JP2022082378A - チューブ容器用積層体シートおよびチューブ容器 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、チューブ容器10は、後述する積層体シート55で構成される胴部50と、胴部50に対して圧縮成形、射出成形などの方法により合成樹脂を設けることにより作製される頭部部材40を備えている。頭部部材40は、さらに肩部12、口部11を備えている。また、チューブ容器10の口部11には、キャップ20が装着される。さらに、胴部50には、外層1を剥離するための切れ目線13が形成されている。筒状にされた胴部50において切れ目線13は胴部50を一周する。胴部50の側面シール部18に、第1切れ目線13a、第2切れ目線13bと繋がって各々切欠き14が形成されている。
図2に示すように、内容物が充填されたチューブ容器10Aは、外殻を形成する複層の外層1と、内容物を収容する減容変形自在な内層2とを備え、外層1と内層2は、上端の頭部部材の連結部と、下端の底シール部17で接合され固定されている。
図3に示すように、外層1の一部を切り取られたチューブ容器10Bは、内容物が充填されたチューブ容器10Aを使用後に廃棄する際、第1切れ目線13aおよび第2切れ目線13bに沿って外層1の一部を一周にわたって切り取られると、切り取られた外層1の内側に位置する内層2が現れる。ここで、第1切れ目線13aおよび第2切れ目線13bとは、チューブ容器10Bの外層1を切り取る仮想線をいう。
外層1の第1切れ目線13aと第2切れ目線13bが帯状に切り取られることで、胴部50は露出する内層2を挟んで上下2つに分かれる。以下、2つに分かれた胴部50の上側部分を上側胴部50a、下側部分を下側胴部50bと呼ぶ。
切れ目線13の形状は、自由に形成することができ、部分的に切り込んだハーフカット、点線、レスザン、グレーターザン、亀甲括弧、スラッシュ、プラス等の形状を形成することができる。
第1切れ目線13aを設ける位置は、特に限定されないが、例えば、チューブ容器の胴部の頭部部材と接合する側となる位置から5.0mm~10.0mm下の部分に設け、第2切れ目線13bを設ける位置は、チューブ容器の胴部の底側となる位置から5.0mm~10.0mm上の部分に設けるのが、チューブ容器の減容化の面から好ましい。
図4に示すように、外層1の一部を帯状に切り取られたチューブ容器Bを2つに分かれた上側胴部50aを下側胴部50bに押すと、上側胴部50aと下側胴部50bに挟まれた内層2を変形させて、チューブ容器のゴミの減容化を図ることができる。
絵柄としては、特に制限はなく、例えば、文字、図形、記号、模様等が挙げられる。
印刷層は、最外面でなく、基材層58の裏面に形成されることによって、外部からの衝撃で絵柄層の損傷を防止することができるので好ましい。
ここでいう「アルミニウムからなる層」とは、アルミニウムを主成分として含む層をいい、アルミニウム合金等であってもアルミニウムを主成分として含む層であればこれに含まれる。遮光バリア層60がアルミニウムを主成分として含む場合、遮光バリア層60は、極めて優れたガスバリア性、遮光性及び隠蔽性を発揮する。典型的には、アルミニウムからなる層として、アルミニウム箔及びアルミニウム合金箔が挙げられる。
ガスバリア層として、アルミニウムの金属蒸着層を使用する場合、ガスバリア層の厚みは、通常、5nm以上300nm以下程度であることが好ましく、10nm以上200nm以下程度であることがより好ましい。また、上記のアルミニウムの蒸着薄膜を支持する支持層の表面は、予め、蒸着膜の密着性を高めるために、例えば、蒸着プライマー等をコーティングすることができ、その他、所要の前処理を任意に施すことは可能である。
内層2は、例えば50μm以上100μm以下であることが好ましい。内層の厚みが、50μm以上であることにより、シール強度を確保することができる。また、内層の厚みが、100μmであることにより、チューブ容器用積層体シート55の製造コストを低減することができる。
まず、基材層58用二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)の内面にポリウレタン系グラビアインキによって、美麗な絵柄印刷層を形成した。
内層2の原反として、中間層61用厚み30μmの線状低密度ポリエチレンフィルムの表面に、ロールコート法にて易剥離層52用にシリコーン系化合物のコーティング剤(DIC株式会社製「ポリコートP-91」)を4g/m2塗布、乾燥し、油分バリア層62として、エチレン-ビニルアルコール共重合体15μmに変更した以外は、実施例1と同様にチューブ容器用積層体シート55を得て、内容物が充填されたキャップ付きチューブ容器10A(実施例2)を作製した。そして、実施例1と同様にして、外層1と内層2の接合部における剥離の確認を行った。このチューブ容器用積層体シート55の層構成および各層の厚みは、は、以下の通りである。
ハーフカットの第1切れ目線13aおよび第2切れ目線13bを設ける以外は、実施例1と同様にして、チューブ容器用積層体シート55を得て、内容物が充填されたキャップ付きチューブ容器10A(実施例3)を作製した。そして、実施例1と同様にして、外層1と内層2の接合部における剥離の確認を行った。
遮光バリア層用にアルミニウム箔に替えてアルミニウム蒸着PETフィルム(12μm)を用い、第2シーラント層と遮光バリア層の層間、および外層と内層の層間にドライラミネーション用ポリウレタン系接着剤(主剤:ポリエステル樹脂、硬化剤:脂肪族系ポリイソシアネートの2液硬化型ウレタン接着剤)を4g/m2塗布、乾燥した後、貼り合わせたこと以外は実施例1と同様にして、内容物が充填されたキャップ付きチューブ容器(比較例1)を作製した。そして、実施例1と同様にして、外層と内層の接合部における剥離の確認を行った。このチューブ容器用積層体シート55の層構成および各層の厚みは、は、以下の通りである。
上記で得られた実施例におけるチューブ容器用積層体シート55に対して、15mm×100mmの短冊状に切り分けて、外層1と内層2間のラミネート強度を、引張試験機を用いてJISK6854-2に準拠し、T字剥離を行い測定した。すなわち、ラミネートしていない部分を開いてT形に保持し、引張力を与えてラミネートした部分が剥がれていくときの引張力をもってラミネート強度とした。なお、剥離速度は、50mm/min、安定領域における引張応力の平均値を測定した(測定回数3回)。この結果を表1中に表示する。
また、実施例1~3、比較例1のチューブ容器用積層体シート55の外面側第1シーラント層が外側になるように、チューブ容器用積層体シート55の側面部で、外面側シーラント層および内面側第2シーラント層を重ね合わせ、対向面をインパルスシールして筒状胴体部(胴部50)を作製した。
次に、筒状胴体部(胴部50)の一方の開口部に高密度ポリエチレンをコンプレッション成型し、肩部および口部を含む頭部を接合して本発明のチューブ容器10を作製した。
次に、それぞれのチューブ容器に、底部から内容物として練り歯磨きを150gずつ充填した後、底シール部17をヒートシールして密封し、内容物が充填されたチューブ容器Aを作製した。
内容物Cをチューブ容器10Aから押出し後、第1切れ目線13aおよび第2切れ目線13bから外層1を手で剥離した。下記評価基準で評価した結果を表2に表示する。
〇:外層1を手で剥離できる
×:外層1を手で剥離できない
2 内層
2a 罫線(溝)
10 チューブ容器
10A 内容物が充填されたチューブ容器
10B 外層の一部を切り取ったチューブ容器
11 口部
12 肩部
13 切れ目線
13a 第1切れ目線(切れ目線)
13b 第2切れ目線(切れ目線)
14 切欠き
16 開口部
17 底シール部
18 側面シール部
20 キャップ
40 頭部部材
50 胴部
52 易剥離層
55 チューブ容器用積層体シート
56 第1シーラント層
57a 第1接着層
57b 第2接着層
58 基材層
59 第2シーラント層
60 遮光バリア層
61 中間層
62 油分バリア層
71 金型
72 マンドレル
Claims (6)
- チューブ容器の胴部を構成する積層体シートであって、
前記積層体シートは、外面から内面に向かって順に配置された外層と内層とを備え、
前記外層は、外面から順に第1シーラント層と、基材層とを順に含み、
前記外層は、切れ目線を備え、
前記内層は、第2シーラント層を含み、
前記内層は、前記外層と接する面に易剥離層を有することを特徴とするチューブ容器用積層体シート。 - 前記外層は、前記内層と接する面側に遮光バリア層を更に有することを特徴とする請求項1に記載のチューブ容器用積層体シート。
- 前記内層は、油分バリア層を更に有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチューブ容器用積層体シート。
- 前記切れ目は、レーザ加工により形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のチューブ容器用積層体シート。
- 前記基材層が、二軸延伸フィルムであること特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のチューブ容器用積層体シート。
- 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のチューブ容器用積層体シートの対向する端部同士を重ね合わせて互いに接合した筒状胴部材と、
前記筒状胴部材の一端に接合された頭部部材とを備え、
前記頭部部材は、肩部および口部を含むことを特徴とするチューブ容器。
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