JP7273204B2 - 眼科疾患の処置 - Google Patents
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Description
血管形成は、固形腫瘍、眼内新生血管症候群、例えば増殖網膜症又は加齢黄斑変性(AMD)、関節リウマチ、及び乾癬をはじめとする、様々な障害の発病に関与している(Folkman, J., et al., J. Biol. Chem. 267 (1992) 10931-10934; Klagsbrun, M., et al., Annu. Rev. Physiol. 53 (1991) 217-239;及びGarner, A., Vascular diseases、 Pathobiology of ocular disease, A dynamic approach, Garner, A., and Klintworth, G. K. (eds.), 2nd edition, Marcel Dekker, New York (1994), pp. 1625-1710)。
本発明の1つの態様によると、方法、使用、二重特異的抗体(使用するための)、医薬品、又は医薬製剤が、眼血管疾患を患う患者の処置のために提供され、該方法は、ヒト血管内皮増殖因子(VEGF)とヒトアンジオポエチン-2(ANG-2)とに結合する二重特異的抗体の有効量を患者に投与する工程を含み、該二重特異的抗体は、8週間毎又はより少ない頻度で硝子体内に投与される(投与される予定である)(1つの実施態様では、9週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、10週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、11週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、12週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、13週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、14週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、15週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、16週間毎又はより少ない頻度で)。
i)VEGFに特異的に結合する前記の第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号1のCDR3H領域、配列番号2のCDR2H領域、及び配列番号3のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号4のCDR3L領域、配列番号5のCDR2L領域、及び配列番号6のCDR1L領域を含み;
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号9のCDR3H領域、配列番号10のCDR2H領域、及び配列番号11のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号12のCDR3L領域、配列番号13のCDR2L領域、及び配列番号14のCDR1L領域を含み;
iii)二重特異的抗体は、突然変異I253A、H310A、及びH435Aと、突然変異L234A、L235A、及びP329G(番号付けは、KabatのEUインデックスによる)とを含むヒトIgG1サブクラスの重鎖定常領域を含む。
-50μm未満増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター未満減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定され、疾患活動性は、
-50μm以上増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター以上減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定される。
-50μm未満増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター未満減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定され、疾患活動性は、
-50μm以上増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター以上減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定される。
本発明の1つの態様によると、眼血管疾患を患う患者の処置法が提供され、該方法は、ヒト血管内皮増殖因子(VEGF)とヒトアンジオポエチン-2(ANG-2)とに結合する二重特異的抗体の有効量を患者に投与する工程を含み、
該二重特異的抗体は、8週間毎又はより少ない頻度で硝子体内に投与される(投与される予定である)(1つの実施態様では、9週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、10週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、11週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、12週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、13週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、14週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、15週間毎又はより少ない頻度で)。
(1つの実施態様ではスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)を使用して)50μm以上の中心窩領域網膜厚の増加;及び/又は
5レター以上の最高矯正視力(BCVA/ETDRS)の減少
として決定された疾患活動性の場合に投与される。
(1つの実施態様ではスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)を使用して)50μm以上の中心窩領域網膜厚(CST)の増加;及び/又は
5レター以上の最高矯正視力(BCVA/ETDRS)の減少
として決定された疾患活動性の場合に投与される。
(1つの実施態様ではスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)を使用して)50μm以上の中心窩領域網膜厚(CST)の増加;及び/又は
5レター以上の最高矯正視力(BCVA/ETDRS)の減少
として決定された疾患活動性の場合に投与される。
(1つの実施態様ではスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)を使用して)50μm以上の中心窩領域網膜厚(CST)の増加;及び/又は
5レター以上の最高矯正視力(BCVA/ETDRS)の減少
として決定された疾患活動性の場合に投与される。
-50μm未満増加した中心窩領域網膜厚(CST)、
-5レター未満減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定され、疾患活動性は、
-50μm以上増加した中心窩領域網膜厚(CST)、
-5レター以上減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定される。
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μm未満である(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μm未満;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μm未満)
として決定され、疾患活動性は、
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μmを超える(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μmを超える;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μmを超える)
として決定される。
-50μm未満増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター未満減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定され、疾患活動性は、
-50μm以上増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター以上減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定される。
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μm未満である(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μm未満;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μm未満)
として決定され、疾患活動性は、
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μmを超える(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μmを超える;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μmを超える)
として決定される。
i)VEGFに特異的に結合する前記の第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号1のCDR3H領域、配列番号2のCDR2H領域、及び配列番号3のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号4のCDR3L領域、配列番号5のCDR2L領域、及び配列番号6のCDR1L領域を含み;
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号9のCDR3H領域、配列番号10のCDR2H領域、及び配列番号11のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号12のCDR3L領域、配列番号13のCDR2L領域、及び配列番号14のCDR1L領域を含み;
iii)二重特異的抗体は、突然変異I253A、H310A、及びH435Aと、突然変異L234A、L235A、及びP329G(番号付けは、KabatのEUインデックスによる)とを含むヒトIgG1サブクラスの重鎖定常領域を含む。
i)VEGFに特異的に結合する前記の第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインVHとして配列番号7のアミノ酸配列、及び軽鎖可変ドメインVLとして配列番号8のアミノ酸配列を含み、
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインVHとして配列番号15のアミノ酸配列、及び軽鎖可変ドメインVLとして配列番号16のアミノ酸配列を含むことを特徴とする。
a)VEGFに特異的に結合する第一の完全長の抗体の重鎖及び軽鎖;
b)ANG-2に特異的に結合する第二の完全長の抗体の改変された重鎖及び改変された軽鎖(ここでの定常ドメインCL及びCH1は、互いに交換されている)
を含むことを特徴とする。
a)第一の完全長抗体の重鎖としての配列番号17のアミノ酸配列、及び第一の完全長抗体の軽鎖として配列番号18のアミノ酸配列、並びに
b)第二の完全長抗体の改変された重鎖としての配列番号19のアミノ酸配列、及び第二の完全長抗体の改変された軽鎖としての配列番号20のアミノ酸配列
を含むことを特徴とする。
一方の重鎖のCH3ドメイン及び他方の重鎖のCH3ドメインが各々、抗体のCH3ドメイン間の元来の界面を含む界面において接触し;
ここで、該界面は、二重特異的抗体の形成を促進するように改変されており、ここでの改変は、
a)一方の重鎖のCH3ドメインは改変され、
これにより、二重特異的抗体内の一方の重鎖のCH3ドメインの元来の界面に接触する、他方の重鎖のCH3ドメインの元来の界面内で、
アミノ酸残基が、より大きな側鎖体積を有するアミノ酸残基で置換され、これにより、一方の重鎖のCH3ドメインの界面内に突起を生じ、これは、他方の重鎖のCH3ドメインの界面内の空洞内に位置することができ、そして
b)他方の重鎖のCH3ドメインは改変され、
これにより、二重特異的抗体内の第一のCH3ドメインの元来の界面と接触する、第二のCH3ドメインの元来の界面内で、
アミノ酸残基が、より小さな側鎖体積を有するアミノ酸残基で置換され、これにより、第二のCH3ドメインの界面内に空洞を生じ、この中に、第一のCH3ドメインの界面内の突起が位置することができる
ことを特徴とする。
a)の完全長抗体の重鎖のCH3ドメイン及びb)の完全長抗体の重鎖のCH3ドメインは各々、抗体のCH3ドメイン間の元来の界面内に改変を含む、界面において接触し;
ここで、
i)一方の重鎖のCH3ドメインにおいて、
アミノ酸残基は、より大きな側鎖体積を有するアミノ酸残基で置換され、これにより、一方の重鎖のCH3ドメインの界面内に突起を生じ、これは、他方の重鎖のCH3ドメインの界面内の空洞内に位置することができ、そして
ii)他方の重鎖のCH3ドメインにおいて、
アミノ酸残基は、より小さな側鎖体積を有するアミノ酸残基で置換され、これにより、第二のCH3ドメインの界面内に空洞が生じ、この中に、第一のCH3ドメインの界面内の突起が位置することができる
ことを特徴とする。
a)T411N、T411R、T411Q、T411K、T411D、T411E及び411W、
b)D399R、D399W、D399Y及びD399K、
c)S400E、S400D、S400R及びS400K、
d)F405I、F405M、F405T、F405S、F405V及びF405W、
e)N390R、N390K及びN390D、
f)K392V、K392M、K392R、K392L、K392F及びK392E
からなる群より選択される。
i)VEGFに特異的に結合する前記の第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号1のCDR3H領域、配列番号2のCDR2H領域、及び配列番号3のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号4のCDR3L領域、配列番号5のCDR2L領域、及び配列番号6のCDR1L領域を含み;
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号9のCDR3H領域、配列番号10のCDR2H領域、及び配列番号11のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号12のCDR3L領域、配列番号13のCDR2L領域、及び配列番号14のCDR1L領域を含み;
iii)二重特異的抗体は、突然変異I253A、H310A、及びH435Aと、突然変異L234A、L235A、及びP329G(番号付けは、KabatのEUインデックスによる)とを含むヒトIgG1サブクラスの重鎖定常領域を含み;
iv)重鎖定常領域には、T366W突然変異が一方のCH3ドメインに含まれ、T366S、L368A、Y407Vの突然変異が他方のCH3ドメインに含まれる(番号付けは、KabatのEUインデックスによる)。
i)VEGFに特異的に結合する前記の第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号1のCDR3H領域、配列番号2のCDR2H領域、及び配列番号3のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号4のCDR3L領域、配列番号5のCDR2L領域、及び配列番号6のCDR1L領域を含み;
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号9のCDR3H領域、配列番号10のCDR2H領域、及び配列番号11のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号12のCDR3L領域、配列番号13のCDR2L領域、及び配列番号14のCDR1L領域を含み;
iii)二重特異的抗体は、突然変異I253A、H310A、及びH435Aと、突然変異L234A、L235A、及びP329G(番号付けは、KabatのEUインデックスによる)とを含むヒトIgG1サブクラスの重鎖定常領域を含み;
iv)重鎖定常領域には、S354C及びT366W突然変異が一方のCH3ドメインに含まれ、Y349C、T366S、L368A、及びY407Vの突然変異が他方のCH3ドメインに含まれる(番号付けは、KabatのEUインデックスによる)。
i)VEGFに特異的に結合する前記の第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインVHとして配列番号7のアミノ酸配列、及び軽鎖可変ドメインVLとして配列番号8のアミノ酸配列を含み、
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインVHとして配列番号15のアミノ酸配列、及び軽鎖可変ドメインVLとして配列番号16のアミノ酸配列を含む
ことを特徴とする。
a)VEGFに特異的に結合する第一の完全長抗体の重鎖及び軽鎖;
b)ANG-2に特異的に結合する第二の完全長の抗体の改変された重鎖及び改変された軽鎖(ここでの定常ドメインCL及びCH1は、互いに交換されている)
を含むことを特徴とする。
1.眼血管疾患の処置に使用するための、ヒト血管内皮増殖因子(VEGF)とヒトアンジオポエチン-2(ANG-2)に結合する二重特異的抗体であって、該二重特異的抗体は、8週間毎又はより少ない頻度で硝子体内に投与される(投与される予定である)(1つの実施態様では、9週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、10週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、11週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、12週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、13週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、14週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、15週間毎又はより少ない頻度で)。
i)VEGFに特異的に結合する前記の第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号1のCDR3H領域、配列番号2のCDR2H領域、及び配列番号3のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号4のCDR3L領域、配列番号5のCDR2L領域、及び配列番号6のCDR1L領域を含み;
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号9のCDR3H領域、配列番号10のCDR2H領域、及び配列番号11のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号12のCDR3L領域、配列番号13のCDR2L領域、及び配列番号14のCDR1L領域を含み;
iii)二重特異的抗体は、突然変異I253A、H310A、及びH435Aと、突然変異L234A、L235A、及びP329G(番号付けは、KabatのEUインデックスによる)とを含むヒトIgG1サブクラスの重鎖定常領域を含む、実施態様1~16のいずれか1つに記載の(使用するための)二重特異的抗体。
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインVHとして配列番号15のアミノ酸配列、及び軽鎖可変ドメインVLとして配列番号16のアミノ酸配列を含む、実施態様17記載の(使用するための)二重特異的抗体。
-50μm未満増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター未満減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定され、疾患活動性は、
-50μm以上増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター以上減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定される、実施態様29又は30記載の(使用するための)二重特異的抗体。
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μm未満である(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μm未満;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μm未満)
として決定され、疾患活動性は、
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μmを超える(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μmを超える;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μmを超える)
として決定される、実施態様29又は30記載の方法。
-50μm未満増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター未満減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定され、疾患活動性は、
-50μm以上増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター以上減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定される、実施態様33又は34記載の(使用するための)二重特異的抗体。
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μm未満である(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μm未満;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μm未満)
として決定され、疾患活動性は、
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μmを超える(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μmを超える;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μmを超える)
として決定される、実施態様33又は34記載の(使用するための)二重特異的抗体。
1.眼血管疾患を患う患者の処置法であり、該方法は、ヒト血管内皮増殖因子(VEGF)とヒトアンジオポエチン-2(ANG-2)とに結合する二重特異的抗体の有効量を患者に投与する工程を含み、ここで前記二重特異的抗体は、8週間毎又はより少ない頻度で硝子体内に投与される(1つの実施態様では、9週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、10週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、11週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、12週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、13週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、14週間毎又はより少ない頻度で;1つの実施態様では、15週間毎又はより少ない頻度で)。
i)VEGFに特異的に結合する前記の第一の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号1のCDR3H領域、配列番号2のCDR2H領域、及び配列番号3のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号4のCDR3L領域、配列番号5のCDR2L領域、及び配列番号6のCDR1L領域を含み;
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインに、配列番号9のCDR3H領域、配列番号10のCDR2H領域、及び配列番号11のCDR1H領域、並びに、軽鎖可変ドメインに、配列番号12のCDR3L領域、配列番号13のCDR2L領域、及び配列番号14のCDR1L領域を含み;
iii)二重特異的抗体は、突然変異I253A、H310A、及びH435Aと、突然変異L234A、L235A、及びP329G(番号付けは、KabatのEUインデックスによる)とを含むヒトIgG1サブクラスの重鎖定常領域を含む、実施態様1~16のいずれか1つに記載の方法。
ii)ANG-2に特異的に結合する前記の第二の抗原結合部位は、重鎖可変ドメインVHとして配列番号15のアミノ酸配列、及び軽鎖可変ドメインVLとして配列番号16のアミノ酸配列を含む、実施態様17記載の方法。
-50μm未満増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター未満減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定され、疾患活動性は、
-50μm以上増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター以上減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定される、実施態様28又は29記載の方法。
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μm未満である(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μm未満;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μm未満)
として決定され、疾患活動性は、
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μmを超える(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μmを超える;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μmを超える)
として決定される、実施態様28又は29記載の方法。
-50μm未満増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター未満減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定され、疾患活動性は、
-50μm以上増加した中心窩領域網膜厚(CST);及び/又は
-5レター以上減少した最高矯正視力(BCVA/ETDRS)
として決定される、実施態様33又は34記載の方法。
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μm未満である(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μm未満;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μm未満;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μm未満)
として決定され、疾患活動性は、
-中心窩領域網膜厚(CST)が約300μmを超える(1つの実施態様では、スペクトラリス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ325μmを超える;1つの実施態様では、シーラス(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、トプコン(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ315μmを超える;1つの実施態様では、オプトビュー(商標)機器を用いたスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって測定したところ295μmを超える)
として決定される、実施態様33又は34記載の方法。
ヒトVEGFとヒトANG2に結合する二重特異的抗体を用いた、眼血管疾患を患う患者の処置
実施例1A:糖尿病黄斑浮腫(DME)を患う患者の処置の有効性及び持続期間
目的
第一の目的
本治験の第一の目的は以下であった:
中心窩を含む糖尿病黄斑浮腫(CI-DME)を有する未処置の患者において、実薬と比較した、配列番号17、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20のアミノ酸配列を含む、ヒトVEGFとヒトANG2とに結合する二重特異的抗体(この抗体VEGFang2-0016及びその生成は、参照により組み入れられる国際公開公報第2014/009465号にも詳述されている)の有効性を評価するため。本明細書におけるこの二重特異的抗VEGF/ANG2抗体の名称は、RO6867461又はRG7716又はVEGFang2-0016、又はファリシマブである。4週間毎に1.5mg又は6mgのいずれかの用量の硝子体内投与用のRO6867461の無菌で無色から茶色がかった保存剤を含まない溶液のバイアルを使用した。二重特異的抗体の濃度は約120mg/mlであった。
本治験の第二の目的は以下の通りであった:
RO6867461の作用機序に関する情報を与える、薬物動態及び解剖学的転帰を調べるため。血漿中の抗RO6867461抗体の形成を調べるため。RO6867461の効果の持続時間を探索するため。
本治験の探索的目的は以下の通りであった:
RO6867461の有効性に対する、以前の硝子体内への抗VEGF抗体による処置の予測される効果を探索するため。以前に硝子体内に抗VEGF抗体による処置を受けた中心窩を含む糖尿病黄斑浮腫患者における、実薬と比較した、RO6867461の有効性及び安全性を評価するため。血管形成及び炎症の血漿中マーカーレベルに対するRO6867461の効果を評価するため。眼房水試料(任意)及び硝子体液(任意)中の、RO6867461の濃度、並びに試料容積が許容すれば、血管形成及び炎症のバイオマーカーを調べるため。糖尿病網膜症(DR)重症度スコアの改善を評価するため。
これは、中心窩を有する糖尿病黄斑浮腫患者における、複数用量を用いる、多施設、無作為化、実薬対照、二重盲検、三群での並行群間、36週間の治験であった。この治験の3つの群は以下の通りであった:
A群:0.3mgのラニビズマブ(硝子体内)
B群:1.5mgのRO6867461(硝子体内)
C群:6mgのRO6867461(硝子体内)
最大210人までの患者が無作為化された。
中心窩を有する糖尿病黄斑浮腫を有する、18歳以上の男性及び女性の患者。
選択基準
患者は、治験への参加のために以下の基準を満たしていなければならない:
黄斑の中心部を含む、スペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)による黄斑肥厚化として定義される、糖尿病網膜症を合併した黄斑浮腫:スクリーニング時にスペクトラリス(商標)(ハイデルベルグ社)を用いて325μm以上の中心窩領域網膜厚(CST)(スペクトラリス(商標)が利用不可能である場合には、以下の機器及び中心窩領域網膜厚の閾値が許容可能であった:シーラス(商標)については315μm以上の中心窩領域網膜厚、トプコンについては315m以上の中心窩領域網膜厚、オプトビュー(商標)については295μm以上の中心窩領域網膜厚)。
世界保健機関及び/又は米国糖尿病学会によって定義されているような、糖尿病(DM:1型又は2型)の診断。
以下のいずれかの基準を満たす患者は、治験への参加から除外された:
以下として定義されるハイリスクな増殖性糖尿病網膜症のあらゆる兆候:
あらゆる硝子体内出血又は網膜前出血。
臨床検査で散瞳薬を用いた標準的な7フィールドのETDRSと同等な領域内の乳頭面積の2分の1以上の血管新生。
臨床検査で乳頭面積の3分の1以上の血管新生。
1日目より前の3か月以内の硝子体内への抗VEGF抗体によるあらゆる処置。
1日目より前のあらゆる広範囲網膜光凝固(PRP)処置。
1日目より前の3か月以内のあらゆる黄斑レーザー光凝固。
網膜硝子体手術歴。
1日目より前の3か月以内のあらゆる硝子体内又は眼球周囲の副腎皮質ステロイドによる処置。1日目より前のどのようなIluvien(登録商標)又はオザーデックス(登録商標)インプラントの使用歴も許容されないだろう。
1日目より前の3か月以内のあらゆる白内障手術又はステロイドを用いての白内障手術の合併症の処置。
切開緑内障手術歴。
制御されていない緑内障(例えば、進行的な視野の減少、又は緑内障医薬品での処置にも関わらず25mmHg以上の眼内圧[IOP])。
ルベオーシス歴
黄斑の評価を混乱させ得るか中心視力に影響を及ぼし得る、糖尿病黄斑浮腫以外のあらゆる現在の眼疾患又は眼疾患病歴(例えば、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、ぶどう膜炎、網膜色素線条症、ヒストプラズマ症、活動性又は非活動性のサイトメガロウイルス、病的近視、網膜剥離、黄斑牽引、黄斑円孔、重度の白内障)。
治験責任医師の意見では、黄斑浮腫の回復により視力低下は改善しないだろう、あらゆる現在の眼容態(例えば、中心窩萎縮症、色素異常、濃い中心窩の硬性白斑、網膜以外の容態)。
1日目におけるあらゆる活動性の眼感染。
1日目におけるあらゆる活動性の眼内炎症(グレードはほんのわずか又はそれより多い)。
1日目より前の7日間以内のあらゆる抗VEGF抗体による処置。
治験責任医師の意見では、1日目から7日間以内に抗VEGF抗体による処置を必要とし得る、あらゆる網膜の容態。
1日目より前の6カ月間以内のあらゆる全身性の抗VEGF抗体。
1日目より前の1か月間以内のあらゆる大きな病気又は大きな手術。
1日目より前の1週間以内のあらゆる熱性病。
1日目より前の12カ月間以内のあらゆる脳卒中又は心筋梗塞。
制御されていない血圧(血圧;安静時の患者において180mmHgを超える収縮期血圧及び/又は100mmHgを超える拡張期血圧として定義される)。患者の初回の解読値がこれらの数値を超える場合、2回目の解読は、同じ日の30分以上後に行なわれても、又はスクリーニング期間中の別の日に行なわれてもよい。患者の血圧が、高血圧薬によって制御される必要がある場合、患者は、1日目より前の少なくとも1か月間、同じ医薬品を連続的に摂取しているべきである。
スクリーニング時に12%を超える糖化ヘモグロビンHbA1cを有する患者。
1日目より前の6カ月間以内に腎移植、血液透析、若しくは腹膜透析を必要とするか、又は治験中の任意の時点において血液透析若しくは腹膜透析を必要とすることが予想される、腎不全。
他の疾患の病歴、代謝機能障害、治験薬の使用が禁忌である容態が妥当に疑われるか、又は、治験結果の解釈に影響を及ぼす可能性があるか、又は治験責任医師の意見で合併症の処置において患者をハイリスクとさせる、身体検査所見若しくは臨床検査所見。
出産可能な女性、妊娠血液検査陽性。
授乳中の女性。
1日目より前の1か月間以内の副腎皮質ステロイドの全身使用。
実薬、フルオレセイン、使用される製剤のあらゆる成分、散瞳点眼液、又は使用される任意の麻酔薬及び抗菌点眼薬に対するあらゆる既知の過敏症。
実薬の使用によるあらゆる他の制約。
1日目より前の3か月以内の治験薬を用いてのあらゆる処置。
治験の全期間は、以下のように参加した各患者について、最大40週間であった(スクリーニングから治験完了まで):
スクリーニング:最大4週間まで。
ベースライン:1日目。
治験処置投与期間:1日目から20週目まで。
観察期間:20週目から最大36週目まで。
安全性に関する経過観察の要求:観察期間中及びラニビズマブの投与から7日間。
治験の終了は、最後の患者の最後の観察(LPLO)が行なわれる日として定義された。LPLOは、最後の患者が参加してから36週間後に行なわれることが予想された。
一次分析の個体群は、未処置の患者であった。追加の分析は、全個体群において及び硝子体内への抗VEGF抗体を用いて以前に処置された患者において行なわれ得る。
24週目における中心窩厚のベースラインからの変化平均値。
24週目における中心窩領域網膜厚の平均値(直径1mm)のベースラインからの変化平均値。
24週目において網膜下液及び網膜内液の消散を示した患者の比率。
眼底フルオレセイン血管造影(FFA)による解剖学的評価項目。
24週目における黄斑における漏出の消散を示した患者の比率。
24週目における中心窩無血管域のサイズのベースラインからの変化。
この治験における探索的評価項目は、以下を含んでいたがこれらに限定されなかった:
BCVA:
未処置の患者と、以前に硝子体内に抗VEGF抗体を投与された患者との間のベースラインからの最高矯正視力(BCVA)の変化の平均値の差(RO6867461の効果の差)。
20週目における数値と比較して、糖尿病黄斑浮腫に起因する50μm以上の中心窩領域網膜厚の増加及び/又は5レター以上の最高矯正視力の減少までの時間。
20週目以後の0.3mgのラニビズマブを用いての再処置までの時間。
有効性の一次分析は、全ての無作為化された患者を含み、患者は無作為化時に割り当てられた処置に従って分類された。
開始時4メートルの試験距離の最高矯正視力は、散瞳前に、治験薬群の割り当てを盲検化された、訓練された公認の視力検査員によって測定された。
重要な第二評価項目は、中心窩領域網膜厚(CST)のベースラインからの変化であった。結果を図2に示す。配列番号17、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20のアミノ酸配列を含む、二重特異的抗VEGF/ANG2抗体RO6867461(6.0mg又は1.5mgの用量が硝子体内に投与される)を、ラニビズマブ(ルセンティス(登録商標))(0.3mgの用量が硝子体内に投与される)と比較した。この第二の解剖学的評価項目は、最高矯正視力の一次評価項目を直接支持する。
観察期間中のラニビズマブを用いての処置の基準
治験処置の最後の投薬後(20週目の来診)の各来診時に、最高矯正視力を評価し、SD-OCT造影を実施した(26週目の来診時以外)。
・中心窩領域網膜厚が50μm以上増加。
・糖尿病黄斑浮腫に因り最高矯正視力が5レター以上減少。
実施例1Aの下で上記されている治験と類似したさらなる治験において、糖尿病黄斑浮腫(例えば、中心窩を含む糖尿病黄斑浮腫(CI-DME))を患う患者を、配列番号17、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20のアミノ酸配列を含む、ヒトVEGFとヒトANG2に結合する二重特異的抗体で処置する。処置において実薬として、例えばアフリベルセプト及び/又はラニビズマブ及び/又はブロルシズマブが使用されるだろう。患者は、抗VEGF抗体による処置を受けていない(抗VEGF抗体単独療法を用いて、例えばアフリベルセプト及び/又はラニビズマブ及び/又はブロルシズマブを用いて以前に処置されたことがない)患者、及びまた抗VEGF抗体による単独療法を以前に処置されたことがある患者群も含む。ヒトVEGFとヒトANG2に結合するそれぞれの二重特異的抗体の名称は、RO6867461又はRG7716である。1.5mg又は6mgのいずれかの用量の硝子体内投与用のRO6867461の無菌で無色から茶色がかった保存剤を含まない溶液のバイアルを使用する。
a)糖尿病黄斑浮腫を患う患者は、処置(例えば、最初は6カ月間毎の注射)開始後に一定した8週間毎の投薬計画で処置されるだろう、
b)糖尿病黄斑浮腫を患う患者は、処置(例えば、最初は6カ月間毎の注射)開始後に一定した12週間毎の投薬(1つの計画では、まず1サイクルの8週間毎の投薬を含む)で処置されるだろう、
c)糖尿病黄斑浮腫を患う患者は、処置(例えば、最初は3~7カ月間毎の注射)開始後に、安定して疾患が存在しない場合には注射間隔を延長するか、又は疾患活動性が存在する場合には間隔を短縮する投薬処方計画で処置されるだろう。このような処方計画は、例えば、患者が、患者の疾患状態に応じて、Q4W/Q8W/Q12W/Q16Wの投薬を受けることを含む。
目的及び評価項目
本治験は、新生血管型加齢黄斑変性(nAMD)患者に12週間間隔及び16週間間隔で投与されたRO6867461の有効性、安全性、及び薬物動態を評価した。RO6867461は、配列番号17、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20のアミノ酸配列を含む、ヒトVEGFとヒトANG2に結合する二重特異的抗体である(この抗体VEGFang2-0016及びその生成は、参照により組み入れられる国際公開公報第2014/009465号にも詳述されている)。本明細書におけるこの二重特異的抗VEGF/ANG2抗体の名称は、RO6867461又はRG7716又はVEGFang2-0016又はファリシマブである。
主要な有効性の目的
・12週間間隔及び16週間間隔で投与された場合の視力に対する、RO6867461の有効性を評価すること。
・ETDRS様チャートを使用した40週目における最高矯正視力のベースラインからの変化の平均値。
1)追加の視力評価項目に対するRO6867461の有効性を評価すること。
対応する評価項目
・ETDRS様チャートを使用した経時的な最高矯正視力のベースラインからの変化の平均値。
・経時的な最高矯正視力のベースラインから15レター以上、10レター以上、5レター以上、又は0レター以上増加している患者の比率。
・経時的な最高矯正視力のベースラインからの15レター以上、10レター以上、5レター以上、又は0レター以上の減少を回避している患者の比率。
・経時的な20/40又はそれより良好な最高矯正視力を有する患者の比率。
・経時的な20/200又はそれより悪い最高矯正視力を有する患者の比率。
対応する評価項目
・経時的な中心窩領域網膜厚のベースラインからの変化の平均値。
・経時的な中心窩領域網膜厚の平均値(直径1mm)のベースラインからの変化の平均値。
・経時的な網膜内液、網膜下液、嚢胞、又は網膜色素上皮剥離を有する患者の比率。
対応する評価項目
・40週目及び52週目における脈絡膜血管新生(CNV)の全領域におけるベースラインからの変化の平均値。
・40週目及び52週目における脈絡膜血管新生成分の全領域におけるベースラインからの変化の平均値。
・40週目及び52週目における漏出の全領域におけるベースラインからの変化の平均値。
・24週目における疾患活動性の発症率を調査すること。
対応する評価項目
・24週目における疾患活動性を有する患者の比率。
・12週間間隔及び16週間間隔でのRO6867461の硝子体内への複数回の投与量の安全性を評価すること。
対応する評価項目
・眼有害事象の発症率及び重症度。
・眼以外の有害事象の発症率及び重症度。
・治験を離脱した理由、臨床データ、併用薬物、生命徴候、及び身体検査結果を含むがこれらに限定されない、他の安全性データも列挙され、記述により要約されるだろう。
1)RO6867461の全身における薬物動態プロファイルを評価すること。
対応する評価項目
・特定の時点におけるRO6867461の血漿中濃度。
2)眼房水中のRO6867461、ラニビズマブ、遊離VEGF-A、及びAng-2プロファイルを評価すること。
・眼房水中のRO6867461の濃度又は薬物動態パラメーターと遊離VEGF-Aの濃度とAng-2の濃度との間の関係。
対応する評価項目
・眼房水のラニビズマブ濃度又は薬物動態パラメーターと遊離VEGF-Aの濃度とAng-2の濃度との間の関係。
・眼房水中の遊離VEGF-Aの濃度とAng-2の濃度の時間経過。
・血漿中の抗RO6867461抗体の形成を調べること。
対応する評価項目
・治験中の抗薬物抗体の発生率。
・RO6867461に対する応答を評価するために、ベースライン及び追加の時点における、眼房水中における血管形成及び炎症のバイオマーカー候補のレベルを探索すること。
対応する評価項目
・主要評価項目及び二次評価項目と、バイオマーカー候補の眼房水中濃度との間の関係。
上記で使用されている略称:
ADA=抗薬物抗体;Ang-2=アンジオポエチン-2;BCVA=最高矯正視力;CFT=中心窩厚;CNV=脈絡膜血管新生;CST=中心窩領域網膜厚;ETDRS=糖尿病性網膜症早期治療研究;FFA=眼底フルオレセイン血管造影;IVT=硝子体内;PK=薬物動態;SD-OCT=スペクトラルドメイン光干渉断層計;VEGF-A=血管内皮増殖因子A。
治験の説明
これは、新生血管型加齢黄斑変性(nAMD)を有する未処置患者に12週間間隔及び16週間間隔で投与されたRO6867461の有効性、安全性、及び薬物動態を調べるための、第II相、多施設、無作為化、実薬対照、被験者及び評価項目の評価者に盲検化された、並行群間、52週間の治験であった。
・A群(Q12W):12週目まで4週間毎(4回の注射)に硝子体内(IVT)に6mgのRO6867461を、その後、48週目まで12週間毎に(24週目、36週目、及び48週目に注射;3回の注射)6mgのRO6867461を硝子体内に。
・B群(Q16W):12週目まで4週間毎(4回の注射)に硝子体内に6mgのRO6867461を、その後、48週目まで16週間毎に(28週目及び44週目に注射;2回の注射)6mgのRO6867461を硝子体内に。24週目における疾患活動性のプロトコールにより規定された評価は、活動性疾患(以下の基準を参照)を有するB群患者が、治験の残りの期間において、12週間毎の6mgのRO6867461の投薬処方計画に切り替えることを必要とし、注射は24週目に開始され、36週目及び48週目に繰り返される。
・C群(比較群):4週間毎に48週間(13回の注射)0.5mgのラニビズマブ(硝子体内に)。片方の眼だけが、治験眼として選択されるだろう。各患者における治験の全期間は最大56週間であり、以下のように分類されるだろう:
・スクリーニング:無作為化より最大4週間前又は無作為化と同じ日に。
・無作為化:1日目。
・治験処置投与:1日目から48週目まで。
・最後の来診:52週目。
・制御されていない血圧
・管理上の理由(例えば、スクリーニング検査の来院から28日以内に1日目を計画することができない)
・治験眼の適格基準を満たしていない(そういう場合には、患者は、最初のスクリーニング期間の後、第二の眼での参加が適格である場合もある)。
・最近の2回の来院(16週目及び20週目)にかけての中心窩領域網膜厚の平均値と比較して、中心窩領域網膜厚の増加(スペクトラリス(登録商標)OCTで50μmを超える中心窩領域網膜厚)、又は
・16週目又は20週目のいずれかに記録された最も低い中心窩領域網膜厚と比較して、75μm以上の中心窩領域網膜厚の増加、又は
・新生血管型加齢黄斑変性の疾患活動性に因り最近の2回の来院(16週目及び20週目)にかけての最高矯正視力の平均値と比較して、少なくとも5レターの最高矯正視力(BCVA)の減少、又は
・新生血管型加齢黄斑変性の疾患活動性に因り16週目又は20週目のいずれかに記録された最も高い最高矯正視力と比較して、10レター以上の最高矯正視力の減少、又は
・新生血管型加齢黄斑変性の活動性に因る、新たな黄斑出血の存在。
適格基準
患者は、治験への参加のために以下の基準を満たしていた:治験眼についての眼の基準。
・加齢黄斑変性(新生血管型加齢黄斑変性)に続発する未処置の脈絡膜血管新生。
・眼底フルオレセイン血管造影又はスペクトラルドメイン光干渉断層計による脈絡膜血管新生活性に関連した中心窩成分(網膜下液、網膜下高反射性物質、漏出のエビデンス、又は出血によって証明されるような)を有する中心窩下脈絡膜血管新生又は傍中心窩脈絡膜血管新生。
・以下を伴う、全種類の脈絡膜血管新生の病変(圧倒的にクラシック型、最小限のクラシック型、又はオカルト型):全病変サイズ(血液、萎縮、線維症、及び血管新生を含む)は眼底フルオレセイン血管造影により6乳頭面積以下、及び脈絡膜血管新生成分の面積は眼底フルオレセイン血管造影により全病変サイズの50%以上、及び眼底フルオレセイン血管造影により確認された活動性の脈絡膜血管新生(漏出のエビデンス)、及びスペクトラルドメイン光干渉断層計によって確認された脈絡膜血管新生の滲出物(液体の存在)。
・良質の網膜画像を取得して確定診断することを可能とする、透明な透光体及び適切な瞳孔拡張。
一般的基準
・インフォームドコンセント書式への署名。
・1日目において年齢が50歳以上であること。
・治験責任医師の判断において、治験プロトコールの順守が可能であること。
・出産可能な女性について:禁欲を維持する(異性との性交を控える)か又は処置期間中及び治験処置の最後の投薬から少なくとも28日間を通して年間1%未満の失敗率である避妊法を使用することに同意すること。
・患者は、現在の治験の完了までに、治験薬(IMP)又は器具を含む、任意の他の臨床試験に進んで参加しないようにしなければならない。
以下のいずれかの基準を満たした患者は、治験の参加から除外された:
治験眼についての眼の基準
・眼ヒストプラズマ症、外傷、病的近視、網膜色素線条症、脈絡膜破裂、又はぶどう膜炎などの、加齢黄斑変性以外の原因に起因する脈絡膜血管新生。
・スクリーニング時における中心性漿液性脈絡網膜症。
・黄斑を含む、網膜色素上皮裂孔。
・眼底フルオレセイン血管造影において、全病変面積の50%を超え、及び/又は全病変面積の50%を超える中心窩線維症又は萎縮症を含む、及び/又は中心窩を含む、網膜下出血。
・硝子体内処置(ステロイド、抗血管内皮増殖因子[VEGF]抗体、組織プラスミノーゲンアクチベーター、オクリプラスミン、八フッ化プロパンガス、空気)、眼球周囲の薬理学的介入、アルゴンレーザーによる光凝固、ベルテポルフィン光線力学的療法、ダイオードレーザー、経瞳孔的温熱療法、又は手術による介入を含む(がこれらに限定されない)、脈絡膜血管新生のためのあらゆる前処置又は併用処置。
・ベースライン評価(1日目)から3か月以内の白内障手術。
・あらゆる他の眼内手術(経毛様体扁平部硝子体切除術、緑内障手術、角膜移植、放射線療法)。
・ステロイドによる硝子体内への処置を用いての白内障合併症の管理を除く、以前の硝子体内処置(抗VEGF抗体薬物を含む)。
・他の網膜疾患のための以前の眼球周囲における薬理学的介入。
現在の眼容態
・治験責任医師の意見では、視力改善の可能性を低減させるか、又は治験経過中に内科的介入若しくは手術による介入を必要とする可能性があるかのいずれかである、治験眼におけるあらゆる併発している眼内容態(例えば、弱視、無水晶体、網膜剥離、白内障、糖尿病性網膜症、又は黄斑症、又は牽引を伴う網膜前膜)。
・1日目(無作為化前)の治験眼における活動的な眼内炎症(ほんのわずかなグレード又はそれ以上)。
・1日目に糖尿病性網膜症早期治療研究(ETDRS)様チャートにおいて73~24レター(境界値を含む)の最高矯正視力レタースコア(スネレン指標にて20/40から20/320と同等)。
・治験眼における現在の硝子体内出血。
・治験眼における制御されていない緑内障(例えば、進行的な視野の減少、又は、緑内障薬を用いての処置にも関わらず25mmHg以上の眼内圧[IOP]として定義される)。
・治験眼における8ディオプトリーを超える近視を示す、屈折障害の等価球面度数。
・いずれかの眼における特発性又は自己免疫に関連したぶどう膜炎の病歴。
・1日目(無作為化前)にいずれかの眼における活動性で感染性の結膜炎、角膜炎、強膜炎、又は眼内炎。
一般的基準
・スクリーニング前の1か月間以内に何らかの大きな病気又は大きな外科手術。
・制御されていない血圧(患者の安静時において、180mmHgを超える収縮期血圧及び/又は100mmHgを超える拡張期血圧として定義される[血圧])。患者の最初の解読値がこれらの数値を超えている場合、同じ日に後で又はスクリーニング期間中の別の日に、2回目の解読を行なってもよい。患者の血圧が高血圧薬によって制御されている場合、患者は、1日目より前の少なくとも30日間連続的に同じ医薬品を摂取しているべきである。
・1日目より前の3カ月間以内の脳卒中又は心筋梗塞。
・他の疾患の病歴、代謝機能障害、治験薬の使用が禁忌であるか、又は、治験結果の解釈に影響を及ぼす可能性があるか、又は治験責任医師の意見で処置の合併症に対して患者をハイリスクとさせる、容態が妥当に疑われる、身体検査所見若しくは臨床検査所見。
・妊娠中、又は授乳中、又は治験中に妊娠する予定である。出産可能な女性は、治験処置の開始前の28日間以内に妊娠尿検査結果陰性でなければならない。妊娠尿検査が陽性である場合、妊娠血清検査によって確認されなければならない。
・ラニビズマブ、フルオレセイン、使用される製剤のあらゆる成分、散瞳点眼薬、又は使用されるあらゆる麻酔用及び抗菌用点眼薬に対する既知の過敏症。
・治験処置の開始前の3か月間以内に治験療法を用いての処置。
治験の終了は、最後の患者の最後の来院(LPLV)が行なわれた日として定義された。LPLVは、最後の患者が参加した52週間後に行なわれると予想された。
最初の患者のスクリーニングから治験の終了までの治験の全期間は、約18~19カ月間であると予想された。
RO6867461薬品(120mg/mL)は、無菌の無色から茶色がかった液体として提供され、保存剤を全く含有していない。6mgの用量毎の硝子体内投与用の無菌で無色から茶色がかった保存剤を含まないRO6867461溶液のバイアルが使用された。二重特異的抗体の濃度は約120mg/mlであった。
RO6867461、ラニビズマブ、及び偽薬。
・A群(Q12W):12週目まで4週間毎に6mgのRO6867461の硝子体内注射(4回の注射)、その後、48週目まで12週間毎に6mgのRO6867461の硝子体内注射(24週目、36週目、及び48週目に注射;3回の注射)。
・B群(Q16W):12週目まで4週間毎に6mgのRO6867461の硝子体内注射(4回の注射)、その後、48週目まで16週間毎に6mgのRO6867461の硝子体内注射(28週目及び44週目に注射;2回の注射)。
・C群(比較群):4週間毎に48週間(13回の注射)0.5mgのラニビズマブの硝子体内注射。
いくつかの評価が同時に行なわれる時点では、以下の順番が、治験責任医師の判断で示唆された。順序は、はっきりと義務的であると(すなわちイタリック体の本文で)述べられている場合を除いて、現場人員及び患者の時間管理を最適化するように調整されてもよい。
・生命徴候
・血液試料採取:眼底フルオレセイン血管造影が実施される来院では、血液試料採取及び血管造影を、同じ静脈カニューレから実施することができる。血液試料は、血管造影前に収集されなければならない。
・眼の評価及びイメージング。
最高矯正視力:最高矯正視力は、瞳孔散大前に実施されなければならない。スクリーニング検査時の来院時及び1日目の来院時に、最高矯正視力は、最高矯正視力のレタースコアの結果としてスクリーニング失敗である可能性のある患者において、不必要な調査を避けるために、生命徴候及び血液試料採取前に実施されてもよい。
細隙灯顕微鏡検査。
瞳孔散大。
SD-OCT。
眼底撮影法(+赤外線反射率)。
眼底フルオレセイン血管造影。
瞳孔散大による双眼倒像鏡高拡大率眼底検査。
眼内圧:全てのイメージング評価後に実施される義務があり、同方法は、治験期間全体を通して使用されるべきである。
疾患に特異的な評価
活動性の計画(追記1)に特記されていない限り、全ての眼の評価は両眼について実施された。
4メートルから始まる試験距離での最高矯正視力は、治験眼処置の割り当てに関して盲検化された、訓練され認定された視力(VA)検査者によって、散瞳する前に測定された。
治験中に実施される追加の眼の評価としては、以下が挙げられる:
・細隙灯顕微鏡検査(細胞1つあたりの発赤及び硝子体内出血密度を等級付けするための尺度が追記2に詳述されている)
・瞳孔散大による双眼倒像鏡高拡大率眼底検査。
・眼内圧
・指折り数える視力の評価
治験眼における、処置後の視神経乳頭灌流液を、各患者について、治験処置投与後直ちに(処置投与後の最大15分間以内に)、適宜、指折り数える視力、手の動き、又は光覚を試験することによって評価した。
中央読影センターは、治験に要求される眼イメージングのための中央読影センターマニュアル及び教材を現場に提供した。治験画像が得られる前に、現場人員及びイメージングシステム(適用可能な場合)は、中央読影センターマニュアルに明記されているように、読影センターによって認可された。全ての治験被験者の眼画像は、治験現場において認可/登録された機器で、訓練されかつ中央読影センターにより認定された人員によってのみ得られた。全ての治験被験者の眼画像のコピーは、保存のため及び独立した分析のために(規定された画像に関連した基準の適格性の確認のためを含む)、中央読影センターに転送された。
全ての患者を、24週目における疾患活動性について評価した。24週目に活動性疾患(以下の基準を参照)を有していたB群に無作為化された患者は、治験の残りの期間中、6mgのRO6867461のQ12W投薬処方計画に切り替えられ、注射は24週目に開始され、36週目及び48週目に繰り返された。
・最近2回の来院(16週目及び20週目)におよぶ中心窩領域網膜厚の平均値と比較して、スペクトラリスOCTで50μmを超える中心窩領域網膜厚の増加、又は
・16週目又は20週目のいずれかにおいて記録された最も低い中心窩領域網膜厚と比較して、75μm以上の中心窩領域網膜厚の増加、又は
・新生血管型加齢黄斑変性の疾患活動性に因る、最近2回の来院(16週目及び20週目)におよぶ最高矯正視力の平均値と比較して、少なくとも5レターの最高矯正視力の減少、又は
・新生血管型加齢黄斑変性の疾患活動性に因る、16週目又は20週目のいずれかにおいて記録された最も高い最高矯正視力と比較して、10レター以上の最高矯正視力の減少、又は
・新生血管型加齢黄斑変性の活動性に因る、新規黄斑出血の存在。
最高矯正視力(BCVA)及びBCVAの増加の持続期間(BCVAの増加を維持するための再処置までの時間)
有効性の主要評価項目を図6に示す。図6は、有効性の主要評価項目:ベースラインから経時的に40週目までのBCVAの変化を示す。RO6867461は、配列番号17、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20のアミノ酸配列を含む、二重特異的抗VEGF/ANG2抗体RO6867461(6.0mgの用量がQ12W又はQ16Wのいずれかで硝子体内に投与される)を指し、ラニビズマブ(ルセンティス(登録商標))は、0.3mgの用量でQ4Wで硝子体内に投与された。最初の最高矯正視力の増加は、RO6867461のQ12W群又はQ16W群で完全に維持され、ラニビズマブ(ルセンティス(登録商標))のQ4W群で同じような範囲で維持された。
重要な二次評価項目は、中心窩領域網膜厚(CST)のベースラインからの変化であった。結果を図7に示す。配列番号17、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20のアミノ酸配列を含む、二重特異的抗VEGF/ANG2抗体RO6867461(6.0mgの用量がQ12W又はQ16Wのいずれかで硝子体内に投与される)を、ラニビズマブ(ルセンティス(登録商標))(0.3mgの用量でQ4Wで硝子体内に投与された)と比較した。この解剖学的二次評価項目は最高矯正視力の主要評価項目を直接支持する。処置開始中にラニビズマブよりも二重特異的抗VEGF/ANG2抗体のRO6867461の方が中心窩領域網膜厚はより減少していた。
実施例2Aの下で上記された治験と類似したさらなる治験において、加齢黄斑変性(例えば、滲出型加齢黄斑変性(wAMD)、特に新生血管型加齢型黄斑変性)を患う患者を、配列番号17、配列番号18、配列番号19、及び配列番号20のアミノ酸配列を含む、ヒトVEGFとヒトANG2とに結合する二重特異的抗体で処置する。処置における実薬として、例えばアフリベルセプト及び/又はラニビズマブ及び/又はブロルシズマブが使用されるだろう。患者は、抗VEGF抗体による処置を受けていない患者(抗VEGF抗体による単独療法、例えばアフリベルセプト及び/又はラニビズマブ及び/又はブロルシズマブを用いて以前に処置されたことがなかった)及びまた抗VEGF抗体による単独療法、例えばアフリベルセプト及び/又はラニビズマブ及び/又はブロルシズマブを用いて以前に処置されたことがある患者群も含む。ヒトVEGFとヒトANG2に結合するそれぞれの二重特異的抗体の名称は、RO6867461又はRG7716である。1.5mg又は6mgのいずれかの用量の硝子体内投与用のRO6867461の無菌で無色から茶色がかった保存剤を含まない溶液のバイアルを使用する。
加齢黄斑変性を患う患者は、処置開始後(例えば、最初は3~7か月毎の注射を用いて)、安定して疾患が存在しない場合には注射間隔を延長するか、又は疾患活動性が存在する場合には間隔を短縮する、投薬処方計画を用いて処置されるだろう。このような処方計画は、例えば、患者の疾患状態に応じて、患者がQ4W/Q8W/Q12W/Q16Wの投薬を受けることを含む。
VEGF、Ang2、FcγR、及びFcRnに対する抗VEGF/ANG2抗体の結合
種交差反応性の評価を含む、VEGFアイソフォームの動態親和性
約12000共鳴単位(RU)の捕獲システム(10μg/mlのヤギ抗ヒトF(ab)’2;注文番号:28958325;GEヘルスケア・バイオサイエンシーズ社、スウェーデン)を、GEヘルスケア社によって供給されたアミンカップリングキットを使用することによって、pH5.0でCM5チップ(GEヘルスケア社BR-1005-30)上にカップリングさせた。試料及びシステム緩衝液は、PBS-T(0.05%のTween(登録商標)20を含む10mMのリン酸緩衝食塩水)pH7.4であった。フローセルは25℃に設定され(試料ブロックは12℃に設定された)、ランニング緩衝液を用いて2回プライミングされた。二重特異的抗体は、50nMの溶液を5μl/分の流速で30秒間注入することによって捕獲された。会合は、1:3の希釈率で300nMから開始して、様々な溶液中濃度のヒトhVEGF121、マウスmVEGF120、又はラットrVEGF164を30μl/分の流速で300秒間注入することによって測定された。解離相は、最大1200秒間までモニタリングし、試料溶液からランニング緩衝液へと切り替えることによってトリガーした。表面は、グリシンpH2.1溶液を用いて30μl/分の流速で60秒間洗浄することによって再生された。バルク屈折率の差は、ヤギ抗ヒトF(ab)’2表面から得られた応答を差し引くことによって修正された。ブランク注射も差し引いた(=二重参照)。見かけのKD及び他の動態パラメーターの計算のために、ラングミュア1:1モデルが使用された。結果を表5に示す。
溶液親和性は、平衡混合物中の遊離相互作用対の濃度を決定することによって相互作用の親和性を測定する。溶液親和性アッセイは、一定濃度に保たれた<VEGF-ANG-2>二重特異的抗体を、様々な濃度のリガンド(=Ang2)と混合することを含む。可能な最大の共鳴単位(例えば17000共鳴単位(RU))の抗体を、GEヘルスケア社によって供給されたアミンカップリングキットを使用して、pH5.0でCM5チップ(GEヘルスケア社BR-1005-30)表面上に固定した。試料及びシステム緩衝液はHBS-P(pH7.4)であった。フローセルを25℃に設定し、試料ブロックを12℃に設定し、ランニング緩衝液を用いて2回プライミングした。検量曲線を作成するために、漸増濃度のAng2を、固定された<VEGF-ANG2>二重特異的抗体を含有しているビアコア(商標)フローセルに注入した。結合したAng2の量を、共鳴単位(RU)として決定し、濃度に対してプロットした。各リガンド(<VEGF-ANG-2>二重特異的抗体について0~200nMの11個の濃度)の溶液を10nMのAng2と共にインキュベートし、室温で平衡に到達させた。遊離Ang2濃度は、既知量のAng2を含む溶液の応答を測定する前後に作成された検量曲線から決定された。4パラメーターフィットを、y軸として遊離Ang2濃度及びx軸として阻害のために使用された抗体の濃度を使用して、モデル201を使用してXLfit4(IDBSソフトウェア)を用いて設定した。親和性は、この曲線の変曲点を決定することによって計算された。表面は、0.85%のH3PO4溶液を30μl/分の流速で用いて30秒間、1回洗浄することによって再生された。バルク屈折率の差は、ブランクの結合した表面から得られた応答を差し引くことによって修正された。結果を表6に示す。
FcRnの測定のために、定常状態の親和性を使用して、互いに対する二重特異的抗体を比較した。ヒトFcRnを、カップリング緩衝液(10μg/ml、酢酸ナトリウムpH5.0)に希釈し、200RUの最終応答となるまで、ビアコア(商標)ウィザードを使用して標的化された固定化手順によって、C1チップ(GEヘルスケア社BR-1005-35)上に固定した。フローセルは25℃に設定され、試料ブロックは12℃に設定され、ランニング緩衝液を用いて2回プライミングした。試料及びシステム緩衝液はPBS-T(0.05%のTween(登録商標)20を含む10mMのリン酸緩衝食塩水)pH6.0であった。各抗体についての様々なIgG濃度を評価するために、62.5nM、125nM、及び250nM、500nMの濃度を調製した。流速は30μl/分に設定され、様々な試料を、180秒間の会合時間を選択しながらチップ表面上に連続的に注入した。表面は、30μl/分の流速で60秒間注入されたPBS-T(pH8)によって再生された。バルク屈折率の差は、ブランク表面から得られた応答を差し引くことによって修正された。緩衝液の注入も差し引いた(=二重対照)。定常状態の親和性の計算のために、Bia-Evaluationソフトウェアの方法を使用した。簡潔に言えば、共鳴単位の数値(RU最大値)を、分析された濃度に対してプロットし、用量反応曲線を得た。2パラメーターフィットに基づいて上漸近線を計算し、最大半値RU値、及びこれにより親和性を決定することが可能となる。結果を図5及び表7に示す。同様に、カニクイザル、マウス、及びウサギのFcRnに対する親和性も決定することができる。
FcγRIIIaの測定のために、直接的な結合アッセイを使用した。約3000共鳴単位(RU)の捕獲システム(1μg/mlのペンタ-His;キアゲン社)を、GEヘルスケア社によって供給されたアミンカップリングキットを使用することによって、pH5.0でCM5チップ(GEヘルスケア社BR-1005-30)上にカップリングした。試料及び試料緩衝液はHBS-P+pH7.4であった。フローセルを25℃に設定し(試料ブロックは12℃に設定された)、ランニング緩衝液を用いて2回プライミングした。FcγRIIIa-His受容体を、5μl/分の流速で60秒間100nMの溶液を注入することによって捕獲した。結合は、100nMの二重特異的抗体又は単一特異的対照抗体(IgG1サブクラス及びIgG4サブクラスの抗体では抗Dig抗体)を30μl/分の流速で180秒間注入することによって測定された。表面は、グリシン(pH2.5)溶液を30μl/分の流速で120秒間洗浄することによって再生された。FcγRIIIaの結合はラングミュア1:1モデルから異なるので、結合のみ/結合無しを、このアッセイを用いて決定した。同じように、FcγRIa及びFcγRIIaの結合を決定することができる。結果を図6に示し、ここでは、突然変異P329G LALAの導入によって、FcγRIIIaに対する結合をこれ以上検出することができないことが分かる。
約3500共鳴単位(RU)の捕獲システム(10μg/mlのヤギ抗ヒトIgG;GEヘルスケア・バイオサイエンシーズ社、スウェーデン)を、GEヘルスケア社によって供給されたアミンカップリングキットを使用することによって、pH5.0でCM4チップ(GEヘルスケア社BR-1005-34)上にカップリングさせた。試料及びシステム緩衝液は、PBS-T(0.05%のTween(登録商標)20を含む10mMのリン酸緩衝食塩水)pH7.4であった。フローセルの温度は25℃に設定され、試料ブロックの温度は12℃に設定された。捕獲前に、フローセルを、ランニング緩衝液を用いて2回プライミングした。
2.100nMの濃度でヒトAng2を180秒間注入(抗原の単独結合を同定)
3.200nMの濃度でヒトVEGFを180秒間注入、その後、100nMの濃度でヒトAng2を180秒間さらに注入(VEGFの存在下におけるAng2の結合を同定)
4.100nMの濃度でヒトAng2を180秒間注入、その後、200nMの濃度でヒトVEGFをさらに注入(Ang2の存在下におけるVEGFの結合を同定)
5.200nMの濃度のヒトVEGF及び100nMの濃度のヒトAng2を180秒間同時注入(同時にVEGFとAng2の結合を同定)
まず、約1600共鳴単位(RU)のVEGF(20μg/ml)を、GEヘルスケア社によって供給されたアミンカップリングキットを使用することによって、pH5.0でCM4チップ(GEヘルスケア社BR-1005-34)上にカップリングさせた。試料及びシステム緩衝液は、PBS-T(0.05%のTween(登録商標)20を含む10mMのリン酸緩衝食塩水)pH7.4であった。フローセルは25℃に設定され、試料ブロックは12℃に設定され、ランニング緩衝液を用いて2回プライミングされた。第二に、50nMの二重特異的抗体の溶液を、30μl/分の流速で180秒間注入した。第三に、hANG-2を、30μl/分の流速で180秒間注入した。hAng-2の結合応答は、VEGFに結合した二重特異的抗体の量に依存し、同時結合を示す。表面は、0.85%のH3PO4溶液を30μl/分の流速で用いて60秒間洗浄することによって再生された。同時結合は、事前にVEGFに結合した<VEGF-ANG-2>二重特異的抗体に対するhAng2の追加の特異的な結合シグナルによって示される。
Claims (1)
- ヒト血管内皮増殖因子(VEGF)とヒトアンジオポエチン-2(ANG-2)とに結合する二重特異的抗体を含む、眼血管疾患又は眼血管疾患を患っている患者の処置に使用するための医薬組成物であって、
前記眼血管疾患が、新生血管型加齢黄斑変性(nAMD)であり、
前記ヒトVEGFとヒトANG-2とに結合する二重特異的抗体が、ファリシマブであり、及び
6mgの用量のファリシマブが、12週まで4週間毎に硝子体内に投与(4回注射)され、続いて6mgの用量のファリシマブが、48週まで16週間毎に硝子体内に投与される、前記医薬組成物。
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