JP2021124147A - クラッチレリーズ装置 - Google Patents
クラッチレリーズ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021124147A JP2021124147A JP2020016720A JP2020016720A JP2021124147A JP 2021124147 A JP2021124147 A JP 2021124147A JP 2020016720 A JP2020016720 A JP 2020016720A JP 2020016720 A JP2020016720 A JP 2020016720A JP 2021124147 A JP2021124147 A JP 2021124147A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- piston
- clutch
- release device
- clutch release
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 20
- 239000000428 dust Substances 0.000 claims description 25
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 34
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 8
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 6
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 3
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000036316 preload Effects 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
【課題】部品点数を削減できるクラッチレリーズ装置を提供する。【解決手段】本発明の一側面に係るクラッチレリーズ装置100は、エンジンとトランスミッションとの間に配置されたクラッチ装置をレリーズ操作する。クラッチレリーズ装置100は、摺動面を有するシリンダ2と、シリンダ2の摺動面に沿って軸方向に移動可能であるピストン3と、エア室4と、一対の廻り止め用突起6と、サーボ弁7と、を有する。廻り止め用突起6は、回転不能な部材の外側面上から径方向外側に突出し、同方向に間隔を空けて配置される。サーボ弁7は、クラッチペダルの踏み量と、クラッチのストローク量と、の差異に応じて、エア室4に供給される空気の量を調整する。サーボ弁7は、廻り止め用突起の間に配置され、ピストン3と共に軸方向に移動可能なセンサシリンダ71を含む。回転不能な部材は、センサシリンダと共に軸方向に摺動可能である。【選択図】図3
Description
本発明は、クラッチレリーズ装置、特に、エンジンとトランスミッションとの間に配置されたクラッチ装置をレリーズ操作するためのクラッチレリーズ装置に関する。
車両用のクラッチ装置において動力伝達状態を解除する操作(以下、レリーズ操作と称する)をするために、クラッチレリーズ装置が設けられている。レリーズ装置は、たとえばクラッチペダルの操作により油圧を介してスレーブシリンダを作動させ、これによってレリーズ軸受が軸方向に移動する。このレリーズ軸受の移動によって、クラッチ装置を構成するダイヤフラムスプリングの中心部が押圧され、プレッシャプレートによるクラッチディスクへの押圧力が解除される。すなわち、クラッチ装置における動力伝達状態が解除される。
また、レリーズ装置を大型化することなくレリーズ操作時における踏力を軽減するために、Concentric Slave Cylinder(CSC)式のレリーズ装置が用いられている。CSC式のレリーズ装置は、トランスミッションの入力軸と同軸で設けられたシリンダ及びピストンを有している。そして、シリンダに油圧や空圧を供給してピストンを作動することによって、レリーズ軸受が軸方向に移動する。
このようなCSC式のレリーズ装置では、クラッチ動作を把握するための測定センサが設けられている。しかしながら、ピストンが回転すると、測定センサが正常に作動しない。測定センサを正常に作動させるためには、ピストンの回転を抑制する必要がある。そのため、CSC式のレリーズ装置では、ピストンの回転を抑制するために、廻り止めが備えられている。廻り止めとして、ピストンのダストカバーに設けたリングに、廻り止めピンを挿入する方法が提案されている。また、特許文献1では、フォーク型のガイド部材を設ける方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、廻り止めピンを設ける方法や、特許文献1の方法のように廻り止め専用の部材を設ける方法では、部品点数が増える。
本発明の課題は、部品点数を削減できるクラッチレリーズ装置を得ることにある。
(1)本発明の一側面に係るクラッチレリーズ装置は、エンジンとトランスミッションとの間に配置されたクラッチ装置をレリーズ操作するためのクラッチレリーズ装置である。本発明の一側面に係るクラッチレリーズ装置は、シリンダと、ピストンと、エア室と、一対の廻り止め用突起と、サーボ弁と、を有する。シリンダは、摺動面を有する。ピストンは、シリンダの摺動面に沿って軸方向に移動可能である。エア室は、シリンダとピストンとによって画定される。廻り止め用突起は、回転不能な部材の外側面上から径方向外側に突出し、同方向に間隔を空けて配置される。サーボ弁は、クラッチペダルの踏み量と、クラッチのストローク量と、の差異に応じて、エア室に供給される空気の量を調整する。サーボ弁は、廻り止め用突起の間に配置され、ピストンと共に軸方向に移動可能なセンサシリンダを含む。回転不能な部材は、センサシリンダと共に軸方向に摺動可能である。
この装置では、回転不能な部材の外側面上から径方向外側に突出し、同方向に間隔を空けて配置される廻り止め突起が配置されている。さらに、サーボ弁に含まれるセンサシリンダは、廻り止め用突起の間に配置され、ピストンに接続されている。つまり、ピストンは、廻り止め用突起及びサーボ弁に含まれるセンサシリンダにより廻り止めされる。このため、廻り止め専用の部材を設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
(2)本発明の一側面に係るクラッチレリーズ装置は、手動変速機に用いられてもよい。
(3)好ましくは、サーボ弁は、さらに、センサシリンダと油圧経路でつながる油圧ユニット、を含む。
ここでは、油圧ユニットがセンサシリンダと連動して、エア室内の空気量を機械的に調整することができる。
(4)好ましくは、ピストンと、センサシリンダとは、接続部材により接続される。
(5)好ましくは、一対の廻り止め用突起が配置される間隔は、センサシリンダの直径よりも大きい。
(6)一対の廻り止め用突起は、軸方向に開口している。
(7)本発明の一側面に係るクラッチレリーズ装置は、ダストカバーをさらに備えてもよい。ダストカバーは、シリンダ及びピストンの径方向外側に回転不能に配置されており、筒状である。回転不能な部材は、ダストカバーであってもよい。
以上のような本発明では、クラッチレリーズ装置において、部品点数を削減することができる。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態によるクラッチレリーズ装置100の断面図である。図1において、左側にクラッチ装置が配置され、右側にトランスミッションが配置されている。このクラッチレリーズ装置100は、エンジンとトランスミッションとの間に配置されたクラッチ装置をレリーズ操作するための装置である。すなわち、このクラッチレリーズ装置100によって、クラッチ装置を構成するダイヤフラムスプリング(図示せず)の押圧力が解除され、これにより、クラッチ装置における動力伝達状態が解除される。クラッチレリーズ装置100は、手動変速機に用いられる。
図1は、本発明の一実施形態によるクラッチレリーズ装置100の断面図である。図1において、左側にクラッチ装置が配置され、右側にトランスミッションが配置されている。このクラッチレリーズ装置100は、エンジンとトランスミッションとの間に配置されたクラッチ装置をレリーズ操作するための装置である。すなわち、このクラッチレリーズ装置100によって、クラッチ装置を構成するダイヤフラムスプリング(図示せず)の押圧力が解除され、これにより、クラッチ装置における動力伝達状態が解除される。クラッチレリーズ装置100は、手動変速機に用いられる。
図1の断面図において、O−O線が回転軸線である。なお、以下の説明において、「軸方向」とは回転軸Oが延びる方向を示し、図1の右側を「軸方向第1側」、図1の左側を「軸方向第2側」とする。また、「径方向」とは、回転軸Oを中心とした円の半径方向を意味し、「周方向」とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を意味する。
なお、図1において、回転軸線から上側は、クラッチ装置のオン状態(動力伝達状態)を示し、回転軸線から下側は、クラッチレリーズ装置100が作動してクラッチ装置がオフされた状態(動力伝達の解除状態)を示している。
図1〜3において、クラッチレリーズ装置100は、シリンダ2と、ピストン3と、エア室4と、廻り止め用突起6と、サーボ弁7と、を備えている。
[シリンダ2]
図1において、シリンダ2は、内周円筒部21と、シリンダケース22と、を有している。
図1において、シリンダ2は、内周円筒部21と、シリンダケース22と、を有している。
内周円筒部21は、径方向においてトランスミッションの入力軸(図示せず)の外側に、入力軸と同軸で配置されている。
シリンダケース22は、円板部22aと、円板部22aの外周端部から軸方向第2側に延びる外周円筒部22bと、を有している。
外周円筒部22bは、内周円筒部21とほぼ平行に延びている。円板部22aには、エア室4に空気を供給するためのエア供給口22cが形成されている。
[ピストン3]
ピストン3は、シリンダ2の内周円筒部21と外周円筒部22bとの間に、入力軸と同軸で配置されている。
ピストン3は、シリンダ2の内周円筒部21と外周円筒部22bとの間に、入力軸と同軸で配置されている。
ピストン3は、シリンダ2の内周円筒部21及び外周円筒部22bに沿って軸方向に移動可能である。具体的には、ピストン3は、内周円筒部21の外周面と、外周円筒部22bの内周面と、に沿って移動可能である。内周円筒部21及び外周円筒部22bは、それぞれシリンダ2の摺動面である。
ピストン3は、摺動部34と、軸受支持部35と、外周支持部36と、を有している。
摺動部34は、筒状に形成され、シリンダ2の内周円筒部21の外周面に沿って摺動可能である。
軸受支持部35は、摺動部34の軸方向第1側の端部から径方向外方に延びると共に、軸受支持部35の外周部は軸方向第2側に延びている。すなわち、軸受支持部35の内周部には、軸受収容部35aが形成されている。そして、この軸受収容部35aに、レリーズ軸受9の外輪がはめ込まれ、レリーズ軸受9の全体が支持されている。
また、レリーズ軸受9の内輪には、筒状のレリーズ部材8が装着されている。レリーズ部材8は、軸方向第2側の端面に、環状でかつ円板状の押圧部8aを有している。この押圧部8aがクラッチ装置のダイヤフラムスプリング(図示せず)の内周端部に当接している。
外周支持部36は、筒状に形成され、軸受支持部35の外周部から軸方向第1側に延びている。外周支持部36は、シリンダ2の外周円筒部22bの内周面に沿って摺動可能である。
[エア室4]
エア室4は、シリンダ2とピストン3とによって画定される。詳細には、シリンダ2の内周円筒部21、円板部22a、外周円筒部22b、及びピストン3によって、エア室4が形成されている。
エア室4は、シリンダ2とピストン3とによって画定される。詳細には、シリンダ2の内周円筒部21、円板部22a、外周円筒部22b、及びピストン3によって、エア室4が形成されている。
エア室4には、ピストン3を軸方向第2側に付勢するスプリング41が設けられている。スプリング41によって、レリーズ部材8の押圧部8aは、所定の圧力でダイヤフラムスプリングの内周端部に押圧されている。エア室4に空気が供給されていない状態で、押圧部8aとダイヤフラムスプリングとの間には予圧が作用している。
[ダストカバー5]
ダストカバー5は、径方向においてピストン3の外側に、ピストン3と同軸で回転不能に配置されている。ダストカバー5は、シリンダ2及びピストン3を覆うように配置されている。ダストカバー5は、円筒状であり、軸方向第1側の第1端部と、軸方向第2側の第2端部と、を有する。
ダストカバー5は、径方向においてピストン3の外側に、ピストン3と同軸で回転不能に配置されている。ダストカバー5は、シリンダ2及びピストン3を覆うように配置されている。ダストカバー5は、円筒状であり、軸方向第1側の第1端部と、軸方向第2側の第2端部と、を有する。
ダストカバー5の第1端部は、シリンダ2の外周円筒部22bの外側面に沿って摺動可能である。第1端部には、外周円筒部22bの外側面に摺接するシール部材51が設けられている。シール部材51は、外周円筒部22bとピストン3との摺接面に塵埃が侵入することを防止する。シール部材51は、ダストカバー5の全周にわたって設けられている。
ダストカバー5の第2端部は、径方向内側に折り込まれており、ピストン3の軸受支持部35に取付けされている。これにより、ダストカバー5は、ピストン3の摺動に連動して、軸方向に摺動する。
図2及び図3に示すように、ダストカバー5の外側面上には、一対の廻り止め用突起6が存在する。
[廻り止め用突起6]
図2及び図3において、廻り止め用突起6は、回転不能な部材の外側面上から径方向外側に突出する。回転不能な部材は、ダストカバー5である。ここで、回転不能とは、作動中に回転軸Oを中心に回転しないことを意味する。
図2及び図3において、廻り止め用突起6は、回転不能な部材の外側面上から径方向外側に突出する。回転不能な部材は、ダストカバー5である。ここで、回転不能とは、作動中に回転軸Oを中心に回転しないことを意味する。
廻り止め用突起6は、同方向に間隔を空けて配置される。廻り止め用突起6は、ダストカバー5と一体成形される。
廻り止め用突起6の間にセンサシリンダ71を挟み込むことにより、ピストン3を廻り止めすることができる。
廻り止め用突起6の高さは、周方向のセンサシリンダ71の移動を抑制できる限り特に限定されない。廻り止め用突起6の高さは、センサシリンダ71の直径以上であれば、より確実に、周方向のセンサシリンダ71の移動を抑制できる。
一対の廻り止め用突起6は、センサシリンダ71が存在しない状態では互いに対向する位置に配置されている。廻り止め用突起6どうしの間の距離は、センサシリンダ71の直径よりも少しだけ大きい程度とする。
また、一対の廻り止め用突起6は、軸方向に開口している。
[サーボ弁7]
サーボ弁7は、ダストカバー5の径方向外側に配置される。サーボ弁7は、センサシリンダ71と、油圧ユニット72と、を有する。サーボ弁7は、空気路を介して、シリンダ2のエア供給口22cに連結されており、エア室4に空気を供給し、また、エア室4から空気を排気する。
サーボ弁7は、ダストカバー5の径方向外側に配置される。サーボ弁7は、センサシリンダ71と、油圧ユニット72と、を有する。サーボ弁7は、空気路を介して、シリンダ2のエア供給口22cに連結されており、エア室4に空気を供給し、また、エア室4から空気を排気する。
サーボ弁7は、クラッチペダルの踏み量と、クラッチのストローク量と、の差異に応じて、エア室4に供給される空気の量を調整する。
<センサシリンダ71>
センサシリンダ71は、クラッチのストローク量を油圧により感知する。
センサシリンダ71は、クラッチのストローク量を油圧により感知する。
センサシリンダ71は、ダストカバー5の径方向外側に配置される。センサシリンダ71は、軸方向延びる。センサシリンダ71は、円筒状であり、軸方向に摺動可能である。ダストカバー5は、センサシリンダ71と共に軸方向に摺動可能である。
センサシリンダ71の軸方向第2側の端部は、板状の接続部材10の端部に接続される。接続部材10の幅は、一対の廻り止め用突起6の間の距離よりも少しだけ小さい程度である。
接続部材10は、本体部10aと、取付端部10bとを含む。取付端部10bは、センサシリンダ71の軸方向第2側の端部に接続される。
本体部10aは、ダストカバー5の第2端部を超えて、ピストン3の軸受支持部35の軸方向第2側の端部に連結される。これにより、センサシリンダ71は、ピストン3の摺動に連動して、軸方向に往復移動することができる。本体部10aは、たとえば湾曲しながら、軸受支持部35に連結される。本体部10aは、ボルトを用いて軸受支持部35に連結されてもよい。
<油圧ユニット72>
油圧ユニット72は、センサシリンダ71のさらに径方向外側に配置される。油圧ユニット72とセンサシリンダ71とは、油圧経路により連結されている。油圧ユニット72は、センサシリンダ71と連動して、エア室内の空気量を機械的に調整する。
油圧ユニット72は、センサシリンダ71のさらに径方向外側に配置される。油圧ユニット72とセンサシリンダ71とは、油圧経路により連結されている。油圧ユニット72は、センサシリンダ71と連動して、エア室内の空気量を機械的に調整する。
油圧ユニット72は、図示しない油圧室と、操作ピストンと、リレーピストンと、リレーピストンバルブと、インレットバルブと、を有する。油圧室と、リレーピストンと、センサシリンダ71と、は、油圧経路により連結されている。操作ピストンは、クラッチペダルに接続されており、クラッチペダルの踏み量に応じて油圧室の油圧を制御する。リレーピストンは、リレーピストンバルブ及びインレットバルブを含む。油圧室の油圧に応じて、インレットバルブにより、エア室4内に空気が供給される。又は、油圧室の油圧に応じて、リレーピストンバルブにより、エア室4内から空気が排気される。
[動作]
クラッチ装置に対するレリーズ操作(たとえば、クラッチペダルの踏み操作)がなされていない状態では、ダイヤフラムスプリングの押圧力によってクラッチディスクがプレッシャプレートとフライホイールとの間に挟持されている。したがって、クラッチ装置は、クラッチオンの状態であり、エンジンからの動力は、トランスミッションに伝達される。
クラッチ装置に対するレリーズ操作(たとえば、クラッチペダルの踏み操作)がなされていない状態では、ダイヤフラムスプリングの押圧力によってクラッチディスクがプレッシャプレートとフライホイールとの間に挟持されている。したがって、クラッチ装置は、クラッチオンの状態であり、エンジンからの動力は、トランスミッションに伝達される。
なお、レリーズ操作がなされていない状態では、レリーズ部材8は、スプリング41のみの付勢力によってダイヤフラムスプリングに押圧されている。ここでは、レリーズ部材8の押圧部8aとダイヤフラムスプリングとの間には隙間は生じていない。
クラッチペダルを踏むと、サーボ弁7の操作ピストンが動き、油圧室の油圧が高くなる。油圧室に存在した油が油圧経路を通り、リレーピストンを動かす。リレーピストンの動きにより、インレットバルブが開き、空気が取り込まれる。取り込まれた空気は、空気路を通ってエア室4に供給される。
エア室4に空気が供給されると、ピストン3は、軸方向第2側に押し出される。これにより、エア室4を介してレリーズ部材8の押圧部8aがダイヤフラムスプリングの中心部を押圧し、プレッシャプレートの押圧力を解除する。これによりクラッチディスクがフライホイールから離れ、エンジンからトランスミッションに対する動力の伝達が断たれる。
また、空気がエア室4に供給され、ピストン3が軸方向第2側に押し出されると、センサシリンダ71が軸方向第2側に移動する。これにより、油圧室に存在した油が油圧経路を通ってセンサシリンダ71に移動する。そのため、油圧室の油圧が下がる。油圧室の油圧が下がったことにより、インレットバルブが閉じる。
一方、クラッチペダルを戻すと、サーボ弁7の操作ピストンが元の位置に戻り、油圧室の油圧が下がる。油圧室の油圧が下がると、リレーピストンが元の位置に戻る。リレーピストンの動きにより、リレーピストンバルブが開く。リレーピストンバルブが開くと、エア室4の空気がリレーピストンバルブから排気される。
エア室4から空気が排気されると、ピストン3は、ダイヤフラムスプリングの押圧力により軸方向第1側に戻る。これにより、クラッチディスクがフライホイールを押圧し、エンジンからトランスミッションに対する動力が伝達される。
また、エア室4から空気が排気され、ピストン3が軸方向第1側に戻ると、センサシリンダ71も元の位置に戻る。そのため、油圧室の油圧が高くなり、リレーピストンバルブが閉じる。
以上の動作において、センサシリンダ71が廻り止め用突起6に支持されるため、ピストン3が廻るのを防止できる。
[他の実施形態]
本発明は、以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
本発明は、以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
変形例1
上記実施形態では、廻り止め用突起6は、一対であったが、特にこれに限定されない。たとえば、廻り止め用突起6は、二対以上であってもよい。この場合、廻り止めの効果がより高く得られる。
上記実施形態では、廻り止め用突起6は、一対であったが、特にこれに限定されない。たとえば、廻り止め用突起6は、二対以上であってもよい。この場合、廻り止めの効果がより高く得られる。
変形例2
上記実施形態では、廻り止め用突起6の配置方法は、ダストカバー5と一体成形であったが、特にこれに限定されない。たとえば、廻り止め用突起6は、溶接により配置されてもよい。
上記実施形態では、廻り止め用突起6の配置方法は、ダストカバー5と一体成形であったが、特にこれに限定されない。たとえば、廻り止め用突起6は、溶接により配置されてもよい。
変形例3
ピストン3及びシリンダ2の形状や構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
ピストン3及びシリンダ2の形状や構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
変形例4
上記回転不能な部材は、外周面を構成する部材の外側面上から径方向外側に突出してもよい。
上記回転不能な部材は、外周面を構成する部材の外側面上から径方向外側に突出してもよい。
変形例5
上記実施形態では、回転不能な部材はダストカバー5であったが、特にこれに限定されない。回転不能な部材は、ピストン3、又は、接続部材10でもよい。
上記実施形態では、回転不能な部材はダストカバー5であったが、特にこれに限定されない。回転不能な部材は、ピストン3、又は、接続部材10でもよい。
2 シリンダ
3 ピストン
4 エア室
5 ダストカバー
6 廻り止め用突起
7 サーボ弁
71 センサシリンダ
72 油圧ユニット
100 クラッチレリーズ装置
3 ピストン
4 エア室
5 ダストカバー
6 廻り止め用突起
7 サーボ弁
71 センサシリンダ
72 油圧ユニット
100 クラッチレリーズ装置
Claims (7)
- エンジンとトランスミッションとの間に配置されたクラッチ装置をレリーズ操作するためのクラッチレリーズ装置であって、
摺動面を有するシリンダと、
前記シリンダの前記摺動面に沿って軸方向に移動可能なピストンと、
前記シリンダと前記ピストンとによって画定されるエア室と、
回転不能な部材の外側面上から径方向外側に突出する、同方向に間隔を空けて配置される一対の廻り止め用突起と、
クラッチペダルの踏み量と、クラッチのストローク量と、の差異に応じて、前記エア室に供給される空気の量を調整するサーボ弁と、
を有し、
前記サーボ弁は、前記廻り止め用突起の間に配置され、前記ピストンと共に前記軸方向に移動可能なセンサシリンダを含み、
前記回転不能な部材は、前記センサシリンダと共に前記軸方向に摺動可能である、
クラッチレリーズ装置。 - 手動変速機に用いられる、
請求項1に記載のクラッチレリーズ装置。 - 前記サーボ弁は、さらに、
前記センサシリンダと油圧経路でつながり、前記センサシリンダと連動して、前記エア室内の空気量を機械的に調整する油圧ユニット、
を含む、
請求項1又は請求項2に記載のクラッチレリーズ装置。 - 前記ピストンと、前記センサシリンダとは、接続部材により接続される、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のクラッチレリーズ装置。 - 前記一対の廻り止め用突起が配置される間隔は、前記センサシリンダの直径よりも大きい、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のクラッチレリーズ装置。 - 前記一対の廻り止め用突起は、軸方向に開口している、
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のクラッチレリーズ装置。 - 前記シリンダ及び前記ピストンの径方向外側に回転不能に配置されており、筒状のダストカバー、をさらに備え、
前記回転不能な部材は、前記ダストカバーである、
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のクラッチレリーズ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020016720A JP2021124147A (ja) | 2020-02-04 | 2020-02-04 | クラッチレリーズ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020016720A JP2021124147A (ja) | 2020-02-04 | 2020-02-04 | クラッチレリーズ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021124147A true JP2021124147A (ja) | 2021-08-30 |
Family
ID=77459350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020016720A Pending JP2021124147A (ja) | 2020-02-04 | 2020-02-04 | クラッチレリーズ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021124147A (ja) |
-
2020
- 2020-02-04 JP JP2020016720A patent/JP2021124147A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101342426B1 (ko) | 클러치 액추에이터 및 이것을 구비하는 클러치 | |
JP6802120B2 (ja) | クラッチレリーズ装置 | |
WO2013061959A1 (ja) | クラッチ装置 | |
JP2011038547A (ja) | 車両用油圧式クラッチ装置 | |
JP5149975B2 (ja) | クラッチ装置 | |
JP2021124147A (ja) | クラッチレリーズ装置 | |
EP2184505B1 (en) | Vehicular clutch device | |
JP2009197999A (ja) | モータサイクル用クラッチ装置 | |
EP2532910B1 (en) | Friction clutch | |
EP4098901A1 (en) | Concentric clutch actuator | |
JP2019120314A (ja) | 内燃機関のクラッチ装置 | |
JP2020008159A (ja) | クラッチの断接装置 | |
CN113464584B (zh) | 离合器分离装置 | |
CN110678664A (zh) | 具有用于离合器弹簧的定向元件的离合器支承装置 | |
JP2010101378A (ja) | クラッチ断続装置 | |
JP4534272B2 (ja) | 車両用摩擦クラッチ装置 | |
JP7645065B2 (ja) | 密封装置 | |
JP4917855B2 (ja) | 油圧モータのブレーキ装置 | |
JP6570466B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP5434514B2 (ja) | ハイブリッド車両用駆動装置 | |
JP2021124148A (ja) | クラッチ装置 | |
JP7402611B2 (ja) | 密封装置 | |
JP5228768B2 (ja) | 油圧式クラッチレリーズ装置 | |
CN117999420A (zh) | 具有双活塞的压力致动离合器和用于机动车辆的具有两个该类型的离合器的扭矩分配装置 | |
JP2024093501A (ja) | 流体制御弁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230905 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20240305 |