JP2022148192A - 電動送風機及びこれを有する電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電動送風機及びこれを有する電気掃除機に関する。
電気掃除機等に用いられる高速回転するモータのロータにおいては、表面型のマグネットの強度を確保するため、マグネットの外側に金属製の保護部材が配置されている。ロータの組み立てにおいては、多くの場合、あらかじめ成形されたマグネットを保護部材の内側に挿入する方法が採用されている。この場合、マグネットは、マグネット及び保護部材のうち少なくともいずれか一方に接着剤を塗布し接着することにより固定している。これにより、マグネットと保護部材との間に生じる隙間を埋めることができる。
このような方法以外に、次のように射出成形により充填する方法もある。
特許文献1には、電気掃除機用電動送風機の駆動モータ等に使用される、高速回転に適するようにした内転型ブラシレスモータ用回転子に関して、ロータヨークを構成する外周リング部とヨーク本体部との間に外周リング部の内面に沿って設けられ連結部で互いに仕切られたロータマグネットを、射出成形により充填して一体成形して作製したものが開示されている。特許文献1においては、ロータヨークは、多数枚の磁性鋼板を積層して形成されたものである。
電気掃除機等においては、吸引力等の向上の観点から、モータのロータの更なる高速化が求められている。
マグネットと保護部材との固定に接着剤を用いる場合には、接着剤の量が十分でなく隙間が残る場合や、接着剤の強度がマグネットの強度より劣る場合等があり得る。
マグネット及び保護部材の実際の寸法にはばらつきが生じるため、マグネットと保護部材との間に生じるクリアランスが大きくなった場合には、マグネットが高速回転の際に振動し、割れてしまうおそれがある。このため、ロータコアの回転数を抑制する必要も生じ、モータとしての性能を向上する上でのボトルネックとなっていた。
特許文献1においては、ロータマグネットの半径方向の厚さは小さく、かつ、ロータヨークの連結部がロータマグネットを支持するため、マグネットの割れの問題は生じにくいと考えられる。しかしながら、磁性鋼板を積層して形成したロータヨークを用いるため、ロータの質量が大きくなり、モータの軽量化、さらには、これを用いた電気掃除機等の軽量化は困難である。ロータの回転速度も高くすることは困難である。
本発明は、ロータを構成するマグネットと保護部材との間にクリアランスが生じにくくして、ロータに高速回転に耐え得る強度を付与し、かつ、ロータの製造において接着等の工程を不要とすることを目的とする。
本発明の電動送風機は、電動機と、インペラと、電動機及びインペラを収容したファンケーシングと、を含み、電動機は、回転子と、固定子と、を含み、回転子は、回転子コアと、回転軸と、を含み、回転子コアは、磁性粒子と樹脂とを含む永久磁石部と、永久磁石部を収容した保護部材と、を含み、保護部材は、インペラ側に小径部を有し、永久磁石部は、保護部材の内側に射出成形により形成されたものである。
本発明によれば、ロータを構成するマグネットと保護部材との間にクリアランスが生じにくくして、ロータに高速回転に耐え得る強度を付与することができ、かつ、ロータの製造において接着等の工程を不要とすることができる。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態が適用される電気掃除機の一例を示す外観斜視図である。
本図に示すように、電気掃除機100は、手元操作スイッチ7等が設けられた掃除機本体2と、延長管5と、吸口体6とを組み合わせて、スティック状に構成されたものである。また、電気掃除機100は、掃除機本体2および吸口体6の駆動用電源である充電式電池24(蓄電池)を備えている。
掃除機本体2は、吸引力を発生させる電動送風機1、この電動送風機1の吸引力で集塵した塵埃を収容する集塵部22などを備えている。
延長管5の一端は、掃除機本体2の集塵部22と連通するように掃除機本体2の接続口23に接続されている。また、延長管5の他端は、吸口体6に接続されている。また、延長管5は、図示しない通風路が形成されるとともに、充電式電池24と吸口体6のブラシ用の電動機(不図示)とを電気的接続する配線(不図示)を備えている。
手元操作スイッチ7を操作すると、本体制御回路(図示せず)が電動送風機1の運転と停止や吸込み力の切り替え、吸口体6に設けられた電動機(図示せず)の運転と停止を制御する。本体制御回路は、掃除機本体2内に設けられている。
なお、電気掃除機としては、図示されているスティックタイプの掃除機に限定されず、ハンディタイプの掃除機、キャニスター掃除機(シリンダー式掃除機)、ロボット掃除機などの充電式(コードレスタイプ)の電気掃除機に適用することができる。また、同様の構成を有する電源コード式の掃除機にも適用することができる。
図2は、本実施形態が適用される電動送風機を示す分解斜視図である。
本図に示すように、電動送風機1は、電動機10(スロットレスモータ)と、インペラ60(羽根車)と、ファンケーシング70(収容部)と、を含む。
電動機10は、ロータ30(回転子)と、ステータ40(固定子)と、フロントハウジング51及びリアハウジング52を含むハウジング(収容部)と、を含む。ハウジングは、ロータ30及びステータ40を収容するものである。ハウジングは、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂で構成されている。
ロータ30は、回転軸31(シャフト)、ロータコア32(回転子コア)、軸受33、34及びバランスリング35、36を含む。
回転軸31は、細長い円柱形状のものであり、鉄などの磁性材料によって構成されている。なお、回転軸31は、前記した磁性材料に限定されるものではなく、ステンレス鋼(SUS)などの非磁性材料であってもよい。また、回転軸31には、軸方向の一端にインペラ60が固定される。
ロータコア32は、永久磁石によって構成され、回転軸31の周囲に固定されている。また、ロータコア32の軸方向Axの両側には、バランスリング35、36が固定されている。
バランスリング35、36は、ロータコア32と同じ径を有し、ロータコア32の軸方向の端面に接するようにして回転軸31に固定されている。また、バランスリング35、36は、ロータコア32の軸方向の長さよりも十分に短い扁平形状を有している。
バランスリング35、36の軸方向外側には、軸受33、34が設けられている。軸受33、34は、ボールベアリングなどで構成され、ロータコア32よりも小径に構成されている。また、軸受33、34からは、回転軸31の一部がそれぞれ突出している。回転軸31の軸受33から突出している部分の長さは、回転軸31の軸受34から突出している部分の長さよりも長い。
ステータ40は、ロータコア32の外周(径方向の外側)に配置され、ボビン41、ステータコア45(コア部材)及びコイル部材47を含む。なお、ボビン41及びコイル部材47の詳細については後記する。ステータコア45は、電磁鋼板を積層して円筒状に形成され、ボビン41の外周に配置されている。
フロントハウジング51は、軸方向Axのフロント側に配置される。リアハウジング52は、軸方向Axのリア側に配置される。ここで、フロント側とは、空気が導入される上流側を意味し、リア側とは、空気が排出される下流側を意味している。
フロントハウジング51は、有底円筒状に形成され、空気の導入側(インペラ60が設けられる側)に配置されている。また、フロントハウジング51には、外周部に円筒状に形成された風路R2が形成されている。また、フロントハウジング51の径方向の中心には、回転軸31が挿通される軸孔51aが形成されている。また、フロントハウジング51には、リアハウジング52に係止される係止部51bが形成されている。この係止部51bは、側面視においてコの字状に形成され、フロントハウジング51の縁部よりもリアハウジング52側に向けて突出して形成されている。また、図示省略しているが、係止部51bは、周方向の複数個所(本実施形態では3個所)に形成されている。
リアハウジング52は、回転軸31の軸方向Axの中央よりもリア側に配置され、略円筒状に形成されている。また、リアハウジング52は、ロータ30の一部およびステータ40の一部が収容される収容部52aを有している。また、リアハウジング52は、外周部側に円環状の風路R3が形成されている。この風路R3は、前記した風路R2と連通するように構成されている。
また、リアハウジング52には、フロントハウジング51の係止部51bを係止する係止突起52bが形成されている。この係止突起52bは、リアハウジング52の外周面の前端部に位置している。
インペラ60は、下流側(リア側)に向けて拡径する斜面60aを有し、この斜面60aの外面に、複数の羽根61、62が周方向に間隔を置いて配置されている。斜面60aは、前記した風路R2の内周壁面と略連続するように構成されている。また、インペラ60の先端部には、回転軸31が固定される固定部60bが形成されている。回転軸31は、インペラ60の先端から突出し、回転軸31の先端に形成されたねじ溝にナット90が螺合されることで、インペラ60が回転軸31に固定されるようになっている。
羽根61、62は、薄板状に形成され、羽根61が羽根62よりも長く形成されている。また、羽根61、62は、周方向に交互に配置されている。また、羽根61、62は、軸方向Axに対して傾斜して配置され、上流側から下流側に向けて周方向に湾曲するように形成されている。また、羽根61、62は、上流側から下流側に向けてねじれた構造を有している。また、羽根61、62は、いずれも下流側の端部まで延びて形成されている。また、羽根61の上流側の端部は、羽根62の上流側の端部よりも上流側に長く形成されている。
ファンケーシング70は、樹脂成形によって略円筒状に構成されている。また、ファンケーシング70は、インペラ60が収容される空洞部71を有する。この空洞部71は、インペラ60の外周形状に沿って上流側から下流側に向けて拡径するように形成されている。
また、ファンケーシング70の先端面には、空気が導入される円形の吸込口71aが形成されている。また、ファンケーシング70は、空洞部71の外側に、肉抜き部71bが形成され、成形時のヒケ防止や軽量化が図られている。
図3は、電動送風機を軸方向に沿って切断したときの断面図である。
本図に示すように、電動送風機1は、フロント側の軸受33を保持する軸受保持部材101と、リア側の軸受34を保持する軸受保持部材102と、を備えている。また、軸受保持部材101は、金属製であり、フロントハウジング51とインサート成形によって一体に構成されている。
軸受保持部材101は、円筒状に形成され、軸受33の外周側に配置されている。また、軸受保持部材101の内周面部101aは、軸受33の外周面33aと嵌合することで、軸受33が軸受保持部材101に保持される。
軸受保持部材102は、金属製であり、リアハウジング52とインサート成形によって一体に構成されている。
軸受保持部材102は、略円筒状に形成され、軸受34の外周側に配置されている。また、軸受保持部材102の内周面部102aは、軸受34の外周面34aと嵌合することで、軸受34が軸受保持部材102に保持される。
また、フロントハウジング51内には、コイルばね80が配置されている。また、コイルばね80は、伸縮方向が軸方向Axを向いている。また、コイルばね80は、フロント側の端部がフロントハウジング51の軸方向Axの内壁面51c(前面の裏側の面)に当接し、リア側の端部がステータコア45の端部45b(端面)に当接している。これにより、ステータコア45が位置決めリブ43cに押し付けられた状態が維持される。
ファンケーシング70には、インペラ60との間に風路R1が形成されている。この風路R1は、フロントハウジング51の風路R2と連通している。風路R2は、リアハウジング52の風路R3と連通している。風路R3は、上流から下流に向けて流路断面積が拡大するように構成されている。
また、フロントハウジング51には、風路R2内に静止翼51mが形成され、整流機能が与えられている。また、リアハウジング52には、風路R3内に静止翼52mが形成され、整流機能が与えられている。なお、静止翼51m、52mについては、公知の技術を採用できる。
また、フロントハウジング51とリアハウジング52とを組み合わせたときに、フロントハウジング51とリアハウジング52との間に、電動機10の内部と連通する連通孔50sが形成されている。また、連通孔50sは、ステータコア45と対向する位置に形成されている。また、連通孔50sは、ステータコア45のフロント側の端部に位置している。
電動送風機1において、吸込口71aから吸い込まれた空気は、風路R1、R2、R3を通って、電動送風機1から排出される。また、リアハウジング52には、コイル部材47から電線を引き出すための孔(不図示)などが形成されている。この場合、連通孔50sの外周側の風路R3が負圧になることで、白抜き矢印で示すように、リアハウジング52から排出した排気風の一部と外気が、不図示の孔を通って電動機10内に戻り、連通孔50sに向けて流れる。このときの戻り空気は、ステータコア45と接触しながら連通孔50sに戻り、連通孔50sから風路R3に戻る。このような空気の流れが発生することで、ステータコア45及びコイル部材47が冷却される。
また、前記したように、コイル部材47に熱伝導性のグリスが設けられていると、コイル部材47の熱がグリスを介してステータコア45に伝達されやすくなる。熱を受け取ったステータコア45は、連通孔50sに戻る戻り空気によって冷却される。このようにして、電動機10を効率的に冷却することが可能になり、電動機10としての効率を向上させることができ、電動送風機1の効率も向上させることができる。
なお、図示していないが、電動送風機1を掃除機本体2(図1)に装着して電気掃除機100(図1)とした場合、電動送風機1から排出された空気は、電動機10を制御する制御基板(不図示)や充電式電池24(図1)を冷却して、電気掃除機100の外部に排出される。
次に、電動機10の動作について説明する。
ロータ30の外径側には、永久磁石から成るロータコア32によって直流磁界が形成されている。一方、図示しないインバータにより所定の周波数に変換した3相電力をコイル部材47に給電すると、ステータ40の内径側に回転磁界が形成される。ロータ30の磁極位置に合わせた電流を通電することで、回転磁界と直流磁界との吸引反発により、トルクが発生し、ロータ30が回転駆動する。円筒状(円環状)のステータコア45は、磁束が集中するティース部を有しないため、鉄損が小さくなる。このため、高速領域でも鉄損の小さい高効率な運転を実現することができる。
ステータ40は、ロータ30の外周にギャップを介して配置される円筒体42と、この円筒体42の外周に設けられた巻枠部46に設けられたコイル部材47と、巻枠部46の外周に対向して設けられる円筒状のステータコア45と、を備える。巻枠部46は、断面視T字形状の傘部43を有する。これにより、巻枠部46のみでコイル部材47(巻線)とステータコア45の配置が可能になる。このため、製造コストを抑えることができるとともに、部品点数も少なく抑えることができる。
また、電動機10において、補強部材44は、非磁性材料によって形成され、ステータコア45と径方向において重ならない位置に配置されている。これにより、補強部材44に回り込む磁路が形成されるのを抑えることができ、全体の効率を向上できる。
図4は、実施例1のロータを示す断面斜視図である。
本図においては、ロータ30は、回転軸31と、ロータコア32と、を含む。ロータコア32は、磁性微粒子(Sm-Fe系等の永久磁石)と樹脂とを混合して成形した永久磁石部151と、金属製の保護部材152と、を含み、回転軸31の周囲に固定されている。保護部材152は、ファン側(インペラ側)に小径部153を有する。保護部材152は、永久磁石部151の破損等を防止する機能を有する。
なお、磁性微粒子の粒径は、特に限定されるものではなく、数百nm~数mmの範囲で選択可能である。また、樹脂には、多量の微粒子を混合することになる。よって、「磁性粒子」又は「磁性粉末」と呼んでもよい。ただし、樹脂との混合物としての成形のしやすさ等を考慮すると、通常は数百nm~数十μmの範囲であることが望ましい。
本実施例においては、永久磁石部151は、磁性微粒子を混合した樹脂を保護部材152の内側に射出成形することにより作製している。言い換えると、保護部材152、すなわちマグネットカバーに、磁性微粒子を混合した樹脂をインサート成形することにより、永久磁石部151を形成している。
保護部材152の内側は、永久磁石部151で満たされた構成となっている。言い換えると、保護部材152の内側は、磁性微粒子を混合した樹脂のみで満たされている。更に言い換えると、保護部材152と回転軸31との間には、永久磁石部151のみが配置されている。保護部材152は、ロータコア32の軽量化の観点から、厚さ0.5mm以下であることが望ましく、厚さ0.3mm以下であることが更に望ましい。
これにより、ロータコア32の強度が向上し、永久磁石部151と保護部材152との間にクリアランスが生じることを防止する効果が得られる。また、従来のロータコアの製造工程において必要とされた成形、接着等の工程が不要となるとともに、接着剤のむらによるクリアランスが生じるといった問題も生じない。また、保護部材152と回転軸31との間に永久磁石部151のみが配置されている場合、コアとしての機能を最大化することができる。
さらに、射出成形により作製した場合、永久磁石部151と保護部材152とが直接接触することになる。言い換えると、永久磁石部151と保護部材152との間に接着剤を有しない構成となる。
また、小径部153の回転軸31側には、永久磁石部151の端部が配置されている。言い換えると、小径部153の回転軸31側には、永久磁石部151の端部が射出成形により充填されている。さらに、本図に示すように、小径部153の外表面と永久磁石部151の端部とは、同一平面上に配置されていることが望ましい。また、場合によっては、小径部153の外表面の一部が永久磁石部151によって覆われた構成であってもよい。小径部153と永久磁石部151との接触面積が大きいほど、これらの密着性が高まるからである。
なお、本図に示す小径部153は、平面形状としているが、小径部153の形状は、これに限定されるものではなく、テーパを有する形状、すなわち斜面を有する形状であってもよい。
図5は、実施例2のロータを示す斜視図である。
本図に示すロータ30においては、小径部153の一部に切り欠き部155が設けられている。切り欠き部155は、回転軸31に隠れているものも含め、3か所設けられている。
磁性微粒子を混合した樹脂は、保護部材152の内側に射出成形される際、切り欠き部155にも充填され、固化する。これにより、永久磁石部151は、切り欠き部155と噛み合った状態となる。このため、永久磁石部151は、ロータ30の回転加速度等による力が作用したとしても、切り欠き部155に引っ掛かり、支持される。これにより、永久磁石部151が保護部材152に対して回転方向にずれることを防止することができる。
よって、本実施例は、実施例1に比べても、ロータコア32の強度及び信頼性が向上する。
また、切り欠き部155の回転軸31側には、永久磁石部151の端部が配置されている。言い換えると、切り欠き部155の回転軸31側には、永久磁石部151の端部が射出成形により充填されている。さらに、実施例1と同様に、本図に示すように、小径部153の外表面と永久磁石部151の端部とは、同一平面上に配置されていることが望ましい。また、場合によっては、切り欠き部155の外表面の一部が永久磁石部151によって覆われた構成であってもよい。切り欠き部155が永久磁石部151により覆われた部分は、密着性が高まるだけでなく、構造的に噛み合って外れにくくなるからである。
1:電動送風機、2:掃除機本体、10:電動機、21:電動送風機、30:ロータ、31:回転軸、32:ロータコア、33、34:軸受、35、36:バランスリング、40:ステータ、41:ボビン、42:円筒体、43:傘部、43c:位置決めリブ、44:補強部材、45:ステータコア、46:巻枠部、47:コイル部材、50:ハウジング、50s:連通孔、51:フロントハウジング、52:リアハウジング、60:インペラ、70:ファンケーシング、100:電気掃除機、101:軸受保持部材、102:軸受保持部材、Ax:軸方向、R1、R2、R3:風路。
Claims (7)
- 電動機と、
インペラと、
前記電動機及び前記インペラを収容したファンケーシングと、を含み、
前記電動機は、回転子と、固定子と、を含み、
前記回転子は、回転子コアと、回転軸と、を含み、
前記回転子コアは、磁性粒子と樹脂とを含む永久磁石部と、前記永久磁石部を収容した保護部材と、を含み、
前記保護部材は、前記インペラ側に小径部を有し、
前記永久磁石部は、前記保護部材の内側に射出成形により形成されたものである、電動送風機。 - 前記小径部の前記回転軸側には、前記永久磁石部の端部が配置されている、請求項1記載の電動送風機。
- 前記小径部の外表面と前記永久磁石部の前記端部とは、同一平面上に配置されている、請求項2記載の電動送風機。
- 前記永久磁石部と前記保護部材とは、直接接触している、請求項1記載の電動送風機。
- 前記小径部は、切り欠き部を有する、請求項1記載の電動送風機。
- 前記切り欠き部の前記回転軸側には、前記永久磁石部の端部が配置されている、請求項5記載の電動送風機。
- 請求項1~6のいずれか一項に記載の電動送風機と、
集塵部と、を備えた、電気掃除機。
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