JP2018139557A - 容器詰緑茶飲料としての好ましい香味を保持しつつ、加熱殺菌後の緑色安定性が十分に改善された容器詰緑茶飲料 - Google Patents
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Abstract
Description
容器詰緑茶飲料の製造において、
前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%(好ましくは0.05〜0.3重量%)となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0(好ましくは8.1〜9.0)となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程A;及び、
前記緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程B;を含む方法を実行し、及び、
前記工程A及びBによって、前記容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率(以下、「Chls/OD」とも表示する。)を4以上(好ましくは4.5以上)に、及び、前記容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0(好ましくは7.5〜8.0)に調整すると、容器詰緑茶飲料としての好ましい香味を保持しつつ、加熱殺菌後の緑色安定性が十分に改善された容器詰緑茶飲料を製造することができることを初めて見いだした。かかる知見に基づき、本発明者らは本発明を完成するに至った。
(1)容器詰緑茶飲料の製造において、
前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程A;及び、
前記緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程B;を含み、
前記工程A及びBによって、前記容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率を4以上に、及び、前記容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0に調整する、容器詰緑茶飲料の製造方法や、
(2)緑茶調合液を調製する際に、さらに緑茶抽出物を添加する上記(1)に記載の容器詰緑茶飲料の製造方法や、
(3)緑茶調合液を加熱殺菌した後に、酸を添加する工程を含まない上記(1)又は(2)のいずれか1つに記載の容器詰緑茶飲料の製造方法に関する。
(4)緑茶抽出物と、0.01〜0.4重量%の粉砕茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類とを含有し、
660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率が4以上であり、
pHが7.0〜8.0である、加熱殺菌された容器詰緑茶飲料に関する。
(5)容器詰緑茶飲料の製造において、
前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程A;及び、
前記緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程B;を含み、
前記工程A及びBによって、前記容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率を4以上に、及び、前記容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0に調整する、容器詰緑茶飲料としての好ましい香味を保持しつつ、容器詰緑茶飲料における加熱殺菌後の緑色安定性を改善する方法に関する。
[1]容器詰緑茶飲料の製造において、
前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%(好ましくは0.05〜0.3重量%)となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0(好ましくは8.1〜9.0)となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程A;及び、
前記緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程B;を含み、
前記工程A及びBによって、前記容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率を4以上(好ましくは4.5以上)に、及び、前記容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0(好ましくは7.5〜8.0)に調整する、容器詰緑茶飲料の製造方法(以下、「本発明の製造方法」とも表示する。);
[2]緑茶抽出物と、0.01〜0.4重量%(好ましくは0.05〜0.3重量%)の粉砕茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類とを含有し、
660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率が4以上(好ましくは4.5以上)であり、
pHが7.0〜8.0(好ましくは7.5〜8.0)である、加熱殺菌された容器詰緑茶飲料(以下、「本発明の容器詰飲料」とも表示する。);
[3]容器詰緑茶飲料の製造において、
前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%(好ましくは0.05〜0.3重量%)となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0(好ましくは8.1〜9.0)となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程A;及び、
前記緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程B;を含み、
前記工程A及びBによって、前記容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率を4以上(好ましくは4.5以上)に、及び、前記容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0(好ましくは7.5〜8.0)に調整する、容器詰緑茶飲料としての好ましい香味を保持しつつ、容器詰緑茶飲料における加熱殺菌後の緑色安定性を改善する方法(以下、「本発明の緑色安定性の改善方法」とも表示する。);
等を含む。
なお、本明細書において、「〜」で表された数値範囲には、特に言及がない限り、「〜」の両端の数値も当然含まれる。
本発明において「粉砕緑茶葉」とは、緑茶葉を、平均粒子径1〜100μmに粉砕したものを意味する。かかる粉砕方法としては、例えば公知の方法を採用することができ、例えば、石臼、ボールミル、ジェットミル、ハンマーミル、ローラーミル、カッターミル等を用いて緑茶葉を粉砕する方法が挙げられる。「粉砕緑茶葉」として具体的には、抹茶(碾茶を粉砕したもの)が挙げられるが、碾茶以外の緑茶葉を粉砕したものも挙げられる。なお、碾茶とは、緑茶葉の一種であり、栽培時に一定期間日光を遮って栽培した茶樹から得られる茶葉を蒸してから揉まずに乾燥して得られる緑茶葉である。
本発明における「アスコルビン酸」や「アスコルビン酸類」としては、飲料への配合が許容されるものであれば特に制限されない。本発明における「アスコルビン酸」には、L−アスコルビン酸のみならず、その異性体(イソアスコルビン酸等)も含まれる。
本発明に用いる「アルカリ」としては、飲料への配合が許容されるものであって、本発明における工程Aの緑茶調合液に添加することによって、その緑茶調合液のpHを7.5〜9.0に調整することができるものである限り、特に制限されないが、弱アルカリが好ましく挙げられる。かかる弱アルカリとして具体的には、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、アスコルビン酸ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、コハク酸二ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、乳酸カルシウム、及びグルコン酸カルシウムが挙げられ、中でも、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、アスコルビン酸ナトリウムが好ましい。かかるアルカリは、1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を併用してもよい。また、「アルカリ」としては、市販のものを使用することができる。
本発明における緑茶調合液や容器詰緑茶飲料のpHは、市販のpHメーター等により測定することができる。
緑茶調合液のpHは、7.5〜9.0である限り特に制限されないが、容器詰緑茶飲料としての好ましい香味を保持しつつ、加熱殺菌後の緑色安定性をより十分に改善する観点から、8.1〜9.0であることが好ましい。
本発明に用いられる容器については、容器の種類に制限はなく、紙容器、PETボトル、缶、瓶など、容器詰緑茶飲料の容器として、通常用いられる容器を用いることができる。かかる容器としては、市販のものを使用することができる。
本発明において加熱殺菌は、UHT殺菌、レトルト殺菌等の公知の加熱殺菌手段を用いることができる。加熱殺菌における加熱処理条件としては、特に制限されないが、加熱温度110℃〜145℃、F値1〜40となるような、加熱温度及び加熱時間を挙げることができる。F値とは、基準温度(121.1℃)で一定数の微生物を死滅させるのに要する加熱時間(分)であって、121.1℃における加熱時間として定義される。例えば、F=1と同等の殺菌条件とは、111.1℃では10分、121.1℃では1分、F=20と同等の殺菌条件とは、121.1℃では20分、137.2℃では30秒のように設定できる。
本発明において、容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率(「Chls/OD」)は4以上である。
緑茶飲料2mLにアセトン8mLを加えて良く撹拌してクロロフィルを抽出した後、遠心分離機(久保田商事社製5930)を用いて3000rpmで5分間、5℃条件下で遠心し、得られた上清の吸光度を測定することができる。吸光度の測定は、646.6nmと663.6nmの波長について行い、公知の以下の式により緑茶飲料サンプル中のクロロフィル濃度を算出することができる。
緑茶飲料中のクロロフィル濃度(μg/mL)=(17.76×A646.6+7.34×A663.6)×5
容器詰緑茶飲料のpHは、7.0〜8.0である限り特に制限されないが、容器詰緑茶飲料としての好ましい香味を保持しつつ、加熱殺菌後の緑色安定性をより十分に改善する観点から、7.5〜8.0であることが好ましい。
本発明における必須成分は、「粉砕緑茶葉」、「アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類」及び「アルカリ」である。本発明において、緑茶抽出物をさらに使用し(含有させ又は添加し)なくてもよいが、容器詰緑茶飲料において、より十分な飲みごたえを得る観点から、緑茶抽出物をさらに使用する(含有させる又は添加する)ことが好ましい。
本発明における必須成分は、「粉砕緑茶葉」、「アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類」及び「アルカリ」であるが、前述の緑茶抽出物以外の任意成分として、他の原材料や、食品添加物を使用してもよい。かかる他の原材料や、食品添加物として、例えば、香料、緑茶以外の茶の抽出物、茶以外の植物原料若しくは抽出物、ビタミン類、ミネラル類、着色成分、高甘味度甘味料等を使用してもよい。しかし、背景技術でも述べたように、亜鉛や銅等のミネラルは、容器詰緑茶飲料において異味、雑味の原因ともなるため、亜鉛や銅を添加しないことが好ましい。また、本発明においては、色素等の着色成分を別途使用しなくとも十分な緑色が保持できるため、自然な緑色の容器詰緑茶飲料を得る観点から、着色成分を添加しないことが好ましい。また、乳、豆乳等の白濁する原材料を添加すると、緑色の外観が認識できない場合又は認識し難くなる場合があるため、乳、豆乳等の白濁する原材料は添加しないことが好ましい。
本発明において、「加熱殺菌後の緑色安定性が十分に改善された」容器詰緑茶飲料とは、緑茶調合液のpHが7.5未満であること、又は、アスコルビン酸及びアスコルビン酸類のいずれも含有しないこと、又は、容器詰緑茶飲料のpHが7.0未満であること以外は、同種の原料を同様に用いて同じ製法で製造した容器詰緑茶飲料(以下、「コントロール飲料A」とも表示する。)と比較して、加熱殺菌後の緑色安定性が改善された容器詰緑茶飲料を意味する。
本発明における「容器詰緑茶飲料としての好ましい香味が保持された」容器詰緑茶飲料として、より具体的には、容器詰緑茶飲料として好ましくない異味及び/又は雑味(特に、アルカリが過剰であることによる好ましくない塩味やぬめり)が、容器詰緑茶飲料の香味を妨げるほどに強くは感じられない容器詰飲料が含まれ、中でも、容器詰緑茶飲料として好ましくない前述の異味及び/又は雑味が、あまり感じられない(好ましくは、ほとんど感じられない、より好ましくは全く感じられない)容器詰飲料が好適に含まれる。容器詰緑茶飲料として好ましくない異味及び/又は雑味(例えば、アルカリが過剰であることによる好ましくない香味(塩味やぬめり))がどの程度であるかは、訓練されたパネラーであれば、容易かつ明確に決定することができる。評価の基準や、パネラー間の評価のまとめ方は、一般的な方法を用いることができ、例えば、後述の実施例の試験2に記載の評価基準(表2)を用いた方法と同様の方法、好ましくは、後述の実施例の試験2に記載の評価基準(表2)を用いた方法と同じ方法を好適に用いることができる。より具体的には、後述の実施例の試験2に記載の表2の評価基準において、「容器詰緑茶飲料として好ましくない異味及び/又は雑味(塩味、ぬめり)が、緑茶飲料としての香味を妨げるほど強く感じる」(評価:「×」)容器詰緑茶飲料は、容器詰緑茶飲料として好ましくない異味及び/又は雑味(特に、アルカリが過剰であることによる好ましくない塩味やぬめり)が、容器詰緑茶飲料の香味を妨げるほどに強く感じる容器詰緑茶飲料に当然該当し、「容器詰緑茶飲料として好ましい香味だが、その香味がやや薄く感じる。」(評価:「△」)容器詰緑茶飲料や、「容器詰緑茶飲料として好ましい香味を十分に有する」(評価:「○」)容器詰緑茶飲料は、容器詰緑茶飲料として好ましい香味が保持された容器詰緑茶飲料に含まれる。
本発明における「飲みごたえ」とは、容器詰緑茶飲料の飲用中又は飲用後に口腔内又は鼻腔内に感じられる、緑茶飲料の好ましい香味の多さを意味する。本発明において「より十分な飲みごたえのある」容器詰緑茶飲料とは、緑茶抽出物を含有させない(又は添加しない)こと以外は、同種の原料を同じ最終濃度になるように用いて同じ製法で製造した容器詰緑茶飲料(以下、「コントロール飲料B」とも表示する。)と比較して、飲みごたえが増加した、緑茶抽出物を含有する容器詰緑茶飲料を意味する。
本発明の製造方法としては、
容器詰緑茶飲料の製造において、
前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%(好ましくは0.05〜0.3重量%)となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0(好ましくは8.1〜9.0)となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程A;及び、
前記緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程B;を含み、
前記工程A及びBによって、前記容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率を4以上(好ましくは4.5以上)に、及び、前記容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0(好ましくは7.5〜8.0)に調整する、容器詰緑茶飲料の製造方法である限り、特に制限されない。
上記工程Aとしては、前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%(好ましくは0.05〜0.3重量%)となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程Aである限り、特に制限されず、かかる緑茶調合液を調製できる限り、「粉砕緑茶葉」、「アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類」、「水」、「アルカリ」は、どのような順序で、どのような組み合わせで添加及び/又は混合等してもよい。
上記工程Bとしては、工程Aで調整した緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程である限り特に制限されず、容器への充填と加熱殺菌はいずれを先に行ってもよい。また、緑茶調合液に用いる「必須成分」又は、「必須成分及び任意成分」のうちの一部の成分を、その他の成分とは別に加熱殺菌処理した後、一部の成分とその他の成分を混合して容器詰緑茶飲料を得ること等も、便宜上、本発明における工程Bに含まれる。
本発明においては、基本的には、工程A及びBを実行すれば、容器詰緑茶飲料のChls/ODを4以上に、及び、容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0に調整することができるが、工程A及びB以外の処理や調整をさらに行うことを排除するものではない。
本発明の製造方法は、工程Aより前に、容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%(好ましくは0.05〜0.3重量%)となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0(好ましくは8.1〜9.0)となるような量のアルカリとを用意する工程を含んでいてもよい。
本発明の容器詰飲料としては、
緑茶抽出物と、0.01〜0.4重量%(好ましくは0.05〜0.3重量%)の粉砕茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類とを含有し、
660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率が4以上(好ましくは4.5以上)であり、
pHが7.0〜8.0(好ましくは7.5〜8.0)である、加熱殺菌された容器詰緑茶飲料である限り特に制限されない。
本発明の緑色安定性を改善する方法としては、
容器詰緑茶飲料の製造において、
前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%(好ましくは0.05〜0.3重量%)となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0(好ましくは8.1〜9.0)となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程A;及び、
前記緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程B;を含み、
前記工程A及びBによって、前記容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率を4以上(好ましくは4.5以上)に、及び、前記容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0(好ましくは7.5〜8.0)に調整する、容器詰緑茶飲料としての好ましい香味を保持しつつ、容器詰緑茶飲料における加熱殺菌後の緑色安定性を改善する方法である限り、特に制限されない。
粉砕緑茶葉として、市販品の抹茶(碾茶の石臼粉砕物)を用意した。
緑茶葉100gに対して70℃の熱水3000gを添加し、5分間抽出した。抽出後、10℃まで冷却し、目開き100μmのメッシュを通し、3000rpm10分の条件で遠心分離処理をおこない、イオン交換水で3000gにメスアップして緑茶抽出液を得た。以下の緑茶飲料サンプルを調製する際には、記載された緑茶葉添加率の30倍の配合量の緑茶抽出液を配合した。
「所定の添加率となるような配合量の前述の抹茶」と、「緑茶葉が所定の添加率となるような配合量の上記(2)の緑茶抽出液」とを水に添加した後、所定のpHに調整して緑茶飲料サンプルとした。pHの調整は、アスコルビン酸、重曹、炭酸カリウム等の添加率を調整することによって行った。例えば表1の試験区1ではアスコルビン酸ナトリウムを0.03%、アスコルビン酸を0.005%、重曹を0.005%添加し、試験区4ではアスコルビン酸ナトリウムを0.03%、重曹を0.065%添加した。
なお、後述の表3〜5の試験区1〜7、9〜19において添加したアスコルビン酸とアスコルビン酸ナトリウムの合計をアスコルビン酸無水物濃度に換算すると、0.001〜0.5重量%であった。また、後述するように、試験区8では、アスコルビン酸もアスコルビン酸ナトリウムも添加しなかった。
(1)容器詰緑茶飲料サンプル(以下、単に「緑茶飲料サンプル」とも表示する。)のpH値の測定
それぞれの緑茶飲料サンプルについて、緑茶飲料サンプルの調合直後のpH値(以下、「調合pH値」とも表示する。)と、加熱殺菌後室温で1週間静置した緑茶飲料サンプルのpH値(以下、「製品pH値」とも表示する。)の両方を測定した。なお、一般的に、飲料を加熱殺菌すると、飲料のpHが多少低下することが知られている。
緑茶飲料サンプル中のクロロフィル濃度の分析は、以下の方法により行った。緑茶飲料サンプル2mLにアセトン8mLを加えて良く撹拌してクロロフィルを抽出した後、遠心分離機(久保田商事社製5930)を用いて3000rpmで5分間、5℃条件下で遠心し、得られた上清の吸光度を測定した。吸光度の測定は、646.6nmと663.6nmの波長について行い、公知の以下の式により緑茶飲料サンプル中のクロロフィル濃度を算出した。
緑茶飲料サンプル中のクロロフィル濃度(μg/mL)=(17.76×A646.6+7.34×A663.6)×5
緑茶飲料サンプルの濁度(OD660)は、分光光度計U−3310(日立社製)を用いて、660nmにおける吸光度を測定することで求めた。緑茶飲料サンプルの濁度(OD660)を測定する際、その濁度(OD660)が1.0を超える場合は、濁度が0.2〜1.0になるように、緑茶飲料サンプルを適宜イオン交換水で希釈し、よく撹拌した後、その希釈液を光路長10mmのセルに入れて速やかに測定し、希釈前の緑茶飲料サンプルの濁度(OD660)を算出した。
濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率(以下、「Chls/OD」とも表示する。)は、クロロフィル濃度(μg/mL)の値を、濁度(OD660)の値で除すことによって算出した。
緑茶飲料サンプルの官能評価は、茶飲料の開発に精通したパネラー6人にて行った。緑色の外観については、以下の表1の評価基準を用い、緑茶の香味については、以下の表2の評価基準を用いた。外観、香味のいずれの官能評価も、試験区1の緑茶飲料サンプルを対照として評価した。また、最も多数のパネラーが示した評価を、そのサンプルの評価として採用した。
緑茶飲料サンプルのpH値が、緑茶飲料サンプルの緑色の外観に与える影響を以下の実験により調べた。
緑茶飲料サンプルを製造する際の、粉砕緑茶葉の添加率が、緑茶飲料サンプルの緑色の外観に与える影響を以下の実験により調べた。
緑茶飲料サンプルを製造する際の、緑茶抽出液の添加率(表では、緑茶葉の添加率に換算して記載している。)が、緑茶飲料サンプルの緑色の外観に与える影響を以下の実験により調べた。
Claims (5)
- 容器詰緑茶飲料の製造において、
前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程A;及び、
前記緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程B;を含み、
前記工程A及びBによって、前記容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率を4以上に、及び、前記容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0に調整する、容器詰緑茶飲料の製造方法。 - 緑茶調合液を調製する際に、さらに緑茶抽出物を添加する請求項1に記載の容器詰緑茶飲料の製造方法。
- 緑茶調合液を加熱殺菌した後に、酸を添加する工程を含まない請求項1又は2のいずれか1項に記載の容器詰緑茶飲料の製造方法。
- 緑茶抽出物と、0.01〜0.4重量%の粉砕茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類とを含有し、
660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率が4以上であり、
pHが7.0〜8.0である、加熱殺菌された容器詰緑茶飲料。 - 容器詰緑茶飲料の製造において、
前記容器詰緑茶飲料における最終濃度が0.01〜0.4重量%となるような量の粉砕緑茶葉と、アスコルビン酸及び/又はアスコルビン酸類と、水と、pHが7.5〜9.0となるような量のアルカリとを含む緑茶調合液を調製する工程A;及び、
前記緑茶調合液を容器に充填すること、及び加熱殺菌することにより前記容器詰緑茶飲料を得る工程B;を含み、
前記工程A及びBによって、前記容器詰緑茶飲料の660nmにおける吸光度として表わされる濁度(OD660)に対するクロロフィル濃度(μg/mL)の比率を4以上に、及び、前記容器詰緑茶飲料のpHを7.0〜8.0に調整する、容器詰緑茶飲料としての好ましい香味を保持しつつ、容器詰緑茶飲料における加熱殺菌後の緑色安定性を改善する方法。
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