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JP2020082927A - 空調システム、及び空調制御方法 - Google Patents

空調システム、及び空調制御方法 Download PDF

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JP2020082927A
JP2020082927A JP2018217826A JP2018217826A JP2020082927A JP 2020082927 A JP2020082927 A JP 2020082927A JP 2018217826 A JP2018217826 A JP 2018217826A JP 2018217826 A JP2018217826 A JP 2018217826A JP 2020082927 A JP2020082927 A JP 2020082927A
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Fumihiro Honma
文裕 本間
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Abstract

【課題】降雨時などの高湿度の環境下でも窓ガラスが曇ることを抑制できる空調システム、及び空調制御方法を提供する。
【解決手段】空調システムは、車両のエンジンルームに設けられたエアフローセンサに内蔵される湿度センサと、車両の車室内に向けて送風される空気が流れる空気通路と、空気通路を流れる空気に対する車両の外部から導入される外気の比率である外気率を調整する外気率調整部と、ワイパーが駆動しているか否かを判定するワイパー駆動判定部と、を備え、外気率調整部は、湿度センサによって検出された湿度が予め定められた第1閾値以上であり、且つ、ワイパー駆動判定部によってワイパーが駆動していると判定された場合に、湿度に基づいて外気率を調整する。
【選択図】図1

Description

本開示は、車両の車室内を空調するための空調システム、及び空調制御方法に関する。
一般的に、空気に含有される水分量は温度が高くなると多くなる。このため、車両の外部の空気と車室内の空気との温度差が大きくなると、車外と車室との境界部分にある窓ガラス(例えば、フロントガラスやリアガラス)は曇ってしまう場合が多い。このため、空調システムは、窓ガラスが曇らないように、車外の空気を車室内に導入させて、車外の空気と車室内の空気との温度差を小さくすることができるようになっている。特許文献1には、1台の湿度センサで検出した湿度情報を複数の車載機器で共有するため、エンジンが吸入する空気の湿度を車外の湿度として用いて空調システムを制御することが開示されている。
特開2015−206328号公報
しかしながら、春期及び秋期のように車外の空気と車室内の空気との温度差が比較的大きくならない時期であったとしても、降雨時などの高湿度の環境下では、窓ガラスは曇ってしまうことがある。この点、特許文献1には何ら開示されていない。
本発明は上述の課題に鑑みなされたものであり、降雨時などの高湿度の環境下でも窓ガラスが曇ることを抑制できる空調システム、及び空調制御方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る空調システムは、車両のエンジンルームに設けられたエアフローセンサに内蔵される湿度センサと、前記車両の車室内に向けて送風される空気が流れる空気通路と、前記空気通路を流れる空気に対する前記車両の外部から導入される外気の比率である外気率を調整する外気率調整部と、ワイパーが駆動しているか否かを判定するワイパー駆動判定部と、を備え、前記外気率調整部は、前記湿度センサによって検出された湿度が予め定められた第1閾値以上であり、且つ、前記ワイパー駆動判定部によって前記ワイパーが駆動していると判定された場合に、前記湿度に基づいて前記外気率を調整する。
降雨時などの高湿度の環境下では、例えば、濡れた傘や衣服が車室内に持ち込まれることで車室内の湿度が高くなるので、車外の空気と車室内の空気との温度差が大きくなかったとしても、車両の窓ガラスが曇ってしまうことがある。上記(1)の構成によれば、湿度が第1閾値以上であり、且つワイパーが駆動している場合に、湿度センサによって検出された湿度に基づいて外気率が調整される。つまり、降雨時などの高湿度の環境下でも、車室内に送風される空気の外気率が調整されることにより、車外の空気と車室内の空気との温度差を小さくする、又は無くすことができるので、窓ガラスが曇ることを抑制できる。
また、エアフローセンサに湿度センサが内蔵されている車両では、湿度を検出するための湿度検出装置を新たに設けることなく、高湿度の環境下でも車両の窓ガラスが曇ることを抑制できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の構成において、前記外気率調整部は、前記湿度センサによって検出される湿度が前記第1閾値よりも高い第2閾値以上であり、且つ、前記ワイパー駆動判定部によって前記ワイパーが駆動していると判定された場合に、前記外気率が100%となるように調整する。
上記(2)の構成によれば、湿度が第2閾値以上であり、ワイパーが駆動している場合、空気通路を流れる空気が外気だけとなり、外気だけが車室内に向けて送風されるようになる。よって、湿度が第2閾値以上のような高湿度のために窓ガラスが曇る可能性が高くても、車外の空気と車室内の空気との温度差をさらに小さくする、又は無くすことができるので、窓ガラスが曇ることを抑制できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の構成において、前記外気の温度を取得する外気温取得部と、前記空気通路を流れる前記空気を、前記車両の窓ガラスに向けて送風するデフロスタモードに切り換える送風先切換部と、をさらに備え、前記送風先切換部は、前記外気温取得部が取得する前記外気の前記温度が予め定められた温度閾値以下であり、前記湿度センサによって検出される前記湿度が第1閾値以上であり、且つ、前記ワイパー駆動判定部によって前記ワイパーが駆動していると判定された場合に、前記デフロスタモードに切り換える。
上記(3)の構成によれば、外気の温度が温度閾値以下であり、湿度が第1閾値以上であり、且つ、ワイパーが駆動している場合に、窓ガラスに向けて空気を送風するデフロスタモードに切り換えられるので、窓ガラスが曇ることをさらに抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載の構成において、前記ワイパーの駆動量を取得する駆動量取得部と、前記駆動量取得部が取得する前記ワイパーの駆動量に応じて、前記窓ガラスに向けて送風される前記空気の送風量を調整する送風量調整部と、をさらに備える。
同じ湿度であっても、例えば、窓ガラスに衝突する雨滴の量が異なっていると、窓ガラスの曇りやすさは異なってくる。上記(4)の構成によれば、ワイパーの駆動量に応じて、窓ガラスに向けて送風される空気の送風量が調整されるので、窓ガラスが曇ることをさらに抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)の何れか1つに記載の構成において、前記車室内の温度である車室温度を取得する車室温度取得部と、前記車両の乗員によって設定される目標温度を取得する目標温度取得部と、前記空気通路を流れる前記空気の流量を調整する空気流量調整部と、をさらに備え、前記空気流量調整部は、前記車室温度と前記目標温度との差が予め定められた差分閾値以下である場合に、前記空気通路を流れる前記空気の流量を増量する。
上記(5)の構成によれば、車室温度と目標温度との差が差分閾値以下である場合に、空気通路を流れる空気の流量が増量され、窓ガラスに向けて送風される空気の送風量を増やすことができるので、窓ガラスが曇ることをさらに抑制できる。
(6)本発明の少なくとも一実施形態に係る空調制御方法は、車両のエンジンルームに設けられたエアフローセンサに内蔵される湿度センサによって湿度を検出する湿度検出ステップと、前記車両の車室内に向けて送風される空気に対する前記車両の外部から導入される外気の比率である外気率を調整する外気率調整ステップと、ワイパーが駆動しているか否かを判定するワイパー駆動判定ステップと、を備え、前記外気率調整ステップは、前記湿度検出ステップにおいて検出された湿度が予め定められた第1閾値以上であり、且つ、前記ワイパー駆動判定ステップによって前記ワイパーが駆動していると判定された場合に、前記湿度に基づいて前記外気率を調整する。
上記(6)の方法によれば、湿度が第1閾値以上であり、且つワイパーが駆動している場合に、湿度センサによって検出された湿度に基づいて外気率が調整される。つまり、降雨時などの高湿度の環境下でも、車室内に送風される空気の外気率が調整されることにより、車外の空気と車室内の空気との温度差を小さくする、又は無くすことができるので、窓ガラスが曇ることを抑制できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、降雨時などの高湿度の環境下でも、湿度が第1閾値以上であり、且つワイパーが駆動している場合、湿度に基づいて外気率が調整される。このため、車外の空気と車室内の空気との温度差を小さくする、又は無くすことができるので窓ガラスが曇ることを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る空調システムの構成を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る防曇ラインの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る空調システムの構成を示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る送風先切換ラインの一例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る空調システムの構成を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る空調システムのワイパーの駆動量に応じたDEF/FOOT比率を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る空調システムの構成を示す概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る温度差と電圧との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る空調制御方法のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る空調システムは、車両の車室内を空調するためのものである。図1に示すように、空調システム1Aは、後述する内気循環及び外気導入が実現されるように構成されるHVAC(Heating Ventilation and Air Conditioning)3を備えている。このHVAC3は、車室内に向けて送風される空気が流れる空気通路2を含む。尚、本開示では車両の外部の空気を外気と記載し、車室内の空気を内気と記載している。
HVAC3は、空気通路2の一端側に設けられる内気導入口10及び外気導入口12を含む。内気導入口10は車室に開口し、外気導入口12は車外に開口している。空気通路2は、内気導入口10から内気の流通方向下流に向かって延びる内気導入通路7と、外気導入口12から外気の流通方向下流に向かって延びる外気導入通路11とを含み、それらの合流部にはモータ等のアクチュエータ15と接続されている外気率調整ダンパ14が設けられる。この外気率調整ダンパ14は、回転することで内気導入通路7及び外気導入通路11それぞれの流路面積を調整可能であり、合流部より下流の空気通路2を流れる空気に対する外気の比率である外気率Xを調整する。以降では、外気率調整ダンパ14による内気導入通路7及び外気導入通路11それぞれの流路面積の絞りの程度を、外気率調整ダンパ14の開度と記載する。
本開示において、外気率Xは0%〜100%の範囲に含まれる値であり、外気率X=0%の場合、空気通路2には外気が導入されず内気だけが導入されている状態である。外気率Xが0%から増加するにつれて、空気通路2に導入される外気の量が増加する。外気率X=100%の場合、空気通路2には内気が導入されず外気だけが導入されている状態である。このように、外気率X=0%の場合には、空調システム1Aは内気だけで車室内を空調する内気循環を実現している。一方で、0%<外気率X≦100%の場合には、空調システム1Aは、内気に外気が混合された空気で車室内を空調する外気導入を実現している。
また、HVAC3は、空気通路2の他端側に設けられる第1送風口16、第2送風口18及び第3送風口20を含む。第1送風口16、第2送風口18及び第3送風口20のそれぞれは車室に開口している。第1送風口16は、例えば、インパネに形成されている吹き出し口(VENT)である。第2送風口18は、前席足元近くに送風するように開口されている吹き出し口(FOOT)である。第3送風口20は、車両の窓ガラス21の近くに開口する吹き出し口(DEF)であって、第3送風口20から送風される空気が窓ガラス21に当たるようになっている。車両の窓ガラス21は、例えば、フロントガラスやリアガラスである。
空気通路2は、第1送風口16から空気の流通方向上流に向かって延びる第1送風通路35と、第2送風口18から空気の流通方向上流に向かって延びる第2送風通路36と、第3送風口20から空気の流通方向上流に向かって延びる第3送風通路37とを含み、それらの合流部にはモータ等のアクチュエータ23Aと接続されている第1送風先調整ダンパ22A、及びモータ等のアクチュエータ23Bと接続されている第2送風先調整ダンパ22Bが設けられる。
第1送風先調整ダンパ22Aが回転することで、第2送風通路36の流路面積を調整可能であり、第2送風口18に向けて送風される空気の送風量を調整する。同様に、第2送風先調整ダンパ22Bが回転することで、第3送風通路37の流路面積を調整可能であり、第3送風口20に向けて送風される空気の送風量を調整する。以降では、第1送風先調整ダンパ22Aによる第2送風通路36の流路面積の絞りの程度を、第1送風先調整ダンパ22Aの開度と記載し、第2送風先調整ダンパ22Bによる第3送風通路37の流路面積の絞りの程度を、第2送風先調整ダンパ22Bの開度と記載する。
第1送風先調整ダンパ22Aの開度及び第2送風先調整ダンパ22Bの開度を調整することで(第1送風先調整ダンパ22A及び第2送風先調整ダンパの両方が回転することで)、第1送風先調整ダンパ22A及び第2送風先調整ダンパ22Bの間に形成される隙間の大きさを調整可能であり、この隙間を通って第1送風口16に向けて送風される空気の送風量を調整する。
上述したように、第1送風先調整ダンパ22Aの開度と第2送風先調整ダンパ22Bの開度が連携することにより、第1送風口16、第2送風口18、及び第3送風口20から送風される空気の送風量が任意に調整される。例えば、第1送風先調整ダンパ22Aが第2送風通路36を塞げば第2送風口18から空気が送風されなくなる。第2送風先調整ダンパ22Bが第3送風通路37を塞げば第3送風口20から空気が送風されなくなる。また、第1送風先調整ダンパ22Aと第2送風先調整ダンパ22Bとが直線状に並ぶように位置すれば、第1送風通路35及び第2送風通路36を塞ぐので、第3送風口20のみから空気が送風される。
空気通路2には、ブロワ装置4と、クーリング装置6と、ヒータ装置8と、が設けられている。ブロワ装置4は、内気導入口10及び外気導入口12から空気通路2に内気又は外気を導入するとともに、空気通路2を流れる空気を車室内に向けて送風する。また、ブロワ装置4は、6Vバッテリのようなバッテリ5から供給される電力によって駆動する。このようなブロワ装置4は、例えば、回転ファンと、回転ファンを回転駆動させるファンモータと、を含むファンブロアである。
クーリング装置6は、ブロワ装置4よりも空気通路2内の下流に設けられており、空気通路2を流れる空気を冷却する。このようなクーリング装置6は、例えば、コンプレッサ、コンデンサ、レシーバ及びエキスパンションバルブとともに冷凍サイクルを構成するエバポレータである。
ヒータ装置8は、クーリング装置6よりも空気通路2の下流に設けられており、クーリング装置6を通過した空気の一部が通過するようになっている。また、ヒータ装置8は空気通路2を流れる空気を温める。このようなヒータ装置8は、例えば、エンジン内のウォータジャケットで温められた温水が流通するヒータコアである。
また、空気通路2には、クーリング装置6を通過した空気がヒータ装置8を迂回する迂回通路13が設けられている。そして、この迂回通路13の入口には、モータ等のアクチュエータ25と接続されているミックスダンパ24が配置されている。ミックスダンパ24は、回転することで迂回通路13の入口の開口面積を調整可能であり、ヒータ装置8を通過する空気の量とヒータ装置8を迂回する空気の量との比率を調整し、車室内に向けて送風される空気の温度(出口温度)を調整する。以降では、ミックスダンパ24による迂回通路13の入口の開口面積の絞りの程度を、ミックスダンパ24の開度と記載する。
尚、ヒータ装置8を迂回した空気は、ヒータ装置8を通過する空気と空気通路2内で混合されてもよいし、又は、混合されなくてもよい。例えば、第1送風先調整ダンパ22Aによってヒータ装置8が設けられている流路の出口を塞ぐことで、迂回通路13を通過した空気は、ヒータ装置8を通過する空気と混合されることなく、第1送風口16、第2送風口18、及び第3送風口20の何れかから車室内に向かって送風される。
上述したようなHVAC3を備える空調システム1Aは、車両のエンジンルーム(不図示)に設けられたエアフローセンサ26に内蔵される湿度センサ9を備える。湿度センサ9は、エンジンルームに設けられているエンジンによって吸入される吸気の湿度を検出する。以下、本開示において「湿度W」との記載は、この湿度センサ9が検出する吸気の湿度を意味することとする。また、この空調システム1Aはワイパーモータ29を備える。ワイパーモータ29は、6Vバッテリのような不図示の電力供給源から供給される電力によってワイパー28を回動駆動させる。
上述したブロワ装置4、クーリング装置6、ヒータ装置8、湿度センサ9、アクチュエータ15、アクチュエータ23A、アクチュエータ23B、アクチュエータ25、及びワイパーモータ29は、後述する空調制御装置100(ECU)と電気的に接続されており、互いに電気的な情報のやり取りが可能であるように構成されている。
また、空調システム1Aは、オートエアコン機能を有している。オートエアコン機能とは、目標温度T3が設定された際に、車室内の温度である車室温度T2が目標温度T3付近で維持されるように外気率Xが自動的に調整される機能である。この目標温度T3は、乗員が車室内で快適に過ごすことができるように、乗員自身で設定可能な温度である。オートエアコン機能がONである場合、例えば、外気の温度である外気温度T1が車室温度T2より低く、且つ外気温度T1と車室温度T2との差が大きいときに、まずは、外気率調整ダンパ14の開度が調整されることで内気循環(外気率X=0%)が行われる。そして、ミックスダンパ24の開度が調整されることでヒータ装置8を通過する内気の量が増量し車室内の空気が暖められて、車室温度T2が目標温度T3に近づく。そして、車室温度T2が目標温度T3付近になると、オートエアコン機能によって外気率調整ダンパ14の開度が自動的に調整され、外気導入(例えば、外気率X=50%)が行われるようになる。尚、オートエアコン機能のON・OFFは、例えば、後述するエアコンパネル34が操作されることによって切換可能になっていてもよい。
また、空調システム1Aは、オート送風先機能を有している。オート送風先機能とは、空調システム1Aによって車室内が空調されている際に、第1送風口16、第2送風口18、及び第3送風口20から送風される空気の送風量が自動的に調整される機能である。オート送風先機能がONである場合、例えば、車室温度T2が目標温度T3よりも低い時には、オート送風先機能によって第1送風先調整ダンパ22Aの開度が自動的に調整されることで、第2送風口18(Foot)から送風される空気の送風量が増量する。尚、オート送風先機能のON・OFFは、例えば、後述するエアコンパネル34が操作されることによって切換可能になっていてもよい。
また、空調システム1Aは、ワイパー駆動判定部101及び外気率調整部103を含む空調制御装置100を備える。空調制御装置100は、電子制御装置などのコンピュータであり、図示しないCPU(プロセッサ)、ROMやRAMといったメモリ(記憶装置)、及びI/Oインターフェイスなどを備えている。そして、記憶装置にロードされたプログラムの命令に従ってプロセッサが動作(データの演算など)するようになっている。
以下、第1実施形態に係る空調システム1A(ワイパー駆動判定部101及び外気率調整部103)の動作について説明する。ワイパー駆動判定部101は、ワイパーモータ29に電力が供給されているかどうかといった情報をワイパーモータ29から取得して、ワイパー28が駆動しているか否かを判定する。
図2を参照して、外気率調整部103の動作について説明する。図2の横軸は湿度Wであり、縦軸は外気率Xである。防曇ラインL1は、降雨時などの高湿度の環境下において窓ガラス21が曇ることを防止できる外気率Xを示している。この防曇ラインL1は、湿度W=60%の時には外気率X=50%であり、60%<湿度W<80%では外気率Xは増加し、湿度W≧80%では外気率X=100%となっている。尚、以下では、ワイパー28は駆動している状態であり、湿度W=60%が第1閾値として予め定められ、湿度W=80%が第2閾値として予め定められているものとして、外気率調整部103の動作について説明する。
外気率調整部103は、湿度Wが60%以上(第1閾値以上)であり、上述したオートエアコン機能によって自動的に調整されている外気率Xが防曇ラインL1よりも低い場合には、外気率Xが防曇ラインL1より高くなるように(湿度Wが60%であるときには、外気率Xが50%以上になるように)、アクチュエータ15に外気率調整ダンパ14の開度を調整するように指示し、外気率Xを上昇させる。このように、外気率調整部103は、湿度Wが第1閾値(60%)以上であり、ワイパー28が駆動しており、且つ外気率Xが防曇ラインL1よりも低い場合には、オートエアコン機能に優先して外気率Xを上昇させる。一方で、外気率Xが防曇ラインL1よりも高い場合にはオートエアコン機能によって外気率Xが調整される状態が維持される(外気率調整部103は何もしない)。
また、外気率調整部103は、湿度Wが80%以上(第2閾値以上)であると、外気率X=100%になるように、アクチュエータ15に外気率調整ダンパ14の開度を調整するように指示し、外気率Xを上昇させる。このように、外気率調整部103は、湿度Wが第2閾値(80%)以上であり、且つ、ワイパー28が駆動していると、外気率Xが100%となるように調整する。
降雨時などの高湿度の環境下では、例えば、濡れた傘や衣服が車内に持ち込まれることで車室内の湿度が高くなるので、外気温度T1と車室温度T2との温度差が大きくなかったとしても、窓ガラス21が曇ってしまうことがある。第1実施形態によれば、湿度Wが60%(第1閾値)以上であり、且つワイパー28が駆動している場合に、湿度W=60%に基づいて外気率Xが防曇ラインL1より高くなるように調整される。つまり、降雨時などの高湿度の環境下でも、外気率Xが防曇ラインL1より高くなるように調整されることにより、外気温度T1と車室温度T2との温度差を小さくする、又は無くすことができるので、窓ガラス21が曇ることを抑制できる。また、湿度Wが80%(第2閾値)以上に上がり窓ガラス21が曇る可能性が高くなったとしても、外気率X=100%となるように調整されるので、外気温度T1と車室温度T2との温度差をさらに小さくする、又は無くすことができ、窓ガラス21が曇ることを抑制できる。尚、第1閾値が60%に、第2閾値が80%に予め定められているものとして説明したが、これら閾値の数値は例示にすぎず、任意に変更可能である。
また、第1実施形態によれば、エアフローセンサ26に湿度センサ9が内蔵されている車両では、湿度Wを検出するための湿度検出装置を新たに設けることなく、高湿度の環境下でも窓ガラス21が曇ることを抑制できる。尚、上述したワイパーモータ29が搭載されている車両では、ワイパー28が駆動している否かについて判定するための装置を新たに設ける必要がない。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る空調システム1Bについて説明する。空調システム1Bは、第1実施形態に係る空調システム1Aに対して、外気温センサ30、外気温取得部105及び送風先切換部107が追加されたものである。第2実施形態において、第1実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3に示すように、空調システム1Bは、外気温センサ30をさらに備えている。外気温センサ30は、例えば、フロントバンパに取り付けられており、外気温度T1を直接的に計測する。また、外気温センサ30は、空調制御装置100(ECU)と電気的に接続されており、互いに電気的な情報のやり取りが可能であるように構成されている。また、空調制御装置100は、外気温取得部105及び送風先切換部107をさらに含んでいる。その他の構成は第1実施形態に係る空調システム1Aと同じである。
以下、第2実施形態に係る空調システム1B(外気温取得部105及び送風先切換部107)の動作について説明する。外気率調整部103が外気率Xを調整した後の空調システム1Bの動作を説明する。外気率調整部103が外気率Xを調整するまでの動作は、第1実施形態の説明で既に行っているため省略する。
外気温取得部105は、外気温センサ30が検出した外気温度T1を取得する。図4を参照して、送風先切換部107の動作について説明する。図4の横軸は湿度Wであり、縦軸は外気温度T1である。送風先切換ラインL2は、空調システム1Bがデフロスタモードの状態のときに、窓ガラス21が曇らない外気温度T1を示している。送風先切換ラインL2は、湿度W=60%の時には外気温度T1=5度であり、60%<湿度W<80%では外気温度T1は増加し、湿度W≧80%では外気温度T1=10度となっている。
デフロスタモードとは、第3送風口20(DEF)から空気が送風可能なだけではなく、第2送風口18(FOOT)からも空気が送風可能な状態であり、いわゆるDEF/FOOTモードの状態である。また、DEF/FOOTモードの状態であるときには、第1送風口16(VENT)からは空気が送風されない。尚、DEF/FOOTモード(デフロスタモード)への切り換え方については後述する。
送風先切換部107は、湿度Wが60%のときに、外気温度T1が5度以下であり、且つ上述したオート送風先機能によって第3送風口20から送風される空気の送風量がゼロである場合には、DEF/FOOTモードに切り換える。具体的には、送風先切換部107は、第3送風口20(DEF)から空気が送風されるように、アクチュエータ23Aに第1送風先調整ダンパ22Aの開度を調整するように指示するとともに、アクチュエータ23Bに第2送風先調整ダンパ22Bの開度を調整するように指示し、第1送風口16、第2送風口18、及び第3送風口20から送風される空気の送風量を調整する。また、送風先切換部107は、湿度Wが80%以上のときに、外気温度T1が10度以下であり、且つ上述したオート送風先機能によって第3送風口20から送風される空気の送風量がゼロである場合には、DEF/FOOTモードに切り換える。
このように、送風先切換部107は、湿度Wが60%(第1閾値)以上であり、ワイパー28が駆動し、且つ、外気温度T1が予め定められた温度閾値(例えば、湿度Wが60%のときには5度)以下である場合には、空気通路2を流れる空気を、窓ガラス21に向けて送風するDEF/FOOTモード(デフロスタモード)に切り換える。一方で、外気温度T1が温度閾値より高い場合には、オート送風先機能によって送風先(第1送風口16、第2送風口18、及び第3送風口20)から送風される空気の送風量が調整される状態が維持される(送風先切換部107は何もしない)。
第2実施形態によれば、空調制御装置100は送風先切換部107をさらに含むので、外気温度T1が温度閾値(例えば、湿度Wが60%のときには5度)以下であり、湿度Wが第1閾値(60%)以上であり、且つ、ワイパー28が駆動している場合に、送風先切換部107は、第1送風先調整ダンパ22Aの開度及び第2送風先調整ダンパ22Bの開度を調整することでDEF/FOOTモードに切り換える。このため、第3送風口20から送風される空気が窓ガラス21に当たるようになり、窓ガラス21が曇ることをさらに抑制できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る空調システム1Cについて説明する。空調システム1Cは、第2実施形態に係る空調システム1Bに対して、駆動量取得部109及び送風量調整部111が追加されたものである。第3実施形態において、第2実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、空調制御装置100は、駆動量取得部109及び送風量調整部111をさらに含んでいる。その他の構成は第2実施形態に係る空調システム1Bと同じである。以下、第3実施形態に係る空調システム1C(駆動量取得部109及び送風量調整部111)の動作について説明する。送風先切換部107がDEF/FOOTモードに切り換えた後の空調システム1Cの動作を説明する。送風先切換部107がDEF/FOOTモードに切り換えるまでの動作は、第2実施形態の説明で既に行っているため省略する。
駆動量取得部109は、ワイパーモータ29に供給される電力量といった情報をワイパーモータ29から取得して、ワイパー28の駆動量を算出する。図6を参照して、送風量調整部111の動作について説明する。図6には、ワイパー28がワイパーOFF、ワイパーLo、ワイパーMid、及びワイパーHiの場合のDEF/FOOT比率が示されている。ワイパー28の駆動量は、ワイパーOFFのときがゼロであり、ワイパーLo、ワイパーMid、ワイパーHiの順に大きくなっていく。DEF/FOOT比率は、空調システム1がDEF/FOOTモードの状態であるときに、第3送風口20(DEF)から送風される空気の量と、第2送風口18(FOOT)から送風される空気の量とを比べたものである。
送風量調整部111は、ワイパーOFFであるときには、第2送風口18(FOOT)だけから空気が送風され、第3送風口20(DEF)からは空気が送風されないように、アクチュエータ23Aに第1送風先調整ダンパ22Aの開度を調整するとともに、アクチュエータ23Bに第2送風先調整ダンパ22Bの開度を調整するように指示し、第1送風口16、第2送風口18、及び第3送風口20から送風される空気の送風量を調整する。
また、送風量調整部111は、ワイパーLo、ワイパーMid、及びワイパーHiであるときには、第3送風口20(DEF)から空気が送風されるように、アクチュエータ23Aに第1送風先調整ダンパ22Aの開度を調整するとともに、アクチュエータ23Bに第2送風先調整ダンパ22Bの開度を調整するように指示し、第1送風口16、第2送風口18、及び第3送風口20から送風される空気の送風量を調整する。DEF/FOOT比率におけるDEFの割合は、ワイパーLo、ワイパーMid、ワイパーHiの順に大きくなっている。このように、送風量調整部111は、駆動量取得部109が取得するワイパー28の駆動量に応じて、窓ガラス21に向けて送風される空気の送風量を調整する。
同じ湿度Wであっても、例えば、窓ガラス21に衝突する雨滴の量が異なっていると、窓ガラス21の曇りやすさは異なってくる。第3実施形態によれば、空調制御装置100は送風量調整部111をさらに含むので、ワイパー28の駆動量に応じて、窓ガラス21に向けて送風される空気の送風量が調整される。このため、窓ガラス21が曇ることをさらに抑制できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る空調システム1Dについて説明する。空調システム1Dは、第3実施形態に係る空調システム1Cに対して、車室温度センサ32、エアコンパネル34、車室温取得部113、目標温度取得部115、及び空気流量調整部117が追加されたものである。第4実施形態において、第3実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、空調システム1Dは、車室温度センサ32、及びエアコンパネル34をさらに備えている。車室温度センサ32は、例えば、車室内に取り付けられており、車室温度T2を直接的に計測する。エアコンパネル34は、例えば、インパネの中央部に設けられており、車両の乗員がエアコンパネル34を操作することで、目標温度T3を設定したり、オートエアコン機能のON・OFFやオート送風先機能のON・OFFを切り換えたりすることができる。また、車室温度センサ32及びエアコンパネル34は、空調制御装置100(ECU)と電気的に接続されており、互いに電気的な情報のやり取りが可能であるように構成されている。また、空調制御装置100は、車室温取得部113、目標温度取得部115、及び空気流量調整部117をさらに含んでいる。その他の構成は第3実施形態に係る空調システム1Cと同じである。
以下、第4実施形態に係る空調システム1D(車室温取得部113、目標温度取得部115、及び空気流量調整部117)の動作について説明する。送風量調整部111が第1送風先調整ダンパ22Aの開度及び第2送風先調整ダンパ22Bの開度を調整した後の空調システム1Dの動作を説明する。送風量調整部111が第1送風先調整ダンパ22Aの開度及び第2送風先調整ダンパ22Bの開度を調整するまでの動作は、第3実施形態の説明で既に行っているため省略する。
車室温取得部113は、車室温度センサ32が検出した車室温度T2を取得する。目標温度取得部115は、乗員がエアコンパネル34を操作して設定した目標温度T3を取得する。図8を参照して、空気流量調整部117の動作について説明する。図8の横軸は温度差ΔTであり、縦軸はブロワ装置4に供給される電力の電圧である。空気流量調整部117は、温度差ΔT>5度であるときには、バッテリ5からブロワ装置4に供給される電力の電圧を4Vにするようにバッテリ5に指示する。一方で、温度差ΔT≦5度であるときには、バッテリ5からブロワ装置4に供給される電力の電圧を6Vにするようにバッテリ5に指示する。このように、空気流量調整部117は、温度差ΔTが予め定められた差分閾値(5度)以下であると、ブロワ装置4に供給される電力の電圧を上げ、空気通路2を流れる空気の流量を増量する。尚、差分閾値が5度に予め定められているものとして説明したが、この差分閾値の数値は例示にすぎず、任意に変更可能である。
第4実施形態によれば、空調制御装置100は空気流量調整部117をさらに含むので、車室温度T2と目標温度T3との温度差ΔTが差分閾値(5度)以下である場合に、バッテリ5からブロワ装置4に供給される電力の電圧が4Vから6Vに上げられ、空気通路2を流れる空気の流量が増量する。このため、窓ガラス21に向けて送風される空気の送風量を増やすことができるので、窓ガラス21が曇ることをさらに抑制できる。
(空調制御方法)
本発明の一実施形態に係る空調制御方法について説明する。空調制御方法の説明において、第1〜第4実施形態で説明した構成が出現する場合には同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9に示すように、本発明の一実施形態に係る空調制御方法は、湿度検出ステップS1と、ワイパー駆動判定ステップS2と、外気率調整ステップS3と、を備える。湿度検出ステップS1は、車両のエンジンルームに設けられたエアフローセンサ26に内蔵される湿度センサ9から湿度Wを検出する。そして、湿度Wは、湿度比較ステップS11において第1閾値と比較され、湿度W≧第1閾値である場合には(湿度比較ステップS11:Yes)、ワイパー駆動判定ステップS2に進む。湿度W<第1閾値である場合には(湿度比較ステップS11:No)、ステップS5に進み、オートエアコン機能によって自動的に外気率Xが調整される。
ワイパー駆動判定ステップS2は、ワイパー28が駆動しているか否かを判定する。ワイパー28が駆動していると判定された場合には(判定ステップS12:Yes)、外気率調整ステップS3に進む。ワイパー28が駆動していないと判定された場合には(判定ステップS12:No)、ステップS5に進み、オートエアコン機能によって自動的に外気率Xが調整される。
外気率調整ステップS3は、湿度検出ステップS1において検出された湿度Wが予め定められた第1閾値以上であり、且つ、ワイパー駆動判定ステップS2によってワイパー28が駆動していると判定された場合に、湿度Wに基づいて外気率Xを調整する。外気率Xが調整されると、外気温度比較ステップS13に進み、温度閾値と外気温度T1とを比較する。温度閾値≧外気温度T1である場合には(外気温度比較ステップS13:Yes)、送風先切換ステップS4に進む。温度閾値<外気温度T1である場合には(外気温度比較ステップS13:No)、ステップS6に進み、オート送風先機能によって送風先(第1送風口16、第2送風口18、及び第3送風口20)から送風される空気の送風量が自動的に調整される。送風先切換ステップS4は、外気温度T1≦温度閾値であり、湿度Wが第1閾値以上であり、且つ、ワイパー28が駆動している場合に、デフロスタモード(DEF/FOOTモード)に切り換える。
図9に示して説明した空調制御方法によれば、湿度Wが第1閾値以上であり、且つワイパー28が駆動している場合に、湿度Wに基づいて外気率Xが調整される。つまり、降雨時などの高湿度の環境下でも、車室内に送風される空気の外気率Xが調整されることにより、外気温度T1と車室温度T2との温度差を小さくする、又は無くすことができるので、窓ガラス21が曇ることを抑制できる。
第1〜第4実施形態では、外気率Xは外気率調整ダンパ14の開度によって調整されているが、この構成に限定されず、任意の構成で調整されてもよい。また、送風先の送風量は第1送風先調整ダンパ22Aの開度及び第2送風先調整ダンパ22Bの開度が連携されることで調整されているが、この構成に限定されず、任意の構成で調整されてもよい。
また、外気率Xの値は、外気率調整部103、及びオートエアコン機能によって決められているが、乗員が外気率Xの値を指示可能であってもよい。この場合、オートエアコン機能がオンであり、外気率調整部103が外気率Xを調整する条件(湿度W、ワイパー28の駆動)を満たしていたとしても、乗員が外気率Xを所定の値にするように指示していると、この乗員の指示が優先されるようになる。
また、送風先(第1送風口16、第2送風口18、及び第3送風口20)から送風される空気の送風量は、送風先切換部107、及びオート送風先機能によって決められるが、乗員が送風先の送風量を指示可能であってもよい。この場合、オート送風先機能がオンであり、送風先切換部107が空調システム1をDEF/FOOTモード(第2送風口18、及び第3送風口20から空気を送風する)の状態にする条件(外気温度T1≦5度、湿度W=60%、ワイパー28が駆動している)を満たしていたとしても、乗員が送風先の送風量を指示していると、この乗員の指示が優先されるようになっている。
第4実施形態では、空調制御装置100が、ワイパー駆動判定部101、外気率調整部103、外気温取得部105、送風先切換部107、駆動量取得部109、送風量調整部111、車室温取得部113、目標温度取得部115、及び空気流量調整部117を含んでいるが、これら機能部は空調制御装置100とは物理的に異なる電子制御装置に、単独あるいは他の機能部と共に実装されていても良い。第1〜第3実施形態で示した空調制御装置100についても同様である。
図9に示して説明した空調制御方法では、湿度検出ステップS1の後にワイパー駆動判定ステップS2が行われているが、湿度検出ステップS1とワイパー駆動判定ステップS2とは同じタイミングで行われてもよいし、ワイパー駆動判定ステップS2の後に湿度検出ステップS1が行われてもよい。
以上、本発明の第1実施形態〜第4実施形態に係る空調システム、及び空調制御方法について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
1 空調システム
2 空気通路
3 HVAC
4 ブロワ装置
5 バッテリ
6 クーリング装置
7 内気導入通路
8 ヒータ装置
9 湿度センサ
10 内気循環口
11 外気導入通路
12 外気導入口
13 迂回通路
14 外気率調整ダンパ
15 アクチュエータ
16 第1送風口
18 第2送風口
20 第3送風口
21 窓ガラス
22A 第1送風先調整ダンパ
22B 第2送風先調整ダンパ
23A アクチュエータ
23B アクチュエータ
24 ミックスダンパ
25 アクチュエータ
26 エアフローセンサ
28 ワイパー
29 ワイパーモータ
30 外気温センサ
32 車室温度センサ
34 エアコンパネル
35 第1送風通路
36 第2送風通路
37 第3送風通路
100 空調制御装置
101 ワイパー駆動判定部
103 外気率調整部
105 外気温取得部
107 送風先切換部
109 駆動量取得部
111 送風量調整部
113 車室温取得部
115 目標温度取得部
117 空気流量調整部
L1 防曇ライン
L2 送風先切換ライン
T1 外気温度
T2 車室温度
T3 目標温度
W 湿度
X 外気率

S1 湿度検出ステップ
S2 ワイパー駆動判定ステップ
S3 外気率調整ステップ
S4 送風先切換ステップ
S11 湿度比較ステップ
S12 判定ステップ
S13 外気温度比較ステップ

Claims (6)

  1. 車両のエンジンルームに設けられたエアフローセンサに内蔵される湿度センサと、
    前記車両の車室内に向けて送風される空気が流れる空気通路と、
    前記空気通路を流れる空気に対する前記車両の外部から導入される外気の比率である外気率を調整する外気率調整部と、
    ワイパーが駆動しているか否かを判定するワイパー駆動判定部と、
    を備え、
    前記外気率調整部は、前記湿度センサによって検出された湿度が予め定められた第1閾値以上であり、且つ、前記ワイパー駆動判定部によって前記ワイパーが駆動していると判定された場合に、前記湿度に基づいて前記外気率を調整する空調システム。
  2. 前記外気率調整部は、前記湿度センサによって検出される湿度が前記第1閾値よりも高い第2閾値以上であり、且つ、前記ワイパー駆動判定部によって前記ワイパーが駆動していると判定された場合に、前記外気率が100%となるように調整する請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記外気の温度を取得する外気温取得部と、
    前記空気通路を流れる前記空気を、前記車両の窓ガラスに向けて送風するデフロスタモードに切り換える送風先切換部と、
    をさらに備え、
    前記送風先切換部は、前記外気温取得部が取得する前記外気の前記温度が予め定められた温度閾値以下であり、前記湿度センサによって検出される前記湿度が第1閾値以上であり、且つ、前記ワイパー駆動判定部によって前記ワイパーが駆動していると判定された場合に、前記デフロスタモードに切り換える、請求項1又は2に記載の空調システム。
  4. 前記ワイパーの駆動量を取得する駆動量取得部と、
    前記駆動量取得部が取得する前記ワイパーの駆動量に応じて、前記窓ガラスに向けて送風される前記空気の送風量を調整する送風量調整部と、
    をさらに備える請求項3に記載の空調システム。
  5. 前記車室内の温度である車室温度を取得する車室温度取得部と、
    前記車両の乗員によって設定される目標温度を取得する目標温度取得部と、
    前記空気通路を流れる前記空気の流量を調整する空気流量調整部と、
    をさらに備え、
    前記空気流量調整部は、前記車室温度と前記目標温度との差が予め定められた差分閾値以下である場合に、前記空気通路を流れる前記空気の流量を増量する、請求項1から4の何れか一項に記載の空調システム。
  6. 車両のエンジンルームに設けられたエアフローセンサに内蔵される湿度センサによって湿度を検出する湿度検出ステップと、
    前記車両の車室内に向けて送風される空気に対する前記車両の外部から導入される外気の比率である外気率を調整する外気率調整ステップと、
    ワイパーが駆動しているか否かを判定するワイパー駆動判定ステップと、
    を備え、
    前記外気率調整ステップは、前記湿度検出ステップにおいて検出された湿度が予め定められた第1閾値以上であり、且つ、前記ワイパー駆動判定ステップによって前記ワイパーが駆動していると判定された場合に、前記湿度に基づいて前記外気率を調整する空調制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2025130998A1 (zh) * 2023-12-21 2025-06-26 长城汽车股份有限公司 车辆空调控制方法、装置、电子设备及车辆

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