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JP2019519534A - 五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物、その製造方法、医薬組成物及び応用 - Google Patents

五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物、その製造方法、医薬組成物及び応用 Download PDF

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JP2019519534A JP2018561990A JP2018561990A JP2019519534A JP 2019519534 A JP2019519534 A JP 2019519534A JP 2018561990 A JP2018561990 A JP 2018561990A JP 2018561990 A JP2018561990 A JP 2018561990A JP 2019519534 A JP2019519534 A JP 2019519534A
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ジェン,ミンユウ
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Abstract

本発明は、FGFRキナーゼ阻害剤としての五員複素環ピリダジノン系化合物及びその製造及び用途を提供し、具体的に、本発明は、式Iに示されるような化合物を提供し、ここで、各基の定義は、明細書に描写される通りである。本発明の化合物は、優れたFGFRキナーゼ阻害活性を有し、FGFRキナーゼ活性に関連する疾患を治療するための一連の薬物の製造に使用されることができる。

Description

本発明は、五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物、その製造方法、薬物組成及び応用を提供し、この化合物は、FGFRキナーゼ阻害活性を有し、FGFR酵素活性、FGFRリガンド異常発現または活性に関連する各種の疾患、例えば、癌、腫瘍等などの疾患を治療するため薬物における用途を有する。
世界保健機関(WHO)によると、世界中で毎年約820万人が癌で死亡し、全人口死亡数の13%を占める。このデータは増え続け、WHOは、今後20年間で癌による全世界の死亡者数が70%増加すると予測した(WHO、fact sheet by Cancer,Globocan 2012)。
腫瘍の発生、進展、拡大及び腫瘍血管の発生は、各種のシグナル伝達経路に依存する。標的治療は、これらのシグナル経路を妨害して癌細胞の増殖を防ぐ薬物療法であり、伝統的な化学療法に比べて、標的治療はより特異的に発癌部位に作用し、腫瘍細胞の増殖を犠牲して、正常組織に対する損傷を減少させる。これまで、FDAは26個の小分子標的薬物、例えば、ABLチロシンキナーゼに基づいて開発した抗がん剤であるイマチニブ(imatinib)、EGFR、HER2/4チロシンキナーゼに基づいて開発したアファチニブ(Afatinib)、MEKチロシンキナーゼに基づいて開発したトラメチニブ(Trametinib)等の販売を承認し、標的治療は、癌治療に対して間違いなく大きな影響を及ぼした(Nature Reviews Clinical Oncology(2015) doi:10.1038/nrclinonc.2015.213)。
線維芽細胞成長因子受容体(fibroblast growth factor receptors,FGFR)ファミリーは、受容体型チロシンプロテインキナーゼ(RTKs)であり、4つの受容体サブタイプ(FGFR1、FGFR2、FGFR3及びFGFR4)を含む。FGFシグナル伝達経路において、線維芽細胞成長因子はFGFR受容体に結合してから、FGFRの二量体化及びFGFR細胞質内の構造端のチロシンのリン酸化を誘導して、下流のFRS2−Ras−MAPK、PLCγ及びPI3K−AKT/PKBシグナル経路を活性化する。生理学的条件下で、FGFRシグナル経路は、胚発生、細胞増殖及び移動、血管新生の調節等多くの過程に関与する(Cytokine & Growth Factor Reviews 16(2005) 233-247)。研究によると、FGFR突然変異の活性化または高発現がヒト腫瘍の発生及び発展と密接に関連することを見出した。細胞中のFGFR活性化突然変異または過剰発現は、FGFRシグナル経路の持続性及び過剰活性化をもたらすことにより、細胞が過剰増殖、アポトーシス等発がん性の機能を獲得するようにする。同時に、研究によると、ヒトの各種の癌細胞で乳癌、肺がん、卵巣がん、胃がん、子宮がん、悪性神経膠腫、膀胱癌、肝がん、固形腫瘍等FGFR異常発現を出現することを見出した(Cancer Discovery. 2013; 3(3):264−279;Annals of Oncology. 2014; 25:552−563)。従って、FGFRは抗腫瘍薬物の開発のための重要な標的として認められ、現在で薬物開発において最も人気な標的の1つである。
研究によると、FGF/FGFRに関与する癌の種類には、癌腫(例えば、膀胱癌、乳癌、子宮頸がん、大腸がん、子宮内膜がん、胃がん、頭頸部がん、腎臓がん、肝がん、肺がん、卵巣がん、前立腺がん)、造血器悪性疾患(例えば、多発性骨髄腫、慢性リンパ性リンパ腫、成人T細胞白血病、急性骨髓性白血病、非ホジキンリンパ腫、骨髓増殖性新生物及びワルデンストロームのマクログロブリン血症)、及び他の新生物(例えば、神経膠芽腫、黒色腫及び横紋筋肉腫)を含む(しかし、これに限定されない)ことを明らかにした。発がん性新生物における作用に加えて、FGFR活性化は、軟骨形成不全及び頭蓋骨癒合症症候群を含む(しかし、これに限定されない)骨格及び軟骨細胞障害にも関与される。
癌及び他の疾患を治療するための新規の薬物を開発することが持続的に必要であり、本発明に記載のFGFR阻害剤はこの必要を解決することに役立つ。
本発明は、構造が新しくて、有効な五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系FGFR小分子阻害剤を提供する。
本発明の第1の態様において、式Iに示されるような化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
X1は、CH、C、Nから選択され、好ましくは、CHまたはCであり、
X2及びX3は、それぞれ独立的に、CH、C、NH、N、OまたはSから選択され、好ましくは、NH、N、CHまたはCであり、
X4及びX5は、Cであり、
そしてX1、X2、X3、X4及びX5は共に芳香族五員環を形成し、
Qは、置換または未置換のナフチル(naphthyl group)、置換または未置換の8−10員二環式ヘテロアリール基(bicyclic heteroaryl)から選択され、
または、Qは−L−Aから選択され、ここで、Lは、置換または未置換のC1−C4アルキレン基(alkylene group)、置換または未置換のC2−C4のアルケニレン基(alkenylene group)、C2−C4のアルキニレン基(alkynylene group)、C1−C4のアルキレンオキシ基、−(C1−C4アルキル基)−NH−、−CO−NH−、−NH−CO−であり、Aは、置換または未置換のC6−C12アリール基(aryl group)、置換または未置換の5−8員単環式ヘテロアリール基(monocyclic heteroaryl group)、置換または未置換の8−10員二環式ヘテロアリール基bicyclic heteroaryl group)から選択され、
Gは、ハロゲン(halogen)、ヒドロキシル基(hydroxyl group)、シアノ基(cyano group)、−L3−置換または未置換のC6−C12アリール基、−L3−置換または未置換の5−12員ヘテロアリール基、−L3−置換または未置換の3−12員複素環基、−L3−置換または未置換のC3−C8シクロアルキル基、−(CH2)m−L1−R1、−(CH2)m−N(R2)(R3)、−(CH2)m−C(=O)−N(R2)(R4)から選択されるそれぞれ独立的にX2及び/またはX3に位置する1−2つの置換基であり、
ここで、前記グループGには、さらに任意にそれぞれ独立的な1−3つの−Lx1−Lx2−Lx3−Lx4−Lx5−M置換基を有することができ、ここで、Lx1、Lx2、Lx3、Lx4及びLx5は、それぞれ独立的に、無し、カルボニル基(Carbonyl group)(C=O)、オキシル基(oxyl group)(−O−)、−C=S−、−S(O)2−、−CH2−、−CH=CH−、C3−C8シクロアルケニレン基(cycloalkenylene group)、−C≡C−、−NH−、−N(R5)−から選択され、Mは、H、−OH、ハロゲン、シアノ基、−N(R2)(R3)、−CH3、−C(=O)CH3、C1−C6アルコキシ基(alkoxy group)、3−12員複素環基(heterocyclic group)、C3−C8シクロアルキル基(cycloalkyl group)、5−12員ヘテロアリール基、C3−C8シクロアルケニル基(cycloalkenyl group)から選択され、
前記−Lx1−Lx2−Lx3−Lx4−Lx5−M置換基は、さらに1つまたは複数のハロゲン、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、シアノ基、ヒドロキシル基、=O、=CH2(即ち、メチレン基が二重結合を介して基上の2つの水素原子を置換する)、エテニル基(ethenyl group)(−CH=CH2)、−(CH2)k−N(R2)(R3)、−(C1−C6アルキル基)−OR2、3−12員複素環基またはC3−C8シクロアルキル基所置換によって置換されることができ、
kは、0、1、2または3から選択され、
mは、0、1、2、3または4から選択され、
L1は、無し、O、または−C(=O)O−であり、
L3は、無し、または置換または未置換のC1−C4アルキレン基であり、
R1、R3及びR4は、それぞれ独立的に、水素(hydrogen)、ハロゲン、置換または未置換のC1−C6アルキル基、置換または未置換のC3−C8シクロアルキル基、置換または未置換の3−12員複素環基、−(C1−C6アルキル基)−N(C1−C6アルキル基)(C1−C6アルキル基)、−(C1−C6アルキル基)−O−(C1−C6アルキル基)、または置換または未置換のフェニル基(phenyl group)から選択され、
R2は、水素、またはC1−C4アルキル基から選択され、
または、R2及びR3、R2及びR4は、結合された窒素原子(nitrogen atom)と共に置換または未置換の4−7員複素環を形成し、前記複素環は、N、O、Sから選択される1−3つのヘテロ原子を含み、そして少なくとも1つのヘテロ原子は、Nであり、
R5は、水素、C1−C4アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、ホルミル基(formyl group)、C1−C4アルキルカルボニル基、またはC1−C4アルコキシカルボニル基から選択され、
前記置換は、基上の1つまたは複数の水素原子が、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基(nitro group)、アミノ基(amino group)、カルボキシル基(carboxyl group)、−CH2OH、−CONH2、置換または未置換のC1−C6アルコキシ基、置換または未置換のC1−C6アルキル基、置換または未置換のC1−C6アルキルアミン基(alkylamine group)、C1−C4アルカノイル基(alkanoyl group)、C1−C4アルカンスルホニル基(alkanesulfonyl group)、C1−C4アルコキシカルボニル基、C1−C4アルカンスルホニルアミノ基、オキシ基(oxy group)(=O)、:CH2、C3−C6シクロアルキル基、4−7員複素環基、−NH(C1−C4アルキル基)、−N(C1−C4アルキル基)(C1−C4アルキル基)、ピロリドン基(pyrrolidone group)、ピペリジニル基(piperidinyl group)、C3−C6シクロアルキルカルボニル基、フェニル基、C2−C4アルキニル基(alkynyl group)、置換または未置換の5−10員ヘテロアリール基からなる組から選択される1つまたは複数(好ましくは、1−5つ)の基によって置換されることを意味し、前記C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキル基及びC1−C6アルキルアミン基の置換基は、独立的にオキシ基、ハロゲン、シアノ基、シクロプロピル基(cyclopropyl group)、ヒドロキシル基、アミノ基、−N(C1−C4アルキル基)(C1−C4アルキル基)から選択される1−3つの基であり、前記5−10員ヘテロアリール基上置換基は、C1−C6アルキル基、−C1−C4アルキレン基−N(C1−C4アルキル基)(C1−C4アルキル基)から選択される1−3つの基であり、
前記C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキル基及びC1−C6アルキルアミン基は、直鎖または分岐鎖を含み、
また、前記化合物は、
のいずれの構造でもない。
別の好ましい一例において、前記C1−C6アルキル基は、選択的に、シアノ基、ヒドロキシル基、−(C1−C4アルキル基)−O−(C1−C4アルキル基)−O−(C1−C4アルキル基)、−O−CO−(C1−C4アルキル基)、カルボニル基(=O)、C1−C4アルコキシカルボニル基、アミノ基、−CONH2−、−NH−CO−(C1−C4アルキル基)、ピロリドン(pyrrolidone)、ピペリジン、モルホリン、−NH(C1−C4アルキル基)、−N(C1−C4アルキル基)(C1−C4アルキル基)、C3−C6シクロアルキル基、または、1−3つのハロゲンによって置換される。
別の好ましい一例において、前記C3−C6シクロアルキル基は、選択的に、それぞれ独立的にC1−C4アルキル基、ヒドロキシル基、ハロゲン、またはアミノ基から選択される1−2つで置換される。
別の好ましい一例において、前記4−7員複素環基は、選択的に、それぞれ独立的にC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基、オキシ基、−CONH2から選択される1−2つの基によって置換され、前記フェニル基は、選択的に、それぞれ独立的にフッ素(fluorine)、塩素(chlorine)、臭素(bromine)、シアノ基、トリフルオロメチル(trifluoromethyl)、トリフルオロメトキシ(trifluoromethoxy)、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基から選択される1−2つで置換される。
別の好ましい一例において、前記置換は、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、−CH2OH、−CONH2、置換または未置換のC1−C6アルキル基、ハロゲン置換または未置換のC1−C4アルコキシ基またはC1−C4アルキルアミン基、C1−C4アルカノイル基、C1−C4スルホニル基(sulfonyl group)、C1−C4スルホンアミド基(sulfonamide group)、C2−C6アルキニル基、置換または未置換の5−10員ヘテロアリール基から選択されることを指し、前記C1−C6アルキル基置換基は、独立的にオキシ基、ハロゲン、シアノ基、シクロプロピル基、ヒドロキシル基、アミノ基、−N(C1−C6アルキル基)(C1−C6アルキル基)から選択される1−3つであり、前記5−10員ヘテロアリール基上の置換基は、C1−C6アルキル基、−(C1−C6アルキル基)−N(C1−C6アルキル基)( C1−C6アルキル基)から選択され、
別の好ましい一例において、前記Gは、未置換のフェニル基ではない。
別の好ましい一例において、X2がNであるとき、前記Gは、未置換のフェニル基ではない。
別の好ましい一例において、GがX2に位置し、かつQが
であるとき、前記Gが未置換のフェニル基ではない。
別の好ましい一例において、Lx1、Lx2、Lx3、Lx4及びLx5中の少なくとも一つが−NH−である。
別の好ましい一例において、Lx1、Lx2、Lx3、Lx4及びLx5中の少なくとも一つが−CH=CH−である。
別の好ましい一例において、Lx1、Lx2、Lx3、Lx4及びLx5中の少なくとも一つが−C≡C−である。
別の好ましい一例において、Qは、ナフチル、ベンゾ5−6員単環式ヘテロアリール基、5−6員単環式ヘテロアリール基5−6員単環式ヘテロアリール基から選択される置換または未置換の基であり、
または、Qは、−L−Aから選択され、ここで、Lは、未置換またはハロゲンによって置換されたC1−C4アルキレン基、未置換またはハロゲンによって置換されたC2−C4のアルケニレン基、C2−C4のアルキニレン基、C1−C4のアルキレンオキシ基、−(C1−C4アルキル基)−NH−、−CO−NH−、−NH−CO−であり、Aは、置換または未置換のC6−C12アリール基、置換または未置換の5−6員単環式ヘテロアリール基から選択される。
別の好ましい一例において、前記Qは、ナフタレン(naphthalene)、インドール(indole)、インダゾール(indazole)、イソインドール(isoindole)、ベンゾイミダゾール(benzoimidazole)、ベンゾフラン(benzofuran)、ベンゾチオフェン(benzothiophene)、ベンゾチアゾール(benzothiazole)、キノリン(quinoline)、イソキノリン(isoquinoline)、ベンゾピリミジン(benzopyrimidine)または、ベンゾピラン(benzopyran)から選択される置換または未置換の基であり、
別の好ましい一例において、前記Lは、未置換またはハロゲンによって置換されたC1−C3直鎖または分岐鎖のアルキレン基、未置換またはハロゲンによって置換されたC2−C4直鎖または分岐鎖のアルケニル基(alkenyl group)、未置換またはハロゲンによって置換されたC2−C4直鎖または分岐鎖のアルキニル基、−CO−NH−、−NH−CO−から選択される。
別の好ましい一例において、前記Aは、ピロリル基(pyrrolyl group)、フラニル基(furanyl group)、ピラゾリル基(pyrazolyl group)、オキサゾリル基(oxazolyl group)、イソオキサゾリル基(isoxazolyl group)、イミダゾール基(imidazole group)、フェニル基、ピリジル基(pyridyl group)、ピリミジン基(pyrimidine group)、ピリダジニル基(pyridazinyl group)、ピラジニル基(pyrazinyl group)から選択される置換または未置換の基であり、
別の好ましい一例において、前記Gは、独立的にハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、−L3−置換または未置換のC6−C10アリール基、−L3−置換または未置換の5−10員ヘテロアリール基、−L3−置換または未置換の4−7員複素環基、−L3−置換または未置換のC3−C6シクロアルキル基、−(CH2)m−L1−R1、−(CH2)m−N(R2)(R3)、−(CH2)m−C(=O)−N(R2)(R4)から選択される1−2つの置換基であり、
ここで、L3は、無し、置換または未置換のメチレン基、置換または未置換のエチデン;
前記グループG上には、さらに任意にそれぞれ独立的な1−3つの−Lx1−Lx2−Lx3−Lx4−Lx5−M置換基を有することができ、ここで、Lx1、Lx2、Lx3、Lx4及びLx5は、それぞれ独立的に、無し、カルボニル基(C=O)、オキシル基(−O−)、−C=S−、−S(O)2−、−CH2−、−CH=CH−、C3−C6シクロアルケニレン基、エチニレン基(−C≡C−)、−NH−、−N(R5)−から選択され、
Mは、H、−OH、ハロゲン、シアノ基、−N(R2)(R3)、−CH3、−C(=O)CH3、C1−C4アルコキシ基、4−7員複素環基、C3−C6シクロアルキル基、5−10員ヘテロアリール基、C3−C6シクロアルケニル基から選択され、
前記−Lx1−Lx2−Lx3−Lx4−Lx5−M置換基は、さらに1つまたは複数のハロゲン、C1−C6アルキル基、シアノ基、ヒドロキシル基、酸素原子(=O)、=CH2、−(CH2)k−N(R2)(R3)、−(C1−C6アルキル基)−OR2、3−12員複素環基またはC3−C6シクロアルキル基によって置換され、
R1、R3、R4は、それぞれ独立的に、水素、ハロゲン、置換または未置換のC1−C4アルキル基、置換または未置換のC3−C6シクロアルキル基、置換または未置換の4−7員複素環基、置換または未置換のフェニル基から選択され、
または、R2及びR3、R2及びR4は、結合された窒素原子と共に置換または未置換の4−7員飽和複素環、前記複素環含有N、O、Sから選択される1−3つのヘテロ原子を含み、そして少なくとも1つのヘテロ原子は、Nであり、
R5は、水素、C1−C4アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、ホルミル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される。
別の好ましい一例において、X1は、Cであるが、X2及びX3ともNであり、またはX1は、Cであり、X2はCHであるが、X3がNであり、またはX1は、Cであり、X2はCであるが、X3がNである。
別の好ましい一例において、X1、X2、X3、X4、X5、Q、G、−Lx1−Lx2−Lx3−Lx4−Lx5−M、A、m、L1、L3、R1、R2、R3、R4は、それぞれ独立的に実施例において各化合物に対応される基である。
別の好ましい一例において、前記化合物は表中の化合物A1−A92から選択される。
本発明の第2の態様において、
のステップを含む本発明の第1の態様に記載の式(I)の化合物の製造方法を提供し、
ここで、X1、X2、X3、X4、X5、Q及びGの定義は、上記した部分に対応される記述と同一であり、Rxは、C1−C6アルキル基から選択され、
式(I)−1の化合物が、ヒドラジン水和物と環化反応を介して式(I)の化合物を得る。
別の好ましい一例において、Rxは、メチル基またはエチル基である。
本発明の第3の態様において、
(a)FGFRキナーゼ活性または発現量に関連する疾患を治療するための薬物を製造し、
(b)FGFRキナーゼ標的阻害剤を製造し、
(c)インビトロで非治療的にFGFRキナーゼの活性を阻害し、
(d)インビトロで非治療的に腫瘍細胞の増殖を阻害し、及び/または
(e)FGFRキナーゼ活性または発現量に関連する疾患を治療することに使用される本発明の第1の態様に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の用途を提供する。
別の好ましい一例において、前記FGFR活性または発現量に関連する疾患は、癌腫、造血器悪性疾患、他の新生物、骨格及び軟骨細胞障害、低リン血症、線維性疾患、乾癬、スポット腫瘍、水疱性皮膚疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、膜性増殖性糸球体腎炎、糸球体病変、糖尿病性腎症、腎症及び前立腺肥大症、眼疾患、及び頭蓋骨癒合症症候群から選択され、好ましくは、膀胱癌、乳癌、子宮頸がん、大腸がん、子宮内膜がん、胃がん、頭頸部がん、腎臓がん、肝がん、肺がん、卵巣がん、前立腺がん、食道がん、胆嚢がん、膵がん、甲状腺がん、皮膚がん、白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性リンパ腫、成人T細胞白血病、B細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫または非ホジキンリンパ腫、ワルデンストロームのマクログロブリン血症、有毛細胞リンパ腫、ボジットリンパ腫、膠芽腫、黒色腫及び横紋筋肉腫から選択される癌腫である。
別の好ましい一例において、前記FGFRキナーゼは、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、またはその組合せから選択され、及び/または
別の好ましい一例において、前記腫瘍細胞は、胃がん細胞株、肺がん細胞株、白血病細胞株、膀胱癌細胞株、肝がん細胞株である。
別の好ましい一例において、前記FGFRキナーゼ活性または発現量に関連する疾患は、膀胱癌、乳癌、子宮頸がん、大腸がん、子宮内膜がん、胃がん、頭頸部がん、腎臓がん、肝がん、肺がん、卵巣がん、前立腺がん、多発性骨髄腫、慢性リンパ性リンパ腫、成人T細胞白血病、急性骨髓性白血病、非ホジキンリンパ腫、骨髓増殖性新生物及びワルデンストロームのマクログロブリン血症から選択される。
別の好ましい一例において、前記特許化合物は、一般的な腫瘍の転移を予防または阻害するために使用することができる。
本発明の第4の態様において、(i)有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、及び(ii)薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
別の好ましい一例において、前記有效量とは、治療有效量または阻害有效量を意味し、好ましくは、0.01〜99.9%である。
別の好ましい一例において、前記医薬組成物は、FGFRキナーゼ活性を阻害するために使用される。
別の好ましい一例において、前記薬物組成物は、FGFRキナーゼ活性または発現量に関連する疾患を治療するために使用される。
本発明の第5の態様において、阻害有効量の本発明の第1の態様に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、または阻害有効量の本発明の第4の態様に記載の医薬組成物を阻害対象に投与するステップを含むことを特徴とするFGFRキナーゼ活性を阻害する方法を提供する。
別の好ましい一例において、前記阻害は、インビボ阻害またはインビトロ阻害である。
本発明の範囲内で、本発明の前記各技術的特徴と以下(例えば、実施例)に具体的に記述される各技術的特徴との間をお互いに組み合わせて、新しいまたは好ましい技術方案を形成することができることを理解すべきである。スペースに限りがあるため、ここでは繰り返さない。
ヒト肺がんNCI−H1581ヌードマウス移植腫瘍に対するA26の増殖阻害作用である。 ヒト肺がんNCI−H担癌マウスの体重に対するA26の影響である。 ヒト肺がんNCI−H1581ヌードマウス移植腫瘍に対するSomcl−15−290の増殖図である。
本発明者らは、長期かつ徹底的な研究を経て、式Iに示されるような構造の化合物を製造し、それがFGFRキナーゼ阻害活性を有することを見出した。そして、前記化合物が、極めて低い濃度で(100nmol/Lまで低くすることができる)、一連のFGFRキナーゼに対して阻害作用を発生し、阻害活性は極めて優れるため、FGFRキナーゼ活性または発現量に関連する疾患、例えば、腫瘍を治療することに使用することができる。本発明者らは、前記知見に基づいて本発明を完成した。
用語
本明細書で使用されるように、用語「C1−C6アルキル基」は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチ基、n−ヘキシル基及びイソヘキシル基、または類似基等の1−6つの炭素原子(carbon atom)の直鎖または分岐鎖アルキル基を指す。前記「C1−C6アルキル基」の定義中には、「C1−C4アルキル基」を含む。
用語「C1−C6アルキレン基」は、例えば、−CH2−、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−和−CH2−CH(CH3)−CH2−、または類似基等のC1−C6アルキル基が1つの水素原子を失った後に形成される基を指す。前記「C1−C6アルキレン基」の定義には「C1−C4アルキレン基」を含む。用語「C2−C6アルケニル基」は、例えば、エテニル基、プロピレン基、イソプロピレン基(isopropylene group)、1−ブテニル基(butenyl group)、2−ブテニル基、2−メチル−1−プロピレン基、1,3−ブタジエニル基(butadienyl group)及び1,3,5−ヘキサトリエン基(hexatriene group)、または類似基等の1−3つの二重結合及び2−6つの炭素原子の直鎖または分岐鎖基を指す。前記「C2−C6アルケニル基」定義には「C2−C4アルケニル基」を含む。
用語「C2−C6アルケニレン基」は、例えば、−CH=CH−及び−CH2CH=CH−、または類似基等のC2−C6アルケニル基が1つの水素原子を失った後に形成される基を指す。前記「C2−C6アルケニレン基」の定義には「C2−C4アルケニレン基」を含む。
用語「C2−C6アルキニル基」は、例えば、エチニル、プロピニル基(propynyl group)、1−ブチニル基(butynyl group)、2−ブチニル基、1−ペンチニル基(pentynyl group)、2−ペンチニル基、3−メチル−1−ブチニル基、1−ヘキシン基(hexyne group)、1,3−ヘキサジニル基及び3−ヘキシン基、または類似基等の1−3つの三重結合及び2−6つの炭素原子を有する直鎖及び分岐鎖基を指す。前記「C2−C6アルキニル基”定義には「C2−C4アルキニル基」を含む。
用語「C2−C6アルキニレン基」は、例えば、−C≡C−及び−CH2C≡C−、または類似基等のC2〜C6アルキニル基が1つの水素原子を失った後に形成される基を指す。前記「C2−C6アルキニレン基」の定義には「C2−C4アルキニレン基」を含む。
用語「C6−C12アリール基」は、例えば、フェニル基及びナフチル基、または類似基等の6−12つの炭素原子を有する単環式または縮合二環式で、共役π電子系を有する置換基を指す。前記「C6−C12アリール基」の定義には「C6−C10アリール基」を含む。
用語「C6−C12アリーレン基(Arylene group)」は、例えば、フェニレン基(phenylene group)、ナフチレン基(Naphthylene group)、または類似基等のC6−C12アリール基が1つの水素原子を失った後に形成される基であり、単環式または二環式アリーレン基を含む。前記「C6−C12アリーレン基」の定義には「C6−C10アリーレン基」を含む。
用語「5−12員ヘテロアリール基」は、5−12員の単環式または縮合多環を有しかつ環系にO、S、NまたはPから選択された1つまたは複数のヘテロ原子を有する非飽和環系置換基を指し、好ましくは、5−10員の単環式または縮合二環式から選択されかつ環系にO、S、NまたはPから選択された1−5つのヘテロ原子を有し、より好ましくは、5−8員単環式ヘテロアリール基または8−10員二環式ヘテロアリール基から選択され、最も好ましくは、5−6員単環式ヘテロアリール基、ベンゾ5−6員単環式ヘテロアリール基、5−6員単環式ヘテロアリール基5−6員単環式ヘテロアリール基から選択され、例えば、ピリジル基、チエニル基(thienyl group)、フラニル基、ピロリル基、チアゾール基、イミダゾール基、ベンゾフラニル基、インドール基、インダゾール基、イソインドール基、ベンゾイミダゾール基、ベンゾチオフェン基、ベンゾチアゾール基、キノリン基、イソキノリン基、ベンゾピリミジン基和ベンゾピラン基、または類似基等である。
用語「C3−C8シクロアルキル基」は、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基(cyclobutyl group)、シクロペンチル基(cyclopentyl group)及びシクロヘキシル、または類似基等の3−8つの炭素原子を有する飽和炭素環基を指す。前記「C3−C8シクロアルキル基」の定義には「C3−C6シクロアルキル基」を含む。
用語「C3−C8シクロアルキレン基(cycloalkylene group)」は、例えば、シクロプロピリデン基(cyclopropylidene group)、シクロブチリデン基(cyclobutylidene group)、シクロペンチリデン基(cyclopentylidene group)及びシクロヘキシリデン基(cyclohexylidene group)、または類似基等のC3−C8シクロアルキル基が1つの水素原子を失った後に形成される基を指す。前記「C3−C8シクロアルキレン基」の定義には「C3−C6シクロアルキレン基」を含む。
用語「C3−C8シクロアルケニル基」は、例えば、シクロプロペニル基(cyclopropenyl group)、シクロブテニル基(cyclobutenyl group)、シクロヘキサジエニル基(cyclohexadienyl group)及びシクロヘプタトリエニル(cycloheptatrienyl group)、または類似基等の3−8つの炭素原子を有し、1−3つの二重結合を含むが、完全共役なπ電子系を備えない炭素環基を指す。前記「C3−C8シクロアルケニル基」の定義には「C3−C6シクロアルケニル基」を含む。
用語「3−12員複素環基」は、3−12員の単環式または縮合二環式を有し、かつ環系にO、S、NまたはPから選択された1つまたは複数の(好ましくは、1−5つ)ヘテロ原子の飽和環系置換基を指し、例えば、ピペリジニル基、ピロールアルキル基、ピペラジニル基、テトラヒドロフラニル基、モルホリン基、または類似基。前記「3−12員複素環基」の定義には「4−7員複素環基」を含む。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指し、好ましくは、フッ素、塩素または臭素である。
用語「C1−C6アルコキシ基」は、例えば、メトキシ、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基及びtert−ブトキシ基、または類似基等の1−6つの炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルコキシ基を指す。前記「C1−C6アルコキシ基」の定義には「C1−C4アルコキシ基」を含む。
用語「C1−C6アルキレンオキシ基」は、例えば、−OCH2−、−OCH2−CH2−、−OCH(CH3)−、−OCH2−CH2−CH2−、−OCH2−CH(CH3)−、和−OCH2−CH(CH3)−CH2−、または類似基等のC1−C6アルコキシ基が1つの水素原子を失った後に形成される基を指す。前記「C1−C6アルキレンオキシ基」の定義には「C1−C4アルキレンオキシ基」を含む。
本発明において、用語「含有」、「含む」または「含む」は、各種の成分が一緒に本発明の混合物または組合せ物に応用されることができることを示す。従って、用語「主に、…からなる」及び「…からなる」は、用語「含有」に含まれる。
本発明において、用語「薬学的に許容される」成分は、過度の不良な副反応(毒性、刺激及びアレルギーなど)無しに人及び/または動物に適用し、即ち、合理的な利益/リスク比を有する物質を有する。
本発明において、用語「有效量」は、治療剤が標的疾患または状態を治療、緩和または予防する量、または検出可能な治療または予防の効果を示す量を意味する。ある対象に対する正確な有效量は、この対象の体型及び健康状態、病症の性質及び程度、並びに投与のために選択された治療剤及び/または治療剤の組合せに依存する。従って、正確な有效量を事前に指定しても意味がない。しかし、所与の状態に対して、従来の実験を使用することができ、これに対して臨床医が判断することができる。
本明細書において、特に明記しない限り、用語「置換」は、基上の1つまたは複数の水素原子がハロゲン、未置換またはハロゲン化されたC1−C6アルキル基、未置換またはハロゲン化されたC2−C6アシル基(acyl group)、未置換またはハロゲン化されたC1−C6アルキル基−ヒドロキシから選択される置換基によって置換されることを指す。
特に明記しない限り、本発明に現れるすべての化合物は、例えば、単一のキラル化合物、または各種の異なるキラル化合物の混合物(即ち、ラセミ体)等のすべての可能な光学異性体を含むことを意図する。本発明のすべての化合物において、各キラル炭素原子は、任意にR配置またはS配置、またはR配置及びS配置の混合物であることができる。
本明細書で使用されるように、用語「本発明の化合物」は、式Iに示される化合物を指す。この用語は、式Iの化合物の各種の結晶形、またはその薬学的に許容される塩、水合物または溶媒和物をさらに含む。
本明細書で使用されるように、用語「またはその薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物が酸または塩基と形成された、薬物に用いられる塩を指す。その薬学的に許容される塩は、無機塩及び有機塩を含む。好ましい塩は、本発明の化合物が酸と形成された塩である。塩を形成するのに適した酸は、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸と、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸(succinic acid)、フマル酸(fumaric acid)、マレイン酸(tannic acid)、乳酸(lactic acid)、リンゴ酸(malic acid)、酒石酸(tartaric acid)、クエン酸(citric acid)、ピクリン酸(picric acid)、メタンスルホン酸(methanesulfonic acid)、ベンジルスルホン酸(benzyl sulfonic acid)、ベンゼンスルホン酸(benzenesulfonic acid)等の有機酸、及びアスパラギン酸(aspartic acid)、グルタミン酸(glutamic acid)等の酸性アミノ基酸を含むが、これに限定されない。
式Iの化合物
本発明は、以下の式Iに示される化合物を提供し、
そして一般式(I)の化合物中のキラル炭素原子の配置は、R型またはS型である。
好ましくは、本発明に記載の一般式(I)系化合物及びそのエナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体及びその混合物またはその薬学的に許容される塩は具体的に以下の化合物から選択される1つである。
本発明は、さらに一般式(I)の化合物の製造方法を提供し、本発明において使用される原料及び試薬は、特に明記しない限り、市販のものを使用する。
本発明の第2の態様において、一般式(I)に示される五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体、その混合物、そのその薬学的に許容される塩、結晶水または溶媒和物の製造方法を提供し、その反応経路は、
であり、
ここで、X1、X2、X3、X4、X5、Q及びGの定義は、前記と同一であり、
Rxは、C1−C6アルキル基から選択され、好ましくは、メチル基またはエチル基から選択され、
式(I)−1の化合物が、ヒドラジン水和物と環化反応を介して式(I)の化合物を獲得し、好ましくは、式(I)−1の化合物がヒドラジン水和物と適当な溶媒で行うことができ、前記適当な溶媒は、極性溶媒から選択され、好ましくは、メタノール(methanol)、エタノール(ethanol)、イソプロパノール(Isopropanol)、アセトニトリル(acetonitrile)及びジオキサン(dioxane)から選択された一種または複数種であり、前記反応の温度は、室温〜100℃の間で選択し、反応時間は、10分間〜24時間の間で選択し、
必要に応じて、製造された式(I)の化合物は、置換反応、還元反応、縮合反応等によってさらに転化を発生することができる。
例えば、Gが、−L3−ハロゲンによって置換されたC6−C12アリール基であるとき、アミン、アルコールまたは窒素原子を含む3−12員複素環基等化合物が置換反応によって新しい式(I)の化合物が生成し、Gは、−L3−ニトロ置換のC6−C12アリール基であるとき、還元反応によってアミノ基物を獲得し、必要に応じて、さらにカルボン酸と縮合反応をすることによって新しい式(I)の化合物を生成することができ、または、アミノ基物がハロゲン化アシルと置換反応することによって、新しい式(I)の化合物が生成することができ、Gが、−L3−置換または未置換の窒素原子を含む3−12員複素環基または−L3−アミノ基置換のC3−C8シクロアルキル基であるとき、ハロゲン化アシルまたはハロゲン化物と置換反応をすることによって新しい式(I)の化合物が生成することができ、
式(I)−1の化合物は、以下の反応経路によって製造されることができ、
(1)X1、X4及びX5がすべてCであり、X2及びX3は、すべてNであるとき、
化合物Ibを溶媒に溶解し、塩基を加え、5〜10min攪拌した後化合物Ihを入れて、アルゴンガスで保護後、室温で攪拌しながら反応して、化合物(I)−1を獲得し、前記溶媒は、無水エタノールまたはジクロロメタンであり、前記塩基は、ナトリウムエトキシド(sodium ethoxide)またはトリエチルアミン(triethylamine)であり、
化合物Ibは、以下の方法で製造されることができ、
化合物Iaを乾燥したテトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)に溶解し、室温で水素ナトリウム(sodium hydrogen)及びアセトニトリル(acetonitrile)を加え、50℃で攪拌しながら反応して化合物Ibを獲得し、
化合物Ihは、以下の方法で製造することができ、
ステップh:化合物G−Clをジクロロメタンに加えて、室温でヒドラジン水和物溶液を加え、攪拌しながら反応して化合物Ifを獲得し、
ステップi:Ifを溶媒に溶解し、炭酸ナトリウム(sodium carbonate)を加え、5min攪拌してからグリオキシレート(Glyoxylate)のトルエン(toluene)溶液を加えて、50℃で攪拌しながら反応し、化合物Igを獲得し、前記溶媒は、1,4−ジオキサンと水であり、
ステップj:化合物Igを酢酸エチル(ethyl acetate)に溶解して、N−クロロスクシンイミド(chlorosuccinimide)を加えて、室温で攪拌しながら反応して、生成物Ihを獲得し、
化合物Ihも以下の方法で製造されることができ、
化合物G−NH2を溶媒に懸濁し、アイスバスの下で亜硝酸ナトリウム(sodium nitrite)の水溶液を加え、アイスバス反応を30分行ってから、続いて酢酸ナトリウム(sodium acetate)と2−クロロアセチルフタレート(2−chloroacetyl phthalate)のエタノール溶液を加えて、攪拌しながら反応して、化合物Ihを獲得し、前記溶媒は水と濃塩酸であり、
(2)X1、X4及びX5がすべてCであり、X2がCHであり、X3がNであるとき、
ステップp:化合物Imとイソシアヌレート(isocyanurate)を1,4−ジオキサンに溶解し、アルゴンガス保護下で触媒量の1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(1,3−bis(diphenylphosphino)propane)を加えて、110℃で攪拌しながら反応して、化合物Inを獲得し、
ステップq:化合物InとG−OHをテトラヒドロフランに溶解し、トリフェニルホスフィン(triphenylphosphine)を加え、窒素保護下でアゾジカルボン酸ジエチル(diethyl azodicarboxylate)のトルエン溶液を滴下し、室温で攪拌しながら反応して、化合物(I)−1を獲得し、
化合物Imは、以下の方法で製造されることができ、
ステップm:Q−COOHを乾燥したジクロロメタンに溶解し、室温で塩化オキサリル(oxalyl chloride)と触媒量のDMFを加え、室温で攪拌しながら反応して、化合物Ikを獲得し、
ステップn:シアノメチルトリフェニルホスホニウムクロリド(cyanomethyltriphenylphosphonium chloride)とトリエチルアミン(triethylamine)をジクロロメタンに入れ、室温で化合物Ikのジクロロメタン溶液を加え、攪拌しながら反応して、化合物Ilを獲得し、
ステップo:化合物Ilをマイクロ波管に入れ、110℃で攪拌しながら反応して、化合物Imを獲得する。
RFGFR活性阻害剤及び応用
本発明の化合物は、一種または複数種のFGFR酵素活性を阻害することができる。一例として、本発明の化合物は、阻害量の本発明の化合物をこの細胞、個体または患者に投与することにより阻害する必要のあるFGFR酵素の細胞における個体または患者におけるこの酵素の活性を阻害するために、使用することができる。
ある実施例の形態において、本発明の化合物は、FGFR1、FGFR2、FGFR3及びFGFR4中の1つまたは複数の阻害剤であり、例えば、前記酵素活性のすべてに対して阻害されるか、または、一種または複数種のFGFR酵素に対して選択的に阻害される。上記した選択性は、阻害IC50値が2倍、3倍、5倍、10倍、50倍または100倍及び以上であることができる。
FGFR阻害剤として、本発明の化合物は、FGFR酵素活性、FGFRリガンド異常発現または活性に関連する各種の疾患を治療することに適用される。前記FGFR活性または発現量に関連する増殖異常疾患は、哺乳類がんまたは腫瘍(管や小葉腫瘍など),腫脹性呼吸器腫瘍(小細胞肺がん、非小細胞肺がん、小細胞/非小細胞がん、気管支がん、気管支腺腫、胸膜肺芽腫)、脳腫瘍(脳幹および視床下部性腫瘍、星状細胞腫、悪性神経膠腫、髄芽腫、上衣腫、色素性神経外胚葉性腫瘍、松果体腫瘍)、消化器腫瘍(食道がん、胃がん、胆嚢がん、小腸がん、大腸がん、直腸がん、肛門がん)、肝腫瘍(特に肝細胞癌、胆管癌、混合肝癌)、頭頸部がん(喉頭がん、のどがん、上咽頭がん、中咽頭がん、眼がん、口腔がん)、皮膚がん(扁平上皮がん、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞がん、非黒色腫皮膚がん)、軟部組織腫瘍(特に軟部組織肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫、横紋筋肉腫)、眼の腫瘍(特に眼内黒色腫、ブドウ膜黒色腫、網膜芽細胞腫)、内分泌および外分泌腺腫瘍(甲状腺および副甲状腺腫瘍、膵臓および唾液腺腫瘍など)、尿路腫瘍(膀胱がん、陰茎腫瘍、腎臓がん、腎盂、尿管腫瘍)、生殖器腫瘍(女性子宮内膜がん、子宮頸がん、卵巣がん、膣がん、外陰がん、子宮がん、前立腺がんおよび精巣がん)及びこれらの腫瘍転移腫瘍を含むが、これらの癌症または腫瘍疾患に限定されない。
他の例示的な癌には、固形形態において、リンパ腫と白血病のような血液細胞の増殖性血液疾患と、急性骨髄性白血病、急性リンパ細胞白血病、慢性骨髄細胞性白血病、慢性骨髄性白血病、有毛細胞白血病及びAIDS関連のリンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫及び中枢神経系リンパ腫などの骨髄増殖性疾患がさらに含まれる。
本発明の化合物で治療することができる他の癌には、眼球腫瘍、膠芽腫、黒色腫、横紋筋肉腫、リンパ腫及び骨肉腫が含まれる。
発がん性新生物に加えて、本発明の化合物は、軟骨形成不全、低軟骨形成症、小人症、タナトフォリズム異形成(TD)、ビルスティーブンソン皮膚サイクロトロン症候群、ファイファー症候群及び頭蓋骨癒合症症候群などの骨格及び軟骨細胞障害を含む(これに限定されない)。
本発明の化合物は、例えば、X−連鎖低リン酸血症性くる病、常染色体劣性低リン酸血症性くる病、常染色体優性低リン酸血症性くる病及び腫瘍性骨軟化症等を含む低リン血症を治療することにも使用することができる。
本発明の化合物は、疾患の症状または病症の線維化を特徴とする疾患等の線維性疾患の治療にさらに用いられる。線維性疾患の例として、肝硬変、糸球体腎炎、肺線維症、全身性線維症、慢性関節リウマチおよび創傷治癒が含まれる。
本発明の化合物は、乾癬、スポット腫瘍、水疱性皮膚疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、膜性増殖性糸球体腎炎、糸球体病変、糖尿病性腎症、腎症及び良性の前立腺肥大症を治療することにもさらに使用することができる。
本発明の化合物は、例えば、加齢黄斑変性症、乾性黄斑変性症、虚血性網膜静脈閉塞症、糖尿病性黄斑浮腫、糖尿病性網膜症及び未熟児網膜症を含む各種の眼疾患の治療にも使用することができる。
本発明の化合物は、一般的な腫瘍の転移を予防または阻害することにも使用することができる。
本発明の化合物は、さらに組合せ療法、即ち、例えば抗ウイルス剤、化学治療剤またはその他抗癌剤、免疫増強剤、免疫阻害剤、放射性、抗腫瘍剤及び抗ウイルスワクチン、インターロイキン療法及び/またはチロシンキナーゼ阻害剤組合せ等の一種または複数種のほかの薬剤または治療方法は、FGFR関連の疾患、病症または病状の治療のために使用することができる。前記薬剤は、単一剤型で本発明の化合物と組合せることができ、または前記薬剤がヌクレオシド及びヌクレオチド逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤及び他の抗ウイルス薬物として作用することができる。
先行技術と比べて、本発明の主な利点は、下記の内容を含む。
1.本発明者らは、五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物がFGFRキナーゼ阻害活性を有することを見出した。本発明で報告された五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物は、FGFR酵素活性、FGFRリガンド異常発現または活性に関連する各種の疾患、特に癌及びその他の増殖異常の疾患の治療のために、より多くの選択肢を提供する。
2.本発明の化合物は、動物実験において、既存のFGFR阻害剤と同等またはそれ以上の治療効果を示す。
以下には、具体的な実施例に合わせて、本発明をさらに説明する。これらの実施例は、本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明を説明するためであることを理解すべきである。具体的な条件を特定しない実験方法は、通常は慣用の条件、または製造業者によって推奨される条件に従って行われる。実施例において、化学実験の収率の百分率は、モル比によって計算され、薬理学的実験の試薬溶液の百分率は、体積によって計算される。
特に明記しない限り、本発明で使用される初期原料は、市販のものを使用する。
反応式及び実施例において用いられるいくつかの略語は、以下のように定義される。
実施例1:化合物4−アミノ−3−(3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−2−フェニル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A1)の製造
反応式1.1
ステップ1:エチル3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシレート(ethyl3−methyl−1−benzothiophene−2−carboxylate)(A1a)の製造
2−ブロモアセトフェノン(2−bromoacetophenone)(2g,10.05mmol)を20mLのDMFに溶解し、炭酸カリウム(potassium carbonate)(2.08g,15.07mmol)を加えてから、室温でメルカプト酢酸エチル(ethyl mercaptoacetate)(1.2mL,11.05mmol)を加え、窒素ガスの保護下で、100℃で一晩攪拌する。TLCの検出用原料が完全に反応した後、反応液を室温に冷却し、水50mLを加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×50mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15/1,v/v)によって分離精製することによって、生成物1.2gを取得し、収率は54.50%である。MS(ESI,m/z):221(M+H)+。
ステップ2:3−(3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−3−カルボニルプロピオニトリル(3−(3−methyl−1−benzothiophen−2−yl)−3−carbonylpropionitrile)(A1b)の製造
A1a(1g,4.54mmol)を15mLの乾燥したテトラヒドロフランに溶解し、水素ナトリウム(236mg,5.9mmol)を加えてから、アセトニトリル(472μl,9.08mmol)を加え、窒素保護下で、60℃で一晩攪拌する。反応液は、減圧下で溶媒を直接に蒸留して除去し、15mL氷水を入れた後、1NのHCl溶液でpHを4−5に酸性化し、淡黄色の固体が沈殿され、吸引ろ過して、800mgの固体を取得し、そして減圧下で乾燥し、精製することなく次の工程に直接使用した。MS(ESI,m/z):216(M+H)+。
反応式1.2
ステップ3:エチル(2Z)−クロロ(2−フェニルフルオレニレン)アセテート(ethyl(2Z)−chloro(2−phenylfluorenylene)acetate)(A1c)の製造
アニリン(aniline)(8g,83.33mmol)を30mLの水/HCl=5/1の混合溶媒に加え、アイスバスの条件下で亜硝酸ナトリウム(6.32g,91.66mmol)の水溶液を滴下し、30分間攪拌した後、再びに酢酸ナトリウム(sodium acetate)(7.52g,91.66mmol)及び25mLの2−クロロアセトアセテート(2−chloroacetoacetate)(15.1g,91.66mmol)のエタノール溶液を加える。TLCの検出用原料が完全に反応した後、水40mLを入れて、酢酸エチル(3×80mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×50mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1,v/v)で分離精製して、生成物12.5gを取得し、収率は66.2%である。MS(ESI,m/z):227(M+H)+。
反応式1.3
ステップ4:エチル4−シアノ−5−(3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−1−フェニル−1H−ピラゾロ−3−カルボキシレート(ethyl4−cyano−5−(3−methyl−1−benzothiophen−2−yl)−1−phenyl−1H−pyrazole−3−carboxylate)(A1d)の製造
A1b(700mg,3.25mmol)を10mLの乾燥したDCMに加え、TEA(1.32g,13.01mmol)を入れて、10min攪拌した後、再びA1c(884mg,3.9mmol)を加えて、室温で反応させる。TLCの検出用原料が完全に反応した後、水20mLを加え、酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×20mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=4/1,v/v)によって分離精製して互変異性体の混合生成物680mgを取得し、収率は51.9%である。MS(ESI,m/z):388(M+H)+。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 7.84−7.78(m,1H),7.76−7.73(m,1H),7.48−7.43(m,2H),7.40−7.34(m,5H),4.54(q,J=7.1 Hz,2H,major),4.12(q,J=7.1 Hz,2H,minor),2.26(s,3H,major),2.05(s,2H,minor),1.48(t,J=7.1 Hz,3H,major),1.26(t,J=7.1 Hz,3H,minor)。
ステップ5:A1の製造
前記A1d(600mg,1.55mmol)混合物を5mLの無水エタノールに溶解させ、その後ヒドラジン水和物(543μl,10.84mmol)を加え、90℃で一晩還流させた。TLCの検出用原料が完全に反応した後、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=15/1,v/v)によって分離精製して、生成物400mgを取得し、収率は69.2%である。MS(ESI,m/z):374(M+H)+。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 11.44(s,1H),8.00(m,1H),7.85−7.79(m,1H),7.44−7.35(m,7H),5.00(s,2H),2.12(s,3H)。
実施例2:化合物4−アミノ−3−(ナフタレン−2−イル)−2−フェニル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A2)の製造
エチル3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシレートを2−エチルナフトエート(2−ethyl naphthoate)に替えたこと以外は、実施例1と同様にして化合物A2を製造し、最後のステップの反応の収率は49.5%である。
MS(ESI,m/z):354(M+H)+。
実施例3:化合物4−アミノ−3−(1,3−ジメチル−1H−インドール−2−イル)−2−フェニル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A3)の製造
反応式3.1
ステップ1:エチル3−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(ethyl3−methyl−1H−indole−2−carboxylate)の製造
2−ブロモアセトフェノン(3g,15.07mmol)、CuI(287mg,1.51mmol)及び炭酸セシウム(Caesium carbonate)(9.82g,30.14mmol)を40mLのDMSOに加え、窒素ガスの保護下で、50℃で緩やかにシアノ酢酸エチル(ethyl cyanoacetate)を滴下して、完全に反応した後、水40mLを加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出、有機層を合わせて、再び順次に水(3×30mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=4/1,v/v)によって分離精製して、生成物1.5gを取得し、収率は49%である。MS(ESI,m/z):204(M+H)+。
ステップ2:エチル1,3−ジメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(ethyl1,3−dimethyl−1H−indole−2−carboxylate)の製造
前段階の生成物(1.3g,6.4mmol)を10mLの乾燥したDMFに溶解し、水素ナトリウム(184mg,7.68mmol)を加え、2h攪拌した後、ヨウ素メタン(448μl,7.68mmol)、続けて完全に反応させ、水40mLを加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×30mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=6/1,v/v)で分離精製して、生成物1.25gを取得し、収率は89.9%である。MS(ESI,m/z):218(M+H)+。
ステップ3:A3の製造
エチル3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシレートをエチル1,3−ジメチル−1H−インドール−2−カルボキシレートに替えたこと以外に、実施例1と同じ方法で化合物A3を製造し、最後のステップの反応収率は32%である。MS(ESI,m/z):371(M+H)+。
実施例4:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−フェニル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A4)の製造
反応式4.1
ステップ1:エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレート(ethyl3,5−dimethyl−1−benzofuran−2−carboxylate)(A4a)の製造
2−ヒドロキシ−5−メチルアセトフェノン(2−hydroxy−5−methylacetophenone)(10g,65.26mmol)を70mLの乾燥DMFに溶解し、無水炭酸カリウム(13.53g,97.88mmol)を加え、再びに臭素酢酸エチル(8.72mL,78.31mmol)を加え、100℃に加熱して一晩攪拌し、TLCの検出用原料が完全に反応した後、水80mLを加え、酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×80mL)、飽和NaCl溶液80mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1,v/v)によって分離精製して、生成物7.5gを取得し、収率は52.7%である。MS(ESI,m/z):219(M+H)+。
ステップ2:A4の製造
エチル3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシレートをエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレート(ethyl3,5−dimethyl−1−benzofuran−2−carboxylate)に替えたこと以外、実施例1と同じ方法で化合物A4を製造し、最後のステップの反応収率は40%である。1H NMR(500 MHz,DMSO−d6)δ 11.49(s,1H),7.49−7.41(m,7H),7.27−7.15(m,1H),5.19(s,2H),2.40(s,3H),1.87(s,3H)。
実施例5:化合物4−アミノ−2−フェニル−3−(キノリン−3−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A5)の製造
エチル3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシレートを3−キノリンカルボン酸エチル(ethyl3−quinolinecarboxylate)に替えたこと以外、実施例1と同じ方法で化合物A5を製造し、最後のステップの反応収率は53%である。MS(ESI,m/z):355(M+H)+。
実施例6:化合物4−アミノ−3−(6−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−フェニル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A6)の製造
エチル3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシレートをエチル6−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレート(ethyl6−chloro−3−methyl−1−benzofuran−2−carboxylate)に替えたこと以外、実施例1と同じ方法で化合物A6を製造し、最後のステップの反応収率は32%である。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 11.50(s,1H),7.78(d,J=1.4 Hz,1H),7.67(d,J=8.4 Hz,1H),7.48−7.40(m,5H),7.37(dd,J=8.4,1.4 Hz,1H),5.25(s,2H),1.92(s,3H)。
実施例7:化合物4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−フェニル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A7)の製造
エチル3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシレートをエチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレート(ethyl 5−chloro−3−methyl−1−benzofuran−2−carboxylate)に替えたこと以外、実施例1と同じ方法で化合物A7を製造し、最後のステップの反応収率は37%である。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 11.50(s,1H),7.78(d,J=2.1 Hz,1H),7.61(d,J=8.8 Hz,1H),7.49−7.38(m,6H),5.24(s,2H),1.92(s,3H)。
実施例8:化合物4−アミノ−3−(6−フルオロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−フェニル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A8)の製造
エチル3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシレートをエチル6−フルオロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレート(ethyl 6−fluoro−3−methyl−1−benzofuran−2−carboxylate)に替えたこと以外、実施例1と同じ方法で化合物A8を製造し、最後のステップの反応収率は39%である。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 11.49(s,1H),7.75−7.65(m,1H),7.56(dd,J=9.2,2.2 Hz,1H),7.49−7.41(m,5H),7.25−7.17(m,1H),5.23(s,2H),1.92(s,3H)。
実施例9:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(4−{[(ジメチルアミノ)メチル]アミノ}フェニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A9)の製造
ステップ1:4−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(4−amino−2−(4−bromophenyl)−3−(3,5−dimethyl−1−benzofuran−2−yl)−2,6−dihydro−7H−pyrazolo[3,4−d]pyridazin−7−one)の製造
エチル3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−カルボキシレートをエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレート(ethyl 3,5−dimethyl−1−benzofuran−2−carboxylate)に替えたこと以外、実施例1と同じ方法でこの化合物を製造し、反応収率41%である。MS(ESI,m/z):451(M+H)+
反応式9.1
ステップ2:A9の製造
前段階の生成物(200mg,0.44mmol)を5mLのトルエンに溶解し、N,N−ジメチルジアミン塩酸塩(N,N−dimethyldiamine hydrochloride)(147mg,1.33mmol)、Pd2(dba)3(81mg,0.09mmol)、BINAP(55mg,0.09mmol)及びナトリウムtert−ブトキシド(sodium tert−butoxide)(128mg,1.33mmol)を加え、アルゴンガス保護下で、100℃に加熱して一晩攪拌し、TLCの検出用原料が完全に反応した後、水20mLを加え、酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×30mL)、飽和NaCl溶液40mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=15/1,v/v)によって分離精製して生成物86mgを取得し、収率は43.6%である。MS(ESI,m/z):509(M+H)+。
実施例10:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(1−プロピオニルピペリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A10)の製造
アクリロイルクロリドを塩化プロピオニルに替えたこと以外、実施例29と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は42%である。MS(ESI,m/z):435(M+H)+。
実施例11:化合物4−アミノ−2−(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ}フェニル)−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A11)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩をN,N,N’−トリメチルエチレンジアミン(Trimethylethylenediamine)に替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A11を製造し、最後のステップの反応収率は42%である。MS(ESI,m/z):472(M+H)+。
実施例12:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−[4−(モルホリン−4−イル)フェニル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A12)の製造
N,N,N’−トリメチルエチレンジアミンをモルホリンに替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A12を製造し、最後のステップの反応収率は34%である。MS(ESI,m/z):457(M+H)+。
実施例13:化合物4−アミノ−2−(4−クロロフェニル)−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A13)の製造
アニリンをP−クロロアニリン(P−chloroaniline)に替えたこと以外、実施例1と同じ方法で化合物A13を製造し、最後のステップの反応収率は40%である。1H NMR(500 MHz,DMSO−d6)δ 11.50(s,1H),7.59−7.48(m,3H),7.42(s,1H),7.30(d,J=7.5 Hz,2H),7.07(d,J=8.0Hz,1H),5.16(s,2H),2.46(s,3H),1.89(s,3H)。
実施例14:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]フェニル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A14)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩をN−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン(N−(2−hydroxyethyl)−pyrrolidine)に替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A14を製造し、最後のステップの反応収率は14%である。MS(ESI,m/z):485(M+H)+。
実施例15:化合物4−アミノ−2−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A15)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩をN,N−ジメチルエタノールアミン(N,N−dimethylethanolamine)に替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A15を製造し、最後のステップの反応収率は16%である。MS(ESI,m/z):459(M+H)+。
実施例16:化合物4−アミノ−2−[4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)フェニル]−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A16)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩を1−シクロプロピルペラジンに替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A16を製造する。MS(ESI,m/z):496(M+H)+。
実施例17:化合物4−アミノ−2−{4−[3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル]フェニル}−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A17)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩を3−(ジメチルアミノ)アゼチジン二塩酸塩に替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A16を製造し、最後のステップの反応収率は27%である。MS(ESI,m/z):470(M+H)+。
実施例18:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)フェニル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A18)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩をN−エチルペラジンに替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A18を製造した。MS(ESI,m/z):484(M+H)+。
実施例19:化合物4−アミノ−2−(4−{[3−(ジメチルアミノ)プロピル](メチル)アミノ}フェニル)−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A19)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩をN,N,N’−トリメチル−1,3−プロピレンジアミンに替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A19を製造し、最後のステップの反応収率は33%である。MS(ESI,m/z):486(M+H)+。
実施例20:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(4−{[(1−メチルピペリジン−4−イル)メチル]アミノ}フェニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A20)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩を(1−メチル−4−ピペリジン−)メチルアミンに替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A20を製造し,最後のステップの反応収率は35%である。MS(ESI,m/z):498(M+H)+。
実施例21:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{4−[4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル]フェニル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A21)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩を4−(メトキシメチル)ピペリジン(4− (methoxymethyl)piperidine)に替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A21を製造し、最後のステップの反応収率は26%である。MS(ESI,m/z):499(M+H)+。
実施例22:化合物4−アミノ−2−{4−[3−(ジエチルアミン)ピロリジン−1−イル]フェニル}−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A22)の製造
N,N−ジメチルジアミン塩酸塩を3−(ジエチルアミン)ピロリジン(3−(diethylamine)pyrrolidine)に替えたこと以外、実施例9と同じ方法で化合物A22を製造し、最後のステップの反応収率は34%である。MS(ESI,m/z):512(M+H)+。
実施例23:化合物4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(1−エチルピペリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A23)の製造
反応式23.1
ステップ1:1−エチルピペリジン−4−イルメタンスルホネート(1−ethylpiperidin−4−yl methanesulfonate)(A23a)の製造
N−エチル−4−ヒドロキシピペリジン(N−ethyl−4−hydroxypiperidine)(3g,23.22mmol)を20mLの乾燥したテトラヒドロフランに溶解し、TEAを加え、アイスバス条件下で、塩化メタンスルホニル(methanesulfonyl chloride)(1.98mL,25.54mmol)を緩やかに滴下し、室温で完全に反応するまで攪拌する。水40mLを加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×30mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=4/1,v/v)で分離精製して、生成物4.0gを取得し、収率は81.2%である。MS(ESI,m/z):208(M+H)+。
ステップ2:エチル(2E)−[2−(1−エチルピペリジン−4−イル)インデニル]アセテート(ethyl(2E)−[2−(1−ethylpiperidin−4−yl)indenyl]acetate)の製造(A23b)
A23a(3g,14.47mmol)を15mLの無水エタノールに溶解し、ヒドラジン水和物(1.45mL,28.95mmol)を加え、50℃に加熱して攪拌しながら反応する。完全に反応した後、溶媒を減圧で濃縮させ、精製せずに直接に次の段階の反応に用いられる。濃縮後の残渣を20mLの混合溶媒(1,4−ジオキサン/水=5/1)に溶解し、グリオキシル酸エチル(ethyl glyoxylate)のトルエン溶液(8.6mL,41.89mmol)及び炭酸ナトリウム(4.44g,41.89mmol)を加えて、50℃で加熱して攪拌しながら反応した。水40mLを加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出、有機層を合わせて、再び順次に水(3×30mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=6/1,v/v)によって分離精製して、生成物3.7gを取得した。MS(ESI,m/z):228(M+H)+。
ステップ3:エチル(2Z)−クロロ[2−(1−エチルピペリジン−4−イル)インデニル]アセテートの製造(A23c)
A23b(3g,13.2mmol)を15mLの酢酸エチルに溶解し、NCS(2.47g,18.48mmol)を加え、50℃で加熱して完全に反応するまで攪拌した。水40mLを加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×30mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=6/1,v/v)によって分離精製して、生成物2.9gを取得し、収率は84.0%である。MS(ESI,m/z):262(M+H)+。
ステップ4:4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(1−エチルピペリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(4−Amino−3−(5−chloro−3−methyl−1−benzofuran−2−yl)−2−(1−ethylpiperidin−4−yl)−2,6−dihydro−7H−pyrazolo[3,4−d]pyridazin−)の製造(A23)
エチル(2Z)−クロロ(2−フェニルフルオレニレン)アセテートをエチル(2Z)−クロロ[2−(1−エチルピペリジン−4−イル)インデニル]アセテートに替えたこと以外、実施例7と同じ方法で化合物A23を製造し、最後のステップの反応収率は31%である。MS(ESI,m/z):427(M+H)+。
実施例24:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(1−エチルピペリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A24)の製造
エチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えたこと以外、実施例23と同じ方法で化合物A24を製造し、最後のステップの反応収率は37%である。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 11.49(s,1H),7.60(d,J=1.5 Hz,1H),7.55(d,J=7.5 Hz,1H),7.42−7.35(m,1H),5.21(s,2H),3.87−3.79(m,1H),3.24(t,J=7.1 Hz,2H),2.56−2.51(m,4H),1.90(s,3H),1.83−1.76(m,4H),1.18(q,J=7.1 Hz,3H)。
実施例25:化合物N−{4−[4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]フェニル}プロプ−2−エナミド(A25)の製造
反応式25.1
ステップ1:
アニリンをニトロベンゼンアミンに替えたこと以外、実施例7と同じ方法で化合物4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(4−ニトロフェニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オンを製造し、反応収率は33%である。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6) δ 11.55(s,1H),8.35−8.28(m,2H),7.76−7.69(m,2H),7.52−7.44(m,2H),7.25(dd,J=8.5,1.3 Hz,1H),5.27(s,2H),1.97(s,3H)。
ステップ2:
前段階の生成物(1g,2.29mmol)を10mLメタノールに溶解し、塩化アンモニウム(367mg,6.87mmol)及び鉄粉(384mg,6.87mmol)を加え、70℃で加熱して完全に反応するまで攪拌した。溶媒は、減圧で直接にスピンドライさせて、淡黄色の固体を取得し、精製せずに次の段階の反応に直接に用いられる。
前記取得した生成物1gを10mLのアセトニトリルに溶解し、炭酸カリウム(679mg,4.92mmol)を加え、攪拌しながら再びアクリロイルクロリド(404μl,4.92mmol)を加え、室温で完全に反応するまで攪拌した。水30mLを加え、酢酸エチル(3×40mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×30mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1,v/v)によって分離精製して、生成物200mg(化合物A25)を取得した。1H NMR(400 MHz,DMSO−−d6)δ 11.50(s,1H),10.43(s,1H),7.82−7.69(m,3H),7.64(d,J=8.8 Hz,1H),7.47−7.35(m,3H),6.43(dd,J=17.0,10.1 Hz,1H),6.26(d,J=17.0 Hz,1H),5.78(d,J=10.1 Hz,1H),5.23(s,2H),1.95(s,3H)。
実施例26:化合物(2E)−N−{4−[4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]フェニル}−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エナミド(A26)の製造
アクリロイルクロリドを(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイルクロリド((E)−4−(dimethylamino)but−2−enoyl chloride)に替えたこと以外、実施例25と同じ方法で化合物A26を製造した。MS(ESI,m/z):518(M+H)+。
実施例27:化合物(2E)−N−{4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]フェニル}−4−(アゼチジン−1−イル)ブタ−2−エナミド(A27)の製造
エチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレート(ethyl 3,5−dimethyl−1−benzofuran−2−carboxylate)に、アクリロイルクロリドを(E)−4−(アゼチジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリド((E)−4−(azetidin−1−yl)but−2−enoyl chloride)に替えたこと以外、実施例25と同じ方法で化合物A27を製造した。MS(ESI,m/z):510(M+H)+。
実施例28:化合物(2E)−N−{4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]フェニル}−4−(モルホリン−4−イル)ブタ−2−エナミド(A28)の製造
(E)−4−(アゼチジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドを(E)−4−(モルホリン−4−イル)ブタ−2−エノイルクロリド((E)−4−(morpholin−4−yl)but−2−enoyl chloride)に替えたこと以外、実施例27と同じ方法で化合物A28を製造した。MS(ESI,m/z):540(M+H)+。
実施例29:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A29)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミン(2−chloro−N,N−dimethylethylamine)をアクリロイルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物A29を製造した。MS(ESI,m/z):433(M+H)+。
実施例30:化合物4−アミノ−2−{1−[(2E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイル]ピペリジン−4−イル}−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A30)の製造
アクリロイルクロリドを(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイルクロリド((E)−4−(dimethylamino)but−2−enoyl chloride)に替えたこと以外、実施例29と同じ方法で化合物A30を製造した。MS(ESI,m/z):490(M+H)+。
実施例31:化合物4−アミノ−2−{1−[(2E)−4−(アゼチジン−1−イル)ブタ−2−エノイル]ピペリジン−4−イル}−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A31)の製造
アクリロイルクロリドを(E)−4−(アゼチジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリド((E)−4−(azetidin−1−yl)but−2−enoyl chloride)に替えたこと以外、実施例29と同じ方法で化合物A31を製造した。MS(ESI,m/z):502(M+H)+。
実施例32:化合物N−(4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]−2−{[(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ}フェニル)プロプ−2−エナミド(A32)の製造
エチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレート(ethyl 3,5−dimethyl−1−benzofuran−2−carboxylate)に、p−アミノニトロベンゼン(p−aminonitrobenzene)を2−(N,N’,N’−トリメチルエチレンジアミン)−4−アミノニトロベンゼン(2−(N,N',N'−trimethylethylenediamine)−4−aminonitrobenzene)に替えたこと以外、実施例25と同じ方法でA32を製造した。MS(ESI,m/z):541(M+H)+
実施例33:化合物N−{4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]シクロヘキシル}プロプ−2−エナミド(A33)の製造
2−(N,N’,N’−トリメチルエチレンジアミン)−4−アミノニトロベンゼンを4−ニトロシクロヘキシルアミン(4−Nitrocyclohexylamine)に替えたこと以外、実施例32と同じ方法でA33を製造した。MS(ESI,m/z):447(M+H)+。
実施例34:化合物4−アミノ−2−(1−{(2E)−4−[シクロプロピル(メチル)アミノ]ブタ−2−エノイル}ピペリジン−4−イル)−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A34)の製造
アクリロイルクロリドを4−(N−メチル−N−シクロプロピル基)アミノブタ−2−エノイルクロリド(4−(N−methyl−N−cyclopropyl group)aminobut−2−enoyl chloride)に替えたこと以外、実施例29と同じ方法で化合物A34を製造した。MS(ESI,m/z):516(M+H)+。
実施例35:化合物N−{4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]シクロヘキシル}−N,N−ジメチルグリシンアミド(A35)の製造
アクリロイルクロリドをジメチルアミノアセチルクロリドに替えたこと以外、実施例33と同じ方法で化合物A35を製造した。MS(ESI,m/z):478(M+H)+。
実施例36:化合物4−アミノ−2−{1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル}−3−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7(6H)−ケトン(A36)の製造
ステップ1:3−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−3−カルボニルプロピオニトリル(3−(3,5−dimethylbenzofuran−2−yl)−3−carbonylpropionitrile)(A36a)の製造
実施例A4と同じ方法でA36aを製造した。
反応式36.1
ステップ2:4−インデニルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(A36b)の製造
化合物1−BOC−4−クロロピペリジン(2g、9.10mmol)をDCMに入れて、室温下でヒドラジン水和物(0.7mL、14mmol)溶液を加え、TLCの検出用原料が完全に反応した後、直接に蒸発乾燥して化合物1.8gを取得し、収率は93%であり、精製せずに直接に次の段階に用いられる。MS(ESI,m/z):215(M+H)+
ステップ3:(E)−tert−ブチル4−(2−(2−エトキシ−2−カルボニルエチデン)インデニル)ピペリジン−1−カルボキシレート((E)−tert−butyl 4−(2−(2−ethoxy−2−carbonylethylidene)indenyl)piperidine−1−carboxylate)(A36c)の製造
A36b(2g、9.29mmol)を1,4−ジオキサンと水との1:1溶液に溶解し、炭酸ナトリウム(1g、10.22mmol)を加え、5min攪拌した後、グリオキシル酸エチルのトルエン溶液(2.21mL、10.22mmol)を加え、50℃で攪拌しながら反応し、TLCの検出用原料が完全に反応した後、速やかにカラムを分離して化合物2gを取得し、収率は65%である。MS(ESI,m/z):299(M+H)+。
ステップ4:(Z)−tert−ブチル4−(2−(1−クロロ−2−エトキシ−2−カルボニルエチデン)インデニル)ピペリジン−1−カルボキシレート((Z)−tert−butyl4− (2− (1−chloro−2−ethoxy−2−carbonylethylidene)indenyl)piperidine−1 −carboxylate)(A36d)の製造
化合物A36c(2g、6.68mmol)を酢酸エチルに溶解し、NCS(1.78、13.36mmol)を加え、室温で攪拌しながら反応し、TLCの検出用原料が完全に反応した後、水50mLを加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×50mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発して溶媒を除去してから直接に生成物2gを取得し、収率は76%である。
MS(ESI,m/z):333(M+H)+。
反応式36.2
ステップ5:tert−ブチル4−(4−シアノ−5−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−3−(エチルエステル<エトキシカルボニル>)−1H−ピラゾロ−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(A36e)の製造
アルゴンガス保護下で、A36a(700mg,3.25mmol)を10mL無水EtOHに加え、NaOEt(0.42g,6.6mmol)を入れて、10min攪拌した後、再びA36d(1.1g,3.28mmol)を加え、室温で反応した。TLCの検出用原料が完全に反応した後、水20mLを加え、酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×20mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=4/1,v/v)によって分離精製して、互変異性体の混合生成物680mgを取得し、収率は50.9%である。MS(ESI,m/z):492(M+H)+。
ステップ6:tert−ブチル4−(4−アミノ−3−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(A36f)の製造
前記A36e(600mg,1.55mmol)混合物を5mL無水エタノールに溶解し、その後、ヒドラジン水和物(543μl,10.84mmol)を入れて、90℃で一晩還流させた。TLCの検出用原料が完全に反応した後、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=15/1,v/v)によって分離精製して生成物400mgを取得し、収率は69.2%である。MS(ESI,m/z):478(M+H)+。
反応式36.3
ステップ7:4−アミノ−3−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−2−(ピペリジン−4−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7(6H)−ケトン塩酸塩(A36g)の製造
前記A36f(500mg、1.0mmol)を20mLの4Nの塩酸1,4−ジオキサン溶液に加え、室温で3時間攪拌し、TCL検出反応が完全に行い、直接に減圧濃縮して乾燥して生成物0.4gを取得し、収率は98%である。MS(ESI,m/z):378(M+H)+。
ステップ8:4−アミノ−2−(1−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ピペリジン−4−イル)−3−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7(6H)−ケトン(A36)の製造
前記A36g(0.5g、1.32mmol)を20mLのDCMに加え、0.36mmLのTEAを入れて、室温で10min攪拌し、反応液に2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミン(142mg、1.32mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。TLCの検出用原料が完全に反応した後、水20mLを加え、DCM(3×30mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×20mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エチル=4/1,v/v)によって分離精製して、生成物300mgを取得し、収率は52.2%である。MS(ESI,m/z):449(M+H)+。
実施例37:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−[(1−エチルピペリジン−4−イル)メチル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A37)の製造
1−BOC−4−クロロピペリジンを4−(クロロメチル)−1−エチルピペリジンに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物37を製造し、最後のステップの反応収率は60.7%である。MS(ESI,m/z):421(M+H)+。
実施例38:化合物2−[(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)メチル]−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A38)の製造
1−BOC−4−クロロピペリジンを1−BOC−4−(クロロメチル)ピペリジンに替え、2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物38を製造し、最後のステップの反応収率は40.7%である。MS(ESI,m/z):447(M+H)+。
実施例39:化合物2−[(1−アクリロイルピロリジン−2−イル)メチル]−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A39)の製造
1−BOC−4−クロロピペリジンを1−BOC−2−(クロロメチル)ピロリジンに替え、2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物39を製造した。MS(ESI,m/z):433(M+H)+
実施例40:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A40)の製造
1−BOC−4−クロロピペリジンを1−BOC−3−クロロピペリジンに替え、2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):433(M+H)+。
実施例41:化合物4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(1−プロピオニルピペリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A41)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンを塩化プロピオニルに替え、エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物41を製造した。MS(ESI,m/z):455(M+H)+。
実施例42:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A42)の製造
アニリンを4−アミノ基テトラヒドロ−2H−ピランに替えたこと以外、実施例4と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):380(M+H)+。
実施例43:化合物2−[(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)メチル]−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A43)の製造
1−BOC−4−クロロピペリジンを1−BOC−3−(クロロメチル)ピロリジンに替え、2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):433(M+H)+。
実施例44:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{4−[(5−カルボニルピロリジン−3−イル)アミノ]フェニル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A44)の製造
アニリンを4−((4−アミノ基フェニル)アミノ基)ピロリジン−2−ケトンに替え、3−(3−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−3−カルボニルプロピオニトリルを3−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−3−カルボニルプロピオニトリルに替えたこと以外、実施例1と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):470(M+H)+。
実施例45:化合物2−[(1−アクリロイルアゼチジン−3−イル)メチル]−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A45)の製造
1−BOC−4−クロロピペリジンを1−BOC−3−(クロロメチル)アゼチジンに替えたこと以外、実施例29と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):419(M+H)+。
実施例46:化合物4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アゼチジン−1−イル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A46)の製造
エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替え、1−BOC−4−クロロピペリジンを1−BOC−3−クロロアゼチジンに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):441(M+H)+。
実施例47:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{1−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]ピロリジン−3−イル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A47)の製造
0を1−BOC−3−クロロピロリジンに替え、2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンを4−メチルピペラジン−1−ホルミルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):491(M+H)+。
実施例48:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{1−[(1,1−二酸化チオモルホリン−4−イル)カルボニル]ピロリジン−3−イル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A48)の製造
4−メチルピペラジン−1−ホルミルクロリドを1,1−二酸化チオモルホリン−4−ホルミルクロリドに替えたこと以外、実施例47と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は61.5%である。MS(ESI,m/z):526(M+H)+。
実施例49:化合物4−アミノ−2−{1−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピロリジン−3−イル}−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A49)の製造
4−メチルピペラジン−1−ホルミルクロリドをジメチルアミノアセチルクロリドに替えたこと以外、実施例47と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):450(M+H)+。
実施例50:化合物4−アミノ−2−{[N−シクロヘキシル−(2E)−4−メトキシブト−2−エナミド]−4−イル}−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A50)の製造
アクリロイルクロリドを(2E)−4−メトキシブト−2−エノイルクロリドに替えたこと以外、実施例33と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は65.5%である。MS(ESI,m/z):491(M+H)+。
実施例51:化合物2−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A51)の製造
4−メチルピペラジン−1−ホルミルクロリドをアクリロイルクロリドに替えたこと以外、実施例47と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は42.5%である。MS(ESI,m/z):419(M+H)+。
実施例52:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−[1−(2−フルオロアクリロイル)ピロリジン−3−イル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A52)の製造
4−メチルピペラジン−1−ホルミルクロリドを2−フルオロアクリロイルクロリドに替えたこと以外、実施例47と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は41.5%である。MS(ESI,m/z):437(M+H)+。
実施例53:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{1−[2−(ピロリジン−1−イルメチル)アクリロイル]ピロリジン−3−イル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A53)の製造
4−メチルピペラジン−1−ホルミルクロリドを2−(ピロリジン−1−イルメチル)アクリロイルクロリドに替えたこと以外、実施例47と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は34.5%である。MS(ESI,m/z):502(M+H)+。
実施例54:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−[1−(2−フルオロアクリロイル)ピペリジン−4−イル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A54)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンを2−フルオプロプ−2−エノイルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は68.5%である。MS(ESI,m/z):451(M+H)+。
実施例55:化合物2−({4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]ピペリジン−1−イル}カルボニル)プロプ−2−アセニトリル(A55)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンを2−シアノプロプ−2−エノイルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は23.5%である。MS(ESI,m/z):458(M+H)+。
実施例56:化合物4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{1−[(2E)−4−(シクロプロピルアミノ)ブタ−2−エノイル]ピペリジン−4−イル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A56)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンを(E)−4−(シクロプロピルアミノ)ブタ−2−エノイルクロリドに替え、エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は43.5%である。MS(ESI,m/z):522(M+H)+。
実施例57:化合物4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{1−[(2E)−4−(ピロリジン−1−イル)ブタ−2−エノイル]ピペリジン−4−イル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A57)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンを(E)−4−(ピロリジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドに替え、エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は56.5%である。MS(ESI,m/z):536(M+H)+。
実施例58:化合物N−{4−[4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]シクロヘキシル}−2-フルオプロプ−2−エナミド(A58)の製造
アクリロイルクロリドを2−フルオプロプ−2−エノイルクロリドに替え、エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えたこと以外、実施例33と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は34.7%である。MS(ESI,m/z):485(M+H)+。
実施例59:化合物N−{4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]シクロヘキシル}−2−シアノプロプ−2−エナミド(A59)の製造
アクリロイルクロリドを2−シアノプロプ−2−エノイルクロリドに替えたこと以外、実施例33と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は61.5%である。MS(ESI,m/z):472(M+H)+。
実施例60:化合物(2E)−N−{4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]シクロヘキシル}−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタ−2−エナミド(A60)の製造
アクリロイルクロリドを(2E)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドに替えたこと以外、実施例33と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は61.5%である。MS(ESI,m/z):559(M+H)+。
実施例61:化合物(2Z)−N−{4−[4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]シクロヘキシル}−4−(ジメチルアミノ)−2-フルオブタ−2−エナミド(A61)の製造
アクリロイルクロリドを(Z)−4−(ジメチルアミノ)−2−フルオブタ−2−エノイルクロリドに替え、エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えたこと以外、実施例33と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は67.5%である。MS(ESI,m/z):542(M+H)+。
実施例62:化合物4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−[1−(プロプ−2−イニル)ピペリジン−4−イル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A62)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをプロパルギルクロリドに替え、エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は74.5%である。MS(ESI,m/z):451(M+H)+。
実施例63:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−[1−(4−ヒドロキシブタ−2−イニル)ピロリジン−3−イル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A63)の製造
4−メチルピペラジン−1−ホルミルクロリドを4−ヒドロキシブタ−2−イニルクロリドに替えたこと以外、実施例47と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は67.5%である。MS(ESI,m/z):447(M+H)+。
実施例64:化合物N−{4−[4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]シクロヘキシル}ブタ−2−イニルアミド(A64)の製造
アクリロイルクロリドをブタ−2−イニルクロリドに替え、エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えたこと以外、実施例33と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は65.5%である。MS(ESI,m/z):479(M+H)+。
実施例65:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−(1−{(2E)−4−[(3R)−3-フルオピロリジン−1−イル]ブタ−2−エノイル}ピペリジン−4−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A65)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンを(R,E)−4−(3−フルオピロリジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は61.5%である。MS(ESI,m/z):534(M+H)+。
実施例66:化合物4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{1−[(2E)−4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ブタ−2−エノイル]ピペリジン−4−イル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A66)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンを(2E)−4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドに替えたこと以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は54.5%である。MS(ESI,m/z):546(M+H)+。
実施例67:化合物1−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−1,3a,6,7a−テトラヒドロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−7−オン(A67)の製造
反応式67.1
ステップ1
3,5−ジメチルベンゾフラン−2−カルボン酸(6g、31.55mmol)を乾燥したジクロロメタンに溶解し、室温下で塩化オキサリル(4g、31.55mmol)と触媒量のDMFを加え、室温で攪拌しながら反応した。TLCの検出用原料が完全に反応した後、直接にスピンドライして生成物3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イルクロリド6.5gを取得し、収率は98%である。MS(ESI,m/z):208(M+H)+
ステップ2
シアノメチルトリフェニルホスホニウムクロリド(5.8g、19.17mmol)及びトリエチルアミン(1.94g、38.34mmol)をジクロロメタンに加え、室温下で前段階の生成物(4g、19.17mmol)のジクロロメタン溶液を加え、室温で攪拌しながら反応し、TLC検出原料が完全に反応した。快速製造分離して生成物2−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−2−(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル3.5gを取得し、収率は50%である。MS(ESI,m/z):368(M+H)+
ステップ3
前段階の生成物(2g、4.49mmol)をマイクロ波管置かれて、110℃で攪拌しながら反応し、生成物3−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)プロピオニトリル0.8gを取得し、収率は95%である。MS(ESI,m/z):195(M+H)+
反応式67.2
ステップ4
前段階の生成物(2g、10.25mmol)とイソシアノ酢酸エチル(1.16g、10.25mmol)を1,4−ジオキサンに溶解し、アルゴンガス保護下で、触媒量の1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(0.39g、1.02mmol)を入れて110℃で攪拌しながら反応し、生成物を取得し、収率TLCの検出用原料が完全に反応した後、反応液を室温に冷却し、水50mLを入れて、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×50mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15/1,v/v)によって分離精製して、生成物であるエチル3−シアノ−4−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−1H−ピロール−2−カルボキシレート1.2gを取得し、収率は45.50%である。MS(ESI,m/z):308(M+H)+
ステップ5
前段階の生成物(2g、6.49mmol)と1−(4−ヒドロキシピペリジン)プロプ−2−エン−1−ケトン(1.01g、6.49mmol)をTHFに溶解し、トリフェニルホスフィン(0.17g、0.64mmol)を加え、窒素保護下でアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液(2.1mL,6.49mmol)を滴下し、室温で攪拌しながら反応し、収率TLCの検出用原料が完全に反応した後、水50mLを加え、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、有機層を合わせて、再び順次に水(3×50mL)、飽和NaCl溶液50mLで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を蒸留して除去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15/1,v/v)によって分離精製して、生成物であるエチル1−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−3−シアノ−4−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−1H−ピロール−2−カルボキシレート1.2gを取得し、収率は65.50%である。MS(ESI,m/z):445(M+H)+
反応式67.3
ステップ6
前段階の生成物(1g、2.24mmol)をエタノールに溶解し、ヒドラジン水和物溶液(0.47mL、8.98mmol)を加え、60度のオイルバスで加熱した。収率TLCの検出用原料が完全に反応した後、反応液を室温に冷却した。スピンドライして直接にカラムを迅速に調製して化合物A67を0.5g取得し、収率は50%である。MS(ESI,m/z):432(M+H)+。
実施例68:化合物1−[(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)メチル]−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−7−オン(A68)の製造
1−(4−ヒドロキシピペリジン)プロプ−2−エン−1−ケトンを1−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]プロプ−2−エン−1−ケトンに替えること以外、実施例67と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は34.5%である。MS(ESI,m/z):446(M+H)+。
実施例69:化合物1−[(3S)−1−アクリロイルピロリジン−3−イル]−4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−7−オン(A69)の製造
1−(4−ヒドロキシピペリジン)プロプ−2−エン−1−ケトンを1−[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]プロプ−2−エン−1−ケトンに替えること以外、実施例67と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は56.5%である。MS(ESI,m/z):418(M+H)+。
実施例70:化合物(2E)−N−{4−[4−アミノ−3−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]フェニル}−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エナミド(A70)の製造
エチル3,5−ジメチルベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレートに替え、アクリロイルクロリドを(2E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイルクロリドに替えること以外、実施例25と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は56.5%である。MS(ESI,m/z):484(M+H)+。
実施例71:化合物(2E)−N−{4−[4−アミノ−3−(1,3−ジメチル−1H−インドール−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]フェニル}−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エナミド(A71)の製造
エチル1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレートをエチル1,3−ジメチル−1H−インドール−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例71と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は23.5%である。MS(ESI,m/z):497(M+H)+。
実施例72:化合物(2E)−N−{4−[4−アミノ−3−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]フェニル}−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エナミド(A72)の製造
エチル1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−カルボキシレートをエチルベンゾ[d]チアゾール−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例71と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は42.5%である。MS(ESI,m/z):487(M+H)+。
実施例73:化合物(2E)−N−{4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−d]ピリダジン−1−イル]シクロヘキシル}−4−(アゼチジン−1−イル)ブタ−2−エナミド(A73)の製造
1−(4−ヒドロキシピペリジン)プロプ−2−エン−1−ケトンを(E)−4−(アゼチジン−1−イル)−N−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)ブタ−2−エナミドに替えること以外、実施例67と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は51.5%である。MS(ESI,m/z):515(M+H)+。
実施例74:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−[(3,5−ジメトキシフェニル)エチニル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A74)の製造
エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロプ−2−アレートに替えること以外、実施例29と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は57.5%である。MS(ESI,m/z):449(M+H)+。
実施例75:化合物4−アミノ−2−[1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A75)の製造
アクリロイルクロリドをシクロプロピオニルクロリドに替えること以外、実施例29と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は56.5%である。MS(ESI,m/z):447(M+H)+。
実施例76:化合物N−{4−[4−アミノ−3−(3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]シクロヘキシル}−2−シアノアセトアミド(A76)の製造
アクリロイルクロリドをシアノアセチルクロリドに替えること以外、実施例33と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は45.5%である。MS(ESI,m/z):460(M+H)+。
実施例77:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−[(3,5−ジエトキシフェニル)エチニル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A77)の製造
エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−(3,5−ジエトキシフェニル)プロプ−2−アレートに替えること以外、実施例29と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は81.5%である。MS(ESI,m/z):473(M+H)+。
実施例78:化合物N−{4−[4−アミノ−3−[(3,5−ジメトキシフェニル)エチニル]−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル]フェニル}プロプ−2−エナミド(A78)の製造
エチル5−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−(3,5−ジメトキシフェニル)プロプ−2−アレートに替えること以外、実施例25と同じ方法で化合物を製造し、最後のステップの反応収率は45%である。MS(ESI,m/z):457(M+H)+。
実施例79:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−アミノ−3−(5−メトキシ−3−メチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A79)の製造
1−BOC−4−クロロピペリジンを1−BOC−3−クロロピペリジンに替え、2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替え、及びエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−メチル−5−メトキシ−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):449(M+H)+。
実施例80:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−(5−フルオロ−3−メチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A80)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替え、及びエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−メチル−5−フルオロ−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):437(M+H)+。
実施例81:2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−(3−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(81)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替え、及びエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−メチル−5−トリフルオロメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):487(M+H)+。
実施例82:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−(3,6−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A82)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替え、エチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−メチル−6−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):433(M+H)+。
実施例83:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−(6−フルオロ−3−メチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A83)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替え、及びエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−メチル−6−フルオロ−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):437(M+H)+。
実施例84:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−(6−クロロ−3−メチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A84)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替え、及びエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−メチル−6−クロロ−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):453(M+H)+。
実施例85:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−(3−エチル−5−メチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A85)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替え、及びエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−エチル−5−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):447(M+H)+。
実施例86:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A86)の製造
2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替え、及びエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−メチル−5−クロロ−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):453(M+H)+。
実施例87:化合物2−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−アミノ−3−(5−クロロ−3−メチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A87)の製造
1−BOC−4−クロロピペリジンを1−BOC−3−クロロピペリジンに替え、及び2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替え、並びにエチル3,5−ジメチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートをエチル3−メチル−5−クロロ−1−ベンゾフラン−2−カルボキシレートに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):453(M+H)+。
実施例88:化合物N−(4−(4−アミノ−3−(3,5−ジメチルベンゾフラン−2−イル)−7−カルボニル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−2−イル)シクロヘキシル)アクリルアミド(A88)の製造
1−BOC−4−クロロピペリジンをN−BOC−4−クロロシクロヘキシルアミンに替え、及び2−クロロ−N,N−ジメチルエチルアミンをアクリロイルクロリドに替えること以外、実施例36と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):447(M+H)+。
実施例89:化合物(E)−2−(1−ブタ−2−エノイルピペリジン−3−イル)−4−アミノ−3−(5−メチル−3−メチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A89)の製造
アクリロイルクロリドをブタ−2−エノイルクロリドに替えること以外、実施例40と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):447.0(M+H)+。
実施例90:(E)−2−(1−ペンタ−2−エノイルピペリジン−3−イル)−4−アミノ−3−(5−メチル−3−メチルベンゾフラン−2−イル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A90)の製造
アクリロイルクロリドをペンタ−2−エノイルクロリドに替えたこと以外、実施例40と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):461.1(M+H)+。
実施例91:4−アミノ−3−(5−メチル−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{1−[(2E)−4−(N,N−ジメチル)ブタ−2−エノイル]ピペリジン−3−イル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A91)の製造
アクリロイルクロリドを(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイルクロリド((E)−4−(dimethylamino)but−2−enoyl chloride)に替えたこと以外、実施例40と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):490.0(M+H)+。
実施例92:4−アミノ−3−(5−メチル−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−イル)−2−{1−[(2E)−4−(ピロリジン−1−イル)ブタ−2−エノイル]ピペリジン−3−イル}−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリダジン−7−オン(A92)の製造
アクリロイルクロリドを(E)−4−(ピロリジン−1−イル)ブタ−2−エノイル((E)−4−(pyrrolidin−1−yl)but−2−enoyl)に替えたこと以外、実施例40と同じ方法で化合物を製造した。MS(ESI,m/z):516.0(M+H)+。
薬理学的実験
本発明は、五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物のFGFRキナーゼ、FGFR依存性の腫瘍細胞の増殖阻害活性、及びヌードマウス皮下移植FGFR依存腫瘍の増殖阻害作用に対して薬理学的実験を行った。特に明記しない限り、薬理学的実験に必要な実験材料は、すべて市販のものを使用した。
一、RFGFRキナーゼ阻害剤活性実験
1、試験材料
酵素反応基質ポリグルタミン酸−チロシンペプチドPoly(Glu,Tyr)4:1(Sigma、品物番号No.P7244)、抗ホスホチロシンモノクローナル抗体PY99(Santa Cruz、品物番号No.SC−7020)、キナーゼ組換えタンパク質FGFR1(Millipore、品物番号No.14−482)、西洋ワサビペルオキシダーゼ標識ヤギ抗マウスGoat Anti−Mouse IgG Antibody,H&L Chain Specific Peroxidase Conjugate(Calbiochem、品物番号No.401215)。精密電子天平(Sartotius、品物番号No.BP210D)、波長可変マイクロプレートリーダー(Molecular Device、品物番号No.SpectraMax 190)。
2、試験方法
酵素反応基質Poly(Glu,Tyr)4:1をカリウムフリーのPBS(10 mMリン酸ナトリウム緩衝液、150 mM NaCl,pH7.2−7.4)を20μg/Mlに希釈し、125μL/ウェルパッケージは、ELISAプレートによって37°Cで12−16時間反応した。ウェル中の液体を捨ててからプレートを洗浄し、200μL/ウェルのT−PBS(0.1%Tween−20を含むPBS)でプレートをを3回洗浄し、毎回5分間である。37°CオーブンでELISAプレートを1−2時間乾燥する。
各ウェルに反応緩衝液(50 mM HEPES pH 7.4,50 mM MgCl2,0.5 mM MnCl2,0.2 mM Na3VO4,1 mM DTT)で希釈したATP溶液50μLを加え、最終濃度は5μMである。化合物は、DMSOで、1μL/ウェルまたは対応的な濃度のDMSO(陰性対照ウェル)を含む適当な濃度に希釈し、次いで49μL反応緩衝液で希釈したFGFRキナーゼドメイン組換えタンパク質を加えて反応を開始し、毎回の実験には酵素対照ウェルを含まない2つのウェルが必要になる。37°Cシェーカー(100rpm)に置いて1時間反応した。T−PBSでプレートを3回洗った。1つの抗PY99希釈液を100μL/ウェルで添加し、37°Cでシェーカーで0.5時間反応した。T−PBSでプレートを3回洗った。二次抗西洋ワサビペルオキシダーゼ標識ヤギ抗マウスのIgG希釈液を100μL/ウェルで添加し、37°Cでシェーカーで0.5時間反応した。T−PBSでプレートを3回洗った。2mg/mLのOPD発色溶液100μL/ウェル(0.03%H2O2含む0.1Mクエン酸 −クエン酸ナトリウム緩衝液(pH=5.4)で希釈)、25°Cで暗所で1−10分間反応した。2MのH2SO4 50μL/ウェルを加え反応を停止させ、波長可変マイクロプレートリーダーSPECTRA MAX190でデータを読み取り、波長は490nmである。
試料の阻害率は、下記の式より求められる:
試料の阻害率(%)=
マイクロプレートリーダーに付属のソフトウェアを使用して4パラメーター回帰によりIC50値を得た。
二、RFGFR依存性腫瘍細胞の増殖阻害活性試験
1、試験材料
ヒト急性骨髄性白血病細胞株KG1細胞(細胞質で発現されるFGFR1縮合タンパク質、FGFR1依存性腫瘍細胞株である)(ATCC,品物番号No.CCL−246)、細胞培養液RPMI−1640(Corning Cellgro、品物番号No.10−040−CVR)、ウシ胎児血清(Life Technologies、品物番号No.10099−141)を同社から購入し、CCK−8細胞計数キット(DOJINDO、品物番号No.FK808)。波長可変マイクロプレートリーダー(Molecular Device、品物番号No.SpectraMax 190)。
2、試験方法
化合物のKG1に対する増殖阻害作用は、CCK−8細胞計数キット(Dojindo)で検出し、対数増殖期の細胞を適当な密度で96ウェル培養プレートに接種し、各ウェル90μlで接種し、一晩培養後、異なる濃度の化合物を加えて72時間作用して、溶媒対照組(陰性対照)を設定した。化合物を細胞に72時間作用した後、各ウェルに10μLのCCK−8試薬を加えて、37℃インキュベーターに2−4時間放置した後、全波長マイクロプレートリーダーSpectraMax 190でデータを読み取り、測定の波長は450nmである。
化合物の細胞増殖に対する阻害率は、下記の式より計算する:
阻害率(%)=(OD対照ウェル−OD投与ウェル)/OD対照ウェル×100%
IC50値は、マイクロプレートリーダーに付属のソフトウェアを使用して4パラメーター回帰により得た。
表1:一部の化合物のFGFRキナーゼ及びFGFR依存性腫瘍細胞株に対する増殖阻害活性測定結果(A≦100nM;100nM<B≦1000nM)
以上のことから、試験化合物のFGFRキナーゼに対して優れた阻害剤活性を有し、その依存性腫瘍細胞株に対しても優れた増殖阻害活性を有することが分かる。
三、担癌マウス腫瘍増殖阻害実験
実験では五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物のヒト肺がんNCI−H1581ヌードマウス皮下移植腫瘍に対する増殖阻害作用及び作用の強さを測定した。
1、試験材料
試験物質:実施例A26は、白色の粉末であり、−20℃で暗所保存する。使用前に、5%Tween80を含む生理食塩水で必要な濃度(淡い黄色の懸濁液)に調製した後に使用し、週一回に調製する。
陽性対照薬物:AZD4547(バッチ番号:Lot:S0902A)は、白色の粉末であり、−20℃で暗所保存する。使用前に、1%Tween80を含む生理食塩水で必要な濃度(白色の懸濁液)に調製した後に使用し、週一回に調製する。
投与量設定:A26投与量は、50mg/kg及び10mg/kgに設定し、陽性対照薬物AZD4547投与量は、12.5mg/kgに設定する。
動物:BALB/cAヌードマウス、雄性、3−4週齢、中国科学研究院上海薬物研究所より生産、品質合格書番号No.311613700000120、製造ライセンス番号:SCXK(上海)2013−0017。上海薬物所使用ライセンス番号:SYXK(上海)2013−0049、各組の動物数:溶媒対照組12匹、投薬組6匹。
細胞株
ヒト肺がんNCI−H1581細胞株(ATCC,品物番号No.CRL−5878)。この細胞株をヌードマウスの右側の右脇皮下に接種し、細胞接種量は5×106/匹であり、腫瘍移植後、体内で1世代継代した後に使用する。
2、試験方法
活発な成長期の腫瘍組織を1.5mm3程度に切断し、無菌条件下で、ヌードマウス右脇皮下に接種する。ヌードマウス皮下移植腫瘍は、ノギスで移植腫瘍の直径を測定し、腫瘍が平均体積が約220mm3になるまで増殖した後、動物をランダムに分けた。A26の50mg/kg及び10mg/kg組は、毎日腹腔内注射で一回投与し、13日間連続投与し、陽性対照薬物AZD4547の12.5mg/kg組は、毎日経口投与一回し、13日間連続投与した。溶媒対照組は、等量の生理食塩水投与した。全実験過程において、毎周2回移植腫瘍直径を測定し、同時にマウスの体重を秤量した。腫瘍体積(tumor volume,TV)の式は、TV=1/2×a×b2であり、ここで、a、bはそれぞれ長さ及び幅を表す。測定の結果に基づいて相対腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を計算し、式は、RTV=Vt/V0である。ここで、V0は、サブケージ投与時に(即ち、d0)測定された腫瘍体積であり、Vtは毎回測定する時の腫瘍体積である。抗腫瘍活性の評価指標は、相対腫瘍増殖率T/C(%)、式は、T/C(%)=(TRTV/CRTV)×100%であり、TRTV:治療組RTV、CRTV:陰性対照組RTV。
3、試験結果
実験結果は、表2、図1、2及び図3の写真に示されたようである。陽性対照薬物AZD4547の12.5mg/kg組は毎日経口投与一回して、13日間連続投与し、ヒト肺がんNCI−H1581ヌードマウス皮下移植腫瘍に対する増殖は一部阻害作用があり、13日目に得られたT/C百分数は、16.39%である。A26の50mg/kg及び10mg/kg組は、毎日腹腔内注射で一回投与し、13日間連続投与し、ヒト肺がんNCI−H1581ヌードマウス皮下移植腫瘍に対する増殖は、有意に阻害作用があり、13日目に得られたT/C百分数は、それぞれ2.20%及び19.88%である。実験期間中、各組のマウスの状態は良好であり、体重もすべて増加し、マウスの死亡はない。
以上のことから、試験化合物のヒト肺がんNCI−H1581ヌードマウス皮下移植腫瘍に対する増殖に優れた阻害作用があり、薬力学的活性は陽性薬物より優れて、化合物が試験した投与量で良好な耐性を有することが分かる。
産業上の利用可能性
本発明の五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物は、毒性が低く、溶解性能が良い。
本発明の五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物及びその衍生物の製造方法は、反応条件が優しく、原料が豊富で入手が簡単で、操作及び後処理が簡単で、対応選択性が良好なこと等の利点を有する。
本発明の五員複素環[3,4−d]ピリダジノン系化合物及びその衍生物は、FGFRキナーゼ及びFGFR依存性の腫瘍細胞株の増殖にたいして優れた阻害活性と優秀な選択性を有する。
従って、本発明の化合物はFGFR酵素活性、FGFRリガンド異常発現または活性に関連する癌症、腫瘍等各種の疾患を治療するための薬物における用途に用いられることができる。
本発明に言及されるすべての文献は、各文献が個別に参考として引用されるように本出願中に参照として引用される。なお、本発明の前記記述した内容を閲覧した後、当業者は、本発明に対して各種の変更や修正を行うことができ、これらの均等物の形は、同じく本出願に添付された特許請求の範囲に含まれることを理解される。

Claims (10)

  1. 式Iに示されるような化合物またはその薬学的に許容される塩であって、
    式中、
    X1は、CH、C、Nから選択され、好ましくは、CHまたはCであり、
    X2及びX3は、それぞれ独立的に、CH、C、NH、N、OまたはSから選択され、好ましくは、NH、N、CHまたはCであり、
    X4及びX5は、Cであり、
    そしてX1、X2、X3、X4及びX5は共に芳香族五員環を形成し、
    Qは、置換または未置換のナフチル基(naphthyl group)、置換または未置換の8−10員二環式ヘテロアリール基(bicyclic heteroaryl)から選択され、
    または、Qは−L−Aから選択され、ここで、Lは、置換または未置換のC1−C4アルキレン基(alkylene group)、置換または未置換のC2−C4のアルケニレン基(alkenylene group)、C2−C4のアルキニレン基(alkynylene group)、C1−C4のアルキレンオキシ基、−(C1−C4アルキル基)−NH−、−CO−NH−、−NH−CO−であり、Aは、置換または未置換のC6−C12アリール基(aryl group)、置換または未置換の5−8員単環式ヘテロアリール基(monocyclic heteroaryl group)、置換または未置換の8−10員二環式ヘテロアリール基(bicyclic heteroaryl group)から選択され、
    Gは、ハロゲン(halogen)、ヒドロキシル基(hydroxyl group)、シアノ基(cyano group)、−L3−置換または未置換のC6−C12アリール基、−L3−置換または未置換の5−12員ヘテロアリール基、−L3−置換または未置換の3−12員複素環基、−L3−置換または未置換のC3−C8シクロアルキル基、−(CH2)m−L1−R1、−(CH2)m−N(R2)(R3)、−(CH2)m−C(=O)−N(R2)(R4)から選択されるそれぞれ独立的にX2及び/またはX3に位置する1−2つの置換基であり、
    ここで、前記グループGには、さらに任意にそれぞれ独立的な1−3つの−Lx1−Lx2−Lx3−Lx4−Lx5−M置換基を有することができ、ここで、Lx1、Lx2、Lx3、Lx4及びLx5は、それぞれ独立的に、無し、カルボニル基(Carbonyl group)(C=O)、オキシル基(oxyl group)(−O−)、−C=S−、−S(O)2−、−CH2−、−CH=CH−、C3−C8シクロアルケニレン基(cycloalkenylene group)、−C≡C−、−NH−、−N(R5)−から選択され、Mは、H、−OH、ハロゲン、シアノ基、−N(R2)(R3)、−CH3、−C(=O)CH3、C1−C6アルコキシ基(alkoxy group)、3−12員複素環基(heterocyclic group)、C3−C8シクロアルキル基(cycloalkyl group)、5−12員ヘテロアリール基、C3−C8シクロアルケニル基(cycloalkenyl group)から選択され、
    前記−Lx1−Lx2−Lx3−Lx4−Lx5−M置換基は、さらに1つまたは複数のハロゲン、C1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、シアノ基、ヒドロキシル基、=O、=CH2、エテニル基(ethenyl group)(−CH=CH2)、−(CH2)k−N(R2)(R3)、−(C1−C6アルキル基)−OR2、3−12員複素環基またはC3−C8シクロアルキル基によって置換されることができ、
    kは、0、1、2または3から選択され、
    mは、0、1、2、3または4から選択され、
    L1は、無し、O、または−C(=O)O−であり、
    L3は、無し、または置換または未置換のC1−C4アルキレン基であり、
    R1、R3及びR4は、それぞれ独立的に、水素(hydrogen)、ハロゲン、置換または未置換のC1−C6アルキル基、置換または未置換のC3−C8シクロアルキル基、置換または未置換の3−12員複素環基、−(C1−C6アルキル基)−N(C1−C6アルキル基)(C1−C6アルキル基)、−(C1−C6アルキル基)−O−(C1−C6アルキル基)、または置換または未置換のフェニル基(phenyl group)から選択され、
    R2は、水素、またはC1−C4アルキル基から選択され、
    または、R2及びR3、R2及びR4は、結合された窒素原子(nitrogen atom)と共に置換または未置換の4−7員複素環を形成し、前記複素環は、N、O、Sから選択される1−3つのヘテロ原子を含み、そして少なくとも1つのヘテロ原子は、Nであり、
    R5は、水素、C1−C4アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、ホルミル基(formyl group)、C1−C4アルキルカルボニル基、またはC1−C4アルコキシカルボニル基から選択され、
    前記置換は、基上の1つまたは複数の水素原子が、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基(nitro group)、アミノ基(amino group)、カルボキシル基(carboxyl group)、−CH2OH、−CONH2、置換または未置換のC1−C6アルコキシ基、置換または未置換のC1−C6アルキル基、置換または未置換のC1−C6アルキルアミン基(alkylamine group)、C1−C4アルカノイル基(alkanoyl group)、C1−C4アルカンスルホニル基(alkanesulfonyl group)、C1−C4アルコキシカルボニル基、C1−C4アルカンスルホニルアミノ基(alkanesulfonylamino group)、オキシ基(oxy group)(=O)、:CH2、C3−C6シクロアルキル基、4−7員複素環基、−NH(C1−C4アルキル基)、−N(C1−C4アルキル基)(C1−C4アルキル基)、ピロリドン基(pyrrolidone group)、ピペリジニル基(piperidinyl group)、C3−C6シクロアルキルカルボニル基、フェニル基、C2−C4アルキニル基(alkynyl group)、置換または未置換の5−10員ヘテロアリール基からなる組から選択される1つまたは複数(好ましくは、1−5つ)の基によって置換されることを意味し、前記C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキル基及びC1−C6アルキルアミン基の置換基は、独立的にオキシ基、ハロゲン、シアノ基、シクロプロピル(cyclopropyl group)、ヒドロキシル基、アミノ基、−N(C1−C4アルキル基)(C1−C4アルキル基)から選択される1−3つの基であり、前記5−10員ヘテロアリール基上置換基は、C1−C6アルキル基、−C1−C4アルキレン基−N(C1−C4アルキル基)(C1−C4アルキル基)から選択される1−3つの基であり、
    前記C1−C6アルコキシ基、C1−C6アルキル基及びC1−C6アルキルアミン基は、直鎖または分岐鎖を含み、
    また、前記化合物は、
    のいずれの構造でもない、前記式Iに示されるような化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. Qは、ナフチル基、ベンゾ5−6員単環式ヘテロアリール基、5−6員単環式ヘテロアリール基5−6員単環式ヘテロアリール基からなる置換または未置換の基から選択され、
    または、Qは、−L−Aから選択され、ここで、Lは、未置換またはハロゲンによって置換されたC1−C4アルキレン基、未置換またはハロゲンによって置換されたC2−C4のアルケニレン基、C2−C4のアルキニレン基、C1−C4のアルキレンオキシ基、−(C1−C4アルキル基)−NH−、−CO−NH−、−NH−CO−であり、Aは、置換または未置換のC6−C12アリール基、置換または未置換の5−6員単環式ヘテロアリール基から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の式Iの化合物。
  3. Gは、独立的にハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、−L3−置換または未置換のC6−C10アリール基、−L3−置換または未置換の5−10員ヘテロアリール基、−L3−置換または未置換の4−7員複素環基、−L3−置換または未置換のC3−C6シクロアルキル基、−(CH2)m−L1−R1、−(CH2)m−N(R2)(R3)、−(CH2)m−C(=O)−N(R2)(R4)から選択される1−2つの置換基であり、
    ここで、L3は、無し、置換または未置換のメチレン基(methylene group)、置換または未置換のエチデン(ethidene group)であり、
    また、前記グループG上には、さらに任意にそれぞれ独立的な1−3つの−Lx1−Lx2−Lx3−Lx4−Lx5−M置換基を有することができ、ここで、Lx1、Lx2、Lx3、Lx4及びLx5は、それぞれ独立的に、無し、カルボニル基(C=O)、オキシル基(−O−)、−C=S−、−S(O)2−、−CH2−、−CH=CH−、C3−C6シクロアルケニレン基、エチニレン基(ethynylene group)(−C≡C−)、−NH−、−N(R5)−から選択され、
    Mは、H、−OH、ハロゲン、シアノ基、−N(R2)(R3)、−CH3、−C(=O)CH3、C1−C4アルコキシ基、4−7員複素環基、C3−C6シクロアルキル基、5−10員ヘテロアリール基、C3−C6シクロアルケニル基から選択され、
    前記−Lx1−Lx2−Lx3−Lx4−Lx5−M置換基は、さらに1つまたは複数のハロゲン、C1−C6アルキル基、シアノ基、ヒドロキシル基、酸素原子(=O)、=CH2、−(CH2)k−N(R2)(R3)、−(C1−C6アルキル基)−OR2、3−12員複素環基またはC3−C6シクロアルキル基によって置換され、
    R1、R3、R4は、それぞれ独立的に、水素、ハロゲン、置換または未置換のC1−C4アルキル基、置換または未置換のC3−C6シクロアルキル基、置換または未置換の4−7員複素環基、置換または未置換のフェニル基から選択され、
    または、R2及びR3、R2及びR4は、結合された窒素原子と共に置換または未置換の4−7員飽和複素環を形成し、前記複素環は、N、O、Sから選択される1−3つのヘテロ原子を含み、そして少なくとも1つのヘテロ原子は、Nであり、
    R5は、水素、C1−C4アルキル基、C3−C6シクロアルキル基、ホルミル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の式Iの化合物。
  4. X1は、Cであるが、X2及びX3ともNであり、またはX1は、Cであり、X2はCHであるが、X3がNであり、またはX1は、Cであり、X2はCであるが、X3がNであることを特徴とする
    請求項1に記載の式Iの化合物。
  5. 前記化合物は、
    から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の式Iの化合物。
  6. 請求項1に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
    のステップを含み、
    ここで、X1、X2、X3、X4、X5、Q及びGの定義は、対応する請求項と同一であり、Rxは、C1−C6アルキル基から選択され、
    式(I)−1の化合物が、ヒドラジン水和物と環化反応を介して式(I)の化合物を得る、請求項1に記載の式(I)の化合物の製造方法。
  7. 請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の用途であって、
    (a)FGFRキナーゼ活性または発現量に関連する疾患を治療するための薬物を製造し、
    (b)FGFRキナーゼ標的阻害剤を製造し、
    (c)インビトロ(in vitro)で非治療的にFGFRキナーゼの活性を阻害し、
    (d)インビトロで非治療的に腫瘍細胞の増殖を阻害し、及び/または
    (e)FGFRキナーゼ活性または発現量に関連する疾患を治療することに使用される、前記請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の用途。
  8. 前記FGFR活性または発現量に関連する疾患は、癌腫、造血器悪性疾患、他の新生物、骨格及び軟骨細胞障害、低リン血症、線維性疾患、乾癬、スポット腫瘍、水疱性皮膚疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、膜性増殖性糸球体腎炎、糸球体病変、糖尿病性腎症、腎症及び前立腺肥大症、眼疾患、及び頭蓋骨癒合症症候群から選択され、好ましくは、膀胱癌、乳癌、子宮頸がん、大腸がん、子宮内膜がん、胃がん、頭頸部がん、腎臓がん、肝がん、肺がん、卵巣がん、前立腺がん、食道がん、胆嚢がん、膵がん、甲状腺がん、皮膚がん、白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性リンパ腫、成人T細胞白血病、B細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫または非ホジキンリンパ腫、ワルデンストロームのマクログロブリン血症、有毛細胞リンパ腫、ボジットリンパ腫、膠芽腫、黒色腫及び横紋筋肉腫から選択される癌腫であることを特徴とする
    請求項7に記載の用途。
  9. 医薬組成物であって、
    前記医薬組成物は、(i)有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、及び(ii)薬学的に許容される担体を含む、前記医薬組成物。
  10. FGFRキナーゼ活性を阻害する方法であって、
    阻害有効量の請求項1に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、または阻害有効量の請求項9に記載の医薬組成物を阻害対象に投与するステップを含む、FGFRキナーゼ活性を阻害する方法。
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