JP2018163190A - 電気光学装置、電子機器および電気光学装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】対向基板側から入射した光を画素電極に効率よく導くことができるとともに、電気光学層での光の収束を抑制することができる電気光学装置、電子機器、および電気光学装置の製造方法を提供すること。【解決手段】電気光学装置100に用いた素子基板10では、隣り合う画素電極9aによって挟まれた境界部15bおよび複数の画素電極9aを電気光学層80側から覆う透光層12が形成されており、透光層12の電気光学層80側の面120には、境界部15bと平面視で重なる領域に沿って、負のパワーを有するシリンドリカルレンズ11が設けられている。シリンドリカルレンズ11は、透光層12の表面(面120)で境界部15bと平面視で重なる領域に沿って形成された凹曲面121と、凹曲面121を電気光学層80側から覆うレンズ層13とによって構成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、入射した光を変調して出射する電気光学装置、電気光学装置を備えた電子機器、および電気光学装置の製造方法に関するものである。
プロジェクターのライトバルブ等として用いられる電気光学装置(液晶装置)では、表示領域に複数の画素がマトリクス状に配置されており、かかる画素では、素子基板において画素電極に到達した光のみが表示に寄与し、隣り合う画素電極に挟まれた境界部に到達した光は表示に寄与しない。そこで、対向基板において素子基板の画素電極と平面視で重なる領域に正のパワーを有するレンズを形成して、入射した光を画素電極に導く構成が提案されている(特許文献1参照)。なお、特許文献1に記載の電気光学装置では、素子基板において画素電極より電気光学層とは反対側にも、画素電極と平面視で重なる領域にもレンズを設けられている。かかる素子基板側のレンズは、変調した光を平行光化する役目を担っており、入射した光を画素電極に導く機能を担っていない。
特許文献1に記載の電気光学装置のように、対向基板に形成した正のパワーを有するレンズによって、入射した光を画素電極に導く構成では、素子基板と対向基板とを貼り合わせた際の対向基板側のレンズと素子基板側の画素電極との位置ずれが原因で、入射した光を画素電極に導く効率が低下することがある。また、対向基板に正のパワーを有するレンズを形成した場合、電気光学層に光が収束し、電気光学層が劣化するおそれがある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、対向基板側から入射した光を画素電極に効率よく導くことができるとともに、電気光学層での光の収束を抑制することができる電気光学装置、電子機器、および電気光学装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、素子基板と、前記素子基板に対向する対向基板と、前記素子基板と前記対向基板との間に設けられた電気光学層と、を有し、前記素子基板は、基板本体と、前記基板本体に対して前記電気光学層側に設けられた複数の画素スイッチング素子と、前記複数の画素スイッチング素子に対して前記電気光学層側に設けられ、前記複数の画素スイッチング素子の各々に電気的に接続された複数の画素電極と、前記複数の画素電極のうち、隣り合う画素電極によって挟まれた境界部および前記複数の画素電極を前記電気光学層側から覆う透光層と、前記透光層の前記電気光学層側の面で前記境界部と平面視で重なる領域に沿って設けられ、負のパワーを有するシリンドリカルレンズと、を有することを特徴とする。
本発明に係る電気光学装置において、素子基板では、隣り合う画素電極によって挟まれた境界部および複数の画素電極を電気光学層側から覆う透光層が形成されており、透光層の電気光学層側の面には、境界部と平面視で重なる領域に沿って、負のパワーを有するシリンドリカルレンズが設けられている。このため、対向基板の側から入射した光のうち、境界部に向けて進行しようとする光の一部をシリンドリカルレンズによって画素電極に導くことができる。従って、光の利用効率を向上することができる。また、シリンドリカルレンズは、素子基板の側に設けられているため、素子基板と対向基板とを貼り合わせた際に位置ずれが発生しても入射した光を画素電極に効率よく導くことができるとともに、電気光学層での光の収束を抑制することができる。
本発明に係る電気光学装置において、前記シリンドリカルレンズは、前記透光層の前記電気光学層側の面で前記境界部と平面視で重なる領域に沿って形成された凹曲面と、前記凹曲面を前記電気光学層側から覆い、前記透光層より屈折率が小さいレンズ層と、によって構成されている態様を採用することができる。かかる態様では、複数の画素電極、および透光層を順に形成した際に、境界部の凹形状が透光層の電気光学層側の面に反映されることにより形成された凹曲面を利用することができる。このため、フォトリソグラフィ技術やエッチング処理を利用しなくても、シリンドリカルレンズを形成することができる。また、シリンドリカルレンズが境界部に対して自己整合的に形成されるという利点がある。
本発明において、前記レンズ層の前記電気光学層側の面と前記凹曲面の外側に形成されている前記透光層の前記電気光学層側の面とが連続した平面を構成している態様を採用することができる。かかる態様によれば、画素電極と電気光学層との間に介在する膜を薄くすることができる。また、シリンドリカルレンズの外側でのレンズ層と透光層との界面での反射を防止することができる。
本発明に係る電気光学装置において、前記シリンドリカルレンズの幅は、前記境界部の幅より広い態様を採用することができる。かかる態様によれば、対向基板の側から入射した光のうち、境界部に向けて斜めに進行しようとする光の一部をシリンドリカルレンズによって画素電極に導くことができる。従って、光の利用効率を向上することができる。
本発明に係る電気光学装置において、前記対向基板には、前記境界部と平面視で重なる領域に沿って遮光層が設けられ、前記遮光層の幅は、前記シリンドリカルレンズの幅より狭い態様を採用することができる。かかる態様によれば、対向基板に対して境界部と平面視で重なる領域に沿って遮光層を設けた場合でも、境界部に向けて進行しようとする光の一部をシリンドリカルレンズによって画素電極に導くことができる。従って、光の利用効率を向上することができる。
本発明に係る電気光学装置において、前記画素電極は、透過性を有している態様を採用することができる。本発明に係る電気光学装置において、前記画素電極は、反射性を有している態様を採用してもよい。
本発明を適用した電気光学装置は各種電子機器に用いることができる。電子機器が投射型表示装置である場合、投射型表示装置には、電気光学装置に供給される光を出射する光源部と、電気光学装置によって変調された光を投射する投射光学系と、が設けられる。
本発明は、素子基板と、前記素子基板に対向する対向基板と、前記素子基板と前記対向基板との間に設けられた電気光学層と、を有する電気光学装置の製造方法において、前記素子基板の製造工程では、前記素子基板の基板本体に対して前記電気光学層側に、複数の画素スイッチング素子、前記複数の画素スイッチング素子の各々に電気的に接続された複数の画素電極、および透光層を順に形成した後、前記透光層の前記電気光学層側の面に対して、前記複数の画素電極のうち、隣り合う画素電極によって挟まれた境界部と平面視で重なる領域に沿って負のパワーを有するシリンドリカルレンズを形成するレンズ形成工程を行うことを特徴とする。本発明に係る電気光学装置の製造方法によれば、素子基板では、隣り合う画素電極によって挟まれた境界部および複数の画素電極を電気光学層側から覆う透光層が形成され、透光層の電気光学層側の面には、境界部と平面視で重なる領域に沿って、負のパワーを有するシリンドリカルレンズが設けられる。このため、対向基板の側から入射した光のうち、境界部に向けて進行しようとする光の一部をシリンドリカルレンズによって画素電極に導くことができる。従って、光の利用効率を向上することができる。また、シリンドリカルレンズは、素子基板の側に設けられているため、素子基板と対向基板とを貼り合わせた際に位置ずれが発生しても入射した光を画素電極に効率よく導くことができるとともに、電気光学層での光の収束を抑制することができる。
本発明に係る電気光学装置の製造方法において、前記レンズ形成工程では、前記透光層を形成した際に前記透光層の前記電気光学層側の面に前記境界部と平面視で重なる領域に沿って形成される凹曲面を覆うように、前記透光層より屈折率が小さいレンズ層を形成する態様を採用することができる。かかる態様では、複数の画素電極、および透光層を順に形成した際に、境界部の凹形状が透光層の電気光学層側の面に反映されることにより形成された凹曲面を利用する。このため、フォトリソグラフィ技術やエッチング処理を利用しなくても、シリンドリカルレンズを形成することができる。また、シリンドリカルレンズが境界部に対して自己整合的に形成されるという利点がある。
本発明に係る電気光学装置において、前記素子基板は、前記基板本体と前記複数の画素電極との間に、前記複数の画素電極が前記電気光学層側の面に形成された層間絶縁膜を有し、前記層間絶縁膜の前記電気光学層側の面には、前記境界部に沿って凹部が形成されている態様を採用してもよい。かかる態様によれば、透光層の電気光学層側の面では、画素電極の厚さと凹部の深さとを加算した深さの凹部の形状が反映される。従って、凹曲面は大きく凹んだ形状となるので、凹部の深さによってシリンドリカルレンズのパワーを調整することができる。この場合、電気光学装置の製造方法では、前記画素電極の形成工程において、前記画素電極をエッチングによりパターニングした際に前記境界部で露出する層間絶縁膜の表面をエッチングして前記層間絶縁膜に凹部を形成する。従って、シリンドリカルレンズを境界部に対して自己整合的に形成することができ、かつ、新たな工程を追加する必要がない。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
[実施の形態1]
(電気光学装置の基本構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置100の説明図であり、電気光学装置100を各構成要素と共に対向基板20の側から見た平面図である。図2は、図1に示す電気光学装置100の断面図である。
(電気光学装置の基本構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置100の説明図であり、電気光学装置100を各構成要素と共に対向基板20の側から見た平面図である。図2は、図1に示す電気光学装置100の断面図である。
図1に示すように、電気光学装置100は、素子基板10と対向基板20とが所定の隙間を介してシール材107によって貼り合わされており、素子基板10と対向基板20とが対向している。シール材107は対向基板20の外縁に沿うように枠状に設けられており、素子基板10と対向基板20との間でシール材107によって囲まれた領域には、液晶層からなる電気光学層80が配置されている。シール材107は、光硬化性を備えた接着剤、あるいは光硬化性および熱硬化性を備えた接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。
素子基板10および対向基板20はいずれも四角形であり、電気光学装置100の略中央には、表示領域10aが四角形の領域として設けられている。かかる形状に対応して、シール材107も略四角形に設けられ、シール材107の内周縁と表示領域10aの外周縁との間には、矩形枠状の周辺領域10bが設けられている。本形態では、シール材107の一部が注入口105として途切れており、注入口105は、電気光学材料を注入した後、封止材103によって封止される。なお、素子基板10および対向基板20の一方に電気光学材料を滴下した後、他方を重ねることによって、素子基板10と対向基板20との間に電気光学材料を設ける場合があり、この場合、シール材107に注入口105および封止材103を設ける必要はない。
素子基板10は、基板本体19として石英基板等の透光性基板を有している。基板本体19において、電気光学層80側(対向基板20側)には、表示領域10aの外側に、素子基板10の一辺に沿ってデータ線駆動回路101および複数の端子102が形成されており、この一辺に隣接する他の辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。端子102には、フレキシブル配線基板(図示せず)が接続されており、素子基板10には、フレキシブル配線基板を介して各種電位や各種信号が入力される。
図1および図2に示すように、基板本体19の電気光学層80側において、表示領域10aには、ITO(Indium Tin Oxide)膜等からなる透光性の画素電極9a、および画素電極9aに電気的に接続する画素スイッチング素子(図示せず)がマトリクス状に形成されており、画素電極9aに対して対向基板20側には配向膜16が形成されている。素子基板10において、画素電極9aは周辺領域10bにも形成されており、複数の画素電極9aのうち、周辺領域10bに形成された画素電極9aは、画像の表示に直接寄与しないダミー画素電極9bである。
対向基板20は、基板本体29として石英基板等の透光性基板を有している。基板本体29において、電気光学層80側(素子基板10側)には、ITO膜等からなる透光性の共通電極21が形成されており、共通電極21に対して電気光学層80側には配向膜26が形成されている。本形態において、共通電極21は、対向基板20の略全面に形成されている。
配向膜16、26は、ポリイミド等の樹脂膜、あるいはシリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる。本形態において、配向膜16、26は、SiOx(x<2)、SiO2、TiO2、MgO、Al2O3、In2O3、Sb2O3、Ta2O5等の斜方蒸着膜からなる無機配向膜(垂直配向膜)であり、電気光学層80に用いた負の誘電率異方性を備えた液晶分子を傾斜配向させ、電気光学装置100をVA(Vertical Alignment)モードの液晶装置として動作させる。
素子基板10には、シール材107より外側において対向基板20の角部分と重なる領域に、素子基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通用電極109が形成されている。基板間導通用電極109には、導電粒子を含んだ基板間導通材109aが配置されており、対向基板20の共通電極21は、基板間導通材109aおよび基板間導通用電極109を介して、素子基板10側に電気的に接続されている。このため、共通電極21は、素子基板10の側から共通電位が印加される。
本形態の電気光学装置100において、共通電極21および画素電極9aはITO膜等の透光性導電膜により形成されている。従って、電気光学装置100は、透過型電気光学装置(透過型液晶装置)として構成されている。かかる電気光学装置100では、対向基板20の側の入射した光L2が素子基板10の画素電極9aを透過した後、素子基板10から出射される間に変調されて画像を表示する。
対向基板20には、共通電極21に対して素子基板10とは反対側には、金属または金属化合物からなる遮光層108が形成されている。遮光層108は、例えば、表示領域10aの外周縁に沿って延在する額縁状の見切り108aとして形成されている。遮光層108は、図7を参照して後述するように、隣り合う画素電極9aにより挟まれた境界部と平面視で重なる領域にブラックマトリクスとして形成されることもある。遮光層108は、例えば、素子基板10と反対側の面が反射性を有するように構成されている。
(素子基板10の詳細構成)
図3は、図1に示す電気光学装置100の一部を拡大して示す断面図である。図4は、図1に示す素子基板10の一部を拡大して示す平面図である。図3に示すように、素子基板10の基板本体19において、電気光学層80側には複数の画素スイッチング素子14が形成され、画素スイッチング素子14に対して電気光学層80側には、複数の画素スイッチング素子14の各々と電気的に接続された複数の画素電極9aが形成されている。より具体的には、基板本体19の電気光学層80側には複数の層間絶縁膜18が積層されており、複数の層間絶縁膜18のうち、最も電気光学層80に形成された層間絶縁膜18の電気光学層80側の面に画素電極9aが形成されている。また、素子基板10では、基板本体19と層間絶縁膜18との間や、層間絶縁膜18の間等を利用して、隣り合う画素電極9aによって挟まれた境界部15bに沿って延在する配線17や、画素スイッチング素子14が形成されており、画素スイッチング素子14と画素電極9aとは、層間絶縁膜18に形成されたコンタクトホール(図示せず)を介して画素電極9aと電気的に接続されている。
図3は、図1に示す電気光学装置100の一部を拡大して示す断面図である。図4は、図1に示す素子基板10の一部を拡大して示す平面図である。図3に示すように、素子基板10の基板本体19において、電気光学層80側には複数の画素スイッチング素子14が形成され、画素スイッチング素子14に対して電気光学層80側には、複数の画素スイッチング素子14の各々と電気的に接続された複数の画素電極9aが形成されている。より具体的には、基板本体19の電気光学層80側には複数の層間絶縁膜18が積層されており、複数の層間絶縁膜18のうち、最も電気光学層80に形成された層間絶縁膜18の電気光学層80側の面に画素電極9aが形成されている。また、素子基板10では、基板本体19と層間絶縁膜18との間や、層間絶縁膜18の間等を利用して、隣り合う画素電極9aによって挟まれた境界部15bに沿って延在する配線17や、画素スイッチング素子14が形成されており、画素スイッチング素子14と画素電極9aとは、層間絶縁膜18に形成されたコンタクトホール(図示せず)を介して画素電極9aと電気的に接続されている。
ここで、配線17や画素スイッチング素子14は光を透過しない。このため、素子基板10では、隣り合う画素電極9aによって挟また境界部15bや、配線17および画素スイッチング素子14と平面視で重なる領域は、遮光部15cになっている。これに対して、画素電極9aと平面視で重なる領域のうち、配線17や画素スイッチング素子14と平面視で重ならない領域は光を透過する開口領域15a(透光領域)になっている。従って、開口領域15aを透過した光が画像の表示に寄与し、境界部15bに向かう光は、画像の表示にほぼ寄与しない。
そこで、本形態では、素子基板10には、画素電極9aに対して電気光学層80の側には、境界部15bおよび複数の画素電極9aを電気光学層80側から覆う透光層12と、透光層12の電気光学層80側の面120において境界部15bと平面視で重なる領域に沿って延在するシリンドリカルレンズ11とが設けられている。従って、透光層12に対して電気光学層80側の面120に配向膜16が形成されている。シリンドリカルレンズ11は、境界部15bの延在方向に対して直交する方向に負のパワーを有している。
本形態において、シリンドリカルレンズ11は、透光層12の電気光学層80側の面120で境界部15bと平面視で重なる領域に沿って形成された凹曲面121(レンズ面)と、凹曲面121を電気光学層80側から覆う透光性のレンズ層13とによって構成されており、レンズ層13は、透光層12より屈折率が小さい。例えば、透光層12は、シリコン酸窒化膜(SiON)からなり、屈折率が1.58〜1.64である。レンズ層13は、シリコン酸化膜(SiOx)からなり、屈折率が1.48である。なお、透光層12には、シリコン窒化膜(屈折率=2.0)等を用いることもできる。
レンズ層13の電気光学層80側の面130と、凹曲面121の外側に形成されている透光層12の電気光学層80側の面120とは連続した平面を構成している。また、シリンドリカルレンズ11の幅Waは、境界部15bの幅Wbより広い。また、図4に示すように、シリンドリカルレンズ11(凹曲面121)は、境界部15bのうち、X方向に延在する部分15bx、およびY方向に延在する部分15byの双方に形成されている。従って、シリンドリカルレンズ11は、境界部15bに沿って格子状に形成されている。
本形態において、図5を参照して素子基板10の製造方法を以下に説明するように、画素電極9aを島状に形成した際に境界部15bが凹部となっており、かかる凹部の深さは、画素電極9aの厚さに相当する。本形態では、透光層12を形成した際、透光層12の電気光学層80の面120に境界部15b(凹部)の形状が反映される凹曲面121を利用してシリンドリカルレンズ11を形成する。
(電気光学装置100の製造方法)
図5は、図3に示す素子基板10にシリンドリカルレンズ11を形成する方法を示す工程断面図である。なお、素子基板10を製造するには、単品サイズの基板本体19より大型の石英基板からなるマザー基板を用い、以下の工程を行った後、マザー基板を切断して複数の素子基板10を得る。但し、以下の説明では、単品サイズの基板本体19とマザー基板とを区別せずに「基板本体19」として説明する。
図5は、図3に示す素子基板10にシリンドリカルレンズ11を形成する方法を示す工程断面図である。なお、素子基板10を製造するには、単品サイズの基板本体19より大型の石英基板からなるマザー基板を用い、以下の工程を行った後、マザー基板を切断して複数の素子基板10を得る。但し、以下の説明では、単品サイズの基板本体19とマザー基板とを区別せずに「基板本体19」として説明する。
本形態の素子基板10の製造工程では、まず、図5に示す工程ST1のように、基板本体19の一方面側(電気光学層80)側に、複数の画素スイッチング素子14、および複数の画素電極9aを順に形成する。
次に、図5に示すレンズ形成工程ST2では、透光層形成工程ST21において、プラズマCVD法等により、画素電極9aの境界部15b、および画素電極9aを覆うシリコン酸窒化膜等からなる透光層12を形成する。その結果、透光層12の面120には、境界部15bと平面視で重なる領域に沿って、境界部15bの凹形状が反映された凹曲面121が形成される。
次に、レンズ層形成工程ST22では、プラズマCVD法等により、凹曲面121を覆うようにシリコン酸化膜等からなるレンズ層13を形成する。その結果、レンズ層13の面130(表面)には、凹曲面121に起因する凹部131が形成される。従って、図5に示す平坦化工程ST23において、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理等を行ってレンズ層13の面130を平坦化し、平坦面とする。
その後、配向膜16を形成し、素子基板10を得る。このように形成した素子基板10については、例えば、マザー基板の状態のまま、対向基板20を貼り合せた後、切断し、電気光学装置100を得る。
(本形態の作用および効果)
以上説明したように、本形態の電気光学装置100に用いた素子基板10では、隣り合う画素電極9aによって挟まれた境界部15bおよび複数の画素電極9aを電気光学層80側から覆う透光層12が形成されており、透光層12の電気光学層80側の面120には、境界部15bと平面視で重なる領域に沿って、負のパワーを有するシリンドリカルレンズ11が設けられている。このため、図3に示すように、対向基板20の側から入射した光のうち、境界部15bに向けて進行しようとする光の一部L12をシリンドリカルレンズ11によって画素電極9aに導くことができる。従って、光の利用効率を向上することができる。また、シリンドリカルレンズ11は、素子基板10の側に設けられているため、素子基板10と対向基板20とを貼り合わせた際に位置ずれが発生しても入射した光を画素電極9aに効率よく導くことができる。また、電気光学層80での光の収束を抑制することができるので、電気光学層80の劣化を抑制することができる。
以上説明したように、本形態の電気光学装置100に用いた素子基板10では、隣り合う画素電極9aによって挟まれた境界部15bおよび複数の画素電極9aを電気光学層80側から覆う透光層12が形成されており、透光層12の電気光学層80側の面120には、境界部15bと平面視で重なる領域に沿って、負のパワーを有するシリンドリカルレンズ11が設けられている。このため、図3に示すように、対向基板20の側から入射した光のうち、境界部15bに向けて進行しようとする光の一部L12をシリンドリカルレンズ11によって画素電極9aに導くことができる。従って、光の利用効率を向上することができる。また、シリンドリカルレンズ11は、素子基板10の側に設けられているため、素子基板10と対向基板20とを貼り合わせた際に位置ずれが発生しても入射した光を画素電極9aに効率よく導くことができる。また、電気光学層80での光の収束を抑制することができるので、電気光学層80の劣化を抑制することができる。
また、シリンドリカルレンズ11は、透光層12の表面(面120)で境界部15bと平面視で重なる領域に沿って形成された凹曲面121と、凹曲面121を電気光学層80側から覆うレンズ層13とによって構成されている。このため、複数の画素電極9a、および透光層12を順に形成した際に、境界部15bの凹形状が透光層12の面120に反映されることにより形成された凹曲面121を利用することができる。従って、フォトリソグラフィ技術やエッチング処理を利用しなくても、シリンドリカルレンズ11を形成することができる。また、シリンドリカルレンズ11を境界部15bに対して自己整合的に形成することができるという利点がある。
また、レンズ層13の電気光学層80側の面130と凹曲面121の外側に形成されている透光層12の電気光学層80側の面120とが連続した平面を構成している。すなわち、表示領域10aでは、凹曲面121の外側にレンズ層13が形成されていない。このため、画素電極9aと電気光学層80との間に介在する膜を薄くすることができるので、画素電極9aと共通電極21との間に印加された電圧によって電気光学層80を適正に駆動することができる。また、シリンドリカルレンズ11の外側でのレンズ層13と透光層12との界面での反射を防止することができる。
また、シリンドリカルレンズ11の幅Waは、境界部15bの幅Wbより広いため、対向基板20の側から入射した光のうち、境界部15bに向けて斜めに進行しようとする光の一部をシリンドリカルレンズ11によって画素電極9aに導くことができる。従って、光の利用効率を向上することができる。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の形態2に係る電気光学装置100の一部を拡大して示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る電気光学装置100の一部を拡大して示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1において、画素電極9aは透過性を有していたが、本形態において、画素電極9aは、アルミニウム等の反射性金属層によって構成されている。このため、図6に示す電気光学装置100は反射型電気光学装置(反射型液晶装置)として構成されている。かかる電気光学装置100では、対向基板20の側の入射した光L1が素子基板10の画素電極9aで反射して、再び対向基板20の側から出射される間に変調されて画像を表示する。このように構成した電気光学装置100においても、実施の形態1と同様、透光層12の電気光学層80側の面120には、境界部15bと平面視で重なる領域に沿って、負のパワーを有するシリンドリカルレンズ11が設けられている。このため、対向基板20の側から入射した光のうち、境界部15bに向けて進行しようとする光の一部L11をシリンドリカルレンズ11によって画素電極9aに導くことができる。従って、光の利用効率を向上することができる等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態3]
図7は、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置100の一部を拡大して示す断面図である。図8は、図7に示す素子基板10の一部を拡大して示す平面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置100の一部を拡大して示す断面図である。図8は、図7に示す素子基板10の一部を拡大して示す平面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1では、対向基板20の遮光層108が見切り108aとして形成されており、ブラックマトリクスが形成されていない。これに対して、本形態では、図7および図8に示すように、対向基板20には、遮光層108が、境界部15bと平面視で重なる領域に沿って延在するブラックマトリクス108bとして形成されている。また、本形態の電気光学装置100においても、実施の形態1と同様、透光層12の電気光学層80側の面120には、境界部15bと平面視で重なる領域に沿って、負のパワーを有するシリンドリカルレンズ11が設けられている。
ここで、ブラックマトリクス108b(遮光層108)の幅Wcは、シリンドリカルレンズ11の幅Waより狭い。また、ブラックマトリクス108bの幅Wcは、境界部15bの幅Wbより狭い。このため、対向基板20の側から入射した光のうち、境界部15bに向けて進行しようとする光の一部L12をシリンドリカルレンズ11によって画素電極9aに導くことができる。また、シリンドリカルレンズ11の幅方向の中央部分に入射した光については、ブラックマトリクス108bによって遮ることができるので、素子基板10に余計な光が入射することを抑制することができる。それ故、素子基板10に入射した余計な光による素子基板10の発熱や迷光の発生を抑制することができる。
なお、実施の形態3に係る構造は、図6を参照して説明した反射型の電気光学装置100に適用してもよい。
[実施の形態4]
図9は、本発明の実施の形態4に係る電気光学装置100の一部を拡大して示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態4に係る電気光学装置100の一部を拡大して示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1では、層間絶縁膜18のうち、最も電気光学層80側に位置する層間絶縁膜18の電気光学層80側の面が平面になっていたが、本形態では、図9に示すように、層間絶縁膜18のうち、最も電気光学層80側に位置する層間絶縁膜181の電気光学層80側の面182では、画素電極9aの間(境界部15b)と平面視で重なる部分が凹部183になっている。このため、透光層12の電気光学層80側の面120では、画素電極9aの厚さと凹部183の深さとを加算した深さの凹部の形状が反映される。従って、透光層12の電気光学層80側の面120に形成される凹曲面121は、実施の形態1よりも電気光学層80とは反対側に大きく凹んだ形状となる。このため、凹部183の深さによってシリンドリカルレンズ11のパワーを調整することができる。
このような構成のシリンドリカルレンズ11を形成する場合には、画素電極9aをエッチングによりパターニングする際、層間絶縁膜181の面182(表面)をオーバーエッチングして層間絶縁膜181に凹部183を形成する。このため、凹部183を形成するために新たな工程を追加する必要がない。また、凹部183を画素電極9aおよび境界部15bに対して自己整合的に形成することができるので、シリンドリカルレンズ11(凹曲面121)を境界部15bに自己整合的に形成することができる。
なお、実施の形態4に係る構造は、図6を参照して説明した反射型の電気光学装置100や、実施の形態3に記載の電気光学装置100に適用してもよい。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、透光層12としてシリコン酸窒化膜を用い、レンズ層13としてシリコン酸化膜を用いたが、透光層12がレンズ層13より屈折率が大きければ、他の材料を用いてもよい。また、上記実施の形態では、透光層12に凹曲面121を形成したが、凸曲面(レンズ面)を形成してもよく、この場合、透光層12がレンズ層13より屈折率が小さい態様とする。また、上記実施の形態では、電気光学装置として液晶装置を例示したが、電気泳動表示パネル等に用いる素子基板10に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、透光層12としてシリコン酸窒化膜を用い、レンズ層13としてシリコン酸化膜を用いたが、透光層12がレンズ層13より屈折率が大きければ、他の材料を用いてもよい。また、上記実施の形態では、透光層12に凹曲面121を形成したが、凸曲面(レンズ面)を形成してもよく、この場合、透光層12がレンズ層13より屈折率が小さい態様とする。また、上記実施の形態では、電気光学装置として液晶装置を例示したが、電気泳動表示パネル等に用いる素子基板10に本発明を適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
上述した実施形態に係る電気光学装置100を用いた電子機器について説明する。ここでは、本発明に係る電子機器として、投射型表示装置(液晶プロジェクター)を例に説明する。図10は、本発明を適用した透過型の電気光学装置100を用いた投射型表示装置(電子機器)の説明図である。図11は、本発明を適用した反射型の電気光学装置100を用いた投射型表示装置(電子機器)の説明図である。
上述した実施形態に係る電気光学装置100を用いた電子機器について説明する。ここでは、本発明に係る電子機器として、投射型表示装置(液晶プロジェクター)を例に説明する。図10は、本発明を適用した透過型の電気光学装置100を用いた投射型表示装置(電子機器)の説明図である。図11は、本発明を適用した反射型の電気光学装置100を用いた投射型表示装置(電子機器)の説明図である。
図10に示す投射型表示装置2100においては、上述した透過型の電気光学装置100がライトバルブとして用いられている。投射型表示装置2100には、ハロゲンランプ等の白色光源を有するランプユニット2102(光源部)が設けられている。ランプユニット2102から出射された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)色、G(緑)色、B(青)色の3原色に分離される。分離された投射光は、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bに各々導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124を有するリレーレンズ系2121を介して導かれる。
投射型表示装置2100において、電気光学装置100を含む液晶装置がR色、G色、B色の各々に対応して3組設けられている。ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した透過型の電気光学装置100と同様である。ライトバルブ100R、100G、100Bによって変調された光は各々、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、ダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に反射し、G色の光は透過する。したがって、各原色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ群2114(投射光学系)によってカラー画像が投射される。
図11に示す投射型表示装置1100は、RGB用のライトバルブ100R、100G、100Bの3枚を用いた複板式カラープロジェクタとして構築されている。ライトバルブ100R、100G、100Bの各々は、上述した反射型の電気光学装置100が使用されている。投射型表示装置1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102(光源部)から投射光が発せられると、2枚のミラー1106、2枚のダイクロイックミラー1108、および3つの偏光ビームスプリッタ(PBS)1113によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G、Bに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、100G、100Bに各々導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G、100Bにより各々変調された3原色に対応する光成分は、クロスプリズム1112により合成された後、投射レンズ群1114(投射光学系)を介してスクリーン1120にカラー映像として投射される。
(他の投射型表示装置)
なお、投射型表示装置については、光源部として、各色の光を出射するLED光源等を用い、かかるLED光源から出射された色光を各々、別の液晶装置に供給するように構成してもよい。
なお、投射型表示装置については、光源部として、各色の光を出射するLED光源等を用い、かかるLED光源から出射された色光を各々、別の液晶装置に供給するように構成してもよい。
(他の電子機器)
本発明を適用した電気光学装置100を備えた電子機器は、上記実施形態の投射型表示装置1100、2100に限定されない。例えば、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)や直視型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ等の電子機器に用いてもよい。
本発明を適用した電気光学装置100を備えた電子機器は、上記実施形態の投射型表示装置1100、2100に限定されない。例えば、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)や直視型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ等の電子機器に用いてもよい。
9a…画素電極、10…素子基板、10a…表示領域、10b…周辺領域、11…シリンドリカルレンズ、12…透光層、13…レンズ層、14…画素スイッチング素子、15a…開口領域、15b…境界部、15c…遮光部、17…配線、18…層間絶縁膜、19、29…基板本体、20…対向基板、21…共通電極、80…電気光学層、100…電気光学装置、100B、100G、100R…ライトバルブ、181…層間絶縁膜、183…凹部、1100、2100…投射型表示装置、1102、2102…ランプユニット(光源部)、1114、2114…投射レンズ群(投射光学系)L1、L2…光、ST2…レンズ形成工程、ST21…透光層形成工程、ST22…レンズ層形成工程、ST23…平坦化工程。
Claims (12)
- 素子基板と、
前記素子基板に対向する対向基板と、
前記素子基板と前記対向基板との間に設けられた電気光学層と、
を有し、
前記素子基板は、
基板本体と、
前記基板本体に対して前記電気光学層側に設けられた複数の画素スイッチング素子と、
前記複数の画素スイッチング素子に対して前記電気光学層側に設けられ、前記複数の画素スイッチング素子の各々に電気的に接続された複数の画素電極と、
前記複数の画素電極のうち、隣り合う画素電極によって挟まれた境界部および前記複数の画素電極を前記電気光学層側から覆う透光層と、
前記透光層の前記電気光学層側の面で前記境界部と平面視で重なる領域に沿って設けられ、負のパワーを有するシリンドリカルレンズと、
を有することを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1に記載の電気光学装置において、
前記シリンドリカルレンズは、前記透光層の前記電気光学層側の面で前記境界部と平面視で重なる領域に沿って形成された凹曲面と、前記凹曲面を前記電気光学層側から覆い、前記透光層より屈折率が小さいレンズ層と、によって構成されていることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項2に記載の電気光学装置において、
前記レンズ層の前記電気光学層側の面と前記凹曲面の外側に形成されている前記透光層の前記電気光学層側の面とが連続した平面を構成していることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1から3までの何れか一項に記載の電気光学装置において、
前記シリンドリカルレンズの幅は、前記境界部の幅より広いことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1から4までの何れか一項に記載の電気光学装置において、
前記対向基板には、前記境界部と平面視で重なる領域に沿って遮光層が設けられ、
前記遮光層の幅は、前記シリンドリカルレンズの幅より狭いことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1から5までの何れか一項に記載の電気光学装置において、
前記素子基板は、前記基板本体と前記複数の画素電極との間に、前記複数の画素電極が前記電気光学層側の面に形成された層間絶縁膜を有し、
前記層間絶縁膜の前記電気光学層側の面には、前記境界部に沿って凹部が形成されていることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1から6までの何れか一項に記載の電気光学装置において、
前記画素電極は、透過性を有していることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1から6までの何れか一項に記載の電気光学装置において、
前記画素電極は、反射性を有していることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1から8までの何れか一項に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
- 素子基板と、前記素子基板に対向する対向基板と、前記素子基板と前記対向基板との間に設けられた電気光学層と、を有する電気光学装置の製造方法において、
前記素子基板の製造工程では、
前記素子基板の基板本体に対して前記電気光学層側に、複数の画素スイッチング素子、前記複数の画素スイッチング素子の各々に電気的に接続された複数の画素電極、および透光層を順に形成した後、
前記透光層の前記電気光学層側の面に対して、前記複数の画素電極のうち、隣り合う画素電極によって挟まれた境界部と平面視で重なる領域に沿って負のパワーを有するシリンドリカルレンズを形成するレンズ形成工程を行うことを特徴とする電気光学装置の製造方法。 - 請求項10に記載の電気光学装置の製造方法において、
前記レンズ形成工程では、前記透光層を形成した際に前記透光層の前記電気光学層側の面に前記境界部と平面視で重なる領域に沿って形成される凹曲面を覆うように、前記透光層より屈折率が小さいレンズ層を形成することを特徴とする電気光学装置の製造方法。 - 請求項11に記載の電気光学装置の製造方法において、
前記画素電極の形成工程では、前記画素電極をエッチングによりパターニングした際に前記境界部で露出する層間絶縁膜の表面をエッチングして前記層間絶縁膜に凹部を形成することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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