JP2018133404A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性の高い半導体装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】絶縁表面上に、酸化物半導体層と、酸化物半導体層の側面と接するソース電極及びドレイン電極と、酸化物半導体層、及びソース電極及びドレイン電極上に設けられたゲート絶縁膜と、酸化物半導体層上に、ゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、を有し、ゲート電極は、ソース電極及びドレイン電極と重ならないことを含む。【選択図】図1B
Description
本発明の実施形態の一つは酸化物半導体を含む半導体装置、およびその製造方法に関する。
従来、液晶表示装置、又は有機EL表示装置などの表示装置において、半導体層としてシリコンを用いたトランジスタが用いられてきた。近年、表示装置では、大面積化、高解像度化、高フレームレート化などの要求が高まってきており、これらの要求を満たすための取り組みが盛んに行われている。
そこで、最近では、シリコンに替わって、酸化物半導体を用いたトランジスタの開発が進められている。酸化物半導体を用いたトランジスタは、高移動度を実現できることが期待されている。特に、IGZOによる酸化物半導体層は、比較的低温で、大面積で形成できる。そのため、酸化物半導体は、上記の要求を満たす材料として、注目されている。
表示装置の高精細化に伴い、画素を構成するトランジスタなどの素子を微細化する必要がある。トランジスタの微細化に伴い、配線と配線との重なりによる寄生容量が大きくなり、RC遅延が生じる。このRC遅延により、回路動作が遅くなり、表示性能の低下を招く虞がある。
上記問題に鑑み、配線と配線との重なりによる寄生容量を小さくし、RC遅延が抑制された半導体装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る半導体装置において、絶縁表面上に、酸化物半導体層と、酸化物半導体層の側面と接するソース電極及びドレイン電極と、酸化物半導体層、及びソース電極及びドレイン電極上に設けられたゲート絶縁膜と、酸化物半導体層上に、ゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、を有し、ゲート電極は、ソース電極及びドレイン電極と重ならないことを含む。
本発明の他の実施形態に係る半導体装置において、絶縁表面上に、酸化物半導体層と、酸化物半導体層の側面と接するソース電極及びドレイン電極と、酸化物半導体層、及びソース電極及びドレイン電極上に設けられたゲート絶縁膜と、酸化物半導体層上に、ゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、を有し、ゲート電極は、ソース電極及びドレイン電極と重ならず、ソース電極の端部及びドレイン電極の端部は、丸みを帯びていることを含む。
本発明の他の実施形態に係る半導体装置において、絶縁表面上に、ゲート電極と、ゲート電極上に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート電極上に、ゲート絶縁膜を介して設けられた酸化物半導体層と、酸化物半導体層の側面に接するソース電極又はドレイン電極と、を有し、ゲート電極は、ソース電極及びドレイン電極とは重ならないことを含む。
以下、本発明の各実施形態について、図面等を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
本発明において、ある一つの膜を加工して複数の膜を形成した場合、これら複数の膜は異なる機能、役割を有することがある。しかしながら、これら複数の膜は同一の工程で同一層として形成された膜に由来し、同一の層構造、同一の材料を有する。したがって、これら複数の膜は同一層に存在しているものと定義する。
本明細書および特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
(第1実施形態)
本実施形態では、本発明の一実施形態に係る半導体装置に関し、図1乃至図6を参照して説明する。本実施形態では、トップゲート型トランジスタの構造について説明する。
本実施形態では、本発明の一実施形態に係る半導体装置に関し、図1乃至図6を参照して説明する。本実施形態では、トップゲート型トランジスタの構造について説明する。
〈半導体装置の構造〉
図1A及び図1Bを用いて、本発明の第1実施形態に係る半導体装置100の概要について説明する。
図1A及び図1Bを用いて、本発明の第1実施形態に係る半導体装置100の概要について説明する。
図1Aは、本実施形態に係る半導体装置100の平面図である。図1Aには、半導体装置100として、酸化物半導体層114と、導電層116、導電層117、導電層118と、を示している。また、図1Bは、図1Aに示す半導体装置をA1−A2線で切断した断面の構成を示す図である。図1Bには、半導体装置100として、基板101と、絶縁層113と、酸化物半導体層114と、導電層117と、導電層118と、絶縁層115と、導電層116と、絶縁層122と、導電層119と、導電層121と、を示している。なお、図1Bでは、酸化物半導体層114の膜厚が、導電層117及び導電層118の膜厚よりも厚い場合について説明する。
基板101として、ガラス基板、石英基板、フレキシブル基板(ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、環状オレフィン・コポリマー、シクロオレフィンポリマー、その他の可撓性を有する樹脂基板)を用いることができる。基板101が透光性を有する必要がない場合には、金属基板、セラミックス基板、半導体基板を用いることも可能である。
絶縁層113は、下地層として機能する。絶縁層113は、アルカリ金属などの不純物が、酸化物半導体層114などに拡散することを防止する機能を有する膜であり、バリア膜として機能する。絶縁層113は、窒化シリコン(SiNx)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)、窒化アルミニウム(AlNx)、窒化酸化アルミニウム(AlNxOy)、酸化アルミニウム(AlOx)、酸化窒化アルミニウム(AlOxNy)などを使用することができる(x、yは任意)。また絶縁層113として、SiNxとAlOxとが複合したSiwAlxOyNz(SiAlONともいう)を使用することができる。また、絶縁層113は、これらの膜を積層した構造としてもよい。
酸化物半導体層を使用したトランジスタでは、酸化物半導体層に水素が混入するとキャリアとなり、閾値電圧のシフトや、トランジスタ特性を劣化させる原因となる。そのため、酸化物半導体層114と接する絶縁層113として、水素濃度が低い膜を用いることが好ましい。
酸化物半導体層114は、基板101や絶縁層113などの絶縁表面に設けられる。酸化物半導体層114は、インジウムやガリウムなどの第13族元素を含むことができる。異なる複数の第13族元素を含有してもよく、インジウムとガリウムの化合物(IGO)でもよい。酸化物半導体層114は、さらに、第12族元素を含んでいてもよく、例えば、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を含む化合物(IGZO)が挙げられる。酸化物半導体層114は、その他の元素を含むことができ、第14族元素であるスズ、第4族元素であるチタンやジルコニウムなどを含んでいてもよい。酸化物半導体層114の結晶性も限定はなく、単結晶、多結晶、微結晶、又は非晶質でもよい。酸化物半導体層114は、酸素欠損などの結晶欠陥が少ないことが好ましい。また、酸化物半導体層114は、水素の濃度が低いことが好ましい。
導電層117及び導電層118は、ソース電極又はドレイン電極として機能する。導電層117及び導電層118は、酸化物半導体層114の側面に接して設けられている。導電層117及び導電層118は、例えば、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、インジウム(In)、スズ(Sn)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、白金(Pt)、ビスマス(Bi)などを使用することができる。また、これらの金属の合金を使用してもよい。また、ITO(酸化インジウム・スズ)、IGO(酸化インジウム・ガリウム)、IZO(酸化インジウム・亜鉛)、GZO(ガリウムがドーパントとして添加された酸化亜鉛)等の導電性酸化物を使用してもよい。また、導電層117及び導電層118は、単層構造であっても、積層構造であってもよい。
絶縁層115は、ゲート絶縁膜として機能する。絶縁層115は、酸化物半導体層114、導電層117及び導電層118上に設けられる。また、絶縁層115において、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118上面と接する領域は、平坦である。また、絶縁層115は、窒化シリコン(SiNx)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)、酸化シリコン(SiOx)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)、窒化アルミニウム(AlNx)、窒化酸化アルミニウム(AlNxOy)、酸化アルミニウム(AlOx)、酸化窒化アルミニウム(AlOxNy)などを使用することができる(x、yは任意)。また絶縁層115として、SiNxとAlOxとが複合したSiwAlxOyNzを使用することができる。また、絶縁層115は、これらの膜を積層した構造としてもよい。なお、絶縁層115に含まれる水素の含有量は、低いことが好ましい。
導電層116は、ゲート電極として機能する。導電層116は、酸化物半導体層114上に、絶縁層115を介して設けられる。また、導電層116は、導電層117及び導電層118と重ならない。導電層116は、導電層117及び導電層118と重ならないように設けられている。導電層116は導電層155と同様の材料を使用することができる。また、導電層116は、単層構造であっても、積層構造であってもよい。
絶縁層122は、層間絶縁膜として機能する。絶縁層122には、導電層117及び導電層118を露出する開口が設けられている。絶縁層122は、絶縁層115と同様の材料を使用することができる。また、絶縁層122は、単層構造であっても、積層構造であってもよい。
導電層119及び導電層121、配線として機能する。導電層119及び導電層121は、絶縁層122に形成された開口を介して、導電層117及び導電層118と接続される。導電層119及び導電層121は、導電層117及び導電層118と同様の材料を使用することができる。また、導電層119及び導電層121は、単層構造であっても、積層構造であってもよい。
図1A及び図1Bに示す半導体装置100は、酸化物半導体層114の側面に接して、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層117及び導電層118が設けられている。具体的には、図1Bに示すように、導電層116の下面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも内側にある。ここで略一致とは、導電層116の下面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部から±10nm程度の範囲にあれば、概略一致ということができる。
また、導電層117及び導電層118において、酸化物半導体層114と接する面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と略一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも低い位置にある。なお、略一致とは、例えば、導電層117及び導電層118の端部が、酸化物半導体層114の上面の端部よりも、1nm〜10nm高い位置にあれば、略一致ということができる。このように、導電層117及び導電層118と重ならないように、導電層116を設けることにより、半導体装置100における寄生容量を削減することができる。これにより、寄生容量に起因するRC遅延を抑制することができる。
また、ゲート絶縁膜として機能する絶縁層115において、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面と接する領域は、平坦である。これにより、酸化物半導体層114、導電層117、及び導電層118上に、カバレッジが良好な絶縁層115を設けることができる。
〈半導体装置の製造方法〉
次に、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法について、図2A乃至図2Fを参照して説明する。
次に、本実施形態に係る半導体装置100の製造方法について、図2A乃至図2Fを参照して説明する。
まず、図2Aに示すように、基板101上に、下地層として機能する絶縁層113を形成する。絶縁層113は、CVD法や、スパッタリング法、ラミネート法などにより、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。絶縁層113の膜厚は、50nm以上1000nm以下とする。
次に、図2Bに示すように、絶縁層113上に、酸化物半導体膜141を成膜する。酸化物半導体膜141は、例えば、スパッタリング法により、成膜することが好ましい。また、酸化物半導体膜141は、後の研磨処理によって膜厚が減少することを考慮して成膜する。酸化物半導体膜141の膜厚は、25nm以上150nm以下、好ましくは30nm以上100nm以下、より好ましくは40nm以上70nm以下とする。酸化物半導体膜141の成膜は、スパッタリング法を使用する場合、基板を加熱し、酸素ガスを含む雰囲気、例えば、アルゴン及び酸素を含む混合雰囲気で行う。このとき、アルゴンの分圧を、酸素の分圧より低くしてもよい。
また、ターゲットに印加する電源は、直流電流でも交流電源でもよく、ターゲットの形状や組成などによって決定することができる。ターゲットとしては、例えば、InGaZnOであれば、In:Ga:Zn:O=1:1:1:4(In2O3:Ga2O3:ZnO=1:1:2)などを使用することができる。また、組成比は、トランジスタの特性などの目的に応じて決定することができる。
また、酸化物半導体膜141に対して、加熱処理を行ってもよい。加熱処理は、酸化物半導体膜141のパターニング前に行ってもよく、パターニング後に行ってもよい。酸化物半導体膜141は、加熱処理によって体積が小さくなる(シュリンクする)場合があるので、パターニング前に加熱処理を行うことが好ましい。また、酸化物半導体膜141に加熱処理を行うことにより、酸化物半導体膜141の水素濃度の低減、密度向上など、膜質の改善を行うことができる。
酸化物半導体膜141に対して行う加熱処理は、窒素、乾燥空気、又は大気の存在下で、大気圧又は低圧(真空)で行うことができる。加熱温度は、250℃乃至500℃、好ましくは300℃乃至450℃で行う。また、加熱時間は、例えば、15分以上1時間以下で行う。加熱処理により、酸化物半導体膜141の酸素欠損に酸素が導入される又は酸素が転位することで、結晶欠陥が少なく、結晶性が高い酸化物半導体膜141が得られる。また、加熱処理により、酸化物半導体膜141の水素濃度を低減することができる。
次に、図2Bに示すように、酸化物半導体膜141をパターニングして、酸化物半導体層114を形成する。次に、酸化物半導体層114上に、導電膜142を形成する。導電膜142は、後の工程で、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層117及び導電層118となる膜である。導電膜142は、スパッタリング法により、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。また、導電膜142の膜厚は、酸化物半導体層114の膜厚よりも薄い膜厚で形成する。本実施形態では、導電膜142の膜厚は、酸化物半導体層114の膜厚よりも小さくなる場合について説明する。
次に、図2Cに示すように、導電膜142に化学的機械研磨を行うことにより、酸化物半導体層114の上面を露出させる。導電膜142に化学的機械研磨を行うことにより、酸化物半導体層114の上面及び導電膜142の上面を平坦にすることができる。
次に、図2Dに示すように、導電膜142をパターニングすることにより、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層117及び導電層118を形成する。
なお、酸化物半導体層114にプラズマ処理を行ってもよい。プラズマ処理は、酸化物半導体膜141を成膜した後に行ってもよいし、導電膜142の研磨処理後、又は導電膜142のパターニング後に行ってもよい。導電膜142に研磨処理を行うことにより、酸化物半導体層114には酸素欠損が生じるおそれがある。そのため、導電膜142に研磨処理を行った後に、プラズマ処理を行うことが好ましい。プラズマ処理は、O2ガスや、N2Oガスを使用して、大気圧プラズマ又は低圧(真空)で行うことができる。酸化物半導体層114にプラズマ処理を行うことにより、酸化物半導体層114の酸素欠損を補填することができる。これにより、トランジスタの特性の向上、及びトランジスタの信頼性が向上する。
次に、図2Eに示すように、酸化物半導体層114、導電層117、及び導電層118上に、ゲート絶縁膜として機能する絶縁層115を形成する。絶縁層115は、CVD法や、スパッタリング法などにより、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。また、絶縁層115の膜厚は、10nm以上100nm以下とすることができる。絶縁層115に含まれる水素濃度は、低いことが好ましい。図2Eに示すように、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面は、平坦化されている。これにより、酸化物半導体層114、導電層117、及び導電層118上に、カバレッジが良好な絶縁層115を形成することができる。
次に、絶縁層115上に、絶縁層115を介して、導電層116を形成する。導電層116は、導電膜を成膜した後、パターニングを行うことにより、所望の形状に加工することで形成する。導電膜は、スパッタリング法により、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。導電層116として、例えば、MoWで形成する。また、導電層116の膜厚は、200nm以上500nm以下とすることができる。導電層116は、導電層117及び導電層118と重ならないことが好ましい。これにより、導電層116と、導電層117及び導電層118との寄生容量を削減することができる。
次に、図2Fに示すように、絶縁層115及び導電層116上に、絶縁層122を形成する。絶縁層122は、CVD法や、スパッタリング法などにより、上述した材料や、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などの有機絶縁材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。絶縁層122を積層構造とする場合、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、及び酸化シリコン膜をこの順で積層してもよいし、酸化シリコン膜上にポリイミドを積層してもよい。また、絶縁層122の膜厚は、200nm以上1000nm以下とすることができる。
次に、絶縁層122に開口を形成して、導電層117及び導電層118を露出させる。その後、酸化物半導体層114と接続する導電層119及び導電層121を形成する。導電層119及び導電層121は、絶縁層122上に、導電膜を成膜した後、パターニングを行うことにより、所望の形状に加工することで形成する。導電膜は、スパッタリング法により、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。導電層119及び導電層121を積層構造で形成する場合には、絶縁層122上に、Ti、Al、及びTiをこの順で形成する。また、導電層119及び導電層121の膜厚は、300nm以上800nm以下とすることができる。
図1A及び図1Bに示す半導体装置100は、酸化物半導体層114の側面に接して、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層117及び導電層118が設けられている。具体的には、図1Bに示すように、導電層116の下面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも内側にある。また、導電層117及び導電層118において、酸化物半導体層114と接する面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と略一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも低い位置にある。このように、導電層117及び導電層118と重ならないように、導電層116を設けることにより、半導体装置100における寄生容量を削減することができる。これにより、寄生容量に起因するRC遅延を抑制することができる。
また、ゲート絶縁膜として機能する絶縁層115において、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面と接する領域は、平坦である。また、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面は、同一平面にある。これにより、酸化物半導体層114、導電層117、及び導電層118上に、カバレッジが良好な絶縁層115を形成することができる。
また、酸化物半導体層114のパターニング後に加熱処理を行うことにより、酸化物半導体層114の端部を酸素欠損の状態にする。この状態で、酸化物半導体層114の端部を、導電層117及び導電層118で覆うことにより、この後の工程において、酸化物半導体層114の端部の酸素欠損に酸素が補填されることを低減する。これにより、酸化物半導体層114の端部に低抵抗な領域が形成されて、酸化物半導体層114と導電層117及び導電層118とのコンタクトを良好にすることができる。例えば、導電層116のパターニングにより、酸化物半導体層114と導電層116とが重ならないオフセット領域があったとしても、抵抗成分がなく、電流の導通経路を確保することができる。
また、絶縁層122に形成された開口を介して、酸化物半導体層114とソース電極及びドレイン電極を接続する場合、絶縁層122に開口を形成する際に、酸化物半導体層114が消失してしまうおそれがある。本実施形態で示すように、酸化物半導体層114の側面に接して、導電層117及び導電層118を設ける。そして、絶縁層122の開口を、導電層117及び導電層118を露出するように形成する。これにより、絶縁層122に開口を形成する際に、酸化物半導体層114が消失してしまうことを防止することができる。
〈変形例1〉
次に、図1A及び図1Bに示す半導体装置とは、一部異なる構成を有する半導体装置について、図3乃至図5を参照して説明する。なお、図1A及び図1Bに示す半導体装置100と同様の構成については、詳細な説明は省略する。
次に、図1A及び図1Bに示す半導体装置とは、一部異なる構成を有する半導体装置について、図3乃至図5を参照して説明する。なお、図1A及び図1Bに示す半導体装置100と同様の構成については、詳細な説明は省略する。
図3に示す半導体装置140では、導電層116の下面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも内側にある場合について示している。酸化物半導体層114において、導電層116、導電層117、及び導電層118と重ならない領域を、オフセット領域111という。図3に示す半導体装置140では、酸化物半導体層114のパターニング後に加熱処理を行うことにより、酸化物半導体層114の端部を酸素欠損の状態にされている。この状態で、酸化物半導体層114の端部を、導電層117及び導電層118で覆うことにより、この後の工程において、酸化物半導体層114の端部の酸素欠損に酸素が補填されることを低減する。これにより、酸化物半導体層114の端部に低抵抗な領域が形成されて、酸化物半導体層114と導電層117及び導電層118とのコンタクトを良好にすることができる。例えば、導電層116のパターニングにより、酸化物半導体層114と導電層116とが重ならないオフセット領域111があったとしても、抵抗成分がなく、電流の導通経路を確保することができる。
図4に示す半導体装置150では、酸化物半導体層114の膜厚が、導電層117及び導電層118の膜厚と同じ場合を示している。図4に示す半導体装置150は、酸化物半導体層114を形成し、酸化物半導体層114よりも膜厚が厚い導電膜を形成した後、導電膜を酸化物半導体層114が露出するまで研磨処理を行う。その後、導電膜をパターニングすることにより、導電層117及び導電層118を形成することができる。
図5に示す半導体装置160は、導電層117及び導電層118において、酸化物半導体層114の膜厚と同じ領域と、酸化物半導体層114の膜厚よりも薄い領域と、を有している。また、導電層117及び導電層118において、酸化物半導体層114よりも膜厚が小さい領域で、導電層219及び導電層221と接続されている。図5に示す半導体装置160の形成方法として、酸化物半導体層114を形成し、酸化物半導体層114よりも膜厚が厚い導電膜を形成した後、導電膜を酸化物半導体層114が露出するまで研磨処理を行う。その後、導電膜を、ハーフトーンマスクを使用してパターニングすることにより、膜厚が異なる領域を有する導電層117及び導電層118を形成することができる。
図3乃至図5に示す半導体装置は、酸化物半導体層114の側面に接して、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層117及び導電層118が設けられている。具体的には、導電層116の下面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも内側にある。また、導電層117及び導電層118において、酸化物半導体層114と接する面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と略一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも低い位置にある。このように、導電層117及び導電層118と重ならないように、導電層116を設けることにより、半導体装置100における寄生容量を削減することができる。これにより、寄生容量に起因するRC遅延を抑制することができる。
また、ゲート絶縁膜として機能する絶縁層115において、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面と接する領域は、平坦である。また、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面は、同一平面にある。これにより、酸化物半導体層114、導電層117、及び導電層118上に、カバレッジが良好な絶縁層115を形成することができる。
〈変形例2〉
次に、図1A及び図1Bに示す半導体装置とは、一部異なる構成を有する半導体装置について、図6を参照して説明する。なお、図1A及び図1Bに示す半導体装置100と同様の構成については、詳細な説明は省略する。
次に、図1A及び図1Bに示す半導体装置とは、一部異なる構成を有する半導体装置について、図6を参照して説明する。なお、図1A及び図1Bに示す半導体装置100と同様の構成については、詳細な説明は省略する。
図6に示す半導体装置170は、導電層117及び導電層118の端部が丸みを帯びている形状を有している。図5に示す半導体装置170は、酸化物半導体層114の側面に接して、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層117及び導電層118が設けられている。具体的には、導電層116の下面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも内側にある。また、導電層117及び導電層118において、酸化物半導体層114と接する面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と略一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも低い位置にある。このように、導電層117及び導電層118と重ならないように、導電層116を設けることにより、半導体装置100における寄生容量を削減することができる。これにより、寄生容量に起因するRC遅延を抑制することができる。
また、ゲート絶縁膜として機能する絶縁層115において、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面と接する領域は、平坦である。また、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面は、同一平面にある。さらに、導電層117及び導電層118の端部が丸みを帯びていることにより、ゲート絶縁膜として機能する絶縁層115のカバレッジが良好となるため、絶縁層115の膜厚を薄くすることができる。
次に、図6に示す半導体装置170の製造方法について、図7A乃至図7Dを参照して説明する。
まず、図7Aに示すように、基板101上に、下地層として機能する絶縁層113を形成した後、絶縁層113上に酸化物半導体層114を形成する。次に、酸化物半導体層114上に、導電膜142を形成する。基板101上に絶縁層113を形成する工程から、導電膜142を形成するまでの工程は、図2A及び図2Bに示す工程と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、図7Bに示すように、酸化物半導体層114の側面に丸みを帯びた形状の導電層117及び導電層118を形成する。導電層117及び導電層118の形成は、導電膜142の全面に対して、異方性エッチングを行う。酸化物半導体層114と導電膜142とのエッチングの選択比を低くすることで、導電層117及び導電層118の端部が丸みを帯びた形状にエッチングすることができる。
導電膜142として、Ti、Al、及びTiをこの順で形成した場合、異方性エッチングのガス種として、Cl2、又はCl2及びBCl3などの塩素系ガスを使用できる。また、導電膜142として、Wを使用して形成した場合、ガス種としては、SF6及びO2などのフッ素系ガスを使用できる。また、導電膜142として、Mo、又はMoWを使用して形成した場合は、SF6及びO2などのフッ素系ガスを使用できる。なお、酸化物半導体層114と導電膜142とのエッチングの選択比を低くするために、酸化物半導体層114の成膜時や加熱処理の温度を低くするとよい。
次に、図7Cに示すように、酸化物半導体層114、導電層117、及び導電層118上に、ゲート絶縁膜として機能する絶縁層115を形成する。導電層117及び導電層118の端部が丸みを帯びている形状を有していることにより、絶縁層115のカバレッジが良好となるため、絶縁層115の膜厚を薄くすることができる。
次に、酸化物半導体層114上に、絶縁層115を介して、導電層116を形成する。導電層116は、図2Eに示す工程と同様にして形成することができるため、詳細な説明は省略する。
次に、図7Dに示すように、絶縁層115及び導電層116上に、絶縁層122を形成した後、絶縁層122に開口を形成して、導電層117及び導電層118を露出させる。その後、酸化物半導体層114と接続する導電層119及び導電層121を形成する。絶縁層122を形成する工程から導電層119及び導電層121を形成する工程までは、図2Fと同様にして形成することができるため、詳細な説明は省略する。
(第2実施形態)
本実施形態では、本発明の実施形態の一つに係る半導体装置に関し、図8A乃至図9Fを参照して説明する。本実施形態では、ボトムゲート型トランジスタの構造について説明する。なお、第1実施形態で説明した内容が重複する場合は、適宜説明を省略する。
本実施形態では、本発明の実施形態の一つに係る半導体装置に関し、図8A乃至図9Fを参照して説明する。本実施形態では、ボトムゲート型トランジスタの構造について説明する。なお、第1実施形態で説明した内容が重複する場合は、適宜説明を省略する。
〈半導体装置の構造〉
図8A及び図8Bを用いて、本発明の第2実施形態に係る半導体装置200の概要について説明する。
図8A及び図8Bを用いて、本発明の第2実施形態に係る半導体装置200の概要について説明する。
図8Aは、本実施形態に係る半導体装置200の平面図である。図8Aには、半導体装置200として、酸化物半導体層214と、導電層216、導電層217、導電層218と、を示している。また、図8Bは、図8Aに示す半導体装置をB1−B2線で切断した断面の構成を示す図である。図8Bには、半導体装置200として基板101と、絶縁層113と、導電層216と、絶縁層215と、酸化物半導体層214と、導電層217と、導電層218と、絶縁層222と、導電層219、導電層221と、を示している。
導電層216は、ゲート電極として機能する。導電層216は、導電層116と同様の材料を使用することができる。また、導電層116は、単層構造であっても、積層構造であってもよい。
絶縁層215は、ゲート絶縁膜として機能する。絶縁層215は、絶縁層115と同様の材料を使用することができる。また、導電層116は、単層構造であっても、積層構造であってもよい。
酸化物半導体層214は、酸化物半導体層114と同様の材料を使用することができる。また、導電層217及び導電層218は、ソース電極又はドレイン電極として機能する。導電層217及び導電層218は、酸化物半導体層114の側面に接して設けられている。また、導電層217及び導電層218は、導電層216と重ならないように設けられている。導電層217及び導電層218は、導電層117及び導電層118と同様の材料を使用することができる。また、導電層217及び導電層218は、単層構造であっても、積層構造であってもよい。
絶縁層222は、保護膜として機能する。絶縁層222は、絶縁層122と同様の材料を使用することができる。また、絶縁層222は、単層構造であっても、積層構造であってもよい。
導電層219及び導電層221は、配線として機能する。導電層219及び導電層221は、絶縁層222に形成された開口を介して、導電層217及び導電層218とそれぞれ接続される。導電層219及び導電層221は導電層217及び導電層218と同様の材料を使用することができる。また、導電層219及び導電層221は、単層構造であっても、積層構造であってもよい。
図8A及び図8Bに示す半導体装置200は、第1実施形態で説明した半導体装置と同様に、酸化物半導体層114の側面に接して、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層117及び導電層118が設けられている。具体的には、導電層116の下面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも内側にある。ここで略一致とは、導電層216の下面の端部は、酸化物半導体層214の上面の端部から±10nm程度の範囲にあれば、略一致ということができる。
また、酸化物半導体層214の膜厚は、導電層217及び導電層218の膜厚と同じである。具体的には、導電層117及び導電層118において、酸化物半導体層114と接する面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と略一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも低い位置にある。なお、略一致とは、例えば、導電層217及び導電層218の端部が、酸化物半導体層214の上面の端部よりも、1nm〜10nm高い位置にあれば、略一致ということができる。このように、導電層216と重ならないように、導電層217及び導電層218を設けることにより、半導体装置200における寄生容量を削減することができる。これにより、寄生容量に起因するRC遅延を抑制することができる。
また、酸化物半導体層114の上面、導電層217の上面、及び導電層218の上面は、平坦である。また、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面は、同一平面にある。これにより、酸化物半導体層214上に設けられる絶縁層222の表面を平坦化することができる。また、酸化物半導体層214、導電層218、及び導電層217による形状の凹凸を低減できるため、絶縁層222の膜厚均一性を高くすることができる。さらに、導電層217及び導電層218の端部におけるカバレッジが良好な絶縁層222を設けることができる。
〈半導体装置の製造方法〉
次に、本実施形態に係る半導体装置200の製造方法について、図9A乃至図9Fを参照して説明する。
次に、本実施形態に係る半導体装置200の製造方法について、図9A乃至図9Fを参照して説明する。
まず、図9Aに示すように、基板101上に、下地膜として機能する絶縁層113を形成する。絶縁層113は、CVD法や、スパッタリング法、ラミネート法などにより、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。絶縁層113の膜厚は、50nm以上1000nm以下とすることができる。
次に、絶縁層113上に、ゲート電極として機能する導電層216を形成する。導電層216は、導電膜を成膜した後、パターニングを行うことにより、所望の形状に加工することで形成する。導電膜は、スパッタリング法により、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。また、導電層216の膜厚は、200nm以上500nm以下とすることが好ましい。次に、導電層216上に、ゲート絶縁膜として機能する絶縁層215を形成する。絶縁層215は、CVD法又はスパッタリング法により、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。絶縁層215の膜厚は、100nm以上300nm以下とすることが好ましい。
次に、図9Bに示すように、絶縁層215上に、酸化物半導体層214を形成する。酸化物半導体層214は、酸化物半導体膜を成膜した後、パターニングを行うことにより、所望の形状に加工することで形成する。酸化物半導体膜は、例えば、スパッタリング法により、30nm以上100nm以下で成膜することが好ましい。
なお、酸化物半導体層214にプラズマ処理を行ってもよい。プラズマ処理は、酸化物半導体膜241を成膜した後に行ってもよいし、酸化物半導体層214のパターニング後に行ってもよい。酸化物半導体膜241に研磨処理やパターニングを行うことにより、酸化物半導体膜241には酸素欠損が生じるおそれがある。そのため、酸化物半導体膜241のパターニング後に、プラズマ処理を行うことが好ましい。プラズマ処理は、O2ガスや、N2Oガスを使用して、大気圧プラズマ又は低圧(真空)で行うことができる。酸化物半導体層214にプラズマ処理を行うことにより、酸化物半導体層214の酸素欠損を補填することができる。これにより、トランジスタの特性の向上、及びトランジスタの信頼性が向上する。
次に、図9Cに示すように、酸化物半導体層214上に、導電膜242を形成する。導電膜242は、スパッタリング法により、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。また、導電膜242の膜厚は、酸化物半導体層214の膜厚よりも大きくなるように形成する。
次に、図9Dに示すように、導電膜242に化学的機械研磨を行うことにより、酸化物半導体層214の上面を露出させる。導電膜242に化学的機械研磨を行うことにより、酸化物半導体層214の上面及び導電膜242の上面を平坦にすることができる。
次に、図9Eに示すように、導電膜142をパターニングすることにより、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層217及び導電層218を形成する。
次に、図9Fに示すように、酸化物半導体層214、導電層217、及び導電層218上に、絶縁層222を形成する。絶縁層222は、CVD法や、スパッタリング法などにより、上述した材料や、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などの有機絶縁材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。また、絶縁層222の膜厚は、200nm以上1000nm以下とすることができる。
次に、絶縁層222に開口を形成して、導電層217及び導電層218を露出させる。その後、導電層217及び導電層218と接続する導電層219及び導電層221を形成する。導電層219及び導電層221は、絶縁層222上に、導電膜を成膜した後、パターニングを行うことにより、所望の形状に加工することで形成する。導電膜は、スパッタリング法により、上述した材料を使用して、単層構造又は積層構造で形成することができる。また、導電層219及び導電層221の膜厚は、酸化物半導体層214よりも厚いことが好ましく、例えば、300nm以上800nm以下とすることができる。
図8に示す半導体装置200は、第1実施形態で説明した半導体装置と同様に、酸化物半導体層214の側面に接して、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層217及び導電層218が設けられている。具体的には、導電層216の下面の端部は、酸化物半導体層214の上面の端部と一致、又は酸化物半導体層214の上面の端部よりも内側にある。また、導電層217及び導電層218において、酸化物半導体層214と接する面の端部は、酸化物半導体層214の上面の端部と略一致、又は酸化物半導体層214の上面の端部よりも低い位置にある。このように、導電層216と重ならないように、導電層217及び導電層218を設けることにより、半導体装置200における寄生容量を削減することができる。これにより、寄生容量に起因するRC遅延を抑制することができる。
また、酸化物半導体層214の上面、導電層217の上面、及び導電層218の上面は、平坦である。また、酸化物半導体層214の上面、導電層217の上面、及び導電層218の上面は、同一平面にある。これにより、酸化物半導体層214上に設けられる絶縁層222の表面を平坦化することができる。また、酸化物半導体層214、導電層218、及び導電層217による形状の凹凸を低減できるため、絶縁層222の膜厚均一性を高くすることができる。さらに、導電層217及び導電層218の端部におけるカバレッジが良好な絶縁層222を設けることができる。
また、図9Cに示す工程において、導電膜242をパターニングして、ソース電極及びドレイン電極を形成する場合、酸化物半導体層214の上面がエッチングガスによりわずかに除去される可能性がある。これにより、トランジスタの特性が変動してしまうため、信頼性が低下するおそれがある。
本実施形態では、導電膜242を酸化物半導体層214が露出するまで研磨した後、酸化物半導体層214にマスクを形成して、導電膜242をパターニングする。このため、酸化物半導体層214の表面が、エッチングのガスに曝されることがなくなる。よって、トランジスタの特性の変動を抑制することができるため、信頼性を向上させることができる。
また、酸化物半導体層214のパターニング後に加熱処理を行うことにより、酸化物半導体層214の端部を酸素欠損の状態にする。この状態で、酸化物半導体層214の端部を、導電層217及び導電層218で覆うことにより、この後の工程において、酸化物半導体層214の端部の酸素欠損に酸素が補填されることを低減する。これにより、酸化物半導体層214の端部に低抵抗な領域が形成されて、酸化物半導体層214と導電層217及び導電層218とのコンタクトを良好にすることができる。例えば、導電層216のパターニングにより、酸化物半導体層214と導電層216とが重ならないオフセット領域があったとしても、抵抗成分がなく、電流の導通経路を確保することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態、第2実施形態で示す半導体装置の構成を、表示装置に適用した例について示す。
本実施形態では、第1実施形態、第2実施形態で示す半導体装置の構成を、表示装置に適用した例について示す。
〈表示装置の構成〉
図10は、本発明の一実施形態に係る表示装置300の構成を示した概略図であり、表示装置300を平面視した場合における概略構成を示している。本明細書等では、表示装置300を画面(表示領域)に垂直な方向から見た様子を「平面視」と呼ぶ。
図10は、本発明の一実施形態に係る表示装置300の構成を示した概略図であり、表示装置300を平面視した場合における概略構成を示している。本明細書等では、表示装置300を画面(表示領域)に垂直な方向から見た様子を「平面視」と呼ぶ。
図10に示すように、表示装置300は、絶縁表面上に形成された、表示領域103と、走査線駆動回路104と、データ線駆動回路105と、ドライバIC106と、を有する。ドライバIC106は、走査線駆動回路104及びデータ線駆動回路105に信号を与える制御部として機能する。データ線駆動回路105は、ドライバIC106内に組み込まれていてもよい。また、ドライバIC106は、フレキシブルプリント基板108上に設けて外付けされているが、基板101上に配置してもよい。フレキシブルプリント基板108は、周辺領域110に設けられた端子107と接続される。
ここで、絶縁表面は、基板101の表面である。基板101は、その表面上に設けられるトランジスタや発光素子などを構成する各層を支持する。本実施形態では、基板101として、折り曲げ可能な基板を用いる。基板101として、ポリイミド、アクリル、エポキシ、ポリエチレンテレフタラートなどの有機樹脂材料を用いることができる。
図10に示す表示領域103には、複数の画素109がマトリクス状に配置される。各画素109は、表示素子として、液晶素子や発光素子を有する。本実施形態では、発光素子を使用する場合について説明する。発光素子は、後述する画素電極と、該画素電極の一部(アノード)、該画素電極上に積層された発光層を含む有機層(発光部)及び陰極(カソード)と、を含む。各画素109には、データ線駆動回路105から画像データに応じたデータ信号が与えられる。それらデータ信号に従って、各画素109に設けられた画素電極に電気的に接続されたトランジスタを駆動し、画像データに応じた画面表示を行うことができる。
ここで、表示領域103、走査線駆動回路104、及びデータ線駆動回路105には、第1実施形態及び第2実施形態で示したトランジスタを使用することができる。本実施形態では、トランジスタ180として、図1A及び図1Bに示すトランジスタを使用する場合について示している。
〈画素の構成〉
図11は、本実施形態の表示装置300における画素の構成の一例を示す図である。具体的には、図10に示した表示領域103をC1−C2線で切断した断面の構成を示す図である。図11に、表示領域103の一部として、3つの表示素子の断面を示す。なお、図11では、3つの表示素子について例示しているが、実際には、表示領域103では、数百万個以上の表示素子が画素に対応してマトリクス状に配置されている。
図11は、本実施形態の表示装置300における画素の構成の一例を示す図である。具体的には、図10に示した表示領域103をC1−C2線で切断した断面の構成を示す図である。図11に、表示領域103の一部として、3つの表示素子の断面を示す。なお、図11では、3つの表示素子について例示しているが、実際には、表示領域103では、数百万個以上の表示素子が画素に対応してマトリクス状に配置されている。
図11に示すように、表示装置300は、基板101、保護フィルム112、及び保護フィルム102を有する。基板101、保護フィルム112、及び保護フィルム102として、ガラス基板、石英基板、フレキシブル基板(ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、環状オレフィン・コポリマー、シクロオレフィンポリマー、その他の可撓性を有する樹脂基板)を用いることができる。基板101、保護フィルム112、及び保護フィルム102が透光性を有する必要がない場合には、金属基板、セラミックス基板、半導体基板を用いることも可能である。本実施形態では、基板101としてポリイミドを用い、保護フィルム112及び保護フィルム102としてポリエチレンテレフタラートを用いる場合について説明する。
基板101上には、絶縁層113が設けられる。絶縁層113は、基板101との密着性や、後述するトランジスタ180に対するバリア性を考慮して適宜決定すれば良い。
絶縁層113上には、トランジスタ180が設けられる。トランジスタ180の構造は、トップゲート型であってもボトムゲート型であってもよい。本実施形態では、トランジスタ180は、絶縁層113上に設けられた酸化物半導体層114、酸化物半導体層114を覆う絶縁層115、絶縁層115上に設けられた導電層116を含む。また、トランジスタ180上には、導電層116を覆う絶縁層122と、絶縁層122上に設けられ、それぞれ酸化物半導体層114に接続された導電層117、導電層118と、が設けられている。
なお、図11には図示しないが、導電層116と同じ層には、導電層116を構成する金属材料と同一の金属材料で構成された第1配線を設けることができる。第1配線は、例えば、走査線駆動回路104によって駆動される走査線等として設けることができる。また、図11には図示しないが、導電層117、導電層118と同じ層には、第1配線と交差する方向に延在する第2配線を設けることができる。該第2配線は、例えば、データ線駆動回路105によって駆動されるデータ線等として設けることができる。
トランジスタ180上には、平坦化膜123が設けられる。平坦化膜123は、有機樹脂材料を含んで構成される。有機樹脂材料としては、例えば、ポリイミド、ポリアミド、アクリル、エポキシ等の公知の有機樹脂材料を用いることができる。これらの材料は、溶液塗布法により膜形成が可能であり、平坦化効果が高いという特長がある。特に図示しないが、平坦化膜123は、単層構造に限定されず、有機樹脂材料を含む層と無機絶縁層との積層構造を有してもよい。
平坦化膜123は、導電層118の一部を露出させるコンタクトホールを有する。コンタクトホールは、後述する画素電極125と導電層118とを電気的に接続するための開口部である。したがって、コンタクトホールは、導電層118の一部に重畳して設けられる。コンタクトホールの底面では、導電層118が露出される。
平坦化膜123上には、保護膜124が設けられる。保護膜124は、平坦化膜123に形成されたコンタクトホールに重畳する。保護膜124は、水分や酸素に対するバリア機能を有することが好ましく、例えば、窒化シリコン膜や酸化アルミニウムなどの無機絶縁材料を用いて形成される。
保護膜124上には、画素電極125が設けられる。画素電極125は、平坦化膜123及び保護膜124が有するコンタクトホールに重畳し、コンタクトホールの底面で露出されたソース電極又は導電層118と電気的に接続する。本実施形態の表示装置300において、画素電極125は、発光素子130を構成する陽極(アノード)として機能する。画素電極125は、トップエミッション型であるかボトムエミッション型であるかで異なる構成とする。例えば、トップエミッション型である場合、画素電極125として反射率の高い金属膜を用いるか、酸化インジウム系透明導電層(例えばITO)や酸化亜鉛系透明導電層(例えばIZO、ZnO)といった仕事関数の高い透明導電層と金属膜との積層構造を用いる。逆に、ボトムエミッション型である場合、画素電極125として上述した透明導電層を用いる。本実施形態では、トップエミッション型の有機EL表示装置を例に挙げて説明する。画素電極125の端部は、後述する絶縁層126によって覆われている。
画素電極125上には、有機樹脂材料で構成される絶縁層126が設けられる。有機樹脂材料としては、ポリイミド系、ポリアミド系、アクリル系、エポキシ系もしくはシロキサン系といった公知の樹脂材料を用いることができる。絶縁層126は、画素電極125上の一部に開口部を有する。絶縁層126は、互いに隣接する画素電極125の間に、画素電極125の端部(エッジ部)を覆うように設けられ、隣接する画素電極125を離隔する部材として機能する。このため、絶縁層126は、一般的に「隔壁」、「バンク」とも呼ばれる。この絶縁層126から露出された画素電極125の一部が、発光素子130の発光領域となる。絶縁層126の開口部は、内壁がテーパー形状となるようにしておくことが好ましい。これにより後述する発光層の形成時に、画素電極125の端部におけるカバレッジ不良を低減することができる。絶縁層126は、画素電極125の端部を覆うだけでなく、平坦化膜123及び保護膜124が有するコンタクトホールに起因する凹部を埋める充填材として機能させてもよい。
画素電極125上には、有機層127が設けられる。有機層127は、少なくとも有機材料で構成される発光層を有し、発光素子130の発光部として機能する。有機層127には、発光層以外に、電子注入層、電子輸送層、正孔注入層、正孔輸送層といった各種の電荷輸送層も含まれ得る。有機層127は、発光領域を覆うように、即ち、発光領域における絶縁層126の開口部及び絶縁層126の開口部を覆うように設けられる。
なお、本実施形態では、所望の色の光を発する発光層を有機層127に設け、各画素電極125上に異なる発光層を有する有機層127を形成することで、RGBの各色を表示する構成とする。つまり、本実施形態において、有機層127の発光層は、隣接する画素電極125の間では不連続である。また、各種の電荷輸送層は、隣接する画素電極125の間では連続である。有機層127には、公知の構造や公知の材料を用いることが可能であり、特に本実施形態の構成に限定されるものではない。また、有機層127は、白色光を発する発光層を有し、カラーフィルタを通してRGBの各色を表示してもよい。この場合、有機層127は、絶縁層126上にも設けられていてもよい。
有機層127上及び絶縁層126上には、対向電極128が設けられる。対向電極128は、発光素子130を構成する陰極(カソード)として機能する。本実施形態の表示装置300は、トップエミッション型であるため、対向電極128としては透明電極を用いる。透明電極を構成する薄膜としては、MgAg薄膜もしくは透明導電層(ITOやIZO)を用いる。対向電極128は、各画素109間を跨いで絶縁層126上にも設けられる。対向電極128は、表示領域103の端部付近の周辺領域において下層の導電層を介して外部端子へと電気的に接続される。上述したように、本実施形態では、絶縁層126から露出した画素電極125の一部(アノード)、有機層127(発光部)及び対向電極128(カソード)によって発光素子130が構成される。
図11に示すように、表示領域103上に第1無機絶縁層131、有機絶縁層132、及び第2無機絶縁層133を有する。第1無機絶縁層131、有機絶縁層132、及び第2無機絶縁層133は、発光素子130に水や酸素が侵入することを防止するための封止膜として機能する。表示領域103上に封止膜を設けることにより、発光素子130に水や酸素が侵入することを防止して、表示装置の信頼性を向上させることができる。第1無機絶縁層131及び第2無機絶縁層133として、例えば、窒化シリコン(SixNy)、酸化窒化シリコン(SiOxNy)、窒化酸化シリコン(SiNxOy)、酸化アルミニウム(AlxOy)、窒化アルミニウム(AlxNy)、酸化窒化アルミニウム(AlxOyNz))、窒化酸化アルミニウム (AlxNyOz)等の膜などを用いることができる(x、y、zは任意)。また、有機絶縁層132として、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂などを用いることができる。また、第1無機絶縁層131及び第2無機絶縁層133として、SiNxとAlOxとが複合したSiwAlxOyNzを使用することができる。
第2無機絶縁層133上には、粘着材135が設けられている。粘着材135は、例えば、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、ウレタン系の粘着材を用いることができる。また、粘着材135には、カルシウムやゼオライトなどの吸水物質が含まれていてもよい。粘着材135に吸水物質が含まれることにより、表示装置300の内部に水分が侵入した場合であっても、発光素子130に水分が到達することを遅らせることができる。また、粘着材135には、基板101と保護フィルム102との間の間隙を確保するためにスペーサを設けてもよい。このようなスペーサは、粘着材135に混ぜてもよいし、基板101上に樹脂等により形成してもよい。
保護フィルム102には、例えば、平坦化を兼ねてオーバーコート層が設けられてもよい。有機層127が白色光を出射する場合、保護フィルム102には、主面(基板101に対向する面)にRGBの各色にそれぞれ対応するカラーフィルタ、及び、カラーフィルタ間に設けられたブラックマトリクスが設けられていてもよい。保護フィルム102側にカラーフィルタを形成しない場合は、例えば、封止膜上に直接カラーフィルタを形成し、その上から粘着材135を形成すればよい。また、保護フィルム102の裏面(表示面側)には、偏光板138が設けられている。
先の実施形態で説明したトランジスタは、酸化物半導体層114の側面に接して、導電層117及び導電層118が設けられている。また、ゲート電極として機能する導電層116と、ソース電極及びドレイン電極として機能する導電層117及び導電層118と、が重ならないように設けられている。具体的には、導電層116の下面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも内側にある。また、導電層117及び導電層118において、酸化物半導体層114と接する面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と略一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも低い位置にある。これにより、配線と配線との重なりによる寄生容量を削減することができる。また、寄生容量に起因するRC遅延を抑制することができる。また、当該トランジスタを使用することで、回路動作が高速化され、表示性能が向上した表示装置を製造することができる。
また、ゲート絶縁膜として機能する絶縁層115において、酸化物半導体層114の上面、導電層117の上面、及び導電層118の上面と接する領域は、平坦である。これにより、酸化物半導体層114、導電層117、及び導電層118上に、カバレッジが良好な絶縁層115を設けることができる。
本実施形態では、酸化物半導体層を使用したトランジスタを、表示領域103の画素に適用する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。走査線駆動回路104及びデータ線駆動回路105が有するトランジスタにも適用することができる。
また、表示装置300を、折り曲げ可能な表示装置とする場合には、支持基板(図示せず)上に、基板101を形成し、封止膜として機能する第2無機絶縁層133までを形成する。次に、粘着材135を介して、保護フィルム102を貼り合わせた後、支持基板の裏面側からレーザ光を照射することで、支持基板を剥離する。その後、保護フィルム102に偏光板138を貼り合わせ、基板101に保護フィルム112を貼り合わせることで、折り曲げ可能な表示装置を製造することができる。
本実施形態では、表示装置として、発光素子を用いた有機EL表示装置に適用する場合について説明したが本発明はこれに限定されない。表示装置として、液晶表示装置に適用してもよい。
(第4実施形態)
本実施形態では、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の構成について、図12を参照して説明する。本実施形態では、ポリシリコンで形成されたトランジスタ上に、酸化物半導体で形成されたトランジスタが設けられた半導体装置について説明する。なお、他の実施形態と同様の構成については、適宜説明を省略する。
本実施形態では、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の構成について、図12を参照して説明する。本実施形態では、ポリシリコンで形成されたトランジスタ上に、酸化物半導体で形成されたトランジスタが設けられた半導体装置について説明する。なお、他の実施形態と同様の構成については、適宜説明を省略する。
図12に示す半導体装置400は、トランジスタ410、トランジスタ420、及びトランジスタ190を有する。トランジスタ410及びトランジスタ420は、保護フィルム112上に、基板101を介して設けられている。トランジスタ410及びトランジスタ420は、半導体層として、ポリシリコンが使用されており、トランジスタ190は、半導体層として、酸化物半導体が使用されている。
酸化物半導体を使用したトランジスタは、プロセス温度が450℃程度と低いために、ポリシリコンで形成されたトランジスタ410及びトランジスタ420の特性に影響を与えることなく、製造することができる。これにより、ポリシリコンで形成されたトランジスタ410及びトランジスタ420上に、酸化物半導体で形成されたトランジスタ190を形成することができる。
トランジスタ410は、p型のトランジスタである。トランジスタ410は、ポリシリコンの半導体層と、ゲート絶縁膜416と、ゲート電極417と、を有する。トランジスタ410の半導体層において、チャネル411とp型の不純物を含む不純物領域412を含む。また、トランジスタ420は、n型のトランジスタである。トランジスタ420は、ポリシリコンの半導体層と、ゲート絶縁膜416と、ゲート電極418と、を有する。トランジスタ420の半導体層において、チャネル413と、n型の不純物を含む不純物領域415と、不純物領域415よりも低濃度のn型の不純物を含む不純物領域414と、を含む。
トランジスタ410及びトランジスタ420上には、絶縁層419が設けられている。また、絶縁層419には複数の開口部が設けられている。一つの開口部において、ソース電極又はドレイン電極421と、不純物領域412とが接続され、他の開口部において、ソース電極又はドレイン電極422と、不純物領域415とが接続される。
絶縁層419、ソース電極又はドレイン電極421、及びソース電極又はドレイン電極422上に、絶縁層423が設けられている。
絶縁層423上には、酸化物半導体層114を使用したトランジスタ190が設けられている。
図12に示す半導体装置400は、酸化物半導体層114の側面に接して、ソース電極又はドレイン電極として機能する導電層117及び導電層118が設けられている。具体的には、導電層116の下面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも内側にある。また、導電層117及び導電層118において、酸化物半導体層114と接する面の端部は、酸化物半導体層114の上面の端部と略一致、又は酸化物半導体層114の上面の端部よりも低い位置にある。このように、また、導電層117及び導電層118と重ならないように、導電層116を設けることにより、半導体装置100における寄生容量を削減することができる。これにより、寄生容量に起因するRC遅延を抑制することができる。
また、トランジスタ190上には、絶縁層122が設けられており、絶縁層122は、複数の開口部を有している。開口部において、導電層117及び導電層118と、酸化物半導体層114と、が接続されている。
以上の通り、本実施形態に係る半導体装置400は、寄生容量に起因するRC遅延が抑制され、回路動作を高速化することができる。
本実施形態で示した半導体装置400は、例えば、表示装置の表示領域や駆動回路等に適用することができる。
本発明に係る実施形態及び実施例として説明した半導体装置を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。また、上述した各実施形態は、技術的矛盾の生じない範囲において、相互に組み合わせることが可能である。
また、上述した実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書等の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
100:半導体装置、101:基板、102:保護フィルム、103:表示領域、104:走査線駆動回路、105:データ線駆動回路、106:ドライバIC、107:端子、108:フレキシブルプリント基板、109:画素、110:周辺領域、111:オフセット領域、112:保護フィルム、113:絶縁層、114:酸化物半導体層、115:絶縁層、116:導電層、117:導電層、118:導電層、119:導電層、121:導電層、122:絶縁層、123:平坦化膜、124:保護膜、125:画素電極、126:絶縁層、127:有機層、128:対向電極、130:発光素子、131:第1無機絶縁層、132:有機絶縁層、133:第2無機絶縁層、135:粘着材、138:偏光板、140:半導体装置、141:酸化物半導体膜、142:導電膜、150:半導体装置、155:導電層、160:半導体装置、170:半導体装置、180:トランジスタ、190:トランジスタ、200:半導体装置、214:酸化物半導体層、215:絶縁層、216:導電層、217:導電層、218:導電層、219:導電層、221:導電層、222:絶縁層、241:酸化物半導体膜、242:導電膜、300:表示装置、400:半導体装置、410:トランジスタ、411:チャネル、412:不純物領域、413:チャネル、414:不純物領域、415:不純物領域、416:ゲート絶縁膜、417:ゲート電極、418:ゲート電極、419:絶縁層、420:トランジスタ、421:ドレイン電極、422:ドレイン電極、423:絶縁層
Claims (12)
- 絶縁表面上に、酸化物半導体層と、
前記酸化物半導体層の側面と接するソース電極及びドレイン電極と、
前記酸化物半導体層、及び前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に設けられたゲート絶縁膜と、
前記酸化物半導体層上に、前記ゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、を有し、
前記ゲート電極は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極と重ならない、半導体装置。 - 前記ゲート絶縁膜において、前記酸化物半導体層の上面と接する領域、前記ソース電極の上面と接する領域、及び前記ドレイン電極の上面と接する領域は、平坦である、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記酸化物半導体層の上面、前記ソース電極の上面、及び前記ドレイン電極の上面は、同一平面にある、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記酸化物半導体層の膜厚は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の膜厚よりも厚い、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記酸化物半導体層の膜厚は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の膜厚と同じである、請求項1に記載の半導体装置。
- 絶縁表面上に、酸化物半導体層と、
前記酸化物半導体層の側面と接するソース電極及びドレイン電極と、
前記酸化物半導体層、及び前記ソース電極及び前記ドレイン電極上に設けられたゲート絶縁膜と、
前記酸化物半導体層上に、前記ゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、を有し、
前記ゲート電極は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極と重ならず、
前記ソース電極の端部及び前記ドレイン電極の端部は、丸みを帯びている、半導体装置。 - 前記ゲート絶縁膜において、前記酸化物半導体層の上面と接する領域、前記ソース電極の上面と接する領域、及び前記ドレイン電極の上面と接する領域は、平坦である、請求項6に記載の半導体装置。
- 前記酸化物半導体層の上面、前記ソース電極の上面、及び前記ドレイン電極の上面は、同一平面にある、請求項6に記載の半導体装置。
- 前記酸化物半導体層の膜厚は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の膜厚と同じである、請求項6に記載の半導体装置。
- 絶縁表面上に、ゲート電極と、
前記ゲート電極上に設けられたゲート絶縁膜と、
前記ゲート電極上に、前記ゲート絶縁膜を介して設けられた酸化物半導体層と、
前記酸化物半導体層の側面に接するソース電極又はドレイン電極と、を有し、
前記ゲート電極は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極とは重ならない、半導体装置。 - 前記酸化物半導体層の上面、前記ソース電極の上面、及び前記ドレイン電極の上面は、同一平面にある、請求項10に記載の半導体装置。
- 前記酸化物半導体層の膜厚は、前記ソース電極及び前記ドレイン電極の膜厚と同じである、請求項10に記載の半導体装置。
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