JP2020085933A - 定着装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献1において、定着装置には、加圧回転体に対して接離可能に移動するクリーニングローラ(クリーニング部材)と、離間位置に移動したクリーニングローラに当接する第2クリーニングローラと、が設置されている。そして、クリーニングローラは、加圧回転体に当接した位置で加圧回転体の表面をクリーニングして、加圧回転体から離間した位置で第2クリーニングローラによってクリーニングされることになる。また、クリーニングローラが加圧回転体から離間した状態であるときには、クリーニングローラがある程度冷却されることになる。
これに対して、特許文献1に開示された定着装置は、クリーニング部材が加圧回転体から離間した状態であるときに、クリーニング部材がある程度冷却されるものの、その冷却効率は低くて、そのような不具合を充分に防止することができなかった。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、を示す。
また、7は用紙等のシートPが収容される給紙部、9はシートPの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、を示す。
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像をシートP上に転写するための2次転写バイアスローラ、20はシートP上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する(露光工程である。)。詳しくは、書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、シートPを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送されたシートPが、搬送経路を通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達したシートPは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、定着工程後のシートPは、排紙ローラによって、装置本体1の外部に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2に示すように、定着装置20は、定着回転体としての定着ローラ21、加熱手段としてのヒータ25、加圧回転体としての加圧ローラ31、クリーニング部材としてのクリーニングローラ35、冷却部材としての冷却ローラ36、温度センサ40、41、45、アーム部材38(移動手段)、等で構成されている。
定着ローラ21の弾性層は、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ローラ21の離型層は、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)等で形成されている。定着ローラ21の表層に離型層を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保されることになる。定着ローラ21は、駆動機構によって図2の時計方向に回転駆動される。
ヒータ25(加熱手段)は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板に固定されている。そして、画像形成装置本体1のメインスイッチがオンされた状態で、電源部からヒータ25に電力が供給される。そして、制御部50により出力制御されたヒータ25からの輻射熱によって定着ローラ21が加熱されて、さらに加熱された定着ローラ21の表面からシートP上のトナー像Tに熱が加えられる。
ヒータ25の出力制御は、定着ローラ21表面に非接触で対向する温度センサ40によるローラ表面温度の検知結果に基づいておこなわれる。詳しくは、温度センサ40(サーモパイル)の検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ25に交流電圧が印加される。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ローラ21の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
そして、加圧ローラ31は、加圧機構によって定着ローラ21に圧接する。こうして、加圧ローラ31と定着ローラ21との間に、所望のニップ部が形成される。
加圧ローラ31は、定着ローラ21の回転にともない、図2の反時計方向に従動回転する。
装置本体1のメインスイッチが投入されると、ヒータ25に交流電圧が印加(給電)される。
そして、プリント指令(プリント要求)が入力されると、駆動機構によって定着ローラ21の時計方向の回転駆動が開始されて、加圧ローラ31の反時計方向の従動回転が開始される。その後、給紙部7からシートPが給送されて、2次転写バイアスローラ18の位置で、中間転写ベルト17上のトナー像がシートP上に未定着画像として担持される。未定着画像T(トナー像)が担持されたシートPは、図2の矢印方向に搬送されて、圧接状態にある定着ローラ21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。そして、定着ローラ21による加熱と、定着ローラ21及び加圧ローラ31の押圧力とによって、シートPの表面にトナー像Tが定着される。そして、定着工程後のシートPは、回転する定着ローラ21及び加圧ローラ31によって、ニップ部から矢印方向に送出される。
先に図2等を用いて説明したように、定着装置20には、トナー像を加熱してシートPの表面に定着する定着回転体としての定着ローラ21や、定着ローラ21に圧接することでシートPが搬送されるニップ部を形成する加圧回転体としての加圧ローラ31、が設置されている。
そして、本実施の形態における定着装置20には、クリーニング部材としてのクリーニングローラ35や、冷却部材としての冷却ローラ36が設置されている。
そして、制御部50による制御によって、駆動モータ51が正方向に駆動されると、アーム部材38が支軸38aを中心に図2の反時計方向に回動して、図2に示すようにクリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接することになる(当接位置に移動することになる)。これに対して、制御部50による制御によって、駆動モータ51が逆方向に駆動されると、アーム部材38が支軸38aを中心に図2の時計方向に回動して、図3に示すようにクリーニングローラ35が加圧ローラ31から離間することになる(離間位置に移動することになる)。
すなわち、駆動モータ51とアーム部材38とが、クリーニングローラ35を移動させる移動手段(移動機構)として機能することになる。
詳しくは、本実施の形態において、冷却ローラ36は、金属材料からなるローラ部材であって、定着装置20の筐体に回転可能に保持されている。また、本実施の形態において、冷却ローラ36は、モータ52に接続されていて、制御部50によるモータ52の制御によって図3の反時計方向に回転可能に構成されている。
そして、図3に示すように、クリーニングローラ35が所定のタイミングで加圧ローラ31から離間されて離間位置に移動したときに、クリーニングローラ35が冷却ローラ36に当接する。そして、モータ52が駆動されて、冷却ローラ36が反時計方向に回転されるのにともない、クリーニングローラ35が時計方向に連れ回りされながら、冷却ローラ36によってクリーニングローラ35が冷却されることになる。
そして、クリーニングローラ35が離間位置で加圧ローラ31の熱を直接受けることなく冷却されて「溶け出し温度」以下になった後に、再びクリーニングローラ35を加圧ローラ31に当接させて本来のクリーニングを再開するようにする必要がある。しかし、クリーニングローラ35を離間位置に移動させて、クリーニングローラ35を自然放熱によって冷却したり熱容量の小さな物体に接触させて冷却したりするのでは、クリーニングローラ35が「溶け出し温度」以下になるまでの時間(冷却時間)が長くなってしまって、再びクリーニングローラ35を加圧ローラ31に当接させて本来のクリーニングを再開するまでの時間も長くなってしまう。そして、その間に、先に説明したような、加圧ローラ31に付着物が付着することによる不具合が生じてしまうことになる。そのため、クリーニングローラ35を離間位置に移動させたときに、クリーニングローラ35を積極的に効率よく充分に冷却する必要がある。
具体的に、本実施の形態において、冷却ローラ36は、クリーニングローラ35に比べて、充分に熱容量の大きな材料で形成されるとともに、充分に体積が大きくなるように形成されている。特に、本実施の形態では、冷却ローラ36は、クリーニングローラ35に比べて、その体積が4倍以上になるように設定されている。
これにより、クリーニングローラ35から冷却ローラ36への熱移動が促進されて、クリーニングローラ35が積極的に短時間で効率よく充分に冷却されることになる。
具体的に、本実施の形態において、冷却ローラ36は、熱伝導率が非常に高い材料である、銅又は銅合金で形成されている。また、クリーニングローラ35は、銅や銅合金に比べて熱伝導率が低い金属材料である、ステンレス鋼などで形成されている。
これにより、クリーニングローラ35から冷却ローラ36への熱移動が促進されて、クリーニングローラ35が積極的に短時間で効率よく充分に冷却されることになる。
なお、本実施の形態では、クリーニングローラ35を金属材料で形成したが、クリーニングローラ35を熱伝導率が低い耐熱性樹脂材料などで形成することもできる。
具体的に、冷却ローラ36と、離間位置に移動したクリーニングローラ35と、の積極的な放熱を促すために、その近傍にファンなどによる気流を形成することができる。また、冷却ローラ36の表面積を充分に大きく設定することができる。
これにより、クリーニングローラ35が積極的に短時間で効率よく充分に冷却されることになる。
例えば、幅方向のサイズが小さなシートP(小サイズ紙)が連続的に通紙される場合には、加圧ローラ31の非通紙領域の過昇温に影響されて、通常サイズのシートPが通紙される場合に比べて、クリーニングローラ35が「溶け出し温度」に達しやすくなる。
そのため、当接位置に位置するクリーニングローラ35の温度を直接的に検知することが好ましい。
そして、温度センサ45(当接時温度検知手段)によって検知された温度が所定値A(「溶け出し温度」である。)以上になったときに、当接位置に位置するクリーニングローラ35が図3に示す離間位置に移動するように移動手段(駆動モータ51)を制御している。
このように、温度センサ45によって、当接位置に位置するクリーニングローラ35の温度を直接的に検知して、クリーニングローラ35が「溶け出し温度」に達するタイミングを確実に把握して、クリーニングローラ35をタイミングよく離間することで、クリーニングローラ35のクリーニング機能を可能な限り維持しつつ、クリーニングローラ35から加圧ローラ31への付着物の逆移動を防止することができる。
加圧ローラ31(及び、定着ローラ21)は、通紙領域でシートPによって熱が奪われるため、最大通紙領域Mの領域外の温度が最も高くなりやすい。加圧ローラ31から熱を受けるクリーニングローラ35も最大通紙領域Mの領域外の温度が最も高くなりやすいため、その位置の温度を温度センサ45によって検知することで、クリーニングローラ35が「溶け出し温度」に達するタイミングをいち早く把握することが可能になる。
そして、温度センサ45(離間時温度検知手段)によって検知された温度が所定温度B以下になったときに、離間位置に位置するクリーニングローラ35が当接位置に移動するように移動手段(駆動モータ51)を制御している。
この所定温度Bは、先に説明した所定値A(「溶け出し温度」)よりも充分に低い温度であって、クリーニングローラ35が充分に冷却されて、再び当接位置に移動されても、クリーニングローラ35から加圧ローラ31への付着物の逆移動が生じない温度である。
このような制御をおこなうことで、クリーニングローラ35の冷却が不充分な状態で、クリーニングローラ35が離間位置から当接位置に移動されてしまって、クリーニングローラ35から加圧ローラ31への付着物の逆移動が生じてしまう不具合を防止することができる。
具体的に、クリーニングローラ35の温度が一定値に達していても、加圧ローラ31の温度が低くて、加圧ローラ31の温度が高いときに比べて、付着物が逆移動する現象が生じにくいような場合には、クリーニングローラ35の温度と加圧ローラ31の温度との総和が所定の値に達したときに、クリーニングローラ35を当接位置から離間位置に移動するように制御することができる。
詳しくは、上述したように、加圧ローラ31に当接しているときには加圧ローラ31の回転にともない連れ回りし、冷却ローラ36に当接しているときには冷却ローラ36の回転にともない連れ回りしている。
これにより、クリーニングローラ35が非回転である場合に比べて、当接位置において加圧ローラ31に当接するクリーニング面が入れ替わることになりクリーニングローラ35のクリーニング能力が高められるとともに、離間位置において冷却ローラ36に当接する被冷却面が入れ替わることになりクリーニングローラ35が冷却されやすくなる。
詳しくは、本実施の形態では、クリーニングローラ35が離間位置に移動しているときにのみ、冷却ローラ36を回転駆動している。
これにより、冷却ローラ36が非回転である場合に比べて、離間位置においてクリーニングローラ35に当接する冷却面が入れ替わることになり、冷却ローラ36の冷却能力が高められることになる。
図5に示すように、まず、クリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接する当接位置にあるかが判別される(ステップS1)。具体的に、クリーニングローラ35が当接位置にあるか離間位置にあるかは、例えば、アーム部材38の位置をフォトセンサで光学的に検知することで把握することができる。
そして、その結果、クリーニングローラ35が当接位置にあるものと判別された場合には、温度センサ45によってクリーニングローラ35の温度が所定値A以上であるかが判別される(ステップS2)。そして、クリーニングローラ35の温度が所定値A以上であるものと判別された場合には、加圧ローラ31への付着物の逆移動が生じるものとして、移動機構38、51によってクリーニングローラ35を離間位置に移動させる(ステップS3)。
これに対して、ステップS1で、クリーニングローラ35が当接位置になく離間位置にあるものと判別された場合には、温度センサ45によってクリーニングローラ35の温度が所定温度B以下であるかが判別される(ステップS4)。そして、クリーニングローラ35の温度が所定温度B以下であるものと判別された場合には、クリーニングローラ35が充分に冷却されているものとして、移動機構38、51によってクリーニングローラ35を当接位置に移動させる(ステップS5)。
図6は、変形例1としての、クリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接した状態を示す拡大図である。
図6に示すように、変形例1における定着装置20は、サーモパイル、非接触式サーミスタなどの非接触式温度センサ46が、クリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接する部分の近傍に、固定して設置されている。
この非接触式温度センサ46は、当接位置に位置するクリーニングローラ35の温度とともに、クリーニングローラ35が当接する加圧ローラ31の温度を、所定の視野角θ内で検知して当接時温度検知手段として機能するものである。非接触式温度センサ46は、温度を検知する対象体から離間した位置に設置され、その視野角θの範囲に入る対象体の温度を検知できるように構成されている。そして、変形例1では、非接触式温度センサ46の視野角θ内に、加圧ローラ31に当接したクリーニングローラ35の表面と、加圧ローラ31の表面と、の両方が入るように配置している。
これにより、クリーニングローラ35と加圧ローラ31との両方の温度が反映された温度が、非接触式温度センサ46によって検知されることになる。そして、その非接触式温度センサ46によって検知された温度が所定値に達したときに、クリーニングローラ35が当接位置から離間位置に移動されることになる。
このような非接触式温度センサ46は、先に実施の形態で説明したように、当接位置に位置するクリーニングローラ35から加圧ローラ31に向けて付着物が逆移動する現象が、クリーニングローラ35の温度に加えて、加圧ローラ31の温度の大きさにも影響するような場合に有用になる。
図7は、変形例2としてのクリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接した状態を示す拡大図であって、前記変形例1における図6に対応する図である。
図7に示すように、変形例2における定着装置20は、サーモパイル、非接触式サーミスタなどの非接触式温度センサ47が、クリーニングローラ35の当接位置と離間位置との近傍に、固定して設置されている。
この非接触式温度センサ47は、離間位置に位置するクリーニングローラ35の温度に加えて、離間位置から当接位置に移動したクリーニングローラ35の温度をも、所定の視野角θ内で検知できるように構成された離間時温度検知手段として機能する。換言すると、この非接触式温度センサ47は、当接時温度検知手段として機能するとともに、離間時温度検知手段としても機能するものである。具体的に、変形例2では、非接触式温度センサ47の視野角θ内に、当接時には加圧ローラ31に当接したクリーニングローラ35の表面が入り、離間時には冷却ローラ36に当接したクリーニングローラ35の表面も入るように、配置されている。
これにより、固定した位置で、1つのセンサで、当接時のクリーニングローラ35の温度と、離間時のクリーニングローラ35の温度と、を検知することが可能になる。
図8(A)は、変形例3としてのクリーニングローラ35が加圧ローラ31に当接した状態を示す拡大図であって、図8(B)は、そのクリーニングローラ35が冷却部材37に当接した状態を示す拡大図である。
図8に示すように、変形例3における定着装置20は、クリーニングローラ35を冷却する冷却部材37として非回転のものを用いている。
詳しくは、変形例3における冷却部材37は、少なくともクリーニングローラ35に当接する部分が、熱伝導率が40W/m・K以上となるゲル状シート37aで形成されたものである。さらに具体的に、冷却部材37は、銅、銅合金などの熱伝導率が高い材料で形成された高熱伝導性部材37b(ベース部)上に、熱伝導率が高くて変形自在なゲル状シート37aが貼着されたものである。
このような冷却部材37を用いた場合には、離間位置に移動したクリーニングローラ35の表面の多くがゲル状シート37aに覆われるようになって(喰い込んだ状態になって)、クリーニングローラ35が大きな表面積を介して効率的に冷却されることになる。
このように冷却部材37を構成した場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
図9は、変形例4としての定着装置20の要部を示す構成図であて、本実施の形態における図2に対応する図である。
図9に示すように、変形例4では、クリーニングローラ35(クリーニング部材)が定着回転体としての定着ローラ21の表面に当接して定着ローラ21の表面をクリーニングするように構成されている。
そして、変形例4でも、本実施の形態のものと同様に、定着ローラ21に当接したクリーニングローラ35の温度が所定値A´以上になった状態が温度センサ45によって検知されると、クリーニングローラ35が当接位置から離間位置に移動されて冷却ローラ36に当接されることになる。また、冷却ローラ36に当接したクリーニングローラ35の温度が所定温度B´以下になった状態が温度センサ45によって検知されると、クリーニングローラ35が離間位置から当接位置に移動されることになる。
このように構成した場合には、定着ローラ21の表面をクリーニングするクリーニングローラ35が離間位置に移動しているときに、クリーニングローラ35が効率的かつ充分に冷却されるなど、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
図10は、変形例5としての定着装置20を示す構成図であって、本実施の形態における図2に対応する図である。
本実施の形態では、熱ヒータ方式のローラ式定着装置20に対して本発明を適用したが、本発明が適用される定着装置20はこのような方式のものに限定されることなく、種々の方式の定着装置に設置することができる。
例えば、図10(A)に示すように、熱ヒータ方式のベルト式定着装置20(定着回転体として定着ベルト22が用いられた定着装置である。)に対しても、本発明を適用することもできる。なお、そのような場合に、定着ベルト22は、定着補助ローラ23、加熱ローラ24、テンションローラなどの複数のローラ部材によって張架・支持されたものとなる。また、定着補助ローラ23は、定着ベルト22を介して加圧ローラ31に圧接してニップ部を形成することになる。さらに、中空構造の加熱ローラ24の内部に、ヒータ25が固設されることになる。
また、図10(B)に示すように、電磁誘導方式(IH方式)のローラ式定着装置20に対しても、本発明を適用することもできる。なお、そのような場合に、定着ローラ21は、芯金部上に、弾性層、励磁コイルが巻装された誘導加熱部70によって電磁誘導加熱される発熱層、離型層などが積層されたものとなる。
また、図示は省略するが、抵抗発熱方式のローラ式定着装置に対しても、本発明を適用することもできる。なお、そのような場合に、定着ローラは、芯金部における中空部に抵抗発熱体が当接するように設置され、芯金部上に弾性層や離型層などが積層されたものとなる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
これにより、加圧ローラ31の表面をクリーニングするクリーニングローラ35が離間位置に移動しているときに、クリーニングローラ35が効率的かつ充分に冷却されることになる。
そして、そのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本願において、「シート」とは、通常の紙(用紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルムシート等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
20 定着装置、
21 定着ローラ(定着回転体)、
25 ヒータ(加熱手段)、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、
35 クリーニングローラ(クリーニング部材)、
36 冷却ローラ、
37 冷却部材、
37a ゲル状シート、 37b 高熱伝導性部材、
38 アーム部材(移動手段)、
45 温度センサ(当接時温度検知手段、離間時温度検知手段)、
46 非接触式温度センサ(当接時温度検知手段)、
47 非接触式温度センサ(離間時温度検知手段)、
51 駆動モータ(移動手段)、
P シート(記録媒体)。
Claims (11)
- トナー像を加熱してシートの表面に定着する定着回転体と、
前記定着回転体に圧接することでシートが搬送されるニップ部を形成する加圧回転体と、
移動手段の動作によって、前記定着回転体又は前記加圧回転体の表面に当接する当接位置と、当該表面から離れる離間位置と、の間を移動可能に構成されたクリーニング部材と、
前記離間位置に移動した前記クリーニング部材に当接する冷却部材と、
を備え、
前記冷却部材の熱容量が、前記クリーニング部材の熱容量よりも大きくなるように設定されたことを特徴とする定着装置。 - 前記冷却部材の熱伝導率が、前記クリーニング部材の熱伝導率よりも大きくなるように設定されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記当接位置に位置する前記クリーニング部材の温度を検知する当接時温度検知手段を備え、
前記当接時温度検知手段によって検知された温度が所定値以上になったときに、前記当接位置に位置する前記クリーニング部材が前記離間位置に移動するように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。 - 前記当接時温度検知手段は、前記当接位置に位置する前記クリーニング部材の温度とともに、前記クリーニング部材が当接する前記定着回転体又は前記加圧回転体の温度を、所定の視野角内で検知する非接触式温度センサであることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
- 前記離間位置に位置する前記クリーニング部材の温度を検知する離間時温度検知手段を備え、
前記離間時温度検知手段によって検知された温度が所定温度以下になったときに、前記離間位置に位置する前記クリーニング部材が前記当接位置に移動するように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。 - 前記離間時温度検知手段は、前記離間位置から前記当接位置に移動した前記クリーニング部材の温度をも、所定の視野角内で検知できるように構成された非接触式温度センサであることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記冷却部材は、銅又は銅合金で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
- 前記冷却部材は、少なくとも前記クリーニング部材に当接する部分が、熱伝導率が40W/m・K以上となるゲル状シートで形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
- 前記クリーニング部材は、クリーニングローラであって、前記当接位置に位置しているときにも前記離間位置に位置しているときにも回転することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置。
- 前記冷却部材は、冷却ローラであって、少なくとも、前記クリーニングローラが前記離間位置に位置して当接しているときに、回転することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定着装置。
- 請求項1〜請求項10のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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US11143992B2 (en) | 2019-10-07 | 2021-10-12 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus including a drive device transmitting a driving force to a drive member to detach a unit from a housing |
Citations (3)
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JP2007226160A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-06 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法 |
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JP2016142897A (ja) * | 2015-02-02 | 2016-08-08 | 株式会社リコー | 定着装置および画像形成装置 |
-
2018
- 2018-11-15 JP JP2018214800A patent/JP7161698B2/ja active Active
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