[go: up one dir, main page]

JP2018112604A - 光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法 - Google Patents

光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018112604A
JP2018112604A JP2017001660A JP2017001660A JP2018112604A JP 2018112604 A JP2018112604 A JP 2018112604A JP 2017001660 A JP2017001660 A JP 2017001660A JP 2017001660 A JP2017001660 A JP 2017001660A JP 2018112604 A JP2018112604 A JP 2018112604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
optical cable
optical
fiber unit
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017001660A
Other languages
English (en)
Inventor
剛 多木
Tsuyoshi Tagi
剛 多木
大里 健
Takeshi Osato
健 大里
彰 鯰江
Akira Namazue
彰 鯰江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2017001660A priority Critical patent/JP2018112604A/ja
Publication of JP2018112604A publication Critical patent/JP2018112604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】光ファイバの収容部の拡大を図るとともに、容易に分割できるようにした光ケーブルを提供する。【解決手段】光ケーブル100は、複数の光ファイバ3の束ねられた光ファイバユニット10と、光ファイバユニットを挟むように配置された一対の抗張力体20と、光ファイバユニットと一対の抗張力体とを被覆するとともに、外周部にノッチ32の形成された外被30と、を備え、外被の内部のノッチの直下には、光ファイバユニットを収容した収容部とつながったスリット36が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法に関する。
特許文献1には、剥離紙(セパレータ)を備えた矩形断面形状の光ファイバケーブルが記載されている。
特許文献2には、テンションメンバ(抗張力体)の一部の外周に隙間を形成した光ファイバケーブルが記載されている。
特開2013−160882号公報 特開2016−6464号公報
電子情報通信学会2014年総合大会B−10−11 2015年電子情報通信学会ソサエティ大会B−10−5
特許文献1に記載の光ファイバケーブルによれば、セパレータを外被に埋設させる必要があるため、セパレータの分だけ光ファイバを収容できるスペースが減ってしまう。
特許文献2に記載の光ファイバケーブルは、セパレータを備えていない。但し、特許文献2に記載の光ファイバケーブルでは、ノッチの直下に抗張力体を配置する必要があるため、ノッチの間隔に合わせて2本の抗張力体を配置する必要がある。その結果、2本の抗張力体の間隔を広げることができず、2本の抗張力体の間に光ファイバを収容できるスペースが狭まってしまう。(そもそも、特許文献2の構成では、抗張力体の周囲に隙間を形成することになるため、抗張力体の本来の機能(外被の収縮に抗う機能)を果たせなくなるおそれもある。)また、特許文献2に記載の光ファイバケーブルでは、分割工具の刃が抗張力体に当たってしまい、この結果、光ファイバケーブルに対して分割工具をスライドさせにくくなるおそれがある。
本発明は、光ファイバの収容部の拡大を図るとともに、容易に分割できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、複数の光ファイバの束ねられた光ファイバユニットと、前記光ファイバユニットを挟むように配置された一対の抗張力体と、前記光ファイバユニットと前記一対の抗張力体とを被覆するとともに、外周部にノッチの形成された外被と、を備え、前記外被の内部の前記ノッチの直下には、前記光ファイバユニットを収容した収容部とつながったスリットが配置されていることを特徴とする光ケーブルである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、光ファイバの収容部の拡大を図るとともに、容易に分割することができる。
図1A及び図1Bは、本実施形態の光ケーブルの断面図である。図1Aは、支持線付き光ケーブルの断面図であり、図1Bは支持線無し光ケーブルの断面図である。 間欠連結型の光ファイバテープ1の説明図である。 図3A〜図3Dは、スリット36の間隔についての説明図である。図3Aは、スリット36の隙間D2が、光ファイバ3の直径D1よりも広い場合(D2>D1)を示す図であり、図3Bは、スリット36の隙間D2が、光ファイバ3の直径D1よりも狭い場合(D2>D1)を示す図である。また、図3Cは、収容部34の側ほどスリットの間隔D2が狭まる場合を示す図であり、図3Dは、光ファイバ3を押え巻きテープ14で包んだ場合を示す図である。 図4A及び図4Bは、分割工具を用いて光ケーブル100の外被30を分割する時の様子を示す図である。 光ケーブルの製造システム50の説明図である。 押出成形機53の出口部分の概略断面図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
複数の光ファイバの束ねられた光ファイバユニットと、前記光ファイバユニットを挟むように配置された一対の抗張力体と、前記光ファイバユニットと前記一対の抗張力体とを被覆するとともに、外周部にノッチの形成された外被と、を備え、前記外被の内部の前記ノッチの直下には、前記光ファイバユニットを収容した収容部とつながったスリットが配置されていることを特徴とする光ケーブルが明らかとなる。
このような光ケーブルによれば、外被にセパレータを埋設していないので光ファイバの収容部の拡大を図ることができる。また、ノッチの直下にスリットが配置されているので、ノッチに合わせて切り込みを入れることで、容易に外被を分割することができる。
前記スリットの隙間は、前記光ファイバの直径よりも狭いことが望ましい。これにより、光ファイバがスリットに入り込むことを抑制でき、伝送特性の劣化を抑制できる。
前記スリットの隙間は、前記収容部の側ほど狭いことが望ましい。これにより、スリットの全ての領域でスリットの隙間が光ファイバの直径よりも狭くなくても、光ファイバがスリットに入り込むことを抑制できる。
前記一対の抗張力体の間隔は、前記ノッチの間隔よりも広いことが望ましい。これにより、収容部を広くすることができる。また、分割工具の刃が抗張力体に当たらないので、分割工具を滑らかにスライドさせることができる。
前記光ファイバユニットは、複数の前記光ファイバが押え巻きテープに包まれることによって構成されていることが望ましい。これにより、外被を形成するときに、外被の内部に光ファイバが食い込むことを防止できる。
前記押え巻きテープは、吸水テープであることが望ましい。これにより、ケーブル内に水が浸入しても、ケーブル内の走水を防ぐことができる。
前記光ファイバユニットは、間欠連結型光ファイバテープを構成する複数の前記光ファイバが撚られた状態で前記押え巻きテープに包まれることによって構成されていることが望ましい。これにより、スリットの隙間の大きさに関わらず、光ファイバがスリットに入り込むことを抑制できる。
また、複数の光ファイバの束ねられた光ファイバユニットを押出機に供給することと、前記光ファイバユニットを所定方向から挟むようにしつつ一対の抗張力体を前記押出機に供給することと、前記押出機において樹脂を押出成形することによって、前記光ファイバユニット及び前記一対の抗張力体を被覆しつつ、前記光ファイバユニットと前記抗張力体との間に前記樹脂を入り込ませて、外周部にノッチの形成された外被を形成することと、を有し、前記外被を形成する際に、当該外被の内部の前記ノッチの直下に、前記光ファイバユニットを収容した収容部とつながったスリットを形成することを特徴とする光ケーブルの製造方法が明らかとなる。
このような光ケーブルの製造方法によれば、光ファイバの収容部の拡大を図ることができ、また、外被を分割する際に容易に分割することができる。
前記押出機は、ダイス穴を有するダイスと、前記光ファイバユニット及び前記一対の抗張力体を前記ダイス穴に案内するニップルと、前記ニップル及び前記ダイス穴よりも下流側に配置され、前記外被に前記スリットを形成するスリット形成板とを備えることが望ましい。これにより、外被の内部にスリットを簡易に形成することができる。
前記スリット形成板の熱を逃がすことが望ましい。これにより、スリット形成板に接している溶融樹脂の温度低下が速くなるので、溶融樹脂の粘度上昇あるいは半溶融状態への遷移によりスリット形状が崩れにくくなる。すなわち、スリットの内壁面同士の連結を防止できる(スリットの上面と下面とが分離する)。
前記スリット形成板が前記光ファイバユニットと接触していることが望ましい。これにより、スリット形成板が光ファイバユニットによって冷却され、スリット形成板に接している溶融樹脂の温度低下が速くなるので、溶融樹脂の粘度上昇あるいは半溶融状態への遷移によりスリット形状が崩れにくい。すなわち、スリットの内壁面同士の連結を防止できる(スリットの上面と下面とが分離する)。
===実施形態===
<構成>
図1A及び図1Bは、本実施形態の光ケーブルの断面図である。図1Aは、支持線付き光ケーブルの断面図であり、図1Bは支持線無し光ケーブルの断面図である。
図1Aに示す光ケーブルは、支持線200とケーブル本体100とを備えている。支持線200は、鋼線などを外被で被覆して構成されている。支持線200とケーブル本体100とは首部200Aで連結されている。
図1Aに示す光ケーブルの首部200Aにおいて支持線200とケーブル本体100とを分岐させると、ケーブル本体の構成は図1Bに示す通りになる。
以下の説明では、図1Aの光ケーブルの支持線200を除去したもの(ケーブル本体100)も、最初から図1Bの状態の光ケーブル100も、いずれも単に「光ケーブル(光ファイバケーブル)」と呼び、符号100を付けることとする。
また、以下の説明では、図に示すように長辺方向、短辺方向、長手方向、を定義する。長辺方向(又は幅方向、左右方向)は、光ケーブル100の断面の長辺に沿った方向であり、一対の抗張力体20の並ぶ方向である。短辺方向(又は厚さ方向、上下方向)は、光ケーブル100の断面の短辺に沿った方向であり、断面において長手方向と直交する方向である。長手方向は、光ケーブル100の線状の抗張力体20に沿った方向(断面の法線方向)である。
光ケーブル100は、光ファイバユニット10と、抗張力体20と、外被30とを備えている。
光ファイバユニット10は、複数の光ファイバ3の束ねられたユニット(集合体)である。ここでは、光ファイバユニット10は、複数の光ファイバ3を押え巻きテープ14で包んだユニットとして構成されている。光ファイバユニット10は、「光ケーブルのコア」、「光ファイバコア」、「コアユニット」、単に「ユニット」などとも呼ばれることもある。複数の光ファイバ3は、1枚又は複数枚の間欠固定型光ファイバテープを束ねて構成されている。
図2は、間欠連結型の光ファイバテープ1の説明図である。図2の右図は、左図である斜視図のA−A又はB−Bにおける断面図である。
間欠連結型の光ファイバテープ1は、複数の光ファイバ3を並列させて間欠的に連結した光ファイバテープ1である。隣接する2心の光ファイバ3は、連結部5によって連結されている。隣接する2心の光ファイバ3を連結する複数の連結部5は、長手方向に間欠的に配置されている。また、光ファイバテープ1の複数の連結部5は、長手方向及び幅方向に2次元的に間欠的に配置されている。連結部5は、連結剤となる紫外線硬化樹脂を塗布した後に紫外線を照射して硬化することによって形成されている。なお、連結部5を熱可塑性樹脂で構成することも可能である。隣接する2心の光ファイバ間の連結部5以外の領域は、非連結部7(分離部)になっている。非連結部7では、隣接する2心の光ファイバ3同士は拘束されていない。これにより、光ファイバテープ1を丸めて筒状(束状)にしたり、折りたたんだりすることが可能になり、多数の光ファイバ3を高密度に収容することが可能になる。光ファイバテープ1から光ファイバ3を単心分離するとき、作業者は、光ファイバ3の間を引き裂くなどして、連結部5を破壊することになる。
なお、間欠連結型の光ファイバテープ1は、図2に示すものに限られるものではない。例えば、光ファイバテープ1の心数を変更しても良い。また、間欠的に配置されている連結部5の配置を変更してもよい。
本実施形態では、間欠連結型の光ファイバテープ1を構成する複数の光ファイバ3が撚られた状態で押え巻きテープ14に包まれている。これにより、高密度に光ファイバ4を実装可能である(多心化できる)。また、光ファイバ3をドラムに巻いたとき、伝送損失の悪化を抑制できる。なお、複数の光ファイバ3はSZ状に撚られている。
押え巻きテープ14は、複数の光ファイバ3を包む部材である。光ファイバ3を押え巻きテープ14で包むことによって、溶融樹脂で外被30を形成するときに、外被30の内部に光ファイバ3が埋設すること(食い込むこと)を防止できる。押え巻きテープ14には、ポリイミドテープ、ポリエステルテープ、ポリプロピレンテープ、ポリエチレンテープ等が使用される。この他、押え巻きテープ14として不織布を利用することができる。この場合、不織布は、ポリイミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等をテープ状に形成したものが使用される。押え巻きテープ14は、不織布にポリエステルフィルム等のフィルムを貼り合わせたものでも良い。さらに、押え巻きテープ14として不織布に吸水パウダーを付着させた吸水テープを利用することもできる。この場合、ケーブル内に水が浸入しても、ケーブル内の走水を防ぐことが可能となる。
抗張力体20は、外被30の収縮に抗い、外被30の収縮により光ファイバユニット10(特に光ファイバ3)に印加される歪みや曲げを抑制する部材である。抗張力体20は、線状の部材であり、外被30の内部に埋設されている。抗張力体20の材料としては、ノンメタリック材料やメタリック材料が使用可能である。ノンメタリック材料としては、例えばガラスFRP(GFRP)、アラミド繊維強化プラスチック(KFRP)、ポリエチレン繊維強化プラスチック(FRP)が使用可能である。メタリック材料としては、鋼線などの金属線が使用可能である。
本実施形態の光ケーブル100は、2本(一対)の抗張力体20を有する。2本の抗張力体20は、長辺方向に間隔をあけて配置されている。また、2本の抗張力体20は、光ファイバユニット10を長辺方向の両側から挟むように配置されている。2本の抗張力体20の間隔W2(抗張力体20の内縁同士の間隔)は、左右に並ぶノッチ32の間隔Mよりも広い(W2>M)。例えば、本実施形態において間隔Mは2.8mmであり、間隔W2は3mm以上である。このため、ノッチ32の直下に抗張力体20を配置する場合と比べて、収容部34を広く形成することができる。
外被30は、光ファイバユニット10及び抗張力体20を被覆する部材である。外被30の外形(断面)は略矩形である。本実施形態では外被30の材料として、難燃性のポリオレフィン(例えば、難燃性ポリエチレン(PE))を用いている。ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、若しくは直鎖状低密度ポリエチレンなどが使用可能である。また、副材料としてノンハロゲン素材(例えば水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムのような水和金属化合物)が含有されている。本実施形態の光ケーブル100は外被30にセパレータが埋設されていないため、さらに難燃性を向上できる。なお、外被30の材料として、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアミド、フッ素樹脂(ETFE、PTFEなど)を用いてもよい。
外被30には、ノッチ32、収容部34、及び、スリット36が設けられている。
ノッチ32は、外被30の分割性を確保するためのものである。分割工具で外被30のノッチ32に切り込みを入れることにより、光ケーブル100が分割されることになる(図4参照)。本実施形態では、外被30の外周に4つのノッチ32が形成されている。より具体的には、外被30の上面及び下面に、それぞれ、一対(2つ)のノッチ32が長辺方向(左右)に並んで設けられている。また、上下のノッチ32は、長辺方向の同じ位置に設けられている(上下に並んでいる)。但し、上下に1つずつのノッチ32が左右互い違いに設けられていてもよい。
収容部34は、光ファイバユニット10を収容する空間であり、外被30の内部(左右に並ぶ一対のノッチ32の内側)に形成されている。
スリット36は、収容部34とつながっているスリットである。スリット36は、収容部34の4隅(右上隅、左上隅、右下隅、左下隅)にそれぞれ長辺方向に沿って設けられている。以下では、主に左上隅のスリット36を用いて説明するが、他のスリット36についても同様である。
スリット36の上面36A(外側の面:図3D参照)と下面36B(内側の面:図3D参照)は分離している。本実施形態では、スリット36の上面36Aと下面36Bとの間に隙間が形成されている。ただし、スリット36の上面36Aと下面36Bとが分離していれば、上面36Aと下面36Bが接触していてもよい。
また、スリット36は、ノッチ32の直下に配置されている。つまり、ノッチ32の短辺方向延長上にスリット36が配置されている。本実施形態のように上下(短辺方向)にノッチ32が並んでいる場合は、上下に並ぶノッチ32を結ぶ線を横切るように、スリット36が配置されている。よって、図1Bに示すスリット36の長手方向の長さ(右端と左端との間の距離)W1は、左右に並ぶノッチ32の間隔Mよりも広くなっている(W1>M)。
スリット36とノッチ32との間には外被30が形成されている。よって、分割工具の刃は、スリット36の上面36Aとノッチ32との間の外被30を切断することになる。
また、スリット36の下面36Bの内側にも外被30が形成されている。これにより、分割工具の刃がスリット36を貫通したとき、刃は、スリット36の下面の外被30に当たることになる。このように、分割工具の刃がスリット36を貫通しても外被30に当たるので、抗張力体20に当たってしまう場合と比較して、本実施形態では、分割工具を滑らかにスライドさせることができる。
・スリットの隙間について
図3A〜図3Dは、スリット36の隙間についての説明図である。
図3Aは、スリット36の隙間D2が、光ファイバ3の直径D1よりも広い場合(D2>D1)を示す図である。ただし、ここでは光ファイバ3は押え巻きテープ14で包まれていないこととする。この場合、図に示すように、スリット36に光ファイバ3が入り込むおそれがある。この結果、伝送特性が劣化するおそれがある。
図3Bは、スリット36の隙間D2が、光ファイバ3の直径D1よりも狭い場合(D2<D1)を示す図である。この場合、光ファイバ3がスリット36に入り込むことを抑制できる。よって、伝送特性の劣化を抑制できる。
図3Cは、収容部34の側ほどスリットの間隔D2が狭まる場合を示す図である。この場合、収容部34とつながっている部位において、スリット36の間隔D2が光ファイバ3の直径D1よりも狭いことが望ましい。この条件を満たしていれば、光ファイバ3がスリット36に入り込まないので、スリット36の全ての領域でD2<D1でなくてもよい。
図3Dは、光ファイバ3を押え巻きテープ14で包んだ場合を示す図である。押え巻きテープ14で光ファイバ3を包むことによって、光ファイバ3がスリット36に入り込むことを更に抑制することができる。また、押え巻きテープ14で光ファイバ3を包むことによって、外被30の内部に光ファイバ3が食い込むことを防止できる。
<分割時の様子>
図4A及び図4Bは、分割工具を用いて光ケーブル100の外被30を分割する時の様子を示す図である。なお、分割工具(不図示)は、4つの刃を有しており、当該4つの刃は、それぞれ、外被30に形成された4つのノッチ32とそれぞれ対応している。より具体的には、分割工具は、外被30の上側の一対のノッチ32に対応する2つの刃が設けられた上側レバーと、外被30の下側の一対のノッチ32に対応する2つの刃が設けられた下側レバーを備えている。
図4Aに示すように、上下のノッチ32に分割工具の刃を合わせて、分割工具(上側レバー及び下側レバー)を上下方向の内側に押さえつける。これにより、分割工具の刃がノッチ32とスリット36との間の外被30を切断し、図4Bに示すように、外被30が分割される。そして、分割工具を押さえつけたまま長手方向にスライドさせることによって、光ケーブル100の外被30は順次分割されることになる。
本実施形態では、スリット36の下面の内側にも外被30が形成されている。換言すると、ノッチ32直下において、スリット36を形成する外被30の内壁面同士が対向している。よって、分割工具の刃がスリット36を貫通したとき、刃は、スリット36下面の外被30に当たる。このため、分割工具の刃が抗張力体20に当たってしまう場合(ノッチ32の直下に抗張力体20が配置されている場合)と比較して、本実施形態では、分割工具を滑らかにスライドさせることができる。
<製造方法>
図5Aは、光ケーブル100の製造システム50の説明図である。製造システム50は、ファイバガイド部51と、テープ成形部52と、押出成形機53と、冷却機54と、ドラム55とを有する。
ファイバガイド部51は、複数の光ファイバ3を束ねて送り出す案内部材である。ファイバガイド部51はパイプ状の部材であり、パイプの内部空間を複数の光ファイバ3が挿通している。複数の光ファイバ3(間欠連結型光ファイバテープ1)が、不図示の供給源からファイバガイド部51へ供給されており、ファイバガイド部51で束ねられている。
テープ成形部52は、複数の光ファイバ3を包むように筒状(渦巻き状)に押え巻きテープ14を成形する成形部材である。テープ成形部52にファイバガイド部51の下流端が挿入されており、テープ成形部52は、ファイバガイド部51の下流端を包むように、押え巻きテープ14を筒状に成形する。テープ成形部52は、複数の光ファイバ3を押え巻きテープ14で包んだ光ファイバユニット10を押出成形機53に供給する。
押出成形機53は、光ケーブル100の外被30を押出成形する装置である。押出成形機53には、光ファイバユニット10と一対の抗張力体20が供給される。一対の抗張力体20は、所定方向(図1における長辺方向)から光ファイバユニット10を挟むように供給される。そして、押出成形機53によって、光ファイバユニット10及び一対の抗張力体20を外被30で一括被覆した光ケーブル100が製造される。なお、押出成形機53の詳細については後述する。
冷却機54は、光ケーブル100の外被30を冷却する冷却装置である。外被30を冷却したとき、外被30が収縮することになる。但し、冷却時の外被30の収縮時の負荷は、抗張力体20にかかるため、光ファイバユニット10(特に光ファイバ3)の歪みを抑制できる。
ドラム55は、光ケーブル100を巻き取る部材である。製造された光ケーブル100は、ドラム55に巻き取られて、出荷される。
図5Bは、押出成形機53の出口部分の概略断面図である。
押出成形機53は、樹脂流路61、ダイス62、ニップル63、スリット形成板64を備えている。
樹脂流路61には、外被30を形成する溶融樹脂30´が充填されている。
ダイス62は、押出成形機53の出口に設けられた金型であり、光ケーブル100の外形に対応した形状のダイス穴62Aを有している。このダイス穴62Aから溶融樹脂30´が押出成形される。
ニップル63は、光ファイバユニット10や一対の抗張力体20をダイス62(ダイス穴62A)に案内する。ニップル63の先端は、ダイス穴62A開口面と同一平面あるいは、ダイス穴62A開口面よりも下流側に突き出るように配置されている。そして、ニップル63に案内された光ファイバユニット10や一対の抗張力体20は、樹脂流路61の溶融樹脂30´とともに、ダイス穴62Aから押し出されることになる。
スリット形成板64は、スリット36を形成するための部材であり、ニップル63の下流側から所定距離(例えば5cm程度)突出して配置されている。また、スリット形成板64は、ダイス穴62Aよりも下流側に突出して配置されている。また、スリット形成板64は、ノッチ32の直下にスリット36を形成するように配置されている。一対のスリット形成板64は、ニップル63から送り出された光ファイバユニット10を上下方向から挟むように配置されている。
スリット形成板64は、ダイス穴62Aから押し出される溶融樹脂30´と接触するとともに、ニップル63から供給された光ファイバユニット10と接触する。この接触により、スリット形成板64が光ファイバユニット10によって冷却される。さらに、冷却されたスリット形成板64に接している溶融樹脂30´の温度低下が速くなるので、溶融樹脂30´の粘度上昇あるいは半溶融状態への遷移によりスリット形状が崩れにくい。すなわち、スリットの内壁面同士の連結を防止でき、スリット36の上面36Aと下面36Bとが分離する(スリット36が形成される)。なお、スリット形成板64の熱を逃がすことができるのであれば、スリット形成板64が光ファイバユニット10に接触していなくても良い。
このように、本実施形態では外被30を押出成形する際に、スリット形成板64によって、外被30のノッチ32の直下に、光ファイバ3の収容部34とつながったスリット36を形成している。これにより、光ファイバ3の収容部34の拡大を図ることができ、また、外被30を分割する際に容易に分割することができる。
また、スリット形成板64を、ニップル63及びダイス穴62Aよりも下流側に配置することにより、光ファイバ3の収容部34とつながったスリット36を簡易に形成することができる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光ファイバテープ、3 光ファイバ、
5 連結部、7 非連結部、
10 光ファイバユニット、14 押え巻きテープ、
20 抗張力体、30 外被、30´ 溶融樹脂
32 ノッチ、34 収容部、36 スリット、
50 製造システム、51 ファイバガイド部、
52 テープ成形部、53 押出成形機、
54 冷却機、55 ドラム、
61 樹脂流路、62 ダイス、62A ダイス穴、
63 ニップル、64 スリット形成板、
100 光ケーブル、200 支持線、
200A 首部

Claims (11)

  1. 複数の光ファイバの束ねられた光ファイバユニットと、
    前記光ファイバユニットを挟むように配置された一対の抗張力体と、
    前記光ファイバユニットと前記一対の抗張力体とを被覆するとともに、外周部にノッチの形成された外被と、
    を備え、
    前記外被の内部の前記ノッチの直下には、前記光ファイバユニットを収容した収容部とつながったスリットが配置されている
    ことを特徴とする光ケーブル。
  2. 請求項1に記載の光ケーブルであって、
    前記スリットの隙間は、前記光ファイバの直径よりも狭い、
    ことを特徴とする光ケーブル。
  3. 請求項1又は2に記載の光ケーブルであって、
    前記スリットの隙間は、前記収容部の側ほど狭い、
    ことを特徴とする光ケーブル。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の光ケーブルであって、
    前記一対の抗張力体の間隔は、前記ノッチの間隔よりも広い、
    ことを特徴とする光ケーブル。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の光ケーブルであって、
    前記光ファイバユニットは、複数の前記光ファイバが押え巻きテープに包まれることによって構成されている、
    ことを特徴とする光ケーブル。
  6. 請求項5に記載の光ケーブルであって、
    前記押え巻きテープは、吸水テープである、
    ことを特徴とする光ケーブル。
  7. 請求項5又は6に記載の光ケーブルであって、
    前記光ファイバユニットは、間欠連結型光ファイバテープを構成する複数の前記光ファイバが撚られた状態で前記押え巻きテープに包まれることによって構成されている、
    ことを特徴とする光ケーブル。
  8. 複数の光ファイバの束ねられた光ファイバユニットを押出機に供給することと、
    前記光ファイバユニットを所定方向から挟むようにしつつ一対の抗張力体を前記押出機に供給することと、
    前記押出機において樹脂を押出成形することによって、前記光ファイバユニット及び前記一対の抗張力体を被覆しつつ、前記光ファイバユニットと前記抗張力体との間に前記樹脂を入り込ませて、外周部にノッチの形成された外被を形成することと、
    を有し、
    前記外被を形成する際に、当該外被の内部の前記ノッチの直下に、前記光ファイバユニットを収容した収容部とつながったスリットを形成する、
    ことを特徴とする光ケーブルの製造方法。
  9. 請求項8に記載の光ケーブルの製造方法であって、
    前記押出機は、
    ダイス穴を有するダイスと、
    前記光ファイバユニット及び前記一対の抗張力体を前記ダイス穴に案内するニップルと、
    前記ニップル及び前記ダイス穴よりも下流側に配置され、前記外被に前記スリットを形成するスリット形成板と、
    を備えることを特徴とする光ケーブルの製造方法。
  10. 請求項9に記載の光ケーブルの製造方法であって、
    前記スリット形成板の熱を逃がすことを特徴とする光ケーブルの製造方法。
  11. 請求項10に記載の光ケーブルの製造方法であって、
    前記スリット形成板が前記光ファイバユニットと接触している、
    ことを特徴とする光ケーブルの製造方法。
JP2017001660A 2017-01-10 2017-01-10 光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法 Pending JP2018112604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001660A JP2018112604A (ja) 2017-01-10 2017-01-10 光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001660A JP2018112604A (ja) 2017-01-10 2017-01-10 光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018112604A true JP2018112604A (ja) 2018-07-19

Family

ID=62911088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017001660A Pending JP2018112604A (ja) 2017-01-10 2017-01-10 光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018112604A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022244584A1 (ja) * 2021-05-18 2022-11-24 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55105547A (en) * 1978-11-17 1980-08-13 Lignes Telegraph Telephon Preparation of groove part and its manufacturing device
JPH0393119U (ja) * 1989-10-23 1991-09-24
JP2005055704A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Fujikura Ltd 光ファイバケーブルおよびその製造方法
JP2008070601A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル及びその分岐方法
JP2008542839A (ja) * 2005-05-31 2008-11-27 コーニング ケーブル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 光ファイバへのアクセスのために分離可能な光ファイバケーブル
JP2012027316A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Swcc Showa Cable Systems Co Ltd 光ドロップケーブル
JP2012053107A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Advanced Cable Systems Corp 光ファイバケーブル
US20120134635A1 (en) * 2009-03-16 2012-05-31 Martin Davies Optical cable with improved strippability
JP2013160882A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル及び光ユニット取出し方法
JP2016006464A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 古河電気工業株式会社 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの分岐方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55105547A (en) * 1978-11-17 1980-08-13 Lignes Telegraph Telephon Preparation of groove part and its manufacturing device
JPH0393119U (ja) * 1989-10-23 1991-09-24
JP2005055704A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Fujikura Ltd 光ファイバケーブルおよびその製造方法
JP2008542839A (ja) * 2005-05-31 2008-11-27 コーニング ケーブル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 光ファイバへのアクセスのために分離可能な光ファイバケーブル
JP2008070601A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル及びその分岐方法
US20120134635A1 (en) * 2009-03-16 2012-05-31 Martin Davies Optical cable with improved strippability
JP2012027316A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Swcc Showa Cable Systems Co Ltd 光ドロップケーブル
JP2012053107A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Advanced Cable Systems Corp 光ファイバケーブル
JP2013160882A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル及び光ユニット取出し方法
JP2016006464A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 古河電気工業株式会社 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの分岐方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022244584A1 (ja) * 2021-05-18 2022-11-24 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル
JP7609982B2 (ja) 2021-05-18 2025-01-07 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11048054B2 (en) Optical fiber cable and method of manufacturing optical fiber cable
CN109844596B (zh) 光缆和被覆除去方法
JP6442161B2 (ja) 光ケーブル及び光ケーブルの製造方法
JP2018112604A (ja) 光ケーブル、及び、光ケーブルの製造方法
JP2015041037A (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの中間後分岐方法
JP2013195744A (ja) 光ケーブルの製造装置および製造方法
JP6163227B1 (ja) 光ケーブルの分割方法
JP6408289B2 (ja) スロット型光ケーブル、スロット型光ケーブルの製造方法及び光ケーブル用スロットコア
JP2018120043A (ja) 光ケーブル
JP6967472B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP6302120B1 (ja) 光ファイバケーブル
JP6374208B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP4284549B2 (ja) 光ファイバケーブルおよびその製造方法
JP6294270B2 (ja) 光ファイバケーブル製造方法
JP2019152825A (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法
JP2014170106A (ja) 光ケーブル、光ケーブルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211102