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JP2020033607A - Al−Mg―Si系合金板 - Google Patents

Al−Mg―Si系合金板 Download PDF

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Abstract

【課題】高い導電率、および高い強度を有するAl−Mg−Si系合金板を提供する。【解決手段】化学組成が、Si:0.2〜0.8質量%、Mg:0.3〜1質量%、Fe:0.5質量%以下およびCu:0.5質量%以下を含有し、さらにTi:0.1質量%以下またはB:0.1質量%以下の少なくとも1種を含有し、残部Al及び不可避不純物からなる繊維組織を有するAl−Mg−Si系合金材の引張強さを170MPa以上、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値を0.91以上1.00以下、導電率を50%<導電率<54%(IACS)、板厚を3mm≦板厚≦9mmとし、繊維組織を有する。【選択図】図1

Description

この発明は、Al−Mg―Si系合金板、特に熱伝導性、導電性、強度に優れたAl−Mg―Si系合金板に関する。
薄型テレビ、パーソナルコンピューター用薄型モニター、ノートパソコン、タブレットパソコン、カーナビゲーションシステム、ポータブルナビゲーションシステム、スマートフォンや携帯電話等の携帯端末等の製品のシャーシ、メタルベースプリント基板、内部カバーのように発熱体を内蔵または装着する部材材料においては、速やかに放熱するための優れた熱伝導性、強度および加工性が求められる。
JIS1100、1050、1070等の純アルミニウム合金は熱伝導性に優れるが、強度が低い。高強材として用いられるJIS5052等のAl−Mg合金(5000系合金)は、純アルミニウム系合金よりも熱伝導性および導電性が著しく劣る。
これに対しAl−Mg−Si系合金(6000系合金)は、熱伝導性および導電性が良く時効硬化により強度向上を図ることができるため、Al−Mg―Si系合金を用いて強度、熱伝導性、加工性に優れたアルミニウム合金板を得る方法が検討されている。
例えば、特許文献1には、Mgを0.1〜0.34質量%、Siを0.2〜0.8質量%、Cuを0.22〜1.0質量%含有し、残部がAl及び不可避不純物からなり、Si/Mg含有量比が1.3以上である合金を、半連続鋳造で厚さ250mm以上の鋳塊とし、400〜540℃の温度で予備加熱を経て熱間圧延、50〜85%の圧下率で冷間圧延を施した後、140〜280℃の温度で焼鈍をすることを特徴とする圧延板の製造方法が開示されている。
特許文献2には、Si:0.2〜1.5質量%、Mg:0.2〜1.5質量%、Fe:0.3質量%以下を含有し、さらに、Mn:0.02〜0.15質量%、Cr:0.02〜0.15%の1種または2種を含有するとともに、残部がAlおよび不可避不純物中のTiが0.2%以下に規制されるか、もしくはこれにCu:0.01〜1質量%か希土類元素:0.01〜0.2質量%の1種または2種を含有する組成を有するアルミニウム合金板を連続鋳造圧延により作製し、その後冷間圧延し、次いで500〜570℃の溶体化処理を行い、続いてさらに冷間圧延率5〜40%で冷間圧延を行い、冷間圧延後150〜190℃未満で加熱する時効処理を行うことを特徴とする熱伝導性、強度および曲げ加工性に優れたアルミニウム合金板の製造方法が記載されている。
特許文献3には、Al−Mg―Si系合金鋳塊を均質化処理し、熱間粗圧延および熱間仕上げ圧延した後に冷間圧延した合金板を所要形状に加工して製造された放熱部材であって、Si:0.2〜0.8wt%、Mg:0.3〜0.9wt%、Fe:0.35wt%以下、Cu:0.20wt%以下を含有し、残部Alおよび不可避不純物からなることを特徴とするアルミニウム放熱部材が開示されている。
なお、Al−Mg―Si系合金においては、熱伝導率と導電率が良好な相関性を示し、優れた熱伝導性を有するアルミニウム合金板は優れた導電率を有し、放熱部材材料はもちろん導電部材材料として用いることができる。
特開2012−62517号公報 特開2007−9262号公報 特開2000−226628号公報
加工性は引張強さと耐力の関係に影響される。耐力が引張強さに比べ低い場合は、加工硬化が起こり、多段成形加工の場合は加工性が低下する。また、Al−Mg―Si系合金板の金属組織によっても加工性は変化する。
しかしながら、特許文献1では、工程条件の検討が不十分であり、耐力についても検討されていない。また、特許文献1において、張強さはSiまたはCuの寄与により改善がなされたものであり、Alの次に多い元素は、SiもしくはCuであり、Mgの含有量が比較的少なく、SiおよびMgをほぼ同じ割合で含有する合金は特許文献1の請求範囲に含まれない。また板材としての特性、板厚の記載が特許文献1の請求範囲にはない。
特許文献2では、比較的高い強度が得られるものの実施例記載の導電率は低い。
特許文献3では、実施例に記載された発明品1は引張強さと耐力の差が小さいが熱電導度が低く、発明品2では発明品1より熱電導度は高いが、引張強さと耐力の差が発明品1より大きい。
また、特許文献2および特許文献3には得られたAl−Mg―Si系合金板の金属組織に関する記載がない。
上記のように、特許文献1〜3では、引張強さと耐力の値が近く高い導電率を有するAl−Mg―Si系合金板を得ることは非常に困難である。
本発明は、上述した技術背景に鑑み、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値が高く、高い導電率、および高い強度を有するAl−Mg−Si系合金板を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)化学組成が、Si:0.2〜0.8質量%、Mg:0.3〜1質量%、Fe:0.5質量%以下およびCu:0.5質量%以下を含有し、さらにTi:0.1質量%以下またはB:0.1質量%以下の少なくとも1種を含有し、残部Al及び不可避不純物からなり、引張強さが170MPa以上であり、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値が0.91以上1.00以下、導電率が50%<導電率<54%(IACS)、板厚は3mm≦板厚≦9mmである繊維組織を有するAl−Mg−Si系合金板。
(2)不純物としてのMn、Cr、およびZnが、それぞれ0.1質量%以下に規制されている前項1に記載のAl−Mg−Si系合金板。
(3)不純物としてのNi、V、Ga、Pb、Sn、BiおよびZrが、それぞれ0.05質量%以下に規制されている前項1または前項2に記載のAl−Mg−Si系合金材。
(4)不純物としてのAgが0.05質量%以下に規制されている前項1ないし前項3の何れか1項に記載のAl−Mg−Si系合金板。
(5)不純物としての希土類元素の合計含有量が0.1質量%以下に規制されている前項1ないし前項4の何れか1項に記載のAl−Mg−Si系合金板。
前項(1)に記載の発明によれば、化学組成が、Si:0.2〜0.8質量%、Mg:0.3〜1質量%、Fe:0.5質量%以下およびCu:0.5質量%以下を含有し、さらにTi:0.1質量%以下またはB:0.1質量%以下の少なくとも1種を含有し、残部Al及び不可避不純物からなり、引張強さが強く、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値が大きく、導電率が高い繊維組織を有する板厚が3mm≦板厚≦9mmのAl−Mg−Si系合金板となしうる。
前項(2)に記載の発明によれば、不純物としてのMn、Cr、およびZnが、それぞれ0.1質量%以下に規制されているから、引張強さが強く、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値が大きく、導電率が高い繊維組織を有するAl−Mg−Si系合金板となしうる。
前項(3)に記載の発明によれば、不純物としてのNi、V、Ga、Pb、Sn、BiおよびZrが、それぞれ0.05質量%以下に規制されているから、引張強さが強く、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値が大きく、導電率が高い繊維組織を有するAl−Mg−Si系合金板となしうる。
前項(4)に記載の発明によれば、不純物としてのAgが0.05質量%以下に規制されているから、引張強さが強く、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値が大きく、導電率が高い繊維組織を有するAl−Mg−Si系合金板となしうる。
前項(5)に記載の発明によれば、不純物としての希土類元素の合計含有量が0.1質量%以下に規制されているから、引張強さが強く、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値が大きく、導電率が高い繊維組織を有するAl−Mg−Si系合金板となしうる。
本願のAl−Mg―Si系合金板の繊維組織のモデル図である。
本願発明者は、熱間圧延、冷間圧延を順次実施するAl−Mg−Si系合金板の製造方法において、熱間圧延上がりの合金板の表面温度を所定の温度以下とすることで、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値が大きく、高い導電率と高い強度を有するAl−Mg−Si系合金板が得られることを見出し本発明に至った。
以下に、本願のAl−Mg−Si系合金板について詳細に説明する。
本願のAl−Mg−Si系合金板の組成において、各元素の添加目的および含有量の限定理由は下記のとおりである。
MgおよびSiは強度の発現に必要な元素であり、それぞれの含有量はSi:0.2質量%以上0.8質量%以下、Mg:0.3質量%以上1質量%以下とする。Si含有量が0.2質量%未満あるいはMg含有量が0.3質量%未満では十分な強度を得ることができない。一方、Si含有量が0.8質量%、Mg含有量が1質量%を超えると、熱間圧延での圧延負荷が高くなって生産性が低下し、得られるアルミニウム板の成形加工性も悪くなる。Si含有量は0.2質量%以上0.6質量%以下が好ましく、更に0.32質量%以上0.60質量%以下が好ましい。Mg含有量は0.45質量%以上0.9質量%以下が好ましく、更に0.45質量%以上0.55質量%以下が好ましい。
FeおよびCuは成形加工上必要な成分であるが、多量に含有すると耐食性が低下する。本願においてFe含有量およびCu含有量はそれぞれ0.5質量%以下に規制する。Fe含有量は0.35質量%以下に規制することが好ましく、更に0.1質量%以上0.25質量%以下であることが好ましい。Cu含有量は0.1質量%以下であることが好ましい。
TiおよびBは、合金をスラブに鋳造する際に結晶粒を微細化するとともに凝固割れを防止する効果がある。前記効果はTiまたはBの少なくとも1種の添加により得られ、両方を添加してもよい。しかしながら、多量に含有すると、サイズの大きい晶出物が多く生成するため、製品の加工性や熱伝導性および導電率が低下する。Ti含有量は0.1質量以下が好ましく、更に0.005質量%以上0.05質量%以下が好ましい。また、B含有量は0.1質量%以下が好ましく、特に0.06質量%以下が好ましい。
また、合金元素には種々の不純物元素が不可避的に含有されるが、MnおよびCrは伝導性および導電性を低下させ、Znは含有量が多くなると合金材の耐食性を低下させるため少ないことが好ましい。不純物としてのMn、Cr、およびZnのそれぞれの含有量は0.1質量%以下が好ましく、更に0.05質量%以下が好ましい。
上記以外のその他の不純物元素としては、Ni、V、Ga、Pb、Sn、Bi、Zr、Ag、希土類等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、これらその他の不純物元素のうち希土類以外は個々の元素の含有量として0.05質量%以下であることが好ましい。上記その他の不純物元素のうち希土類は、1種または複数種の元素が含まれていてもよく、ミッシュメタルの状態で含まれている鋳造用原料に由来するものでも良いが、希土類元素の合計含有量は0.1質量%以下であることが好ましく、更に0.05質量%以下であることが好ましい。
次に、本願規定のAl−Mg―Si系合金板を得るための処理工程について記述する。
常法にて溶解成分調整し、Al−Mg―Si系合金鋳塊を得る。得られた合金鋳塊に熱間圧延前加熱より前の工程として均質化処理を施すことが好ましい。
前記均質化処理は、500℃以上で行うことが好ましい。
前記熱間圧延前加熱はAl−Mg―Si系合金鋳塊中に晶出物およびMg、Siを固溶させ均一な組織とするために実施するが、温度が高すぎると共晶融解が生じるため、450℃以上580℃以下で行うことが好ましく、特に500℃以上580℃以下で行うことが好ましい。
Al−Mg―Si系合金鋳塊に均質化処理を行った後冷却し、熱間圧延前加熱を行っても良いし、均質化処理と熱間圧延前加熱を連続して行っても良く、前記均質化処理および熱間圧延前加熱の好ましい温度範囲にて均質化処理と熱間圧延前加熱を兼ねて同じ温度で加熱しても良い。
鋳造後熱間圧延前加熱前に鋳塊の表面近傍の不純物層を除去する為に鋳塊に面削を施すことが好ましい。面削は鋳造後均質化処理前であっても良いし、均質化処理後熱間圧延前加熱前であってもよい。
熱間圧延前加熱後のAl−Mg―Si系合金鋳塊に熱間圧延を施す。
熱間圧延は粗熱間圧延と仕上げ熱間圧延からなり、粗熱間圧延機を用い複数のパスからなる粗熱間圧延を行った後、粗熱間圧延機とは異なる仕上げ熱間圧延機を用いて仕上げ熱間圧延を行う。なお、本願において、粗熱間圧延機での最終パスを熱間圧延の最終パスとする場合は、仕上げ熱間圧延を省略することができる。
本願において、仕上げ熱間圧延は、上下一組のワークロールもしくは二組以上のワークロールが連続して設置された圧延機を用いて1方向からAl−Mg―Si系合金材を導入し1回のパスで実施される。
冷間圧延をコイルで実施する場合には、仕上げ熱間圧延後のAl−Mg―Si系合金材を巻き取り装置で巻き取って熱延コイルとすればよい。仕上げ熱間圧延を省略し、粗熱間圧延の最終パスを熱間圧延の最終パスとする場合は、粗熱間圧延の後、Al−Mg―Si系合金材を巻き取り装置にて巻き取って熱延コイルとしてもよい。
粗熱間圧延では、溶体化処理に準じてMgおよびSiが固溶された状態を保持した後、粗熱間圧延のパスによるAl−Mg―Si系合金材の冷却、もしくは粗熱間圧延のパスとパス後の強制冷却による温度降下により焼き入れの効果を得ことができる。
本願において粗熱間圧延の複数のパスのうち、パス直前Al−Mg―Si系合金材の表面温度が350℃以上470℃以下でありパスによるAl−Mg―Si系合金材の冷却、もしくはパスとパス後の強制冷却による平均冷却速度が50℃/分以上であるパスを制御パスと呼ぶ。制御パス直前のAl−Mg―Si系合金材の表面温度を350℃以上470℃以下としたのは、350℃未満では粗熱間圧延における急冷による焼き入れの効果が小さく、470℃より高い温度ではパス上がりのAl−Mg―Si系合金材の急冷が困難であるからである。
上記平均冷却速度は制御パスにおいて強制冷却を行わない場合は制御パスの開始から終了まで、制御パス後に強制冷却を行う場合は制御パスの開始から強制冷却の終了までのAl−Mg―Si系合金材の温度降下(℃)を要した時間(分)で除した値とする。
制御パス後の強制冷却は、Al−Mg―Si系合金材を圧延しながら圧延後の部位に対し順次実施してもよいし、Al−Mg―Si系合金材全体を圧延した後実施してもよい。強制冷却の方法は限定されないが、水冷であっても空冷であってもよいし、クーラントを利用してもよい。
前記制御パスは少なくとも1回実施することが好ましく、複数回実施しても良い。制御パスを複数回実施する場合、各々の制御パスについてパス後に強制冷却を行うか否かを選択できる。パス直前Al−Mg―Si系合金材の表面温度が470〜350℃であって冷却速度が50℃/分以上であれば制御パスは複数回実施することができるが、1回の制御パスでAl−Mg―Si系合金材の温度を350℃未満に降下させることにより効率よく効果的に焼き入れを行うことができる。
本願において、粗熱間圧延の最終パス後に強制冷却を行わない場合は、熱間圧延の最終パス直後のAl−Mg―Si系合金材の表面温度を粗熱間圧延上がり温度とし、粗熱間圧延の最終パス後に強制冷却を行う場合は、強制冷却終了直後のAl−Mg―Si系合金材の表面温度を粗熱間圧延上がり温度とする。
本願において仕上げ熱間圧延を実施する場合は仕上げ熱間圧延の終了、仕上げ熱間圧延を実施しない場合は粗熱間圧延の最終パスの終了をもって熱間圧延の終了とし、熱間圧延終了直後のAl−Mg―Si系合金材の表面温度は170℃以下とすることが好ましい。
熱間圧延終了直後の合金材の温度を170℃以下とすることにより有効な焼き入れ効果が得られる。
熱間圧延終了直後のAl−Mg―Si系合金材の表面温度が高すぎると、焼き入れの効果が不足し、熱間圧延終了後冷間圧延終了前に熱処理を実施しても強度の向上が不十分となる。熱間圧延終了直後のアルミニウム板の表面温度は150℃以下が更に好ましく、特に130℃以下が好ましい。
なお、粗熱間圧延の後仕上げ熱間圧延を行う場合は、仕上げ熱間圧延のパスによる焼き入れ効果を得るために、仕上げ熱間圧延直前のAl−Mg―Si系合金板の表面温度は280℃以下であることが好ましい。
また、仕上げ熱間圧延を行わず粗熱間圧延の最終パスが制御パスではない場合も同様に、粗熱間圧延最終パス直前のAl−Mg―Si系合金板の表面温度は280℃以下が好ましい。
一方、仕上げ熱間圧延を行わず粗熱間圧延の最終パスが制御パスである場合、制御パスが熱間圧延の最終パスとなるので、熱間圧延の最終パス直前のAl−Mg―Si系合金板の表面温度が470〜350℃であって、圧延もしくは圧延と圧延後の強制冷却により50℃/分以上の冷却速度で合金板の表面温度が170℃以下となるように制御パスを実施することが好ましい。
なお、本願のAl−Mg―Si系合金材の製造はコイルで行ってもよく、単板で行ってもよい。
上記の製造方法によれば、高い導電率を維持しつつ、強度を向上させた Al−Mg―Si系合金板が得られる。
本願のAl−Mg―Si系合金材は繊維組織を有する。繊維組織は塑性加工により伸ばされた金属組織である。
図1に本願のAl−Mg―Si系合金板の繊維組織のモデル図を示す。
図1に示すように、本願において、観察面の法線がAl−Mg―Si系合金板の加工方向ベクトルおよび加工面の法線方向ベクトルの両方に垂直となるように金属組織を露出させ、光学顕微鏡で観察した観察面の金属組織の加工面法線方向の粒界が3本/100μm以上であり、加工方向の長さが300μm以上の粒界が存在する金属組織を繊維組織と規定する。なお、塑性加工が圧延の場合、加工方向は圧延方向であり、加工面は圧延面であり、観察面は圧延方向に対し平行に切断した厚さ方向の断面となる。
金属組織を露出させる方法としては、法線がAl−Mg―Si系合金材の加工方向ベクトルおよび加工面の法線方向ベクトルの両方に垂直となるAl−Mg―Si系合金材の面を研磨した後、研磨面を陽極酸化処理する方法を例示できる。陽極酸化処理液はバーカー氏液(3%ホウフッ化水素酸水溶液)を好適に用いることができる。
本願のAl−Mg―Si系合金板の導電率は50%<導電率<54%(IACS)、板厚は3mm≦板厚≦9mm、引張強さは170MPa以上と規定する。本願のAl−Mg―Si系合金材の0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値は、0.91以上1.00以下と規定する。本願規定の0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値および引張強さを満足し、繊維組織を有するAl−Mg―Si系合金板となる。0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値は、更に0.92以上1.00以下、特に0.93以上1.00以下が好ましい。
以下に本発明の実施例および比較例を示す。
表1に示す化学組成の異なるアルミニウム合金スラブをDC鋳造法により得た。なお、希土類が含まれる化学組成番号20の鋳塊はミッシュメタルが含まれる原料を鋳造に用いた。
[実施例1]
表1の化学組成番号1のアルミニウム合金スラブに面削を施した。次に、面削後の合金スラブに対し加熱炉中で570℃3hの均質化処理を実施した後、同じ炉中で温度を変化させ540℃4hの熱間圧延前加熱を実施した。熱間圧延前加熱後540℃のスラブを加熱炉中から取り出し、粗熱間圧延を開始した。粗熱間圧延中の合金板の厚さが25mmとなった後、パス直前の合金板温度451℃から平均冷却速度80℃/分にて、粗熱間圧延の最終パスを実施し、粗熱間圧延上がり温度222℃で厚さ12mmの合金板とした。なお、粗熱間圧延の最終パスでは、圧延しながら合金板を移動させ、圧延後の合金板の部位に対し順次上下から水を合金板に噴霧する水冷による強制冷却を実施した。
粗熱間圧延の後、合金板に仕上げ熱間圧延直前温度220℃から仕上げ熱間圧延を実施し、厚さ7.0mmの合金板を得た。仕上げ熱間圧延直後の合金板の温度は111℃であった。
Figure 2020033607
[実施例2〜32、比較例1〜6]
表1に記載のアルミニウム合金スラブに面削を施した後、表2〜表5に記載の条件で、処理を施し、アルミニウム合金板を得た。なお、実施例1と同様に全ての実施例および比較例において均質化処理と熱間圧延前加熱は同じ炉で連続して実施し、粗熱間圧延最終パス後の強制冷却は、圧延しながら合金板を移動させ圧延後の合金板の部位に対し順次上下から水を合金板に噴霧する水冷または粗熱間圧延最終パス完了後に送風冷却する空冷のどちらかを選択した。
実施例18では、粗熱間圧延の最終パスを熱間圧延の最終パスとし、仕上げ熱間圧延を実施しなかった。
比較例1および比較例2では、冷間圧延の途中に550℃1分の熱処理を施した後5℃/秒以上の速度での冷却を行う溶体化処理を実施した。比較例1および比較例2において、冷間圧延率は溶体化処理前後の冷間圧延の合計圧延率であり、溶体化処理後の冷間圧延は、溶体化処理後の合金材の厚さからの冷間圧延率が30%となるように実施した。
Figure 2020033607
Figure 2020033607
Figure 2020033607
Figure 2020033607
得られた合金板の引張強さ、0.2%耐力、導電率、繊維組織を有するか否かを以下の方法により評価した。
引張強さおよび0.2%耐力は、JIS5号試験片について、常温で常法により測定した。
導電率は、国際的に採択された焼鈍標準軟銅(体積低効率1.7241×10-2μΩm)の導電率を100%IACSとしたときの相対値(%IACS)として求めた。
実施例および比較例において、圧延方向に対し平行に切断した厚さ方向のAl−Mg―Si系合金板の断面の金属組織を露出させたとき 光学顕微鏡で観察される金属組織の圧延面法線方向の粒界が3本/100μm以上であり、圧延方向の長さが300μm以上の粒界が存在する金属組織を繊維組織とした。
金属組織を露出させる方法としては、Al−Mg―Si系合金板を圧延方向に対し平行に切断した断面をエメリー紙にて研磨し、荒バフ研磨、仕上げ研磨を施した後、水洗、乾燥を実施し、更に、バーカー氏液(3%ホウフッ化水素酸水溶液)中で、浴温:28℃、印加電圧:30V、印加時間:90秒条件で陽極酸化処理を施す方法を適用した。
引張強さ、0.2%耐力、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値、導電率、および加工性の評価結果、およびAl−Mg―Si系合金板が繊維組織を有するか否かを表6および表7に示す。
Figure 2020033607
Figure 2020033607
各実施例は、いずれも本願規定の化学組成、引張強さ、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値、導電率、及び板厚を満足し、繊維組織を有するAl−Mg−Si系合金板であり加工性も良好である。一方、冷間圧延の途中に溶体化処理を実施した比較例1および比較例2は繊維組織を有さず導電率が実施例に劣り、化学組成が本願規定範囲を満足しない比較例3〜比較例6は、引張強さもしくは導電率の少なくともどちらかが実施例に劣り、加工性に劣るものもある。

Claims (5)

  1. 化学組成が、Si:0.2〜0.8質量%、Mg:0.3〜1質量%、Fe:0.5質量%以下およびCu:0.5質量%以下を含有し、さらにTi:0.1質量%以下またはB:0.1質量%以下の少なくとも1種を含有し、残部Al及び不可避不純物からなり、引張強さが170MPa以上であり、0.2%耐力(MPa)を引張強さ(MPa)で除した値が0.91以上1.00以下、導電率が50%<導電率<54%(IACS)、板厚は3mm≦板厚≦9mmである繊維組織を有するAl−Mg−Si系合金板。
  2. 不純物としてのMn 、Cr、およびZnが、それぞれ0.1質量%以下に規制されている請求項1に記載のAl−Mg−Si系合金板。
  3. 不純物としてのNi、V、Ga、Pb、Sn、BiおよびZrが、それぞれ0.05質量%以下に規制されている請求項1または請求項2に記載のAl−Mg−Si系合金板。
  4. 不純物としてのAgが0.05質量%以下に規制されている請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のAl−Mg−Si系合金板。
  5. 不純物としての希土類元素の合計含有量が0.1質量%以下に規制されている請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のAl−Mg−Si系合金板。
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