JP2021187251A - 車両用天井材の製造方法及び車両用天井材の製造装置 - Google Patents
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Abstract
Description
請求項5に記載の発明の要旨は、基材ロールから軟質ポリウレタン発泡体の板状基材を繰り出し、バインダを含浸させた基材を備えるベース材にして、その上面を略水平に保って、金型へ向けて連続的に該ベース材を供給する第一供給手段と、表皮材ロールから表皮材を繰り出し、前記ベース材に該表皮材の一部が接触した場合はその状態を許容しつつ離した状態にして、前記金型へ向けて連続的に表皮材を供給する第二供給手段と、を具備し、該金型の型開状態にある上型と下型間に、前記表皮材と前記ベース材とを上下に離間させて導入後、型閉じにより、該表皮材の下面と該ベース材の上面とを重ね合わせて被成形素材にし、且つ熱プレスにより前記バインダを硬化させて天井材を成形することを特徴とする車両用天井材の製造装置にある。請求項6の発明たる車両用天井材の製造装置は、請求項5で、上型に係る上流側の型側壁から上流側へ突出する突出部材と、該突出部材に基端部を係止し、前記表皮材の進行方向と平面視で先端板辺の辺長方向を交差させた先端板部が、前記金型へ略水平にして供給する該表皮材上に向けて、上方から垂下する突板部材と、少なくとも前記金型の型開から型閉じに至るまで、その上型と下型間に配される前記表皮材に係る幅方向で型プレス面外になる両縁部分を掴む把持具と、をさらに具備し、前記型開から型閉じへの進行に伴い、前記先端板部が、該把持具よりも上流側に位置する前記表皮材に係る帯幅方向の中央部位に突っ込んで該表皮材に凹みを形成することを特徴とする。請求項7の発明たる車両用天井材の製造装置は、請求項6で、先端板部の先端下辺の長さが前記表皮材の幅方向長さよりも小さく、且つ該先端下辺のセンター部位を両側のサイド部位よりも突出形成し、前記型開から型閉じへの進行に伴い、前記先端板部に係る該先端板辺のセンター部位がサイド部位よりも前記表皮材へ先に突っ込むことを特徴とする。
さらに、突出部材と突板部材を設けることによって、型閉じ時に表皮材が型内へ引っ張られることによる鈍角化部分の発生を、凹みがつくる余長部分によって解消し、寸法不良による不良品低減が可能になるなど多大な効を奏する。
車両用天井材の製造装置(以下、単に「製造装置」ともいう。)は、ベース材2とこれに積層される表皮材3とを、金型4の上型6と下型5間へ向けて別々に供給し、型閉じ下の熱プレスによって、ベース材2中のバインダ26を硬化させて天井材Pを成形する。ベース材2は、バインダ26を含浸させた軟質ポリウレタン発泡体の板状基材21、又はこれらを有して他素材を重ね合わせたものである。ベース材2を金型4へ供給する第一供給手段2Kと、該ベース材2とは別個に表皮材3だけを金型4へ供給する第二供給手段3Kと、を具備する天井材の製造装置になっている。
ここで、本発明のベース材2は、バインダ26を含浸させた軟質ポリウレタン発泡体の所定厚みがある板状基材21が備わり、表皮材3が載り一体化する側に軟質ポリウレタン発泡体の吸音作用を遮断するフィルム等の部材(吸音阻止材)がなければ充足する。不織布28,ガラス繊維22,ホットメルトフィルム23,裏面材25等はなしでも構わない。
ここで、前記「金型4へ向けて連続的に供給」は、図1でいうと基材ロール21Aや表皮材ロール3Aの供給元から金型4へ向けて素材が切断されずに連続的に供給されればよい。そして、例えば型閉じ時はベース材2が上型6と下型5間に入り込むことなく、アキュームローラ84が下動して下降距離を増やし、この距離でベース材2の供給量を吸収させることで「連続的に供給」を充足させることができる。表皮材3側にはアキュームローラ84がないが、表皮材ロール3Aを間欠的に回転させ帯状の表皮材3を切断させることなく、金型4へ向け供給できれば「連続的に供給」を充足する。
上型6と下型5間へ、離間状態にして導かれたベース材2と表皮材3は、型閉じによりベース材上面2aと表皮材下面3bとが重なり合う被成形素材1になり、且つ熱プレス(加熱圧縮)により前記バインダ26を硬化させて天井材Pを成形する。下型5と上型6間にベース材2と表皮材3を配して型閉じし、熱プレスによって、バインダ26の硬化と共にベース材2と表皮材3が結合し且つ剛性を高め、下型5,上型6による型プレス面50,60形状の天井材Pに賦形される。
また、本製造装置は、上型6と下型5間に配される表皮材3に係る幅方向で型プレス面50,60の両側外方になる両縁部分32を掴む把持具7を備える。上型6と下型4間に表皮材3が導入されるが、その型プレス面50,60の領域に在る表皮材3の両縁部分32を、把持具7,7,…が間隔をおいて掴んで、該表皮材3を張設する。表皮材3の両縁部分32は、天井材Pに成形される表皮材3の本体主部31から外れた帯状表皮材3の両側縁部分である。該把持具7は、少なくとも金型4の型開から型閉じに至るまで、表皮材3の両縁部分32を掴んでいる。
そうして、型開から型閉じへの上型6の進行に伴い、前記先端板部68が、上流側の型側壁61よりも上流側地点の表皮材3に係る帯幅方向の中央部位へ突っ込んで、該表皮材3に凹み30を形成する(図3,図4)。尚、各図は描き易くするため、突板部材66,先端板部68を上流側の型側壁61からかなり離れた上流側地点に図示するが、実際は最上流側の把持具7がある地点より上流側で、且つ上流側の型側壁61から凹み30形成に必要な最小限距離の上流側地点に配置する。最上流側の把持具7(図3でいえば紙面最左側の把持具7)も、判り易くするため、型プレス面50,60からかなり上流側に配したが、実際は型プレス面50,60よりも若干上流側に在る。
さらに詳しく述べると、水平に配された表皮材3が金型4手前の上流側から型開状態の上型6,下型5間に送り込まれるが、図2のごとく、先端板部68の先端板辺681の長さが表皮材3の幅方向長さよりも小さく、且つ該先端板辺681のセンター部位681aを両側のサイド部位681bよりも突出形成する。そのため、図1,図2の型開から図3,図4の型閉じへの進行に伴い、先端板部68に係る先端板辺681のセンター部位681aがサイド部位681bよりも表皮材3へ先に突っ込んでいく構成である。
さらなる上型6の下降で、表皮材3がベース材2に重なって被成形素材1となり(図3のロ)、また下型5の上昇も加わって型閉じ状態になる。この型閉じ下、加熱圧縮し、バインダ26を硬化させて天井材Pを圧縮成形する(図4)。
ここで、天井材Pへの立体成形に伴い、上流側の側壁部P10をつくっている表皮材3には型内へ引っ張る力が働く。よって、天井材Pの成形を終えた型開,脱型時に従来は該引っ張る力の反力により図10の鈍角化部分Rができていたが、該鈍角化部分Rの発生を、上流側のプレス側面601から僅かに上流側地点で表皮材3に形成した凹み30が解消する。型閉じ進行でできた凹み30が表皮材3に余長部分35をつくり、天井材P成形後の型開に伴う上型6の上動(又は下型5の下動)で、表皮材3に図6の矢印方向の動きが生まれ、天井材Pの成形によって型外へ引っ張る力(反力)を緩和し、鈍角化部分Rを消失できる所望の製造装置となっている。
図中、符号59,69は型合せ面を示す。
車両用天井材の製造方法は、(1)の天井材の製造装置を使用して、例えば次のようにして造られる。
基材ロール21Aから繰り出し、バインダ26を含浸させた軟質ポリウレタン発泡体の板状基材21を具備するベース材2と、表皮材ロール3Aから繰り出したシート状表皮材3とを、それぞれ個別に金型4へ向けて連続的に供給する。そして、図1のごとく該金型4の型開状態にある上型6と下型5間に、該表皮材3を上にして該ベース材2とは上下に離間させて導入後、該ベース材2に該表皮材3が重なる被成形素材1にして型閉じし、その後、型閉じ下での熱プレスにより前記バインダ26を硬化させて天井材Pを成形する製法である(図3,図4)。
また、把持具7が、少なくとも金型4の型開から型閉じに至るまで、その上型6と下型5間に配される表皮材3に係る幅方向で型プレス面50,60外になる両縁部分32を掴んでいる。そうして、型開から型閉じへの進行に伴い、前記先端板部68が、該把持具7よりも上流側に位置する帯状表皮材3に係る帯幅方向の中央部位に突っ込む構成になっている(図2)。
天井材の製造は、予め突出部材65の軸状部材65aを突板部材66の長孔670に遊挿し、次に、係止具65bで該突板部材66の上下方向レベル及び上流側の型側壁61からの上流設定位置を調整し、該突板部材66を固定した後、スタートする。
本ベース材2に関しては、先に簡略説明したが、具体的には、図1に示すように軟質ポリウレタン発泡体の帯状基材21を基材ロール21Aから繰り出し、これをポリメリックMDI(液状イソシアネート)等からなるバインダ26の溶液が入った槽81内に浸漬させる。浸漬後、バインダ26付き基材21を含浸ローラ82で余剰バインダ26を絞り、次いで、上方からガラス繊維22のチョップ221を散布し、バインダ26付き基材21上にガラス繊維層22を載せた積層品にする。一方、基材ロール21Aの下方に配した下フィルムロール23Bから繰り出した裏面材用ホットメルトフィルム23上にガラス繊維22のチョップ221を散布し、該ホットメルトフィルム23上にガラス繊維層22を設けたものを、基材21の下方から前記積層品に積層し、さらにこの積層品の下面側に裏面材ロール25Bから繰り出す裏面材25を加えて、合体品にする。
続いて、該合体品に上方から前記ポリメリックMDIの反応硬化を促進させるジメチルエタノールアミン等の触媒27の溶液を噴霧し、さらに上から不織布28を積層させてベース材2にする。該ベース材2がプレスローラ83,アキュームローラ84を経て金型4へ向かう。
かくして、天井材Pの成形が進んでいくが、表皮材3の幅方向で上流側の側壁部P10を造る箇所では、とりわけその中央部位が、凸状に出っ張る上型6の型プレス面60によって引っ張られる。表皮材3は延びが小さいので、上流側のプレス側面601周りにある表皮材3の幅方向中央部分では、引っ張り応力が発生したまま、天井材Pに成形されていく。尚、下流側のプレス側面周りにある表皮材3の幅方向中央部分には、上流側ほどの引っ張り応力が発生しない。金型4出口側の表皮材3はフリーで自由端になっているからである。一方、上流側の表皮材3は、表皮材ロール3Aによって該表皮材3に弛みが生じないよう張った状態に保たれ、固定端のような状態にあり、これが上型6の下降、型閉じで、表皮材3が引っ張られて残留応力を発生させる。
上型6が上動した型開直後の様子を図6に示す。型閉じ下での天井材Pの成形で、既述のごとく表皮材3に係る上流側の天井材側壁部P10には、成形に伴って表皮材3の部分に型内へ引っ張る力が発生する。そしてこの引っ張る力に対して表皮材3に発生するテンションにより、天井材側壁部P10に該引っ張る力に対する反力も発生している。しかるに、本発明では、型開に連動して突板部材66も凹み30の場所から離れ、該凹み30をつくる余長部分35が図6の矢印のごとく型内側へと移動し、成形を終えた天井材Pに係る表皮材3の部分で型外へ引っ張っていた力(反力)を打ち消す。本実施形態は、特に寸法不具合を起こし易い表皮材3の幅方向中央部に大きな凹み30を形成しており、上流側の天井材側壁部P10で表皮材3側に発生していた型外への引っ張り力(反力)を効果的に消失させる。尚、上流側の天井材側壁部P10で、表皮材3の部分に型外へ引っ張られる力(反力)が発生するのに対して、ベース材2側に発生しないのは、上型6が上動する型開に合わせてアキュームローラ84が上昇するので、凹み30の余長部分35に相当するベース材2の余裕部分が該上昇によって生まれるからと考えられる。
一方、前記型下流側への天井材Pの取り出しに、上流側の表皮材3,ベース材2がつながっていることから、該脱型によって、凹み30の形成跡よりも上流側にあった表皮材3,ベース材2が下型5と上型6間に導入されて、図1の状態になる。後は、上述した操作を繰り返し、天井材Pを順次製造していく。
他の構成は(1)で述べたのと同様で、その説明を省く。(1)と同一符号は同一又は相当部分を示す。
このように構成した車両用天井材の製造方法及び車両用天井材の製造装置は、表皮材3と軟質ポリウレタン発泡体の基材21との間にホットメルトフィルム等の遮断部材を設けなくて済むので、該基材21の多孔質構造が生きて吸音効果を発揮できる。
遮断部材を設けなくても、金型4の型開状態にある上型6と下型5間に表皮材3とベース材2とを上下に離間させて導入し、ベース材2に含浸させたバインダ26が、型閉じを行って天井材Pを成形する直前まで装飾用表皮材3に触れないので、表皮材3の意匠面3a側にバインダ26が染み出て不具合を起こす事態を避ける。本実施形態のごとく、ホットメルトフィルムを吸音通過性の不織布28に置き換えても、バインダ26の表皮材意匠面3a側への浸み出しは発生しない。バインダ26による品質トラブルを抑える。
さらにいえば、突板部材66による凹み30の形成によって、表皮材3がベース材2に接触した場合でも、図5の天井材Pの成形後、その接触箇所を型外に天井材Pと共に取り出せば、上型6と下型5間に互いに接触箇所のない良好な表皮材3とベース材2とを上下に離間させて配することができる。凹み30の形成箇所は上流側の型側壁61から近い距離に設けるので、表皮材3の大きな材料ロスにならずして、品質向上,歩留まり向上させる天井材の製法及び装置となる。
これまで、少しの寸法狂いがあっても照明ライト用などの孔開け後加工作業では治具Jから浮いてしまい(図11)、不良品PBとなり歩留まり低下を招いていたが、本発明の天井材Pは型外への引っ張り力(反力)を解消し寸法に狂いのない良品PGとなって、生産性向上,歩留まり向上に貢献できる。
加えて、天井材Pで表皮材3の幅方向中央にあたる部位に、許容値から外れた不良品PBが特にでき易かったが、先端板部68の先端板辺681のセンター部位681aを両側のサイド部位681bよりも突出形成することで、その不良品PBを激減させている。型開から型閉じへの進行に伴い、先端板部68に係る該先端板辺681のセンター部位681aがサイド部位681bよりも表皮材3へ先に突っ込むことで、表皮材3の幅方向中央にあたる部位には大きな凹み30による長い余長部分35を形成し、該不良品PBをなくす効果を一段と高めている。
さらに、突出部材65と突板部材66が上型6に取付け一体化させているので、これらを動かす稼働手段を別途要しない。上型6の上下動で、凹み30の形成ができる。凹み30が必要なときに上型6の下降に合わせて形成し、該凹み30の余長部分35を、タイムリーに上流側の天井材側壁部P10に係る表皮材3の部分に与えて、そこに発生していた型外への引っ張り応力(反力)を効率良くなくすことができる。
2 ベース材
2K 第一供給手段
21 基材
21A 基材ロール
3 表皮材
3K 第二供給手段
31 表皮材
3A 表皮材ロール
30 凹み
35 余長部分
4 金型
5 下型
50 型プレス面(下型の型プレス面)
6 上型
60 型プレス面(上型の型プレス面)
61 上流側の型側壁(上型の上流側の型側壁)
65 突出部材
68 先端板部
7 把持具
P 天井材(車両用天井材)
Claims (7)
- 基材ロールから基材を繰り出し、バインダを含浸させた軟質ポリウレタン発泡体の板状基材が備わるベース材と、表皮材ロールから繰り出し、該ベース材に一部が接触した場合はその部分を許容しつつ、該ベース材の上面から離した表皮材とを、それぞれ別々に金型へ向けて連続的に供給し、該金型の型開状態にある上型と下型間に該表皮材と該ベース材とを上下に離間させて導入後、該表皮材が該ベース材に重なる被成形素材にして型閉じし、その後、型閉じ下での熱プレスにより前記バインダを硬化させて天井材を成形することを特徴とする車両用天井材の製造方法。
- 前記上型に係る上流側の型側壁から上流側へ突き出す突出部材と、
該突出部材に基端部を係止し、前記表皮材の進行方向と平面視で先端板辺の辺長方向を交差させた先端板部が、前記金型へ略水平にして供給する該表皮材上に向けて、上方から垂下する突板部材と、
少なくとも前記金型の型開から型閉じに至るまで、その上型と下型間に配される前記表皮材に係る幅方向で型プレス面外になる両縁部分を掴む把持具と、を具備し、
前記型開から型閉じへの進行に伴い、前記先端板部が、該把持具よりも上流側に位置する前記表皮材に係る帯幅方向の中央部位に突っ込む請求項1記載の車両用天井材の製造方法。 - 前記先端板部の先端板辺の長さが表皮材の幅方向長さよりも小さく、且つ該先端板辺のセンター部位を両側のサイド部位よりも突出形成し、前記型開から型閉じへの進行に伴い、前記先端板部に係る該先端板辺のセンター部位がサイド部位よりも前記表皮材へ先に突っ込む請求項2記載の車両用天井材の製造方法。
- 前記突出部材が前記上型に係る上流側の型側壁から突出形成された軸状部材とその先端部に係止具を取着した係止具付き軸状部材からなり、且つ該突出部材が前記上型に係る上流側の型側壁に複数固着される一方、各突出部材の位置に合わせて上下方向に長い長孔を前記基端部に複数設けた前記突板部材が、該長孔に前記軸状部材を遊挿して前記係止具で各突出部材に位置調整し固定された後、前記型開から型閉じへの進行に伴い、前記先端板部が前記表皮材に突っ込む請求項2又は3に記載の車両用天井材の製造方法。
- 基材ロールから軟質ポリウレタン発泡体の板状基材を繰り出し、バインダを含浸させた基材を備えるベース材にして、その上面を略水平に保って、金型へ向けて連続的に該ベース材を供給する第一供給手段と、
表皮材ロールから表皮材を繰り出し、前記ベース材に該表皮材の一部が接触した場合はその状態を許容しつつ離した状態にして、前記金型へ向けて連続的に表皮材を供給する第二供給手段と、を具備し、
該金型の型開状態にある上型と下型間に、前記表皮材と前記ベース材とを上下に離間させて導入後、型閉じにより、該表皮材の下面と該ベース材の上面とを重ね合わせて被成形素材にし、且つ熱プレスにより前記バインダを硬化させて天井材を成形することを特徴とする車両用天井材の製造装置。 - 前記上型に係る上流側の型側壁から上流側へ突出する突出部材と、
該突出部材に基端部を係止し、前記表皮材の進行方向と平面視で先端板辺の辺長方向を交差させた先端板部が、前記金型へ略水平にして供給する該表皮材上に向けて、上方から垂下する突板部材と、
少なくとも前記金型の型開から型閉じに至るまで、その上型と下型間に配される前記表皮材に係る幅方向で型プレス面外になる両縁部分を掴む把持具と、をさらに具備し、
前記型開から型閉じへの進行に伴い、前記先端板部が、該把持具よりも上流側に位置する前記表皮材に係る帯幅方向の中央部位に突っ込んで該表皮材に凹みを形成する請求項5記載の車両用天井材の製造装置。 - 前記先端板部の先端下辺の長さが前記表皮材の幅方向長さよりも小さく、且つ該先端下辺のセンター部位を両側のサイド部位よりも突出形成し、前記型開から型閉じへの進行に伴い、前記先端板部に係る該先端板辺のセンター部位がサイド部位よりも前記表皮材へ先に突っ込む請求項6記載の車両用天井材の製造装置。
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