JP2020088436A - 位置判定システム及び位置判定システムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末の位置判定の精度向上と、消費電力の増加抑制との両立を可能にした位置判定システム及び位置判定システムの制御方法を提供する。【解決手段】車両1には、携帯端末2と無線通信する場合に、車両1に対する携帯端末2の位置を判定する位置判定システム30が設けられている。位置判定システム30は、携帯端末2と車両1の室外アンテナ16及び室内アンテナ17との間で送信された複数の位置検出信号の受信強度の平均値を用いて、携帯端末2の位置を判定する位置判定部31と、位置検出信号の送信間隔を制御する送信制御部33とを備えている。送信制御部33は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、規定の期間に所定個数の位置検出信号を連続的に送信するバースト状態と、バースト状態よりも送信間隔を延ばして位置検出信号を送信する非バースト状態との間で切り替える。【選択図】図1
Description
本発明は、携帯端末が通信相手と通信する際の携帯端末の位置を判定する位置判定システム及び位置判定システムの制御方法に関する。
従来、例えば車両において、ユーザに所持される携帯端末と車両に搭載される車載機との間の無線通信を通じて車両の制御を行う認証システムが知られている。認証システムとしては、車載機からの送信電波に携帯端末が自動で応答して無線通信によりID照合(スマート照合)を行うスマート照合システムが周知である。
特許文献1には、車両に対する携帯端末の位置を判定する位置判定システムを備えたスマート照合システムが開示されている。この位置判定システムでは、車両から送信された電波を携帯端末が受信したときの受信強度を測定し、この受信強度が整合する位置を、携帯端末の位置として判定する。スマート照合システムでは、位置判定システムによって携帯端末が車外及び車内のいずれに位置するかが判定される。
ところで、複数の電波に基づくパラメータ、例えば平均値などを用いて携帯端末の位置を判定すれば、位置判定の精度の向上が期待できる。しかし一方で、短時間で電波を複数送信することにより、消費電力を増加させるという問題があった。
本発明の目的は、携帯端末の位置判定の精度向上と、消費電力の増加抑制との両立を可能にした位置判定システム及び位置判定システムの制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための位置判定システムは、携帯端末が通信相手と無線により通信する場合に、当該携帯端末の位置を判定する位置判定システムであって、前記携帯端末及び前記通信相手の一方から他方に間欠的に繰り返し送信された複数の電波に基づくパラメータを用いて、前記通信相手に対する前記携帯端末の位置を判定する位置判定部と、前記電波を送信する送信部の送信間隔を制御する送信制御部と、を備え、前記送信制御部は、前記送信部の作動を、規定の期間に所定個数の前記電波を連続的に送信するバースト状態と、当該バースト状態よりも送信間隔を延ばして前記電波を送信する非バースト状態との間で切り替える。
上記課題を解決するための位置判定システムの制御方法は、携帯端末と通信相手とが無線により通信する場合に、当該携帯端末の位置を判定する位置判定システムの制御方法であって、前記携帯端末及び前記通信相手の一方から他方に間欠的に繰り返し送信された複数の電波に基づくパラメータを用いて、前記通信相手に対する前記携帯端末の位置を判定するステップと、前記電波を送信する送信部の送信間隔を制御するステップと、を備え、前記送信間隔を制御するステップにおいて、前記送信部の作動を、規定の期間に所定個数の前記電波を連続的に送信するバースト状態と、当該バースト状態よりも送信間隔を延ばして前記電波を送信する非バースト状態との間で切り替える。
本発明の位置判定システム及び位置判定システムの制御方法は、携帯端末の位置判定の精度向上と、消費電力の増加抑制との両立を可能にする。
以下、位置判定システムの一実施形態を、図1〜6に従って説明する。
図1に示すように、通信相手としての車両1は、無線通信を通じて携帯端末2の正否を認証する認証システム3を備える。携帯端末2は、電話機能を有し、近距離無線通信を用いて車両1と通信可能な高機能携帯電話であることが好ましい。本例の認証システム3は、車両1からの通信を契機に近距離無線通信によってID照合を実行する近距離無線照合システムである。近距離無線通信は、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)通信であることが好ましい。
図1に示すように、通信相手としての車両1は、無線通信を通じて携帯端末2の正否を認証する認証システム3を備える。携帯端末2は、電話機能を有し、近距離無線通信を用いて車両1と通信可能な高機能携帯電話であることが好ましい。本例の認証システム3は、車両1からの通信を契機に近距離無線通信によってID照合を実行する近距離無線照合システムである。近距離無線通信は、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)通信であることが好ましい。
車両1は、ID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車載電装品の電源を管理するボディECU5と、エンジン6を制御するエンジンECU7とを備えている。これらECUは、車内の通信線8を通じて接続されている。通信線8は、例えばCAN(Controller Area network)やLIN(Local Interconnect network)からなる。
照合ECU4のメモリ9には、車両1に登録された携帯端末2の電子キーID及びキー固有鍵が書き込み保存されている。認証システム3においては、照合ECU4と携帯端末2との間で自動的に相互通信による一連のID照合が実行され、そのID照合が成立したことを一条件としてドアロックの施解錠及びエンジンの始動が許可される。
ボディECU5は、車両ドア10を施解錠するメカ部分としてのドアロック機構11の作動を制御する。車両ドア10には、車両ドア10の開閉を操作するための車外ドアハンドル12が設けられている。車外ドアハンドル12には、例えばドア解錠するときのトリガとして車外ドアハンドル12に対するユーザのタッチ操作を検出するタッチセンサ13が設けられている。また、車外ドアハンドル12には、例えばドア施錠するときに操作するロックボタン14が設けられている。ボディECU5は、ID照合が成立し、かつ車両1の室外に携帯端末2が位置しているときに、タッチセンサ13及びロックボタン14の検出信号を基に、ドアロック機構11の作動を制御する。
エンジンECU7は、車両1のエンジン6の作動を制御する。車両1には、エンジン6の電源遷移を操作するためのエンジンスイッチ15が設けられている。エンジンスイッチ15は、例えばプッシュ式のスイッチであることが好ましい。エンジンECU7は、所定の条件下でエンジンスイッチ15が操作されることでエンジン6の遷移を制御する。なお、ここでいう所定の条件とは、ID照合が成立していること、車両1の室内に携帯端末2が位置していること、車両1のブレーキペダル(図示略)が踏まれていること、車両1のトランスミッションがパーキングレンジに入っていること、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
車両1は、携帯端末2と近距離無線通信を行なうための室外アンテナ16と室内アンテナ17とを備えている。室外アンテナ16は、車両1の室外側に設けられている。室内アンテナ17は、車両1の室内側に設けられている。本例の室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、携帯端末2とブルートゥース通信を実行し、本例の場合、BLE(Bluetooth Low Energy)通信を実行する。また、室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、それぞれに固有のアンテナIDを有している。本例のBLE通信において、携帯端末2がマスタであり、車両1がスレーブである。なお、マスタとスレーブの関係はこの限りではなく、車両1がマスタで、携帯端末2がスレーブとしてもよい。室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、車両1の近傍エリアに定期的にアドバタイズメッセージを予め決められた順序(順番)で送信する。
携帯端末2は、携帯端末2の作動を制御する端末制御部20と、携帯端末2においてネットワーク通信を行なうネットワーク通信モジュール21と、携帯端末2において近距離無線通信(BLE通信)を行う端末通信部22とを備える。端末制御部20には、携帯端末2において認証システム3の作動を管理するユーザインターフェースアプリケーション(図示略)が設けられている。端末制御部20は、ユーザインターフェースアプリケーションを用いて、車両1とのID照合、車両ドア10の施解錠操作、エンジン6の始動操作など、種々の処理を実行する。
携帯端末2のメモリ24には、携帯端末2の電子キーID及びキー固有鍵が書き込み保存されている。電子キーID及びキー固有鍵は、例えばネットワーク通信を通じてサーバ等から取得され、近距離無線通信を通じて車両1に登録(電子キー登録)されている。
携帯端末2は、車両1からのアドバタイズメッセージを受信して車両1とのBLE通信接続を確立すると、車両1とBLE通信を通じた相互通信により自動的にID照合を実行する。例えば、携帯端末2の電子キー登録が完了し、かつ車両1と携帯端末2との間でBLE通信接続が確立している場合、照合ECU4及び端末制御部20間で電子キーIDを送受信して電子キーIDの照合を行うとともに、キー固有鍵を用いたチャレンジレスポンス認証等の暗号認証を行う。照合ECU4は、これら照合や認証が成立することを確認すると、ID照合を成立と判定する。なお、これら一連のID照合は、ユーザによる携帯端末2の操作をすることなく、また、車両1の操作をすることなく自動的に処理が実行される。
認証システム3は、車両1と携帯端末2とが通信を行うとき、車両1に対する携帯端末2の位置を判定する位置判定システム30を備える。本例の位置判定システム30は、車両1と携帯端末2とがID照合を行うとき、携帯端末2が車両1に対してどの位置(エリア)にあるかを判定する。また、この位置判定は、ID照合の通信時のどのタイミングで実施されてもよい。すなわち、位置判定は、ID照合前、ID照合後、ID照合途中のいずれで実施されてもよい。
図2に示すように、本例の場合、室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、車両1にそれぞれ一つずつ設けられている。位置判定システム30は、これらアンテナからの電波を基に、室外エリアEa及び室内エリアEbのどちらに携帯端末2が位置するかを判定する。なお、これらエリアは、配置するアンテナの場所及び個数に応じて、エリアを適宜変更してもよい。
図1に戻り、位置判定システム30は、車両1に対する携帯端末2の位置を判定する位置判定部31を備える。本例の位置判定部31は、車両1の照合ECU4に設けられている。位置判定部31は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17からアンテナIDを含んだ位置検出信号SdをBLE送信させる。なお、一連の位置判定の過程において、位置検出信号Sdの送信は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17のそれぞれから複数回、実行される。また、室外アンテナ16及び室内アンテナ17からの位置検出信号Sdの送信電力は、同じである。
位置判定システム30は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17と携帯端末2との間の電波の受信強度を、各周波数(各チャネル)の電波毎に測定する測定部32を備える。本例の測定部32は、携帯端末2の端末制御部20に設けられている。測定部32は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17からの位置検出信号Sdを、端末通信部22を介して受信すると、この位置検出信号Sdの受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を測定する。なお、ここでは、室外アンテナ16から送信された位置検出信号Sdの受信強度を受信強度Pr1、室内アンテナ17から送信された位置検出信号Sdの受信強度を受信強度Pr2とする。測定部32は、受信した位置検出信号Sdごとに受信信号強度を測定し、その測定した位置検出信号Sdの受信強度(受信強度データ)を照合ECU4へ送信する。
位置判定部31は、測定部32から受信強度(受信強度データ)を受信すると、室外アンテナ16及び室内アンテナ17のそれぞれについて複数測定された受信強度から、携帯端末2が車両1の室内外のどちらに位置するかを判定する。本例の場合、位置判定部31は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17のそれぞれについて複数測定された受信強度の平均値を計算し、平均値の大小関係から、携帯端末2の車内外判定を実行する。平均値は、複数の電波に基づくパラメータの一例である。
位置判定システム30は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17の位置検出信号Sdの送信間隔を制御する送信制御部33を備えている。送信制御部33は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、規定の期間に所定個数の位置検出信号Sdを連続的に送信するバースト状態と、バースト状態よりも送信間隔を延ばして位置検出信号Sdを送信する非バースト状態との間で切り替える。
送信制御部33は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、非バースト状態のままとする待機モードと、バースト状態及び非バースト状態を周期的に切り替える測定モードとの間で切り替える。送信制御部33は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、携帯端末2が車両1の近傍に位置しない場合、待機モードとし、携帯端末2が車両1の近傍に位置する場合、測定モードとする。なお、携帯端末2が車両1の近傍に位置する場合とは、受信強度Pr1,Pr2が閾値より大きい場合、車両1を作動させる操作部35が操作された場合、及びこれらの組み合わせが挙げられる。操作部35には、例えばタッチセンサ13、ロックボタン14、エンジンスイッチ15、及びユーザインターフェースアプリケーションにおいてドアロック施解錠やエンジン始動を操作するボタン(図示略)などが挙げられる。
位置判定システム30は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17の間でバースト状態への切替のタイミングを合わせる送信同期部34を備えている。送信同期部34は、車両1を作動させるために操作される操作部35が操作された場合に、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を同時にバースト状態に切り替える。
次に、図3〜図5を用いて、位置判定システム(送信制御部33)の作用及び効果を説明する。ここでは、携帯端末2が車両1の遠方から、車両1に近づいた場合を説明する。なお、本例では、前提として、位置判定部31は、車両1及び携帯端末2の間の無線通信確立を監視するにあたり、室外アンテナ16及び室内アンテナ17から定期又は不定期で電波送信を実行する。本例の場合、室外アンテナ16及び室内アンテナ17から位置検出信号Sdが送信されるとする。
図3に示すように、ステップS101では、携帯端末2が車両1の近傍に位置しない場合、送信制御部33は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、待機モードとする。室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、待機モードの場合、非バースト状態で電波送信を実行する。すなわち、位置判定システム30は、携帯端末2が車両1の近傍に位置しない場合、非バースト状態を用いて大まかな携帯端末2の位置を監視する。
図4に示すように、本例の非バースト状態は、間欠的に繰り返し送信される電波の送信間隔が広い「t2」の送信状態をいう。なお、本例のバースト状態は、間欠的に繰り返し送信電波の送信間隔が狭い「t1」の送信状態をいう。
図3に戻り、ステップS102では、送信制御部33は、非バースト状態で送信された位置検出信号Sdを基に、携帯端末2が車両1の近傍に位置するか否かを判定する。本例の場合、送信制御部33は、測定部32が測定した受信強度Pr1,Pr2の受信強度データを、無線を介して取得する。そして、送信制御部33は、この受信強度データが閾値以上か否かを判定し、閾値以上である場合、携帯端末2が車両1の近傍に位置すると判定する。送信制御部33は、携帯端末2が車両1の近傍に位置する場合、ステップS103へ移行する。一方、送信制御部33は、受信強度Pr1,Pr2が閾値未満の場合、携帯端末2が車両1の近傍に位置しないと判定する。送信制御部33は、携帯端末2が車両1の近傍に位置しないと判定した場合、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、待機モードのままとする。
ステップS103では、送信制御部33は、携帯端末2が車両1の近傍に位置すると判定した場合、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、測定モードとする。室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、測定モードの場合、バースト状態と非バースト状態を周期的に繰り返し切り替えながら、それぞれ状態に準じた送信間隔で位置検出信号Sdを送信する。
図5に示すように、ステップS201では、位置判定部31は、携帯端末2の位置を判定するにあたり、室外アンテナ16及び室内アンテナ17から非バースト状態及びバースト状態の各タイミングにおいて位置検出信号Sdを送信させる。室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、測定モードの場合、バースト状態及び非バースト状態を周期Tで繰り返し切り替えながら、それぞれの状態に準じた送信間隔で位置検出信号Sdを送信する(図4参照)。
ステップS202では、測定部32は、位置検出信号Sdの受信強度を測定する。位置検出信号Sdには、各々のアンテナIDが含まれ、受信側の携帯端末2では、室外アンテナ16及び室内アンテナ17のどちらからの電波なのかを識別可能としてもよい。測定部32は、位置検出信号Sdを受信すると、位置検出信号Sdの受信強度(受信強度Pr1及び受信強度Pr2)を測定し、測定した受信強度データを、室外アンテナ16及び室内アンテナ17に返信して通知する。
本例の場合、位置判定部31は、位置検出信号送信、受信強度測定、及び受信強度データ通知の一連の処理を、室外アンテナ16及び室内アンテナ17のそれぞれにおいて、周波数(チャネル)を変えて繰り返し実行させる(図5では1回だけを図示)。これにより、位置判定部31は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17の各々において、携帯端末2との通信時に測定された受信強度Pr1及び受信強度Pr2のデータ群を取得する。受信強度データは、メモリ9に記憶される。
ステップS203では、位置判定部31は、測定部32から受信強度(受信強度データ)を受信すると、室外アンテナ16及び室内アンテナ17のそれぞれについて複数測定された受信強度から、これら受信強度の平均値を計算する。位置判定部31は、直近に受信した複数の受信強度データから平均値を算出する。例えば、位置判定部31は、新たな受信強度データを受信すると、古いものを除外して新たな受信強度データを加えた受信強度データの群から平均値を算出する。このように、平均値は、移動平均である。位置判定部31は、記憶した複数の受信強度Pr1から、受信強度Pr1の平均値Pr1´を計算する。また、位置判定部31は、記憶した複数の受信強度Pr2から、受信強度Pr2の平均値Pr2´を計算する。
位置判定部31は、平均値Pr1´及び平均値Pr2´の大小を比較することにより、携帯端末2が車両1の室内外のどちらに位置するかを判定する。位置判定部31は、平均値Pr1´が平均値Pr2´以上(Pr1´≧Pr2´)であった場合、携帯端末2が車両1の室外エリアEaに位置すると判定(室外判定)する。一方、位置判定部31は、平均値Pr1´が平均値Pr2´未満(Pr1´<Pr2´)であった場合、携帯端末2が車両1の室内エリアEbに位置すると判定(室内判定)する。例えば、ボディECU5は、ID照合が成立し、かつ室外判定されているときに、タッチセンサ13及びロックボタン14の検出信号を基に、ドアロック機構11の作動を制御する。また、エンジンECU7は、ID照合が成立し、かつ室内判定されていることを一条件に、エンジンスイッチ15が操作されることでエンジン6の遷移を制御する。このように、位置判定システム30により、携帯端末2が車両1のどのエリアに位置するかを判定することで、携帯端末2の位置に応じた制御が可能になる。
なお、車両1及び携帯端末2の間のBLE通信接続及びID照合は、位置判定の通信の前、後、途中のいずれのタイミングで実行されてもよい。
ここで、平均値Pr1´,Pr2´を用いて携帯端末2の位置判定を行う場合の考え方を説明する。受信強度Pr1,Pr2には、複数の測定の間にばらつきがある。例えば、BLE通信では、複数のチャネル(周波数)の間を切り替える周波数ホッピング方式をとり、チャネル間で受信強度にばらつきが発生する。そのため、平均値Pr1´,Pr2´の大小を比較することで、受信強度Pr1,Pr2の一点の受信強度(瞬時値)同士の比較をする場合と比べて、受信強度Pr1,Pr2のばらつきによる位置判定への影響が抑制される。
ここで、平均値Pr1´,Pr2´を用いて携帯端末2の位置判定を行う場合の考え方を説明する。受信強度Pr1,Pr2には、複数の測定の間にばらつきがある。例えば、BLE通信では、複数のチャネル(周波数)の間を切り替える周波数ホッピング方式をとり、チャネル間で受信強度にばらつきが発生する。そのため、平均値Pr1´,Pr2´の大小を比較することで、受信強度Pr1,Pr2の一点の受信強度(瞬時値)同士の比較をする場合と比べて、受信強度Pr1,Pr2のばらつきによる位置判定への影響が抑制される。
ところで、位置検出信号Sdの送信間隔は、位置判定の精度に影響する。例えば、送信間隔が広い場合、携帯端末2の位置が変化すると、携帯端末2の実際の位置と、平均値Pr1´,Pr2´によって判定される位置とが異なる可能性がある。そのため、位置検出信号Sdの送信間隔を狭めることで、位置判定の精度が向上する。一方、位置検出信号Sdの送信間隔を延ばすことで、位置検出信号Sdの送受信に係る電力消費を低下する。
図4に示すように、室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、測定モードの場合、周期Tで、バースト状態と非バースト状態とを繰り返す。なお、図4において矢印が時間軸であり、位置検出信号Sdの送信タイミングが時間軸上に実線で示されている。室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、バースト状態の場合、バースト状態に規定された送信間隔t1で位置検出信号Sdを送信する。室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、非バースト状態の場合、非バースト状態に規定された送信間隔t2で位置検出信号Sdを送信する。例えば、送信間隔t1は、5〜20msであり、送信間隔t2は、100〜200msであり、周期Tは500〜1000msである。なお、これら送信間隔及び周期は一例であり、仕様に応じて適宜変更可能である。
室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、バースト状態の場合、規定の期間に所定個数の位置検出信号Sdを連続的に送信する。バースト状態で送信する位置検出信号Sdの所定個数は、位置判定部31が平均値Pr1´,Pr2´の算出に使用する受信強度データ数と同じであることが好ましい。これにより、バースト状態の期間で取得した受信強度データから平均値Pr1´,Pr2´を算出できる。したがって、バースト状態を用いることで、平均値Pr1´,Pr2´の算出に用いる受信強度データにおいて、最も古い受信強度データが取得されてから最も新しい受信強度データが取得されるまでの期間が短くなる。これは、位置判定の精度向上に有利である。
室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、非バースト状態の場合、バースト状態より送信間隔を延ばして位置検出信号Sdを送信する。これにより、非バースト状態では、バースト状態よりも位置検出信号Sdの送信にかかる消費電力を抑制できる。また、位置判定システム30は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17が非バースト状態でも、受信強度Pr1,Pr2を取得する。
本例の送信制御部33は、携帯端末2が車両1の近傍に位置しない場合、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、待機モード、すなわち非バースト状態のままとするので、消費電力の抑制を優先できる。また、送信制御部33は、携帯端末2が車両1の近傍に位置する場合、バースト状態を含む測定モードによって、短期間で取得した受信強度データを用いて位置判定部31に位置判定を行わせることができる。これにより、位置判定の精度を向上できる。また、測定モードにおいて、バースト状態と非バースト状態とを周期的に繰り返すことで、消費電力が過度に増加することを抑制できる。
測定モードにおいて、周期Tの間に、非バースト状態で各アンテナから送信される位置検出信号Sdの個数は、バースト状態で各アンテナから送信される位置検出信号Sdの個数以下であることが好ましい。これにより、平均値Pr1´,Pr2´の算出に用いられる受信強度データ群には、非バースト状態時であってもバースト状態で取得した受信強度データが含まれやすい。すなわち、平均値Pr1´,Pr2´の算出には、主にバースト状態で取得した受信強度データ群を用いることができる。非バースト状態で取得されたデータは、平均値Pr1´,Pr2´に補正をかけるとともに、送信制御部33の制御のために使用される。
続いて、図6を用いて、送信同期部34の作用及び効果を説明する。
図6に示すように、送信同期部34は、操作部35が操作を検出した場合に、室外アンテナ16及び室内アンテナ17がバースト状態に切り替わるタイミングを合わせる。送信同期部34は、操作部35が操作された場合、各アンテナのバースト状態及び非バースト状態に拘わらず、同じタイミングでバースト状態での位置検出信号Sdの送信を実行させる。室外アンテナ16及び室内アンテナ17の両方が同時にバースト状態となることで、平均値Pr1´,Pr2´を同じタイミングで精度よく算出できる。
図6に示すように、送信同期部34は、操作部35が操作を検出した場合に、室外アンテナ16及び室内アンテナ17がバースト状態に切り替わるタイミングを合わせる。送信同期部34は、操作部35が操作された場合、各アンテナのバースト状態及び非バースト状態に拘わらず、同じタイミングでバースト状態での位置検出信号Sdの送信を実行させる。室外アンテナ16及び室内アンテナ17の両方が同時にバースト状態となることで、平均値Pr1´,Pr2´を同じタイミングで精度よく算出できる。
このように、本例では、複数の位置検出信号Sdに基づき、携帯端末2の位置判定を行う位置判定部31と、位置検出信号Sdの送信間隔を制御する送信制御部33とを備えた。また、送信制御部33は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、バースト状態及び非バースト状態との間で切り替える構成とした。この構成によれば、バースト状態の送信間隔を狭くして位置判定精度を向上させる。また、非バースト状態では送信間隔を延ばして消費電力の増加を抑制できる。これら2状態の間で切り替えることで、携帯端末2の位置判定の精度向上と、消費電力の増加抑制との両立を可能にする。
本例では、送信制御部33は、携帯端末2の大まかな位置を監視し、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、バースト状態を含む測定モードに切り替えるか否かを、監視の結果を基に判断した。この構成によれば、携帯端末2の位置に応じて、位置判定の精度向上及び消費電力の抑制のどちらを優先するかを制御することができる。これは、携帯端末2の位置判定の精度向上と、消費電力の増加抑制との両立に寄与する。
本例では、送信制御部33は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、位置検出信号Sdの受信強度Pr1,Pr2が閾値より小さい場合、非バースト状態のままの待機モードとし、受信強度Pr1,Pr2が閾値以上の場合、測定モードとした。この構成によれば、受信強度Pr1,Pr2が閾値よりも小さい場合は、携帯端末2が車両1の近傍に位置しないと推測できる。受信強度Pr1,Pr2が閾値以上の場合は、携帯端末2が車両1の近傍に位置すると推測できる。すなわち、携帯端末2が車両1の近傍に位置するか否かによって、位置判定の精度を優先するか消費電力抑制を優先するかを制御する。これは、位置検出信号Sdの送信間隔を好適に制御できる。
本例では、室外アンテナ16及び室内アンテナ17が測定モードのとき、周期Tの間に、非バースト状態で送信される位置検出信号Sdの個数は、バースト状態で送信される位置検出信号Sdの個数以下とした。この構成によれば、主にバースト状態で取得した受信強度データを用いて平均値Pr1´,Pr2´を算出することができる。これは、バースト状態及び非バースト状態の間で周期的に切り替えられている場合に、位置検出の精度を保つことができる。
本例では、室外アンテナ16及び室内アンテナ17の間で、バースト状態への切り替えタイミングを合わせる送信同期部34を備えた。この構成によれば、室外アンテナ16及び室内アンテナ17の両方が、バースト状態により同じタイミングで送信した位置検出信号Sdを基に平均値Pr1´,Pr2´を算出できる。これは、位置判定精度の向上に寄与する。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、操作部35が操作された場合に、測定モードに切り替えられ、操作部35が操作されていない場合に、待機モードとなるようにしてもよい。すなわち、送信制御部33は、操作部35の操作の有無に基づき、室外アンテナ16及び室内アンテナ17のバースト状態を含む態様とするか否かを判断してもよい。この構成によっても、位置検出信号Sdの送信間隔を好適に制御できる。
・室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、操作部35が操作された場合に、測定モードに切り替えられ、操作部35が操作されていない場合に、待機モードとなるようにしてもよい。すなわち、送信制御部33は、操作部35の操作の有無に基づき、室外アンテナ16及び室内アンテナ17のバースト状態を含む態様とするか否かを判断してもよい。この構成によっても、位置検出信号Sdの送信間隔を好適に制御できる。
・送信同期部34による各アンテナのバースト状態への切り替えタイミングの同期は、操作部35の操作をトリガとしたが、これに限定されない。例えば、受信強度Pr1,Pr2が閾値以上になったタイミングや、タイマによって、予め決まった時間に同期を行うのでもよい。
・送信同期部34は、構成要素から省略されてもよい。
・室外アンテナ16及び室内アンテナ17がバースト状態と非バースト状態の間で周期的に切り替えられているとき、一周期の間でそれぞれの状態で送信される位置検出信号Sdの個数は、本実施形態に限定されず、適宜変更してもよい。すなわち、一周期の間に、非バースト状態で送信される位置検出信号Sdの個数が、バースト状態で送信される位置検出信号Sdの個数より多くてもよい。
・室外アンテナ16及び室内アンテナ17がバースト状態と非バースト状態の間で周期的に切り替えられているとき、一周期の間でそれぞれの状態で送信される位置検出信号Sdの個数は、本実施形態に限定されず、適宜変更してもよい。すなわち、一周期の間に、非バースト状態で送信される位置検出信号Sdの個数が、バースト状態で送信される位置検出信号Sdの個数より多くてもよい。
・操作部35は、タッチセンサ13、ロックボタン14、エンジンスイッチ15、及びユーザインターフェースアプリケーションにおいてドアロック施解錠やエンジン始動を操作するボタン(図示略)などであってもよい。
・室外アンテナ16及び室内アンテナ17は、測定モード及び待機モードをとらなくてもよく、バースト状態と非バースト状態との間で切り替えられればよい。
・携帯端末2が車両1の近傍に位置する場合とは、受信強度Pr1,Pr2が閾値より大きい場合、車両1を作動させる操作部35が操作された場合、及びこれらの組み合わせが挙げられる。また、受信強度Pr1,Pr2を携帯端末2が車両1の近傍に位置すると判定するための基準にする場合、受信強度Pr1及び受信強度Pr2のうち少なくとも一方が閾値以上であるときに、携帯端末2が車両1の近傍に位置すると判定してもよい。
・携帯端末2が車両1の近傍に位置する場合とは、受信強度Pr1,Pr2が閾値より大きい場合、車両1を作動させる操作部35が操作された場合、及びこれらの組み合わせが挙げられる。また、受信強度Pr1,Pr2を携帯端末2が車両1の近傍に位置すると判定するための基準にする場合、受信強度Pr1及び受信強度Pr2のうち少なくとも一方が閾値以上であるときに、携帯端末2が車両1の近傍に位置すると判定してもよい。
・送信制御部33は、室外アンテナ16及び室内アンテナ17を、バースト状態及び非バースト状態の間で、周期的に切り替えることに限定されず、周期性がなくてもよい。例えば、操作部35が操作されたタイミングだけバースト状態にするのでもよい。
・非バースト状態のときに、電波の送信間隔を切り替えてもよい。また、バースト状態のときに、電波の送信間隔を切り替えてよい。このように、非バースト状態及びバースト状態の各々において、電波の送信間隔を更に可変としてもよい。
・非バースト状態を用いて大まかな携帯端末2の位置を監視して、各アンテナを、非バースト状態とバースト状態との間で切り替える処理は、省略されてもよい。例えば、携帯端末2の位置に拘わらず所定の周期で、各アンテナを、バースト状態と非バースト状態との間で切り替えてもよい。
・測定部32は、車両1側に設けられてもよい。例えば、携帯端末2から送信された位置検出信号Sdを、車両1側の複数のアンテナで受信してその受信強度から算出した平均値の大小関係に基づいて携帯端末2の位置を判定してもよい。
・位置判定部31は、携帯端末2側に設けられてもよい。
・平均値は、移動平均であることに限定されず、その他の算術平均であってもよいし、幾何平均や調和平均でもよい。また、重み付きの加重移動平均などを用いてもよい。
・平均値は、移動平均であることに限定されず、その他の算術平均であってもよいし、幾何平均や調和平均でもよい。また、重み付きの加重移動平均などを用いてもよい。
・複数の電波に基づくパラメータは、平均値に限定されず、中央値、最頻値であってもよい。これらは、受信強度の分布(ばらつき)に応じて適宜変更可能である。ただし、少ないデータ数での信頼性や、全てのデータを考慮に入れる点で、平均値を使用することが好ましい。
・位置判定部31は、携帯端末2が車両1の室内外のどちらに位置するかを判定することに限定されず、携帯端末2が車両1の運転席側及び助手席側のどちらにあるか、前側及び後側のどちらにあるか、又は車両1に対する携帯端末2の座標を判定するようにしてもよい。
・送信部の配置は特に限定されず、仕様に応じて適宜変更可能である。例えば、車両1の室内外の区別なく、車両1の運転席側及び助手席側に配置されていてもよい。
・送信部は、1つでもよいし、2つでもよいし、3つ以上でもよい。すなわち、送信部の個数は限定されず、車両1の室外及び室内にそれぞれ複数の送信部が設けられてもよい。例えば、車両1の室外に4つの送信部が設けられた場合、室外の送信部は、車両前方の運転席側、車両後方の運転席側、車両前方の助手席側、及び車両後方の助手席側に設けられればよい。また、車両1の室内に2つの送信部が設けられた場合、車両の室内において、運転席側及び助手席側に設けられればよい。
・送信部は、1つでもよいし、2つでもよいし、3つ以上でもよい。すなわち、送信部の個数は限定されず、車両1の室外及び室内にそれぞれ複数の送信部が設けられてもよい。例えば、車両1の室外に4つの送信部が設けられた場合、室外の送信部は、車両前方の運転席側、車両後方の運転席側、車両前方の助手席側、及び車両後方の助手席側に設けられればよい。また、車両1の室内に2つの送信部が設けられた場合、車両の室内において、運転席側及び助手席側に設けられればよい。
・測定部32は、複数の位置検出信号Sdの群からその平均値を算出し、車両1側へ返信(通知)する態様でもよい。すなわち、複数の電波に基づくパラメータの計算は、車両1側及び携帯端末2側のどちらで行われてもよい。
・複数送信される位置検出信号Sd(電波)の各周波数は、BLE通信の周波数ホッピングから決まるチャネルに限定されない。
・位置判定の基準となる大小関係は、本実施形態に限定されず、例えば車両1に位置判定システム30が実装された状態で実験されたデータを基に、適宜変更可能である。
・位置判定の基準となる大小関係は、本実施形態に限定されず、例えば車両1に位置判定システム30が実装された状態で実験されたデータを基に、適宜変更可能である。
・車両1(照合ECU4)と携帯端末2とのBLE通信接続は、一連の通信の処理の中で、いつ行われてもよい。また、車両1及び携帯端末2が通信接続された後、車両1及び携帯端末2のID照合がどのタイミングで行われてもよい。すなわち、ID照合が実行されるタイミングは、位置判定の前でも、位置判定の後でも、位置判定の途中でもよい。
・認証システム3及び位置判定システム30の通信規格や帯域は、実施例に限定されず、例えばWi−Fiを用いてもよい。またこれらシステムの間で異なる帯域を使用してもよい。
・車両1と携帯端末2との近距離無線通信の通信接続(ペアリング)を行う方法は、特に限定されない。例えば、どちらか片方の機器の操作のみでペアリングを行なってもよい。また、ペアリング時に車両1側で操作を行う場合、車両1に搭載されたカーナビゲーションシステムなどの機器を入出力機器として適用することができる。すなわち、ペアリングに際して、操作機器、操作方法及び認証方法などは適宜変更可能である。
・携帯端末2が電子キーID及びキー固有鍵を取得する方法は、ネットワーク通信を通じてサーバから取得することとしたが、これに限定されない。例えば、BLE通信を用いて車両1にログイン(ユーザID及びパスワード認証)し、予め車両1に登録されている電子キーID及びキー固有鍵を携帯端末2に付与する態様としてもよい。
・認証システム3で行うID照合は、電子キーID照合やキー固有鍵の暗号認証に限らず、携帯端末2の正否を確認できるものであればよい。
・一連の認証において、ID照合と携帯端末2の位置検出との順番は特に限定されない。例えば、位置検出の後にID照合を行ってもいいし、ID照合と位置検出との実行期間が重なるように行ってもよい。
・一連の認証において、ID照合と携帯端末2の位置検出との順番は特に限定されない。例えば、位置検出の後にID照合を行ってもいいし、ID照合と位置検出との実行期間が重なるように行ってもよい。
・携帯端末2は、高機能携帯電話に限定されず、車両1に紐付けられた電子キーであってもよい。
・認証システム3及び位置判定システム30は、車両1に搭載されることに限定されず、種々の機器や装置に変更可能である。
・認証システム3及び位置判定システム30は、車両1に搭載されることに限定されず、種々の機器や装置に変更可能である。
1…車両、2…携帯端末、3…認証システム、4…照合ECU、13…タッチセンサ、14…ロックボタン、15…エンジンスイッチ、16…室外アンテナ、17…室内アンテナ、20…端末制御部、30…位置判定システム、31…位置判定部、32…測定部、33…送信制御部、34…送信同期部、35…操作部。
Claims (7)
- 携帯端末が通信相手と無線により通信する場合に、当該携帯端末の位置を判定する位置判定システムであって、
前記携帯端末及び前記通信相手の一方から他方に間欠的に繰り返し送信された複数の電波に基づくパラメータを用いて、前記通信相手に対する前記携帯端末の位置を判定する位置判定部と、
前記電波を送信する送信部の送信間隔を制御する送信制御部と、を備え、
前記送信制御部は、前記送信部の作動を、規定の期間に所定個数の前記電波を連続的に送信するバースト状態と、当該バースト状態よりも送信間隔を延ばして前記電波を送信する非バースト状態との間で切り替える位置判定システム。 - 前記送信制御部は、前記通信相手に対する前記携帯端末の大まかな位置を監視し、少なくとも前記バースト状態を含む態様で前記送信部から前記電波を送信させるか否かを、前記監視の結果を基に判断する
請求項1に記載の位置判定システム。 - 前記送信制御部は、前記送信部から送信された前記電波が相手側に受信されたときの受信強度が閾値より小さい場合、前記送信部から前記電波を前記非バースト状態で送信させ、前記受信強度が前記閾値以上の場合、前記送信部から前記電波を、少なくとも前記バースト状態を含む態様で送信させる
請求項2に記載の位置判定システム。 - 前記送信制御部は、前記通信相手を作動させるために設けられた操作部への操作を検出していない場合、前記送信部から前記電波を前記非バースト状態で送信させ、前記操作部への操作を検出した場合、前記送信部から前記電波を、少なくとも前記バースト状態を含む態様で送信させる
請求項2に記載の位置判定システム。 - 前記送信制御部によって、前記送信部が前記バースト状態及び前記非バースト状態の間で周期的に切り替えられているとき、一周期の間に、前記非バースト状態で前記送信部が送信する前記電波の個数は、前記バースト状態で前記送信部が送信する前記電波の前記所定個数以下である
請求項2から請求項4のうちいずれか一項に記載の位置判定システム。 - 前記通信相手に複数設けられた前記送信部と、
複数の前記送信部の間で、前記バースト状態への切り替えタイミングを合わせる送信同期部と、を備える
請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の位置判定システム。 - 携帯端末と通信相手とが無線により通信する場合に、当該携帯端末の位置を判定する位置判定システムの制御方法であって、
前記携帯端末及び前記通信相手の一方から他方に間欠的に繰り返し送信された複数の電波に基づくパラメータを用いて、前記通信相手に対する前記携帯端末の位置を判定するステップと、
前記電波を送信する送信部の送信間隔を制御するステップと、を備え、
前記送信間隔を制御するステップにおいて、前記送信部の作動を、規定の期間に所定個数の前記電波を連続的に送信するバースト状態と、当該バースト状態よりも送信間隔を延ばして前記電波を送信する非バースト状態との間で切り替える位置判定システムの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018215504A JP2020088436A (ja) | 2018-11-16 | 2018-11-16 | 位置判定システム及び位置判定システムの制御方法 |
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JP2018215504A Pending JP2020088436A (ja) | 2018-11-16 | 2018-11-16 | 位置判定システム及び位置判定システムの制御方法 |
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CN113225673A (zh) * | 2021-04-30 | 2021-08-06 | 华人运通(上海)云计算科技有限公司 | 一种车辆寻找方法、装置和系统 |
-
2018
- 2018-11-16 JP JP2018215504A patent/JP2020088436A/ja active Pending
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