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JP2020092256A - 光源、光源装置、光学装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置 - Google Patents

光源、光源装置、光学装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置 Download PDF

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JP2020092256A
JP2020092256A JP2019183166A JP2019183166A JP2020092256A JP 2020092256 A JP2020092256 A JP 2020092256A JP 2019183166 A JP2019183166 A JP 2019183166A JP 2019183166 A JP2019183166 A JP 2019183166A JP 2020092256 A JP2020092256 A JP 2020092256A
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JP2019183166A
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Kazuhiro Yoneda
和洋 米田
芳彦 三木
Yoshihiko Miki
芳彦 三木
直紀 福岡
Naoki Fukuoka
直紀 福岡
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Abstract

【課題】スペックル模様の平均輝度の差を抑えることを可能にする。【解決手段】本発明の一実施の形態の光源は、1または複数の面発光レーザをそれぞれ備える複数の発光素子と、複数の発光素子と同一の基板上に形成され、複数の発光素子の出力光量をそれぞれ検出する複数の検出素子とを有する。検出素子は、複数の発光素子の出力光量をモニタするなどして検出する。例えば発光素子の活性層を導波する光をモニタすることにより出力光量の検出を行う。これにより、例えば検出素子が検出した光量に基づいて制御信号をフィードバックすることで、複数の発光素子の出力光量を制御して、スペックル模様の平均輝度の差を抑えることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、光源、光源装置、光学装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置に関する。
レーザ光の特徴的性質である過干渉性(コヒーレンス)は、被照射面において散乱した光の回折により観察面(眼の網膜やカメラの撮像素子など)にスペックルと呼ばれる斑点模様のちらつき(ノイズ)を発生させる。スペックルは画質や測定精度などに悪影響を及ぼすため、レーザを使用する上でのデメリットと受け止められており、この課題を解決すべく研究が進められている。
スペックルを低減する一つの手法として1チップ内に複数の発光源を有する面発光型半導体レーザ(VCSEL)を使用して複数を発光させる方法がある。複数を発光させることにより各発光源のスペックル模様を平均化(重畳)してノイズを低減する効果を得るというものである。また、被検体に光を照射する光源モジュールとして、活性層を有する積層構造体の一部である面発光型半導体レーザと、積層構造体の他の一部であり、面発光レーザ素子と光学的に接続された光検出素子とを含む構成を開示したものがある(特許文献1参照)。
しかし、平均化によりノイズ低減効果が得られるのは各発光源が形成するスペックル模様の平均輝度が同じであることが前提となる。VCSELチップは、製造上のばらつき、各発光源の波長差、自己発熱による特性ドリフト、経年劣化などがあるため、同一条件で駆動しても各発光源の出力が安定せず平均輝度に差が生じてしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スペックル模様の平均輝度の差を抑えることが可能な光源、光源装置、光学装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一実施の形態の光源は、1または複数の面発光レーザをそれぞれ備える複数の発光素子と、複数の発光素子と同一の基板上に形成され、複数の発光素子の出力光量をそれぞれ検出する複数の検出素子と、を有する。
本発明によれば、スペックル模様の平均輝度の差を抑えることが可能になるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態に係る面発光型半導体レーザの発光素子の配置とモニタ素子の配置の一例を示す図である。 図2は、発光素子とモニタ素子の構成を示すA−A線断面図である。 図3は、発光素子とモニタ素子の構成を示すB−B線断面図である。 図4は、発光素子とモニタ素子の1組当たりの動作説明図である。 図5は、実際に試作して測定した結果の一例を示す図である。 図6は、図1に示した面発光型半導体レーザに遮光部材を設けた例を示す図である。 図7は、隣接する発光素子の間及び隣接するモニタ素子の間の活性層を除去するよう構成とした面発光型半導体レーザを示す図である。 図8は、隣接する発光素子の間及び隣接するモニタ素子の間の活性層を除去するよう構成とした図7に示した面発光型半導体レーザのB−B線断面図である。 図9は、隣接する発光素子の間及び隣接するモニタ素子の間を、それぞれ大きな間隔とした面発光型半導体レーザを示す図である。 図10は、モニタ素子の組み合わせや配置の一例を示す図である。 図11は、同じ撮影条件で実際に撮影したスペックル画像の一例を示す図である。 図12は、撮影条件を変えて実際に撮影したスペックル画像の一例を示す図である。 図13は、図11のスペックル画像の輝度ヒストグラムについての一例を示す図である。 図14は、図12のスペックル画像の輝度ヒストグラムについての一例を示す図である。 図15は、VCSELチップのフィードバック制御回路のブロック構成の一例を示す図である。 図16は、第2の実施の形態に係る光学装置(光偏向素子のミラー面が大きい場合)の構成の一例を示す図である。 図17は、第2の実施の形態に係る光学装置(光偏向素子のミラー面が小さい場合)の構成の一例を示す図である。 図18は、計測装置の一例を示す図である。 図19は、光学装置による計測対象への光投影の様子の一例を示す図である。 図20は、VCSELチップの構成の一例を示す図である。 図21は、VCSELチップの構成の他の一例を示す図である。 図22は、光学装置の光学系の一例を示す図である。 図23は、光学装置における光の光路を示す図である。 図24は、光学装置のVCSELの発光素子配列の一例を示す図である。 図25は、光学装置の光学系の他の一例を示す図である。 図26は、光学装置の光学系の他の一例を示す図である。 図27は、光学装置の光学系の他の一例を示す図である。 図28は、光学装置の光学系の他の一例を示す図である。 図29は、光学装置の光学系の他の一例を示す図である。 図30は、光偏向素子の一例であるMEMSミラーの構成の一例を示す図である。 図31は、光偏向素子の一例であるポリゴンミラーの構成の一例を示す図である。 図32は、カメラの構成の一例を示す図である。 図33は、計測装置のブロック構成の一例を示す図である。 図34は、位相シフト法を用いた計測の説明図である。 図35は、光切断法を用いた計測の説明図である。 図36は、第3の実施の形態に係るロボットの構成の一例を示す図である。 図37は、第4の実施の形態に係るスマートフォンなどの電子デバイスの構成の一例を示す図である。 図38は、第5の実施の形態に係る車両の構成の一例を示す図である。 図39は、第5の実施の形態に係るその他の移動体の構成の一例を示す図である。 図40は、第6の実施の形態に係る3Dプリンタの構成の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、光源、光源装置、光学装置、計測装置、ロボット、電子機器、移動体、および造形装置の実施の形態を説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
面発光型半導体レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting LASER)において各発光源が形成するスペックルパターン(「スペックルパターン」を「スペックル模様」とも言う)の平均輝度をSi、標準偏差をσi、スペックルコントラストをCsiとする。各発光源から同じパワーでレーザ照射した場合、S1=S2=S3=・・・=S0、σ1=σ2=σ3=・・・=σ0と考えることができる。n枚のスペックルパターンの画像を合成した場合、合成画像(重畳画像)の輝度値はS1+S2+・・・+Sn=S0×nとなる。
ばらつきに関しては分散の加法性が成り立つため、σ2=σ12+σ22+・・・+σn2となり、σ=√(n×σ02)=σ0√nとなる。
よって、n枚の合成画像のスペックルコントラストCsnは、Csn=σ√n/(S×n)=(√n/n)×(σ0/S0)=1/√n×Cs0と表される。
つまり、n枚のスペックルパターンの画像を合成することによりスペックルコントラストは1/√nに改善することが分かる。
ここで、2つの発光源(第1の発光源および第2の発光源)を使用し、2つの発光源から異なるパワーでレーザ照射した場合を考える。その場合に、例えば第1の発光源がS1=S0およびσ1=σ0で、第2の発光源がS2=10S0およびσ2=10σ0であったとする。この場合、初期スペックルコントラストをCs0=σ0/S0として合成画像のスペックルコントラストCsを計算すると、Cs=√(σ12+σ22)/(S1+S2)=√(101σ02)/11S0=(√101/11)Cs0≒0.91Cs0となる。
つまり、各発光源でレーザ照射するパワーが異なると期待される1/√n(この場合、n=2)ほどの低減効果は得られない。VCSELチップは、製造上のばらつき、各発光源の波長差、自己発熱による特性ドリフト、経年劣化などがある。つまり、上記の結果は、各発光源の出力を安定させなければ平均輝度に差が生じ、平均化によるノイズ低減効果が期待されるほど得られないということを示している。
この結果に基づき、以下では、各発光源の出力を安定させることが可能な面発光型半導体レーザ(VCSEL)の一実施形態について示す。ただし、各発光源を同時点灯することでスペックルパターンを合成するため、この方式の場合、各発光源が放出する光を各発光源の個別点灯によりフォトダイオードで検出してフィードバック制御するといった構成は現実的ではない。各発光源を同時点灯した場合でも対応できるようにリアルタイムでフィードバック制御する構成が必要である。ここでは実施の形態の一例して、VCSELチップにおいてリアルタイムフィードバック制御が可能な構成について示す。
図1および図2は、本実施の形態に係る面発光型半導体レーザ(VCSEL)の構成の一例を示す説明図である。図1には、VCSELチップにおける発光素子の配置とモニタ素子(検出素子)の配置の一例を示している。図1に示す各発光素子a1〜a4は開口部115が光(ビーム)を放つ発光源に相当する。以下、発光素子a1〜a4を区別しない場合は発光素子aと記載する。図1において、各発光素子aは基板の厚み方向の直交面に配置されており基板に対して垂直方向に開口部115からビームを出射する。
モニタ素子b1〜b4は、対応する発光素子a1〜a4の出力光量を検出するように設けられている。以下、モニタ素子b1〜b4を区別しない場合はモニタ素子bと記載する。また、対応関係にある発光素子aとモニタ素子bを、発光素子axとモニタ素子bxと記載する。図1に示すVCSELチップ11は1つの発光素子axにつき1つのモニタ素子bxを有する。この構成では1つの発光素子axの光出力の光量を1つのモニタ素子bxにより検出する。発光素子axとモニタ素子bxとの間隔は何れの組(発光素子axとモニタ素子bxの組)においても等しく設けられている。
なお、図1に示す発光素子aやモニタ素子bのそれぞれの数や、発光素子aとモニタ素子bとの間隔や配置は説明のための一例であり、これに限るものではない。対応する発光素子axとモニタ素子bxも、1対1には限定されず、複数対1や1対複数であってもよい。発光素子aは一次元配列に限らず2次元アレイ配列にするなどして、面積効率よくレーザビームの高密度化を図ってもよい。また、図1には発光素子aのサイズを揃えて等間隔に配列しているが、実際に設計する際は製造プロセスのデザインルールが許容する範囲で素子サイズを大きく(あるいは小さく)したり、素子間隔を広げたり(あるいは狭めたり)するなど、複数サイズ、複数ピッチで配置することも可能である。また、各発光源の点灯制御は回路設計に応じて個別制御や群制御、一括点灯など自由に選択してよい。発光素子aとモニタ素子bのレイアウトについては後に改めて説明する。
続いて、図2および図3を参照して発光素子aとモニタ素子bの素子の構成について説明する。図2には、A−A断面(基板の厚み方向の断面)における各素子の構成を、図3には、B−B断面における各素子の構成をそれぞれ模式的に示している。発光素子aとモニタ素子bは基板110上に共通の構成で設けられる。これらは製造プロセスにより形成したものである。図2に示す例において発光素子aとモニタ素子bとは、共に基板110上に下部DBR(Distributed Bragg Reflector)111、活性層112、上部DBR113を備えるメサ構造をとっている。
本例では、発光素子aについては照射中心付近を電極114で覆わずに光取り出し窓として開口し、そこから光を出射する。つまり図1に示す開口部115から図2の矢印方向に光が出射する。モニタ素子bについては外光の進入を防ぐために上面全体を電極114で覆う。ただし、発光素子aは、表面出射型には限定されず、基板側から光を出射する裏面出射型としてもよい。この場合、必ずしも開口部115を形成する必要はなく、発光素子aの上面全体を電極114で覆うよう構成してもよい。
本例では、図2および図3に示すように、対応する発光素子axとモニタ素子bxの間の領域の活性層112を残すように、発光素子メサとモニタ素子メサが形成されている。これにより、下部DBR層111と活性層112は、発光素子aとモニタ素子bとに共通し、このうち活性層112が発光素子axとモニタ素子bxとを光学的に接続する導波部として機能し、発光素子aからの漏れ光が活性層112を導波(「伝播」とも言う)する。モニタ素子bxは発光素子axの出力光量を、活性層112を導波する漏れ光の光量により検出する。発光素子axの漏れ光をモニタ素子bxで検出する原理について図4および図5の原理説明図を用いて詳しく説明する。
図4および図5は、発光素子axの漏れ光をモニタ素子bxで検出する原理について説明する図である。図4は、発光素子axとモニタ素子bxの1組当たりの動作説明図である。図4に示すように発光素子axに順方向のバイアスを印加すると、電位差により正孔と電子とが活性層112に注入されキャリアの再結合により自然放出光が発生する。このままバイアスを大きくしていくと基板110に対して垂直方向にレーザ発振が始まり、アパーチャ開口(開口部115)から光が出射するという一般的なVCSEL発光動作が起こる。
一方、モニタ素子bxにはバイアスが印加されておらず、空乏層に光が入射して電荷が発生することを利用した光センサとして機能する。よって、活性層112により、発光素子axからの自然放出光およびレーザ発振時の一部の漏れ光qがモニタ素子bxに導波され、モニタ素子bxに発光素子axの出力光量に応じた電荷が発生する。この電荷は電流計Aで電流として検出される。検出された電流から得られる光量の情報は、駆動条件や発光特性などに依存しない純粋な光量情報である。このようにモニタ素子bxを構成したことにより発光素子axの出力光量を同時に検出することを可能にしたことによりリアルタイムフィードバック制御が実現できる。
図5は、実際に測定した結果の一例を示す図である。横軸が発光素子aに印加した電流値であり、縦の第一軸(出力光量(mW))が発光素子aの出射光から光パワーメータで取得した光情報であり、第二軸が(検出電流(A))がモニタ素子bの出力から検出した検出電流である。
図5に示すように、この発光素子aは約0.5mAでレーザ発振が始まり、その後は印加電流の大きさに比例して出力光量が増している。ここでは3.5mAまでの結果しかないが、過去の結果から出力光量が飽和する直前まで良好なリニアリティが保たれることが予想される。
一方、モニタ素子bから計測された検出電流のレーザ発振後の推移からは、こちらも印加電流(≒出力光量)に対して線形的に検出電流が増加していることが分かる。よって、システム負荷が大きい複雑な補正処理を施すことなく出力光量のフィードバック制御を行うことが期待できる。
以上の結果から、複数の発光素子axにそれぞれ対応する複数のモニタ素子bxを用いることで、各発光素子aの出力光量のリアルタイムフィードバック制御が可能になる。
なお、図1では、対応する発光素子axとモニタ素子bxの間のみを光が導波するよう、発光素子axとモニタ素子bxの間の領域の一部の活性層112のみを残して導波部を形成している。これにより、発光素子aから発光素子aに対応しないモニタ素子bへ光が到達することを防ぐことができ、より高精度にフィードバック制御を行うことができる。
ここで、光を導波させる部分のみに導波部を形成しても、導波部の端部から光が漏れて迷光が発生するおそれがある。そこで、導波部の端部に遮光部材119を設けることで、導波部から外へ光が放出されることを防ぐことができる。図6においては、導波部の端部を電極が覆っており、遮光部材119としても機能する。遮光部材119としては、金属膜等の完全に光を遮断するものの他、屈折率差による光閉じ込めを利用してもよい。また、遮光部材119を設ける場所は、導波部118の端部全面であっても、一部であってもよい。図6は、図1の面発光型半導体レーザに遮光部材119を配置する一例を示している。この図6は、発光素子axとモニタ素子bxの対向する部分の活性層端部には遮光部材を設けず、他の部分の活性層端部には遮光部材119を設けるよう構成した例である。
また、図7に示すように、発光素子axとモニタ素子bxを組として、異なる組の間の導波部(活性層)を除去するよう構成してもよい。この図7に示す例も、A−A線断面図は図2と同様であり、B−B線断面図は、図8に示すようになる。本例においては、導波部(活性層)を除去した領域に金属層120を形成し、遮光部材としている。なお、発光素子ax及びモニタ素子bxの周囲は、導波部121となっている。
なお、発光素子aから発光素子aと対応しないモニタ素子bへの導波がフィードバック制御の問題とならない場合は、光を導波させない部分(非導波部)を形成する必要はなく、図9に示すように基板上の活性層全体を導波部122としてもよい。この場合、発光素子aとモニタ素子bのメサを形成する際に活性層全体を残すようエッチングすればいいので、プロセスを簡略化できる。発光素子aとモニタ素子bの配置の一例として、図9を示す。図9の面発光型半導体レーザでは、対応する発光素子aとモニタ素子bの距離に対して対応しない発光素子aとモニタ素子bとの距離が大きい。特にこのような構成においては、対応しない発光素子aとモニタ素子bの間に非導波部を設けなくともフィードバック制御を行うことは可能である。
次に、モニタ素子bの組み合わせや配置について示す。図1には、1つの発光素子aにつき1つのモニタ素子bを等しい間隔で設けた例を示した。ここでは、各種組み合わせや配置などのレイアウトの例を示す。
図10は、モニタ素子bの組み合わせや配置の一例を示す図である。図10(a)は、1つの発光素子aと1つのモニタ素子bとを1組にした1対1配置である。図10(b)は、複数の発光素子aと1つのモニタ素子bとを1組にした複数対1配置である。この例では、4つの発光素子aと1つのモニタ素子bを1組にした4対1配置を示している。4つの発光素子aと1つのモニタ素子bとが各活性層112により光学的に接続されている。このように複数の発光素子aと1つのモニタ素子bとを1組にした場合、複数の発光素子aを単位にリアルタイムフィードバック制御を行うことができる。なお、2つ以上の複数の発光素子aと1つのモニタ素子bとを1対に構成したものであれば、1つのモニタ素子bに組み合わせる発光素子aの数は任意であってよい。
図10(c)は、図10(a)と同様に発光素子aとモニタ素子bとを1組にしたものであるが、発光素子aとモニタ素子bとの間隔を組ごとに異ならせた配置となっている。図4に示す測定結果から、発光素子aの出力光量が増すほどモニタ素子bの検出電流が増加することが分かる。つまり、モニタ素子bは発光素子aから近い位置に配置するほど検出電流が多く流れ、出力光量に対する感度を良くすることができる。
ただし、モニタ素子bを発光素子aに近づけすぎると、エッチングなど製造工程上の問題が生じ、狙いの出力特性が得られない場合があるため、狙いの出力特性が得られる距離を前提にできるだけ近い位置に配置することが望ましい。配置の方法として図10(c)のように個別に間隔を変えるなどの変形を行ってもよい。なお、この他の組み合わせも考えられる。例えば、図10(b)には、複数の発光素子aと1つのモニタ素子bとを1組にした複数対1配置を示しているが、1つの発光素子aと複数のモニタ素子bとを1組にした1対複数配置も考えられる。このように、モニタ素子bの組み合わせや配置は適宜変形してもよい。
図11および図12は、実際に撮影したスペックル画像の一例を示す図である。各図のスペックル画像には、そのスペックルコントラスト(Cs)を示している。
図11(a)と図11(b)は、同じVCSELチップ11内に設けられている光源1(第1の発光素子)と光源2(第2の発光素子)とを同じ駆動条件で個別に点灯し、それぞれ同じ撮影条件で撮影したときのスペックル画像である。光源1と光源2は同じVCSELチップ11内にあるものの光が照射される被照射面(スクリーン等)との幾何学的な関係が異なるため互いに相関のないスペックル模様が形成される。光源1と光源2のどちらもCs≒0.6と同等の発光源であるとみなせる。完全に発達しているスペックルのCsが1.0であるが、実測においてはカメラのレンズ絞りや撮像素子サイズなど撮影条件による平均化やビーム特性に起因する多重化がおこりCsは1.0よりも低い値となることが多い。
図11(c)は、光源1と光源2とを同時に点灯して撮影したときのスペックル画像である。図11(a)のスペックル画像と図11(b)のスペックル画像とが合成されたものであり、平均化の効果によりCsは20%以上改善された。
図12は、光源2はそのままで光源1のみ撮影条件を変えて撮影したスペックル画像の一例を示す図である。図12(a)は、駆動条件は変えずにカメラのシャッター速度(露光時間)だけを遅くして明るい画像で撮影している。幾何学的な関係および駆動条件は変更していないため図11(a)と同じスペックル模様が観察される。スペックル画像の全体の平均輝度は、図11(a)に示す平均輝度の約4.6倍になっている。Csも0.611と図11(a)の0.610からほとんど変わらず、全体の輝度値が増しただけとみなすことができる。
図12(c)は光源1と光源2とを同時に点灯して撮影したときのスペックル画像である。図12(a)のスペックル画像と図12(b)のスペックル画像とが合成されたものであり、平均化の効果によりCsが10%以上改善された。ただし、図12(c)は、輝度が違い平均化の効果は低く、図11(c)に比べると10%以上低いスペックル低減効果しか確認されていない。
図13および図14は、それぞれ図11および図12のスペックル画像の輝度ヒストグラムについての一例を示す図である。つまり、図13(a)、図13(b)、図13(c)が、図11(a)、図11(b)、図11(c)に対応し、図14(a)、図14(b)、図14(c)が、図12(a)、図12(b)、図12(c)に対応する。
以上の結果から、VCSELの複数光源多重による十分なスペックル改善効果を得るにはチップ面内の各発光素子が同レベル出力となるような制御が必要であることが分かる。
次に、VCSELチップ11の制御回路の構成について説明する。ここでは、「制御部」の一例として、モニタ素子bを用いてフィードバック制御を行うフィードバック制御回路の構成を説明する。
図15は、VCSELチップ11のフィードバック制御回路のブロック構成の一例を示す図である。図15に示す発光素子aおよびモニタ素子bは、ペアである。つまり、1対1構成であれば1つの発光素子aと1つのモニタ素子bであり、複数体1構成であれば複数の発光素子aと1つのモニタ素子bである。ここでは説明のため発光素子aとモニタ素子bの単位構成当たりのフィードバック制御回路を示している。
まず、全体の制御を行うコントロール部301からPC300から入力された初期設定に応じたVCSEL駆動信号が送信され、DA変換(Digital to Analog Converter)302、続いてVCSEL駆動回路303を経てVCSEL面内の発光素子aにバイアスが印加される。発光素子aが良品であれば、この段階でレーザ発振が起こり、散乱光の一部(漏れ光)が活性層を導波してモニタ素子bに入射される。
モニタ素子bでは入射光に応じた電荷が発生するので検出信号(電気信号)として扱うことができ、電流電圧変換回路304にて電圧信号へと変換したのちAD変換(Analog to Digital Converter)305からデジタル信号としてコントロール部301へ入力される。コントロール部301は入力された検出信号を狙いの出力光量に対応した設定値(各発光素子aにおいて同レベル出力される設定値)と比較して、設定値に近づくように再度VCSEL駆動信号(制御信号)の出力を行う。
これら一連の動作をリアルタイムで行うことで検出信号が設定値に近い状態を維持することができ、発光素子aの安定した光出力が可能となる。つまり所定の出力光量に揃えることができる。
また、リアルタイムフィードバック制御を行ってもモニタ素子bからの検出信号が設定した閾値より大きい又は小さい場合は、対応する発光素子aが故障しているものとみなし、コントロール部301は即座にバイアス印加を停止すると共にPC300へアラーム信号を送信する。点線で囲んでVCSELチップ11の領域を示しているが、発光素子a、モニタ素子b以外の機能ブロック(フィードバック部)の一部または全てをVCSELチップ11に搭載してもよい。
以上のように第1の実施の形態の面発光型半導体レーザ(VCSEL)では、各発光素子aの出力光量をモニタ素子bにより検出して各発光素子aの出力光量を所定値に制御するという一連の動作をリアルタイムで行うことが可能になる。これにより、各発光素子aの安定した光出力が可能となり、平均輝度の差を抑え、1/√nのノイズ低減効果を期待できるようになる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態において説明したVCSELチップ11を用いた光学装置の一実施の形態について示す。先ず、スペックルコントラスト(Cs)が理論値の1/√nに改善する結果を得るためには、複数のランダムなスペックルパターンを重ね合わせることが必要である。つまり各発光素子aが出射する光により発現するスペックルパターンが異なることが前提となる。
この問題は、例えば複数光源角度多重や複数光源波長多重を利用することにより達成することができる。複数光源角度多重は、発光素子aごとに、想定される被照射面での光の入射角度を異ならせる方式で異なるスペックルパターンの画像を多重化させる。複数光源波長多重は、発光素子aごとに発振波長を異ならせる方式で異なるスペックルパターンの画像を多重化させる。
複数光源角度多重を用いて光学装置を設計する場合には、理論値1/√nの効果が期待できる値に設定値(D1、θ1、LDW1)を適宜設定して設計する。ここで、D1は隣接する2つの発光素子a間の距離である。θ1は、隣接する2つの発光素子aの出射光が被照射面へ入射する際の光のなす角度である。LDW1は、角度θ1で入射する光の仮想的な光源と被照射面との距離である。
図16および図17は、一実施の形態の光学装置の一例を示す図である。図16および図17は、共に、垂直方向(V)から見たときの光学装置の構成を示している。ここでは「投影手段」の一例としてライン光により投影する構成を示している。ここで、垂直方向(V)は、後述する水平方向(H)に対して直交する方向を指す。
図16(a)には、光偏向素子のミラー面が大きい場合の光学装置の構成を示し、図17(a)には、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーのように光偏向素子のミラー面が小さい場合の光学装置の構成を示している。
図16(b)および図17(b)には、図16(a)および図17(a)の各光学装置のそれぞれについて、隣接する仮想的な光源(例えば光源m1と光源m2)から被照射面へ入射する光のなす角度θ1を表している。図16(b)においては光路を分かり易くするためVCSELチップ11とミラー13の図示を省略している。また、図17(b)においては光路を分かり易くするためVCSELチップ11の図示を省略している。
図16に示す一例の光学装置10は、複数の発光素子aを有するVCSELチップ11と、ラインジェネレータ12と、ミラー(光偏向素子)13とを備える。
ラインジェネレータ12は、VCSELチップ11上の各発光素子aからの光をライン光に変換する光学手段の一例である。なお、図16には(図17も同様)、光路を分かり易くするためにラインジェネレータ12のレンズ構成については図示を省略している。
ミラー13のミラー面(網掛けの部分)は、図16においては紙面手前側に向いた状態を示しているが、図16の回転軸周りに可動する。
図16に示すVCSELチップ11上の各発光素子aの出射光は、ラインジェネレータ12によりライン光に変換される。ラインジェネレータ12から出射した光はミラー13のミラー面で反射し、被照射面に1本のライン光14として照射される。図16には、一例としてVCSELチップ11上に隣接する2つの発光素子aから出射される出射光の光路を示している。2つの発光素子aのそれぞれの光路から分かるように、各発光素子aからの照射光の一部または全てが被照射面においてライン光14として1本(略1本)に重なり合っている。
図16に示すように、ミラー13の位置において、ラインジェネレータ12を出射した光(ライン光14)の長手方向(ミラー13の回転軸方向)の長さよりミラー面が十分に大きい場合、ライン光14の長手方向(ミラー13の回転軸方向)の長さを調節する必要なく、ライン光14はミラー面に入射できる。
図17に示すようにミラー面が小さなミラー面(例えばMEMSミラー)の場合には、ラインジェネレータ12を出射した光(ライン光14)の長手方向(ミラー13の回転軸方向)の長さを調節してミラー面に入射させる必要がある。図17に示す例では、ラインジェネレータ12によりライン光を一度集光してミラー面に入射させる。この場合、仮想的な光源m1、m2、・・・は図17に示すような位置になる。
ミラー面の大きさは走査するライン光が入りさえすれば大きくても小さくてもよい。例えば図17はミラー面が小さい場合の構成であるが、一度集光する構成でミラー面が大きいものを用いてもよい。また、図17においてミラー面の挿入位置はライン光の集光点でなくとも、走査するライン光がミラー面に入ってさえいれば光軸方向にずれていてもよい。ただし、ライン光の集光点にミラー面を挿入するときが、最もミラー面を小さくすることができる。
以上のように、光学装置にVCSELチップ11を使用する。これにより、1/√nの効果が得られる値で設計した光学装置において、各発光素子aの出力光量をリアルタイムにフィードバック制御することが可能になる。つまり、各発光素子aの出力光量が安定し、各発光素子aは同レベル出力を行うことができる。従って、重ね合わせる各スペックルパターンのそれぞれの平均輝度を揃えることができ、1/√nの効果が期待できる。
「実施例1」
第2の実施の形態にかかる光学装置を適用した装置の実施例を示す。第2の実施の形態にかかる光学装置は観察対象の計測などに使用する計測装置に適用することができる。ここでは計測装置の一例として、観察対象(計測対象とも言う)の3次元計測装置への適用例を示す。
図18は、計測装置の一例を示す図である。図18に示す計測装置1は、計測情報取得ユニット20と制御ユニット30とを含む。
計測情報取得ユニット20は、投影部である光学装置10と、撮像部であるカメラ21とを含む。光学装置10は、VCSELチップ11と、ラインジェネレータ12(光学系)と、光偏向素子(ミラー)13とを有する。計測情報取得ユニット20は、制御ユニット30の制御部31の制御に従い動作する。例えば、VCSELチップ11の複数の発光素子aを光発振させ、ラインジェネレータ12を介して出力された光を光偏向素子13で偏向させて計測対象を走査する。制御部31は、光走査中にVCSELチップ11の各発光素子aの出力や点灯タイミングを調節することにより、計測対象の全体にパターン光を投影する。例えば発光素子aの点灯および消灯(オン/オフ)を制御することで、白黒のグレイコードパターンなど所望の投影パターンを計測対象に投影することができる。
カメラ21は、光学装置10が計測対象に投影するパターン光(投影画像)の投影中心300が撮像領域40の中心となるように位置および角度が固定されている。これにより、カメラ21は、投影領域を撮像する。
カメラ21は、レンズ210や撮像素子211を有する。撮像素子211には、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のイメージセンサなどを使用する。カメラ21に入射した光は、レンズ210を介して撮像素子211上に結像して光電変換される。撮像素子211で光電変換された電気信号は、画像信号へと変換され、その画像信号がカメラ21から制御ユニット30の演算処理部32へと出力される。
制御ユニット30は、光学装置10によりパターン光を投影する制御やカメラ21によりパターン光を撮像する制御などを行い、カメラ21が撮像した画像信号(画像情報)に基づいて、計測対象の3次元計測等の演算処理を行う。制御部31は、光学装置10が投影するパターン光を別のパターン光に切り替える制御を行ってもよい。また、制御部31は、演算処理部32が3次元座標の算出に用いるキャリブレーション情報を出力する制御を行ってもよい。
制御ユニット30の演算処理部32は、入力された画像信号に基づいて3次元座標の算出を行い、3次元形状を取得する。また、演算処理部32は、算出された3次元形状を示す3次元形状情報を制御部31からの指示に従いPC(Personal Computer)等(不図示)へ出力する。なお、図18には、制御ユニット30に対し1組の計測情報取得ユニット20が取り付けられた構成を示しているが、制御ユニット30に対し複数組の計測情報取得ユニット20を取り付けてもよい。
(光学装置の動作説明)
図19は、光学装置10による計測対象への光投影の様子の一例を示す図である。図19において、光学装置10は、ライン光14を計測対象15に向けて出射する。ライン光14は、VCSELチップ11の各発光素子aからの複数の光が重なり合っている光で、光偏向素子(ミラー)13のミラー面において偏向されて、図19に破線で示すように計測対象15に照射される。具体的には、光偏向素子13が、図19に示すライン光の長手方向軸周りMの方向にミラー面を駆動してミラー面に照射される光を偏向し、各ライン光が所定のパターン光になるように制御されることにより、計測対象15に2次元のパターン光が照射され、計測対象15に投影画像60が投影される。投影画像60は、例えば計測対象15を含む領域に投影される。
(VCSELの構成)
図20は、VCSELチップ11の構成の一例を示す図である。図20に示すVCSELチップ11は、同一基板上で発光素子aを容易に集積可能な面発光型半導体レーザであり、1次元的に配列された複数の発光素子aを有する。
図20に示す各発光素子aのピッチは、仮想的な光源m1、m2、・・・の間隔D1が1/√nの効果が期待できる設定になれば任意でよい。
なお、図20に示す発光素子aの配列は一例であり、発光素子aが2次元的に配置された構成のものであってもよい。例えばより多くの素子を配置できるハニカム構造の配置であってもよいし、これに限定されず、その他の配置であってもよい。また複数の発光素子aの開口部の形状を四角形で示しているが、例えば六角形などであってもよいし、これに限定されず、その他の形状であってもよい。また、各発光素子aのレーザ光の波長は適宜設定してよい。例えば、可視でも不可視でもどちらでもよい。各発光素子aにおいては発光を独立に制御可能なように構成してもよい。
図21は、VCSELチップ11の構成の他の一例を示す図である。図21に示すVCSELチップ11は、複数の発光素子を共に発光させるレイヤーと呼ばれる発光素子群a1を少なくとも1つ以上有する。図21には、発光素子群a1が一次元的に配列された形態のものを示しているが二次元的に配置された構成のものでもよい。
図21に示すレイヤー222において、発光素子a2は十字型に5個配置されている。同一のレイヤー222内において各発光素子a2は同じタイミングで発光する。
図21に示す、各レイヤー222のピッチAと、各発光素子a2のピッチ(ピッチBおよびピッチC)は、計測装置1の仕様によって適宜異なるが、仮想的な光源m1、m2、・・・の間隔D1が1/√nの効果が期待できる設定になれば任意でよい。
なお、ここでは、レイヤー222の発光素子a2として十字型に5個配置されているものを示しているが、これに限定するものではない。発光素子a2の数は増減させてもよいし、また、ハニカム構造のようなレイアウトでより多くの発光素子a2を配置してもよい。
また、発光素子a2の開口部についても四角形のものを示しているが、六角形など、他の形状であってもよい。各レイヤー222において各々独立に発光を制御してもよい。
(ラインジェネレータのレンズ構成)
図22は、光学装置10の光学系の一例を示す図である。図22には、光学装置10の光学系を水平方向(H)と垂直方向(V)とからそれぞれ作図したものを並べて示している。
図22には、ラインジェネレータ12のレンズ構成の一例として、4枚のシリンドリカルレンズ121〜124を用いたものを示している。シリンドリカルレンズ121〜124は、VCSELチップ11の各発光素子aからの光をそれぞれライン光に変換する。
具体的に、水平方向(H)において、VCSELチップ11から発散する光をシリンドリカルレンズ121によって平行光束または略平行光束とし、シリンドリカルレンズ123によって短手方向のライン光幅を形成する。また、垂直方向(V)において、VCSELチップ11から発散する光をシリンドリカルレンズ122によって平行光束または略平行光束とし、シリンドリカルレンズ124によって長手方向のライン光長さを形成する。この際、ミラー(光偏向素子)13に集光する位置に焦点を形成する。なお、1/√nの効果が期待できる設定で、それぞれのライン光を光偏向素子13上に形成する。
シリンドリカルレンズ121〜124の材質は、例えばガラスやプラスチックである。なお、材質をこれに限定するものではない。他の材質であってもよい。また、シリンドリカルレンズ121〜124にARコートなどの表面加工を施してもよい。
また、シリンドリカルレンズを挿入する向きはどちらでもよいが、屈折回数を考慮すると図22に示すように凸面が向かい合うように挿入する方が望ましい。
光偏向素子13は、ライン光の長手方向軸周りに駆動し、光偏向素子13に入射したライン光で計測対象15を走査する。走査中に制御部31によりライン光の出力を変調することで、計測対象15へ所定パターンの投影画像を投影する。
図23は、光学装置10における光の光路を示す図である。図23には、光偏向素子13としてミラー面が狭いMEMSミラーを使用した光学装置10を示している。図23における光学装置10のVCSELチップ11は図24に示すように、5個の異なる波長(波長λ1、波長λ2、波長λ3、波長λ4、波長λ5)の発光素子aを等ピッチで配置したものを1セットとし、全体で10セット分(5種類の波長×10セット=50個)の発光素子aを一次元的に配列している。各セット内において発光素子aの並び順は所定の波長順である。つまり、各波長の発光素子aは、図24において周期的な位置をとるように配置されている。また図24において、隣接するセット間の同一波長の発光素子aはXμmピッチで配置されている。セット間の同一波長の発光素子aにより生じる各スペックルパターンは、互いに異なるスペックルパターンとなるように設定されている。すなわち、複数光源角度多重効果を得られる設定となっている。また、同一セット内の波長λ1〜λ5の発光素子aにより生じる各スペックルパターンについても、互いに異なるスペックルパターンとなるように設定されている。こちらについては、複数光源波長多重効果を得られる設定となっている。なお、この構成は一例であり、少なくとも1部の波長を異ならせたものでもよい。
図23に示す光路は、VCSELチップ11の波長λ1の発光素子aからの各光から形成されるライン光がそれぞれ重なっている様子を示している。なお、波長λ2〜λ5の発光素子aの光路は、光路をわかりやすくするために図示を省略する。図23に示すように、VCSELチップ11の各発光素子aからの光により、ラインジェネレータ12がそれぞれライン光を形成する。各発光素子aは同じ発散角で光を発し、ラインジェネレータ12を経て、ライン光の長手方向における広がり角と短手方向におけるライン光幅とが調整される。このとき、ライン光の長手方向はミラー面で、短手方向は計測範囲で集光するように方向ごとに調整されるため、ミラー面上の各ライン光は最終的に形成されるライン光の長手方向の長さよりも、短手方向の長さのほうが長くなる。図23には、ミラー面強度分布SIMを示している。ミラー面強度分布SIMでも、入射するライン光の様子が前述のように確認される。このようにライン光の長手方向をミラー面で集光することで、ミラー面を小さくでき、さらにライン光の長手方向の広がり角を広げることができる。また、各発光素子aから形成される各ライン光の本数が少ないと、図23に示すようにミラーサイズの関係は、最終的に形成されるライン光の長手方向におけるミラーの辺より、短手方向におけるミラーの辺のほうが長くなる(Wmm>Hmm)。
発光素子aからの各光から形成されるそれぞれのライン光において、少なくとも一の間隔は他の間隔と異なっていてよい。例えば、同一波長の発光素子の間隔(Xμm)と光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔(Yμm)とを異ならせる。以下に、同一波長の発光素子の間隔(Xμm)と光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔(Yμm)との関係性について説明する。
同一波長の発光素子で異なるスペックルパターンが生じる場合、すなわち、複数光源角度多重を利用したスペックルノイズの低減効果がある(「1/√nの効果が期待できる」とも言う)設定で光学装置10を構成する場合、同一波長の発光素子の間隔(Xμm)と光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔(Yμm)とは、同一波長の発光素子の間隔≧光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔の関係を満たすようにする。
また、別の例として、同一波長の発光素子の間隔と光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔とは、同一波長の発光素子の間隔<光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔の関係を満たすようにしてもよい。この場合には、光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔は35μm以上とする。この値は次のように算出した。具体的に、複数光源角度多重効果(1/√nの効果)が生じ始める角度(一例としてθ1=0.04deg)以上になるところでは、スペックルノイズ低減効果が得られる。例えば顕微鏡を考慮に入れると、LWD1は50mm以上の短い値にまで設定できる。これらより光偏向素子に入射する同一波長のライン光の所定の間隔Yは約34.9μm以上と算出され、Yは35μm程度になる。計算式ではY=2×LWD1×tan(θ1/2)より、D1=2×50×tan(0.02)=34.907(略35)μmとなる。
さらに、同一波長の発光素子の間隔<光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔の関係を満たす場合、複数光源角度多重効果が生じ始める角度(θ=0.04deg)以上になるところでは、スペックルノイズ低減効果が得られるので、光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔に上限は設けられない。しかし、現実的にはミラーサイズやスペックルノイズ低減効果の程度を考慮すると、決まってくる。例えば、ミラーサイズが15mmで、スペックルノイズを半分は減らしたいときについて考える。このとき、光源は4個必要となり、光偏向素子に入射する同一波長のライン光の間隔は最大でも5mm(=15÷(4−1))までしかとることはできない。
図23のように、複数光源波長多重効果と複数光源角度多重効果を併用してスペックルノイズを低減すると、VCSELチップ11の異なる波長の発光素子a間のピッチは、Xμmピッチより短くすることができるため、複数光源角度多重効果のみを用いて同じスペックルノイズ低減効果を得る場合と比較して、VCSELチップ11に配置される発光素子aの集積密度が向上する。集積密度の向上により、光量増加やスペックルノイズの低減効果が期待できる。集積密度が向上すれば、同一のスペックルコントラストであれば、よりVCSELのチップサイズを小さくすることができ、同一の面積であれば、光量増加やスペックルノイズをさらに低減することができる。
図25は、光学装置10の光学系の他の一例を示す図である。図25には、ラインジェネレータ12のレンズ構成の一例として、球面レンズ126と2枚のシリンドリカルレンズ(シリンドリカルレンズ123、シリンドリカルレンズ124)とを用いたものを示している。図22では、VCSELチップ11から発散する光を、水平方向(H)と垂直方向(V)とで別々のシリンドリカルレンズ121、122を用いて平行光束または略平行光束を作っていたが、図25では、それを球面レンズ126の1枚で行う。このように、球面レンズを使用することにより、必要なレンズ数を減らすことができる。
図26は、光学装置10の光学系の他の一例を示す図である。図26には、ラインジェネレータ12のレンズ構成の一例として、シリンドリカルレンズ121を用いたものを示している。水平方向(H)において、VCSELチップ11から発散する光をシリンドリカルレンズ121によって短手方向のライン光幅に形成する。垂直方向(V)においては、VCSELチップ11から発散する光のみで、長手方向のライン光長さを形成する。この構成では、使用するレンズが1枚で済むため、必要なレンズ数を最も減らすことができる。
図27は、光学装置10の光学系の他の一例を示す図である。図27には、ラインジェネレータ12のレンズ構成の一例として、2つのシリンドリカルレンズ(シリンドリカルレンズ121とシリンドリカルレンズ123)を用いたものを示している。
水平方向(H)において、VCSELチップ11から発散する光をシリンドリカルレンズ121によって平行光束または略平行光束とし、シリンドリカルレンズ123によって短手方向のライン光幅を形成する。垂直方向(V)においては、VCSELチップ11から発散する光のみで、長手方向のライン光長さを形成する。
図28は、光学装置10の光学系の他の一例を示す図である。図28は、図22に示すレンズ構成にさらに絞り125を加えたものである。図22に示すレンズ構成において光を光偏向素子13に十分集光できない場合に、絞り125を挿入する。なお、絞り125をこれに限定するものではない。少なくとも一つの絞り125を任意の位置に挿入してよい。また、図28には、水平方向(H)に対応する絞り125を示しているが、垂直方向(V)についても同様に挿入してよい。また、絞り125は、迷光を除去する目的で挿入してもよい。
図29は、光学装置10の光学系の他の一例を示す図である。図29には、VCSELチップ11の各発光素子aの発散角を制御するため、VCSELチップ11の前方(光軸方向)にマイクロレンズアレイ127とマイクロシリンドリカルレンズアレイ128とを挿入した構成のものを示している。マイクロシリンドリカルレンズアレイ128の後段の構成については図示を省略している。なお、各発光素子aの発散角の制御は、マイクロレンズアレイおよび/またはマイクロシリンドリカルレンズアレイで行うことができる。つまり、各発光素子aの発散角の制御にマイクロレンズアレイを使用してもよいし、マイクロシリンドリカルレンズアレイを使用してもよい。また、これらの両方を組み合わせてもよい。ここでは、一例として、両方を組み合わせた例について示す。
マイクロレンズアレイ127の各レンズは球面になっており、VCSELチップ11の各発光素子aから発散する光を、水平方向(H)および垂直方向(V)において平行光束または略平行光束に変換する。そして、マイクロレンズアレイ127から出射される光束はマイクロシリンドリカルレンズアレイ128によって、垂直方向(V)に示す長手方向のライン光長さを形成する。このように構成することにより、VCSELチップ11の発散角が制御される。なお、図29では水平方向に発光素子aは1列しかないが、水平方向にも発光素子aを並べて、VCSEL上の発光素子をマトリクス状に配置してもよい。それに伴い、マイクロレンズアレイおよびマイクロシリンドリカルレンズアレイもマトリクス状に形成してもよい。
(光偏向素子)
光偏向素子13は、レーザ光を1軸あるいは2軸方向に走査することができる可動ミラーである。可動ミラーには、例えばMEMSミラーや、ポリゴンミラーや、ガルバノミラーなどがあるが、レーザ光を1軸あるいは2軸方向に走査することができるものであれば、その他の方式を用いたものでもよい。本実施例では、ラインジェネレータ12により形成されたライン光14を走査範囲中の計測対象15上に一軸走査する可動ミラーを使用する。なお、可動ミラーは、ライン光を光走査することで、2次元面状の投影パターンが形成される。
図30は、光偏向素子13の一例であるMEMSミラー(MEMSミラースキャナとも言う)の構成の一例を示す図である。図30に示すMEMSミラースキャナは、支持基板131に、可動部132と二組の蛇行状梁部133とを有する。
可動部132は反射ミラー1320を備えている。二組の蛇行状梁部133はそれぞれ一端が可動部132に連結され、他端が支持基板131により支持されている。二組の蛇行状梁部133はそれぞれミアンダ形状の複数の梁部からなり、共に、第1の電圧の印加により変形する第1の圧電部材1331と、第2の電圧の印加により変形する第2の圧電部材1332とを各梁部に1つおきに有する。第1の圧電部材1331と第2の圧電部材1332と隣り合う梁部ごとに独立に設けられている。二組の蛇行状梁部133はそれぞれ第1の圧電部材1331と第2の圧電部材1332への電圧の印加により変形し、可動部132の反射ミラー1320を回転軸周りに回転させる。
具体的には、第1の圧電部材1331と第2の圧電部材1332に逆位相となる電圧を印加し、各梁部に反りを発生させる。これにより、隣り合う梁部が異なる方向にたわみ、それが累積され、二組の蛇行状梁部133に連結する可動部132と共に反射ミラー1320が回転軸を中心に往復回動する。さらに、回転軸を回転中心とするミラー共振モードに合わせた駆動周波数をもつ正弦波を逆相で第1の圧電部材1331と第2の圧電部材1332とに印加することで、低電圧で非常に大きな回転角度を得ることができる。
なお、駆動波形は正弦波に限らない。例えばノコギリ波であってもよい。また、共振モードに限らず、非共振モードで駆動させてもよい。
図31は、光偏向素子13の一例であるポリゴンミラーの構成の一例を示す図である。図31に示すポリゴンミラーは、図31に示す回転軸の周りにM方向に等速回転運動する回転体13Aに複数の平面ミラー1320Aを備える。ラインジェネレータ12から平面ミラー1320Aに入力するライン光は平面ミラー1320Aの角度の変化により測定対象を一軸走査する。図31に矢印で示すように、ポリゴンミラーでは水平方向(Y軸と垂直な方向)の広範囲な領域に対して測定が可能となる。
さらに図31に示す構成では、ポリゴンミラーの各ミラー面1320Aにおいて回転軸に対する倒れ角を互いに異ならせている。このように各ミラー面1320Aに異なる倒れ角を与えるとライン光の垂直方向の出射角が制御されるので、回転体13Aの回転によりミラー面1320Aが変わる度に垂直方向の出力角が変化することになる。よって、各ミラー面1320Aに異なる倒れ角を与えると、ポリゴンミラーに備えられた射面の数に応じて、垂直方向の走査領域を広角化することが可能になる。
(カメラ)
図32は、カメラ21の構成の一例を示す図である。カメラ21は、レンズ210や撮像素子211を有する。撮像素子211には、例えばCCDやCMOSのイメージセンサなどを使用する。カメラ21に入射した光は、レンズ210を介して撮像素子211上に結像して光電変換される。撮像素子211で光電変換された電気信号は、画像信号へと変換され、その画像信号がカメラ21から制御ユニット30(図18参照)の演算処理部32(図18参照)へと出力される。
また、レンズ210に入射する光の前にレーザ光源の発振波長近傍の波長のみを透過させるフィルタを設けてもよい。これにより、レンズ210に入射する光は、VCSELチップ11(図18参照)の発振波長近傍以外の波長がカットされ、S/N比が向上する。
(制御部の機能ブロックの説明)
図33は、計測装置1のブロック構成の一例を示す図である。なお、図33において、既に説明済みの箇所については、同一の符号を付し、適宜詳細な説明を省略する。
図33に示す演算処理部32は、カメラ21から出力された画像信号を解析する。演算処理部32は、画像信号の解析結果と、キャリブレーション情報とを用いた演算処理により、3次元情報の復元処理を行い、これにより対象の3次元計測を実行する。演算処理部32は、復元された3次元情報を制御部31に供給する。
制御部31は、投影制御部310と、パターン記憶部311と、光源駆動・検出部312と、光走査駆動・検出部313と、撮像制御部314とを含む。
光走査駆動・検出部313は、投影制御部310の制御に従い光偏向素子13を駆動する。投影制御部310は、光偏向素子13の偏向中心に照射されたライン光が測定対象を走査するように、光走査駆動・検出部313を制御する。撮像制御部314は、投影制御部310の制御に従いカメラ21の撮像タイミングや露光量を制御する。
光源駆動・検出部312は、投影制御部310の制御に従いVCSELチップ11の各発光素子の点灯および消灯を制御する。光源駆動・検出部312には、フィードバック制御回路が含まれる。なお、フィードバック制御回路の一部又は全てをVCSELチップ11に搭載してもよい。
パターン記憶部311は、例えば、計測装置1の不揮発性の記憶媒体に記憶されている投影画像のパターン情報を読み出す。パターン情報は、投影画像(投影パターン)を形成するためのパターン情報である。パターン記憶部311は、投影制御部310からの指示に従いパターン情報を読み出して投影制御部310に渡す。投影制御部310は、パターン記憶部311から渡されたパターン情報に基づき光源駆動・検出部312を制御する。
また、投影制御部310は、演算処理部32から供給された、復元された3次元情報に基づき、パターン記憶部311に対してパターン情報の読み出しを指示してもよいし、読み出したパターン情報に応じて演算処理部32に対して演算方法を指示してもよい。
演算処理部32や、投影制御部310や、撮像制御部314は、CPU(Central Processing Unit)上で動作する計測プログラムにより実現する。具体的に、CPUは、ROM(Read Only Memory)から計測プログラムを読み出して実行することにより、演算処理部32や、投影制御部310や、撮像制御部314を実現する。なお、この実現方法は一例であり、これに限らない。例えば、演算処理部32、投影制御部310、撮像制御部314の、一部または全てを、互いに協働して動作するハードウェア回路により構成してもよい。また、演算処理部32や、投影制御部310や、撮像制御部314に限らず、その他のブロックも計測プログラムにより実現してもよい。
(投影パターン)
次に、計測対象を走査する投影パターンについて説明する。計測対象の形状および姿勢を3次元情報として取得する3次元計測を、計測対象に照射された光を観測することで行う幾つかの方法がある。その内の一例として(1)位相シフト法を用いた計測と、(2)光切断法を用いた計測と、の2つの例を説明する。これらの計測方法は、例えば次の非特許文献にそれぞれ開示されている。
(1)プロジェクタ・カメラシステムのレスポンス関数を用いた位相シフト法によるアクティブ・ステレオの精度向上「画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2009)」2009年7月
(2)「光切断法による3次元画像を用いた外観検査技術」RICOH TECHNICAL REPORT、No.39, 2013、2014年1月28日発行
先ず(1)の位相シフト法を用いた計測について概略的に説明する。位相シフト法では、図34(a)に例示される、それぞれ位相の異なる位相シフトパターンである複数の投影パターン60(10)、60(11)、60(12)および60(13)を用いた位相解析により、3次元の形状および姿勢の復元を行う。このとき、図34(b)に例示される、それぞれ異なるグレイコードパターンである複数の投影パターン60(20)、60(21)、60(22)および60(23)を用いた空間コード化法を併用し、これら空間コード化法および位相シフト法の結果に基づき位相連結を行うことで、高精度に3次元の形状および姿勢の復元を行うことができる。
このように、(1)の位相シフト法を用いた計測では、複数の投影パターン60(10)〜60(13)、60(20)〜60(23)それぞれについて撮像を行う。
次に(2)の光切断法を用いた計測について概略的に説明する。光切断法は、ライン光源により計測対象に対して輝線を照射し、この輝線が照射された計測対象を撮像し、輝線画像を得る。例えば図35に例示するように、光偏向素子からライン光(輝線)14を形成する。この輝線画像に基づき、計測対象の1ライン分の3次元形状が生成される。図35の投影パターン60(3)に示すように、光偏向素子を用いてライン光14の照射位置を矢印の向きに変えていき、計測対象に対して複数の輝線画像を得る。これにより、計測対象の全体の3次元形状を生成できる。このような光切断パターンを用いた光切断法は、光沢のある計測対象の計測に用いて好適である。
(実施例の効果)
本実施例では、VCSELチップ11の使用により、各発光素子aの出力光量が安定し、各発光素子aは同レベル出力を行うことができる。従って、特に輝度値を周期的に変化させた位相パターンを投影する3次元計測において、スペックルノイズの影響だけでなく光源の出力ムラを低減し、設計通りの位相パターンを投影することが可能になる。よって、高精度で安定した測定を行うことが可能になる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第2の実施の形態に係る計測装置1を、ロボットアーム(多関節アーム)と組み合わせて用いる例である。
図36は、第3の実施の形態に係るロボットの構成の一例を示す図である。図36には、多関節を有するロボットアームに計測装置1を適用した例を示している。ロボットアーム70は、対象物をピッキングするためのハンド部71を備え、ハンド部71の直近に計測装置1が搭載されている。ロボットアーム70は、それぞれ屈曲可能な複数の可動部を備え、ハンド部71の位置および向きを、制御に従い変更する。
計測装置1は、光の投影方向がハンド部71の向く方向に一致するように設けられ、ハンド部71のピッキング対象15を計測対象として計測する。
このように、第3の実施形態では、計測装置1をロボットアーム70に搭載することで、ピッキングの対象物を近距離から計測することができ、カメラ等を用いた遠方からの計測と比較して計測精度や認識精度の向上が達成できる。例えば、工場の様々な組立てライン等におけるFA(Factory Automation)分野においては、部品の検査や認識等のために、ロボットアーム70等のロボットが利用される。ロボットに計測装置1を搭載することにより、部品の検査や認識を精度よく行うことができるようになる。
なお、この第3の実施形態では、計測装置1をロボットアーム70に設けることとしたが、ロボットアーム70が計測装置1の機能を備えていてもよい。すなわち、計測装置1がロボットアーム70に、ハードウェア等の共通化できる部分は共通化して組み込まれていてもよい。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、第2の実施の形態に係る計測装置1をスマートフォンやPCなどの電子機器に搭載して用いる例である。
図37は、第4の実施の形態に係るスマートフォンなどの電子デバイスの構成の一例を示す図である。スマートフォン80に計測装置1を適用した例を示している。スマートフォン80には計測装置1と使用者の認証機能が搭載されている。使用者の認証機能は、例えば専用のハードウェアを設けるなどして搭載されている。この他、コンピュータ構成のCPUがROMなどのプログラムを実行するなどして本機能を実現するようにしてもよい。計測装置1は、使用者81の顔、耳や頭部の形状などを計測する。この計測結果に基づいて、使用者の認証機能は、使用者81がスマートフォン80に登録された者かを判定する。
このように、第4の実施の形態では、計測装置1をスマートフォン80に搭載することで、高精度に使用者81の顔、耳や頭部の形状などを計測することができ、認識精度の向上が達成できる。なお、本実施例では、計測装置1をスマートフォン80に搭載しているが、PCやプリンタなどの電子機器に搭載してもよい。また、機能面としても個人認証機能に限らず、顔形状のスキャナなどに用いてもよい。
なお、この第4の実施形態では、計測装置1をスマートフォン80に設けることとしたが、スマートフォン80が計測装置1の機能を備えていてもよい。すなわち、計測装置1がスマートフォン80に、ハードウェア等の共通化できる部分は共通化して組み込まれていてもよい。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、第2の実施の形態に係る計測装置1を、移動体に搭載して用いる例である。
図38は、第5の実施の形態に係る車両の構成の一例を示す図である。自動車に計測装置1を適用した例を示している。自動車車内85には計測装置1と運転支援機能が搭載されている。運転支援機能は、例えば専用のハードウェアを設けるなどして搭載されている。この他、コンピュータ構成のCPUがROMなどのプログラムを実行するなどして本機能を実現するようにしてもよい。計測装置1は、ドライバー86の顔や姿勢などを計測する。この計測結果に基づいて、運転支援機能は、ドライバー86の状況に応じた適切な支援を行う。
このように、第5の実施の形態では、計測装置1を自動車に搭載することで、高精度にドライバー86の顔、姿勢などを計測することができ、車内85のドライバー86の状態認識精度の向上が達成できる。なお、本実施例では、計測装置1を自動車に搭載しているが、電車の車内や飛行機の操縦席(または客席)などに搭載してもよい。また、機能面としてもドライバー86の顔、姿勢などのドライバー86の状態認識に限らず、ドライバー86以外の搭乗者や車内85の様子の認識などに用いてもよい。またドライバー86の個人認証を行い、車のドライバーとして予め登録された者かを判断するといった車のセキュリティに用いてもよい。
図39は、第5の実施の形態に係るその他の移動体の構成の一例を示す図である。図39には、自律型の移動体に計測装置1を適用した例を示している。移動体87には計測装置1が搭載されており、移動体87の周囲を計測する。この計測結果に基づいて、移動体87は自身の移動する経路の判断および、机88の位置などの室内89のレイアウトを算出する。
このように、第5の実施の形態では、計測装置1を移動体87に搭載することで、高精度に移動体87の周辺を計測することができ、移動体87の運転の支援が行える。なお、本実施例では、計測装置1を小型の移動体87に搭載しているが、自動車などに搭載してもよい。また、屋内だけでなく屋外で用いてもよく、建造物などの計測に用いてもよい。
なお、この第5の実施形態では、計測装置1を自動車等の移動体87に設けることとしたが、移動体87が計測装置1の機能を備えていてもよい。すなわち、計測装置1が移動体87に、ハードウェア等の共通化できる部分は共通化して組み込まれていてもよい。
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態は、第2の実施の形態に係る計測装置1を、造形装置に搭載して用いる例である。
図40は、第6の実施の形態に係る造形装置の構成の一例を示す図である。図40には、造形装置の一例である3Dプリンタ90のヘッド部91に計測装置1を適用した例を示している。ヘッド部91は形成物92を形成するための造形液を吐出するノズル93を有する。計測装置1は、3Dプリンタ90によって形成される形成物92の形状を、形成中に計測する。この計測結果に基づいて、3Dプリンタ90の形成制御が行われる。
このように、第6の実施の形態では、計測装置1を3Dプリンタ90に搭載することで、形成物92の形状を形成中に計測することができ、高精度に形成物92を形成できる。なお、本実施例では、計測装置1を3Dプリンタ90のヘッド部91に搭載しているが、3Dプリンタ90内の他の位置に搭載してもよい。
なお、この第6の実施形態では、計測装置1を3Dプリンタ90に設けることとしたが、3Dプリンタ90が計測装置1の機能を備えていてもよい。すなわち、計測装置1が3Dプリンタ90に、ハードウェア等の共通化できる部分は共通化して組み込まれていてもよい。
11 VCSELチップ
110 基板
111 下部DBR
112 活性層
113 上部DBR
300 PC
301 コントロール部
302 DA変換
303 VCSEL駆動回路
304 電流電圧変換回路
305 AD変換
a 発光素子
b モニタ素子
D1 ピッチ
LWD1 距離
m1、m2 仮想的な光源
θ1 角度
特開2017−117891号公報

Claims (16)

  1. 1または複数の面発光レーザをそれぞれ備える複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子と同一の基板上に形成され、前記複数の発光素子の出力光量をそれぞれ検出する複数の検出素子と、
    を有することを特徴とする光源。
  2. 前記複数の検出素子は、前記基板上に形成された導波部を介して前記複数の発光素子からの光を受光することを特徴とする請求項1に記載の光源。
  3. 前記複数の発光素子と前記複数の検出素子の間に、前記導波部が除去された領域が存在することを特徴とする請求項2に記載の光源。
  4. 前記複数の発光素子は、各々の前記発光素子からの光をそれぞれ受光する前記検出素子を一つずつ有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れか一項に記載の光源。
  5. 異なる発振波長の発光素子を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れか一項に記載の光源。
  6. 前記複数の発光素子において波長の等しい発光素子を複数有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光源。
  7. 前記複数の発光素子において波長が異なる発光素子の素子間隔が波長の等しい発光素子の素子間隔より狭い
    ことを特徴とする請求項6に記載の光源。
  8. 各前記波長の発光素子が同じ素子間隔で配置されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の光源。
  9. 請求項1から請求項8のうちの何れか一項に記載の光源と、
    前記複数の検出素子からの出力が入力され、前記複数の発光素子の制御を行う制御部と、を備える光源装置。
  10. 前記制御部は、
    前記検出素子が受光した光の光量を電気信号に変換し、
    前記電気信号に変換された信号に基づいて前記発光素子を所定の出力光量に制御する制御信号を前記発光素子にフィードバックする、
    ことを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の光源装置と、
    前記複数の発光素子からの光を被照射面に投影する投影手段と、
    を有することを特徴とする光学装置。
  12. 請求項11に記載の光学装置と、
    被照射面上のライン光を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された前記ライン光の画像情報に基づき前記被照射面の対象物を計測する計測手段と、
    を備えることを特徴とする計測装置。
  13. 請求項12に記載の計測装置と、
    前記計測装置を装着した多関節アームと、
    を備えることを特徴とするロボット。
  14. 請求項12に記載の計測装置と、
    前記計測装置による使用者の計測結果に基づいて使用者の認証を行う認証部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  15. 請求項12に記載の計測装置と、
    前記計測装置による計測結果に基づいて移動体の運転を支援する運転支援部と、
    を備えることを特徴とする移動体。
  16. 請求項12に記載の計測装置と、
    前記計測装置による計測結果に基づいて形成物を形成するヘッドと、
    を備えることを特徴とする造形装置。
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