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JP2021190344A - 車両用灯具 - Google Patents

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樹生 伊東
Shigeo Ito
貴彦 本多
Takahiko Honda
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】出射する光の配光パターンを変更し得るとともに、エネルギー効率を向上し得る車両用灯具を提供する。【解決手段】車両用灯具1は、光源30と、入射する光を反射して所定の配光パターンを有する光を出射するとともに、所定の配光パターンを変更可能な配光パターン形成部51と、光源30から出射する光の一部である第1の光L1を配光パターン形成部51に導光するリフレクタ40と、光源30から出射する光のうちリフレクタ40に入射しない第2の光L2を反射して配光パターン形成部51に導光するリフレクタ部260と、を備える。【選択図】 図6

Description

本発明は、車両用灯具に関する。
車両用灯具として、自動車用ヘッドライトに代表される車両用前照灯や、路面等に画像を描画する路面描画装置等が知られている。ところで、車両用灯具では、出射する光の配光パターンを所定の配光パターンとするために様々な構成が検討されている。例えば、下記特許文献1には、光を反射する装置であるDMD(Digital Mirror Device)を用いて所定の配光パターンを形成する車両用灯具が開示されている。
下記特許文献1に記載の車両用灯具は、光源と、DMDと、リフレクタと、筐体とを備える。光源、DMD、及びリフレクタは筐体によって囲われ、光源から出射する光はリフレクタによってDMDに導光されている。DMDは、傾倒状態を個別に切り替え可能である複数の反射素子の反射面によって構成される反射制御面を有し、光を反射制御面によって反射して複数の反射素子の傾倒状態に応じる配光パターンを形成する。このため、下記特許文献1の車両用灯具は、DMDにおける複数の反射素子の傾倒状態を制御することで、出射する光の配光パターンを変更できる。
特開2014−56746号公報
ところで、光源から出射する光は一般的に拡散するため、上記のようにリフレクタを用いて光をDMDに導光する場合、拡散する光をロスなくリフレクタに入射させるために、リフレクタを大きくすることが考えられる。しかし、リフレクタを大きくすると、DMDから投影レンズに向かって伝搬する光の光路にリフレクタが重なり得、光の伝搬を阻害し得るため、設計上リフレクタを大きくし難い。このため、特許文献1に記載の車両用灯具のように光源から出射する光をDMDに導光するリフレクタを有していても、光源から出射する光の一部はリフレクタに入射せずにDMDに導光されず、その結果、所定の配光パターンの形成に寄与しないロス光が生じ得る。したがって、出射する光の配光パターンを変更し得るDMDのような構成を用いた車両用灯具において、このようなロス光を低減してエネルギー効率を向上したいとの要請がある。
そこで、本発明は、出射する光の配光パターンを変更し得るとともに、エネルギー効率を向上し得る車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明の車両用灯具は、光源と、入射する光を反射して所定の配光パターンを有する光を出射するとともに、前記所定の配光パターンを変更可能な配光パターン形成部と、前記光源から出射する光の一部である第1の光を前記配光パターン形成部に導光する導光部と、前記光源から出射する光のうち前記導光部に入射しない第2の光を反射して前記配光パターン形成部に導光するリフレクタ部と、を備えることを特徴とするものである。
本明細書における光の配光パターンとは、当該光によって形成される像の形状及び当該像における光の強度分布をいう。このため、車両用灯具から出射する光の像の形状が同じでも、当該像における光の強度分布が異なれば、これらの光の配光パターンは互いに異なる配光パターンである。
この車両用灯具によれば、配光パターン形成部に入射する光によって所定の配光パターンを形成することができ、かつ、この所定の配光パターンを変更することができる。また、上記導光部に入射しない光をリフレクタ部によって配光パターン形成部に入射させることができるため、このようなリフレクタ部を設けない場合に比べて、光源から出射する光のロスを抑制することができ、エネルギー効率を向上させることができる。
また、前記リフレクタ部は、前記第2の光を連続して反射するように配置される複数のリフレクタから構成されることが好ましい。
リフレクタ部をこのような複数のリフレクタから構成すれば、あるリフレクタで反射した光の伝搬方向を、当該光を次に反射するリフレクタで変更することができ、第2の光の伝搬方向の調整が容易になり得る。
また、上記車両用灯具は、前記導光部から出射した前記第1の光及び前記リフレクタ部で反射した前記第2の光の少なくとも一方の光の一部を前記配光パターン形成部に向かって集光する少なくとも1つの集光レンズをさらに備えてもよい。
この場合、配光パターン形成部中に、集光レンズで集光された光が入射する光度の高い領域と、集光レンズで集光されない光が入射する光度の低い領域とが形成され得る。その結果、配光パターン形成部から出射する光によって形成される配光パターンにおいて、一部の領域の光度が他の領域の光度に比べて高くなり得る。
また、前記導光部から出射して前記配光パターン形成部に向かって伝搬する前記第1の光の光軸と、前記リフレクタ部で反射して前記配光パターン形成部に向かって伝搬する前記第2の光の光軸とが平行であってもよい。
また、上記車両用灯具は投影レンズをさらに備え、前記投影レンズには、少なくとも前記配光パターン形成部から出射する前記第1の光が入射することが好ましい。
このような投影レンズを設けることによって、配光パターン形成部から出射する第1の光の発散角を調整し得、所望の配光パターンを形成することが容易になり得る。
また、上記車両用灯具が上記投影レンズを備える場合、前記投影レンズには、前記配光パターン形成部から出射する前記第2の光がさらに入射してもよい。
このような構成によれば、配光パターン形成部から出射する第2の光の発散角を調整し得る。
また、上記車両用灯具が上記投影レンズを備える場合、前記配光パターン形成部は、当該配光パターン形成部の入射面に入射する光が前記投影レンズに向かって反射する状態に前記入射面を変形可能なDMD(Digital Mirror Device)であり、前記入射面に入射する前記第1の光及び前記第2の光が、前記状態における前記入射面の法線に対して同じ側に傾いていてもよい。
DMDの入射面が、当該入射面に入射する光が投影レンズに向かって反射する状態にある場合において、第1の光及び第2の光が上記法線に対して互いに反対側に傾いている場合、DMDの入射面に入射する第1の光及び第2の光は、上記法線に対して概ね互いに反対側に反射し、反射後、次第に離れていく。このため、これら第1の光と第2の光との双方を投影レンズに入射させ難い。一方、第1の光及び第2の光が入射面の法線に対して同じ側に傾いている場合、DMDの入射面に入射する第1の光及び第2の光は、上記法線に対して概ね同じ側に反射し、概ね同じ方向に伝搬する。したがって、第1の光及び第2の光が入射面の法線に対して同じ側に傾いていることによって、第1の光及び第2の光が上記法線に対して互いに反対側に傾いている場合に比べて、第1の光及び第2の光の双方を投影レンズに入射させ易い。
また、前記配光パターン形成部の入射面において前記第1の光と前記第2の光とが重なってもよい。
この場合、第1の光と第2の光とが上記入射面において重ならない場合と比較して、配光パターンの少なくとも一部の領域の光度を高めることができる。
また、前記配光パターン形成部の入射面において前記第1の光と前記第2の光とが重ならないようにしてもよい。
この場合、互いに独立した第1の光による配光パターンと第2の光による配光パターンとを形成することができ、これらの配光パターンを組み合わせて多様な配光パターンを形成し得る。
以上のように本発明によれば、出射する光の配光パターンを変更し得るとともに、エネルギー効率を向上し得る車両用灯具を提供できる。
本発明の第1実施形態における車両用灯具を概略的に示す鉛直方向の断面図である。 配光パターン形成部の反射素子の第1傾倒状態の様子を概略的に示す図である。 配光パターン形成部の反射素子の第2傾倒状態の様子を概略的に示す図である。 図1に示す車両用灯具における配光パターン形成部の入射面の一部を概略的に示す図である。 図1に示す車両用灯具によって形成される配光パターンの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態における車両用灯具を図1と同様の視点で示す断面図である。 図6に示す車両用灯具における配光パターン形成部の入射面の一部を概略的に示す図である。 図7に示す入射面のうち第1の光と第2の光とが重なる領域における反射素子、第1の光、及び第2の光の様子を概略的に示す図であり、図6と同様の方向から見る断面図である。 図6に示す車両用灯具によって形成される配光パターンの一例を示す図である。 図6に示す車両用灯具の効果を説明するための図である。 図6に示す車両用灯具の変形例を図1と同様の視点で示す断面図である。
以下、本発明に係る車両用灯具を実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。また、上記添付図面では、理解を容易にするために各部材の寸法が誇張して示されている場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る車両用灯具1の一例を概略的に示す断面図である。本実施形態の車両用灯具1は、自動車用の前照灯とされる。図1に示すように、車両用灯具1は、筐体10と、灯具ユニット20とを主な構成として備える。灯具ユニット20は、ハイビームを出射することができる。
筐体10は、ランプハウジング11、フロントカバー12及びバックカバー13を主な構成として備える。ランプハウジング11の前方は開口しており、当該開口を塞ぐようにフロントカバー12がランプハウジング11に固定されている。また、ランプハウジング11の後方には前方よりも小さな開口が形成されており、当該開口を塞ぐようにバックカバー13がランプハウジング11に固定されている。これらランプハウジング11、フロントカバー12、及びバックカバー13によって形成される空間は灯室Rであり、この灯室R内に灯具ユニット20が収容されている。
本実施形態の灯具ユニット20は、不図示の構成により筐体10に固定されている。この灯具ユニット20は、光源30と、リフレクタ40と、配光パターン形成ユニット50と、リフレクタ61と、投影レンズ70と、光吸収部材80とを主な構成として備える。上述のように、車両用灯具1は車両用前照灯であり、投影レンズ70の光軸70aは前後方向に延びている。図1は、車両用灯具1の鉛直方向の断面図であり、光軸70aに垂直な方向の一つである左右方向から車両用灯具1を見る図である。
光源30は、光を出射する発光素子であり、例えば表面実装型のLED(Light Emitting Diode)であってもよい。本実施形態では、この光源30から白色光が出射する。光源30は、出射面が前方かつ上方を向くように回路基板31に実装されている。なお、光源30の数や種類は特に限定されるものではなく、例えば、光源30はレーザ光を出射するレーザ素子とされてもよい。
リフレクタ40は、光源30から出射する光の一部を配光パターン形成ユニット50に導光する導光部として機能し、投影レンズ70の光軸70aを基準として下側に配置されている。本実施形態のリフレクタ40は、曲面状の板状部材であり、前方側から光源30に被さるように配置されている。したがって、リフレクタ40の光源30側の面が、光源30から出射する光を反射する反射面40rとなる。この反射面40rは、光源30側と反対側に凹状となるように湾曲しており、一方の焦点が光源30と重なり他方の焦点が配光パターン形成部51の後述する第1領域上に位置する回転楕円曲面の一部として構成されている。このような構成により、光源30から出射する光の一部である第1の光L1は、反射面40rにおいて後上方に反射して、配光パターン形成ユニット50に向かって伝搬する。なお、図1において第1の光L1の光路が実線で示されている。
ところで、光源30から出射する光は拡散する傾向にある。このため、光源30から出射する光には、導光部であるリフレクタ40に入射しない光が存在する。この光が第2の光L2であり、図1において第2の光L2の光路が一点鎖線で示されている。本実施形態では、光源30から出射する第2の光L2は概ね上方に向かって出射する。
リフレクタ61は、光源30から出射する第2の光L2を反射して配光パターン形成ユニット50に導光するリフレクタ部として機能する。本実施形態のリフレクタ61は、曲面状の板状部材であり、投影レンズ70の光軸70aを基準として上側に配置されている。このため、リフレクタ部であるリフレクタ61は、光軸70aを基準として導光部であるリフレクタ40の反対側に配置されている。また、リフレクタ61は、光源30の概ね直上に配置されており、配光パターン形成ユニット50を基準として前方かつ上方に配置されている。このような位置にリフレクタ61が配置されることによって、上記第2の光L2がリフレクタ61に入射する。このリフレクタ61の光源30側の面である反射面61rは、光源30側と反対側に凹状となるように湾曲しており、一方の焦点が光源30と重なり他方の焦点が配光パターン形成部51の後述する第2領域上に位置する回転楕円曲面の一部として構成されている。このような構成により、第2の光L2は反射面61rで後下方に反射され、配光パターン形成ユニット50に向かって伝搬する。
配光パターン形成ユニット50は、配光パターン形成部51と、縁部カバー52と、保護カバー53とを主な構成として備える。縁部カバー52は、配光パターン形成部51の側面の全周と、配光パターン形成部51の後方側の面とを覆っている。保護カバー53は、透光性を有する板状部材であり、配光パターン形成部51の前方側の面を覆って当該前方側の面を保護する。この保護カバー53は、縁部カバー52に固定される。なお、縁部カバー52や保護カバー53は必須の構成ではない。
本実施形態において、配光パターン形成ユニット50は、リフレクタ40を基準として後上方に配置されており、リフレクタ61を基準として後下方に配置されている。また、配光パターン形成ユニット50は、保護カバー53の前方側の面53Sが概ね鉛直方向かつ左右方向に延在するように配置されている。このように配光パターン形成ユニット50が配置されることによって、リフレクタ40で反射した第1の光L1及びリフレクタ61で反射した第2の光L2が、保護カバー53を透過して配光パターン形成部51の前方側の面である入射面51Sに入射する。本実施形態において、配光パターン形成部51は、前方から見る場合に概ね長方形に形成される。
配光パターン形成部51は、入射する光を反射して所定の配光パターンを有する光を出射するとともに、この所定の配光パターンを変更可能に構成される。本実施形態の配光パターン形成部51は所謂DMDであり、複数の反射素子を有している。これらの反射素子は二次元配列されており、不図示の基板に、当該基板に対する傾倒角度を変更できるように支持されている。これら複数の反射素子のそれぞれには駆動回路が接続されており、これら反射素子のそれぞれに印加される電圧によって、各反射素子の傾倒状態が個別に切り替えられる。こうして、各反射素子は、一方側に所定の角度だけ傾倒した第1傾倒状態と、他方側に所定の角度だけ傾倒した第2傾倒状態とに変化することができる。
ここで、図2は第1傾倒状態の一例を概略的に示す図であり、左右方向から反射素子51Dを見る断面図である。図3は第2傾倒状態の一例を概略的に示す図であり、左右方向から反射素子51Dを見る断面図である。なお、本実施形態では、左右方向は、配光パターン形成部51に入射する光と配光パターン形成部51から出射する光とを通る面に直交する方向に相当する。図2に示すように、本実施形態では、第1傾倒状態の各反射素子51Dは、それぞれの反射素子51Dを通り鉛直方向に延びる線VLに対して所定の角度だけ前方に傾いている。一方、図3に示すように、本実施形態では、第2傾倒状態の各反射素子51Dは、線VLに対して所定の角度だけ後方に傾いている。
配光パターン形成部51の入射面51Sは、上述の複数の反射素子51Dの各反射面が集合してなる面である。したがって、入射面51Sの形状が各反射素子51Dの傾倒状態に応じて変化し、入射面51Sに入射する光の反射方向が入射面51Sの形状に応じて変化し、その結果、入射面51Sで反射する光の配光パターンが変化する。このように、入射面51Sは、入射面51Sに入射する光の反射方向を制御して配光パターンを変化させる反射制御面として機能する。上記のように、入射面51Sは複数の反射素子51Dの各反射面が集合してなる面である。このため、複数の反射素子51Dの全ての反射面が面一となる場合、入射面51Sの形状は平面と考えることができ、このように入射面51Sが平面である場合、本実施形態では、入射面51Sは保護カバー53の面53Sと概ね平行になる。
図4は、配光パターン形成部51の入射面51Sの一部を概略的に示す図である。図4に示すように、本実施形態の入射面51Sは、下側に位置する第1領域51S1と、上側に位置する第2領域51S2とに区切られている。第1領域51S1には第1の光L1が入射して出射する領域が含まれ、第2領域51S2には第2の光L2が入射して出射する領域が含まれる。このように、本実施形態では、第1の光L1及び第2の光L2は入射面51Sの異なる領域に入射し、入射面51Sにおいて第1の光L1と第2の光L2とが重ならない。図4では、第1領域51S1がハッチングで示されている。例えば、第1領域51S1と第2領域51S2との境界を、入射面51Sの中心51aよりも上側にして、第1領域51S1を第2領域51S2よりも広くしてもよい。このようにすることで、第1の光L1を第2の光L2よりも配光パターン形成部51に入射し易くし得る。
本実施形態において、第1領域51S1に配置される反射素子51Dはそれぞれ個別に第1傾倒状態及び第2傾倒状態になるように制御され、第2領域51S2に配置される反射素子51Dはそれぞれ個別に第1傾倒状態及び第2傾倒状態になるように制御される。また、本実施形態において、第1領域51S1の反射素子群と第2領域51S2の反射素子群とは独立して制御されている。
本実施形態では、第1領域51S1の反射素子群が第1傾倒状態にある場合、当該反射素子群に入射する第1の光L1は、当該反射素子群の第1傾倒状態に応じた配光パターンとなり、図1に示すように概ね前方側に反射する。一方、第1領域51S1の反射素子群が第2傾倒状態にある場合、当該反射素子群に入射する第1の光L1は、当該反射素子群の第2傾倒状態に応じた配光パターンとなり、概ね上方側に反射する。また、第2領域51S2の反射素子群が第2傾倒状態にある場合、当該反射素子群に入射する第2の光L2は、当該反射素子群の第2傾倒状態に応じた配光パターンとなり、概ね前方側に反射する。一方、第2領域51S2の反射素子群が第1傾倒状態にある場合、当該反射素子群に入射する第2の光L2は、当該反射素子群の第1傾倒状態に応じた配光パターンとなり、概ね下方側に反射する。
投影レンズ70は、入射する光の発散角を調整するレンズであり、配光パターン形成ユニット50の前方に配置される。本実施形態において、投影レンズ70の入射面70i及び出射面70oは凸状に形成されている。また、投影レンズ70の光軸70aは入射面51Sの中心51a又はその近傍を通り、投影レンズ70の後方焦点は入射面51S上又はその近傍に位置している。なお、投影レンズ70の光軸70aは、平面である場合の入射面51Sと概ね垂直である。
上記のように投影レンズ70は配光パターン形成ユニット50の前方に配置されるため、第1領域51S1の反射素子群が第1傾倒状態にある場合に当該第1領域51S1に入射した第1の光L1と、第2領域51S2の反射素子群が第2傾倒状態にある場合に当該第2領域51S2に入射した第2の光L2とが、投影レンズ70に入射する。その結果、これらの光の発散角が調整される。一方、第1領域51S1の反射素子群が第2傾倒状態にある場合に第1領域51S1に入射した第1の光L1と、第2領域51S2の反射素子群が第1傾倒状態にある場合に第2領域51S2に入射した第2の光L2とは、投影レンズ70に入射しない。
こうして、投影レンズ70において発散角が調整された第1の光L1及び第2の光L2が車両用灯具1から前方に出射する。図5は、車両用灯具1から前方に出射する光によって形成される配光パターンの一例を示す図であり、車両用灯具1から前方に例えば概ね25m離れた仮想鉛直面に投影される配光パターンを示している。なお、図5における符号Sは水平線を示している。
図5に示すように、車両用灯具1から前方に出射する第1の光L1及び第2の光L2によって形成される配光パターンPH1は、ハイビームの配光パターンである。この配光パターンPH1のうち第1の光L1に由来する配光パターンPT1は実線で示されており、ハイビームの配光パターンと同一の形状を有する。このように、本実施形態では、第1領域51S1の反射素子群が第1傾倒状態にある場合、第1領域51S1に入射する第1の光L1は、配光パターンPT1を形成する光として第1領域51S1から出射する。一方、配光パターンPH1のうち第2の光L2に由来する配光パターンPT2は、破線で示されている。この配光パターンPT2は、略長方形の形状であり、配光パターンPH1のうち概ね水平線Sよりも上方の領域に投影される。このように、本実施形態では、第2領域51S2の反射素子群が第2傾倒状態にある場合、第2領域51S2に入射する第2の光L2は、配光パターンPT2を形成する光として第2領域51S2から出射する。こうして、図5に示す配光パターンPH1では、概ね水平線Sよりも上方の領域において配光パターンPT1と配光パターンPT2とが重なり、水平線Sよりも概ね上方の領域の光度が他の領域の光度に比べて高くなっている。
図1に示すように、光吸収部材80は、配光パターン形成ユニット50よりも下方側かつ光源30よりも後方側に配置されている。この光吸収部材80は入射する光の多くを熱に変換する部材であり、例えば、アルミニウム等の金属から構成されて表面に黒アルマイト加工等が施される板状部材であってもよい。図1では光吸収部材80が筐体10から離間して配置される例が示されているが、光吸収部材80を筐体10に取り付けてもよい。あるいは、光吸収部材80を設けずに筐体10自体に光吸収性を持たせてもよい。
上述のように、第2領域51S2の反射素子群が第1傾倒状態にある場合、第2の光L2は下側に伝搬する。したがって、この場合、第2の光L2は光吸収部材80に入射して熱に変換される。また、上述のように、第1領域51S1の反射素子群が第2傾倒状態にある場合、第1の光L1は上方側に伝搬する。上述のように、配光パターン形成ユニット50の上方側にはリフレクタ61が配置されている。したがって、第1領域51S1の反射素子群が第2傾倒状態にある場合、第1の光L1はリフレクタ61に入射して下方側に反射する。本実施形態では、リフレクタ61は、入射した第1の光L1を光吸収部材80に向かって反射するように構成される。このため、この第1の光L1は光吸収部材80に入射して熱に変換される。このように変換された熱は、例えば不図示のヒートシンク等を介して放熱される。
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具1は、光源30と、入射する光を反射して所定の配光パターンを有する光を出射するとともに、所定の配光パターンを変更可能な配光パターン形成部51と、光源30から出射する光の一部である第1の光L1を配光パターン形成部51に導光する導光部としてのリフレクタ40と、光源30から出射する光のうち導光部に入射しない第2の光L2を反射して配光パターン形成部51に導光するリフレクタ部としてのリフレクタ61と、を備えている。
このような構成によれば、配光パターン形成部51に入射する光によって所定の配光パターンを形成することができ、かつ、この所定の配光パターンを変更することができる。また、導光部であるリフレクタ40に入射しない光をリフレクタ部によって配光パターン形成部51に入射させることができるため、このようなリフレクタ部を設けない場合に比べて、光源30から出射する光のロスを抑制することができ、エネルギー効率を向上させることができる。
また、本実施形態の車両用灯具1では、配光パターン形成部51の入射面51Sにおいて第1の光L1と第2の光L2とが重ならない。したがって、互いに独立した第1の光L1の配光パターンPT1と第2の光L2の配光パターンPT2とが形成され、これらの配光パターンを組み合わせて多様な配光パターンを形成し得る。例えば、第1領域51S1の反射素子群を第1傾倒状態とし、第2領域51S2の反射素子群を第2傾倒状態とすれば、第1の光L1と第2の光L2とによって図5に示す配光パターンPH1を形成することができる。また、第1領域51S1の反射素子群を第1傾倒状態とし、第2領域51S2の反射素子群を第1傾倒状態とすれば、配光パターンPT1のみからなる配光パターンを形成することができる。あるいは、第1領域51S1の反射素子群を第2傾倒状態とし、第2領域51S2の反射素子群を第2傾倒状態とすれば、配光パターンPT2のみからなる配光パターンを形成することができる。
なお、本実施形態では、リフレクタ部が1つのリフレクタで構成される例を説明したが、第2実施形態で説明するように、複数のリフレクタによってリフレクタ部を構成してもよい。
また、本実施形態では、第1領域51S1の反射素子群が第1傾倒状態にある場合に当該第1領域51S1に入射する第1の光L1と、第2領域51S2の反射素子群が第2傾倒状態にある場合に当該第2領域51S2に入射する第2の光L2との両方が投影レンズ70に入射する例を説明した。しかし、第1領域51S1の反射素子群が第1傾倒状態にある場合に当該第1領域51S1に入射する第1の光L1のみが投影レンズ70に入射してもよい。このように、本実施形態において、投影レンズ70には、少なくとも配光パターン形成部51から出射する第1の光L1が入射する。このような投影レンズ70によって、少なくとも第1の光L1の発散角が調整される。また、本実施形態のように配光パターン形成部51から出射する第2の光L2が投影レンズ70に入射することが好ましい。これにより、第2の光L2の発散角をさらに調整することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態における車両用灯具2を図1と同様の視点で示す断面図である。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
車両用灯具2は、第1実施形態と同様に、ハイビームを出射可能な車両用前照灯である。図6に示すように、車両用灯具2は、第1実施形態の灯具ユニット20と構成が異なる灯具ユニット220を備えている。灯具ユニット220は、不図示の構成により筐体10に固定されており、光源30と、導光部としてのリフレクタ40と、配光パターン形成ユニット50と、リフレクタ部260と、投影レンズ70と、光吸収部材80とを主な構成として備える。
リフレクタ部260は、投影レンズ70の光軸70aを基準として下側に配置されており、導光部であるリフレクタ40と同じ側に配置されている。この点において、本実施形態の車両用灯具2は、リフレクタ部であるリフレクタ61と導光部であるリフレクタ40とが光軸70aを基準として互いに反対側に配置される第1実施形態の車両用灯具1と異なっている。なお、この光軸70aは、第1実施形態と同様に配光パターン形成部51の入射面51Sの中心51a又はその近傍を通る。また、投影レンズ70の後方焦点は入射面51S上又はその近傍に位置している。
リフレクタ部260は、第1リフレクタ261と、第1リフレクタ261よりも下側に位置する第2リフレクタ262とを含んでいる。
第1リフレクタ261は、光源30よりも上側であってリフレクタ40に接触しない位置に配置されており、リフレクタ40に入射しない第2の光L2の光路上に配置されている。この第1リフレクタ261の光源30側の面が反射面261rであり、光源30から出射する第2の光L2が反射面261rに入射する。この反射面261rは、光源30側と反対側に凹状となるように湾曲しており、一方の焦点が光源30と重なり他方の焦点が第2リフレクタ262の反射面262rの焦点と概ね一致する回転楕円曲面の一部として構成されている。したがって、反射面261rに入射する第2の光L2は第2リフレクタ262側に反射する。
第2リフレクタ262は、前後方向においてリフレクタ40と配光パターン形成ユニット50との間に配置され、鉛直方向において光源30と配光パターン形成ユニット50との間に配置されている。また、第2リフレクタ262は、光源30から出射して第1リフレクタ261に向かって伝搬する第2の光L2の光路と重ならない位置に配置されている。この第2リフレクタ262の第1リフレクタ261側の面が反射面262rである。上述のように、反射面262rの焦点は、第1リフレクタ261の反射面261rの他方の焦点と概ね一致する。したがって、第1リフレクタ261の反射面261rで反射する第2の光L2は、反射面262rに入射する。この反射面262rは、第1リフレクタ261側と反対側に凹状となるように湾曲する例えばパラボラ型に形成されている。このような構成により、反射面262rに入射する第2の光L2は後上方に反射し、配光パターン形成部51の入射面51Sに向かって伝搬する。本実施形態の反射面262rは、反射面262rで反射する第2の光L2の光軸がリフレクタ40で反射する第1の光L1の光軸と平行になるように形成されている。
このように、リフレクタ部260の第1リフレクタ261と第2リフレクタ262とは、第2の光L2をそれぞれ順に連続して反射して配光パターン形成部51に導光するように配置されている。
本実施形態では、図7に示すように、配光パターン形成部51の入射面51Sのうちリフレクタ40で反射する第1の光L1が入射する領域LS1と、第2リフレクタ262で反射する第2の光L2が入射する領域LS2とが重なっている。このように、本実施形態では、配光パターン形成部51の入射面51Sにおいて第1の光L1と第2の光L2とが重なっており、領域LS1,LS2を併せた領域が第1の光L1及び第2の光L2が入射する入射領域LSである。
なお、図7では、領域LS1と領域LS2とが円で示されているが、円に限定されるものではない。また、領域LS1と領域LS2とが重なる面積も特に限定されない。例えば、領域LS1及び領域LS2の一方が他方に完全に重なってもよく、領域LS1及び領域LS2の両方が互いに完全に重なってもよい。
本実施形態では、入射領域LSに位置する反射素子群の各反射素子がそれぞれ個別に第1傾倒状態及び第2傾倒状態に変化する。この点において、本実施形態の配光パターン形成部51は、第1の光L1が入射する第1領域51S1の反射素子群と第2の光L2が入射する第2領域51S2の反射素子群とが独立して変化する第1実施形態の配光パターン形成部51と異なる。
本実施形態では、入射領域LSの反射素子群が第1傾倒状態にある場合、当該反射素子群に入射する第1の光L1及び第2の光L2は、当該反射素子群の第1傾倒状態に応じた配光パターンを有する光L3となる。なお、図6において入射領域LSから出射する光が太線で示されている。図8は、図7に示す入射領域LSのうち第1の光L1と第2の光L2とが重なる領域における反射素子51D、第1の光L1、及び第2の光L2の様子を概略的に示す図であり、左右方向から反射素子51Dを見る断面図である。この図8は、反射素子51Dのそれぞれが第1傾倒状態にある場合を示している。なお、本実施形態において、左右方向は、配光パターン形成部51に入射する光と配光パターン形成部51から出射する光とを通る面に直交する方向に相当する。本実施形態では、図8に示すように、左右方向から見る場合に、入射面51Sに入射する第1の光L1及び第2の光L2は、第1傾倒状態における入射面51Sの法線NLに対して同じ側に傾いている。このため、入射面51Sにおいて、第1の光L1及び第2の光L2は、法線NLに対して概ね同じ側に反射して、上記光L3として概ね前方に伝搬する。こうして、光L3は、配光パターン形成ユニット50よりも前方側に配置された投影レンズ70に入射し、投影レンズ70で発散角が調整されて、車両用灯具2の前方に出射する。
図9は、車両用灯具2から前方に出射する光によって形成される配光パターンの一例を示す図であり、車両用灯具2から前方に例えば概ね25m離れた仮想鉛直面に投影される配光パターンを示している。なお、図9における符号Sは水平線を示している。図9に示すように、車両用灯具1から前方に出射する光L3によって形成される配光パターンPH2は、ハイビームの配光パターンである。このように、本実施形態では、入射領域LSの反射素子群が第1傾倒状態にある場合において、入射領域LSに入射する第1の光L1及び第2の光L2は、配光パターンPH2を形成する光L3として入射領域LSから出射する。
一方、図6に示すように、入射領域LSの反射素子群が第2傾倒状態にある場合、当該反射素子群に入射する第1の光L1及び第2の光L2は、当該反射素子群の第2傾倒状態に応じた配光パターンとなり、概ね上方側に反射する。本実施形態では、配光パターン形成ユニット50よりも上方側に光吸収部材80が配置されている。このため、この反射した光は光吸収部材80に入射して熱に変換され、不図示のヒートシンク等を介して放熱される。
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具2は、光源30と、入射する光を反射して所定の配光パターンを有する光を出射するとともに、所定の配光パターンを変更可能な配光パターン形成部51と、光源30から出射する光の一部である第1の光L1を配光パターン形成部51に導光する導光部としてのリフレクタ40と、光源30から出射する光のうち導光部に入射しない第2の光L2を反射して配光パターン形成部51に導光するリフレクタ部260と、を備えている。
したがって、第1実施形態の車両用灯具1と同様に、配光パターン形成部51に入射する光によって所定の配光パターンを形成することができ、かつ、この所定の配光パターンを変更することができる。また、導光部であるリフレクタ40に入射しない光をリフレクタ部260によって配光パターン形成部51に入射させることができるため、このようなリフレクタ部を設けない場合に比べて、光源30から出射する光のロスを抑制することができ、エネルギー効率を向上させることができる。
また、本実施形態の車両用灯具1では、上記のように、配光パターン形成部51の入射面51Sにおいて第1の光L1と第2の光L2とが重なる。このため、第1の光L1と第2の光L2とが入射面51Sにおいて重ならない第1実施形態と比較して、配光パターンの少なくとも一部の領域の光度を高めることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1の光L1と第2の光L2とが同じ領域である入射領域LSに入射するため、入射領域LSの反射素子群の傾倒状態のみを制御することで所望の配光パターンを形成し得る。このように、本実施形態では、第1実施形態と異なり、異なる領域の反射素子群の傾倒状態をそれぞれ制御する必要がないため、配光パターン形成部51の制御が比較的容易であり、制御負荷を低減することができる。
ところで、図10に示すように、配光パターン形成部51の入射面51Sに入射する第1の光L1及び第2の光L2が、第1傾倒状態における入射面51Sの法線NLに対して互いに反対側に傾いている場合、配光パターン形成部51の入射面51Sに入射する第1の光L1及び第2の光は、法線NLに対して概ね反対側に反射し、反射後、次第に離れていく。このため、これら第1の光と第2の光との双方を投影レンズ70に入射させ難い。これに対し、本実施形態では、上記のように、入射面51Sに入射する第1の光L1及び第2の光L2は、第1傾倒状態における入射面51Sの法線NLに対して同じ側に傾いている。このため、図8に示すように、第1の光L1と第2の光L2とは、法線NLに対して概ね同じ側に反射し、概ね同じ方向に伝搬する。したがって、第1の光L1及び第2の光L2が法線NLに対して互いに反対側に傾いている場合に比べて、第1の光L1及び第2の光L2の双方を投影レンズ70に入射させ易い。
なお、本実施形態では、リフレクタ部260が第2の光L2をそれぞれ順に連続して反射する2つのリフレクタから構成される例を説明した。しかし、リフレクタ部を1つのリフレクタで構成してもよいし、第2の光L2をそれぞれ順に連続して反射する3つ以上のリフレクタで構成してもよい。リフレクタ部を1つのリフレクタで構成する場合、部品点数を削減し得る。一方、第2の光をそれぞれ順に連続して反射するように配置される複数のリフレクタによってリフレクタ部を構成する場合、あるリフレクタで反射した光の伝搬方向を、当該光を次に反射するリフレクタで変更することができ、第2の光L2の伝搬方向を順に変更することができる。こうして、第2の光L2の伝搬方向の調整が容易になり得る。
また、本実施形態では、リフレクタ40から出射して配光パターン形成部51に向かって伝搬する第1の光L1の光軸と、リフレクタ部260で反射して配光パターン形成部51に向かって伝搬する第2の光L2の光軸とが平行である例を説明した。しかし、これらの光の光軸は非平行であってもよい。光軸が互いに非平行な第1の光L1及び第2の光L2が入射領域LSに入射する場合であっても、第1傾倒状態にある入射領域LSの反射素子群で反射する光L3が投影レンズ70に入射するのであれば、上記配光パターンPH2を形成し得る。
また、本実施形態では、配光パターン形成部51の入射面51Sにおいて第1の光L1と第2の光L2とが重なる例を説明した。しかし、第1実施形態と同様に、入射面51Sにおいて第1の光L1と第2の光L2とが重ならないようにしてもよい。こうすることで、第1の光L1に由来する配光パターンと第2の光L2に由来する配光パターンとを個別に形成することができる。
以上、本発明について、上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、第2実施形態の変形例として、図11に示すように、導光部であるリフレクタ40から出射した第1の光L1の光路上及びリフレクタ部260で反射した第2の光L2の光路上に集光レンズ90を配置し、この集光レンズ90によって第1の光L1及び第2の光L2の一部を配光パターン形成部51に向かって集光してもよい。このようにすることで、配光パターン形成部51の入射領域LS中に、集光レンズ90で集光された光が入射する光度の高い領域と、集光レンズ90で集光されない光が入射する光度の低い領域とが形成され得る。その結果、配光パターン形成部51から出射する光L3によって形成される配光パターンにおいて、一部の領域の光度を他の領域の光度に比べて高くし得る。例えば、中心の領域の光度が他の領域の光度に比べて高い配光パターンを形成し得る。なお、第1実施形態において集光レンズ90を設けてもよい。この場合、リフレクタ40から出射して配光パターン形成部51に向かう第1の光L1の光路上及びリフレクタ61で反射して配光パターン形成部51に向かう第2の光L2の光路上の少なくとも一方に集光レンズ90を設けてもよい。このように、導光部から出射した第1の光L1及びリフレクタ部で反射した第2の光L2の少なくとも一方の光の一部を配光パターン形成部51に向かって集光する少なくとも1つの集光レンズ90を設けることで、一部の領域の光度が他の領域の光度に比べて高い配光パターンを形成し得る。
また、第1実施形態及び第2実施形態では投影レンズ70を設ける例を説明したが、投影レンズ70を設けることは必須ではない。ただし、投影レンズ70によって少なくとも第1の光L1の発散角を調整することによって、所望の配光パターンを形成することが容易になり得る。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、ハイビームの配光パターンが形成される例を説明したが、車両用灯具によって形成される配光パターンはこれに限られない。例えば、ロービームを形成してもよいし、路面描画を形成してもよい。路面描画を形成する場合、車両の左側や右側、或いは後方に光を出射する車両用灯具であってもよい。
また、リフレクタ40の反射面40rの形状は、第1の光L1を配光パターン形成部51に導光できるのであれば特に限定されない。また、リフレクタ61,261,262の反射面61r,261r,262rの形状は、第2の光L2を配光パターン形成部51に導光できるのであれば特に限定されない。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、導光部がリフレクタ40である例を説明したが、導光部はこれに限られず、例えばレンズであってもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、配光パターン形成部51がDMDである例を説明した。しかし、配光パターン形成ユニット50は、入射する光を反射して所定の配光パターンを有する光を出射するとともに、当該所定の配光パターンを変更可能であれば、他の構成であってもよい。例えば、配光パターン形成部としてLCOS(Liquid Crystal On Silicon)を用いてもよい。LCOSは、それぞれ独立して電位が制御される複数の電極が表面にマトリックス状に配置されたシリコン基板、透明電極、及び電極と透明電極とに挟まれる液晶層を備える。LCOSでは、複数の電極の電位がそれぞれ独立して制御されることによって、それぞれの電極と透明電極とに挟まれる液晶層の屈折率が独立して変化する。このため、透明電極側から入射して電極で反射して透明電極側から出射する光は、電極の電位に応じる屈折率とされる液晶層を透過する。従って、LCOSに入射する光の位相は各電極に対応する部位ごとに調節され、位相分布が変調された光がLCOSから出射する。位相が互いに異なる光は干渉し合って回折するため、LCOSは、各電極に対応する液晶層の屈折率から成るパターンに応じて入射する光を回折し、この屈折率のパターンに基づく配光パターンの光を出射する。上記のように、LCOSでは、透明電極側から入射する光は、電極で反射して透明電極側から出射し、この透明電極側から出射する光によって配光パターンが形成される。このため、LCOSでは、電極の透明電極側の面が光を反射する反射面であり、電極の透明電極側の面によって反射する光によって配光パターンが形成されると理解できる。また、LCOSは、複数の電極の電位を制御することで、電極の透明電極側の面によって反射する光によって形成される配光パターンを変更できる。
本発明によれば、出射する光の配光パターンを変更し得るとともに、エネルギー効率を向上し得る車両用灯具が提供され、自動車等の車両用灯具などの分野において利用可能である。
1,2・・・車両用灯具
30・・・光源
40・・・リフレクタ(導光部)
51・・・配光パターン形成部
51S・・・入射面
61・・・リフレクタ(リフレクタ部)
70・・・投影レンズ
90・・・集光レンズ
260・・・リフレクタ部
261・・・第1リフレクタ
262・・・第2リフレクタ
L1・・・第1の光
L2・・・第2の光
NL・・・法線

Claims (9)

  1. 光源と、
    入射する光を反射して所定の配光パターンを有する光を出射するとともに、前記所定の配光パターンを変更可能な配光パターン形成部と、
    前記光源から出射する光の一部である第1の光を前記配光パターン形成部に導光する導光部と、
    前記光源から出射する光のうち前記導光部に入射しない第2の光を反射して前記配光パターン形成部に導光するリフレクタ部と、
    を備える
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記リフレクタ部は、前記第2の光を連続して反射するように配置される複数のリフレクタから構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記導光部から出射した前記第1の光及び前記リフレクタ部で反射した前記第2の光の少なくとも一方の光の一部を前記配光パターン形成部に向かって集光する少なくとも1つの集光レンズをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記導光部から出射して前記配光パターン形成部に向かって伝搬する前記第1の光の光軸と、前記リフレクタ部で反射して前記配光パターン形成部に向かって伝搬する前記第2の光の光軸とが平行である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  5. 投影レンズをさらに備え、
    前記投影レンズには、少なくとも前記配光パターン形成部から出射する前記第1の光が入射する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記投影レンズには、前記配光パターン形成部から出射する前記第2の光がさらに入射する
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  7. 前記配光パターン形成部は、当該配光パターン形成部の入射面に入射する光が前記投影レンズに向かって反射する状態に前記入射面を変形可能なDMD(Digital Mirror Device)であり、
    前記入射面に入射する前記第1の光及び前記第2の光が、前記状態における前記入射面の法線に対して同じ側に傾いている
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  8. 前記配光パターン形成部の入射面において前記第1の光と前記第2の光とが重なる
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  9. 前記配光パターン形成部の入射面において前記第1の光と前記第2の光とが重ならない
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の車両用灯具。

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