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JP2020069623A - 歯切り工具の加工装置及び加工方法 - Google Patents

歯切り工具の加工装置及び加工方法 Download PDF

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JP2020069623A
JP2020069623A JP2018207427A JP2018207427A JP2020069623A JP 2020069623 A JP2020069623 A JP 2020069623A JP 2018207427 A JP2018207427 A JP 2018207427A JP 2018207427 A JP2018207427 A JP 2018207427A JP 2020069623 A JP2020069623 A JP 2020069623A
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英紀 柴田
Hidenori Shibata
英紀 柴田
克仁 吉永
Katsuhito Yoshinaga
克仁 吉永
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Abstract

【課題】スカイビング加工用の歯切り工具の加工を容易に且つ効率良く行える歯切り工具の加工装置及び加工方法を提供する。【解決手段】歯切り工具2の加工装置10は、外歯車形状に形成され、外歯を研削部とした砥石車1を有し、周面に複数の刃2aを有するスカイビング加工に用いられる歯切り工具2の研削を行う。砥石車1は、研削部における砥石車1の周方向の断面形状が少なくとも仕上げ前研削用及び仕上げ研削用に形成される。加工装置10は、砥石車1の中心軸線X1と歯切り工具2の中心軸線X2とを直交させた状態から交差角だけ傾斜させた状態で、砥石車1を砥石車1の中心軸線X1周りに回転させると共に、歯切り工具2を歯切り工具2の中心軸線X2周りに回転させる回転制御部と、砥石車1を歯切り工具2の中心軸線X2方向に相対的に移動させ、研削部で刃の仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行う移動制御部を備える。【選択図】図1A

Description

本発明は、歯切り工具の加工装置及び加工方法に関するものである。
切削対象を切削して歯車を創成するための歯切り工具は、歯車の形状に基づいた形状に形成されている。そして、歯切り工具の刃先が摩耗した場合は、ドレッシングを行っている。例えば、特許文献1には、内歯車型の砥石車(歯切り工具)を外歯車型のドレッサでドレッシングを行う方法が記載されている。また、特許文献2には、ピニオンカッタ(歯切り工具)のドレッシング方法が記載されている。
ところで、近年、コストの面から高速切削可能な歯車加工が望まれており、特許文献3に記載のようなスカイビング加工が知られている。スカイビング加工とは、歯切り工具の中心軸線と切削対象の中心軸線とを傾斜させた状態(歯車加工における交差角を有する状態)とし、歯切り工具及び切削対象をそれぞれの中心軸線周りに同期回転させながら、歯切り工具を切削対象の中心軸線方向に相対移動する加工である。スカイビング加工用の歯切り工具は、外歯車型が一般的である。そして、外歯車型の歯切り工具の刃先が摩耗した場合は、円盤型の砥石車でドレッシングを行っている。
特開平8−252768号公報 特許第4763611号公報 特開2012−171020号公報
加工対象が外歯車の場合は、スカイビング加工用の歯切り工具としては、外歯車型よりも加工負荷が小さくて摩耗し難い内歯車型が望ましい。しかし、内歯車型の歯切り工具の刃先が摩耗した場合、円盤型の砥石車でドレッシングを行うと、円盤型の砥石車が、歯切り工具を支持する支持部材(チャック等)と干渉するおそれがある。そして、この歯切り工具のドレッシングにおいては、寸法精度を確保するため、仕上げ前工程と仕上げ工程を行う必要があり、タクトタイムが長くなる傾向にある。この問題は、内歯車型の歯切り工具のドレッシング(歯切り工具の加工)を行うときのみならず、内歯車型の歯切り工具の製作(歯切り工具の加工)を行うときも同様にある。また、外歯車型の歯切り工具においても同様にある。
本発明の目的は、スカイビング加工用の歯切り工具の加工を容易に且つ効率良く行うことができる歯切り工具の加工装置及び加工方法を提供することである。
本発明に係る歯切り工具の加工装置は、外歯車形状に形成され、外歯を研削部とした砥石車を有し、周面に複数の刃を有するスカイビング加工に用いられる歯切り工具を研削対象として、前記砥石車で前記歯切り工具の研削を行う歯切り工具の加工装置であって、前記砥石車は、前記研削部における前記砥石車の周方向の断面形状が少なくとも仕上げ前研削用及び仕上げ研削用に形成され、前記砥石車の中心軸線と前記歯切り工具の中心軸線とを直交させた状態から交差角だけ傾斜させた状態で、前記砥石車を前記砥石車の中心軸線周りに回転させると共に、前記歯切り工具を前記歯切り工具の中心軸線周りに回転させる回転制御部と、前記砥石車を前記歯切り工具の中心軸線方向に相対的に移動させ、前記研削部で前記刃の仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行う移動制御部と、を備える
本発明に係る歯切り工具の加工方法は、外歯車形状に形成され、外歯を研削部とした砥石車を有し、周面に複数の刃を有するスカイビング加工に用いられる歯切り工具を研削対象として、前記砥石車で前記歯切り工具の研削を行う歯切り工具の加工方法であって、前記砥石車は、前記研削部における前記砥石車の周方向の断面形状が少なくとも仕上げ前研削用及び仕上げ研削用に形成され、前記砥石車の中心軸線と前記歯切り工具の中心軸線とを直交させた状態から交差角だけ傾斜させた状態で、前記砥石車を前記砥石車の中心軸線周りに回転させると共に、前記歯切り工具を前記歯切り工具の中心軸線周りに回転させる回転制御工程と、前記砥石車を前記歯切り工具の中心軸線方向に相対的に移動させ、前記研削部で前記刃の仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行う移動制御工程と、を備える。
本発明に係る歯切り工具の加工装置及び加工方法によれば、砥石車の中心軸線と歯切り工具の中心軸線とは、交差角だけ傾斜した状態にあるので、砥石車と歯切り工具を支持する支持部材等との干渉を防止できる。そして、研削部の断面形状は、仕上げ前用及び仕上げ用に形成されているので、連続で仕上げ前研削及び仕上げ研削を行うことができ、タクトタイムの短縮化を図れる。よって、スカイビング加工用の歯切り工具の加工を容易に且つ効率良く行うことができる。
歯切り工具の加工装置の概略であり、歯切り工具を砥石車で研削する状態を示す斜視図である。 図1Aの加工装置をIB方向から見た図である。 図1Aの加工装置の制御装置の詳細を示す図である。 歯切り工具の加工方法の前半を説明するためのフローチャートである。 歯切り工具の加工方法の後半を説明するためのフローチャートである。 歯切り工具を研削するための砥石車を示す斜視図である。 図4Aの砥石車の研削部を中心軸線方向に見た図である。 図4Bの砥石車をIVC方向から見た図である。 図4Bの砥石車をIVD方向から見た図である。 歯車を切削するための歯切り工具を示す斜視図である。 図5Aの歯切り工具の刃を周方向に見た図である。 図5Aの歯切り工具の刃を径方向に見た図である。 歯切り工具の切削対象としての歯車の斜視図である。 図1Aの加工装置で歯車を歯切り工具で切削する状態を示す斜視図である。 歯切り工具の加工方法を説明するための砥石車の研削部と歯切り工具の刃との関係を示す図である。 砥石車の研削部の別例を図4Cに対応させて示す図である。
(1.歯切り工具の加工装置の構成)
図1A及び図1Bを参照して、歯車3(図6参照)を切削するための歯切り工具2の加工(ドレッシングや製作等)を砥石車1で行う加工装置10(研削盤)について説明する。本実施形態においては、加工装置10は、例えば、マシニングセンタを例に挙げる。特に、歯切り工具2を支持する主軸の他に、直交3軸及び回転2軸を有する5軸マシニングセンタが適用される。
加工装置10は、図示しないベッド上において直交3軸方向へ移動可能な主軸ユニット11と、主軸ユニット11の先端に取り付けられる砥石車1とを備える。従って、砥石車1は、砥石車1の中心軸線X1の周り(θ1)に回転可能となり、ベッドに対して直交3軸方向へ移動可能である。
さらに、加工装置10は、切削対象としての歯切り工具2を支持する回転テーブル12を備える。回転テーブル12は、歯切り工具2の中心軸線X2の周り(θ22)に歯切り工具2をチャック13を介して回転可能に支持する。回転テーブル12は、ベッドに対して、回転テーブル12の回転軸とは異なる1軸周りに揺動可能(チルト(傾斜)可能)に設けられる。つまり、回転テーブル12は、チルト(傾斜)可能なように歯切り工具2を支持する。
さらに、加工装置10は、制御装置20を備える。図2に示すように、制御装置20は、回転制御部21及び移動制御部22を備える。回転制御部21は、主軸ユニット11に備えられる砥石車1を中心軸線X1周り(θ1)に回転させる図略の回転駆動モータ及び回転テーブル12に備えられる歯切り工具2を中心軸線X2周り(θ22)に回転させる図略の回転駆動モータを駆動制御する。また、回転テーブル12をチルト(傾斜)させる図略の回転駆動モータを駆動制御する。
移動制御部22は、主軸ユニット11を歯切り工具2の中心軸線X2方向(M31)、歯切り工具2の径方向(M32)、及び、歯切り工具2の回転接線方向(並進方向)(M33)にそれぞれ移動させる図略のボールねじ機構及び駆動モータを駆動制御する。
このような構成の加工装置10は、スカイビング加工と同様の動作で歯切り工具2の加工(ドレッシングや製作等)を砥石車1で行う。すなわち、図1に示すように、主軸ユニット11及び回転テーブル12を位置決めすることにより、砥石車1の中心軸線X1と歯切り工具2の中心軸線X2とが交差角ηを有する状態に位置決めする。この交差角ηは、歯切り工具2のねじれ角β(図5B参照)に合わせて調整される。本例では、ねじれ角βと交差角ηは同一である。
この状態で、砥石車1を中心軸線X1周り(θ1)に回転するとともに、砥石車1の回転に同期して、歯切り工具2を中心軸線X2周り(θ22)に回転する。そして、砥石車1を歯切り工具2の中心軸線X2方向に相対的に移動させる。このようにして、歯切り工具2が形成される。
(2.砥石車、歯切り工具及び歯車の形状の概要)
ここで、図を参照して、砥石車1、歯切り工具2及び歯車3の形状の概要について説明する。図4Aに示すように、砥石車1は、外歯車形状に形成され、外歯を研削部1aとしている。すなわち、砥石車1は、中心軸線X1周りの周面に複数の研削部1aを備える。砥石車1の研削部1aは、歯切り工具2を研削対象として、歯切り工具2の刃2a(図5A参照)を研削する。
図4Bに示すように、研削部1aを砥石車1の一端面1A(主軸ユニット11側とは反対側の端面)側から中心軸線X1方向に見たとき、研削部1aは、歯切り工具2の刃溝の形状に応じた形状に形成されるが、本例では、インボリュート曲線形状と同一形状に形成される。研削部1aは、頂面1aa、左側面1ab及び右側面1acを有する。
そして、図4Cに示すように、研削部1aを図4BのIVC方向(砥石車1の径方向)に見たとき、研削部1aの頂面1aaは、略矩形状に形成され、研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間は、中心軸線X1方向の中央が砥石車1の周方向両側に膨らんだ樽形状に形成される。
具体的には、研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間における砥石車1の周方向の肉厚は、砥石車1の一端面1Aから中心軸線X1方向に向かって中央付近まで直線状に増加し、当該中央付近で円弧状に増減した後、当該中央付近から中心軸線X1方向に向かって砥石車1の他端面1Bまで直線状に減少する。
すなわち、図4B,4Cに示すように、研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間における砥石車1の他端面1B(主軸ユニット11側の端面)側の肉厚は、研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間における砥石車1の一端面1A側の肉厚と同じであり、最小の肉厚taとなる。また、研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間における砥石車1の一端面1Aと他端面1Bの中央の肉厚は、最大の肉厚tbとなる。
そして、研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間における砥石車1の一端面1A側及び他端面1B側の一点鎖線で示す最小の肉厚ta部分の断面形状Saは、歯切り工具2の刃2aを研削するときの仕上げ前研削用に形成される。そして、研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間における砥石車1の一端面1Aと他端面1Bの中央の二点鎖線で示す最大の肉厚tb部分の断面形状Sbは、歯切り工具2の刃2aを研削するときの仕上げ研削用に形成される。
つまり、歯切り工具2の刃2aは、砥石車1の研削部1aにおける砥石車1の一端面1A側の断面形状Saで仕上げ前研削が開始され、中央の断面形状Sbで最終的な刃形に仕上げ研削される。なお、他端面1B側の断面形状Saで仕上げ前研削を開始し、中央の断面形状Sbで最終的な刃形に仕上げ研削するようにしてもよい。これにより、歯切り工具2の刃2aの研削は、砥石車1の歯切り工具2に対する前進時及び後退時において可能となるので、研削効率を向上できる。
上述の研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間における砥石車1の一端面1Aと他端面1Bの中央付近で円弧状に肉厚を増減させる理由は、角部で研削すると砥粒の脱落が生じて加工精度が悪化するが、面で研削すると砥粒の脱落を抑制して加工精度を維持できるためである。
なお、図4Bに示す研削部1aを中心軸線X1方向に見た形状は、転位係数を変化させることで得られるが、相似形に変化させて得るようにしてもよい。そして、図4Cに示すように、この研削部1aの中心軸線X1方向の側面輪郭を延長した直線Labと中心軸線X1に平行な直線L1とのなす角δを、側逃げ角という。なお、研削部1aの左側面1ab及び右側面1acには、側逃げ角δを設けなくてもよい。
そして、図4Dに示すように、研削部1aを砥石車1の周方向に見たとき、研削部1aの頂面1aaは、砥石車1の径方向外側に向かって凸の円弧状に形成される。具体的には、研削部1aの頂面1aaは、砥石車1の一端面1Aから中心軸線X1方向に向かって中央付近まで、頂面1aaから溝面1adまでの丈が増加する。そして、研削部1a頂面1aaは、当該中央付近から中心軸線X1方向に向かって砥石車1の他端面1Bまで、頂面1aaから溝面1adまでの丈が減少する。
すなわち、研削部1aの頂面1aaにおける砥石車1の他端面1B側の頂面1aaから溝面1adまでの丈は、砥石車1の一端面1A側の研削部1aの頂面1aaから溝面1adまでの丈と同じであり、最小の丈haとなる。また、研削部1aの頂面1aaにおける中央の頂面1aaから溝面1adまでの丈は、最大の丈hbとなる。
このように研削部1aの頂面1aaの中心軸線X1方向の両側を垂れさせている理由は、研削部1aが歯切り工具2の刃溝に入ってから出るまでの間に両者が干渉しないようにするためである。この研削部1aの中心軸線X1方向の頂面輪郭における一端面1A側の端点Qでの接線Lacと中心軸線X1に平行な直線L11とのなす角εを、前逃げ角という。なお、研削部1aの頂面1aaには、前逃げ角εを設けなくてもよい。
図5Aに示すように、砥石車1の研削対象である歯切り工具2の形状は、円環状の部材の中心軸線X2周りの内周面に複数の刃2aを備える。歯切り工具2は、中心軸線X2方向の端面にすくい面2bを備える。すくい面2bは、歯切り工具2の中心軸線X2を中心としたテーパ状としてもよいし、1つの刃2a毎に異なる方向を向く面状に形成してもよい。
そして、図5Bに示すように、刃2aを歯切り工具2の周方向に見たとき、複数の刃2aの頂面2aaは、頂面2aaと中心軸線X2に平行な直線L2とのなす前逃げ角αを有する前逃げ面となっている。この場合、刃2aの一方端面2bから刃すじ2f(図5C参照)方向に行くに従って、刃先面における歯切り工具2の中心軸線X2からの距離が徐々に大きくなっている。
また、図5Cに示すように、刃2aを歯切り工具2の径方向に見たとき、複数の刃2aは、刃すじ2f方向(刃溝方向に等しい)が中心軸線X2と平行な直線L21に対してねじれ角βを有している。ただし、刃2aのねじれ角βは、歯車3の歯3aのねじれ角と、切削加工における歯車3と歯切り工具2との交差角ηに応じて適宜異なる。そこで、刃2aは、ねじれ角βを有しない場合も存在する。本例では、ねじれ角βと交差角ηは同一である。複数の刃2aの右側面2ab及び左側面2acは、右側面2ab及び左側面2acと中心軸線X2に平行な直線L21とのなす側逃げ角γをそれぞれ有する側逃げ面となっている。
図6に示すように、歯切り工具2の切削対象である歯車3の形状は、中心軸線X3周りの周面に複数の歯3aを備える。本実施形態においては、歯車3は、平歯車を例に挙げるが、はすば歯車など種々の歯車を適用することができる。
歯車3の加工(歯3aの創成)は、図1に示す加工装置10によりスカイビング加工で行うことが可能であるので、簡単に説明する。図1に対応させて示す図7に示すように、主軸ユニット11は、歯切り工具2の中心軸線X2の周り(θ21)に歯切り工具2をチャック14を介して回転可能且つベッドに対して直交3軸方向へ移動可能に支持する。回転テーブル12は、歯車3の中心軸線X3の周り(θ3)に歯車3を回転可能且つチルト(傾斜)可能に支持する。
そして、主軸ユニット11及び回転テーブル12が位置決めされることにより、歯切り工具2の中心軸線X2と歯車3の中心軸線X3とが交差角を有する状態に位置決めされる。この状態で、歯切り工具2が中心軸線X2周り(θ21)に回転されると共に、歯車3が中心軸線X3周り(θ3)に同期回転される。そして、歯切り工具2が歯車3の中心軸線X3方向に相対的に移動される。このようにして、歯車3が形成される。
(3.歯切り工具の加工装置の制御装置の動作)
次に、歯切り工具2の加工装置10の制御装置20の動作(加工方法)について図3A,3B及び図8を参照しながら説明する。なお、図4Aに示す砥石車1は、工具交換装置により主軸ユニット11の先端に取り付けられるものとする。また、図5Aに示す歯切り工具2は、回転テーブル12に支持されているものとする。そして、歯切り工具2の加工装置10では、歯切り工具2を砥石車1でドレッシングするものとする。
制御装置20は、砥石車1を歯切り工具2のすくい面2b側に移動させ、砥石車1の中心軸線X1と歯切り工具2の中心軸線X2とが交差角ηを有する状態となるように位置決めする(図3AのステップS1)。この状態で、砥石車1を中心軸線X1周り(θ1)に回転させるとともに、歯切り工具2を中心軸線X2周り(θ22)に回転させる(図3AのステップS2、回転制御工程)。そして、先ず、歯切り工具2の刃2aの頂面2aaの加工を行う。
すなわち、制御装置20は、砥石車1を歯切り工具2の中心軸線X2方向に移動させる際に、前逃げ角αを形成するために、砥石車1を歯切り工具2の径方向に移動量を徐変して移動させる。そして、図8に示すように、砥石車1の隣り合う研削部1a間の溝面1adで、歯切り工具2の刃2aの頂面2aaに対し仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行う(図3AのステップS3、移動制御工程)。砥石車1を歯切り工具2の径方向に徐変して移動するときの移動量は、歯切り工具2の刃2aの頂面2aaに形成する前逃げ角αに基づいて設定する。
そして、制御装置20は、歯切り工具2の全ての刃2aの頂面2aaの研削が完了したか否かを判断し(図3AのステップS4)、歯切り工具2の全ての刃2aの頂面2aaの研削が完了していないときはステップS3に戻って上述の処理を繰り返す。一方、ステップS4において、歯切り工具2の全ての刃2aの頂面2aaの研削が完了したときは、次に、歯切り工具2の刃2aの右側面2abの加工を行う。
すなわち、制御装置20は、砥石車1を歯切り工具2の中心軸線X2方向に移動させる際に、歯切り工具2の刃2aの右側面2abに対し側逃げ角γを形成するために、交差角ηの角度を変更して移動させる。そして、図8に示すように、砥石車1の研削部1aの左側面1abで、歯切り工具2の刃2aの右側面2abに対し仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行う(図3AのステップS5、移動制御工程)。変更する交差角ηの角度は、歯切り工具2の刃2aの右側面2abに形成する側逃げ角γに基づいて設定する。
そして、制御装置20は、歯切り工具2の全ての刃2aの右側面2abの研削が完了したか否かを判断し(図3AのステップS6)、歯切り工具2の全ての刃2aの右側面2abの研削が完了していないときはステップS5に戻って上述の処理を繰り返す。一方、ステップS6において、歯切り工具2の全ての刃2aの右側面2abの研削が完了したときは、次に、歯切り工具2の刃2aの溝面の加工を行う。
すなわち、制御装置20は、砥石車1を歯切り工具2の中心軸線X2方向に移動させる際に、交差角ηの角度を元に戻して移動させる。そして、図8に示すように、砥石車1の研削部1aの頂面1aaで、歯切り工具2の刃2aの溝面2adに対し仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行う(図3BのステップS7、移動制御工程)。
そして、制御装置20は、歯切り工具2の全ての刃2aの溝面の研削が完了したか否かを判断し(図3BのステップS8)、歯切り工具2の全ての刃2aの溝面の研削が完了していないときはステップS7に戻って上述の処理を繰り返す。一方、ステップS8において、歯切り工具2の全ての刃2aの溝面の研削が完了したときは、次に、歯切り工具2の刃2aの左側面2acの加工を行う。
すなわち、制御装置20は、砥石車1を歯切り工具2の中心軸線X2方向に移動させる際に、歯切り工具2の刃2aの左側面2acに対し側逃げ角γを形成するために、交差角ηの角度を変更して移動させる。そして、図8に示すように、砥石車1の研削部1aの右側面1acで、歯切り工具2の刃2aの左側面2acに対し仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行う(図3BのステップS9、移動制御工程)。変更する交差角ηの角度は、歯切り工具2の刃2aの左側面2acに形成する側逃げ角βに基づいて設定する。
そして、制御装置20は、歯切り工具2の全ての刃2aの左側面2acの研削が完了したか否かを判断し(図3BのステップS10)、歯切り工具2の全ての刃2aの左側面2acの研削が完了していないときはステップS9に戻って上述の処理を繰り返す。一方、ステップS10において、歯切り工具2の全ての刃2aの左側面2acの研削が完了したときは、砥石車1の退避位置へ移動して停止し(図3BのステップS11)、砥石車1及び歯切り工具2の回転を停止して(図3BのステップS12)、全ての処理を終了する。
上述の制御装置20の動作では、交差角ηの角度を変更することで、歯切り工具2の刃2aの右側面2ab及び左側面2acの加工を行うようにした。しかし、制御装置20は、砥石車1を歯切り工具2の中心軸線X2方向に相対的に移動させる際に、砥石車1を歯切り工具2の回転接線方向である並進方向M33に移動量を徐変して移動させる。そして、歯切り工具2の刃2aの右側面2ab及び左歯面2acに対し側逃げ角γをそれぞれ形成するために、砥石車1の研削部1aの右側面1acで、歯切り工具2の刃2aの左側面2acに対し仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行うようにしてもよい。
(4.その他)
上述した実施形態では、砥石車1の研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間は、中央が砥石車1の周方向両側に膨らんだ樽形状に形成した。これにより、砥石車1は、歯切り工具2の中心軸線X2方向に往復移動して歯切り工具2の加工を行うことができる。しかし、図4Cに対応させて示す図9(同一構成部は同一番号を付す)のように、砥石車1の研削部1aの左側面1ab及び右側面1ac間を、他端面1B側で砥石車1の周方向両側に最も膨らんだ形状に形成してもよい。この場合、砥石車1は、歯切り工具2の中心軸線X2方向に一方向のみに移動して歯切り工具2の加工を行う。
また、歯切り工具2の刃2aの右側面2ab及び左側面2acには、側逃げ角γを設けている。これにより、砥石車1は、歯切り工具2の刃2aの右側面2ab及び左側面2acを片側ずつ加工している。しかし、歯切り工具2の刃2aの右側面2ab及び左側面2acには、側逃げ角γを設けなくてもよく(側逃げ角γが0度)、この場合、砥石車1は、歯切り工具2の刃2aの右側面2ab及び左側面2acを同時に加工可能となる。
また、主軸ユニット11が、回転テーブル12に対し移動可能に構成した。しかし、主軸ユニット11と回転テーブル12とは、相対移動すればよく、回転テーブル12が、主軸ユニット11に対し移動可能な構成としてもよい。
1:砥石車、 1a:研削部、 1aa:頂面、 1ab:左側面、 1ac:右側面、 1ad:溝面、 2:歯切り工具、 2a:刃、 3:歯車、 3a:歯、 10:歯切り工具の加工装置、 20:制御装置、 21:回転制御部、 22:移動制御部、 Sa,Sb:断面形状

Claims (8)

  1. 外歯車形状に形成され、外歯を研削部とした砥石車を有し、周面に複数の刃を有するスカイビング加工に用いられる歯切り工具を研削対象として、前記砥石車で前記歯切り工具の研削を行う歯切り工具の加工装置であって、
    前記砥石車は、前記研削部における前記砥石車の周方向の断面形状が少なくとも仕上げ前研削用及び仕上げ研削用に形成され、
    前記砥石車の中心軸線と前記歯切り工具の中心軸線とを直交させた状態から交差角だけ傾斜させた状態で、前記砥石車を前記砥石車の中心軸線周りに回転させると共に、前記歯切り工具を前記歯切り工具の中心軸線周りに回転させる回転制御部と、
    前記砥石車を前記歯切り工具の中心軸線方向に相対的に移動させ、前記研削部で前記刃の仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行う移動制御部と、
    を備える、歯切り工具の加工装置。
  2. 前記研削部は、前記研削部を中心軸線から径方向に見たとき、前記研削部の左右側面間が前記砥石車の周方向両側に膨らんだ樽形状に形成され、前記研削部の左右側面間における前記砥石車の周方向の最小肉厚部分の断面形状が前記仕上げ前研削用に形成され、前記研削部の左右側面間における前記砥石車の周方向の最大肉厚部分の断面形状が前記仕上げ研削用に形成される、請求項1に記載の歯切り工具の加工装置。
  3. 前記研削部における前記砥石車の中心軸線方向に延びる左右側面には、前記砥石車の中心軸線方向の側面輪郭を延長した直線と前記砥石車の中心軸線に平行な直線とのなす側逃げ角がそれぞれ設けられる、請求項1又は2に記載の歯切り工具の加工装置。
  4. 前記研削部の頂面には、前記砥石車の中心軸線方向の頂面輪郭における前記砥石車の端面側の端点での接線と前記砥石車の中心軸線に平行な直線とのなす前逃げ角が設けられる、請求項1−3の何れか一項に記載の歯切り工具の加工装置。
  5. 外歯車形状に形成され、外歯を研削部とした砥石車を有し、周面に複数の刃を有するスカイビング加工に用いられる歯切り工具を研削対象として、前記砥石車で前記歯切り工具の研削を行う歯切り工具の加工方法であって、
    前記砥石車は、前記研削部における前記砥石車の周方向の断面形状が少なくとも仕上げ前研削用及び仕上げ研削用に形成され、
    前記砥石車の中心軸線と前記歯切り工具の中心軸線とを直交させた状態から交差角だけ傾斜させた状態で、前記砥石車を前記砥石車の中心軸線周りに回転させると共に、前記歯切り工具を前記歯切り工具の中心軸線周りに回転させる回転制御工程と、
    前記砥石車を前記歯切り工具の中心軸線方向に相対的に移動させ、前記研削部で前記刃の仕上げ前研削及び仕上げ研削を連続的に行う移動制御工程と、
    を備える、歯切り工具の加工方法。
  6. 前記移動制御工程は、前記砥石車を前記歯切り工具の中心軸線方向に相対的に移動させる際に、前記交差角を変更して移動させ、前記歯切り工具における前記歯切り工具の中心軸線方向に延びる左右側面に、前記左右側面と前記歯切り工具の中心軸線に平行な直線とのなす側逃げ角をそれぞれ設ける、請求項5に記載の歯切り工具の加工方法。
  7. 前記移動制御工程は、前記砥石車を前記歯切り工具の中心軸線方向に相対的に移動させる際に、前記砥石車を前記歯切り工具の回転接線方向である並進方向に移動量を徐変して移動させ、前記歯切り工具における前記歯切り工具の中心軸線方向に延びる左右側面に、前記左右側面と前記歯切り工具の中心軸線に平行な直線とのなす側逃げ角をそれぞれ設ける、請求項5に記載の歯切り工具の加工方法。
  8. 前記移動制御工程は、前記砥石車を前記歯切り工具の中心軸線方向に相対的に移動させる際に、前記砥石車を前記歯切り工具の径方向に移動量を徐変して移動させ、前記歯切り工具の刃の頂面に、前記頂面と前記歯切り工具の中心軸線に平行な直線とのなす前逃げ角を設ける、請求項5−7の何れか一項に記載の歯切り工具の加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114986378A (zh) * 2022-06-02 2022-09-02 广东技术师范大学 一种用于对齿圈的内齿进行研磨的研磨装置以及研磨方法

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