JP2018135585A - 金属部材及びクラッド層の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
耐摩耗材料として超硬合金(WC−Co)の性能は絶大であるが、結合相であるCoが温度上昇と共に軟化し、またWCが酸化するため、700℃以上の高温域においては使用できない。
そこで、発明者らはこれまでに高温においても硬さの低下が少なく、800℃以上の温度域において超硬合金を上回る硬さを備えた、2重複相組織を有するNi3Al基金属間化合物合金の鋳造材を提案した(特許第5146935号公報:特許文献1参照)。
ニッケル基合金のコーティング膜を形成する方法として、Ni3Al基金属間化合物合金を溶射しコーティングする方法が知られている(例えば、特開2015−63752号公報:特許文献2参照)。また、プローブ本体を、2重複相組織を有するニッケル基合金でコーティングした摩擦攪拌接合用ツールが知られている(特開2014−105379号公報:特許文献3及び特開2014−105381号公報:特許文献4参照)。
被覆アーク溶接により基材上にニッケル基合金のコーティング膜を形成する場合、基材成分がコーティング膜に混入するため、コーティング膜の高温硬さ特性が低下するという問題がある。
また、上記の特許文献3及び4に記載の技術では、基材上に形成するコーティング層の材料として、Taを含むニッケル基金属間化合物合金が用いられているが、このようなコーティング層を形成する上で、その製造(素材)コストをできるだけ低く抑えることが望まれる。
そこで、このような背景をもとに発明者らは、室温から高温までの幅広い温度範囲で優れた耐摩耗性を発揮できる材料として、炭化物等のセラミックス粒子の結合相としてニッケル基金属間化合物合金を用いた、粉末冶金法により製造する複合材料を提案した(特許第6011946号公報:特許文献5参照)。
大型製品の耐摩耗性向上には、肉盛溶接により硬質な材料で被覆する方法が行われるが、従来の材料では高温の耐摩耗性は十分とはいえない。また、プラズマ粉体肉盛法などにより金属と炭化物粒子を複合化させる手法があるが、肉盛層内において炭化物粒子の偏りが生じることや高温の金属液体中への炭化物粒子の溶解が起こるなどの問題がある。
また、結合相中に炭化物が溶解すると、結合相の組成が本来のものから外れてしまう。このため、金属間化合物のように特定の組成においてのみその機能を発揮し得る材料を結合相とした場合、炭化物の溶解による組成変化によりその機能を失うことになる。
このようなことから肉盛溶接法でニッケル基金属間化合物合金を結合相としたセラミックス粒子分散複合体の作製は困難であると考えられていた。
上記の「結合相」は「バインダー相」ともいい、本発明では「マトリックス」ともいう。
前記クラッド層が、金属間化合物合金からなるマトリックスと、該マトリックス中に分散されたセラミックス粒子とから構成され、
前記マトリックスが、65at%以上80at%以下のNiと、4at%以上15at%以下のAlと、4at%以上15at%以下のVと、0at%以上8at%以下の、Nb、Ta、Mo、Co、Cr、Si、W及びTiからなる群より選択される1種以上の第4元素と、Ni、Al、V及び第4元素の合計重量に対して10重量ppm以上1000重量ppm以下のB(ホウ素)と、不可避不純物と、0at%以上10at%以下の、前記基材からの混入不純物と、0at%以上5at%以下の、前記セラミックス粒子からの混入不純物とからなる合計100%の合金組成を有する金属間化合物合金であることを特徴とする金属部材が提供される。
前記金属間化合物合金粉末が、前記熱源光を受光することにより少なくとも一部が溶融して、前記セラミックス粒子と共に前記基材上に堆積することを特徴とするクラッド層の製造方法が提供される。
すなわち、本発明によれば、これまで適用が困難であった大型部品の表面においても、室温から高温まで幅広い使用温度範囲において耐摩耗性に優れた部材を提供することができるので、本発明の金属部材は、高温で耐摩耗・強度・耐食・耐酸化性を必要とする製品部材として、自動車、航空機、エネルギー・発電、化学プラント、鉄鋼メーカー等の幅広い産業分野での活用が期待できる。
また、本発明では、クラッド層が高い高温硬さ及び高温耐摩耗性を発揮し、基材には鉄系など用いることができるので、比較的安価な金属部材を提供することができる。また、クラッド層を設けることにより、金属部材の補修や再生が可能になる。
(1)セラミックス粒子が、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al及びYからなる群より選択される1種以上の元素の炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物、珪化物または硼化物を含む粒子である。
(2)セラミックス粒子が、マトリックスを構成する元素の炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物、珪化物または硼化物を含む粒子である。
(3)セラミックス粒子が、V、Nb及びWからからなる群より選択される1種以上の元素の炭化物である。
(4)セラミックス粒子が、1μm以上150μm以下の粒子径を有する。
(5)マトリックスが、初析L12相と、該L12相及びD022相の共析組織とからなる2重複相組織を有する。
(6)マトリックスが、800℃以上の温度での熱処理により、初析L12相と、該L12相及びD022相の共析組織とからなる2重複相組織、またはL12相及びD022相の共析組織を形成するような合金組成を有する。
(7)基材が、ステンレス鋼、合金工具鋼、一般構造用圧延鋼、機械構造用炭素鋼及び機械構造用合金鋼からなる群より選択される鉄系合金またはニッケル、コバルト及びチタン並びにそれらの合金からなる群より選択される非鉄系合金である。
(8)クラッド層を形成する工程が、金属間化合物合金粉末及びセラミックス粒子をキャリアガスと共に基材に噴射しながら基材に熱源光を照射することを複数回重ねて多層のクラッド層を形成する工程である。
(9)クラッド層を800℃以上1320℃以下の温度で熱処理する工程をさらに含む。
本発明の金属部材は、基材と、該基材を被覆するクラッド層とを備え、
前記クラッド層が、金属間化合物合金からなるマトリックスと、該マトリックス中に分散されたセラミックス粒子とから構成され、
前記マトリックスが、65at%以上80at%以下のNiと、4at%以上15at%以下のAlと、4at%以上15at%以下のVと、0at%以上8at%以下の、Nb、Ta、Mo、Co、Cr、Si、W及びTiからなる群より選択される1種以上の第4元素と、Ni、Al、V及び第4元素の合計重量に対して10重量ppm以上1000重量ppm以下のB(ホウ素)と、不可避不純物と、0at%以上10at%以下の、前記基材からの混入不純物と、0at%以上5at%以下の、前記セラミックス粒子からの混入不純物とからなる合計100%の合金組成を有する金属間化合物合金(「ニッケル基金属間化合物合金」ともいう)であることを特徴とする。
ここで、「ニッケル基」とは、金属間化合物合金に含有されるそれぞれの元素の中でニッケルの量が最も多いことを意味し、その含有量は、少なくとも50at%以上であり、本発明においては、好ましくは65at%以上である。
クラッド層は、金属間化合物合金からなるマトリックスと、該マトリックス中に分散されたセラミックス粒子とから構成される。
クラッド層の厚さは、特に限定されず、その目的や用途に応じて適宜設定すればよい。
例えば、0.8mm以上5mm以下とすることができ、また1mm以上4mm以下とすることもでき、5mm以上にしてもよい。
クラッド層は、複数回重ねて形成された多層構造であってもよい。その形成方法については、製造方法において説明する。
マトリックスは、65at%以上80at%以下のNiと、4at%以上15at%以下のAlと、4at%以上15at%以下のVと、0at%以上8at%以下の、Nb、Ta、Mo、Co、Cr、Si、W及びTiからなる群より選択される1種以上の第4元素と、Ni、Al、V及び第4元素の合計重量に対して10重量ppm以上1000重量ppm以下のB(ホウ素)と、不可避不純物と、0at%以上10at%以下の、前記基材からの混入不純物と、0at%以上5at%以下の、前記セラミックス粒子からの混入不純物とからなる合計100%の合金組成を有する金属間化合物合金である。
Ni含有量が65at%未満では、Ni3AlやNi3V等の3:1組成の金属間化合物相が形成されないことがある。一方、Ni含有量が80at%を超えると、Ni固溶体相となることがある。
より具体的には、Ni含有量(at%)は、65、65.5、66、66.5、67、67.5、68、68.5、69、69.5、70、70.5、71、71.5、72、72.5、73、73.5、74、74.5、75、75.5、76、76.5、77、77.5、78、78.5、79、79.5、80のいずれか2つの数値の間の範囲であってもよく、好ましくは67at%以上77at%以下である。
Al含有量が4at%未満では、Ni3Al相が形成されないことがある。一方、Al含有量が15at%を超えると、Ni5Al3などの脆い金属間化合物相が出現することがある。
より具体的には、Al含有量(at%)は、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、15のいずれか2つの数値の間の範囲であってもよく、好ましくは5at%以上10at%以下である。
V含有量が4at%未満では、Ni3V相が形成されないことがある。一方、V含有量が15at%を超えると、耐酸化性が低下することがある。
より具体的には、V含有量(at%)は、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、15のいずれか2つの数値の間の範囲であってもよく、好ましくは7at%以上14at%以下である。
より具体的には、第4元素の含有量(at%)は、0、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8のいずれか2つの数値の間の範囲であってもよく、好ましくは0at%以上6at%以下である。
B含有量が10重量ppm未満では、粒界割れ抑制の効果が得られないことがある。一方、B含有量が1000重量ppmを超えると、低融点相が形成されることがある。
より具体的には、B含有量(重量ppm)は、10、20、30、40、50、70、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000重量ppmのいずれか2つの数値の間の範囲であってもよく、好ましくは20重量ppm以上500重量ppm以下である。
Nb(ニオブ)の強度向上効果は、その含有量が5at%まではニオブの増加と共に増加し、5at%を超えるとその効果が飽和し、Ni3Nb相などの金属間化合物相の粗大化や多出現が考えられことから、ニオブの含有量は5at%以下(含有しない場合も含む)が好ましい。
また、W(タングステン)の硬さ向上効果は、その含有量が0.5at%未満では限定的であり、8at%を超えるとその効果が飽和する場合があると考えられることから、タングステンの含有量は0.5at%以上8at%以下が好ましい。
Cr(クロム)は、耐酸化性向上と軽量化(低密度化)という効果を有すると考えられる。その効果は、クロム含有量が7at%まではクロム含有量の増加と共に顕著となり、7at%を超えるとその効果が飽和する場合があると考えられることから、クロムの含有量は0.5at%以上7at%以下が好ましい。
Ti(チタン)は、強度向上効果を有すると考えられる。その効果は、チタン含有量が5at%まではチタン含有量の増加と共に顕著となり、5at%を超えるとその効果が飽和する場合があると考えられることから、チタン含有量は0at%以上5at%以下が好ましい。
基材からの混入不純物は、クラッド層の製造中に基材から金属間化合物合金に混入する不純物であり、その含有量は、0at%以上10at%以下である。
基材からの混入不純物の含有量が10at%を超えると、金属間化合物合金の物性に悪影響を与えることがあり、0at%である(含有しない)ことが好ましいが、製造工程において混入を避けることは難しく、その含有量は6at%以下であることが好ましい。
セラミックス粒子からの混入不純物は、クラッド層の製造中にセラミックス粒子から金属間化合物合金に混入する不純物であり、その含有量は、0at%以上5at%以下である。
セラミックス粒子からの混入不純物の含有量が5at%を超えると、金属間化合物合金の物性に悪影響を与えることがあり、0at%である(含有しない)ことが好ましいが、製造工程において混入を避けることは難しく、その含有量は4at%以下であることが好ましい。
後述するLMD法により形成された金属間化合物合金のクラッド層は、通常、上記の2重複相組織の微細構造を有さない、所謂、2重複相組織の前駆体である。このような前駆体を後述する熱処理に付すことにより、2重複相組織の微細構造を有する金属間化合物合金のクラッド層を形成することができる。
すなわち、マトリックスは、800℃以上の温度での熱処理により、初析L12相と、該L12相及びD022相の共析組織とからなる2重複相組織、または、L12相及びD022相の共析組織を形成するような合金組成を有していてもよい。
セラミックス粒子(「硬質粒子」ともいう)は、クラッド層を構成するマトリックス中に分散され、金属部材のクラッド層の強度(硬度)の向上に寄与する。
従来の溶解鋳造法等では,セラミックス粒子を金属・合金中に均一に分散させることは困難であったが、本発明では、後述するようなLMD法を用いていることから、マトリクスである金属間化合物合金中にセラミックス粒子を均質に分散させることができる。
セラミックス粒子としては、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al及びYからなる群より選択される1種以上の元素の炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物、珪化物または硼化物を含む粒子が挙げられる。これらの中でも、マトリクスの合金組成中に、侵入型元素の炭素または窒素を供給できるという観点では、炭化物、窒化物および炭窒化物が好ましい。
クラッド層に含まれるセラミックス粒子は、製造工程の熱履歴に伴う溶解や再晶出等によりその粒径が後述する原料粒子よりも小さくなることがある。
セラミックス粒子の粒子径が1μm未満では、摩耗を受けた際にマトリックスと共にセラミックス粒子が脱落し、耐摩耗性の向上に寄与しないことがある。一方、150μmを超えるとクラッド層の靭性が大きく低下することがある。
セラミックス粒子の粒子径は、公知の方法、例えば、光学顕微鏡や電子顕微鏡によるクラッド層の断面画像の解析結果から測定することができる。
金属間化合物合金とセラミック粒子との配合比は、得ようとする金属部材の特性に合わせて適宜設定すればよい。
例えば、クラッド層(すなわち、金属間化合物合金とセラミック粒子との合計)に対して、セラミック粒子が10〜60体積%である。
セラミック粒子がクラッド層に対して10体積%未満では、クラッド層の十分な強化効果が得られないことがある。一方、セラミック粒子がクラッド層に対して60体積%を超えると、クラッド層の形状が不安定になり,剥離や割れを生じることがある。
基材は、クラッド層により被覆(コーティング)される対象部材であり、例えば、鉄系合金などで形成された部材が挙げられる。一般に鉄系合金などは、高温になると強度・硬さが極端に低下するが、クラッド層により被覆されることにより、クラッド層が高温での摩耗から基材を保護するので、高温における耐摩耗性、強度、耐食性、耐酸化性に優れた金属部材を提供することができる。
基材としては、クラッド層と組み合わせて本発明の効果を発揮し得る金属材料であれば特に限定されず、例えば、ステンレス鋼(例えば、JIS G4315:2013)、合金工具鋼(例えば、JIS G4404:2006)、一般構造用圧延鋼(例えば、JIS G3101:2015)、機械構造用炭素鋼(例えば、JIS G4051:2009)及び機械構造用合金鋼(例えば、JIS G4053:2008)からなる群より選択される鉄系合金またはニッケル、コバルト及びチタン並びにそれらの合金からなる群より選択される非鉄系合金が挙げられる。
より具体的には、実施例において用いている、オーステナイト系冷間圧造用ステンレス鋼(SUS304)及び機械構造用合金鋼の熱間金型用合金工具鋼(SKD61)が挙げられる。
本発明は、例えば従来、タングステンカーバイト・コバルト(WC−Co)のような、超硬合金が用いられていた用途において、より高い高温強度(硬さ)を有する合金(金属部材)を提供することができる。
また、本発明は、例えば従来、ダイス鋼、WC−Co系超硬合金、インコネルのような、工具用材料・耐熱材料が用いられていた用途において、より高い耐酸化性および耐食性を有する合金(金属部材)を提供することができる。
本発明のクラッド層の製造方法は、65at%以上80at%以下のNiと、4at%以上15at%以下のAlと、4at%以上15at%以下のVと、0at%以上8at%以下の、Nb、Ta、Mo、Co、Cr、Si、W及びTiからなる群より選択される1種以上の第4元素と、Ni、Al、V及び第4元素の合計重量に対して10重量ppm以上1000重量ppm以下のB(ホウ素)と、不可避不純物とからなる合計100%の合金組成を有する金属間化合物合金粉末と、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al及びYからなる群より選択される1種以上の元素の炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物、珪化物または硼化物を含むセラミックス粒子とを、キャリアガスと共に基材に噴射しながら基材に熱源光を照射することによりクラッド層を形成する工程を含み、
前記金属間化合物合金粉末が、前記熱源光を受光することにより少なくとも一部が溶融して、前記セラミックス粒子と共に前記基材上に堆積することを特徴とする。
本発明の製造方法に用いる金属間化合物合金粉末は、65at%以上80at%以下のNiと、4at%以上15at%以下のAlと、4at%以上15at%以下のVと、0at%以上8at%以下の、Nb、Ta、Mo、Co、Cr、Si、W及びTiからなる群より選択される1種以上の第4元素と、Ni、Al、V及び第4元素の合計重量に対して10重量ppm以上1000重量ppm以下のB(ホウ素)と、不可避不純物とからなる。このような粉末は、例えば、アトマイズ法により製造することができる。また、金属間化合物合金粉末の平均粒径は、125μm以下であってもよい。
これらの中でも、より確実に金属間化合物合金が得られると共に、得られた複合材料の硬さを溶製材と同等レベルまで高くすることができることから、アトマイズ粉末が好ましい。
本発明の製造方法に用いるセラミックス粒子としては、前述のセラミックス粒子が挙げられる。
クラッド層の製造においては、セラミックス粒子を、金属間化合物合金粉末と共に基材に噴射する。これらを別々に噴射してもよいが、予めセラミックス粒子と金属間化合物合金粉末とを混合粉末を噴射してもよい。
原料粒子の粒子径が20μm未満では、製造工程において粉末が凝集し流動性が低下することによりレーザ光等の熱源光照射部への供給が不安定になることがある。一方、150μmを超えると粉末噴射ノズルが目詰まりを起こすことがある。
セラミックス粒子の粒子径は、公知の方法、例えば、フィッシャーサブシーブサイザーによる方法により測定することができる。
以下、図面を用いて本発明のクラッド層の製造方法について説明する。図面や以下の記述中で示す構成は例示であり、これらにより本発明の範囲は限定されない。
合金粉末の溶融のための熱源光(エネルギー源)としては、特に限定されないが、レーザ光、アーク光(TIG、MIGなど)などが挙げられ、ここでは、レーザ光を使用する例について説明する。
図1は、本発明の一実施形態のクラッド層の製造方法の説明図である。
この製造方法は、レーザメタルデポジション(LMD)装置11を用いた方法である。
具体的には、噴射ノズル5から金属間化合物合金粉末6とセラミックス粒子7とを、キャリアガスと共に基材2に噴射しながら、基材2に光学レンズ9を介してレーザ光8を照射し、噴射ノズル5を噴射ノズル移動方向10に移動させることにより、クラッド層3を形成し、基材2とそれを被覆するクラッド層3とを備えた金属部材1を得る。
基材とクラッド層との界面には、両者の構成成分が混入し合った希釈領域が形成されるのが好ましい。すなわち、希釈領域は、クラッド層側から基材側に近づくほど基材成分の濃度が高くなり、基材側からクラッド層側に近づくほど金属間化合物合金の成分の濃度が高くなる領域である。この希釈領域は、基材とクラッド層との接合を強固にし、金属部材に耐剥離性を付与する。
より具体的には、1.6kWのレーザ出力では、金属間化合物合金粉末の供給速度を20g/min以上25g/min以下に、1.2kWのレーザ出力では、金属間化合物合金粉末の供給速度を15g/min以上19g/min以下に、1.0kWのレーザ出力では、粉末供給速度を6g/min以上12g/min以下にすることができ、金属間化合物合金粉末に対して10〜60体積%のセラミックス粒子を供給することができる。
クラッド層を形成する工程は、金属間化合物合金粉末及び前記セラミックス粒子をキャリアガスと共に基材に噴射しながら基材にレーザ光等の熱源光を照射することを複数回重ねて多層のクラッド層を形成する工程であってもよい。
例えば、上記の方法により基材上にクラッド層を形成した後、形成されたクラッド層上にさらに上記の方法によりクラッド層3を重ねて形成することができる。これにより、重ねて形成したクラッド層が一体化して、厚いクラッド層を形成することができる。
これにより、基材成分がクラッド層に混入することを抑制することができ、長期間の摩耗による減肉に耐え得るクラッド層を形成することができ、高温耐摩耗性に優れた金属部材を提供することができる。
本発明のクラッド層の製造方法は、クラッド層を800℃以上1320℃以下の温度で熱処理する工程をさらに含んでいてもよい。
上記のクラッド層の製造方法では、通常、初析L12相と該L12相及びD022相の共析組織とからなる2重複相組織、すなわちNi3AlとNi3Vとを含んでなる2重複相組織が形成されない。このようなクラッド層を熱処理に付すことにより、クラッド層の少なくとも一部を2重複相組織、あるいはNi3AlとNi3Vの共析組織にすることができ、クラッド層を均質化することができる。
熱処理温度は、例えば、クラッド層を構成するマトリックスの金属間化合物合金が液相に相転移しない1320℃以下、好ましくは1300℃以下である。
具体的には、ニッケル固溶体単相領域に加熱され、その後の冷却過程でNi3AlとNi3Vとを含んでなる2重複相組織、あるいはNi3AlとNi3Vからなる共析組織をより確実に得られることから、熱処理温度は800℃以上1320℃以下であるのが好ましい。
熱処理時間(保持時間)は、例えば、0.5時間〜24時間であるのが好ましい。
また、熱処理雰囲気は、クラッド層の大気による酸化を抑制するために、真空、またはアルゴンガスなどの不活性ガス雰囲気であるのが好ましい。
実施例では、レーザメタルデポジション(LMD)法により、基材上にクラッド層(肉盛層)を形成して金属部材の試料を得、さらに熱処理を施し、それらの熱処理前後の試料について観察及び評価を行った。
下記の基材、金属間化合物合金粉末及びセラミックス粒子を用い、図1に示すようなLMDにより、下記の条件で基材上に、長さ=約60mm、幅=約5mm、高さ=約1〜2.5mm(単層)のクラッド層を形成して3種の金属部材WC、金属部材VC及び金属部材NbCの試料を得た。
(金属間化合物合金粉末)
75.0at%Ni、9.0at%Al、13.0at%V、3.0at%Nb、0.005wt%Bの合金組成になるように調製した金属原料を、アトマイズ法により粉末化し、125μm以下の粒径に分級することにより、バインダーとしての金属間化合物合金粉末(NAV−3Nb)を得た。
WC粒子(粒径53〜150μm)
VC粒子(粒径75〜150μm)
NbC粒子(粒径〜125μm)
材質:SUS304(18〜20質量%Cr、8〜10.5質量%Ni、残Fe)
寸法:長さ=60mm、幅=20mm、厚さ:10mm
レーザ出力:1.6kW
レーザ操作速度:5mm/sec
レーザビーム径:5×5mm
キャリアガス:アルゴン(Ar)ガス、約5L/minで噴射ノズルから噴射
粉末及び粒子の供給速度:NAV−3Nb 17.4g/min
WC 20.4g/min
VC 9.6g/min
NbC 12.0g/min
使用粉末及び粒子:金属部材WC(NAV−3Nb+WC)
金属部材VC(NAV−3Nb+VC)
金属部材NbC(NAV−3Nb+NbC)
また、各金属部材の試料を下記の条件で熱処理した。
処理温度:1280℃
処理時間:5hr
雰囲気:真空
冷却:炉冷(炉内にて自然冷却)
図2は、各金属部材のクラッド層の外観写真であり、上図がクラッド層の形成方向に垂直な方向から見た図であり、下図がクラッド層の断面図である。
図2によれば、いずれも表面欠陥や内部ボイドなどのない良好なクラッド層が形成されていることがわかる。また、金属部材VC及び金属部材NbCでは、それぞれセラミックス粒子のVC粒子及びNbC粒子がマトリックスのNAV−3Nb中に均質に分散していることがわかる。一方、金属部材WCでは、マトリックスのNAV−3Nbとセラミックス粒子のWC粒子との密度差が大きいためか、クラッド層の下層(基材側)にWC粒子が重量偏析していることがわかる。
図3は、熱処理前後の各金属部材のクラッド層のマトリックスの断面(堆積領域)のSEM写真であり、上段が熱処理前であり、下段が熱処理後であり、各写真の右上の写真が各写真の拡大写真である。但し、外観観察で重量偏析が観察された金属部材WCのみ、熱処理後の写真の上部領域と中心から下部領域の拡大写真を示す。
図3によれば、熱処理後の金属部材VC及びNbCでは、クラッド層に矩形状の組織が観察され、熱処理により2重複相組織(初析L12相と、L12相及びD022相の共析組織とからなる微細組織)が形成されていることがわかる。
一方、熱処理後の金属部材WCでは、WC粒子が少ないクラッド層の上部に2重複相組織様が観察される一方、WC粒子が高密度に存在するクラッド層の下部に丸みを帯びた初析相が観察され、重量偏析により熱処理によっても2重複相組織が形成され難いことがわかる。
このように実験結果によれば、セラミックス粒子がVC、NbCの場合には、WCの場合と比べて2重複相組織を形成し易く、セラミックス粒子がマトリックスを構成する元素(Nb、V)を含む元素の炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物または硼化物を含む粒子であれば、加熱処理によって2重複相組織が形成され易いことがわかる。
電子線マイクロアナライザ(EPMA)を用いて、熱処理前後の各金属部材のクラッド層のマトリックス部分の元素分析を行った。但し、外観観察で重量偏析が観察された金属部材WCのみ、上部領域と中心から下部領域に分けて分析した。
得られた結果を表1に示す。
得られた結果を表2に示す。
EPMAを用いて、熱処理後の各金属部材のクラッド層のマトリックス部分について各元素のマッピングを行った。分析対象元素は、Ni、Al、V、Nb、Fe、Cr及びC、金属部材WCについてのみWとした。
図4〜6は、それぞれ金属部材WC、金属部材VC及び金属部材NbCの熱処理後のクラッド層のマトリックス部分についての各元素のEPMAマッピングである。図中、「SEI」は二次電子像を、「COMPO」は反射電子組成像を示す。
図4によれば、金属部材WCのクラッド層には2重複相組織が確認されず、炭化物を構成する元素がC、V、WとNbであることがわかる。
図5及び図6によれば、金属部材VC及び金属部材NbCには2重複相組織の形成が確認され、Alは初析に、Vはチャンネルに存在していることがわかる。また、基材から混入したFeとCrは共に、チャンネルに存在していることがわかる。
X線回折を用いて、熱処理後の各金属部材のクラッド層の相同定を行った。
図7は、金属部材WC、金属部材VC及び金属部材NbCの熱処理前後のクラッド層のX線回折図である。
金属部材WCのクラッド層では、熱処理前にNi固溶体相(Nis.s.)が、熱処理後にNi固溶体相及びNi3Al相(Ni3Al)が存在していることがわかる。金属部材WCのクラッド層には2重複相組織が確認されない。
金属部材VCのクラッド層では、熱処理前にNi固溶体相及びNi3Al相が存在していることがわかる。金属部材VCには2重複相組織の形成が確認される。
金属部材NbCのクラッド層では、熱処理後にNi3Al相及びNi3V相(Ni3V)存在していることがわかる。金属部材NbCには2重複相組織の形成が確認される。
ビッカース硬さ試験機を用いて、熱処理後の各金属部材のクラッド層の形成表面近傍から2.5mm付近までのビッカース硬さを測定した。ビッカース硬さ試験は、クラッド層の断面が現れるように試料を放電加工により切断しバフ研磨又は電解研磨した後、クラッド層の断面に圧子を押し付けることにより測定した。
図8は、金属部材WC、金属部材VC及び金属部材NbCの熱処理前後のクラッド層の表面近傍のビッカース硬さ分布を示す図である。
図8によれば、いずれの金属部材のクラッド層でも、熱処理前で450HV前後の硬さを有することがわかる。また、熱処理により若干硬さが上昇するが、熱処理前後で硬さ分布に大差がないことがわかる。
2:基材
3:クラッド層
4:溶融プール
5:噴射ノズル
6:金属間化合物合金粉末
7:セラミックス粒子
8:レーザ光
9:光学レンズ
10:噴射ノズル移動方向
11:レーザメタルデポジション装置
Claims (11)
- 基材と、該基材を被覆するクラッド層とを備え、
前記クラッド層が、金属間化合物合金からなるマトリックスと、該マトリックス中に分散されたセラミックス粒子とから構成され、
前記マトリックスが、65at%以上80at%以下のNiと、4at%以上15at%以下のAlと、4at%以上15at%以下のVと、0at%以上8at%以下の、Nb、Ta、Mo、Co、Cr、Si、W及びTiからなる群より選択される1種以上の第4元素と、Ni、Al、V及び第4元素の合計重量に対して10重量ppm以上1000重量ppm以下のB(ホウ素)と、不可避不純物と、0at%以上10at%以下の、前記基材からの混入不純物と、0at%以上5at%以下の、前記セラミックス粒子からの混入不純物とからなる合計100%の合金組成を有する金属間化合物合金であることを特徴とする金属部材。 - 前記セラミックス粒子が、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al及びYからなる群より選択される1種以上の元素の炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物、珪化物または硼化物を含む粒子である請求項1に記載の金属部材。
- 前記セラミックス粒子が、前記マトリックスを構成する元素の炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物、珪化物または硼化物を含む粒子である請求項1又は2に記載の金属部材。
- 前記セラミックス粒子が、V、Nb及びWからからなる群より選択される1種以上の元素の炭化物である請求項1〜3のいずれか1つに記載の金属部材。
- 前記セラミックス粒子が、1μm以上150μm以下の粒子径を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の金属部材。
- 前記マトリックスが、初析L12相と、該L12相及びD022相の共析組織とからなる2重複相組織を有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の金属部材。
- 前記マトリックスが、800℃以上の温度での熱処理により、初析L12相と、該L12相及びD022相の共析組織とからなる2重複相組織、またはL12相及びD022相の共析組織を形成するような合金組成を有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の金属部材。
- 前記基材が、ステンレス鋼、合金工具鋼、一般構造用圧延鋼、機械構造用炭素鋼及び機械構造用合金鋼からなる群より選択される鉄系合金またはニッケル、コバルト及びチタン並びにそれらの合金からなる群より選択される非鉄系合金である請求項1〜7のいずれか1つに記載の金属部材。
- 65at%以上80at%以下のNiと、4at%以上15at%以下のAlと、4at%以上15at%以下のVと、0at%以上8at%以下の、Nb、Ta、Mo、Co、Cr、Si、W及びTiからなる群より選択される1種以上の第4元素と、Ni、Al、V及び第4元素の合計重量に対して10重量ppm以上1000重量ppm以下のB(ホウ素)と、不可避不純物とからなる合計100%の合金組成を有する金属間化合物合金粉末と、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al及びYからなる群より選択される1種以上の元素の炭化物、窒化物、炭窒化物、酸化物、珪化物または硼化物を含むセラミックス粒子とを、キャリアガスと共に基材に噴射しながら基材に熱源光を照射することによりクラッド層を形成する工程を含み、
前記金属間化合物合金粉末が、前記熱源光を受光することにより少なくとも一部が溶融して、前記セラミックス粒子と共に前記基材上に堆積することを特徴とするクラッド層の製造方法。 - 前記クラッド層を形成する工程が、前記金属間化合物合金粉末及び前記セラミックス粒子をキャリアガスと共に基材に噴射しながら前記基材に熱源光を照射することを複数回重ねて多層のクラッド層を形成する工程である請求項9に記載の製造方法。
- 前記クラッド層を800℃以上1320℃以下の温度で熱処理する工程をさらに含む請求項9又は10に記載の製造方法。
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