I.定義および略語
本明細書および添付の特許請求の範囲の全体を通じて用いられるとき、次の略語が適用される:
AE 有害事象
CDR 相補性決定領域
CHO チャイニーズハムスター卵巣
CR 完全奏功
CTLA4 細胞傷害性Tリンパ球関連抗原4
DOR 奏功持続期間
FFPE ホルマリン固定パラフィン包埋
FR フレームワーク領域
IgG 免疫グロブリンG
IHC 免疫組織化学または免疫組織化学的
IPI イピリムマブ
MEL メラノーマ
ORR 全奏効率
OS 全生存期間
PD−1 プログラム死1(別名 プログラム細胞死1およびプログラム死受容体1)
PD−L1 プログラム細胞死1リガンド1
PD−L2 プログラム細胞死1リガンド2
PD 病勢進行
PFS 無増悪生存期間
PR 部分奏功
Q3W 3週毎に1回の投薬
Q6W 6週毎に1回の投薬
Q12W 12週毎に1回の投薬
SD 安定疾患
TPS 腫瘍比率スコア
VGPR 最良部分奏功
VH 免疫グロブリン重鎖可変領域
VL 免疫グロブリン軽鎖可変領域。
本発明がより容易に理解され得るように、ある種の技術用語および科学用語が下に具体的に定義される。本書類中のどこかで具体的に定義されないかぎり、本明細書中で用いられる全ての他の技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により通例的に理解される意味を持つ。
「または」への言及は、文脈が示された可能なもののうちの1つを明らかに指示しないかぎり、いずれかまたは両方の可能なものを示す。いくつかの場合において、「および/または」は、いずれかまたは両方の可能なものを強調するために使用される。
添付の特許請求の範囲を包含する本明細書中で用いられるとき、言葉の単数形、例えば「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかに他を指示しないかぎり、それらの対応する複数形の言及を包含する。
「投与」および「処置」とは、動物、ヒト、実験対象、細胞、組織、器官または生物学的液体に適用されるとき、その動物、ヒト、対象、細胞、組織、器官または生物学的液体への外来性の医薬、治療剤、診断剤または組成物の接触をいう。本明細書中で用いられる、がんを「処置する」または「処置すること」は、少なくとも1つの肯定的な治療効果、例えば、がん細胞の数の低減、腫瘍サイズの低減、末梢器官へのがん細胞の浸潤速度の低減または腫瘍転移もしくは腫瘍増殖の速度の低減などを達成するために、PD−1アンタゴニストと抗CTLA4抗体またはそれらの抗原結合性断片との組み合わせ治療を、がんを持つ対象またはがんと診断された対象に投与することを意味する。「処置」は、次のものの1以上を包含し得る:抗腫瘍免疫応答を誘導/向上させること、1以上の腫瘍マーカーの数を減少させること、腫瘍もしくは血液がんの増殖またはPD−1のそのリガンドPD−L1および/もしくはPD−L2への結合に関連した疾患(「PD−1関連疾患」)、例えばがんなどの進行を停止または遅延させること、PD−1関連疾患の安定化、腫瘍細胞の増殖または生存を阻害すること、1以上のがん性病変または腫瘍を除去することまたはそのサイズを低減させること、1以上の腫瘍マーカーのレベルを減少させること、PD−1関連疾患の臨床症状を寛解、抑止すること、PD−1関連疾患、例えばがんなどの臨床症候の重症度または持続期間を低減させること、同様の未処置の患者における予想生存期間と比較して患者の生存期間を延ばすこと、ならびにがん症状または他のPD−1関連疾患の完全寛解または部分寛解を誘導すること。
がんにおける肯定的な治療効果は、いくつかの方法で測定することができる(W.A.Weber,J.Nucl.Med. 50:1S−10S(2009)を参照されたい)。例えば、腫瘍増殖阻害に関して、NCI標準によると、T/C≦42%が抗腫瘍活性の最小レベルである。T/C<10%は、高い抗腫瘍活性レベルと考えられ、ここでT/C(%)=処置された腫瘍体積の中央値/対照の腫瘍体積の中央値×100である。いくつかの実施形態において、治療的有効量により達成される処置は、無増悪生存期間(PFS)、無病生存期間(DFS)または全生存期間(OS)のいずれかである。PFSは、「腫瘍無増悪期間(Time to Tumor Progression)」とも呼ばれ、がんが増殖しない処置中および処置後の期間を指し示し、患者が完全奏功または部分奏功を経験した時間、並びに、患者が安定疾患を経験した時間を包含する。DFSとは、患者が無病のままである処置中および処置後の期間をいう。OSとは、ナイーブまたは未処置の個体または患者と比較した平均余命の延長をいう。本発明の処置方法、組成物および使用の実施形態は、あらゆる患者における肯定的な治療効果の達成に有効でないかもしれないが、当該技術分野で知られている任意の統計的検定、例えばStudentのt検定、chi2検定、MannおよびWhitneyによるU検定、Kruskal−Wallis検定(H−検定)、Jonckheere−Terpstra検定ならびにWilcoxon検定などにより決定される統計的に有意な数の対象においては、そうであろう。
用語「患者」(あるいは本明細書中で「対象」または「個体」と呼ばれる)とは、本発明の製剤で処置されることが可能な哺乳動物(例えば、ラット、マウス、イヌ、ネコ、ウサギ)をいい、最も好ましくはヒトである。いくつかの実施形態において、患者は、成人の患者である。他の実施形態において、患者は、小児の患者である。
用語「抗体」とは、所望の生物学的または結合活性を呈する任意の形態の抗体をいう。それゆえに、これは最も広い意味で用いられ、具体的には、限定されるものではないが、モノクローナル抗体(完全長のモノクローナル抗体を包含する)、ポリクローナル抗体、ヒト化抗体、完全ヒト抗体およびキメラ抗体に及ぶ。「親抗体」は、意図される使用のための抗体の改変に先立って、例えばヒト治療剤としての使用のための抗体のヒト化などに先立って、免疫系の抗原への曝露により得られる抗体である。
一般的に、基本的な抗体構造単位はテトラマーを含む。各テトラマーは2つの同一のポリペプチド鎖ペアを包含し、各ペアは1つの「軽」鎖(約25kDa)および1つの「重」鎖(約50〜70kDa)を持つ。各鎖のアミノ末端部分は、主として抗原認識に関与する約100から110個以上のアミノ酸からなる可変領域を包含する。重鎖のカルボキシ末端部分は、主としてエフェクター機能に関与する定常領域を規定し得る。典型的に、ヒトの軽鎖は、カッパ軽鎖およびラムダ軽鎖に分類される。さらに、ヒト重鎖は典型的にミュー、デルタ、ガンマ、アルファまたはイプシロンに分類され、それぞれ抗体のアイソタイプをIgM、IgD、IgG、IgAおよびIgEと規定する。軽鎖および重鎖内で、可変領域および定常領域は約12個以上のアミノ酸からなる「J」領域により連結され、重鎖はまた約10以上のアミノ酸からなる「D」領域も包含する。一般に、Fundamental Immunology Ch.7(Paul,W.,ed.,2nd ed. Raven Press,N.Y.(1989)を参照されたい。
各軽鎖/重鎖ペアの可変領域は、抗体結合部位を形成する。それゆえに、一般的にインタクトな抗体は2つの結合部位を持つ。二機能性抗体(bifunctional antibody)または二重特異性抗体を除いて、2つの結合部位は一般的に同じである。
典型的に、重鎖および軽鎖両方の可変ドメインは、相補性決定領域(CDR)とも呼ばれる3つの高頻度可変領域を含み、これらは比較的保存されたフレームワーク領域(FR)内に位置する。CDRは通常フレームワーク領域と並んでおり、特異的なエピトープへの結合を可能にする。一般的に、N末端からC末端までに、軽鎖および重鎖両方の可変ドメインは、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3およびFR4を含む。各ドメインへのアミノ酸の割り当ては、一般に、Sequences of Proteins of Immunological Interest,Kabat,et al.;National Institutes of Health,Bethesda,Md.;5th ed.;NIH Publ.No.91−3242(1991);Kabat(1978) Adv.Prot.Chem.32:1−75;Kabat,et al.,(1977) J.Biol.Chem.252:6609−6616;Chothia,et al.,(1987) J.Mol.Biol.196:901−917またはChothia,et al.,(1989) Nature 342:878−883の定義に従う。
用語「高頻度可変領域」とは、抗原結合に関与する抗体のアミノ酸残基をいう。高頻度可変領域は、「相補性決定領域」または「CDR」(すなわち軽鎖可変ドメイン中のCDRL1、CDRL2およびCDRL3、ならびに重鎖可変ドメイン中のCDRH1、CDRH2およびCDRH3)からのアミノ酸残基を含む。Kabat et al.(1991) Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed. Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,Mdを参照されたい(抗体のCDR領域を配列により規定している);Chothia and Lesk(1987) J.Mol.Biol. 196:901−917も参照されたい(抗体のCDR領域を構造により規定している)。用語「フレームワーク」または「FR」の残基とは、本明細書中でCDR残基として規定される高頻度可変領域残基以外のそれらの可変ドメイン残基をいう。
特に指示がないかぎり、「抗体断片」または「抗原結合性断片」とは、抗体の抗原結合性断片、すなわち完全長の抗体が結合する抗原に特異的に結合する能力を保持した抗体断片、例えば1以上のCDR領域を保持した断片をいう。抗体結合性断片の例としては、限定されるものではないが、Fab、Fab’、F(ab’)2およびFv断片を含む。
特定の標的タンパク質「に特異的に結合する」抗体は、他のタンパク質と比較してその標的への優先的な結合を呈する抗体であるが、この特異性は絶対的な結合特異性を必要としない。抗体は、その結合が試料中の標的タンパク質の存在を、例えば、望まれない結果、例えば偽陽性などを生じることなく決定するならば、その意図された標的に「特異的」であると考えられる。本発明において有用な抗体またはその結合性断片は、非標的タンパク質とのアフィニティーよりも少なくとも2倍強い、好ましくは少なくとも10倍強い、より好ましくは少なくとも20倍強い、および最も好ましくは少なくとも100倍強いアフィニティーを有して標的タンパク質に結合する。本明細書中で用いられるとき、所与のアミノ酸配列、例えば、成熟ヒトPD−1もしくはヒトPD−L1分子のアミノ酸配列または成熟ヒトCTLA−4分子のアミノ酸配列を含むポリペプチドに結合するがその配列を欠いたタンパク質に結合しない場合、抗体は、その配列を含むポリペプチドに特異的に結合するといわれる。
「キメラ抗体」とは、重鎖および/または軽鎖のある部分は特定の種(例えばヒト)に由来する抗体または特定の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体中の対応する配列と同一または相同であるが、鎖(類)の残部は別の種(例えばマウス)に由来する抗体または別の抗体クラスもしくはサブクラスに属する抗体中の対応する配列と同一または相同である抗体をいい、同様に、それらが所望の生物学的活性を呈するかぎり、かかる抗体の断片をもいう。
「ヒト抗体」とは、ヒト免疫グロブリンタンパク質配列のみを含む抗体をいう。ヒト抗体は、マウス、マウス細胞またはマウス細胞に由来するハイブリドーマ中で産生された場合はマウスの糖鎖を含有し得る。同様に、「マウス抗体」または「ラット抗体」とは、それぞれマウスまたはラットの免疫グロブリン配列のみを含む抗体をいう。
「ヒト化抗体」とは、非ヒト(例えばマウス)抗体からの、並びにヒト抗体からの配列を含有する抗体の形態をいう。かかる抗体は、非ヒト免疫グロブリンに由来する最小限の配列を含有する。一般的に、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的に全てを含み、ここで、非ヒト免疫グロブリンのそれに相当する高頻度可変ループの全てまたは実質的に全て、およびFR領域の全てまたは実質的に全ては、ヒト免疫グロブリン配列のそれである。ヒト化抗体はまた、免疫グロブリン定常領域(Fc)の少なくとも部分を、典型的にヒト免疫グロブリンのそれを含んでもよい。接頭辞「hum」、「hu」または「h」は、ヒト化抗体を親の齧歯類抗体から区別することが必要なときに抗体クローン名称に加えられる。齧歯類抗体のヒト化形態は、一般に、親の齧歯類抗体のものと同じCDR配列を含むが、アフィニティーを向上させるため、ヒト化抗体の安定性を向上させるため、または他の理由のためにある種のアミノ酸置換が包含され得る。
「抗CTLA−4抗体」は、CTLA−4のヒトB7受容体との相互作用を撹乱するようにヒトCTLA−4に結合する抗体またはその抗原結合性断片を意味する。B7に結合した後、CTLA4はマウスおよびヒトのT細胞の活性化を阻害することができ、T細胞の活性化において負に制御する役割を果たす。本明細書中で用いられるとき、具体的に述べられないかぎり、前記B7とはB7−1および/またはB7−2をいい;それらの具体的なタンパク質配列とは当該技術分野で知られている配列をいう。文献またはGenBank、例えば、B7−1(CD80、NCBI Gene ID:941)、B7−2(CD86、NCBI Gene ID:942)中に開示される配列を参照することができる。
用語「がん」、「がん性の」または「悪性」とは、典型的に未制御の細胞増殖を特徴とする哺乳動物における生理的状態をいうかまたは記載する。がんの例としては、限定されるものではないが、癌腫、リンパ腫、白血病、芽腫および肉腫を含む。かかるがんのより特定の例としては、扁平上皮癌、骨髄腫、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、神経膠腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、胃腸(消化管)がん、腎臓がん、卵巣がん、肝臓がん、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病、結腸直腸がん、子宮内膜がん、腎臓がん、前立腺がん、甲状腺がん、メラノーマ、軟骨肉腫、神経芽細胞腫、膵臓がん、多形神経膠芽腫、子宮頸がん、脳がん、胃がん、膀胱がん、肝がん、乳がん、結腸癌腫および頭頸部がんを含む。本発明によって処置され得るとりわけ好ましいがんは、試験組織試料中でのPD−L1およびPD−L2のうちの1つまたは両方の発現上昇を特徴とするものを包含する。
「生物療法剤」は、腫瘍維持および/もしくは増殖を支持するまたは抗腫瘍免疫応答を抑制する任意の生物学的経路におけるリガンド/受容体シグナル伝達を遮断する生物学的分子、例えば抗体または融合タンパク質などを意味する。
「CDR」または「CDR類」は、特に指示がないかぎり、Kabatナンバリングシステムを用いて定義される、免疫グロブリン可変領域中の相補性決定領域(類)を意味する。
「化学療法剤」は、がんの処置において有用な化学物質である。化学療法剤の分類としては、限定されるものではないが、アルキル化剤、代謝拮抗剤、キナーゼ阻害剤、紡錘体毒 植物アルカロイド、細胞傷害性/抗腫瘍性抗生物質、トポイソメラーゼ(topisomerase)阻害剤、光増感剤、抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、抗プロゲステロン剤、エストロゲン受容体下方制御剤(ERD)、エストロゲン受容体アンタゴニスト、黄体形成ホルモン(leutinizing hormone)放出ホルモンアゴニスト、抗アンドロゲン剤、アロマターゼ阻害剤、EGFR阻害剤、VEGF阻害剤、異常な細胞増殖または腫瘍増殖にかかわる遺伝子の発現を阻害するアンチセンスオリゴヌクレオチドを含む。本発明の処置方法において有用な化学療法剤としては、細胞増殖抑制剤および/または細胞傷害剤を含む。
「Chothia」は、Al−Lazikani et al.,JMB 273:927−948(1997)中に記載される抗体ナンバリングシステムを意味する。
「保存的改変バリアント」または「保存的置換」とは、タンパク質の生物学的活性または他の所望の性質、例えば抗原アフィニティーおよび/または特異性などを変えることなくしばしば変化させることができるような、タンパク質中のアミノ酸の、類似した特性(例えば、電荷、側鎖サイズ、疎水性/親水性、骨格構造および剛性など)を持つ他のアミノ酸との置換をいう。当業者は、一般的に、ポリペプチドの非必須領域における単一のアミノ酸置換は生物学的活性を実質的に変えないことを認識する(例えば、Watson et al.(1987) Molecular Biology of the Gene,The Benjamin/Cummings Pub.Co.,p.224(4th Ed.)を参照されたい)。加えて、構造的または機能的に類似したアミノ酸の置換は、生物学的活性を破壊する可能性が低い。例示的な保存的置換は、下の表1中に示される。
「から本質的になる(consists essentially of)」、および、「から本質的になる(consist essentially of)」または「から本質的になること(consisting essentially of)」のようなバリエーションは、本明細書および特許請求の範囲の全体を通じて用いられるとき、任意の列挙された要素または要素の群を含めること、および列挙された要素と類似したまたは異なる、定められた投薬レジメン、方法または組成物の基本的なまたは新規の性質を実質的に変化させない他の要素を含めてもよいことを指し示す。限定されない例として、列挙されたアミノ酸配列から本質的になるPD−1アンタゴニストは、結合性化合物の性質に実質的に影響しない1以上のアミノ酸残基の置換を含む、1以上のアミノ酸をも包含する。
「を含むこと(comprising)」、または「を含む(comprise)」、「を含む(comprises)」または「を含む(comprised of)」のようなバリエーションは、明示的な言語または必然的な暗示のために文脈が他を必要としないかぎり、本明細書および特許請求の範囲の全体を通じて包含的な意味で、すなわち、述べられた特徴の存在を特定するが本発明の実施形態のいずれかの作用または有用性を実質的に高め得るさらなる特徴の存在または追加を排除せずに用いられる。
「診断用の抗PD−Lモノクローナル抗体」は、ある種の哺乳動物細胞の表面上に発現する指定されたPD−L(PD−L1またはPDL2)の成熟形態に特異的に結合するmAbを意味する。成熟PD−Lは、リーダーペプチドとも呼ばれる前分泌リーダー配列を欠いている。用語「PD−L」および「成熟PD−L」は本明細書中で交換可能に用いられ、特に指示されないかぎり、または文脈から容易に明らかでないかぎり、同じ分子を意味すると理解される。
本明細書中で用いられるとき、診断用の抗ヒトPD−L1 mAbまたは抗hPD−L1 mAbとは、成熟ヒトPD−L1に特異的に結合するモノクローナル抗体をいう。成熟ヒトPD−L1分子は、次の配列のアミノ酸19〜290よりなる:
MRIFAVFIFMTYWHLLNAFTVTVPKDLYVVEYGSNMTIECKFPVEKQLDLAALIVYWEMEDKNIIQFVHGEEDLKVQHSSYRQRARLLKDQLSLGNAALQITDVKLQDAGVYRCMISYGGADYKRITVKVNAPYNKINQRILVVDPVTSEHELTCQAEGYPKAEVIWTSSDHQVLSGKTTTTNSKREEKLFNVTSTLRINTTTNEIFYCTFRRLDPEENHTAELVIPELPLAHPPNERTHLVILGAILLCLGVALTFIFRLRKGRMMDVKKCGIQDTNSKKQSDTHLEET(配列番号25)。
ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)腫瘍組織切片におけるPD−L1発現の免疫組織化学(IHC)検出のための診断用mAbとして有用な診断用の抗ヒトPD−L1 mAbの具体例は、20C3抗体および22C3抗体であり、これらはWO2014/100079中に記載されている。これらの抗体は、下の表2中に示される軽鎖および重鎖可変領域のアミノ酸配列を含む:
FFPE組織切片におけるPD−L1発現のIHC検出のために有用であると報告されている別の抗ヒトPD−L1 mAb(Chen,B.J. et al.,Clin Cancer Res 19:3462−3473(2013))は、Sino Biological,Inc.(Beijing,P.R.China;カタログ番号10084−R015)から公に入手可能であるウサギ抗ヒトPD−L1 mAbである。
本明細書中で用いられる「フレームワーク領域」または「FR」は、CDR領域を除いた免疫グロブリン可変領域を意味する。
「単離された抗体」および「単離された抗体断片」とは精製状態をいい、かかる文脈において、命名された分子が他の生物学的分子、例えば核酸、タンパク質、脂質、炭水化物または他の物質、例えば細胞デブリおよび増殖培地などを実質的に含まないことを意味する。一般に、用語「単離された」は、本明細書中に記載される結合性化合物の実験的または治療的な使用を実質的に妨げる量で存在しないかぎり、かかる物質の完全な不存在、または水、バッファーもしくは塩の不存在を指すことは意図されない。
本明細書中で用いられる「Kabat」は、Elvin A.Kabat((1991) Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed. Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,Md.)により開発された免疫グロブリンのアラインメントおよびナンバリングシステムを意味する。
本明細書中で用いられる「モノクローナル抗体」または「mAb」または「Mab」とは、実質的に均一な抗体の集団をいい、すなわちその集団を構成する抗体分子のアミノ酸配列は、少量存在し得る潜在的な自然発生変異以外は同一である。対照的に、従来の(ポリクローナル)抗体調製物は、典型的に、それらの可変ドメイン、とりわけそれらのCDRの中に異なるアミノ酸配列を持つ数多くの異なる抗体を包含し、これらはしばしば異なるエピトープに対して特異的である。修飾語「モノクローナル」は、実質的に均一な抗体集団から得られるものとしての抗体の特性を指し示し、何かしらの特定の方法による抗体産生を必要とするものと解釈されるものではない。例えば、本発明に従って用いられることになるモノクローナル抗体は、Kohler et al.(1975) Nature 256:495により最初に記載されたハイブリドーマ法により作製され得て、または組換えDNA法により作製され得る(例えば米国特許No.4,816,567を参照されたい)。「モノクローナル抗体」はまた、ファージ抗体ライブラリーから、例えばClackson et al.(1991) Nature 352:624−628およびMarks et al.(1991) J.Mol.Biol. 222:581−597中に記載される技術を用いて単離され得る。Presta(2005) J.Allergy Clin.Immunol. 116:731も参照されたい。
「PD−1アンタゴニスト」は、がん細胞上に発現したPD−L1が免疫細胞(T細胞、B細胞またはNKT細胞)上に発現したPD−1に結合することを遮断する、好ましくはがん細胞上に発現したPD−L2が免疫細胞に発現したPD−1に結合することをも遮断する任意の化学物質または生物学的分子を意味する。PD−1およびそのリガンドの別名または同義語としては:PD−1についてPDCD1、PD1、CD279およびSLEB2;PD−L1についてPDCD1L1、PDL1、B7H1、B7−4、CD274およびB7−H;ならびにPD−L2についてPDCD1L2、PDL2、B7−DC、BtdcおよびCD273を含む。ヒトの個体が処置される本発明の処置方法、薬剤および使用のいずれにおいても、PD−1アンタゴニストはヒトPD−L1のヒトPD−1への結合を遮断し、好ましくはヒトPD−L1およびPD−L2の両方のヒトPD−1への結合を遮断する。ヒトPD−1のアミノ酸配列は、NCBI Locus No.:NP_005009中に見出すことができる。ヒトPD−L1およびPD−L2のアミノ酸配列は、それぞれNCBI Locus No.:NP_054862およびNP_079515中に見出すことができる。
本発明の処置方法、組成物および使用のいずれかにおいて有用なPD−1アンタゴニストとしては、「抗PD−1抗体」および「抗PD−L1抗体」を含み、これらはいずれもそれぞれヒトPD−1およびヒトPD−L1に特異的に結合するモノクローナル抗体(mAb)またはその抗原結合性断片を包含する。抗PD−1抗体および抗PD−L1抗体は、ヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体であり得て、ヒト定常領域を包含し得る。いくつかの実施形態において、ヒト定常領域は、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4の定常領域よりなる群から選択され、好ましい実施形態において、ヒト定常領域は、IgG1またはIgG4の定常領域である。いくつかの実施形態において、抗原結合性断片は、Fab、Fab’−SH、F(ab’)2、scFvおよびFv断片よりなる群から選択される。
本明細書中で用いられる「PD−L1」または「PD−L2」の発現は、細胞表面上の指定されたPD−Lタンパク質または細胞もしくは組織内での指定されたPD−L mRNAの何かしら検出可能なレベルの発現を意味する。PD−Lタンパク質の発現は、診断用PD−L抗体を使用して、腫瘍組織切片のIHCアッセイにおいてまたはフローサイトメトリーにより検出され得る。あるいは、腫瘍細胞によるPD−Lタンパク質の発現は、所望のPD−Lターゲット、例えばPD−L1またはPD−L2に特異的に結合する結合剤(例えば、抗体断片、アフィボディ(affibody)など)を用いて、PETイメージングにより検出され得る。PD−L mRNAの発現を検出して測定するための技術としては、RT−PCRおよびリアルタイム定量的RT−PCRを含む。
腫瘍組織切片のIHCアッセイにおいてPD−L1タンパク質発現を定量するためのいくつかのアプローチが記載されている。例えば、Thompson et al.,PNAS 101(49);17174−17179(2004);Thompson et al.,Cancer Res. 66:3381−3385(2006);Gadiot et al.,Cancer 117:2192−2201(2011);Taube et al.,Sci Transl Med 4,127ra37(2012);およびToplian et al.,New Eng.J Med. 366(26):2443−2454(2012)を参照されたい。
1つのアプローチは、PD−L1発現が陽性または陰性であるというシンプルな二値エンドポイントを使用するものであり、陽性の結果は、細胞表面膜染色の組織学的なエビデンスを呈する腫瘍細胞のパーセンテージの面から規定される。腫瘍組織切片は、PD−L1発現が全腫瘍細胞のうち少なくとも1%、好ましくは5%である場合に陽性としてカウントされる。
別のアプローチにおいて、腫瘍組織切片中のPD−L1発現は、腫瘍細胞中で、並びに、主にリンパ球を含む浸潤性免疫細胞中で定量される。膜染色を呈する腫瘍細胞および浸潤性免疫細胞のパーセンテージは、<5%、5から9%、次いで10%ずつ増やして最大100%として別々に定量される。腫瘍細胞の場合、PD−L1発現は、スコアが<5%スコアであるならば陰性、スコアが≧5%であるならば陽性としてカウントされる。免疫浸潤物におけるPD−L1発現は、補正炎症スコア(AIS)と呼ばれる半定量的測定値として報告され、これは、膜染色細胞のパーセントに浸潤物の強度を乗算することにより決定され、無(0)、軽度(スコア1、リンパ球ほとんどなし)、中度(スコア2、リンパ組織球性凝集物による腫瘍の限局性浸潤)または重度(スコア3、びまん性浸潤)として評点される。腫瘍組織切片は、AISが≧5であれば、免疫浸潤物によりPD−L1発現について陽性としてカウントされる。
診断用PD−L1抗体でのIHCにより染色された腫瘍からの組織切片はまた、スコアリングプロセスを用いて組織切片中の腫瘍細胞および浸潤性免疫細胞の両方におけるPD−L1発現を評価することによっても、PD−L1タンパク質発現についてスコアリングされ得る。WO2014/165422を参照されたい。1つのPD−L1スコアリングプロセスは、組織切片中の各腫瘍巣を染色について試験すること、ならびにその組織切片に改変Hスコア(MHS)および改変割合スコア(MPS)のうちの1つまたは両方を割り当てることを含む。MHSを割り当てるため、試験腫瘍巣の全てにおいて生存腫瘍細胞および染色された単核炎症細胞の全てにわたって、細胞が(a)無染色(強度=0)、(b)弱染色(強度=1+)、(c)中染色(強度=2+)および(d)強染色(強度=3+)であるという4つの別々のパーセンテージが見積もられる。細胞は、弱染色、中染色または強染色のパーセンテージの中に包含されるには少なくとも部分的な膜染色を持たなければならない。見積もられたパーセンテージは、その合計が100%であり、これは次いで1×(弱染色細胞のパーセント)+2×(中染色細胞のパーセント)+3×(強染色細胞のパーセント)の式に入力され、その結果はMHSとしてその組織切片に割り当てられる。MPSは、試験腫瘍巣の全てにおいて生存腫瘍細胞および染色された単核炎症細胞の全てにわたって何らかの強度の少なくとも部分的な膜染色を持つ細胞のパーセンテージを見積もること、ならびに結果として得られたパーセンテージをMPSとしてその組織切片に割り当てることによって割り当てられる。いくつかの実施形態において、腫瘍は、MHSまたはMPSが陽性であればPD−L1発現について陽性と指定される。
PD−L1 mRNAの発現レベルは、定量的RT−PCRにおいてしばしば用いられる1以上の参照遺伝子、例えばユビキチンCのmRNA発現レベルと比較され得る。
いくつかの実施形態において、腫瘍内の悪性細胞および/または浸潤性免疫細胞によるPD−L1の発現レベル(タンパク質および/またはmRNA)は、適切な対照によるPD−L1の発現レベル(タンパク質および/またはmRNA)との比較に基づいて「過剰発現」または「上昇」と決定される。例えば、対照のPD−L1タンパク質またはmRNAの発現レベルは、同タイプの非悪性細胞中でまたは対応する正常組織からの切片中で定量されるレベルであり得る。いくつかの好ましい実施形態において、腫瘍試料中のPD−L1タンパク質(および/またはPD−L1 mRNA)が対照におけるものよりも少なくとも10%、20%または30%多いならば、腫瘍試料中のPD−L1発現は上昇したと決定される。
「持続性奏功」は、本明細書中に記載される治療剤または組み合わせ治療での処置の休止後の持続性治療効果を意味する。いくつかの実施形態において、持続性奏功の持続期間は、処置の持続期間と少なくとも同じであるか、または処置の持続期間より少なくとも1.5、2.0、2.5もしくは3倍長い。
「組織切片」とは、組織試料の単一の部分または片、例えば、正常組織または腫瘍の試料から切り出した組織の薄切片をいう。
がんと診断されたまたはがんを持つ疑いのある対象に適用される「腫瘍」とは、任意のサイズの悪性または潜在的に悪性の新生物または組織塊をいい、原発性腫瘍および続発性新生物を包含する。固形腫瘍は、通常は嚢胞または液体の領域を含有しない組織の異常増殖物または塊である。異なるタイプの固形腫瘍が、それらを形成する細胞のタイプによって命名されている。固形腫瘍の例は、肉腫、癌腫およびリンパ腫である。白血病(血液のがん)は、一般に固形腫瘍を形成しない(National Cancer Institute,Dictionary of Cancer Terms)。
「腫瘍量(tumor burden)」は、「腫瘍量(tumor load)」とも呼ばれ、全身に分布した腫瘍物質の総量をいう。腫瘍量とは、リンパ節および骨髄(bone narrow)を包含する全身のがん細胞の総数または腫瘍(類)の全体サイズをいう。腫瘍量は、当該技術分野で知られている種々の方法により、例えば、対象から摘出した時に腫瘍(類)の寸法を、例えばキャリパーを用いて測定することにより、または体内にある間にイメージング技術、例えば、超音波、骨スキャン、コンピュータ断層撮影(CT)または磁気共鳴画像(MRI)スキャンを用いることによって、決定することができる。
用語「腫瘍サイズ」とは、腫瘍の長さおよび幅として測定することができる腫瘍の全体サイズをいう。腫瘍サイズは、当該技術分野で知られている種々の方法により、例えば、対象から摘出した時に腫瘍(類)の寸法を例としてキャリパーを用いて測定することによって、または体内にある間にイメージング技術、例えば、骨スキャン、超音波、CTまたはMRIスキャンを用いることによって、決定され得る。
本明細書中で用いられる「可変領域」または「V領域」は、異なる抗体間で配列が可変であるIgG鎖のセグメントを意味する。これは、軽鎖中のKabat残基109および重鎖中の113まで及ぶ。
II.本発明において有用なPD−1アンタゴニスト、抗体および抗原結合性断片、ならびにCTLA4抗体および抗原結合性断片
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用において有用な、ヒトPD−1に結合するmAbの例は、US7521051、US8008449およびUS8354509中に記載されている。本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用においてPD−1アンタゴニストとして有用な特異的抗ヒトPD−1mAbとしては、WHO Drug Information,Vol.27,No.2,ページ161−162(2013)中に記載される構造を有し、かつ図6中に示される重鎖および軽鎖アミノ酸配列を含むヒト化IgG4 mAbであるペンブロリズマブ(以前はMK−3475、SCH900475およびランブロリズマブとして知られていた)、WHO Drug Information,Vol.27,No.1,ページ68−69(2013)中に記載される構造を有し、かつ図7中に示される重鎖および軽鎖アミノ酸配列を含むヒトIgG4 mAbであるニボルマブ(BMS−936558);ピディリズマブ(CT−011。hBATまたはhBAT−1としても知られる);ならびにWO2008/156712中に記載されるヒト化抗体h409A11、h409A16およびh409A17を含む。
本発明の処置方法、薬剤および使用において有用な、ヒトPD−L1に結合するmAbの例は、WO2013/019906、WO2010/077634A1およびUS8383796中に記載されている。本発明の処置方法、薬剤および使用においてPD−1アンタゴニストとして有用な特異的抗ヒトPD−L1 mAbとしては、TECENTRIQ(商標)(アテゾリズマブ、Genentech,San Francisco,CA,USA、以前はMPDL3280Aであった)、BMS−936559、MEDI4736、MSB0010718C、ならびにWO2013/019906のそれぞれ配列番号24および配列番号21の重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含む抗体を含む。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用のいずれかにおいて有用な他のPD−1アンタゴニストとしては、PD−1またはPD−L1に特異的に結合するイムノアドヘシン、好ましくはヒトPD−1またはヒトPD−L1に特異的に結合する、例えば免疫グロブリン分子のFc領域のような定常領域と融合したPD−L1またはPD−L2の細胞外またはPD−1結合部分を含有する融合タンパク質を含む。PD−1に特異的に結合する免疫接着分子の例は、WO2010/027827およびWO2011/066342中に記載される。本発明の処置方法、薬剤および使用においてPD−1アンタゴニストとして有用な特異的融合タンパク質としては、PD−L2−FC融合タンパク質でありヒトPD−1に結合するAMP−224(B7−DCIgとしても知られる)を含む。
本発明の処置方法、組成物および使用のいくつかの実施形態において、PD−1アンタゴニストは、(a)配列番号:1、2および3に示されるアミノ酸の配列を含む軽鎖CDRならびに配列番号:4、5および6に示されるアミノ酸の配列を含む重鎖CDR;または(b)配列番号:7、8および9に示されるアミノ酸の配列を含む軽鎖CDRならびに配列番号:10、11および12に示されるアミノ酸の配列を含む重鎖CDR、を含むモノクローナル抗体またはその抗原結合性断片である。
本発明の処置方法、組成物および使用のさらなる実施形態において、PD−1アンタゴニストは、(a)配列番号:31、32および33に示されるアミノ酸の配列を含む軽鎖CDRならびに配列番号:28、29および30に示されるアミノ酸の配列を含む重鎖CDRを含むモノクローナル抗体またはその抗原結合性断片である。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の他の実施形態において、PD−1アンタゴニストは、ヒトPD−1に特異的に結合し、かつ(a)配列番号13に示されるアミノ酸配列またはそのバリアントを含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号15またはそのバリアント;配列番号16またはそのバリアント;および配列番号17またはそのバリアントよりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含むモノクローナル抗体またはその抗原結合性断片である。本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の付加的な実施形態において、PD−1アンタゴニストは、ヒトPD−1に特異的に結合し、かつ(a)配列番号26に示されるアミノ酸配列またはそのバリアントを含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号27またはそのバリアントに示されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含むモノクローナル抗体またはその抗原結合性断片である。
重鎖可変領域配列のバリアントは、フレームワーク領域中(すなわちCDRの外側)に17個までの保存的アミノ酸置換を持つことを除いて参照配列と同一であり、好ましくはフレームワーク領域中に10個未満、9個未満、8個未満、7個未満、6個未満または5個未満の保存的アミノ酸置換を持つ。軽鎖可変領域配列のバリアントは、フレームワーク領域中(すなわちCDRの外側)に5個までの保存的アミノ酸置換を持つことを除いて参照配列と同一であり、好ましくはフレームワーク領域中に4個未満、3個未満または2個未満の保存的アミノ酸置換を持つ。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の別の実施形態において、PD−1アンタゴニストは、ヒトPD−1に特異的に結合し、かつ(a)配列番号14に示されるアミノ酸の配列を含むまたはこれからなる重鎖、および(b)配列番号18、配列番号19または配列番号20に示されるアミノ酸の配列を含むまたはこれからなる軽鎖、を含むモノクローナル抗体である。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用のなお別の実施形態において、PD−1アンタゴニストは、ヒトPD−1に特異的に結合し、かつ(a)配列番号14に示されるアミノ酸の配列を含むまたはこれからなる重鎖、および(b)配列番号18に示されるアミノ酸の配列を含むまたはこれからなる軽鎖、を含むモノクローナル抗体である。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用のさらなる実施形態において、PD−1アンタゴニストは、ヒトPD−1に特異的に結合し、かつ(a)配列番号23に示されるアミノ酸の配列を含むまたはこれからなる重鎖、および(b)配列番号24に示されるアミノ酸の配列を含むまたはこれからなる軽鎖、を含むモノクローナル抗体である。
下の表3は、本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用における使用のための例示的な抗PD−1 mAbのアミノ酸配列の表を提供する。配列は図1〜5中に提供される。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の1つの実施形態において、抗CTLA−4抗体はヒトモノクローナル抗体10D1であり、これは現在イピリムマブとして知られ、Yervoy(商標)として上市されており、米国特許No.6,984,720およびWHO Drug Information 19(4):61(2005)中に開示されている。別の実施形態において、抗CTLA−4抗体はトレメリムマブであり、これはCP−675,206としても知られる、米国特許出願公開No.2012/263677またはPCT国際出願公開No.WO2012/122444もしくは2007/113648A2中に記載されているIgG2モノクローナル抗体である。
本発明の処置方法、組成物および使用のさらなる実施形態において、抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片は、(a)配列番号:88、89および90に示されるアミノ酸の配列を含む軽鎖CDRならびに配列番号:85、86および87に示されるアミノ酸の配列を含む重鎖CDRを含む。
本発明の処置方法、組成物および使用の他の実施形態において、抗CTLA4抗体は、ヒトCTLA4に結合し、かつ(a)配列番号91に示されるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号92に示されるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、を含むモノクローナル抗体またはその抗原結合性断片である。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の1つの実施形態において、抗CTLA−4抗体は、配列番号83に示されるアミノ酸配列を持つ重鎖および配列番号84に示されるアミノ酸配列を持つ軽鎖を含むモノクローナル抗体である。いくつかの実施形態において、CTLA4抗体は、配列番号83および/または配列番号84の抗原結合性断片であり、この抗原結合性断片はCTLA4に特異的に結合する。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の1つの実施形態において、抗CTLA−4抗体は、国際出願公開No.WO2016/015675A1中に開示されている抗CTLA−4抗体のいずれかまたはその抗原結合性断片である。1つの実施形態において、抗CTLA4抗体は、次のCDRを含むモノクローナル抗体である:
アミノ酸配列GFTFSDNW(配列番号34)を含むCDRH1
アミノ酸配列IRNKPYNYET(配列番号35)を含むCDRH2
アミノ酸配列TAQFAY(配列番号36)を含むCDRH3
および/または
アミノ酸配列ENIYGG(配列番号37)を含むCDRL1
アミノ酸配列GAT(配列番号38)を含むCDRL2
QNVLRSPFT(配列番号39);QNVLSRHPG(配列番号40);もしくはQNVLSSRPG(配列番号41)から選択されるアミノ酸配列を含むCDRL3。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の1つの実施形態において、抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)もしくはそのバリアント、8D2H1L1もしくはそのバリアント、8D2H2L2もしくはそのバリアント、8D3H3L3もしくはそのバリアント、8D2H2L15もしくはそのバリアント、または8D2H2l17もしくはそのバリアントである。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の別の実施形態において、抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)のバリアント、8D2H1L1のバリアント、8D2H2L2のバリアント、8D2H2L15のバリアントまたは8D2H2l17のバリアントであって、ここでVH鎖アミノ酸配列中の18位のメチオニン(Met)は独立してロイシン(Leu)、バリン(Val)、イソロイシン(Ile)またはアラニン(Ala)から選択されるアミノ酸で置換されている。本発明の実施形態において、抗CTLA4抗体は、上の表に示される8D2/8D2(RE)バリアント1、8D2H1L1バリアント1、8D2H2L2バリアント1、8D2H2L15バリアント1または8D2H2l17バリアント1である。別の実施形態において、8D2/8D2(RE)、8D2H1L1、8D2H2L2、8D2H2L15および8D2H2l17のバリアントは、配列番号:93、94、95、96、97、98、99、100、101および102のうちのいずれか1つに示されるアミノ酸配列を含むVH鎖を持つ。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の1つの実施形態において、抗CTLA4抗体は、2018年3月1日に公開された国際出願公開No.WO2018/035710A1中に記載、開示されている抗CTLA4抗体のいずれかまたはその抗原結合性断片である。1つの実施形態において、抗CTLA4抗体は、次のVH鎖およびVL鎖のアミノ配列を含むマウス抗体4G10、ならびにこの抗体のヒト化バージョンである。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の1つの実施形態において、抗CTLA4抗体は、次のCDRを含むモノクローナル抗体である:
GYSFTGYT(配列番号56)またはGYTX1N(配列番号57)(ここでX1はM、V、L、I、G、A、S、Tである)から選択されるアミノ酸配列を含むCDRH1;
INPYNX1IX2(配列番号58)(ここでX1はN、DまたはEであり、X2はT、D、E、GまたはAである);またはLINPYNX1IX2NYX3QKFX4G(配列番号59)(ここでX1はN、Dであり;X2はT、D、E、GまたはAであり;X3はAまたはNであり;X4はQまたはMである)から選択されるアミノ酸配列を含むCDRH2;
LDYRSY(配列番号60)またはARLDYRSY(配列番号61)から選択されるアミノ酸配列を含むCDRH3;
および/または
TGAVTTSNF(配列番号62)またはGSSTGAVTTSNFX1N(配列番号63)(ここでX1はPまたはAである)から選択されるアミノ酸配列を含むCDRL1;
GTNまたはGTNNX1AX2(配列番号64)(ここでX1はK、Rであるか、または、MもしくはC以外の任意のアミノ酸であり;X2はSまたはPである)から選択されるアミノ酸配列を含むCDRL2;
ALX1YSNHX2(配列番号65)(ここでX1はWであるか、または、MもしくはC以外の任意のアミノ酸であり、X2はWであるか、または、MもしくはC以外の任意のアミノ酸である);またはALX1YSNHX2V(配列番号66)(ここでX1はWであるか、またはMもしくはC以外の任意のアミノ酸であり、X2はWであるか、または、MもしくはC以外の任意のアミノ酸である)から選択されるアミノ酸配列を含むCDRL3。
別の実施形態において、4G10抗体のヒト化VH配列は、次のVH配列のいずれかを含む:
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の他の実施形態において、4G10抗体のヒト化VL配列は、次のVL配列のいずれかを含む:
いくつかの実施形態において、抗CTLA4抗体は、4G10H1L1、4G10H3L3、4G10H3L3および4G10H5L3であり、各々以下に記載される。
本発明の処置方法、組成物、キットおよび使用の別の実施形態において、抗CTLA−4抗体は、イピリムマブ、トレメリムマブ、または、8D2/8D2(RE)もしくはそのバリアント、8D2H1L1もしくはそのバリアント、8D2H2L2もしくはそのバリアント、8D3H3L3もしくはそのバリアント、8D2H2L15もしくはそのバリアント、8D2H2L17もしくはそのバリアント、4G10H1L1もしくはそのバリアント、4G10H3L3もしくはそのバリアント、4G10H3L3もしくはそのバリアントおよび4G10H5L3もしくはそのバリアントを包含する、上記抗体のいずれかとヒトCTLA−4への結合について交差競合する、またはこれらと同じヒトCTLA−4エピトープ領域に結合する抗体またはその抗原結合性断片である。
III.本発明の方法および使用
本発明は、(a)200mgもしくは240mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;または(b)2mg/kgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片を投与することを含む、ヒト患者においてがんを処置する方法であって、ここで、抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片の量が10mg、25mg、50mgおよび75mgから選択され、そしてここで、抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片が3週毎に1回投与され、且つ、抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片が3週毎に1回または6週毎に1回投与される、前記方法(方法1)を提供する。
1つの実施形態において、その方法は、200mgの抗PD−1抗体および10mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
別の実施形態において、その方法は、240mgの抗PD−1抗体および10mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
さらなる実施形態において、その方法は、2mg/kgの抗PD−1および10mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
1つの実施形態において、その方法は、200mgの抗PD−1抗体および25mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
別の実施形態において、その方法は、240mgの抗PD−1抗体および25mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
さらなる実施形態において、その方法は、2mg/kgの抗PD−1および25mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
1つの実施形態において、その方法は、200mgの抗PD−1抗体および50mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
別の実施形態において、その方法は、240mgの抗PD−1抗体および50mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
さらなる実施形態において、その方法は、2mg/kgの抗PD−1および50mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
1つの実施形態において、その方法は、200mgの抗PD−1抗体および75mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
別の実施形態において、その方法は、240mgの抗PD−1抗体および75mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
さらなる実施形態において、その方法は、2mg/kgの抗PD−1および75mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
また、代替的投薬量での上記のがんを処置する方法も提供される。前記方法において、抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片の用量は、約150mgから約250mg、約175mgから約250mg、約200mgから約250mg、約150mgから約240mg、約175mgから約240mg、約200mgから約240mgである。いくつかの実施形態において、抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片の用量は、150mg、175mg、200mg、225mg、240mgまたは250mgである。
上の方法のいずれかの1つの実施形態において、抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片の用量は、10mg、25mg、50mgまたは75mgである。
上の方法のいずれかのいくつかの実施形態において、抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片は、24週間またはそれより短い間、6週毎に1回投与される。
上の方法のいずれかの代替的実施形態において、抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片は、24週間またはそれより短い間、3週毎に1回投与される。
また本明細書では、上の実施形態のいずれかにおいて記載される方法であって、抗CTLA4抗体の投与を中止した後に3週毎に1回の抗PD−1抗体の投与を継続することをさらに含む、前記方法も提供される。
また、本発明によって、(a)200mgもしくは240mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および75もしくは100mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;または(b)2mg/kgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および75もしくは100mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片を投与することを含む、ヒト患者においてがんを処置する方法であって、ここで、抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片が3週毎に1回投与され、且つ、抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片が12週毎に1回投与される、前記方法(方法2)も提供される。
方法2の1つの実施形態は、200mgの抗PD−1抗体および100mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
別の実施形態は、240mgの抗PD−1抗体および100mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
1つの実施形態は、2mg/kgの抗PD−1抗体および100mgの抗CTLA4抗体を投与することを含む。
方法2の下位実施形態において、抗CTLA抗体またはその抗原結合性断片は、48週間またはそれより短い間、12週毎に1回投与される。
また本明細書では、上の実施形態のいずれかにおいて記載される方法であって、抗CTLA4抗体の投与を中止した後に3週毎に1回の抗PD−1抗体の投与を継続することをさらに含む、前記方法も提供される。
上記の本発明の方法(方法1または方法2)のいずれかにおいて、PD−1抗体または抗原結合性断片およびCTLA4抗体または抗原結合性断片は、本明細書中で発明の詳細な説明のセクションII「本発明において有用なPD−1アンタゴニスト、抗体および抗原結合性断片、ならびにCTLA4抗体および抗原結合性断片」の中に記載される抗体または抗原結合性断片のうちの任意のものであることができる。
いくつかの実施形態において、抗PD−1抗体は、ペンブロリズマブもしくはその抗原結合性断片、ニボルマブもしくはその抗原結合性断片、またはヒトPD−1への結合についてペンブロリズマブもしくはニボルマブと交差競合する抗体である。
いくつかの実施形態において、抗CTLA4抗体は、
(a)イピリムマブ、
(b)トレメリムマブ、
(c)8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1または他のそのバリアント、
(d)8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1または他のそのバリアント、
(e)8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1または他のそのバリアント、
(f)8D3H3L3またはそのバリアント、
(g)8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1または他のそのバリアント、
(h)8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1または他のそのバリアント、
(i)4G10H1L1、
(j)4G10H3L3、
(k)4G10H3L3、
(l)4G10H5L3、および
(m)ヒトCTLA−4への結合についてイピリムマブまたはトレメリムマブと交差競合する抗体、
よりなる群から選択され、ここで8D2/8D2(RE)バリアント、8D2H1L1バリアント、8D2H2L2バリアント、8D3H3L3バリアント、8D2H2L15バリアントおよび8D2H2L17バリアントのVH鎖アミノ酸配列中の18位のメチオニンは、独立して、ロイシン、バリン、イソロイシンおよびアラニンから選択されるアミノ酸で置換されている。
具体的な実施形態において、抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1もしくは8D2/8D2(RE)の他のバリアント;8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1もしくは8D2H1L1の他のバリアント;8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1もしくは8D2H2L2の他のバリアント;8D3H3L3もしくはそのバリアント;8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1もしくは8D2H2L15の他のバリアント;または8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1もしくは8D2H2L17の他のバリアントである。
いくつかの具体的な実施形態において、抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)のバリアント、8D2H1L1のバリアント、8D2H2L2のバリアント、8D2H2L15のバリアントまたは8D2H2L17のバリアントであって、ここで抗CTLA4抗体のVH配列の18位のアミノ酸はイソロイシンである。他の実施形態において、抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)バリアント1、8D2H1L1バリアント1、8D2H2L2バリアント1、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L17バリアント1である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして、抗CTLA4抗体はイピリムマブである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体はトレメリムマブである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1または8D2/8D2(RE)の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1または8D2H1L1の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1または8D2H2L2の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D3H3L3またはそのバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L15の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1または8D2H2L17の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、4G10H1L1である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H3L3である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H4L3である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H5L3である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、ヒトCTLA−4への結合についてイピリムマブまたはトレメリムマブと交差競合する抗体である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体はイピリムマブである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体はトレメリムマブである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1または8D2/8D2(RE)の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H1L1バリアント1または8D2H1L1の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1または8D2H2L2の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D3H3L3またはそのバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L15の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1または8D2H2L17の他のバリアントである。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H1L1である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H3L3である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H4L3である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H5L3である。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、ヒトCTLA−4への結合についてイピリムマブまたはトレメリムマブと交差競合する抗体である。
本発明の方法のいずれかにおいて、がんは、メラノーマ、肺がん、頭頸部がん、膀胱がん、乳がん、胃腸がん、多発性骨髄腫、肝細胞がん、リンパ腫、腎臓がん、中皮腫、卵巣がん、食道がん、肛門がん、胆道がん、結腸直腸がん、子宮頸がん、甲状腺がんおよび唾液腺がん(salivary cancer)よりなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、肺がんは、非小細胞肺がんである。
代替定実施形態において、肺がんは、小細胞肺がんである。
いくつかの実施形態において、リンパ腫は、ホジキンリンパ腫である。
他の実施形態において、リンパ腫は、非ホジキンリンパ腫である。特定の実施形態において、リンパ腫は、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫である。
いくつかの実施形態において、乳がんは、トリプルネガティブ乳がんである。
さらなる実施形態において、乳がんは、ER+/HER2−乳がんである。
いくつかの実施形態において、膀胱がんは、尿路上皮がんである。
いくつかの実施形態において、頭頸部がんは、鼻咽頭がんである。いくつかの実施形態において、がんは、甲状腺がんである。他の実施形態において、がんは、唾液腺がんである。
いくつかの実施形態において、がんは、高レベルのマイクロサテライト不安定性(MSI−H)を有する転移性結腸直腸がんである。
いくつかの実施形態において、がんは、メラノーマ、非小細胞肺がん、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫、頭頸部扁平上皮癌、尿路上皮がん、食道がん、胃がんおよび肝細胞がんよりなる群から選択される。
上の処置方法の他の実施形態において、がんは、血液悪性腫瘍である。ある実施形態において、血液悪性腫瘍は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、EBV陽性DLBCL、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、T細胞/組織球豊富型大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫(HL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、多発性骨髄腫(MM)、骨髄細胞白血病−1タンパク質(Mcl−1)、骨髄異形成症候群(MDS)、非ホジキンリンパ腫(NHL)または小リンパ球性リンパ腫(SLL)である。
本明細書中の方法のいずれかの実施形態において、対象は、本明細書中に記載される任意のPD−1アンタゴニストを含む薬剤および任意の抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片を含む薬剤の静脈内(IV)点滴を投与される。
組み合わせ治療はまた、1以上の「付加的治療剤」(本明細書中に用いられるとき、「付加的治療剤」とは、PD−1アンタゴニストおよび抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片に対して付加的である剤をいう)を含み得る。付加的治療剤は、例えば、抗PD−1抗体または抗CTLA4抗体以外の化学療法剤、生物療法剤(限定されるものではないがVEGF、EGFR、Her2/neu、VEGF受容体、他の増殖因子受容体、CD20、CD40、CD−40L、OX−40、4−1BBおよびICOSに対する抗体を含む)、免疫原性剤(例えば、減弱されたがん細胞、腫瘍抗原、腫瘍由来抗原または核酸をパルスした樹状細胞のような抗原提示細胞、免疫刺激性サイトカイン(例えば、IL−2、IFNα2、GM−CSF)、および、例えば限定されるものではないがGM−CSFのような免疫刺激性サイトカインをコードする遺伝子をトランスフェクトした細胞)であり得る。
上述のように、本発明の方法のいくつかの実施形態において、方法は、付加的な治療剤を投与することをさらに含む。特定の実施形態において、付加的治療剤は、抗LAG3抗体またはその抗原結合性断片、抗GITR抗体またはその抗原結合性断片、抗TIGIT抗体またはその抗原結合性断片、抗CD27抗体またはその抗原結合性断片である。1つの実施形態において、付加的治療剤は、IL−12を発現するニューカッスル病ウイルスベクターである。さらなる実施形態において、付加的治療剤は、ディナシクリブである。
化学療法剤の例としては、アルキル化剤、例えばチオテパおよびシクロスファミドなど;アルキルスルホネート類、例えばブスルファン、イムプロスルファンおよびピポスルファンなど;アジリジン類、例えばベンゾドーパ(benzodopa)、カルボコン、メツレドーパ(meturedopa)およびウレドーパ(uredopa)など;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド、トリエチレンチオホスホラミドおよびトリメチローロメラミン(trimethylolomelamine)を包含するエチレンイミン類およびメチラメラミン類(methylamelamine);アセトゲニン類(特にブラタシンおよびブラタシノン);カンプトテシン(合成アナログのトポテカンを包含する);ブリオスタチン;カリスタチン;CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼルシンおよびビセレシン合成アナログを包含する);クリプトフィシン類(とりわけクリプトフィシン1およびクリプトフィシン8);ドラスタチン;デュオカルマイシン(合成アナログ、KW−2189およびCBI−TMIを包含する);エリュテロビン;パンクラチスタチン;サルコディクチン(sarcodictyin);スポンジスタチン(spongistatin);ナイトロジェンマスタード類、例えばクロラムブシル、クロルナファジン、コロホスファミド(cholophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノブエンビキン(novembichin)、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードなど;ニトロスウレア類(nitrosurea)、例えばカルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチンなど;抗生物質、例えばエンジイン系抗生物質(例えばカリケアマイシン、特にカリケアマイシンガンマ1IおよびカリケアマイシンファイI1、例えばAgnew,Chem.Intl.Ed.Engl.,33:183−186(1994)を参照されたい;ダイネマイシンAを包含するダイネマイシン;ビスホスホネート類、例えばクロドロネートなど;エスペラミシン;同様にネオカルチノスタチン発色団および関連の色素タンパク質であるエンジイン系抗生物質クロモモフォア(chromomophore))、アクラシノマイシン類(aclacinomysin)、アクチノマイシン、オートラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン、カラビシン(carabicin)、カミノマイシン(caminomycin)、カルジノフィリン、クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン(モルフォリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシンおよびデオキシドキソルビシンを包含する)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン類、例えばマイトマイシンCなど、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン(potfiromycin)、ピューロマイシン、クエラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシンなど;代謝拮抗剤、例えばメトトレキセートおよび5−フルオロウラシル(5−FU)など;葉酸アナログ、例えばデノプテリン、メトトレキセート、プテロプテリン、トリメトレキセートなど;プリンアナログ、例えばフルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなど;ピリミジンアナログ、例えばアンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジンなど;アンドロゲン類、例えばカルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンなど;抗副腎剤、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンなど;葉酸補充剤(folic acid replenisher)、例えばフロリン酸(frolinic acid)など;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキセート(edatraxate);デホファミン(defofamine);デメコルチン;ジアジコン;エルホルミチン(elformithine);酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシウレア;レンチナン;ロニダミン;マイタンシノイド類、例えばマイタンシンおよびアンサミトシン類など;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラクリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸(podophyllinic acid);2−エチルヒドラジン;プロカルバジン;ラゾキサン;リゾキシン;シゾフラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン類(特にT−2毒素、ベラクリンA(verracurin A)、ロリジンAおよびアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン(gacytosine);アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;タキソイド類、例えばパクリタキセルおよびドセタキセル;クロラムブシル;ゲムシタビン;6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキセート;白金アナログ、例えばシスプラチンおよびカルボプラチンなど;ビンブラスチン;白金;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン;ノバントロン;テニポシド;エダトレキセート;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ;イバンドロネート;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイド類、例えばレチノイン酸など;カペシタビン;ならびに上のいずれかの薬学的に許容される塩、酸または誘導体を含む。また、腫瘍に対するホルモン作用を制御または阻害するために作用する抗ホルモン剤、例えば、タモキシフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストンおよびトレミフェン(フェアストン)を包含する抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)など;副腎におけるエストロゲン産生を制御する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤、例えば4(5)−イミダゾール類、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール、エキセメスタン、フォルメスタン、ファドロゾール、ボロゾール、レトロゾールおよびアナストロゾールなど;ならびに抗アンドロゲン剤、例えばフルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、リュープロリドおよびゴセレリンなど;ならびに上のいずれかの薬学的に許容される塩、酸または誘導体も含む。
付加的治療剤を投与するステップを含むいくつかの実施形態(すなわち、PD−1アンタゴニストおよび抗CTLA4抗体またはその結合性断片に加えて)において、組み合わせ治療における付加的治療剤は、剤が同じがんを処置するための単剤治療として用いられるときに典型的に使用されるものと同じ投薬レジメン(用量、頻度、および処置の持続期間)を用いて投与され得る。他の実施形態において、組み合わせ治療において患者が受ける付加的治療剤の総量は、剤が単剤治療として用いられるときよりも少なく、例えば、用量がより少なく、投薬がより低頻度であり、および/または処置の持続期間がより短い。
組み合わせ治療における付加的治療剤は、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、直腸、局所および経皮の投与経路を含む経口的または非経口的に投与することができる。例えば、組み合わせ処置は、抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片、および抗CTLA抗体またはその抗原結合性断片を含み得て、これらはいずれも静脈内投与されてもよく、化学療法剤と同様に、経口投与されてもよい。
本発明の組み合わせ治療は、腫瘍を摘出するための外科手術の前または後に用いられ得て、放射線治療の前、最中または後に用いられ得る。
いくつかの実施形態において、本発明の組み合わせ治療は、以前に生物療法剤または化学療法剤で処置されていない、すなわち、処置未経験の患者に投与される。他の実施形態において、組み合わせ治療は、生物療法剤または化学療法剤での先に行われた治療の後に持続性奏功を達成することに失敗した、すなわち処置を経験した患者に投与される。
本発明の組み合わせ治療は、触診によってまたは当該技術分野で周知のイメージング技術、例えばMRI、超音波またはCATスキャンなどによって発見するのに十分な大きさの腫瘍を処置するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、本発明の組み合わせ治療は、少なくとも約200mm3、300mm3、400mm3、500mm3、750mm3である、または1000mm3までの寸法を持つ進行期の腫瘍を処置するために用いられる。
いくつかの実施形態において、本発明の組み合わせ治療は、PD−L1発現についての検査で陽性と出るがんを持つヒト患者に投与される。いくつかの実施形態において、PD−L1発現は、診断用抗ヒトPD−L1抗体またはその抗原結合性断片を用いて、患者から摘出された腫瘍試料のFFPEまたは凍結組織切片に対するIHCアッセイにおいて検出される。患者の医師は、PD−1アンタゴニストおよび抗CTLA4抗体での処置の開始前に患者から摘出された腫瘍組織試料中のPD−L1発現を決定するための診断検査をオーダーし得るが、医師が処置開始後の任意の時点、例えば処置サイクルの完了後などに初回またはその後の診断検査をオーダーすることができることも想像される。
付加的治療剤の投薬量の選択は、その物の血清または組織代謝回転速度、症候のレベル、その物の免疫原性、および処置される個体中の標的細胞、組織または器官のアクセス性を含むいくつかの因子に依存することを包含し得る。付加的治療剤の投薬量は、許容されるレベルの副作用を提供する量であるべきである。したがって、各々の付加的治療剤(例えば生物療法剤または化学療法剤)の投薬量および投薬頻度は、特定の治療剤、処置されるがんの重症度および患者特性に部分的に依存する。抗体、サイトカインおよび低分子の適切な用量選択におけるガイダンスが利用可能である。例えば、Wawrzynczak(1996) Antibody Therapy,Bios Scientific Pub.Ltd,Oxfordshire,UK;Kresina(ed.)(1991) Monoclonal Antibodies,Cytokines and Arthritis,Marcel Dekker,New York,NY;Bach(ed.)(1993) Monoclonal Antibodies and Peptide Therapy in Autoimmune Diseases,Marcel Dekker,New York,NY;Baert et al.(2003) New Engl.J.Med. 348:601−608;Milgrom et al.(1999) New Engl.J.Med. 341:1966−1973;Slamon et al.(2001) New Engl.J.Med. 344:783−792;Beniaminovitz et al.(2000) New Engl.J.Med. 342:613−619;Ghosh et al.(2003) New Engl.J.Med. 348:24−32;Lipsky et al.(2000) New Engl.J.Med. 343:1594−1602;Physicians’ Desk Reference 2003(Physicians’ Desk Reference,57th Ed);Medical Economics Company;ISBN:1563634457;57th edition(November 2002)を参照されたい。適切な投薬レジメンの決定は、臨床医によって、例えば当該技術分野において処置に影響することが知られているもしくは影響すると思われている、または処置に影響すると予測されるパラメーターまたは因子を用いて行われ得て、これは、例えば患者の病歴(例えば前治療)、処置されるがんのタイプおよびステージ、ならびに組み合わせ治療における1以上の治療剤への応答のバイオマーカーに依存する。
IV.組成物およびキット
本発明はまた、PD−1アンタゴニスト、例えば、抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片の用量、および、抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片の用量を含む組成物であって、ここで、用量が、
(i)200mgもしくは240mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および10mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;
(ii)200mgもしくは240mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および25mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;
(iii)200mgもしくは240mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および50mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;
(iv)200mgもしくは240mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および75mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;
(v)200mgもしくは240mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および100mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;
(vi)2mg/kgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および10mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;
(vii)2mg/kgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および25mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;
(viii)2mg/kgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および50mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;
(ix)2mg/kgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および75mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;および
(x)2mg/kgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および100mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片
よりなる群から選択される、前記組成物に関する。
本発明はまた、上記のPD−1アンタゴニストおよび薬学的に許容される賦形剤を含む組成物を提供する。PD−1アンタゴニストが、生物療法剤、例えばmAbである場合、アンタゴニストは、CHO細胞中で慣用的な細胞培養および回収/精製の技術を用いて生産され得る。
1つの実施形態において、本発明は、抗PD−1抗体の用量および抗CTLA4抗体の用量を含む組成物であって、ここで、用量が、
(i)200mgの抗PD−1抗体および10mgの抗CTLA4抗体;
(ii)200mgの抗PD−1抗体および25mgの抗CTLA4抗体;
(iii)200mgの抗PD−1抗体および50mgの抗CTLA4抗体;
(iv)200mgの抗PD−1抗体および75mgの抗CTLA4抗体;および
(v)200mgの抗PD−1抗体および100mgの抗CTLA4抗体、
よりなる群から選択される、前記組成物を提供する。
本発明の組成物において、PD−1抗体またはその抗原結合性断片および抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片は、本明細書中に記載される、すなわち発明の詳細な説明のセクションII「本発明において有用なPD−1アンタゴニスト、抗体および抗原結合性断片」中に記載される抗体および抗原結合性断片のうちの任意のものであることができる。
いくつかの実施形態において、PD−1アンタゴニストとして抗PD−1抗体を含む組成物は、液体製剤として提供され得て、または使用前に注射用滅菌水で凍結乾燥粉末を再構成することによって調製され得る。WO2012/135408は、本発明における使用に適した液体およびペンブロリズマブを含む凍結乾燥薬剤の調合剤を記載している。いくつかの好ましい実施形態において、ペンブロリズマブを含む薬剤は、約50mgのペンブロリズマブを含有するガラスバイアル中に提供される。
本明細書中の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体は、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、またはヒトPD−1への結合についてペンブロリズマブもしくはニボルマブと交差競合する抗体である。
いくつかの実施形態において、抗CTLA4抗体は、イピリムマブである。
本発明の組成物のさらなる実施形態において、抗CTLA4抗体は、
(a)イピリムマブ、
(b)トレメリムマブ、
(c)8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1または他のそのバリアント、
(d)8D2H1L1または他のそのバリアント、
(e)8D2H2L2、8D2H2L2または他のそのバリアント、
(f)8D3H3L3またはそのバリアント、
(g)8D2H2L15、8D2H2L15または他のそのバリアント、
(h)8D2H2L17、8D2H2L17または他のそのバリアント、
(i)4G10H1L1、
(j)4G10H3L3、
(k)4G10H4L3、
(l)4G10H5L3、および
(m)ヒトCTLA−4への結合についてイピリムマブまたはトレメリムマブと交差競合する抗体、
よりなる群から選択され、ここで8D2/8D2(RE)バリアント、8D2H1L1バリアント、8D2H2L2バリアント、8D3H3L3バリアント、8D2H2L15バリアントおよび8D2H2L17バリアントの可変重鎖(VH鎖)アミノ酸配列中の18位のメチオニンは、独立して、ロイシン、バリン、イソロイシンおよびアラニンから選択されるアミノ酸で置換されている。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体はイピリムマブである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体はトレメリムマブである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1または8D2/8D2(RE)の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1または8D2H1L1の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1または8D2H2L2の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D3H3L3またはそのバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L15の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1または8D2H2L17の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H1L1である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H3L3である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H4L3である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H5L3である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、ヒトCTLA−4への結合についてイピリムマブまたはトレメリムマブと交差競合する抗体である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体はイピリムマブである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体はトレメリムマブである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1または8D2/8D2(RE)の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1または8D2H1L1の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1または8D2H2L2の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D3H3L3またはそのバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L15の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1または8D2H2L17の他のバリアントである。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H1L1である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H3L3である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H4L3である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H5L3である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、ヒトCTLA−4への結合についてイピリムマブまたはトレメリムマブと交差競合する抗体である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA−4抗体は、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1もしくは8D2/8D2(RE)の他のバリアント;8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1もしくは8D2H1L1の他のバリアント;8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1もしくは8D2H2L2の他のバリアント;8D3H3L3もしくはそのバリアント;8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1もしくは8D2H2L15の他のバリアント;または8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1もしくは8D2H2L17の他のバリアントから選択される。
本発明の組成物の他の実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)バリアント1、8D2H1L1バリアント1、8D2H2L2バリアント1、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L17バリアント1である。
本発明はまた、がんを有する患者を処置するためのキットであって、
(a)(i)200mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および10mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;(ii)200mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および25mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;(iii)200mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および50mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;(iv)200mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および75mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片;ならびに(v)200mgの抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および100mgの抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片、よりなる群から選択される、抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片の用量および抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片の用量;ならびに
(b)請求項1〜16のいずれかの方法において抗PD−1抗体またはその抗原結合性断片および抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片を用いるための指示書、
を含む、前記キットに関する。
本発明のキットのいずれにおいても、PD−1抗体または抗原結合性断片および抗CTLA4抗体または抗原結合性断片は、発明の詳細な説明のセクションII「本発明において有用なPD−1アンタゴニスト、抗体および抗原結合性断片」中に記載される抗体または抗原結合性断片のうちの任意のものであることができる。
いくつかの実施形態において、抗PD−1抗体は、ペンブロリズマブ、ニボルマブであるか、またはヒトPD−1への結合についてペンブロリズマブもしくはニボルマブと交差競合する抗体である。
いくつかの実施形態において、抗CTLA4抗体は、イピリムマブ、トレメリムマブ、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1または8D2/8D2(RE)の他のバリアント;8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1または8D2H1L1の他のバリアント;8D2H2L2、8D2H2L2または8D2H2L2の他のバリアント、8D3H3L3またはそのバリアント;8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L15の他のバリアント;8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1または8D2H2L17の他のバリアント、4G10H1L1、4G10H3L3、4G10H3L3、4G10H5L3およびヒトCTLA−4への結合についてイピリムマブまたはトレメリムマブと交差競合する抗体よりなる群から選択され、ここで8D2/8D2(RE)バリアント、8D2H1L1バリアント、8D2H2L2バリアント、8D3H3L3バリアント、8D2H2L15バリアントおよび8D2H2L17バリアントの可変重鎖(VH鎖)アミノ酸配列中の18位のメチオニンは、独立して、ロイシン、バリン、イソロイシンおよびアラニンから選択されるアミノ酸で置換されている。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体はイピリムマブである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体はトレメリムマブである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1または8D2/8D2(RE)の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1または8D2H1L1の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1または8D2H2L2の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D3H3L3またはそのバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L15の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1または8D2H2L17の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H1L1である。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H3L3である。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H4L3である。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H5L3である。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、ヒトCTLA−4への結合についてイピリムマブまたはトレメリムマブと交差競合する抗体である。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体はイピリムマブである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体はトレメリムマブである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1または8D2/8D2(RE)の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1または8D2H1L1の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1または8D2H2L2の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D3H3L3またはそのバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L15の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1または8D2H2L17の他のバリアントである。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H1L1である。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H3L3である。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H4L3である。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は4G10H5L3である。
本発明のキットのいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA4抗体は、ヒトCTLA−4への結合についてイピリムマブまたはトレメリムマブと交差競合する抗体である。
本発明の組成物のいくつかの実施形態において、抗PD−1抗体はニボルマブであり、そして抗CTLA−4抗体は、8D2/8D2(RE)、8D2/8D2(RE)バリアント1もしくは8D2/8D2(RE)の他のバリアント;8D2H1L1、8D2H1L1バリアント1もしくは8D2H1L1の他のバリアント;8D2H2L2、8D2H2L2バリアント1もしくは8D2H2L2の他のバリアント;8D3H3L3もしくはそのバリアント;8D2H2L15、8D2H2L15バリアント1もしくは8D2H2L15の他のバリアント;または8D2H2L17、8D2H2L17バリアント1もしくは8D2H2L17の他のバリアントから選択される。
本発明の組成物の他の実施形態において、抗PD−1抗体はペンブロリズマブであり、そして抗CTLA4抗体は、8D2/8D2(RE)バリアント1、8D2H1L1バリアント1、8D2H2L2バリアント1、8D2H2L15バリアント1または8D2H2L17バリアント1である。
本発明のキットは、第一の容器および第二の容器中に抗PD−1および抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片を、ならびに添付文書を提供し得る。第一の容器は抗PD−1アンタゴニストを含む薬剤の少なくとも1用量を含有し、第二の容器は抗CTLA4抗体またはその抗原結合性断片を含む薬剤の少なくとも1用量を含有し、添付文書またはラベルはがんを有する患者を薬剤で処置するための指示書を含む。第一および第二の容器は、同じまたは異なる形状(例えばバイアル、シリンジおよびボトル)および/または材料(例えばプラスチックまたはガラス)からなり得る。キットは、薬剤の投与において有用であり得る他の材料、例えば希釈剤、フィルター、IVバッグおよびライン、針およびシリンジをさらに含み得る。キットのいくつかの好ましい実施形態において、抗PD−1アンタゴニストは抗PD−1抗体であり、および指示書は薬剤が腫瘍を持つ患者の処置において用いることが意図されることを記述し、ここで腫瘍は、例えば、IHCアッセイによりPD−L1を発現するものである。いくつかの実施形態において、腫瘍の腫瘍比率スコア(TPS)は、≧1% PD−L1である。別の実施形態において、腫瘍のTPSは、≧50% PD−L1である。PD−L1 TPSは、試料中のPD−L1を発現する腫瘍細胞の数である。さらなる実施形態において、腫瘍のTPSは、≧5% PD−L1、≧10 PD−L1、≧15% PD−L1、≧20% PD−L1、≧25% PD−L1、≧30% PD−L1、≧35% PD−L1、≧40% PD−L1または≧45% PD−L1である。
本発明のこれらのおよび他の態様は、下に収載される例示的な具体的実施形態を含めて、本明細書中に含まれる教示から明らかである。
一般的方法
分子生物学における標準的方法は、Sambrook,Fritsch and Maniatis(1982&1989 2nd Edition,2001 3rd Edition) Molecular Cloning,A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY;Sambrook and Russell(2001) Molecular Cloning,3rd ed.,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY;Wu(1993) Recombinant DNA,Vol.217,Academic Press,San Diego,CA)に記載されている。標準的な方法はまた、Ausbel,et al.(2001) Current Protocols in Molecular Biology,Vols.1−4,John Wiley and Sons,Inc.New York,NY中にも出ており、これは細菌細胞およびDNA突然変異誘発(Vol.1)、哺乳動物細胞および酵母におけるクローニング(Vol.2)、複合糖質およびタンパク質の発現(Vol.3)およびバイオインフォマティクス(Vol.4)を記載している。
免疫沈降、クロマトグラフィー、電気泳動、遠心分離および結晶化を包含するタンパク質精製方法は、記載されている(Coligan,et al.(2000) Current Protocols in Protein Science,Vol.1,John Wiley and Sons,Inc.,New York)。化学分析、化学修飾、翻訳後修飾および融合タンパク質の生産、タンパク質のグリコシル化は、記載されている(例えばColigan,et al.(2000) Current Protocols in Protein Science,Vol.2,John Wiley and Sons,Inc.,New York;Ausubel,et al.(2001) Current Protocols in Molecular Biology,Vol.3,John Wiley and Sons,Inc.,NY,NY,pp.16.0.5−16.22.17;Sigma−Aldrich,Co.(2001) Products for Life Science Research,St.Louis,MO;pp.45−89;Amersham Pharmacia Biotech(2001) BioDirectory,Piscataway,N.J.,pp.384−391を参照されたい)。ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体の生産、精製および断片化は、記載されている(Coligan,et al.(2001) Current Protocols in Immunology,Vol.1,John Wiley and Sons,Inc.,New York;Harlow and Lane(1999) Using Antibodies,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY;上のHarlow and Lane)。リガンド/受容体相互作用の特性評価のための標準的技術は、利用可能である(例えばColigan,et al.(2001) Current Protocols in Immunology,Vol.4,John Wiley,Inc.,New Yorkを参照されたい)。
モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体およびヒト化抗体は、調製することができる(例えばSheperd and Dean(eds.) (2000) Monoclonal Antibodies,Oxford Univ.Press,New York,NY;Kontermann and Dubel(eds.) (2001) Antibody Engineering,Springer−Verlag,New York;Harlow and Lane(1988) Antibodies A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,pp.139−243;Carpenter,et al.(2000) J.Immunol. 165:6205;He,et al.(1998) J.Immunol. 160:1029;Tang et al.(1999) J.Biol.Chem. 274:27371−27378;Baca et al.(1997) J.Biol.Chem. 272:10678−10684;Chothia et al.(1989) Nature 342:877−883;Foote and Winter(1992) J.Mol.Biol. 224:487−499;U.S.Pat.No.6,329,511を参照されたい)。
ヒト化の代替法は、ファージ上にディスプレイされたヒト抗体ライブラリーまたはトランスジェニックマウスにおけるヒト抗体ライブラリーを用いることである(Vaughan et al.(1996) Nature Biotechnol. 14:309−314;Barbas(1995) Nature Medicine 1:837−839;Mendez et al.(1997) Nature Genetics 15:146−156;Hoogenboom and Chames(2000) Immunol.Today 21:371−377;Barbas et al.(2001) Phage Display:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,New York;Kay et al.(1996) Phage Display of Peptides and Proteins:A Laboratory Manual,Academic Press,San Diego,CA;de Bruin et al.(1999) Nature Biotechnol. 17:397−399)。
抗原の精製は、抗体作製に必要ではない。動物に目的抗原を有する細胞を免疫することができる。脾臓細胞を次いで免疫動物から単離し、脾臓細胞をミエローマ細胞株と融合することでハイブリドーマを生産することができる(例えばMeyaard et al.(1997) Immunity 7:283−290;Wright et al.(2000) Immunity 13:233−242;上のPreston et al.;Kaithamana et al.(1999) J.Immunol. 163:5157−5164を参照されたい)。
抗体は、例えば、低分子薬、酵素、リポソーム、ポリエチレングリコール(PEG)とコンジュゲートさせることができる。抗体は、治療剤、診断剤、キットまたは他の目的のために有用であり、例えば色素、放射性同位体、酵素、または金属、例えば金コロイドと結合した抗体を包含する(例えばLe Doussal et al.(1991) J.Immunol. 146:169−175;Gibellini et al.(1998) J.Immunol. 160:3891−3898;Hsing and Bishop(1999) J.Immunol. 162:2804−2811;Everts et al.(2002) J.Immunol. 168:883−889を参照されたい)。
蛍光活性化細胞分取(FACS)を包含するフローサイトメトリー法は、利用可能である(例えばOwens,et al.(1994) Flow Cytometry Principles for Clinical Laboratory Practice,John Wiley and Sons,Hoboken,NJ;Givan (2001) Flow Cytometry,2nd ed.;Wiley−Liss,Hoboken,NJ;Shapiro(2003) Practical Flow Cytometry,John Wiley and Sons,Hoboken,NJを参照されたい)。例えば診断剤としての使用のための、核酸プライマーおよびプローブを包含する核酸、ポリペプチドならびに抗体の修飾に適した蛍光試薬は、利用可能である(Molecular Probesy(2003) Catalogue,Molecular Probes,Inc.,Eugene,OR;Sigma−Aldrich(2003) Catalogue,St.Louis,MO)。
免疫系の組織学の標準的方法は、記載されている(例えばMuller−Harmelink(ed.) (1986) Human Thymus:Histopathology and Pathology,Springer Verlag,New York,NY;Hiatt,et al.(2000) Color Atlas of Histology,Lippincott,Williams,and Wilkins,Phila,PA;Louis,et al.(2002) Basic Histology:Text and Atlas,McGraw−Hill,New York,NYを参照されたい)。例えば抗原性断片、リーダー配列、タンパク質フォールディング、機能ドメイン、グリコシル化部位および配列アラインメントを決定するためのソフトウェアパッケージおよびデータベースは、利用可能である(例えばGenBank,Vector NTI(登録商標) Suite(Informax,Inc.,Bethesda,MD);GCG Wisconsin Package(Accelrys,Inc.,San Diego,CA);DeCypher(登録商標)(TimeLogic Corp.,Crystal Bay,Nevada);Menne,et al.(2000) Bioinformatics 16:741−742;Menne,et al.(2000) Bioinformatics Applications Note 16:741−742;Wren,et al.(2002) Comput.Methods Programs Biomed. 68:177−181;von Heijne(1983) Eur.J.Biochem. 133:17−21;von Heijne(1986) Nucleic Acids Res. 14:4683−4690を参照されたい)。
本明細書中で言及される全ての刊行物は、本発明に関連して用いられ得る方法論および材料を記載し開示する目的のために、参照により組み込まれる。
付随する図面を参照して本明細書中の発明の異なる実施形態を記載し、本発明はまさにそれらの実施形態に限定されないこと、ならびにそれらにおける様々な変更および改変が、当業者によって、添付の特許請求の範囲中に規定される本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく実行され得ることが理解されるものである。
実施例1
メラノーマ対象におけるペンブロリズマブ+イピリムマブの組み合わせの安全性、耐容性および予備的効力を特性評価するための第I/II相試験
非臨床試験は、CTLA−4およびPD−1の同時遮断がMC38マウスモデルにおいていずれかの単剤よりも高い奏効率を誘発することを示している(Selby et al. Antitumor activity of concurrent blockade of immune checkpoint molecules CTLA−4 and PD−1 in preclinical models. [Abstract 3061]. 2013 ASCO Annual Meeting,General Poster Session,Developmental Therapeutics−Immunotherapy;2013 May 31−Jun 3. Chicago,IL,2013)。注目すべきことに、抗CTLA−4または抗PD−1で処置したマウスで実験終了時に無病のものはいなかったが、様々な用量レベルの組み合わせで処置したマウスの7〜60%は無腫瘍であった。
MELを有する対象における第I相試験において、ニボルマブ(抗PD−1)と組み合わせたIPI(抗CTLA−4)は、21〜53%の範囲にわたる奏効率を導いた。これらは、ニボルマブ単剤治療(Sznol et al. [Abstract 3734]. European Society for Medical Oncology 2013 Annual Meeting;Sep 27−Oct 1,2013;Amsterdam,Netherlands;Topalian et al. [Abstract 3002]. 2013 ASCO Annual Meeting;2013 May 31−Jun 4. Chicago,IL)および単剤治療におけるIPIに対する背景的奏功(Hodi et al.,N Engl J Med 363(8):711−23(2010))(それぞれ約20〜31%および10%)よりも高い奏効率を表し得る。抗PD−1抗体であるニボルマブおよびペンブロリズマブはいずれも、以前に処置されていない対象における単剤IPIに対する優位性(ペンブロリズマブ)を、ならびに処置されていない対象における化学療法およびIPI失敗後の化学療法の両方に対する優位性(ニボルマブ、ペンブロリズマブ)を実証した。ニボルマブにIPIを加えることにはより高い奏効率およびより良好なPFSが伴うが、これには高割合のグレード3〜4 DRAEが伴う。
本試験において、ペンブロリズマブをIPI 1mg/kgと組み合わせて評価した。IPIのスケジュールは承認された薬剤ラベルのq3wに従った。以前の第I相試験において、ニボルマブ3mg/kg+IPI 1mg/kgの効力(ORR 40%(95%CI 16〜68%)およびAggregate Clinical Activity Rate(ACAR;CR+PR+未確認CR+未確認PR+免疫関連PR+SD>24週+irSD>24週と定義される)73%]は、ニボルマブ1mg/kg+IPI 3mg/kg(ORR 53%(95%CI 28〜77%)およびACAR 65%)と同様の効力であることが明らかになった(Sznol et al.,Combined nivolumab(anti−PD−1,BMS−936558,ONO−4538) and ipilimumab in the treatment of advanced melanoma patients:Safety and clinical activity. [Abstract 3734]. European Society for Medical Onocology 2013 Annual Meeting;Sep 27−Oct 1,2013;Amsterdam, Netherlands)。加えて、ニボルマブ3mg/kg+IPI 1mg/kgの組み合わせは、ニボルマブ1mg/kg+IPI 3mg/kgと比較して低割合のグレード3〜4 DRAEを示した(それぞれ44%対65%)。合計で6/28(21%)の患者がグレード3〜4の毒性を経験し、これは用量を制限するものであることが見出された。
本試験の全体的な投薬戦略は、IPIよりもペンブロリズマブでの用量強度を強調することが意図された。加えて、抗PD−1+抗CTLA4の組み合わせの投薬パラダイムでは、抗PD−1の最低治療用量(2mg/kgのペンブロリズマブ q3w)および抗CTLA4の推奨単剤治療用量(1mg/kgのIPI q3w×4回の投薬)よりも低用量を探索した。
153名のMEL患者の結果は、ペムブロリズマブ2mg/kg q3wと組み合わせた低用量IPI(1mg/kg q3w)は、独立した中央判定による確認ORRが57%であり、グレード3〜4 DRAEの割合がニボルマブ3mg/kg+IPI 1mg/kg(42対44%)(Larkin et al.,Combined Nivolumab and Ipilimumab or Monotherapy in Untreated Melanoma. N Engl J Med. 373(1):23−34(2015))またはニボルマブ3mg/kg+IPI 3mg/kg(CheckMate 067およびCheckMate 069についてそれぞれ55%および54%)(Id.,Hodi et al. Combined nivolumab and ipilimumab versus ipilimumab alone in patients with advanced melanoma:2−year overall survival outcomes in a multicenter,randomized,controlled,phase 2 trial. Lancet Oncol. 17(11):1558−1568(2016))と同等であることを指し示す。対象の72%は計画された全4回のIPI投薬を完了することができたが、DRAEは対象の42%において存在した(Long et al. Presented at 2016 ASCO Annual Meeting June 3−7,2016;Chicago,IL;abstract 9506)。
実施例2
進行性メラノーマに対するペンブロリズマブ+2つの固定用量のイピリムマブレジメンの第I/II相無作為化試験
目的
本試験の主要目的は、2つのスケジュールの減量固定用量イピリムマブと組み合わせた200mg固定用量のペンブロリズマブについての安全性および耐容性を確立すること、ならびに2つのスケジュールの減量固定用量イピリムマブと組み合わせた200mg固定用量のペンブロリズマブについての独立した中央判定によるRECIST v1.1に従った全奏効率(ORR)を評価することである。
本試験の副次的目的は、(1)独立した中央判定によるRECIST v1.1に従った順序奏功スコア(ordinal response score)(腫瘍縮小の程度に基づいて、完全奏功(CR)、最良部分奏功(VGPR);RECIST v1.1に従って腫瘍サイズのベースラインからの>60%の変化として定義、中程度の部分奏功(PR)(ベースライン腫瘍サイズからの>30%から≦60%の変化として定義)、安定疾患(SD)または病勢進行(PD)として算出される最良ORRとして定義される)に関する組み合わせレジメンの効力を評価すること;(2)独立した中央判定によるRECIST v1.1に従った組み合わせレジメンの奏功持続期間(DOR)および無増悪生存期間(PFS)を評価すること;(3)組み合わせレジメンの全生存期間(OS)を評価すること;ならびに(4)組み合わせレジメンで処置された患者におけるPD−L1発現とORR、PFSおよびOSとの関係性を評価することである。
本試験の付加的な探索的目的は、(1)腫瘍の長さおよび腫瘍体積変化を用いた中央判定によるRECIST v1.1に従った組み合わせレジメンのORRを評価すること;(2)SDまたはそれより良好な状態を有してペムブロリズマブを中止し、その後の疾患進行後に組み合わせ治療またはペムブロリズマブ単独治療で再処置された患者における、独立した中央判定によるRECIST v1.1に従ったORRを評価すること;(3)潜在的バイオマーカーとペムブロリズマブの抗腫瘍活性との関係性を調べること;(4)ペムブロリズマブ抗薬物抗体の割合および薬物動態への影響を調べること;ならびに(5)増殖所要時間モデリングおよびシミュレーションの使用と組み合わせレジメンで処置された患者における臨床転帰とを相互に関連させることである。
試験デザイン:
約100名の患者を、(1)ペンブロリズマブ200mg Q3W+イピリムマブ50mg Q6Wの投薬を≦4回受けるもの(第1群)、または(2)ペンブロリズマブ200mg Q3W+イピリムマブ100mg Q12Wの投薬を≦4回受けるもの(第2群)のいずれかに1:1で無作為に割り付ける。組み合わせ治療は第1群では≦24週間、または第2群では≦48週間継続し、その後にペムブロリズマブ単剤治療を≦24ヶ月間、または、文書化されたPD、許容できない毒性、患者の同意撤回もしくは試験責任医師の決定まで継続する。
≧24週間ペムブロリズマブで処置され、初回のCR決定を過ぎてからペムブロリズマブの投薬を≧2回受けた、試験責任医師が決定した改変RECIST v1.1に従った確認CRを有する患者は、ペムブロリズマブを中止することができ、イピリムマブの投薬を≧1回受けた、試験責任医師が決定した確認CRまたはVGPRを有する患者は、イピリムマブを中止することができた。
改変RECIST v1.1に従ったSDまたはそれより良好な状態を経験し、その後にPDを経験した患者は、最大17回のペムブロリズマブ投薬および4回のイピリムマブ投薬のためのペムブロリズマブ+イピリムマブまたはペムブロリズマブ単剤治療での再処置に適格であり得る。
改変RECIST v1.1に従った放射線学的PDを経験した適格患者は、≧4週間後の確認スキャンまで処置を継続し得る。臨床的有用性を得ている、改変RECIST v1.1に従った確認PDを有する臨床的に安定した患者は、試験責任医師の裁量で処置を継続し得る。
評価および追跡
独立した中央判定によりRECIST v1.1に従って(効力について)、および中央判定により改変RECIST v1.1に従って(適格性および処置決定について)、24週目までは6週間毎に、次いでその後は12週間毎に腫瘍イメージングにより、奏功を評価する。独立した中央判定によるRECIST v1.1に従った5カテゴリーの順序奏功スコアを用いて、CR、VGPR、中程度のPR、SDまたはPDとして算出される最良総合効果(best overall response)を評価する。有害事象(AE)を処置期間の全体にわたっておよびその後の30日間(重篤なAEについては90日間)評価し、米国国立がん研究所の有害事象共通用語規準第4版(National Cancer Institute Common Terminology Criteria for Adverse Events,version 4.0)に従って評点する。PDが確認された後、または新たな抗がん治療の開始後は、生存をモニタリングするために患者に12週毎に電話により連絡する。
解析
効力の解析の場合、ベースラインで測定可能な疾患を有する全ての患者を主要効力解析対象集団とする。ORRの正確な90%信頼区間を、真のORRについて算出する。順序奏功スコアの評価のために記述統計量を用いる。PFS、OSおよびDORの推定のためにカプランマイヤー法を用いる。CRまたはPRを達成した患者のみをDOR解析の中に含める。
安全性の解析の場合、試験処置の投薬を≧1回受けた全ての無作為割り付け患者を主要安全性解析対象集団とする。登録は現在進行中である。
本明細書中で引用される全ての参考文献は、各々の個別の刊行物、データベースエントリー(例えばGenbank配列またはGeneIDエントリー)、特許出願または特許が参照により組み込まれると具体的かつ個別に指し示されていた場合と同程度に、参照により組み込まれる。参照による組み込みについてのこの記述は、出願人により、米国連邦規則法典第37巻第1.57条第(b)項第(1)号(37 C.F.R. §1.57(b)(1))に従って、かかる引用が参照による組み込みについての専用の記述に直接隣接していなくとも、その各々が米国連邦規則法典第37巻第1.57条第(b)項第(2)号(37 C.F.R. §1.57(b)(2))に従って明確に同定されているあらゆる個別の刊行物、データベースエントリー(例えばGenbank配列またはGeneIDエントリー)、特許出願または特許と関連付けることが意図されたものである。明細書の中に参照による組み込みについての専用の記述を含めることは、もしあったとしても、参照による組み込みについてのこの一般的な記述を何ら弱めるものではない。本明細書中の参考文献の引用は、参考文献が関連する従来技術であるという自認とは意図されず、これらの刊行物または文書の内容および日付に関して何らの自認を構成するものではない。
表5 配列表中のPD−1関連配列についての簡単な説明を提供する。
表6 配列表中のCTLA4関連配列についての簡単な説明を提供する。