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JP2018146954A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2018146954A JP2017249817A JP2017249817A JP2018146954A JP 2018146954 A JP2018146954 A JP 2018146954A JP 2017249817 A JP2017249817 A JP 2017249817A JP 2017249817 A JP2017249817 A JP 2017249817A JP 2018146954 A JP2018146954 A JP 2018146954A
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邦章 春日
Kuniaki Kasuga
邦章 春日
横山 健
Takeshi Yokoyama
健 横山
弘幸 門脇
Hiroyuki Kadowaki
弘幸 門脇
修一 鉄野
Shuichi Tetsuno
修一 鉄野
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Abstract

【課題】像担持体と中間転写ベルトの周速差と、転写ニップ部のニップ幅の関係をパラメータとすることで、転写効率低下による中抜けを抑制して画質改善を図ることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】像担持体と、像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、該中間転写ベルトの前記像担持体とは反対側の面に当接するように配置された一次転写部材と、を備え、像担持体と前記中間転写ベルトは、互いに接触して前記トナー像を挟持しつつ転写する転写ニップ部を構成している画像形成装置において、中間転写ベルトの周速度と、像担持体の周速度との間に周速差が付与され、周速差によって前記転写ニップ部内に生じる前記像担持体と前記中間転写ベルトとの相対的な移動量をトナー像のずらし量とすると、ずらし量の下限値を、予め測定されたトナーの重量平均粒径から算出される平均周長の少なくとも八分の三の値、好ましくは半値に設定した。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ等の画像形成装置に関し、特に、像担持体からトナー像を一次転写する中間転写ベルトを備えた画像形成装置に関する。
従来のこの種の画像形成装置としては、たとえば、特許文献1に記載のようなものが知られている。この特許文献1に記載の画像形成装置は、像担持体と、像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルトの像担持体と反対側の面に当接するように配置された一次転写ローラと、を備えている。中間転写ベルトは像担持体に当接して転写ニップ部を構成しており、転写ニップ部において、トナー像が、像担持体から中間転写ベルトに転写される。
転写ニップ部においては、像担持体と中間転写ベルトの周速度を完全に同一にすると、転写効率が低下し、文字や線等のトナー像の中央部分が白く抜ける、いわゆる中抜けが生じることが知られている。そこで、特許文献1では、像担持体と中間転写ベルトの周速度に、積極的に周速差を付与することで、転写効率を高めて中抜けの発生を抑制し、画質改善が図られている。
特開2016−1268号公報
しかしながら、中抜けによる画質劣化(転写効率の低下)の問題について鋭意検討した結果、周速差だけでなく、転写ニップ部のニップ幅にも影響されることが分かった。
本発明は、像担持体と中間転写ベルトの周速差と、転写ニップ部のニップ幅の関係をパラメータとすることで、転写効率低下による中抜けを抑制して画質改善を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的課題を解決するために本発明は、
像担持体と、該像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、該中間転写ベルトの前記像担持体とは反対側の面に当接する接触部材と、を備え、
前記接触部材によって前記中間転写ベルトを前記像担持体に押し付けて、前記中間転写ベルトと前記像担持体の間に互いに接触する転写ニップ部を構成している画像形成装置において、
前記中間転写ベルトの周速度と、前記像担持体の周速度との間に周速差が付与され、前記周速差によって前記転写ニップ部内に生じる前記像担持体と前記中間転写ベルトとの相対的な移動量をトナー像のずらし量とすると、該ずらし量の下限値が、予め測定されたトナーの重量平均粒径から算出される平均周長の少なくとも八分の三の値に設定されていることを特徴とする。
また、上記目的課題を解決するために本発明は、
像担持体と、該像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、該中間転写ベルトの前記像担持体とは反対側の面に当接する接触部材と、
該像担持体に露光することで潜像を形成する露光手段と、を備え、
前記接触部材によって前記中間転写ベルトを前記像担持体に押し付けて、前記中間転写
ベルトと前記像担持体の間に互いに接触する転写ニップ部を構成している画像形成装置において、
前記中間転写ベルトの周速度と、前記像担持体の周速度との間に周速差が付与され、前記周速差によって前記転写ニップ部内に生じる前記像担持体と前記中間転写ベルトとの相対的な移動量をトナー像のずらし量とすると、前記露光手段によって被露光面である前記像担持体表面に形成される前記潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ=(前記トナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−ずらし量×1/2)×0.9から(前記トナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−ずらし量×1/2)×1.1の範囲に設定したことを特徴とする。
本発明によれば、像担持体と中間転写ベルトの周速差と、転写ニップ部のニップ幅の関係をパラメータとすることで、転写効率低下による中抜けを抑制して画質改善を図ることができる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の全体構成図。 図1の一次転写部の拡大図。 ドラムニップ部内におけるトナーの振る舞いを説明する図。 ドラムニップ幅と周速差率との関係を示すグラフ。 図2の一次転写部に作用する力関係を示す図。 図2の一次転写ローラに加える加重とドラムニップ幅の関係を示す図。 本発明の実施形態2に係る一次転写部の構成を示す図。 図1の感光ドラムと中間転写ベルトの制御ブロック図である。 本発明の実施形態4に係る露光手段としての像露光ユニットの構成図。 本発明の実施形態4に係る単位ドットの像担持体上における大きさの模式図。 転写効率と周速差率との関係を示すグラフ。 単位ドットの副走査方向の径とトナー像の伸縮を示す模式図。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施形態1]
図1は、本発明が適用される画像形成装置の一例を示す概略図である。
この画像形成装置は、中間転写ベルト31を採用したカラー画像形成装置で、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色(以下、Y色、M色、C色、Bk色)の画像形成を行う複数の画像形成ステーション20を備えている。以下の説明では、Y色、M色、C色、Bk色の順に、各画像形成ステーションを構成する部材の符号末尾にa、b、c、dのアルファベット符号を付与し区別する。アルファベット符号が付与されていない場合は、全ての画像形成ステーション20に共通する説明とする。
中間転写ベルト31は中抵抗の弾性体である無端状のベルトで、互いに離間して配置される二次転写対向ローラ34とベルト駆動ローラ11間に巻き掛けられている。二次転写対向ローラ34からベルト駆動ローラ11に向かって移動する側を往動側とすると、各画像形成ステーション20a、20b、20c、20dは、中間転写ベルト31の往動側の面に沿って、Y色、M色、C色、Bk色の順に配置されている。
各画像形成ステーション20は、トナー像が形成されるドラム状の像担持体2(以下、
感光ドラム2という)を有しており、感光ドラム2が中間転写ベルト31の移動方向に沿って複数配置されている。感光ドラム2は、静電写真プロセスを実行するプロセス手段である帯電ローラ1、現像器5、ドラムクリーナ6と共にプロセスカートリッジ32に組み込まれ、各プロセスカートリッジ32に隣接して像露光ユニット4が配置されている。
中間転写ベルト31の感光ドラム2とは反対側の面には、接触部材としての一次転写ローラ14が当接し、一次転写部21を構成している。
次に、上記画像形成装置によってなされるカラー画像形成について説明する。
感光ドラム2は、矢印の方向に所定の周速度で回転駆動する。たとえば、Y色の画像形成ステーション20aについて説明すると、帯電ローラ1aによって均一に帯電された感光ドラム2aに、像露光ユニット4aにより像露光がなされる。これにより、目的とするカラー画像のY色成分像に対応した静電潜像が感光ドラム2a上に形成され、次いで、その静電潜像が現像位置において現像器5aにより現像され、トナー像として感光ドラム2a上に可視化される。
感光ドラム2a上に形成されたY色トナー像は、一次転写部21aにて一次転写ローラ14に逆極性の電圧を印加することにより、中間転写ベルト31に転写される。また、感光ドラム2a上の残留トナーはドラムクリーナ6aによって除去される。
この画像形成ステーション20aでの感光ドラム2aへのトナー像形成、中間転写ベルト31へのトナー像の転写行程が、C色、M色、Bk色の各画像形成ステーション20b、20c、20dでも行われる。その結果、中間転写ベルト31上に、各色のトナー像が重ねて転写され、4色フルカラーのトナー像が形成される。
一方、中間転写ベルト31の下方に配置される転写材収容部37から、給紙ローラ38によって転写材Sが給紙され、レジストローラ対39によって所定のタイミングで二次転写部22に送り込まれる。この二次転写部22において、4色フルカラーのトナー像が、二次転写部材としての二次転写ローラ35により転写材上へ一括転写され、定着装置18によって溶融定着されてカラープリント画像が形成される。中間転写ベルト31上の残留トナーは、ベルトクリーナ33によって除去される。
次に、上記画像形成装置の一次転写部21について説明する。
図2は、一次転写部21の拡大図である。
この実施形態では、一次転写ローラ14は、金属の芯金14aにゴム状弾性を有する弾性体14bを巻いた構成である。一次転写部21においては、一次転写ローラ14が、中間転写ベルト31を挟んで感光ドラム2に対向するように配置され、感光ドラム2に対し一次転写ローラ14で中間転写ベルト31を押圧して狭持している。中間転写ベルト31は、感光ドラム2に所定長さだけ巻き付いて互いに接触しており、この接触領域が転写ニップ部を構成するドラムニップ部15となる。
ドラムニップ部15における搬送方向の接触幅をドラムニップ幅Ldとすると、中間転写ベルト31はドラムニップ幅Ld分だけ感光ドラム2に巻き付いて接触する。ドラムニップ幅Ldは、感光ドラム2の中心軸と直交する円形断面の外周円の部分円弧の長さであり、ドラムニップ幅Ldに対応する中心角を、以下、巻き付け角θとする。
感光ドラム2は所定の周速度Vd(プロセススピード)で回転駆動され、中間転写ベルト31は所定の周速度Vbで回転され、ドラムニップ部15において、トナー像TIは、順次、中間転写ベルト31に転写されていく。一次転写ローラ14は、中間転写ベルト31と連れ回りしている。なお、感光ドラム2及び中間転写ベルト31の周速度Vd,Vbは、それぞれドラム表面およびベルト表面の速度である。
次に、図3を参照し、本発明の前提となる、ドラムニップ部15に周速差を付与することによる転写効率の改善メカニズムについて説明する。
図3(A)はドラムニップ部15内を模式的に示しており、感光ドラム2と中間転写ベルト31間に周速差を付与した場合の、トナーTnの振る舞いを説明する図である。
ドラムニップ部15において、感光ドラム2はVdの周速で回転し、中間転写ベルト31は周速度Vbで回転することで、周速差Vd−Vb(以下、ΔVとも表記する)が付与される。本実施形態1において、VdとVbには、

Vd<Vb・・・・(式1)

の関係があり、中間転写ベルト31の周速度Vbが感光ドラム2の周速度Vdより大きい一次転写構成となっている。
現像プロセスにより、感光ドラム2上の潜像形成部に付着する最下層のトナーは、感光ドラム2と接点を有する。感光ドラム2と接点を有するトナーは、それぞれの表面において、感光ドラム2との付着力のより大きな個所を接点とし安定した状態にある場合が多い。トナーは、表面形状や表面電荷状態により異なってくる付着力の大きなポイントで付着しやすい。また、付着力の大きなポイントで付着したトナーが転写しづらく、一次転写効率を上げるためには、その付着力以上の力を発現させる転写条件が必要となる。
まず、トナーTnがドラムニップ部15内に巡ってくると、周速差によりトナーTnはベアリングのように回転することで、状態Aから状態Bに移動する。この移動に伴い、トナーTnと感光ドラム2との接点Ptは点Pt’まで移動する。よって、ドラムニップ部15突入前には、感光ドラム2と接していた付着力の大きな接点Ptは、感光ドラム2から離れることとなり、トナーTnと感光ドラム2の付着力は低下することとなる。
周速差があれば、接点Ptは感光ドラム2から離れるので、感光ドラム2の周速度Vdと中間転写ベルト31の周速度Vbの大小関係は、式1に従う必要はなく、逆転していても効果が発生することは言うまでもない。
以上説明したように、感光ドラム2と中間転写ベルト31間に周速差を付与することで、トナーTnと感光ドラム2の付着力が低下し、感光ドラム2からトナーTnを引きはがしやすくなり、一次転写効率の改善効果が発現する。
<特殊パラメータとしてのずらし量の定義>
本発明は、単に周速差のみを設定するのではなく、周速差によってドラムニップ部内(転写ニップ部内)に生じる感光ドラム2と中間転写ベルト31との相対的な移動量を、周速差によるトナー像のずらし量として規定する。そして、ずらし量が予め設定した範囲に収まるように、ドラムニップ部15のニップ幅及び周速差ΔVを設定し、転写効率と画質劣化のバランスを最適化している。
以下、図3(B)を参照し、本発明で規定する特有のパラメータであるトナー像の「ずらし量」と画像伸びの関係について説明する。図3(B)は、図3(A)のトナーTnを、説明の簡略化のため球体とした模式図である。
トナー像のずらし量は、周速差によりドラムニップ部15内に生じる感光ドラム2と中間転写ベルト31の相対的な移動量であり、本実施形態においては、下記のように定義する。

ずらし量(S)=周速差率(R)×ドラムニップ幅(Ld)・・・・・・(式2)

ここで、上記式2の周速差率は、感光ドラム2の周速度Vdに対する、周速度Vdと中間転写ベルト31の周速度Vbの周速差|Vd−Vb|の比率として、下記の式で定義している。

周速差率(R)=|Vd−Vb|/Vd・・・・・・(式3)

周速差率Rは、感光ドラム2と中間転写ベルト31の相対的な周速差を示すもので、特に、式3に限定する必要はない。
表1には、ドラムニップ部15と周速差率Rを変化したときのずらし量Sを示している
。表1に示すように、ずらし量Sは、周速差率Rが大きいほど、もしくは、ドラムニップ幅Ldが大きいほど大きくなるパラメータである。
Figure 2018146954
次に、感光ドラム2と中間転写ベルト31に周速差を付けた場合の、ドラムニップ部15内でのトナー像の画像伸びについて説明する。
図3(B)にあるように、トナーTnを、状態Aから状態Bまで、距離Dだけ回転移動させると、トナーTnが距離Dを移動するために、感光ドラム2上の位置Ptdは、位置Ptd’まで距離Dだけ移動する。そして、中間転写ベルト31上の点Ptbは点Ptb’まで、感光ドラム2の移動とは逆方向に距離Dだけ移動する。よって、感光ドラム2と中間転写ベルト31の相対的な移動距離は、D×2になる。すなわち、感光ドラム2と中間転写ベルト31の相対的な移動距離、すなわち「ずらし量」に対し、トナーTnは、その周長の半値だけ、ドラムニップ部15中でずれ動き、画像は伸びることとなる。なお、トナーTnについては、感光ドラム2に位置Ptdで接する点A0は、A0’まで移動する。
次に、本実施形態1特有の数値規定である「ずらし量」の範囲規定について、図4を用いて説明する。
図4中、横軸はドラムニップ幅Ld[mm]、縦軸は百分率で示した周速差率R[%]である。グラフは、ずらし量Sを10.05μm、42.33μm、84.67μmの3水準で固定し、この3水準における周速差率Rとドラムニップ幅Ldの関係を描画した等ずらし量曲線である。ずらし量Sを固定すると、周速差率Rとドラムニップ幅Ldは反比例関係を示す。
ずらし量Sの下限値は、所望の転写効率が得られることを条件に規定している。
表1は、反射濃度に対応する反射率を計測した結果を示している。すなわち、М色のステーションでベタ画像を印字し、下流のC色ステーションでベタ画像の印字後(転写後)の、C色感光ドラム上の転写後の残留トナー像をテーピングし、反射濃度計((有)東京電飾:型番TC−6DS)により反射率を計測した結果である。
反射率の小数点以下は四捨五入し、6%と8%をしきい値とし、6%以下であれば「○」、6%より大きく8%以下であれば許容範囲として「△」、8%より大きければ「×」
とし、2次色ベタの転写後の残留トナー像の反射率を評価した結果である。
Figure 2018146954
表2の結果を、図4のグラフ上に、○、△、×で描画すると、転写残トナーの反射率6%の境界は、おおよそ図4のずらし量10.05μmの曲線、転写残トナーの反射率8%の境界は、おおよそ、ずらし量7.5μmの曲線となる。転写残トナーの反射率を6%以下とするためには、ずらし量10.05μmの曲線よりもグラフ中の右上側領域(ずらし量が大きい領域)で利用する必要がある。また、転写残トナーの反射率を8%以下とするためには、ずらし量7.5μmの曲線よりもグラフ中の右上側領域(ずらし量が大きい領域)で利用する必要がある。
よって、ずらし量を7.5μm以上で設定すれば、転写残トナーの反射率8%以下を満足し、さらに、ずらし量を10.05μm以上で設定すれば、転写残トナーの反射率6%以下を満足することとなる。
本検討は、重量平均粒径(D4)6.4μmのトナーを用いており、トナーを球体と仮定した場合(図3(B))、トナーの周長は20.11μmとなる。許容範囲の転写性が得られるずらし量7.5μmは、トナーの周長のおよそ八分の三の値、八分円の3倍の円弧長さである。さらに、好適な転写性が得られるずらし量の10.05μmは、トナー周長のおおよそ半値である。おおよそ半周転がることで、トナーTnの感光ドラム2との初期の接点は、中間転写ベルト31側に移動し、付着力を下げるに十分な感光ドラム2との距離を確保することになり、より転写効率が改善すると考えられる。
以上から、本実施形態1では、用いるトナーの重量平均粒径から算出される平均周長の八分の三の値を下限値と設定した。より好ましくは、半値をずらし量の下限値とすれば、より転写効率の改善を図ることができる。なお、許容される転写残トナーの反射率のしきい値を8%としたが、それに限る必要はなく、用いるトナーの重量平均粒径から算出される平均周長の八分の三以上であれば、所望の転写効率をターゲットにずらし量の下限を規定してもかまわない。
<トナーの重量平均粒径(D4)の測定方法>
トナーの重量平均粒径(D4)は、以下のようにして算出することができる。
測定装置としては、100μmのアパーチャチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
測定に使用する電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が約1質量%となるようにしたもの、例えば、「ISOTON II」(ベックマン・コールター社製)が使用できる。
尚、測定、解析を行う前に、以下のように専用ソフトの設定を行う。
専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更」画面において、コントロールモードの総カウント数を50000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は「標準粒子10.0μm」(ベックマン・コールター社製)を用いて得られた値を設定する。「閾値/ノイズレベルの測定ボタン」を押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定する。また、カレントを1600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON IIに設定し、「測定後のアパーチャチューブのフラッシュ」にチェックを入れる。
専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定」画面において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μmから60μmまでに設定する。
具体的な測定法は以下の通りである。
(1)Multisizer 3 専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行なう。そして、専用ソフトの「アパーチャのフラッシュ」機能により、アパーチャチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispersion System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に約3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを約2ml添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)を算出する。尚、前記専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。そして、前記専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
次に、ずらし量Sの上限値の規定について説明する。ずらし量の上限値は画像伸びから規定している。
画像形成装置のスペックである解像力を保証するため、画像伸びの最大値が決まる。例えば、600dpiのスペックを保証するのであれば、その分解能である42.33μm以内に画像伸びを抑制する必要がある。よって、ずらし量はその倍値の84.67μmとなり、図4のずらし量84.67μmの曲線よりもグラフ中の左下側領域で利用すればよい。また、1200dpiのスペックを保証するのであれば、その分解能である21.17μm以内に画像伸びを抑制する必要がある。よって、ずらし量はその倍値の42.33μmとなり、図4のずらし量42.33μmの曲線よりもグラフ中の左下側領域で利用すればよい。
すなわち、画像形成装置の中間転写ベルト31の移動方向の分解能を、ずらし量上限値
の根拠とし、ずらし量Sを中間転写ベルト31の移動方向と平行な副走査方向の分解能の2倍値以下と設定する。
以上の通り、本実施形態1では、ずらし量Sを、予め測定されたトナーの重量平均粒径から算出される平均周長の八分の三の値、好ましくは半値以上で、中間転写ベルト31の移動方向と平行な副走査方向の分解能の2倍値以下に設定する。この範囲で、ドラムニップ部15のドラムニップ幅Ld及び周速差ΔVを設定する。たとえば、感光ドラムの周速度VdにΔVを加えることで、中間転写ベルトの周速度Vbが決定される。
周速差を付ける方法としては、感光ドラム2と中間転写ベルト31それぞれに独立の駆動系を持たせる方法と、感光ドラム2と中間転写ベルト31で駆動系を共通化し、ギア比などで機械的に付ける方法がある。前者は、周速差を可変にできる自由度がある。
図8(A)は、感光ドラム2と中間転写ベルト31それぞれに独立の駆動系を有する構成の一例を示している。
感光ドラム2は、歯車等の伝動機構110を介して、ドラム駆動用のモータMdによって駆動され、中間転写ベルト31は、歯車等の伝動機構120を介して、ベルト駆動用のモータMbによって駆動される。各モータMd、Mbの回転速度は、CPUを有する制御部100にて、目標とする感光ドラム2の周速度Vd及び中間転写ベルト31の周速度Vbに対応して設定される。この周速度Vd、Vbは自由に設定できるので、周速差ΔVを、予め設定したずらし量の範囲で自由に設定することができる。感光ドラム2及び中間転写ベルト31の周速度は速度センサ101、102によって逐次検出され、制御部100にフィードバックされて、設定値を維持するように制御される。
図8(B)は、駆動系を共通化した例の模式図である。
駆動系は、駆動源である共通のモータMoから、感光ドラム2と中間転写ベルト31のベルト駆動ローラ11に動力が伝達される。
この場合、感光ドラム2の周速度Vdは、モータMoの回転速度、モータギア131とドラム駆動ギア132のギア比、及び感光ドラム2の外径によって決まる。中間転写ベルト31の周速度Vbは、モータMoの回転速度、モータギア131とローラ駆動ギア133のギア比、ベルト駆動ローラ11の径、中間転写ベルト31の厚さによって決まる。したがって、ギア比を変えることによって、感光ドラム2の周速度、速度伝達比を変化させ、感光ドラム2の周速度Vdと中間転写ベルト31の周速度Vbに所定の周速差を付与することができる。
なお、周速差の検証方法としては、レーザードップラー方式などの速度計で、感光ドラム2と中間転写ベルト31の表面速度をそれぞれ実測し、比較すれば求めることができる。
次に、図5および図6を参照し、ドラムニップ部15の算出方法について説明する。
図5は、一次転写部21に作用する力関係を示している。
ドラムニップ部15は、剛体の感光ドラム2に対し、弾性体である一次転写ローラ14が中間転写ベルト31を押しこむことで形成される。中間転写ベルト31にはテンションがかかっているため、図5(A)にあるように、一次転写ローラ14で中間転写ベルト31を感光ドラム2まで押し込むことができない非接触領域gが発生する。そのため、一次転写ローラ14と中間転写ベルト31が接触するニップ部16(以後、ローラニップ部16と呼ぶ)よりも、ドラムニップ15のニップ幅が小さくなる傾向がある。点Pmは、ドラムニップ部15の端部であり、点Pmにおけるドラム接線2Tを破線で示している。
図5(B)は、ドラムニップ部15の端部点Pmに作用する中間転写ベルト31のテンション力Ftを、点Pmにおけるドラム接線2T方向の力Ftxと、ドラム接線2Tと垂直方向の力Ftyに分解した模式図である。ドラム接線2Tと垂直方向の力Ftyは、一次転写ローラ14を押しつぶす力の一つとなる。
一方、不図示の中間転写ベルト31の曲げ応力Fbは、一次転写ローラ14によって中間転写ベルト31を感光ドラム2に押し付ける押し込み力の阻害力となる。一次転写ロー
ラ14によって中間転写ベルト31を押し上げる押し込み力をFrとすると、点Pmにおいて

Fr=Ft・tanβ+Fb・・・・・・・・(式4)

の関係が成り立ち、左辺の一次転写ローラ14の押し込み力と、右辺のその阻害力の和が釣り合う個所がドラムニップの端部となる。ここで、Frは下記の式5で表現される。

Fr=E・ε・・・・・・・・・・・・・・・・(式5)

式中、Eは一次転写ローラ14の弾性体14bを構成するゴムのヤング率、εは一次転写ローラ14の歪である。また、式4の左辺よりも、式4の右辺が小さければ、一次転写ローラ14による押し込み力がその阻害力に勝っており、ドラムニップ部15を形成することは言うまでもない。
よって、一次転写ローラ14の転写圧、弾性体14bのゴムの物性値、中間転写ベルト31のテンション、中間転写ベルト31の物性値から感光ドラム2上の点Pmの位置を導くことで、ドラムニップ幅Ldを算出することできる。
ドラムニップ部15の検証には、ダッソー・システムズ社の構造解析ソフト「Abaqus / Standard Ver.6.91」を用いた。
表3に、ドラムニップ幅算出時のパラメータと、その具体的な値を示している。パラメータには、感光ドラム2の外径、一次転写ローラ14の外径、一次転写ローラ14の長手長、一次転写ローラ14の弾性体14bのゴムの厚み、一次転写ローラ14の弾性体14bのゴムのヤング率がある。他にも、中間転写ベルト31のベルトテンション、ベルトヤング率、ベルト厚み、一次転写ローラ14のローラ加重、及び、その中間転写ベルト31に対する加重方向がある。
Figure 2018146954
図6は、これらのパラメータで、一次転写ローラ14に加える加重を、200gfから
800gfまで200gfごと変化させたときの、ドラムニップ部15とローラニップ部16におけるニップ幅の解析結果を示している。
図6によると、ローラ加重の増加に対し、ドラムニップ部15とローラニップ16のニップ幅は、共に増加するが、ドラムニップ部15のニップ幅の増加量はローラニップ部16の増加量よりも小さい。例えば、加重400gfではドラムニップ部15のニップ幅は0.32mmである。
ドラムニップ15のドラムニップ幅Ldの検証方法としては、中間転写ベルト31上にトナーなどの色材を載せた状態で感光ドラム2に当接、離間させ、感光ドラム2上に転写された色材の幅を測定することで、求めることができる。この場合、色材の載り量や厚みにより転写される色材の幅は大きくなる傾向があるので、留意が必要である。
以上説明したように、本実施形態1によれば、ドラムニップ部15と感光ドラム2と中間転写ベルト31の周速差に関係するパラメータとして「ずらし量」を規定することで、転写効率(中抜け防止)と画像品位(画像の伸び)の両立を図ることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。以下の説明では、上記実施形態1と異なる点についてのみ説明するものとし、同一の構成部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[実施形態2]
図7は、本発明の実施形態2に係る一次転写部221を示すもので、(A)はある画像形成ステーションの断面図、(B)は2つの画像形成ステーションの関係を示す図である。
一次転写部材としては、実施形態1のように、金属の芯金14aにゴム等の弾性体14bを巻いた一次転写ローラ14が一般的であるが、本実施形態2では、剛体の金属のみの金属ローラ214によって構成したものである。金属ローラ214を用いる構成では、一次転写部221は、感光ドラム2に対して、中間転写ベルト31の搬送方向上流側、もしくは下流側に、金属ローラ214をオフセットして配置される。オフセット配置とすることにより、感光ドラム2と金属ローラ214で中間転写ベルト31を狭持せず、感光ドラム2に中間転写ベルト31を巻き付けてドラムニップ部15を構成する。
ドラムニップ部15で所望の転写圧を確保するためには、金属ローラ214の感光ドラム2側への侵入量は大きくなる傾向となる。そのため、ゴム等の弾性体14bを用いた一次転写ローラ14よりも感光ドラム2への巻き付け量は大きくなり、ドラムニップ部15のニップ幅は大きくなる。この状況で周速差をつけると、周速差率を小さく設定してもずらし量は大きくなってしまい、画像弊害のリスクが高くなる。
ずらし量の定義とずらし量の転写効率への効果、及び画像伸びは、金属ローラ214となっても不変であり、ずらし量の規定範囲は実施形態1と同じである。金属ローラ214の構成では、部材の位置を3次元測定することで、ドラムニップ部15を計測することが可能である。
以下に、ドラムニップ15の算出方法について説明する。
図7(A)に示すように、金属ローラ214は、中間転写ベルト31の回転方向の下流側に配置され、所望の転写圧を確保するため、不図示の加圧部材により感光ドラム2側に持ち上げられ、侵入量Dtで感光ドラム2側に侵入する。

ドラムニップ幅(Ld)=ドラム周長×(θ/360°)・・・・・・(式6)

ここで、図7(B)より、

θ=tan−1((Dt+Bt)/D1)+tan−1((Dt+Bt)/D2)・・・・・・(式7)

であり、巻き付け角θ[°]は、中間転写ベルト31の表面が感光ドラム2の表面と接触する巻き付け角度、Btは中間転写ベルト31の厚みである。D1、D2は、ともに金属ローラ214と感光ドラム2の距離であり、隣接ステーションの金属ローラ214との距離の違いを区別するため、D1、D2と2水準値を用いている。本実施形態2の場合、巻き付け角θは、自ステーションの金属ローラ214による巻き付け角θ1と、感光ドラム2と隣接する他ステーションの金属ローラ214による巻き付け角θ2の和で表わされる。
ここで、巻き付け角θは、感光ドラム2への中間転写ベルト31表面が巻き付く角度に近似すればよく、式7に限定するものではない。また、一次転写部材として金属ローラ214を例に説明したが、感光ドラム2に対し、ある侵入量で感光ドラム2に中間転写ベルト31を巻き付ける構成であれば、金属ローラ214に限定するものではない。
また、一次転写の機能を有さなくても、感光ドラム2への中間転写ベルト31の巻き付けを実現するのであれば、同様に巻き付け角θとして扱えばよい。
以上説明したように、本実施形態2のように、感光ドラム2に中間転写ベルト31を巻き付けてドラムニップ幅が大きくなる構成においても、「ずらし量」を規定することで、転写効率と画質劣化のバランスを最適化することができる。
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3について説明する。
実施形態1のずらし量の上限値は、画像形成装置のスペックである解像度を保証する画像伸びにより決定したが、低解像度の画像形成装置の場合はずらし量の上限値が大きくなり、印刷物の画質の劣化が視認されるレベルになるため、好ましくない。
本実施形態3は、画像劣化の有無を主観により判断した主観評価実験の結果をもとに、ずらし量の上限値を規定するものである。
評価パターンは、明朝体の「電」の字であり、6ptの単色黒文字、及び単色抜き文字を評価した。評価環境はD50光源の照明を用い、10人を対象に主観評価実験を行った。ドラムニップ幅Ldは0.75、1.25、1.75、2.25[mm]の4水準、周速差率Rは1.0、1.5、2.0、3.0[%]の4水準の組み合わせで、サンプルを16通りの条件で印刷している。
試験結果は、それぞれのサンプルで評価値を平均し、○「劣化が検知できない」、△「劣化が検知できるものの、許容できる」、×「劣化は許容できないが視認できる(文字は読める)」、××「視認できない(文字は読めない)」の4項目に分類した。
表4に6pt単色黒文字の結果を、表5に6pt単色抜き文字の結果を記す。
Figure 2018146954
Figure 2018146954
表1と照合することで、ずらし量が大きくなるに従い副走査方向に画像が伸びることで、文字品位は悪化していくことがわかる。また、表4と表5を比較すると、黒文字と比較して抜き文字の劣化が確認でき、抜き文字が周速差に対する劣化に敏感なことが分かる。表1と照合すると、黒文字と抜き文字共に、許容できる「○」と「△」はずらし量30μm以下であることが分かる。そこで、30μmをしきい値とし、それを上回るずらし量を文字品位の劣化の許容範囲外とした。
以上説明したように、文字品位維持の観点で、ずらし量の規定は30μmを上限とするのが望ましい。
本実施形態3の特有の効果として、主観的な判断から「ずらし量」の上限を規定することで、画質の劣化を実用上の許容レベル内に抑制することが可能となり、転写効率と実用的な画質のバランスを考慮した一次転写構成の構築が可能となる。
[実施形態4]
次に、本発明の実施形態4について説明する。実施形態1〜3では、ずらし量を、文字品位を劣化させない範囲内で規定していた。本実施形態4は、予めずらし量をキャンセルするようなアスペクト比の潜像を形成するために、レーザ光のスポット形状を設定する機構に関する。図9は、本発明の実施形態4に係る露光手段としての像露光ユニット4を表すもので、
図9(A)は主走査断面を、図9(B)は副走査断面を示している。
本実施形態において、光源401から出射したレーザ光(光束)418は、主走査絞り402によって主走査方向の光束径を制限された後、カップリングレンズ403に入射する。カップリングレンズ403を通過した光束は、略平行光に変換されて、アナモフィックレンズ404に入射する。アナモフィックレンズ404は、副走査断面内において偏向器(ポリゴンミラー)405に光束を集光しており、主走査方向に長い線像を形成している。
偏向器405に集光した光束は、405の偏向面(以降、反射面405aと記述する)405aにて反射される。反射面405aで反射した光束は、副走査絞り408によって副走査方向の光束径を制限され、略円形状に整形された後、結像レンズ406を透過し、感光ドラム2の表面に入射する。結像レンズ406によって感光ドラム2上で光束が結像し、所定のスポット状の像(以降、スポットと記述する)を形成する。偏向器405を不図示の駆動部により矢印A方向に一定の角速度で回転させることにより、感光ドラム2上でスポットが主走査方向に移動し、感光ドラム2上に静電潜像を形成する。
なお、主走査方向とは、感光ドラム2の表面に平行で且つ感光ドラム2の表面の移動方向に直交する方向である。副走査方向とは、主走査方向及び光束の光軸に直交する方向である。また、主走査方向のスポット径(主走査スポット径)とは、次のように定義される
。すなわち、被走査面である感光ドラム2表面に結像される静的スポットプロファイルを副走査方向に積算して得られた光量プロファイルを、その最大値に対して例えば13.5%の位置でスライスした時の幅と定義する。また、副走査方向のスポット径(副走査スポ
ット径)とは、次のように定義される。すなわち、被走査面である感光ドラム2表面に結
像される静的スポットプロファイルを主走査方向に積算して得られた光量プロファイルを、その最大値に対して例えば13.5%の位置でスライスした時の幅と定義する。なお、静止スポット径は、感光ドラム2の位置にCCDカメラを設置することで測定する。本実施形態では、CCDカメラ「TAKEX-NC300」を使用した。測定は、偏向器40
5の角度を調整してレーザ光418がCCDカメラに入射するようにした状態で光源401を発光させることでレーザ光のスポットプロファイルを取得する。なお、スポット径は光量によらないため、測定時の発光強度は任意の強度でよい。
次に、このスポットによって感光ドラム2上に書き込まれる潜像の単位ドット形状について説明する。潜像の単位ドットの主走査方向の大きさとは、レーザ光を主走査方向に走査しながら単位時間だけ発光させたときに、感光ドラム表面に結像される動的スポットプロファイルを、その最大値に対して例えば13.5%の位置でスライスした時の幅と定義する。また、潜像の単位ドットの副走査方向の大きさとは、被走査面である感光ドラム2表面に結像される静的スポットプロファイルを主走査方向に積算して得られた光量プロファイルを、その最大値に対して例えば13.5%の位置でスライスした時の幅と定義する。なお、単位ドット径の測定は偏向器405を不図示の駆動部により矢印A方向に一定の角速度で回転させてレーザ光418を主走査方向に走査しながら行うが、測定方法は静止スポット径と同じである。この単位ドットは画像を形成する最小単位であり、全ての画像はこの単位ドットが合成されたものになる。即ち、この単位ドット形状によって文字品位などを含めた全ての画質が決まる。なお、単位ドットの副走査方向の大きさはスポットの静的プロファイルで、即ち前述の副走査スポット径でおおよその大きさが決まる。一方、主走査方向の大きさはレーザの走査方向であるため、静的主走査スポット径よりも大きくなる。
通常、レーザ光の主/副スポット径は、この潜像の単位ドットにトナーを現像して可視化したトナー像が、画像形成装置が保証する分解能程度の大きさとなるような大きさに設定するのが望ましい。即ち、600dpiのスペックを保証するのであれば、現像後の単位ドット径が主/副42μm程度になるように主走査絞り402および副走査絞り408
を調整し、スポット径を設定すればよい。また、1200dpiのスペックを保証するのであれば、21μm程度になるように主走査絞り402および副走査絞り408を調整し、スポット径を設定すればよい。
ここで、感光ドラム2上に形成される可視化された単位ドットのトナー像の大きさの測定には、キーエンス社のレーザ顕微鏡OneShotVR300を使用し、80倍のレンズでトナー像の撮影を行う。主走査径および副走査径の算出には付属の解析アプリケーションを用い、解析モードの2点間測定機能を使用してドット大きさの測定を行う。この時、測定者による測定ばらつきをなくすため、ドットの周囲の境界の抽出は補助機能のエッジ自動抽出モードで行い、測定を行う。また、少なくとも感光ドラム2の中央と両端部の計3か所以上の位置のドットを測定し、測定結果を平均化することで測定ばらつきを低減する。なお、一次転写後のITB上のトナー像及び定着後の紙上のトナー像も同様の方法で測定できる。
以上のようにすることで、オリジナル画像に対して伸縮の無い忠実な大きさのトナー像をドラム上に形成することができる。
しかしながら、オリジナル画像に対して伸縮の無い忠実な大きさのトナー像をドラム上に形成すると、周速差を設けた場合に一次転写過程で副走査方向に画像が伸びてしまい、
縦線に対して横線が太くなる。そこで本実施形態では、主走査絞り402および副走査絞り408を調整することにより、被走査面(被露光面)である感光ドラム2表面(像担持体表面)における潜像の単位ドット径を下記の式で表される大きさとなるように制限する。

感光ドラム2上に形成される潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ=オリジナル画像に対して伸縮のない大きさのトナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−前記ずらし量×1/2・・・(式8)

即ち、図10に示す通り、被走査面上における潜像の単位ドットのアスペクト比を変更し、副走査方向の大きさを周速差による画像伸び分を考慮した大きさだけあらかじめ小さくする。すると、感光ドラム上には単位ドットのアスペクト比に応じて副走査方向に画像伸び分だけ縮んだ潜像が形成され、この上に現像されるトナー像も同様となる。ドラム上で副走査方向に縮んだ状態のトナー像は、その後一次転写過程でドラムニップ幅と周速差に応じて副走査方向に伸長し、一次転写後にオリジナル画像に対する伸縮がプラスマイナスゼロとなる。
以上のようにすることで、周速差によって副走査方向に画像伸びが発生した場合でも、伸び分がキャンセルされオリジナル画像に忠実な高品位の画質を得ることができる。
なお、本実施形態では、縦と横が同じ大きさとなるように単位ドット径を制限したが、本出願人の検討では文字品位の観点ではドットの縦横比は10%程度の範囲に収まっていればよく、単位ドット径を下記の式9で示すような範囲に設定にしてもよい。

感光ドラム2上に形成される潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ=(オリジナル画像に対して伸縮のない大きさのトナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−ずらし量×1/2)×0.9
〜(オリジナル画像に対して伸縮のない大きさのトナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−ずらし量×1/2)×1.1・・(式9)

以上説明したように、主走査絞り402および副走査絞り408を調整することにより、本実施形態4のように潜像の単位ドット径を設定することで画像伸びを防ぐことができ、転写効率と実用的な画質のバランスを両立した一次転写構成の構築が可能となる。
[実施形態5]
次に、本発明の実施形態5について説明する。
実施形態1では、画像伸びの観点から、ずらし量の上限値を副走査方向の分解能の2倍値に、実施形態3では30μmに規定し、画像の伸びを許容範囲に収めていた。
一方、転写効率の観点では、所望の転写性を得るためにより大きな周速差率が必要となり、ずらし量が先述の上限値をこえる場合がある。図11に、周速差率と転写効率の関係を示す。図中、横軸は周速差率を、縦軸は転写効率を示し、周速差率を大きくすればするほど転写効率が良化することを示している。
本実施形態は、ずらし量が先述の上限値を超える場合において、予め単位ドットの形状を制限し、画像伸びを許容範囲に収める構成に関する。
まず初めに、実施形態1に照らし、ずらし量の上限値を副走査方向の分解能の2倍値以上にする方法について述べる。
図12に単位ドット径とトナー画像の伸縮の関係を表わした模式図を示す。
図12に示す通り、オリジナル画像からの正味の伸び量は、実際の画像伸び量(ずらし量×1/2)よりも、単位ドットの副走査方向の径を縮小した分だけ小さくなる。
つまり、実際の画像伸びが副走査方向の分解能を超える場合でも、単位ドットを適切な大
きさだけ縮めておくことで、オリジナル画像からの正味の画像伸び量を副走査方向の分解能以下に抑えることができるようになる。具体的には、単位ドットの副走査方向の径を下記の式10の様に設定すればよい。

感光ドラム2上に形成される潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ=(オリジナル画像に対して伸縮のないトナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ)−(ずらし量×1/2−副走査方向の分解能)・・(式10)

このとき、ずらし量は式10より

ずらし量=(副走査方向の分解能+オリジナル画像に対して伸縮のないトナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−感光ドラム2上に形成される潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ)×2・・・(式11)

となる。
その結果、例えば単位ドットの副走査方向の径を主走査方向の径よりも10μm小さくすれば、ずらし量の上限値は副走査方向の分解能の2倍値+20μmに拡張することができる。また、副走査方向の径を15μm小さくすれば上限値は副走査方向の分解能の二倍値+30μmに拡張することができる。
以上の様にすることで、ずらし量の上限値を副走査方向の分解能の2倍値以上とすることができる。
次に、ずらし量の上限値を30μm以上とする方法について述べる。
この場合も同様の考え方で、正味の画像伸び量が15μm以下となるように単位ドットの副走査方向の径を小さくすれば良く、具体的には下記の式12となるように設定する。

感光ドラム2上に形成される潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ=オリジナル画像に対して伸縮のないトナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−(ずらし量×1/2−15μm)・・・(式12)

このとき、ずらし量は式12より

ずらし量=30μm+(オリジナル画像に対して伸縮のないトナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−感光ドラム2上に形成される潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ)×2・・・(式13)

となる。
その結果、例えば単位ドットの副走査方向の径を主走査方向の径よりも10μm小さくすれば、ずらし量の上限値は50μmに、副走査方向の径を15μm小さくすれば上限値は60μmに拡張することができる。
以上の様にすることで、ずらし量の上限値を30μm以上とすることができる。
なお、本実施形態の如く単位ドットの副走査方向の径を小さくした上でずらし量の上限値を拡張した場合でも、オリジナル画像に対する正味の画像伸び量は実施形態3と同等である。そのため、文字品位も実施形態3と同等の水準を維持することができる。
即ち、本実施形態特有の効果として、所望の転写性を得るために大きなずらし量が必要になる場合でも、予め単位ドットのアスペクト比を適切な大きさに調整することにより、文字品位を損ねることなく、ずらし量も大きくすることができるようになる。
2…感光ドラム(像担持体)、14…一次転写ローラ(接触部材)、214…金属ローラ(接触部材)、15…ドラムニップ部(転写ニップ部)、31…中間転写ベルト、Vb…中間転写ベルトの周速度、Vd…感光ドラムの周速度、|Vb−Vd|…周速差、Ld…ドラムニップ幅(転写ニップ部のニップ幅)、S…ずらし量、R…周速差率、4…像露光ユニット(露光手段)、402…主走査絞り、408…副走査絞り

Claims (15)

  1. 像担持体と、該像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、該中間転写ベルトの前記像担持体とは反対側の面に当接する接触部材と、を備え、
    前記接触部材によって前記中間転写ベルトを前記像担持体に押し付けて、前記中間転写ベルトと前記像担持体の間に互いに接触する転写ニップ部を構成している画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトの周速度と、前記像担持体の周速度との間に周速差が付与され、前記周速差によって前記転写ニップ部内に生じる前記像担持体と前記中間転写ベルトとの相対的な移動量をトナー像のずらし量とすると、該ずらし量の下限値を、予め測定されたトナーの重量平均粒径から算出される平均周長の少なくとも八分の三の値に設定したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ずらし量の下限値は、前記中間転写ベルトに転写後に像担持体に残留する残留トナー像の反射濃度が、予め定めたしきい値より小さくなるように定められた値である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ずらし量の上限値は、前記トナー像の前記像担持体の移動方向の分解能の2倍値以下となるように設定されている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体に露光することで潜像を形成する露光手段と、をさらに備え、
    前記ずらし量の上限値は、前記トナー像の前記像担持体の移動方向の分解能×2+(前記露光手段によって被露光面である前記像担持体表面に形成される前記潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−前記露光手段によって被露光面である前記像担持体表面に形成される前記潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ)×2であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記ずらし量の上限値は、予め実験されたトナー像の伸びに対する視認による評価実験の結果から定められた値である請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 前記ずらし量の上限値は、30μmである請求項1、2または5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体に露光することで潜像を形成する露光手段と、をさらに備え、
    前記ずらし量の上限値は、30μm+(前記露光手段によって被露光面である前記像担持体表面に形成される前記潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−前記露光手段によって被露光面である前記像担持体表面に形成される前記潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ)×2であることを特徴とする、請求項1、2または5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記周速差は、前記像担持体と前記中間転写ベルトを駆動する駆動系の各駆動源の回転を制御する制御部によって制御される請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記周速差は、共通の駆動源から前記像担持体及び前記中間転写ベルトへ速度伝達比を変えることによって機械的に設定されている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 一次転写部材は、前記中間転写ベルトを挟んで前記像担持体に対向するように配置されている請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記一次転写部材は、弾性体を備えたローラである請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 一次転写部材は、前記像担持体に対して上流側もしくは下流側に離れた位置に配置されている請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記一次転写部材は金属ローラである請求項12に記載の画像形成装置。
  14. トナー像が形成される前記像担持体が前記中間転写ベルトの移動方向に沿って複数配置され、
    前記像担持体に形成された複数のトナー像が、前記中間転写ベルトとの転写ニップ部において、前記中間転写ベルトに重ねて転写され、さらに、二次転写部材によって、転写材上に二次転写される構成となっている請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 像担持体と、該像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写ベルトと、該中間転写ベルトの前記像担持体とは反対側の面に当接する接触部材と、
    該像担持体に露光することで潜像を形成する露光手段と、を備え、
    前記接触部材によって前記中間転写ベルトを前記像担持体に押し付けて、前記中間転写ベルトと前記像担持体の間に互いに接触する転写ニップ部を構成している画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトの周速度と、前記像担持体の周速度との間に周速差が付与され、前記周速差によって前記転写ニップ部内に生じる前記像担持体と前記中間転写ベルトとの相対的な移動量をトナー像のずらし量とすると、前記露光手段によって被露光面である前記像担持体表面に形成される前記潜像の単位ドットの副走査方向の大きさ=(前記トナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−ずらし量×1/2)×0.9から(前記トナー像に対応する潜像の単位ドットの主走査方向の大きさ−ずらし量×1/2)×1.1の範囲に設定したことを特徴とする画像形成装置。
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