル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキサミド及び5-(4-クロロフェニル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(20mL)中のトリホスゲン(395mg、1.33mmol)の溶液に、ジクロロメタン(20mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(332mg、2.65mmol)及びピリジン(838mg、10.6mmol)をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(20mL)中の(E)-4-(4-クロロフェニル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン及び(E)-5-(4-クロロフェニル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン(550mg、2.65mmol)及びピリジン(838mg、10.6mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で20時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100/0~100/25のジクロロメタン/メタノール)によって精製して、4-(4-クロロフェニル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキサミド及び5-(4-クロロフェニル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキサミド(600mg、1.67mmol、63%)の混合物を黄色固体として得た。
黄色固体を最小量のメタノールに溶解し、キラル-HPLC(SFC-80、Ad20×250mm、10μMカラム:CO2/メタノール中の0.2%アンモニア、75/25)によって精製して、4-(4-クロロフェニル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキサミドを黄色固体として得た(192.8mg、0.54mmol、32%)。1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ9.16(s,1H),7.66(d,J=10.0Hz,1H),7.37(s,4H),6.88(d,J=9.6Hz,1H),6.06(t,J=5.6Hz,1H),3.69(t,J=5.2Hz,2H),3.57-3.62(m,5H),2.73(s,2H),2.47-2.51(m,2H);LCMS(ESI)m/z:359.1[M+H]+、及び5-(4-クロロフェニル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキサミドを黄色固体として得た(115.4mg、0.32mmol、19%)。1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ9.13(s,1H),7.64(d,J=9.6Hz,1H),7.38(s,4H),6.87(d,J=9.6Hz,1H),6.14(t,J=4.8Hz,1H),4.13(d,J=4.8Hz,2H),3.68(t,J=5.6Hz,2H),3.56(s,3H),2.64(t,J=4.8Hz,2H),1.88(s,2H);LCMS(ESI)m/z:359.1[M+H]+。
実施例80.4-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド(化合物130)の調製
ステップ1:4-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(139mg、0.47mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(176mg、1.41mmol)及びピリジン(297mg、3.76mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、ジクロロメタン(10mL)中の1-(3-クロロベンジル)ピペリジン(200mg、0.94mmol)及びピリジン(297mg、3.76mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で17時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/0.01%トリフルオロ酢酸水溶液)によって精製して、4-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドを白色固体として得た(36.8mg、0.10mmol、11%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.27(s,1H),7.62(d,J=9.9Hz,1H),7.34(ddt,J=16.1,14.5,6.4Hz,4H),6.87(d,J=9.9Hz,1H),3.55(s,3H),3.51(s,2H),3.47-3.38(m,4H),2.40-2.26(m,4H);LCMS(ESI)m/z:362.0[M+H]
+。
実施例81.4-(3,5-ジフルオロベンジリデン)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物33)の調製
ステップ1:ジエチル3,5-ジフルオロベンジルホスホネートの調製
1-(ブロモメチル)-3,5-ジフルオロベンゼン(4.14g、20mmol)及びトリエチルホスファイト(3.32g、20mmol)の溶液を、100℃で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、ジエチル3,5-ジフルオロベンジルホスホネート(5.17g、19.6mmol、97.9%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:265.0[M+H]
+。
ステップ2:tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジリデン)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
0℃のテトラヒドロフラン(90mL)中のtert-ブチル4-(4-フルオロベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.8g、18.2mmol)及びtert-ブチル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(4.34g、21.8mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(2.55g、63.7mmol、鉱油中60%)を添加した。反応混合物を80℃で2時間撹拌し、次いで氷水に注ぎ入れ、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1)によって精製して、tert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジリデン)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.1g、6.83mmol、38%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:254.1[M-56+H]
+。
ステップ3:4-(3,5-ジフルオロベンジリデン)ピペリジンの調製
ジクロロメタン(14mL)中のジオキサン溶液(14mL、4M)中のtert-ブチル4-(3,5-ジフルオロベンジリデン)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.1g、6.8mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で1時間撹拌した。揮発物を減圧下で濃縮した。粗残渣をエーテル(100mL)で処理して、濾過した沈殿物を得た。固体を重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)に溶解し、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗4-(3,5-ジフルオロベンジリデン)ピペリジン(1.3g、6.2mmol、92%)を得た。LCMS(ESI)m/z:210.1[M+H]
+。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ4:4-(3,5-ジフルオロベンジリデン)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(6mL)中のトリホスゲン(148mg、0.5mmol)の溶液に、ジクロロメタン(12mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(125mg、1mmol)及びピリジン(316mg、4mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で0.5時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン(7mL)中の4-(3,5-ジフルオロベンジリデン)ピペリジン(209mg、1mmol)及びピリジン(380mg、4.8mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で3時間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(BOSTON pHlex ODS、10μm、21.2mm×250mm、アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジリデン)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(70.7mg、0.20mmol、20%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.35(s,1H),7.65(d,J=10Hz,1H),7.12-7.06(m,1H),6.97-6.95(m,2H),6.89(d,J=10.4Hz,1H),6.38(s,1H),3.57(s,3H),3.54(t,J=5.8Hz,2H),3.48(t,J=5.4Hz,2H),2.45(t,J=5.4Hz,2H),2.36(t,J=5.6Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:361.1[M+H]
+。
実施例82.3-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(化合物25)
ステップ1:tert-ブチル3-(3-クロロベンジル)ピロリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(11.5mL、5.73mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル3-メチレンピロリジン-1-カルボキシレート(1.0g、5.46mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(8mL/1mL)中の1-クロロ-3-ヨードベンゼン(1.3g、5.46mmol)、炭酸カリウム(981mg、7.1mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(446mg、0.546mmol)の溶液に25℃で添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル3-(3-クロロベンジル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.3g、4.39mmol、81%)を赤色油として得た。LCMS(ESI)m/z:318.1[M+Na]
+。
ステップ2:3-(3-クロロベンジル)ピロリジンの調製
1,4-ジオキサン(20mL、4M)中のtert-ブチル3-(3-クロロベンジル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.3g、4.39mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(60mL×5)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール、100/0~100/20)によって精製して、3-(3-クロロベンジル)ピロリジン(505mg、2.58mmol、59%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz,メタノール-d
4)δ7.34-7.08(m,4H),3.02-2.79(m,3H),2.69(d,J=7.6Hz,2H),2.58-2.46(m,1H),2.45-2.27(m,1H),1.96-1.82(m,1H),1.54-1.36(m,1H);LCMS(ESI)m/z:196.2[M+H]
+。
ステップ3:3-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(190mg、0.64mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(160mg、1.28mmol)及びピリジン(405mg、5.12mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、ジクロロメタン(5mL)中の3-(3-クロロベンジル)ピロリジン(250mg、1.28mmol)及びピリジン(405mg、5.12mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で20時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、3-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(81mg、0.23mmol、18%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.93(s,1H),7.73(d,J=9.9Hz,1H),7.39-7.16(m,4H),6.88(d,J=9.9Hz,1H),3.55(s,3H),3.55-3.40(m,2H),3.39-3.23(m,1H),3.08-2.96(m,1H),2.75-2.62(m,2H),2.48-2.37(m,1H),1.98-1.84(m,1H),1.64-1.47(m,1H);LCMS(ESI)m/z:347.1[M+H]
+。
実施例83.3-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(化合物26)
ステップ1:tert-ブチル3-(3,5-ジフルオロベンジル)ピロリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(4.16mL、2.08mmol、0.5M)中の9-ボラビシクロ[3.3.1]ノナンの溶液に、tert-ブチル3-メチレンピロリジン-1-カルボキシレート(381mg、2.08mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を65℃で2時間加熱した。反応混合物を25℃に冷却し、N,N-ジメチルホルムアミド/水(8mL/1mL)中の1,3-ジフルオロ-5-ヨードベンゼン(500mg、2.08mmol)、炭酸カリウム(373mg、2.7mmol)及び1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン複合体(171mg、0.21mmol)の溶液に添加した。得られた混合物を60℃で20時間加熱した。反応物を1Nの水酸化ナトリウム水溶液でクエンチし、25℃で1時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1)によって精製して、tert-ブチル3-(3,5-ジフルオロベンジル)ピロリジン-1-カルボキシレートを赤色油として得た(510mg、1.72mmol、82%)。
ステップ2:3-(3,5-ジフルオロベンジル)ピロリジンの調製
1,4-ジオキサン(20mL、4M)中のtert-ブチル3-(3,5-ジフルオロベンジル)ピロリジン-1-カルボキシレート(1.0g、3.36mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を25℃の飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(60mL×5)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール、100/0~100/20)によって精製して、3-(3,5-ジフルオロベンジル)ピロリジン(305mg、1.55mmol、45%)を黄色油として得た。
1H NMR(400MHz,メタノール-d
4)δ6.92-6.81(m,2H),6.81-6.73(m,1H),3.04-2.95(m,2H),2.95-2.84(m,1H),2.71(d,J=7.6Hz,2H),2.56-2.49(m,1H),2.46-2.34(m,1H),1.98-1.86(m,1H),1.55-1.41(m,1H);LCMS(ESI)m/z:198.1[M+H]
+。
ステップ3:3-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(77mg、0.26mmol)の溶液に、ジクロロメタン(3mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(64mg、0.51mmol)及びピリジン(161mg、2.04mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、ジクロロメタン(3mL)中の3-(3,5-ジフルオロベンジル)ピロリジン(100mg、0.51mmol)及びピリジン(161mg、2.04mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で20時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)でクエンチし、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、3-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(47.6mg、0.14mmol、18%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.90(s,1H),7.73(d,J=9.9Hz,1H),7.13-6.95(m,3H),6.87(d,J=9.9Hz,1H),3.55(s,3H),3.54-3.42(m,2H),3.35-3.33(m,1H),3.03(t,J=9.3Hz,1H),2.78-2.62(m,2H),2.49-2.41(m,1H),1.99-1.82(m,1H),1.64-1.48(m,1H);LCMS(ESI)m/z:349.2[M+H]
+。
実施例84.3-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(化合物3)
ステップ1:5-アミノ-1-メチルピリジン-2(1H)-オンの調製
水(50mL)中の5-アミノ-1-メチルピリジン-2(1H)-オン塩酸塩(2.0g、12.5mmol)及び重炭酸ナトリウム(2.09g、24.9mmol)の溶液を、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をエタノール(200mL)で処理し、反応混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、エタノール(200mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、真空中で乾燥させて、5-アミノ-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(1.55g、12.5mmol、100%)を黒色固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:3-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(119mg、0.40mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の5-アミノ-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(98mg、0.79mmol)及びピリジン(250mg、3.16mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌し、ジクロロメタン(5mL)中の3-(3,5-ジフルオロベンジル)ピロリジン(155mg、0.79mmol)及びピリジン(250mg、3.16mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で20時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、3-(3,5-ジフルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピラジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミドを白色固体として得た(48.2mg、0.14mmol、18%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.84(s,1H),7.75(d,J=2.8Hz,1H),7.42(dd,J=9.7,2.9Hz,1H),7.10-6.97(m,3H),6.31(d,J=9.5Hz,1H),3.50-3.39(m,2H),3.38(s,3H),3.30-3.20(m,1H),3.00-2.92(m,1H),2.75-2.68(m,2H),2.49-2.44(m,1H),1.98-1.86(m,1H),1.64-1.50(m,1H);LCMS(ESI)m/z:348.1[M+H]
+。
実施例85.(3R)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(化合物27)
ステップ1:tert-ブチル(3R)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレートの調製
テトラヒドロフラン(6.7mL)中の3,4-ジフルオロフェノール(347mg、2.67mmol)、tert-ブチル(3S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(500mg、2.67mmol)及びトリフェニルホスフィン(768mg、2.93mmol)の氷冷溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(576μL、2.93mmol)を添加した。反応混合物を60℃で48時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗油をジエチルエーテル(10mL)で希釈し、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を添加した。水層をジエチルエーテル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、24gシリカゲル、20分間の勾配にわたるヘキサン中の0~20%酢酸エチル)によって精製して、tert-ブチル(3R)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.638g、2.13mmol、80%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:300.3[M+H]
+。
ステップ2:(3R)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩の調製
0℃のメタノール(7.10mL)中のtert-ブチル(3R)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.638g、2.13mmol)の溶液に、塩化アセチル(756μL、10.6mmol)を滴加した。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮して、(3R)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩(370mg、1.57mmol、74%)を淡褐色固体として得た。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,メタノール-d
4)δ10.14(s,2H),7.09(q,J=9.2Hz,1H),6.77(ddd,J=11.5,6.5,2.9Hz,1H),6.63(dtd,J=8.4,3.2,1.7Hz,1H),4.96(s,1H),3.52(d,J=23.4Hz,4H),2.46-2.09(m,2H);LCMS(ESI)m/z:200.1[M+H]
+。
ステップ3:(3R)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の塩化メチレン(1.06mL)中のトリホスゲン(31.3mg、0.106mmol)の溶液に、塩化メチレン(530μL)中の6-アミノ-2-メチル-2,3-ジヒドロピリダジン-3-オン(27.8mg、0.223mmol)及びトリエチルアミン(118μL、0.848mmol)の溶液を添加した。混合物を-78℃で2時間撹拌し、次いで、塩化メチレン(530μL)中の(3R)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩(0.050g、0.212mmol)及びトリエチルアミン(118μL、0.848mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温に温め、18時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、シリカゲル、12g、0~4%メタノール/ジクロロメタン、20分間の勾配)によって精製して、(3R)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(61.6mg、0.176mmol、83%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.07(s,1H),7.73(d,J=9.9Hz,1H),7.37(dt,J=10.6,9.3Hz,1H),7.14(ddd,J=12.8,6.7,3.0Hz,1H),6.89(d,J=9.9Hz,1H),6.80(dtd,J=9.0,3.3,1.7Hz,1H),5.05(s,1H),3.63(m,6H),3.51-3.36(m,1H),2.23-2.00(m,2H);LCMS(ESI)m/z:351.2[M+H]
+。
実施例86.(3R)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(化合物28)の調製
ステップ1:tert-ブチル(3R)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレートの調製
60℃のテトラヒドロフラン(6.67mL)中の3,5-ジフルオロフェノール(347mg、2.67mmol)、tert-ブチル(3S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(500mg、2.67mmol)及びトリフェニルホスフィン(768mg、2.93mmol)の氷冷溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(576μL、2.93mmol)を滴加した。反応混合物を60℃で48時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗油をジエチルエーテル(10mL)で希釈し、次いで、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を添加した。水層をジエチルエーテル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して(ISCO、24gシリカゲル、20分間の勾配にわたるヘキサン中の0~20%酢酸エチル)、tert-ブチル(3R)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(650mg、2.17mmol、81%)を無色油として得た。
1H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ6.51-6.30(m,3H),3.70-3.40(m,1H),2.29-2.03(m,1H),1.44(m,3H);LCMS(ESI)m/z:244.1[M+H]
+。
ステップ2:(3R)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩の調製
0℃のメタノール(7.2mL)中のtert-ブチル(3R)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.650g、2.17mmol)の溶液に、塩化アセチル(770μL、10.8mmol)を滴加した。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮して、(3R)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩(509mg、2.15mmol、99%)を淡褐色固体として得た。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,メタノール-d
4)δ10.17(s,2H),6.60-6.33(m,3H),5.00(s,1H),3.75-3.34(m,4H),2.49-2.08(m,2H);LCMS(ESI)m/z:200.1[M+H]
+。
ステップ3:(3R)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の塩化メチレン(2.12mL)中のトリホスゲン(62.9mg、0.212mmol)の溶液に、塩化メチレン(1.1mL)中の6-アミノ-2-メチル-2,3-ジヒドロピリダジン-3-オン(55.7mg、0.446mmol)及びトリエチルアミン(235μL、1.69mmol)の溶液を添加した。混合物を-78℃で2時間撹拌し、次いで、塩化メチレン(1.06mL)中の(3R)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩(0.100g、0.424mmol)及びトリエチルアミン(235μL、1.69mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温に温め、18時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、シリカゲル、12g、0~4%メタノール/ジクロロメタン、20分間の勾配)によって精製して、(3R)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(54.5mg、0.156mmol、37%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.08(s,1H),7.73(d,J=9.9Hz,1H),6.94-6.83(m,1H),6.83-6.72(m,3H),5.12(s,1H),3.55(m,6H),3.50-3.37(m,1H),2.09(s,2H);LCMS(ESI)m/z:351.2[M+H]
+。
実施例87.(3S)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(化合物29)の調製
ステップ1tert-ブチル(3S)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレートの調製
25℃のテトラヒドロフラン(4.80mL)中の3,4-ジフルオロフェノール(0.250g、1.92mmol)、tert-ブチル(3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(359mg、1.92mmol)及びトリフェニルホスフィン(553mg、2.11mmol)の氷冷溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(414μL、2.11mmol)を滴加した。反応混合物を60℃で48時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗油をジエチルエーテル(10mL)で希釈し、次いで、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を添加した。水層をジエチルエーテル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、24gシリカゲル、20分間の勾配にわたるヘキサン中の0~20%酢酸エチル)によって精製して、tert-ブチル(3S)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(400mg、1.33mmol、70%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ7.08(dt,J=10.2,9.1Hz,1H),6.71(ddd,J=11.9,6.6,3.0Hz,1H),6.58(dtd,J=9.2,3.2,1.8Hz,1H),4.80(dq,J=6.1,2.5Hz,1H),3.68-3.41(m,4H),2.12(dtd,J=18.1,13.4,9.8Hz,2H),1.48(s,9H)。
ステップ2:(3S)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩の調製
0℃のメタノール(6.64mL)中のtert-ブチル(3S)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.4g、1.33mmol)の溶液に、塩化アセチル(936μL、13.2mmol)を滴加した。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮して、(3S)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩(370mg、1.57mmol、>100%)を淡褐色固体として得た。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ10.14(s,2H),7.10(dt,J=9.8,9.0Hz,1H),6.79(ddd,J=11.5,6.5,3.0Hz,1H),6.64(dtd,J=9.1,3.2,1.7Hz,1H),4.98(d,J=3.9Hz,1H),3.66-3.41(m,4H),2.45-2.18(m,2H);LCMS(ESI)m/z:200.1[M+H]
+。
ステップ3:(3S)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の塩化メチレン(2.12mL)中のトリホスゲン(62.9mg、0.212mmol)の溶液に、塩化メチレン(1.06mL)中の6-アミノ-2-メチル-2,3-ジヒドロピリダジン-3-オン(55.7mg、0.446mmol)及びトリエチルアミン(235μL、1.69mmol)の溶液を添加した。混合物を-78℃で2時間撹拌し、次いで、塩化メチレン(1.06mL)中の(3S)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩(0.100g、0.424mmol)及びトリエチルアミン(235μL、1.69mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温に温め、18時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、シリカゲル、12g、0~4%メタノール/ジクロロメタン、20分間の勾配)によって精製して、(3S)-3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(66.2mg、0.189mmol、45%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.07(s,1H),7.73(d,J=9.9Hz,1H),7.37(dt,J=10.6,9.4Hz,1H),7.14(ddd,J=12.8,6.8,3.1Hz,1H),6.89(d,J=9.9Hz,1H),6.85-6.73(m,1H),5.06(s,1H),3.64(m,6H),3.52-3.38(m,1H),2.13(q,J=9.4Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:351.2[M+H]
+。
実施例88.(3S)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(化合物30)の調製
ステップ1:tert-ブチル(3S)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレートの調製
60℃のテトラヒドロフラン(4.80mL)中の3,5-ジフルオロフェノール(0.250g、1.92mmol)、tert-ブチル(3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボキシレート(359mg、1.92mmol)及びトリフェニルホスフィン(553mg、2.11mmol)の氷冷溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(414μL、2.11mmol)を滴加した。反応混合物を60℃で48時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗油をジエチルエーテル(10mL)で希釈し、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を添加した。水層をジエチルエーテル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、24g、ヘキサン中の0~20%酢酸エチル)によって精製して、tert-ブチル(3S)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(409mg、1.36mmol、71%)を透明な油として得た。
1H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ6.51-6.31(m,3H),4.83(p,J=2.6Hz,1H),3.73-3.38(m,4H),2.26-2.01(m,2H),1.48(s,9H)。
ステップ2:(3S)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩の調製
0℃のメタノール(6.64mL)中のtert-ブチル(3S)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(0.4g、1.33mmol)の溶液に、塩化アセチル(936μL、13.2mmol)を滴加した。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮して、(3S)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩(310mg、1.31mmol、99%)を淡褐色固体として得た。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ10.02(s,2H),6.47(ddt,J=10.7,7.0,2.1Hz,3H),5.02(s,1H),3.58(m,4H).2.34(m,2H);LCMS(ESI)m/z:200.1[M+H]
+。
ステップ3:(3S)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の塩化メチレン(2.12mL)中のトリホスゲン(62.9mg、0.212mmol)の溶液に、塩化メチレン(1.1mL)中の6-アミノ-2-メチル-2,3-ジヒドロピリダジン-3-オン(56mg、0.446mmol)及びトリエチルアミン(235μL、1.69mmol)の溶液を添加した。混合物を-78℃で2時間撹拌し、次いで、塩化メチレン(1.06mL)中の(3S)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ピロリジン塩酸塩(0.100g、0.424mmol)及びトリエチルアミン(235μL、1.69mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温に温め、18時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、シリカゲル、12g、0~4%メタノール/ジクロロメタン、20分間の勾配)によって精製して、(3S)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピロリジン-1-カルボキサミド(48.4mg、0.138mmol、33%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.08(s,1H),7.73(d,J=9.9Hz,1H),6.89(d,J=9.9Hz,1H),6.84-6.71(m,3H),5.12(s,1H),3.55(s,6H),3.50-3.37(m,1H),2.25-2.01(m,2H);LCMS(ESI)m/z:351.2[M+H]
+。
実施例89.6-(3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキサミド(化合物135)の調製
ステップ1:3-ベンジル6-エチル3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3,6-ジカルボキシレートの調製
80℃の乾燥1,2-ジクロロエタン(60mL)中のベンジル2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-カルボキシレート(5.3mL、26mmol)及び酢酸ロジウム(II)二量体(70mg、0.16mmol)の溶液に、乾燥ジクロロエタン(124mL)中のエチル2-ジアゾアセテート(15.5mL、130mmol)を、5時間にわたってゆっくりと添加した。反応混合物を80℃で1時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=6/4)によって精製して、3-ベンジル6-エチル3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3,6-ジカルボキシレート(6g、20.7mmol、80%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:290.1[M+H]
+。
ステップ2:ベンジル6-(ヒドロキシメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートの調製
-70℃の乾燥ジクロロメタン(30mL)中の3-ベンジル6-エチル3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3,6-ジカルボキシレート(2.0g、6.9mmol)の混合物に、水素化ジイソブチルアルミニウム(27.6mL、27.6mmol、1M)の溶液を添加した。-70℃で1時間、及び25℃で1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、酒石酸カリウムナトリウム水溶液でクエンチした。混合物を25℃で1時間撹拌し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を圧力下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、6-(ヒドロキシメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(300mg、1.21mmol、18%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:248.1[M+H]
+。
ステップ3:ベンジル6-ホルミル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートの調製
25℃のジメチルスルホキシド(20mL)中のベンジル6-(ヒドロキシメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(700mg、2.83mmol)の溶液に、ヨードキシ安息香酸(1.58g、5.66mmol)を添加した。混合物を25℃で18時間撹拌した。混合物を水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)でクエンチし、次いで25℃で0.5時間撹拌した。固体を濾過し、有機層を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)によって精製して、6-ホルミル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(500mg、2.04、68%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:268.1[M+Na]
+。
ステップ4:ベンジル6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートの調製
-78℃の乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の(3-フルオロフェニル)臭化マグネシウム(850mg、3.46mmol)の溶液に、ベンジル6-ホルミル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(7mL、1M、7.0mmol)を添加した。混合物を-78℃で3時間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機層を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100%酢酸エチル)によって精製して、6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(1.0g、2.74mmol、80%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:364.1[M+Na]
+。
ステップ5:ベンジル6-(アセトキシ(3-フルオロフェニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレートの調製
0℃のジクロロメタン(20mL)中のベンジル6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(800mg、5.6mmol)及びトリエチルアミン(2.5mL、16.8mmol)の混合物に、ジクロロメタン(10mL)中の塩化アセチル(1mL、14mmol)を添加した。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。水を添加し、水層をジクロロメタン(50mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5/1)によって精製して、ベンジル6-(アセトキシ(3-フルオロフェニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(400mg、0.985mmol、18%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:406.1[M+Na]
+。
ステップ6:6-(3-フルオロベンジル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの調製
メタノール(40mL)中のベンジル6-(アセトキシ(3-フルオロフェニル)メチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(400mg、1.04mmol)の溶液に、パラジウム炭素(300mg、10重量%)を添加した。反応混合物を水素雰囲気下、25℃で3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)及び水(30mL)で希釈し、水層を1Nの塩酸でpH3に調整した。水層を重炭酸ナトリウムでpH約8に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗6-(3-フルオロベンジル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(170mg、0.884mmol、85%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:192.2[M+H]
+。
ステップ7:6-(3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキサミドの調製
-78℃のピリジン(215mg、2.72mmol)及びジクロロメタン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(85mg、0.68mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(100mg、0.68mmol)の溶液を添加した。反応物を0.5時間撹拌した後、ピリジン(215mg、2.72mmol)及びジクロロメタン(5mL)中の6-(3-フルオロベンジル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(130mg、0.68mmol)を添加した。混合物を25℃で18時間撹拌した。水(30mL)を添加し、水層をジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、6-(3-フルオロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキサミド(42.9mg、0.125mmol、18%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.88(s,1H),7.67(d,J=10Hz,1H),7.34-7.30(m,1H),7.12-7.10(m,2H),7.02(t,J=8.0Hz,1H),6.87(d,J=10Hz,1H),3.63-3.60(m,4H),3.54(s,3H),2.59(d,J=7.2Hz,2H),1.55(m,2H),0.79(m,1H);LCMS(ESI)m/z:343.2[M+H]
+。
実施例90.3-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(化合物22)の調製
ステップ1:tert-ブチル3-((3-クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製
-78℃の乾燥テトラヒドロフラン(10mL)中のtert-ブチル3-ホルミルアゼチジン-1-カルボキシレート(800mg、4.3mmol)の溶液に、(3-クロロフェニル)臭化マグネシウム(10.8mL、テトラヒドロフラン中0.4M)を添加した。反応混合物を-78℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチし、水層を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)によって精製して、tert-ブチル3-(3-クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(700mg、2.19mmol、51%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:320.1[M+Na]
+。
ステップ2:tert-ブチル3-((3-クロロフェニル)ヨードメチル)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製
アセトン(5mL)及びテトラヒドロフラン(30mL)中のトリフェニルホスフィン(1.3g、5.0mmol)及びヨウ素(1.26g、5.0mmol)の懸濁液を25℃で15分間撹拌し、次いで、イミダゾール(340mg、5.0mmol)を添加し、続いてテトラヒドロフラン(15mL)中のtert-ブチル3-((3-クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(600mg、2.0mmol)を添加した。反応混合物を25℃で20時間撹拌した。溶媒を真空中で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(50mL)で希釈し、有機層を亜硫酸ナトリウム水溶液(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗tert-ブチル3-((3-クロロフェニル)ヨードメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(2.0g、2.0mmol、粗製)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:429.9[M+Na]
+。
ステップ3:tert-ブチル3-(3-クロロベンジル)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製
ジメチルスルホキシド(15mL)中のtert-ブチル3-((3-クロロフェニル)ヨードメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(2.0g、2.0mmol)の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(151mg、4.0mmol)を0℃で添加し、25℃で3時間撹拌した。酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)を添加し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5/1)によって精製して、tert-ブチル3-(3-クロロベンジル)アゼチジン-1-カルボキシレート(100mg、2ステップで15%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:282.3[M+H]
+。
ステップ4:3-(3-クロロベンジル)アゼチジンの調製
25℃のジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル3-(3-クロロベンジル)アゼチジン-1-カルボキシレート(100mg、0.35mmol)及びトリフルオロ酢酸(1.0mL)の混合物を1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をジクロロメタン(20mL)及び水(20mL)で希釈した。水相を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で約pH9に調整し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗3-(3-クロロベンジル)アゼチジン(65mg)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:182.1[M+H]
+。
ステップ5:3-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の乾燥ジクロロメタン(3mL)中のトリホスゲン(53mg、0.18mmol)の溶液に、乾燥ジクロロメタン(4mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(45mg、0.36mmol)及びピリジン(114mg、1.44mmol)を添加した。混合物を-78℃で0.5時間撹拌した後、乾燥ジクロロメタン(3mL)中の3-(3-クロロベンジル)アゼチジン(65mg、0.36mmol)及びピリジン(114mg、1.44mmol)を添加した。反応混合物を25℃で18時間撹拌した。反応溶液を水(10mL)で洗浄し、有機層を減圧下で濃縮した。粗試料を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、10μm、21mm×250mmカラム、アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、3-(3-クロロベンジル)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(23.1mg、0.069mmol、19%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ10.13(s,1H),8.35(d,J=2.0Hz,1H),8.08(d,J=8.8Hz,1H),7.94(d,J=10.0Hz,1H),7.77(dd,J
1=2.0Hz,J
2=8.4Hz,1H),7.24-7.28(m,2H),7.15-7.18(m,1H),7.06(d,J=10.0Hz,1H),3.98(s,2H),3.78(s,3H);LCMS(ESI)m/z:333.2[M+H]
+。
実施例91.3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(化合物23)の調製
ステップ1:tert-ブチル3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製
0℃のテトラヒドロフラン(7.19mL)中の3,4-ジフルオロフェノール(411mg、3.16mmol)、tert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート(500mg、2.88mmol)及びトリフェニルホスフィン(904mg、3.45mmol)の氷冷溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(621μL、3.16mmol)を滴加した。反応物を60℃で48時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、水とジエチルエーテル(50mL)との間で分配した。合わせた有機層をジエチルエーテル(20mL×2)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、24g、0~30%の酢酸エチル/ヘキサン、20分間の勾配)によって精製して、tert-ブチル3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(694mg、2.43mmol、70%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ7.08(dt,J=10.0,9.0Hz,1H),6.59(ddd,J=11.6,6.5,3.0Hz,1H),6.44(dtd,J=9.1,3.2,1.8Hz,1H),4.82(tt,J=6.4,4.1Hz,1H),4.30(ddd,J=9.7,6.4,1.1Hz,2H),3.99(ddd,J=9.7,4.1,1.1Hz,2H),1.45(d,J=1.3Hz,9H);LCMS(ESI)m/z:186.1[M+H]
+。
ステップ2:3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン塩酸塩の調製
0℃のメタノール(8.10mL)中のtert-ブチル3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(0.695g、2.43mmol)の溶液に、塩化アセチル(862μL、12.1mmol)を滴加した。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮して、3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン塩酸塩(563mg、2.54mmol)を黄色固体として得た。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,メタノール-d
4)δ10.04(s,2H),7.20-6.98(m,1H),6.63(ddd,J=11.2,6.4,3.0Hz,1H),6.55-6.34(m,1H),5.07(s,1H),4.46(s,2H),4.23(s,2H);LCMS(ESI)m/z:186.1[M+H]
+。
ステップ3:3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アゼチジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の塩化メチレン(2.14mL)中のトリホスゲン(63.5mg、0.2139mmol)の溶液に、塩化メチレン(1.07mL)中の6-アミノ-2-メチル-2,3-ジヒドロピリダジン-3-オン(56.3mg、0.4500mmol)及びトリエチルアミン(238μL、1.71mmol)の溶液を添加した。混合物を-78℃で2時間撹拌し、次いで、塩化メチレン(1.07mL)中の3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン塩酸塩(0.095g、0.429mmol)及びトリエチルアミン(238μL、1.71mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温に温め、18時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、シリカゲル、12g、0~4%メタノール/ジクロロメタン、20分間の勾配)によって精製して、3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(56.6mg、0.169mmol、39%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.44(s,1H),7.84(d,J=9.9Hz,1H),7.39(dt,J=10.7,9.3Hz,1H),7.03(ddd,J=12.4,6.7,3.0Hz,1H),6.91(d,J=9.9Hz,1H),6.70(dtd,J=9.1,3.3,1.7Hz,1H),5.09-4.95(m,1H),4.49-4.34(m,2H),3.89(dd,J=10.0,3.7Hz,2H),3.55(s,3H);LCMS(ESI)m/z:337.2[M+H]
+。
実施例92.3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(化合物24)の調製
ステップ1:tert-ブチル3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレートの調製
0℃のテトラヒドロフラン(7.19mL)中の3,5-ジフルオロフェノール(411mg、3.16mmol)、tert-ブチル3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボキシレート(500mg、2.88mmol)及びトリフェニルホスフィン(904mg、3.45mmol)の氷冷溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(621μL、3.16mmol)を滴加した。反応混合物を60℃で48時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、水とジエチルエーテル(50mL)との間で分配した。合わせた有機層をジエチルエーテル(20mL×2)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、24g、0~30%の酢酸エチル/ヘキサン、20分間の勾配)によって精製して、tert-ブチル3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(770mg、2.69mmol、94%)を透明な油として得た。
1H NMR(300MHz,クロロホルム-d)δ6.47(tt,J=9.0,2.2Hz,1H),6.35-6.16(m,2H),4.83(tt,J=6.4,4.1Hz,1H),4.31(ddd,J=9.7,6.4,1.1Hz,2H),4.00(ddd,J=9.7,4.1,1.1Hz,2H),1.46(s,9H);LCMS(ESI)m/z:286.4[M+H]
+。
ステップ2:3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン塩酸塩の調製
0℃のメタノール(8.1mL)中のtert-ブチル3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン-1-カルボキシレート(0.695g、2.43mmol)の溶液に、塩化アセチル(860μL、12.1mmol)を滴加した。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌した。揮発物を真空中で濃縮して、3-(3,4-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン塩酸塩(563mg、2.54mmol)を黄色固体として得た。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR(300MHz,メタノール-d
4)δ10.04(s,2H),7.20-6.98(m,1H),6.63(ddd,J=11.2,6.4,3.0Hz,1H),6.55-6.34(m,1H),5.07(s,1H),4.46(s,2H),4.23(s,2H);LCMS(ESI)m/z:186.1[M+H]
+。
ステップ3:3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アゼチジン-1-カルボキサミドの調製
-78℃の塩化メチレン(2.25mL)中のトリホスゲン(66.9mg、0.226mmol)の溶液に、塩化メチレン(1.12mL)中の6-アミノ-2-メチル-2,3-ジヒドロピリダジン-3-オン(59.2mg、0.474mmol)及びトリエチルアミン(250μL、1.80mmol)の溶液を添加した。混合物を-78℃で2時間撹拌し、次いで、塩化メチレン(1.12mL)中の3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)アゼチジン塩酸塩(0.100g、0.451mmol)及びトリエチルアミン(250μL、1.80mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温に温め、18時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(5mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ISCO、シリカゲル、12g、0~4%メタノール/ジクロロメタン、20分間の勾配)によって精製して、3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アゼチジン-1-カルボキサミド(30.4mg、0.091mmol、23%)を黄色固体として得た。
1H NMR(300MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.45(s,1H),7.84(d,J=9.9Hz,1H),6.91(d,J=9.9Hz,1H),6.84(dt,J=9.5,2.3Hz,1H),6.68(dd,J=9.2,2.2Hz,2H),5.05(td,J=6.4,3.4Hz,1H),4.43(dd,J=9.9,6.4Hz,2H),3.90(dd,J=9.9,3.8Hz,2H),3.55(s,3H);LCMS(ESI)m/z:337.2[M+H]
+。
実施例93.4-(3,5-ジフルオロフェニルアミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物11)の調製
ステップ1:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(549mg、1.85mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中の5-アミノ-1-メチルピリダジン-2(1H)-オン(0.595mg、3.7mmol)及びピリジン(1.17g、14.8mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌した。次いで、ジクロロメタン(20mL)中のピペリジン-4-オン塩酸塩(500mg、3.7mmol)及びピリジン(1.17g、14.8mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を10℃で17時間撹拌した。完了後、水(20mL)を添加した。混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をTLC(ジクロロメタン/メタノール=10/1)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミド(280mg、1.12mmol、30%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:250.1[M+H]
+。
ステップ2:4-(3,5-ジフルオロフェニルアミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
メチルアルコール(15mL)中のN-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミド(120mg、0.48mmol)の溶液に、3,5-ジフルオロアニリン(124mg、0.96mmol)及び酢酸(14.4mg、0.24mmol)を添加した。混合物を10℃で1時間撹拌した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(90.4mg、1.44mmol)を添加した。得られた混合物を10℃で17時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、21×250mm 10μmカラム:アセトニトリル/0.01%水性FA)によって精製して、4-(3,5-ジフルオロフェニルアミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(10.4mg、0.02mmol、6.0%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.23(s,1H),7.75(d,J=2.8Hz,1H),7.40(dd,J=9.6,2.9Hz,1H),6.37-6.07(m,5H),3.98(d,J=13.5Hz,2H),3.45(d,J=8.1Hz,1H),3.39(s,3H),2.96(t,J=11.3Hz,2H),1.89(d,J=10.0Hz,2H),1.25(dd,J=20.6,10.1Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:363.2[M+H]
+。
実施例94.4-((3-クロロ-5-フルオロフェニル)アミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物93)の調製
ステップ1:4-((3-クロロ-5-フルオロフェニル)アミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
20℃のメタノール(15mL)中のN-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミド(0.15g、0.6mmol)及び3-クロロ-5-フルオロアニリン(0.174g、1.2mmol)の溶液に、酢酸(1滴)をアルゴン下で添加した。混合物を20℃で1時間撹拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.113g、1.8mmol)を添加し、混合物を20℃で20時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残渣を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、21×250mm、10μmカラム:アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-((3-クロロ-5-フルオロフェニル)アミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(0.026g、0.068mmol、11%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.31(s,1H),7.63(d,J=9.9Hz,1H),6.87(d,J=9.9Hz,1H),6.47(d,J=1.7Hz,1H),6.43-6.34(m,2H),6.24(d,J=8.1Hz,1H),4.01(d,J=13.5Hz,2H),3.56(s,3H),3.51-3.44(m,1H),2.99(t,J=11.4Hz,2H),1.88(d,J=10.1Hz,2H),1.26(dd,J=20.7,9.9Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:380.1[M+H]
+。
実施例95.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(フェニルアミノ)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物91)の調製
ステップ1:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃の乾燥ジクロロメタン(100mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(2.50g、20.0mmol)及びピリジン(6.4mL、80.0mmol)の懸濁液に、トリホスゲン(2.96g、10.0mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で1時間撹拌し、1時間にわたって-10℃にゆっくりと温めて、透明な黄色溶液を得た。混合物を-60℃に冷却し、ジクロロメタン(10mL)中のピペリジン-4-オン塩酸塩(2.70g、20.0mmol)及びピリジン(6.4mL、80.0mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物をメタノール(50mL)でクエンチし、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10/1)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミド(3.15g、12.6mmol、63%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:251.1[M+H]
+。
ステップ2:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(フェニルアミノ)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
20℃のメタノール(10mL)中のN-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミド(200mg、0.8mmol)及びアニリン(206mg、1.6mmol)の溶液に、酢酸(1滴)をアルゴン下で添加した。混合物を20℃で1時間撹拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(150mg、2.4mmol)を添加した。反応混合物を20℃で20時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗残渣を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、21×250mm、10μmカラム:アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(フェニルアミノ)ピペリジン-1-カルボキサミド(75.2mg、0.23mmol、29%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.29(s,1H),7.63(d,J=9.9Hz,1H),7.06(t,J=7.8Hz,2H),6.88(d,J=9.9Hz,1H),6.59(d,J=7.9Hz,2H),6.50(t,J=7.2Hz,1H),5.47(d,J=7.9Hz,1H),4.01(d,J=13.4Hz,2H),3.56(s,3H),3.43(s,1H),2.99(t,J=11.5Hz,2H),1.90(d,J=10.6Hz,2H),1.28(dd,J=20.8,9.9Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:328.2[M+H]
+。
実施例96.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物92)の調製
ステップ1:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃の乾燥ジクロロメタン(100mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(2.50g、20.0mmol)及びピリジン(6.4mL、80.0mmol)の懸濁液に、トリホスゲン(2.96g、10.0mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で1時間撹拌し、次いで、1時間にわたって-10℃にゆっくりと温めて、透明な黄色溶液を得た。混合物を-60℃に冷却し、ジクロロメタン(10mL)中のピペリジン-4-オン塩酸塩(2.70g、20.0mmol)及びピリジン(6.4mL、80.0mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。完了後、混合物をメタノール(50mL)でクエンチし、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10/1)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミド(3.15g、12.6mmol、63%)を薄黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:251.1[M+H]
+。
ステップ2:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
20℃のメタノール(10mL)中のN-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミド(0.2g、0.8mmol)及び2-(トリフルオロメチル)アニリン(0.258g、1.6mmol)の溶液に、酢酸(1滴)をアルゴン下で添加した。混合物を20℃で1時間撹拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.15g、2.4mmol)を添加した。反応混合物を20℃で20時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗残渣を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、21×250mm、10μmカラム:アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ピペリジン-1-カルボキサミド(0.007g、0.019mmol、2%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.31(s,1H),7.64(d,J=9.8Hz,1H),7.42(dd,J=7.5,5.3Hz,2H),6.99(d,J=8.8Hz,1H),6.89(d,J=9.8Hz,1H),6.71(t,J=7.5Hz,1H),4.70(d,J=7.8Hz,1H),4.06(d,J=13.6Hz,2H),3.68(s,1H),3.56(s,3H),2.97(t,J=11.8Hz,2H),1.90(d,J=10.2Hz,2H),1.46(dd,J=20.7,11.0Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:396.1[M+H]
+。
実施例97.4-(3,5-ジフルオロベンジルアミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物104)の調製
ステップ1:4-(3,5-ジフルオロベンジルアミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロエタン(9mL)及び酢酸(0.1mL)中の4-アミノ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(251mg、1.0mmol)及び3,5-ジフルオロベンズアルデヒド(142mg、1.0mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した後、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(318mg、1.5mmol)を添加した。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、濾過した。濾液を真空中で濃縮した。粗物質を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(SunFire C18、4.6×50mm、3.5μmカラム:Xbridge C18、3.5μm、4.6×50mmカラム:2mL/分で1.5分間にわたる5~95%の勾配を使用した[アセトニトリル/0.01%ギ酸水溶液])によって精製して、4-(3,5-ジフルオロベンジルアミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(29.4mg、0.08mmol、8%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.22(s,1H),8.24(s,1H),7.61-7.59(d,J=9.9Hz,1H),7.26-7.00(m,3H),6.87(d,J=9.9Hz,1H),3.94-3.90(m,2H),3.77(s,2H),3.55(s,3H),2.87(t,J=11.2Hz,2H),2.57-2.53(m,1H),1.80(d,J=10.2Hz,2H),1.20-1.17(m,2H);LCMS(ESI)m/z:378.1[M+H]
+。
実施例98.4-((3,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物94)の調製
ステップ1:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃の乾燥ジクロロメタン(100mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(2.50g、20.0mmol)及びピリジン(6.4mL、80.0mmol)の懸濁液に、トリホスゲン(2.96g、10.0mmol)をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で1時間撹拌し、1時間にわたって-10℃にゆっくりと温めた。反応混合物を-60℃に冷却し、ジクロロメタン(10mL)中のピペリジン-4-オン塩酸塩(2.70g、20.0mmol)及びピリジン(6.4mL、80.0mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物をメタノール(50mL)でクエンチし、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10/1)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミド(3.15g、12.6mmol、63%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:251.1[M+H]
+。
ステップ2:4-((3,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
20℃のメタノール(10mL)中のN-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキサミド(100mg、0.4mmol)及び3,5-ジフルオロアニリン(103mg、0.8mmol)の溶液に、酢酸(1滴)をアルゴン下で添加した。混合物を20℃で1時間撹拌し、次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(75mg、1.2mmol)を添加し、混合物を20℃で20時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残渣を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、21×250mm、10μmカラム:10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-((3,5-ジフルオロフェニル)アミノ)-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(20mg、0.06mmol、14%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.63(d,J=9.9Hz,1H),6.88(d,J=9.9Hz,1H),6.30-6.15(m,4H),4.01(d,J=13.4Hz,2H),3.56(s,3H),3.46(d,J=8.1Hz,1H),2.99(t,J=11.5Hz,2H),1.88(d,J=10.1Hz,2H),1.26(dd,J=20.5,10.2Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:364.1[M+H]
+。
実施例99.N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物105)の調製
ステップ1:tert-ブチル1-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イルカルバモイル)ピペリジン-4-イルカルバメートの調製
ジクロロメタン(150mL)中のトリホスゲン(3.0g、10.0mmol)の溶液に、ジクロロメタン(25mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(2.5g、20.0mmol)及びピリジン(7.6g、96mmol)の溶液をアルゴン下、-60℃で添加した。混合物を-60℃で30分間、次いで0℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(25mL)中のtert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメート(4.0g、20.0mmol)及びピリジン(7.6g、96mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、ジクロロメタン(500mL×2)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50/1~20/1のジクロロメタン/メタノール)によって精製して、tert-ブチル1-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イルカルバモイル)ピペリジン-4-イルカルバメート(4.6g、13.1mmol、66%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:352.2[M+H]
+。
ステップ2:4-アミノ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル1-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イルカルバモイル)ピペリジン-4-イルカルバメート(1.2g、3.4mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3.0mL)を添加した。混合物を窒素下、25℃で4時間撹拌した。完了後、粗残渣を重炭酸ナトリウム溶液でpH=9に調整し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗固体をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20/1~10/1のジクロロメタン/メタノール)によって精製して、4-アミノ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(0.67g、2.7mmol、78%)を褐色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.61-7.58(d,J=9.9Hz,1H),6.86-6.84(d,J=9.9Hz,1H),4.06-3.89(m,2H),3.55(s,3H),3.32(s,2H),2.95-2.80(m,2H),2.76-7.74(m,1H),1.69-1.65(m,2H),1.14-1.11(m,2H);LCMS(ESI)m/z:252.1[M+H]
+。
ステップ3:N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
ジクロロエタン(9mL)及び酢酸(0.1mL)中の4-アミノ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(251mg、1.0mmol)及び2-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(174mg、1.0mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。次いで、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(318mg、1.5mmol)を反応混合物に添加し、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗物質を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(SunFire C18、4.6×50mm、3.5μmカラム:Xbridge C18、3.5μm、4.6×50mmカラム:2mL/分で1.5分間にわたる5~95%の勾配、アセトニトリル/0.01%ギ酸水溶液)によって精製して、N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-4-(2-(トリフルオロメチル)ベンジルアミノ)ピペリジン-1-カルボキサミド(57.8mg、0.14mmol、14%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.22(s,1H),7.83(d,J=7.7Hz,1H),7.73-7.57(m,3H),7.44(t,J=7.6Hz,1H),6.87(d,J=9.9Hz,1H),3.94(d,J=13.5Hz,2H),3.90(s,2H),3.55(s,3H),2.88(t,J=11.2Hz,2H),2.61(d,J=9.3Hz,1H),2.21-2.19(m,1H),1.81(d,J=10.1Hz,2H),1.22-1.20(m,2H);LCMS(ESI)m/z:410.1[M+H]
+。
実施例100.4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物66)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレートの調製
-78℃の乾燥テトラヒドロフラン(60mL)中の5-ブロモ-1-クロロ-2,3-ジフルオロベンゼン(4.5g、19.9mmol)の溶液に、アルゴン下でn-ブチルリチウム(2.5M、8.7mL、21.9mmol)を滴加した。反応混合物を-78℃で1.5時間撹拌し、次いで三フッ化ホウ素エーテレート(47重量%、5.6mL、20.6mmol)をゆっくり添加した。反応溶液を15分間撹拌した後、乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中のtert-ブチル1-オキサ-6-アザスピロ[2.5]オクタン-6-カルボキシレート(4.2g、19.9mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を-78℃で2時間、次いで25℃で18時間撹拌した。反応溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、2Nの水酸化ナトリウム水溶液でpH=9に塩基性化した。水層を酢酸エチル(60mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をCombi-Flash(Biotage、80gシリカゲル、20%~30%の石油エーテル中の酢酸エチルで溶出)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(4g、11.08mmol、55%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:306.2[M-56+H]
+。
ステップ2:tert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレートの調製
-78℃の乾燥ジクロロメタン(80mL)中のジエチルアミノ硫黄三フッ化物(2.85mL、21.6mmol)の溶液に、乾燥ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(3.9g、10.8mmol)の溶液を、窒素下で滴加した。添加後、反応物を周囲温度に温め、2時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をCombi-Flash(Biotage、80gシリカゲル、10~20%の石油エーテル中の酢酸エチルで溶出)によって精製して、tert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.8g、4.96mmol、46%)を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:308.1[M-56+H]
+。
ステップ3:4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジンの調製
1,4-ジオキサン溶液(4M、40mL)中のtert-ブチル4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.7g、4.68mmol)及び塩酸の溶液を、25℃で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン(0.8g、3.04mmol、65%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:264.1[M+H]
+。
ステップ4:4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-60℃のジクロロメタン(20mL)中のトリホスゲン(0.18g、0.6mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(0.15g、1.2mmol)及びピリジン(0.38g、4.8mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-60℃で30分間撹拌した。次いで、ジクロロメタン(10mL)中の4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロベンジル)-4-フルオロピペリジン(0.38g、1.44mmol)及びピリジン(0.45g、5.78mmol)の溶液を-60℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)でクエンチし、水層をジクロロメタン(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、21×250mm、10μmカラム:アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-クロロ-4,5-ジフルオロフェニル)-4-フルオロ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(140mg、0.34mmol、28%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.63(d,J=9.6,1H),7.38-7.45(m,1H),7.14-7.23(m,1H),6.88(d,J=9.6Hz,1H),3.96(d,J=13.6Hz,2H),3.56(s,3H),2.91-3.12(m,4H),1.60-1.84(m,4H);LCMS(ESI)m/z:415.0[M+H]
+。
実施例101.4-(3-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物47)の調製
ステップ1:4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-4-オルの調製
1,4-ジオキサン(20mL、4M)中のtert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.0g、6.47mmol)及び塩酸の溶液を、20℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、揮発物を除去した。粗残渣をメタノール(30mL)で希釈し、炭酸カリウム(2.0g)を添加した。混合物を20℃で1時間撹拌し、濾過し、濾液を濃縮して4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-4-オル(1.20g、5.74mmol、88%)を褐色油として得た。LCMS(ESI)m/z:210.2[M+H]
+。
ステップ2:4-(3-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-70℃のテトラヒドロフラン(10mL)中のトリホスゲン(136mg、0.46mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(5mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(144mg、1.15mmol)及びピリジン(363mg、4.6mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。混合物を-70℃から20℃に1時間温めた。反応混合物を-70℃に冷却し、次いで、テトラヒドロフラン(5mL)中の4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-4-オル(240mg、1.15mmol)の溶液を-70℃で添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応溶液を水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を最小量のN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、分取HPLC(Boston C18、21×250mm、10μmカラム:アセトニトリル/10mMの酢酸アンモニウム水溶液)によって精製して、4-(3-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(76mg、0.21mmol、18%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.18(s,1H),7.60(d,J=10.0Hz,1H),7.30(q,J=10.0Hz,1H),7.00-7.07(m,3H),6.86(d,J=10.0Hz,1H),4.49(s,1H),3.79(d,J=13.2Hz,2H),3.55(s,3H),3.09(t,J=11.2Hz,2H),2.71(s,2H),1.33-1.47(m,4H);LCMS(ESI)m/z:361.2[M+H]
+。
実施例102.4-(3-フルオロベンジル)-4-メトキシ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミド(化合物48)の調製
ステップ1:tert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)-4-メトキシピペリジン-1-カルボキシレートの調製
20℃のN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)中のtert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(700mg、2.26mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(271mg、6.79mmol)を添加した。反応混合物を60℃に1時間加熱し、次いで20℃に冷却し、ヨードメタン(964mg、6.79mmol)を添加した。反応混合物を20℃で17時間撹拌した。反応溶液を冷水(100mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL×2)、ブライン(100mL)で洗浄し、真空中で濃縮した。粗tert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)-4-メトキシピペリジン-1-カルボキシレート(702mg、2.17mmol、96%)を褐色油として得た。LCMS(ESI)m/z:224.3[M-100+H]
+。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:4-(3-フルオロベンジル)-4-メトキシピペリジンの調製
1,4-ジオキサン(10mL、4M)中のtert-ブチル4-(3-フルオロベンジル)-4-メトキシピペリジン-1-カルボキシレート(702mg、2.17mmol)及び塩酸の溶液を、20℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をブライン(20mL)、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で希釈した。水層をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して4-(3-フルオロベンジル)-4-メトキシピペリジン(480mg、2.15mmol、99%)を褐色油として得た。LCMS(ESI)m/z:224.3[M+H]
+。物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:4-(3-フルオロベンジル)-4-メトキシ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドの調製
-70℃のテトラヒドロフラン(20mL)中のトリホスゲン(212mg、0.72mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)中の6-アミノ-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(224mg、1.79mmol)及びピリジン(566mg、7.16mmol)の溶液をアルゴン下で添加した。反応混合物を-70℃から20℃に1時間温めた。反応溶液を-70℃に冷却し、次いで、テトラヒドロフラン(10mL)中の4-(3-フルオロベンジル)ピペリジン-4-オル(480mg、2.15mmol)の溶液を-70℃で添加した。得られた混合物を、25℃で18時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗生成物をアセトニトリル(15mL)で希釈し、冷却水(40mL)に注ぎ入れ、6Mの塩酸水溶液でpH3~4に酸性化した。反応溶液を濾過し、濾過ケーキを真空中で乾燥させて、4-(3-フルオロベンジル)-4-メトキシ-N-(1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)ピペリジン-1-カルボキサミドを白色固体として得た(354mg、0.95mmol、53%)。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.59(d,J=10.0Hz,1H),7.32(dd,J=14.8Hz,J=9.6Hz,1H),6.99-7.05(m,3H),6.86(d,J=10.0Hz,1H),3.81(d,J=12.8Hz,2H),3.55(s,3H),3.27(s,3H),2.97(t,J=12.0Hz,2H),2.81(s,2H),1.60(d,J=13.6Hz,2H)1.36-1.43(m,2H);LCMS(ESI)m/z:375.1[M+H]
+。
実施例103.本発明の化合物の特徴付けデータ
以下の化合物を上記の方法と同様の方法によって合成した。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ12.04(s,1H),7.86(s,1H),7.78(d,J=9.6Hz,1H),7.05(t,J=8.4Hz,1H),6.96(d,J=7.2Hz,2H),6.43(d,J=7.6Hz,1H),4.01(d,J=12.8Hz,2H),3.10(t,J=12.4Hz,2H),2.58(d,J=7.2Hz,1H),1.83-1.84(m,1H),1.64(d,J=13.2Hz,2H),1.19-1.27(m,2H);LCMS(ESI)m/z:373.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ12.04(s,1H),7.86(s,1H),7.77-7.85(m,1H),7.26-7.38(m,2H),7.04(s,1H),6.43(d,J=9.6Hz,1H),4.00(d,J=13.2Hz,2H),3.09(t,J=10.4Hz,2H),2.55(d,J=7.2Hz,1H),1.878-1.82(m,1H),1.64(d,J=11.6Hz,2H),1.17-1.27(m,2H);LCMS(ESI)m/z:373.2[M+H]
+。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.48(d,J=2.0Hz,1H),7.33-7.30(m,1H),7.26-7.24(m,3H),7.15(d,J=7.5Hz,1H),6.32(d,J=9.5Hz,1H),4.33(d,J=13.0Hz,1H),3.92(d,J=13.5Hz,1H),3.42(s,2H),3.38(s,3H),2.97-2.92(m,1H),2.53-2.47(m,3H),1.80-1.74(m,1H),1.58-1.54(m,2H),1.10-0.93(m,2H);LCMS(ESI)m/z:359.1[M+H]
+。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.15(s,1H),7.75(d,J=3.0Hz,1H),7.38-7.41(m,1H),7.31-7.36(m,1H),7.26-7.30(m,1H),7.02-7.04(m,1H),6.33(d,J=9.5Hz,1H),4.03(d,J=13.5Hz,2H),3.39(s,3H),2.67-2.72(m,2H),2.51-2.53(m,2H),1.70-1.74(m,1H),1.53-1.55(m,2H),1.03-1.11(m,2H);LCMS(ESI)m/z:362.1[M+H]
+。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.14(s,1H),7.74(d,J=3.0Hz,1H),7.39(dd,J
1=3.0Hz,J
2=10.0Hz,1H),7.02-7.07(m,1H),6.94-6.97(m,2H),6.32(d,J=10.0Hz,1H),4.03(d,J=13.0Hz,2H),3.39(s,3H),2.67-2.73(m,2H),2.55-2.57(m,2H),1.74-1.79(m,1H),1.53-1.55(m,2H),1.03-1.17(m,2H);LCMS(ESI)m/z:362.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ8.15(s,1H),7.72(d,J=2.2Hz,1H),7.38(d,J=7.0Hz,1H),7.19-7.15(m,2H),7.09(d,J=8.5Hz,1H),6.31(d,J=9.6Hz,1H),4.03-4.00(m,2H),3.38(s,3H),2.70-2.68(m,2H),2.55(d,J=7.2Hz,2H),1.75-1.72(m,1H),1.54(d,J=12.5Hz,2H),1.10-1.08(m,2H);LCMS(ESI)m/z:362.1[M+H]
+。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.46(d,J=9.8Hz,1H),7.31(t,J=8.2Hz,1H),7.11(d,J=2.0Hz,1H),7.07-6.87(m,3H),4.75-4.68(m,1H),3.76-3.73(m,2H),3.57(s,3H),3.52-3.32(m,2H),1.99-1.96(m,2H),1.67-1.65(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.03(s,1H),7.69(d,J=9.9Hz,1H),7.36-7.29(m,2H),7.27-7.19(m,2H),6.89(d,J=9.9Hz,1H),3.79-3.69(m,1H),3.65-3.52(m,4H),3.50-3.41(m,1H),3.37-3.29(m,1H),2.74-2.62(m,1H),1.96-1.55(m,6H);LCMS(ESI)m/z:361.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.02(s,1H),7.70(d,J=9.9Hz,1H),7.06-6.95(m,3H),6.89(d,J=9.9Hz,1H),3.78-3.68(m,1H),3.64-3.52(m,4H),3.48-3.38(m,2H),2.78-2.68(m,1H),1.96-1.60(m,6H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.20(s,1H),7.61(d,J=9.6Hz,1H),7.36-7.30(m,1H),7.02(t,J=8.2Hz,3H),6.87(d,J=9.6Hz,1H),4.06(d,J=13.6Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.2Hz,2H),2.55(d,J=7.2Hz,2H),1.75-1.72(m,1H),1.54(d,J=12.0Hz,2H),1.13-1.05(m,2H);LCMS(ESI)m/z:346.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ12.81(s,1H),7.27(D,J=10.0HZ,1H),7.01-7.07(M,1H),6.93-6.95(m,2H),6.80(d,J=9.6Hz,1H),4.32(d,J=13.2Hz,1H),3.88(d,J=13.2Hz,1H),3.67(s,2H),2.97(t,J=12.0Hz,1H),2.51-2.56(m,3H),1.78-1.84(m,1H),1.54-1.56(m,2H),0.98-1.15(m,2H);LCMS(ESI)m/z:348.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.31(dd,J=13.1,5.6Hz,2H),7.09(d,J=2.0Hz,1H),6.98(dd,J=13.3,4.9Hz,2H),6.88(d,J=9.5Hz,1H),4.79-4.52(m,1H),3.90-3.81(m,1H),3.75(d,J=11.3Hz,3H),3.60(s,3H),3.41(dd,J=8.8,5.0Hz,1H),3.30-3.16(m,1H),2.05-1.81(m,2H),1.57(dd,J=42.3,8.7Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:362.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.19(s,1H),7.60-7.58(d,J=9.8Hz,1H),7.34-7.31(d,J=8.3Hz,2H),7.21-7.20(d,J=8.3Hz,2H),6.86-6.84(d,J=9.8Hz,1H),4.05-4.02(m,2H),3.55(s,3H),2.71-2.70(t,J=12.0Hz,2H),2.53-2.50(m,2H),1.70-1.68(m,1H),1.54-1.52(d,J=12.2Hz,2H),1.19-0.99(m,2H);LCMS(ESI)m/z:361.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.32(br.s,1H),7.62(d,J=10.0Hz,1H),7.28-7.40(m,3H),7.17-7.23(m,1H),6.88(d,J=10Hz,1H),3.94(d,J=13.6Hz,2H),3.56(s,3H),2.91-3.06(m,4H),1.55-1.77(m,4H);LCMS(ESI)m/z:379.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21-9.22(m,1H),7.67-7.70(m,1H),7.61(d,J=10.0Hz,1H),7.58(s,1H),7.50(dd,J
1=1.2Hz,J
2=10.0Hz,1H),6.87(d,J=10.0Hz,1H),4.06(d,J=13.2Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.0Hz,2H),2.61-2.63(m,2H),1.77-1.83(m,1H),1.51-1.54(m,2H),1.04-1.15(m,2H);LCMS(ESI)m/z:370.0[M+H]
+。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.22(s,1H),7.61(d,J=10.0Hz,1H),7.02-7.07(m,1H),6.93-6.97(m,2H),6.87(d,J=9.5Hz,1H),4.06(d,J=13.5Hz,2H),3.56(s,3H),2.72(t,J=12.0Hz,2H),2.51-2.57(m,2H),1.75-1.79(m,1H),1.53-1.55(m,2H),1.05-1.13(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.20(s,1H),7.61-7.60(d,J=9.8Hz,1H),7.19-7.15(m,2H),7.14-7.03(m,1H),6.86-6.85(d,J=9.9Hz,1H),4.06-4.02(m,2H),3.55(s,3H),2.72-2.70(t,J=12.1Hz,2H),2.56-2.53(m,2H),1.76-1.74(m,1H),1.55-1.52(d,J=12.2Hz,2H),1.30-0.99(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.35(s,1H),7.65(d,J=10.0Hz,1H),7.44(dd,J
1=1.2Hz,J
2=7.6Hz,1H),7.25-7.33(m,2H),6.95-6.99(m,1H),6.89(d,J=9.6Hz,1H),4.72-4.75(m,1H),3.66-3.72(m,2H),3.57(s,3H),3.38-3.44(m,2H),1.90-1.96(m,2H),1.61-1.69(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.31(s,1H),7.63(d,J=9.6Hz,1H),7.29(t,J=8.0Hz,1H),7.05(t,J=2.0Hz,1H),6.99-6.93(m,2H),6.88(d,J=10.0Hz,1H),4.49-4.85(m,1H),3.84-3.80(m,1H),3.56-3.54(m,4H),3.40-3.29(m,2H),2.02-1.97(m,1H),1.78-1.65(m,2H),1.55-1.49(m,1H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.32(s,1H),7.62(d,J=9.8Hz,1H),7.31(d,J=8.9Hz,2H),7.01(d,J=8.9Hz,2H),6.87(d,J=9.8Hz,1H),4.58-4.55(m,1H),3.76(d,J=13.7Hz,2H),3.56(s,3H),3.25(d,J=9.9Hz,2H),1.92-1.90(m,2H),1.69-1.42(m,2H);LCMS(ESI)m/z:363.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.63(d,J=10.0Hz,1H),7.34(dd,J
1=9.6Hz,J
2=20.0Hz,1H),7.13-7.19(m,1H),6.88(d,J=10.0Hz,1H),6.81-6.85(m,1H),4.56-4.60(m,1H),3.76-3.81(m,2H),3.56(s,3H),3.24-3.33(m,2H),1.91-1.96(m,2H),1.51-1.60(m,2H);LCMS(ESI)m/z:365.0[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.33(s,1H),7.78-7.51(m,2H),7.21(d,J=8.6Hz,1H),6.98-6.95(m,1H),6.87(d,J=9.9Hz,1H),4.88-4.85(m,1H),3.60-3.58(m,2H),3.56(s,3H),3.51-3.41(m,2H),2.05-1.84(m,2H),1.79-1.54(m,2H);LCMS(ESI)m/z:415.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.32(s,1H),7.63(d,J=9.9Hz,1H),7.50(t,J=8.7Hz,2H),7.39(dd,J=8.8,4.2Hz,1H),6.86(d,J=9.9Hz,1H),4.82-4.80(m,1H),3.60-3.58(dd,J=10.9,7.1Hz,2H),3.57(s,3H),3.48-3.39(m,2H),2.00-1.78(m,2H),1.77-1.45(m,2H);LCMS(ESI)m/z:415.0[M+H]
+。
1H NMR(500MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.46(d,J=9.8Hz,1H),7.31(t,J=8.2Hz,1H),7.10(d,J=2.0Hz,1H),7.03(d,J=9.8Hz,1H),7.02-6.93(m,2H),4.75-4.67(m,1H),3.76-3.74(m,2H),3.57(s,3H),3.53-3.30(m,2H),1.99-1.97(m,2H),1.67-1.65(m,2H);LCMS(ESI)m/z:364.0[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.47(d,J=10.0Hz,1H),7.36(dd,J
1=9.2Hz,J
2=20.0Hz,1H),7.16-7.21(m,1H),7.05(d,J=9.6Hz,1H),6.83-6.87(m,1H),4.61-4.67(m,1H),3.80-3.84(m,1H),3.70-3.75(m,1H),3.57(s,3H),3.44-3.49(m,1H),3.33-3.40(m,1H),1.99-2.05(m,2H),1.64-1.69(m,2H);LCMS(ESI)m/z:366.0[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.47(d,J=9.6Hz,1H),7.04(d,J=9.6Hz,1H),6.76-6.82(m,3H),4.70-4.74(m,1H),3.82-3.85(m,1H),3.73-3.75(m,1H),3.58(s,3H),3.45-3.49(m,1H),3.33-3.37(m,1H),1.95-2.02(m,2H),1.67-1.70(m,2H);LCMS(ESI)m/z:366.0[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ7.43(d,J=9.6Hz,1H),7.02-7.09(m,2H),6.95-6.99(m,2H),3.94-4.06(m,2H),3.57(s,3H),2.95-3.01(m,1H),2.81-2.87(m,1H),2.58-2.60(m,2H),1.78-1.86(m,1H),1.60-1.64(m,2H),1.12-1.24(m,2H);LCMS(ESI)m/z:364.2[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.21(s,1H),7.53(s,1H),6.76(t,J=11.1Hz,3H),4.66-4.63(m,1H),3.78(d,J=13.5Hz,2H),3.57(s,3H),3.29-3.20(m,2H),2.07(s,3H),1.94(d,J=9.3Hz,2H),1.67-1.39(m,2H);LCMS(ESI)m/z:379.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.19(s,1H),7.53(s,1H),7.33(dd,J=19.6,9.7Hz,1H),7.25-7.06(m,1H),6.82-6.81(d,J=9.6Hz,1H),4.57-4.55(m,1H),3.78-3.76(d,J=14.3Hz,2H),3.57(s,3H),3.24-3.21(m,2H),2.07(s,3H),1.91-1.90(m,2H),1.54-1.52(m,2H);LCMS(ESI)m/z:379.0[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.07(s,1H),7.51(s,1H),7.03(t,J=8.9Hz,1H),6.94(d,J=7.1Hz,2H),4.04(d,J=13.1Hz,2H),3.56(s,3H),2.71(t,J=12.6Hz,2H),2.55(d,J=6.8Hz,2H),2.06(s,3H),1.77-1.75(m,1H),1.53-1.50(m,2H),1.21-0.99(m,2H);LCMS(ESI)m/z:377.1[M+H]
+。
1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d
6)δ9.06(s,1H),7.51(s,1H),7.30-7.28(m,2H),7.03(s,1H),4.04(d,J=13.3Hz,2H),3.56(s,3H),2.71(t,J=12.2Hz,2H),2.53-2.51(m,2H),2.03(s,3H),1.72-1.70(m,1H),1.53-1.50(m,2H),1.23-0.94(m,2H);LCMS(ESI)m/z:377.1[M+H]
+。
実施例104:ステアロイル-CoA脱飽和酵素(SCD)は、本発明の化合物の標的である。
材料及び方法
株の構造及びSCD1またはSCD5とのOLE1交換
株GMYFは、Suzuki et al.Nat.Methods 8(2):159-164,2011に記載されているABC16/グリーンモンスター株から構築した。この株では、HIS3-MX6カセットを使用してYAP1を欠失させ、標準方法を使用してNAT-MX6カセットを使用してFLR1を欠失させた。ノックアウトカセットをプラスミドテンプレートからPCR増幅させ(例えば、Bahler et al.Yeast 14(10):943-951,1998、Longtine et al.Yeast 14(10):953-961,1998を参照)、酢酸リチウム系形質転換を使用して酵母に形質転換した(Gietz et al.Methods Mol.Biol.1205:1-12、2014)。yap1::his3欠失株は、100μg/mLのヌルセオトリシン(nourseothricin)を含むプレート上のヒスチジン及びflr1::NATを欠く培地上で選択した。すべての株を診断用PCRによって確認した。株W303 pdr1Δ pdr3Δは、MATa及びMATα W303a単離株において別々にkan-MX6カセットを有するPDR1及びPDR3を欠失させることによって、W303-1A(American Type Culture Collection(ATCC)208352)から構築し、四分子解離及び非親二型四分子の同定によって、交配、胞子形成、及び二重欠失ハブロイドの同定を行った。株W-erg3は、NAT-MX6によるSNQ2、HIS3-MX6によるYAP1、及びBleMXによるERG3の欠失によって、W303 pdr1Δ pdr3Δから誘導した。
株ApoE-mga2Δは、G418(GENETICIN(登録商標))耐性カセット(kanMX)を使用してMGA2が欠失した株において、MGA2 ORFの上流及び下流の1000塩基対(bp)を増幅させ(Piotrowski et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 112(12):E1490-1497,2015)、得られた欠失カセットをBY4741(ATCC 201388)遺伝的背景においてApoE4株に形質転換することによって生成した。ApoE株は、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる国際特許出願公開第WO2016/040794号に記載されている。
α-シヌクレイン構築物が緑色蛍光タンパク質(GFP)タグを欠いていることを除いて、Su et al.Dis.Model Mech.3(3-4):194-208,2010に記載されているものと同じ方法でα-シヌクレイン発現株を作製した。
株ole1Δ(酵母ole1欠失変異体)を、BY4741でNAT-MX6によりOLE1を欠失させ、ORFに隣接するプライマーを1000bp上流及び下流に含む、得られた株のゲノムDNAからの欠失カセットを増幅させ、得られた欠失カセットをW303 pdr1Δ pdr3Δに形質転換し、G418(200μg/mL)及びヌルセオトリシン(100μg/mL)を含むYPD培地上に、0.01% TWEEN(登録商標)-20及び0.5mMのオレイン酸及びパルミトレイン酸を含む形質転換体を播種することによって構築した。
SCD1またはSCD5を唯一の脱飽和酵素として発現する酵母株を生成するために、ヒトSCD1及びSCD5遺伝子を、酵母TDH3プロモーターとCYC1ターミネーターとの間の酵母プラスミドpRS316(ATCC 77145)にcDNA(SCD1の場合はHarvard PlasmIDデータベースのクローンID HsCD00340237、SCD5の場合はHsCD00342695)からクローニングした。酵母OLE1のコード配列もまた、このプラスミドにクローニングした。次いで、これらのクローンをole1Δ株に形質転換し、2%グルコース(w/v)でCSM-ウラ培地(ウラシルを欠くCSM)上に配置し、独立したコロニーを単離し、増幅させた。
化合物プロファイリング方法
すべての化合物プロファイリング実験は、同じ基本プロトコルを使用して実施した。異なる遺伝的背景(例えば、遺伝子欠失)または条件(例えば、オレイン酸及びパルミトレイン酸の添加)を、以下に示すように置き換えた。
完全合成培地(CSM)及び2%(w/v)炭素源(グルコース、ラフィノース、またはガラクトース)を補充した酵母窒素塩基中で標準技法を使用して酵母を培養し、毒性疾患タンパク質の発現を調節した。初期スターター培養物を3mLのCSM-グルコース培地に接種し、30℃のシェーカーインキュベーター(225rpm)中で一晩インキュベートした。次いで、飽和した初期培養物を新鮮なCSM-ラフィノース培地中で1:20に希釈し、振とうしながら30℃で約0.4~0.8のOD600(光学密度)に6時間成長させた。
化合物ストック(100% DMSO中10mM)を384個の丸いウェル、v底ポリプロピレンプレートに配列し、指示された希釈比に従って希釈した。化合物投与を2つの別々のステップで実施した。まず、15μLのCSM-ガラクトース(毒性タンパク質の発現を誘導する)を、MULTIDROP(商標)Combi試薬ディスペンサーを使用して透明な384ウェルアッセイプレートに分配した。次いで、100nLの化合物を送達するスロットピンを含む384ピンツールを装備した自動ワークステーション(Perkin Elmer JANUS(商標))を使用して、希釈された化合物ストックプレートをアッセイプレートに適用した。次いで、上述の培養物を、CSM-ガラクトース中2倍の濃度(α-シヌクレイン及びApoEの場合は0.03及び0.08、0.015及び0.04の最終OD600)に希釈した。野生型及びOle1/SCD1/SCD5プラスミド含有株については、2×細胞密度は0.02であった。すべての実験において、次いで、15μLの培養物をピン留めされたアッセイプレートに分配して、30μLの1×OD600培養物、及び33.3μMの上位薬物濃度を達成した。
酵母送達後、アッセイプレートを30℃で24~40時間、加湿条件下でインキュベートした。ApoE4レスキュー実験を、24時間で停止させ、aSyn実験を40時間で停止させ、Ole1を24時間で停止させ、SCD1/SCD5を40時間で停止させた。マイクロプレートリーダー(Perkin Elmer EnVision(商標))を使用して、各ウェルのOD600を読み取ることによって、酵母の成長を監視した。データを以下のように分析した。モデルレスキュー実験の場合、生データを、バックグラウンド減算し、DMSO対照と比較した倍率変化を計算することによって処理した[(EXP-0.035)/(DMSO-0.035)-0.035は、30μLの培地のみを含有する空のウェルによって寄与されるOD600である]。野生型細胞の成長阻害について、生データを、バックグラウンド減算し、値をその株の未処置条件のパーセントに変換することによって処理した[(EXP-0.035)/(DMSO-0.035)×100%]。
化合物源
化合物は、次のように調達した:シクロヘキシミド(Sigma Aldrich)、A939572(Abcam)、CAY10566(Abcam)、MF-438(Calbiochem)、MK-8245(Selleckchem)、オレイン酸(Sigma Aldrich)、パルミトレイン酸(Acros organics)、ミコフェノール酸(Sigma Aldrich)、及びチュニカマイシン(Cayman Chemical)。
薬物耐性変異体の選択
株GMYF及びW-erg3を、CSM-グルコース中で飽和まで成長させ、遠心分離し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)中で再懸濁し、2%ガラクトース(w/v)、2%(w/v)寒天、及び10μMの化合物155を含むCSMを含有する固体15cmペトリ皿上に107細胞/プレートの密度でプレーティングし、30℃でインキュベートした。耐性コロニーを5~7日後に単離し、同じ培地上に再度筋をつけ、耐性を再確認した。次いで、YeaStar(商標)酵母ゲノムDNAキット(Zymo Research)を使用して、検証された株の培養物をゲノムDNA単離のために接種した。
Illumina NEXTERA(商標)ライブラリー調製キットを使用して、配列決定のためにライブラリーを調製し、Illumina HiSeq(商標)2500 1×50bp(単一エンドリード)を介して配列決定した。Burrows-Wheeler Aligner(BWA、例えば、Li et al.Bioinformactics 25:1754-1760,2009、Li et al.Bioinformatics 2010,Epub(PMID 20080505)を参照)を使用して、S.cerevisiae参照ゲノム(S288CCR64-1-1,Saccharomyces Genome Database(SGD)に配列を整列させた。BWA出力SAIファイルを、BWAを使用してSAMファイルに変換した。SAMファイルを、SAMtools 1.3.1(Li et al.Bioinformatics 25:2079-2079,2009)を使用してソートした。バリアント(一塩基多型(SNP)、インデル)を、Freebayesを使用して同定した(例えば、arXiv:1207.3907を参照)。バリアント位置を、snpEFFを使用して要約した(Cingolani et al.Fly(Austin)6(2):80-92,2012)。
定量的脂質プロファイリング
酵母株W303 pdr1Δ pdr3Δの一晩培養物を、2%(w/v)ラフィノース、OD600 0.25を含むCSM培地中に希釈し、4時間成長させた後、2%(w/v)ガラクトースを含むCSM培地中でOD600 0.2で再懸濁し、示される濃度で化合物95またはDMSOを添加した。細胞を、指示される時点まで成長させた後、遠心分離し、PBS中で1回洗浄し、ペレットを凍結させた。600μLのメタノール、300μLの水、及び400μLのクロロホルム中にペレットを再懸濁し、続いてガラスビーズで1分間ボルテックスすることにより細胞溶解することによって、ペレットから脂質を抽出した。次いで、試料を10,000×gで10分間遠心分離し、形成した底層(有機/脂質)を新しいチューブに移し、蒸発させた。次いで、Dionex UltiMate(登録商標)3000超高速液体クロマトグラフィーシステムに連結されたThermo Scientific Q Exactive(商標)Orbitrap(商標)を使用し、Tafesse et al.PLoS Pathog.11(10):e1005188,2015に記載される方法に従って試料をLC/MS/MSで分析した。
実施例105.本発明の化合物によるSDC1及びSCD5の阻害
上述の方法を使用して、SCD1及びSCD5の阻害を、本発明の化合物について試験した。結果を表2に示す。