JP2020116790A - 積層フィルム - Google Patents
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Abstract
Description
この蓋材は、外側から上層(基材)/分離層/下層(通気層)が順次積層された複合フィルムからなる蓋材であって、前記分離層がポリマーアロイ単層からなることを特徴とする分離可能な蓋材である。
(実施形態1)
蓋20は積層フィルム30によって構成される。図2に示される積層フィルム30は下層フィルム40と上層フィルム50とが押出ラミネート法によって接合されたフィルムである。押出ラミネート法の1例はサンドイッチラミネート法である。積層フィルム30は上層フィルム50が下層フィルム40から容易に剥離(以下「層間剥離」)できるように構成される。また積層フィルム30が層間剥離した場合に下層フィルム40の剥離界面30Aには、粘着剤などが存在しない。このため、容器10に収容されている内容物100の衛生状態が保たれる。
実施形態としては、層間剥離する界面がポリエチレンテレフタレート層43のコロナ処理がされていない面と押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60の接合面であれば、層間剥離後容器10に残る層(以下剥離残層)は、ポリエチレンテレフタレート層43または押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60のどちらでも良い。実施形態1の場合は、押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60が層間剥離した時に除去される剥離層であり、ポリエチレンテレフタレート層43が剥離残層となる。
ポリエチレンテレフタレート層43と押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60との剥離強度(以下「層間剥離強度」)は、容易に層間剥離を実施できるように設定される。層間剥離強度は、T型剥離強度試験によって測定される剥離強度である。T型剥離強度試験に用いられる積層フィルム30の形状は正方形である。積層フィルム30の一辺の長さは15mmである。剥離速度は300mm/minである。剥離の態様は上層フィルム50を下層フィルム40から剥離する態様である。
図2に示されるように、積層フィルム30には、ポリエチレンテレフタレート層43と押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60とが接合されていない剥離開始部30Bが設けられる。このため、ポリエチレンテレフタレート層43と押出エチレン・メタクリル酸
共重合体層60とを剥離する作業を容易に実施できる。剥離開始部30Bはポリエチレンテレフタレート層43および押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60の一方の縁が他方の縁から突出している。図2に示される例では、剥離開始部30Bは押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60の縁60Aがポリエチレンテレフタレート層43の縁43Aから突出している。図4に示される例では、剥離開始部30Bはポリエチレンテレフタレート層43の縁43Aが押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60の縁60Aから突出している。剥離開始部30Bを掴みやすいため、ポリエチレンテレフタレート層43と押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60とを剥離する作業を一層容易に実施できる。
実施例1の積層フィルム30の層構成を図6に示す。下層フィルム40と上層フィルム50とが押出ラミネート法によって接合されたフィルムである。下層フィルム40は、第1層41、中間層42、および、ポリエチレンテレフタレート層43(PET)が積層された3層構造を備える。第1層41はポリエチレン層(PE)である。中間層42は第1層41とポリエチレンテレフタレート層43との間に積層される。中間層42は二軸延伸ポリプロピレン(OPP)である。ポリエチレンテレフタレート層43のコロナ処理がされていない面には押出コートラミネート法によって、押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60(押出EMAA)と接合される。上層フィルム50は、押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60、第1中間層51、第2中間層52、および、第2層53が積層された4層構造を備える。第1中間層51はポリエチレン層(PE)である。第2中間層52はポリエチレンテレフタレート層(PET)である。第2層53は酸素バリア性や水蒸気バリア性を有する酸化アルミニウムを蒸着した透明蒸着フィルムである。
実施例2の積層フィルム30の層構成を図7に示す。実施例2の積層フィルム30は、
下層フィルム40と上層フィルム50とが押出ラミネート法によって接合されたフィルムである。下層フィルム40は、第1層41、中間層42、および、押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60(押出EMAA)が積層された3層構造を備える。第1層41はポリエチレン層(PE)である。中間層42は第1層41と押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60との間に積層される。中間層42はポリエチレンテレフタレート層(PET)である。押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60は押出コートラミネート法によって、ポリエチレンテレフタレート層43のコロナ処理がされていない面に接合される。上層フィルム50は、ポリエチレンテレフタレート層43(PET)、第2層53の2層からなり、第2層53は、酸素バリア性や水蒸気バリア性を有する酸化アルミニウムを蒸着した透明蒸着フィルムである。
比較例1の積層フィルム30の層構成を図8に示す。比較例1の積層フィルム30は下層フィルム40のポリエチレンテレフタレート層43のコロナ処理がされた面に押出コートラミネート法によって、押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60(押出EMAA)と接合されている点において実施例1の積層フィルム30と相違し、その他の点において実施例1の積層フィルム30と同じ構成を備える。
比較例2の積層フィルム30の層構成を図9に示す。比較例2の積層フィルム30は押出エチレン・メタクリル酸共重合体層60に代えて、押出ポリエチレン層60(押出PE)を備える点において実施例1の積層フィルム30と相違し、その他の点において実施例1の積層フィルム30と同じ構成を備える。
酸共重合体層60の接合面である構成であれば、他の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態も可能である。これらの変形した形態でも、層間剥離強度は実施例と同傾向を示すことが確認された。
10・・・容器
12・・・開口
30・・・積層フィルム
30B・・・剥離開始部
40・・・下層フィルム
41・・・下層フィルムに積層された第1層
42・・・下層フィルムに積層された中間層
43・・・ポリエチレンテレフタレート層
43A・・・縁
50・・・上層フィルム
51・・・上層フィルムに積層された第1中間層
52・・・上層フィルムに積層された第2中間層
53・・・上層フィルムに積層された第2層
60・・・押出エチレン・メタクリル酸共重合体層
60A・・・縁
100・・・内容物
Claims (5)
- フランジ付き成形容器の開口部を覆い、成形容器周縁のフランジ部分と密封シールされる蓋材に使用される積層フィルムであって、前記蓋材は上層と下層の2枚の積層フィルムからなり、下層は第1層と、ポリエチレンテレフタレート層を有し、上層は前記ポリエチレンテレフタレート層のコロナ処理がされていない面に少なくとも一部が接合される押出エチレン・メタクリル酸共重合体層と、第2層とを備える積層フィルム。
- フランジ付き成形容器の開口部を覆い、成形容器周縁のフランジ部分と密封シールされる蓋材に使用される積層フィルムであって、前記蓋材は上層と下層の2枚の積層フィルムからなり、下層は第1層と、押出エチレン・メタクリル酸共重合体層を有し、上層は前記押出エチレン・メタクリル酸共重合体層に少なくとも一部がポリエチレンテレフタレート層のコロナ処理がされていない面に接合されている、第2層とを備える積層フィルム。
- 前記ポリエチレンテレフタレート層と前記押出エチレン・メタクリル酸共重合体層とが接合されていない剥離開始部を含む請求項1または2に記載の積層フィルム。
- 前記剥離開始部は前記ポリエチレンテレフタレート層および前記押出エチレン・メタクリル酸共重合体層の一方の縁が他方の縁から突出している請求項3に記載の積層フィルム。
- 前記第1層はシーラント層を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層フィルム。
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