JP2019150404A - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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<第1の態様>
前後方向中央を含む股間部と、前後方向 中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分とを有し、
前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体を有し、
前記腹側部分及び前記背側部分は、前記吸収体よりも左右両側に延び出たサイドフラップ部を有し、
前記背側部分の前記サイドフラップ部は、後方に向かうにつれて側方に位置するように延びる脚周り縁と、この脚周り縁よりも後方に位置する胴周り構成領域とを有し、
前記背側部分の前記胴周り構成領域に、前記腹側部分と着脱可能に連結するための連結手段を有する、
テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記背側部分の前記胴周り構成領域は、上領域、中間領域、及び下領域の3つの領域を有しており、
前記上領域に設けられた上弾性シートと、前記下領域に設けられた下弾性シートと、前記上領域、中間領域及び下領域にわたり、前記上弾性シート及び下弾性シートの表側を覆う第1カバー層と、前記上領域、中間領域及び下領域にわたり、前記上弾性シート及び下弾性シートの裏側を覆う第2カバー層とを有し、
前記上弾性シートの下縁は前記上領域の下縁に一致し、前記下弾性シートの上縁は前記下領域の上縁に一致し、
前記弾性シート、前記第1カバー層及び前記第2カバー層は一体化されており、
前記第1カバー層及び前記第2カバー層は伸縮性を有しておらず、
前記上領域は、前記上弾性シートにより幅方向に伸長可能に収縮した伸縮領域であり、
前記下領域は、前記下弾性シートにより幅方向に伸長可能に収縮した伸縮領域であり、
前記中間領域は、弾性素材を有しないか、又は弾性素材を有するとしてもその弾性素材により幅方向に収縮していない、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
本態様のように、連結手段を有する胴周り構成領域の上領域及び下領域を伸縮領域とし、中間領域を非伸縮領域とすると、上領域及び下領域の収縮により中間領域を裏側に窪ませることができる。このため、装着時に上領域及び下領域を展開状態まで伸長させない限り、胴周り構成領域の内面に中間領域を主とする窪みを形成することができ、身体表面の曲面(特に、腸骨稜に沿う部分の曲面)に対して良好にフィットし、曲面の頂部に対する接触圧が高くなりにくい。しかも、上領域及び下領域の伸縮性により、胴周り方向の伸縮性も発揮され、全体として良好なフィット性が発揮される。
<第2の態様>
前記吸収体は、少なくとも前記下領域の間まで後方に延びており、
前記上弾性シートは、幅方向の一方の胴周り構成領域から他方の胴周り構成領域まで幅方向に連続する、左右共通の部材であり、
前記下弾性シートは、幅方向両側の一方の胴周り構成領域及び他方の胴周り構成領域に個別に設けられており、
前記吸収体と重なる領域に、前記下弾性シートを有しない部分が設けられている、
第1の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
本態様のように、上弾性シートを左右の胴周り構成領域に連続する共通の部材とすることにより、左右の胴周り構成領域だけでなく、その間の部分も含めて幅方向に伸長可能に収縮することとなり、テープタイプ使い捨ておむつの後端部(ウエスト縁部)のフィット性が良好となる。一方、下弾性シートは左右の胴周り構成領域に個別に設け、吸収体と重なる領域に非伸縮領域を形成すると、吸収体を有する部分のフィット性が良好となる。
<第3の態様>
前記連結手段は、前記胴周り構成領域に固定されたテープ取付部、及びこのテープ取付部から突出するテープ本体部と、このテープ本体部の幅方向中間部に設けられた、腹側部分に対する連結部とを有する連結テープであり、
前記テープ取付部は、前記胴周り構成領域における前記上領域の上端部と対応する前後方向位置から前記下領域の下端部と対応する前後方向位置まで延びている、
第1又は2の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
本態様のように構成されていることにより、テープ本体部を摘まんで引っ張るときに、上領域及び下領域の両方に対して直接的に力が伝わる。この結果、装着時に、胴周り構成領域の上領域及び下領域をバランスよく引っ張ることができ、より容易に適切な装着が可能となる。
<第4の態様>
前記中間領域は、前記第1カバー層及び第2カバー層の間に挟まれ、一体化された中間弾性シートを有するとともに、前記第1カバー層、前記第2カバー層及び前記中間弾性シートが重なる領域内に立体的変形領域を有し、
前記立体的変形領域における前記第1カバー層及び前記第2カバー層には、スリット又はこれを形成するためのミシン目からなるスリット部が複数本設けられており、
前記複数本のスリット部は、前記立体的変形領域を横切って前記立体的変形領域の一方の縁部から他方の縁部まで延びており、
前記複数本のスリット部は互いに交差しており、
前記第1カバー層及び前記第2カバー層における前記立体的変形領域内に位置する部分のすべてが、前記スリット部を介さずに、前記立体的変形領域外に位置する部分に連続している、
第1〜3のいずれか1つの態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
本態様の中間領域は、複数本のスリット部がそれらの交差位置に近づくほど大きく広がるような第1カバー層及び第2カバー層の変形を伴い、中間弾性シートが各スリット部の広がりに応じて弾性伸長可能である。この結果、立体的変形領域に厚み方向の一方側から他方側に向かう力が加えられたとき、立体的変形領域はこれに追従して、主に各スリット部と直交する複数方向に伸長しつつ、周囲部分に対して窪むように変形することができる。したがって、このような窪み変形する立体的変形領域を、胴周り構成領域の中間領域に設ければ、胴周り構成領域の上領域及び下領域がある程度まで伸長し、胴周り構成領域の窪みがほとんど無くなるような装着状態でも、立体的変形領域が窪むことにより、良好なフィット性が確保される。
また、複数本のスリット部により立体的変形領域が決まるため、一本の直線状のスリットの場合と比べて、伸縮方向に制限がなく、伸縮の程度も大きなものとすることができる。
さらに、第1カバー層及び第2カバー層における立体的変形領域内に位置する部分のすべてが、スリット部を介さずに、立体的変形領域外に位置する部分に連続しているため、既存の製造設備において、第1カバー層及び第2カバー層にスリット部を設けるだけで製造することが可能となる。
前記立体的変形領域は、自然長の状態では、前記中間弾性シートの収縮に伴い形成される収縮皺が前記第1カバー層及び第2カバー層に形成されない、
第4の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
スリット部による立体的変形領域を形成する場合、製造時に中間弾性シートを伸長した状態で取り付けてもよいが、その必要はない。したがって、製造時に中間弾性シートをほぼ伸長していない状態で第1カバー層及び第2カバー層と一体化することにより、本態様のように中間弾性シートの収縮による皺(襞含む)が形成されず、良好な外観の伸縮構造となる。この場合、第1カバー層及び第2カバー層にスリット部しか設けないことにより、自然長状態では、中間弾性シートが第1カバー層及び第2カバー層により綺麗に隠蔽されるという利点もある。
前記スリット部は、前記立体的変形領域の中央部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる複数本のスリット部を含む、
第4又は5の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
スリット部は本態様のように、中央部を通るものを複数本含むことができる。この場合、スリット部は立体的変形領域の中央部から放射状(X状や十字状を含む)に延びることとなる。本態様では、最小限のスリット部の数で広範囲にわたる立体的変形領域を形成することができる。本態様は、立体的変形領域を円形や楕円形、ひし形とする場合に好適である。
前記スリット部は、前記立体的変形領域の中央部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる中央スリット部と、この中央スリット部の端部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる端スリット部とを含む、
第4又は5の態様のテープタイプ使い捨ておむつ。
本態様のように、中央スリット部と、その端部を通る端スリット部を含むことができる。この場合、スリット部はT字状やH字状等に延びることとなる。本態様は、立体的変形領域を三角形や矩形とする場合に好適である。
(吸収体)
吸収体56は、排泄液を吸収し、保持する部分であり、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用できる。高吸収性ポリマー粒子の粒径は特に限定されないが、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)、及びこのふるい分けでふるい下に落下する粒子について180μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)を行ったときに、500μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下で、180μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の抜け出しを防止するため、あるいは吸収体56の形状維持性を高めるために、吸収体56は包装シート58で包んでなる吸収要素50として内蔵させることができる。包装シート58としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
トップシート30は液透過性を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11は、特に限定されるものではないが、透湿性を有するもが好ましい。液不透過性シート11としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを好適に用いることができる。また、液不透過性シート11としては、不織布を基材として防水性を高めたものも用いることができる。
外装不織布12は液不透過性シート11の裏側全体を覆い、製品外面を布のような外観とするものである。外装不織布12としては特に限定されず、素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
トップシート30上を伝わって横方向に移動する排泄物を阻止し、いわゆる横漏れを防止するために、表面の幅方向WDの両側には、装着者の肌側に立ち上がる起き上がりギャザー60が設けられていると好ましい。もちろん、起き上がりギャザー60は省略することもできる。
各サイドフラップ部SFには、糸ゴム等の細長状弾性部材からなるサイド弾性部材64が前後方向LDに沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性部材64は、図示例のように、ギャザーシート62の接合部分のうち接合始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に設けるほか、サイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装不織布12との間に設けることもできる。脚周り弾性部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
背側部分Bにおける胴周り構成領域70には、腹側部分Fの外面に対して着脱可能に連結される連結手段としての連結テープ13がそれぞれ設けられている。おむつの装着に際しては、連結テープ13を腰の両側から腹側部分Fの外面に回して、連結テープ13の連結部13Aを腹側部分F外面の適所に連結する。
腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所には、ターゲット部を設けることが好ましい。ターゲット部は、図示例のように、連結を容易にするためのターゲットシート20を腹側部分Fの外面に貼り付けることにより設けることができる。ターゲットシート20は、連結部13Aがフック材の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。また、腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所が不織布からなる場合、例えば図示例のように外装不織布12を有する場合には、ターゲットシート20を省略し、フック材を外装不織布12の繊維に絡ませて連結することもできる。この場合、目印としてのターゲットシート20を外装不織布12と液不透過性シート11との間に設ける他、外装不織布12や液不透過性シート11の外面に目印を印刷してもよい。
特徴的には、図8に拡大して示すように背側部分Bの胴周り構成領域70は、上領域71、中間領域72、及び下領域73の3つの領域を有している。また、図6に示すように、胴周り構成領域70は、上領域71に設けられた上弾性シート71Eと、下領域73に設けられた下弾性シート73Eと、上領域71、中間領域72及び下領域73にわたり、上弾性シート71E及び下弾性シート73Eの表側を覆う第1カバー層91と、上領域71、中間領域72及び下領域73にわたり、上弾性シート71E及び下弾性シート73Eの裏側を覆う第2カバー層92とを有している。図示例では、胴周り構成領域70の部位に応じて、第1カバー層91及び第2カバー層92となる素材や積層数が異なっているが、同一であってもよく、また積層数は一層であってもよい(図示例における最も積層数が少ない部分では、第1カバー層91はギャザーシート62のみからなり、第2カバー層92は外装不織布12のみからなる)。さらに、第1カバー層91及び第2カバー層92は伸縮性を有しないものであれば、そこに含まれるシートに伸縮性を有するものが含まれていてもよいが、表裏両面が不織布で形成されていることが好ましい。なお、伸縮性を有しない(非伸縮)とは、厚み方向と直交するあらゆる方向において弾性限界における伸長倍率が1.0〜1.3倍のものを意味する。
図1、図6及び図8に示すように、中間領域72には立体的変形領域90が設けられている。すなわち、この立体的変形領域90では、立体的変形領域90の内外にわたる大きさの中間弾性シート93と、中間弾性シート93の表側を覆う第1カバー層91と、裏側を覆う第2カバー層92とが一体化されている。第1カバー層91及び第2カバー層92は、上領域71及び下領域73と同じ部材により形成されていても、異なっていてもよい。中間弾性シート93に用いうる素材又は部材は上弾性シート71E及び下弾性シート73Eの場合と同様である。また、中間弾性シート93と、第1カバー層91及び第2カバー層92との一体化は、上弾性シート71E及び下弾性シート73Eと第1カバー層91及び第2カバー層92との一体化と同じ手法を採用することができる。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後方向」とは図中に符号LDで示す方向(縦方向)を意味し、「幅方向」とは図中にWDで示す方向(左右方向)を意味し、前後方向と幅方向とは直交するものである。
・吸収体の「厚み」は、株式会社尾崎製作所の厚み測定器(ピーコック、ダイヤルシックネスゲージ大型タイプ、型式J−B(測定範囲0〜35mm)又は型式K−4(測定範囲0〜50mm))を用い、試料と厚み測定器を水平にして、測定する。
・上記以外の「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・「引張強度」及び「引張伸度(破断伸び)」は、試験片を幅35mm・長さ80mmの長方形状とする以外は、JIS K7127:1999「プラスチック−引張特性の試験方法−」に準じて、初期チャック間隔(標線間距離)を50mmとし、引張速度を300mm/minとして測定される値を意味する。引張試験機としては、例えばSHIMADZU社製のAUTOGRAPH AGS−G100Nを用いることができる。
Claims (7)
- 前後方向中央を含む股間部と、前後方向 中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分とを有し、
前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体を有し、
前記腹側部分及び前記背側部分は、前記吸収体よりも左右両側に延び出たサイドフラップ部を有し、
前記背側部分の前記サイドフラップ部は、後方に向かうにつれて側方に位置するように延びる脚周り縁と、この脚周り縁よりも後方に位置する胴周り構成領域とを有し、
前記背側部分の前記胴周り構成領域に、前記腹側部分と着脱可能に連結するための連結手段を有する、
テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記背側部分の前記胴周り構成領域は、上領域、中間領域、及び下領域の3つの領域を有しており、
前記上領域に設けられた上弾性シートと、前記下領域に設けられた下弾性シートと、前記上領域、中間領域及び下領域にわたり、前記上弾性シート及び下弾性シートの表側を覆う第1カバー層と、前記上領域、中間領域及び下領域にわたり、前記上弾性シート及び下弾性シートの裏側を覆う第2カバー層とを有し、
前記上弾性シートの下縁は前記上領域の下縁に一致し、前記下弾性シートの上縁は前記下領域の上縁に一致し、
前記弾性シート、前記第1カバー層及び前記第2カバー層は一体化されており、
前記第1カバー層及び前記第2カバー層は伸縮性を有しておらず、
前記上領域は、前記上弾性シートにより幅方向に伸長可能に収縮した伸縮領域であり、
前記下領域は、前記下弾性シートにより幅方向に伸長可能に収縮した伸縮領域であり、
前記中間領域は、弾性素材を有しないか、又は弾性素材を有するとしてもその弾性素材により幅方向に収縮していない、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記吸収体は、少なくとも前記下領域の間まで後方に延びており、
前記上弾性シートは、幅方向の一方の胴周り構成領域から他方の胴周り構成領域まで幅方向に連続する、左右共通の部材であり、
前記下弾性シートは、幅方向両側の一方の胴周り構成領域及び他方の胴周り構成領域に個別に設けられており、
前記吸収体と重なる領域に、前記下弾性シートを有しない部分が設けられている、
請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記連結手段は、前記胴周り構成領域に固定されたテープ取付部、及びこのテープ取付部から突出するテープ本体部と、このテープ本体部の幅方向中間部に設けられた、腹側部分に対する連結部とを有する連結テープであり、
前記テープ取付部は、前記胴周り構成領域における前記上領域の上端部と対応する前後方向位置から前記下領域の下端部と対応する前後方向位置まで延びている、
請求項1又は2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記中間領域は、前記第1カバー層及び第2カバー層の間に挟まれ、一体化された中間弾性シートを有するとともに、前記第1カバー層、前記第2カバー層及び前記中間弾性シートが重なる領域内に立体的変形領域を有し、
前記立体的変形領域における前記第1カバー層及び前記第2カバー層には、スリット又はこれを形成するためのミシン目からなるスリット部が複数本設けられており、
前記複数本のスリット部は、前記立体的変形領域を横切って前記立体的変形領域の一方の縁部から他方の縁部まで延びており、
前記複数本のスリット部は互いに交差しており、
前記第1カバー層及び前記第2カバー層における前記立体的変形領域内に位置する部分のすべてが、前記スリット部を介さずに、前記立体的変形領域外に位置する部分に連続している、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記立体的変形領域は、自然長の状態では、前記中間弾性シートの収縮に伴い形成される収縮皺が前記第1カバー層及び第2カバー層に形成されない、
請求項4記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記スリット部は、前記立体的変形領域の中央部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる複数本のスリット部を含む、
請求項4又は5記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記スリット部は、前記立体的変形領域の中央部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる中央スリット部と、この中央スリット部の端部を通り、両端部が前記立体的変形領域の縁部まで延びる端スリット部とを含む、
請求項4又は5記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
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JP2023047113A (ja) * | 2021-09-24 | 2023-04-05 | 大王製紙株式会社 | 使い捨ておむつ |
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JP7082501B2 (ja) | 2022-06-08 |
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