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JP2018167492A - インクジェットプリンタ及び印刷方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及び印刷方法 Download PDF

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JP2018167492A
JP2018167492A JP2017067120A JP2017067120A JP2018167492A JP 2018167492 A JP2018167492 A JP 2018167492A JP 2017067120 A JP2017067120 A JP 2017067120A JP 2017067120 A JP2017067120 A JP 2017067120A JP 2018167492 A JP2018167492 A JP 2018167492A
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Wataru Hioki
渉 日置
貴一 古川
Yoshikazu Furukawa
貴一 古川
賢史 金子
Satoshi Kaneko
賢史 金子
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Abstract

【課題】インクジェットプリンタにおいて、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行う。【解決手段】インクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタであって、複数のノズルが並ぶノズル列を有するヘッド部12と、走査動作をヘッド部12に行わせる走査駆動部14と、制御部20とを備え、制御部20は、欠損ノズルの有無と、ノズル列内での欠損ノズルの位置とを管理し、ヘッド部12に行わせる走査動作として、通常走査と、欠損ノズルの吐出特性の補償に用いるための補償用ノズルを選択して行う補償用走査とを選択可能であり、補償用走査時における補償用ノズルの走査方向解像度である補償用走査解像度は、通常走査時におけるそれぞれのノズルの走査方向解像度である通常走査解像度のN倍(Nは、2以上の整数)である。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタ及び印刷方法に関する。
従来、インクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタが広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。インクジェットプリンタにおいては、通常、インクジェットヘッドにおいて多数のノズルが並ぶノズル列からインク(インク滴)を吐出することにより、媒体(メディア)に対する印刷を行う。
特開2015−13455号公報
インクジェットプリンタにおいては、微細な構造のノズルが高密度で形成されている構造上、一部のノズルの吐出特性が正常範囲から外れ、欠損ノズル(異常ノズル)になる場合がある。しかし、一部のノズルが欠損ノズルになるだけでインクジェットヘッドを交換することが必要になると、装置の運用コストが大きく上昇することになる。そのため、従来、欠損ノズルが発生した場合について、他のノズルを使用して欠損ノズルの吐出特性の補償を行う様々な方法が検討されている。
例えば、従来、インクジェットヘッドに主走査動作及び副走査動作を行わせることで媒体の各位置に対して印刷を行うシリアル型のインクジェットプリンタが広く用いられている。また、シリアル型のインクジェットプリンタで印刷を行う動作として、媒体の各位置に対して複数回の主走査動作を行うマルチパス方式で印刷を行う方法が広く用いられている。そして、このような方法で印刷を行うインクジェットプリンタを用いる場合については、例えば、代替ノズルを設定して欠損ノズルの吐出特性の補償を行う方法が知られている。この場合、例えば、欠損ノズルで本来インクを吐出すべき位置に対し、他の回の主走査動作時に同じ位置を通過するノズルを代替ノズルに設定して、欠損ノズルの代わりに代替ノズルでインクを吐出する。
しかし、インクジェットプリンタの構成によっては、媒体の各位置に対し、インクを吐出可能なタイミングが一回のみになる場合もある。例えば、媒体における印刷対象の範囲よりも長手方向の長さが長いインクジェットヘッドを用いて、媒体を搬送しながら印刷を行うライン型のインクジェットプリンタ等を用いる場合、上記のような代替ノズルを設定する方法を用いることは困難である。また、シリアル型のインクジェットプリンタにおいても、マルチパス方式での印刷を行わず、パス数を1にしての印刷(1パスでの印刷)を行う場合、代替ノズルを設定する方法を用いることは困難である。そのため、従来、より多様な構成のインクジェットプリンタに対しても適用可能な方法で欠損ノズルの吐出特性の補償を行うことが望まれていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できるインクジェットプリンタ及び印刷方法を提供することを目的とする。
本願の発明者は、欠損ノズルの吐出特性の補償をする方法に関し、鋭意研究を行った。そして、先ず、欠損ノズルと完全に同じ位置へインクを吐出するノズルではなく、欠損ノズルの周辺のノズル(例えば欠損ノズルの隣のノズル)の吐出量を通常時よりも多くすることで、媒体に付着する平均のインクの量を調整することを考えた。この場合、ノズルからの吐出量とは、例えば、単位領域(例えば単位長さ)に対して一つのノズルから吐出するインクの量のことである。このように構成すれば、例えば、欠損ノズルの存在により減少した分のインクを他のノズルで補うことで、欠損ノズルの吐出特性の補償を行うことができる。
しかし、インクジェットプリンタの具体的な構成まで考慮した場合、欠損ノズルの周囲のノズル(補償用ノズル)からのインクの吐出量を単に増やそうとしても、適切に制御を行うことが難しくなる場合がある。より具体的に、インクジェットプリンタにおいては、通常、所定の周期で変化する駆動信号を複数のノズルに対して共通に供給することにより、各ノズルにインクを吐出させる。そして、欠損ノズルの周囲のノズルからのインクの吐出量を増やそうとする場合、例えば、駆動信号の周期を短くして、より短い周期でインクを吐出させること等が考えられる。
しかし、この場合、単に駆動信号の周期を短くすると、欠損ノズルや補償用ノズル以外のノズルにも影響が生じることになる。また、その結果、欠損ノズルと関係ない部分においてまで、印刷の品質が変化することが考えられる。また、このような問題に対しては、例えば、補償用ノズルに対してのみ専用の駆動信号を供給すればよいようにも思われる。しかし、この場合、必要な回路規模が大きく増大し、装置のコストが大幅に上昇することになる。また、回路規模が大きくなることにより、インクジェットヘッドの周辺に回路を実装することが難しくなるおそれもある。また、補償用の専用の駆動信号を用いる場合、印刷の動作の制御が複雑になるおそれもある。
これに対し、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、欠損ノズルの吐出特性の補償を行う場合には印刷の動作の設定を変化させて、印刷可能な解像度を整数倍の単位で変化させることを考えた。また、より具体的に、この場合、各ノズルからインクを吐出させつつインクジェットヘッドに対して相対的に媒体を移動させる走査方向における解像度について、補償を行う場合の解像度である補償用走査解像度が通常時の解像度である通常走査解像度のN倍(Nは、2以上の整数)になるように設定することを考えた。
この場合、補償用走査解像度に対応して設定されるインクの吐出位置について、通常走査解像度に対応して設定される吐出位置と同じ位置に加え、その合間に新たな吐出位置が設定されることになる。そのため、補償用ノズルにより、通常走査解像度に対応して設定される吐出位置と同じ位置に加え、その合間の吐出位置の少なくとも一部に対してもインクを吐出させることで、そのノズルからの吐出量を適切に増加させることができる。また、この場合、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルについては、補償用走査解像度に対応して設定されるインクの吐出位置のうち、通常走査解像度に対応して設定される吐出位置と同じ位置の吐出位置のみを使用することで、補償を行わない通常時と同一の位置にインクを吐出させることができる。
また、この場合、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルからのインクの吐出は、駆動信号の周期の整数倍のタイミングで行えばよい。そのため、補償用の専用の駆動信号等を用いること等も必要ない。そのため、このように構成すれば、例えば、インクジェットプリンタにおいて、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。
上記の課題を解決するために、本発明は、媒体に対してインクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタであって、予め設定されたノズル列方向における位置を互いにずらして複数のノズルが並ぶノズル列を有するヘッド部と、予め設定された走査方向へ前記ヘッド部に対して相対的に移動する前記媒体へ前記複数のノズルからインクを吐出する走査動作を前記ヘッド部に行わせる走査駆動部と、前記ヘッド部及び前記走査駆動部の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ノズル列における前記複数のノズルについて、インクの吐出特性が予め設定された正常範囲から外れた前記ノズルである欠損ノズルの有無と、前記ノズル列内での前記欠損ノズルの位置とを管理し、前記ヘッド部に行わせる前記走査動作として、前記欠損ノズルを考慮せずに前記ヘッド部にインクを吐出させる前記走査動作である通常走査と、前記欠損ノズルの吐出特性の補償に用いるための前記ノズルである補償用ノズルとして前記ノズル列中の一部のノズルを選択して行う前記走査動作である補償用走査とを選択可能であり、前記走査動作を行う条件に応じて決まる解像度であり、前記走査動作時に一つの前記ノズルにより形成可能なインクのドットの最小間隔に対応する前記走査方向における解像度を当該ノズルの走査方向解像度と定義し、前記通常走査時におけるそれぞれの前記ノズルの走査方向解像度を通常走査解像度と定義し、前記補償用走査時における前記補償用ノズルの走査方向解像度を補償用走査解像度と定義した場合において、前記補償用走査解像度は、前記通常走査解像度のN倍(Nは、2以上の整数)であることを特徴とする。
このように構成した場合、例えば、補償用走査解像度で補償用走査を行うことで、補償用ノズルに吐出させるインクの吐出量を適切に増加させることができる。また、この場合、補償用走査解像度を通常走査解像度の整数倍にすることで、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルにインクを吐出させる吐出位置について、通常走査時と同じ位置に適切に設定することができる。そのため、このように構成すれば、例えば、欠損ノズルと完全に同じ位置へインクを吐出する代替ノズル等を用いることなく、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。また、これにより、例えば、代替ノズルの設定を行えない構成のインクジェットプリンタ等においても、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。
ここで、通常走査において、欠損ノズルを考慮せずにヘッド部にインクを吐出させるとは、例えば、欠損ノズルの吐出特性の補償等を意図的に行わずにヘッド部にインクを吐出させることである。また、このインクジェットプリンタは、例えば、媒体の各位置に対する走査動作をヘッド部に1回だけ行わせる構成の印刷装置である。また、より具体的に、このようなインクジェットプリンタとしては、例えば、ライン型のインクジェットプリンタ等を用いることが考えられる。この場合、補償用走査時において、媒体の搬送速度を通常走査時の1/Nにすることで、補償用走査時に印刷可能な補償用走査解像度を通常走査解像度のN倍にすることが考えられる。また、このインクジェットプリンタは、例えば、シリアル型のインクジェットプリンタであってもよい。この場合、例えば、パス数を1にしての印刷(1パスでの印刷)を行うこと等が考えられる。また、この場合、補償用走査時において、ヘッド部の移動速度を通常走査時の1/Nにすること等が考えられる。
また、この構成において、補償用ノズルにインクを吐出させる吐出位置については、補償用走査解像度に応じて設定される複数の吐出位置のうちの一部のみを選択することが好ましい。このように構成すれば、例えば、補償の動作によりインクの量が過剰になること等を適切に防ぐことができる。また、これにより、補償の動作による画質の低下を適切に防ぐことができる。
また、この構成において、補償動作時には、補償用ノズルにより形成するインクのドットの数を増加させることで、補償用ノズルからの吐出量を増加させる。この場合、インクのドットの数とは、例えば、走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数のことである。そして、この場合、増加させるドットの数について、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数(通常時ドット数)に合わせて設定することが好ましい。本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数とは、例えば、その欠損ノズルが正常なノズルであった場合に行う通常走査で形成するドットの数のことである。
また、補償用ノズルに対して増加させるドットの数とは、例えば、一つの欠損ノズルに対して選択される補償用ノズルに対して増加させるドット数の合計(増加ドット数の合計)である。そのため、例えば一つの欠損ノズルに対して複数の補償用ノズル(例えば、欠損ノズルの両隣のノズル等)を選択した場合、それぞれの補償用ノズルに対して増加させるドット数の合計が、その欠損ノズルに対応する補償用ノズルに対して増加させるドットの数になる。また、ドットの数を合わせるとは、例えば、補償用ノズルに対して増加させるドットの数と、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数とを等しくすることである。また、ドットの数を等しくするとは、例えば、印刷に求められる品質に応じて、実質的に等しくすることであってもよい。また、ドットの数を等しくするとは、例えば、制御上の都合で生じる端数分等を除いて、ドット数を等しくすること等であってもよい。また、より具体的に、補償用ノズルに対して増加させるドットの数については、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数に対し、例えば90〜110%程度、好ましくは、95〜105%程度である。
また、この構成においては、補償を行わないとインクの量の不足により欠損ノズルの位置に生じるスジ(白スジ)に対し、補償用ノズルの吐出量を大きくすることで、スジを埋めるようにして欠損ノズルの影響を抑える。そのため、補償用ノズルに対して増加させるドットの数については、例えば、スジを埋めることができ、かつ、インクの量が過剰にならないように設定することが好ましい。
また、このような観点から、印刷に使用するインクや媒体の特性によっては、補償用ノズルに対して増加させるドットの数について、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数とあえて異ならせること等も考えられる。より具体的に、例えば、媒体として、インクを吸収しない性質の非吸収性媒体を使用する場合、媒体上でドットが広がりやすくなるため、より少ない数のドットでも補償の効果を得ることができる。そのため、この場合、補償用ノズルに対して増加させるドットの数について、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数よりも小さく設定すること等も考えられる。また、より具体的に、この場合、補償用ノズルに対して増加させるドットの数について、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数の70〜90%程度、好ましくは75〜85%程度にすることが考えられる。また、この場合、インクとしては、溶媒を乾燥させることで媒体に定着する蒸発乾燥型のインクを用いることが好ましい。
また、例えばインクとして、紫外線硬化型インクを用いる場合等には、インクのドットが広がる前にインクを硬化させることにより、インクのドットのサイズ(直径)が小さくなること等も考えられる。そして、この場合、補償の効果を適切に得るためには、補償用ノズルでより多くのドットを形成することが好ましい場合もある。そのため、この場合、補償用ノズルに対して増加させるドットの数について、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数よりも大きく設定すること等も考えられる。また、より具体的に、この場合、補償用ノズルに対して増加させるドットの数について、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数の110〜130%程度、好ましくは115〜125%程度にすることが考えられる。
また、補償用走査時において、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルについては、通常走査時と同じ位置にインクのドットを形成させることが好ましい。このように構成すれば、例えば、補償を行うことで画質が大きく変化することを適切に防ぐことができる。また、この構成において、各ノズルからインクを吐出させる駆動信号としては、補償用走査時及び通常走査時において、同じ周期で変化する信号を用いることが好ましい。このように構成すれば、例えば、印刷の動作の制御や回路構成等を複雑にすることなく、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。また、より具体的に、補償用走査時に用いる駆動信号は、通常走査時に用いる駆動信号と同じ信号であってよい。
また、この構成において、補償用ノズルとしては、例えば、ノズル列において欠損ノズルと隣接するノズルを選択することが好ましい。また、この場合、例えば、欠損ノズルの両側のノズルを選択することがより好ましい。このように構成すれば、例えば、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。
また、補償用ノズルとしては、隣接するノズル以外のノズルを選択すること等も考えられる。また、この場合、例えば、ノズル列において欠損ノズルと隣接するノズルを第1の補償用ノズルとして選択し、その外側のノズルを第2の補償用ノズルとして選択すること等が考えられる。また、この場合も、欠損ノズルの両側に第1及び第2の補償用ノズルを選択することがより好ましい。また、この場合、第1及び第2の補償用ノズルに対して増加させるドットの数について、互いに異ならせてもよい。より具体的に、この場合、増加させるドット数について、欠損ノズルに近いノズルほど多くなるように設定することが好ましい。このように構成すれば、例えば、欠損ノズルの吐出特性の補償をより適切に行うことができる。
また、通常走査や補償用走査等の走査動作時において、制御部は、例えば、RIPデータに基づき、ヘッド部にインクを吐出させる。この場合、RIPデータとは、例えば、印刷すべき画像に合わせて予めRIP処理で生成されたデータである。また、この場合、通常走査時と、補償用走査時とで、異なる解像度のRIPデータを使用すること等が考えられる。より具体的に、通常走査を行う場合、制御部は、RIPデータとして、例えば、図予め設定された印刷の解像度に合わせて生成されたRIPデータである正常時用データを使用する。また、補償用走査を行う場合、制御部は、RIPデータとして、例えば、走査方向における解像度を正常時用データのN倍に設定したRIPデータである補償用データを使用する。このように構成すれば、例えば、通常走査時及び補償用走査時のそれぞれにおいて、ヘッド部に適切にインクを吐出させることができる。また、この場合、補償用データとしては、例えば欠損ノズルの位置を示す情報と対応付けられているデータを用いることが好ましい。
また、本発明の構成として、上記と同様の特徴を有する印刷方法等を用いることも考えられる。この場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、例えば、インクジェットプリンタにおいて、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す図である。図1(a)は、印刷装置10の要部の構成の一例を示す。図1(b)は、印刷装置10におけるヘッド部12の構成の一例を示す。図1(c)は、ヘッド部12におけるノズル列の構成の一例を示す。 走査動作により媒体50上に形成されるインクのドット202の並び方について説明をする図である。図2(a)は、走査動作により形成されるドット202の並び方の一例を模式的に示す。図2(b)は、欠損ノズルの影響を模式的に示す図である。 補償用走査について更に詳しく説明をする図である。図3(a)は、補償用走査解像度と通常走査解像度との違いを模式的に示す。図3(b)は、補償用走査時に行う欠損ノズルの吐出特性の補償の一例を示す。 印刷装置10の動作の一例を示すフローチャートである。 補償用走査の変形例を示す。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す。図1(a)は、印刷装置10の要部の構成の一例を示す。図1(b)は、印刷装置10におけるヘッド部12の構成の一例を示す。図1(c)は、ヘッド部12におけるノズル列の構成の一例を示す。
尚、以下に説明をする点を除き、印刷装置10は、インクジェット方式で印刷を行う公知の印刷装置(インクジェットプリンタ)と同一又は同様の特徴を有してよい。また、印刷装置10は、図示した構成以外にも、例えば、印刷の動作等に必要な各種構成を更に備えてよい。
本例において、印刷装置10は、ライン型のインクジェットプリンタであり、ヘッド部12、走査駆動部14、搬送手段16、駆動信号供給部18、及び制御部20を備える。この場合、ライン型のインクジェットプリンタとは、例えば、印刷対象の媒体(メディア)50に対して印刷を行う印刷領域の幅よりも長手方向の長さが長いヘッド部12を用いてシングルパス方式で印刷を行うインクジェットプリンタのことである。また、この場合、印刷領域の幅とは、例えば、ヘッド部12に対して相対的に媒体50を移動させる搬送方向(図中のX方向)と直交する方向(図中のY方向)における幅のことである。また、以下においては、図中のY方向について、媒体50の幅方向という。また、シングルパス方式で印刷を行うとは、例えば、媒体50における印刷領域の各位置とヘッド部12とが1回だけ対向するようにして印刷を行うことである。
ヘッド部12は、インクジェット方式でインクを吐出する印刷ヘッドであり、印刷装置10の所定の位置に媒体50と対向するように配設されて、媒体50へ向けてインクを吐出する。この場合、インクを吐出するとは、ヘッド部12が有するノズルからインクの液滴を吐出することである。また、本例において、ヘッド部12は、複数のインクジェットヘッド102を有しており、それぞれのインクジェットヘッド102におけるノズルからインクを吐出する。また、この場合、それぞれのインクジェットヘッド102には、長手方向と平行なノズル列方向へ並ぶ複数のノズルが形成されている。そして、複数のインクジェットヘッド102は、例えば図1(b)に示すように、媒体50の搬送方向(X方向)とノズル列方向とが直交する向きで、媒体50の幅方向(Y方向)へ並べて配設される。
また、より具体的に、本例において、複数のインクジェットヘッド102は、搬送方向における位置を互いにずらして媒体50の幅方向へ並べて配設されることにより、スタガ配置で並ぶ。また、これにより、複数のインクジェットヘッド102は、仮想的な大きなインクジェットヘッドとして機能する。この場合、複数のインクジェットヘッド102が仮想的な大きなインクジェットヘッドとして機能するとは、例えば、複数のインクジェットヘッド102のそれぞれのノズルがノズル列方向において一定の間隔で並ぶことである。また、ノズル列方向においてノズルが一定の間隔で並ぶとは、ノズル列方向と直交する方向における位置の違いを考慮せずにノズル列方向における各ノズルの位置のみを考えた場合に、一定の間隔で並ぶことである。また、この場合、複数のインクジェットヘッド102を合わせたヘッド部12の全体のノズル列について、例えば図1(c)に示すように、媒体50の幅方向(Y方向)へ一定の間隔pyで並んでいると考えることができる。
このように、本例において、ヘッド部12は、ノズル列方向における位置を互いにずらして複数のノズル112が並ぶノズル列を有する。また、上記のように、本例において、印刷装置10は、ライン型のインクジェットプリンタでありシングルパス方式で印刷を行う。そして、この場合、媒体50上に形成されるインクのドットの並びにおいて、媒体50の幅方向におけるドットの間隔は、ヘッド部12におけるノズル112の間隔pyと等しくなる。すなわち、この場合、媒体50の幅方向における印刷の解像度は、ノズルの間隔pyに対応する解像度と等しくなる。
尚、上記のように、図1(c)は、ノズル列方向と直交する方向における位置の違いを考慮せずに、媒体50の幅方向における各ノズル112の位置を模式的に示したものである。そのため、実際のヘッド部12の構成において、ノズル列方向と直交する方向(搬送方向)における各ノズル112の位置は、そのノズル112が形成されているインクジェットヘッド102の位置に応じて、ずれていてもよい。また、図1においては、図示及び説明の便宜上、1色のインクのみを用いて印刷を行う場合について、印刷装置10の構成を簡略化して示している。この場合、ヘッド部12における複数のインクジェットヘッド102は、同じ色のインクを吐出する。また、印刷装置10の構成の変形例において、印刷装置10は、複数色のインクを用いて印刷を行ってもよい。この場合、印刷装置10は、複数色のインクに対応する複数のヘッド部12を有する。この場合、複数のヘッド部12にそれぞれは、例えば、互いに異なる色のインクを吐出する。また、この場合も、一つのヘッド部12における複数のインクジェットヘッド102は、同じ色のインクを吐出する。また、この場合、複数のヘッド部12は、例えば、媒体50の搬送方向へ並べて配設される。
また、本例において、ヘッド部12は、走査駆動部14の制御に応じて、搬送方向へ移動する媒体50に対して、インクを吐出する。また、これにより、媒体50へ印刷すべき画像に合わせて、媒体50の各位置へインクを吐出する。
走査駆動部14は、ヘッド部12へ走査動作を行わせる駆動部である。この場合、走査動作とは、例えば、予め設定された走査方向へヘッド部12に対して相対的に移動する媒体50へ複数のノズル112からインクを吐出する動作のことである。また、より具体的に、本例において、走査動作は、搬送方向へ搬送される媒体50に対してヘッド部12の各ノズルからインクを吐出する動作である。また、走査駆動部14は、搬送手段16及び駆動信号供給部18の動作を制御することにより、ヘッド部12に走査動作を行わせる。
搬送手段16は、搬送方向へ媒体50を搬送する手段である。搬送手段16としては、例えば、媒体50を搬送するローラ等を好適に用いることができる。また、例えば印刷後に巻き取りが行われるロール状の媒体50等を用いる場合、搬送手段16として、例えば、巻取ローラ等を用いること等も考えられる。
また、上記においても説明をしたように、本例の走査動作においては、位置を固定したヘッド部12に対して媒体50を搬送しつつ、ヘッド部12からインクを吐出する。そして、この場合、媒体50上に形成されるインクのドットの並びにおいて、搬送方向における間隔は、媒体50の搬送速度に応じて変化することになる。そのため、本例において、媒体50の搬送方向における印刷の解像度は、媒体50の搬送速度に応じて決まることになる。
また、この場合、搬送方向における印刷の解像度については、例えば、走査動作により一つのノズル112で形成するインクのドットに間隔に対応する解像度と考えることもできる。また、以下においては、このような搬送方向の解像度について、走査方向解像度という。また、この場合、走査方向解像度は、例えば走査動作を行う条件に応じて決まる解像度である。また、各ノズル112についての走査解像度については、例えば、走査動作時に一つのノズル112により形成可能なインクのドットの最小間隔に対応する走査方向の解像度等と考えることもできる。また、印刷の解像度と媒体50の搬送速度との関係については、後に更に詳しく説明をする。
駆動信号供給部18は、各ノズル112からインクを吐出させる駆動信号をヘッド部12へ供給する信号供給部である。また、本例において、駆動信号供給部18は、各ノズルからインクを吐出させる最小の周期である吐出周期で変化する駆動信号を、ヘッド部12のノズル列における複数のノズル112に対して共通に供給する。この場合、複数のノズル112に対して共通に駆動信号を供給するとは、例えば、複数のノズル112のそれぞれに対して独立な駆動信号を供給するのではなく、同じ周期で同期して変化する駆動信号を複数のノズル112へ供給することである。
また、この場合、走査動作中の各タイミングにおいて、複数のノズル112へ駆動信号を供給するとは、例えば、媒体50に印刷すべき画像に合わせて選択される一部のノズル112へ駆動信号を供給することであってよい。また、駆動信号供給部18は、例えば、制御部20の制御に応じて、各タイミングでインクを吐出すべきノズル112を選択して、選択したノズル112に対して駆動信号を供給する。このように構成すれば、媒体50の各位置に対し、印刷すべき画像に合わせて適切にインクを吐出できる。
制御部20は、例えば印刷装置10のCPUであり、印刷装置10の各部の動作を制御する。また、本例において、制御部20は、例えば、印刷すべき画像に合わせて予めRIP処理で生成されたデータであるRIPデータに基づき、印刷装置10の各部の動作を制御する。また、これにより、例えば、印刷すべき画像に合わせて、ヘッド部12にインクを吐出させる。本例において用いるRIPデータについては、後に更に詳しく説明をする。
続いて、印刷の解像度と媒体50の搬送速度との関係等について、更に詳しく説明をする。図2は、走査動作により媒体50上に形成されるインクのドット202の並び方について説明をする図である。図2(a)は、走査動作により形成されるドット202の並び方の一例を模式的に示す。
尚、図2においては、説明の便宜上、媒体に対して予め設定された100%のベタ印字を行う場合について、媒体上に形成するインクのドットの並びの一例を図示している。また、実際の印刷時には、例えば、必ずしも全ての位置にインクのドットを形成せずに、印刷すべき画像を表現するために必要な位置のみにインクのドットを形成することが考えられる。また、図2においては、図示の便宜上、印刷の解像度に応じて設定される設計上の吐出位置へ正確にインクのドット202が形成される様子を模式的に示している。しかし、実際の印刷時には、実際にインクが着弾する着弾位置について、印刷に求められる精度に応じた許容範囲内で設計上の吐出位置とずれていてもよい。また、図2においては、それぞれのインクのドット202について、隣接するドット202と接触しないサイズで図示をしている。しかし、実際の印刷時には、ドット202のサイズ(直径)について、隣接するドット202と接触するサイズにすることが考えられる。また、上記のようなインクのドットの並びの図示の仕方については、後に詳しく説明をする他の図面(図3、図5等)でも同一又は同様である。
また、図2(a)においては、ヘッド部12における全てのノズル112が正常なノズル(正常ノズル)である場合について、ドット202の並び方の一例を示している。この場合、正常のノズルとは、例えば、インクの吐出特性が予め設定された正常範囲内にあるノズルのことである。また、正常なノズルについては、例えば、吐出特性の補償等を行う必要がないノズル等と考えることもできる。
上記においても説明をしたように、本例において、印刷装置10(図1参照)は、媒体50を搬送方向へ移動させつつ、ヘッド部12によりシングルパス方式で印刷を行う。そして、この場合、媒体50の幅方向における印刷の解像度は、ノズルの間隔pyに対応する解像度と等しくなる。そのため、例えば媒体50上の全ての吐出位置に対してインクを吐出するベタ印字等を行う場合において、媒体50上でのインクのドット202は、媒体50の幅方向において、ノズルの間隔pyと等しい一定の間隔で並ぶことになる。
また、この場合、搬送方向における印刷の解像度である走査方向解像度は、上記においても説明をしたように、媒体50の搬送速度に応じて決まることになる。この場合、走査方向解像度が媒体50の搬送速度に応じて決まるとは、例えば、ベタ印字等を行う場合に媒体50上に形成されるインクのドット202の並びについて、走査方向におけるドット202の間隔が搬送速度に応じて決まることである。また、より具体的に、ドット202の間隔が搬送速度に応じて決まるとは、例えば、走査動作時に一つのノズル112から最小間隔で連続的にインクを吐出する場合の吐出間隔と、搬送速度との関係に応じて決まることである。
ここで、本例において、印刷装置10は、走査動作として、ノズル列中の欠損ノズルを考慮せずに行う通常走査と、欠損ノズルの吐出特性を補償する補償用走査とを選択的に実行可能である。この場合、欠損ノズルとは、例えば、インクの吐出特性が予め設定された正常範囲から外れたノズルのことである。欠損ノズルについては、正常なノズル以外のノズルと考えることもできる。また、より具体的に、通常走査とは、例えば、欠損ノズルを考慮せずにヘッド部12(図1参照)にインクを吐出させる走査動作である。また、補償用走査とは、欠損ノズルの吐出特性の補償に用いるためのノズルである補償用ノズルとしてノズル列中の一部のノズルを選択して行う走査動作である。また、本例において、印刷装置10の制御部20(図1参照)は、ノズル列における複数のノズルについて、欠損ノズルの有無と、ノズル列内での欠損ノズルの位置とを管理する。また、これにより、必要に応じて、印刷装置10に補償用走査を実行させる。補償用走査については、後に更に詳しく説明をする。
また、図2(a)に示すドット202の並び方は、通常走査により形成されるドット202の並び方の一例である。この場合、媒体50の搬送速度について、走査方向におけるドット202の間隔が予め設定された間隔px1になるように設定をする。また、これにより、通常走査時におけるそれぞれのノズル112の走査方向解像度である通常走査解像度について、間隔px1でドット202が並ぶ解像度にして、印刷を行う。
尚、本例において、通常走査解像度は、例えば600dpi程度(例えば、300〜900dpi)程度に設定することが考えられる。また、この場合、媒体50の幅方向における印刷の解像度についても、例えば600dpi程度(例えば、300〜900dpi)程度に設定することが好ましい。このように構成すれば、例えば、高精彩な印刷を適切に行うことができる。また、通常走査解像度については、例えば、媒体50の幅方向における印刷の解像度と同じ解像度に設定することが考えられる。
続いて、ヘッド部12のノズル列中に欠損ノズルが含まれる場合の影響について、説明をする。図2(b)は、欠損ノズルの影響を模式的に示す図であり、ノズル列中に欠損ノズルがある状態で通常走査を行った場合に形成されるインクのドット202の並び方の一例を示す。また、より具体的に、図2(b)においては、図中に欠損ノズルと示すノズル112が不吐出のノズルになっている場合について、図2(a)に示した場合と同じ設定でヘッド部12の各ノズル112にインクを吐出させた結果の例を示す。この場合、欠損ノズル以外の各ノズル112は、図2(a)に示した場合と同じ位置に、複数のドット202を搬送方向へ並べて形成する。
しかし、ノズル列中に不吐出の欠損ノズルが含まれている場合、欠損ノズルに対応する吐出位置302には、インクが吐出されない。そのため、この場合、欠損ノズルに対応する吐出位置302には、周囲と状態が異なる白スジが形成されることになる。白スジとは、例えば、インクに覆われないことで媒体50の地の色が吐出するスジのことである。そして、この場合、欠損ノズルの影響により、印刷の品質が低下することになる。これに対し、本例においては、欠損ノズルが存在する場合に補償用走査を行うことで、欠損ノズルの影響を抑える。そこで、以下、補償用走査について、更に詳しく説明をする。
図3は、補償用走査について更に詳しく説明をする図である。図3(a)は、補償用走査時における補償用ノズルの走査方向解像度である補償用走査解像度と通常走査時の走査解像度である通常走査解像度との違いを模式的に示す図であり、補償用走査時に補償のために形成するインクのドット等を省略して、補償用走査解像度と通常走査解像度との関係の一例を示す。上記においても説明をしたように、本例において、通常走査を行う場合、媒体50の搬送速度について、走査方向におけるドット202の間隔が予め設定された間隔px1になるように設定をする。また、これにより、通常走査解像度について、対応するドット間隔がpx1になる解像度に設定する。
これに対し、補償用走査を行う場合には、以下において説明をするように、媒体50の搬送速度について、通常走査時の搬送速度と異ならせる。また、より具体的に、本例においては、補償用走査時の媒体50の搬送速度について、通常走査時の搬送速度の1/2に設定する。また、上記においても説明をしたように、通常走査解像度及び補償用走査解像度等の走査方向解像度は、媒体50の搬送速度に応じて決まる。そのため、走査動作を行う条件について、媒体50の搬送速度のみを1/2に変化させた場合、走査方向において、通常走査解像度の解像度での印刷が可能になる。
また、図3(a)において、吐出位置304は、搬送速度を遅くすることでインクのドットを形成可能になる新たな位置を示している。図中に示すように、通常走査において走査方向へ並べて形成されるドット202の並びに対し、補償用走査時には、各ドット202の合間に新たな吐出位置304が設定されることになる。また、本例においては、このような吐出位置304を利用して、欠損ノズルの吐出特性の補償を行う。また、この場合、図中に示すように、補償用走査時に一つのノズルで形成可能のインクのドットの間隔は、通常走査時の間隔px1の1/2の間隔であるpx2になる。
また、上記においても説明をしたように、本例において、ヘッド部12(図1参照)は、駆動信号供給部18(図1参照)から受け取る駆動信号に応じて、各ノズルからインクを吐出する。また、本例において、駆動信号供給部18は、例えば、補償用走査時の駆動信号として、通常走査時の駆動信号と同じ周期で変化する信号を出力する。このように構成すれば、例えば、印刷の動作の制御や回路構成等を複雑にすることなく、媒体50の搬送速度に応じて走査方向解像度を適切に変化させることができる。また、この場合、補償用走査時の駆動信号として、通常走査時の駆動信号と同じ信号を用いることが好ましい。この場合、同じ信号とは、例えば、設計上同じ波形で変化する信号のことである。このように構成すれば、例えば、補償用走査を行うために駆動信号供給部18の構成が複雑になること等を適切に防ぐことができる。
続いて、このような吐出位置304を用いて行う補償用走査について、更に詳しく説明をする。図3(b)は、補償用走査時に行う欠損ノズルの吐出特性の補償の一例を示す。上記においても説明をしたように、本例において、補償用走査を行う場合には、ヘッド部12におけるノズル列中の一部のノズルを補償用ノズルとして選択する。また、この場合、少なくとも、ノズル列において欠損ノズルと隣接するノズルを補償用ノズルとして選択することが好ましい。また、より具体的に、図3(b)においては、ノズル列における欠損ノズルの両隣のノズルを補償用ノズルとして選択する場合の動作の例を示している。
また、この場合、補償用走査時において、制御部20(図1参照)は、補償用ノズルに対し、通常走査時と同じ吐出位置に加え、搬送速度を遅くすることで新たに設定される吐出位置304に対しても、インクを吐出させる。また、これにより、通常走査時と同じ位置のドット202に加え、新たな吐出位置304上に補償用のインクのドット204(補償用ドット)を形成させる。このように構成すれば、例えば、補償用走査時において、欠損ノズルが通過する位置の周囲に通常走査時よりも多くのインクのドットを形成することができる。また、これにより、補償用走査時において、補償用ノズルに吐出させるインクの吐出量を適切に増加させることができる。
ここで、上記においても説明をしたように、図3においては、図示の便宜上、それぞれのインクのドットについて、設計上の位置へ正確に形成した状態を図示している。しかし、実際の印刷時において、インクのドットは、必ずしも厳密に設計上の位置に形成されるのではなく、設計上の位置の近辺に形成される。そのため、実際に印刷を行った状態において、欠損ノズルの周囲の補償用ノズルで形成するインクのドットは、通常、欠損ノズルが通過する位置を埋めるように形成されると考えられる。また、近年のインクジェットプリンタで用いられている高い解像度(例えば、600dpi以上等)の場合、通常、個々のインクのドットを人間の目で識別することは困難である。そして、この場合、補償用走査において、欠損ノズルの周辺に設定する補償用ノズルで形成するインクのドットの数を増やせば、欠損ノズルの影響を適切に抑えることができる。そのため、本例によれば、上記のような補償用走査を行うことで、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。
また、この場合において、補償用ノズルで形成するインクのドットの数を多くし過ぎると、欠損ノズルが通過する位置の周囲においてインクの濃度が高くなりすぎ、欠損ノズルに対応する位置がかえって目立ってしまうおそれもある。そのため、補償用走査時において、補償用ノズルに対し、例えば走査方向において補償用走査解像度に応じて設定される複数の吐出位置の全てにはインクを吐出させずに、そのうちの一部のみにインクを吐出させることが好ましい。また、このような動作については、例えば、補償用ノズルに対応する吐出位置に対して最大限のドットを形成する全部埋めの動作を行わずに、所定の間引き処理を行う動作等を考えることもできる。このように構成すれば、例えば、補償の動作によりインクの量が過剰になること等を適切に防ぐことができる。また、これにより、例えば、補償の動作による画質の低下を適切に防ぐことができる。
また、より具体的に、この場合、補償用ノズルで形成するインクのドットの数については、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数(通常時ドット数)に合わせて増加させることが好ましい。この場合、インクのドットの数とは、例えば、走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数のことである。また、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数とは、例えば、その欠損ノズルが正常なノズルであった場合に行う通常走査で形成するドットの数のことである。
また、通常走査を行う場合に一つのノズルにより走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数を通常時ドット数と定義し、補償用走査を行う場合に補償用ノズルとして選択する一つのノズルにより走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数を補償時ドット数と定義した場合、本例において行う補償用走査について、例えば、補償用走査時において補償用ノズルに対応する補償時ドット数を通常時ドット数よりも大きくする動作等と考えることもできる。このように構成すれば、例えば、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。
また、この場合において、補償用ノズルにおける補償時ドット数と通常時ドット数との差を増加ドット数と更に定義すれば、補償用ノズルで形成するインクのドットの数の設定に関し、一つの欠損ノズルに対応して選択する複数の補償用ノズルに対する増加ドット数の合計(以下、増加ドット数の合計という)について、その欠損ドットが正常なノズルであった場合に行う通常走査での通常時ドット数(以下、欠損ノズルに対応する通常時ドット数という)に合わせて設定する動作と考えることができる。
尚、増加ドット数の合計について、欠損ノズルに対応する通常時ドット数に合わせて設定するとは、例えば、増加ドット数の合計と欠損ノズルに対応する通常時ドット数とが等しくなるように設定することである。また、この場合、両者が等しくなるとは、例えば、印刷に求められる品質に応じて、実質的に等しくなることであってよい。また、増加ドット数の合計と欠損ノズルに対応する通常時ドット数とが実質的に等しくなるとは、例えば、制御上の都合で生じる端数分等を除いて、ドット数を等しくすること等であってもよい。また、より具体的に、増加ドット数の合計については、欠損ノズルに対応する通常時ドット数に対し、例えば90〜110%程度、好ましくは、95〜105%程度である。
また、上記においても説明をしたように、本例においては、ノズル列における欠損ノズルの両側のノズルを補償用ノズルとして選択することにより、一つの欠損ノズルに対して、二つの補償用ノズルを選択する。そして、この場合、図3(b)に示すように、それぞれの補償用ノズルにより、補償用走査時に新たに設定される吐出位置304のうちの半分の位置へドット204を形成することが好ましい。このように構成すれば、例えば、増加ドット数の合計について、欠損ノズルに対応する通常時ドット数に合わせて適切に設定することができる。
また、図3(b)に示したドットの並び等からもわかるように、補償用走査時において、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルは、補償用走査時に新たに設定される吐出位置304にはインクを吐出せずに、媒体に対し、通常走査時と同じ位置にインクのドットを形成する。この場合、通常走査時と同じ位置にインクのドットを形成するとは、例えば、設計上同じ位置にインクのドットを形成することである。このように構成すれば、例えば、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルにより実際に形成するドットの並びについて、走査方向における解像度は、通常走査解像度と同じになる。また、これにより、例えば、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルにより印刷がされる部分について、通常走査時と実質的に変わらない品質で適切に印刷を行うことができる。そのため、本例によれば、例えば、欠損ノズルの吐出特性を補償することで印刷の品質(画質)に大きな変化が生じることを適切に防ぐことができる。また、これにより、例えば、欠損ノズルの吐出特性の補償をより適切に行うことができる。
ここで、上記のように、本例において、印刷装置10は、通常走査時と補償用走査時との間で媒体50の搬送方向を異ならせることで、走査方向解像度を変化させる。また、上記においても説明をしたように、本例において、印刷装置10の制御部20は、例えば、印刷すべき画像に合わせて予めRIP処理で生成されたRIPデータに基づき、印刷装置10の各部の動作を制御する。そして、この場合、補償用走査時には、補償用走査の動作に合わせたRIPデータを別途生成して用いることが考えられる。そこで、本例において用いるRIPデータについて、更に詳しく説明をする。
本例において、印刷装置10の制御部20は、通常走査時及び補償用走査時のそれぞれにおいて、走査方向解像度に応じて予め生成されたRIPデータを用いて、印刷装置10の各部の動作を制御する。また、これにより、通常走査時と、補償用走査時とで、異なる解像度のRIPデータを使用する。より具体的に、例えば、通常走査を行う場合、制御部20は、RIPデータとして、予め設定された印刷の解像度に合わせて生成されたRIPデータである正常時用データを使用する。この場合、予め設定された印刷の解像度とは、例えば、印刷する画像の解像度として求められる印刷の品質に応じて設定される解像度である。この印刷の解像度については、例えば、走査方向の解像度を600dpi程度(例えば、600〜900dpi程度)とする解像度を用いることが考えられる。
また、補償用走査を行う場合、制御部20は、RIPデータとして、走査方向における解像度を正常時用データの整数倍(N倍)に設定したRIPデータである補償用データを使用する。また、本例のように、補償用走査時における媒体50の搬送速度を通常走査時の1/2にする場合、補償用データとして、走査方向における解像度を正常時用データの2倍に設定したRIPデータを用いることが考えられる。
また、この場合、補償用データは、正常時用データで設定されている吐出位置がそのまま設定され、かつ、その吐出位置の合間に新たな吐出位置が設定されるデータになる。そのため、このような補償用データを用いることにより、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルに通常走査時と同じ吐出位置へインクを吐出させつつ、補償用ノズルでインクを吐出する吐出位置を通常走査時よりも適切に増やすことができる。また、これにより、例えば、通常走査時及び補償用走査時のそれぞれにおいて、印刷装置10におけるヘッド部12に適切にインクを吐出させることができる。
また、この場合、正常時用データ及び補償用データについては、例えば、印刷装置10の外部のコンピュータ(以下、RIP用PCという)等で形成することが考えられる。この場合、印刷装置10は、例えば、欠損ノズルの有無や、欠損ノズルの位置等を示す情報(欠損ノズル情報)をRIP用PCに通知することで、RIP用PCにRIP処理を行わせる。また、これにより、欠損ノズルが存在しない場合には、RIP用PCに正常時用データを生成させる。また、欠損ノズルが存在する場合には、欠損ノズルの位置に応じて補償用ノズル等を選択して、RIP用PCに補償用データを生成させる。
また、印刷装置10の外部のRIP用PCにRIPデータを生成させる場合、印刷装置10で行う印刷の動作について、必ずしもRIPデータの生成の直後に行わず、時間が経過してから行うこと等も考えられる。また、共通のRIPデータを用いて、複数の印刷装置10で印刷を行うこと等も考えられる。そのため、本例のような補償用データを用いる場合には、印刷装置10において実際に存在している欠損ノズルが正しく考慮された補償用データであるかを確認した上で、印刷を行うことが好ましい。従って、このような場合には、補償用データとして、例えば、欠損ノズルの位置を示す情報と対応付けられているデータをRIP用PCに生成させること等も考えられる。このように構成すれば、例えば、実際に存在している欠損ノズルが正しく考慮された補償用データであるか否かの確認を容易かつ適切に行うことができる。
また、補償用データについては、外部のRIP用PCではなく、印刷装置10において生成すること等も考えられる。この場合、例えば、印刷装置10の制御部20において、正常時用データと、制御部20において管理している欠損ノズル情報とに基づき、補償用データを生成する。このように構成した場合、RIP用PCにおいて欠損ノズルを考慮する必要がなくなるため、RIPデータの管理等をより容易に行うことができる。また、RIPデータの生成については、外部のRIP用PCで行わず、印刷装置10で行ってもよい。この場合、制御部20において、欠損ノズルの有無等に応じて、正常時用データ又は補償用データを生成する。
続いて、欠損ノズルの吐出特性の補償を行うか否かの選択を行う動作等を含めて、印刷装置10の動作を説明する。図4は、印刷装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
本例において、印刷装置10での印刷を行う場合、先ず、制御部20において管理している欠損ノズル情報等に基づき、欠損ノズルの有無の確認(欠損ノズルの検出)を行う(S102)。また、ステップS102の動作において、新たな欠損ノズルの発生の有無等を更に確認してもよい。そして、欠損ノズルが存在しないと判断した場合(S102:No)、欠損ノズルの吐出特性の補償を行わずに通常走査により印刷を行う印刷モードである通常モードでの印刷を行う(S104)。また、この場合、RIPデータとして正常時用データを用い、媒体の搬送速度を予め設定された標準の速度Vnに設定して媒体の搬送を行うことで、通常モードでの印刷を行う。また、これにより、走査方向における解像度Xnを所定の印刷の解像度(例えば、600dpi)に合わせて、RIPデータにより示される画像を媒体上に印刷する。
また、欠損ノズルの有無の確認において、欠損ノズルが存在すると判断した場合(S102:Yes)、更に、欠損ノズルの吐出特性の補償を行うか否かの判断を行う(S106)。この場合、例えば、求められる印刷の品質や、欠損ノズルの位置等に基づき、補償の要否を判断すること等が考えられる。そして、補償の必要がないと判断した場合(S106:No)、ステップS104へ進み、通常モードでの印刷を行う。
また、補償を行うと判断した場合(S106:Yes)、図3等を用いて説明をした補償用走査を行う印刷モードである補償モードでの印刷を行う(S108)。この場合、RIPデータとして補償用データを用い、媒体の搬送速度Vcを通常モードでの搬送速度Vnよりも遅く(Vc<Vn)することで、補償モードでの印刷を行う。また、これにより、補償モードで印刷の動作を実行する条件について、走査方向の解像度Xcが通常モードでの解像度Xnよりも高く(Xc>Xn)なる条件に設定する。また、より具体的に、本例においては、補償モードでの搬送速度Vcについて、通常モードでの搬送速度Vnの1/2に設定する。また、補償用データとして、走査方向における解像度Xcが通常モード時の解像度Xnの2倍(例えば、1200dpi)になっているRIPデータを使用する。また、これにより、必要な補償用走査を行って、RIPデータにより示される画像を媒体上に印刷する。
以上のような動作により、本例によれば、例えば、欠損ノズルが存在する場合において、欠損ノズルが存在することで媒体に付着するインクの量が不足すること等を適切に防ぐことができる。また、これにより、例えば、欠損ノズルの吐出特性を適切に補償することができる。
尚、上記においても説明をしたように、本例において、補償モードでは、走査方向の解像度を通常モード用のRIPデータの2倍にした補償用データを用いる。また、この場合において、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルで形成するドットの位置については、通常モードでの印刷時と媒体上で同じ位置になるように設定する。
この点について、例えば高い解像度での印刷を行う観点で考えた場合、2倍の解像度の補償用データを用いるのであれば、欠損ノズル以外の全てのノズルで倍の解像度(例えば1200dpi)で印刷を行えばよいようにも思われる。しかし、画像の全体について印刷の解像度を大きく異ならせた場合、印刷品質が大きく変化するおそれがある。例えば、通常モードでの走査方向における解像度Xcが600dpi程度の場合において、補償モードで画像の全体を1200dpiで印刷すれば、画像の品質が目に見えて変化すると考えられる。そのため、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルで形成するドットの位置については、上記のように、通常モードでの印刷時と媒体上で同じ位置になるように設定することが好ましい。
また、この場合、例えば、補償用データの生成について、例えば、公知の方法で正常時用データの解像度を変換した上で、マスク処理を行うこと等が考えられる。また、この場合、マスク処理として、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルに対応する画素のうち、解像度の変換により増加した画素の値を0に設定すること等が考えられる。この場合、画素の値を0にするとは、例えば、その画素の位置にインクを吐出しないように設定することである。このように構成すれば、例えば、印刷される画像のうち、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズル以外で形成される部分について、解像度の変換による圧縮や画質の変化が生じることを適切に防ぐことができる。また、これにより、通常モードでの印刷時と同じ状態で適切に印刷を行うことができる。
また、この場合、補償用データにおいて、欠損ノズルに対応する画素の値については、全て0にすることが好ましい。また、補償用ノズルに対応する画素の値については、解像度の変換により増加した画素を間引きして、間引きする画素の値を0に設定することが考えられる。また、この場合、上記においても説明をしたように、補償用ノズルに対して増加させるドットの数と、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数とが等しくなるように設定したマスク(打ち込み量が通常モードでの打ち込み量と同じになるようなマスク)を用いることが好ましい。このように構成すれば、例えば、欠損ノズルが存在することで発生するインクの不吐出量分について、同等の量を加算した打ち込み量を欠損ノズルに対応する画素(不吐出画素)の周辺へ適切に分配することができる。
続いて、印刷装置10の動作等の変形例について、説明をする。図5は、補償用走査の変形例を示す。上記においては、主に、ノズル列において欠損ノズルと隣接するノズルのみを補償用ノズルとして選択する場合について、補償用走査の例を説明した。しかし、補償用走査の変形例においては、欠損ノズルと隣接するノズル以外のノズルを補償用ノズルとして選択すること等も考えられる。
より具体的に、図5に示す動作の場合、ノズル列における欠損ノズルの一方側他方側のそれぞれにおける二つのノズルを補償用ノズルとして選択する。また、この動作については、例えば、補償用走査時に、一つの欠損ノズルに対し、欠損ノズルの一方側他方側のそれぞれにおいて第1のノズルと第2のノズルとを補償用ノズルとして選択する動作等を考えることもできる。この場合、第1のノズルは、ノズル列において欠損ノズルと隣接するノズルである。また、第2のノズルは、第1のノズルに対して欠損ノズルと反対側で隣接するノズルである。
また、この場合、補償用走査時には、それぞれの補償用ノズルに、走査方向において補償用走査解像度に応じて設定される複数の吐出位置のうちの一部のみにインクを吐出させる。また、一つの欠損ノズルに対応して選択される複数の補償用ノズルにより形成するインクのドットの数について、それぞれの補償用ノズルに対して増加させるドット数(増加ドット数の合計)の合計と、本来であれば欠損ノズルで形成すべきドットの数(欠損ノズルに対応する通常時ドット数)とが等しくなるように設定する。このように構成した場合も、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。また、この場合、補償のために増加させるドットである補償用のドットの位置がより分散されるため、補償用のドットが目立つことをより適切に防ぎつつ、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。
また、それぞれの補償用ノズルにより形成する補償用のドットの数については、補償用ノズルの位置によって異ならせてもよい。また、この場合、欠損ノズルにより近い補償用ノズルにより形成する補償用のドットの数がより多くなるように、補償用のドットの数を設定することが好ましい。より具体的に、上記のように第1のノズルと第2のノズルとを補償用ノズルとして設定する場合、欠損ノズルの吐出特性の補償のために設定する吐出位置について、欠損ノズルと隣接する第1のノズルに対して選択する吐出位置の数を、第2のノズルに対して選択する吐出位置の数よりも多くすることが好ましい。このように構成すれば、例えば、欠損ノズルの吐出特性の補償をより適切に行うことができる。
ここで、上記においても説明をしたように、本例においては、補償用ノズルで補償用のドットを形成することにより、例えば、補償を行わないとインクの不足により生じるスジ(白スジ)を埋め、欠損ノズルの影響を抑える。そして、この場合、上記のように、通常、一つの欠損ノズルに対応する増加ドット数の合計について、欠損ノズルに対応する通常時ドット数と等しくなるように設定することが好ましいと考えられる。しかし、補償用のドットの数については、例えば、スジを埋めることができ、かつ、インクの量が過剰にならないのであれば、増加ドット数の合計について、欠損ノズルに対応する通常時ドット数と異ならせること等も考えられる。
より具体的に、例えば、媒体として、インクを吸収しない性質の非吸収性媒体を使用する場合、媒体上でドットが広がりやすくなるため、より少ない数のドットでも補償の効果を得ることができる。そのため、この場合、増加ドット数の合計について、欠損ノズルに対応する通常時ドット数よりも小さく設定すること等も考えられる。また、より具体的に、この場合、増加ドット数の合計について、欠損ノズルに対応する通常時ドット数の70〜90%程度、好ましくは75〜85%程度にすることが考えられる。また、この場合、インクとしては、溶媒を乾燥させることで媒体に定着する蒸発乾燥型のインクを用いることが好ましい。また、非吸収性媒体としては、例えば、樹脂や金属等で形成された媒体を用いることが考えられる。
また、例えばインクとして、紫外線硬化型インクを用いる場合等には、インクのドットが広がる前にインクを硬化させることにより、インクのドットのサイズ(直径)が小さくなること等も考えられる。そして、この場合、補償の効果を適切に得るためには、補償用ノズルでより多くのドットを形成することが好ましい場合もある。そのため、この場合、増加ドット数の合計について、欠損ノズルに対応する通常時ドット数よりも大きく設定すること等も考えられる。また、より具体的に、この場合、増加ドット数の合計について、欠損ノズルに対応する通常時ドット数の110〜130%程度、好ましくは115〜125%程度にすることが考えられる。
続いて、印刷装置10の基本的な構成等について、様々な変形例を説明する。上記においては、補償用走査解像度と通常走査解像度との関係について、主に、補償用走査解像度を通常走査解像度の2倍にする場合について、説明をした。しかし、より一般化して考えた場合、補償用走査解像度については、通常走査解像度に対し、N倍(Nは、2以上の整数)にすることが好ましいと考えることもできる。また、この場合、補償用走査時において、媒体の搬送速度を通常走査時の1/Nにすることで、補償用走査解像度を通常走査解像度のN倍にすることが考えられる。
このように構成した場合も、補償用走査解像度を通常走査解像度よりも大きくすることにより、補償用走査時に補償用ノズルで補償用のドットを適切に形成できる。また、この場合も、補償用走査解像度を通常走査解像度の整数倍にすることで、欠損ノズル及び補償用ノズル以外のノズルにインクを吐出させる吐出位置について、通常走査時と同じ位置を適切に設定することができる。また、補償用ノズルについても、通常走査時と同じ位置にドットを形成した上で、その合間に補償用のドットを適切に形成できる。そのため、このように構成した場合も、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。
また、上記においては、通常走査解像度よりも大きな補償用走査解像度を設定する動作として、主に、ライン型のインクジェットプリンタで媒体の搬送速度を変化させる方法を説明した。しかし、より一般化して考えた場合、補償用走査解像度を設定する動作については、例えば、走査動作時にヘッド部12(図1参照)に対して相対的に走査方向へ媒体を移動させる速度である走査速度を変化させる動作等と考えることもできる。この場合、例えば、補償用走査時の走査速度を通常走査時の走査速度の1/Nにすることで、補償用走査解像度を通常走査解像度のN倍に設定する。
また、印刷装置10として、ライン型以外の構成のインクジェットプリンタを用いること等も考えられる。また、この場合、例えば、走査動作として主走査動作を行うシリアル型のインクジェットプリンタを用いること等も考えられる。主走査動作とは、例えば、予め設定された主走査方向へヘッド部を移動させる走査動作のことである。また、この場合、例えば、マルチパス方式での印刷を行わず、パス数を1にしての印刷(1パスでの印刷)を行うこと等が考えられる。
この場合も、主走査動作時にヘッド部を移動させる速度を変化させることにより、ヘッド部の移動方向である主走査方向の解像度を変化させることができる。また、より具体的に、この場合、補償用走査時における主走査動作時のヘッド部の移動速度を通常走査時の1/Nにすることで、主走査方向における補償用走査解像度を通常走査解像度のN倍に設定することが考えられる。この場合も、欠損ノズルの周囲に補償用ノズルを設定して、補償用ノズルに補償用のドットを形成させることにより、欠損ノズルの吐出特性の補償を適切に行うことができる。
本発明は、例えば、インクジェットプリンタに好適に利用できる。
10・・・印刷装置、12・・・ヘッド部、14・・・走査駆動部、16・・・搬送手段、18・・・駆動信号供給部、20・・・制御部、50・・・媒体、102・・・インクジェットヘッド、112・・・ノズル、202・・・ドット、204・・・ドット、302・・・吐出位置、304・・・吐出位置

Claims (15)

  1. 媒体に対してインクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタであって、
    予め設定されたノズル列方向における位置を互いにずらして複数のノズルが並ぶノズル列を有するヘッド部と、
    予め設定された走査方向へ前記ヘッド部に対して相対的に移動する前記媒体へ前記複数のノズルからインクを吐出する走査動作を前記ヘッド部に行わせる走査駆動部と、
    前記ヘッド部及び前記走査駆動部の動作を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記ノズル列における前記複数のノズルについて、インクの吐出特性が予め設定された正常範囲から外れた前記ノズルである欠損ノズルの有無と、前記ノズル列内での前記欠損ノズルの位置とを管理し、
    前記ヘッド部に行わせる前記走査動作として、
    前記欠損ノズルを考慮せずに前記ヘッド部にインクを吐出させる前記走査動作である通常走査と、
    前記欠損ノズルの吐出特性の補償に用いるための前記ノズルである補償用ノズルとして前記ノズル列中の一部のノズルを選択して行う前記走査動作である補償用走査と
    を選択可能であり、
    前記走査動作を行う条件に応じて決まる解像度であり、前記走査動作時に一つの前記ノズルにより形成可能なインクのドットの最小間隔に対応する前記走査方向における解像度を当該ノズルの走査方向解像度と定義し、
    前記通常走査時におけるそれぞれの前記ノズルの走査方向解像度を通常走査解像度と定義し、
    前記補償用走査時における前記補償用ノズルの走査方向解像度を補償用走査解像度と定義した場合において、
    前記補償用走査解像度は、前記通常走査解像度のN倍(Nは、2以上の整数)であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記走査駆動部は、前記媒体の各位置に対し、前記ヘッド部に1回だけ前記走査動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記補償用走査時において、前記制御部は、少なくとも、前記ノズル列において前記欠損ノズルと隣接する前記ノズルを前記補償用ノズルとして選択することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記補償用走査時において、前記走査駆動部は、前記補償用ノズルに、前記走査方向において前記補償用走査解像度に応じて設定される複数の吐出位置のうちの一部のみにインクを吐出させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記通常走査を行う場合に一つの前記ノズルにより前記走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数を通常時ドット数と定義し、前記補償用走査を行う場合に前記補償用ノズルとして選択する一つの前記ノズルにより前記走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数を補償時ドット数と定義した場合、
    前記補償用走査時において、前記走査駆動部は、前記補償用ノズルとして選択する前記ノズルに対応する前記補償時ドット数を前記通常時ドット数よりも大きくすることにより、前記欠損ノズルの吐出特性の補償を行い、
    前記補償用ノズルとして選択する前記ノズルにおける前記補償時ドット数と前記通常時ドット数との差である増加ドット数について、一つの前記欠損ノズルに対応して選択する前記補償用ノズルに対する前記増加ドット数の合計を、当該欠損ドットが正常な前記ノズルであった場合に行う前記通常走査での前記通常時ドット数に合わせて設定することを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記媒体として、インクを吸収しない性質の非吸収性媒体を使用し、
    前記通常走査を行う場合に一つの前記ノズルにより前記走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数を通常時ドット数と定義し、前記補償用走査を行う場合に前記補償用ノズルとして選択する一つの前記ノズルにより前記走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数を補償時ドット数と定義した場合、
    前記補償用走査時において、前記走査駆動部は、前記補償用ノズルとして選択する前記ノズルに対応する前記補償時ドット数を前記通常時ドット数よりも大きくすることにより、前記欠損ノズルの吐出特性の補償を行い、
    前記補償用ノズルとして選択する前記ノズルにおける前記補償時ドット数と前記通常時ドット数との差である増加ドット数について、一つの前記欠損ノズルに対応して選択する前記補償用ノズルに対する前記増加ドット数の合計を、当該欠損ドットが正常な前記ノズルであった場合に行う前記通常走査での前記通常時ドット数よりも小さく設定することを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記インクとして、紫外線硬化型インクを用い、
    前記通常走査を行う場合に一つの前記ノズルにより前記走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数を通常時ドット数と定義し、前記補償用走査を行う場合に前記補償用ノズルとして選択する一つの前記ノズルにより前記走査方向の単位距離あたりに形成するインクのドットの数を補償時ドット数と定義した場合、
    前記補償用走査時において、前記走査駆動部は、前記補償用ノズルとして選択する前記ノズルに対応する前記補償時ドット数を前記通常時ドット数よりも大きくすることにより、前記欠損ノズルの吐出特性の補償を行い、
    前記補償用ノズルとして選択する前記ノズルにおける前記補償時ドット数と前記通常時ドット数との差である増加ドット数について、一つの前記欠損ノズルに対応して選択する前記補償用ノズルに対する前記増加ドット数の合計を、当該欠損ドットが正常な前記ノズルであった場合に行う前記通常走査での前記通常時ドット数よりも大きく設定することを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記補償用走査時において、前記欠損ノズル及び前記補償用ノズル以外の前記ノズルは、前記媒体に対し、前記通常走査時と同じ位置にインクのドットを形成することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記走査駆動部は、前記走査動作時に前記ヘッド部に対して相対的に前記走査方向へ前記媒体を移動させる速度である走査速度について、前記補償用走査時の前記走査速度を前記通常走査時の前記走査速度の1/Nに設定することで、前記補償用走査解像度を前記通常走査解像度のN倍に設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記インクジェットプリンタは、位置を固定した前記ヘッド部に対して前記媒体を搬送することで前記媒体への印刷を行う印刷装置であり、
    前記走査駆動部は、前記媒体を搬送することにより、前記走査動作時に前記ヘッド部に対して相対的に前記走査方向へ前記媒体を移動させ、
    前記補償用走査時における前記媒体の搬送速度を前記通常走査時の搬送速度の1/Nにすることで、前記補償用走査解像度を前記通常走査解像度のN倍に設定することを特徴とする請求項9に記載のインクジェットプリンタ。
  11. 前記補償用走査時において、前記制御部は、一つの前記欠損ノズルに対し、少なくとも、前記ノズル列において前記欠損ノズルと隣接する第1の前記ノズルと、前記第1のノズルに対して前記欠損ノズルと反対側で隣接する第2の前記ノズルとを前記補償用ノズルとして選択し、
    前記補償用走査時において、前記走査駆動部は、それぞれの前記補償用ノズルに、前記走査方向において前記補償用走査解像度に応じて設定される複数の吐出位置のうちの一部のみにインクを吐出させ、
    かつ、前記欠損ノズルの吐出特性の補償のために設定する吐出位置について、前記欠損ノズルと隣接する前記第1のノズルに対して選択する吐出位置の数を、前記第2のノズルに対して選択する吐出位置の数よりも多くすることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  12. 前記制御部は、印刷すべき画像に合わせて予めRIP処理で生成されたデータであるRIPデータに基づき、前記ヘッド部にインクを吐出させ、
    前記通常走査を行う場合、前記RIPデータとして、予め設定された印刷の解像度に合わせて生成された前記RIPデータである正常時用データを使用し、
    前記補償用走査を行う場合、前記RIPデータとして、前記走査方向における解像度を前記正常時用データのN倍に設定した前記RIPデータである補償用データを使用することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  13. 前記補償用データは、前記欠損ノズルの位置を示す情報と対応付けられていることを特徴とする請求項12に記載のインクジェットプリンタ。
  14. 前記ノズルからインクを吐出させる駆動信号を前記ノズル列の前記複数のノズルに対して共通に供給する駆動信号供給部を更に備え、
    前記駆動信号供給部は、前記補償用走査時の前記駆動信号として、前記通常走査時の前記駆動信号と同じ周期で変化する信号を出力することを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  15. 媒体に対してインクジェット方式で印刷を行う印刷方法であって、
    予め設定されたノズル列方向における位置を互いにずらして複数のノズルが並ぶノズル列を有するヘッド部を用い、
    予め設定された走査方向へ前記ヘッド部に対して相対的に移動する前記媒体へ前記複数のノズルからインクを吐出する走査動作を前記ヘッド部に行わせ、
    前記ノズル列における前記複数のノズルについて、インクの吐出特性が予め設定された正常範囲から外れた前記ノズルである欠損ノズルの有無と、前記ノズル列内での前記欠損ノズルの位置とを管理し、
    前記ヘッド部に行わせる前記走査動作として、
    前記欠損ノズルを考慮せずに前記ヘッド部にインクを吐出させる前記走査動作である通常走査と、
    前記欠損ノズルの吐出特性の補償に用いるための前記ノズルである補償用ノズルとして前記ノズル列中の一部のノズルを選択して行う前記走査動作である補償用走査と
    を選択可能にして、
    前記走査動作を行う条件に応じて決まる解像度であり、前記走査動作時に一つの前記ノズルにより形成可能なインクのドットの最小間隔に対応する前記走査方向における解像度を当該ノズルの走査方向解像度と定義し、
    前記通常走査時におけるそれぞれの前記ノズルの走査方向解像度を通常走査解像度と定義し、
    前記補償用走査時における前記補償用ノズルの走査方向解像度を補償用走査解像度と定義した場合において、
    前記補償用走査解像度は、前記通常走査解像度のN倍(Nは、2以上の整数)であることを特徴とする印刷方法。
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