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JP2018197156A - 巻替装置 - Google Patents

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利香 松尾
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Toshiaki Ozaki
年明 尾崎
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Abstract

【課題】供給機構のチャック部と原反の巻芯を確実に分離することにより、自動化、省力化、生産性の向上を図ることのできる巻替装置を提供する。【解決手段】筒形の巻芯2に樹脂フィルム4が巻回された原反1を供給機構10に交換可能に支持させ、供給機構10の原反1から樹脂フィルム4を下流の空の巻芯に供給して所定の長さ分巻き替える装置であり、供給機構10は、原反1の供給位置と待機位置12の間に回転可能に軸支されるターレットアームと、ターレットアームの両端部付近に配設され、基準位置から支持位置に進出して原反1の巻芯2の開口した端部内に嵌入する進退動可能な複数のチャック部15と、チャック部15が支持位置から基準位置に後退する場合に樹脂フィルム4の残量が不足した待機位置12の原反1の巻芯両端部3にそれぞれ接触し、チャック部15と原反1の巻芯2の分離に資する一対の分離補助爪16とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、原反の樹脂フィルム等からなる長尺体を空の巻芯に所定の長さ分巻き替える巻替装置に関するものである。
従来、食品包装用の樹脂フィルムを製造する場合には、重い樹脂フィルムの原反を巻替装置の供給機構にセットし、この供給機構に支持させた原反の樹脂フィルムをローラを介して巻取ドラムに巻架し、巻架した樹脂フィルムを空の巻芯に所定の長さ分巻き替えるようにしている(特許文献1参照)。
原反は、図示しないが、筒形の巻芯に食品包装用の樹脂フィルムが巻回され、供給機構に複数個が回転可能に支持される。また、巻替装置の供給機構は、図示しないが、原反の供給位置と待機位置との間に回転可能に支持されるターレットアームを備え、このターレットアームがローラの上流に位置する。
ターレットアームは、対向して原反を挟持する一対のアームが対設され、この一対のアームの一端部に、ローラに樹脂フィルムを供給する原反用のチャック部がそれぞれ進退動可能に配設されており、一対のアームの他端部には、予備の原反用のチャック部がそれぞれ進退動可能に配設されている。各チャック部は、例えば略円柱形に形成され、基準位置から支持位置に進出して原反の巻芯の開口した端部内に嵌入し、原反を支持して回転するよう機能する。
このような巻替装置は、供給位置の原反から樹脂フィルムがローラに供給されるが、供給位置の原反の樹脂フィルムが残量不足になると、ターレットアームが回転して供給位置の原反を待機位置に移動させるとともに、待機位置で待機していた予備の原反を供給位置に移動させ、この供給位置に移動した予備の原反の樹脂フィルムが待機位置に移動した原反の未だ切断されていない樹脂フィルムに接続され、予備の原反から樹脂フィルムがローラに供給される。この予備の原反からの供給により、樹脂フィルムは、連続して自動的に供給される。
待機位置に樹脂フィルムの残量不足の原反が回転しながら移動すると、この回転中の原反が制動されて樹脂フィルムが引き千切られ、ターレットアームの一端部のチャック部が支持位置から基準位置に後退して原反の巻芯から外れることにより、樹脂フィルムの残量不足の原反が装置の系外に落下し、この原反の落下がセンサに検出される。原反の落下がセンサに検出されると、新たな原反が待機位置に自動的に供給され、この新たな原反の巻芯にターレットアームの一端部のチャック部が基準位置から支持位置に進出して嵌入し、新たな原反が予備の原反となる。
特開2008‐265936号公報
従来における巻替装置は、以上のように構成され、新たな原反を待機位置に自動的に供給するためには、樹脂フィルムの残量が不足した待機位置の原反が装置の系外に完全に落下したのをセンサが正確に検出する必要がある。
しかしながら、樹脂フィルムの残量が不足した待機位置の原反の巻芯とターレットアームのチャック部との寸法公差が厳しく、きつく密嵌している場合には、例えチャック部が支持位置から基準位置に後退しても、樹脂フィルムの残量不足の原反の巻芯から抜けず、この巻芯が基準位置方向に引っ張られて位置ずれすることがあり、樹脂フィルムの残量不足の原反を装置の系外に完全に落下させることができないことがある。チャック部が樹脂フィルムの残量不足の原反の巻芯から抜けず、待機位置の原反が装置の系外に完全に落下しないと、センサの誤検出を招くので、新たな原反を待機位置に自動的に供給するのは困難である。
この場合には、手作業で樹脂フィルムの残量不足の原反を装置の系外に完全に落下させたり、新たな原反を待機位置に供給すれば良いが、これでは、樹脂フィルムの巻き替えの自動化、省力化、生産性の向上を図ることはきわめて困難である。
本発明は上記に鑑みなされたもので、供給機構のチャック部と原反の巻芯とを確実に分離することにより、自動化、省力化、生産性の向上を図ることのできる巻替装置を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、筒形の巻芯に長尺体が巻かれた原反を供給機構が交換可能に支持し、この供給機構が支持した原反を回転させて長尺体を下流の空芯に供給して巻き替える装置であって、
供給機構は、原反の供給位置と待機位置との間に回転可能に支持されるターレットアームと、このターレットアームに設けられ、基準位置から支持位置に進出して原反の巻芯の開口した端部に嵌入する進退動可能なチャック部と、このチャック部が支持位置から基準位置に後退する場合に原反の巻芯に接触し、チャック部と原反の巻芯との分離に資する分離補助部材とを含んでなることを特徴としている。
なお、供給位置の原反の長尺体が巻き掛けられる巻出ローラと、この巻出ローラからの長尺体を案内するガイドローラと、このガイドローラからの長尺体が巻き掛けられるエキスパンダローラと、このエキスパンダローラからの長尺体が巻き掛けられるピンチローラと、このピンチローラの下流に位置して空芯に長尺体を巻き付ける巻取ドラムとを含むと良い。
また、原反の巻芯が略円筒形に形成され、この巻芯の開口した両端部が長尺体からそれぞれ突出することが好ましい。
また、供給機構のターレットアームは、対向して原反を挟み持つ上下方向に回転可能な複数のアームを含み、この複数のアームの両端部付近に、原反用のチャック部がそれぞれ回転可能に配設され、
供給機構の分離補助部材は、チャック部が支持位置から基準位置に後退する場合に長尺体の残量が不足した原反の巻芯両端部に接触し、チャック部を長尺体の残量が不足した原反の巻芯から抜き外すと良い。
また、供給機構の分離補助部材は、チャック部が支持位置から基準位置に後退する場合に供給位置と待機位置の少なくともいずれかに位置する原反の巻芯両端部に接触し、原反の巻芯からチャック部を抜き外す部材でも良い。
ここで、特許請求の範囲における原反の長尺体には、少なくとも透明、不透明、半透明の樹脂シート、樹脂フィルム、紙、不織布、金属箔等が含まれる。ターレットアームを構成する複数のアームの両端部付近には、少なくとも複数のアームの両端部とその近傍が含まれる。
分離補助部材は、板材や棒材等により、I字形、J字形、L字形、Z字形等に形成される。この分離補助部材は、巻替装置や供給機構の架台に取り付けられ、原反の供給位置と待機位置のうち、少なくとも待機位置で原反の巻芯端部に接近することが好ましい。さらに、供給機構のチャック部が待機位置の原反の巻芯から抜き外され、待機位置の原反が装置の系外に落下した場合には、原反の落下が検出手段に検出され、この検出手段の検出に基づき、待機位置に新たな原反が供給されることが好ましい。
本発明によれば、供給機構のターレットアームのチャック部が支持位置から基準位置に後退する際、分離補助部材が原反の巻芯に接近あるいは接触し、原反の巻芯の軸方向への移動を規制する。この分離補助部材の移動規制作用により、原反の巻芯からチャック部が適切に外れ、原反の巻芯がチャック部と共に基準位置方向に移動することが少ない。
本発明によれば、供給機構のチャック部が支持位置から基準位置に後退する場合に原反の巻芯に分離補助部材が接触し、チャック部と原反の巻芯との取り外しに寄与するので、長尺体の巻き替えの自動化、省力化、生産性の向上を図ることができるという効果がある。
請求項2記載の発明によれば、巻出ローラにより、長尺体を原反からガイドローラに円滑に繰り出し供給することができる。また、ガイドローラにより、長尺体の供給方向を変更したり、皺や弛みを抑制することができる。また、エキスパンダローラの活用により、長尺体の皺や弛みを抑制することが可能となる。また、ピンチローラの活用により、長尺体を一定速度で巻取ドラムに供給することが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、原反の長尺体から突出した巻芯の端部に分離補助部材を接触させることができるので、長尺体と分離補助部材との接触に伴い、長尺体が損傷するのを防ぐことが可能になる。
請求項4記載の発明によれば、コンベヤ等により原反を搬送して移し替えなくても、ターレットアームを構成する複数のアームを上下方向に回転させるだけで、供給位置から待機位置に長尺体の残量が不足した交換対象の原反を迅速に移動させることができるとともに、待機位置から供給位置に長尺体が十分に巻かれた新たな原反を迅速に供給することができ、作業性の向上が期待できる。さらに、原反の巻芯両端部に分離補助部材がそれぞれ接触するので、原反の巻芯がその一端部方向や他端部方向に位置ずれするのを抑制することが可能になる。
本発明に係る巻替装置の実施形態を模式的に示す全体説明図である。 本発明に係る巻替装置の実施形態における待機位置の原反と供給機構を模式的に示す要部説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における巻替装置は、図1や図2に示すように、重い複数の原反1を供給機構10のターレットアーム13に交換可能に支持させ、このターレットアーム13に支持させた原反1の樹脂フィルム4を多数のローラ20を介して巻取ドラム30に巻架し、巻架した樹脂フィルム4を下流の空の巻芯31に供給して巻き替える装置であり、供給機構10のチャック部15が支持位置から基準位置に後退する場合に、樹脂フィルム4の残量が不足した原反1の巻芯2に一対の分離補助爪16を接触させ、原反1の巻芯2とチャック部15とを確実に分離して取り外すようにしている。
各原反1は、図1や図2に示すように、巻芯2に食品包装用の帯形の樹脂フィルム4が巻回され、供給機構10のターレットアーム13に回転可能に支持される。この原反1の巻芯2は、例えば紙製の円筒形に形成され、開口した両端部3が樹脂フィルム4の両側からそれぞれ僅かに突出する。樹脂フィルム4としては、例えば耐熱性や耐水性等に優れるポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等により柔軟な薄膜に成形される。
供給機構10は、図1や図2に示すように、原反1の供給位置11と待機位置12との間に回転可能に軸支されるターレットアーム13と、このターレットアーム13に配設され、基準位置から支持位置に進出して原反1の巻芯2の両端部3に嵌入する回転可能な複数のチャック部15と、チャック部15が支持位置から基準位置に後退する場合に、樹脂フィルム4の残量が不足した原反1の巻芯2の両端部3に接触し、チャック部15と原反1の巻芯2との取り外しに資する一対の分離補助爪16とを備えて構成される。
原反1の供給位置11と待機位置12とは、例えば180°の角度で対向し、上流の待機位置12に、必要量の樹脂フィルム4が巻回された新規の原反1が上流から自動的に供給される。原反1の待機位置12の下方には、使用済みの原反1を回収するベルトコンベヤやローラコンベヤ等のコンベヤが必要に応じて設置される。
ターレットアーム13は、相対向して原反1を挟持する上下方向に回転可能な一対のアーム14が所定の間隔をおいて対設され、各アーム14が略長方形の板材に形成される。一対のアーム14の一端部付近には、多数のローラ20に樹脂フィルム4を供給する原反1用のチャック部15がそれぞれ進退動可能(往復動可能)に対向して配設され、一対のアーム14の他端部付近には、予備の原反1用のチャック部15がそれぞれ進退動可能(往復動可能)に対向して配設される。
各チャック部15は、例えば略円柱形に形成され、原反1を支持して回転する場合には、基準位置から支持位置に水平に進出して原反1の巻芯2の開口した端部内に嵌挿される。これに対し、原反1を取り外して交換する場合には、支持位置から基準位置に水平に後退して原反1の巻芯2の開口した端部3から抜き外される(図2の矢印参照)。
一対の分離補助爪16は、図2に示すように、巻替装置の架台に複数の締結具を介しそれぞれ螺着され、原反1の待機位置12で相互に対向しており、樹脂フィルム4の残量が不足した待機位置12の原反1の巻芯2に近接する。各分離補助爪16は、例えば金属棒の屈曲により略L字形に形成され、屈曲した長片部が架台に水平に螺着されており、短片部17が下方に伸びて巻芯2の開口した端部3の周縁に上方から係止することにより、樹脂フィルム4の残量が不足した待機位置12の原反1の巻芯2が位置ずれするのを防止する。
分離補助爪16の材質としては、強度や剛性に優れるのであれば、特に限定されるものではないが、例えば、鉄、各種の鋼材、鋳鉄等があげられる。分離補助爪16の位置や高さは、ターレットアーム13やチャック部15の回転に支障を来さない範囲に設定される。
多数のローラ20は、図1に示すように、供給位置11に位置決め配置された原反1からの樹脂フィルム4が巻架される巻出ローラ21と、この巻出ローラ21からの樹脂フィルム4が巻架される複数のガイドローラ22と、この複数のガイドローラ22からの樹脂フィルム4が巻架されるエキスパンダローラ23と、このエキスパンダローラ23と下流の巻取ドラム30との間の樹脂フィルム4が巻架されるピンチローラ24とを備える。
巻出ローラ21は、供給位置11の原反1と上方下流の複数のガイドローラ22との間に揺動可能に配設される。この巻出ローラ21は、供給位置11の原反1の下部下流に摺接し、樹脂フィルム4を複数のガイドローラ22に繰り出し供給するよう機能する。また、複数(本実施形態では3本)のガイドローラ22は、下方上流の巻出ローラ21と下流のエキスパンダローラ23との間に介在され、上下方向に所定の間隔をおき自由回転可能に軸支される。
各ガイドローラ22は、例えば樹脂フィルム4に摺接する円柱形のローラ部の中心に支持軸が嵌通され、この支持軸のローラ部からそれぞれ突出した両端部が軸受を介し回転可能に支持されており、巻出ローラ21の下流に位置して樹脂フィルム4の供給方向を変更したり、樹脂フィルム4の皺や弛みを除去する。
エキスパンダローラ23は、例えばゴム質のローラ部に支持軸が嵌通され、この支持軸のローラ部からそれぞれ突出した両端部が軸受を介し回転可能に支持されており、最下流のガイドローラ22の下流に湾曲して位置し、樹脂フィルム4の皺や弛みを除去する。また、ピンチローラ24は、例えばゴム質の円柱形のローラ部に支持軸が嵌通され、この支持軸のローラ部からそれぞれ突出した両端部が軸受を介し回転可能に支持されており、エキスパンダローラ23の下流に位置して樹脂フィルム4を一定速度で巻取ドラム30に供給する。
巻取ドラム30は、円筒形に形成された紙製の巻芯31が順次供給され、この巻芯31に摺接して回転させ、巻芯31の外周面にピンチローラ24から供給された樹脂フィルム4を所定の長さ分巻き付けるよう機能する。
上記構成において、食品包装用の樹脂フィルム4を製造する場合には、巻替装置を起動して供給位置11の原反1を順方向に回転させれば良い。すると、原反1の巻芯2に巻回されていた樹脂フィルム4は、巻出ローラ21、複数のガイドローラ22、エキスパンダローラ23、ピンチローラ24、及び巻取ドラム30に順次繰り出し供給され、巻取ドラム30上の巻芯31の外周面に所定の長さ分巻き付けられる。
供給位置11の原反1の樹脂フィルム4が繰り出され、残量不足になると、ターレットアーム13が図1の時計方向に180°回転して供給位置11で回転する原反1を待機位置12に移動させるとともに、待機位置12で待機していた予備の原反1を供給位置11に移動させ、この供給位置11に移動した予備の原反1の樹脂フィルム4が待機位置12に移動した原反1の未だ切断されていない樹脂フィルム4にシールを介して接続され、予備の原反1から樹脂フィルム4が巻出ローラ21に供給される。この予備の原反1からの供給により、樹脂フィルム4は、途絶えることなく、連続して自動的に繰り出し供給される。
待機位置12に樹脂フィルム4の残量不足の原反1が回転しながら移動すると、この回転中の原反1が制動されて樹脂フィルム4が引き千切られ、ターレットアーム13の一端部のチャック部15が支持位置から基準位置に後退して原反1の巻芯2から抜き外れることにより、樹脂フィルム4の残量不足の原反1が装置の系外に落下し、この原反1の落下がセンサに検出される。
この際、待機位置12の一対の分離補助爪16の短片部先端が樹脂フィルム4の残量が不足した原反1の巻芯2の両端部周縁に上方からそれぞれ係止し、巻芯2の軸方向への位置ずれを規制してチャック部15の抜き外しを補助する(図2参照)ので、例えチャック部15が支持位置から基準位置に後退しても、巻芯2内に密嵌して抜けず、この巻芯2が基準位置方向に引っ張られて位置ずれするのを有効に防止することができる。
原反1の落下がセンサに検出されると、新たな原反1が待機位置12に自動的に供給され、この新たな原反1の巻芯2にターレットアーム13の一端部のチャック部15が基準位置から支持位置に進出して嵌入し、新たな原反1が予備の原反1として利用されることとなる。
上記構成によれば、樹脂フィルム4の残量が不足した原反1の巻芯2の両端部3に分離補助爪16がそれぞれ干渉して巻芯2の動きを規制するので、チャック部15が支持位置から基準位置に後退する場合に、例え樹脂フィルム4の残量不足の原反1の巻芯2とチャック部15とがきつく密嵌していても、樹脂フィルム4の残量不足の原反1の巻芯2からチャック部15が円滑、かつ確実に抜けることとなる。
したがって、樹脂フィルム4の残量不足の原反1を装置の系外に完全に落下させることができるので、センサの誤検出を招くことがなく、新たな原反1を待機位置12に自動的に供給することができる。この自動供給により、樹脂フィルム4の巻き替えの自動化、省力化、生産性の著しい向上が大いに期待できる。さらに、樹脂フィルム4に分離補助爪16の短片部17が直接干渉するのではなく、樹脂フィルム4から突出した巻芯2の端部3に分離補助爪16の短片部17が干渉するので、樹脂フィルム4と分離補助爪16との接触に伴い、樹脂フィルム4が損傷するのを有効に防止することができる。
なお、上記実施形態では原反1の巻芯2を紙製の円筒形としたが、樹脂製や金属製の円筒形としても良い。また、樹脂フィルム4の残量が不足した原反1の巻芯2の両端部周縁に待機位置12の分離補助爪16をそれぞれ係止したが、何らこれに限定されるものではない。例えば分離補助爪16の本数を増加し、樹脂フィルム4の残量が不足した原反1の巻芯2の両端部周縁に複数の分離補助爪16をそれぞれ係止しても良い。また、必要に応じ、一対の分離補助爪16を、巻替装置の架台に複数の締結具でそれぞれ螺着することにより、原反1の供給位置11で相互に対向させ、供給位置11の原反1の巻芯2に接近させても良い。
また、必要に応じ、樹脂フィルム4が十分に巻回された巻芯2の両端部周縁に待機位置12の一対の分離補助爪16をそれぞれ係止しても良い。また、分離補助爪16の短片部17を上方又は横方向に伸ばし、巻芯2の開口した端部周縁に下方又は横方向から係止しても良い。また、分離補助爪16の短片部17に緩衝材を覆着し、樹脂フィルム4に分離補助爪16の短片部17を緩衝材を介して接触させることもできる。さらに、樹脂フィルム4の残量の不足した原反1が装置の系外に落下した場合、落下した原反1をコンベヤにより自動的に回収しても良いが、手作業で回収することもできる。
本発明に係る巻替装置は、フィルムロール等の巻回体、家庭用品、化学製品、建築用品、食材等の製造分野で使用される。
1 原反
2 巻芯
3 端部
4 樹脂フィルム(長尺体)
10 供給機構
11 供給位置
12 待機位置
13 ターレットアーム
14 アーム
15 チャック部
16 分離補助爪(分離補助部材)
17 短片部
21 巻出ローラ
22 ガイドローラ
23 エキスパンダローラ
24 ピンチローラ
30 巻取ドラム
31 巻芯(空芯)

Claims (4)

  1. 筒形の巻芯に長尺体が巻かれた原反を供給機構が交換可能に支持し、この供給機構が支持した原反を回転させて長尺体を下流の空芯に供給して巻き替える巻替装置であって、
    供給機構は、原反の供給位置と待機位置との間に回転可能に支持されるターレットアームと、このターレットアームに設けられ、基準位置から支持位置に進出して原反の巻芯の開口した端部に嵌入する進退動可能なチャック部と、このチャック部が支持位置から基準位置に後退する場合に原反の巻芯に接触し、チャック部と原反の巻芯との分離に資する分離補助部材とを含んでなることを特徴とする巻替装置。
  2. 供給位置の原反の長尺体が巻き掛けられる巻出ローラと、この巻出ローラからの長尺体を案内するガイドローラと、このガイドローラからの長尺体が巻き掛けられるエキスパンダローラと、このエキスパンダローラからの長尺体が巻き掛けられるピンチローラと、このピンチローラの下流に位置して空芯に長尺体を巻き付ける巻取ドラムとを含んでなる請求項1記載の巻替装置。
  3. 原反の巻芯が略円筒形に形成され、この巻芯の開口した両端部が長尺体からそれぞれ突出する請求項1又は2記載の巻替装置。
  4. 供給機構のターレットアームは、対向して原反を挟み持つ上下方向に回転可能な複数のアームを含み、この複数のアームの両端部付近に、原反用のチャック部がそれぞれ回転可能に配設され、
    供給機構の分離補助部材は、チャック部が支持位置から基準位置に後退する場合に長尺体の残量が不足した原反の巻芯両端部に接触し、チャック部を長尺体の残量が不足した原反の巻芯から抜き外す請求項2又は3記載の巻替装置。
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