JP2019040687A - ゴム栓及び防水コネクタ - Google Patents
ゴム栓及び防水コネクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019040687A JP2019040687A JP2017159945A JP2017159945A JP2019040687A JP 2019040687 A JP2019040687 A JP 2019040687A JP 2017159945 A JP2017159945 A JP 2017159945A JP 2017159945 A JP2017159945 A JP 2017159945A JP 2019040687 A JP2019040687 A JP 2019040687A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral lip
- rubber plug
- corner
- seal
- diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 title claims abstract description 68
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 50
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 8
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 4
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 6
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 4
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 4
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 3
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 3
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 2
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 2
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 1
- 229920002379 silicone rubber Polymers 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/52—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
- H01R13/5205—Sealing means between cable and housing, e.g. grommet
- H01R13/5208—Sealing means between cable and housing, e.g. grommet having at least two cable receiving openings
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/40—Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
- H01R13/42—Securing in a demountable manner
- H01R13/422—Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means
- H01R13/4223—Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means comprising integral flexible contact retaining fingers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/502—Bases; Cases composed of different pieces
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/502—Bases; Cases composed of different pieces
- H01R13/5025—Bases; Cases composed of different pieces one or more pieces being of resilient material
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/52—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
- H01R13/5216—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases characterised by the sealing material, e.g. gels or resins
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/52—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
- H01R13/5219—Sealing means between coupling parts, e.g. interfacial seal
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/40—Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
- H01R13/42—Securing in a demountable manner
- H01R13/436—Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
- H01R13/4364—Insertion of locking piece from the front
- H01R13/4365—Insertion of locking piece from the front comprising a temporary and a final locking position
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
【課題】角部のシール性を良好に確保することができるゴム栓及び防水コネクタを提供する。【解決手段】ゴム栓10は、端子付き電線95が液密に挿入されるシール孔11を複数有するマット状のゴム栓本体12を備える。ゴム栓本体12は、丸みを帯びつつ外側に張り出す角部13を有し、外周に外周リップ18が周設されるとともに、シール孔11の内周に内周リップ19が周設される。ゴム栓本体12の外周のうち、外周リップ18の根元の部分で、且つ角部13近傍のシール孔11の内周リップ19に角部13側で対向する部分には、外周リップ18に対し、周方向に隣接する領域22より内側へ深く凹む肉抜き部21が設けられている。【選択図】図5
Description
本発明は、ゴム栓及び防水コネクタに関する。
特許文献1には、弾性材料で板状に形成された本体部を有する弾性シール部材としてのゴム栓が開示されている。本体部は、端子付き電線が液密に挿入されるシール挿通孔(以下、シール孔と呼称)を複数有している。そして、本体部は、正面から見て略矩形状をなし、外側に張り出す4つの角部を有している。この弾性シール部材は、コネクタハウジングのリア側収容室に収容されて液密に保持される。
ところで、各シール孔は端子付き電線によって押し広げられ拡径方向の変形力を受けることになる。この場合に、本体部の端部側のシール孔ほど拡径方向の変形力が加算されるという事情がある。また、各シール孔はリア側収容室の内面によって縮径方向の変形力を受けることになるが、本体部の角部では、外側への張り出し分、周囲より厚肉の領域になるため、リア側収容室の内面からの反発力によって角部近傍のシール孔に縮径方向の大きな変形力が作用し、上記拡径方向の変形力と相まって、このシール孔が歪に変形することがある。このため、角部近傍のシール孔は、ここを通過する端子によって内面が傷付き易く、また、電線が屈曲した状態で挿入される懸念がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、角部のシール性を良好に確保することができるゴム栓及び防水コネクタを提供することを目的とする。
本発明のゴム栓は、端子付き電線が液密に挿入されるシール孔を複数有するマット状のゴム栓本体を備え、前記ゴム栓本体は、外側に張り出す角部を有し、外周に外周リップが周設されるとともに、前記シール孔の内周に内周リップが周設されており、前記ゴム栓本体の外周のうち、前記外周リップの根元の部分で、且つ前記角部近傍の前記シール孔の前記内周リップと前記角部側で対向する部分には、前記外周リップに対し、周方向に隣接する領域よりも内側へ深く凹む肉抜き部が設けられているところに特徴を有する。
ゴム栓本体の角部に作用する反発力が肉抜き部によって減少するため、角部近傍のシール孔の変形量が大きくならずに済み、このシール孔の内面が端子によって損傷したり、電線がシール孔に屈曲状態で挿入されるのを防止することができる。特に、肉抜き部が外周リップの根元の部分に設けられることで、外周リップの密着性が格別低下することがなく、また、肉抜き部がシール孔の内周リップと角部側で対向する部分に設けられることにより、内周リップの内側への突出量に応じて肉抜き部の凹み量を調整することができる。したがって、本発明によれば、ゴム栓本体の角部のシール性を良好に確保することができる。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記ゴム栓本体は、孔径を異にする複数種の前記シール孔を有し、前記角部近傍の前記シール孔は、他より大きい孔径の大径シール孔とされているとよい。こうした角部近傍の大径シール孔は端子付き電線の挿入時に大きく弾性変形するため、肉抜き部によって反発力を逃がし、所定のシール性を確保することができるメリットが大きい。
前記ゴム栓本体は、孔径を異にする複数種の前記シール孔を有し、前記角部近傍の前記シール孔は、他より大きい孔径の大径シール孔とされているとよい。こうした角部近傍の大径シール孔は端子付き電線の挿入時に大きく弾性変形するため、肉抜き部によって反発力を逃がし、所定のシール性を確保することができるメリットが大きい。
前記ゴム栓本体は、4つの前記角部を有する正面視略矩形状をなし、前記肉抜き部は、前記角部の頂角部分から前記角部近傍の前記シール孔の中心に向けて最も深く凹む最深部を有しているとよい。従来、ゴム栓本体の角部は、頂角部分において最も厚肉となり反発力が大きくなる傾向にあった。その点、上記構成によれば、頂角部分と対応する位置に肉抜き部の最深部が存在するため、頂角部分における反発力を有意に減少させることができる。その結果、所定のシール性を確実に確保することができる。
上記構成のゴム栓が収容される収容凹部を有するコネクタハウジングを備え、前記外周リップが前記収容凹部の内周に弾性的に密着することを特徴とする防水コネクタであるとよい。外周リップが収容凹部の内周に弾性的に密着することにより、コネクタハウジングとの間に良好なシール性を確保することができる。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1を図1〜図5に基づいて説明する。本実施例1に係る防水コネクタは、図1に示すように、コネクタハウジング50、端子金具90、ゴム栓10、リアホルダ80及びフロントリテーナ70を備えている。
以下、本発明の実施例1を図1〜図5に基づいて説明する。本実施例1に係る防水コネクタは、図1に示すように、コネクタハウジング50、端子金具90、ゴム栓10、リアホルダ80及びフロントリテーナ70を備えている。
コネクタハウジング50は合成樹脂製であって、図1に示すように、略角ブロック状のハウジング本体51と、ハウジング本体51の外周を包囲する略角筒状の嵌合筒部52とを有している。ハウジング本体51と嵌合筒部52との間は、前方に開放され、図示しない相手側コネクタハウジングが嵌合可能な嵌合部53とされている。
ハウジング本体51には、複数のキャビティ54が前後に貫通して設けられている。各キャビティ54は、孔径が大きい複数の大径キャビティ54Aと、孔径が小さい複数の小径キャビティ54Bとで構成されている。詳細は図示しないが、各小径キャビティ54Bは、ハウジング本体51に上下2段で左右に複数整列して配置され、各大径キャビティ54Aは、各小径キャビティ54Bを挟んだ両側で且つハウジング本体51の4角部分にそれぞれ配置されている。
各キャビティ54の内面には、前方へ片持ち状に突出するランス55が設けられている。各キャビティ54内には、後方から端子金具90が挿入される。各端子金具90は、キャビティ54内でランス55に係止され、コネクタハウジング50に一次的に抜け止めされる。
フロントリテーナ70は合成樹脂製であってキャップ状をなし、図1に示すように、ハウジング本体51に前方から装着される。このフロントリテーナ70は、ハウジング本体51の前面を覆う平板状のリテーナ本体71を有している。リテーナ本体71には、各キャビティ54と連通する位置に、複数のタブ挿通孔72が設けられている。コネクタハウジング50が相手側コネクタハウジングに嵌合されたときに、相手側コネクタハウジングに装着された図示しない相手側端子金具のタブが、タブ挿通孔72を通してキャビティ54側に進入し、キャビティ54内の端子金具90と電気的に接続されるようになっている。また、フロントリテーナ70は、各ランス55と対応する位置に、複数の規制片73を有している。フロントリテーナ70がハウジング本体51に正規装着されると、各規制片73がランス55の撓み空間に進入してランス55の撓み動作を規制し、これによって端子金具90がコネクタハウジング50に対して二次的に抜け止めされた状態になる。
ハウジング本体51の外周におけるフロントリテーナ70の後方には、シールリング56が嵌着される。シールリング56が相手側コネクタハウジングのフード部分とハウジング本体51との間に弾性的に挟まれることにより、両コネクタハウジング間が液密にシールされる。
ハウジング本体51の後面には、ゴム栓10を収容可能な収容凹部57が開口して設けられている。収容凹部57の奥面は、上下方向に沿うように配置され、ここに各キャビティ54の後端が開口している。ハウジング本体51の収容凹部57には、後方からゴム栓10が挿入されて収容される。
リアホルダ80は合成樹脂製であって、図1に示すように、ハウジング本体51に後方から装着される。このリアホルダ80は、収容凹部57の後面を塞ぐ所定厚みのホルダ本体81を有している。ホルダ本体81がハウジング本体51に装着固定されることにより、ゴム栓10が収容凹部57に抜け止めされる。また、ホルダ本体81には、複数の貫通孔82が設けられている。各貫通孔82は、各大径キャビティ54Aに対応する複数の大径貫通孔82Aと、各小径キャビティ54Bに対応する複数の小径貫通孔82Bとで構成されている。各貫通孔82には、端子金具90に接続された電線95が遊嵌状態で挿入される。
端子金具90は、導電性の金属板を所定形状に打ち抜いた後、曲げ加工等して成形され、全体として前後方向に細長い形態になっている。図1に示すように、端子金具90は、各大径キャビティ54Aに挿入され、大電流用の電線95Aの端末部に接続される大型端子金具90Aと、各小径キャビティ54Bに挿入され、小電流用の電線95Bの端末部に接続される小型端子金具90Bとで構成されている。
具体的には、端子金具90は、略角筒状の接続部91と、接続部91の後方に連なるオーブンバレル状のワイヤバレル部92と、ワイヤバレル部92の後方に連なるオープンバレル状のインシュレーションバレル部93とを有している。ワイヤバレル部92は、電線95の端末部において被覆96の除去により露出する芯線97に圧着により接続されている。インシュレーションバレル部93は、電線95の端末部における被覆96に圧着により接続されている。接続部91は、相手側端子金具のタブを受容可能とされ、内部に配置される弾性接触片94にタブが弾性的に接触することで、相手側端子金具と電気的に接続される。また、接続部91にランス55が係止される。
ゴム栓10は、シリコンゴム等のゴム製であって、図2に示すように、複数のシール孔11を有するマット状のゴム栓本体12を備えている。ゴム栓本体12は、正面から視て左右に長い略矩形状をなし、対角位置に、丸みを帯びつつ外側に張り出す4つの角部13を有している。また、ゴム栓本体12は、前後方向に所定の厚みを有し、前後両面が上下方向に沿うように配置される。このゴム栓10は、正面視及び側面視において点対称な形状になっており、上下左右の向きを区別する必要がない。
ゴム栓本体12の前後両面には、上下左右に間隔をあけて複数の小突起14が設けられている。ゴム栓本体12の前面の各小突起14は、収容凹部57の奥面に略圧潰状態で密着し、ゴム栓本体12の後面の各小突起14は、ホルダ本体81の前面に略圧潰状態で密着するようになっている。
ゴム栓本体12の前後両面には、各シール孔11の開口縁部及びゴム栓本体12の外周を縁取る周回リブ15と、各シール孔11間にて上下左右に延出する格子リブ16とが設けられ、且つ周回リブ15と格子リブ16との間に凹陥部17が設けられている。凹陥部17は、深さ方向に同一径の有底凹所であって、ゴム栓本体12の薄肉部分を構成している。なお、各小突起14は、格子リブ16の交差部分及び4つの角部13に配置されている。
図3に示すように、ゴム栓本体12の外周には、前後方向に複数条(図示する場合は3条)並んだ外周リップ18が突出して設けられている。各外周リップ18は、断面円弧状をなし、ゴム栓本体12の外周に、全周にわたって同一高さ(同一突出寸法)で連なるように周設され、且つ互いに同一高さに揃えられている。図5に示すように、外周リップ18の頂部は、ゴム栓本体12の上下面に沿って左右に延出する一対の長辺頂部18Aと、ゴム栓本体12の左右面に沿って上下に延出する一対の短辺頂部18Bと、4つの角部13において長辺頂部18Aと短辺頂部18Bとの間に弧状をなす湾曲頂部18Cとを有している。さらに、各外周リップ18の湾曲頂部18Cは、対応する角部13の近傍に位置するシール孔11(後述する大径シール孔11A)の中心から最も離れた位置に頂角部18Dを有している。
複数のシール孔11は、各大径キャビティ54Aに対応する複数の大径シール孔11Aと、各小径キャビティ54Bに対応する複数の小径シール孔11Bとで構成されている。各小径シール孔11Bは、ゴム栓本体12に上下2段で左右に複数整列して配置され、各大径シール孔11Aは、各小径シール孔11Bを挟んだ両側で且つゴム栓本体12の4つの角部13の近傍にそれぞれ配置される。図2に示すように、格子リブ16のうち、上下に延出する部分は、複数(図示する場合は2つ)の小径シール孔11Bを一組として区切るとともに、大径シール孔11Aを個別に区切るようにして左右に並んでいる。
図4に示すように、各シール孔11の内周には、前後方向に複数条(図示する場合は2条)並んだ内周リップ19が突出して設けられている。各内周リップ19は、断面山型状をなし、各シール孔11の内周に、全周にわたって同一高さ(同一突出寸法)で連なるように周設され、且つ互いに同一高さに揃えられている。
具体的には、各内周リップ19は、各シール孔11の前後中央側に急傾斜で傾斜する急斜面部19Aを有し、各シール孔11の前後端側に緩傾斜で傾斜する緩斜面部19Bを有し、突出方向先端部において急斜面部19Aと緩斜面部19Bとの間に弧状をなす頂面部19Cを有している。各内周リップ19の緩斜面部19Bは、頂面部19Cからゴム栓本体12の前面及び後面に向けて拡径する形態とされ、端子金具90を誘い込むガイド面として機能する。
各内周リップ19の頂面部19Cは、隣り合う外周リップ18間の谷部分と前後方向で重なる位置で、且つ凹陥部17の底面部分と前後方向でほぼ同じ位置に配置される。
さて、ゴム栓本体12の外周のうち、各外周リップ18の間の根元部分(隣り合う外周リップ18間の谷部分に相当する部分)で、且つ4つの角部13のそれぞれには、各外周リップ18に対し、周方向両側の隣接領域22より内側へ深く凹む形態の肉抜き部21が設けられている。
図4(A)、(B)にそれぞれ示すように、外周リップ18の湾曲頂部18Cから肉抜き部21までの深さは、外周リップ18の長辺頂部18A又は短辺頂部18Bから隣接領域22までの深さより深くされている。図5に示すように、各肉抜き部21は、周方向両端から中央にかけて次第に外周リップ18の湾曲頂部18Cからの深さを深くする断面弧状をなし、その曲率半径が外周リップ18の湾曲頂部18Cの曲率半径よりも大きくされている。各肉抜き部21の周方向中央は、外周リップ18の頂角部18Dから大径シール孔11Aの中心に向かう深さ方向(図5の矢印W方向)において最も深い最深部21Aとされている。
また、各肉抜き部21は、対応する大型シール孔11の内周リップ19に前後方向で重なるようにその内周リップ19と対応して配置される。図4(B)に示すように、肉抜き部21の最深部21Aは、各シール孔11の径方向に関して、各内周リップ19の緩斜面部19Bの開口端(拡開端)より内側に位置し、角部13の外周に十分な深さをもって凹設される。
次に、本実施例1の作用効果を説明する。
組み付けに際し、コネクタハウジング50の収容凹部57に後方からゴム栓10が挿入され、続いて、コネクタハウジング50の後部にリアホルダ80が装着される。これにより、大径キャビティ54A、大径シール孔11A及び大径貫通孔82Aが前後方向に同軸で連通するとともに、小径キャビティ54B、小径シール孔11B及び小径貫通孔82Bが同じく前後方向に同軸で連通する(図1を参照)。
組み付けに際し、コネクタハウジング50の収容凹部57に後方からゴム栓10が挿入され、続いて、コネクタハウジング50の後部にリアホルダ80が装着される。これにより、大径キャビティ54A、大径シール孔11A及び大径貫通孔82Aが前後方向に同軸で連通するとともに、小径キャビティ54B、小径シール孔11B及び小径貫通孔82Bが同じく前後方向に同軸で連通する(図1を参照)。
次いで、コネクタハウジング50の各キャビティ54に後方から端子金具90が挿入されてランス55により係止される。このとき、端子金具90に接続された電線95は、キャビティ54の後方でゴム栓10のシール孔11に液密に挿入され、さらにシール孔11の後方でリアホルダ80の貫通孔82に遊挿された後、リアホルダ80から後方へ引き出される。
上記において、各シール孔11の内周リップ19が各電線95の被覆96の外周に周方向に弾性的に密着することにより、各電線95とゴム栓10との間が液密にシールされる。また、ゴム栓10の各外周リップ18が収容凹部57の内周に周方向に弾性的に密着することにより、ゴム栓10とコネクタハウジング50との間が液密にシールされる。
ここで、各大径シール孔11Aは、大電流用の電線95Aが挿入されて拡径方向の変形力を受けるとともに、左右に並置された各小径シール孔11Bの拡径方向の累積的な変形力の影響を受ける。しかし、ゴム栓本体12の前後両面に設けられた凹陥部17によって、各小径シール孔11Bの累積的な変形力の影響が効果的に減少させられる。
また、各大径シール孔11Aは、各角部13が収容凹部57の内周に密着して反発力を受けることで縮径方向の変形力を受ける。この場合に、ゴム栓本体12の各角部13の外周における外周リップ18の根元に設けられた肉抜き部21によって収容凹部57の内周からの反発力が効果的に減少させられる。しかも、肉抜き部21が各角部13の頂角部18Dから大径シール孔11Aの中心に向けて最も深く凹む最深部21Aを有しているため、各角部13の頂角部18Dにおける反発力が有意に減少させられる。このため、各大径シール孔11Aが過度に変形することがなく、所定の形態に維持される結果、各電線95が大径シール孔11Aに正規挿入される状態が良好に確保される。
また、各角部13の肉抜き部21によって各大径シール孔11Aの位置ずれも規制されるため、各大型端子金具90Aが大径シール孔11Aに対し緩斜面部19Bに案内されつつ円滑に挿入される状態が確保される。よって、各大径シール孔11Aの内周リップ19が大型端子金具90Aの通過時に損傷するのを回避することができる。
以上説明したように、本実施例1によれば、ゴム栓本体12の各角部13に作用する反発力が肉抜き部21によって減少するため、各大径シール孔11Aの変形量が大きくならずに済み、各大径シール孔11Aの内面が端子金具90によって損傷したり、電線95が大径シール孔11Aに屈曲状態で挿入されるのを防止することができる。
特に、肉抜き部21が外周リップ18の根元の部分に設けられることで、外周リップ18の密着性が格別低下することがなく、また、肉抜き部21がシール孔11の内周リップ19と角部13側で対向する部分に設けられることにより、内周リップ19の内側への突出量に応じて肉抜き部21の凹み量を調整することができる。したがって、ゴム栓本体12の各角部13のシール性を良好に確保することができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)外周リップはゴム栓本体に1条のみ設けられるものであってもよい。また、内周リップもゴム栓本体に1条のみ設けられるものであってもよい。
(2)大径シール孔は、4つの角部のうちの少なくとも1つの角部と対応して設けられていればよく、必ずしも4つの角部に対応して設けられていなくてもよい。
(3)ゴム栓本体は、角部を有していれば、正面視して矩形以外の多角形状に形成されるものであってもよい。
(4)複数のシール孔は、いずれも同一の孔径で構成される単一種で構成されるものであってもよく、あるいは、孔径を異にする3種以上で構成されるものであってもよい。
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)外周リップはゴム栓本体に1条のみ設けられるものであってもよい。また、内周リップもゴム栓本体に1条のみ設けられるものであってもよい。
(2)大径シール孔は、4つの角部のうちの少なくとも1つの角部と対応して設けられていればよく、必ずしも4つの角部に対応して設けられていなくてもよい。
(3)ゴム栓本体は、角部を有していれば、正面視して矩形以外の多角形状に形成されるものであってもよい。
(4)複数のシール孔は、いずれも同一の孔径で構成される単一種で構成されるものであってもよく、あるいは、孔径を異にする3種以上で構成されるものであってもよい。
10…ゴム栓
11…シール孔
11A…大径シール孔
12…ゴム栓本体
18…外周リップ
18D…頂角部
19…内周リップ
21…肉抜き部
21A…最深部
22…隣接領域
50…コネクタハウジング
57…収容凹部
90…端子金具
11…シール孔
11A…大径シール孔
12…ゴム栓本体
18…外周リップ
18D…頂角部
19…内周リップ
21…肉抜き部
21A…最深部
22…隣接領域
50…コネクタハウジング
57…収容凹部
90…端子金具
Claims (4)
- 端子付き電線が液密に挿入されるシール孔を複数有するマット状のゴム栓本体を備え、
前記ゴム栓本体は、外側に張り出す角部を有し、外周に外周リップが周設されるとともに、前記シール孔の内周に内周リップが周設されており、
前記ゴム栓本体の外周のうち、前記外周リップの根元の部分で、且つ前記角部近傍の前記シール孔の前記内周リップと前記角部側で対向する部分には、前記外周リップに対し、周方向に隣接する領域よりも内側へ深く凹む肉抜き部が設けられていることを特徴とするゴム栓。 - 前記ゴム栓本体は、孔径を異にする複数種の前記シール孔を有し、前記角部近傍の前記シール孔は、他より大きい孔径の大径シール孔とされている請求項1記載のゴム栓。
- 前記ゴム栓本体は、4つの前記角部を有する正面視略矩形状をなし、
前記肉抜き部は、前記角部の頂角部分から前記角部近傍の前記シール孔の中心に向けて最も深く凹む最深部を有している請求項1又は2記載のゴム栓。 - 請求項1ないし3のいずれか1項記載のゴム栓が収容される収容凹部を有するコネクタハウジングを備え、
前記外周リップが前記収容凹部の内周に弾性的に密着することを特徴とする防水コネクタ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017159945A JP2019040687A (ja) | 2017-08-23 | 2017-08-23 | ゴム栓及び防水コネクタ |
US16/049,868 US10355397B2 (en) | 2017-08-23 | 2018-07-31 | Rubber plug and waterproof connector |
CN201810948201.2A CN109428218B (zh) | 2017-08-23 | 2018-08-20 | 橡胶栓以及防水连接器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017159945A JP2019040687A (ja) | 2017-08-23 | 2017-08-23 | ゴム栓及び防水コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019040687A true JP2019040687A (ja) | 2019-03-14 |
Family
ID=65514670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017159945A Pending JP2019040687A (ja) | 2017-08-23 | 2017-08-23 | ゴム栓及び防水コネクタ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10355397B2 (ja) |
JP (1) | JP2019040687A (ja) |
CN (1) | CN109428218B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024513614A (ja) * | 2021-04-01 | 2024-03-27 | ジェイ.エス.ティー.コーポレーション | エラストマー製シールばね |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7025374B2 (ja) * | 2019-06-11 | 2022-02-24 | 矢崎総業株式会社 | ハウジング |
JP6999624B2 (ja) * | 2019-11-06 | 2022-01-18 | 日本端子株式会社 | コネクタ接続構造 |
JP7476752B2 (ja) * | 2020-10-02 | 2024-05-01 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
CN114684450A (zh) * | 2020-12-25 | 2022-07-01 | 义乌市易开盖实业公司 | 一种有利于提高封罐质量的方形罐 |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1140244A (ja) * | 1997-07-18 | 1999-02-12 | Yazaki Corp | 防水ゴム栓 |
JP4103333B2 (ja) * | 2000-12-28 | 2008-06-18 | 住友電装株式会社 | コネクタ及びコネクタにおける導通検査方法 |
JP2002260766A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-13 | Yazaki Corp | コネクタ |
US6935893B1 (en) * | 2004-02-11 | 2005-08-30 | Molex Incorporated | Electrical connector with terminal position assurance device |
JP2005317385A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Tyco Electronics Amp Kk | 防水型コネクタ用シール部材及び防水型コネクタ |
JP2006244709A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-09-14 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ、コネクタ検査装置およびコネクタ検査方法 |
JP4475182B2 (ja) * | 2005-06-27 | 2010-06-09 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
EP2476166B1 (en) * | 2009-09-11 | 2017-04-26 | Delphi International Operations Luxembourg S.à r.l. | Mat sealing joint, electrical connector, and method of manufacture |
JP5428730B2 (ja) * | 2009-10-13 | 2014-02-26 | 住友電装株式会社 | 防水コネクタ |
JP4922424B2 (ja) * | 2010-03-05 | 2012-04-25 | 日本航空電子工業株式会社 | 防水コネクタ |
JP5644699B2 (ja) * | 2011-06-28 | 2014-12-24 | 住友電装株式会社 | 防水コネクタ |
JP5704021B2 (ja) * | 2011-08-25 | 2015-04-22 | 住友電装株式会社 | ゴム栓及び防水コネクタ |
JP5846083B2 (ja) * | 2012-09-06 | 2016-01-20 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
US9153899B2 (en) * | 2013-10-08 | 2015-10-06 | Delphi Technologies, Inc. | Electrical connector assembly with terminal retaining seal |
JP6086251B2 (ja) * | 2014-05-20 | 2017-03-01 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
JP6057304B2 (ja) | 2014-11-26 | 2017-01-11 | 矢崎総業株式会社 | 弾性シール部材 |
JP6477527B2 (ja) * | 2016-01-29 | 2019-03-06 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
US9960547B1 (en) * | 2016-10-12 | 2018-05-01 | Te Connectivity Corporation | Pass-thru connector assembly and apparatus having the same |
JP2018120666A (ja) * | 2017-01-23 | 2018-08-02 | 住友電装株式会社 | 防水コネクタ |
-
2017
- 2017-08-23 JP JP2017159945A patent/JP2019040687A/ja active Pending
-
2018
- 2018-07-31 US US16/049,868 patent/US10355397B2/en active Active
- 2018-08-20 CN CN201810948201.2A patent/CN109428218B/zh active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024513614A (ja) * | 2021-04-01 | 2024-03-27 | ジェイ.エス.ティー.コーポレーション | エラストマー製シールばね |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20190067869A1 (en) | 2019-02-28 |
CN109428218B (zh) | 2020-06-16 |
US10355397B2 (en) | 2019-07-16 |
CN109428218A (zh) | 2019-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019040687A (ja) | ゴム栓及び防水コネクタ | |
US9509076B2 (en) | Connector with front backlash preventing portions and rear backlash preventing portion that are offset circumferentially with respect to the front backlash preventing portions | |
EP2367236A1 (en) | Connector | |
US11502447B2 (en) | Connector provided with groove | |
US11545782B2 (en) | Connector with waterproof structure | |
EP2608324A1 (en) | Waterproof plug | |
JP2019200905A (ja) | コネクタ | |
US20190288445A1 (en) | Wire holding structure | |
US11646525B2 (en) | Connector having seal member | |
JP6024611B2 (ja) | コネクタ | |
JP6551300B2 (ja) | コネクタ | |
JP2015015138A (ja) | 防水コネクタ | |
US11303062B2 (en) | Connector | |
WO2017086122A1 (ja) | 弾性部材および防水コネクタ | |
JP2009259693A (ja) | 防水コネクタ | |
JP2006344475A (ja) | 防水コネクタ | |
JP2017157444A (ja) | コネクタ | |
JP6459942B2 (ja) | シールドシェル及びシールドコネクタ | |
JP2013165019A (ja) | コネクタ | |
JP2013229166A (ja) | 防水コネクタ | |
JP5898603B2 (ja) | コネクタ及びシール部材 | |
JP2012069375A (ja) | 防水コネクタ | |
US20200335901A1 (en) | Connector | |
JP2009272253A (ja) | 防水コネクタ | |
JP2018014214A (ja) | ゴム栓および防水コネクタ |