JP2020147859A - カップ部を有する衣類 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、走ったりすると、胸が大きく揺れ、特に、胸のサイズが大きい場合には、その揺れは大きくなり、ブラジャーの着用者にとって不快であるとともに胸の下垂の原因にもなる。
一方、運動を行うときに装着する運動用ブラジャーにおいては、バストの揺れを抑制する各種構成が考えられている。
また、他の方法としては、カップ部やブラジャー裏布の締め付け圧を高めたブラジャーも開発されている。
その理由を簡単に説明すると、図9(a)に示すような自然なバストは、走ることによる体の上下運動によって図9(b)に示すようにバストは上下に揺れることになる。また、図9(c)(d)に示すように走る時に左右腕振りにより体が左右に振られることによって、バストは内側へ又は外側へ揺れることになる。
このように、走るという単純な運動であってもバストは上下、左右、斜め方向にも揺られて、結局、図9(e)に示すように四方八方に不規則に揺れることになる。
したがって、前記引用文献1に記載されたような、ブラジャーの側面にテープ体を設ける方法では、運動時に全周囲方向に揺れるバストを抑制することは難しい。また、左右上下方向や斜め方向にテープ体を設けると、そのようなテープ体の存在が上半身の自由な動きを阻害して運動用ブラジャーとして機能しなくなる虞れがある。
なお、ブラジャー以外の身頃の付いたキャミソールタイプや、その他の衣類においても運動時にバストが大きく揺れる課題は同様に生じていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は上記課題を解決できる衣類を提供することにある。
(a)運動時でも着心地が楽で、バスト揺れ抑制効果の大きい、カップ部を有する衣類を提供することにある。
なお、上記に記載した以外の発明の課題、その解決手段及びその効果は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。
本発明に係るカップ部を有する衣類は、裏布と表布で構成される2重構造部分を含む衣類であって、
前記裏布には左右の裏カップ部を有し、
前記表布には左右の表カップ領域部を有し、
前記裏カップ部の裏カップ部取付部はバージスラインに沿った形状に構成し、
前記裏カップ部は、そのカップトップ位置を高く構成してあるとともにバストを保持できるカップ部として構成してあり、
前記表カップ領域部は前記裏カップ部よりもカップトップ位置が低く、その底面積が前記裏カップ部取付部の底面積よりも広い低重心設計のカップ領域部として構成してあり、
前記裏カップ部取付部周りは、伸縮性のある布地で囲まれる構成にしてあり、
前記表カップ領域部周りは、伸縮性のある布地で囲まれる構成にしてあることを特徴とする。
なお、「バージスラインに沿った形状」とはバージスラインとほぼ同じ、又は大小の相似形であることを意味する。
「裏カップ部取付部周り及び表カップ領域部周り」の「周り」という言葉、及び「伸縮性のある布地で囲まれる構成」の「囲まれる」という言葉は、必ずしもカップ部取付部及びカップ領域部の全周を囲む必要はない。実用的にバストの揺れを防止できる範囲内で囲んでいる構成があればよい。
また、バストを押しつぶすような形で揺れを防止するのではなく、カップ形状の異なる2重構造を採用することで、美しいバストラインはそのままで揺れを防止できるので、シルエット的にも美しいカップ部を有する衣類を提供することができる。
本発明に係る他の実施形態は、
前記裏カップ部取付部周りは、前記伸縮性の布地の伸縮性の大きい方向が異なる複数の布で囲まれる構成にしてあり、
前記表カップ領域部周りは、前記伸縮性の布地の伸縮性の大きい方向が異なる複数の布で囲まれる構成にしてあることを特徴とする。
「伸縮性の大きい方向」としては、横方向、縦方向、斜め方向などが例示できる。
また、複数の布の具体的構成において、「伸縮性が大きい」、「伸縮性が小さい」という設定方向は、あくまで、バストの揺れを抑制する抑制力を付与できるか否かという観点から各衣類に採用される。また、カップ部の形状や構成の個別事情に対応して設定されるべき事項である。
例えば、ある一定の力(単位的力)に対して伸び幅の大きいことを示す伸縮性が非常に大きすぎると、バストの揺れに対して対抗する十分な抑制力を得ることができない。逆に、生地の伸縮性が小さすぎると、伸縮性のない布地と同様になってバストの動きに対して生地が全く伸縮できず、前記特許文献1に示すような不都合が生じることになる。
これに対して、前記構成であれば、「伸縮性の大きい方向」を、例えば「生地の地の目の方向」などの要因を加味して、「伸縮性の大きい方向」が異なる複数の布で囲まれる構成を適宜、設定することで、多種多様の各種衣類において採用されるカップ部内のバストの揺れ力に対して効果的に抑制力を付与する構成を構築することが可能になる。
この構成であれば、上側帯領域に揺れ抑制効果のある伸縮性素材を設けた構成によって、効率的にバストの揺れを抑制することができる。
本発明に係る他の実施形態は、前記裏カップ部取付部の内周側に前記裏カップ部に接続された伸縮性曲帯体を設けたことを特徴とする。
この構成であれば、想定したカップ容量に対して大きなバストが収容された場合でも、伸縮性曲帯体が伸びることによって、実質的に裏カップ部の容積を大きくする事ができる。この構成であれば、例えば、2サイズのカップ大きさに対して対応することも可能になる。
この構成であれば、ブラジャーの裏布において、裏カップ部取付部の周囲に伸縮性布材を囲むように配置することができる。
前記伸縮性上中央布と前記伸縮性下側布は縦方向よりも横方向に伸縮性が大きい布材で構成され、
前記伸縮性左側布と前記伸縮性右側布は横方向よりも縦方向に伸縮性が大きい布材で構成され、
前記伸縮性左脇布と前記伸縮性右脇布は、縦方向よりも横方向に伸縮性が大きい布材で構成されていることを特徴とする。
この構成であれば、カップ部取付部の周りを伸縮性の方向の異なる布材で囲むことによって、一方向に大きく揺れるということを抑制することができる。
そのような形状維持部材としては各種芯材や、ワイヤーなど、その他の保形材を設ける構成が例示できる。
但し、本発明はワイヤーなどの形状維持部がない構成も当然に採用できる。
この構成であれば、バージスラインに沿った形状維持部を設けたので、入り口部の形状が安定し、裏カップ部取付部内にバストを保持しやくなる。
この構成であれば、首下部や胸の間の領域は、汗をかきやすい箇所である。この箇所に開口を有した伸縮性素材を採用することで、ムレを軽減し、快適な環境にするカップ部を有する衣類を提供できる。
なお、本発明においてメッシュ等の開口を用いない構成も当然に採用できる。
この構成であれば、伸縮性下側バンド帯を設けることで左右脇布の締め付け程度を調整しやすくなる。また、さらにバスト全体の揺れを抑制できる。
以下、本発明に係るカップ部を有する衣類について、ブラジャーを例に取り、図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、本明細書において、「上下方向」とは着用者の縦方向Y(身長方向)、「左右方向」とは着用者の横方向X(幅方向)を意味する。また、「表布」とはブラジャーの表側(すなわち、着用者の肌側とは反対の外面側)を覆う布を意味し、「裏布」とは、着用者の肌側を覆う布を意味する。「前」とは人体の前側(胸側)、「後」とは人体の後側(背中側)を意味する。
<基本構成>
図1及び図2に示す、第1実施形態に係る運動用ブラジャー1(以下、単に、ブラジャー1と称する)は、図1に示す裏布14と図2に示す表布15とで構成される2重構造部分を含むブラジャーである。つまり、図2に示す表布15を図1に示す裏布14上にカバー布のように設けた2枚重ね構造になっている。
図1に示すように、本ブラジャー1の裏布14には、バスト用の左右の裏カップ部2A,2Bと、左右の裏カップ部2A,2Bを取り付けるための左右の裏カップ部取付部3A,3Bと、左右の裏カップ部取付部3A,3Bを周囲から囲む伸縮性前布4と、伸縮性前布4に付設された左右肩布(図示せず)と、伸縮性前布4の左右両側に設けられた伸縮性左右脇布6A,6Bとを備えている。伸縮性前布4は裏布14の前部に設けられている。表布15は少なくとも伸縮性前布4を覆うように設けられる。
なお、本発明において、雌型係止具12と雄型係止具13等で構成されるフック部を有した構成も、フック部を有していない構成も採用することができる。
また、下側バンド帯11は横幅方向に伸縮性のある素材で構成される部材であり、適宜、省略することも可能である。
左右の裏カップ部2A,2B及び裏カップ部取付部3A,3Bは両者で、着用者のバストボリュームをまとめてすっぽり収めるバスト部を構成する。裏カップ部2A,2Bはこの実施形態に示す構成では3枚の布地を縫い合わせることで立体的な構成になっている。裏カップ部2A,2Bの首下の部分は、略V字形の傾斜線によって一対の略楕円形の裏カップ部2A,2BがV字形に切り取られたような形状になっている。
図3に示すバージスライン21に沿って裏カップ部取付部3A,3Bの入口曲線を設定してある。
なお、図10(a)に示すように、左右の裏カップ部2A,2Bはバストを入れて保持できるように肌面からのカップトップ位置までの高さH1は高く形成されている。また、図10(b)に示すように裏カップ部取付部3A,3Bの略円形の底面積S1はカップ部として通常の大きさに設定してある。
ブラジャー1の伸縮性前布4に、左右の裏カップ部2A,2Bを取り付ける取付基部としての左右の裏カップ部取付部3A,3Bが設けられる。この構成では、左右の裏カップ部取付部3A,3Bは伸縮性前布4に周囲を取り囲まれるように設けられることになる。
左右の裏カップ部取付部3A,3Bは、後述する伸縮性曲帯体20が設けられる帯幅分だけ、左右の裏カップ部2A,2Bの外形よりも大きくなる。左右の裏カップ部取付部3A,3Bの形状は左右の裏カップ部2A,2Bと略相似形になる場合が多い。
図1に示すように、伸縮性前布4は、伸縮性上中央布7と、伸縮性左側布8と、伸縮性右側布9と、伸縮性下側布10とを含んで構成される。
伸縮性前布4は伸縮性を有する素材により構成されており、このような素材としては、例えば、パワーネット、サテンネット、トリコネット、ツーウェイトリコットあるいはツーウェイラッセルを例示することができる。
伸縮性上中央布7は、左右の裏カップ部取付部3A,3Bの間の略V字形の隙間を塞ぐような形状の伸縮性布で構成されている。
伸縮性上中央布7は、左傾斜辺7a、右傾斜線7b、左脇曲辺7c、右脇曲辺7d、首部円形辺7e、下側布接続辺7fを有している。
この伸縮性上中央布7の一例として、合成樹脂繊維でメッシュ状に編み込んだ素材を採用することもできる。メッシュに構成すると、運動時にも涼しく着用できる利点がある。
下側布10は、左側布8との左下接続辺10aと、左裏カップ部取付部3Aの下中央側部と縫合する取付辺10bと、裏上中央布7との接続辺10cと、右裏カップ部取付部3Bの下中央側部と縫合する取付辺10dと、右側布9との右下接続辺10eと、下側バンド帯11の上辺と縫合されるバンド帯側辺10fとを有している。
図1、図2、図10及び図11に示すように、表布15は、裏布14の伸縮性前布4の領域をカバーするように設けられる布材である。
図10(a)に示すように、表布15に形成される左右の表カップ領域部45A,45Bは、裏布14に形成される裏カップ部2A,2Bのカップ形状に比べて低重心設定にされている。低重心設定とはバストを山として考えた場合、山の高さが低く、底面積が大きい形状を意味する。具体的に言えば、図10(a)の裏カップ部2A,2Bの高さH1に比べて、図10(c)の表カップ領域部45A,45Bの高さH2は小さく設定してあり、図10(b)の裏カップ部取付部3A,3Bの底面積S1に比べて、図10(d)の表カップ領域部45A,45Bの底面積S2は大きく設定してある。
また、表カップ領域部45A,45Bの形状や底面積S2の形は適宜、カップ部を有した衣類毎に色々な形状に設計することができる。図10及び図11に示す構成は一例に過ぎない。
表布15においては、図2に示すように、少なくとも裏布14のデコルテ領域に対応する上側帯領域46(点が散在する領域)に揺れ抑制効果の高い伸縮性素材を設けることが好ましい。上側帯領域46にそのような伸縮性素材を設けることで、裏カップ部2A,2Bの揺れを強力に抑えることができる。
なお、表布15を下地が透けない素材を用いて構成することも可能であり、また、裏布14が透けて見える構成も採用できる。
図1及び図8に示すように、伸縮性曲帯体20は裏カップ部2A,2Bの外周縁2A1,2B1と裏カップ部取付部3A,3Bの内周縁3A1,3B1の間に設けられる伸縮性の帯体である。
伸縮性曲帯体20によって裏カップ部2A,2Bに挿入されるバストの大きさが違っても自動的に調整して、バストを無理なく収容することが可能になる。伸縮性曲帯体20に採用される伸縮率の程度は伸縮性前布4の各布の程度よりも大きく設定されることが好ましい。即ち、同じ伸ばす方向の力が加わった時に、伸縮性曲帯体20の伸縮率は伸縮性前布4の各布の伸縮率よりも大きくなるように設定することが好ましい。
このような伸縮性曲帯体20を設けることで、色々な大きさのバストを裏カップ部2A,2Bに挿入した場合でも、バストのフィット感を向上させた状態で収容することができる。図8(b)は小さいバストを裏カップ部2A,2B内に入れたときの状態を示す図であり、図8(c)は大きいバストを裏カップ部2A,2B内に入れたときの状態を示す図である。図8(c)に示すように、大きいバストを入れた場合に伸縮性曲帯体20が伸びるとともに、サイズ調整力22が働いて、フィット感を向上できる。
なお、本発明では、伸縮性曲帯体20がある実施形態と伸縮性曲帯体20を設けない実施形態の両方を採用することが可能である。伸縮性曲帯体20がない実施形態では、裏カップ部2A,2Bの底面積は、裏カップ部取付部3A,3Bの底面積S1になる。
図6に示すように、裏布においても伸縮性の大きい方向を示す矢印30とすれば、横方向に伸縮性の大きい脇布6A,6B、縦方向に伸縮性の大きい左右側布8,9、横方向に伸縮性の大きい裏上中央布7と下側布10というように、横、縦、横というように互い違いに伸縮性の大きい布の方向を異ならせることでバストの揺れを押さ込む作用を強くすることも適宜、必要に応じて採用が可能である。
同様に、図5に示すように、表布15においても、横方向に伸縮性の大きい脇布6A,6B、縦方向に伸縮性の大きいサイド布27,27、横方向に伸縮性の大きい中央布26というように、横、縦、横というように互い違いに伸縮性の大きい布の方向を異ならせることでバストの揺れを抑え込む作用を強くすることができる。
この実施形態では肩紐部は省略して描いている。図1に示す左右脇布6A,6Bの上部位置に接続される肩紐部については、適宜、通常のブラジャーや運動用ブラジャーで採用される肩紐部を適用することが可能である。この場合は、肩紐部の長さを調整することでブラジャーの着用時の締め付け強度を調整できる構成を採用することもできる。
また、伸長度が高い肩部を構成できれば紐形状にすることは不要になる。いずれにせよ、本発明における肩紐部はブラジャー及び衣類の種類や用途によって、適宜、選択又は省略されるものである。
以下、本実施形態に係るブラジャーについてその特徴と作用について簡単に説明する。
本実施形態のブラジャーの目的は、運動時に四方八方に不規則に振動するバストの揺れを着用者が楽な状態で抑制し、外観及びシルエットも美しいブラジャーを提供することである。
なお、これらの目的はブラジャー以外のカップ部を有する衣類でも同様である。
ここで、カップ部を構成する布の弾性力を強くするだけや、バストを押さえつける構成だけで、運動時のバストの揺れを抑えようとすると、図7に示すように、バスト自体が潰れて本来のラインの美しさが出ないとともに、バストの形が悪くなってしまう課題がある。
また、運動中に、胸を締め付けられることで着用者は圧迫感を感じ、着心地が悪い衣類になってしまう課題も生じる。
これに対して、本実施形態の構成では、図1に示す裏布14と表布15を設けた2重構造にすることで、バストの揺れを強力に抑制することができる。
その理由について説明する。
図10及び図11に示すように、裏布14に設けられる裏カップ部2A,2Bは、前記したようにカップトップ位置が高く、裏カップ部取付部3A,3Bはバージスライン21に沿った形状に構成されており、バストを裏カップ部2A,2B及び裏カップ部取付部3A,3Bに挿入する形になるとともに、伸縮性前布4によって裏カップ部2A,2Bが保持されている構成になっている。
この構成であると、伸縮性前布4によってバージスライン21において、バストが肌身に沿った形で固定されるような状態になるので、バストの裾野域が運動によって揺れることが抑制される。
したがって、運動によるバストの揺れはバージスライン21より先端側の裏カップ部2A,2Bにあるバストにある程度限定される。しかも、この裏カップ部2A,2Bの揺れは、表布15に形成された表カップ領域部45の低重心構造によって、前後、上下、左右に揺れることを防止するように抑え付けられる構成になっているので、美しい形でバストの揺れを抑制できる。
さらに、デコルテ領域に対応する上側帯領域46において、揺れを強く抑える機能を有する素材を用いることでその効果をさらに高めることができる。
また、図5に伸縮性の大きい方向である矢印30に示すように、必要により、表布15の中央布26は横方向が縦方向よりも伸縮性が高く、両側のサイド布27は縦方向が横方向よりも伸縮性が高いように構成することもできる。
中央布26の素材の一例として、合成樹脂繊維をメッシュ状に編み込んだ素材に合成樹脂製の布材を溶着して一体化した布材を用いることもできる。
図12は本ブラジャーの第2実施形態を説明するための図である。この第2実施形態の特徴は、裏カップ部取付部3A,3B自体、又は裏カップ部取付部3A,3Bの外周部に形状維持部32を設けたことを特徴としている。
この実施形態では形状維持部32を略円弧形のワイヤーで構成してある。ワイヤーは所定の可撓性と弾性力を有しており、ブラジャー1の動きに関わらず、裏カップ部取付部3A,3Bの形状を保持する機能がある。
なお、裏カップ部取付部3A,3Bの形状を維持する機能があれば、ワイヤー以外の形状維持部32も採用できる。また、ワイヤーなどを有さない構成も当然に採用できる。
(1)前記実施形態では伸縮性曲帯体20を裏カップ部2A,2Bの一部の領域には設けない構成を例示したが、伸縮性曲帯体20を裏カップ部2A,2Bの全周に設ける構成も適宜採用することが可能である。
(2)伸縮性前布4の中に裏カップ部取付部3A,3Bを設ける場合において、各布の形状や縫合構成は各種の変形が採用できる。本実施形態に示した各布の形状は一例に過ぎないものである。
(3)前記実施形態に示すように、伸縮性曲帯体20を裏カップ部2A,2Bの胸内側の傾斜線部を除いて設けることも可能である。この構成であれば、全周に伸縮性曲帯体20を設けなくてもバストサイズの大小に対処することができる。
2A,2B…左右の裏カップ部
3A,3B…裏カップ部取付部
4…伸縮性裏布
6A,6B…伸縮性左右脇布
7…伸縮性上中央布
8…伸縮性左側布
9…伸縮性右側布
10…伸縮性下側布
11…伸縮性下側バンド帯
14…裏布
15…表布
20…伸縮性曲帯体
21…バージスライン
32…形状維持部
45…表カップ領域部
46…上側帯領域
Claims (9)
- 裏布と表布で構成される2重構造部分を含む衣類であって、
前記裏布には左右の裏カップ部を有し、
前記表布には左右の表カップ領域部を有し、
前記裏カップ部の裏カップ部取付部はバージスラインに沿った形状に構成し、
前記裏カップ部は、そのカップトップ位置を高く構成してあるとともにバストを保持できるカップ部として構成してあり、
前記表カップ領域部は前記裏カップ部よりもカップトップ位置が低く、その底面積が前記裏カップ部取付部の底面積よりも広い低重心設計のカップ領域部として構成してあり、
前記裏カップ部取付部周りは、伸縮性のある布地で囲まれる構成にしてあり、
前記表カップ領域部周りは、伸縮性のある布地で囲まれる構成にしてあることを特徴とする、カップ部を有する衣類。 - 前記裏カップ部取付部周りは、前記伸縮性の布地の伸縮性の大きい方向が異なる複数の布で囲まれる構成にしてあり、
前記表カップ領域部周りは、前記伸縮性の布地の伸縮性の大きい方向が異なる複数の布で囲まれる構成にしてある、請求項1に記載のカップ部を有する衣類。 - 少なくとも前記裏布のデコルテ領域に対応する上側帯領域に揺れ抑制効果のある伸縮性素材を設けた、請求項1〜請求項2のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
- 前記裏カップ部取付部の内周側に前記裏カップ部に接続された伸縮性曲帯体を設けた、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
- 前記裏布は、前記左右の裏カップ部取付部間及び上側領域に設けられた伸縮性上中央布と、前記左の裏カップ部取付部と伸縮性左脇布の間の領域に設けられた伸縮性左側布と、前記右の裏カップ部取付部と伸縮性右脇布の間の領域に設けられた伸縮性右側布と、前記左右の裏カップ部取付部から見て下方側寄りに設けられた伸縮性下側布を有していることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
- 前記伸縮性上中央布と前記伸縮性下側布は縦方向よりも横方向に伸縮性が大きい布材で構成され、
前記伸縮性左側布と前記伸縮性右側布は横方向よりも縦方向に伸縮性が大きい布材で構成され、
前記伸縮性左脇布と前記伸縮性右脇布は、縦方向よりも横方向に伸縮性が大きい布材で構成されている、請求項5に記載のカップ部を有する衣類。 - 前記裏カップ部取付部の形状を維持するバージスラインに沿った形状維持部を設けた、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
- 前記伸縮性上中央布をメッシュ等の開口を有した伸縮性素材で構成した、請求項5〜請求項6のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
- 横方向に締め付けることができる伸縮性下側バンド帯を前記裏カップ部の下部に設けた請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
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