JP2000102201A - 永久磁石ロータ及びその製造方法 - Google Patents
永久磁石ロータ及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2000102201A JP2000102201A JP10265263A JP26526398A JP2000102201A JP 2000102201 A JP2000102201 A JP 2000102201A JP 10265263 A JP10265263 A JP 10265263A JP 26526398 A JP26526398 A JP 26526398A JP 2000102201 A JP2000102201 A JP 2000102201A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- plastic
- magnet rotor
- iron core
- outer periphery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 29
- 239000004033 plastic Substances 0.000 claims abstract description 52
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 claims abstract description 52
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 36
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 claims abstract description 30
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 claims abstract description 30
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 24
- 239000004760 aramid Substances 0.000 claims description 14
- 229920003235 aromatic polyamide Polymers 0.000 claims description 14
- 239000012783 reinforcing fiber Substances 0.000 claims description 11
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 10
- 239000002985 plastic film Substances 0.000 claims description 10
- 229920006255 plastic film Polymers 0.000 claims description 10
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 10
- 229920002430 Fibre-reinforced plastic Polymers 0.000 claims description 9
- 239000011151 fibre-reinforced plastic Substances 0.000 claims description 9
- 239000002990 reinforced plastic Substances 0.000 claims description 6
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims description 4
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 4
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 2
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 abstract description 2
- 239000000243 solution Substances 0.000 abstract 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 13
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 4
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 3
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 3
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 3
- 150000001408 amides Chemical class 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 2
- ZOXJGFHDIHLPTG-UHFFFAOYSA-N Boron Chemical compound [B] ZOXJGFHDIHLPTG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000576 Laminated steel Inorganic materials 0.000 description 1
- BGPVFRJUHWVFKM-UHFFFAOYSA-N N1=C2C=CC=CC2=[N+]([O-])C1(CC1)CCC21N=C1C=CC=CC1=[N+]2[O-] Chemical compound N1=C2C=CC=CC2=[N+]([O-])C1(CC1)CCC21N=C1C=CC=CC1=[N+]2[O-] BGPVFRJUHWVFKM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052796 boron Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 230000010485 coping Effects 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- -1 for example Substances 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速回転に耐えると共に、磁気特性を悪化さ
せることのない久磁石ロータと、工数を低減し、容易か
つ低コストにて製造することができる永久磁石ロータの
製造方法を提供する。 【解決手段】 永久磁石ロータは、鉄心1の外周にプラ
スチックボンド磁石3を装着し、さらに、プラスチック
ボンド磁石3の外周を、このプラスチックボンド磁石よ
りも降伏応力の大きい非金属製の保護部材7で被覆した
ことを特徴とするものである。永久磁石ロータの製造方
法は、射出成形によりプラスチックボンド磁石3の形成
及び鉄心1への装着を行い、次に、射出成形によりプラ
スチックボンド磁石3の外周を、プラスチックボンド磁
石3よりも降伏応力の大きい非金属製の保護部材7で被
覆したことを特徴としている。
せることのない久磁石ロータと、工数を低減し、容易か
つ低コストにて製造することができる永久磁石ロータの
製造方法を提供する。 【解決手段】 永久磁石ロータは、鉄心1の外周にプラ
スチックボンド磁石3を装着し、さらに、プラスチック
ボンド磁石3の外周を、このプラスチックボンド磁石よ
りも降伏応力の大きい非金属製の保護部材7で被覆した
ことを特徴とするものである。永久磁石ロータの製造方
法は、射出成形によりプラスチックボンド磁石3の形成
及び鉄心1への装着を行い、次に、射出成形によりプラ
スチックボンド磁石3の外周を、プラスチックボンド磁
石3よりも降伏応力の大きい非金属製の保護部材7で被
覆したことを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄心の外周にプラ
スチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータ及び
その製造方法に関する。
スチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータ及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】プラス
チックに磁石粉を含浸させて成形した磁石がボンド磁石
として知られている。また、厚肉円筒状に成形したボン
ド磁石は、電動機の永久磁石ロータとして使用される。
図9はこの種の永久磁石ロータの構成を示す斜視図であ
る。同図において、中心部に円形孔が穿たれた多数の円
盤状の鋼板が積層されてロータ鉄心1が形成され、その
中心部に軸孔2が形成されている。この軸孔2には図示
省略の回転軸が挿入、固定される。このロータ鉄心1の
外周に厚肉円筒状のボンド磁石3が装着されている。
チックに磁石粉を含浸させて成形した磁石がボンド磁石
として知られている。また、厚肉円筒状に成形したボン
ド磁石は、電動機の永久磁石ロータとして使用される。
図9はこの種の永久磁石ロータの構成を示す斜視図であ
る。同図において、中心部に円形孔が穿たれた多数の円
盤状の鋼板が積層されてロータ鉄心1が形成され、その
中心部に軸孔2が形成されている。この軸孔2には図示
省略の回転軸が挿入、固定される。このロータ鉄心1の
外周に厚肉円筒状のボンド磁石3が装着されている。
【0003】ボンド磁石3はロータ鉄心1と一体化され
るが、その組付け、保持はロータ鉄心1の外周部に射出
成形(以下、射出成形をインジェクショク成形とも言
う)を行ったり、ロータ鉄心1の外周面に凹凸を設けて
この面にインジェクション成形を行ったりして一体化を
図っていた。もう一つの方法としては、予め圧縮成形さ
れたボンド磁石3の内部に、接着剤を用いて組付け、固
定する方法もあった。
るが、その組付け、保持はロータ鉄心1の外周部に射出
成形(以下、射出成形をインジェクショク成形とも言
う)を行ったり、ロータ鉄心1の外周面に凹凸を設けて
この面にインジェクション成形を行ったりして一体化を
図っていた。もう一つの方法としては、予め圧縮成形さ
れたボンド磁石3の内部に、接着剤を用いて組付け、固
定する方法もあった。
【0004】上述した永久磁石ロータを構成するボンド
磁石は、プラスチック中に磁石粉を含浸させるため、純
粋なプラスチックと比較して降伏応力は格段に低下す
る。周知の如く、ロータを高速回転させるとボンド磁石
3に大きな遠心力が作用する。このため、磁石粉の含有
率を高めると、大きな遠心力によってボンド磁石3が割
れたり、飛散したりする虞れがあった。一方、降伏応力
を高めるために磁石粉の含有量を減らしたり、あるい
は、強化繊維を材料中に混合させたりすると、磁気特性
が悪化するという関係にあった。
磁石は、プラスチック中に磁石粉を含浸させるため、純
粋なプラスチックと比較して降伏応力は格段に低下す
る。周知の如く、ロータを高速回転させるとボンド磁石
3に大きな遠心力が作用する。このため、磁石粉の含有
率を高めると、大きな遠心力によってボンド磁石3が割
れたり、飛散したりする虞れがあった。一方、降伏応力
を高めるために磁石粉の含有量を減らしたり、あるい
は、強化繊維を材料中に混合させたりすると、磁気特性
が悪化するという関係にあった。
【0005】高速回転に耐え得るよう、例えば、図10
に示すように、ボンド磁石3の外周を非磁性体でなる金
属缶4で被覆することも考えられるが、この場合には電
機子起磁力による交番磁束が貫通し、うず電流損が発生
して電動機効率が低下する。また、ボンド磁石3の外周
に、接着剤を用いて、金属缶4を組付けなければならな
いため、その分だけ工数が増えるという問題もあった。
に示すように、ボンド磁石3の外周を非磁性体でなる金
属缶4で被覆することも考えられるが、この場合には電
機子起磁力による交番磁束が貫通し、うず電流損が発生
して電動機効率が低下する。また、ボンド磁石3の外周
に、接着剤を用いて、金属缶4を組付けなければならな
いため、その分だけ工数が増えるという問題もあった。
【0006】また、ボンド磁石3の外周を非磁性体でな
る金属缶4で被覆するとき、磁気特性を良好にするため
に、例えば、図11に示すように、周方向を等分した部
位を径方向外側に僅かに突出させた異形の外周形状にす
る場合がある。この場合には外周形状に適合する金属缶
4の製造が難しく、高価なものになった。
る金属缶4で被覆するとき、磁気特性を良好にするため
に、例えば、図11に示すように、周方向を等分した部
位を径方向外側に僅かに突出させた異形の外周形状にす
る場合がある。この場合には外周形状に適合する金属缶
4の製造が難しく、高価なものになった。
【0007】ボンド磁石の降伏応力の低さに対処するも
う一つの方法として、図12に示すように、中心部に円
形孔が形成され、周方向を4等分した外周縁の近傍に円
弧状の孔が形成された鋼板を積層し、断面形状が円弧状
の孔にそれぞれボンド磁石3を収容し、ボンド磁石3を
ロータ鉄心外周部6で保持するものが考えられている。
この構成を採用すれば、鉄心が積層構造であることから
うず電流損は低く抑えられるが、ボンド磁石3の周方向
端部に磁路が形成されるため、電機子アクタンスが大き
くなって特性の低下が避けられなかった。
う一つの方法として、図12に示すように、中心部に円
形孔が形成され、周方向を4等分した外周縁の近傍に円
弧状の孔が形成された鋼板を積層し、断面形状が円弧状
の孔にそれぞれボンド磁石3を収容し、ボンド磁石3を
ロータ鉄心外周部6で保持するものが考えられている。
この構成を採用すれば、鉄心が積層構造であることから
うず電流損は低く抑えられるが、ボンド磁石3の周方向
端部に磁路が形成されるため、電機子アクタンスが大き
くなって特性の低下が避けられなかった。
【0008】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
もので、その目的は高速回転に耐えると共に、磁気特性
を悪化させることのない永久磁石ロータを提供するにあ
る。
もので、その目的は高速回転に耐えると共に、磁気特性
を悪化させることのない永久磁石ロータを提供するにあ
る。
【0009】本発明の他の目的は交番磁束に起因するう
ず電流損を防止することのできる永久磁石ロータを提供
するにある。
ず電流損を防止することのできる永久磁石ロータを提供
するにある。
【0010】本発明のもう一つ他の目的は電機子リアク
タンスの増大を未然に防止する永久磁石ロータを提供す
るにある。
タンスの増大を未然に防止する永久磁石ロータを提供す
るにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は高速回転に耐え
ると共に、磁気特性を悪化させることのない永久磁石ロ
ータの製造方法を提供するにある。
ると共に、磁気特性を悪化させることのない永久磁石ロ
ータの製造方法を提供するにある。
【0012】本発明の他の目的はボンド磁石3の外周形
状が円筒面でない場合にも容易に対応でき、かつ、工数
及びコストを低減させ得る永久磁石ロータの製造方法を
提供するにある。
状が円筒面でない場合にも容易に対応でき、かつ、工数
及びコストを低減させ得る永久磁石ロータの製造方法を
提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
鉄心の外周にプラスチックボンド磁石を装着してなる永
久磁石ロータにおいて、プラスチックボンド磁石の外周
を、プラスチックボンド磁石よりも降伏応力の大きい非
金属製の保護部材で被覆したことを特徴とするものであ
る。
鉄心の外周にプラスチックボンド磁石を装着してなる永
久磁石ロータにおいて、プラスチックボンド磁石の外周
を、プラスチックボンド磁石よりも降伏応力の大きい非
金属製の保護部材で被覆したことを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
永久磁石ロータにおいて、鉄心は鋼板を軸方向に積層し
てなる積層鉄心であることを特徴とするものである。
永久磁石ロータにおいて、鉄心は鋼板を軸方向に積層し
てなる積層鉄心であることを特徴とするものである。
【0015】請求項3に係る発明は、鉄心の外周にプラ
スチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータにお
いて、鉄心の外周及びプラスチックボンド磁石の内周に
それぞれ複数の溝を形成し、これらの溝を凹部とし、こ
れらの溝の間の部位を凸部とし、鉄心の凹部及び凸部と
プラスチックボンド磁石の凸部及び凹部とを互いに噛合
させたことを特徴とするものである。
スチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータにお
いて、鉄心の外周及びプラスチックボンド磁石の内周に
それぞれ複数の溝を形成し、これらの溝を凹部とし、こ
れらの溝の間の部位を凸部とし、鉄心の凹部及び凸部と
プラスチックボンド磁石の凸部及び凹部とを互いに噛合
させたことを特徴とするものである。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
永久磁石ロータにおいて、溝は縁部と比較して底部の幅
が拡がっていることを特徴とするものである。
永久磁石ロータにおいて、溝は縁部と比較して底部の幅
が拡がっていることを特徴とするものである。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項3又は4に
記載の永久磁石ロータにおいて、プラスチックボンド磁
石の外周を、プラスチックボンド磁石よりも降伏応力の
大きい非金属製の保護部材で被覆したことを特徴とする
ものである。
記載の永久磁石ロータにおいて、プラスチックボンド磁
石の外周を、プラスチックボンド磁石よりも降伏応力の
大きい非金属製の保護部材で被覆したことを特徴とする
ものである。
【0018】請求項6に係る発明は、請求項1,2及び
5のいずれかに記載の永久磁石ロータにおいて、保護部
材として強化プラスチックを用いたことを特徴とするも
のである。
5のいずれかに記載の永久磁石ロータにおいて、保護部
材として強化プラスチックを用いたことを特徴とするも
のである。
【0019】請求項7に係る発明は、請求項1,2及び
5のいずれかに記載の永久磁石ロータにおいて、保護部
材としてプラスチックフィルムを用いたことを特徴とす
るものである。
5のいずれかに記載の永久磁石ロータにおいて、保護部
材としてプラスチックフィルムを用いたことを特徴とす
るものである。
【0020】請求項8に係る発明は、請求項1,2及び
5のいずれかに記載の永久磁石ロータにおいて、保護部
材として熱収縮性プラスチックフィルムを用いたことを
特徴とするものである。
5のいずれかに記載の永久磁石ロータにおいて、保護部
材として熱収縮性プラスチックフィルムを用いたことを
特徴とするものである。
【0021】請求項9に係る発明は、請求項1,2及び
5のいずれかに記載の永久磁石ロータにおいて、保護部
材として芳香族ポリアミド等の強化用繊維を内部に分散
させたアラミド紙を用いたことを特徴とするものであ
る。
5のいずれかに記載の永久磁石ロータにおいて、保護部
材として芳香族ポリアミド等の強化用繊維を内部に分散
させたアラミド紙を用いたことを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項10に係る発明は、請求項9に記載
の永久磁石ロータにおいて、アラミド紙として強化用繊
維の方向が円周方向に揃えられたものを用いたことを特
徴とするものである。
の永久磁石ロータにおいて、アラミド紙として強化用繊
維の方向が円周方向に揃えられたものを用いたことを特
徴とするものである。
【0023】請求項11に係る発明は、鉄心の外周にプ
ラスチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータの
製造方法において、射出成形によりプラスチックボンド
磁石の形成及び鉄心への装着を行い、次に、射出成形に
よりプラスチックボンド磁石の外周を、プラスチックボ
ンド磁石よりも降伏応力の大きい非金属製の保護部材で
被覆したことを特徴としている。
ラスチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータの
製造方法において、射出成形によりプラスチックボンド
磁石の形成及び鉄心への装着を行い、次に、射出成形に
よりプラスチックボンド磁石の外周を、プラスチックボ
ンド磁石よりも降伏応力の大きい非金属製の保護部材で
被覆したことを特徴としている。
【0024】請求項12に係る発明は、鉄心の外周にプ
ラスチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータの
製造方法において、射出成形によって繊維強化プラスチ
ックでなる筒状の保護部材を形成し、次に、コアを除去
したキャビティに鉄心を装入し、射出成形により鉄心及
び保護部材間にプラスチックボンド磁石を形成し、鉄
心、プラスチックボンド磁石及び保護部材を一体化した
ことを特徴としている。
ラスチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータの
製造方法において、射出成形によって繊維強化プラスチ
ックでなる筒状の保護部材を形成し、次に、コアを除去
したキャビティに鉄心を装入し、射出成形により鉄心及
び保護部材間にプラスチックボンド磁石を形成し、鉄
心、プラスチックボンド磁石及び保護部材を一体化した
ことを特徴としている。
【0025】請求項13に係る発明は、鉄心の外周にプ
ラスチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータの
製造方法において、鋼板を積層してなる鉄心が、予め成
形された筒状の繊維強化プラスチックでなる保護部材の
軸芯に位置するように鉄心及び保護部材を射出成形型の
キャビティに装入し、射出成形により鉄心及び保護部材
間にプラスチックボンド磁石を形成し、鉄心、プラスチ
ックボンド磁石及び保護部材を一体化したことを特徴と
している。
ラスチックボンド磁石を装着してなる永久磁石ロータの
製造方法において、鋼板を積層してなる鉄心が、予め成
形された筒状の繊維強化プラスチックでなる保護部材の
軸芯に位置するように鉄心及び保護部材を射出成形型の
キャビティに装入し、射出成形により鉄心及び保護部材
間にプラスチックボンド磁石を形成し、鉄心、プラスチ
ックボンド磁石及び保護部材を一体化したことを特徴と
している。
【0026】請求項14に係る発明は、請求項13に記
載の永久磁石ロータの製造方法において保護部材が筒状
のアラミド紙であることを特徴としている。
載の永久磁石ロータの製造方法において保護部材が筒状
のアラミド紙であることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
る永久磁石ロータの第1の実施形態の構成を示す斜視図
である。図中、従来装置を示す図9と同一の符号を付し
たものはそれぞれ同一の要素を示している。ここで、中
心部に円形孔が穿たれた多数の円盤状の鋼板が積層され
てロータ鉄心1が形成され、その中心部に軸孔2が形成
される。この軸孔2には図示省略の回転軸が挿入、固定
される。このロータ鉄心1の外周に厚肉円筒状のボンド
磁石3が装着されている。そして、ボンド磁石3の外周
部に厚みがtの保護部材7が環装されている。この保護
部材7は強化プラスチックとも称される繊維強化プラス
チック、すなわち、繊維で強化したプラスチック系複合
材料を円筒状に形成したもので、ボンド磁石3の外周に
嵌装され、一体化されている。この場合、強化繊維とし
て非金属性の素材、例えば、ガラス、カーボン、アラミ
ド、ホウ素等が用いられ、ボンド磁石3と比較して降伏
応力が格段に大きい部材によってこれを被覆したもの
で、遠心力によってボンド磁石3が割れたり、飛散した
りすることを未然に防止する構成になっている。
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
る永久磁石ロータの第1の実施形態の構成を示す斜視図
である。図中、従来装置を示す図9と同一の符号を付し
たものはそれぞれ同一の要素を示している。ここで、中
心部に円形孔が穿たれた多数の円盤状の鋼板が積層され
てロータ鉄心1が形成され、その中心部に軸孔2が形成
される。この軸孔2には図示省略の回転軸が挿入、固定
される。このロータ鉄心1の外周に厚肉円筒状のボンド
磁石3が装着されている。そして、ボンド磁石3の外周
部に厚みがtの保護部材7が環装されている。この保護
部材7は強化プラスチックとも称される繊維強化プラス
チック、すなわち、繊維で強化したプラスチック系複合
材料を円筒状に形成したもので、ボンド磁石3の外周に
嵌装され、一体化されている。この場合、強化繊維とし
て非金属性の素材、例えば、ガラス、カーボン、アラミ
ド、ホウ素等が用いられ、ボンド磁石3と比較して降伏
応力が格段に大きい部材によってこれを被覆したもの
で、遠心力によってボンド磁石3が割れたり、飛散した
りすることを未然に防止する構成になっている。
【0028】そして、この第1の実施形態によれば、保
護部材7が非金属性であることから、磁気特性を悪化さ
せることがなく、また、金属缶等を用いていないため交
番磁束に起因するうず電流損を防止し、さらに、積層鋼
板の円弧状の孔にボンド磁石を装着した場合に起こる電
機子リアクタンスの増大をも未然に防止できる効果があ
る。
護部材7が非金属性であることから、磁気特性を悪化さ
せることがなく、また、金属缶等を用いていないため交
番磁束に起因するうず電流損を防止し、さらに、積層鋼
板の円弧状の孔にボンド磁石を装着した場合に起こる電
機子リアクタンスの増大をも未然に防止できる効果があ
る。
【0029】また、第1の実施形態に用いた強化プラス
チックは厚みを任意に調整することができるため、強度
をも任意に調整でき、ボンド磁石3に微少な欠けが生じ
てもその飛散を確実に防止できる効果もある。
チックは厚みを任意に調整することができるため、強度
をも任意に調整でき、ボンド磁石3に微少な欠けが生じ
てもその飛散を確実に防止できる効果もある。
【0030】なお、上記実施形態では保護部材7として
繊維強化プラスチックを用いたが、この代わりに、より
安価なプラスチックフィルムを用いたり、組み立ての容
易な熱収縮性プラスチックフィルムを用いたりすること
もできる。さらに、芳香族ポリアミド等の繊維からなる
アミド紙は降伏応力が大きいために、これを用いること
によってロータ外径を小さくできる利点もある。これら
いずれの素材を用いたとしても、要はボンド磁石3より
も降伏応力の大きい素材であれば、上述したと略同様な
効果が得られる。
繊維強化プラスチックを用いたが、この代わりに、より
安価なプラスチックフィルムを用いたり、組み立ての容
易な熱収縮性プラスチックフィルムを用いたりすること
もできる。さらに、芳香族ポリアミド等の繊維からなる
アミド紙は降伏応力が大きいために、これを用いること
によってロータ外径を小さくできる利点もある。これら
いずれの素材を用いたとしても、要はボンド磁石3より
も降伏応力の大きい素材であれば、上述したと略同様な
効果が得られる。
【0031】図2は本発明に係る永久磁石ロータの第2
の実施形態の概略構成を示したもので、(a)はロータ
鉄心1Aの平面図、(b)はこのロータ鉄心1Aにボン
ド磁石3Bを装着した永久ロータ磁石の斜視図である。
この実施形態はインジェクション成形によってボンド磁
石3Aをロータ鉄心1Aに装着したものである。この場
合、ロータ鉄心1Aは外周部に歯車の歯形に似た凹凸部
8を備え、このロータ鉄心1Aをインジェクション成形
金形にコアとして固定し、その周囲にボンド磁石素材を
充填して、第1の実施形態と同様の外形形状を有する永
久磁石ロータを形成したものである。この実施形態はロ
ータ鉄心1Aの凹凸部8にボンド磁石素材が入り込むた
め、円筒面と比較してより大きい表面が接着面として作
用するため、第1の実施形態の保護部材7を省略するこ
とができ、より簡易な構成にて、略同様な効果が得られ
る。
の実施形態の概略構成を示したもので、(a)はロータ
鉄心1Aの平面図、(b)はこのロータ鉄心1Aにボン
ド磁石3Bを装着した永久ロータ磁石の斜視図である。
この実施形態はインジェクション成形によってボンド磁
石3Aをロータ鉄心1Aに装着したものである。この場
合、ロータ鉄心1Aは外周部に歯車の歯形に似た凹凸部
8を備え、このロータ鉄心1Aをインジェクション成形
金形にコアとして固定し、その周囲にボンド磁石素材を
充填して、第1の実施形態と同様の外形形状を有する永
久磁石ロータを形成したものである。この実施形態はロ
ータ鉄心1Aの凹凸部8にボンド磁石素材が入り込むた
め、円筒面と比較してより大きい表面が接着面として作
用するため、第1の実施形態の保護部材7を省略するこ
とができ、より簡易な構成にて、略同様な効果が得られ
る。
【0032】また、インジェクション成形を用いること
により、ロータ鉄心1Aとボンド磁石3Aとを一体化す
るための接着工程及び接着材を不要化することができ
る。
により、ロータ鉄心1Aとボンド磁石3Aとを一体化す
るための接着工程及び接着材を不要化することができ
る。
【0033】なお、インジェクション成形以外の製造方
法を採用したとしても、要は、鉄心の外周及びプラスチ
ックボンド磁石の内周にそれぞれ複数の溝を形成し、こ
れらの溝を凹部とし、これらの溝の間の部位を凸部と
し、鉄心の凹部及び凸部とプラスチックボンド磁石の凸
部及び凹部とを互いに噛合させる構成とすることによっ
て、上述したと同様な効果が得られる。
法を採用したとしても、要は、鉄心の外周及びプラスチ
ックボンド磁石の内周にそれぞれ複数の溝を形成し、こ
れらの溝を凹部とし、これらの溝の間の部位を凸部と
し、鉄心の凹部及び凸部とプラスチックボンド磁石の凸
部及び凹部とを互いに噛合させる構成とすることによっ
て、上述したと同様な効果が得られる。
【0034】図3は本発明に係る永久磁石ロータの第3
の実施形態の構成を示す斜視図である。図中、第2の実
施形態を構成する図2と同一の要素には同一の符号を付
してその説明を省略する。この実施形態は図2に示す永
久磁石ロータのボンド磁石3Aの外周部に厚みがtの保
護部材7を環装したものである。保護部材7としては第
1の実施形態と同様に、強化プラスチックを円筒状に形
成したもの、あるいは、プラスチックフィルム、熱収縮
性プラスチックフィルム、アミド紙等を用いることがで
きる。
の実施形態の構成を示す斜視図である。図中、第2の実
施形態を構成する図2と同一の要素には同一の符号を付
してその説明を省略する。この実施形態は図2に示す永
久磁石ロータのボンド磁石3Aの外周部に厚みがtの保
護部材7を環装したものである。保護部材7としては第
1の実施形態と同様に、強化プラスチックを円筒状に形
成したもの、あるいは、プラスチックフィルム、熱収縮
性プラスチックフィルム、アミド紙等を用いることがで
きる。
【0035】この第3の実施形態によれば、ロータ鉄心
1Aとボンド磁石3Aとの密着性の増大と併せて、保護
部材7がボンド磁石3Aを周方向外側から包囲している
ので、遠心力によるボンド磁石3Aの割れや飛散に対し
て、より大きな耐性を持たせることができ、より高速回
転用の永久磁石ロータとすることができる。
1Aとボンド磁石3Aとの密着性の増大と併せて、保護
部材7がボンド磁石3Aを周方向外側から包囲している
ので、遠心力によるボンド磁石3Aの割れや飛散に対し
て、より大きな耐性を持たせることができ、より高速回
転用の永久磁石ロータとすることができる。
【0036】図4は本発明に係る永久磁石ロータの第4
の実施形態の構成を示す、主要素の部分平面図である。
この実施形態は図2に示したロータ鉄心1Aの凹凸部8
に対して、溝9の形状を異ならしめた凹凸部8Aを備え
た点が図2と構成を異にしている。ここで、溝9は縁部
の幅bよりも底部の幅Bが拡がった形状を有し、この溝
9にボンド磁石3Aの内周部がそれぞれ噛合し、ロータ
鉄心1Aとボンド磁石3Aをより強固に固着することが
でき、これによってより高速回転用の電動機の永久磁石
ロータを提供するすることができる。
の実施形態の構成を示す、主要素の部分平面図である。
この実施形態は図2に示したロータ鉄心1Aの凹凸部8
に対して、溝9の形状を異ならしめた凹凸部8Aを備え
た点が図2と構成を異にしている。ここで、溝9は縁部
の幅bよりも底部の幅Bが拡がった形状を有し、この溝
9にボンド磁石3Aの内周部がそれぞれ噛合し、ロータ
鉄心1Aとボンド磁石3Aをより強固に固着することが
でき、これによってより高速回転用の電動機の永久磁石
ロータを提供するすることができる。
【0037】図5は本発明に係る永久磁石ロータの第5
の実施形態の構成を示す斜視図である。図中、図1と同
一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この実施形態は保護部材7として用いる繊維強化プラス
チックとして、強化繊維を円筒形状の周方向に揃えたも
ので、強化繊維をコイル状に巻回することによって、ロ
ータの遠心力が作用する方向の降伏応力を最大にするよ
うに繊維の強化特性を持たせることができる。これによ
って、高速回転用の電動機の永久磁石ロータが得られ
る。
の実施形態の構成を示す斜視図である。図中、図1と同
一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
この実施形態は保護部材7として用いる繊維強化プラス
チックとして、強化繊維を円筒形状の周方向に揃えたも
ので、強化繊維をコイル状に巻回することによって、ロ
ータの遠心力が作用する方向の降伏応力を最大にするよ
うに繊維の強化特性を持たせることができる。これによ
って、高速回転用の電動機の永久磁石ロータが得られ
る。
【0038】なお、図5に示した第5の実施形態では、
強化繊維の全てを円周方向に向けて保護部材7とした
が、円周方向に向けるのはその一部であっても大部分で
あってもその割合に応じた強化特性が得られる。
強化繊維の全てを円周方向に向けて保護部材7とした
が、円周方向に向けるのはその一部であっても大部分で
あってもその割合に応じた強化特性が得られる。
【0039】図6は上述した永久磁石ロータの製造方法
を示す図で、インジェクション成形を用いる場合の構成
要素及び成形型の断面図と、その手順を示したフローチ
ャートである。この場合、(a)に示すように、内径が
dで外形がDの鋼板を積層して軸方向寸法がLのロータ
鉄心1を形成する。なお、内径dに対応して軸孔2が形
成される。しかして、(d)のステップ101の処理が
実行される。次に、このロータ鉄心1を上型11及び下
型12で形成されるキャビティに、恰も中子として固定
し、インジェクション成形により厚さがTのボンド磁石
3を形成する。すなわち、(d)のステップ102の処
理を実行する。次に、(c)に示すように、ボンド磁石
3を組付けたロータを成形型のキャビティに固定し、イ
ンジェクション成形にて繊維強化プラスチックにて保護
部材7を形成する。すなわち、(d)のステップ103
の処理を実行する。
を示す図で、インジェクション成形を用いる場合の構成
要素及び成形型の断面図と、その手順を示したフローチ
ャートである。この場合、(a)に示すように、内径が
dで外形がDの鋼板を積層して軸方向寸法がLのロータ
鉄心1を形成する。なお、内径dに対応して軸孔2が形
成される。しかして、(d)のステップ101の処理が
実行される。次に、このロータ鉄心1を上型11及び下
型12で形成されるキャビティに、恰も中子として固定
し、インジェクション成形により厚さがTのボンド磁石
3を形成する。すなわち、(d)のステップ102の処
理を実行する。次に、(c)に示すように、ボンド磁石
3を組付けたロータを成形型のキャビティに固定し、イ
ンジェクション成形にて繊維強化プラスチックにて保護
部材7を形成する。すなわち、(d)のステップ103
の処理を実行する。
【0040】かかる製造方法を採用することによって、
高速回転に耐えると共に、磁気特性を悪化させることの
ない永久磁石ロータを、ボンド磁石の外周形状が円筒面
でない場合にも工数を低減し、容易かつ低コストにて製
造することができる。
高速回転に耐えると共に、磁気特性を悪化させることの
ない永久磁石ロータを、ボンド磁石の外周形状が円筒面
でない場合にも工数を低減し、容易かつ低コストにて製
造することができる。
【0041】図7は上述した永久磁石ロータの他の製造
方法を示す図で、インジェクション成形を用いる場合の
構成要素及び成形型の断面図と、その手順を示すフロー
チャートである。この場合、(a)に示すように、内径
がdで外形がDの鋼板を積層して軸方向寸法がLのロー
タ鉄心1を形成する。なお、内径dに対応して軸孔2が
形成される。しかして、(d)のステップ111の処理
が実行される。次に、(b)に示すように上型11、下
型12及び中子13によって形成される円筒状の空間に
繊維強化プラスチックを充填し、保護部材7を成形す
る。すなわち、(d)のステップ112の処理を実行す
る。次に、(c)に示すように、中子13を取除き、そ
の代わりにロータ鉄心1を成形型の軸心部に固定するよ
うに成形型の組み替えを実施する。すなわち、(d)の
ステップ113の処理を実行する。次に、(c)に示す
ようにロータ鉄心1と保護部材7との間にボンド磁石素
材を充填してボンド磁石3を形成してこれらを一体化す
る。すなわち、(d)に示すステップ114の処理を実
行する。
方法を示す図で、インジェクション成形を用いる場合の
構成要素及び成形型の断面図と、その手順を示すフロー
チャートである。この場合、(a)に示すように、内径
がdで外形がDの鋼板を積層して軸方向寸法がLのロー
タ鉄心1を形成する。なお、内径dに対応して軸孔2が
形成される。しかして、(d)のステップ111の処理
が実行される。次に、(b)に示すように上型11、下
型12及び中子13によって形成される円筒状の空間に
繊維強化プラスチックを充填し、保護部材7を成形す
る。すなわち、(d)のステップ112の処理を実行す
る。次に、(c)に示すように、中子13を取除き、そ
の代わりにロータ鉄心1を成形型の軸心部に固定するよ
うに成形型の組み替えを実施する。すなわち、(d)の
ステップ113の処理を実行する。次に、(c)に示す
ようにロータ鉄心1と保護部材7との間にボンド磁石素
材を充填してボンド磁石3を形成してこれらを一体化す
る。すなわち、(d)に示すステップ114の処理を実
行する。
【0042】かかる製造方法を採用することによって、
高速回転に耐えると共に、磁気特性を悪化させることの
ない永久磁石ロータを、ボンド磁石の外周形状が円筒面
でない場合にも工数を低減し、容易かつ低コストにて製
造することができる。
高速回転に耐えると共に、磁気特性を悪化させることの
ない永久磁石ロータを、ボンド磁石の外周形状が円筒面
でない場合にも工数を低減し、容易かつ低コストにて製
造することができる。
【0043】図8は上述した永久磁石ロータのもう一つ
他の製造方法を示す図で、インジェクション成形を用い
る場合の構成要素及び成形型の断面図と、その手順を示
すフローチャートである。この場合、(a)に示すよう
に、内径がdで外形がDの鋼板を積層して軸方向寸法が
Lのロータ鉄心1を形成する。なお、内径dに対応して
軸孔2が形成される。すなわち、(d)のステップ12
1の処理を実行する。その一方で、厚みがtで軸方向寸
法がLの保護部材7を成形する。すなわち、(d)のス
テップ122の処理を実行する。次に、(c)に示すよ
うに、ロータ鉄心1及び保護部材7をインジェクション
成形型内に固定し、これらの間にボンド磁石素材を充填
して厚さがTのボンド磁石3を形成してこれらを一体化
する。すなわち、(d)のステップ123の処理を実行
する。
他の製造方法を示す図で、インジェクション成形を用い
る場合の構成要素及び成形型の断面図と、その手順を示
すフローチャートである。この場合、(a)に示すよう
に、内径がdで外形がDの鋼板を積層して軸方向寸法が
Lのロータ鉄心1を形成する。なお、内径dに対応して
軸孔2が形成される。すなわち、(d)のステップ12
1の処理を実行する。その一方で、厚みがtで軸方向寸
法がLの保護部材7を成形する。すなわち、(d)のス
テップ122の処理を実行する。次に、(c)に示すよ
うに、ロータ鉄心1及び保護部材7をインジェクション
成形型内に固定し、これらの間にボンド磁石素材を充填
して厚さがTのボンド磁石3を形成してこれらを一体化
する。すなわち、(d)のステップ123の処理を実行
する。
【0044】かかる製造方法を採用することによって、
高速回転に耐えると共に、磁気特性を悪化させることの
ない永久磁石ロータを、ボンド磁石の外周形状が円筒面
でない場合にも工数を低減し、容易かつ低コストにて製
造することができる。
高速回転に耐えると共に、磁気特性を悪化させることの
ない永久磁石ロータを、ボンド磁石の外周形状が円筒面
でない場合にも工数を低減し、容易かつ低コストにて製
造することができる。
【0045】なお、図6ないし図8に示した各製造方法
では、いずれも、円筒状のロータ鉄心1を対象として説
明したが、図3又は図4に示したように、外周面に凹凸
部8を有するロータ鉄心1にもこれらの製造方法を適用
することができる。
では、いずれも、円筒状のロータ鉄心1を対象として説
明したが、図3又は図4に示したように、外周面に凹凸
部8を有するロータ鉄心1にもこれらの製造方法を適用
することができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1又は2に係る発明によれば、プラスチックボンド
磁石の外周を、プラスチックボンド磁石よりも降伏応力
の大きい非金属製の保護部材で被覆したので、遠心力に
よってボンド磁石が割れたり、飛散したりすることを未
然に防止することができ、また、磁気特性を悪化させる
ことがなく、交番磁束に起因するうず電流損を防止する
ことができ、さらに、電機子リアクタンスの増大をも未
然に防止することができる。
求項1又は2に係る発明によれば、プラスチックボンド
磁石の外周を、プラスチックボンド磁石よりも降伏応力
の大きい非金属製の保護部材で被覆したので、遠心力に
よってボンド磁石が割れたり、飛散したりすることを未
然に防止することができ、また、磁気特性を悪化させる
ことがなく、交番磁束に起因するうず電流損を防止する
ことができ、さらに、電機子リアクタンスの増大をも未
然に防止することができる。
【0047】請求項3に係る発明によれば、鉄心の外周
及びプラスチックボンド磁石の内周の各凹凸部を噛合さ
せたので、保護部材が省略できてより簡易な構成にて、
請求項1に係る発明と略同様な効果が得られる。
及びプラスチックボンド磁石の内周の各凹凸部を噛合さ
せたので、保護部材が省略できてより簡易な構成にて、
請求項1に係る発明と略同様な効果が得られる。
【0048】請求項4に係る発明によれば、溝は縁部と
比較して底部の幅が拡がっているので、ロータ鉄心及び
ボンド磁石をより強固に結合することができる。
比較して底部の幅が拡がっているので、ロータ鉄心及び
ボンド磁石をより強固に結合することができる。
【0049】請求項5に係る発明によれば、プラスチッ
クボンド磁石の外周を、プラスチックボンド磁石よりも
降伏応力の大きい非金属製の保護部材で被覆したので、
請求項3又は4に係る発明と比較して高速回転の耐性を
さらに高めることができる。
クボンド磁石の外周を、プラスチックボンド磁石よりも
降伏応力の大きい非金属製の保護部材で被覆したので、
請求項3又は4に係る発明と比較して高速回転の耐性を
さらに高めることができる。
【0050】請求項6に係る発明によれば、保護部材と
して強化プラスチックを用いたので、厚みを大きくで
き、強度を高める利点がある。
して強化プラスチックを用いたので、厚みを大きくで
き、強度を高める利点がある。
【0051】請求項7に係る発明によれば、保護部材と
してプラスチックフィルムを用いたので、製造コストの
低減が図られる利点がある。
してプラスチックフィルムを用いたので、製造コストの
低減が図られる利点がある。
【0052】請求項8に係る発明によれば、保護部材と
して熱収縮性プラスチックフィルムを用いたので、組付
けの容易化が図られる利点がある。
して熱収縮性プラスチックフィルムを用いたので、組付
けの容易化が図られる利点がある。
【0053】請求項9に係る発明によれば、保護部材と
して芳香族ポリアミド等の強化用繊維を内部に分散させ
たアラミド紙を用いたので、この材料が高強度であるこ
とから、ロータ径を小さくできる効果も得られる。
して芳香族ポリアミド等の強化用繊維を内部に分散させ
たアラミド紙を用いたので、この材料が高強度であるこ
とから、ロータ径を小さくできる効果も得られる。
【0054】請求項10に係る発明によれば、アラミド
紙として強化用繊維の方向が円周方向に揃えられたもの
を用いたので、高速回転電動機により適したものが得ら
れる。
紙として強化用繊維の方向が円周方向に揃えられたもの
を用いたので、高速回転電動機により適したものが得ら
れる。
【0055】請求項11乃至14に係る発明によれば、
射出成形によりプラスチックボンド磁石及び保護部材の
形成及び組立てを行うので、高速回転に耐えると共に、
磁気特性を悪化させることのない永久磁石ロータを、ボ
ンド磁石の外周形状が円筒面でない場合にも工数を低減
し、容易かつ低コストにて製造することができる効果が
得られる。
射出成形によりプラスチックボンド磁石及び保護部材の
形成及び組立てを行うので、高速回転に耐えると共に、
磁気特性を悪化させることのない永久磁石ロータを、ボ
ンド磁石の外周形状が円筒面でない場合にも工数を低減
し、容易かつ低コストにて製造することができる効果が
得られる。
【図1】本発明に係る永久磁石ロータの第1の実施形態
の構成を示す斜視図。
の構成を示す斜視図。
【図2】本発明に係る永久磁石ロータの第2の実施形態
の構成を示す主要素の平面図及び斜視図
の構成を示す主要素の平面図及び斜視図
【図3】本発明に係る永久磁石ロータの第3の実施形態
の構成を示す斜視図。
の構成を示す斜視図。
【図4】本発明に係る永久磁石ロータの第4の実施形態
の構成を示す、主要素の部分平面図。
の構成を示す、主要素の部分平面図。
【図5】本発明に係る永久磁石ロータの第5の実施形態
の構成を示す斜視図。
の構成を示す斜視図。
【図6】本発明に係る永久磁石ロータの製造方法を示す
ために、インジェクション成形を用いる場合の構成要素
及び成形型の断面図と、その手順を示したフローチャー
ト。
ために、インジェクション成形を用いる場合の構成要素
及び成形型の断面図と、その手順を示したフローチャー
ト。
【図7】本発明に係る永久磁石ロータの他の製造方法を
示すために、インジェクション成形を用いる場合の構成
要素及び成形型の断面図と、その手順を示したフローチ
ャート。
示すために、インジェクション成形を用いる場合の構成
要素及び成形型の断面図と、その手順を示したフローチ
ャート。
【図8】本発明に係る永久磁石ロータのもう一つ他の製
造方法を示すために、インジェクション成形を用いる場
合の構成要素及び成形型の断面図と、その手順を示した
フローチャート。
造方法を示すために、インジェクション成形を用いる場
合の構成要素及び成形型の断面図と、その手順を示した
フローチャート。
【図9】従来の永久磁石ロータの構成例を示す斜視図。
【図10】従来の永久磁石ロータの他の構成例を示す斜
視図。
視図。
【図11】従来の永久磁石ロータのもう一つ他の構成例
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図12】従来の永久磁石ロータのさらに他の構成例を
示す斜視図。
示す斜視図。
1,1A ロータ鉄心 2 軸孔 3,3A ボンド磁石 4 金属缶 5 ロータ鉄心連結部 6 ロータ鉄心外周部 7 保護部材 8,8A 凹凸部 9 溝 11 上型 12 下型 13 中子
Claims (14)
- 【請求項1】鉄心の外周にプラスチックボンド磁石を装
着してなる永久磁石ロータにおいて、前記プラスチック
ボンド磁石の外周を、前記プラスチックボンド磁石より
も降伏応力の大きい非金属製の保護部材で被覆したこと
を特徴とする永久磁石ロータ。 - 【請求項2】前記鉄心は鋼板を軸方向に積層してなる積
層鉄心であることを特徴とする請求項1に記載の永久磁
石ロータ。 - 【請求項3】鉄心の外周にプラスチックボンド磁石を装
着してなる永久磁石ロータにおいて、前記鉄心の外周及
び前記プラスチックボンド磁石の内周にそれぞれ複数の
溝を形成し、これらの溝を凹部とし、これらの溝の間の
部位を凸部とし、前記鉄心の凹部及び凸部と前記プラス
チックボンド磁石の凸部及び凹部とを互いに噛合させた
ことを特徴とする永久磁石ロータ。 - 【請求項4】前記溝は縁部と比較して底部の幅が拡がっ
ていることを特徴とする請求項3に記載の永久磁石ロー
タ。 - 【請求項5】前記プラスチックボンド磁石の外周を、前
記プラスチックボンド磁石よりも降伏応力の大きい非金
属製の保護部材で被覆したことを特徴とする請求項3又
は4に記載の永久磁石ロータ。 - 【請求項6】前記保護部材として強化プラスチックを用
いたことを特徴とする請求項1,2及び5のいずれかに
記載の永久磁石ロータ。 - 【請求項7】前記保護部材としてプラスチックフィルム
を用いたことを特徴とする請求項1,2及び5のいずれ
かに記載の永久磁石ロータ。 - 【請求項8】前記保護部材として熱収縮性プラスチック
フィルムを用いたことを特徴とする請求項1,2及び5
のいずれかに記載の永久磁石ロータ。 - 【請求項9】前記保護部材として芳香族ポリアミド等の
強化用繊維を内部に分散させたアラミド紙を用いたこと
を特徴とする請求項1,2及び5のいずれかに記載の永
久磁石ロータ。 - 【請求項10】前記アラミド紙として強化用繊維の方向
が円周方向に揃えられたものを用いたことを特徴とする
請求項9に記載の永久磁石ロータ。 - 【請求項11】鉄心の外周にプラスチックボンド磁石を
装着してなる永久磁石ロータの製造方法において、射出
成形により前記プラスチックボンド磁石の形成及び前記
鉄心への装着を行い、次に、射出成形により前記プラス
チックボンド磁石の外周を、前記プラスチックボンド磁
石よりも降伏応力の大きい非金属製の保護部材で被覆し
たことを特徴とする永久磁石ロータの製造方法。 - 【請求項12】鉄心の外周にプラスチックボンド磁石を
装着してなる永久磁石ロータの製造方法において、射出
成形によって繊維強化プラスチックでなる筒状の保護部
材を形成し、次に、コアを除去したキャビティに前記鉄
心を装入し、射出成形により前記鉄心及び保護部材間に
前記プラスチックボンド磁石を形成し、前記鉄心、プラ
スチックボンド磁石及び保護部材を一体化したことを特
徴とする永久磁石ロータの製造方法。 - 【請求項13】鉄心の外周にプラスチックボンド磁石を
装着してなる永久磁石ロータの製造方法において、鋼板
を積層してなる鉄心が、予め成形された筒状の繊維強化
プラスチックでなる保護部材の軸芯に位置するように前
記鉄心及び保護部材を射出成形成形型のキャビティに装
入し、射出成形により前記鉄心及び保護部材間に前記プ
ラスチックボンド磁石を形成し、前記鉄心、プラスチッ
クボンド磁石及び保護部材を一体化したことを特徴とす
る永久磁石ロータの製造方法。 - 【請求項14】前記保護部材が筒状のアラミド紙である
ことを特徴とする請求項13に記載の永久磁石ロータの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265263A JP2000102201A (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 永久磁石ロータ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265263A JP2000102201A (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 永久磁石ロータ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000102201A true JP2000102201A (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=17414808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10265263A Pending JP2000102201A (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 永久磁石ロータ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000102201A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6765319B1 (en) * | 2003-04-11 | 2004-07-20 | Visteon Global Technologies, Inc. | Plastic molded magnet for a rotor |
JP2006304409A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Nsk Ltd | 永久磁石型回転機 |
US7228615B2 (en) | 2001-01-15 | 2007-06-12 | Atlas Copco Air Power, Naamloze Vennootschap | Method for manufacturing a permanent-magnet excited rotor for a high speed electric motor |
JP2007221977A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Hitachi Car Eng Co Ltd | ブラシレスモータ |
US7394174B2 (en) * | 2001-12-21 | 2008-07-01 | Johnson Electric S.A. | Brushless D.C. motor |
JP2009017708A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Nidec Sankyo Corp | ロータ、ロータの製造方法、およびモータ |
JP2010252477A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Nippon Muugu Kk | 電動機の回転子に永久磁石を装着する方法 |
KR101182647B1 (ko) * | 2011-03-18 | 2012-09-18 | 주식회사 율림마그넷트 | 원통형 자석 및 그 제조방법 |
JP2013132094A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Shimano Inc | ハブシェル、回転子および自転車用発電ハブ |
WO2014198326A1 (en) * | 2013-06-14 | 2014-12-18 | Pierburg Pump Technology Gmbh | Coolant pump with plastic bonded magnet |
WO2016186427A1 (ko) * | 2015-05-18 | 2016-11-24 | 엘지전자 주식회사 | 모터 및 그 제작방법 |
EP2725688B1 (de) | 2012-10-26 | 2017-01-18 | Grundfos Holding A/S | Rotor für einen Elektromotor |
CN109314420A (zh) * | 2016-06-09 | 2019-02-05 | Lg伊诺特有限公司 | 转子组件、电机及包括该电机的致动器 |
JP2022056376A (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-08 | 日亜化学工業株式会社 | アキシャルギャップ型モータの回転子用ヨーク |
JP2022148192A (ja) * | 2021-03-24 | 2022-10-06 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 電動送風機及びこれを有する電気掃除機 |
-
1998
- 1998-09-18 JP JP10265263A patent/JP2000102201A/ja active Pending
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7228615B2 (en) | 2001-01-15 | 2007-06-12 | Atlas Copco Air Power, Naamloze Vennootschap | Method for manufacturing a permanent-magnet excited rotor for a high speed electric motor |
US7394174B2 (en) * | 2001-12-21 | 2008-07-01 | Johnson Electric S.A. | Brushless D.C. motor |
US6765319B1 (en) * | 2003-04-11 | 2004-07-20 | Visteon Global Technologies, Inc. | Plastic molded magnet for a rotor |
JP2006304409A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Nsk Ltd | 永久磁石型回転機 |
JP2007221977A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Hitachi Car Eng Co Ltd | ブラシレスモータ |
JP2009017708A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Nidec Sankyo Corp | ロータ、ロータの製造方法、およびモータ |
JP2010252477A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Nippon Muugu Kk | 電動機の回転子に永久磁石を装着する方法 |
KR101182647B1 (ko) * | 2011-03-18 | 2012-09-18 | 주식회사 율림마그넷트 | 원통형 자석 및 그 제조방법 |
JP2013132094A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Shimano Inc | ハブシェル、回転子および自転車用発電ハブ |
US10256679B2 (en) | 2012-10-26 | 2019-04-09 | Grundfos Holding A/S | Rotor for an electric motor |
EP2725688B1 (de) | 2012-10-26 | 2017-01-18 | Grundfos Holding A/S | Rotor für einen Elektromotor |
US9850905B2 (en) | 2013-06-14 | 2017-12-26 | Pierburg Pump Technology Gmbh | Coolant pump with plastic bonded magnet |
WO2014198326A1 (en) * | 2013-06-14 | 2014-12-18 | Pierburg Pump Technology Gmbh | Coolant pump with plastic bonded magnet |
WO2016186427A1 (ko) * | 2015-05-18 | 2016-11-24 | 엘지전자 주식회사 | 모터 및 그 제작방법 |
EP3300219A4 (en) * | 2015-05-18 | 2018-12-19 | LG Electronics Inc. | Motor and method for manufacturing same |
US10770947B2 (en) | 2015-05-18 | 2020-09-08 | Lg Electronics Inc. | Method for manufacturing a motor |
CN109314420A (zh) * | 2016-06-09 | 2019-02-05 | Lg伊诺特有限公司 | 转子组件、电机及包括该电机的致动器 |
CN109314420B (zh) * | 2016-06-09 | 2021-08-31 | Lg伊诺特有限公司 | 电机 |
JP2022056376A (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-08 | 日亜化学工業株式会社 | アキシャルギャップ型モータの回転子用ヨーク |
JP7364925B2 (ja) | 2020-09-29 | 2023-10-19 | 日亜化学工業株式会社 | アキシャルギャップ型モータの回転子用ヨーク |
JP2022148192A (ja) * | 2021-03-24 | 2022-10-06 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 電動送風機及びこれを有する電気掃除機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6069421A (en) | Electric motor having composite encapsulated stator and rotor | |
JP7307950B2 (ja) | 単位磁石を含む磁石構造を備えるロータと、同心巻線を備えるステータと、を有する電磁モータまたは発電機 | |
US8035273B2 (en) | Rotor assembly having two core portions each with a reduced back portion | |
US8836192B2 (en) | Axial gap rotating electrical machine and rotor used therefor | |
US6150747A (en) | Composite stator and rotor for an electric motor | |
US7372181B2 (en) | Rotor for brushless motor and brushless motor | |
US8680736B2 (en) | Armature core, motor using same, and axial gap electrical rotating machine using same | |
JP2000102201A (ja) | 永久磁石ロータ及びその製造方法 | |
US4625392A (en) | Method of manufacturing a molded rotatable assembly for dynamoelectric machines | |
US7965009B2 (en) | Motor rotor and manufacturing method thereof | |
CN101340115B (zh) | 马达 | |
JP2022500976A (ja) | 磁石と、異なる方向の繊維を備えた複合材料層の本体を有する軸方向磁束ロータ | |
JP5904416B2 (ja) | 回転電機 | |
US7619341B2 (en) | Rotor of rotating electric machine | |
US20070132335A1 (en) | Rotor assembly having a reduced back portion and a method of manufacturing same | |
WO2007067762A2 (en) | Rotor assembly for an electric machine including a vibration damping member and method of manufacturing same | |
KR0130753B1 (ko) | 전동기의 고정자 및 고정자의 제조방법 | |
US20240055921A1 (en) | Element with magnetic poles for the rotor of an axial flux electric machine | |
JPH0919091A (ja) | 同期電動機のロータ | |
JP3023576B2 (ja) | 永久磁石付回転子 | |
US20200185989A1 (en) | Rotor of synchronous motor with reinforcement member for pressing magnet | |
JP2000197287A (ja) | モ―タ及びその製造方法 | |
CN115210994A (zh) | 轴向磁通电机的转子 | |
JP2010093988A (ja) | 永久磁石式回転機 | |
JPH09285087A (ja) | リラクタンス同期モータ用ロータおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040330 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040330 |