JP2019178117A - 固形粉末化粧料 - Google Patents
固形粉末化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019178117A JP2019178117A JP2018069533A JP2018069533A JP2019178117A JP 2019178117 A JP2019178117 A JP 2019178117A JP 2018069533 A JP2018069533 A JP 2018069533A JP 2018069533 A JP2018069533 A JP 2018069533A JP 2019178117 A JP2019178117 A JP 2019178117A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- polyurethane
- solid powder
- oil
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
Description
前記成分(A)が、成分(A−1)ポリウレタン及び成分(A−2)油剤を含有するポリウレタンゲル組成物であり、
当該成分(A−1)は、
(i)(a)末端にイソシアネート基を持つ水添ポリブタジエンと(b)HO−R3−OH(式中、R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタン、又は、
(ii)(c)末端に水酸基を持つ水添ポリブタジエンと(d)ジイソシアネート化合物と(b)HO−R3−OH(式中R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタンであり、
前記成分(B)が球状粉体である、固形粉末化粧料を提供するものである。
さらに、成分(A−1)ポリウレタンは、少なくとも以下の(i)又は(ii)のポリウレタンを含むものが好適である。
より好適には、前記成分(A−1)ポリウレタンは、(i)末端にイソシアネート基を持つ水添ポリブタジエンと(b)HO−R3−OH(式中、R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタンであるか、又は、(ii)(c)末端に水酸基を持つ水添ポリブタジエンと(d)ジイソシアネート化合物と(b)HO−R3−OH(式中R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタンである。
しかしながら、鋭意検討を行った結果、発明者らは、油剤存在下で、HO−R3−OH(式中、R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールを使用してポリウレタン合成を行ったところ、新規なゲル素材を偶然にも得た。当該新規なゲル素材は、後記実施例に示すように、ツヤが高く、弾力性があり、復元力がある特殊な機能を有していた。このことは、発明者らにとって予測し得ない効果であった。
なお、ポリウレタンは、ジイソシアネートとポリオールとを反応させて得られることが知られている。しかしながら、ポリウレタンを油溶性ゲル化剤として用いている例はなく、本発明のポリウレタンゲル組成物は油剤存在下で製造するという新たな着想により見出されたものである。
成分(A−1)ポリウレタンとして、(i)(a)末端にイソシアネート基を持つ水添ポリブタジエンと(b)HO−R3−OH(式中、R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタン、及び成分(A−2)油剤を含有する組成物。
組成物2:成分(A−1)(ii)ポリウレタン及び成分(A−2)油剤を含有するポリウレタンゲル組成物2;
成分(A−1)ポリウレタンとして、(ii)(c)末端に水酸基を持つ水添ポリブタジエンと(d)ジイソシアネート化合物と(b)HO−R3−OH(式中R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタン。
本発明において「末端」とは「両末端」を意味する。
nは、10〜100の整数を表し、さらにnのより好ましい範囲は15〜55である。
n1、n2は、各々独立して同一若しくは異なって、0又は1を表す。
本発明において一般式(1)の水添ポリブタジエン部分(上記一般式(6))を構成する繰り返し単位「C4H8」の立体構造が同一であっても異なっていてもよく、水添ポリブタジエン部分が一般式(6)で表される構造はすべて本発明に包含される。
一般式(1)で表される末端にイソシアネート基を持つ水添ポリブタジエンとして、例えば、下記一般式(2)で表される化合物が例示され、当該化合物を用いることは本発明の効果の観点から好適である。
一般式(2)の化合物は、一般式(1)の末端にイソシアネート基を持つ水添ポリブタジエンにおいて、R1がエチレン基、R2がヘキサメチレン基、n1=n2=1である場合に相当する。
前記(b)HO−R3−OHは、下記一般式(5)で示される化合物が示され、当該化合物は本発明の効果の観点から好適である。
成分(A)ポリウレタンゲル組成物中の成分(A−2)油剤の含有量は、好ましくは65〜99%であり、より好ましくは70〜95%、さらに好ましくは70〜90%である。
当該範囲にすることにより、本発明の効果が顕著に得られる点からより好ましい。
成分(A)ポリウレタンゲル組成物に用いられる成分(A−2)油剤としては、動物油、植物油、合成油等の起源を問わず、例えば、炭化水素油、エステル油(特に、水酸基の数が0又は1個であるエステル油)、脂肪酸類、シリコーン油、フッ素系油類等が挙げられる。
これら炭化水素油、エステル油及びシリコーン油から選択された1種又は2種以上は、成分(A−2)油剤中に、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上含ませることが好適である。
また製造する際に、成分(A−2)油剤を、溶剤として使用することが好ましい。製造する際に当該油剤を使用することで製造されたポリウレタンゲル組成物の特性が良好になる。また製造されたポリウレタンゲル組成物に適宜油剤を使用することで組成物硬度を調整することができる。
針入荷重値測定の結果、このポリウレタンゲル組成物30部と流動パラフィン(ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm2/s)70部とを、85℃にて加熱溶解し、30℃に冷却し得られたゲルは、2cmφ球状アダプタを2cm/minで10mm針入させた時の荷重値が0.2〜10Nと優れた特性を示した。この硬度特性は、本発明に用いる成分(A)ポリウレタンゲル組成物がゲル復元力を有することを示す。
また、透明性に関しては、本発明に用いる成分(A)ポリウレタンゲル組成物は700nmの波長の透過率が90%以上である。この高い透過性は、本発明に用いる成分(A)ポリウレタンゲル組成物は極めて高い透明性を有することを示す。
例えば、本発明のポリウレタンゲル組成物2は、(c)末端に水酸基を持つ水添ポリブタジエン、(b)HO−R3−OH(式中、R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコール、成分(A−2)油剤を仕込んで均一に混合し、(d)ジイソシアネート化合物を投入して反応させることによって製造することができる。
市販品としては、PLASTIC POWDER CS−400、PLASTIC POWDER D−400(何れも、根上工業社製)、KSP−100、KSP−101、KSP−102、KSP−300(何れも、信越化学工業社製)、ミペロン PM−200(三井化学社製)、オルガソール2002D(アトフィナジャパン社製)、ガンツパールGM−2800(アイカ工業社製)、ガンツパールGS−0605(アイカ工業社製)、ケミスノーMR5C(綜研化学社製)、コスメシリカCQ4(富士シリシア化学社製)、シリカマイクロビード N−1505(日揮触媒化成社製)、HCS 160M5(日揮触媒化成社製)、SILCRUSTA MK03(日興リカ社製)等が挙げられる。
成分(A)、(B)及びその他の任意成分を均一分散した化粧料基剤を、金皿や樹脂皿等の容器に充填し、圧縮成型する乾式成形法。
成分(A)、(B)及びその他の任意成分を均一分散した化粧料基剤を、水、エタノール、揮発性油や、非揮発性油等の溶媒と混合し、これを充填成型した後、溶媒の一部または全てを除去して成型する湿式成型法。
本発明の固形粉末化粧料では、湿式成型法を用いて製造することが、本発明の効果を特に顕著に得ることができるため好ましい。
3Lの三口フラスコに末端水酸基水素化ポリブタジエン899部(分子量2200)と、2−エチルヘキサン酸セチル2450部、ヘキサメチレンジイソシアネート128部を仕込み、均一に混合した。
60℃に制御しながらジブチル錫ジラウレート0.9部を投入し、3時間攪拌後、エチレングリコールを24部投入した。
投入終了後、80℃で5時間攪拌後、エタノールを18部添加して反応を完結させた。
得られたポリウレタンゲル中のポリウレタンの重量平均分子量は、GPC測定(ポリスチレン換算)にて10000であった。また、得られたゲル30部を、流動パラフィン70部と、85℃にて加熱溶解、30℃に冷却したゲルの荷重値は、荷重測定機(FUDOH社製)による、2cmφ球状アダプター、2cm/min、10mm針入の条件の場合、2.5Nであった。
3Lの三口フラスコに末端水酸基水素化ポリブタジエン899部(分子量2200)と、2−エチルヘキサン酸セチル2450部、ヘキサメチレンジイソシアネート128部を仕込み、均一に混合した。
60℃に制御しながらジブチル錫ジラウレート0.9部を投入し、3時間攪拌後、エチレングリコールを24部投入した。
投入終了後、80℃で10時間攪拌後、エタノールを18部添加して反応を完結させた。
得られたポリウレタンゲル中のポリウレタンの重量平均分子量は、GPC測定(ポリスチレン換算)にて50000であった。また、得られたゲル30部を、流動パラフィン70部と、85℃にて加熱溶解、30℃に冷却したゲルの荷重値は、荷重測定機(FUDOH社製)による、2cmφ球状アダプター、2cm/min、10mm針入の条件の場合、5Nであった。
3Lの三口フラスコに末端水酸基水素化ポリブタジエン899部(分子量2200)と、2−エチルヘキサン酸セチル2450部、ヘキサメチレンジイソシアネート128部を仕込み、均一に混合した。
60℃に制御しながらジブチル錫ジラウレート0.9部を投入し、3時間攪拌後、2−エチルヘキサン酸セチルで希釈しながら、エチレングリコールを24部投入した。
投入終了後、80℃で15時間攪拌後、エタノールを18部添加して反応を完結させた。
得られたポリウレタンゲル中のポリウレタンの重量平均分子量は、GPC測定(ポリスチレン換算)にて100000であった。また、得られたゲル30部を、流動パラフィン70部と、85℃にて加熱溶解、30℃に冷却したゲルの荷重値は、荷重測定機(FUDOH社製)による、2cmφ球状アダプター、2cm/min、10mm針入の条件の場合、7.5Nであった。
3Lの三口フラスコに末端水酸基水素化ポリブタジエン899部(分子量2200)、エチレングリコール24部、ジブチル錫ジラウレート0.9部、2−エチルヘキサン酸セチル2450部を仕込み、均一に混合した。
60℃に制御しながらヘキサエチレンジイソシアネート128部を投入し、投入終了後80℃で10時間攪拌し、その後、エタノールを18部添加して反応を完結させた。
得られたポリウレタンゲル中のポリウレタンの重量平均分子量は、GPC測定(ポリスチレン換算)にて50000であった。また、得られたゲル30部を、流動パラフィン70部と、85℃にて加熱溶解、30℃に冷却したゲルの荷重値は、荷重測定機(FUDOH社製)による、2cmφ球状アダプター、2cm/min、10mm針入の条件の場合、3Nであった。
3Lの三口フラスコに末端水酸基水素化ポリブタジエン899部(分子量2200)、エチレングリコール24部、ジブチル錫ジラウレート0.9部、2−エチルヘキサン酸セチル2450部を仕込み、均一に混合した。
60℃に制御しながら、ヘキサエチレンジイソシアネート128部を投入し、投入終了後80℃で15時間攪拌し、その後、エタノールを18部添加して反応を完結させた。
得られたポリウレタンゲル中のポリウレタンの重量平均分子量は、GPC測定(ポリスチレン換算)にて100000であった。また、得られたゲル30部を、流動パラフィン70部と、85℃にて加熱溶解、30℃に冷却したゲルの荷重値は、荷重測定機(FUDOH社製)による、2cmφ球状アダプター、2cm/min、10mm針入の条件の場合、4.5Nであった。
架橋型シリコーンゲル(KSG−43 信越化学工業社製)100部を用いる。
[製造比較例2]
デキストリン脂肪酸エステル(レオパールISK 千葉製粉社製)35部と、2−エチルヘキサン酸セチル65部を、90℃にて加熱、冷却し、多糖類ゲルを調製した。
[製造比較例3]
結晶性ポリエチレンワックス(PERFORMALENE655 ニューフェーズテクノロジー社製)35部と、2−エチルヘキサン酸セチル65部を、90℃にて加熱、冷却し、ワックスオイルゲルを調製した。
なお、製造比較例1のシリコーンゲルは、ツヤが足りず復元力に欠けている。製造比較例2の多糖類ゲルは、復元性・復元力が弱い。製造比較例3のワックスオイルゲルは、ツヤが足りない。
前記製法により得られたポリウレタンゲルの中から、製造実施例2のポリウレタンゲル組成物に対して、化粧料に汎用される各種油剤に対するゲル荷重値、並びにゲルの透明性に関して評価した(試験例1〜6)。その結果を表1に示す。また、種々の評価方法は、以下となる。なお、製造実施例1〜5の成分(A)ポリウレタンゲル組成物のゲル荷重値は2.5〜7.5N、重量均分子量は10000〜100000であった。
製造実施例2のポリウレタンゲル組成物と、表1に記載の各種油剤を85℃にて加熱溶解、30℃に冷却し、弾力性のあるゲルを調製した(試験例1〜6)。ゲルの荷重値に関しては、荷重測定機(FUDOH社製)を用いて、2cmφ球状アダプター、2cm/min、10mm針入の条件にて測定した。これによりゲル強度を評価した。試験例1〜4の結果、分子中の水酸基数が少ない油剤ほど、荷重値が高い傾向にあることを確認した。これは、ポリウレタンゲルの親水基会合性増粘機構における、親水基部分に、油剤中の水酸基が影響を与え、増粘低下をもたらしたと考えられる。
表1に記載の各種ゲル(試験例1〜6)に対する透明性は、透過度測定機(島津製作所社製)を用いて、700nmにおける透過率を測定した。その結果、試験例1〜6全てのゲルにおいて、90%以上と、良好な透明性(◎)を示した。
製造実施例2のポリウレタンゲル組成物、及び製造比較例2のデキストリン脂肪酸エステルゲルを用いて、自己復元力の評価を実施した。測定サンプルは、各々、純分が10.5%になる様に2−エチルヘキサン酸セチルで希釈し、85℃にて加熱後、ジャー容器に流し込み、30℃に冷却することで弾力性のあるゲルを調製した。調製したサンプルに対し、テクスチュアアナライザー(英栄精機社製)を用いて、2cmφ球状アダプターにて5gの荷重をかけた時点から、1mm/minの速度、5mm針入する条件にて、7回、同じ動作を繰り返すことで、荷重によりゲル構造が破壊されず、復元力があるか確認した。測定の模式図を図1に示す。
その結果、製造比較例2のデキストリン脂肪酸エステルゲルは、繰り返しの荷重で、ゲル構造が破壊し、同じ曲線にならないのに対し、製造実施例2のポリウレタンゲル組成物は、繰り返しの荷重でゲルが崩壊することなく、同じ曲線を辿ることから、ゲルの復元性が高いことが分かった。また、荷重値自体の値も、製造比較例2のデキストリン脂肪酸エステルゲルと比較して高いことから、弾力性に優れることが分かった。
下記表2及び3に示す処方のアイカラーを製造し、耐衝撃性や、しっとり感、化粧もち、軽い伸び広がりを下記の方法により評価した。その結果も併せて表2及び3に示す。
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.耐衝撃性
実施例及び比較例のアイカラーを30cmの高さからコンクリート床に自由落下を行い、アイカラーが破損するまでの回数を数え、以下の判断基準に従って「耐衝撃性」を判定した。ここで破損とは、化粧料にヒビや割れ等が生じ、化粧料が金皿容器から半分以上こぼれてしまう状態と定義した。
(判定基準)
(判定):(破損までの落下回数)
◎ :6回で破損なし
○ :5〜6回
△ :3〜4回
× :1〜2回
ロ.しっとり感
ハ.化粧もち
二.軽い伸び広がり
ロ〜ニの項目について、各試料について専門パネル(以下、単に「パネル」と記す)20名による使用テストを行った。パネル各人が実施例1〜29及び比較例1〜5の各アイカラーを使用し、下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点をつけ、各試料についてパネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定した。ロ.しっとり感に関しては、各試料を塗布し、パネルに通常の生活を6時間してもらった後に塗布部にしっとり感を感じたか、ハ.化粧もちに関しては、パネルに通常の生活を6時間してもらった後に涙や汗などで化粧膜がくずれていないか、二.軽い伸び広がりに関しては、各試料を肌に塗布し、伸び広げる際に、滑らかに化粧料を肌上に伸び広げることができたかを評価した。
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
A :5.0点以上
B :3.5点以上〜5.0点未満
C :2.0点以上〜3.5点未満
D :2.0点未満
一方、成分(A)の代わりに水系のポリウレタンである(PEG−240/デシルテトラデセスー20/HDI)コポリマーを用いた比較例1は、耐水性が弱く化粧もちに関して満足のいく結果が得られなかった。また、パルミチン酸デキストリンを用いた比較例2は、粉体間の結合剤としての効果が弱く、耐衝撃性に関して満足のいく結果が得られなかった。成分(A)の代わりに架橋型シリコーンゲルを用いた比較例3では、粉体が凝集してしまい、軽い伸び広がりを得ることができなかった。成分(A)の代わりにポリエチレンワックスを用いた比較例4およびトリメチルシロキシケイ酸を用いた比較例5では、耐衝撃性および軽い伸び広がりに関して満足のいくものが得られなかった。
下記の処方および製法に白粉を製造した。
(成分) (質量%)
1.合成金雲母 残量
2.メタクリル酸メチルクロスポリマー*21 20
3.窒化ホウ素 10
4.酸化亜鉛 10
5.酸化チタン 5
6.球状無水ケイ酸*22 5
7.ベンガラ 0.15
8.黄酸化鉄 0.2
9.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
10.製造実施例1のポリウレタンゲル組成物 4
11.リンゴ酸ジイソステアリル 10
12.トリエチルヘキサノイン 2
13.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 4
*21:ガンツパール GMI−0804(平均粒子径 8μm アイカ工業社製)
*22:シリカP−1505(平均粒子径 12μm 日揮触媒化成社製)
(製造方法)
A.1〜9をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.9〜13を均一に混合溶解する。
C.AにBを加え均一に混合し、溶媒として水を80%を加え、均一に混合する。
D.Cの溶媒を吸取りながら圧縮成形した後、70℃で10時間乾燥しボディパウダーを得た。
下記の処方および製法によりチークカラーを製造した。
(成分) (質量%)
1.球状(スチレン/DVB)コポリマー*23 10.0
2.球状(ジフェニルジメチコン/ビニルフェニルジメチコン/
シルセスキオキサン)クロスコポリマー*24 5.0
3.赤色226号 0.5
4.赤色202号 0.2
5.黄色4号 0.2
6.赤酸化鉄 0.2
7.タルク 5.0
8.マイカ 残量
9.セリサイト 10.0
10.2%ジメチコン表面処理合成金雲母 10.0
11.窒化ホウ素 5.0
12.雲母チタン 14.0
13.酸化亜鉛 2.0
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
15.製造実施例3のポリウレタンゲル組成物 4.0
16.セスキイソステアリン酸ソルビタン 2.0
17.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 0.2
18.ミネラルオイル 5.0
19.ワセリン 5.0
20.ジメチコン 10.0
21.DPG 0.1
22.ホホバ油 0.3
23.ラベンダー油 0.3
24.香料 0.2
*23:ガンツパールGS−0605 (平均粒子径 6μm アイカ工業社製)
*24:KSP−300(平均粒子径 5μm 信越化学工業社製)
(製造方法)
A.1〜14をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.15〜24を均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕後、プレス成型しチークカラーを得た。
下記の処方および製法によりアイブロウを製造した。
(成分) (質量%)
1.硫酸バリウム 4.0
2.球状ポリメタクリル酸メチル*13 10.0
3.ポリエチレンテレフタレート 5.0
4.オキシ塩化ビスマス 3.0
5.麻セルロース 0.5
6.黄酸化鉄 1.0
7.黒酸化鉄 4.5
8.赤酸化鉄 1.0
9.マイカ 残量
10.アミノ変性シリコーン1%処理マイカ 10.0
11.酸化チタン被覆マイカ 4.0
12.ジメチルポリシロキサン1%処理合成金雲母 11.0
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
14.ジメチルポリシロキサン 0.3
15.トリプロピレングリコール 0.3
16.水添ヒマシ油 0.3
17.エタノール 0.3
18.アクリレーツコポリマー 1.0
19.マリツカ花エキス 0.01
20.トコフェロール 0.1
21.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 8.0
22.(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー 2.0
23.製造実施例4のポリウレタンゲル組成物 4.0
(製造方法)
A.1〜13をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.14〜23を均一に混合溶解する。
C.AにBを加え均一に混合し、溶媒としてイソドデカンを60%を加え、均一に混合する。
D.Cの溶媒を吸取りながら圧縮成形した後、70℃で10時間乾燥しアイブロウを得た。
下記の処方および製法によりアイカラーを製造した。
(成分) (質量%)
1.赤色226号 0.8
2.黄色4号 0.5
3.ジメチルポリシロキサン1%処理黄酸化鉄 0.3
4.ジメチルポリシロキサン1%処理黒酸化鉄 0.3
5.グンジョウ 0.2
6.ジメチルポリシロキサン1%処理合成金雲母 11.0
7.合成金雲母 残量
8.球状ナイロン−12*11 4.0
9.タルク 20.0
10.球状(ジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー*16 4.0
11.酸化チタン被覆ガラス末 8.0
12.酸化鉄被覆雲母チタン 20.0
13.ジメチルポリシロキサン2%処理雲母チタン 3.0
14.ジメチコン 5.0
15.ワセリン 4.0
16.セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.0
17.トリメリト酸トリトリデシル 5.0
18.トリエチルヘキサノイン 15.0
19.ホホバ種子油 0.1
20.製造実施例5のポリウレタンゲル組成物 2.0
21.香料 0.01
(製造方法)
A.1〜13をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.14〜21を均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cの溶媒を吸取りながら圧縮成形した後、70℃で10時間乾燥しアイカラーを得た。
下記の処方および製法にファンデーションを製造した
(成分) (質量%)
1.黄酸化鉄 0.3
2.赤酸化鉄 0.2
3.黒酸化鉄 0.2
4.リン脂質0.1%処理タルク 5
5.ステアリン酸アルミニウム 0.5
6.球状ポリメタクリル酸メチル*13 6
7.球状(ビニルジメチコン/メチルシルセスキオキサン)
クロスポリマー*16 4
8.球状シリカ*25 4
9.球状(HDI/PPG/ポリカプロラクトン)クロスポリマー*9 3
10.酸化チタン 5
11.酸化亜鉛 5
12.窒化ホウ素 10
13.合成金雲母 残量
14.タルク 10
15.パラメトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
16.イソノナン酸イソトリデシル 5
17.セスキステアリン酸ソルビタン 0.5
18.製造実施例2のポリウレタンゲル組成物 4
*25 HCS 160M5(平均粒子径 6μm 日揮触媒化成社製)
(製造方法)
A.1〜15をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.16〜18を均一に混合溶解する。
C.AにBを加え均一に混合し、溶媒として水を80%を加え、均一に混合する。
D.Cの溶媒を吸取りながら圧縮成形した後、70℃で10時間乾燥しファンデーションを得た。
Claims (8)
- 次の成分(A)及び成分(B)を含む、固形粉末化粧料であり、
前記成分(A)が、成分(A−1)ポリウレタン及び成分(A−2)油剤を含有するポリウレタンゲル組成物であり、
当該成分(A−1)は、
(i)(a)末端にイソシアネート基を持つ水添ポリブタジエンと(b)HO−R3−OH(式中、R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタン、又は、
(ii)(c)末端に水酸基を持つ水添ポリブタジエンと(d)ジイソシアネート化合物と(b)HO−R3−OH(式中R3はエーテル結合を有していてもよい直鎖若しくは分岐のC2〜C6アルキレン基を表す)で表されるグリコールとの反応によって得られるポリウレタンであり、
前記成分(B)が球状粉体である、固形粉末化粧料。 - 前記成分(A−1)ポリウレタンが、油溶性ポリウレタンである、請求項1に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(A−1)ポリウレタンが、重量平均分子量(Mw)10000〜100000である、請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(A−2)油剤が、25℃で液状の油剤である、請求項1〜3の何れか1項に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(A)及び前記成分(B)の含有質量割合が、成分(A)/成分(B)=0.005〜3である請求項1〜4の何れか1項に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(A−1)及び前記成分(B)の含有質量割合が、成分(A−1)/成分(B)=0.002〜1である請求項1〜5の何れか1項に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(A−2)を含む全て油剤の含有量が、2〜45質量%である請求項1〜6の何れか1項に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(A)、(B)及びその他の成分を含有する粉体基剤を溶媒と混合しスラリー状とし、容器に充填した後に溶媒の一部又は全部を除去して得られる請求項1〜7の何れか1項に記載の固形粉末化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018069533A JP7078438B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 固形粉末化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018069533A JP7078438B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 固形粉末化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019178117A true JP2019178117A (ja) | 2019-10-17 |
JP7078438B2 JP7078438B2 (ja) | 2022-05-31 |
Family
ID=68277803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018069533A Active JP7078438B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 固形粉末化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7078438B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019182837A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-24 | 株式会社コーセー | 油中水型メイクアップ化粧料 |
WO2025037603A1 (ja) * | 2023-08-14 | 2025-02-20 | 信越化学工業株式会社 | 化粧料 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01247477A (ja) * | 1988-03-29 | 1989-10-03 | Hiroshi Hojo | 酸化還元体の製造法 |
JP2004505137A (ja) * | 2000-07-27 | 2004-02-19 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | アルコール−水系中のポリウレタン分散液 |
JP2004515466A (ja) * | 2000-07-27 | 2004-05-27 | ロレアル | ポリウレタン分散物を含む再整髪可能なヘアスタイリング組成物 |
JP2005336161A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-12-08 | Kose Corp | 凹凸補正用化粧料及び肌の凹凸補正方法、並びに凹凸補正用化粧料セット |
WO2007055542A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Mijitech Co., Ltd. | Additive for cosmetic accessories and method of manufacturing the same |
JP2008189552A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-21 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 化粧料 |
JP2008260722A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 化粧料 |
JP2012020982A (ja) * | 2010-07-16 | 2012-02-02 | Pola Chemical Industries Inc | プレス状粉体化粧料 |
JP2017537930A (ja) * | 2014-12-04 | 2017-12-21 | ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド | 有機相含有組成物の粘度調整 |
WO2018181899A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 株式会社コーセー | ポリウレタンゲル組成物及びその利用 |
-
2018
- 2018-03-30 JP JP2018069533A patent/JP7078438B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01247477A (ja) * | 1988-03-29 | 1989-10-03 | Hiroshi Hojo | 酸化還元体の製造法 |
JP2004505137A (ja) * | 2000-07-27 | 2004-02-19 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | アルコール−水系中のポリウレタン分散液 |
JP2004515466A (ja) * | 2000-07-27 | 2004-05-27 | ロレアル | ポリウレタン分散物を含む再整髪可能なヘアスタイリング組成物 |
JP2005336161A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-12-08 | Kose Corp | 凹凸補正用化粧料及び肌の凹凸補正方法、並びに凹凸補正用化粧料セット |
WO2007055542A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Mijitech Co., Ltd. | Additive for cosmetic accessories and method of manufacturing the same |
JP2008189552A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-21 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 化粧料 |
JP2008260722A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 化粧料 |
JP2012020982A (ja) * | 2010-07-16 | 2012-02-02 | Pola Chemical Industries Inc | プレス状粉体化粧料 |
JP2017537930A (ja) * | 2014-12-04 | 2017-12-21 | ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド | 有機相含有組成物の粘度調整 |
WO2018181899A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 株式会社コーセー | ポリウレタンゲル組成物及びその利用 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019182837A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-24 | 株式会社コーセー | 油中水型メイクアップ化粧料 |
JP7208067B2 (ja) | 2018-03-30 | 2023-01-18 | 株式会社コーセー | 油中水型メイクアップ化粧料 |
WO2025037603A1 (ja) * | 2023-08-14 | 2025-02-20 | 信越化学工業株式会社 | 化粧料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7078438B2 (ja) | 2022-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7067718B2 (ja) | ポリウレタンゲル組成物及びその利用 | |
RU2596199C2 (ru) | Композиции, содержащие полимер с карбосилоксановым дендримерным элементом и большое количество моноспирта | |
JP7291034B2 (ja) | 二次付着防止用油性化粧料 | |
CN107427443B (zh) | 固态粉末化妆用品 | |
US20140127274A1 (en) | Composition comprising perlite and a polymer bearing a carbosiloxane dendrimer-based unit | |
JP7212550B2 (ja) | 油性組成物及び当該油性組成物を含有する化粧料 | |
JP5497314B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP7098384B2 (ja) | 粉末化粧料 | |
JP7121589B2 (ja) | 油中水型化粧料 | |
JP7098383B2 (ja) | 油性固形化粧料 | |
JP7078438B2 (ja) | 固形粉末化粧料 | |
JP7053408B2 (ja) | 固形化粧料 | |
JP7084255B2 (ja) | 美爪料 | |
JP7074535B2 (ja) | 油中水型固形組成物 | |
JP7188898B2 (ja) | ポリウレタンゲルで被覆された粉体及びその製造方法、並びに化粧料への利用 | |
JP2023098856A (ja) | 粉末化粧料 | |
JP7212563B2 (ja) | 睫毛用化粧料 | |
JP2023098872A (ja) | 固形化粧料 | |
JP5394648B2 (ja) | 弾性ゲル状油性化粧料 | |
JP2023068849A (ja) | 固形粉末化粧料 | |
JP6378521B2 (ja) | 複合樹脂エマルションにより被覆処理された粉体及びそれを含有する化粧料 | |
JP2012214453A (ja) | 睫用化粧料 | |
JP7208067B2 (ja) | 油中水型メイクアップ化粧料 | |
JP2020132527A (ja) | 固形粉末化粧料 | |
JP2025005408A (ja) | 固形粉末化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210118 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20210118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211019 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220519 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7078438 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |