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JP2021031083A - 巻回体の収容箱及び収容装置 - Google Patents

巻回体の収容箱及び収容装置 Download PDF

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JP2021031083A
JP2021031083A JP2019151029A JP2019151029A JP2021031083A JP 2021031083 A JP2021031083 A JP 2021031083A JP 2019151029 A JP2019151029 A JP 2019151029A JP 2019151029 A JP2019151029 A JP 2019151029A JP 2021031083 A JP2021031083 A JP 2021031083A
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Abstract

【課題】持ちやすい、巻回体の収容箱を提供する。【解決手段】収容箱10は、収容部20と蓋部21を備えている。収容部20は、前板30と、底板31と、後板32及び側板34を有している。蓋部21は、蓋板40と、掩蓋片41と、切断刃50を有している。後板32と蓋板40との接続部分には角部70が形成されている。角部70は、収容箱10を展開したときの後板32と蓋板40の間の接続線Aが、蓋板40側に凸に湾曲した第1の湾曲部60と、第1の湾曲部60の両側に接続され、後板32側に凸に湾曲した第2の湾曲部61とを有するように構成されている。【選択図】図4

Description

本出願は、フィルムが巻回された巻回体の収容箱、及び収容装置に関する。
ラップフィルムを巻回した巻回体の収容箱は、一般的に細長い略直方体の外形を有する(特許文献1参照)。この巻回体の収容箱は、巻回体を収容可能で上面が開口した収容部と、収容部に接続され、収容部の上面の開口を開閉する蓋部を有している。収容部は、例えば前板、底板、後板及び側板で構成され、蓋部は、後板に接続された蓋板と、蓋板の前端に接続された掩蓋片と、掩蓋片の先端部に設けられた切断刃等で構成されている。ユーザが収容箱のフィルムを使用する際には、ユーザが蓋部を閉じた状態で収容箱を保持し、掩蓋片と前板の間からフィルムを引き出し、掩蓋片の切断刃でフィルムを所望の長さに切っている。
特許第5579458号公報
ところで、ユーザが手で収容箱を保持する際には、一般的に収容箱を上から持ち、第1指(親指)を掩蓋片に掛け、手の平で蓋板と後板を覆い、他の四本の指を底板に掛ける。このとき、手が収容箱の3つの角部(掩蓋片と蓋板との間にある角部、蓋板と後板との間にある角部、後板と底板との間にある角部)に亘っており、角部の周辺で手の平と収容箱の表面との間に隙間ができやすくなる。この結果、手と収容箱がフィットせず、ユーザが収容箱を持ちにくく感じることがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、持ちやすい、巻回体の収容箱及び収容装置を提供することをその目的とする。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、巻回体の収容箱の後板と蓋板との間の角部(後板と蓋板との接続部分)を所定の形状に湾曲させることで上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の態様は以下を含む。
(1)フィルムが巻回された巻回体を収容可能で、前板、底板、後板及び側板を有し、上面が開口した収容部と、前記収容部の上面の開口を開閉可能な蓋部と、を備え、前記蓋部は、前記収容部の後板の上端部に接続され、前記蓋部の閉時に前記収容部の上面に覆う蓋板と、前記蓋板に接続され、前記蓋部の閉時に前記前板を覆う掩蓋片と、前記掩蓋片の先端部に設けられ、前記フィルムを切断可能な切断部と、を有し、 前記後板と前記蓋板との接続部分には角部が形成され、前記角部は、収容箱を展開したときの前記後板と前記蓋板の間の接続線が、蓋板側に凸に湾曲した第1の湾曲部を有するように構成されている、巻回体の収容箱。
(2)前記角部は、前記第1の湾曲部に対応する第1の部分を有し、前記後板側から見た後面視で、前記第1の部分が上に凸に湾曲し、前記蓋板側から見た上面視で、前記第1の部分が内側に凸に湾曲している、(1)に記載の巻回体の収容箱。
(3)前記角部は、収容箱を展開したときの前記後板と前記蓋板の間の接続線が、前記第1の湾曲部に隣接して接続され、後板側に凸に湾曲した第2の湾曲部を、さらに有するように構成されている、(1)又は(2)に記載の巻回体の収容箱。
(4)前記角部は、前記第2の湾曲部に対応する第2の部分を有し、前記後板側から見た後面視で、前記第2の部分が下に凸に湾曲し、前記蓋板側から見た上面視で、前記第2の部分が外側に凸に湾曲している、(3)に記載の巻回体の収容箱。
(5)フィルムが巻回された巻回体を収容可能で、前板、底板、後板及び側板を有し、上面が開口した収容部と、前記収容部の上面の開口を開閉可能な蓋部と、を備え、前記蓋部は、前記収容部の後板の上端部に接続され、前記蓋部の閉時に前記収容部の上面に覆う蓋板と、前記蓋板に接続され、前記蓋部の閉時に前記前板を覆う掩蓋片と、前記掩蓋片の先端部に設けられ、前記フィルムを切断可能な切断部と、を有し、前記後板と前記蓋板との接続部分には角部が形成され、前記角部は、収容箱を展開したときの前記後板と前記蓋板の間の接続線が、後板側に凸に湾曲した第1の湾曲部を有するように構成されている、巻回体の収容箱。
(6)前記角部は、前記第1の湾曲部に対応する第1の部分を有し、前記後板側から見た後面視で、前記第1の部分が下に凸に湾曲し、前記蓋板側から見た上面視で、前記第1の部分が外側に凸に湾曲している、(5)に記載の巻回体の収容箱。
(7)前記角部は、収容箱を展開したときの前記後板と前記蓋板の間の接続線が、前記第1の湾曲部に隣接して接続され、蓋板側に凸に湾曲した第2の湾曲部を、さらに有するように構成されている、(5)又は(6)に記載の巻回体の収容箱。
(8)前記角部は、前記第2の湾曲部に対応する第2の部分を有し、前記後板側から見た後面視で、前記第2の部分が上に凸に湾曲し、前記蓋板側から見た上面視で、前記第2の部分が内側に凸に湾曲している、(7)に記載の巻回体の収容箱。
(9)前記第2の湾曲部は、前記第1の湾曲部の両側に接続されている、(3)、(4)、(7)、(8)のいずれかに記載の巻回体の収容箱。
(10)前記第1の湾曲部は、前記接続線の延設方向の中央に設けられている、(1)〜(9)のいずれかに記載の巻回体の収容箱。
(11)後板と蓋板の接続線は直線部をさらに有する、(1)〜(10)のいずれかに記載の巻回体の収容箱。
(12)(1)〜(11)のいずれかに記載の収容箱に前記巻回体が収容された収容装置。
本発明によれば、巻回体の収容箱の持ちやすさを向上することができる。
収容装置の構成の一例を示す斜視図である。 蓋部を開放したときの収容装置を示す斜視図である。 巻回体と収容箱の構成を示す斜視図である。 収容箱を展開した表面側の展開図である。 展開図の後板と蓋板の接続線を拡大した模式図である。 収容箱の後板と蓋板の間の角部を示す斜視図である。 収容箱の後面図である。 収容箱の上面図である。 収容箱の後板と蓋板の凹凸領域を示す説明図である。 手で保持した収容箱を示す斜視図である。 手の平の凹凸領域を示す説明図である。 手で保持した収容箱を示す斜視図である。 他の例の収容箱を展開した表面側の展開図である。 他の例の収容箱の構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施の形態にかかる収容装置1の一例を示す斜視図である。図2は、収容装置1を開封した状態の斜視図である。図3は、収容装置1の収容箱10と巻回体11を示す斜視図である。なお、本明細書において、収容装置1の構成における「上」、「下」は、図1及び図2に示す収容装置1の姿勢、すなわち収容装置1の後述の底板31を下にし、蓋板40を上にしたときの姿勢を基準にする。また、収容装置1の前板30側を「前」、後板32側を「後ろ」、収容箱10の長手方向を「左右方向X」とし、収容箱10の短辺方向で左右方向Xに直交する方向を「前後方向Y」とする。
図2及び図3に示すように収容装置1は、収容箱10と、フィルムFの巻回体11を有している。
収容箱10は、全体が例えば細長い直方体形状を有している。収容箱10は、収容部20と蓋部21を有している。収容箱10を構成する原紙は、例えばボール紙、コートボール紙、段ボール等であってよいし、これらに限定されず、当業界で公知の紙類を適宜選択して用いてもよい。原紙は、これらの素材に、エンボス加工、疑似エンボス加工、印刷加工、ポリエチレン等を用いたラミネート加工等が施されたものであってもよい。
図4は、収容箱10を展開したときの収容箱10の表面を示す展開図である。収容部20は、例えば図4の展開図において前板30と、底板31と、後板32と、前板脇片33と、側板34と、後板脇片35、裏板36及び裏板脇片37等を有している。
裏板36、前板30、底板31及び後板32は、長方形状を有し、前後方向Yにこの順番で互いに接続されている。前板脇片33は、方形状を有し、前板30の左右方向Xの両端に接続されている。側板34は、方形状を有し、底板31の左右方向Xの両端に接続されている。後板脇片35は、方形状を有し、後板32の左右方向Xの両端に接続されている。裏板脇片37は、裏板36の左右方向Xの両端に接続されている。
前板30には、左右方向Xの両端部に亘り波形の切り込み30aが形成されている。裏板36には、裏板36と前板30との接続線(折り線)に接続される切り込み36aが形成されている。
収容部20は、図3に示すように上面が開口した直方体状に形成されている。前板30、底板31、後板32及び側板34は、収容部20の上面以外の5つの壁面を構成している。裏板36は、前板30の裏面に折り返されて前板30の裏面に接着されている。前板30の切り込み30aよりも上部は、下部と離れて前方側に浮き上がっている。裏板36の切り込み36aよりも上部は、下部と離れて後方側に浮き上がっている。後板脇片35は、側板34の内側に折り返されて、側板34の内面を覆っている。前板脇片33及び裏板脇片37は、側板34の内面に折り返されて後板脇片35と側板34との間に介在されている。
蓋部21は、図4の展開図において蓋板40と、掩蓋片41と、蓋板脇片42と、掩蓋脇片43及び開封片44等を有している。
蓋板40及び掩蓋片41は、長方形状を有し、前後方向Yに互いに接続されている。蓋板40は、後板32に接続されている。蓋板脇片42は、方形状を有し、蓋板40の左右方向Xの両端に接続されている。掩蓋脇片43は、方形状を有し、掩蓋片41の左右方向Xの両端に接続されている。開封片44は、帯状に形成され、掩蓋片41の先端部に切り取り可能に接続されている。掩蓋片41と開封片44の接続線(切り取り線)P1は、左右方向Xの中央が開封片44側に凸に湾曲し、その両側が掩蓋片41側に凸に湾曲している。すなわち、掩蓋片41と開封片44の接続線P1は、略M字状に形成されている。
蓋部21の蓋板40は、図3に示すように後板32の上端部に接続され、図1に示すように蓋部21の閉鎖時に収容部20の上面を覆う。掩蓋片41は、蓋板40の前端部に接続され、蓋部21の閉鎖時に前板30を覆う。掩蓋片41は、前板30よりも上下幅が小さく、前板30の上部領域を覆う。図3に示すように掩蓋脇片43は、蓋板脇片42の内側に折り返されて、蓋板脇片42の内面を覆っている。
掩蓋片41の先端部には、収容部20内の巻回体11から引き出されたフィルムFを切断する切断部としての切断刃50が設けられている。
切断刃50は、例えば鋸刃状に形成されている。切断刃50は、例えば金属、樹脂等の薄い板形状を有し、掩蓋片41の先端部の裏面に張り付けられている。切断刃50は、例えば掩蓋片41の下端部(切り取り線P1)の形状に沿った略M字形状を有している。すなわち、切断刃50は、左右方向Xの中央が下に凸に湾曲し、その両側が上に凸に湾曲している。
図4の収容箱10の展開図において、後板32と蓋板40の接続線Aは、左右方向(延設方向)Xの中央に設けられ、蓋板40側に凸に湾曲した第1の湾曲部60と、第1の湾曲部60の両側に接続され、後板32側に凸に湾曲した第2の湾曲部61と、各第2の湾曲部61の外端に接続された直線部62を有している。
図5に示すように第1の湾曲部60は、例えば2cm以上6cm以下、好ましくは3cm以上5cm以下の長さD1を有している。第2の湾曲部61は、例えば2cm以上6cm以下、好ましくは3cm以上5cm以下の長さD2を有している。接続線Aの両端を直線的に結んだ仮想中心線Qとし、第1の湾曲部60と第2の湾曲部61の仮想中心線Qに対する高さH1、H2は、0.5mm≦H1、H2≦8mm、好ましくは1mm≦H1、H2≦6mmの長さを有している。高さH1、H2は、0.5mm以上8mm以下であれば、手の平の凸領域110がフィットしやすく、1mm以上6mm以下であれば、よりフィットしやすい。高さH1と高さH2は、同じでも、互いに異なっていても良い。
図6に示すように後板32と蓋板40との接続部分には角部70が形成されている。後板32と蓋板40の間の角部70は、図4の展開図において接続線Aを山折りすることにより形成されている。図6に示すように後板32と蓋板40の間の角部70は、第1の湾曲部60に対応する第1の部分70aと、第2の湾曲部61に対応する第2の部分70bと、直線部62に対応する第3の部分70cを有している。第1の部分70aと第2の部分70bは、波形に湾曲している。
図7に示すように後板32側から見た後面視で、第1の部分70aは、上に凸に湾曲し、第2の部分70bは、下に凸に湾曲している。第3の部分70cは、蓋板40の表面の平坦部40aと同じ高さに位置している。第1の部分70aは、例えば第3の部分70cの高さ(蓋板40の表面の平坦部40aの位置)よりも上に盛り上がっている。第2の部分70bは、例えば第3の部分70cの高さ(蓋板40の表面の平坦部40aの位置)よりも下に凹んでいる。
図8に示すように蓋板40側から見た上面視で、第1の部分70aは、内側(前側)に凸に湾曲し、第2の部分70bは、外側(後ろ側)に凸に湾曲している。第3の部分70cは、後板32の表面の平坦部32aと同じ位置にある。第1の部分70aは、第3の部分70cの位置(後板32の表面の平坦部32aの位置)よりも内側に凹んでいる。第2の部分70bは、第3の部分70cの位置(後板32の表面の平坦部32aの位置)よりも外側に盛り上がっている。
第1の部分70a及び第2の部分70bの凹凸により、図9に示すように蓋板40の第1の部分70a付近と後板32の第2の部分70b付近(図9の領域R1)が、他の部分に対し上がり、蓋板40の第2の部分70b付近と後板32の第1の部分70a付近(図 9の領域R2)が、他の部分に対し凹む。
図3に示すように巻回体11は、例えば円筒状の紙製の芯管80を有し、その芯管80にフィルムFが巻かれて構成されている。芯管80は、例えば収容箱10内部の左右方向Xの長さと同程度の100mm以上の長さを有し、25mm〜40mm程度の直径を有している。
収容装置1の収容箱10は、製造当初、図1に示すように掩蓋片41の先端に接続された開封片44によって封止されている。収容装置1の使用時に開封片44が切り取り線に沿って切り取られることで、図2に示すように蓋部21が開閉自在となり、切断刃50が掩蓋片41の先端部に露出する。
収容装置1の使用時には、ユーザが手で収容箱10を上から保持する。具体的には、図10に示すようにユーザの手の平100が主に蓋板40と後板32とを覆い、第1指(親指)101が掩蓋片41に掛けられ、他の四本の指102〜105が底板31に掛けられる。図11に示す手の平100は、物をつかむ際に丸まるため、第2指(人差し指)102の付け根近くに相対的に盛り上がった凸領域110が生じ、第5指(小指)105の付け根近くに相対的に盛り上がった凸領域111が生じ、それらの間の第3指(中指)103や第4指(薬指)104の付け根近くに相対的に凹んだ凹領域112が生じる。
収容箱10を保持する際には、図10に示すように手の平100の第2指102から第5指105の付け根あたりが蓋板40と後板32の間の角部70に当たる。具体的には、後板32上で凹んでいる第1の湾曲部60に対応する第1の部分70aに、凸領域110が当接し、後板32上で盛り上がっている第2の湾曲部61に対応する第2の部分70bに、凹領域112が当接する。さらに直線部62に対する第3の部分70cに、凸領域111が当接する。こうすることにより、手の平100と角部70がフィットする。
また、図12に示すような持ち方をするユーザにおいては、凸領域110が第1の部分70aに当接し、凹領域112が第2の部分70bに当接し、凸領域111が後板32と底板31の間の角部に当接する。こうすることにより、手の平100と角部70がフィットする。
ユーザは、収容箱10を片手で保持し、掩蓋片41を第1指で押さえながら、掩蓋片41と前板30との間からフィルムFを引き出し、切断刃50によりフィルムFを所望の長さで切断する。
本実施の形態によれば、後板32と蓋板40の間の角部70は、収容箱10を展開した展開図において、後板32と蓋板40の接続線Aが、蓋板40側に凸に湾曲した第1の湾曲部60を有するように構成されている。これにより、後板32と蓋板40の間の角部70に凹凸ができるので、手の平100の凸領域110が角部70にフィットし、収容箱10が持ちやすくなる。角部70の凹部は、ユーザの手を収容箱10の保持すべき位置に誘導する機能も果たし、ユーザが常に収容箱10の最適な位置を保持することができる。ユーザは、収容箱10の外観からでも、触感からでも、最適な保持位置が分かる。この結果、収容箱10が常に持ちやすくなる。また、ユーザが、手探りでも収容箱10を棚から取り出しやすくなったり、手の平100と角部70が互いにフィットすることでより少ない力で収容箱10を保持することができるため、フィルムFを切断しやすくなる。さらに、湾曲部60により手にフィットする部分が形成されるので、角部70の強度を維持することができる。ここでいう強度とは、角部70を収容箱10の内側方向へ押し込んだ時の収容箱10のつぶれにくさであり、即ちユーザが収容箱10を保持したときに角部70にかかる力に対する強度である。また、ユーザが図10に示した持ち方でも図12に示した持ち方でも収容箱10を持ちやすくなる。
後板32と蓋板40の間の角部70は、後板32側から見た後面視で、第1の湾曲部60に対応する第1の部分70aが上に凸に湾曲し、蓋板40側から見た上面視で、第1の部分70aが内側に凸に湾曲するように構成されている。この場合、図9に示したとおり、後板32における第1の部分70aの近傍表面が、後板32の基準面に対して凹み、手の平100の凸領域110にフィットして、収容箱10を持ちやすくなる。
後板32と蓋板40の間の角部70は、収容箱10を展開した展開図において、後板32と蓋板40の接続線Aが、第1の湾曲部60に接続され、後板32側に凸に湾曲した第2の湾曲部61をさらに有するように構成されている。これにより、後板32と蓋板40の間の角部70に連続する波形の凹凸ができるので、手の平100の凸領域110が角部70の凹部にフィットし、手の平100の凹領域112が角部70の凸部にフィットし、結果として手の平100と角部70が互いによりフィットしやすくなり、収容箱10がより持ちやすくなる。ユーザが収容箱10の適当な位置を握り、接続線A上で手の平100を滑らせると、手の平100の凹凸と箱の凹凸がフィットしたところで手が止まるため、適した保持位置へ誘導することがより容易となる。また、手の平100と角部70のフィットしやすさが向上することで、手探りでの棚からの収容箱10の取り出しやすさも更に向上する。より少ない力で収容箱10を保持することができるため、フィルムFを更に切断しやすくなる。また、ユーザが図10に示す持ち方でも図12に示す持ち方でも、収容箱10の持ちやすさを更に向上することができる。
後板32と蓋板40の間の角部70は、後板32側から見た後面視で、第1の湾曲部60に対応する第1の部分70aが上に凸に湾曲し、第2の湾曲部61に対応する第2の部分70bが下に凸に湾曲するように構成されている。また、角部70は、蓋板40側から見た上面視で、第1の部分70aが内側に凸に湾曲し、第2の湾曲部61に対応する第2の部分70bが外側に凸に湾曲するように構成されている。この場合、後板32における第1の部分70aの近傍表面が後板32の基準面に対して凹み、後板32における第2の部分70bの近傍表面が後板32の基準面に対して上がり、それぞれが手の平100の凸領域110及び凹領域112にフィットして、収容箱10を持ちやすくなる。
第1の湾曲部60は、接続線Aの左右方向Xの中央に設けられているので、収容箱10の左右方向Xの中央に手の平100の凸領域110を当接させるよう、ユーザの手を誘導することができる。凸領域110が収容箱10の左右方向Xの中央に位置するとき、第一指(親指)もまた、掩蓋片41の左右方向Xの中央に位置するため、蓋部21の開閉やフィルムFの切断に要する力を低減することができる。
第2の湾曲部61は、第1の湾曲部60の両側に接続されているので、ユーザが左右どちらの手で収容箱10を持っても、手の平100の凸領域110が第1の部分70aにフィットし、手の平100の凹領域112が第2の部分70bにフィットするため、収容箱10を持ちやすくなる。
接続線Aは直線部62を有しているので、蓋部21の開閉に要する力を低減することができる。また、直線部62を第1の湾曲部60または第2の湾曲部61の両端に設ける場合には、図10に示すような持ち方をするユーザにおいては、第5指の付け根あたりを、直線部62に対応する第3の部分70cに当てて、収容箱10をしっかり保持することができる。また、図12に示すような持ち方をするユーザにおいては、小指球のあたりを、直線部62に対応する第3の部分70cに当てて、収容箱10をしっかり保持することができる。また、適した保持位置に湾曲部を設け、その端に直線部62を接続することで、適した保持位置へ誘導することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば第1の湾曲部60の位置は、接続線Aの中央部から左右方向Xにずれていてもよい。また、接続線Aに、第1の湾曲部60と第2の湾曲部61の両方が設けられていたが、第1の湾曲部60のみが設けられ、角部70にも第1の部分70aのみが形成されていてもよい。なお、この例におけるその他の構成は上記実施の形態と同様であってもよい。また、収容箱10は、他の構成や形状を有するものであってもよい。例えば切断刃50は、直線状など他の形状を有するものであってもよい。例えば収容箱10の裏板36はなくてもよい。フィルムFは、食品包装用のラップフィルムに限られず、アルミホイル、クッキングシート等であってもよい。
以上の実施の形態において、接続線Aの第1の湾曲部60が蓋板40側に凸に湾曲し、第2の湾曲部61が後板32側に凸に湾曲していたが、凹凸が逆で、図13に示すように第1の湾曲部60が後板32側に凸に湾曲し、第2の湾曲部61が蓋板40側に凸に湾曲していてもよい。かかる場合、図14に示すように角部70は、第1の湾曲部60に対応する第1の部分70aと、第2の湾曲部60に対応する第2の部分70bを有し、後板32側から見た後面視で第1の部分70aが下に凸に湾曲し、第2の部分70bが上に凸に湾曲し、蓋板40側から見た上面視で、第1の部分70aが外側に凸に湾曲し、第2の部分70bが内側に凸に湾曲している。なお、第1の湾曲部60と第2の湾曲部61の湾曲する方向が逆であること以外の構成は、以上で記載した実施の形態(上述の他の態様も含む)と同様であるので説明を省略する。かかる例では、後板32と蓋板40の間の角部70に凹凸ができるので、手の平100の凸領域110が角部70にしっかり食い込み、角部70にフィットし、収容箱10が持ちやすくなる。
本発明は、持ちやすい、巻回体の収容箱を提供する際に有用である。
1 収容装置
10 収容箱
11 巻回体
20 収容部
21 蓋部
30 前板
31 底板
32 後板
34 側板
40 蓋板
41 掩蓋片
50 切断刃
60 第1の湾曲部
61 第2の湾曲部
70 角部
80 芯管
F フィルム
A 接続線

Claims (12)

  1. フィルムが巻回された巻回体を収容可能で、前板、底板、後板及び側板を有し、上面が開口した収容部と、
    前記収容部の上面の開口を開閉可能な蓋部と、を備え、
    前記蓋部は、
    前記収容部の後板の上端部に接続され、前記蓋部の閉時に前記収容部の上面に覆う蓋板と、
    前記蓋板に接続され、前記蓋部の閉時に前記前板を覆う掩蓋片と、
    前記掩蓋片の先端部に設けられ、前記フィルムを切断可能な切断部と、を有し、
    前記後板と前記蓋板との接続部分には角部が形成され、
    前記角部は、収容箱を展開したときの前記後板と前記蓋板の間の接続線が、蓋板側に凸に湾曲した第1の湾曲部を有するように構成されている、巻回体の収容箱。
  2. 前記角部は、前記第1の湾曲部に対応する第1の部分を有し、前記後板側から見た後面視で、前記第1の部分が上に凸に湾曲し、前記蓋板側から見た上面視で、前記第1の部分が内側に凸に湾曲している、請求項1に記載の巻回体の収容箱。
  3. 前記角部は、収容箱を展開したときの前記後板と前記蓋板の間の接続線が、前記第1の湾曲部に隣接して接続され、後板側に凸に湾曲した第2の湾曲部を、さらに有するように構成されている、請求項1又は2に記載の巻回体の収容箱。
  4. 前記角部は、前記第2の湾曲部に対応する第2の部分を有し、前記後板側から見た後面視で、前記第2の部分が下に凸に湾曲し、前記蓋板側から見た上面視で、前記第2の部分が外側に凸に湾曲している、請求項3に記載の巻回体の収容箱。
  5. フィルムが巻回された巻回体を収容可能で、前板、底板、後板及び側板を有し、上面が開口した収容部と、
    前記収容部の上面の開口を開閉可能な蓋部と、を備え、
    前記蓋部は、
    前記収容部の後板の上端部に接続され、前記蓋部の閉時に前記収容部の上面に覆う蓋板と、
    前記蓋板に接続され、前記蓋部の閉時に前記前板を覆う掩蓋片と、
    前記掩蓋片の先端部に設けられ、前記フィルムを切断可能な切断部と、を有し、
    前記後板と前記蓋板との接続部分には角部が形成され、
    前記角部は、収容箱を展開したときの前記後板と前記蓋板の間の接続線が、後板側に凸に湾曲した第1の湾曲部を有するように構成されている、巻回体の収容箱。
  6. 前記角部は、前記第1の湾曲部に対応する第1の部分を有し、前記後板側から見た後面視で、前記第1の部分が下に凸に湾曲し、前記蓋板側から見た上面視で、前記第1の部分が外側に凸に湾曲している、請求項5に記載の巻回体の収容箱。
  7. 前記角部は、収容箱を展開したときの前記後板と前記蓋板の間の接続線が、前記第1の湾曲部に隣接して接続され、蓋板側に凸に湾曲した第2の湾曲部を、さらに有するように構成されている、請求項5又は6に記載の巻回体の収容箱。
  8. 前記角部は、前記第2の湾曲部に対応する第2の部分を有し、前記後板側から見た後面視で、前記第2の部分が上に凸に湾曲し、前記蓋板側から見た上面視で、前記第2の部分が内側に凸に湾曲している、請求項7に記載の巻回体の収容箱。
  9. 前記第2の湾曲部は、前記第1の湾曲部の両側に接続されている、請求項3、4、7、8のいずれかに記載の巻回体の収容箱。
  10. 前記第1の湾曲部は、前記接続線の延設方向の中央に設けられている、請求項1〜9のいずれかに記載の巻回体の収容箱。
  11. 後板と蓋板の接続線は直線部をさらに有する、請求項1〜10のいずれかに記載の巻回体の収容箱。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の収容箱に前記巻回体が収容された収容装置。
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