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JP2021101500A - 発振装置 - Google Patents

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JP2021101500A JP2019232471A JP2019232471A JP2021101500A JP 2021101500 A JP2021101500 A JP 2021101500A JP 2019232471 A JP2019232471 A JP 2019232471A JP 2019232471 A JP2019232471 A JP 2019232471A JP 2021101500 A JP2021101500 A JP 2021101500A
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徹 森脇
Toru Moriwaki
徹 森脇
健悟 貴傳名
Kengo Kidena
健悟 貴傳名
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Abstract

【課題】位相ノイズ特性が良好な発振装置を提供する。【解決手段】発振器2及び該発振器2の出力が入力されるモノリシック水晶フィルタ3を備え、モノリシック水晶フィルタ3は、ポール数が3以上の奇数であり、モノリシック水晶フィルタ3の終端インピーダンスを整合する整合回路を備えておらず、3ポール以上の奇数のモノリシック水晶フィルタが有する急峻な減衰特性をそのまま利用して、位相ノイズを効果的に低減する。【選択図】図1

Description

本発明は、発振器とモノリシック水晶フィルタとを備えた発振装置に関する。
近年、MEMS(Micro Electro-Mechanical Systems:微小電気機械システム)技術を用いたMEMSデバイスの開発が広く行われている。MEMS技術とは、シリコンなどの半導体製造プロセス等における技術を応用して種々の機械要素の小型化を実現する技術であり、マイクロマシンと呼ばれる場合もある。
このようなMEMS技術を用いて製造されるMEMSデバイスとして、MEMS振動子を備えたMEMS発振器がある。
このMEMS発振器を用いた発振装置では、出力周波数を調整するために、MEMS発振器の後段に、該MEMS発振器の出力が基準信号として入力されるPLL回路が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−110511号公報
MEMS発振器を用いた発振装置は、上記のように、PLL回路を備えているので、回路部品やループ特性に起因した位相ノイズが発生する。
移動体通信機器などの電子機器に幅広く用いられている発振装置では、位相ノイズ特性の要求も厳しくなっており、特に、1kHz以上のオフセット周波数において良好な位相ノイズ特性が求められている。
本発明は、上記のような点に鑑みて為されたものであって、位相ノイズ特性が良好な発振装置を提供することを目的とする。
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
すなわち、本発明の発振装置は、発振器及び該発振器の出力が入力されるモノリシック水晶フィルタを備え、前記モノリシック水晶フィルタは、ポール数が3以上の奇数であり、前記モノリシック水晶フィルタの終端インピーダンスを整合する整合回路を備えていない。
本発明の発振装置によれば、発振器の出力が入力されるモノリシック水晶フィルタによって、ノイズ成分を除去して位相ノイズ特性を高めることができる。
特に、モノリシック水晶フィルタは、ポール数が3ポール以上の奇数であって、終端インピーダンスを整合する整合回路を備えていないので、3ポール以上の奇数のモノリシック水晶フィルタが有する急峻な減衰特性が、前記整合回路によって、なだらかになることがなく、急峻な減衰特性をそのまま利用して、位相ノイズを効果的に低減することができる。
前記モノリシック水晶フィルタを、3ポールのモノリシック水晶フィルタとし、前記モノリシック水晶フィルタの中心周波数が、斜対称モードの周波数F2である構成としてもよい。
上記構成によれば、3ポールのモノリシック水晶フィルタの斜対称モードの周波数F2付近の急峻な減衰特性を利用して位相ノイズを効果的に低減することができる。
前記モノリシック水晶フィルタは、第1対称モードの周波数F1と前記斜対称モードの周波数F2との周波数間隔、及び、前記斜対称モードの周波数F2と第2対称モードの周波数F3との周波数間隔が、30kHz以上である構成としてもよい。
上記構成によれば、第1対称モードの周波数F1と斜対称モードの周波数F2との周波数間隔、及び、斜対称モードの周波数F2と第2対称モードの周波数F3との周波数間隔が、30kHz以上であるので、第1対称モードの周波数F1又は第2対称モードの周波数F3が、斜対称モードの周波数F2に近接して周波数間隔が狭くなることによって、斜対称モードの周波数F2付近の減衰特性がなだらかになるのを回避して急峻な減衰特性を維持することができる。
前記発振器が、MEMS振動子、発振回路及び該発振回路の出力が入力されるPLL回路を含むMEMS発振器であるのが好ましい。
上記構成によれば、PLL回路を含むために、位相ノイズ特性が悪化するMEMS発振器の出力の位相ノイズを、モノリシック水晶フィルタによって低減することができる。
前記発振器は、前記発振回路及び前記PLL回路を含む集積回路素子を備える構成としてもよい。
上記構成によれば、発振回路及びPLL回路を集積回路素子に内蔵させて発振器を小型化することができる。
前記発振回路を、温度補償型の発振回路としてもよい。
上記構成によれば、温度による発振周波数のずれを補償して、高い周波数精度を得ることができる。
本発明によれば、発振器の出力が入力されるモノリシック水晶フィルタによって、不要なノイズ成分を除去して良好な位相ノイズ特性を得ることができる。
特に、モノリシック水晶フィルタは、ポール数が3ポール以上の奇数であって、終端インピーダンスの整合を行わないので、3ポール以上の奇数のモノリシック水晶フィルタが有する急峻な減衰特性をそのまま利用して、位相ノイズを効果的に低減することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る発振装置の概略構成図である。 図2は図1の発振装置の概略断面図である。 図3は図2のモノリシック水晶フィルタのベースの平面図である。 図4は図3のベースの裏面図である。 図5は図2のモノリシック水晶フィルタの水晶振動板の平面図である。 図6は図5の水晶振動板の裏面を示す上方から見た透過図である。 図7は図1のモノリシック水晶フィルタの特性図である。 図8は図1の発振装置及び比較例1,2の発振装置の位相ノイズ特性を示す図である。 図9は本発明の他の実施形態の発振装置の概略断面図である。 図10は本発明の更に他の実施形態の発振装置の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る発振装置の構成を示すブロック図である。
この実施形態の発振装置1は、温度補償型のMEMS発振器2と、このMEMS発振器の出力のノイズを除去するモノリシック水晶フィルタ(MCF)3とを備えている。
温度補償型のMEMS発振器2は、MEMS振動子4と、集積回路素子としてのICチップ5とを備えている。このICチップ5は、MEMS振動子4と共に発振回路を構成すると共に、温度補償回路等を含む温度補償型の発振回路6と、この発振回路6の出力が基準信号として入力されるPLL回路7とを内蔵している。
MEMS発振器2では、その出力周波数を調整するために、発振回路6の後段に、PLL回路7が備えられており、PLL回路7の回路部品やループ特性に起因した位相ノイズが発生する。
この実施形態では、MEMS発振器2の位相ノイズを低減するために、MEMS発振器2の後段に、上記のようにモノリシック水晶フィルタ3を設けている。
更に、モノリシック水晶フィルタ3の入力端側及び出力端側に、一般的に設けられる終端インピーダンス整合用の整合回路を備えていない。
図2は、この実施形態の発振装置1の概略断面図である。
この実施形態の発振装置1では、プリント配線基板からなる部品搭載用の基板8の上面に、温度補償型のMEMS発振器2と、モノリシック水晶フィルタ3と、各種の電子部品9とが、半田32によって接合されて実装されている。部品搭載用の基板8には、カバー10が装着され、この基板8とカバー10とによって、MEMS発振器2、モノリシック水晶フィルタ3及び電子部品9を収容する収容空間を構成する筐体26が構成されている。
このように基板8の両主面の一方の主面である上面に、温度補償型のMEMS発振器2、モノリシック水晶フィルタ3及び電子部品9を搭載するので、基板8の各主面、例えば、上面に温度補償型のMEMS発振器2を搭載し、下面にモノリシック水晶フィルタ3を搭載する構成に比べて、発振装置1の低背化(薄型化)を図ることができる。
モノリシック水晶フィルタ3は、水晶振動板を収容した収容凹部を有すると共に、上部が開口したセラミック製のベース20と、ベース20の前記収容凹部を気密に封止する、例えば金属板からなるリッド21とを備えている。
温度補償型のMEMS発振器2は、上記のMEMS振動子4を含むMEMS素子11と、温度補償型の発振回路6及びPLL回路7を内蔵した上記ICチップ5と、これらを収容して気密に封止するパッケージ12とを備えている。
パッケージ12は、上部が開口した収容凹部16を有し、MEMS素子11及びICチップ5を収容保持するベース13と、ベース13の上部開口を閉塞して、収容凹部16を気密に封止するリッド14とを備えている。リッド14は、コバールなどからなる矩形環状のシールリング15によって、ベース13の開口の周縁部にシーム溶接などで接合される。この接合は、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中または真空雰囲気中で行われ、パッケージ12の内部の空間は、窒素ガス等の不活性ガスが封入され、あるいは、真空とされる。
ベース13は、平面視略矩形であり、アルミナ等のセラミック材料からなり、セラミックグリーンシートを積層して上部が開口した凹状に一体焼成して構成されている。
ベース13の収容凹部16は、平面視略矩形であり、ベース13の長辺方向(図2の左右方向)の両端の内周壁に、収容凹部16の底面よりも高い段部13aが、それぞれ設けられている。各段部13aの上面には、ICチップ5接続用の導体配線パターンからなる複数の接続電極(図示せず)がそれぞれ形成されている。
ICチップ5は、その能動面(上面)とは反対側の非能動面(下面)が、ベース13の収容凹部16の底面に、接着剤によって接合されている。
ICチップ5の能動面には、その周縁部に、ベース13の上記接続電極にそれぞれ接続される複数の電極パッド(図示せず)が形成されている。また、ICチップ5の能動面の中央側には、MEMS素子11を搭載するための図示しない電極パッドが形成されている。
ICチップ5の各電極パッドは、ベース13の段部13a上に形成された対応する接続電極にボンディングワイヤー17によって電気的に接続されている。
MEMS素子11は、上記のMEMS技術を用いて製作された素子であり、MEMS振動子(Si共振子)を含んでおり、可動部分が気密封止されている。この実施形態のMEMS素子11は、酸化膜上にシリコン単結晶層を形成した構造のシリコンウェーハであるSOI(Silicon on Insulator)ウェーハを用いて製作されたものである。
このMEMS素子11は、ICチップ5の外形より小さく、その能動面がICチップ5の能動面に対向するように、ICチップ5に接合されている。すなわち、MEMS素子11は、その能動面の電極パッドとICチップ5の接続パッドとが、Auバンプ等の金属バンプによってフリップチップ接続されている。
ベース13の接続電極は、ベース13の内部に形成された図示しない導体配線パターンによって、ベース13の下面に形成された外部接続端子18に接続されている。
部品搭載用の基板8には、MEMS発振器2、モノリシック水晶フィルタ3及び電子部品9を接続する導体配線パターンが形成されており、その下面には、当該発振装置1を実装するための実装端子19が設けられている。
この実施形態のモノリシック水晶フィルタ3は、3ポールのモノリシック水晶フィルタである。
図3は、このモノリシック水晶フィルタ3の上記ベース20の平面図であり、図4はその底面図である。
ベース20は、水晶振動板を収容する平面視矩形の収容凹部を有しており、この収容凹部の底面、すなわち、ベース20の内底面22の4つの角部には、図3に示されるように、該ベース20内に収容される水晶振動板を、電気機械的に搭載保持するための入力パッド23と、出力パッド24と、第1,第2アースパッド35,36とが形成されている。
入力パッド23と出力パッド24とは、一方の対向する各角部にそれぞれ引出され、第1アースパッド35と第2アースパッド36とは、他方の対向する各角部にそれぞれ引出されている。
ベース20の外底面には、図4に示されるように、ベース20内部に形成された図示しない導体配線(配線パターンやビア等)を介して、前記入力パッド23、前記出力パッド24、前記第1,第2アースパッド35,36にそれぞれ電気的に接続された第1〜第4外部接続端子37〜40が設けられている。入力パッド23に接続された第1外部接続端子37が入力端子、出力パッド24に接続された第2接続端子38が出力端子、第1,第2アースパッド35,36にそれぞれ接続された第3,第4接続端子39,40がGND端子である。
図5は、ベース20に収容される水晶振動板の平面図であり、図6はその裏面を示す上方から見た透視図である。
この実施形態の水晶振動板41は、例えば、ATカットの水晶基板46を備えている。
水晶基板46は、矩形平板状であり、その一方の主面である表面(リッド21側の面)には、図5に示されるように、中央部に平面視矩形のアース電極である共通電極42が形成されている。この矩形の共通電極42には、各長辺の中央部から水晶基板46の周縁に向かって引出され、水晶基板46の各長辺に沿って対向し、各角部へそれぞれ延出する第1,第2引出し電極42a,42bが形成されている。
水晶基板46の他方の主面である裏面(ベース20側の面)には、図6に示されるように、中央の平面視矩形の共通電極45の両側に、所定間隔を空けて、水晶基板46の長辺方向(図6の左右方向)に沿って並ぶように平面視矩形の入力電極43及び平面視矩形の出力電極44が形成されている。
これら入力電極43、出力電極44及び共通電極45は、前記共通電極42に、表裏で対向するように形成されている。すなわち、共通電極42に対して3つの分割電極43,45,44が設けられている。
平面視矩形の入力電極43には、その一方の短辺から水晶基板46の対向する長辺の一方の長辺へ向かって引出されて、前記一方の長辺に沿って一方の角部へ延出する第3引出し電極43aが形成されている。
平面視矩形の共通電極45には、その一方の短辺から水晶基板46の対向する長辺の一方の長辺へ向かって引出されて、前記一方の長辺に沿って他方の角部へ延出する第4引出し電極45aが形成されている。この第4引出し段極45aは、図5に示される水晶基板46の表面の共通電極42の第1引出し電極42aに接続されている。
平面視矩形の出力電極44には、その他方の短辺から水晶基板46の対向する長辺の他方の長辺へ向かって引出されて、前記他方の長辺に沿って他方の角部へ延出する第5引出し電極44aが形成されている。
図3に示されるベース20の内底面22の入力パッド23に、図6に示される水晶振動板41の裏面の入力電極43の第3引出し電極43aが、導電性接着剤によって電気的に接続される。
図3に示されるベース20の内底面22の出力パッド24に、図6に示される水晶振動板41の裏面の出力電極44の第5引出し電極44aが、導電性接着剤によって電気的に接続される。
図3に示されるベース20の内底面22の第2アースパッド36に、水晶振動板41の表裏の共通電極42,45の第1,第4引出し電極42a,45aが、導電性接着剤によって電気的に接続される。
図3に示されるベース20の内底面22の第1アースパッド35に、図5に示される水晶振動板41の表面の共通電極42の第2引出し電極42bが、導電性接着剤によって電気的に接続される。
上記のようにして水晶振動板41が、ベース20に収容搭載され、リッド21によって気密に封止されて、モノリシック水晶フィルタ3が構成される。
図7は、この実施形態の3ポールのモノリシック水晶フィルタ3のフィルタ特性を示す図である。この図7において、縦軸は信号の減衰量、横軸は信号の周波数を示している。
図7に示されるように、3ポールのモノリシック水晶フィルタ3は、第1対称モードの周波数F1、斜対称モードの周波数F2、及び、第2対称モードの周波数F3において、それぞれピークとなる急峻な減衰特性を有している。
上記のように、この実施形態では、モノリシック水晶フィルタ3の入出力端側には、一般的に設けられる終端インピーダンス整合用の整合回路が設けられていない。このため、整合回路によって、前記各周波数F1,F2,F3のピークがなだらかに広がることがなく、図7に示される急峻な減衰特性が維持されている。
このモノリシック水晶フィルタ3では、その中心周波数を、第1対称モードの周波数F1と第2対称モードの周波数F3との間の斜対称モードの周波数F2としている。
この実施形態のモノリシック水晶フィルタ3は、中心周波数が21.4MHzであり、通過帯域幅が724Hzである。
このように終端インピーダンスの整合を行うことなく、3ポールのモノリシック水晶フィルタ3の斜対称モードの周波数F2の急峻な減衰特性をそのまま利用するので、位相ノイズを効果的に低減することができる。
第1対称モードの周波数F1と斜対称モードの周波数F2との周波数間隔、または、斜対称モードの周波数F2と第2対称モードの周波数F3との周波数間隔が、狭くなると、斜対称モードの周波数F2付近の急峻な減衰特性がなだらかになっしまう。
このため、この実施形態では、第1対称モードの周波数F1と斜対称モードの周波数F2との周波数間隔、及び、斜対称モードの周波数F2と第2対称モードの周波数F3との周波数間隔を、30kHz以上とし、斜対称モードの周波数F2付近の急峻な減衰特性を維持するようにしている。この第1対称モードの周波数F1と斜対称モードの周波数F2との周波数間隔、及び、斜対称モードの周波数F2と第2対称モードの周波数F3との周波数間隔は、広い程、好ましいが、その上限は、例えば、300kHz以下、好ましくは、1MHz以下である。
図8は、この実施形態の発振装置1及び比較例1,2の発振装置の位相ノイズ特性を示す図である。
図8において、縦軸が位相ノイズ(dBc/Hz)、横軸がオフセット周波数(Hz)であり、実線L1が本実施形態の発振装置1の位相ノイズ特性を示し、破線L2が比較例1の位相ノイズ特性を、一点鎖線L3が比較例2の位相ノイズ特性をそれぞれ示している。
比較例1の発振装置は、モノリシック水晶フィルタ3を備えていない発振装置、すなわち、図1の温度補償型のMEMS発振器2のみからなる発振装置である。
比較例2の発振装置は、3ポールのモノリシック水晶フィルタ3に代えて、4ポールのモノリシック水晶フィルタを用いると共に、そのモノリシック水晶フィルタの入出力端側に、終端インピーダンス整合用の整合回路を設けたものである。
実線L1で示される本実施形態の発振装置1では、破線L2で示される比較例1の発振装置、すなわち、モノリシック水晶フィルタ3を備えていない発振装置に比べて、1kHz以上の広いオフセット周波数において、位相ノイズが大幅に低減されている。
更に、実線L1で示される実施形態の発振装置1では、一点鎖線L3で示される比較例2、すなわち、4ポールのモノリシック水晶フィルタを用いると共に、そのモノリシック水晶フィルタの入出力端側に、終端インピーダンス整合用の整合回路が設けた発振装置に比べて、オフセット周波数が1kHz以上において、位相ノイズが顕著に低減されていることが分る。
このように本実施形態によれば、温度補償型のMEMS発振器2の出力に含まれるノイズ成分を、終端インピーダンスを整合していない3ポールのモノリシック水晶フィルタ3によって除去して位相ノズ、特にオフセット周波数が1kHz以上における位相ノイズを顕著に低減することができる。
上記実施形態の発振装置1では、部品搭載用の基板8の両主面の一方の主面(図2では上面)に、温度補償型のMEMS発振器2、モノリシック水晶フィルタ3及び電子部品9を搭載し、部品搭載用の基板8の他方の主面(図2では下面)に実装端子19を設けたが、本発明の他の実施形態として、例えば、図9に示す発振装置1Aのように、部品搭載用の基板8Aの各主面に搭載するようにしてもよい。すなわち、部品搭載用の基板8Aの一方の主面に、例えば、MEMS発振器2を搭載し、他方の主面にモノリシック水晶フィルタ3を搭載し、部品搭載用の基板8Aを、リード端子27を介してベース基板28に支持すると共に、電気的に接続してもよい。この場合、当該発振装置1Aを実装するための実装端子29を有するベース基板28とカバー30とによって構成される筐体26A内に、MEMS発振器2、モノリシック水晶フィルタ3及び電子部品9を搭載した部品搭載用の基板8Aを収容する。
この構成によれば、図2の構成に比べて、部品搭載用の基板8Aの水平方向の面積を小さくして省スペースを図ることができる。
また、筐体26,26Aの収容空間に、MEMS発振器2、モノリシック水晶フィルタ3及び電子部品9を収容するのではなく、例えば、図10に示される発振装置1Bのように、MEMS発振器2、モノリシック水晶フィルタ3及び電子部品9の全体を樹脂31によって封止してもよい。
上記実施形態の発振装置は、MEMS振動子を用いたMEMS発振器であったが、本発明の他の実施形態として、MEMS振動子に代えて水晶振動子を用いた水晶発振器に適用してもよい。
上記実施形態では、モノリシック水晶フィルタ3は、3ポールであったが、3ポールに限らず、5ポールやそれ以上の奇数ポールのモノリシック水晶フィルタとしてもよい。
上記各実施形態では、温度補償型の発振器に適用して説明したが、本発明は、温度補償機能を有さない発振器に適用してもよい。
1,1A,1B 発振装置
2 温度補償型のMEMS発振器
3 モノリシック水晶フィルタ
4 MEMS振動子
5 ICチップ
6 温度補償型の発振回路
7 PLL回路
20 ベース
21 リッド
23 入力パッド
24 出力パッド
35,36 第1,第2アースパッド
41 水晶振動板
42,45 共通電極
43 入力電極
44 出力電極

Claims (6)

  1. 発振器及び該発振器の出力が入力されるモノリシック水晶フィルタを備え、
    前記モノリシック水晶フィルタは、ポール数が3以上の奇数であり、
    前記モノリシック水晶フィルタの終端インピーダンスを整合する整合回路を備えていない、
    ことを特徴とする発振装置。
  2. 前記モノリシック水晶フィルタが、3ポールのモノリシック水晶フィルタであり、
    前記モノリシック水晶フィルタの中心周波数が、斜対称モードの周波数F2である、
    請求項1に記載の発振装置。
  3. 前記モノリシック水晶フィルタは、第1対称モードの周波数F1と前記斜対称モードの周波数F2との周波数間隔、及び、前記斜対称モードの周波数F2と第2対称モードの周波数F3との周波数間隔が、30kHz以上である、
    請求項2に記載の発振装置。
  4. 前記発振器は、MEMS振動子、発振回路及び該発振回路の出力が入力されるPLL回路を含むMEMS発振器である、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の発振装置。
  5. 前記発振器は、前記発振回路及び前記PLL回路を含む集積回路素子を備える、
    請求項4に記載の発振装置。
  6. 前記発振回路が、温度補償型の発振回路である、
    請求項4または5に記載の発振装置。
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