本開示は、ホスファターゼ、およびキナーゼ、例えば、受容体チロシンキナーゼをモジュレートするための組成物ならびに方法を提供する。組成物および方法は、Tie2をモジュレートするため、例えば、Tie2のリン酸化、シグナル伝達および/または活性化を促進するために提供される。一部の実施形態では、本開示は、Tie2シグナル伝達をモジュレートするホスファターゼを標的にするための組成物および方法を提供する。一部の実施形態では、Tie2シグナル伝達をモジュレートするホスファターゼは、ヒトタンパク質チロシンホスファターゼ−ベータ(HPTP−β)である。
組成物および方法は、受容体チロシンキナーゼをモジュレートするため、例えば、受容体チロシンキナーゼのリン酸化、シグナル伝達および/または活性化を低減するために提供される。一部の実施形態では、本開示は、受容体チロシンキナーゼアゴニスト、例えば、血管内皮増殖因子(VEGF)を標的にするための組成物および方法を提供する。一部の実施形態では、本開示は、受容体チロシンキナーゼ、例えば、VEGF受容体を標的にするための組成物および方法を提供する。
一部の実施形態では、本開示は、ヒトタンパク質チロシンホスファターゼ−ベータ(HPTP−β)または血管内皮タンパク質チロシンホスファターゼ(VE−PTPまたはVEPTP)、および血管内皮増殖因子(VEGF)を標的にするための組成物および方法を提供する。一部の実施形態では、本開示は、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする、多特異性の化合物、薬剤、抗体、断片またはそれらの誘導体を提供する。
本明細書に開示される薬剤は、例えば、血管不安定性、血管新生、新血管形成、血管漏出および/または浮腫によって特徴付けられる障害の処置のために使用することができる。本明細書に開示される薬剤は、例えば、血管障害、眼障害、がん、腎臓障害および糖尿病の合併症の処置のために使用することができる。
HPTP−β/VE−PTP、Tie2および血管安定性
HPTP−βは、タンパク質チロシンホスファターゼ(PTPアーゼ)の受容体様ファミリーのメンバーである。HPTP−βは、細胞接着分子に対する構造および機能の類似性を示す血管内皮細胞において主に見出される膜貫通タンパク質である。HPTP−βのオルソログは、例えば、ゼブラフィッシュ、ニワトリ、イヌ、マウス、マーモセットおよびサルを含むさまざまな種において見出される。オルソログは、一般に、血管内皮タンパク質チロシンホスファターゼ(VE−PTP)と称される。HPTP−β(VE−PTP)は、Tie2媒介シグナル伝達に対する効果により血管安定性に影響を与え得る。
Tie2(免疫グロブリンおよび上皮増殖因子相同性ドメイン2を有するチロシンキナーゼ)は、血管内皮細胞において主に発現する膜受容体チロシンキナーゼである。上流因子は、Tie2リン酸化を制御することができ、下流のシグナル伝達および血管安定化に影響を与える。このような因子の非限定的な例としては、アンジオポエチン1(Ang1/Angpt1)、アンジオポエチン2(Ang2/Angpt2)およびHPTP−β(VE−PTP)が挙げられる。
Ang1は、Tie2のアゴニストである。Ang1のTie2への結合は、受容体のリン酸化および下流のシグナル伝達を促進して、高度に組織化された血管新生、内皮細胞間結合の密接化、内皮の生存率の増強、内皮の炎症の低減、および内皮の機能の改善により血管安定化を誘導する。
Ang2は、Tie2の状況依存性アンタゴニストまたはアゴニストにおいて作用する。血管新生の間に、Ang2は、Ang1−Tie2シグナル伝達の負の制御因子として作用する。
HPTP−β(VE−PTP)は、Tie2シグナル伝達をモジュレートすることができるホスファターゼである。HPTP−β(VE−PTP)は、Tie2受容体を脱リン酸化することができる。生理学的条件下で、HPTP−β(VE−PTP)は、Tie2リン酸化の期間を制御する。したがって、HPTP−β(VE−PTP)の阻害は、増加されたTie2リン酸化、増加されたTie2媒介シグナル伝達および増強された血管安定性をもたらすことができる。HPTP−β(VE−PTP)の阻害剤は、Tie2活性化剤である。例えば、HPTP−β(VE−PTP)に結合する、化合物、阻害剤、抗体、抗体断片、バリアントまたはそれらの誘導体は、Tie2リン酸化を促進することができ、それによって、Tie2の下流のシグナル伝達を活性化し、血管安定性を促進する。
上記に記載のプロセスによって、HPTP−β(VE−PTP)活性は、例えば、血管不安定性、血管新生、新血管形成、血管漏出および/または浮腫によって特徴付けられる障害の一因であり得る。例えば、HPTP−β(VE−PTP)活性は、血管障害、眼障害、がん、腎臓障害、糖尿病の合併症、および他の障害の一因であり得る。HPTP−β(VE−PTP)活性の阻害は、このような障害を低減することができる。
VEGFおよび血管安定性
血管内皮増殖因子(VEGF)は、内皮細胞において主に見出され、いくつかの疾患における病的な新血管形成に関わる。VEGFは、シスチンノット増殖因子スーパーファミリー、PDGFファミリーおよびVEGFファミリーのメンバーである。VEGFは、血管新生促進因子として作用し得る。VEGFファミリーは、VEGF−A、VEGF−B、VEGF−C、VEGF−Dおよび胎盤増殖因子(PGF)からなる。9つのVEGF−Aアイソフォームが存在する:VEGF121、VEGF145、VEGF148、VEGF162、VEGF165、VEGF165b、VEGF183、VEGF189およびVEGF206。
VEGFは、低酸素制御遺伝子であり、VEGFレベルは、低酸素状態または虚血状態において増加する。VEGFは、VEGF受容体(VEGFR)のアゴニストである。VEGFRは、受容体チロシンキナーゼであり、VEGFのVEGFRへの結合は、受容体のリン酸化、およびその後の下流のシグナル伝達物質をもたらし得る。VEGFR媒介シグナル伝達は、異常な脈管形成、血管新生および血管の透過性上昇をもたらし得、病的な血管不安定性の一因となる。したがって、VEGFの阻害は、減少されたVEGFR媒介シグナル伝達および増強された血管安定性をもたらし得る。例えば、VEGFに結合する、阻害剤、抗体、抗体断片、バリアントまたはそれらの誘導体は、VEGFRのライゲーションを低減させることができ、それによって、VEGFR媒介シグナル伝達を低減し、血管安定性を促進する。VEGFに結合する薬剤の非限定的な例としては、アフリベルセプト(Eylea(登録商標))、ヒトIgG1のFcタンパク質と融合されたヒトVEGF受容体1および2のVEGF結合性部分を含む組換えタンパク質;ブロルシズマブ、ヒト化単鎖抗体断片(scFv);RTH258、ヒト化単鎖抗体断片(scFv);ラニビズマブ(Lucentis(登録商標))、ヒト化モノクローナル抗体断片(Fab);ベバシズマブ(Avastin(登録商標))、ヒト化モノクローナル抗体;コンバセプト、ヒトIgG1のFc部分と融合されたVEGF受容体1および2由来の細胞外ドメインを含む組換え融合タンパク質;アビシパル、設計アンキリンリピートタンパク質(DARPin);MP0112、DARPin;MP0250、DARPin;CT−322、アドネクチン;ならびにPRS−050、アンチカリンが挙げられる。
上記に記載のプロセスによって、VEGFは、例えば、血管不安定性、血管新生、新血管形成、血管漏出および/または浮腫によって特徴付けられる障害の一因であり得る。例えば、VEGFは、血管障害、眼障害、がん、腎臓障害、糖尿病の合併症、および他の障害の一因であり得る。例えば、目における虚血は、増加されたVEGF産生をもたらし得、網膜における血管漏出および病的な新血管形成をもたらす。VEGFR媒介シグナル伝達の阻害は、このような障害を低減することができる。
受容体チロシンキナーゼ(RTK)および受容体チロシンキナーゼアゴニスト
受容体チロシンキナーゼ(RTK)は、細胞の増殖、分化および生存の制御に関与する細胞表面受容体である。アゴニストのRTKへの結合は、互いに関連する隣接するRTKを引き起こし得、二量体を形成する。二量化は、交差リン酸化を引き起こし得る−二量体中のそれぞれのRTKは、他のRTK上の多数のチロシン残基をリン酸化する。交差リン酸化されると、RTKの細胞質尾部は、例えば、さまざまな細胞内タンパク質についてのドッキングプラットフォームとしての機能を果たすことによって、シグナル変換経路を開始することができる。RTKシグナル伝達は、細胞における遺伝子の転写および発現の変化をもたらすことができる。
RTKの非限定的な例としては、AATK、AATYK、AATYK1、AATYK2、ACH、ALK、ARK、AXL、BDB、BDB1、BEK、BFGFR、BREK、Brt、CAK、CCK4、CD115、CD117、CD135、CD136、CD140a、CD140b、CD167、CD202b、CD220、CD221、CD246、CD309、CD331、CD332、CD333、CD334、CDHF12、CDHR16、CDw136、CEK、CEK2、CEK3、c−Eyk、CFD1、C−FMS、C−Kit、cprk、c−ros−1、CSF1R、CSFR、D3S3195、DDR1、DDR2、DFNB97、DKFZp761P1010、Dtk、ECT1、EDDR1、EGFR、EphA10、EphA1〜8、EphB1、EphB2、EphB3、EphB4、EphB6、ErbB2、ErbB3、ErbB4、Etk−2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、FLG、FLK1、FLK2、FLT、FLT1、FLT2、FLT3、FLT4、FMS、GAS9、H2、H3、H4、H5、HGFR、HSCR1、IGF1R、IGFIR、IGFR、INSR、INSRR、IRR、JKT5A、JTK11、JTK12、JTK13、JTK14、JTK2、JTK4、JTK5、JWS、KAL2、KDR、KGFR、KIAA0641、KIAA1079、KIAA1883、KIT、KPI2、K−SAM、LMR1、LMR2、LMR3、LMTK1、LMTK2、LMTK3、LTK、MCF3、MEN2A、MEN2B、Mer、MERTK、MET、MGC18216、MST1R、MTC、MTC1、MTRK1、MuSK、NEP、NOK、N−SAM、NTRK2、NTRK3、NTRK4、NTRKR1、NTRKR2、PBT、PCL、PDGFR、PDGFR1、PDGFR2、PDGFRA、PDGFR−アルファ、PDGFRB、PDGFR−ベータ、PPP1R100、PPP1R101、PPP1R77、PTC、PTK3A、PTK7、PTK8、RCCP2、Rek、RET、RET51、RON、ROR1、ROR2、ROS、ROS1、RP38、RSE、RTK6、RYK、Ryk、RYK1、SCFR、Sky、STK、STYK1、SuRTK106、TEK、TIE1、TIE2、Tif、TK14、TK25、TKT、TRK、TrkA、TrkB、TrkC、TYK1、TYKLM3、TYRO10、Tyro12、Tyro3、Tyro7、UFO、VEGFR、VEGFR1、VEGFR2、VEGFR3、VMCMおよびVMCM1が挙げられる。
RTKアゴニストの非限定的な例としては、VEGF、Ang1、Ang2、BDNF、EGF、FGF、HGF、IGF、インスリン、MSP、NGF、NT−3およびPDGFが挙げられる。
抗体および抗原結合性化合物
基本の4つの鎖の抗体ユニットは、2つの同一の重鎖(H)ポリペプチド配列および2つの同一の軽鎖(L)ポリペプチド配列を含む。それぞれの重鎖は、1つのN末端可変(VH)領域および3つまたは4つのC末端定常(CH1、CH2、CH3およびCH4)領域を含み得る。それぞれの軽鎖は、1つのN末端可変(VL)領域および1つのC末端定常(CL)領域を含み得る。軽鎖可変領域は、重鎖可変領域と整列され、軽鎖定常領域は、重鎖定常領域CH1と整列される。重鎖可変領域および軽鎖可変領域の対形成は、単一の抗原結合性部位を一緒に形成する。それぞれの軽鎖は、1つの共有結合性ジスルフィド結合によって、重鎖に連結される。2つの重鎖は、重鎖のアイソタイプに応じて、1つまたは複数のジスルフィド結合によって、互いに連結される。それぞれの重鎖および軽鎖は、規則的間隔の鎖内のジスルフィド架橋も含む。重鎖のC末端定常領域は、抗体のFc領域を含み、これは、例えば、Fc受容体または補体タンパク質との相互作用によって、エフェクター機能を媒介する。図1は、単純な代表的な概略の基本の4つの鎖の抗体ユニットを提供し;軽鎖配列は「SEQ A」によって表される。重鎖配列は「SEQ B」によって表され、−S−S−は、ジスルフィド結合を示し、NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。
軽鎖は、定常領域のアミノ酸配列に基づいて、カッパまたはラムダと指定することができる。重鎖は、定常領域のアミノ酸配列に基づいて、アルファ、デルタ、イプシロン、ガンマまたはミューと指定することができる。抗体は、重鎖に基づいて、5つの免疫グロブリンのクラスまたはアイソタイプに分類される。IgAは、アルファ重鎖を含み、IgDは、デルタ重鎖を含み、IgEは、イプシロン重鎖を含み、IgGは、ガンマ重鎖を含み、IgMは、ミュー重鎖を含む。IgG、IgDおよびIgEクラスの抗体は、上記に記載の4つの鎖ユニットのモノマー(2つの重鎖および2つの軽鎖)を含むが、IgMおよびIgAクラスは、4つの鎖ユニットの多量体を含むことができる。アルファおよびガンマクラスは、重鎖定常領域の配列および機能における相違に基づいて、サブクラスにさらに分けられる。ヒトによって発現されるIgAおよびIgGのサブクラスとしては、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1およびIgA2が挙げられる。
定常領域は、抗原結合に最小限、関与する。むしろ、定常領域は、さまざまなエフェクター機能を媒介することができる。IgGのアイソタイプまたはサブクラスの相違は、例えば、異なるFc受容体および/または補体タンパク質との相互作用のために、異なるエフェクター機能または治療特性に関連し得る。活性化Fc受容体に会合するFc領域を含む抗体は、例えば、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)、抗体依存性細胞食作用(ADCP)、補体依存性細胞傷害(CDC)、免疫受容体チロシンベース活性化モチーフによるシグナル伝達の誘導(ITAM)およびサイトカイン分泌の誘導に関与し得る。阻害性Fc受容体に会合するFc領域を含む抗体は、例えば、免疫受容体チロシンベース阻害性モチーフ(ITIM)によるシグナル伝達を誘導することができる。
異なる抗体サブクラスは、免疫エフェクター機能を誘発する異なる能力を含む。例えば、IgG1およびIgG3は、CDCを活性化する補体を効果的に動員することができ、IgG2は、最小限のADCCを誘発する。IgG4は、免疫エフェクター機能を引き起こす、より低い能力を有する。定常領域に対する改変はまた、抗体の特性、例えば、Fc受容体のライゲーションの増強もしくは低減、ADCCの増強もしくは低減、ADCPの増強もしくは低減、CDCの増強もしくは低減、ITAMによるシグナル伝達の増強もしくは低減、サイトカイン誘導の増強もしくは低減、ITIMによるシグナル伝達の増強もしくは低減、半減期の増強もしくは低減、または抗原のFc受容体との共会合の増強もしくは低減に影響を与え得る。改変としては、例えば、アミノ酸突然変異、翻訳後改変(例えば、グリコシル化)の変更、異なるアイソタイプもしくはサブクラス由来のドメインの結合、またはそれらの組合せが挙げられ得る。
本開示の化合物または抗体は、適切な抗体の特性、例えば、本明細書に開示の疾患もしくは状態を処置するための適切な特性を提供するように選択または改変される定常領域あるいはFc領域を含むことができる。一部の実施形態では、IgG1は、例えば、免疫活性化エフェクター機能(例えば、ADCC、ADCP、CDC、ITAMシグナル伝達、サイトカイン誘導またはがんの処置のためのそれらの組合せ)を促進するために使用することができる。一部の実施形態では、IgG4は、例えば、免疫エフェクター機能の非存在下での抗体の拮抗性が望ましい場合(例えば、眼障害の処置のため)、使用することができる。
抗体の改変およびそれらの効果の非限定的な例を表1に提供する。
可変(V)領域は、抗原結合を媒介し、抗原に対する特定の抗体の特異性を定義する。可変領域は、フレームワーク領域と呼ばれる比較的不変の配列、および異なる結合特異性の抗体の間で配列中で大きく異なる超可変領域を含む。それぞれの抗体の重鎖または軽鎖の可変領域は、3つの超可変領域によって分離された4つのフレームワーク領域を含む。重鎖および軽鎖の可変領域は、超可変領域同士を近接させて抗原結合性部位を作り出すような様式で折り畳まれる。4つのフレームワーク領域は、大部分は、f3−シート立体構造を取るが、3つの超可変領域は、f3−シート構造を連結し、一部の場合では、その部分を形成する、ループを形成する。
超可変領域の内部には、抗体の結合特異性を主に決定するアミノ酸残基がある。これらの残基を含む配列は、相補性決定領域(CDR)として公知である。抗体の1つの抗原結合性部位は、軽鎖の超可変領域中に3つ、および重鎖の超可変領域中に3つの6つのCDRを含む。軽鎖中のCDRは、L1、L2およびL3と指定される一方、重鎖中のCDRは、H1、H2およびH3と指定される。CDRはまた、それぞれ、LCDR1、LCDR2、LCDR3、HCDR1、HCDR2およびHCDR3と指定され得る。それぞれのCDRの抗原結合に対する寄与は、抗体の間で変わる。CDRは、長さが変わり得る。例えば、CDRは、多くの場合、5〜14残基長であるが、0残基の、短いCDR、または25残基またはそれよりも長い、長いCDRも存在する。
いくつかの方法を使用して、CDR配列が予測または指定される。これらの方法は、例えば、配列の挿入および欠失が異なって番号付けされるので、異なる番号付け方式を使用することができる。
Kabat法は、限定された数の抗体配列を整列させること、および最も変化しやすい残基の位置を決定することによって、開発された。整列に基づいて、番号付けスキームが、可変領域中の残基について導入された。この番号付けスキームは、それぞれのCDRの開始および末端をマークする位置を決定するために使用することができる。Kabat番号付け方式の一反復は、以下の残基の位置:残基24〜34の周囲のLCDR1;残基50〜56の周囲のLCDR2;および残基89〜97の周囲のLCDR3を使用して、軽鎖可変領域中のCDRを特定する。Kabat番号付け方式の一反復は、以下の残基の位置:残基31〜35の周囲のHCDR1;残基50〜65の周囲のHCDR2;および残基95〜102の周囲のHCDR3を使用して、重鎖可変領域中のCDRを特定する。
Chothia法は、三次元抗体構造の分析に基づいて開発された。この分析は、超可変ループが、CDRおよび隣接するフレームワーク領域における重要な位置でのある特定の残基の存在に基づいて、制限された立体構造のセットに適合することを決定した。この方法は、Kabat法と類似の番号付けスキームを使用するが、番号の挿入および欠失は異なる。Chothia番号付け方式の一反復は、以下の残基の位置:残基24〜34の周囲のLCDR1;残基50〜56の周囲のLCDR2;および残基89〜97の周囲のLCDR3を使用して、軽鎖可変領域中のCDRを特定する。Chothia番号付け方式の一反復は、以下の残基の位置:残基26〜34の周囲のHCDR1;残基52〜56の周囲のHCDR2;および残基95〜102の周囲のHCDR3を使用して、重鎖可変領域中のCDRを特定する。
IMGT法(International ImMunoGeneTicsデータベース)は、フレームワーク領域およびCDRの既存の定義、構造データ、ならびに抗体可変領域配列の整列からのデータを統合することによって開発された。この統合は、CDRを特定するための基準点として使用することができるフレームワーク領域中の保存された残基の特定をもたらした。可変領域中の保存された残基の例としては、およそ残基23のシステイン(フレームワーク領域1中)、およそ残基41のトリプトファン(フレームワーク領域2中)、およそ残基89の疎水性アミノ酸(フレームワーク領域3中)、およそ残基104のシステイン(フレームワーク領域3中)、およびおよそ残基118のフェニルアラニンまたはトリプトファン(フレームワーク領域4中)が挙げられる。CDRは、コンピューターによる整列に基づくアルゴリズムを使用することによって、目的の抗体可変領域をコードする配列において特定することができる。
IMGT法の番号付けは、保存されたアミノ酸に常に同じ番号を割り当てるが、CDRおよびフレームワーク領域の長さは、変更が許される。したがって、残基のIMGT番号付けは、必ずしも連続的ではない。IMGT法によって特定されるCDRの長さは、変わり得る。例えば、LCDR1またはHCDR1は、約5〜約12アミノ酸であり得、LCDR2またはHCDR2は、約0〜約10アミノ酸であり得、LCDR3またはHCDR3は、約5〜約91アミノ酸であり得る。
Paratome法は、利用可能な抗体−抗原複合体の多重構造整列に基づいて、開発された。抗原に結合する構造的位置は、調べられた抗体の間で類似であることが見出され、データセットからの抗体配列は、抗原結合性領域(ABR、CDRと類似)で注釈を付けられた。クエリ配列中のABRは、最初に、解決された抗体−抗原構造を有する抗体に対してクエリ配列を整列させ、次いで、整列に基づいてABRの位置を推測する、コンピューターツールを使用して特定することができる。解決された構造を有する抗体は、配列に基づくのではなくむしろ構造的な整列法を使用して、特定されたABRを有することもできる。
CDR内の残基のサブセットは、抗原と接触する。抗原と接触するこれらの残基は、特異性決定残基(SDR)と称され得る。しかしながら、SDR以外の残基は、結合性部位の立体構造を維持するのを助けることによって、結合活性に寄与し得る。抗体中のSDRの数は、認識される抗原のサイズおよび種類に基づいて変わり得、例えば、0〜14の間のSDRを、CDR内に見出すことができる。SDRは、チロシン、セリン、トリプトファンおよびアスパラギンなどの一部の残基において豊富であり得る。
モノクローナル抗体は、実質的に均一な抗体の集団から得ることができ、すなわち、集団を含む個々の抗体は、少量で存在し得る天然に存在する可能な突然変異を除いて同一である。異なるエピトープに対する異なる抗体を含むポリクローナル抗体の調製と対照的に、それぞれのモノクローナル抗体は単一のエピトープに対するものである。
本明細書において、化合物は、モノクローナル抗体、例えば、重鎖および/または軽鎖の部分が、特定の種に由来するか、または特定の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体中の対応する配列と同一または相同であるが、鎖の残部は、別の種に由来するか、または別の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体中の対応する配列、あるいはそのような抗体の抗原結合性断片と同一または相同である、キメラ抗体であり得る。
抗体断片または抗原結合性断片は、抗体の部分、例えば、無傷抗体の抗原結合性領域または可変領域を含み得る。抗体断片の非限定的な例としては、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fabコンジュゲートの二量体および三量体、Fv、scFv、ミニボディ、ディアボディ、トリアボディおよびテトラボディ、ならびに線状抗体が挙げられる。FabおよびFab’は、軽鎖のVLおよびCLドメインにジスルフィド結合を介して連結された重鎖のVHおよびCH1ドメインを含み得る抗原結合性断片である。F(ab’)2は、ジスルフィド結合によって接合された2つのFabおよびFab’を含み得る。Fvは、非共有結合性の相互作用によって一緒に保持されたVHおよびVLドメインを含み得る。scFv(単鎖可変断片)は、ペプチドリンカーによって連結されたVHおよびVLドメインを含み得る融合タンパク質である。VHおよびVLドメインの配向ならびにリンカーの長さの操作を使用して、単量体、二量体(ディアボディ)、三量体(トリアボディ)または四量体(テトラボディ)であり得る異なる形態の分子を作出することができる。ミニボディは、アセンブリして二価二量体になったscFv−CH3融合タンパク質である。
エピトープの非限定的な例としては、アミノ酸、糖、脂質、ホスホリル基およびスルホニル基が挙げられる。エピトープは、特異的な三次元構造特性および/または特異的な電荷特性を有し得る。エピトープは、立体構造的または線状であり得る。
ヒトの投与のために、非ヒト種から生じさせたモノクローナル抗体は、標的特異性を保ちながら免疫原性の可能性を低減するヒト化プロセスによって、さらに最適化することができる。ヒト化プロセスは、単離抗体を生成する遺伝子の遺伝子配列へのヒトDNAの組込みを含む。組換えDNAは、クローニングされ、新たなヒト化抗体の大規模生成のために、細胞中で発現される。
ヒト化抗体の例は、改変キメラ抗体である。キメラ抗体は、上記に記載の通り生じさせることができる。キメラ抗体は、可変領域中の非ヒト配列を相同なヒト配列で置換するように、CDRの外側でさらに突然変異される。ヒト化抗体の別の例は、CDRグラフト抗体であり、ここで、非ヒトCDR配列は、対応するヒトCDR配列を置き換えるために、ヒト抗体スキャフォールドのヒト重鎖および軽鎖可変配列に組み込まれる。
ヒト化抗体は、哺乳動物細胞、バイオリアクター、またはマウス、ニワトリ、ヒツジ、ヤギ、ブタもしくはマーモセットなどのトランスジェニック動物において、産生させることができる。トランスジェニック動物は、動物のゲノムに挿入されたヒト抗体を産生するゲノムの相当の部分を有し得る。
抗体および抗体断片に加えて、他の抗原結合性化合物も標的分子に結合することができる。非抗体由来の抗原結合性化合物の非限定的な例としては、アンキリンタンパク質、アンキリンリピートタンパク質、設計アンキリンリピートタンパク質(DARPin)、アフィボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、ならびにそれらの受容体および誘導体、例えば、VEGF受容体、またはヒトVEGF受容体1および2のVEGF結合性部分が挙げられる。
設計アンキリンリピートタンパク質(DARPin)は、アンキリンリピートタンパク質に基づくタンパク質スキャフォールドであり得る。DARPinは、共有配列および/または構造モチーフを含む1つまたは複数のアンキリンリピートを含み得る。個々のアンキリンリピートは、他のものと比較した場合に、突然変異、置換、付加および/もしくは欠失を含むにもかかわらず、共有配列ならびに/または構造モチーフを含み得る。DARPinは、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10、またはそれよりも多くのアンキリンリピートを含み得る。DARPinは、N末端キャッピングリピート、1つまたは複数の内部アンキリンリピート、およびC末端キャッピングリピートを含み得る。それぞれのアンキリンリピートは、フレームワーク残基およびタンパク質−相互作用残基を含み得る。フレームワーク残基は、構造またはフォールディングの形態、例えば、アンキリンリピートの構造または隣接するアンキリンリピートとの相互作用に寄与し得る。タンパク質−相互作用残基は、例えば、標的分子との直接相互作用を介するか、または結合を可能にする立体構造において直接相互作用する残基を安定化することによって、標的分子の結合に寄与し得る。
本開示において標的分子に結合する、化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、例えば、約500nM未満、約300nM未満、約200nM未満、約100nM未満、約90nM未満、約80nM未満、約70nM未満、約60nM未満、約50nM未満、約40nM未満、約30nM未満、約20nM未満、約10nM未満、約5nM未満、約4nM未満、約3nM未満、約2nM未満、約1nM未満、約900pM未満、約800pM未満、約700pM未満、約600pM未満、約500pM未満、約400pM未満、約300pM未満、約200pM未満、約100pM未満、約90pM未満、約80pM未満、約70pM未満、約60pM未満、約50pM未満、約40pM未満、約30pM未満、約20pM未満、約10pM未満、約9pM未満、約8pM未満、約7pM未満、約6pM未満、約5pM未満、約4pM未満、約3pM未満、約2pM未満、約1pM未満、約900fM未満、約800fM未満、約700fM未満、約600fM未満、約500fM未満、約400fM未満、約300fM未満、約200fM未満、約100fM未満、約90fM未満、約80fM未満、約70fM未満、約60fM未満、約50fM未満、約40fM未満、約30fM未満、約20fM未満、または約10fM未満のKDで標的に結合することができる。
一部の実施形態では、本開示において標的分子に結合する化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、例えば、約10fM〜約500nM、約30fM〜約500nM、約30fM〜約400nM、約30fM〜約300nM、約30fM〜約200nM、約30fM〜約100nM、約30fM〜約90nM、約30fM〜約80nM、約30fM〜約70nM、約30fM〜約60nM、約30fM〜約50nM、約30fM〜約40nM、約30fM〜約30nM、約30fM〜約20nM、約30fM〜約10nM、約30fM〜約9nM、約30fM〜約8nM、約30fM〜約7nM、約30fM〜約6nM、約30fM〜約5nM、約30fM〜約4nM、約30fM〜約3nM、約30fM〜約2nM、約30fM〜約1nM、約30fM〜約900pM、約30fM〜約800pM、約30fM〜約700pM、約30fM〜約600pM、約30fM〜約500pM、約30fM〜約400pM、約30fM〜約300pM、約30fM〜約200pM、約30fM〜約100pM、約30fM〜約90pM、約30fM〜約80pM、約30fM〜約70pM、約30fM〜約60pM、約30fM〜約50pM、約30fM〜約40pM、約30fM〜約30pM、約30fM〜約20pM、約30fM〜約10pM、約30fM〜約1pM、約30fM〜約900fM、約30fM〜約800fM、約30fM〜約700fM、約30fM〜約600fM、約30fM〜約500fM、約30fM〜約400fM、約30fM〜約300fM、約30fM〜約200fM、約30fM〜約100fM、約30fM〜約500nM、約30fM〜約400nM、約30fM〜約300nM、約30fM〜約200nM、約30fM〜約100nM、約30fM〜約90nM、約30fM〜約80nM、約30fM〜約70nM、約30fM〜約60nM、約30fM〜約50nM、約30fM〜約40nM、約30fM〜約30nM、約30fM〜約20nM、約30fM〜約10nM、約30fM〜約9nM、約30fM〜約8nM、約30fM〜約7nM、約30fM〜約6nM、約30fM〜約5nM、約30fM〜約4nM、約30fM〜約3nM、約30fM〜約2nM、約30fM〜約1nM、約30fM〜約900pM、約30fM〜約800pM、約30fM〜約700pM、約30fM〜約600pM、約30fM〜約500pM、約30fM〜約400pM、約30fM〜約300pM、約30fM〜約200pM、約30fM〜約100pM、約30fM〜約90pM、約30fM〜約80pM、約30fM〜約70pM、約30fM〜約60pM、約30fM〜約50pM、約30fM〜約40pM、約30fM〜約30pM、約30fM〜約20pM、約30fM〜約10pM、約1pM〜約500nM、約1pM〜約400nM、約1pM〜約300nM、約1pM〜約200nM、約1pM〜約100nM、約1pM〜約90nM、約1pM〜約80nM、約1pM〜約70nM、約1pM〜約60nM、約1pM〜約50nM、約1pM〜約40nM、約1pM〜約30nM、約1pM〜約20nM、約1pM〜約10nM、約1pM〜約9nM、約1pM〜約8nM、約1pM〜約7nM、約1pM〜約6nM、約1pM〜約5nM、約1pM〜約4nM、約1pM〜約3nM、約1pM〜約2nM、約1pM〜約1nM、約1pM〜約900pM、約1pM〜約800pM、約1pM〜約700pM、約1pM〜約600pM、約1pM〜約500pM、約1pM〜約400pM、約1pM〜約300pM、約1pM〜約200pM、約1pM〜約100pM、約1pM〜約90pM、約1pM〜約80pM、約1pM〜約70pM、約1pM〜約60pM、約1pM〜約50pM、約1pM〜約40pM、約1pM〜約30pM、約1pM〜約20pM、約1pM〜約10pM、約100pM〜約500nM、約100pM〜約400nM、約100pM〜約300nM、約100pM〜約200nM、約100pM〜約100nM、約100pM〜約90nM、約100pM〜約80nM、約100pM〜約70nM、約100pM〜約60nM、約100pM〜約50nM、約100pM〜約40nM、約100pM〜約30nM、約100pM〜約20nM、約100pM〜約10nM、約100pM〜約9nM、約100pM〜約8nM、約100pM〜約7nM、約100pM〜約6nM、約100pM〜約5nM、約100pM〜約4nM、約100pM〜約3nM、約100pM〜約2nM、約100pM〜約1nM、約100pM〜約900pM、約100pM〜約800pM、約100pM〜約700pM、約100pM〜約600pM、約100pM〜約500pM、約100pM〜約400pM、約100pM〜約300pM、または約100pM〜約200pMのKDで標的に結合することができる。
一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約500fM〜約500pMのKDでHPTP−β(VE−PTP)に結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約500pMのKDでHPTP−β(VE−PTP)に結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約60pM〜約500pMのKDでHPTP−β(VE−PTP)に結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約100pM〜約500pMのKDでHPTP−β(VE−PTP)に結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約300pMのKDでHPTP−β(VE−PTP)に結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約200pMのKDでHPTP−β(VE−PTP)に結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約120pMのKDでHPTP−β(VE−PTP)に結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約70pMのKDでHPTP−β(VE−PTP)に結合することができる。
一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約30fM〜約900pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約30fM〜約600pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約30fM〜約200pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約30fM〜約30pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約30fM〜約40pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約30fM〜約1pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約30fM〜約200fMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約900pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約600pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約200pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約30pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約1pM〜約40pMのKDでVEGFに結合することができる。
一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約30fM〜約2pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約35fM〜約200fMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約100fM〜約2pMのKDでVEGFに結合することができる。
一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約20pM〜約1nMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約20pM〜約800pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約20pM〜約350pMのKDでVEGFに結合することができる。
一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約30fM〜約700pMのKDでVEGFに結合することができる。
一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約40fM〜約520pMのKDでVEGFに結合することができる。一部の実施形態では、本開示の化合物、抗体、それらの断片もしくは誘導体、または他の化合物は、約40fM〜約110pMのKDでVEGFに結合することができる。
多価の多特異性化合物
抗原結合性化合物は、多価および/または多特異性の化合物を生じさせるために組み合わせることができる。このような多価および/または多特異性の化合物は、個々に投与される親化合物に優る利点を有し得る。これらの利点としては、例えば、より簡単な投薬レジメン、対象内でのより長い半減期、および近傍の標的抗原に結合する能力が挙げられ得る。
多特異性抗体は、いくつかの方法によって生成され得る。一方法では、単一特異性抗体またはその誘導体は、例えば、2つのIgG抗体ユニットのコンジュゲートへの化学的カップリングを介して、化学的にカップリングすることができる。
別の方法では、クローニング技術を、追加の抗原結合性ドメインを従来のIgG抗体またはその誘導体に付加するために使用することができる。追加の抗原結合性ドメインは、例えば、単一可変ドメイン(sVD)、単鎖可変断片(scFv)、単鎖Fab、ペプチド、アンキリンタンパク質、アンキリンリピートタンパク質、設計アンキリンリピートタンパク質(DARPin)、アフィボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、四量体ポリエチレンオキシドクラスターペプチド、1つもしくは複数の受容体(例えば、VEGF受容体、またはヒトVEGF受容体1および2のVEGF結合性部分)に由来するペプチド、またはそれらの誘導体であり得る。
追加の抗原結合性ドメイン(例えば、sVD、scFv、単鎖Fab、ペプチド、アンキリンタンパク質、アンキリンリピートタンパク質、DARPin、アフィボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、四量体ポリエチレンオキシドクラスターペプチド、または1つもしくは複数の受容体に由来するペプチド)は、例えばペプチドリンカーを介して、IgGまたはFabの軽鎖および/もしくは重鎖のN末端あるいはC末端に付加され得る。一部の実施形態では、scFvは、IgGの重鎖のC末端に付加されて、四価二特異性抗体を提供することができる。scFvは、IgGの軽鎖のC末端に付加されて、四価二特異性抗体を提供することができる。scFvは、IgGの軽鎖のC末端および重鎖のC末端に付加されて、六価二特異性抗体を提供することができる。一部の実施形態では、DARPinは、IgGの重鎖のC末端に付加されて、四価二特異性抗体を提供することができる。DARPinは、IgGの軽鎖のC末端に付加されて、四価二特異性抗体を提供することができる。DARPinは、IgGの軽鎖のC末端および重鎖のC末端に付加されて、六価二特異性抗体を提供することができる。クローニング技術によって生成される多特異性抗体の追加の例としては、(i)DVD−Ig(商標)(二重可変ドメイン免疫グロブリン、第2のVHおよびVLのそれぞれHCおよびLCのN末端へのタンデム連結)、(ii)Tandemab(共通LCの組合せにおける2つのVH−CH1のタンデム連結)、(iii)DNL(PKA(プロテインキナーゼA)由来のDDD(二量化およびドッキングドメイン)およびA−キナーゼアンカータンパク質(AKAP)由来のAD(アンカー性ドメイン)によりそれぞれ固定された2つの抗体または抗体断片の天然の会合)、(iv)LUZ−Y(HCのC末端で繋留され、その後タンパク質分解的に除去されたロイシンジッパー)、(v)2−in−1−IgG(二重認識ができる同じLCおよびHC)、ならびに(vi)mAb2(第2の特異性を得るためのIgGのCH3ドメインにおける操作されたループ)が挙げられる。
多特異性抗体の別のクラスは、ビルディングブロックとして可変ドメインまたはscFvを有する構造によって特徴付けられ得る。このような多特異性抗体の非限定的な例としては、タンデムで接合された2つのVHドメイン、ディアボディ(VLA−VHBおよびVHA−VLBをVH−VLまたはVL−VHの順序でコードする2つのポリペプチド鎖と5アミノ酸のリンカーとを含有するヘテロ二量体)、dsDb(同じ抗体のVLおよびVHの間の鎖間ジスルフィド結合)、DART(二重親和性再標的化、2つのVLの間の鎖間ジスルフィド結合)、scDb(単鎖ディアボディ)、tandAb(中間にフレキシブルリンカーを介したディアボディ二量体)、および調節可能リンカーによってタンデムで連結された2つのscFvが挙げられる。
多特異性抗体の別のクラスは、基本のIgG構造を維持しながら、異なる抗原結合性断片を含有することができる。このような抗体は、例えば、2つの別個の重鎖および/または2つの別個の軽鎖を含むことができる。さまざま技術を使用して、無作為の鎖会合よりもむしろ、望ましい軽鎖および重鎖の組合せの対形成を促進することができる。このような技術の非限定的な例としては、通常の軽鎖、直交Fab界面(1つのFabにおいてLCおよびHC界面で導入され、他のFabに変更がない相補的突然変異)、クロスマブ(1つのFab VHまたはCH1ドメインは、パートナーのVLおよびCLドメインと、手付かずの他のFabと切り替えられ得る)、およびFabの単鎖抗原結合性ドメインによる置き換えの使用が挙げられる。さらなる例としては、CH3ドメインに突然変異を導入して、立体的または静電的な相補性に基づいてヘテロ二量化を促進することができる操作戦略が挙げられる。「ノブインホール(knobs in holes)」アプローチは、1つの重鎖において嵩高いトリプトファン残基で366位のトレオニンを置き換えることによって「ノブ」を作出すること、およびパートナーの重鎖においてトリプル突然変異(T366S、L368AおよびY407V)によって対応する「ホール」を作製することを含むことができる。別のアプローチは、CH3において代替のヒトIgGおよびIgA断片を作出して、重鎖のヘテロ二量化をガイドする、いわゆるSEEDボディ(鎖交換操作されたドメイン)を提供することを含むことができる。
多特異性抗体の非限定的な概略図を、図2〜15に提供する。
図2は、重鎖C末端に付加された配列を有する四価の二特異性抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」によって表される。リンカー配列は、「SEQ C」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ D」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図3は、軽鎖C末端に付加された配列を有する四価の二特異性抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」によって表される。リンカー配列は、「SEQ C」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ D」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図4は、重鎖および軽鎖C末端に付加された配列を有する六価の二特異性抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」によって表される。リンカー配列は、「SEQ C」および「SEQ E」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ D」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図5は、重鎖および軽鎖C末端に付加された配列を有する六価の三特異性抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」によって表される。リンカー配列は、「SEQ C」および「SEQ E」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ D」および「SEQ F」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図6は、2つの異なる重鎖配列および2つの異なる軽鎖配列を有する二価の二特異性抗体の概略図を提供する。軽鎖配列は「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。重鎖配列は「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図7は、2つの異なる重鎖配列、2つの異なる軽鎖配列、および1つの軽鎖のC末端に付加された配列を有する三価の三特異性抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。リンカー配列は、「SEQ E」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ F」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図8は、2つの異なる重鎖配列、2つの異なる軽鎖配列、および1つの重鎖のC末端に付加された配列を有する三価の三特異性抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。リンカー配列は、「SEQ E」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ F」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図9は、2つの異なる重鎖配列、2つの異なる軽鎖配列、および両方の軽鎖C末端に付加された配列を有する四価抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。リンカー配列は、「SEQ E」および「SEQ F」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ G」および「SEQ H」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図10は、2つの異なる重鎖配列、2つの異なる軽鎖配列、および両方の重鎖C末端に付加された配列を有する四価抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。リンカー配列は、「SEQ E」および「SEQ F」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ G」および「SEQ H」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図11は、2つの異なる重鎖配列、2つの異なる軽鎖配列、ならびに1つの重鎖C末端および1つの軽鎖C末端にシスで付加された配列を有する四価抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。リンカー配列は、「SEQ E」および「SEQ F」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ G」および「SEQ H」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図12は、2つの異なる重鎖配列、2つの異なる軽鎖配列、ならびに1つの重鎖C末端および1つの軽鎖C末端にトランスで付加された配列を有する四価抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。リンカー配列は、「SEQ E」および「SEQ F」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ G」および「SEQ H」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図13は、2つの異なる重鎖配列、2つの異なる軽鎖配列、ならびに両方の重鎖C末端および1つの軽鎖C末端に付加された配列を有する五価抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。リンカー配列は、「SEQ E」、「SEQ F」および「SEQ G」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ H」、「SEQ I」および「SEQ J」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図14は、2つの異なる重鎖配列、2つの異なる軽鎖配列、ならびに1つの重鎖C末端および両方の軽鎖C末端に付加された配列を有する五価抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。リンカー配列は、「SEQ E」、「SEQ F」および「SEQ G」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ H」、「SEQ I」および「SEQ J」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
図15は、2つの異なる重鎖配列、2つの異なる軽鎖配列、ならびに重鎖および軽鎖C末端に付加された配列を有する六価抗体の概略図を提供する。IgGアイソタイプ抗体ユニットの軽鎖配列は、「SEQ A」および「SEQ D」によって表される。IgGアイソタイプ抗体ユニットの重鎖配列は、「SEQ B」および「SEQ C」によって表される。リンカー配列は、「SEQ E」、「SEQ F」、「SEQ G」および「SEQ H」によって表される。付加された抗原結合性ドメイン配列は、「SEQ I」、「SEQ J」、「SEQ K」および「SEQ L」によって表される。NおよびCは、それぞれ、N末端およびC末端を示す。−S−S−は、ジスルフィド結合を示す。
例えば、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物は、例えば、RTKアゴニストに対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせて、HPTP−β(VE−PTP)およびRTKアゴニストの両方に結合することができる多価多特異性化合物を提供することができる。例えば、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物は、VEGF、Ang1、Ang2、BDNF、EGF、FGF、HGF、IGF、インスリン、MSP、NGF、NT−3、PDGF、またはそれらの任意の組合せに対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせて、HPTP−β(VE−PTP)およびRTKアゴニストの両方に結合することができる多価多特異性化合物を提供することができる。
例えば、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物は、例えば、VEGFに対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせて、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFの両方に結合することができる多価多特異性化合物を提供することができる。HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFの両方に結合する化合物は、HPTP−β(VE−PTP)を阻害し、Tie2を活性化し、VEGFのVEGFRへの結合を阻害し、VEGFRシグナル伝達を阻害することができる。
ヒトVEGF受容体1および2のVEGF結合性部分を含む組換えタンパク質であるアフリベルセプトに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせることができる。例えば、アフリベルセプトに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。アフリベルセプトに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。アフリベルセプトに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
VEGFの受容体結合性部位に結合するVEGFのヒト化単鎖抗体断片(scFv)阻害剤であるブロルシズマブに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせることができる。例えば、ブロルシズマブ由来の配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。ブロルシズマブに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。ブロルシズマブに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
VEGFに結合し、その活性を阻害するヒト化モノクローナル抗体断片(Fab)であるラニビズマブに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせることができる。例えば、ラニビズマブ由来の配列は、scFvにクローニングすることができ、ラニビズマブ由来scFvは、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。ラニビズマブ由来scFvは、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。ラニビズマブ由来scFvは、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
VEGFに結合し、その活性を阻害するヒト化モノクローナル抗体であるベバシズマブに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせることができる。例えば、ベバシズマブ由来の配列は、scFvにクローニングすることができ、ベバシズマブ由来scFvは、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。ベバシズマブ由来scFvは、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。ベバシズマブ由来scFvは、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
VEGF受容体1および2のVEGF結合性部分を含む組換えタンパク質であるコンバセプトに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせることができる。例えば、コンバセプトに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。コンバセプトに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。コンバセプトに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
VEGF結合性DARPinであるアビシパルに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせることができる。例えば、アビシパルに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。アビシパルに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。アビシパルに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物は、DARPin、またはそれら由来のアミノ酸配列、例えば、配列番号158〜217のいずれか1つを含むアミノ酸配列と組み合わせることができる。配列番号158〜217のいずれか1つを含むアミノ酸配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。配列番号158〜217のいずれか1つを含むアミノ酸配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。配列番号158〜217のいずれか1つを含むアミノ酸配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
多数のVEGF特異的化合物は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせることができる。例えば、1つの結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列)は、抗HPTP−β(VE−PTP)抗体の重鎖のC末端と融合することができ、別の結合性ドメイン(例えば、ブロルシズマブ由来配列)は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、六価の三特異性抗体を提供することができる(図5)。
異なる重鎖が、基本の4つの鎖IgG抗体ユニットにおいて使用される場合(例えば、「ノブインホール」アプローチを使用して)、二価、三価、四価、五価または六価であり、一特異性、二特異性、三特異性、四特異性、五特異性または六特異性である抗体を生じさせることができる。
非限定的な一例では、抗体ユニットの1つのアームは、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的なCDRを含有することができる一方、抗体ユニットの他のアームは、VEGFに対して特異的なCDRを含有することができる(図6)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、VEGFに対して特異的な結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列、ブロルシズマブ由来配列、ラニビズマブ由来配列、またはベバシズマブ由来配列)は、1つの軽鎖と融合されて、三価二特異性抗体を提供することができる(図7)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、VEGFに対して特異的な結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列、ブロルシズマブ由来配列、ラニビズマブ由来配列、またはベバシズマブ由来配列)は、1つの重鎖と融合されて、三価二特異性抗体を提供することができる(図8)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、VEGFに対して特異的な結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列、ブロルシズマブ由来配列、ラニビズマブ由来配列、またはベバシズマブ由来配列)は、1つの軽鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第2の異なる結合性ドメインは、他の軽鎖と融合されて、四価三特異性抗体を提供することができる(図9)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、VEGFに対して特異的な結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列、ブロルシズマブ由来配列、ラニビズマブ由来配列、またはベバシズマブ由来配列)は、1つの重鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第2の異なる結合性ドメインは、他の重鎖と融合されて、四価三特異性抗体を提供することができる(図10)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、VEGFに対して特異的な結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列、ブロルシズマブ由来配列、ラニビズマブ由来配列、またはベバシズマブ由来配列)は、1つの重鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第2の異なる結合性ドメインは、1つの軽鎖にシスで融合されて、四価三特異性抗体を提供することができる(図11)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、VEGFに対して特異的な結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列、ブロルシズマブ由来配列、ラニビズマブ由来配列、またはベバシズマブ由来配列)は、1つの重鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第2の異なる結合性ドメインは、1つの軽鎖にトランスで融合されて、四価三特異性抗体を提供することができる(図12)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、VEGFに対して特異的な結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列、ブロルシズマブ由来配列、ラニビズマブ由来配列、またはベバシズマブ由来配列)は、1つの重鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第2の異なる結合性ドメインは、第2の重鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第3の異なる結合性ドメインは、1つの軽鎖と融合されて、五価四特異性抗体を提供することができる(図13)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、VEGFに対して特異的な結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列、ブロルシズマブ由来配列、ラニビズマブ由来配列、またはベバシズマブ由来配列)は、1つの重鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第2の異なる結合性ドメインは、1つの軽鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第3の異なる結合性ドメインは、他の軽鎖と融合されて、五価四特異性抗体を提供することができる(図14)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、VEGFに対して特異的な結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列、ブロルシズマブ由来配列、ラニビズマブ由来配列、またはベバシズマブ由来配列)は、1つの重鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第2の異なる結合性ドメインは、他の重鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第3の異なる結合性ドメインは、1つの軽鎖と融合することができ、VEGFに対して特異的な第4の結合性ドメインは、他の軽鎖と融合されて、六価五特異性抗体を提供することができる(図15)。
非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、1つの結合性ドメイン(例えば、アフリベルセプト由来配列)は、1つの重鎖のC末端と融合することができ、第2の結合性ドメイン(例えば、ブロルシズマブ由来配列)は、他の重鎖のC末端と融合されて、四価の三特異性抗体を提供することができる(図10)。非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、アフリベルセプト由来配列は、1つの軽鎖のC末端と融合することができ、ブロルシズマブ由来配列は、別の軽鎖のC末端と融合されて、四価の三特異性抗体を提供することができる(図9)。非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、アフリベルセプト由来配列は、1つの重鎖のC末端と融合することができ、ブロルシズマブ由来配列は、1つの軽鎖のC末端と融合されて、四価の三特異性抗体を提供することができる(図11、図12)。非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、アフリベルセプト由来配列は、1つの重鎖のC末端と融合することができ、ブロルシズマブ由来配列は、別の重鎖のC末端と融合することができ、ラニビズマブ由来配列は、両方の軽鎖のC末端と融合されて、六価の四特異性抗体を提供することができる(図15)。非限定的な一例では、基本の抗体ユニットの両方の抗原結合性断片は、HPTP−β(VE−PTP)特異的であり得、アフリベルセプト由来配列は、1つの重鎖のC末端と融合することができ、ブロルシズマブ由来配列は、別の重鎖のC末端と融合することができ、ラニビズマブ由来配列は、1つの軽鎖のC末端と融合することができ、ベバシズマブ由来配列は、別の軽鎖のC末端と融合されて、六価の五特異性抗体を提供することができる(図15)。
例えば、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物は、他のアミノ酸配列と組み合わせて、例えば、Tie2活性化を増強する、Tie2リン酸化を増強する、Tie2シグナル伝達を増強する、VEGFR活性化を低減する、VEGFRリン酸化を低減する、VEGFRシグナル伝達を低減する、またはそれらの組合せである、多価多特異性化合物を提供することができる。
HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物は、IV型コラーゲン由来の生体模倣ペプチド、例えば、配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列と組み合わせることができる。配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物は、Ang1模倣体、例えば、バスクロチドと組み合わせることができる。バスクロチドに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。バスクロチドに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。バスクロチドに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
例えば、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物は、例えば、RTKに対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせて、HPTP−β(VE−PTP)およびRTKの両方に結合することができる多価多特異性化合物を提供することができる。例えば、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物は、VEGFR(例えば、VEGFR2)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせて、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFRの両方に結合することができる多価多特異性化合物を提供することができる。
HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFRの両方に結合する化合物は、HPTP−β(VE−PTP)を阻害し、Tie2を活性化し、VEGFのVEGFRへの結合を阻害し、VEGFRシグナル伝達を阻害することができる。
VEGFR2の細胞外ドメインに結合し、VEGFR2シグナル伝達を阻害するヒト化モノクローナル抗体であるラムシルマブに由来する配列は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせることができる。例えば、ラムシルマブ由来の配列は、scFvにクローニングすることができ、ラムシルマブ由来scFvは、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の重鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図2)。ラムシルマブ由来scFvは、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、四価の二特異性抗体を提供することができる(図3)。ラムシルマブ由来scFvは、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖および重鎖のC末端と融合されて、六価の二特異性抗体を提供することができる(図4)。
Tie2活性化を増強する、Tie2リン酸化を増強する、Tie2シグナル伝達を増強する、VEGFR活性化を低減する、VEGFRリン酸化を低減する、VEGFRシグナル伝達を低減する、またはそれらの組合せである、多数の化合物は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗原結合性化合物と組み合わせることができる。例えば、1つの結合性ドメイン(例えば、ブロルシズマブ由来配列)は、抗HPTP−β(VE−PTP)抗体の重鎖のC末端と融合することができ、別の結合性ドメイン(例えば、バスクロチド由来配列)は、HPTP−β(VE−PTP)特異的抗体の軽鎖のC末端と融合されて、六価の三特異性抗体を提供することができる(図5)。
本明細書に開示される化合物、抗体またはそれらの誘導体は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29もしくは30、またはそれよりも多くのドメインを有することができる。それぞれのドメインは、本明細書に開示される任意の標的、例えば、ホスファターゼ、Tie2シグナル伝達をモジュレートするホスファターゼ、タンパク質チロシンホスファターゼ、受容体様タンパク質チロシンホスファターゼ、Tie2モジュレーター、HPTP−β(VE−PTP)、HPTP−β(VE−PTP)の細胞外ドメイン、HPTP−β(VE−PTP)の細胞外ドメインの最初のFN3リピート、キナーゼ、チロシンキナーゼ、受容体チロシンキナーゼ、受容体チロシンキナーゼ活性化剤、受容体チロシンキナーゼアゴニスト、増殖因子、増殖因子受容体活性化剤、増殖因子受容体アゴニスト、システインノット増殖因子スーパーファミリーメンバー、血管新生促進因子、PDGFファミリーメンバー、VEGF受容体、VEGF受容体アゴニスト、VEGFファミリーメンバー、VEGF、VEGF−A、VEGF−B、VEGF−C、VEGF−D、PGF、VEGF121、VEGF145、VEGF148、VEGF162、VEGF165、VEGF165b、VEGF183、VEGF189またはVEGF206を、モジュレート、結合、アンタゴナイズ、阻害または活性化することができる。
阻害剤、活性化剤、モジュレーターおよび結合剤
本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、化合物、組換えタンパク質、抗体、抗原結合性断片、バリアントもしくはそれらの誘導体、Tie2ペプト模倣体、四量体ポリエチレンオキシドクラスターペプチド、IV型コラーゲン生体模倣ペプチド、DARPinもしくはその誘導体、アフィニボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、または1つもしくは複数の受容体に由来するペプチドを、単独でまたは別のアミノ酸配列もしくは複数の他のアミノ酸配列と組み合わせてのいずれかで、含むことができる。阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、改変、例えば、酵素的切断または翻訳後修飾を受け得る。
一部の実施形態では、本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、HPTP−β(VE−PTP)およびTie2の相互作用を妨げることによって、HPTP−β(VE−PTP)を阻害することができる。一部の実施形態では、本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、不活性立体構造中でHPTP−β(VE−PTP)を安定化することによって、HPTP−β(VE−PTP)を阻害することができる。一部の実施形態では、本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、HPTP−β(VE−PTP)の内部移行を促進すること(例えば、HPTP−β(VE−PTP)のエンドサイトーシスおよび分解を促進すること)によって、HPTP−β(VE−PTP)を阻害することができる。一部の実施形態では、本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、HPTP−β(VE−PTP)を活性化するリガンドの結合をブロックすることによって、HPTP−β(VE−PTP)を阻害することができる。一部の実施形態では、本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、HPTP−β(VE−PTP)のオリゴマー化をモジュレートすることによって、HPTP−β(VE−PTP)を阻害することができる。
一部の実施形態では、本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、HPTP−β(VE−PTP)のドミナントネガティブなアイソフォームに結合することができる。ドミナントネガティブなアイソフォームは、内因性HPTP−β(VE−PTP)と競合することができるホスファターゼ活性におけるHPTP−β(VE−PTP)欠乏の形態に相当し得る。
本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、複数のHPTP−β(VE−PTP)結合性部位を含むことができる。一部の実施形態では、HPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、2つのHPTP−β(VE−PTP)分子に同時に結合することができ、それによって、2つのHPTP−β(VE−PTP)分子を近接させる。一部の実施形態では、HPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、3つのHPTP−β(VE−PTP)分子に同時に結合することができ、それによって、3つのHPTP−β(VE−PTP)分子を近接させる。一部の実施形態では、HPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、4つのHPTP−β(VE−PTP)分子に同時に結合することができ、それによって、4つのHPTP−β(VE−PTP)分子を近接させる。
本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、別の部分またはビヒクルと、共有結合的または非共有結合的にコンジュゲートすることができる。部分またはビヒクルは、例えば、追加の標的に対する結合特異性を提供し、分解を阻害し、半減期を増加させ、吸収を増加させ、毒性を低減し、免疫原性を低減し、および/または阻害剤、モジュレーターもしくは結合剤の生物活性を増加させることができる。阻害剤、モジュレーターまたは結合剤がコンジュゲートされ得る部分の非限定的な例としては、免疫グロブリンのFcドメイン、ペプチド、脂質、炭水化物、デンドリマー、オリゴ糖、ステロイドなどのコレステロール群、およびポリエチレングリコール(PEG)、ポリリシンまたはデキストランなどのポリマーが挙げられる。
本開示の化合物は、HPTP−β(VE−PTP)を標的にするために使用して、Tie2活性を回復させることができる。HPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、したがって、Tie2活性化剤であり得る。一部の実施形態では、本開示の化合物は、HPTP−β(VE−PTP)またはTie2の下流のシグナル伝達カスケード、例えば、Akt/PI3−Kシグナル伝達、Rac1シグナル伝達、MAPK/Rasシグナル伝達またはNF−κBシグナル伝達を、開始または阻害することができる。
HPTP−β(VE−PTP)の阻害は、血管安定化をもたらすことができ、これは、血管不安定性、血管新生、新血管形成、血管漏出および/または浮腫によって特徴付けられる、例えば障害の処置のために有利であり得る。例えば、HPTP−β(VE−PTP)の阻害は、血管障害、眼障害、がん、腎臓障害、糖尿病の合併症、および他の障害の処置のために有利であり得る。一部の実施形態では、本開示のHPTP−β(VE−PTP)の阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、例えば、糖尿病性網膜症、非増殖性糖尿病性網膜症(NPDR)、緑内障、眼圧、眼球浮腫、眼出血、高眼圧症、眼の炎症、眼の新血管形成、眼の血管漏出、網膜灌流または網膜症を処置するために使用することができる。
本開示のTie2の活性化剤、モジュレーターまたは結合剤は、例えば、化合物、組換えタンパク質、ペプチド、抗体、抗原結合性断片、バリアントもしくはそれらの誘導体、アンジオポエチン1組換えタンパク質、Ang1模倣体、Tie2アゴニスト、HPTP−β(VE−PTP)ホスファターゼ阻害剤、Tie2ペプト模倣体、四量体ポリエチレンオキシドクラスターペプチド、IV型コラーゲン生体模倣ペプチド、DARPinもしくはその誘導体、アフィニボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、または1つもしくは複数の受容体に由来するペプチドを、単独でまたは別のアミノ酸配列もしくは複数の他のアミノ酸配列と組み合わせてのいずれかで、含むことができる。活性化剤、モジュレーターまたは結合剤は、改変、例えば、酵素的切断または翻訳後修飾を受け得る。
本開示のTie2の活性化剤、モジュレーターまたは結合剤は、別の部分またはビヒクルと、共有結合的または非共有結合的にコンジュゲートすることができる。部分またはビヒクルは、例えば、追加の標的に対する結合特異性を提供し、分解を阻害し、半減期を増加させ、吸収を増加させ、毒性を低減し、免疫原性を低減し、および/または活性化剤、モジュレーターもしくは結合剤の生物活性を増加させることができる。活性化剤、モジュレーターまたは結合剤がコンジュゲートされ得る部分の非限定的な例としては、免疫グロブリンのFcドメイン、ペプチド、脂質、炭水化物、デンドリマー、オリゴ糖、ステロイドなどのコレステロール群、およびポリエチレングリコール(PEG)、ポリリシンまたはデキストランなどのポリマーが挙げられる。
一部の実施形態では、本開示の化合物は、Tie2の下流のシグナル伝達カスケード、例えば、Akt/PI3−Kシグナル伝達、Rac1シグナル伝達、MAPK/Rasシグナル伝達またはNF−κBシグナル伝達を、開始または阻害することができる。
Tie2の活性化は、血管安定化をもたらすことができ、これは、血管不安定性、血管新生、新血管形成、血管漏出および/または浮腫によって特徴付けられる、例えば障害の処置のために有利であり得る。例えば、Tie2の活性化は、眼障害、がん、腎臓障害、糖尿病の合併症、および他の障害の処置のために有利であり得る。一部の実施形態では、本開示のTie2の活性化剤、モジュレーターまたは結合剤は、糖尿病性網膜症、非増殖性糖尿病性網膜症(NPDR)、緑内障、眼圧、眼球浮腫、眼出血、高眼圧症、眼の炎症、眼の新血管形成、眼の血管漏出、網膜灌流または網膜症を処置するために使用することができる。
本開示のVEGFの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、化合物、組換えタンパク質、ペプチド、抗体、抗原結合性断片、バリアントもしくはそれらの誘導体、DARPinもしくはその誘導体、アフィニボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、四量体ポリエチレンオキシドクラスターペプチド、IV型コラーゲン生体模倣ペプチド、または1つもしくは複数の受容体(例えば、VEGF受容体、またはヒトVEGF受容体1および2のVEGF結合性部分)に由来するペプチドを、単独でまたは別のアミノ酸配列もしくは複数の他のアミノ酸配列と組み合わせてのいずれかで、含むことができる。阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、改変、例えば、酵素的切断または翻訳後修飾を受け得る。
本開示のVEGFの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、複数のVEGF結合性部位を含むことができる。一部の実施形態では、VEGFの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、2つのVEGF分子に同時に結合することができ、それによって、2つのVEGF分子を近接させる。一部の実施形態では、VEGFの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、3つのVEGF分子に同時に結合することができ、それによって、3つのVEGF分子を近接させる。一部の実施形態では、VEGFの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、4つのVEGF分子に同時に結合することができ、それによって、4つのVEGF分子を近接させる。
本開示のVEGFの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、別の部分またはビヒクルと、共有結合的または非共有結合的にコンジュゲートすることができる。部分またはビヒクルは、例えば、追加の標的に対する結合特異性を提供し、分解を阻害し、半減期を増加させ、吸収を増加させ、毒性を低減し、免疫原性を低減し、および/または阻害剤、モジュレーターもしくは結合剤の生物活性を増加させることができる。阻害剤、モジュレーターまたは結合剤がコンジュゲートされ得る部分の非限定的な例としては、免疫グロブリンのFcドメイン、ペプチド、脂質、炭水化物、デンドリマー、オリゴ糖、ステロイドなどのコレステロール群、およびポリエチレングリコール(PEG)、ポリリシンまたはデキストランなどのポリマーが挙げられる。
本開示のVEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、化合物、組換えタンパク質、抗体、抗原結合性断片、バリアントもしくはそれらの誘導体、四量体ポリエチレンオキシドクラスターペプチド、IV型コラーゲン生体模倣ペプチド、DARPinもしくはその誘導体、アフィニボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、または1つもしくは複数の受容体に由来するペプチドを、単独でまたは別のアミノ酸配列もしくは複数の他のアミノ酸配列と組み合わせてのいずれかで、含むことができる。阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、改変、例えば、酵素的切断または翻訳後修飾を受け得る。
本開示のVEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、複数のVEGFR結合性部位を含むことができる。一部の実施形態では、VEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、2つのVEGFR分子に同時に結合することができ、それによって、2つのVEGFR分子を近接させる。一部の実施形態では、VEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、3つのVEGFR分子に同時に結合することができ、それによって、3つのVEGFR分子を近接させる。一部の実施形態では、VEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、4つのVEGFR分子に同時に結合することができ、それによって、4つのVEGFR分子を近接させる。
本開示のVEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、別の部分またはビヒクルと、共有結合的または非共有結合的にコンジュゲートすることができる。部分またはビヒクルは、例えば、追加の標的に対する結合特異性を提供し、分解を阻害し、半減期を増加させ、吸収を増加させ、毒性を低減し、免疫原性を低減し、および/または阻害剤、モジュレーターもしくは結合剤の生物活性を増加させることができる。阻害剤、モジュレーターまたは結合剤がコンジュゲートされ得る部分の非限定的な例としては、免疫グロブリンのFcドメイン、ペプチド、脂質、炭水化物、デンドリマー、オリゴ糖、ステロイドなどのコレステロール群、およびポリエチレングリコール(PEG)、ポリリシンまたはデキストランなどのポリマーが挙げられる。
一部の実施形態では、本開示のVEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、不活性立体構造中でVEGFRを安定化することによって、VEGFRを阻害することができる。一部の実施形態では、本開示のVEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、VEGFRの内部移行を促進すること(例えば、VEGFRのエンドサイトーシスおよび分解を促進すること)によって、VEGFRを阻害することができる。一部の実施形態では、本開示のVEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、VEGFRを活性化するリガンドの結合をブロックすること(例えば、VEGFRのVEGFライゲーションをブロックすること)によって、VEGFRを阻害することができる。一部の実施形態では、本開示のVEGFRの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、VEGFRのオリゴマー化をモジュレートすること(例えば、VEGFRの二量化またはオリゴマー化の可能性を防止または低減すること)によって、VEGFRを阻害することができる。
本開示の化合物は、VEGFおよびVEGFRの相互作用を妨げるために使用することができ、それによって、VEGFRリン酸化および下流のシグナル伝達を低減する。一部の実施形態では、VEGFの阻害は、異常な脈管形成、血管新生または血管透過性上昇を低減することができ、それによって、病的な血管不安定性を低減する。一部の実施形態では、VEGFの阻害は、血管不安定性、血管新生、新血管形成、血管漏出および/または浮腫によって特徴付けられる障害の処置のために有利であり得る。例えば、VEGFの阻害は、血管障害、眼障害、がん、腎臓障害、糖尿病の合併症、および他の障害の処置のために有利であり得る。一部の実施形態では、本開示のVEGFの阻害剤、モジュレーターまたは結合剤は、糖尿病性網膜症、非増殖性糖尿病性網膜症(NPDR)、緑内障、眼圧、眼球浮腫、眼出血、高眼圧症、眼の炎症、眼の新血管形成、眼の血管漏出、網膜灌流または網膜症を処置するために使用することができる。一部の実施形態では、VEGFの阻害は、がんを低減することができる。
方法
Tie2シグナル伝達の促進およびVEGFRシグナル伝達の阻害は、血管安定化をもたらすことができ、これは、血管成分による状態の処置のために有利であり得る。本明細書に開示される化合物は、例えば、脈管構造における変化によって特徴付けられる疾患、減少したTie2活性化によって特徴付けられる疾患、または進行性であろうと非進行性であろうと、急性であろうと慢性であろうと、病態形成においてVEGFの関与によって特徴付けられる疾患を処置するために使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、眼障害を処置するために使用することができる。本明細書に開示される化合物は、例えば、加齢性黄斑変性症(乾燥型)、加齢性黄斑変性症(湿潤型)、アトピー性角膜炎、ベスト病、眼瞼炎、霧視、脈絡膜新血管形成、慢性網膜剥離、慢性ぶどう膜炎/硝子体炎、脈絡膜炎、結膜炎、コンタクトレンズの過度の装用、角膜移植片新血管形成、角膜移植片拒絶、角膜新血管形成、嚢胞様黄斑浮腫、糖尿病性黄斑浮腫、複視、糖尿病性網膜症、ルベオーシスに関連する疾患(隅角新生血管)、増殖性硝子体網膜症のすべての形態を含む線維性血管もしくは線維性組織の異常増殖によって引き起こされる疾患、イールズ病、眼圧亢進、流行性角結膜炎、飛蚊症、緑内障、隣接する網膜肥厚を伴う中心窩の中心から500μm以内の硬い黄色の滲出液、過粘稠度症候群、脈絡膜炎を引き起こす感染症、網膜炎を引き起こす感染症、虹彩新血管形成、虚血性網膜症、コントラストの喪失、黄斑の毛細血管拡張症(telangectasia)、周辺(mariginal)角質溶解、多発性脈絡膜炎、近視、新血管形成緑内障、非増殖性糖尿病性網膜症(NPDR)、眼球浮腫、眼出血、眼ヒストプラスマ症、高眼圧症、眼の炎症、眼の虚血、眼の新血管形成、眼外傷、眼の血管漏出、視窩、視神経乳頭浮腫、毛様体扁平部炎、フィレクテヌローシス、ポリープ状脈絡膜血管症、レーザー後の合併症、増殖性糖尿病性網膜症、翼状片乾燥性角膜炎、放射状角膜切開術、網膜血管腫状増殖、網膜変性、網膜浮腫(黄斑浮腫を含む)、網膜新血管形成、網膜灌流、中心窩の中心から1ディスク径以内の網膜肥厚、中心窩の中心から500μm以内の網膜肥厚、網膜静脈閉塞症(中心または分岐部)、網膜炎、網膜色素変性症、網膜症、未熟児網膜症、強膜炎、シュタルガルト(Stargarts)病、上輪部結膜炎、手術誘発性浮腫、手術誘発性新血管形成、テリエン周辺変性、トラコーマ、外傷、ぶどう膜炎、血管炎(例えば、中心網膜静脈閉塞症)、あるいは目の疾患または障害が眼の新血管形成、血管漏出もしくは網膜浮腫、またはそれらの組合せに関連する他の眼疾患を処置するために使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、糖尿病の合併症(例えば、糖尿病の併存疾患)を処置するために使用することができる。本明細書に開示される化合物は、例えば、急性糸球体腎炎、急性心筋梗塞、切断、筋萎縮症、動脈瘤、狭心症、大動脈瘤、大動脈解離、アテローム性動脈硬化症、アテローム動脈硬化性心血管疾患、心房細動、自律神経ニューロパチー、失明、糖尿病の心血管系合併症、糖尿病の脳血管系合併症、シャルコー関節症、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、跛行、臨床的に重要な黄斑浮腫、冠動脈疾患、脳神経麻痺、嚢胞性黄斑変性症、嚢胞状黄斑浮腫、糖尿病性心筋症、糖尿病性手関節症、糖尿病性昏睡、糖尿性脳症、糖尿病性の足の創傷、糖尿病性高血糖、糖尿病性高脂血症、糖尿病性高浸透圧症候群、糖尿病性低血糖症、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性筋壊死、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性眼疾患、糖尿病性末梢血管疾患、糖尿病性網膜症、広汎性特発性骨増殖症、デュピュイトラン拘縮、塞栓症、末期腎疾患、勃起不全、フォレスティエ病、壊疽、ガス壊疽、胃不全麻痺/下痢、心不全、高血糖緊急症、高血圧、虚血性心疾患、ケトアシドーシス、脂肪肥大症、糖尿病の代謝性合併症、単ニューロパチー、心筋梗塞、腎炎、腎症、ネフローゼ、ネフローゼ症候群、神経因性膀胱、神経障害性関節症、ニューロパチー、起立性低血圧、変形性関節症、骨粗しょう症、歯周病、末梢血管疾患、多発ニューロパチー、増殖網膜症、腎不全、腎機能不全、拘束性肺疾患、網膜剥離、網膜浮腫、網膜症、脳卒中、血栓症、一過性虚血性発作、潰瘍、心室細動、硝子体出血、またはそれらの組合せを処置するために使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、腎臓障害を処置するために使用することができる。本明細書に開示される化合物は、例えば、急性腎損傷、急性増殖性糸球体腎炎、アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ欠損症、アルポート症候群、鎮痛薬腎症、常染色体優性多発性嚢胞腎、常染色体劣性多発性嚢胞腎、バルカン腎症、良性腎硬化症、ブライト病、心腎症候群、CFHR5腎症、慢性腎臓病、慢性腎臓病−ミネラルおよび骨障害、先天性ネフローゼ症候群、腎錐体症候群、造影剤誘発腎症、嚢胞性腎疾患、デント病、糖尿病性腎症、びまん性増殖性腎炎、遠位尿細管性アシドーシス、利尿、EAST症候群、末期腎疾患、上皮間葉移行、エプスタイン症候群、ファンコニー症候群、フェクトナー症候群、限局性増殖性腎炎、限局性分節性糸球体硬化症、フレーリー症候群、ギャロウェイ・モワト症候群、ギテルマン症候群、糸球体嚢胞腎、糸球体症、グッドパスチャー症候群、高アニオンギャップ代謝性アシドーシス、HIV関連腎症、馬蹄腎、水腎症、高血圧性腎疾患、IgA腎症、間質性腎炎、若年性ネフロン癆、腎臓がん、腎疾患、腎臓結石疾患、ライトウッド−アルブライト症候群、ループス腎炎、マラリア腎症、髄質嚢胞性腎疾患、海綿腎、膜性糸球体腎炎、メソアメリカ腎症、ミルク−アルカリ症候群、微小メサンギウム糸球体腎炎、多嚢胞性異形成腎、腎炎、腎石灰化症、腎性尿崩症、腎肥大症、腎下垂症、ネフローゼ、ネフローゼ症候群、ナットクラッカー症候群、乳頭腎症候群、リン酸腎症、多発性嚢胞腎、原発性高シュウ酸尿症、近位尿細管性アシドーシス、腎盂腎炎、膿腎症、急速進行性糸球体腎炎、腎無形成、腎アンギナ、腎動脈狭窄、腎嚢胞、腎虚血、腎性骨異栄養症、腎乳頭壊死、尿細管性アシドーシス、腎静脈血栓症、二次性高血圧症、蛇行性線維−多嚢胞性腎臓症候群、シャント腎炎、鎌状赤血球性腎症、菲薄基底膜病、移植糸球体症、尿細管間質性腎炎およびぶどう膜炎、細尿管症、尿毒症、尿素霜、ワンダーリッヒ症候群、またはそれらの組合せを処置するために使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、がんを処置するために使用することができる。本明細書に開示される化合物は、例えば、急性白血病、星状細胞腫、胆道がん(胆管細胞癌)、骨がん、乳がん、脳幹神経膠腫、細気管支肺胞細胞肺がん、副腎のがん、肛門部のがん、膀胱のがん、内分泌系のがん、食道のがん、頭頸部のがん、腎臓のがん、副甲状腺のがん、陰茎のがん、胸膜/腹膜のがん、唾液腺のがん、小腸のがん、甲状腺のがん、尿管のがん、尿道のがん、子宮頸部の癌腫、子宮内膜の癌腫、卵管の癌腫、腎盂の癌腫、腟の癌腫、外陰部の癌腫、子宮頸がん、慢性白血病、結腸がん、結腸直腸がん、皮膚黒色腫、上衣腫、類上皮腫、ユーイング肉腫、胃がん、神経膠芽腫、多形神経膠芽腫、神経膠腫、血液系悪性腫瘍、肝細胞(肝臓)癌、肝細胞腫、ホジキン病、眼球内黒色腫、カポジ肉腫、肺がん、リンパ腫、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、中皮腫、多発性骨髄腫、筋肉がん、中枢神経系(CNS)の新生物、神経がん、非小細胞肺がん、骨肉腫、卵巣がん、膵臓がん、小児悪性腫瘍、下垂体腺腫、前立腺がん、直腸がん、腎細胞癌、軟組織の肉腫、シュワン腫(schwanoma)、皮膚がん、脊髄軸腫瘍、扁平上皮癌、胃がん、滑膜肉腫、精巣がん、子宮がん、または上記のがんのいずれかの抵抗性バージョンを含む腫瘍およびそれらの転移、あるいはそれらの組合せを処置するために使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、脈管構造における変化によって特徴付けられる疾患、減少したTie2活性化によって特徴付けられる疾患、または病態形成においてVEGFの関与によって特徴付けられる疾患を処置するために使用することができる。本明細書に開示される化合物は、例えば、酒さ性ざ瘡、急性肺損傷、急性呼吸促迫症候群(ARDS)、腹部手術による癒着形成、脂肪過多症、アルブミン尿、アレルギー性浮腫、アレルギー、アンギナ、血管線維腫、動脈硬化症、動脈閉塞、腹水、アテローム、アテローム性動脈硬化症、喘息、無腐性壊死、細菌性潰瘍、Bartonella bacilliformis感染症、ベーチェット病、バージャー病(閉塞性血栓血管炎)、心線維症、心肥大、心筋症、頸動脈閉塞症、脳梗塞、化学熱傷、COPD、クローン病、サイトカイン誘発性血管漏出、不安定な血流、糖尿病(インスリン非依存型糖尿病を含む)、機能性子宮出血、子宮内膜症、エプスタインバーウイルス感染症、勃起不全、多毛症、濾胞性嚢胞、足部潰瘍(例えば、糖尿病性足部潰瘍)、真菌性潰瘍、巨細胞性動脈炎、糸球体硬化症、グレイブス病、橋本自己免疫性甲状腺炎、血管腫、血管内皮腫、血友病性関節症、出血、C型肝炎、遺伝性出血性末梢血管拡張症(HHT)、単純ヘルペス感染症、帯状疱疹感染症、高血圧、特発性血小板減少性紫斑病、創傷の治癒障害、炎症および感染プロセス(例えば、肝炎、肺炎、糸球体腎炎)、間質性線維症、虚血、腎臓病、リーシュマニア症、白質軟化症、脂質変性、肝再生、ループス腎炎、ライム病、リンパ増殖性障害、マラリア(Plasmodium感染症)、モーレン潰瘍、多発性硬化症、マイコバクテリア感染症、心筋梗塞、鼻ポリープ、腎症、神経の炎症、ニューロパチー、肥満、骨髄炎、骨棘、卵巣過刺激、パジェット病、パンヌス増殖、末梢動脈疾患、腹膜硬化症、類天疱瘡、多発動脈炎、原虫感染症、弾性線維性仮性黄色腫、乾癬、肺高血圧症、化膿性肉芽腫、腎線維症、呼吸促迫、関節リウマチ、リケッチア感染症、瘢痕ケロイド、敗血症、鎌状赤血球貧血、スティーブンス−ジョンソン病、脳卒中、滑膜炎、全身性エリテマトーデス、梅毒、甲状腺肥大、甲状腺炎、毒素性ショック症候群、トキソプラズマ症、外傷、潰瘍性大腸炎、血管漏出、血管漏出症候群、血管奇形(例えば、オスラー−ウェーバー症候群)、静脈閉塞、ウイルス性出血性熱(例えば、デング熱)、ビタミンA欠乏症、疣贅、もしくはウェゲナーサルコイドーシス、またはそれらの組合せを処置するために使用することができる。
配列
本明細書で使用される場合、L−エナンチオマーおよびD−エナンチオマーのアミノ酸についての略号は以下の通りである:アラニン(A、Ala);アルギニン(R、Arg);アスパラギン(N、Asn);アスパラギン酸(D、Asp);システイン(C、Cys);グルタミン酸(E、Glu);グルタミン(Q、Gln);グリシン(G、Gly);ヒスチジン(H、His);イソロイシン(I、Ile);ロイシン(L、Leu);リシン(K、Lys);メチオニン(M、Met);フェニルアラニン(F、Phe);プロリン(P、Pro);セリン(S、Ser);トレオニン(T、Thr);トリプトファン(W、Trp);チロシン(Y、Tyr);バリン(V、Val)。一部の実施形態では、アミノ酸はL−エナンチオマーである。一部の実施形態では、アミノ酸はD−エナンチオマーである。
表2は、HPTP−β(VE−PTP)に結合するヒト化V
H抗体領域のアミノ酸配列を示す。配列番号1は、V
H1であり、配列番号2は、V
H2であり、配列番号3は、V
H3であり、配列番号4は、V
H4である。
表3は、HPTP−β(VE−PTP)に結合するヒト化V
L抗体領域のアミノ酸配列を示す。配列番号5は、V
L1であり、配列番号6は、V
L2であり、配列番号7は、V
L3であり、配列番号8は、V
L4である。
それぞれのVHドメインは、フレーム中で、定常ドメイン配列、例えば、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgE、IgA1、IgA2、IgMまたはIgD配列を用いて合成することができる。全重鎖配列をコードするDNA配列は、コドン最適化および検証することができる。
定常ドメイン配列の例示的なアミノ酸配列を表4に提供する。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Hドメインは、フレーム中で、ヒトIgG1定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgG1定常ドメイン配列は、配列番号220を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Hドメインは、フレーム中で、ヒトIgG2定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgG2定常ドメイン配列は、配列番号221を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Hドメインは、フレーム中で、ヒトIgG3定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgG3定常ドメイン配列は、配列番号222を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Hドメインは、フレーム中で、ヒトIgG4定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgG4アイソタイプの定常ドメイン配列は、228位でセリンよりもむしろプロリンに突然変異して、Fabアーム交換を低減することができる(S228P突然変異を安定化する)。S228P突然変異を有するIgG4定常ドメインのアミノ酸配列は、配列番号9を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Hドメインは、フレーム中で、ヒトIgE定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgE定常ドメイン配列は、配列番号223を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Hドメインは、フレーム中で、ヒトIgA1定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgA1定常ドメイン配列は、配列番号224を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Hドメインは、フレーム中で、ヒトIgA2定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgA2定常ドメイン配列は、配列番号225を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Hドメインは、フレーム中で、ヒトIgM定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgM定常ドメイン配列は、配列番号226を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Hドメインは、フレーム中で、ヒトIgD定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgD定常ドメイン配列は、配列番号227を含むことができる。
それぞれのVLドメインは、フレーム中で、ヒト軽鎖定常ドメイン配列、例えば、カッパ(IgK)またはラムダ(IgL)鎖を用いて合成することができる。全軽鎖配列は、次いで、コドン最適化することができ、DNA配列を検証することができる。表5は、軽鎖定常ドメイン配列の例を提供する。
一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Lドメインは、フレーム中で、ヒトIgK定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgK定常ドメイン配列は、配列番号10を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示されるV
Lドメインは、フレーム中で、ヒトIgL定常ドメイン配列を用いて合成される。ヒトIgL定常ドメイン配列は、配列番号228を含むことができる。
シグナルペプチドは、細胞によるより高いタンパク質の発現および/または分泌をもたらすことができる。以下のシグナルペプチドは、本明細書に開示されるすべての構築物に付加され得る。
重鎖シグナルペプチド(配列番号11):MGWTLVFLFLLSVTAGVHS
軽鎖シグナルペプチド(配列番号12):MVSSAQFLGLLLLCFQGTRC
シグナルペプチダーゼは、例えば、分泌プロセスの間に、タンパク質からシグナルペプチドを切断することができ、シグナルペプチド配列を含まない成熟タンパク質を生じさせる。一部の実施形態では、シグナルペプチドは、本開示の化合物または抗体を切断する。一部の実施形態では、本開示の成熟化合物または抗体は、シグナルペプチドを含まない。
表6および表7は、それぞれ、HPTP−β(VE−PTP)に結合するヒト化重鎖および軽鎖の全アミノ酸配列を列挙する。HC1、HC2、HC3およびHC4は、VH1、VH2、VH3およびVH4にそれぞれ接合され、付加されたシグナルペプチドを有する、安定化S228P突然変異を有するヒトIgG4アイソタイプの定常ドメインである。配列番号13、14、15および16のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。付加されたシグナルペプチドなしのHC1、HC2、HC3およびHC4も示す(配列番号246、247、248および249)。一部の実施形態では、本開示の成熟化合物または抗体は、シグナルペプチドを含まない。
LC1、LC2、LC3およびLC4は、V
L1、V
L2、V
L3およびV
L4にそれぞれ接合され、付加されたシグナルペプチドを有する、ヒトIgKアイソタイプの定常ドメインである。配列番号17、18、19および20のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。付加されたシグナルペプチドなしのLC1、LC2、LC3およびLC4も示す(配列番号250、251、252および253)。一部の実施形態では、本開示の成熟化合物または抗体は、シグナルペプチドを含まない。
本明細書に開示されるV
H領域のいずれかは、追加の付加された配列ありまたはなしで、本明細書に開示されるV
L領域のいずれかと組み合わせて、抗HPTP−β(VE−PTP)に結合する化合物を生成することができる。例えば、シグナルペプチドおよび定常領域配列は、表6および表7に示されるV
HおよびV
L領域にそれぞれ付加され得、得られる重鎖および軽鎖は、任意の組合せで対形成して、抗体を形成することができる。表8は、HPTP−β(VE−PTP)に結合するHC1〜4およびLC1〜4の16の可能な対形成を示す。表8における抗HPTP−β(VE−PTP)抗体のそれぞれのトランスフェクションおよび発現を追跡することができる。
HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗体または抗原結合性化合物は、Tie2を活性化する、VEGFを阻害する、もしくはVEGFRを阻害する、抗体または化合物と組み合わせて、多特異性化合物を形成することができる。
表9は、IV型コラーゲン由来の生体模倣ペプチドの配列を提供する。配列番号152は、VEGFRのリン酸化/活性化/シグナル伝達を阻害し、Tie2のリン酸化/活性化/シグナル伝達を促進することができるインテグリンを標的にするIV型コラーゲン由来の生体模倣ペプチドであるAXT−107である。配列番号153は、コンセンサス配列を提供し、ここで、Xは、任意の標準アミノ酸または非遺伝的にコードされるアミノ酸である。一部の実施形態では、7位のXは、M、AまたはGであり;9位のXは、F、A、YまたはGであり;0位のXは、M、A、G、D−アラニン(dA)またはノルロイシン(Nle)であり;11位のXは、F、A、Y、Gまたは4−クロロフェニルアラニン(4−CiPhe)であり;12位および18位のXは、2−アミノ酪酸(Abu)、G、S、A、V、T、I、Lまたはアリルグリシン(AllylGly)から独立して選択される。
表10は、Tie2アゴニストとして作用し、Tie2シグナル伝達を活性化することができる合成Ang1模倣ペプチドであるバスクロチドに関する配列を提供する。配列番号229は、Tie2受容体に結合する合成7アミノ酸長の配列を提供する。配列番号230は、N末端に付加されたシステイン残基を有する8アミノ酸長を提供し、ポリエチレングリコール主鎖への共有結合性の繋留を可能にして、ペプチドの四量体ポリエチレンオキシドクラスターバージョンを生じさせる。
HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な抗体または抗原結合性化合物は、VEGFもしくはVEGFRに特異的な抗体または化合物と組み合わせて、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFまたはVEGFRに結合する多特異性化合物を形成することができる。表11、表12、表13、表14、表15および表17は、VEGFに対して特異的な化合物の配列の例を提供する。表16は、VEGFRに結合する抗体の配列を提供する。
表11は、ヒトIgG1のFc部分と融合されたヒトVEGF受容体1および2のVEGF結合性部分を含む組換えタンパク質であるアフリベルセプトに関する配列を提供する。配列番号21は、アフリベルセプトの全アミノ酸配列である。配列番号22は、IgGのFc部分なしのヒトVEGF受容体1および2のVEGF結合性部分を含有する短縮された配列である。
表12は、VEGFの受容体結合性部位に結合し、それによって、VEGFとVEGFR1およびVEGFR2の相互作用を妨げる、VEGFのヒト化単鎖抗体断片(scFv)阻害剤であるブロルシズマブ(配列番号23)の配列を提供する。
表13は、VEGFに結合し、その活性を阻害するヒト化モノクローナル抗体断片(Fab)であるラニビズマブに関する配列を提供する。配列番号24は、ラニビズマブの重鎖配列である。配列番号25は、ラニビズマブの軽鎖配列である。配列番号26は、単鎖抗体断片(scFv)のクローニングにおいて使用することができるラニビズマブの重鎖の短縮された配列である。配列番号27は、単鎖抗体断片(scFv)のクローニングにおいて使用することができるラニビズマブの軽鎖の短縮された配列である。配列番号28は、配列番号26、配列番号27および配列番号33(リンカーペプチド、下線)を含む単鎖抗体断片(scFv)である。
表14は、VEGFに結合し、その活性を阻害するヒト化モノクローナル抗体であるベバシズマブに関する配列を提供する。配列番号29は、ベバシズマブの重鎖配列である。配列番号30は、ベバシズマブの軽鎖配列である。
表15は、ヒトIgG1のFc部分と融合されたVEGF受容体1および2由来の細胞外ドメインを含む組換えタンパク質であるコンバセプトに関する配列を提供する。配列番号154は、コンバセプトの全アミノ酸配列である。配列番号155は、IgGのFc部分なしのVEGF受容体1および2由来の配列を含有する短縮された配列である。
配列番号16は、VEGFR2の細胞外ドメインに結合し、VEGFR2シグナル伝達を阻害するヒト化モノクローナル抗体であるラムシルマブに関する配列を提供する。配列番号156は、ラムシルマブの重鎖配列である。配列番号157は、ラムシルマブの軽鎖配列である。
表17は、VEGFに結合し、VEGFRシグナル伝達を阻害するDARPinおよびDARPin由来アミノ酸配列を提供する。配列番号158〜168は、VEGFに対する結合特異性を有する設計アンキリンリピートを含む。配列番号169は、VEGFに対する結合特異性を有する設計アンキリンリピート、および血清アルブミンに対する結合特異性を有する設計アンキリンリピートを含む。配列番号170は、VEGFに対する結合特異性を有する設計アンキリンリピート、肝細胞増殖因子に対する結合特異性を有する設計アンキリンリピート、および血清アルブミンに対する結合特異性を有する設計アンキリンリピートを含む。配列番号171〜177は、VEGFに対する結合特異性を有する設計アンキリンリピートを含む。配列番号173は、アビシパルの配列を提供し、これは、VEGFに対する結合特異性を有する設計アンキリンリピートを含む。配列番号178〜190は、VEGFに対する結合特異性を有する個々の設計アンキリンリピート配列モチーフを提供し、ここで、Xは、任意のアミノ酸を表す。配列番号191〜217は、VEGFに対する結合特異性を有する設計アンキリンリピートを含む。
VEGFに対して特異的な抗体または抗原結合性化合物は、HPTP−β(VE−PTP)に特異的な抗体または抗原結合性化合物と組み合わせて、VEGFおよびHPTP−β(VE−PTP)に結合する二特異性化合物などの多特異性化合物を形成することができる。VEGFに対して特異的な本開示における任意の化合物は、HPTP−β(VE−PTP)に特異的な本開示における任意の化合物と組み合わせることができる。VEGFまたはHPTP−β(VE−PTP)に対して特異的な本開示における化合物のいずれかは、多特異性化合物の発生のために必要により改変することができる。多特異性化合物の発生のために必要な改変の非限定的な例としては、アミノ酸残基の付加、アミノ酸残基の除去、アミノ酸残基の置き換え、およびリンカーの使用が挙げられる。一部の実施形態では、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25またはそれよりも多くの残基を、本明細書に開示される配列のN末端および/またはC末端に付加することができ、得られる配列は、多特異性構築物の発生において使用することができる。一部の実施形態では、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25またはそれよりも多くの残基を、本明細書に開示される配列のN末端および/またはC末端から除去することができ、残った配列は、多特異性構築物の発生において使用することができる。例えば、N末端および/またはC末端の残基は、配列番号173から除去することができ(例えば、配列番号244を生じさせるため)、トランケートされた配列は、多特異性構築物において使用することができる。一部の実施形態では、配列番号13〜20または246〜253のいずれかにおける配列は、改変することができる。例えば、1つまたは複数のC末端の残基は、除去することができる(例えば、C末端のリシンは、配列番号13〜16または246〜249のいずれかから除去することができ、残った残基(残基1〜467)は、多特異性構築物において使用することができる)。
本明細書に記載の化合物は、化合物の異なるドメインの間にリンカーを含むことができる。リンカーは、化学結合、例えば、共有結合または非共有結合であり得る。本明細書に記載のリンカーは、フレキシブルリンカーまたはリジッドリンカーを含むことができる。
本開示のリンカーは、化学リンカーを含むことができる。例えば、本開示の2つのアミノ酸配列は、化学リンカーによって一緒に連結され得る。本開示のそれぞれの化学リンカーは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、ヘテロアルキレン、シクロアルキレン、ヘテロシクロアルキレン、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり得、これらのいずれかは、必要に応じて置換される。一部の実施形態では、本開示の化学リンカーは、エステル、エーテル、アミド、チオエーテルまたはポリエチレングリコール(PEG)であり得る。一部の実施形態では、リンカーは、例えば、リンカーによって連結されたアミノ酸配列がヘッドトゥーテールよりもむしろヘッドトゥーヘッドであるように、化合物中のアミノ酸配列の順序を反転させることができる。このようなリンカーの非限定的な例としては、オキサリルジエステル、マロニルジエステル、スクシニルジエステル、グルタリルジエステル、アジピルジエステル、ピメチルジエステル、フマリルジエステル、マレイルジエステル、フタリルジエステル、イソフタリルジエステルおよびテレフタリルジエステルなどのジカルボン酸のジエステルが挙げられる。このようなリンカーの非限定的な例としては、オキサリルジアミド、マロニルジアミド、スクシニルジアミド、グルタリルジアミド、アジピルジアミド、ピメチルジアミド、フマリルジアミド、マレイルジアミド、フタリルジアミド、イソフタリルジアミドおよびテレフタリルジアミドなどのジカルボン酸のジアミドが挙げられる。このようなリンカーの非限定的な例としては、エチレンジアミン、1,2−ジ(メチルアミノ)エタン、1,3−ジアミノプロパン、1,3−ジ(メチルアミノ)プロパン、1,4−ジ(メチルアミノ)ブタン、1,5−ジ(メチルアミノ)ペンタン、1,6−ジ(メチルアミノ)ヘキサンおよびピピリジン(pipyrizine)などのジアミノリンカーのジアミドが挙げられる。
必要に応じた置換基の非限定的な例としては、ヒドロキシル基、スルフヒドリル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、アジド基、スルホキシド基、スルホン基、スルホンアミド基、カルボキシル基、カルボキシアルデヒド基、イミン基、アルキル基、ハロアルキル基、アルケニル基、ハロアルケニル基、アルキニル基、ハロアルキニル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アリールアルコキシ基、ヘテロシクリル基、アシル基、アシルオキシ基、カルバメート基、アミド基、ウレイド基、エポキシ基およびエステル基が挙げられる。
リンカーは、ペプチドであり得る。リンカーは、リンカー配列、例えば、リンカーペプチド配列を含むことができる。リンカー配列は、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、51、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69または70アミノ酸残基長であり得る。
フレキシブルリンカーは、グリシンおよびセリン残基の区間を含有する配列を有することができる。小さなサイズのグリシンおよびセリン残基は、柔軟性を提供し、連結された機能的ドメインの可動性を可能にする。セリンまたはトレオニンの組込みは、水分子との水素結合を形成することによって、水溶液中でリンカーの安定性を維持することができ、それによって、リンカーおよびタンパク質部分の間の望ましくない相互作用を低減する。
フレキシブルリンカーはまた、柔軟性を維持するためのトレオニンおよびアラニンなどの追加のアミノ酸、ならびに溶解度を改善するためのリシンおよびグルタミンなどの極性アミノ酸を含有することができる。
フレキシブルリンカーは、配列番号42(GGGS)のリピート、例えば、配列番号42〜55を含むことができる。フレキシブルリンカーは、配列番号31(GGGGS)のリピート、例えば、配列番号31〜41を含むことができる。配列番号59(KESGSVSSEQLAQFRSLD)および配列番号60(EGKSSGSGSESKST)を含むいくつかの他の種類のフレキシブルリンカーを使用することもできる。配列番号61(GSAGSAAGSGEF)のリンカーを使用することもでき、ここで、大きな疎水性残基は、水溶液中での良好な溶解性を維持するために最小化される。フレキシブルリンカーの長さは、適切なフォールディングを可能にするため、または融合タンパク質の最適な生物活性を達成するために調節することができる。
リジッドリンカーは、例えば、アルファヘリックス構造を有することができる。アルファヘリカルなリジッドリンカーは、タンパク質ドメインの間のスペーサーとして作用し得る。リジッドリンカーは、配列番号62(EAAAK)のリピート、例えば、配列番号62〜66を含むことができる。リジッドリンカーは、配列番号67(EAAAR)のリピート、例えば、配列番号67〜72を含むことができる。リジッドリンカーは、プロリンリッチ配列(XP)nを有することができ、ここで、Xは、アラニン、リシン、グルタミンまたは任意のアミノ酸を示す。非ヘリカルリンカー中のプロリンの存在は、剛性を増加させることができ、タンパク質ドメインの効果的な分離を可能にする。
リンカーは、表18に開示される配列のいずれかを含むことができ、これは、本明細書に開示される化合物の任意の部分を本明細書に開示される別の化合物の任意の部分に連結するために使用することができる。
表11、表12、表13、表14、表15、表16および表17に記載のVEGF結合性およびVEGFR結合性の化合物は、表2、表3、表6、表7および表8に記載のHPTP−β(VE−PTP)結合性化合物と組み合わせることができる。
表8に記載の16抗体のいずれかは、アフリベルセプトまたはアフリベルセプト関連配列と組み合わせて、二特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、配列番号22は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上に付加されて、HC2:LC1の重鎖に配列番号22が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。配列番号22は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖に配列番号22が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。配列番号22は、配列番号14または配列番号247上に付加され得、配列番号22は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖に配列番号22が付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表8に記載の16抗体のいずれかは、ブロルシズマブまたはブロルシズマブ関連配列と組み合わせて、二特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、配列番号23は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上に付加されて、HC2:LC1の重鎖に配列番号23が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。配列番号23は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖に配列番号23が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。配列番号23は、配列番号14または配列番号247上に付加され得、配列番号23は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖に配列番号23が付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表8に記載の16抗体のいずれかは、ラニビズマブまたはラニビズマブ関連配列と組み合わせて、二特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、配列番号28は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上に付加されて、HC2:LC1の重鎖に配列番号28が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。配列番号28は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖に配列番号28が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。配列番号28は、配列番号14または配列番号247上に付加され得、配列番号28は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖に配列番号28が付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表8に記載の16抗体のいずれかは、ベバシズマブまたはベバシズマブ関連配列と組み合わせて、二特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、ベバシズマブの抗原結合性scFvは、表13においてラニビズマブについて実証されるように、生じさせることができた。ベバシズマブ由来抗原結合性scFvは、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上に付加されて、HC2:LC1の重鎖にベバシズマブ由来抗原結合性scFvが付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。ベバシズマブ由来抗原結合性scFvは、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖にベバシズマブ由来抗原結合性scFvが付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。ベバシズマブ由来抗原結合性scFvは、配列番号14または配列番号247上に付加され得、ベバシズマブ由来抗原結合性scFvは、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖にベバシズマブ由来抗原結合性scFvが付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表8に記載の16抗体のいずれかは、アビシパルまたはアビシパル関連配列と組み合わせて、二特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、配列番号173または配列番号244は、抗体HC2:LC1の配列番号14、配列番号247、配列番号14の残基1〜467、または配列番号247の残基1〜467上に付加されて、HC2:LC1の重鎖に配列番号173または配列番号244が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。配列番号173または配列番号244は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖に配列番号173または配列番号244が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。配列番号173または配列番号244は、配列番号14、配列番号247、配列番号14の残基1〜467、または配列番号247の残基1〜467上に付加され得、配列番号173または配列番号244は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖に配列番号173または配列番号244が付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表8に記載の16抗体のいずれかは、コンバセプトまたはコンバセプト関連配列と組み合わせて、二特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、配列番号155は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上に付加されて、HC2:LC1の重鎖に配列番号155が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。配列番号155は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖に配列番号155が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。配列番号155は、配列番号14または配列番号247上に付加され得、配列番号155は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖に配列番号155が付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表8に記載の16抗体のいずれかは、ラムシルマブまたはラムシルマブ関連配列と組み合わせて、二特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、ラムシルマブの抗原結合性scFvは、表13においてラニビズマブについて実証されるように、生じさせることができた。ラムシルマブ由来抗原結合性scFvは、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上に付加されて、HC2:LC1の重鎖にラムシルマブ由来抗原結合性scFvが付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。ラムシルマブ由来抗原結合性scFvは、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖にラムシルマブ由来抗原結合性scFvが付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。ラムシルマブ由来抗原結合性scFvは、配列番号14または配列番号247上に付加され得、ラムシルマブ由来抗原結合性scFvは、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖にラムシルマブ由来抗原結合性scFvが付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表8に記載の16抗体のいずれかは、DARPin、DARPinリピートまたはそれら由来の配列と組み合わせて、多特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、配列番号158〜217のいずれかを含むアミノ酸配列は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上に付加されて、HC2:LC1の重鎖に配列番号158〜217のいずれかを含むアミノ酸配列が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。配列番号158〜217のいずれかを含むアミノ酸配列は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖に配列番号158〜217のいずれかを含むアミノ酸配列が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。配列番号158〜217のいずれかを含むアミノ酸配列は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上および配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖に配列番号158〜217のいずれかを含むアミノ酸配列が付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表9および表10に記載のTie2活性化化合物は、表2、表3、表6、表7および表8に記載のHPTP−β(VE−PTP)結合性化合物と組み合わせることができる。
表8に記載の16抗体のいずれかは、IV型コラーゲン由来の生体模倣ペプチド配列と組み合わせて、多特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上に付加されて、HC2:LC1の重鎖に配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖に配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上および配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖に配列番号152または配列番号153を含むアミノ酸配列が付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表8に記載の16抗体のいずれかは、Ang2模倣体またはそれら由来の配列と組み合わせて、多特異性抗体を生じ得る。非限定的な概略例を、図2、図3および図4に提示する。例えば、配列番号229〜230のいずれかを含むアミノ酸配列は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上に付加されて、HC2:LC1の重鎖に配列番号229〜230のいずれかを含むアミノ酸配列が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図2)。配列番号229〜230のいずれかを含むアミノ酸配列は、抗体HC2:LC1の配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の軽鎖に配列番号229〜230のいずれかを含むアミノ酸配列が付加された四価二特異性抗体を生じ得る(図3)。配列番号229〜230のいずれかを含むアミノ酸配列は、抗体HC2:LC1の配列番号14または配列番号247上および配列番号17または配列番号250上に付加されて、HC2:LC1の重鎖および軽鎖に配列番号229〜230のいずれかを含むアミノ酸配列が付加された六価二特異性抗体を生じ得る(図4)。
表9および表10に記載のTie2活性化化合物は、表11、表12、表13、表14、表15、表16および表17に記載のVEGF結合性およびVEGFR結合性の化合物と組み合わせて、多特異性化合物を生じ得る。
本開示における化合物のいずれか、例えば、上記に記載の多特異性融合構築物は、所望のタンパク質のフォールディングまたは生物活性を促進するために、必要により改変することができる。
CDR
本開示における配列は、相補性決定領域(CDR)を含むことができる。CDRは、Kabat法、Chothia法、IMGT法またはParatome法によって特定することができる。本明細書における配列のCDRは、例えば、0〜91残基長、0〜25残基長、5〜14残基長、約0残基長、約1残基長、約2残基長、約3残基長、約4残基長、約5残基長、約6残基長、約7残基長、約8残基長、約9残基長、約10残基長、約11残基長、約12残基長、約13残基長、約14残基長、約15残基長、約16残基長、約17残基長、約18残基長、約19残基長、約20残基長、約21残基長、約22残基長、約23残基長、約24残基長または約25残基長であり得る。
HPTP−β(VE−PTP)に対する結合特異性またはHPTP−β(VE−PTP)をモジュレートする能力を有する本開示の化合物は、例えば、表19、表20、表21、表22、表23または表24におけるCDRのいずれかを含むことができる。
表19は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的なHCDR1配列の非限定的な例を提供する。
表20は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的なHCDR2配列の非限定的な例を提供する。
表21は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的なHCDR3配列の非限定的な例を提供する。
表22は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的なLCDR1配列の非限定的な例を提供する。
表23は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的なLCDR2配列の非限定的な例を提供する。
表24は、HPTP−β(VE−PTP)に対して特異的なLCDR3配列の非限定的な例を提供する。
VEGFに対する結合特異性またはVEGFをモジュレートする能力を有する本開示の化合物は、表25、表26、表27、表28、表29または表30におけるCDRのいずれかを含むことができる。
表25は、VEGFに対して特異的なHCDR1配列の非限定的な例を提供する。
表26は、VEGFに対して特異的なHCDR2配列の非限定的な例を提供する。
表27は、VEGFに対して特異的なHCDR3配列の非限定的な例を提供する。
表28は、VEGFに対して特異的なLCDR1配列の非限定的な例を提供する。
表29は、VEGFに対して特異的なLCDR2配列の非限定的な例を提供する。
表30は、VEGFに対して特異的なLCDR3配列の非限定的な例を提供する。
表31は、ヒトVEGF受容体1のD2ドメイン(配列番号147)およびヒトVEGF受容体2のD3ドメイン(配列番号148)に相当するアフリベルセプト由来配列を提供する。
表32は、アビシパル由来配列を提供する。配列番号233〜236は、アビシパル内のアンキリンリピートに相当する。配列番号237〜242は、VEGF結合性アンキリンリピートに対するコンセンサス配列を提供する。配列番号237において、X1は、K、TまたはYであり;X2は、NまたはMであり;X3は、TまたはFであり;X4は、SまたはAであり;X5は、HまたはRであり;X6は、A、Y、HまたはNであり;X7は、AまたはTである。配列番号238において、X1は、K、M、N、RまたはVであり;X2は、Y、H、MまたはVであり;X3は、F、L、MまたはVであり;X4は、R、H、V、A、KまたはNであり;X5は、F、D、H、T、Y、MまたはKであり;X6は、A、H、NまたはYである。配列番号239において、X1は、L、SまたはTであり;X2は、G、SまたはCであり;X3は、SまたはAであり;X4は、Q、S、MまたはNであり;X5は、L、MまたはQであり;X6は、A、H、N、YまたはDである。配列番号240において、X1は、K、S、I、N、TまたはVであり;X2は、K、N、W、A、H、M、QまたはSであり;X3は、F、Q、L、HまたはVであり;X4は、FまたはTであり;X5は、QまたはHであり;X6は、YまたはSであり;X7は、N、H、YまたはMであり;X8は、A、H、NまたはYである。配列番号241において、X1は、A、N、R、V、Y、E、H、I、K、L、Q、SまたはTであり;X2は、S、A、N、R、D、F、L、P、TまたはYであり;X3は、T、V、S、A、LまたはFであり;X4は、W、FまたはHであり;X5は、P、I、A、L、S、T、VまたはYであり;X6は、W、F、I、L、TまたはVであり;X7は、LまたはPであり;X8は、A、H、NまたはYである。配列番号242において、X1は、H、Q、A、K、R、D、I、L、M、N、VまたはYであり;X2は、Y、FまたはHであり;X3は、Q、FまたはTであり;X4は、W、M、G、H、NまたはTであり;X5は、T、A、M、LまたはVであり;X6は、I、L、V、DまたはTであり;X7は、A、H、NまたはYである。配列番号244は、VEGFに対する結合特異性を有する設計アンキリンリピートを含むアビシパルに由来するトランケートされた配列を提供する。
相同性
本明細書における化合物の配列は、本明細書において提供されるアミノ酸配列に対して、少なくとも約70%の相同性、少なくとも約71%の相同性、少なくとも約72%の相同性、少なくとも約73%の相同性、少なくとも約74%の相同性、少なくとも約75%の相同性、少なくとも約76%の相同性、少なくとも約77%の相同性、少なくとも約78%の相同性、少なくとも約79%の相同性、少なくとも約80%の相同性、少なくとも約81%の相同性、少なくとも約82%の相同性、少なくとも約83%の相同性、少なくとも約84%の相同性、少なくとも約85%の相同性、少なくとも約86%の相同性、少なくとも約87%の相同性、少なくとも約88%の相同性、少なくとも約89%の相同性、少なくとも約90%の相同性、少なくとも約91%の相同性、少なくとも約92%の相同性、少なくとも約93%の相同性、少なくとも約94%の相同性、少なくとも約95%の相同性、少なくとも約96%の相同性、少なくとも約97%の相同性、少なくとも約98%の相同性、少なくとも約99%の相同性、少なくとも約99.1%の相同性、少なくとも約99.2%の相同性、少なくとも約99.3%の相同性、少なくとも約99.4%の相同性、少なくとも約99.5%の相同性、少なくとも約99.6%の相同性、少なくとも約99.7%の相同性、少なくとも約99.8%の相同性、少なくとも約99.9%の相同性、少なくとも約99.91%の相同性、少なくとも約99.92%の相同性、少なくとも約99.93%の相同性、少なくとも約99.94%の相同性、少なくとも約99.95%の相同性、少なくとも約99.96%の相同性、少なくとも約99.97%の相同性、少なくとも約99.98%の相同性、または少なくとも約99.99%の相同性を有し得る。
NCBI BLAST、Clustal W、MAFFT、Clustal Omega、AlignMe、Pralineまたは別の適切な方法もしくはアルゴリズムなどの、さまざまな方法およびソフトウェアプログラムを使用して、2つまたはそれよりも多くの配列の間の相同性を決定することができる。
医薬組成物
本開示の医薬組成物は、本明細書に記載の任意の医薬化合物と、他の化学成分、例えば、担体、安定剤、希釈剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤および/または賦形剤との組合せであり得る。医薬組成物は、生物体への化合物の投与を容易にする。
投与のための医薬製剤は、水溶性形態の活性化合物の水溶液を含むことができる。活性化合物の懸濁液は、油性注射懸濁液として調製することができる。適切な脂溶性の溶媒またはビヒクルとしては、ゴマ油などの脂肪油、またはオレイン酸エチルもしくはトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、またはリポソームが挙げられる。水性注射懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールまたはデキストランなどの懸濁液の粘度を増加させる物質を含有することができる。懸濁液はまた、高度に濃縮された溶液の調製を可能にするために、化合物の溶解度を増加させる適切な安定剤または薬剤を含有することもできる。活性成分は、使用前の、適切なビヒクル、例えば、無菌のパイロジェンフリーの水による構成のための粉末形態であり得る。
本明細書において提供される処置の方法または使用の実行において、治療有効量の本明細書に記載の化合物は、医薬組成物中で、処置される疾患または状態を有する対象に投与される。一部の実施形態では、対象は、ヒトなどの哺乳動物である。治療有効量は、疾患の重症度、対象の年齢および関連する健康、使用される化合物の効力および他の因子に応じて、広く変わり得る。
医薬組成物は、薬学的に使用することができる調製物への活性化合物の処理を容易にする賦形剤および補助剤を含む1つまたは複数の生理学的に許容される担体を使用して製剤化することができる。製剤は、選択された投与の経路に応じて、改変することができる。本明細書に記載の化合物を含む医薬組成物は、例えば、混合、溶解、乳化、カプセル化、封入または圧縮プロセスによって、製造することができる。
医薬組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤、および遊離塩基または薬学的に許容される塩の形態として本明細書に記載の化合物を含むことができる。医薬組成物は、可溶化剤、安定剤、等張増強剤、緩衝剤および保存剤を含有することができる。
本明細書に記載の化合物を含む組成物の調製のための方法は、化合物を1つもしくは複数の不活性な薬学的に許容される賦形剤または担体とともに製剤化して、固体、半固体または液体の組成物を形成することを含む。固体組成物としては、例えば、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤およびカシェ剤が挙げられる。液体組成物としては、例えば、化合物が溶解された溶液剤、化合物を含むエマルジョン、または本明細書に開示される化合物を含むリポソーム、ミセルもしくはナノ粒子を含有する溶液剤が挙げられる。半固体組成物としては、例えば、ゲル、懸濁剤およびクリームが挙げられる。組成物は、液体の溶液剤もしくは懸濁剤、使用前には液体中の溶液剤または懸濁剤のための適切な固体形態、またはエマルジョンとしてであり得る。これらの組成物は、少量の非毒性の補助物質、例えば、湿潤剤または乳化剤、pH緩衝剤および他の薬学的に許容される添加物を含有することもできる。
本開示における使用のために適切な剤形の非限定的な例としては、液体、粉末、ゲル、ナノ懸濁液、ナノ粒子、マイクロゲル、水性または油性懸濁液、エマルジョン、およびそれらの任意の組合せが挙げられる。
本開示における使用のために適切な薬学的に許容される賦形剤の非限定的な例としては、結合剤、崩壊剤、抗付着剤、帯電防止剤、界面活性剤、抗酸化剤、コーティング剤、着色剤、可塑剤、保存剤、懸濁化剤、乳化剤、抗菌剤、球形化剤、およびそれらの任意の組合せが挙げられる。
本開示の組成物は、例えば、即時放出形態または放出制御製剤であり得る。即時放出製剤は、化合物が急速に作用するのを可能にするように製剤化され得る。即時放出製剤の非限定的な例としては、直ぐに溶解可能な製剤が挙げられる。放出制御製剤は、活性剤の放出速度および放出プロファイルが、生理学的および時間治療学的要件に一致し得るように適合されているか、またはプログラムされた速度で活性剤の放出をもたらすように製剤化された、医薬製剤であり得る。放出制御製剤の非限定的な例としては、顆粒、遅延放出顆粒、ヒドロゲル(例えば、合成または天然起源の)、他のゲル化剤(例えば、ゲル形成食物繊維)、マトリックスベースの製剤(例えば、ポリマー材料に分散された少なくとも1つの活性成分を有するポリマー材料を含む製剤)、マトリックス内の顆粒、ポリマー混合物、および顆粒塊が挙げられる。
一部では、放出制御製剤は、遅延放出形態である。遅延放出形態は、長期間、化合物の作用を遅延させるように製剤化され得る。遅延放出形態は、例えば、約4時間、約8時間、約12時間、約16時間または約24時間、1つまたは複数の化合物の有効用量の放出を遅延させるように製剤化され得る。
放出制御製剤は、持続放出形態であり得る。持続放出形態は、例えば、化合物の作用を長期間にわたって持続するように製剤化され得る。持続放出形態は、約4時間、約8時間、約12時間、約16時間または約24時間にわたって、本明細書に記載の任意の化合物の有効用量を提供する(例えば、生理学的に有効な血液プロファイルを提供する)ように製剤化され得る。
開示される組成物は、必要に応じて、薬学的に許容される保存剤を含むことができる。
薬学的に許容される賦形剤の非限定的な例は、例えば、Remington: TheScience and Practice of Pharmacy, Nineteenth Ed (Easton, Pa.: Mack PublishingCompany, 1995);Hoover, John E., Remington’s Pharmaceutical Sciences, MackPublishing Co., Easton, Pennsylvania 1975;Liberman, H.A. and Lachman, L., Eds.,Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, New York, N.Y., 1980;およびPharmaceuticalDosage Forms and Drug Delivery Systems, Seventh Ed. (Lippincott Williams &Wilkins 1999)に見ることができ、これらのそれぞれは、その全体が参照によって組み込まれる。
本明細書に記載の化合物は、好都合には、1つまたは複数の薬学的に許容される担体で構成される医薬組成物に製剤化することができる。例えば、典型的な担体および医薬組成物を調製する従来の方法を開示する、その全体が参照によって組み込まれる、Remington’s Pharmaceutical Sciences, latest edition, by E.W. MartinMack Pub. Co., Easton, PAを参照のこと。このような担体は、滅菌水、生理食塩水および生理学的pHの緩衝液などの溶液を含む、ヒトおよび非ヒトへの組成物の投与のための担体であり得る。医薬組成物は、抗菌剤、抗炎症剤および麻酔剤などの1つまたは複数の追加の活性成分を含むこともできる。
薬学的に許容される担体の非限定的な例としては、生理食塩水、リンゲル液およびデキストロース溶液が挙げられる。一部の実施形態では、溶液のpHは、約5〜約8であり得、約7〜約7.5であり得る。さらなる担体としては、化合物を含有する固体の疎水性ポリマーの半透過性マトリックスなどの持続放出調製物が挙げられる。マトリックスは、成形物品、例えば、フィルム、リポソーム、微粒子またはマイクロカプセルの形態であり得る。
局所投与のために適切な組成物を使用することができる。一部の実施形態では、本開示の組成物は、溶液中、懸濁液中、またはその両方中に活性剤を含む液体を含み得る。液体組成物は、ゲルを含み得る。液体組成物は、例えば、水性であり得る。組成物は、in situでゲル化可能な水性組成物である。繰り返しとして、組成物は、in situでゲル化可能な水溶液である。このような組成物は、目と、または目の外側の涙液との接触の際にゲル化を促進するのに有効な濃度でゲル化剤を含むことができる。水性組成物は、眼科的に適合性のpHおよびオスモル濃度を有し得る。組成物は、結膜下投与のための活性剤を含む眼科用デポー製剤を含み得る。活性剤を含む微粒子は、生体適合性の薬学的に許容されるポリマーまたは脂質カプセル化剤に包埋され得る。デポー製剤は、長期間にわたって、すべてまたは実質的にすべての活性物質を放出するように適合させることができる。ポリマーまたは脂質マトリックスは、存在する場合、すべてまたは実質的にすべての活性剤の放出後に投与部位から輸送されるのに十分なほど分解されるように適合させることができる。デポー製剤は、薬学的に許容されるポリマー、および溶解または分散した活性剤を含む液体製剤であり得る。注射の際に、ポリマーは、例えば、ゲル化または沈殿によって、注射部位でデポーを形成する。組成物は、物品が活性剤を放出する目および瞼の間または結膜嚢内などの目の適切な位置に挿入することができる固体物品を含み得る。このような様式での目への移植のために適切な固体物品は、ポリマーを含むことができ、生体内分解性または生体内非分解性であり得る。
医薬製剤は、本明細書に開示される薬剤に加えて、追加の担体、ならびに増粘剤、希釈剤、緩衝剤、保存剤および表面活性剤を含むことができる。
開示される組成物のpHは、約3〜約12の範囲であり得る。組成物のpHは、例えば、約3〜約4、約4〜約5、約5〜約6、約6〜約7、約7〜約8、約8〜約9、約9〜約10、約10〜約11または約11〜約12のpH単位であり得る。組成物のpHは、例えば、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11または約12のpH単位であり得る。組成物のpHは、例えば、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11または少なくとも12のpH単位であり得る。組成物のpHは、例えば、最大で3、最大で4、最大で5、最大で6、最大で7、最大で8、最大で9、最大で10、最大で11または最大で12のpH単位であり得る。本明細書に開示される医薬製剤は、約5.5〜約6.5のpHを有し得る。例えば、本開示の製剤は、約5.5、約5.6、約5.7、約5.8、約5.9、約6.0、約6.1、約6.2、約6.3、約6.4または約6.5のpHを有し得る。一部の実施形態では、pHは、6.2±0.3、6.2±0.2、6.2±0.1、約6.2または6.2である。
pHが製剤者によって所望される範囲外である場合、pHは、十分に薬学的に許容される酸および塩基を使用することによって、調整することができる。
意図される投与様式に応じて、医薬組成物は、例えば、正確な投薬量の単回投与のために適切な単位剤形の、例えば、錠剤、坐剤、丸剤、カプセル剤、散剤、液体剤、懸濁剤、ローション、クリームまたはゲルなどの、固体、半固体または液体剤形の形態であり得る。
固体組成物のために、非毒性固体担体としては、例えば、医薬品グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、グルコース、スクロースおよび炭酸マグネシウムが挙げられる。
本開示の組成物との組合せのために適切な薬学的な活性剤の非限定的な例としては、抗感染症剤、すなわち、アミノグリコシド、抗ウイルス剤、抗菌剤、抗コリン作用剤/抗けいれん剤、抗糖尿病剤、抗高血圧剤、抗新生物剤、心血管系薬剤、中枢神経系薬剤、凝固修飾剤、ホルモン、免疫学的薬剤、免疫抑制剤および眼科用調製物が挙げられる。
一部の実施形態では、本明細書において提供される医薬組成物は、薬学的に許容される担体および/または賦形剤、例えば、生理食塩水、リン酸緩衝食塩水、リン酸塩およびアミノ酸、ポリマー、ポリオール、糖、緩衝剤、保存剤および他のタンパク質と混合された、治療有効量の化合物を含む。例示的な薬剤としては、オクチルフェノキシポリエトキシエタノール化合物、ポリエチレングリコールモノステアレート化合物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、スクロース、フルクトース、デキストロース、マルトース、グルコース、マンニトール、デキストラン、ソルビトール、イノシトール、ガラクチトール、キシリトール、ラクトース、トレハロース、ウシまたはヒト血清アルブミン、クエン酸塩、酢酸塩、リンゲル液およびハンクス液、システイン、アルギニン、カルニチン、アラニン、グリシン、リシン、バリン、ロイシン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンならびにグリコールが挙げられる。
一部の実施形態では、本明細書に開示される医薬製剤は、(i)本明細書に開示される化合物または抗体;(ii)緩衝剤;(iii)非イオン性界面活性剤;(iv)等張化剤;および(v)安定剤を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示される医薬製剤は、安定な液体医薬製剤である。
一部の実施形態では、本明細書に開示される眼科用製剤は、(i)本明細書に開示される化合物または抗体;(ii)緩衝剤;(iii)非イオン性界面活性剤;(iv)等張化剤;および(v)安定剤を含むことができる。一部の実施形態では、本明細書に開示される眼科用製剤は、安定な液体医薬製剤または安定な液体眼科用製剤である。
一部の実施形態では、本明細書に開示される医薬製剤または眼科用製剤は、約5mg/mL〜約150mg/mLの抗体もしくは化合物、約7.5mg/mL〜約140mg/mLの抗体もしくは化合物、約10mg/mL〜約130mg/mLの抗体もしくは化合物、約10mg/mL〜約100mg/mLの抗体もしくは化合物、約20mg/mL〜約80mg/mLの抗体もしくは化合物、または約30mg/mL〜約70mg/mLの抗体もしくは化合物を含み得る液体製剤である。例えば、本開示の製剤は、約5mg/mL、約10mg/mL、約15mg/mL、約20mg/mL、約25mg/mL、約30mg/mL、約35mg/mL、約40mg/mL、約50mg/mL、約60mg/mL、約70mg/mL、約80mg/mL、約90mg/mL、約100mg/mL、約120mg/mL、約140mg/mLもしくは約150mg/mLの、本明細書に記載の化合物、抗体またはそれらの抗原結合性断片を含むことができる。
一部の実施形態では、本明細書に開示される医薬製剤または眼科用製剤は、緩衝剤を含むことができる。一部の実施形態では、緩衝剤は、安定なpHを維持し、本明細書に開示される化合物または抗体を安定化するのを助ける働きをする。一部の実施形態では、緩衝剤または緩衝剤系は、pH5.5〜7.4の範囲と完全または部分的に重複する緩衝範囲を有する少なくとも1つの緩衝剤を含む。一部の実施形態では、緩衝剤は、約6.2±0.5のpKaを有する。一部の実施形態では、緩衝剤は、リン酸ナトリウム緩衝剤を含む。一部の実施形態では、リン酸ナトリウムは、約5mM〜約15mM、約6mM〜約14mM、約7mM〜約13mM、約8mM〜約12mM、約9mM〜約11mMまたは約10mMの濃度で存在する。ある特定の実施形態では、緩衝剤系は、6.2±0.3または6.1±0.3のpHで、10mMのリン酸ナトリウムを含む。
一部の実施形態では、本明細書に開示される医薬製剤または眼科用製剤は、非イオン性界面活性剤を含むことができる。一部の実施形態では、非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン部分を含有する非イオン性ポリマーである。一部の実施形態では、非イオン性界面活性剤は、ポリソルベート20、ポロクサマー188またはポリエチレングリコール3350のいずれか1つまたは複数である。一部の実施形態では、非イオン性界面活性剤は、ポリソルベート20である。一部の実施形態では、非イオン性界面活性剤は、ポリソルベート80である。一部の実施形態では、本明細書に開示される医薬製剤または眼科用製剤は、約0.01%〜約1%の非イオン性界面活性剤を含有することができる。例えば、本開示の製剤は、約0.0085%、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.1%、約0.11%、約0.12%、約0.13%、約0.14%、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、約0.20%、約0.21%、約0.22%、約0.23%、約0.24%、約0.25%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約1.1%、約1.15%、約1.2%、約1.25%、約1.3%、約1.35%、約1.4%、約1.45%、約1.5%、約1.55%、約1.6%、約1.65%、約1.7%、約1.75%、約1.8%、約1.85%、約1.9%、約1.95%もしくは約2%の、ポリソルベート20、ポリソルベート80またはポロクサマー188を含むことができる。
一部の実施形態では、本明細書に開示される医薬製剤または眼科用製剤は、等張化剤を含むことができる。一部の実施形態では、等張化剤は、塩化ナトリウムまたは塩化カリウムである。一部の実施形態では、等張化剤は、塩化ナトリウムである。一部の実施形態では、塩化ナトリウムは、約5mM〜約100mM、約10mM〜約50mM、または約40mMの濃度で存在する。
一部の実施形態では、本明細書に開示される医薬製剤または眼科用製剤は、安定剤を含むことができる。一部の実施形態では、安定剤は、熱ストレス条件下で、本明細書に開示される抗体または化合物を安定化することができる熱安定剤である。一部の実施形態では、安定剤は、化合物または抗体および熱安定剤を含有する溶液が、約28日間まで約45℃で保たれる場合に、未変性の立体構造で約93%を超える化合物または抗体を維持する。一部の実施形態では、安定剤は、化合物または抗体の凝集を防止し、化合物または抗体の4%未満が、化合物または抗体および熱安定剤を含有する溶液が、約28日間まで約45℃で保たれる場合に、凝集する。一部の実施形態では、安定剤は、化合物または抗体および熱安定剤を含有する溶液が、約28日間まで約37℃で保たれる場合に、未変性の立体構造で約96%を超える化合物または抗体を維持する。一部の実施形態では、安定剤は、化合物または抗体の凝集を防止し、化合物または抗体の約2%未満が、化合物または抗体および熱安定剤を含有する溶液が、約28日間まで約37℃で保たれる場合に、凝集する。
一部の実施形態では、熱安定剤は、糖または糖アルコール、例えば、スクロース、ソルビトール、グリセロール、トレハロースもしくはマンニトール、またはそれらの任意の組合せである。一部の実施形態では、安定剤は、糖である。一部の実施形態では、糖は、スクロース、マンニトールまたはトレハロースである。一部の実施形態では、安定剤は、スクロースである。一部の実施形態では、本明細書に開示される医薬製剤または眼科用製剤は、約1%〜約20%の糖もしくは糖アルコール、約2%〜約18%の糖もしくは糖アルコール、約3%〜約15%の糖もしくは糖アルコール、約4%〜約10%の糖もしくは糖アルコールまたは約5%の糖もしくは糖アルコールを含むことができる。例えば、本開示の医薬製剤または眼科用製剤は、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%または約14%の糖または糖アルコール(例えば、スクロース、トレハロースまたはマンニトール)を含むことができる。一部の実施形態では、安定剤は、約1%w/v〜約20%w/vの濃度である。一部の実施形態では、安定剤は、約1%w/v〜約15%w/vまたは約1%w/v〜約10%w/vの濃度のスクロースである。一部の実施形態では、安定剤は、5%w/vまたは約5%w/vの濃度のスクロースである。一部の実施形態では、安定剤は、7.5%w/vまたは約7.5%w/vの濃度のスクロースである。一部の実施形態では、安定剤は、10%w/vまたは約10%w/vの濃度のスクロースである。一部の実施形態では、安定剤は、12.5%w/vまたは約12.5%w/vの濃度のスクロースである。一部の実施形態では、安定剤は、15%w/vまたは約15%w/vの濃度のスクロースである。一部の実施形態では、安定剤は、20%w/vまたは約20%w/vの濃度のスクロースである。
医薬組成物の投与
本明細書に開示される医薬組成物は、治療有効量で、例えば、経口、局所、非経口、静脈内注射、静脈内注入、皮下注射、皮下注入、筋肉内注射、筋肉内注入、皮内注射、皮内注入、腹腔内注射、腹腔内注入、大脳内注射、大脳内注入、くも膜下注射、くも膜下注入、眼内注射、脊髄内注射、胸骨内注射、眼内投与、内皮投与、局所的投与、経鼻投与、肺内投与、直腸投与、動脈内投与、髄腔内投与、吸入、病巣内投与、皮内投与、硬膜外投与、上皮もしくは粘膜の内層を通した吸収(例えば、口腔粘膜、直腸および腸粘膜)、嚢内投与、被膜下投与、心臓内投与、経気管内投与、表皮下投与、くも膜下投与、被膜下投与、脊髄内投与または胸骨内投与を含む、さまざまな形態および経路によって投与することができる。
医薬組成物は、局所的方法で、例えば、化合物の器官への直接注射を介して、必要に応じてデポー製剤もしくは持続放出製剤またはインプラントで投与することができる。医薬組成物は、急速放出製剤の形態、延長放出製剤の形態、または中間放出製剤の形態で提供され得る。急速放出形態は、即時放出を提供することができる。延長放出製剤は、制御放出または持続遅延放出を提供することができる。
一部の実施形態では、ポンプを、医薬組成物の送達のために使用することができる。一部の実施形態では、ペン送達デバイスを、例えば、本開示の組成物の皮下送達のために、使用することができる。このようなペン送達デバイスは、再利用可能または使い捨てであり得る。再利用可能なペン送達デバイスは、本明細書に開示される医薬組成物を含有する交換可能なカートリッジを使用することができる。カートリッジ内のすべての医薬組成物が投与され、カートリッジが空になると、空のカートリッジは、容易に廃棄することができ、医薬組成物を含有する新しいカートリッジと交換することができる。ペン送達デバイスは、次いで、再使用することができる。使い捨てのペンは、交換可能なカートリッジを有さない。むしろ、使い捨てのペン送達デバイスは、デバイス内のリザーバーに保持された医薬組成物で事前に充填されている。リザーバーから医薬組成物が空になると、デバイス全体が廃棄される。
本明細書に開示される医薬組成物は、例えば、局所、経口、全身、硝子体内、前房内、キャニエル内(intracanieral)、結膜下、テノン嚢下、眼球後方、眼内、基質内、角膜内、後方隣接細胞、眼周囲、網膜下または脈絡膜上投与を含む、任意の適切な形態または経路を介して、目に投与することができる。送達方法は、眼細胞への組成物の直接送達のための侵襲的方法を含み得る。一部の実施形態では、抗体または化合物を含む液体医薬組成物は、網膜下注射、硝子体内注射(例えば、前部、中央部または後部硝子体注射)、硝子体内インプラント、眼窩内注射、眼窩内投与、皮下注射、前房内注射、キャニエル内注射、結膜下注射、結膜下インプラント、耳側角膜縁を介した前房への注射、基質内注射、角膜内注射、水性体液注射、テノン嚢下注射またはテノン嚢下インプラントを介して送達することができる。組成物は、前房、後眼房、硝子体腔(硝子体内)、適切な網膜および/または網膜下の空間を含む目の任意の部分に製剤を注射することによって、投与することができる。
本明細書に開示される医薬組成物は、非侵襲的方法を介して送達することができる。製剤を投与する非侵襲的様式の例としては、無針注射デバイスを使用すること、および局所投与、例えば、角膜への点眼剤が挙げられ得る。複数回投与経路は、医薬組成物の効率的な送達のために用いることができる。一部の実施形態では、組成物は、抗体送達の効率を増加させるために、複数回投与経路、例えば、網膜下および硝子体内を介して送達される。一部の実施形態では、網膜下および/または硝子体内注射は、硝子体切除術に先行する。
一部の実施形態では、10mg/mL〜120mg/mLの抗体または化合物を含む液体製剤は、シリンジに事前に充填され、最大で約500μLの体積で硝子体内に投与される。一部の実施形態では、10mg/mL〜120mg/mLの抗体または化合物を含む液体製剤は、シリンジに事前に充填され、最大で約100μLの体積で硝子体内に投与される。一部の実施形態では、10mg/mL〜120mg/mLの抗体または化合物を含む液体製剤は、シリンジに事前に充填され、約50μLの体積で硝子体内に投与される。
本明細書に開示される医薬組成物は、例えば、血管内皮細胞などの内皮細胞、網膜色素上皮(RPE)などの網膜の細胞、角膜細胞、線維芽細胞、アストロサイト、グリア細胞、周皮細胞、虹彩上皮細胞、神経起源の細胞、毛様体上皮細胞、ミュラー細胞、外直筋の細胞などの目を取り囲み、目に付着した筋細胞、眼窩脂肪細胞、強膜および上強膜の細胞、線維柱帯網の細胞、または結合組織細胞を含む、任意の適切な眼細胞を標的にすることができる。
投薬
本明細書に記載の化合物、抗体または治療剤は、疾患または状態の発生の前、間、または後に投与することができ、化合物、抗体または治療剤を含有する組成物を投与するタイミングは、変えることができる。例えば、組成物は、予防薬として使用することができ、疾患または状態の発生の可能性を低下させるために、状態または疾患になる傾向を有する対象に継続的に投与することができる。組成物は、疾患または状態をすでに患っている対象に、疾患または状態の症状を治癒もしくは少なくとも部分的に抑止するのに十分な量、あるいは状態を治癒する、治す、改善するもしくは軽減するのに十分な量で、投与することができる。組成物は、症状の発症の間、または症状の発症後可能な限り速やかに、対象に投与することができる。化合物、抗体または治療剤の投与は、症状の発症の最初の48時間以内、症状の発症の最初の24時間以内、症状の発症の最初の6時間以内、または症状の発症の3時間以内に開始することができる。最初の投与は、任意の実用的な経路を介して、例えば、本明細書に記載の任意の製剤を使用する本明細書に記載の任意の経路によってであり得る。化合物、抗体または治療剤は、疾患または状態の発症が検出されたか、または疑われた後、実行可能な限り速やかに、例えば、約1か月〜約3か月などの疾患の処置のために必要な期間の間、投与することができる。処置の長さは、それぞれの対象について変えることができる。この使用のために有効な量は、疾患または状態の重症度および経過、以前の療法、対象の健康状態、体重、および薬物への応答、ならびに処置する医師の判断に基づき、変えることができる。臨床症状の改善は、例えば、間接検眼法、眼底撮影法、フルオレセイン血管造影法、網膜電図検査、外眼部検査、細隙灯生体顕微鏡検査、圧平眼圧測定、角膜厚測定、光干渉断層撮影、または自動収縮法によって監視することができる。
本明細書に記載の医薬組成物は、正確な投薬量の単回投与のために適切な単位剤形であり得る。単位剤形では、製剤は、適した量の1つもしくは複数の化合物、抗体または治療剤を含有する単位用量に分割することができる。単位投薬量は、別々の量の製剤を含有するパッケージの形態であり得る。非限定的な例は、包装された注射剤、バイアルおよびアンプルである。本明細書に開示される水性懸濁組成物は、単回用量の再び密閉できない容器に包装され得る。複数回用量の再び密閉可能な容器は、例えば、保存剤と組み合わせて、または保存剤なしで、使用することができる。本明細書に開示される注射用製剤は、単位剤形で、例えば、アンプル、または保存剤を有する複数回用量の容器で提示することができる。
本明細書に開示される複数の化合物、抗体または治療剤は、任意の順序または同時に投与することができる。同時の場合、複数の化合物、抗体または治療剤は、単一の一元化形態で、または例えば、複数の別々の注射剤または注入剤としての複数の形態で提供され得る。化合物、抗体または治療剤は、一緒にまたは別々に、単一のパッケージまたは複数のパッケージに包装することができる。化合物、抗体もしくは治療剤の1つまたはすべてを、複数回用量で与えることができる。同時ではない場合、複数回用量の間のタイミングは、約1か月程度まで変えることができる。
眼内注射は、送達の効率を改善し、および/または周囲組織への損傷を最小化もしくは回避するために、任意の時間間隔の間、行うことができる。2回またはそれよりも多くの眼内注射の間の時間間隔は、例えば、約1分〜約60分、約1分〜約5分、約5分〜約10分、約10分〜約15分、約15分〜約20分、約20分〜約25分、約25分〜約30分、約30分〜約35分、約35分〜約40分、約40分〜約45分、約45分〜約50分、約50分〜約55分または約55分〜約60分であり得る。
眼内注射は、任意の速度で行うことができる。眼内注射の速度は、例えば、約1μL/秒〜約500μL/秒、約1μL/秒〜約10μL/秒、約10μL/秒〜約20μL/秒、約20μL/秒〜約30μL/秒、約30μL/秒〜約40μL/秒、約40μL/秒〜約50μL/秒、約50μL/秒〜約60μL/秒、約60μL/秒〜約70μL/秒、約70μL/秒〜約80μL/秒、約80μL/秒〜約90μL/秒、約90μL/秒〜約100μL/秒、約100μL/秒〜約110μL/秒、約110μL/秒〜約120μL/秒、約120μL/秒〜約130μL/秒、約130μL/秒〜約140μL/秒、約140μL/秒〜約150μL/秒、約150μL/秒〜約160μL/秒、約160μL/秒〜約170μL/秒、約170μL/秒〜約180μL/秒、約180μL/秒〜約190μL/秒、約190μL/秒〜約200μL/秒、約200μL/秒〜約300μL/秒、約300μL/秒〜約400μL/秒または約400μL/秒〜約500μL/秒であり得る。
本明細書に開示される化合物、抗体または治療剤は、対象の質量に基づいて、約0.0001mg/kg〜約1000mg/kg、約0.001mg/kg〜約100mg/kg、約0.01mg/kg〜約100mg/kg、約0.01mg/kg〜約20mg/kg、約0.02mg/kg〜約7mg/kg、約0.03mg/kg〜約5mg/kg、約0.05mg/kg〜約3mg/kg、約0.1mg/kg〜約50mg/kg、約0.1mg/kg〜約0.5mg/kg、約0.2mg/kg〜約0.6mg/kg、約0.3mg/kg〜約0.7mg/kg、約0.4mg/kg〜約0.8mg/kg、約0.1mg/kg〜約0.9mg/kg、約0.01mg/kg〜約50mg/kg、約0.1mg/kg〜約10mg/kg、約1mg/kg〜約10mg/kg、約5mg/kg〜約10mg/kg、約1mg/kg〜約5mg/kgまたは約3mg/kg〜約7mg/kgの投薬量で投与することができる。
本明細書に記載の化合物、抗体または治療剤は、所望の任意の間隔で投与することができる。化合物、抗体または治療剤の投与は、化合物、抗体もしくは治療剤を投与する人、または化合物、抗体もしくは治療剤を受ける対象のいずれかに合わせるために、規則的または不規則な投薬スケジュールを有し得る。例えば、化合物、抗体または治療剤は、1日に2回、1日に1回、1週間に5回、1週間に4回、1週間に3回、1週間に2回、1週間に1回、2週間毎に1回、3週間毎に1回、4週間毎に1回、1か月に1回、5週間毎に1回、6週間毎に1回、8週間毎に1回、2か月毎に1回、12週間毎に1回、3か月毎に1回、4か月毎に1回、6か月毎に1回、1年に1回、またはそれよりも低い頻度で投与することができる。一部の実施形態では、投与は、隔週である。
投与される量は、それぞれの用量において同じ量であり得るか、または投薬量は、用量間で変えることができる。例えば、第1の量は、午前中に投与することができ、第2の量は、夜に投与することができる。
本明細書に記載の化合物、抗体または治療剤は、必要または好都合な任意の量で投与することができる。例えば、本明細書に記載の化合物は、任意の投与の経路によって、対象に対して用量あたり、約0.05mg〜約300mg、約0.1mg〜約300mg、約0.1mg〜約200mg、約0.1mg〜約100mg、約0.05mg〜約1.5mg、約0.1mg〜約1.5mg、約0.05mg〜約1mg、約1mg〜約1.5mg、約0.5mg〜約6mg、約1mg〜約4mg、約2mg〜約10mg、約10mg〜約30mg、約30mg〜約50mg、約50mg〜約70mg、約70mg〜約100mg、または約0.1mg〜約1mg、約0.05mg、約0.06mg、約0.07mg、約0.08mg、約0.09mg、約0.1mg、約0.11mg、約0.12mg、約0.13mg、約0.14mg、約0.15mg、約0.16mg、約0.17mg、約0.18mg、約0.19mg、約0.2mg、約0.21mg、約0.22mg、約0.23mg、約0.24mg、約0.25mg、約0.26mg、約0.27mg、約0.28mg、約0.29mg、約0.3mg、約0.31mg、約0.32mg、約0.33mg、約0.34mg、約0.35mg、約0.36mg、約0.37mg、約0.38mg、約0.39mg、約0.4mg、約0.41mg、約0.42mg、約0.43mg、約0.44mg、約0.45mg、約0.46mg、約0.47mg、約0.48mg、約0.49mg、約0.5mg、約0.51mg、約0.52mg、約0.53mg、約0.54mg、約0.55mg、約0.56mg、約0.57mg、約0.58mg、約0.59mg、約0.6mg、約0.61mg、約0.62mg、約0.63mg、約0.64mg、約0.65mg、約0.66mg、約0.67mg、約0.68mg、約0.69mg、約0.7mg、約0.71mg、約0.72mg、約0.73mg、約0.74mg、約0.75mg、約0.76mg、約0.77mg、約0.78mg、約0.79mg、約0.8mg、約0.81mg、約0.82mg、約0.83mg、約0.84mg、約0.85mg、約0.86mg、約0.87mg、約0.88mg、約0.89mg、約0.9mg、約0.91mg、約0.92mg、約0.93mg、約0.94mg、約0.95mg、約0.96mg、約0.97mg、約0.98mg、約0.99mg、約1mg、約1.5mg、約2mg、約2.5mg、約3mg、約3.5mg、約4mg、約4.5mg、約5mg、約5.5mg、約6mg、約6.5mg、約7mg、約7.5mg、約8mg、約8.5mg、約9mg、約9.5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mgまたは約300mgの量で投与することができる。
併用療法
本明細書に提供される医薬組成物は、他の療法、例えば、化学療法、放射線、手術、抗炎症剤またはビタミンと併用して投与することができる。他の薬剤は、医薬組成物の前、後、または同時に投与することができる。
一部の実施形態では、本明細書に記載の化合物または抗体は、単独で、または混合物の成分として1つもしくは複数の治療剤と組み合わせて、使用することができる。
一部の実施形態では、本開示は、例えば、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする多特異性化合物または抗体と、新血管形成に対して脈管構造を安定化することができる1つまたは複数の追加の抗VEGF剤との共投与を提供する。一部の実施形態では、多特異性化合物または抗体と1つまたは複数の追加の抗VEGF剤との共投与は、漏出に対して脈管構造を安定化することができる。抗VEGF剤は、化合物、組換えタンパク質、抗体、抗原結合性断片、バリアントもしくはそれらの誘導体(例えば、scFv)、1つもしくは複数の設計アンキリンリピートを含むタンパク質、設計アンキリンリピートタンパク質(DARPin)、アンキリンタンパク質、アンキリンリピートタンパク質、アフィボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、または1つもしくは複数の受容体、例えば、VEGF受容体もしくはヒトVEGF受容体1および2のVEGF結合性部分に由来するペプチドであり得る。
抗VEGF剤の非限定的な例としては、ベバシズマブ(Avastin(登録商標))、ラニビズマブ(Lucentis(登録商標))、アフリベルセプト(Eylea(登録商標))、コンバセプト、ブロルシズマブ、RTH258、ソラフェニブ、スニチニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、バンデチニブ、カボザンチニブ、レゴラフェニブおよび4−(4−ブロモ−2−フルオロアニリノ)−6−メトキシ−7−(1−メチルピぺリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(ZD6474)などのVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤、VEGFバリアント、可溶性VEGF受容体断片またはトラップ、VEGFまたはVEGFRをブロックすることができるアプタマー(例えば、ペガプタニブ)、中和抗VEGFR抗体またはその断片(例えば、ラムシルマブ、p1C11、1121、1121B)、抗KDR抗体、抗flt1抗体、VEGFRチロシンキナーゼの低分子量阻害剤、VEGFに結合するDARPin(例えば、アビシパル、MP0112、MP0250)、VEGFに結合する1つまたは複数の設計アンキリンリピートを含むタンパク質、アドネクチン(例えば、CT−322)、アンチカリン(例えば、PRS−050)、IV型コラーゲン由来の生体模倣ペプチド(例えば、AXT−107)が挙げられる。
VEGFをモジュレートする薬剤のさらなる非限定的な例としては、抗炎症剤、例えば、デキサメタゾン、フルオシノロンおよびトリアムシノロンが挙げられる。例えば、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする多特異性化合物または抗体は、任意の組合せで任意の追加の抗VEGF剤と組み合わせて、例えば、処置の開始時、処置の間の任意の時点、または追加の抗VEGF剤による処置が終了した後の任意の時点で、投与することができる。加えて、多特異性化合物または抗体の投薬量は、処置の間に調整することができる。また、追加の抗VEGF剤の投薬量は、処置の間に調整することができる。多特異性化合物または抗体は、例えば、毎月、3か月毎に1回、6か月毎に1回または1年に1回投与することができ、ここで、追加の抗VEGF剤は、処置の間に任意の頻度で投与される。また、本明細書に開示される疾患または状態を処置するための方法も本明細書に開示する。方法は、対象に、
a)例えば、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする、治療有効量の多特異性化合物または抗体、ならびに
b)治療有効量の追加の抗VEGF剤
を投与することを含み、
多特異性化合物または抗体および追加の抗VEGF剤の投与は、本明細書に記載の通り、実施することができる。
一部の実施形態では、本開示は、例えば、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする多特異性化合物または抗体と、新血管形成に対して脈管構造を安定化することができる1つまたは複数の追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤との共投与を提供する。一部の実施形態では、多特異性化合物または抗体と1つまたは複数の追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤との共投与は、漏出に対して脈管構造を安定化することができる。抗HPTP−β(VE−PTP)剤は、化合物、組換えタンパク質、抗体、抗原結合性断片、バリアントもしくはそれらの誘導体(例えば、scFv)、1つもしくは複数の設計アンキリンリピートを含むタンパク質、設計アンキリンリピートタンパク質(DARPin)、アンキリンタンパク質、アンキリンリピートタンパク質、アフィボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、または1つもしくは複数の受容体に由来するペプチドであり得る。一部の実施形態では、追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤は、タンパク質のリン酸化、例えばTie2タンパク質のリン酸化を促進することによって、Tie2シグナル伝達を活性化することができる。一部の実施形態では、追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤は、HPTP−β(VE−PTP)に結合することができる。
例えば、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする多特異性化合物または抗体は、任意の組合せで任意の追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤と組み合わせて、例えば、処置の開始時、処置の間の任意の時点、または追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤による処置が終了した後の任意の時点で、投与することができる。多特異性化合物または抗体の投薬量は、処置の間に調整することができる。追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤の投薬量は、処置の間に調整することができる。多特異性化合物または抗体は、例えば、毎月、3か月毎に1回、6か月毎に1回または1年に1回投与することができ、ここで、追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤は、処置の間に任意の頻度で投与される。また、本明細書に開示される疾患または状態を処置するための方法も本明細書に開示する。方法は、対象に、
a)例えば、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする、治療有効量の多特異性化合物または抗体、ならびに
b)治療有効量の追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤
を投与することを含み、
多特異性化合物または抗体および追加の抗HPTP−β(VE−PTP)剤の投与は、本明細書に記載の通り、実施することができる。
一部の実施形態では、本開示は、例えば、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする多特異性化合物または抗体と、1つまたは複数の追加のTie2受容体活性化化合物との共投与を提供する。追加のTie2受容体活性化化合物は、例えば、アンジオポエチン1組換えタンパク質、Ang1模倣体、Tie2アゴニスト、ペプチド、HPTP−β(VE−PTP)ホスファターゼ阻害剤、Tie2ペプト模倣体、四量体ポリエチレンオキシドクラスターペプチド、IV型コラーゲン生体模倣ペプチド、化合物、組換えタンパク質、抗体、抗原結合性断片、バリアントもしくはそれらの誘導体(例えば、scFv)、アフィニボディ、アビマー、アドネクチン、1つもしくは複数の設計アンキリンリピートを含むタンパク質、設計アンキリンリピートタンパク質(DARPin)、アンキリンタンパク質、アンキリンリピートタンパク質、アフィボディ、アビマー、アドネクチン、アンチカリン、フィノマー、Kunitzドメイン、ノッチン、β−ヘアピン模倣体、または1つもしくは複数の受容体に由来するペプチドであり得る。一部の実施形態では、1つまたは複数の追加のTie2受容体活性化化合物は、低分子である。一部の実施形態では、1つまたは複数の追加のTie2受容体活性化化合物は、眼リンパ管、シュレム管または角膜縁リンパ管によるドレナージを改善する。一部の実施形態では、1つまたは複数の追加のTie2受容体活性化化合物は、点眼剤として投与される。一部の実施形態では、1つまたは複数の追加のTie2受容体活性化化合物は、原発開放隅角緑内障、加齢性黄斑変性症、心臓血管疾患または嚢胞性腎疾患を処置するために投与される。一部の実施形態では、1つまたは複数の追加のTie2受容体活性化化合物は、例えば、MAN−01、AXT−107またはバスクロチドであり得る。一部の実施形態では、本明細書に開示される化合物は、例えば、MAN−01、AXT−107またはバスクロチドと共投与することができる。
例えば、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする多特異性化合物または抗体は、任意の組合せで任意の追加のTie2受容体活性化化合物と組み合わせて、例えば、処置の開始時、処置の間の任意の時点、または追加のTie2受容体活性化化合物による処置が終了した後の任意の時点で、投与することができる。多特異性化合物または抗体の投薬量は、処置の間に調整することができる。追加のTie2受容体活性化化合物の投薬量は、処置の間に調整することができる。多特異性化合物または抗体は、例えば、毎月、3か月毎に1回、6か月毎に1回または1年に1回投与することができ、ここで、追加のTie2受容体活性化化合物は、多特異性化合物または抗体による処置の間に任意の頻度で投与される。また、本明細書に開示される疾患または状態を処置するための方法も本明細書に開示する。方法は、対象に、
a)例えば、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFを標的にする、治療有効量の多特異性化合物または抗体、ならびに
b)治療有効量のTie2活性化剤
を投与することを含み、
多特異性化合物または抗体および追加のTie2受容体活性化化合物の投与は、本明細書に記載の通り、実施することができる。
マウスモデル
酸素誘発虚血性網膜症モデル
酸素誘発虚血性網膜症モデルは、増殖性網膜新血管形成および増殖性糖尿病性網膜症の態様を模倣すると考えることができる。1週齢のマウスを、密閉チャンバーに入れ、過酸素(75±3%の酸素)に5日間曝露し、例えば、生後17〜21日の間に血管新生された網膜および無血管網膜の間の接合部で、過酸素誘発新血管形成をもたらすことができる。マウスは、目的の化合物、例えば、本開示の抗体または化合物を投薬されて、新血管形成および/または血管漏出に対する効果を決定することができる。新血管形成および/または血管漏出は、下記に記載の通り、評価することができる。
Rho/VEGFマウスモデル
Rho/VEGFマウスモデルは、新生血管の加齢性黄斑変性症の態様を模倣することができる。ロドプシンプロモーターによって駆動される血管内皮増殖因子(VEGF)発現を有するトランスジェニックマウス(rho/VEGFマウス)は、網膜新血管形成、網膜血管腫状増殖および網膜血管漏出を発生し得る。rho/VEGFマウスにおいて、光受容器におけるVEGF発現は、深部の毛細血管床が発達している期間である生後5〜10日の間に開始し得る。新血管形成は、網膜の深部の毛細血管床が起源であり得、網膜下の空間に成長する。マウスは、目的の化合物、例えば、本開示の抗体または化合物を投薬されて、新血管形成および/または血管漏出に対する効果を決定することができる。新血管形成および/または血管漏出は、下記に記載の通り、評価することができる。
Tet/オプシン/VEGFマウスモデル
ロドプシンプロモーターにカップリングされた逆テトラサイクリントランス活性化因子(rtTA)誘導プロモーターの制御下のVEGFを有するマウス(Tet/オプシン/VEGFマウス)は、新血管形成、網膜血管漏出および網膜剥離の誘導モデルとして使用することができる。これらのマウスにおいて、網膜におけるVEGF導入遺伝子の発現は、ドキシサイクリンを投与することによって誘導することができる。新血管形成は、VEGF誘導の3〜4日後までにはっきりと分かり得る。新血管形成は、より広範囲であり得、網膜外側のフォールド、続いて約5日以内に全網膜剥離を引き起こし得る。マウスは、目的の化合物、例えば、本開示の抗体または化合物を投薬されて、新血管形成、血管漏出および/または網膜剥離に対する効果を決定することができる。新血管形成および/または血管漏出は、下記に記載の通り、評価することができる。網膜剥離を評価するために、目は、包埋溶液中、切断温度で凍結することができ、10ミクロンの切片を目全体を通して切断し、切片をヘキストで染色した。切片は、光学顕微鏡法によって、画像解析によって測定される切片あたりの網膜剥離の平均長さ、および計算された網膜の剥離のパーセンテージを調べることができる。
Tet/オプシン/Ang2マウスモデル
Tet/オプシン/Ang2マウスは、網膜中のAng2の誘導発現を有する。これらのマウスは、さまざまな実験条件において、Ang2発現の影響を研究するために使用することができる。例えば、Tet/オプシン/Ang2マウスは、VEGFレベルが低い場合に対する高い場合の新血管形成に対するAng2発現の効果、または酸素誘発虚血性網膜症モデルにおけるAng2発現の効果を決定するために使用することができる。マウスは、目的の化合物、例えば、本開示の抗体または化合物を投薬されて、治療有効性に対するAng2発現の影響を決定することができる。
レーザー誘発脈絡膜新血管形成モデル
レーザー誘発脈絡膜新血管形成モデルは、新生血管の加齢性黄斑変性症の態様を模倣すると考えることができる。麻酔されたマウスは、それらの瞳孔を拡張させることができ、細隙灯システムおよびコンタクトレンズとしてカバーガラスを使用するクリプトンレーザーによって、例えば、網膜に、熱傷を送達することができる。多数の熱傷が、片方の目に生じ得、例えば、目毎に3か所で火傷が生じ得る。熱傷は、ブルッフ膜の破裂を引き起こし得る。脈絡膜新血管形成は、レーザー処置後のさまざまな時点、例えば、レーザー処置の1週間後、2週間後または4週間後に評価することができる。マウスは、目的の化合物、例えば、本開示の抗体または化合物を投薬されて、新血管形成に対する効果を決定することができる。眼杯は、FITC標識化GSA、平らにマウントされた脈絡膜、および蛍光顕微鏡および画像解析で測定されたそれぞれのブルッフ膜破裂部位での脈絡膜新血管形成の領域で染色され得る。新血管形成および/または血管漏出はまた、下記に記載の通り、評価することができる。
新血管形成の評価
新血管形成は、さまざまな技術を使用して、評価することができる。
フルオレセイン血管造影図は、色素の注射後に連続した眼底写真を撮影して、血管を明らかにすることによって行うことができ、新生血管複合体の存在、位置およびサイズの特定を可能にする。例えば、0.3mLの1%のフルオレセインナトリウムの腹腔内注射を与えることができ、連続した眼底写真を撮影し、脈絡膜新血管形成の領域、総病変領域および漏出領域を測定することができる。
目は、蛍光顕微鏡、光学顕微鏡または電子顕微鏡による評価のために処理され得る。例えば、マウスは、蛍光標識デキストランで灌流され得るか、あるいは目は、GSAまたはPECAMを標的にする抗体を注射され得る。目は、蛍光顕微鏡下で観察のために処理され得、新血管形成の程度は、例えば、網膜あたりの新血管形成の領域を定量化することによって、それぞれのブルッフ膜破裂部位での新血管形成の領域を定量化することによって、または網膜から硝子体に伸びる新しい血管の核の数を定量化することによって、定量化することができる。
網膜の新血管形成の領域は、例えば、FITC標識化GSAレクチンおよび蛍光顕微鏡を使用して、決定することができる。目は、10%のホルマリン中で固定され、無傷で切開され、PBSで洗浄され、8%のブタ血清でブロッキングされ、正常な網膜の血管ではなく、網膜の新血管形成および硝子体の血管を染色するのに適切な時間(例えば、40〜50分)、FITC標識化GSAレクチンで染色され得る。網膜は、平らにマウントされ得、デジタル画像を、蛍光顕微鏡で取得し、網膜全体の単一画像にまとめることができる。ソフトウェアを使用して、網膜あたりの新血管形成の領域を測定することができる。
網膜下の新血管形成の領域は、例えば、FITC標識化GSAレクチンおよび蛍光顕微鏡を使用して、決定することができる。目は、10%のホルマリン中で固定され得、網膜は、切開され、5%のブタ血清でブロッキングされ、血管細胞を染色するために2時間、FITCコンジュゲート化GSAで染色され、視細胞側を上にして平らにマウントされ得る。網膜下の新血管形成の領域は、蛍光顕微鏡および画像解析で測定することができる。
網膜の血管漏出の評価
網膜の血管漏出は、免疫蛍光技術を使用して、血管外遊出した血清アルブミンを測定することによって、評価することができる。例えば、目は、10%のホルマリン中で固定され得、網膜は、切開され、洗浄され、ブロッキングされ、抗アルブミン抗体および蛍光コンジュゲート化二次抗体を使用して染色され得る。血管は、GSAレクチンで対比染色することによって標識することができ、網膜は平らにマウントすることができる。網膜は、蛍光顕微鏡によって調べることができ、アルブミン染色の領域は、画像解析によって決定することができる。網膜の血管漏出は、例えば、糖尿病性黄斑浮腫および網膜静脈閉塞症に起因する黄斑浮腫に関連する。
血管漏出のためのマイルスアッセイ
マイルスアッセイを使用して、皮膚の皮下血管における血管漏出を評価することができる。エバンスブルーは、アルブミンに結合する色素である。生理学的条件下、内皮は、アルブミンに不透過性であり、そのため、エバンスブルーに結合したアルブミンは、血管内に限定されたままである。増加された血管透過性を促進する病態では、内皮細胞は、密接な接触を部分的に喪失する。内皮は、アルブミンなどの小さなタンパク質に対して透過性になる。マウスは、1%のPBS中のエバンスブルー色素で静脈内注射され得、VEGFで皮内注射され得る。皮内注射の30分後、皮内注射部位の組織を、切除し、ホルムアミド中で抽出して、エバンスブルー色素の血管外漏出を評価することができる。血管漏出は、例えば、光学密度測定および標準曲線を使用して、組織1ミリグラムあたりに組み込まれた色素の測定によって定量化することができる。マウスは、目的の化合物、例えば、本開示の抗体または化合物を投薬されて、血管漏出に対する効果を決定することができる。
がんモデル
がんのための処置としての本開示の化合物または抗体の有効性は、さまざまながんモデルにおいて試験することができる。一部のがんモデルでは、細胞系由来のがん細胞は、レシピエント動物、例えば、マウスに移植され得る。適切なマウス系統の非限定的な例としては、C57BL6、BALB/C、C3H、FVB/NおよびFVB/N−Tg(MMTV−PyVT)634Mulが挙げられる。適切ながん細胞系の非限定的な例としては、4T1、E0771およびP0008が挙げられる。4T1またはE0771細胞系の細胞は、例えば、乳がんのモデルとして、乳房体に移植され得る。4T1またはE0771細胞は、例えば、雌ヌードマウスの第3の乳房脂肪体に移植され得る。
固形腫瘍のサイズは、キャリパーで測定することができ、腫瘍体積を計算することができる。腫瘍は、病理組織評価または蛍光顕微鏡のために処理されて、例えば、腫瘍面積、腫瘍グレード、転移数、転移面積、腫瘍病巣あたりの細胞核の数、腫瘍内血管径、腫瘍内血管密度、腫瘍血管成熟度、血管周囲細胞被覆率、血管周囲細胞および内皮細胞の間の近接を評価することができ、または血管内もしくは血管外として腫瘍病巣のグレードを付けることができる。
自然転移モデルを使用して、転移に対する本開示の化合物または抗体の効果を研究することができる。腫瘍移植後、原発腫瘍は切除され得(例えば、サイズが5mmに達したとき)、その後、動物は、例えば、肺、肝臓、リンパ節および骨における転移の数ならびにサイズを決定するために、転移について肉眼的または病理組織学的に評価することができる。
転移に対する血管安定性の影響を評価するために、腫瘍細胞が静脈内注射され得るモデルを使用することができ、その後、動物は、血管外に対する血管内の転移について評価され得る。例えば、4T−1細胞は、静脈内注射され得、肺は、病理組織学的評価のために処理されて、血管外に対する血管内の転移を定量化することができる。
転移は、例えば、肺をブアン液に浸し、次いで、それを実体顕微鏡で調べることによって、肉眼的に計数および測定することができる。
腫瘍の血管透過性をin vivoで測定するために、生体多光子顕微鏡を使用することができる。動物は、蛍光標識されたウシ血清アルブミンが、例えば、処置前および処置後の時点で注射され得る。それぞれの時点で、腫瘍内の2つの別個の領域を選択することができ、BSA蛍光を記録する200ミクロンの画像スタックを、多光子レーザー走査顕微鏡を使用して、それぞれの領域で10分毎に1時間撮影することができる。分析アプローチは、血管測定基準を作出するための三次元血管追跡、および経時的な最も近い血管までの距離に対するボクセル強度の三次元マップを含み得る。画像は、三次元画像レジストレーションにより、経時的な試料の移動について補正することができる。正規化された経血管フラックスを計算することができる。
例示的なCDRの組合せ
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、LCDR1を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、LCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、LCDR3を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1およびHCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1およびHCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1およびLCDR1を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2およびHCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2およびLCDR1を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR3およびLCDR1を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR3およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR3およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、LCDR1およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、LCDR1およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、LCDR2およびLCDR3を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2およびHCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2およびLCDR1を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR3およびLCDR1を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR3およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR3およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、LCDR1およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、LCDR1およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、HCDR3およびLCDR1を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、HCDR3およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、HCDR3およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、LCDR1およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、LCDR1およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR3、LCDR1およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR3、LCDR1およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR3、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、HCDR3およびLCDR1を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、HCDR3およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、HCDR3およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、LCDR1およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、LCDR1およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR3、LCDR1およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR3、LCDR1およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR3、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、HCDR3、LCDR1およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、HCDR3、LCDR1およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、HCDR3、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1およびLCDR2を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88〜90のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91〜93のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号97〜98のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つおよび配列番号81〜87のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つおよび配列番号88〜90のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つおよび配列番号91〜93のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つおよび配列番号97〜98いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つおよび配列番号88〜90いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つおよび配列番号91〜93いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つおよび配列番号94〜96いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つおよび配列番号97〜98いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号91〜93いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号94〜96いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号97〜98いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号94〜96いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号97〜98いずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98いずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80いずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つおよび配列番号88〜90のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つおよび配列番号91〜93のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号91〜93のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号91〜93のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91〜93のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号91〜93のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号94〜96のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76〜80のいずれか1つ、配列番号81〜87のいずれか1つ、配列番号88〜90のいずれか1つ、配列番号91〜93のいずれか1つ、配列番号94〜96のいずれか1つおよび配列番号97〜98のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76および配列番号81を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76および配列番号88を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81および配列番号88を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77および配列番号82を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77および配列番号88を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82および配列番号88を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81および配列番号88を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号88および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号88および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号88および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号88および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号88および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号88および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82および配列番号88を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号88および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号88および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号88および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号88および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号88および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号88および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号94および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号88および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号88および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号88および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号88、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号88、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号88、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号88、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号88、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号88、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号88および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号88および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号88および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号88、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号88、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号88、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号88、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号88、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号88、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号88、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号88、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号88、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号88、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号88、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号81、配列番号88、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号88、配列番号91および配列番号94を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号88、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号88、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号82、配列番号88、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号76、配列番号81、配列番号88、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号77、配列番号82、配列番号88、配列番号91、配列番号94および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号92を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78および配列番号83を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78および配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78および配列番号92を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83および配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83および配列番号92を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89および配列番号92を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号92および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号92および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号95および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83および配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83および配列番号92を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号89および配列番号92を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号89および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号92および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号92および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号89および配列番号92を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号89および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号92および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号92および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89、配列番号92および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89、配列番号92および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号92、配列番号95および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号89および配列番号92を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号89および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号92および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号92および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号89、配列番号92および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号89、配列番号92および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号89、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号92、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号89、配列番号92および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号89、配列番号92および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号89、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号92、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89、配列番号92、配列番号95および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号89、配列番号92および配列番号95を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号89、配列番号92および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号89、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号92、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号89、配列番号92、配列番号95および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号83、配列番号89、配列番号92、配列番号95および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号78、配列番号83、配列番号89、配列番号92、配列番号95および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号90を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79および配列番号84を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79および配列番号90を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84および配列番号90を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号90および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号90および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号90および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79および配列番号86を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86および配列番号90を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86および配列番号98を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84および配列番号90を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号90および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号90および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号90および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号90および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号90および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号90および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号90、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号90、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号90、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86および配列番号90を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号90および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号90および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号90および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号96および配列番号98を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号90および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号90および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号90および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号90、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号90、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号90、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号90、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号90、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号90、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号90、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号90および配列番号93を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号90および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号90および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号90、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号90、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号90、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号90、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号90、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号90、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号90、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号84、配列番号90、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号90、配列番号93および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号90、配列番号93および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号90、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号86、配列番号90、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号84、配列番号90、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号79、配列番号86、配列番号90、配列番号93、配列番号96および配列番号98を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80および配列番号85を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80および配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85および配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80および配列番号87を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87および配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85および配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号89および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号89および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号89および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号89および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87および配列番号89を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号89および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号89および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号96および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号89、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号89、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号89、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号89、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号89、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号89、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号89、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89および配列番号91を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号89、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号89、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号89、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号89、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号85、配列番号89、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89、配列番号91および配列番号96を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89、配列番号91および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号96および配列番号97を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号124〜131のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号132〜137のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号144〜146のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つおよび配列番号114〜123のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つおよび配列番号124〜131のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つおよび配列番号132〜137のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つおよび配列番号124〜131のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つおよび配列番号132〜137のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号132〜137のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つおよび配列番号124〜131のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つおよび配列番号132〜137のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号132〜137のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号132〜137のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号132〜137のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号132〜137のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号138〜143のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号99〜113のいずれか1つ、配列番号114〜123のいずれか1つ、配列番号124〜131のいずれか1つ、配列番号132〜137のいずれか1つ、配列番号138〜143のいずれか1つおよび配列番号144〜146のいずれか1つを含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号103、配列番号118、配列番号125、配列番号132、配列番号140および配列番号144を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号108、配列番号123、配列番号127、配列番号135、配列番号143および配列番号145を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号113、配列番号123、配列番号130、配列番号135、配列番号143および配列番号145を含む。
一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89、配列番号91、配列番号96、配列番号97、配列番号103、配列番号118、配列番号125、配列番号132、配列番号140および配列番号144を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号96、配列番号97、配列番号103、配列番号118、配列番号125、配列番号132、配列番号140および配列番号144を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89、配列番号91、配列番号96、配列番号97、配列番号108、配列番号123、配列番号127、配列番号135、配列番号143および配列番号145を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号96、配列番号97、配列番号108、配列番号123、配列番号127、配列番号135、配列番号143および配列番号145を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号85、配列番号89、配列番号91、配列番号96、配列番号97、配列番号113、配列番号123、配列番号130、配列番号135、配列番号143および配列番号145を含む。一部の実施形態では、本開示の抗体または化合物は、配列番号80、配列番号87、配列番号89、配列番号91、配列番号96、配列番号97、配列番号113、配列番号123、配列番号130、配列番号135、配列番号143および配列番号145を含む
(実施例1)
抗体HC2:LC1およびアフリベルセプト由来配列を含む四価二特異性抗体
抗体HC2:LC1の重鎖がアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインと融合された四価二特異性抗体を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号14(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号22(アフリベルセプト由来配列)。
得られたポリペプチド(配列番号149)を、配列番号17と共発現させて、表33に示される配列を含む四価の二特異性抗体HC2−AFL:LC1を提供した。配列番号149のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号17のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−AFL:LC1は、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−AFL:LC1は、配列番号254および配列番号250を含み得る。
(実施例2)
抗体HC2:LC1およびブロルシズマブ由来配列を含む四価二特異性抗体
抗体HC2:LC1の重鎖がブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインと融合された四価二特異性抗体を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号14(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号23(ブロルシズマブ由来配列)。
得られたポリペプチド(配列番号150)を、配列番号17と共発現させて、表34に示される配列を含む四価の二特異性抗体HC2−BRO:LC1を提供した。配列番号150のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号17のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−BRO:LC1は、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−BRO:LC1は、配列番号255および配列番号250を含み得る。
(実施例3)
抗体HC2:LC1およびラニビズマブ由来配列を含む四価二特異性抗体
抗体HC2:LC1の重鎖がラニビズマブ由来VEGF結合性ドメインと融合された四価二特異性抗体を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号14(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号28(ラニビズマブ由来配列)。
得られたポリペプチド(配列番号151)を、配列番号17と共発現させて、表35に示される配列を含む四価の二特異性抗体HC2−RAN:LC1を提供した。配列番号151のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号17のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−RAN:LC1は、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−RAN:LC1は、配列番号256および配列番号250を含み得る。
(実施例4)
二特異性化合物の特性評価
本開示の以下の多特異性抗体を生じさせた:(i)HC2−RAN:LC1、(ii)HC2−AFL:LC1、(iii)HC2−BRO:LC1、(iv)HC2−ABI:LC1、(v)HC2:LC1−AFL、(vi)HC2:LC1−BRO、(vii)HC2:LC1−ABI、(viii)HC2−AFL:LC1−AFL、(ix)HC2−BRO:LC1−BRO、および(x)HC2−ABI:LC1−ABI。酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)を行って、VEGFおよびHPTP−β(VE−PTP)に対するこれらの抗体の結合を決定した。HPTP−β(VE−PTP)に対する結合を、すべての構築物について確認し、VEGFに対する結合を、HC2−RAN:LC1を除いて、すべての構築物について確認した。
実施例1〜3に記載の四価の二特異性抗体を産生させ、表36、図16、図17および図18に記載されるように、特性評価した。
表36は、二特異性候補の小スケール産生および特性評価からの結果を提供する。
図16は、四価二特異性抗体HC2−AFL:LC1のHPTP−β(上パネル)およびVEGF(下パネル)への結合を実証するELISAデータを提供する。結合は、対照と比較する(上パネルにHC2:LC1、下パネルにVEGF−R2−Fcキメラ)。
図17は、四価二特異性抗体HC2−BRO:LC1のHPTP−β(上パネル)およびVEGF(下パネル)への結合を実証するELISAデータを提供する。結合は、対照と比較する(上パネルにHC2:LC1、下パネルにVEGF−R2−Fcキメラ)。
図18は、四価二特異性抗体HC2−RAN:LC1のHPTP−β(上パネル)およびVEGF(下パネル)への結合を評価するELISAデータを提供する。結合は、対照と比較する(上パネルにHC2:LC1、下パネルにVEGF−R2−Fcキメラ)。
(実施例5)
抗体HC2:LC1およびアビシパル由来配列を含む四価二特異性抗体
抗体HC2:LC1の重鎖がアビシパル由来VEGF結合性ドメインと融合された四価二特異性抗体を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号14の残基1〜467(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号244(アビシパル由来配列)。
得られたポリペプチド(配列番号231)を、配列番号17と共発現させて、表37に示される配列を含む四価の二特異性抗体HC2−ABI:LC1を提供した。配列番号231のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号17のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−ABI:LC1は、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−ABI:LC1は、配列番号257および配列番号250を含み得る。
(実施例6)
抗体HC2:LC1およびブロルシズマブ由来配列を含む六価二特異性抗体
C末端に付加されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを有する重鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号14(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号23(ブロルシズマブ由来配列)。
C末端に付加されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号23(ブロルシズマブ由来配列)。
得られた配列番号150および配列番号218のポリペプチドを、共発現させて、表38に示される六価の二特異性抗体HC2−BRO:LC1−BROを提供した。配列番号150のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号218のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−BRO:LC1−BROは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−BRO:LC1−BROは、配列番号255および配列番号258を含み得る。
(実施例7)
抗体HC2:LC1およびアフリベルセプト由来配列を含む六価二特異性抗体
C末端に付加されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを有する重鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号14(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号22(アフリベルセプト由来配列)。
C末端に付加されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号22(アフリベルセプト由来配列)。
得られた配列番号149および配列番号219のポリペプチドを、共発現させて、表39に示される六価の二特異性抗体HC2−AFL:LC1−AFLを提供した。配列番号149のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号219のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−AFL:LC1−AFLは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−AFL:LC1−AFLは、配列番号254および配列番号259を含み得る。
(実施例8)
抗体HC2:LC1およびラニビズマブ由来配列を含む六価二特異性抗体
C末端に付加されたラニビズマブ由来VEGF結合性ドメインを有する重鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせる:
1)配列番号14(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号28(ラニビズマブ由来配列)。
C末端に付加されたラニビズマブ由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせる:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号28(ラニビズマブ由来配列)。
得られた配列番号151および配列番号243のポリペプチドを、共発現させて、表40に示される六価の二特異性抗体HC2−RAN:LC1−RANを提供する。配列番号151のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号243のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−RAN:LC1−RANは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−RAN:LC1−RANは、配列番号256および配列番号260を含み得る。
(実施例9)
抗体HC2:LC1およびアビシパル由来配列を含む六価二特異性抗体
C末端に付加されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを有する重鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号14の残基1〜467(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号244(アビシパル由来配列)。
C末端に付加されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号244(アビシパル由来配列)。
得られた配列番号231および配列番号232のポリペプチドを、共発現させて、表41に示される六価の二特異性抗体HC2−ABI:LC1−ABIを提供した。配列番号231のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号232のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−ABI:LC1−ABIは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−ABI:LC1−ABIは、配列番号257および配列番号261を含み得る。
(実施例10)
抗体HC2:LC1およびブロルシズマブ由来配列を含む四価二特異性抗体
C末端に付加されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号23(ブロルシズマブ由来配列)。
得られたポリペプチド(配列番号218)を、配列番号14と共発現させて、表42に示される配列を含む四価の二特異性抗体HC2:LC1−BROを提供した。配列番号14のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号218のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2:LC1−BROは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2:LC1−BROは、配列番号247および配列番号258を含み得る。
(実施例11)
抗体HC2:LC1およびアフリベルセプト由来配列を含む四価二特異性抗体
C末端に付加されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号22(アフリベルセプト由来配列)。
得られたポリペプチド(配列番号219)を、配列番号14と共発現させて、表43に示される配列を含む四価の二特異性抗体HC2:LC1−AFLを提供した。配列番号14のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号219のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2:LC1−AFLは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2:LC1−AFLは、配列番号247および配列番号259を含み得る。
(実施例12)
抗体HC2:LC1およびラニビズマブ由来配列を含む四価二特異性抗体
C末端に付加されたラニビズマブ由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせる:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号28(ラニビズマブ由来配列)。
得られたポリペプチド(配列番号243)を、配列番号14と共発現させて、表44に示される配列を含む四価の二特異性抗体HC2:LC1−RANを提供する。配列番号14のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号243のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2:LC1−RANは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2:LC1−RANは、配列番号247および配列番号260を含み得る。
(実施例13)
抗体HC2:LC1およびアビシパル由来配列を含む四価二特異性抗体
C末端に付加されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせた:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号244(アビシパル由来配列)。
得られたポリペプチド(配列番号232)を、配列番号245(配列番号14の残基1〜467)と共発現させて、表45に示される配列を含む四価の二特異性抗体HC2:LC1−ABIを提供した。配列番号245のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号232のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2:LC1−ABIは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2:LC1−ABIは、配列番号247および配列番号261を含み得る。
(実施例14)
Tie2を活性化する二特異性抗体
ヒト臍帯内皮細胞(HUVEC)を、ブタゼラチンでコーティングされたT75フラスコに播種した。細胞維持を、完全培地(EGMまたはEGM−2)を使用して行い、トリプシン/EDTAを使用して、100mmディッシュに継代した。3日後、100mmディッシュをすすぎ、基礎培地(EBM、EBM−2、OptiMEM I)中、図19に示される通り、5または50nMの以下の抗体の1つで、37℃/5%CO2で30分間処理した:(i)HC2:LC1、HPTP−βに対して特異的なヒト化モノクローナル抗体;(ii)HC2−BRO:LC1、HC2:LC1の重鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(iii)HC2−AFL:LC1、HC2:LC1の重鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(iv)HC2−BRO:LC1−BRO、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む六価抗体;または(v)HC2−AFL:LC1−AFL、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む六価抗体。処理後、細胞を1mMのNaOVを含有する氷冷PBSですすぎ、完全Triton X溶解緩衝液(20mMのTris−HCl、137mMのNaCl、10%のグリセロール、1%のTriton X−100、2mMのEDTA、1mMのNaOV、1mMのNaF、1mMのPMSF、1μg/mLのロイペプチン、1μg/mLのペプスタチン)に溶解した。
溶解物を、抗Tie2抗体および抗VEGFR2抗体で免疫沈降させた。1〜10μgのVEGFR2抗体(MAB3573、#89109)、TIE−2抗体(Ab33)および25μLのプロテインA/Gアガロースビーズを、1mLのHUVEC溶解物に添加し、チューブを、回転台上に4℃で1〜3日間置いた。IP反応チューブを、1mLの完全Triton−X溶解緩衝液ですすぎ、2倍のDTTを含有するローディング色素に再懸濁させた。チューブを95℃で5分間インキュベートし、遠心分離し、Trisグリシンゲルにウェルあたり25μLをロードした。試料を、ゲルで展開し、PVDF膜に転写し、一連のウエスタンブロットに付して、リン酸化チロシン(リン酸化Tie2およびリン酸化VEGFR2)を検出し、続いて、総Tie2および総VEGFR2についてブロットするために再探索した。ゲルを、125Vで75分間流した後、PVDF膜に転写した。膜を、5%のBSA/0.05%のTween Tris洗浄緩衝液中、回転台上で、室温(RT)で1時間ブロッキングした。一次抗体(PY99;VEGFR2−A3;TIE−2 Ab33)を、洗浄緩衝液中1:1000希釈で添加し1時間置いた。二次抗体(抗マウスhrp)を、洗浄緩衝液中1:1000希釈で添加し1時間置いた。膜を、ステップの間に、0.05〜0.1%のTween 20+Tris緩衝食塩水(TBS)で3回すすいだ。ECL検出システムを使用して、バンドを可視化した。再探索を、200mMのグリシンで24〜48時間処理されたロットにおいて行った。
図19に示されるように、試験された二特異性抗体はすべて、HUVECにおいて基礎Tie2活性が増加したが、基礎VEGFR2リン酸化は、影響を受けなかった。上パネルは、それぞれ、リン酸化Tie2およびリン酸化VEGFR2(上半分)、ならびに総Tie2およびVEGFR2(下半分)の検出を通して示されるように、Tie2活性化およびVEGFR2活性化を示すウエスタンブロットを提供する。下パネルは、リン酸化されたTie2の総Tie2に対する濃度測定比を提供する。
アッセイを、本開示の以下の抗体を用いて繰り返し、これは、外因性Ang1の非存在下でTie2活性化も増強した:(i)HC2−RAN:LC1、(ii)HC2−ABI:LC1、(iii)HC2:LC1−AFL、(iv)HC2:LC1−BRO、(v)HC2:LC1−ABI、および(vi)HC2−ABI:LC1−ABI。
(実施例15)
二特異性抗体はAng1媒介Tie2活性化を増強し、VEGF媒介VEGFR2活性化をブロックする
ヒト臍帯内皮細胞(HUVEC)を、ブタゼラチンでコーティングされたT75フラスコに播種した。細胞維持を、完全培地(EGMまたはEGM−2)を使用して行い、トリプシン/EDTAを使用して、100mmディッシュに継代した。3日後、100mmディッシュをすすぎ、基礎培地(EBM、EBM−2、OptiMEM I)中、図20に示される通り、5または50nMの以下の抗体の1つで、37℃/5%CO2で30分間、モック事前処理または事前処理した:(i)HC2:LC1、HPTP−βに対して特異的なヒト化モノクローナル抗体;(ii)HC2−BRO:LC1、HC2:LC1の重鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(iii)HC2−AFL:LC1、HC2:LC1の重鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(iv)HC2−BRO:LC1−BRO、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む六価抗体;または(v)HC2−AFL:LC1−AFL、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む六価抗体。事前処理後、細胞を、基礎培地(リン酸緩衝食塩水、PBS+0.2%のウシ血清アルブミン、またはOptiMEM I)中、VEGF(5ng/mL)およびAng1(50ng/mL)で、37℃/5%CO2で6分間、処理した。処理後、細胞を1mMのNaOVを含有する氷冷PBSですすぎ、完全Triton X溶解緩衝液(20mMのTris−HCl、137mMのNaCl、10%のグリセロール、1%のTriton X−100、2mMのEDTA、1mMのNaOV、1mMのNaF、1mMのPMSF、1μg/mLのロイペプチン、1μg/mLのペプスタチン)に溶解した。
溶解物を、抗Tie2抗体および抗VEGFR2抗体で免疫沈降させた。1〜10μgのVEGFR2抗体(MAB3573、#89109)、TIE−2抗体(Ab33)および25μLのプロテインA/Gアガロースビーズを、1mLのHUVEC溶解物に添加し、チューブを、回転台上に4℃で1〜3日間置いた。IP反応チューブを、1mLの完全Triton−X溶解緩衝液ですすぎ、2倍のDTTを含有するローディング色素に再懸濁させた。チューブを95℃で5分間インキュベートし、遠心分離し、Trisグリシンゲルにウェルあたり25μLをロードした。試料を、ゲルで展開し、PVDF膜に転写し、一連のウエスタンブロットに付して、リン酸化チロシン(リン酸化Tie2およびリン酸化VEGFR2)を検出し、続いて、総Tie2および総VEGFR2についてブロットするために再探索した。ゲルを、125Vで75分間流した後、PVDF膜に転写した。膜を、5%のBSA/0.05%のTween Tris洗浄緩衝液中、回転台上で、室温(RT)で1時間ブロッキングした。一次抗体(PY99;VEGFR2−A3;TIE−2 Ab33)を、洗浄緩衝液中1:1000希釈で添加し1時間置いた。二次抗体(抗マウスhrp)を、洗浄緩衝液中1:1000希釈で添加し1時間置いた。膜を、ステップの間に、0.05〜0.1%のTween 20+Tris緩衝食塩水(TBS)で3回すすいだ。ECL検出システムを使用して、バンドを可視化した。再探索を、200mMのグリシンで24〜48時間処理されたロットにおいて行った。
VEGFおよびAng1での処理は、VEGFR2およびTie2の増加されたリン酸化をもたらした(図20)。HPTP−βに対して特異的なHC2:LC1抗体での処理は、Ang1およびVEGFで処理された細胞において、Ang1媒介Tie2活性化を増強した。二特異性抗体での処理は、Ang1およびVEGFで処理された細胞において、Ang1媒介Tie2活性化を増強し、VEGF媒介VEGFR2活性化をブロックした。上パネルは、それぞれ、リン酸化Tie2およびリン酸化VEGFR2(上半分)、ならびに総Tie2およびVEGFR2(下半分)の検出を通して示されるように、Tie2活性化およびVEGFR2活性化を示すウエスタンブロットを提供する。下側パネルは、リン酸化されたTie2の総Tie2に対する濃度測定比およびリン酸化されたVEGFR2の総VEGFR2に対する濃度測定比を提供する。
(実施例16)
二特異性抗体はAng1媒介Tie2活性化を増強し、VEGF媒介VEGFR2活性化をブロックする(免疫沈降およびウエスタンブロットアッセイ)
ヒト臍帯内皮細胞(HUVEC)を、ブタゼラチンでコーティングされたT75フラスコに播種した。細胞維持を、完全培地(EGMまたはEGM−2)を使用して行い、トリプシン/EDTAを使用して、100mmディッシュに継代した。3日後、100mmディッシュをすすぎ、基礎培地(EBM、EBM−2、OptiMEM I)中、それぞれの図について示される通り、本開示の多特異性抗体の1つで、37℃/5%CO2で30分間、事前処理した。事前処理後、細胞を、基礎培地(リン酸緩衝食塩水、PBS+0.2%のウシ血清アルブミン、またはOptiMEM I)中、VEGFおよびAng1で、37℃/5%CO2で6分間、モック処理または処理した。処理後、細胞を1mMのNaOVを含有する氷冷PBSですすぎ、完全Triton X溶解緩衝液(20mMのTris−HCl、137mMのNaCl、10%のグリセロール、1%のTriton X−100、2mMのEDTA、1mMのNaOV、1mMのNaF、1mMのPMSF、1μg/mLのロイペプチン、1μg/mLのペプスタチン)に溶解した。
溶解物を、抗Tie2抗体および抗VEGFR2抗体で免疫沈降させた。1〜10μgのVEGFR2抗体(MAB3573、#89109)、TIE−2抗体(Ab33)および25μLのプロテインA/Gアガロースビーズを、1mLのHUVEC溶解物に添加し、チューブを、回転台上に4℃で1〜3日間置いた。IP反応チューブを、1mLの完全Triton−X溶解緩衝液ですすぎ、2倍のDTTを含有するローディング色素に再懸濁させた。チューブを95℃で5分間インキュベートし、遠心分離し、Trisグリシンゲルにウェルあたり25μLをロードした。試料を、ゲルで展開し、PVDF膜に転写し、一連のウエスタンブロットに付して、リン酸化チロシン(リン酸化Tie2およびリン酸化VEGFR2)を検出し、続いて、総Tie2および総VEGFR2についてブロットするために再探索した。ゲルを、125Vで75分間流した後、PVDF膜に転写した。膜を、5%のBSA/0.05%のTween Tris洗浄緩衝液中、回転台上で、室温(RT)で1時間ブロッキングした。一次抗体(PY99;VEGFR2−A3;TIE−2 Ab33)を、洗浄緩衝液中1:1000希釈で添加し1時間置いた。二次抗体(抗マウスhrp)を、洗浄緩衝液中1:1000希釈で添加し1時間置いた。膜を、ステップの間に、0.05〜0.1%のTween 20+Tris緩衝食塩水(TBS)で3回すすいだ。ECL検出システムを使用して、バンドを可視化した。再探索を、200mMのグリシンで24〜48時間処理されたロットにおいて行った。アッセイを、以下の図に示される通り、本開示の異なる多特異性抗体、ならびにVEGFおよびAng1の異なる濃度を使用して、繰り返した。
図21A、図21Bおよび図21Cについて、細胞を、モック事前処理、または5nMもしくは50nMの以下の1つで事前処理した:(i)HC2−ABI:LC1、HC2:LC1(HPTP−βに対して特異的なヒト化モノクローナル抗体)の重鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(ii)HC2−ABI:LC1−ABI、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む六価抗体;または(iii)HC2−AFL:LC1−AFL、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む六価抗体。事前処理後、細胞を、VEGF(5ng/mL)およびAng1(50ng/mL)で、モック処理(−)または処理(+)した。VEGFおよびAng1での処理は、VEGFR2およびTie2の増加されたリン酸化をもたらした(図21A、図21Bおよび図21C)。二特異性抗体での処理は、Ang1およびVEGFで処理された細胞における場合を含め、Tie2活性化を増強し、VEGFR2活性化をブロックした(図21A、図21Bおよび図21C)。図21Aは、それぞれ、リン酸化Tie2およびリン酸化VEGFR2(上半分)、ならびに総Tie2およびVEGFR2(下半分)の検出を通して示されるように、Tie2活性化およびVEGFR2活性化を示すウエスタンブロットを提供する。図21Bは、未処理細胞に対して正規化された、リン酸化されたTie2の総Tie2に対する濃度測定比を提供する。図21Cは、未処理細胞に対して正規化された、リン酸化されたVEGFR2の総VEGFR2に対する濃度測定比を提供する。
図22A、図22Bおよび図22Cについて、細胞を、モック事前処理、または5nMの以下の抗体の1つで事前処理した:(i)HC2−BRO:LC1−BRO、HC2:LC1(HPTP−βに対して特異的なヒト化モノクローナル抗体)の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む六価抗体;(ii)HC2−AFL:LC1−AFL、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む六価抗体;または(iii)HC2−ABI:LC1:ABI、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体。事前処理後、細胞を、モック処理(−)、5ng/mLのVEGFおよび50ng/mLのAng1で処理(+)、または50ng/mLのVEGFおよび250ng/mLのAng1で処理(+++)した。VEGFおよびAng1での処理は、VEGFR2およびTie2の増加されたリン酸化をもたらした(図22A、図22Bおよび図22C)。二特異性抗体での処理は、Ang1およびVEGFで処理された細胞における場合を含め、Tie2活性化を増強し、VEGFR2活性化をブロックした(図22A、図22Bおよび図22C)。図22Aは、それぞれ、リン酸化Tie2およびリン酸化VEGFR2(上半分)、ならびに総Tie2およびVEGFR2(下半分)の検出を通して示されるように、Tie2活性化およびVEGFR2活性化を示すウエスタンブロットを提供する。図22Bは、未処理細胞に対して正規化された、リン酸化されたTie2の総Tie2に対する濃度測定比を提供する。図22Cは、未処理細胞に対して正規化された、リン酸化されたVEGFR2の総VEGFR2に対する濃度測定比を提供する。
(実施例17)
二特異性抗体はAng1媒介Tie2活性化を増強し、VEGF媒介VEGFR2活性化をブロックする(電気化学発光アッセイ)
ヒト臍帯内皮細胞(HUVEC)を、ブタゼラチンでコーティングされたT75フラスコに播種した。細胞維持を、完全培地(EGMまたはEGM−2)を使用して行い、トリプシン/EDTAを使用して、100mmディッシュに継代した。3日後、100mmディッシュをすすぎ、基礎培地(EBM、EBM−2、OptiMEM I)中、それぞれの図について下記で示される抗体の1つで、37℃/5%CO2で30分間、モック事前処理または事前処理した。
事前処理後、細胞を、基礎培地(リン酸緩衝食塩水、PBS+0.2%のウシ血清アルブミン、またはOptiMEM I)中、VEGFおよびAng1で、37℃/5%CO2で6分間、モック処理または処理した。処理後、細胞を1mMのNaOVを含有する氷冷PBSですすぎ、完全Triton X溶解緩衝液(20mMのTris−HCl、137mMのNaCl、10%のグリセロール、1%のTriton X−100、2mMのEDTA、1mMのNaOV、1mMのNaF、1mMのPMSF、1μg/mLのロイペプチン、1μg/mLのペプスタチン)に溶解した。
リン酸化されたTie2およびリン酸化されたVEGFR2を、電気化学発光によって定量化した。一次抗体または捕捉抗体を、96ウェルのSector Imagerプレートにスポットした。5μLのTie2抗体(30μg/mL、AF313)またはVEGFR2抗体(30μg/mL、89109)を、1時間(室温で)または終夜(4℃)でコーティングした。それぞれのプレートを、TBS+0.02%のTween 20で3回洗浄した(これは、それぞれのステップの間に行った)。ウェルを、洗浄緩衝液中のMSDブロッカーA−3%で、回転台上で、室温で1時間ブロッキングした。25μLのHUVEC溶解物を、それぞれのウェルに直接添加し、回転台上で、室温で1時間インキュベートした。検出抗体(1)を、1%のブロッカー/洗浄緩衝液中(Ab33;AF2720/Y992;pTyr 1214;NB100 530)、2μg/mLに希釈し、25μL/ウェルを、回転台上で、室温で1時間インキュベートした。検出抗体(2)を、1%のブロッカー/洗浄緩衝液中(ヤギ抗マウス、GAM;ヤギ抗ウサギ、GAR;両方ともスルホタグ標識化)、1μg/mLに希釈し、25μL/ウェルを、回転台上で、室温で1時間インキュベートした。シグナルを、MSDイメージャー装置において、それぞれのウェル中で、150μLのMeso Scale Discovery(MSD)読み取り緩衝液を使用して捕捉した。アッセイを、以下の図について示される通り、本開示の異なる多特異性抗体、ならびにVEGFおよびAng1の異なる濃度を使用して、繰り返した。
図23Aおよび図23Bについて、細胞を、モック処理、または5nMの以下の抗体の1つで事前処理した:(i)HC2−BRO:LC1、HC2:LC1(HPTP−βに対して特異的なヒト化モノクローナル抗体)の重鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(ii)HC2:LC1−BRO、HC2:LC1の軽鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(iii)HC2−BRO:LC1−BRO、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体;(iv)HC2−AFL:LC1、HC2:LC1の重鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(v)HC2:LC1−AFL、HC2:LC1の軽鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(vi)HC2−AFL:LC1−AFL、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体;(vii)HC2−ABI:LC1、HC2:LC1の重鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(viii)HC2:LC1−ABI、HC2:LC1の軽鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;または(ix)HC2−ABI:LC1−ABI、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体。図23Aおよび図23Bは、未処理細胞に対して正規化された、リン酸化されたTie2の総Tie2に対する比、およびリン酸化されたVEGFR2の総VEGFR2に対する比をそれぞれ提供する。処理は以下の通りであった:モック処理(−)、5ng/mLのVEGFおよび50ng/mLのAng1で処理(+)、または25ng/mLのVEGFおよび250ng/mLのAng1で処理(+++)。VEGFおよびAng1での処理は、Tie2(図23A)およびVEGFR2(図23B)の増加されたリン酸化をもたらした。多特異性抗体での事前処理は、Ang1およびVEGFで処理された細胞において、Tie2活性化を増強し(図23A)、VEGFR2活性化を阻害した(図23B)。
図24Aおよび図24Bについて、細胞を、モック処理、または5nMの以下の抗体の1つで事前処理した:(i)HC2−BRO:LC1−BRO、HC2:LC1(HPTP−βに対して特異的なヒト化モノクローナル抗体)の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む六価(hexaavalent)二特異性抗体;(ii)HC2−AFL:LC1−AFL、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体;または(iii)HC2−ABI:LC1−ABI、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体。図24Aおよび図24Bは、未処理細胞に対して正規化された、リン酸化されたTie2の総Tie2に対する比、およびリン酸化されたVEGFR2の総VEGFR2に対する比をそれぞれ提供する。処理は以下の通りであった:モック処理(−)、5ng/mLのVEGFおよび50ng/mLのAng1で処理(+)、または25ng/mLのVEGFおよび250ng/mLのAng1で処理(+++)。VEGFおよびAng1での処理は、Tie2(図24A)およびVEGFR2(図24B)の増加されたリン酸化をもたらした。多特異性抗体での事前処理は、Ang1およびVEGFで処理された細胞において、Tie2活性化を増強し(図24A)、VEGFR2活性化を阻害した(図24B)。
図25Aおよび図25Bについて、細胞を、モック処理、または5もしくは50nMの以下の抗体の1つで事前処理した:(i)HC2−BRO:LC1、HC2:LC1(HPTP−βに対して特異的なヒト化モノクローナル抗体)の重鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;または(ii)HC2−BRO:LC1−BRO、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体。図25Aおよび図25Bは、未処理細胞に対して正規化された、リン酸化されたTie2の総Tie2に対する比、およびリン酸化されたVEGFR2の総VEGFR2に対する比をそれぞれ提供する。処理は以下の通りであった:モック処理(−)、5ng/mLのVEGFおよび50ng/mLのAng1で処理(+)、または25ng/mLのVEGFおよび250ng/mLのAng1で処理(+++)。VEGFおよびAng1での処理は、Tie2(図25A)およびVEGFR2(図25B)の増加されたリン酸化をもたらした。多特異性抗体での事前処理は、Ang1およびVEGFで処理された細胞において、Tie2活性化を増強し(図25A)、VEGFR2活性化を阻害した(図25B)。
図26Aおよび図26Bについて、細胞を、モック処理、または5nMもしくは50nMの以下の抗体の1つで事前処理した:(i)HC2−ABI:LC1、HC2:LC1(HPTP−βに対して特異的なヒト化モノクローナル抗体)の重鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(ii)HC2−ABI:LC1−ABI、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体;または(iii)HC2−AFL:LC1:AFL、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体。図26Aおよび図26Bは、未処理細胞に対して正規化された、リン酸化されたTie2の総Tie2に対する比、およびリン酸化されたVEGFR2の総VEGFR2に対する比をそれぞれ提供する。処理は以下の通りであった:モック処理(−)、または5ng/mLのVEGFおよび50ng/mLのAng1で処理(+)。VEGFおよびAng1での処理は、Tie2(図26A)およびVEGFR2(図26B)の増加されたリン酸化をもたらした。多特異性抗体での事前処理は、Ang1およびVEGFで処理された細胞において、Tie2活性化を増強し(図26A)、VEGFR2活性化を阻害した(図26B)。
図27Aおよび図27Bについて、細胞を、モック処理、または5nMもしくは50nMの以下の抗体の1つで事前処理した:(i)HC2−ABI:LC1、HC2:LC1(HPTP−βに対して特異的なヒト化モノクローナル抗体)の重鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体;(ii)HC2−ABI:LC1−ABI、HC2:LC1の重鎖および軽鎖のC末端と融合されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを含む六価二特異性抗体;または(iii)HC2−AFL:LC1、HC2:LC1の重鎖のC末端と融合されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを含む四価二特異性抗体。図27Aおよび図27Bは、未処理細胞に対して正規化された、リン酸化されたTie2の総Tie2に対する比、およびリン酸化されたVEGFR2の総VEGFR2に対する比をそれぞれ提供する。処理は以下の通りであった:モック処理(−)、または25ng/mLのVEGFおよび250ng/mLのAng1で処理(+)。VEGFおよびAng1での処理は、Tie2(図27A)およびVEGFR2(図27B)の増加されたリン酸化をもたらした。多特異性抗体での事前処理は、Ang1およびVEGFで処理された細胞において、Tie2活性化を増強し(図27A)、VEGFR2活性化を阻害した(図27B)。
(実施例18)
多特異性抗体高は親和性でHPTP−βおよびVEGFに結合する(biacore表面プラズモン共鳴アッセイ)
biacore表面プラズモン共鳴アッセイを行って、VEGFおよびHPTP−β(VE−PTP)に対する本開示の抗体の平衡解離定数(KD)を決定した。結合実験を、Biacore 3000/Biacore T−200装置において、25℃で行った。
アッセイ緩衝液は、10mMのHEPES緩衝液(pH7.4)、150mMのNaCl、3mMのEDTAおよび0.05%のP20(ポリオキシエチレンソルビタン)を含有した。再生緩衝液は、10mMのグリシン緩衝液(pH1.75)を含有した。コンジュゲーション緩衝液は、10mMの酢酸ナトリウム緩衝液(pH5)を含有した。5μL/分の流速を、リガンドを捕捉するために使用した。30μL/分の流速を、動態分析のために使用した。
抗体のHPTP−βへの結合の分析のために、ポリヒスチジンタグ化HPTP−β細胞外ドメイン(ECD)1/2を、抗His抗体を介して、チップ表面上に固定化した。ヤギ抗His抗体を、最初に、CM5(カルボキシメチル化デキストランコーティング)チップのフローセル2において、EDC/NHS(N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド)/N−ヒドロキシスクシンアミド)カップリング化学反応を使用する直接固定化によって、チップの表面上に固定化した。非占有部位を、1Mのエタノールアミンでブロッキングした。Hisタグ化リガンドHPTP−β 1/2ECDを、50の応答ユニット(RU)で捕捉した。分析物(抗体)は、一度に単一の分析物濃度でチップ上を流れた。分析物のリガンドへの結合を、リアルタイムで監視して、結合(ka)および解離(kd)速度を得た。平衡定数(KD)を、観察されたkaおよびkdから計算した。
抗体のVEGFへの結合の分析のために、抗体を、CM5チップのフローセル2において、ECD/NHSカップリング化学反応を使用する直接固定化によって、チップの表面上に固定化した。非占有部位を、1Mのエタノールアミンでブロッキングした。分析物(VEGF)は、一度に単一の分析物濃度でチップ上を流れた。分析物のリガンドへの結合を、リアルタイムで監視して、結合(ka)および解離(kd)速度を得た。平衡定数(KD)を、観察されたkaおよびkdから計算した。
分析物のスカウトを、10nMの分析物を使用して行って、およそのKDを決定した。カイ二乗分析を、実際のセンサーグラムおよびBIAnalysisソフトウェアから発生させたセンサーグラムの間で行って、分析の正確さを確認し、1〜2の値を、正確であると見なし、1を下回ると非常に正確であると見なした。
表46は、単一のリガンド濃度で行われたスカウト実験に基づく平衡解離定数を提供する。NB=有意な結合は検出されなかった。
全動態分析を、0nM、0.625nM、1.25nM、5nMおよび10nMの分析物を使用して行って、KDを決定した。カイ二乗分析を、実際のセンサーグラムおよびBIAnalysisソフトウェアから発生させたセンサーグラムの間で行って、分析の正確さを確認し、1〜2の値を、正確であると見なし、1を下回ると非常に正確であると見なした。
表47は、複数のリガンド濃度で行われた全動態実験に基づく平衡解離定数を提供する。NB=有意な結合は検出されなかった。
これらの結果は、多特異性抗体のHC2−AFL:LC1、HC2−BRO:LC1、HC2−ABI:LC1、HC2:LC1−AFL、HC2:LC1−BRO、HC2:LC1−ABI、HC2−AFL:LC1−AFL、HC2−BRO:LC1−BROおよびHC2−ABI:LC1−ABIが、高親和性で、HPTP−βおよびVEGFに結合することを実証する。
(実施例19)
抗体HC2:LC1、アビシパル由来配列およびブロルシズマブ由来配列を含む六価抗体
C末端に付加されたアビシパル由来VEGF結合性ドメインを有する重鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせる:
1)配列番号14の残基1〜467(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号244(アビシパル由来配列)。
C末端に付加されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせる:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号23(ブロルシズマブ由来配列)。
得られる配列番号231および配列番号218のポリペプチドを、共発現させて、表48に示される六価抗体HC2−ABI:LC1−BROを提供する。配列番号231のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号218のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−ABI:LC1−BROは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−ABI:LC1−BROは、配列番号257および配列番号258を含み得る。抗体は、標的分子に対して二特異性であり、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFに対する特異性を含む。抗体は、標的エピトープに対して三特異性であり、1つのHPTP−β(VE−PTP)エピトープおよび2つのVEGFエピトープに対する特異性を含む。
(実施例20)
抗体HC2:LC1、アフリベルセプト由来配列およびブロルシズマブ由来配列を含む六価抗体
C末端に付加されたブロルシズマブ由来VEGF結合性ドメインを有する重鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせる:
1)配列番号14(抗体HC2:LC1の重鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号23(ブロルシズマブ由来配列)。
C末端に付加されたアフリベルセプト由来VEGF結合性ドメインを有する軽鎖を生じさせるために、以下に添付のN末端からC末端のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列を生じさせる:
1)配列番号17(抗体HC2:LC1の軽鎖);
2)配列番号31(リンカーペプチド、下線);および
3)配列番号22(アフリベルセプト由来配列)。
得られる配列番号150および配列番号219のポリペプチドを、共発現させて、表49に示される六価抗体HC2−BRO:LC1−AFLを提供する。配列番号150のアミノ酸1〜19は、重鎖シグナルペプチド(配列番号11)である。配列番号219のアミノ酸1〜20は、軽鎖シグナルペプチド(配列番号12)である。一部の実施形態では、成熟HC2−BRO:LC1−AFLは、シグナルペプチドを含まない。例えば、本開示の成熟HC2−BRO:LC1−AFLは、配列番号255および配列番号259を含み得る。抗体は、標的分子に対して二特異性であり、HPTP−β(VE−PTP)およびVEGFに対する特異性を含む。抗体は、標的エピトープに対して三特異性であり、1つのHPTP−β(VE−PTP)エピトープおよび2つのVEGFエピトープに対する特異性を含む。
実施形態
以下の非限定的な実施形態は、本開示の実例を提供するが、本開示の範囲を限定するものではない。
実施形態1.(a)ホスファターゼをモジュレートする第1のドメインであって、ホスファターゼが、Tie2をモジュレートする、第1のドメイン;および(b)受容体チロシンキナーゼアゴニストと特異的に結合する第2のドメインを含む化合物。
実施形態2.抗体である、実施形態1の化合物。
実施形態3.多特異性抗体である、実施形態1〜2のいずれか1つの化合物。
実施形態4.四価抗体である、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物。
実施形態5.六価抗体である、実施形態1〜3のいずれか1つの化合物。
実施形態6.二特異性抗体である、実施形態1〜5のいずれか1つの化合物。
実施形態7.四価二特異性抗体である、実施形態1〜4および6のいずれか1つの化合物。
実施形態8.六価二特異性抗体である、実施形態1〜3および5〜6のいずれか1つの化合物。
実施形態9.Tie2をモジュレートするホスファターゼを阻害する、実施形態1〜8のいずれか1つの化合物。
実施形態10.HPTP−βを阻害する、実施形態1〜9のいずれか1つの化合物。
実施形態11.VE−PTPを阻害する、実施形態1〜10のいずれか1つの化合物。
実施形態12.Tie2を活性化する、実施形態1〜11のいずれか1つの化合物。
実施形態13.受容体チロシンキナーゼアゴニストを阻害する、実施形態1〜12のいずれか1つの化合物。
実施形態14.VEGF受容体シグナル伝達を阻害する、実施形態1〜13のいずれか1つの化合物。
実施形態15.VEGFを阻害する、実施形態1〜14のいずれか1つの化合物。
実施形態16.VEGF−Aを阻害する、実施形態1〜15のいずれか1つの化合物。
実施形態17.Tie2をモジュレートするホスファターゼを阻害し、かつ受容体チロシンキナーゼアゴニストを阻害する、実施形態1〜16のいずれか1つの化合物。
実施形態18.ホスファターゼが、HPTP−βであり、受容体チロシンキナーゼアゴニストが、VEGFである、実施形態1〜17のいずれか1つの化合物。
実施形態19.ホスファターゼが、HPTP−βであり、受容体チロシンキナーゼアゴニストが、VEGF−Aである、実施形態1〜18のいずれか1つの化合物。
実施形態20.Tie2を活性化し、受容体チロシンキナーゼアゴニストが、VEGFである、実施形態1〜19のいずれか1つの化合物。
実施形態21.Tie2を活性化し、受容体チロシンキナーゼアゴニストが、VEGF−Aである、実施形態1〜20のいずれか1つの化合物。
実施形態22.Tie2シグナル伝達をモジュレートするホスファターゼが、タンパク質チロシンホスファターゼである、実施形態1〜21のいずれか1つの化合物。
実施形態23.Tie2シグナル伝達をモジュレートするホスファターゼが、受容体様タンパク質チロシンホスファターゼである、実施形態1〜22のいずれか1つの化合物。
実施形態24.Tie2シグナル伝達をモジュレートするホスファターゼが、HPTP−βである、実施形態1〜23のいずれか1つの化合物。
実施形態25.Tie2シグナル伝達をモジュレートするホスファターゼが、VE−PTPである、実施形態1〜23のいずれか1つの化合物。
実施形態26.受容体チロシンキナーゼアゴニストが、増殖因子である、実施形態1〜25のいずれか1つの化合物。
実施形態27.受容体チロシンキナーゼアゴニストが、システインノット増殖因子スーパーファミリーメンバーである、実施形態1〜26のいずれか1つの化合物。
実施形態28.受容体チロシンキナーゼアゴニストが、PDGFファミリーメンバーである、実施形態1〜27のいずれか1つの化合物。
実施形態29.受容体チロシンキナーゼアゴニストが、血管新生促進因子である、実施形態1〜28のいずれか1つの化合物。
実施形態30.受容体チロシンキナーゼアゴニストが、VEGF受容体アゴニストである、実施形態1〜29のいずれか1つの化合物。
実施形態31.受容体チロシンキナーゼアゴニストが、VEGFである、実施形態1〜30のいずれか1つの化合物。
実施形態32.受容体チロシンキナーゼアゴニストが、VEGF−Aである、実施形態1〜31のいずれか1つの化合物。
実施形態33.第1のドメインが、HPTP−βに結合する、実施形態1〜32のいずれか1つの化合物。
実施形態34.第1のドメインが、VE−PTPに結合する、実施形態1〜33のいずれか1つの化合物。
実施形態35.第1のドメインが、HPTP−βの細胞外ドメインに結合する、実施形態1〜34のいずれか1つの化合物。
実施形態36.第1のドメインが、HPTP−βの細胞外ドメインの第1のFN3リピートに結合する、実施形態1〜34のいずれか1つの化合物。
実施形態37.第2のドメインが、VEGFに結合する、実施形態1〜36のいずれか1つの化合物。
実施形態38.第2のドメインが、VEGF−Aに結合する、実施形態1〜37のいずれか1つの化合物。
実施形態39.第1のドメインが、HPTP−βに結合し、受容体チロシンキナーゼアゴニストが、VEGFである、実施形態1〜38のいずれか1つの化合物。
実施形態40.第1のドメインが、HPTP−βに結合し、受容体チロシンキナーゼアゴニストが、VEGF−Aである、実施形態1〜39のいずれか1つの化合物。
実施形態41.第1のドメインが、配列番号76〜98のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜40のいずれか1つの化合物。
実施形態42.第1のドメインが、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79または配列番号80と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜41のいずれか1つの化合物。
実施形態43.第1のドメインが、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号86または配列番号87と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜42のいずれか1つの化合物。
実施形態44.第1のドメインが、配列番号88、配列番号89または配列番号90と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜43のいずれか1つの化合物。
実施形態45.第1のドメインが、配列番号91、配列番号92または配列番号93と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜44のいずれか1つの化合物。
実施形態46.第1のドメインが、配列番号94、配列番号95または配列番号96と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜45のいずれか1つの化合物。
実施形態47.第1のドメインが、配列番号97または配列番号98と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜46のいずれか1つの化合物。
実施形態48.第1のドメインが、(a)配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79または配列番号80と少なくとも80%同一である配列;(b)配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号86または配列番号87と少なくとも80%同一である配列;(c)配列番号88、配列番号89または配列番号90と少なくとも80%同一である配列;(d)配列番号91、配列番号92または配列番号93と少なくとも80%同一である配列;(e)配列番号94、配列番号95または配列番号96と少なくとも80%同一である配列;および(f)配列番号97または配列番号98と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜47のいずれか1つの化合物。
実施形態49.第2のドメインが、配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜48のいずれか1つの化合物。
実施形態50.第2のドメインが、配列番号99〜146のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜49のいずれか1つの化合物。
実施形態51.第2のドメインが、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112または配列番号113と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜50のいずれか1つの化合物。
実施形態52.第2のドメインが、配列番号114、配列番号115、配列番号116、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122または配列番号123と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜51のいずれか1つの化合物。
実施形態53.第2のドメインが、配列番号124、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130または配列番号131と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜52のいずれか1つの化合物。
実施形態54.第2のドメインが、配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136または配列番号137と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜53のいずれか1つの化合物。
実施形態55.第2のドメインが、配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142または配列番号143と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜54のいずれか1つの化合物。
実施形態56.第2のドメインが、配列番号144、配列番号145または配列番号146と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜55のいずれか1つの化合物。
実施形態57.第2のドメインが、(a)配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112または配列番号113と少なくとも80%同一である配列;(b)配列番号114、配列番号115、配列番号116、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122または配列番号123と少なくとも80%同一である配列;(c)配列番号124、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130または配列番号131と少なくとも80%同一である配列;(d)配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136または配列番号137と少なくとも80%同一である配列;(e)配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142または配列番号143と少なくとも80%同一である配列;および(f)配列番号144、配列番号145または配列番号146と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜56のいずれか1つの化合物。
実施形態58.第2のドメインが、配列番号147、配列番号148、または配列番号233〜242のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜57のいずれか1つの化合物。
実施形態59.(a)第1のドメインが、配列番号76〜98のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含み;(b)第2のドメインが、配列番号99〜148のいずれか1つまたは配列番号233〜242のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜58のいずれか1つの化合物。
実施形態60.(a)第1のドメインが、(i)配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79または配列番号80と少なくとも80%同一である配列;(ii)配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号86または配列番号87と少なくとも80%同一である配列;(iii)配列番号88、配列番号89または配列番号90と少なくとも80%同一である配列;(iv)配列番号91、配列番号92または配列番号93と少なくとも80%同一である配列;(v)配列番号94、配列番号95または配列番号96と少なくとも80%同一である配列;および(vi)配列番号97または配列番号98と少なくとも80%同一である配列を含み;(b)第2のドメインが、(i)配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号105、配列番号106、配列番号107、配列番号108、配列番号109、配列番号110、配列番号111、配列番号112または配列番号113と少なくとも80%同一である配列;(ii)配列番号114、配列番号115、配列番号116、配列番号117、配列番号118、配列番号119、配列番号120、配列番号121、配列番号122または配列番号123と少なくとも80%同一である配列;(iii)配列番号124、配列番号125、配列番号126、配列番号127、配列番号128、配列番号129、配列番号130または配列番号131と少なくとも80%同一である配列;(iv)配列番号132、配列番号133、配列番号134、配列番号135、配列番号136または配列番号137と少なくとも80%同一である配列;(v)配列番号138、配列番号139、配列番号140、配列番号141、配列番号142または配列番号143と少なくとも80%同一である配列;および(vi)配列番号144、配列番号145または配列番号146と少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜59のいずれか1つの化合物。
実施形態61.(a)第1のドメインが、配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79または配列番号80と少なくとも80%同一である配列を含み;(b)第2のドメインが、配列番号22、配列番号147、配列番号148、配列番号244、または配列番号233〜242のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜60のいずれか1つの化合物。
実施形態62.(a)第1のドメインが、配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号86または配列番号87と少なくとも80%同一である配列を含み;(b)第2のドメインが、配列番号22、配列番号147、配列番号148、配列番号244、または配列番号233〜242のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜61のいずれか1つの化合物。
実施形態63.(a)第1のドメインが、配列番号88、配列番号89または配列番号90と少なくとも80%同一である配列を含み;(b)第2のドメインが、配列番号22、配列番号147、配列番号148、配列番号244、または配列番号233〜242のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜62のいずれか1つの化合物。
実施形態64.(a)第1のドメインが、配列番号91、配列番号92または配列番号93と少なくとも80%同一である配列を含み;(b)第2のドメインが、配列番号22、配列番号147、配列番号148、配列番号244、または配列番号233〜242のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜63のいずれか1つの化合物。
実施形態65.(a)第1のドメインが、配列番号94、配列番号95または配列番号96と少なくとも80%同一である配列を含み;(b)第2のドメインが、配列番号22、配列番号147、配列番号148、配列番号244、または配列番号233〜242のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜64のいずれか1つの化合物。
実施形態66.(a)第1のドメインが、配列番号97または配列番号98と少なくとも80%同一である配列を含み;(b)第2のドメインが、配列番号22、配列番号147、配列番号148、配列番号244、または配列番号233〜242のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜65のいずれか1つの化合物。
実施形態67.(a)第1のドメインが、(i)配列番号76、配列番号77、配列番号78、配列番号79または配列番号80と少なくとも80%同一である配列;(ii)配列番号81、配列番号82、配列番号83、配列番号84、配列番号85、配列番号86または配列番号87と少なくとも80%同一である配列;(iii)配列番号88、配列番号89または配列番号90と少なくとも80%同一である配列;(iv)配列番号91、配列番号92または配列番号93と少なくとも80%同一である配列;(v)配列番号94、配列番号95または配列番号96と少なくとも80%同一である配列;および(vi)配列番号97または配列番号98と少なくとも80%同一である配列を含み;(b)第2のドメインが、配列番号22、配列番号147、配列番号148、配列番号244、または配列番号233〜242のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含む、実施形態1〜66のいずれか1つの化合物。
実施形態68.(a)配列番号149、配列番号150、配列番号151または配列番号231と少なくとも80%同一である重鎖配列;および(b)配列番号17、配列番号18、配列番号19または配列番号20と少なくとも80%同一である軽鎖配列を含む、実施形態1〜67のいずれか1つの化合物。
実施形態69.(a)配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列;(b)配列番号13、配列番号14、配列番号15または配列番号16と少なくとも80%同一である配列;(c)配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列;および(d)配列番号17、配列番号18、配列番号19または配列番号20と少なくとも80%同一である配列を含む四価二特異性抗体である、実施形態1〜4、6〜7および9〜68のいずれか1つの化合物。
実施形態70.(a)リンカーを含む第1の鎖であって、リンカーが、配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含み、リンカーが、N末端およびC末端を含み、リンカーのN末端が、配列番号13、配列番号14、配列番号15または配列番号16と少なくとも80%同一である配列のC末端に結合されており、リンカーのC末端が、配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列のN末端に結合されている、第1の鎖;および(b)配列番号17、配列番号18、配列番号19または配列番号20と少なくとも80%同一である配列を含む第2の鎖を含む四価二特異性抗体である、実施形態1〜4、6〜7および9〜69のいずれか1つの化合物。
実施形態71.(a)配列番号13、配列番号14、配列番号15または配列番号16と少なくとも80%同一である配列を含む第1の鎖;および(b)リンカーを含む第2の鎖であって、リンカーが、配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含み、リンカーが、N末端およびC末端を含み、リンカーのN末端が、配列番号17、配列番号18、配列番号19または配列番号20と少なくとも80%同一である配列のC末端に結合されており、リンカーのC末端が、配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列のN末端に結合されている、第2の鎖を含む四価二特異性抗体である、実施形態1〜4、6〜7、9〜67および69のいずれか1つの化合物。
実施形態72.(a)配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列;(b)配列番号13、配列番号14、配列番号15または配列番号16と少なくとも80%同一である配列;(c)配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列;および(d)配列番号17、配列番号18、配列番号19または配列番号20と少なくとも80%同一である配列を含む六価二特異性抗体である、実施形態1〜3、5〜6および8〜67のいずれか1つの化合物。
実施形態73.(a)リンカーを含む第1の鎖であって、リンカーが、配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含み、リンカーが、N末端およびC末端を含み、リンカーのN末端が、配列番号13、配列番号14、配列番号15または配列番号16と少なくとも80%同一である配列のC末端に結合されており、リンカーのC末端が、配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列のN末端に結合されている、第1の鎖;および(b)リンカーを含む第2の鎖であって、リンカーが、配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含み、リンカーが、N末端およびC末端を含み、リンカーのN末端が、配列番号17、配列番号18、配列番号19または配列番号20と少なくとも80%同一である配列のC末端に結合されており、リンカーのC末端が、配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列のN末端に結合されている、第2の鎖を含む六価二特異性抗体である、実施形態1〜3、5〜6、8〜67および72のいずれか1つの化合物。
実施形態74.(a)配列番号245、または配列番号13〜16のいずれか1つと少なくとも80%同一である重鎖配列;および(b)配列番号218、配列番号219、配列番号232または配列番号243と少なくとも80%同一である軽鎖配列を含む、実施形態1〜67のいずれか1つの化合物。
実施形態75.(a)配列番号149、配列番号150、配列番号151または配列番号231と少なくとも80%同一である重鎖配列;および(b)配列番号218、配列番号219、配列番号232または配列番号243と少なくとも80%同一である軽鎖配列を含む、実施形態1〜67のいずれか1つの化合物。
実施形態76.化合物のHPTP−βに対する結合親和性(KD)が、約30fM〜約70nMである、実施形態1〜75のいずれか1つの化合物。
実施形態77.化合物のVEGFに対する結合親和性(KD)が、約30fM〜約70nMである、実施形態1〜76のいずれか1つの化合物。
実施形態78.化合物のHPTP−βに対する結合親和性(KD)が、約30fM〜約70nMであり、化合物のVEGFに対する結合親和性(KD)が、約30fM〜約70nMである、実施形態1〜75のいずれか1つの化合物。
実施形態79.それを必要とする対象における状態を処置する方法であって、治療有効量の実施形態1〜78のいずれか1つの化合物を対象に投与することを含む、方法。
実施形態80.状態が、眼の状態である、実施形態79の方法。
実施形態81.状態が、糖尿病性網膜症である、実施形態79〜80のいずれか1つの方法。
実施形態82.状態が、新血管形成である、実施形態79〜80のいずれか1つの方法。
実施形態83.状態が、血管漏出である、実施形態79〜80のいずれか1つの方法。
実施形態84.状態が、増加した眼圧である、実施形態79〜80のいずれか1つの方法。
実施形態85.状態が、眼球浮腫である、実施形態79〜80のいずれか1つの方法。
実施形態86.状態が、糖尿病性黄斑浮腫である、実施形態79〜80および85のいずれか1つの方法。
実施形態87.状態が、高眼圧症である、実施形態79〜80のいずれか1つの方法。
実施形態88.状態が、眼の炎症である、実施形態79〜80のいずれか1つの方法。
実施形態89.状態が、緑内障である、実施形態79〜80のいずれか1つの方法。
実施形態90.投与が、対象の目に対してである、実施形態79〜89のいずれか1つの方法。
実施形態91.投与が、硝子体内である、実施形態79〜90のいずれか1つの方法。
実施形態92.投与が、皮下である、実施形態79〜89のいずれか1つの方法。
実施形態93.投与が、局所である、実施形態79〜90のいずれか1つの方法。
実施形態94.対象が、ヒトである、実施形態79〜93のいずれか1つの方法。
実施形態95.治療有効量が、約0.25mg〜約200mgである、実施形態79〜94のいずれか1つの方法。
実施形態96.治療有効量が、約1mg/kg〜約10mg/kgである、実施形態79〜95のいずれか1つの方法。
実施形態97.治療有効量が、約1mg〜約50mgである、実施形態79〜95のいずれか1つの方法。
実施形態98.治療有効量が、約50mg〜約200mgである、実施形態79〜95のいずれか1つの方法。
実施形態99.(a)配列番号254、配列番号255、配列番号256または配列番号257と少なくとも80%同一である重鎖配列;および(b)配列番号250、配列番号251、配列番号252または配列番号253と少なくとも80%同一である軽鎖配列を含む、実施形態1〜67のいずれか1つの化合物。
実施形態100.(a)配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列;(b)配列番号246、配列番号247、配列番号248または配列番号249と少なくとも80%同一である配列;(c)配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列;および(d)配列番号250、配列番号251、配列番号252または配列番号253と少なくとも80%同一である配列を含む四価二特異性抗体である、実施形態1〜4、6〜7および9〜68のいずれか1つの化合物。
実施形態101.(a)リンカーを含む第1の鎖であって、リンカーが、配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含み、リンカーが、N末端およびC末端を含み、リンカーのN末端が、配列番号246、配列番号247、配列番号248または配列番号249と少なくとも80%同一である配列のC末端に結合されており、リンカーのC末端が、配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列のN末端に結合されている、第1の鎖;および(b)配列番号250、配列番号251、配列番号252または配列番号253と少なくとも80%同一である配列を含む第2の鎖を含む四価二特異性抗体である、実施形態1〜4、6〜7および9〜69のいずれか1つの化合物。
実施形態102.(a)配列番号246、配列番号247、配列番号248または配列番号249と少なくとも80%同一である配列を含む第1の鎖;および(b)リンカーを含む第2の鎖であって、リンカーが、配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含み、リンカーが、N末端およびC末端を含み、リンカーのN末端が、配列番号250、配列番号251、配列番号252または配列番号253と少なくとも80%同一である配列のC末端に結合されており、リンカーのC末端が、配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列のN末端に結合されている、第2の鎖を含む四価二特異性抗体である、実施形態1〜4、6〜7、9〜67および69のいずれか1つの化合物。
実施形態103.(a)配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列;(b)配列番号246、配列番号247、配列番号248または配列番号249と少なくとも80%同一である配列;(c)配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列;および(d)配列番号250、配列番号251、配列番号252または配列番号253と少なくとも80%同一である配列を含む六価二特異性抗体である、実施形態1〜3、5〜6および8〜67のいずれか1つの化合物。
実施形態104.(a)リンカーを含む第1の鎖であって、リンカーが、配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含み、リンカーが、N末端およびC末端を含み、リンカーのN末端が、配列番号246、配列番号247、配列番号248または配列番号249と少なくとも80%同一である配列のC末端に結合されており、リンカーのC末端が、配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列のN末端に結合されている、第1の鎖;および(b)リンカーを含む第2の鎖であって、リンカーが、配列番号31〜75のいずれか1つと少なくとも80%同一である配列を含み、リンカーが、N末端およびC末端を含み、リンカーのN末端が、配列番号250、配列番号251、配列番号252または配列番号253と少なくとも80%同一である配列のC末端に結合されており、リンカーのC末端が、配列番号22、配列番号23、配列番号28または配列番号244と少なくとも80%同一である配列のN末端に結合されている、第2の鎖を含む六価二特異性抗体である、実施形態1〜3、5〜6、8〜67および72のいずれか1つの化合物。
実施形態105.(a)配列番号262、または配列番号246〜249のいずれか1つと少なくとも80%同一である重鎖配列;および(b)配列番号258、配列番号259、配列番号261または配列番号260と少なくとも80%同一である軽鎖配列を含む、実施形態1〜67のいずれか1つの化合物。
実施形態106.(a)配列番号254、配列番号255、配列番号256または配列番号257と少なくとも80%同一である重鎖配列;および(b)配列番号258、配列番号259、配列番号261または配列番号260と少なくとも80%同一である軽鎖配列を含む、実施形態1〜3、5〜6および8〜67のいずれか1つの化合物。