JP2019206521A - カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを含む添加剤 - Google Patents
カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを含む添加剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019206521A JP2019206521A JP2019099206A JP2019099206A JP2019206521A JP 2019206521 A JP2019206521 A JP 2019206521A JP 2019099206 A JP2019099206 A JP 2019099206A JP 2019099206 A JP2019099206 A JP 2019099206A JP 2019206521 A JP2019206521 A JP 2019206521A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cellulose
- water
- additive
- carboxymethylated cellulose
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Fodder In General (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
Description
の課題が大きい物であった。
(1)セルロースI型の結晶化度が60%以上であり、カルボキシメチル置換度が0.50以下であり、固形分1%(w/v)の水分散体とした際の波長660nmの光の透過率が70%以上である、カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを含む添加剤。
(2)カルボキシメチル化セルロースナノファイバーが、水を主とする溶媒下でマーセル化反応を行い、次いで、水と有機溶媒との混合溶媒下でカルボキシメチル化反応を行うことにより製造されたカルボキシメチル化セルロースを、解繊することにより得られたものである、(1)に記載の添加剤。
(3)前記水を主とする溶媒が、水を50質量%より多く含む溶媒である、(2)に記載の添加剤。
(4)カルボキシメチル化セルロースナノファイバーの平均繊維径が3nm〜500nmである、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の添加剤。
(5)化粧品用添加剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
(6)食品用添加剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
(7)医薬品または医薬部外品用添加剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
(8)飼料用添加剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
(9)製紙用添加剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
(10)塗料用添加剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
(11)保水性付与剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
(12)保形性付与剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
(13)粘度調整剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
(14)乳化安定剤または分散安定剤である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の添加剤。
本発明は、カルボキシメチル置換度が0.50以下であり、かつ、セルロースI型の結晶化度が60%以上であり、固形分1%(w/v)の水分散体とした際の波長660nmの光の透過率が70%以上であるカルボキシメチル化セルロースナノファイバーを含む添加剤に関する。カルボキシメチル化セルロースは、セルロースを構成するグルコース残基中の水酸基の一部がカルボキシメチル基とエーテル結合した構造を有するものである。
本発明に用いられるカルボキシメチル化セルロースナノファイバーにおけるセルロースの結晶化度は、結晶I型が60%以上であり、好ましくは65%以上である。セルロースI型の結晶化度が60%以上と高いと、水等の溶媒中で溶解せずに結晶構造を維持するセルロースの割合が高いため、チキソ性が高くなり(チキソトロピー)、増粘剤等の粘度調
整用途に適するようになる。また、例えば、これに限定されないが、ゲル状の物質(例え
ば、食品や化粧品など)に添加した際に、優れた保形性を付与できるという利点が得られる。セルロースの結晶性は、マーセル化剤の濃度と処理時の温度、並びにカルボキシメチル化の度合によって制御できる。マーセル化及びカルボキシメチル化においては高濃度のアルカリが使用されるために、セルロースのI型結晶がII型に変換されやすいが、アルカリ(マーセル化剤)の使用量を調整するなどして変性の度合いを調整することによって、所望の結晶性を維持させることができる。セルロースI型の結晶化度の上限は特に限定されない。現実的には90%程度が上限となると考えられる。
試料をガラスセルに乗せ、X線回折測定装置(LabX XRD−6000、島津製作所製)を用いて測定する。結晶化度の算出はSegal等の手法を用いて行い、X線回折図の2θ=10°〜30°の回折強度をベースラインとして、2θ=22.6°の002面の回折強度と2θ=18.5°のアモルファス部分の回折強度から次式により算出する。
Xc=セルロースI型の結晶化度(%)
I002c:2θ=22.6°、002面の回折強度
Ia:2θ=18.5°、アモルファス部分の回折強度。
<カルボキシメチル置換度>
本発明に用いられるカルボキシメチル化セルロースのナノファイバーは、セルロースの無水グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度が、0.50以下である。カルボキシメチル置換度が0.50を超えると水へ溶解し、繊維形状を維持できなくなると考えられる。操業性を考慮すると当該置換度は0.02〜0.50であることが好ましく、0.05〜0.50であることがさらに好ましく、0.10〜0.40であることがさらに好ましく、0.20〜0.40であることがさらに好ましい。セルロースにカルボキシメチル基を導入することで、セルロース同士が電気的に反発するため、ナノファイバーへと解繊することができるようになるが、無水グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度が0.02より小さいと、解繊が不十分となり、透明性の高いセルロースナノファイバーが得られない場合がある。なお、従来の水媒法では、カルボキシメチル置換度が0.20〜0.40の範囲では、セルロースI型の結晶化度が60%以上であるカルボキシメチル化セルロースのナノファイバーを得ることは困難であったが、本発明者らは、例えば後述する方法により、カルボキシメチル置換度が0.20〜0.40の範囲であり、セルロースI型の結晶化度が60%以上であるカルボキシメチル化セルロースのナノファイバーを製造できることを見出した。カルボキシメチル置換度は、反応させるカルボキシメチル化剤の添加量、マーセル化剤の量、水と有機溶媒の組成比率をコントロールすること等によって調整することができる。
試料約2.0gを精秤して、300mL共栓付き三角フラスコに入れる。硝酸メタノール1000mLに特級濃硝酸100mLを加えた液100mLを加え、3時間振盪して、カルボキシメチル化セルロースナノファイバーの塩(CMC)をH−CMC(水素型カルボキシメチル化セルロースナノファイバー)に変換する。その絶乾H−CMCを1.5〜2.0g精秤し、300mL共栓付き三角フラスコに入れる。80%メタノール15mLでH−CMCを湿潤し、0.1N−NaOHを100mL加え、室温で3時間振盪する。指示薬として、フェノールフタレインを用いて、0.1N−H2SO4で過剰のNaOHを逆滴定し、次式によってカルボキシメチル置換度(DS値)を算出する。
A=[(100×F’−0.1N−H2SO4(mL)×F)×0.1]/(H−CMCの絶乾質量(g))
カルボキシメチル置換度=0.162×A/(1−0.058×A)
F’:0.1N−H2SO4のファクター
F:0.1N−NaOHのファクター。
本発明に用いられるカルボキシメチル化セルロースのナノファイバーは、水を分散媒として分散体としたときに(水分散体)、高い透明度を呈するという特徴を有する。透明度の高いナノファイバーは、透明性が要求されるような用途の添加剤としても使用することができ、好ましい。本明細書において、透明度は、カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを固形分1%(w/v)の水分散体とした際の、波長660nmの光の透過率を
いうものとする。カルボキシメチル化セルロースナノファイバーの透明度の測定方法は、以下の通りである:
セルロースナノファイバー分散体(固形分1%(w/v)、分散媒:水)を調製し、UV−VIS分光光度計UV−1800(島津製作所製)を用い、光路長10mmの角型セルを用いて、660nm光の透過率を測定する。
本発明に用いられるカルボキシメチル化セルロースのナノファイバーは、ナノスケールの繊維径を有するものである。平均繊維径は、好ましくは3nm〜500nm、さらに好ましくは3nm〜150nm、さらに好ましくは3nm〜20nm、さらに好ましくは5nm〜19nm、さらに好ましくは5nm〜15nmである。
アスペクト比=平均繊維長/平均繊維径。
本発明に用いられるカルボキシメチル化セルロースのナノファイバーは、水を分散媒として分散体(水分散体)としたときに高いチキソ性を奏するものが好ましい。チキソ性(チキソトロピー)とは、剪断応力を受けることにより粘度が次第に低下し、静止すると粘度が次第に上昇する性質をいい、本願明細書では、チキソ性の指標として、低い剪断速度で測定した粘度を高い剪断速度で測定した粘度で除した値を用いる。具体的には、粘度及びチキソ性は以下の方法で測定する:
セルロースナノファイバー分散体(固形分1%(w/v)、分散媒:水)を調製し、25℃で16時間放置した後、撹拌機を用いて3000rpmで1分間撹拌し、粘度測定用サンプルとする。得られた粘度測定用サンプルの一部について、B型粘度計(東機産業社
製)を用いて、No.4ローター/回転数6rpmで3分後の粘度を測定する。また、粘度測定用サンプルの別の一部(粘度をまだ測定していないもの)を用いて、B型粘度計(東機産業社製)を用いて、No.4ローター/回転数60rpmで3分後の粘度を測定する。粘度の測定時にはJIS−Z−8803の方法に準じる。得られた6rpmにおける粘度を60rpmにおける粘度で除した値を、チキソ性の指標として用いる。
<その他>
本発明に用いられるカルボキシメチル化セルロースナノファイバーは、本発明の効果を阻害しない範囲で、カルボキシメチル基由来のカルボキシル基(−COOH)を、適宜変性したものであってもよい。そのような変性としては、例えばアルキル基やアリール基、アラルキル基などを有するアミン系化合物やリン系化合物などをカルボキシル基に結合させて、カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを疎水化することが挙げられる。
セルロースI型の結晶化度が60%以上であり、カルボキシメチル置換度が0.50以下であり、固形分1%(w/v)の水分散体とした際の波長660nmの光の透過率が7
0%以上であるカルボキシメチル化セルロースのナノファイバーは、これに限定されないが、以下の方法により製造したカルボキシメチル化セルロースを解繊することにより、製造することができる。
本発明においてセルロースとは、D−グルコピラノース(単に「グルコース残基」、「無水グルコース」ともいう。)がβ−1,4結合で連なった構造の多糖を意味する。セルロースは、一般に起源、製法等から、天然セルロース、再生セルロース、微細セルロース、非結晶領域を除いた微結晶セルロース等に分類される。本発明では、これらのセルロースのいずれも、マーセル化セルロースの原料として用いることができるが、カルボキシメチル化セルロースナノファイバーにおいて60%以上のセルロースI型の結晶化度を維持するためには、セルロースI型の結晶化度が高いセルロースを原料として用いることが好ましい。原料となるセルロースのセルロースI型の結晶化度は、好ましくは、70%以上であり、さらに好ましくは80%以上である。セルロースI型の結晶化度の測定方法は、上述した通りである。
微細セルロースとしては、上記天然セルロースや再生セルロースをはじめとする、セルロース系素材を、解重合処理(例えば、酸加水分解、アルカリ加水分解、酵素分解、爆砕処理、振動ボールミル処理等)して得られるものや、前記セルロース系素材を、機械的に処理して得られるものが例示される。
原料として前述のセルロースを用い、マーセル化剤(アルカリ)を添加することによりマーセル化セルロース(アルカリセルロースともいう。)を得る。本明細書に記載の方法にしたがって、このマーセル化反応における溶媒に水を主として用い、次のカルボキシメチル化の際に有機溶媒と水との混合溶媒を使用することにより、解繊した際に非常に高い透明度を有するセルロースナノファイバー分散体とすることができるカルボキシメチル化セルロースを経済的に得ることができる。
マーセル化セルロースに対し、カルボキシメチル化剤(エーテル化剤ともいう。)を添加することにより、カルボキシメチル化セルロースを得る。本明細書に記載の方法にしたがって、マーセル化の際は水を主とする溶媒として用い、カルボキシメチル化の際には水と有機溶媒との混合溶媒を用いることにより、解繊した際に非常に高い透明度を有するセルロースナノファイバー分散体とすることができるカルボキシメチル化セルロースを経済的に得ることができる。
キシメチル化剤の有効利用率は、AMと略すことがある。
AM = (DS ×セルロースのモル数)/ カルボキシメチル化剤のモル数
DS: カルボキシメチル置換度(測定方法は上述の通り)
セルロースのモル数:パルプ質量(100℃で60分間乾燥した際の乾燥質量)/162(162はセルロースのグルコース単位当たりの分子量)。
投入した後、温度を好ましくは10〜40℃の範囲で一定に保ったまま15分〜4時間、好ましくは15分〜1時間程度撹拌する。マーセル化セルロースを含む液とカルボキシメチル化剤との混合は、反応混合物が高温になることを防止するために、複数回に分けて、または、滴下により行うことが好ましい。カルボキシメチル化剤を投入して一定時間撹拌した後、必要であれば昇温して、反応温度を30〜90℃、好ましくは40〜90℃、さらに好ましくは60〜80℃として、30分〜10時間、好ましくは1時間〜4時間、エーテル化(カルボキシメチル化)反応を行い、カルボキシメチル化セルロースを得る。
上記の方法により得たカルボキシメチル化セルロースを解繊することにより、ナノスケールの繊維径を有するセルロースナノファイバーへと変換することができる。
ると推測される。しかし、これに限定されない。
上述の製法により得られるカルボキシメチル置換度が0.50以下であり、セルロースI型の結晶化度が60%以上であり、上述の透明度が60%以上であるカルボキシメチル化セルロースナノファイバーは、均質で分散安定性に優れ、保水性と保形性付与に優れ、また、水と接触した際にも比較的べたべたしにくくさらっとしており、水中でダマ(塊)を形成しにくく、透明度の高い水分散体を与えることができることから、食品、医薬品、化粧品、飼料、製紙、塗料等の様々な分野において保水性付与剤、保形性付与剤、粘度調整剤、乳化安定剤、分散安定剤等の各種添加剤として好適に使用することができる。
ライナー、チーク、BBクリーム、コンシーラーなどのメイクアップ製品;シャンプー、ヘアカラー、トリートメント、ヘアスプレー、液状整髪料、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアジェル、セットローション、頭皮ケア化粧料、まつ毛ケア化粧料、眉毛ケア化粧料、パーマ剤、染毛剤液、染毛剤クリーム、育毛剤などのヘアケア製品;ボディクリーム、ハンドクリーム、ボディシャンプー、石鹸、シェービングクリーム、シェービングローションなどのボディケア製品などが挙げられる。また、オイル、リキッド、ワックス、スティック、パウダー、シート状製品に限定されず、液化石油ガス等の噴射剤と共に用いてエアゾールタイプのものとしてもよい。
また、例えば、美容用パックに本発明の添加剤を使用すると、チキソ性、保形性付与により、肌に塗った後に垂れにくく使いやすいという効果を得ることができる。
。医薬品または医薬部外品としては、これらに限定されないが、錠剤、軟膏、絆創膏、パップ剤、ハンドクリーム、練歯磨、薬用化粧品、毛髪用剤、薬用歯磨き剤、浴用剤、殺虫剤、殺鼠剤、腋臭防止剤、ソフトコンタクトレンズ用消毒剤、口中清涼剤、育毛剤、除毛剤、染毛剤、脱色・脱染剤、パーマネントウェーブ用剤などが挙げられる。
回転数を150rpmに調節した二軸ニーダーに、水130部と、水酸化ナトリウム20部を水100部に溶解したものとを加え、広葉樹パルプ(日本製紙(株)製、LBKP)を100℃60分間乾燥した際の乾燥質量で100部仕込んだ。35℃で80分間撹拌、混合しマーセル化セルロースを調製した。更に撹拌しつつイソプロパノール(IPA)230部と、モノクロロ酢酸ナトリウム60部を添加し、30分間撹拌した後、70℃に昇温して90分間カルボキシメチル化反応をさせた。カルボキシメチル化反応時の反応媒中のIPAの濃度は、50%である。反応終了後、pH7になるまで酢酸で中和、含水メタノールで洗浄、脱液、乾燥、粉砕して、カルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩
を得た。
IPAの添加量を変えることによりカルボキシメチル化反応時の反応液中のIPAの濃度を90%とした以外は製造例1と同様にして、カルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を得た。カルボキシメチル置換度は0.47、セルロースI型の結晶化度は63%、カルボキシメチル化剤の有効利用率は56%であった。得られたカルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を製造例1と同様にして解繊し、カルボキシメチル化セルロースのナノファイバーの分散体を得た。
IPAの添加量を変えることによりカルボキシメチル化反応時の反応液中のIPAの濃度を30%とした以外は製造例1と同様にして、カルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を得た。得られたカルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を製造例1と同様にして解繊し、カルボキシメチル化セルロースのナノファイバーの分散体を得た。
マーセル化反応時に水酸化ナトリウム20部を水100部に溶解したものに代えて水酸化ナトリウム40部を水100部に溶解したものを用い、カルボキシメチル化反応時のカルボキシメチル化剤としてモノクロロ酢酸ナトリウム60部に代えてモノクロロ酢酸50部を用いた以外は製造例1と同様にして、カルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を得た。カルボキシメチル置換度は0.31、セルロースI型の結晶化度は60%、カルボキシメチル化剤の有効利用率は36%であった。得られたカルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を製造例1と同様にして解繊し、カルボキシメチル化セルロースのナノファイバーの分散体を得た。
カルボキシメチル化反応時の溶媒を水100%とし、マーセル化反応時に水酸化ナトリウム20部を水100部に溶解したものに代えて水酸化ナトリウム45部を水100部に溶解したものを用い、カルボキシメチル化反応時のカルボキシメチル化剤としてモノクロロ酢酸ナトリウム60部に代えてモノクロロ酢酸ナトリウム150部を用いた以外は製造例1と同様にして、カルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を得た。カルボキシメチル置換度は0.28、セルロースI型の結晶化度は45%、カルボキシメチル化剤の有効利用率は13%であった。得られたカルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を製造例1と同様にして解繊し、カルボキシメチル化セルロースのナノファイバーの分散体を得た。
マーセル化反応時の溶媒を水10%、IPA90%とし、カルボキシメチル化反応時にも同じ組成の溶媒を用いた以外は製造例1と同様にして、カルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を得た。得られたカルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩を製造例1と同様にして解繊し、カルボキシメチル化セルロースのナノファイバーの分散体を得た。
製造例1〜4及び比較例製造例5、6の各セルロースナノファイバーナトリウム塩を用い、以下に示す配合で、慣用される方法で、洗顔料を製造した。
N−アシルグルタミン酸ソーダ 20.0質量%
グリセリン 10.0質量%
PEG 15.0質量%
DPG 10.0質量%
アシルメチルタウリン 5.0質量%
POE・POPブロックポリマー 5.0質量%
POE(15)オレイルアルコールエーテル 3.0質量%
ラノリン誘導体 2.0質量%
アクリル酸・アクリルアシド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液 3.0質量%
各セルロースナノファイバー 10.0質量%
精製水 100.0質量%となる量
防腐剤 適量
キレート剤 適量
香料 適量
色素 適量。
なめらかで均質なテクスチャーであり、べたべたせず、泡立ちがよく、泡立てた後の泡はしっかりとして消えにくかった。使用したところ、さっぱりとした洗い心地であるのと同時に、肌のうるおい感も感じられるものであった。比較製造例5のセルロースナノファイバーを用いた洗顔料は、ややべたつく感触があり、泡が消えやすい傾向があった。比較製造例6のセルロースナノファイバーを用いた洗顔料は、やはりべたつき感があり、また、より泡が消えやすい傾向があった。
製造例1〜4及び比較例製造例5、6の各セルロースナノファイバーナトリウム塩を用い、以下に示す配合で、慣用される方法で、ヘアワックスを製造した。
ヒマシ油 2.0質量%
キャンデリラロウ 3.0質量%
サラシミツロウ 20.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 12.0質量%
塩化O−(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオプロピル)ヒドロキシエチルセルロース 3.0質量%
高重合メチルポリシロキサン 2.0質量%
メチルシロキサン 3.0質量%
アルキル変性シリコーン 5.0質量%
各セルロースナノファイバー 5.0質量%
ベントナイト 8.0質量%
タルク 1.0質量%
セチルヒドロキシセルロース 2.0質量%
精製水 100.0質量%となる量
防腐剤 1.0質量%
キレート剤 適量。
(実施例3:化粧水)
製造例1〜4及び比較例製造例5、6の各セルロースナノファイバーナトリウム塩を用い、以下に示す配合で、慣用される方法で、化粧水を製造した。
POEソルビタンモノステアリン酸エステル 40.0質量%
エタノール 26.0質量%
1,3−ブチレングリコール 5.0質量%
スルホ石炭酸亜鉛 5.0質量%
セラミド 5.0質量%
コラーゲン 3.0質量%
レシチン 3.0質量%
ヒアルロン酸ナトリウム 3.0質量%
ビタミン 3.0質量%
プラセンタエキス 2.0質量%
グリセリン 適量
色素 適量
香料 適量
植物抽出物液 適量
クインスシード 適量
精製水 100.0質量%となる量
各セルロースナノファイバー 2.0質量%。
本発明のセルロースナノファバーを含む添加剤を用いた製品の配合例の一部を以下に示す。配合例における数値の単位は、すべて質量%である。本発明の添加剤は、以下に示すもの以外にも、様々な分野における各種添加剤として、好適に使用することができる。
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 5.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン 3.0
ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム 2.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.0
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 2.0質量%
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.0
ジステアリン酸エチレングリコール 3.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.0
メチルポリシロキサン 0.5
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 2.0
混合植物抽出液(10) 0.5
加水分解ケラチン末 0.3
アスコルビン酸ナトリウム 0.1
ピロクトンオラミン 0.5
メチルパラベン 0.3
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.1
塩化O−(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオプロピル)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
精製水 100とする量。
セトステアリルアルコール 3.0
オレイルアルコール 2.0
白色ワセリン 0.5
モノイソステアリン酸n−アルキレン(20〜30)グリコール 1.0
流動パラフィン 1.0
パルミチン酸オクチル 2.0
コメヌカ油 1.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.2
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 3.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム(2) 2.0
フェノキシエタノール 0.2
海藻エキス(1) 0.1
ヒドロキシエチルセルロース 0.5
塩化O−(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオプロピル)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
1,3−ブチレングリコール 2.0
濃グリセリン 2.0
エタノール 5.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
精製水 100とする量。
ラウリン酸 5.0
ミリスチン酸 10.0
N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム 3.0
β−ラウロイルアミノプロピオン酸ナトリウム 3.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.0
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.0
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 3.0
ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール1000 1.0
プロピレングリコール 5.0
ジブチルヒドロキシトルエン 0.2
水酸化カリウム 3.0
トリエタノールアミン 0.3
メチルパラベン 0.3
フィチン酸 0.3
エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム 0.2
水溶性コラーゲン 0.2
アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液 2.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
精製水 100とする量。
パーマ1剤
チオグリコール酸アンモニウム 4.0
アンモニア水(28%) 3.0
モノエタノールアミン 2.0
塩化ジココイルジメチルアンモニウム 0.1
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
塩化ラウリルピリジニウム 0.1
加水分解コムギたん白液 0.1
プロピレングリコール 3.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム 0.1
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液 0.3
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液 0.2
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
精製水 〜83.7
パーマ2剤
臭素酸ナトリウム 5.0
アミノメチルアミノプロピルシロキサンジメチルシロキサン共重合体エマルジョン 3.0
加水分解エラスチン 0.2
ジプロピレングリコール 1.0
グリセリン 1.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
コハク酸 0.2
コハク酸二ナトリウム 0.1
クエン酸 0.1
アクリルアミド・アクリル酸・塩化メタクリル酸アミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体液 0.2
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
精製水 〜88.8。
流動パラフィン 13.0
ワセリン 13.0
サラシミツロウ 2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0
キサンタンガム 2.0
塩化O−(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオプロピル)ヒドロキシエチルセルロース 2.0
高重合メチルポリシロキサン 3.0
メチルシロキサン 3.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
精製水 〜55.7
防腐剤 1.0
キレート剤 1.0
色素 1.0。
アクリル酸・アクリルアシド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液 1〜5
カルボキシビニルポリマー 0.5
ポリビニルピロリドン 1〜5
メチルポリシロキサン 0.5
グリセリン 適量
中和剤 適量
エチルアルコール 10〜30
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 適量
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
UV吸収剤 適量
ビタミン誘導体 適量
天然抽出物 適量
キレート剤 適量
香料 適量
色素 適量
防腐剤 適量
精製水を加えて100.0とする。
1,3−ブチレングリコール 5.0
スクワラン 40.0
酸化チタン分散物 3.0
UV吸収剤 1.0
パラメトキシケイ皮酸オクチル 5.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
オキシベンゾン 3.0
増粘剤 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
色素 適量
精製水を加えて100.0とする。
流動パラフィン 60.0
スクワラン 10.0
アクリル酸・アクリルアシド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液 5.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
マカデミアナッツ油 10.0
ソルビタンオレエート 5.0
ビタミン誘導体 適量
香料 適量
色素 適量
防腐剤 適量
精製水を加えて100.0とする。
ゼラチン 41.0
グリセリン 18.0
色素 適量
精製水を加えて100.0とする。
流動パラフィン 30.0
マイクロクリスタリンワックス 2.0
ワセリン 5.0
ソルビタン高級脂肪酸エステル 5.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
アミノ酸誘導体 2.0
プロピレングリコール 5.0
精製水を加えて100.0とする
防腐剤 適量
香料 適量
色素 適量。
タルク 3.0
二酸化チタン 5.0
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.4
黒酸化鉄 0.1
ベントナイト 0.5
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.9
トリエタノールアミン 1.0
プロピレングリコール 10.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
精製水を加えて100.0とする
ステアリン酸 2.2
イソヘキサデシルアルコール 7.0
モノステアリン酸グリセリン 2.0
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 8.0
防腐剤 適量。
タルク 7.0
二酸化チタン 12.0
無水ケイ酸 2.0
ナイロンパウダー 4.0
着色顔料 2.0
オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0
ロジンペンタエリスリットエステル 1.5
ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 5.0
スクワラン 2.5
トリイソオクタン酸グリセリン 2.0
ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 1.5
精製水を加えて100.0とする
1,3−ブチレングリコール 4.0
エタノール 7.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0。
ラウリル酸モノグリセリド硫酸エステルソーダ塩 40.0
セチルアルコール 26.0
ステアリン酸グリセリル 5.0
ラウリン酸グリセリル 5.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
石鹸素地 3.0
アクリルアミドメチルプロパン硫酸・アクリル酸共重合体液 3.0
アクリル酸・アクリルアシド・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体液 3.0
ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム 3.0
ヤシ油脂肪酸 2.0
酸化防止剤 適量
顔料 適量
香料 適量
色素 適量
天然抽出物 適量
金属イオン封鎖剤 適量。
染毛剤第1剤
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル 5.0〜15.0
ポリオキシエチレン(12)アルキル(12〜14)エーテル 1.0〜10.0
オレイン酸 1.0〜5.0
アンモニア水(28%) 0.1〜10.0
モノエタノールアミン 0.1〜10.0
炭酸水素アンモニウム 0.1〜5.0
プロピレングリコール 5.0〜15.0
イソプロピルアルコール 5.0〜15.0
亜硫酸ナトリウム 0.1〜1.0
エデト酸二ナトリウム 0.1〜1.0
パラフェニレンジアミン 1.0
レゾルシン 1.0
メタアミノフェノール 0.5
塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール 0.5
加水分解コラーゲン液 0.01〜5.0
塩化N−(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオプロピル)加水分解ケラチン液
0.01〜5.0
塩化N−(2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオプロピル)加水分解コムギたん白液 0.01〜5.0
香料 適量
精製水を加えて100.0とする
染毛剤第2剤
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
セタノール 0.1〜5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.01〜2.0
過酸化水素水(35%) 17.0
フェナセチン 0.05
リン酸 pH3に調整
精製水を加えて100.0とする
第1剤と第2剤を1/1の割合で混合した後使用する。
染毛剤第1剤
セタノール 5.0〜15.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0〜3.0
ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル 0.5〜3.0
流動パラフィン 1.0〜10.0
ホホバ油 0.1〜5.0
オリブ油 0.1〜5.0
メチルポリシロキサン 0.1〜5.0
モノエタノールアミン 0.1〜10.0
トリエタノールアミン 0.1〜10.0
炭酸水素アンモニウム 0.1〜5.0
プロピレングリコール 5.0〜15.0
チオグリコール酸アンモニウム 0.1〜1.0
エデト酸四ナトリウム 0.1〜1.0
トルエン−2,5,−ジアミン 1.0
レゾルシン 0.5
メタアミノフェノール 0.5
パラアミノフェノール 0.3
パラアミノオルトクレゾール 0.1
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体 0.01〜5.0
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
混合植物抽出液(1) 0.01〜5.0
混合植物抽出液(3) 0.01〜5.0
混合植物抽出液(6) 0.01〜5.0
香料 適量
精製水を加えて100.0とする
染毛剤第2剤
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
セタノール 5.0〜15.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0〜3.0
ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル 0.5〜3.0
流動パラフィン 1.0〜10.0
過酸化水素水(35%) 17.0
フェナセチン 0.05
クエン酸 pH3に調整
精製水を加えて100.0とする
第1剤と第2剤を1/1の割合で混合した後使用する。
脱色剤第1剤
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0〜20.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0〜15.0
ポリオキシプロピレンブチルエーテル 5.0〜15.0
ヘキシルデカノール 1.0〜10.0
オレイン酸 1.0〜5.0
アンモニア水(28%) 0.1〜10.0
モノエタノールアミン 0.1〜10.0
プロピレングリコール 1.0〜10.0
エタノール 5.0〜15.0
エデト酸二ナトリウム 0.1〜1.0
海藻エキス 0.01〜5.0
香料 適量
精製水を加えて100.0とする
脱色剤第2剤
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
セタノール 0.1〜5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.01〜2.0
過酸化水素水(35%) 17.0
フェナセチン 0.05
リン酸 pH3に調整
精製水を加えて100.0とする
第1剤と第2剤を1/1の割合で混合した後使用する。
脱色剤第1剤
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
セタノール 5.0〜15.0
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.0〜3.0
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 0.5〜3.0
流動パラフィン 1.0〜10.0
軽質流動イソパラフィン 1.0〜5.0
植物性スクワラン 0.1〜5.0
高重合メチルポリシロキサン(1) 0.1〜5.0
アンモニア水(28%) 0.1〜10.0
プロピレングリコール 5.0〜15.0
エデト酸二ナトリウム 0.1〜1.0
ローヤルゼリーエキス 0.01〜5.0
ショウブ根エキス 0.01〜5.0
ヤグルマギクエキス 0.01〜5.0
ムラサキセンブリエキス 0.01〜5.0
香料 適量
精製水を加えて100.0とする
脱色剤第2剤
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
過酸化水素水(35%) 17.0
フェナセチン 0.05
酒石酸 pH3に調整
精製水を加えて100.0とする
脱色剤第3剤
過硫酸カリウム 30.0〜50.0
過硫酸アンモニウム 20.0〜40.0
無水メタケイ酸ナトリウム 10.0〜30.0
無水ケイ酸 1.0〜10.0
無水硫酸ナトリウムを加えて100.0とする。
イノシトール 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
ナイアシンアミド 0.15
酢酸トコフェロール 0.1
パンテノール 0.3
メントール 0.45
PCAメンチル 0.2
メチルパラベン 0.1
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 1.0
ペンチレングリコール 2.0
イソステアリン酸PEG−50水添ヒマシ油 2.4
エタノール 15.0
ユーカリ油 0.2
センブリエキス 3.0
オタネニンジンエキス 3.0
水酸化Na 0.007
セルロースナノファイバー 0.01〜30.0
精製水100とする量。
Claims (14)
- セルロースI型の結晶化度が60%以上であり、カルボキシメチル置換度が0.50以下であり、固形分1%(w/v)の水分散体とした際の波長660nmの光の透過率が70%以上である、カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを含む添加剤。
- カルボキシメチル化セルロースナノファイバーが、水を主とする溶媒下でマーセル化反応を行い、次いで、水と有機溶媒との混合溶媒下でカルボキシメチル化反応を行うことにより製造されたカルボキシメチル化セルロースを、解繊することにより得られたものである、請求項1に記載の添加剤。
- 前記水を主とする溶媒が、水を50質量%より多く含む溶媒である、請求項2に記載の添加剤。
- カルボキシメチル化セルロースナノファイバーの平均繊維径が3nm〜500nmである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の添加剤。
- 化粧品用添加剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
- 食品用添加剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
- 医薬品または医薬部外品用添加剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
- 飼料用添加剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
- 製紙用添加剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
- 塗料用添加剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
- 保水性付与剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
- 保形性付与剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
- 粘度調整剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
- 乳化安定剤または分散安定剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の添加剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018101979 | 2018-05-29 | ||
JP2018101979 | 2018-05-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019206521A true JP2019206521A (ja) | 2019-12-05 |
JP7412902B2 JP7412902B2 (ja) | 2024-01-15 |
Family
ID=68768305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019099206A Active JP7412902B2 (ja) | 2018-05-29 | 2019-05-28 | カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを含む添加剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7412902B2 (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2021029425A1 (ja) * | 2019-08-13 | 2021-02-18 | ||
JP2021098156A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | 株式会社日新化学研究所 | エマルション型消泡剤 |
JP2021130616A (ja) * | 2020-02-18 | 2021-09-09 | 静岡県 | 冷爽感持続性薬液並びにこれを含浸させた清拭用シート並びにそれらの製造方法 |
JP2021153481A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | 日本製紙株式会社 | パン類 |
CN113683730A (zh) * | 2021-08-27 | 2021-11-23 | 西华大学 | 一种玉米秸秆纤维素基吸水树脂复合材料及其制备方法 |
JP2022032281A (ja) * | 2020-08-11 | 2022-02-25 | 大王製紙株式会社 | シェービング剤組成物 |
JP2022035334A (ja) * | 2020-08-20 | 2022-03-04 | 大王製紙株式会社 | 整髪料組成物及び整髪料組成物の製造方法 |
WO2022097544A1 (ja) * | 2020-11-05 | 2022-05-12 | 日本製紙株式会社 | 洗浄料 |
WO2022114076A1 (ja) * | 2020-11-27 | 2022-06-02 | 日本製紙株式会社 | 気泡含有組成物製造用添加剤 |
JP7082846B1 (ja) * | 2021-04-28 | 2022-06-09 | Caetus Technology株式会社 | 頭皮保護用組成物 |
WO2022138686A1 (ja) * | 2020-12-25 | 2022-06-30 | 国立大学法人金沢大学 | セルロースナノファイバー組成物及びその製造方法 |
JP2022150400A (ja) * | 2021-03-26 | 2022-10-07 | 日本製紙株式会社 | パン類 |
JP2022163983A (ja) * | 2021-04-15 | 2022-10-27 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
WO2022230208A1 (ja) * | 2021-04-28 | 2022-11-03 | Caetus Technology株式会社 | 皮膚保護用組成物及び頭皮保護剤 |
JP2023047628A (ja) * | 2021-09-27 | 2023-04-06 | 日本製紙株式会社 | ドウ組成物およびベーカリー食品組成物 |
KR102573536B1 (ko) * | 2022-12-23 | 2023-09-04 | 재단법인 한국섬유기계융합연구원 | 셀룰로오스 나노섬유를 포함하는 친환경 샴푸바 조성물 및 이로부터 제조된 친환경 샴푸바 |
WO2024195679A1 (ja) * | 2023-03-23 | 2024-09-26 | 日本製紙株式会社 | イオン変性セルロースを含む蓄電デバイス用電解質 |
EP4297125A4 (en) * | 2021-02-18 | 2025-07-16 | Panasonic Ip Man Co Ltd | NEGATIVE ELECTRODE SUSPENSION FOR LITHIUM ION SECONDARY BATTERY, METHOD FOR MANUFACTURING NEGATIVE ELECTRODE FOR LITHIUM ION SECONDARY BATTERY, METHOD FOR MANUFACTURING LITHIUM ION SECONDARY BATTERY, NEGATIVE ELECTRODE FOR LITHIUM ION SECONDARY BATTERY, AND LITHIUM ION SECONDARY BATTERY |
JP7711383B2 (ja) | 2020-01-28 | 2025-07-23 | 王子ホールディングス株式会社 | 微細繊維状セルロース・微細無機層状化合物含有物の製造方法及び微細繊維状セルロース・微細無機層状化合物含有物 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013159620A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Kao Corp | カルボキシメチルセルロースの製造方法 |
JP2013185122A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Nippon Paper Industries Co Ltd | セルロースナノファイバーの製造方法 |
WO2014088072A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | 日本製紙株式会社 | カルボキシメチル化セルロースの繊維 |
WO2016177937A1 (en) * | 2015-05-06 | 2016-11-10 | Betulium Oy | Feed composition |
JP2017002136A (ja) * | 2015-06-05 | 2017-01-05 | 日本製紙株式会社 | セルロースナノファイバー分散体の製造方法およびセルロースナノファイバー乾燥固形物の再分散方法 |
JP2017114714A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 日本製紙株式会社 | セメント系硬化体用塗布剤 |
WO2017199924A1 (ja) * | 2016-05-16 | 2017-11-23 | 日本製紙株式会社 | 食品用添加剤 |
WO2017217511A1 (ja) * | 2016-06-16 | 2017-12-21 | 日本製紙株式会社 | 発泡性エアゾール組成物 |
JP2018150499A (ja) * | 2016-12-21 | 2018-09-27 | 日本製紙株式会社 | 酸型カルボキシメチル化セルロースナノファイバー及びその製造方法 |
-
2019
- 2019-05-28 JP JP2019099206A patent/JP7412902B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013159620A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Kao Corp | カルボキシメチルセルロースの製造方法 |
JP2013185122A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Nippon Paper Industries Co Ltd | セルロースナノファイバーの製造方法 |
WO2014088072A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | 日本製紙株式会社 | カルボキシメチル化セルロースの繊維 |
WO2016177937A1 (en) * | 2015-05-06 | 2016-11-10 | Betulium Oy | Feed composition |
JP2017002136A (ja) * | 2015-06-05 | 2017-01-05 | 日本製紙株式会社 | セルロースナノファイバー分散体の製造方法およびセルロースナノファイバー乾燥固形物の再分散方法 |
JP2017114714A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 日本製紙株式会社 | セメント系硬化体用塗布剤 |
WO2017199924A1 (ja) * | 2016-05-16 | 2017-11-23 | 日本製紙株式会社 | 食品用添加剤 |
WO2017217511A1 (ja) * | 2016-06-16 | 2017-12-21 | 日本製紙株式会社 | 発泡性エアゾール組成物 |
JP2018150499A (ja) * | 2016-12-21 | 2018-09-27 | 日本製紙株式会社 | 酸型カルボキシメチル化セルロースナノファイバー及びその製造方法 |
Cited By (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2021029425A1 (ja) * | 2019-08-13 | 2021-02-18 | ||
WO2021029425A1 (ja) * | 2019-08-13 | 2021-02-18 | ロート製薬株式会社 | 外用組成物 |
JP2021098156A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | 株式会社日新化学研究所 | エマルション型消泡剤 |
JP7373164B2 (ja) | 2019-12-20 | 2023-11-02 | 株式会社日新化学研究所 | エマルション型消泡剤 |
JP7711383B2 (ja) | 2020-01-28 | 2025-07-23 | 王子ホールディングス株式会社 | 微細繊維状セルロース・微細無機層状化合物含有物の製造方法及び微細繊維状セルロース・微細無機層状化合物含有物 |
JP2021130616A (ja) * | 2020-02-18 | 2021-09-09 | 静岡県 | 冷爽感持続性薬液並びにこれを含浸させた清拭用シート並びにそれらの製造方法 |
JP7572666B2 (ja) | 2020-02-18 | 2024-10-24 | 静岡県 | 清拭用シート並びにその製造方法 |
JP2021153481A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | 日本製紙株式会社 | パン類 |
JP2022032281A (ja) * | 2020-08-11 | 2022-02-25 | 大王製紙株式会社 | シェービング剤組成物 |
JP2022035334A (ja) * | 2020-08-20 | 2022-03-04 | 大王製紙株式会社 | 整髪料組成物及び整髪料組成物の製造方法 |
WO2022097544A1 (ja) * | 2020-11-05 | 2022-05-12 | 日本製紙株式会社 | 洗浄料 |
WO2022114076A1 (ja) * | 2020-11-27 | 2022-06-02 | 日本製紙株式会社 | 気泡含有組成物製造用添加剤 |
JPWO2022114076A1 (ja) * | 2020-11-27 | 2022-06-02 | ||
CN116615465B (zh) * | 2020-11-27 | 2025-02-25 | 日本制纸株式会社 | 含气泡组合物制造用添加剂 |
EP4253425A4 (en) * | 2020-11-27 | 2024-10-30 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Additive for use in production of air bubble-containing composition |
CN116615465A (zh) * | 2020-11-27 | 2023-08-18 | 日本制纸株式会社 | 含气泡组合物制造用添加剂 |
WO2022138686A1 (ja) * | 2020-12-25 | 2022-06-30 | 国立大学法人金沢大学 | セルロースナノファイバー組成物及びその製造方法 |
EP4297125A4 (en) * | 2021-02-18 | 2025-07-16 | Panasonic Ip Man Co Ltd | NEGATIVE ELECTRODE SUSPENSION FOR LITHIUM ION SECONDARY BATTERY, METHOD FOR MANUFACTURING NEGATIVE ELECTRODE FOR LITHIUM ION SECONDARY BATTERY, METHOD FOR MANUFACTURING LITHIUM ION SECONDARY BATTERY, NEGATIVE ELECTRODE FOR LITHIUM ION SECONDARY BATTERY, AND LITHIUM ION SECONDARY BATTERY |
JP2022150400A (ja) * | 2021-03-26 | 2022-10-07 | 日本製紙株式会社 | パン類 |
JP7581106B2 (ja) | 2021-03-26 | 2024-11-12 | 日本製紙株式会社 | パン類 |
JP2022163983A (ja) * | 2021-04-15 | 2022-10-27 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
WO2022230208A1 (ja) * | 2021-04-28 | 2022-11-03 | Caetus Technology株式会社 | 皮膚保護用組成物及び頭皮保護剤 |
JP7082846B1 (ja) * | 2021-04-28 | 2022-06-09 | Caetus Technology株式会社 | 頭皮保護用組成物 |
CN113683730A (zh) * | 2021-08-27 | 2021-11-23 | 西华大学 | 一种玉米秸秆纤维素基吸水树脂复合材料及其制备方法 |
JP2023047628A (ja) * | 2021-09-27 | 2023-04-06 | 日本製紙株式会社 | ドウ組成物およびベーカリー食品組成物 |
KR102573536B1 (ko) * | 2022-12-23 | 2023-09-04 | 재단법인 한국섬유기계융합연구원 | 셀룰로오스 나노섬유를 포함하는 친환경 샴푸바 조성물 및 이로부터 제조된 친환경 샴푸바 |
WO2024195679A1 (ja) * | 2023-03-23 | 2024-09-26 | 日本製紙株式会社 | イオン変性セルロースを含む蓄電デバイス用電解質 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7412902B2 (ja) | 2024-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7412902B2 (ja) | カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを含む添加剤 | |
JP7445593B2 (ja) | カルボキシメチル化セルロースナノファイバーを含む粉末 | |
JP5502712B2 (ja) | 粘性水系組成物 | |
JP5269512B2 (ja) | 化粧料組成物 | |
CN102596166B (zh) | 毛发化妆品 | |
JP4236064B2 (ja) | 低結晶性のセルロース微粒子を含む化粧料組成物 | |
US20080112906A1 (en) | Dispersible non-borate metal salt or chelate treated polygalactomannan polymers for use in personal care and household care applications | |
JP5701570B2 (ja) | 粘性水系組成物およびその製法 | |
WO2011089709A1 (ja) | 粘稠な組成物 | |
JP6308531B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
EP2303931B1 (en) | Modified galactomannnan ethers | |
JP6769748B2 (ja) | 発泡性エアゾール組成物 | |
KR20010031274A (ko) | 폴리히드록실화 유기 화합물과 배합된 실질적으로무정형인 셀룰로스 나노피브릴의, 화장용 제제에서의 용도 | |
CN103282019B (zh) | 毛发处理剂组合物 | |
JP2014141675A (ja) | 増粘剤組成物 | |
JP2005232271A (ja) | 整泡剤 | |
CN108024942A (zh) | 化妆品 | |
CN103347488B (zh) | 毛发化妆品 | |
JP2016094358A (ja) | セルロースナノファイバー分散体およびこれを用いた化粧料組成物。 | |
JP7180118B2 (ja) | カルボキシメチル化セルロースナノファイバーの疎水物およびその製造方法 | |
JP4738749B2 (ja) | 化粧品用組成物 | |
JP2016065031A (ja) | 化粧料組成物 | |
JP7321148B2 (ja) | カルボキシメチルセルロースを含有する分散組成物 | |
JP6026192B2 (ja) | カルボキシメチルキトサンアセテート化合物、その製造方法及び化粧料 | |
JP2006151992A (ja) | 低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含む化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20200319 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220421 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230609 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230804 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231018 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7412902 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |