JP2021118614A - 磁気変速機一体型の回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】コギングトルクを低減することができる磁気変速機一体型の回転電機を提供する。【解決手段】回転電機10は、複数の第1磁石磁極21、22を有する第1磁石界磁20と、複数の第2磁石磁極31、32を有する第2磁石界磁30と、第1磁石界磁20と第2磁石界磁30との間に設けられ、複数の磁極片41を有する変調子40と、第1磁石界磁20と相互作用するコイル51を有するステータ50とを備えている。ステータ50、第1磁石界磁20、変調子40および第2磁石界磁30は同軸に配置されている。「コギングトルクTc<最大出力トルクTmax−要求出力トルクTreq1−ロストルクTloss」となるようにステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とをずらして配置している。【選択図】図3
Description
本発明は、磁気変速機一体型の回転電機に関する。
従来、磁気変速機の界磁の一つを回転電機のロータと共有する磁気変速機一体型の回転電機が知られている。特許文献1に開示された回転電機では、第1永久磁石界磁および第2永久磁石界磁に鉄心が設けられている。
ところで回転電機の高トルク密度化を図ろうとした場合、ロータの磁石の磁力を大きくしたり、ステータとロータとの間のエアギャップを狭めたりすることが考えられる。しかし、発生および伝達できるトルクが大きくなるほどコギングトルクが大きくなる。コギングトルクは、騒音の原因となるだけでなく、発生トルクがコギングトルクを超えられずに回転電機の回りだしができない等の問題も生じる。特許文献1に開示された回転電機では、永久磁石界磁の鉄心をスキュー構成とすることでコギングトルク低減を図っている。しかしコギングトルクを低減するための更なる改善が望まれていた。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コギングトルクを低減することができる磁気変速機一体型の回転電機を提供することである。
本発明の磁気変速機一体型の回転電機(10)は、複数の第1磁石磁極(21、22)を有する第1磁石界磁(20)と、複数の第2磁石磁極(31、32)を有する第2磁石界磁(30)と、第1磁石界磁と第2磁石界磁との間に設けられ、複数の磁極片(41)を有する変調子(40)と、第1磁石界磁と相互作用するコイル(51)を有するステータ(50)とを備えている。ステータ、第1磁石界磁、変調子および第2磁石界磁は同軸に配置されている。
ここで、回転電機の動力出力時において、第1磁石界磁の最大出力トルクをTmax、第1磁石界磁の要求出力トルクをTreq1、第1磁石界磁でみたときの回転電機のロストルクをTloss、第1磁石界磁のコギングトルクをTcとする。また、回転電機の発電時において、第2磁石界磁を回そうとする外力である外部トルクをTex、第2磁石界磁の要求出力トルクをTreq2、第2磁石界磁でみたときの回転電機のロストルクをTloss、第1磁石界磁のコギングトルクをTc、第1磁石界磁から第2磁石界磁までの変速比をiとする。この場合、動力出力時に「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となり、発電時に「i・Tc<Tex−Treq2−Tloss」となるように、ステータと第1磁石界磁との磁力(以下、ステータ側磁力)の安定点と、第1磁石界磁と変調子との磁力(以下、変調子側磁力)の安定点とをずらして配置している。
上記のように磁力の安定点をずらすことで、ステータ側磁力と変調子側磁力とが互いの成分の一部を打ち消しあう。そのため、全体の磁力安定点のうち隣り合う一方の安定点から他方の安定点まで回転するためのトルクが小さくなり、結果として第1磁石界磁のコギングトルクを低減することができる。
本明細書において、「動力出力時に「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となり、発電時に「i・Tc<Tex−Treq2−Tloss」となるように」との記載は、回転電機が動力出力および発電の両動作を行うように構成されることのみを意味するのではない。回転電機は、動力出力および発電の少なくとも一方の動作を行うように構成されていればよい。すなわち上記記載は、回転電機が動力出力機能をもっている場合には動力出力時に「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となるように安定点をずらして配置し、また、回転電機が発電機能をもっている場合には発電時に「i・Tc<Tex−Treq2−Tloss」となるように安定点をずらして配置することを意味する。
以下、磁気変速機一体型の回転電機の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
先ず、回転電機の全体構成について図1〜図3を参照して説明する。以下の説明において、回転電機10の回転軸心Oに平行な方向を「軸方向」と記載し、回転軸心まわりの方向を「周方向」または「回転方向」と記載する。
先ず、回転電機の全体構成について図1〜図3を参照して説明する。以下の説明において、回転電機10の回転軸心Oに平行な方向を「軸方向」と記載し、回転軸心まわりの方向を「周方向」または「回転方向」と記載する。
回転電機10は、複数の第1磁石磁極21、22を有する第1磁石界磁20と、複数の第2磁石磁極31、32を有する第2磁石界磁30と、複数の磁極片41を有する変調子40と、第1磁石界磁20と相互作用するコイル51を有するステータ50とを備える。ステータ50、第1磁石界磁20、変調子40および第2磁石界磁30は同軸に配置されている。
第1磁石界磁20は、永久磁石界磁であり、周方向に交互に配置された第1磁石磁極21および第1磁石磁極22を有する。第1磁石磁極21と第1磁石磁極22は互いに異なる極性をもつ。第2磁石界磁30は、永久磁石界磁であり、周方向に交互に配置された第2磁石磁極31および第2磁石磁極32を有する。第2磁石磁極31と第2磁石磁極32は互いに異なる極性をもつ。第1磁石界磁20および第2磁石界磁30は回転軸心Oまわりに回転可能に設けられている。
ステータ50は、ステータコア52および複数のコイル51を有する。ステータコア52は、磁性材料からなり、環状のバックヨーク53と、バックヨーク53から軸方向へ突き出すとともに周方向に並ぶ複数のティース54とからなる。コイル51は、ティース54に巻回されている。複数の磁極片41は、磁性材料からなり、第1磁石界磁20と第2磁石界磁30との間に設けられ、周方向に並ぶように配置されている。変調子40は、第1磁石界磁20および第2磁石界磁30の極数を変調する。ステータ50および変調子40は図示しないケース等に固定されている。
以上のように構成された回転電機10では、コイル51に通電するとともにその通電相が切り替えられることにより回転磁界が発生し、第1磁石界磁20がその回転磁界に同期して回転する。第2磁石界磁30は第1磁石界磁20に対して減速して回転する。ステータ50および第1磁石界磁20はモータを構成し、また、第1磁石界磁20、変調子40および第2磁石界磁30は磁気減速機を構成する。第1磁石界磁20が入力側回転子となり、第2磁石界磁30が出力側回転子となる。磁気減速機の第1磁石界磁20がモータのロータと共有され、モータと磁気減速機とが一体化されている。
次に、回転電機10の詳細な構成について説明する。一般的に、回転電機の高トルク密度化を図ろうとした場合、ロータの磁石の磁力を大きくしたり、ステータとロータとの間のエアギャップを狭めたりすることが考えられる。しかし、発生および伝達できるトルクが大きくなるほどコギングトルクが大きくなる。コギングトルクは、騒音の原因となるだけでなく、発生トルクがコギングトルクを超えられずに回転電機の回りだしができない等の問題が生じる。
上記問題について図12に示す比較形態に基づき詳しく説明する。図12において、比較形態の第1磁石界磁120は、ステータ150と第1磁石界磁120との磁力(以下、ステータ側磁力)の安定点に位置するとともに、第1磁石界磁120と変調子140との磁力(以下、変調子側磁力)の安定点に位置している。つまり、ステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とが一致している。磁力の安定点とは、第1磁石界磁120とティース154または磁極片141との間に作用する磁気吸引力が局所的に最大となる周方向位置のことである。
このように各安定点が一致していると、図12に示す状態から図13に示すように第1磁石界磁120が次の安定点まで回転しようとすると、その回転に対してステータ側磁力および変調子側磁力が共に抵抗することになる。そのため、周方向に点在する各磁力安定点のうち隣り合う一方の安定点から他方の安定点まで回転するためのトルクが大きくなり、結果として第1磁石界磁のコギングトルクが非常に大きくなってしまう。
これに対して本実施形態では、ステータ50と第1磁石界磁20との磁力の安定点(図3参照)と、第1磁石界磁20と変調子40との磁力の安定点(図4参照)とをずらして配置している。
上記のように各安定点がずれていると、図3に示す状態から図5に示すように第1磁石界磁20が次の安定点である変調子側磁力の安定点まで回転しようとしたとき、ステータ側磁力は回転に抵抗する一方で変調子側磁力は抵抗せずに回転をアシストするように作用する。つまり、ステータ側磁力と変調子側磁力とが互いの成分の一部を打ち消しあう。そのため、周方向に点在する各磁力安定点のうち隣り合う一方の安定点から他方の安定点まで回転するためのトルクが小さくなり、結果として第1磁石界磁20のコギングトルクを低減することができる。
特に本実施形態では、回転電機10の動力出力時に「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となるようにステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とがずれている。回転電機10の動力出力時において、Tmaxは第1磁石界磁20の最大出力トルクであり、Treq1は第1磁石界磁20の要求出力トルク(すなわち最大負荷トルク)であり、Tlossは第1磁石界磁20でみたときの回転電機10のロストルクであり、Tcは第1磁石界磁20のコギングトルクである。
さらに、ステータ50のスロット数a=12、第1磁石界磁20の極数b=8、変調子40の極数c=24、第2磁石界磁30の磁極d=40である。スロット数aと極数bとの最小公倍数と、極数bと極数cとの最小公倍数とが一致している。これによりステータ側磁力によるコギングトルク成分の次数と、変調子側磁力によるコギングトルク成分の次数とが一致する。
この場合において、図6に示すようにステータ側コギングトルク成分と変調子側コギングトルク成分との位相ずれ量に応じて、コギングトルクが、ある位相ずれ量において最小となるように変化する。位相ずれ量は、「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となる所定の設計範囲内で設定される。
上記最小のコギングトルクとなるのは、ステータ側コギングトルク成分と変調子側コギングトルク成分とが逆位相になる場合である。本実施形態では上記逆位相になっている。これにより、図7に示す実測結果のように位相ずれ量が半位相である場合と比べて、逆位相になっている場合においてコギングトルクを大幅に低減できる。図12に示す比較形態のように同位相である場合と比べてコギングトルクが93.8%低減される。
各極数は「d/2=c−b/2」になっている。これにより磁気減速機においてd/bの減速比を得ることができる。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態では、「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となるようにステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とをずらして配置している。上記のように磁力の安定点をずらすことで、ステータ側磁力と変調子側磁力とが互いの成分の一部を打ち消しあう。そのため、全体の磁力安定点のうち隣り合う一方の安定点から他方の安定点まで回転するためのトルクが小さくなり、結果として第1磁石界磁20のコギングトルクを低減することができる。
以上説明したように、第1実施形態では、「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となるようにステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とをずらして配置している。上記のように磁力の安定点をずらすことで、ステータ側磁力と変調子側磁力とが互いの成分の一部を打ち消しあう。そのため、全体の磁力安定点のうち隣り合う一方の安定点から他方の安定点まで回転するためのトルクが小さくなり、結果として第1磁石界磁20のコギングトルクを低減することができる。
また、第1実施形態では、スロット数aと極数bとの最小公倍数と、極数bと極数cとの最小公倍数が一致している。これによりステータ側磁力によるコギングトルク成分の次数と、変調子側磁力によるコギングトルク成分の次数とを一致させることができる。そのため、全周においてステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とを確実にずらすことができる。
また、第1実施形態では、ステータ側磁力によるコギングトルク成分と、変調子側磁力によるコギングトルク成分とが逆位相になっている。これによりコギングトルク成分の打ち消し効果を最大にし、コギングトルクを大幅に低減することができる。
また、第1実施形態では、各極数は「d/2=c−b/2」になっている。これにより磁気減速機においてd/bの減速比を得ることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、「磁気吸引力A=磁気吸引力B」となるように、ステータ50と第1磁石界磁20とのギャップg1と、第1磁石界磁20と変調子40とのギャップg2とが設定されている。Aは、図8に示すように第1磁石界磁20がステータ側磁力の安定点に位置するときに第1磁石界磁20とステータ50との間に作用する磁気吸引力である。Bは、図9に示すように第1磁石界磁20が変調子側磁力の安定点に位置するときに第1磁石界磁20と変調子40との間に作用する磁気吸引力である。上記のようにギャップg1、g2を設定し、ステータ側と変調子側とで磁気吸引力をバランスさせることで、効果的に第1磁石界磁20のコギングトルクを低減することができる。
第2実施形態では、「磁気吸引力A=磁気吸引力B」となるように、ステータ50と第1磁石界磁20とのギャップg1と、第1磁石界磁20と変調子40とのギャップg2とが設定されている。Aは、図8に示すように第1磁石界磁20がステータ側磁力の安定点に位置するときに第1磁石界磁20とステータ50との間に作用する磁気吸引力である。Bは、図9に示すように第1磁石界磁20が変調子側磁力の安定点に位置するときに第1磁石界磁20と変調子40との間に作用する磁気吸引力である。上記のようにギャップg1、g2を設定し、ステータ側と変調子側とで磁気吸引力をバランスさせることで、効果的に第1磁石界磁20のコギングトルクを低減することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、「g1:g2=3:7〜7:3」に設定されている。ここで、図10に示すようにステータ50と変調子40との間隔をg3とし、第1磁石界磁20の厚さをt1とする。間隔g3と厚さt1を一定として、「g1=g3−t1−g2」の関係式を基に、横軸をギャップg1、縦軸をトルクとしてグラフ化すると図11に示すようになる。図11に示す関係から、製品の仕様に合わせてギャップg1、g2を設定することで、回転電機の最大出力トルクおよびカップリングトルク(すなわち伝達可能トルク)のバランスを調整することができる。
第3実施形態では、「g1:g2=3:7〜7:3」に設定されている。ここで、図10に示すようにステータ50と変調子40との間隔をg3とし、第1磁石界磁20の厚さをt1とする。間隔g3と厚さt1を一定として、「g1=g3−t1−g2」の関係式を基に、横軸をギャップg1、縦軸をトルクとしてグラフ化すると図11に示すようになる。図11に示す関係から、製品の仕様に合わせてギャップg1、g2を設定することで、回転電機の最大出力トルクおよびカップリングトルク(すなわち伝達可能トルク)のバランスを調整することができる。
[他の実施形態]
他の実施形態では、ステータ側磁力によるコギングトルク成分と、変調子側磁力によるコギングトルク成分との位相ずれ量は、逆位相になっていなくてもよい。少なくとも「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となるようにステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とがずれていればよい。
他の実施形態では、ステータ側磁力によるコギングトルク成分と、変調子側磁力によるコギングトルク成分との位相ずれ量は、逆位相になっていなくてもよい。少なくとも「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となるようにステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とがずれていればよい。
他の実施形態では、スロット数aと極数bと極数cの比が「a:b:c=3:2:6」に限らず、例えば「a:b:c=3:2:3」等、他の比率であってもよい。それでもスロット数aと極数bとの最小公倍数と、極数bと極数cとの最小公倍数とが一致していれば、ステータ側磁力によるコギングトルク成分の次数と、変調子側磁力によるコギングトルク成分の次数とを一致させることができる。
他の実施形態では、スロット数aと極数bとの最小公倍数と、極数bと極数cとの最小公倍数とが一致していなくてもよい。少なくとも「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となるようにステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とがずれていればよい。
他の実施形態では、第1磁石界磁および第2磁石界磁にバックヨークが設けられてもよい。バックヨークは磁性材料からなり、各磁極を接続するように設けられる。これにより漏れ磁束が少なくなり、カップリングトルク(すなわち伝達可能トルク)が向上する。
他の実施形態では、ステータおよび第2磁石界磁が固定され、第1磁石界磁および変調子が回転可能に設けられてもよい。
他の実施形態では、回転電機は、軸方向にギャップをもつアキシャルギャップ型に限らず、径方向にギャップをもつラジアルギャップ型であってもよい。要求体格等に応じた最適な配置を提供できる。
他の実施形態では、第1磁石界磁の極数bを第2磁石界磁の極数dよりも大きく(極数b>極数d)して、第1磁石界磁および第2磁石界磁が増速機となるように構成してもよい。つまり、回転電機は、磁気減速機一体型に限らず、磁気増速機一体型であってもよい。
他の実施形態では、回転電機のステータは、モータに限らず発電機を構成してもよい。つまり、第2磁石界磁が入力側回転子となり、第2磁石界磁に入力される機械的エネルギーを基に、ステータを含む発電機が電気エネルギーを生み出すように構成されてもよい。この形態では、回転電機の発電時に「i・Tc<Tex−Treq2−Tloss」となるようにステータ側磁力の安定点と変調子側磁力の安定点とをずらして配置している。回転電機10の発電時において、Texは第2磁石界磁を回そうとする外力である外部トルクであり、Treq2は第2磁石界磁の要求出力トルク(すなわち最大負荷トルク)であり、Tlossは第2磁石界磁でみたときの回転電機のロストルクであり、Tcは第1磁石界磁のコギングトルクであり、iは第1磁石界磁から第2磁石界磁までの変速比である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10:回転電機、20:第1磁石界磁、21、22:第1磁石磁極、
30:第2磁石界磁、31、32:第2磁石磁極、40:変調子、41:磁極片
50:ステータ、51:コイル。
30:第2磁石界磁、31、32:第2磁石磁極、40:変調子、41:磁極片
50:ステータ、51:コイル。
Claims (6)
- 複数の第1磁石磁極(21、22)を有する第1磁石界磁(20)と、
複数の第2磁石磁極(31、32)を有する第2磁石界磁(30)と、
前記第1磁石界磁と前記第2磁石界磁との間に設けられ、複数の磁極片(41)を有する変調子(40)と、
前記第1磁石界磁と相互作用するコイル(51)を有するステータ(50)と、
を備え、前記ステータ、前記第1磁石界磁、前記変調子および前記第2磁石界磁が同軸に配置されている磁気変速機一体型の回転電機(10)であって、
前記回転電機の動力出力時において、前記第1磁石界磁の最大出力トルクをTmax、前記第1磁石界磁の要求出力トルクをTreq1、前記第1磁石界磁でみたときの前記回転電機のロストルクをTloss、前記第1磁石界磁のコギングトルクをTcとし、
前記回転電機の発電時において、前記第2磁石界磁を回そうとする外力である外部トルクをTex、前記第2磁石界磁の要求出力トルクをTreq2、前記第2磁石界磁でみたときの前記回転電機のロストルクをTloss、前記第1磁石界磁のコギングトルクをTc、前記第1磁石界磁から前記第2磁石界磁までの変速比をiとすると、
動力出力時に「Tc<Tmax−Treq1−Tloss」となり、発電時に「i・Tc<Tex−Treq2−Tloss」となるように、前記ステータと前記第1磁石界磁との磁力の安定点と、前記第1磁石界磁と前記変調子との磁力の安定点とをずらして配置している磁気変速機一体型の回転電機。 - 前記ステータのスロット数(a)と前記第1磁石界磁の極数(b)との最小公倍数と、前記第1磁石界磁の極数と前記変調子の極数(c)との最小公倍数とが一致している請求項1に記載の磁気変速機一体型の回転電機。
- 前記ステータと前記第1磁石界磁との磁力によるコギングトルク成分と、前記第1磁石界磁と前記変調子との磁力によるコギングトルク成分とが逆位相になっている請求項2に記載の磁気変速機一体型の回転電機。
- 前記ステータと前記第1磁石界磁との磁力の安定点での磁気吸引力(A)と、前記入力側磁石界磁と前記変調子との磁力の安定点での磁気吸引力(B)とが等しくなるように、前記ステータと前記第1磁石界磁とのギャップ(g1)、および、前記第1磁石界磁と前記変調子とのギャップ(g2)が設定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気変速機一体型の回転電機。
- 前記第1磁石界磁の極数をb、前記変調子の極数をc、前記第2磁石界磁の極数をdとすると、
「d/2=c−b/2」または「d/2=c+b/2」となっている請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気変速機一体型の回転電機。 - 前記ステータと前記第1磁石界磁とのギャップをg1、前記第1磁石界磁と前記変調子とのギャップをg2とすると、
「g1:g2=3:7〜7:3」に設定されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気変速機一体型の回転電機。
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