JP2019044478A - 熱可塑性合成樹脂製床材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
不織布又は織布で構成された中間層と、前記中間層上に形成された印刷模様層を有し、前記印刷模様層の上側に透光性の熱可塑性合成樹脂で構成された上地層と、前記中間層の下側に熱可塑性合成樹脂で構成された下地層と、が積層した熱可塑性合成樹脂製床材であって、
前記中間層がガラス繊維及びセルロース繊維を含み、前記中間層を構成する繊維全体の質量に対するセルロース繊維の含有比率が10〜50質量%であり、前記中間層の坪量が15〜50g/m2であること、
を特徴とする熱可塑性合成樹脂製床材を提供する。
下地層用の熱可塑性合成樹脂層の上に、上面に印刷模様層を形成した不織布又は織布で構成された中間層を載置し、更に前記印刷模様層上に、透光性を有する熱可塑性合成樹脂からなる樹脂層を散布して予備積層体を構成し、
前記予備積層体を熱可塑性合成樹脂のゲル化温度以上に加熱したうえで、圧縮プレスして積層一体化すること、
を特徴とする熱可塑性合成樹脂製床材の製造方法を提供する。
本実施形態の熱可塑性合成樹脂製床材1に用いる中間層7は、少なくともガラス繊維と、セルロース繊維と、を含む不織布又は織布であって、当該ガラス繊維の繊維長さは、1〜100mmの範囲が適用でき、より好ましくは10〜50mmの範囲とすることが望ましい。また、繊維径は、1〜50μmの範囲が適用でき、より好ましくは5〜20μmの範囲とすることが望ましい。
印刷模様層5は、印刷手段によって中間層7、特にセルロース繊維を含んだ不織布又は織布に対して直接形成することが望ましい。印刷模様層5の具体的態様としては、スギやヒノキなどの木質における板目や正目の木質意匠模様、大理石や御影石などの石目意匠模様、絵画や図形など、文字や記号などの意匠模様が例示でき、面全体にインキがのった意匠模様でもよいし、図形、文字間に余白を残すなどして、面の一部にインキをのせた模様であってもよい。
上地層3及び下地層9は、上述のとおり熱可塑性合成樹脂で形成されるが、特に制限はなく、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂等の種々の樹脂や共重合樹脂を用いることができる。
下地層3の熱可塑性合成樹脂上に印刷模様層5を形成した中間層7を載置し、更に当該印刷模様層5の上に上地層9の熱可塑性合成樹脂を載置し、これを上地層3及び下地層9を形成する熱可塑性合成樹脂のゲル化温度以上に加熱して熱圧成形を行い、全体を積層一体化させる。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いてウェブ形成を行い、繊維間結合を行うことにより、厚さ0.20mm、坪量25g/m2及び密度0.14g/cm2の中間層を作製し、この中間層上に紫外線硬化タイプのインクジェット印刷法によって印刷模様層を形成した。なお、ウェブ形成には湿式法や乾式法などがあり、繊維間結合にはサーマルボンド法やケミカルボンド法がある。そして、下地層用の樹脂小塊を層状態に積層させ、この上に、印刷模様層を形成した中間層を載置し、さらにその上に上地層用の樹脂小塊を層状態に積層させた。この予備積層体を加熱炉内で樹脂のゲル化温度まで加熱したのち、プレス板でプレスして、図1に示す構造を有する床材を構成した。
なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維20%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.23mm、坪量30g/m2及び密度0.14g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維20%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.3mm、坪量40g/m2及び密度0.13g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維70%、セルロース繊維30%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.3mm、坪量30g/m2及び密度0.1g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維50%、セルロース繊維50%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、繊維径17μm及び繊維長さ10mmのポリエチレンテレフタレート繊維と、を用いて、厚さ0.25mm、坪量37g/m2及び密度0.16g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維10%、ポリエチレンテレフタレート10%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径13μm及び繊維長さ25mmのガラス繊維を用いて、厚さ0.23mm、坪量25g/m2及び密度0.11g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径13μm及び繊維長さ25mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.20mm、坪量23g/m2及び密度0.12g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維95%、セルロース繊維5%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、繊維径17μm及び繊維長さ10mmのポリエチレンテレフタレート繊維と、を用いて、厚さ0.39mm、坪量57g/m2及び密度0.16g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維10%、ポリエチレンテレフタレート10%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.36mm、坪量53g/m2及び密度0.16g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維20%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.20mm、坪量19g/m2及び密度0.1g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維45%、セルロース繊維55%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.26mm、坪量125g/m2及び密度0.52g/cm2の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維20%とし、更に添加したバインダー樹脂は、スチレンブタジエンゴム又はアクリル樹脂とした。
(1)密着性の評価
実施例1〜5及び比較例1〜6の床材に対し上地層と下地層をつかみ治具(万力)にて挟み込み、180度剥離を行うことで層間又は層内の破壊強度を評価した。更に、250kNの荷重を付加したキャスターを上地層表面で5,000回往復させ、浮き発生の有無を確認した。上記結果を総合的に評価し、二重丸印、一重丸印、三角印、又はバツ印を表1に示した。
実施例1〜5及び比較例1〜6の床材の印刷模様層について、インキの繊維間埋もれ、中間層外への漏れ、色流れの発生、及び定着具合について、印刷後の状態と床材成形後の状態とを目視で確認して総合的に評価し、二重丸印、一重丸印、三角印、又はバツ印を表1に示した。
実施例1〜5及び比較例1〜6の床材に対し、JIS A 1454に規定された「加熱による長さ及び幅変化試験」に従って試験を行い、「加熱による長さ及び幅変化率」によって評価し、二重丸印、一重丸印、三角印、又はバツ印を表1に示した。なお、当該評価では、上記試験後における各床材の長さ及び幅変化率についても百分率(%)で表1に示した。なお、JIS A 1454の規定によれば、試験後における各床材の長さ及び幅変化率は±0.5%以下が好ましい。
3 上地層
5 印刷模様層
7 中間層
9 下地層
不織布又は織布で構成された中間層と、前記中間層上に形成された印刷模様層を有し、前記印刷模様層の上側に透光性の熱可塑性合成樹脂で構成された上地層と、前記中間層の下側に熱可塑性合成樹脂で構成された下地層と、が積層した熱可塑性合成樹脂製床材であって、
前記中間層がガラス繊維及びセルロース繊維を含み、前記中間層を構成する繊維全体の質量に対するセルロース繊維の含有比率が10〜50質量%であり、前記中間層の坪量が15〜50g/m2であること、
を特徴とする熱可塑性合成樹脂製床材を提供する。
下地層用の熱可塑性合成樹脂層の上に、上面に印刷模様層を形成した不織布又は織布で構成された中間層を載置し、更に前記印刷模様層上に、透光性を有する熱可塑性合成樹脂からなる樹脂層を散布して予備積層体を構成し、
前記予備積層体を熱可塑性合成樹脂のゲル化温度以上に加熱したうえで、圧縮プレスして積層一体化すること、
を特徴とする熱可塑性合成樹脂製床材の製造方法を提供する。
本実施形態の熱可塑性合成樹脂製床材1に用いる中間層7は、少なくともガラス繊維と、セルロース繊維と、を含む不織布又は織布であって、当該ガラス繊維の繊維長さは、1〜100mmの範囲が適用でき、より好ましくは10〜50mmの範囲とすることが望ましい。また、繊維径は、1〜50μmの範囲が適用でき、より好ましくは5〜20μmの範囲とすることが望ましい。
印刷模様層5は、印刷手段によって中間層7、特にセルロース繊維を含んだ不織布又は織布に対して直接形成することが望ましい。印刷模様層5の具体的態様としては、スギやヒノキなどの木質における板目や正目の木質意匠模様、大理石や御影石などの石目意匠模様、絵画や図形など、文字や記号などの意匠模様が例示でき、面全体にインキがのった意匠模様でもよいし、図形、文字間に余白を残すなどして、面の一部にインキをのせた模様であってもよい。
上地層3及び下地層9は、上述のとおり熱可塑性合成樹脂で形成されるが、特に制限はなく、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂等の種々の樹脂や共重合樹脂を用いることができる。
下地層3の熱可塑性合成樹脂上に印刷模様層5を形成した中間層7を載置し、更に当該印刷模様層5の上に上地層9の熱可塑性合成樹脂を載置し、これを上地層3及び下地層9を形成する熱可塑性合成樹脂のゲル化温度以上に加熱して熱圧成形を行い、全体を積層一体化させる。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いてウェブ形成を行い、繊維間結合を行うことにより、厚さ0.20mm、坪量25g/m2及び密度0.14g/cm 3 の中間層を作製し、この中間層上に紫外線硬化タイプのインクジェット印刷法によって印刷模様層を形成した。なお、ウェブ形成には湿式法や乾式法などがあり、繊維間結合にはサーマルボンド法やケミカルボンド法がある。そして、下地層用の樹脂小塊を層状態に積層させ、この上に、印刷模様層を形成した中間層を載置し、さらにその上に上地層用の樹脂小塊を層状態に積層させた。この予備積層体を加熱炉内で樹脂のゲル化温度まで加熱したのち、プレス板でプレスして、図1に示す構造を有する床材を構成した。
なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維20%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.23mm、坪量30g/m2及び密度0.14g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維20%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.3mm、坪量40g/m2及び密度0.13g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維70%、セルロース繊維30%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.3mm、坪量30g/m2及び密度0.1g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維50%、セルロース繊維50%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、繊維径17μm及び繊維長さ10mmのポリエチレンテレフタレート繊維と、を用いて、厚さ0.25mm、坪量37g/m2及び密度0.16g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維10%、ポリエチレンテレフタレート10%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径13μm及び繊維長さ25mmのガラス繊維を用いて、厚さ0.23mm、坪量25g/m2及び密度0.11g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径13μm及び繊維長さ25mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.20mm、坪量23g/m2及び密度0.12g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維95%、セルロース繊維5%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、繊維径17μm及び繊維長さ10mmのポリエチレンテレフタレート繊維と、を用いて、厚さ0.39mm、坪量57g/m2及び密度0.16g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維10%、ポリエチレンテレフタレート10%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.36mm、坪量53g/m2及び密度0.16g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維20%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.20mm、坪量19g/m2及び密度0.1g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維45%、セルロース繊維55%とし、更に添加したバインダー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂又はアクリル樹脂とした。
繊維径10μm及び繊維長さ13mmのガラス繊維と、繊維径20〜50μm及び繊維長さ3〜10mmのセルロース繊維と、を用いて、厚さ0.26mm、坪量125g/m2及び密度0.52g/cm 3 の中間層を構成し、該中間層に上地層、下地層及び印刷模様層を積層させて床材を構成した。なお、中間層を構成する繊維の含有比率は、ガラス繊維80%、セルロース繊維20%とし、更に添加したバインダー樹脂は、スチレンブタジエンゴム又はアクリル樹脂とした。
(1)密着性の評価
実施例1〜5及び比較例1〜6の床材に対し上地層と下地層をつかみ治具(万力)にて挟み込み、180度剥離を行うことで層間又は層内の破壊強度を評価した。更に、250kNの荷重を付加したキャスターを上地層表面で5,000回往復させ、浮き発生の有無を確認した。上記結果を総合的に評価し、二重丸印、一重丸印、三角印、又はバツ印を表1に示した。
実施例1〜5及び比較例1〜6の床材の印刷模様層について、インキの繊維間埋もれ、中間層外への漏れ、色流れの発生、及び定着具合について、印刷後の状態と床材成形後の状態とを目視で確認して総合的に評価し、二重丸印、一重丸印、三角印、又はバツ印を表1に示した。
実施例1〜5及び比較例1〜6の床材に対し、JIS A 1454に規定された「加熱による長さ及び幅変化試験」に従って試験を行い、「加熱による長さ及び幅変化率」によって評価し、二重丸印、一重丸印、三角印、又はバツ印を表1に示した。なお、当該評価では、上記試験後における各床材の長さ及び幅変化率についても百分率(%)で表1に示した。なお、JIS A 1454の規定によれば、試験後における各床材の長さ及び幅変化率は±0.5%以下が好ましい。
3 上地層
5 印刷模様層
7 中間層
9 下地層
Claims (3)
- 不織布又は織布で構成された中間層と、前記中間層上に形成された印刷模様層を有し、前記印刷模様層の上側に透光性の熱可塑性合成樹脂で構成された上地層と、前記中間層の下側に熱可塑性合成樹脂で構成された下地層と、が積層した熱可塑性合成樹脂製床材であって、
前記中間層がガラス繊維及びセルロース繊維を含み、前記中間層を構成する繊維全体の質量に対するセルロース繊維の含有比率が10〜50質量%であり、前記中間層の坪量が15〜50g/m2であること、
を特徴とする熱可塑性合成樹脂製床材。 - 前記中間層の厚さが0.1〜0.35mmであること、
を特徴とする請求項1に記載の熱可塑性合成樹脂製床材。 - 下地層用の熱可塑性合成樹脂層の上に、上面に印刷模様層を形成した不織布又は織布で構成された中間層を載置し、更に前記印刷模様層上に、透光性を有する熱可塑性合成樹脂からなる樹脂層を散布して予備積層体を構成し、
前記予備積層体を熱可塑性合成樹脂のゲル化温度以上に加熱したうえで、圧縮プレスして積層一体化すること、
を特徴とする熱可塑性合成樹脂製床材の製造方法。
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- 2017-09-01 JP JP2017168846A patent/JP7039218B2/ja active Active
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