JP2022150376A - 酸素ストレージ材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力損失を低減することができ、排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に適した三元触媒(TWC)に適用可能な酸素ストレージ材料を提供する。【解決手段】ジルコニアを含むコアと、セリアを含むシェルとからなるコアシェル型ナノ粒子を含有する、酸素ストレージ材料。【選択図】なし
Description
本発明は、酸素ストレージ材料に関する。
従来、自動車等に搭載されるガソリンエンジンにおいて、燃焼効率の優れる直噴ガソリンエンジンでは、すす状PM(パティキュレートマター)といった粒子状物質が多く排出されるため排気通路に粒子状物質を捕捉する排気浄化フィルタ(ガソリンパティキュレートフィルタ:Gasoline Particulate Filter)(GPF)を設ける技術がある。
また、ガソリンエンジンの排気通路には、排気中に含まれるCO、HC及びNOxを浄化する三元触媒(TWC)が、ハニカム支持体に担持された状態で設けられる。特に、近年では、触媒浄化の要求性能を満たすために複数の三元触媒(TWC)が直列に排気通路に配置されることが多い。排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に三元触媒(TWC)を担持させようとすると、圧力損失と排気浄化性能との両立が困難になる。
そのため、これら複数の三元触媒(TWC)に加え、排気浄化フィルタ(GPF)を新たに排気通路に設けることは、圧力損失やコストの観点から好ましくない。そこで、排気浄化フィルタ(GPF)に三元触媒(TWC)を担持させ、粒子状物質捕捉性能に加えて三元浄化機能を排気浄化フィルタ(GPF)に付与する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、別の観点では、排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に適した三元触媒(TWC)の開発が望まれている。例えば、特許文献2に記載の技術では、触媒金属としてRhを含む三元触媒(TWC)を用いた場合に、特にNOx浄化性能が大きく低下する場合がある。例えば、優れた三元浄化機能を有する三元触媒(TWC)としてRh層とPd層の2層構造を有するものが知られているが、排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材にこのような2層構造の三元触媒(TWC)を担持させると大きな圧力損失を招く。このため、フィルタ基材にはRhとPdとを混合して得られる単層構造の三元触媒(TWC)を担持させることが考えられる。ところが、この場合には、両方に有効な担体材がないため、Pdの劣化とRhの酸化劣化とが異なる状況で生ずるため、NOx還元能が低下する等、排気浄化フィルタ(GPF)ではさほど大きなNOx浄化性能が達成できない、という課題がある。
特許文献3では、圧力損失に対して、ハニカム基材の壁厚みを調整して解決できることが記載されているものの、排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に適した三元触媒(TWC)を提供することができれば、製造工程をより簡略化することができる。
一方、排ガス浄化触媒としては、特許文献4において、セリウム酸化物とジルコニウム酸化物との少なくとも一方を担体としたパティキュレート酸化触媒が開示されている。特許文献5~6からは、一般に、酸素ストレージ材料としてのセリウム-ジルコニウム複合酸化物は、約50モル%のような高いセリウム含有率が好ましいこととされている。
本発明は、上記のような課題を解決しようとするものであり、圧力損失を低減することができ、排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に適した三元触媒(TWC)に適用可能な酸素ストレージ材料を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意努力した結果、ジルコニアを含むコアと、セリアを含むシェルとからなるコアシェル型ナノ粒子が、圧力損失を低減することができ、排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に適した三元触媒(TWC)に適用可能な酸素ストレージ材料であることを見出した。すなわち、本発明は、以下の構成を包含する。
項1.ジルコニアを含むコアと、セリアを含むシェルとからなるコアシェル型ナノ粒子を含有する、酸素ストレージ材料。
項2.組成式:
(CeO2)x(ZrO2)1-x
[式中、xは0.05~0.50を示す。]
で表される、項1に記載の酸素ストレージ材料。
(CeO2)x(ZrO2)1-x
[式中、xは0.05~0.50を示す。]
で表される、項1に記載の酸素ストレージ材料。
項3.前記xが0.10~0.30である、項1又は2に記載の酸素ストレージ材料。
項4.比表面積が5~40m2/gである、項1~3のいずれか1項に記載の酸素ストレージ材料。
項5.項1~4のいずれか1項に記載の酸素ストレージ材料を含有する、排ガス浄化触媒。
項6.前記酸素ストレージ材料上に、白金、パラジウム及びロジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の貴金属が担持されている、項5に記載の排ガス浄化触媒。
項7.前記酸素ストレージ材料100質量部に対して、前記貴金属の担持量が0.00001~2質量部である、項6に記載の排ガス浄化触媒。
項8.項1~4のいずれか1項に記載の酸素ストレージ材料を含有する、粒子状物質浄化触媒。
項9.前記酸素ストレージ材料上に、銀が担持されている、項8に記載の粒子状物質浄化触媒。
項10.前記酸素ストレージ材料100質量部に対して、前記銀の担持量が0.2~5.0質量部である、項9に記載の粒子状物質浄化触媒。
項11.前記酸素ストレージ材料100質量部に対して、前記銀の担持量が0.5~1.0質量部である、項9又は10に記載の粒子状物質浄化触媒。
項12.項1~4のいずれか1項に記載の酸素ストレージ材料、項5~7のいずれか1項に記載の排ガス浄化触媒、又は項8~11のいずれか1項に記載の粒子状物質浄化触媒を備える、排気浄化フィルタ。
本発明によれば、圧力損失を低減することができ、排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に適した三元触媒(TWC)に適用可能な酸素ストレージ材料を提供することができる。
本明細書において、「含有」は、「含む(comprise)」、「実質的にのみからなる(consist essentially of)」、及び「のみからなる(consist of)」のいずれも包含する概念である。
また、本明細書において、数値範囲を「A~B」で示す場合、A以上B以下を意味する。
本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
1.酸素ストレージ材料
本発明の酸素ストレージ材料は、ジルコニアを含むコアと、セリアを含むシェルとからなるコアシェル型ナノ粒子を含有する。これにより、圧力損失を低減することができ、排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に適した三元触媒(TWC)に適用可能である。
本発明の酸素ストレージ材料は、ジルコニアを含むコアと、セリアを含むシェルとからなるコアシェル型ナノ粒子を含有する。これにより、圧力損失を低減することができ、排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に適した三元触媒(TWC)に適用可能である。
自動車触媒における浄化性能の実際的な制御方法は各種のエンジン設計のよって多少異なるが,エンジンの作動条件によって変動する空燃比(A/F)を一定の狭い幅に抑えることに特徴がある。酸素センサーによりA/Fを保ち、最適の燃焼条件と排ガス浄化のための反応条件をつくりだしている。しかしながら、排ガスに含まれる微量の有害ガスは、実際には、担体上の触媒貴金属や助触媒酸化物上に吸着し、その上で触媒反応を起こすことによって浄化される。これら一連の反応過程の進行は、かなりミクロな空間で反応条件、特にガス組成が維持されなければならないため,高い浄化性能が要求される近年のエンジンシステムでは、マクロに制御されたA/F値だけでは十分に浄化触媒性能を発揮させることができない。そのため、触媒層自身に、ミクロな空間でA/F値を制御するような機能が求められる。このような機能を達成しているのが、自動車触媒の酸素ストレージ能(OSC)と呼ばれる作用であり、本発明の酸素ストレージ材料は、このような酸素ストレージ能を有している。
本発明の酸素ストレージ材料においては、特に、ジルコニアを含むコアと、セリアを含むシェルとから構成することにより、低温で粒子状物質(パティキュレートマター)燃焼活性を有しており、優れた酸素ストレージ能を有している。また、高温の排ガスに曝された場合においても、ジルコニアとセリアとの固溶反応が抑制され、また、このようなコアシェル型ナノ粒子に貴金属を担持した触媒においては、高温下での貴金属のシンタリングが抑制され得る。
コアシェル型ナノ粒子において、コアはジルコニアを含んでいる。ジルコニアは耐熱性が高く、コアシェル型ナノ粒子の耐熱性を向上させることが可能である。なお、本発明において、コア中のジルコニアの含有量は、特に制限されないが、耐熱性、酸素ストレージ能、圧力損失等の観点から、コアの総量を100質量%として、50~100質量%が好ましく、70~100質量%がより好ましく、90~100質量%がさらに好ましい。
ジルコニアの結晶構造は、特に制限されないが、耐熱性、酸素ストレージ能、圧力損失等の観点から、単斜晶又は正方晶が好ましい。
コアシェル型ナノ粒子においては、コアは、ジルコニアの他に、他の金属酸化物を、本発明の効果を損なわない程度、例えば、コアの総量を100質量%として、0~50質量%、特に0~30質量%、さらには0~10質量%含むことを排除するものではない。このような他の金属酸化物としては、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア等が挙げられる。
コアシェル型ナノ粒子において、シェルはセリアを含んでいる。セリアは貴金属との親和性が強く、上に担持される貴金属の高温下でのシンタリングを抑制することができる。なお、本発明において、シェル中のセリアの含有量は、特に制限されないが、耐熱性、酸素ストレージ能、圧力損失等の観点から、シェルの総量を100質量%として、50~100質量%が好ましく、70~100質量%がより好ましく、90~100質量%がさらに好ましい。
セリアの結晶構造は、特に制限されないが、耐熱性、酸素ストレージ能、圧力損失等の観点から、立方晶が好ましい。
コアシェル型ナノ粒子においては、シェルは、セリアの他に、他の金属酸化物を、本発明の効果を損なわない程度、例えば、シェルの総量を100質量%として、0~50質量%、特に0~30質量%、さらには0~10質量%含むことを排除するものではない。このような他の金属酸化物としては、例えば、酸化ランタン、イットリア、酸化ネオジム、酸化プラセオジム等が挙げられる。
なお、コアシェル型ナノ粒子は、ジルコニアを含むコアの表面を均一に、好ましくはナノレベルで均一に被覆するのに十分な量においてセリアを含むシェルを含むことが好ましい。特に限定されないが、一般的には、コアシェル型ナノ粒子は、ジルコニアを含むコアとセリアを含むシェルの総量を1モルとして、ジルコニアを含むコアを0.50~0.95モル(0.70~0.90モル)含むことが好ましく、セリアを含むシェルを0.05~0.50モル(0.10~0.30モル)含むことが好ましい。
このため、コアがジルコニアから構成され、シェルがセリアから構成される場合は、コアシェル型ナノ粒子は、組成式:
(CeO2)x(ZrO2)1-x
[式中、xは0.05~0.50(特に0.10~0.30)を示す。]
で表される組成を有することが好ましい。
(CeO2)x(ZrO2)1-x
[式中、xは0.05~0.50(特に0.10~0.30)を示す。]
で表される組成を有することが好ましい。
以上のような本発明の酸素ストレージ材料は、耐熱性、酸素ストレージ能、圧力損失等の観点から、比表面積は5~40m2/gが好ましく、10~35m2/gがより好ましい。本発明の酸素ストレージ材料の比表面積は、窒素吸着法により測定する。
コアシェル型ナノ粒子は、当業者に公知の任意の方法によって製造することができる。
例えば、コアシェル型ナノ粒子は、従来のいわゆる含浸、蒸発・乾固等、すなわち、ジルコニアを含む粉末と、セリアの供給源である金属塩を含む溶液とを混合し、その後、乾燥及び焼成等することによって製造することができる。あるいはまた、ジルコニアを含む粉末と、セリアの供給源である金属塩を含む溶液に添加し、これにさらに塩基性物質等を添加して当該金属塩を水酸化物等としてジルコニアを含むコアの周りに析出させ、その後、この水酸化物等を酸化してセリアを含むシェルとするのに十分な温度及び時間において乾燥及び焼成等することによって製造することもできる。さらには、(NH4)2Ce(NO3)6等のセリウム塩を水に溶解し、カルボン酸塩等の界面活性剤や有機保護剤を溶解させた溶液を混合し、さらに、この混合溶液にZrO2粉末を加えて混合した液体をアンモニア水等で中和及び加熱処理したのち、乾燥及び焼成等することによって製造することもできる。
2.排ガス浄化触媒
本発明の排ガス浄化触媒は、上記した本発明の酸素ストレージ材料を含有している。
本発明の排ガス浄化触媒は、上記した本発明の酸素ストレージ材料を含有している。
この本発明の排ガス浄化触媒には、上記した本発明の酸素ストレージ材料の上に、さらに、白金、パラジウム及びロジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の貴金属を担持することもできる。
これにより、低温で粒子状物質(パティキュレートマター)燃焼活性を有しているのみならず、排気中に含まれるCO、HC及びNOxを浄化する三元触媒活性も飛躍的に向上させることができる。
このため、本発明の排ガス浄化触媒を排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に担持させて、すす状PM(パティキュレートマター)等の粒子状物質を捕捉しつつ、排気中に含まれるCO、HC及びNOxも浄化することができる。
なお、本発明の排ガス浄化触媒を排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に担持させる場合、すす状PM(パティキュレートマター)等の粒子状物質を捕捉しつつ、排気中に含まれるCO、HC及びNOxも浄化することができるため、本発明の排ガス浄化触媒による触媒層厚みは薄くすることができる。具体的には、触媒層の厚みを0.001~10μm、特に0.01~1μmとすることができる。
上記した本発明の酸素ストレージ材料の上に、さらに、白金、パラジウム及びロジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の貴金属を担持させる場合、当業者に公知の任意の方法により貴金属を担持させることができる。
これらの貴金属は、耐熱性、酸素ストレージ能、粒子状物質燃焼活性、三元触媒活性、圧力損失等の観点から、本発明の酸素ストレージ材料100質量部に対して、0.00001~2質量部が好ましく、0.0001~1質量部がより好ましく、0.001~0.5質量部がさらに好ましい。
例えば、これら貴金属の担持は、貴金属源として上記貴金属を陽イオンとして含む化合物を用い、この化合物の所定濃度の溶液に本発明の酸素ストレージ材料を浸漬させ、その後、乾燥及び焼成等するか、又は貴金属源として上記貴金属の錯体を用い、この錯体の所定濃度の溶液に本発明の酸素ストレージ材料を浸漬させ、その後、乾燥及び焼成等することによって貴金属を担持させることができる。
これら貴金属の化合物又は錯体を含む溶液に浸漬された本発明の酸素ストレージ材料の焼成及び乾燥は、上記貴金属を本発明の酸素ストレージ材料に担持するのに十分な温度及び時間において実施することができる。例えば、乾燥は70~250℃の温度で6~48時間実施することができ、焼成は500~800℃の温度で1~5時間実施することができる。
3.粒子状物質浄化触媒
本発明の粒子状物質浄化触媒は、上記した本発明の酸素ストレージ材料を含有している。
本発明の粒子状物質浄化触媒は、上記した本発明の酸素ストレージ材料を含有している。
この本発明の粒子状物質浄化触媒には、上記した本発明の酸素ストレージ材料の上に、さらに、銀を担持することもできる。
これにより、さらに低温での粒子状物質(パティキュレートマター)燃焼活性を有することができる。
このため、本発明の粒子状物質浄化触媒を排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に担持させて、すす状PM(パティキュレートマター)等の粒子状物質を捕捉することができる。
なお、本発明の粒子状物質浄化触媒を排気浄化フィルタ(GPF)のフィルタ基材に担持させる場合、すす状PM(パティキュレートマター)等の粒子状物質の燃焼活性がさらに向上しているため、本発明の粒子状物質浄化触媒による触媒層厚みは薄くすることができる。具体的には、触媒層の厚みを0.001~10μm、特に0.01~1μmとすることができる。
上記した本発明の酸素ストレージ材料の上に、さらに、銀を担持させる場合、当業者に公知の任意の方法により銀を担持させることができる。
銀は、耐熱性、酸素ストレージ能、粒子状物質燃焼活性、圧力損失等の観点から、本発明の酸素ストレージ材料100質量部に対して、0.2~5.0質量部が好ましく、0.3~3.0質量部がより好ましく、0.5~1.0質量部がさらに好ましい。
例えば、銀の担持は、銀源として銀を陽イオンとして含む化合物を用い、この化合物の所定濃度の溶液に本発明の酸素ストレージ材料を浸漬させ、その後、乾燥及び焼成等するか、又は銀源として銀錯体を用い、この錯体の所定濃度の溶液に本発明の酸素ストレージ材料を浸漬させ、その後、乾燥及び焼成等することによって銀を担持させることができる。
銀の化合物又は錯体を含む溶液に浸漬された本発明の酸素ストレージ材料の焼成及び乾燥は、銀を本発明の酸素ストレージ材料に担持するのに十分な温度及び時間において実施することができる。例えば、乾燥は70~250℃の温度で6~48時間実施することができ、焼成は500~800℃の温度で1~5時間実施することができる。
以下、この発明を更に説明するために実施例を示すが、この発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1:ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(Ce:Zr=5:95)
Ce:Zr=5:95(モル比)であるジルコニア-セリアコアシェル型粒子からなる試料を、以下のように作製した。
Ce:Zr=5:95(モル比)であるジルコニア-セリアコアシェル型粒子からなる試料を、以下のように作製した。
(NH4)2Ce(NO3)6(富士フイルム和光純薬(株)製)を60mLのH2Oに溶解した溶液と、有機保護剤としてC17H33COOK(関東化学(株)製)を溶解させた溶液を混合し、さらに、この混合溶液にZrO2粉末(トーソー(株)製TZ-0)をCe:Zr=5:95(モル比)になるように加えて混合した。混合した液体を撹拌しながら、25質量%のアンモニア水(NH4OH:富士フイルム和光純薬(株)製)を10mL加えて中和反応をさせて、沈殿物を得た。液中に析出した沈殿物をろ過、洗浄し、乾燥させた。さらに、この試料を、600℃で60分間大気中で熱処理し、ジルコニア-セリアコアシェル型粒子(本発明試料1)を得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
コアシェルを構成するジルコニアやセリアの結晶構造は、粉末X線回折装置((株)リガク、MiniFlexII)を適用して調べたところ、ジルコニアは単斜晶、セリアは立方晶であった。なお、粒径は、X線回折図形の結果にシェラー(Scherrer)の式を適用して、算出された。また、結晶構造は、以下の実施例2~6においても同様であった。
実施例2:ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(Ce:Zr=10:90)
Ce:Zr=10:90(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料2)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
Ce:Zr=10:90(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料2)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
実施例3:ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(Ce:Zr=20:80)
Ce:Zr=20:80(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料3)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
Ce:Zr=20:80(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料3)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
実施例4:ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(Ce:Zr=30:70)
Ce:Zr=30:70(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料4)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
Ce:Zr=30:70(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料4)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
実施例5:ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(Ce:Zr=40:60)
Ce:Zr=30:70(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料5)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
Ce:Zr=30:70(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料5)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
実施例6:ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(Ce:Zr=50:50)
Ce:Zr=50:50(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料6)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
Ce:Zr=50:50(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は実施例1と同様に、セリア担持ジルコニア粒子を得た。さらに、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理した試料(本発明試料6)と、このセリア担持ジルコニア粒子を、600℃熱処理後に1000℃で3時間大気中で熱処理した試料とを得た。この結果、ジルコニア粒子表面に平均粒子径10nm以下のセリア粒子が担持されていた。
試験例1:比表面積
実施例1~6で得られた本発明試料1~6の比表面積を、窒素吸着法により比表面積を測定したところ、それぞれ、本発明試料1:12.0m2/g、本発明試料2:13.1m2/g、本発明試料3:16.5m2/g、本発明試料4:28.5m2/g、本発明試料5:33.1m2/g、本発明試料6:34.9m2/gであった。
実施例1~6で得られた本発明試料1~6の比表面積を、窒素吸着法により比表面積を測定したところ、それぞれ、本発明試料1:12.0m2/g、本発明試料2:13.1m2/g、本発明試料3:16.5m2/g、本発明試料4:28.5m2/g、本発明試料5:33.1m2/g、本発明試料6:34.9m2/gであった。
比較例1:セリア・ジルコニア均一固溶体粒子の合成(Ce:Zr=5:95)
Ce:Zr=5:95(モル比)の割合で、硝酸ジルコニル(富士フイルム和光純薬(株)製)と(NH4)2Ce(NO3)6(富士フイルム和光純薬(株)製)とを混合し、蒸留水を加えて1リットルにし、スターラーで攪拌し、溶解させた。溶解させた後、25質量%アンモニア水(富士フイルム和光純薬(株)製)をさらに3倍に希釈したアンモニア水溶液を加えて1時間攪拌し、沈殿物を生成した。攪拌を止めて24時間沈殿物を熟成させた後、吸引濾過し、3リットルの蒸留水で洗浄し、さらに得られた沈殿物を乾燥させた。乾燥は120℃の電気炉内で24時間行った。乾燥後、600℃で各3時間熱処理を行い、比較試料1を得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
Ce:Zr=5:95(モル比)の割合で、硝酸ジルコニル(富士フイルム和光純薬(株)製)と(NH4)2Ce(NO3)6(富士フイルム和光純薬(株)製)とを混合し、蒸留水を加えて1リットルにし、スターラーで攪拌し、溶解させた。溶解させた後、25質量%アンモニア水(富士フイルム和光純薬(株)製)をさらに3倍に希釈したアンモニア水溶液を加えて1時間攪拌し、沈殿物を生成した。攪拌を止めて24時間沈殿物を熟成させた後、吸引濾過し、3リットルの蒸留水で洗浄し、さらに得られた沈殿物を乾燥させた。乾燥は120℃の電気炉内で24時間行った。乾燥後、600℃で各3時間熱処理を行い、比較試料1を得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
比較例2:セリア・ジルコニア均一固溶体粒子の合成(Ce:Zr=10:90)
Ce:Zr=10:90(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料2として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
Ce:Zr=10:90(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料2として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
比較例3:セリア・ジルコニア均一固溶体粒子の合成(Ce:Zr=20:80)
Ce:Zr=20:80(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料3として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
Ce:Zr=20:80(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料3として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
比較例4:セリア・ジルコニア均一固溶体粒子の合成(Ce:Zr=30:70)
Ce:Zr=30:70(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料4として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
Ce:Zr=30:70(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料4として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
比較例5:セリア・ジルコニア均一固溶体粒子の合成(Ce:Zr=40:60)
Ce:Zr=40:60(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料5として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
Ce:Zr=40:60(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料5として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
比較例6:セリア・ジルコニア均一固溶体粒子の合成(Ce:Zr=50:50)
Ce:Zr=50:50(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料6として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
Ce:Zr=50:50(モル比)となるように原料の使用量を調整したこと以外は比較例1と同様に、セリア・ジルコニア均一固溶体粒子を比較試料6として得た。XRDで相を調べると正方晶又は立方晶の蛍石型結晶相であった。
比較例1~6で得られた比較試料1~6の比表面積を測定したところ、52.5~85.0m2/gという高い値となり、焼成後の粒子は嵩高い状態であった。また、得られた比較試料1~6を粉砕処理しても比表面積は高く嵩高かった。
試験例2:昇温還元試験による実施例1~6と比較例1~6との性能の比較調査
実施例1~6の本発明試料と比較例1~6の比較試料について、すす状パティキュレートマター(PM)燃焼反応の評価を、熱重量分析(TG:Thermogravimetry)装置(Thermo plus EVO2差動型示差熱天秤TG8120株式会社リガク)を用いて行った。本実験では、PM燃焼の研究に用いられているカーボンブラック(Printex V(Orion Engineered Carbons);以後PMと呼ぶ)をPMとして使用した。アルミナ乳鉢でPMと触媒(実施例1~5又は比較例1~5の各試料)をそれぞれ粉砕し、その後触媒を0.1g、粉砕したPMを0.005g測りとり、メノウ乳鉢で混合することでPM燃焼評価に用いる触媒とPMの混合試料を作製した。PM及び触媒の混合試料15mgをアルミナパンの上にのせ、ガス流量30mL/min、5体積%酸素(Ar希釈)ガスを流通させ、室温から800℃まで昇温した。この時、昇温速度は5℃/minで、測定した重量減少量の50%となる温度(T50)で各触媒のPM燃焼反応の評価をした。
実施例1~6の本発明試料と比較例1~6の比較試料について、すす状パティキュレートマター(PM)燃焼反応の評価を、熱重量分析(TG:Thermogravimetry)装置(Thermo plus EVO2差動型示差熱天秤TG8120株式会社リガク)を用いて行った。本実験では、PM燃焼の研究に用いられているカーボンブラック(Printex V(Orion Engineered Carbons);以後PMと呼ぶ)をPMとして使用した。アルミナ乳鉢でPMと触媒(実施例1~5又は比較例1~5の各試料)をそれぞれ粉砕し、その後触媒を0.1g、粉砕したPMを0.005g測りとり、メノウ乳鉢で混合することでPM燃焼評価に用いる触媒とPMの混合試料を作製した。PM及び触媒の混合試料15mgをアルミナパンの上にのせ、ガス流量30mL/min、5体積%酸素(Ar希釈)ガスを流通させ、室温から800℃まで昇温した。この時、昇温速度は5℃/minで、測定した重量減少量の50%となる温度(T50)で各触媒のPM燃焼反応の評価をした。
結果を表1に示す。本発明試料では、T50は、373~408℃であるのに対して、比較例ではいずれもそれ以上である。本発明試料は、より低温で活性となり、比較試料に比べて酸素ストレージ能及び粒子状物質浄化性能(PM燃焼活性)において優れていることを示している。
実施例7:銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(銀担持量0.2質量%)
Ce:Zr=10:90(モル比)であるジルコニア-セリアコアシェル型粒子に、0.2質量%の銀を担持した試料を、以下のように作製した。
Ce:Zr=10:90(モル比)であるジルコニア-セリアコアシェル型粒子に、0.2質量%の銀を担持した試料を、以下のように作製した。
(NH4)2Ce(NO3)6(富士フイルム和光純薬(株)製)を60mLのH2Oに溶解した溶液と、有機保護剤としてC17H33COOK(関東化学(株)製)を溶解させた溶液を混合し、さらに、この混合溶液にZrO2粉末(トーソー(株)製TZ-0)をCe:Zr=10:90(モル比)になるように加えて混合した。混合した液体を撹拌しながら、25質量%のアンモニア水(NH4OH:富士フイルム和光純薬(株)製)を10mL加えて中和反応をさせて、沈殿物を得た。液中に析出した沈殿物をろ過、洗浄し、乾燥させた。さらに、得られた粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理後に800℃で3時間大気中で熱処理し、ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
得られたジルコニア-セリアコアシェル型粒子に銀(Ag)を含浸法で担持し、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を作製した。硝酸銀標準水溶液(AgNO3aq(富士フイルム和光純薬(株)製))を、得られたジルコニア-セリアコアシェル型粒子に加え15分撹拌し、その後90℃で24時間乾燥させ、大気中600℃で3時間焼成し、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。なお、硝酸銀標準水溶液の濃度は、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.2質量部となるように調整した。
実施例8:銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(銀担持量0.5質量%)
硝酸標準水溶液の濃度を、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.5質量部となるように調整したこと以外は実施例7と同様に、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
硝酸標準水溶液の濃度を、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.5質量部となるように調整したこと以外は実施例7と同様に、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
実施例9:銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(銀担持量0.8質量%)
硝酸標準水溶液の濃度を、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.8質量部となるように調整したこと以外は実施例7と同様に、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
硝酸標準水溶液の濃度を、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.8質量部となるように調整したこと以外は実施例7と同様に、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
実施例10:銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(銀担持量0.9質量%)
硝酸標準水溶液の濃度を、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.9質量部となるように調整したこと以外は実施例7と同様に、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
硝酸標準水溶液の濃度を、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.9質量部となるように調整したこと以外は実施例7と同様に、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
実施例11:銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(銀担持量3.1質量%)
硝酸標準水溶液の濃度を、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して3.1質量部となるように調整したこと以外は実施例7と同様に、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
硝酸標準水溶液の濃度を、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して3.1質量部となるように調整したこと以外は実施例7と同様に、銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
試験例3:昇温還元試験による実施例7~11の性能の比較調査
実施例7~11の銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子について、パティキュレートマター(PM)燃焼反応の評価を、熱重量分析(TG:Thermogravimetry)装置(Thermo plus EVO2差動型示差熱天秤TG8120株式会社リガク)を用いて行った。本実験では、PM燃焼の研究に用いられているカーボンブラック(Printex V(Orion Engineered Carbons);以後PMと呼ぶ)をPMとして使用した。アルミナ乳鉢でPMと触媒(実施例7~11の各試料)をそれぞれ粉砕し、その後触媒を0.1g、粉砕したPMを0.005g測りとり、メノウ乳鉢で混合することでPM燃焼評価に用いる触媒とPMの混合試料を作製した。PM及び触媒の混合試料15mgをアルミナパンの上にのせ、ガス流量30mL/min、5体積%酸素(Ar希釈)ガスを流通させ、室温から800℃まで昇温した。この時、昇温速度は5℃/minで、測定した重量減少量の50%となる温度(T50)で各触媒のPM燃焼反応の評価をした。
実施例7~11の銀担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子について、パティキュレートマター(PM)燃焼反応の評価を、熱重量分析(TG:Thermogravimetry)装置(Thermo plus EVO2差動型示差熱天秤TG8120株式会社リガク)を用いて行った。本実験では、PM燃焼の研究に用いられているカーボンブラック(Printex V(Orion Engineered Carbons);以後PMと呼ぶ)をPMとして使用した。アルミナ乳鉢でPMと触媒(実施例7~11の各試料)をそれぞれ粉砕し、その後触媒を0.1g、粉砕したPMを0.005g測りとり、メノウ乳鉢で混合することでPM燃焼評価に用いる触媒とPMの混合試料を作製した。PM及び触媒の混合試料15mgをアルミナパンの上にのせ、ガス流量30mL/min、5体積%酸素(Ar希釈)ガスを流通させ、室温から800℃まで昇温した。この時、昇温速度は5℃/minで、測定した重量減少量の50%となる温度(T50)で各触媒のPM燃焼反応の評価をした。
結果を表2に示す。表2には、比較のため、銀を担持しない実施例2の結果も示す。いずれの場合も、銀の担持によってPM燃焼活性は低下しなかった。また、少量(例えば0.3~3.0質量%、特に0.5~1.0質量%)の銀を担持した場合は、PM燃焼活性が飛躍的に向上した。
実施例12:白金担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(白金担持量0.2質量%)
Ce:Zr=10:90(モル比)であるジルコニア-セリアコアシェル型粒子に、0.2質量%の白金を担持した試料を、以下のように作製した。
Ce:Zr=10:90(モル比)であるジルコニア-セリアコアシェル型粒子に、0.2質量%の白金を担持した試料を、以下のように作製した。
(NH4)2Ce(NO3)6(富士フイルム和光純薬(株)製)を60mLのH2Oに溶解した溶液と、有機保護剤としてC17H33COOK(関東化学(株)製)を溶解させた溶液を混合し、さらに、この混合溶液にZrO2粉末(トーソー(株)製TZ-0)をCe:Zr=10:90(モル比)になるように加えて混合した。混合した液体を撹拌しながら、25質量%のアンモニア水(NH4OH:富士フイルム和光純薬(株)製)を10mL加えて中和反応をさせて、沈殿物を得た。液中に析出した沈殿物をろ過、洗浄し、乾燥させた。さらに、得られた粒子を、600℃で60分間大気中で熱処理後に800℃で3時間大気中で熱処理し、ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
得られたジルコニア-セリアコアシェル型粒子に白金(Pt)を含浸法で担持し、白金担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を作製した。ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)を、得られたジルコニア-セリアコアシェル型粒子に加え15分撹拌し、その後90℃で24時間乾燥させ、大気中600℃で3時間焼成し、白金担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。なお、ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液の濃度は、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.2質量部となるように調整した。
比較例7:パラジウム担持セリア粒子の合成(パラジウム担持量0.2質量%)
ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の代わりにセリア粒子を使用したこと以外は実施例12と同様に、パラジウム担持セリア粒子を得た。
ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の代わりにセリア粒子を使用したこと以外は実施例12と同様に、パラジウム担持セリア粒子を得た。
実施例13:パラジウム担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(パラジウム担持量0.2質量%)
ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)の代わりに、ジニトロジアンミンパラジウム(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)を使用し、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.2質量部となるようにジニトロジアンミンパラジウム(II)硝酸溶液の濃度を調整すること以外は実施例12と同様に、パラジウム担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)の代わりに、ジニトロジアンミンパラジウム(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)を使用し、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.2質量部となるようにジニトロジアンミンパラジウム(II)硝酸溶液の濃度を調整すること以外は実施例12と同様に、パラジウム担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
比較例8:パラジウム担持セリア粒子の合成(パラジウム担持量0.2質量%)
ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の代わりにセリア粒子を使用し、ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)の代わりに、ジニトロジアンミンパラジウム(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)を使用し、担持量がセリア粒子100質量部に対して0.2質量部となるようにジニトロジアンミンパラジウム(II)硝酸溶液の濃度を調整すること以外は実施例12と同様に、パラジウム担持セリア粒子を得た。
ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の代わりにセリア粒子を使用し、ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)の代わりに、ジニトロジアンミンパラジウム(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)を使用し、担持量がセリア粒子100質量部に対して0.2質量部となるようにジニトロジアンミンパラジウム(II)硝酸溶液の濃度を調整すること以外は実施例12と同様に、パラジウム担持セリア粒子を得た。
実施例14:ロジウム担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の合成(ロジウム担持量0.2質量%)
ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)の代わりに、硝酸ロジウム水溶液(田中貴金属工業(株)製)を使用し、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.2質量部となるように硝酸ロジウム水溶液の濃度を調整すること以外は実施例12と同様に、ロジウム担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)の代わりに、硝酸ロジウム水溶液(田中貴金属工業(株)製)を使用し、担持量がジルコニア-セリアコアシェル型粒子100質量部に対して0.2質量部となるように硝酸ロジウム水溶液の濃度を調整すること以外は実施例12と同様に、ロジウム担持ジルコニア-セリアコアシェル型粒子を得た。
比較例9:ロジウム担持セリア粒子の合成(パラジウム担持量0.2質量%)
ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の代わりにセリア粒子を使用し、ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)の代わりに、硝酸ロジウム水溶液(田中貴金属工業(株)製)を使用し、担持量がセリア粒子100質量部に対して0.2質量部となるように硝酸ロジウム水溶液の濃度を調整すること以外は実施例12と同様に、ロジウム担持セリア粒子を得た。
ジルコニア-セリアコアシェル型粒子の代わりにセリア粒子を使用し、ジニトロジアンミン白金(II)硝酸溶液(田中貴金属工業(株)製)の代わりに、硝酸ロジウム水溶液(田中貴金属工業(株)製)を使用し、担持量がセリア粒子100質量部に対して0.2質量部となるように硝酸ロジウム水溶液の濃度を調整すること以外は実施例12と同様に、ロジウム担持セリア粒子を得た。
試験例4:実施例12~14及び比較例7~9の三元触媒活性の比較調査
実施例12~14及び比較例7~9の試料の三元触媒活性測定を、固定床流通式反応装置を用いて性能評価試験を行った。実施例12~14及び比較例7~9の試料を100mg(0.1g)秤量し直状反応管にセットし、ガソリンエンジンの排出ガス中の成分を模擬した混合ガス(C3H6:0.04体積%、NO:0.1体積%、CO:0.3体積%、O2:0.33体積%、H2:0.1体積%、H2O:2.0体積%、N2:残部)を流速500mL/minで流通させ、実施例12~14及び比較例7~9の試料通過後のガス組成を測定し、触媒性能試験を行った。測定は、昇温過程では室温から700℃まで10℃/minで昇温した後に30分保持後、徐々に温度を下げ室温まで空冷したのち、4℃/minで700℃まで昇温し、CO、NO及びC3H6の浄化率から三元触媒活性を評価した。体積換算される空間速度は120000/時間である。
実施例12~14及び比較例7~9の試料の三元触媒活性測定を、固定床流通式反応装置を用いて性能評価試験を行った。実施例12~14及び比較例7~9の試料を100mg(0.1g)秤量し直状反応管にセットし、ガソリンエンジンの排出ガス中の成分を模擬した混合ガス(C3H6:0.04体積%、NO:0.1体積%、CO:0.3体積%、O2:0.33体積%、H2:0.1体積%、H2O:2.0体積%、N2:残部)を流速500mL/minで流通させ、実施例12~14及び比較例7~9の試料通過後のガス組成を測定し、触媒性能試験を行った。測定は、昇温過程では室温から700℃まで10℃/minで昇温した後に30分保持後、徐々に温度を下げ室温まで空冷したのち、4℃/minで700℃まで昇温し、CO、NO及びC3H6の浄化率から三元触媒活性を評価した。体積換算される空間速度は120000/時間である。
CO、NO及びC3H6が50体積%浄化される際の温度(50体積%浄化温度T50)を測定し、表3にまとめた。
本発明の酸素ストレージ材料は、PM燃焼活性を低温で発現し、その特に低担持量の銀添加において浄化が優れている。それと同時に、白金、パラジウム、ロジウムの低担持量触媒においても良好な三元活性を有するので、三元触媒(TWC)能と排気浄化フィルタ(GPF)に適したPM燃焼活性を同時に発現する担体として有用であることがわかる。
三元触媒として、多層コート無しでも貴金属のそれぞれに従来担体より高い活性発現を促すため、触媒コンバーター作製工程が簡易になる。また、低い比表面積でもこれらの高活性を示すためハニカムコート層厚みを低減できる。圧力損失低下を大幅に抑制できる担体材および触媒となる。
なお、排気浄化フィルタ(GPF)の圧力損失の低減に対しては、従来の触媒層の厚みが数十μm、薄いところでも数μmであることから、これよりも薄くして壁内細孔のガス通路を十分確保する必要がある。
三元触媒(TWC触媒)を担持した場合、従来のように多孔性で比表面積の高い凝集した粒子の担体用コート層では活性を発現するためにある程度の厚みが必要でこれを解決できなかった。
それに対して、本発明では、比表面積が小さく粒子が独立しやすくさらにはPd等を担持した場合でも活性が高いので、排気浄化フィルタ(GPF)基材の壁内でのコート層厚みを調整し薄くできる利点がある。すなわち、本発明によれば、排気浄化フィルタ(GPF)基材上の薄いコート層で、三元触媒(TWC)活性とPM浄化活性を実現できることが明らかである。基材上に100nmの層を形成した触媒においても、三元触媒(TWC)活性とPM浄化活性が十分発現した。さらには、同じコート層担体に対しても、三元触媒(TWC)活性にとくに優れるRhやPd、さらにはPM浄化活性を向上するAg等を部位ごとに添加する担持の仕分けもでき、それぞれ必要な浄化性能を保持した。
本材のコアシェル構造により、三元触媒(TWC)活性に加えてPM浄化に対しても本発明のコアシェル型ナノ粒子が有効に働いた。すなわち、排気浄化フィルタ(GPF)基材の壁入り口や内部等でのコート層による閉塞や細孔の狭まりといった不都合がない触媒材として本発明の材料は有効である。このように、本発明による三元触媒(TWC)提供は、排気浄化フィルタ(GPF)基材の最適な利用とその浄化活性保持に対して有用であるとともに、その製造工程をより簡略化することができる利点がある。
Claims (12)
- ジルコニアを含むコアと、セリアを含むシェルとからなるコアシェル型ナノ粒子を含有する、酸素ストレージ材料。
- 組成式:
(CeO2)x(ZrO2)1-x
[式中、xは0.05~0.50を示す。]
で表される、請求項1に記載の酸素ストレージ材料。 - 前記xが0.10~0.30である、請求項1又は2に記載の酸素ストレージ材料。
- 比表面積が5~40m2/gである、請求項1~3のいずれか1項に記載の酸素ストレージ材料。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の酸素ストレージ材料を含有する、排ガス浄化触媒。
- 前記酸素ストレージ材料上に、白金、パラジウム及びロジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の貴金属が担持されている、請求項5に記載の排ガス浄化触媒。
- 前記酸素ストレージ材料100質量部に対して、前記貴金属の担持量が0.00001~2質量部である、請求項6に記載の排ガス浄化触媒。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の酸素ストレージ材料を含有する、粒子状物質浄化触媒。
- 前記酸素ストレージ材料上に、銀が担持されている、請求項8に記載の粒子状物質浄化触媒。
- 前記酸素ストレージ材料100質量部に対して、前記銀の担持量が0.2~5.0質量部である、請求項9に記載の粒子状物質浄化触媒。
- 前記酸素ストレージ材料100質量部に対して、前記銀の担持量が0.5~1.0質量部である、請求項9又は10に記載の粒子状物質浄化触媒。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の酸素ストレージ材料、請求項5~7のいずれか1項に記載の排ガス浄化触媒、又は請求項8~11のいずれか1項に記載の粒子状物質浄化触媒を備える、排気浄化フィルタ。
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